JP5761836B1 - 射精促進器用筒状部材及び射精促進器 - Google Patents

射精促進器用筒状部材及び射精促進器 Download PDF

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Abstract

【課題】潤滑剤となるローションの使用を極力少なくすることができるとともに、使用感も良好な射精促進器用筒状部材及び射精促進器を提供すること。【解決手段】本発明は、射精促進器1に用いられる筒状部材5の構成材料として弾性ポリマーに対して吸水性樹脂を含有させているので、筒状部材5の挿入部52に水等を接触させることにより、挿入部52の表面に滑りを発生させることができ、かかる適度の滑りは挿入部52にローションを注ぎ込んだと共通するものとなるため、ローションの使用を極力少なくすることができる。また、水等を接触させて得られる滑りは、筒状部材5の挿入部52からしみ出るものであるため、使用時に挿入部52と陰茎との滑りを有しながらの一体感が向上し、これまでのローションの過剰使用等により違和感もなく、適度な挿入感が得られ、使用感も良好な射精促進器用筒状部材5及び射精促進器1となる。【選択図】図8

Description

本発明は、射精促進器用筒状部材及び射精促進器に関する。さらに詳しくは、男性の陰茎(ペニス)に刺激を与えることにより、射精を促進・誘発し、精子(精液)採取器としても使用可能な射精促進器用筒状部材及び射精促進器に関する。
射精促進器ないし精子(精液)採取器(以下、単に「射精促進器等」とする場合もある。)は、長手方向の少なくとも一端面に挿入口を配設し、当該挿入口から内部に延びる空間となる挿入部が形成された筒状の部材からなり、かかる挿入口から陰茎(ペニス)を挿入部に挿入して使用されるが、陰茎を挿入する筒状部材について、陰茎との密着性や刺激等を高めるために、陰茎のサイズや形状等に応じて内部構造等にいろいろな工夫がなされている。また、このような射精促進器は、精子の採取器(精子採取器、精子採取装置等)として、医学的な研究や治療等の見地に加えて、個人的な性的欲求を解消させることによる性犯罪の予防等の社会的な要求という見地からも、極めて重要とされている。
ここで、従来の射精促進器等としては、例えば、挿入口と、陰茎を挿入するための空間となる挿入部を内部に有する弾性変形自在なエラストマー等の弾性ポリマーや合成樹脂等からなる筒状部材におけるかかる挿入部の内壁に複数の小突起や襞形状が形成された構造とされるものや、緩衝材を内挿した円筒状の外装ケースに形成された空間に、前記の筒状部材を内装部材として収容した構造のものが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照。)。なお、筒状部材(内装部材)の挿入部の内壁に形成された小突起や襞状形状としては、例えば、直線または波線状のリブや、ポリープ状の小突起や襞形状を呈することにより膣構造を模すような形状とされており、陰茎を筒状部材の挿入口から挿入部に挿入した際には、陰茎に対して膣に挿入されたのと同様な刺激が与えられるようにしている。
実用新案登録第3135770号公報 特開2012−239560号公報
従来の射精促進器等は、挿入部に滑り(ぬめり)を持たせるべく、潤滑剤となるローションを別途注ぎ込んだ状態で、挿入部に陰茎を挿入するようにして使用されるが、使用ごとに注入される多量のローションが無駄となっていた。加えて、かかるローションは人工的な材料であるため、陰茎へのなじみ易さという点から、特にその量が過剰になると使用者に違和感を与えることもあり、使用感を損ねることになっていた。
本発明の目的は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、潤滑剤となるローションの使用を極力少なくすることができるとともに、使用感も良好な射精促進器用筒状部材及び射精促進器を提供することにある。
前記の課題を解決するために、本発明に係る射精促進器用筒状部材は、射精促進器に用いられる筒状部材であって、長手方向の少なくとも一端面に挿入口を配設し、当該挿入口から内部に延びる空間となる挿入部が形成された筒状の部材からなり、前記挿入部の内壁には、陰茎を刺激する部分が形成され、使用時には滑りを生じさせるために液体と接触され、前記筒状部材は、スチレン系熱可塑性エラストマー及びポリアクリル酸系塩を含む構成材料を加熱、溶融状態として、前記溶融状態の構成材料を冷却固化して成形され、前記スチレン系熱可塑性エラストマー100質量部に対して、前記ポリアクリル酸系塩を5〜20質量部含有してなることを特徴とする。
本発明に係る射精促進器用筒状部材は、前記した本発明において、前記スチレン系熱可塑性エラストマー100質量部に対して、前記ポリアクリル酸系塩を8〜20質量部含有することを特徴とする。
本発明に係る射精促進器用筒状部材は、前記した本発明において、前記ポリアクリル酸系塩がポリアクリル酸ナトリウムであることを特徴とする。
本発明に係る射精促進器は、長手方向の少なくとも一端に開口部を有し、手で握ることが可能な筒状の形状とされた外装ケースと、当該外装ケースの内部に形成された空間に、挿入口を有した端面を前記外装ケースの開口部に配置した状態で前記外装ケースに収容される筒状の内装部材と、を備えた射精促進器であって、前記内装部材が、前記した本発明に係る筒状部材であることを特徴とする。
本発明に係る射精促進器は、前記した本発明の筒状部材からなることを特徴とする。
本発明に係る射精促進器用筒状部材及び射精促進器は、筒状部材の構成材料としてスチレン系熱可塑性エラストマーに対してポリアクリル酸系塩を含有させているので、筒状部材の挿入部に水等の液体を接触させることにより、挿入部の表面に滑りを発生させることができ、かかる適度の滑りは挿入部にローションを注ぎ込んだと共通するものとなるため、ローションの使用を極力少なくすることができる。また、水等の液体を接触させて得られる滑りは、筒状部材の挿入部からしみ出るものであるため、陰茎とよくなじみ、使用時に挿入部と陰茎との滑りを有しながらの一体感が向上し、これまでのローションの過剰使用等により違和感もなく、適度な挿入感が得られ、使用感も良好な射精促進器用筒状部材及び射精促進器となる。
本発明の第1実施形態に係る射精促進器の一態様を示した正面図である。 本発明の第1実施形態に係る射精促進器の一態様を示した正面図(蓋体及び取付リングを取り外した状態)である。 図1のA−A断面図(緩衝材が存在しない状態)である。 図1のA−A断面図(緩衝材が存在する状態)である。 筒状部材からなる内装部材の一態様を示した斜視図である。 図5のB−B断面図である。 本発明の第2実施形態に係る射精促進器の一態様を示した正面図である。 図7の断面図である。
以下、本発明の実施形態の例を図面に基づいて説明する。
(A)第1実施形態:
本発明の第1実施形態に係る射精促進器1について説明する。
(I)射精促進器1の構成:
図1は、本発明の第1実施形態に係る射精促進器1の一態様を示した正面図、図2は、本発明の第1実施形態に係る射精促進器1の一態様を示した正面図(蓋体3及び取付リング9を取り外した状態)、図3は、図1のA−A断面図(緩衝材8が存在しない状態)、図4は図1のA−A断面図(緩衝材8が存在する状態)、をそれぞれ示す。本実施形態に係る射精促進器1は、精子(精液)を採取する装置(精子採取装置)としても使用することができ、長手方向の少なくとも一端(本実施形態では両端)に開口部21を有し、手で握ることが可能な筒状の形状とされた外装ケース2と、かかる外装ケース2の内部に形成された空間4(図3参照。)に、外装ケース2の開口部21に挿入口51を有した端面を配置した状態で収容され、かかる挿入口51から内部に延びる空間となる挿入部52が形成された筒状部材5と、を基本構成として備え、かかる筒状部材5を外装ケース2に収容される内装部材5として用いて、射精促進器1とした態様を示している。以下、筒状部材5を内装部材5として説明する。
なお、本実施形態にあっては、外装ケース2の両端が開口され、かかる外装ケースの2つの開口部21、着脱可能な蓋体3(蓋体3a,3b)が取り付けられ、内装部材5と外装ケース2との間に緩衝材8(図4参照。)が介在される態様を示しているが、本発明はかかる態様、構成には限定されない。
(1)外装ケース2の構成:
本実施形態に係る射精促進器1において、外装ケース2は、筒状部材5からなる内装部材5を収容する空間4(図3等参照。)。を内部に有し、長手方向(例えば、図1等の矢印方向。以下同じ。)の少なくとも一方(本実施形態では両端)に開口部21が形成された筒体であり、外装ケース2の開口部21は、外装ケース2に着脱可能に形成された蓋体3により開閉される。
外装ケース2は、例えば、合成樹脂により構成されることができ、開口部21から陰茎を挿入した状態で、図示しない使用者の手で握ることが可能な筒状の形状とされていれば特に制限はなく、本実施形態にあっては、図1等に示すように、長手方向の略中央に、平面視でなだらかな山状となる小径部22と、かかる小径部22を挟んで、小径部22より大きな径からなる2つの大径部23,24が、小径部22の中央に対して対称に形成されている。使用者は、大径部23,24と小径部22の境界25に手の親指と人差し指をかけて握ることができるため、使用者にとって握りやすい形状となる。
外装ケースの開口部21を開閉可能とする蓋体3は、本実施形態にあっては、椀状に形成された部材を示しており、外装ケース2の円形状の開口部21に対応する円形状の天面部31と、天面部31の周縁に外方へ延びるように形成された周縁部32とからなる。また、蓋体3を外装ケース2の開口部21に取り付けた場合にあっては、蓋体3の周縁部32は、外装ケース2の大径部23,24に沿って段差を感じさせず繋がるようになり、使用者にとって握りやすい形状を維持することになる。蓋体3は、従来公知の合成樹脂や金属材料等で構成することができ、軽量性、加工性、コスト面等の観点から合成樹脂で構成されることが好ましい。
本実施形態の構成において、蓋体3により外装ケース2の開口部21を開閉するには、例えば、蓋体3の周縁部32の内側と外装ケース2の開口部21の周縁に螺合可能な図示しないねじ山をそれぞれ形成するようにして、蓋体3と外装ケース2の開口部21を螺合させて開閉させるようにしてもよく、また、蓋体3の周縁部32の内側と外装ケース2の開口部21の周縁のそれぞれに、いわゆるオス・メスで嵌合可能な部分を形成して両者を着脱一体化する等、その他、蓋体3により外装ケース2の開口部21を開閉できるのであれば、その手段は特に限定されない。
また、図3及び図4に示すように、外装ケース2の内部に形成された空間4には、開口部21に挿入口51を有した端面を配置した状態で外装ケース2に収容され、挿入口51から内部に延びる空間となる挿入部52が形成された筒状の内装部材5が収容されている(なお、筒状部材5からなる内装部材5については、後記する(2)で詳説する。)。
図4に示すように、射精促進器1にあって、内装部材5を外装ケース2に取り付けるに際し、内装部材5の周囲に緩衝材8が巻き付けられて、外装ケース2と内装部材5との間に緩衝材8が介在されることになる。緩衝材8は、例えば、スポンジ状の発泡樹脂シート等を用いることができ、内装部材5の本体部6に緩衝材8を巻き付け、かかる緩衝材8を巻き付けた内装部材5を外装ケース2の内部の空間4(図3参照。)に配することになる。
図3及び図4に示すように、本実施形態では、その内側に図示しないねじ山が形成された取付リング9が、外装ケース2の開口部21の周縁に形成されたねじ山211(図2参照。)と螺合されることにより、内装部材5のフランジ7を固定しつつ、外装ケース2の内部に緩衝材8を保持することができる。なお、内装部材5のフランジ7を外装ケース2の開口部21に固定するには、例えば、内装部材5のフランジ7の周縁を、前記した取付リング9のねじ山と外装ケース2の開口部21のねじ山211の間に挟む等、取付リング9の内側と外装ケース2の開口部21の周縁との間に挟み込む等により簡便に実施することができる。
取付リング9は、蓋体3と同様、従来公知の合成樹脂や金属材料等で構成することができ、軽量性、加工性、コスト面等の観点から合成樹脂で構成されることが好ましい。また、取付リング9は、蓋体3と共通する合成樹脂で構成されることが好ましい。
図3及び図4に示すように、緩衝材8は、外装ケース2に内装部材5との間の空間4を埋めるように介在されるものであるが、緩衝材8の介在の程度をある程度密な状態とすることにより、内装部材5に適度な圧力をかけることができる。これにより、内装部材5の挿入口51から挿入された陰茎に対して、緩衝材8による適度な締め付け感が伝わることになり、使用感が高まることになる。
(2)内装部材5(筒状部材5)の構成:
次に、外装ケース2の空間4に収容される内装部材5(筒状部材5)について、前記した図3及び図4に加えて、図5及び図6を用いて説明する。図5は、筒状部材5からなる内装部材5の一態様を示した斜視図、図6は、図5のB−B断面図、をそれぞれ示す。
射精促進器1に用いられ、いわゆるコア部材となる内装部材5は、外装ケース2の空間4に収容され、長手方向の少なくとも一端面(本実施形態では両端面)に挿入口51を配設し、かかる挿入口から内部に延びる空間となる挿入部52が形成された筒状の部材である。本実施形態にあっては、筒状部材5からなる内装部材5の両端面には、それぞれ挿入口51を有し、かかる2つの挿入口51を繋いで貫通する挿入部52が内部に形成されている。内装部材5は、本実施形態にあっては、図5等に示すように、陰茎が挿入される空間である挿入部52によりその内部が貫通された本体部6と、かかる本体部6の長手方向両端に配設された、円盤形状のフランジ7により構成されており、本体部6とフランジ7が一体となって形成されているものである。
内装部材5は、本実施形態にあっては、フランジ7の略中心に形成されている、2つの挿入口51と挿入部52が繋がっていることで、挿入部52が内装部材5の内部を貫通する。また、挿入部52の内壁には、陰茎を刺激する部分(刺激部X)が形成されている。陰茎を刺激する部分(刺激部X)の形状の例としては、突起や襞形状、疣(いぼ)形状、蛇腹形状等が挙げられ、これらの刺激部Xを所定の配置で形成することができる。図3、図4及び図6には、刺激部Xの一例である突起と蛇腹形状を所定の配置で形成した態様を示している。
また、挿入部52の内壁に形成される、陰茎を刺激する部分(刺激部X)については、本実施形態にあっては、図3等に示すように、2つの挿入口51付近から見てそれぞれ異なる形状としている。また、挿入口51付近と、挿入部52の略中央付近とは、異なる形状や配置としたものを示している。挿入口51付近と、挿入部52の略中央付近とは、異なる形状等とすれば、陰茎の一部(例えば、亀頭等)に、他の部分と異なる種類の刺激を与えることができる。
(3)内装部材5(筒状部材5)の構成材料:
以下、内装部材(筒状部材5)の構成材料や製造方法等を説明する。なお、本欄「(3)内装部材5(筒状部材5)の構成材料」の内容は、第2実施形態で説明する、そのまま射精促進器1となる筒状部材5の構成材料や製造方法等と共通する。内装部材5(筒状部材5)を構成する材料としては、適当な弾力、伸縮性、柔軟性を備えた材料を使用することが好ましく、弾性ポリマーが用いられる。かかる弾性ポリマーとしては、例えば、熱可塑性エラストマー、エラストマー、ゲル状のゴム、シリコーン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ウレタン系樹脂、軟質ポリ塩化ビニル(PVC)等を用いることができる。これらの弾性ポリマーは、その1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
弾性ポリマーとしては、成形性、コスト、成形体として用いた場合の使用感が良好である等という点で、熱可塑性エラストマーを使用することが好ましい。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、(水素添加)スチレン−エチレン−プロピレンブロック共重合体(SEP)、(水素添加)スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、(水素添加)スチレン−エチレン−プロピレンスチレンブロック共重合体(SEPS)、(水素添加)スチレンエチレンエチレンプロピレンスチレンブロック共重合体(SEEPS)、スチレン−ブタジエンブロック共重合体(SBR)、(水素添加)スチレン−ブタジエンブロック共重合体(SEB)スチレン−イソプレンブロック共重合体(SIR)、水素添加スチレン−イソプレンブロック共重合体(SEP)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)等のスチレン系熱可塑性エラストマーを使用することができる。
また、例えば、天然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ネオプレン、ポリスルフィドゴム、チオコールゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、エピクロロヒドリンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ブタジエン−アクリロニトリル−スチレン−コアシェルゴム(ABS)、メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン−コアシェルゴム(MBS)、メチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン−コアシェルゴム(MAS)、オクチルアクリレート−ブタジエン−スチレン−コアシェルゴム(MABS)、アルキルアクリレート−ブタジエン−アクリロニトリル−スチレンコアシェルゴム(AABS)、ブタジエン−スチレン−コアシェルゴム(SBR)、メチルメタクリレート−ブチルアクリレート−シロキサン等のシロキサン含有コアシェルゴム等のコアシェルタイプの粒子状弾性体、あるいはこれらを変性したゴム等を挙げることができる。これらの熱可塑性エラストマーは、その1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、本発明にあっては、内装部材5(筒状部材5)の構成材料として、前記した弾性ポリマーに対して、吸水性樹脂を含有してなる。内装部材5(筒状部材5)の構成材料として弾性ポリマーと吸水性樹脂を組み合わせて用いることにより、内装部材5として成形された際にベース材料となる弾性ポリマーに分散し、内装部材5に吸水性を付与することができ、内装部材5に水等の液体(以下、単に「水等」とする場合もある。)を接触させることによりゲル状化し、挿入部52の表面に滑りを発生させることができる。また、かかる適度の滑りは挿入部52にローションを注ぎ込んだと共通するものとなるため、ローションの使用を極力少なくすることができ、好ましくは、ローションを不要とすることができる。
吸水性樹脂としては、特に制限はないが、例えば、ポリアクリル酸系塩(ポリアクリル酸系塩の架橋体を含む。)、ポリアクリルアミド、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合物の加水分解物、カルボキシメチルセルロース架橋体、アクリル酸(塩)−ビニルアルコール共重合物、ポリオキシエチレン架橋体、ポリアルキレンオキシド単位を含む熱可塑性樹脂等が挙げられる。
一般に、アクリル酸の重合体はカルボキシル基を多数持つため非常に親水性が高く、吸水性樹脂としては、ポリアクリル酸系塩を含有することが好ましい。また、必要により網目構造に架橋させ、ナトリウム塩の形とすると高い吸水性を持つゲルとなり、優れた特性を示すことから、ポリアクリル酸ナトリウムを使用することが特に好ましい。ポリアクリル酸ナトリウムは架橋体となっているもの(ポリアクリル酸ナトリウム架橋体)を使用するようにしてもよい。ポリアクリル酸ナトリウムは高吸水性樹脂(高吸水性高分子)としても知られており、少量の添加で多量の水を吸収することができるため、本発明の目的に適している。
吸水性樹脂は、液状、粉末状(パウダー状、顆粒状を含む。)等のものを使用することができ、粉末状のものを用いることが好ましい。粉末状とすることにより、表面積も大きくなり、吸水能がさらに向上し、また、ベース材料となる弾性ポリマーに良好に分散することになる。平均粒径は、特に制限はないが、例えば1〜1000μmであることが好ましく、また、形状は球形状、板形状、造流体、不定形状等の公知の形状のものを使用することができる。
内装部材5(筒状部材5)の構成材料となる、弾性ポリマーに対する吸水性樹脂の含有量は、使用される弾性ポリマーの種類、吸水性樹脂の種類、必要とされる特性(滑りの程度)等により適宜決定することができ、吸収性樹脂の含有量を多くすると、少ない水の量で滑りを生じさせると考えることができるが、概ね、弾性ポリマー100質量部に対して1〜100質量部含有することが好ましい。含有量が1質量部より小さいと、水等を接触させても滑りが発生しない場合があり、100質量部より多いと、若干のコスト高となる場合がある。なお、吸水性樹脂の含有量を多くすることにより、吸水性樹脂のコストが若干上がる一方で、ゲル化できる回数が増え、使用回数をより多くすることができるというメリットがある。弾性ポリマーに対する吸水性樹脂の含有量は、弾性ポリマー100質量部に対して5〜100質量部とすることがより好ましく、低コスト的となり、また、良好な使用感を楽しむためには、弾性ポリマー100質量部に対して5〜20質量部とすることがさらに好ましく、8〜20質量部とすることが特に好ましい。
また、前記した構成材料(弾性ポリマー及び吸水性樹脂)には、さらに、発泡剤を添加することが好ましい。発泡剤を添加することにより、内装部材5の軟らかさ、弾力性が適度のものとなり、人肌に近付けることができる。発泡剤としては、従来公知のものを使用することができ、例えば、無機系の熱分解型化学発泡剤、有機系の熱分解型化学発泡剤等の化学発泡剤、物理発泡剤等を使用することができる。
内装部材5(筒状部材5)における発泡剤の含有量は、特に制限はなく、求められる発泡の度合い、軟らかさ等に応じて適宜決定することができるが、例えば、弾性ポリマー100質量部に対して0.1〜50質量部とすることが好ましく、0.1〜10質量部とすることが特に好ましい。
なお、内装部材5(筒状部材5)の構成材料としては、前記した材料に加えて、本発明の目的及び効果を妨げない範囲で、顔料、無機安定剤等の安定剤、滑剤、耐衝撃改良剤、加工助剤、結晶核剤、補強剤、着色剤、難燃剤、架橋剤、架橋性モノマー、耐候性改良剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐加水分解性向上剤、防かび剤、抗菌剤、光安定剤、耐電防止剤、シリコンオイル等のオイル成分、ブロッキング防止剤、離型剤、香料、充填剤、カップリング剤、架橋剤等の各種添加剤を必要に応じて添加することができる。
内装部材5(筒状部材5)の製造方法としては、例えば、前記した構成材料を加熱し、溶融状態として、かかる溶融状態の構成材料(溶融樹脂)を、内装部材5の形状に対応して形成された図示しない金型内に射出して注入する。次いで、注入された溶融樹脂を冷却固化させることにより実施すればよく、このようにすれば、内装部材5(筒状部材5)を簡便に製造することができる。
(II)射精促進器1の使用方法:
以下、本実施形態に係る射精促進器1の使用方法の一例を説明する。
まず、内装部材5(筒状部材5)が収容された射精促進器1の外装ケース2の蓋体3aを外して、外装ケース2の開口部21を開いた状態とする。この時、開口部21を開いた状態としたことにより現れる内装部材5の挿入口51から、内装部材5の挿入部52に適量の水を注ぎ込む。内装部材5の挿入部52に水を注ぎ込むことにより、挿入部52の表面はゲル状化し、挿入部52の表面に適度な滑りを生じさせる。なお、他方の蓋体3bは、閉じた状態としておき、使用しない方の挿入口51については、図示しない栓等で塞いでおくようにしてもよい。
次に、図示しない陰茎を、開口されている開口部21から確認できるフランジ7に形成される挿入口51から挿入部52へと挿入するようにする。陰茎は、ある程度勃起した状態で挿入した方が使用上好ましい。挿入口51から、水等との接触により表面が滑っている挿入部52へ陰茎を挿入した後、使用者は射精促進器1を握り、好ましくは陰茎の長手方向に沿って適度に上下に動かすことにより、陰茎は、内装部材5の挿入部52の内部に形成された突起や襞等の刺激部Xにより刺激されることになる。また、使用者が射精促進器1を握りしめることによって、介在された緩衝材8を介して、内装部材5から陰茎が圧迫され、締め付け感が伝わることになる。
このような操作により使用者が射精した後は、他方の蓋体3bを外して、必要により他方の蓋体3b側の開口部21に現れる挿入口51から所望の量の精子(精液)を採取するとともに、2つの蓋体3(3a,3b)を外した状態で、内装部材5の内部空間である挿入部52等に残った精子(精液)等を洗浄するようにする。また、蓋体3(3a,3b)も洗浄するようにする。なお、前記した精子(精液)の採取は、他方の蓋体3bを取り付けたまま(閉じたまま)で、開放されている一方の挿入口51にスポイト等を差し込んで吸引することにより実施するようにしてもよい。
(III)本発明の効果:
以上説明した本実施形態に係る筒状部材5(内装部材5)及び射精促進器1は、筒状部材5の構成材料として弾性ポリマーに対して吸水性樹脂を含有させているので、筒状部材5の挿入部52に水等を接触させることにより、挿入部52の表面に滑りを発生させることができ、かかる適度の滑りは挿入部52にローションを注ぎ込んだと共通するものとなるため、ローションの使用を極力少なくすることができる。
加えて、本実施形態に係る筒状部材5(内装部材5)ないし射精促進器1における、水等を接触させて得られる滑りは、筒状部材5(内装部材5)の挿入部52からしみ出るものであるため、使用時に挿入部52と陰茎との滑りを有しながらの一体感が向上し、これまでのローションの過剰使用等により違和感もなく、適度な挿入感が得られ、使用感も良好な筒状部材5及び射精促進器1となる。
なお、本発明の筒状部材5(内装部材5)ないし射精促進器1にあっては、ローション(潤滑剤)の使用を極力抑えることができるため、ローションによるコストの削減を図ることができるとともに、精子(精液)の採取についても、以下に説明するような利点がある。
すなわち、従来のようにローションを使用する場合にあっては、本発明を、精子(精液)を採取するための精子(精液)採取器(精子採取装置)としても使用するに際しては、
ローションについて、殺精子薬を含有しない、潤滑を主たる目的として用いられるローションを使用する必要があった。一方、本発明は、前記のように、ローションの使用を極力少なくすることができるので、採取する精子(精液)についても、ローションの影響を最小限とすることができる。
(B)第2実施形態:
次に、本発明の第2実施形態に係る射精促進器1について説明する。
(I)射精促進器1の構成:
図7は、本発明の第2実施形態に係る射精促進器1の一態様を示した正面図、図8は、図7の断面図、をそれぞれ示す(図8は、図7について、図面(図7)と平行な方向から切断した断面図である。)。第2実施形態に係る射精促進器1は、精子(精液)を採取する装置(精子採取装置)としても使用することができ、長手方向の少なくとも一端面に挿入口51を配設し、当該挿入口51から内部に延びる空間となる挿入部52が形成された筒状の部材(筒状部材5)を基本構成として備え、かかる筒状部材5をそのまま、射精促進器1として用いている態様を示している。
(1)射精促進器1(筒状部材5)の構成:
射精促進器1となる筒状部材5は、長手方向の一端面に挿入口51を配設し、当該挿入口51から内部に延びる空間となる挿入部52が形成されている。挿入部52から図示しない陰茎を挿入した状態で、図示しない使用者の手で握ることが可能な筒状の形状とされていれば特に制限はなく、本実施形態にあっては、図7等に示すように、長手方向の略中央に、平面視でなだらかな山状となる2つの小径部22と、かかる小径部22を挟んで、小径部22より大きな径からなる大径部23,24が、2つに小径部22に挟まれた境界25aに対して対称に形成されている。使用者は、かかる境界25aや、大径部23,24と小径部22の境界25b,25c等に手の指をかけて握ることができるため、使用者にとって握りやすい形状となる。
射精促進器1は、本実施形態にあっては、挿入部52の内壁には、陰茎を刺激する部分(刺激部X)が形成されている。陰茎を刺激する部分(刺激部X)の形状の例としては、突起や襞形状、疣(いぼ)形状、蛇腹形状等が挙げられ、これらの刺激部Xを所定の配置で形成することができる。図8には、刺激部Xの一例である突起や蛇腹形状等を所定の配置で形成した態様を示している。
また、挿入部52の内壁に形成される、陰茎を刺激する部分(刺激部X)については、本実施形態にあっては、図8等に示すように、挿入口51付近と挿入口52の先端付近ではそれぞれ異なる形状とし、また、挿入口51付近や先端付近と、挿入部52の略中央付近とは、異なる形状や配置としたものを示している。挿入口51付近と、挿入部52の略中央付近や先端付近を異なる形状等とすれば、陰茎の一部(例えば、亀頭等)に、他の部分と異なる種類の刺激を与えることができる。
(2)射精促進器1(筒状部材5)の構成材料:
射精促進器1となる筒状部材5の構成材料や製造方法等は、前記した「(A)第1実施形態:」における内装部材5(筒状部材5)の構成材料や製造方法等と共通する材料等となり、「(A)第1実施形態:」における前記「(3)内装部材5(筒状部材5)の構成材料:」の説明と共通した内容となるので、説明を省略する。
(II)射精促進器1(筒状部材5)の使用方法:
以下、本実施形態に係る射精促進器1の使用方法の一例を説明する。
まず、射精促進器1(筒状部材5)の挿入口51から、射精促進器1の挿入部52に適量の水を注ぎ込む。射精促進器1の挿入部52に水を注ぎ込むことにより、挿入部52の表面はゲル状化し、挿入部52の表面に適度な滑りを生じさせる。
次に、図示しない陰茎を、挿入口51から挿入部52へと挿入するようにする。陰茎は、ある程度勃起した状態で挿入した方が使用上好ましい。挿入口51から、水等との接触により表面が滑っている挿入部52へ陰茎を挿入した後、使用者は射精促進器1を握り、好ましくは陰茎の長手方向に沿って適度に上下に動かすことにより、陰茎は、射精促進器1の挿入部52の内部に形成された突起や襞等の刺激部Xにより刺激されることになる。また、使用者が射精促進器1を握りしめることによって、介在された緩衝材8を介して、内装部材5から陰茎が圧迫され、締め付け感が伝わることになる。
このような操作により使用者が射精した後は、挿入口51から所望の量の精子(精液)を採取するとともに、筒状部材5の内部空間である挿入部52等に残った精子(精液)等を洗浄するようにする。なお、前記した精子(精液)の採取は、挿入口51にスポイト等を差し込んで吸引することにより実施するようにしてもよい。
(III)本発明の効果:
以上説明した本発明に係る射精促進器1は、射精促進器1(筒状部材5)の構成材料として弾性ポリマーに対して吸水性樹脂を含有させているので、前記した第1実施形態に係る射精促進器1と略共通する効果を有する。また、外装ケース2等を使用せず、筒状部材5をそのまま射精促進器1として使用するので、外装ケース2等に必要とされるコストを削減できるとともに、手で握る感触が陰茎にそのまま伝わる等、使用感も良好である。
(IV)実施形態の変形:
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記し
た実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる
範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。ま
た、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達
成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本発明は前記した各実
施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本
発明に含まれるものである。
例えば、前記した第1実施形態では、外装ケース2の形状について、長手方向の略中央に、平面視でなだらかな山状となる小径部22と、かかる小径部22を挟んで、小径部22より大きな径からなる2つの大径部23,24が、小径部22の中央に対して対称に形成されている態様を、図1等を用いて説明したが、外装ケース2の形状はこれには限定されず、長手方向の少なくとも一端に開口部21を有し、使用者の手で握ることが可能な筒状の形状とされ、その内部に筒状部材5からなる内装部材5を収容可能であれば、その形状等は任意に決定することができる。
同様に、前記した第2実施形態では、そのまま射精促進器1となる筒状部材5として、長手方向の略中央に、平面視でなだらかな山状となる2つの小径部22と、かかる小径部22を挟んで、小径部22より大きな径からなる大径部23,24が、2つに小径部22に挟まれた境界25aに対して対称に形成されている態様を、図7等を用いて説明したが、射精促進器1となる筒状部材5の形状はこれには限定されず、長手方向の少なくとも一端面に挿入口51を配設し、当該挿入口51から内部に延びる空間となる挿入部52が形成された筒状の部材であれば、その形状等は任意に決定することができる。
また、筒状部材5や内装部材5の形状についても、前記した実施形態では、筒状部材5等の挿入部52の内壁に形成される、陰茎を刺激する部分(刺激部X)の形状の一例について、突起や蛇腹形状等を所定の配置で形成した態様を図3、図8等に示して説明したが、刺激部Xの形状については前記したもの以外でもよく、陰茎に刺激を与える可能性を有する従来公知の形状を採用することができる。
前記した第1実施形態では、射精促進器1の構成として、外装ケース2の両端に開口部21を有し、収容される筒状部材5(内装部材5)の両端面に外装ケース2の開口部21に対応した挿入口51が形成され、2つの挿入口51が貫通する構成を示して説明した。一方、これはあくまでも便宜上用いた一例であり、筒状部材5(内装部材5)は、長手方向の少なくとも一端面に挿入口51が配設され、かかる挿入口51から内部に延びる空間となる挿入部52が形成された筒状の部材であれば、その構成は特に限定されない。また。射精促進器1も、長手方向の少なくとも一端に開口部21を有し、手で握ることが可能な筒状の形状とされた外装ケース2の内部に形成された空間4に、筒状部材5(内装部材5)が、挿入口51を有した端面を外装ケース2の開口部21に配置した状態で収容されるものであれば、その構成は任意に決定することができる。
例えば、外装ケース2について、蓋体3a,3bのうちの1つを開閉不可能としたり、外装ケース2と一体化する等により蓋体3のうちの1つをなくし、開口部21及び開口部21を開閉する蓋体3を1つとしてもよく、筒状部材5からなる内装部材5についても、2つの挿入口51のうちの1つを塞ぐ等によりなくし、挿入口51を1つとして、1つの開口部21及び1つの挿入口51(挿入部52が貫通しない)とした構成にした射精促進器1としてもよい。加えて、内装部材5のフランジ7の形成も必須ではなく、フランジ7を形成しない内装部材5を外装ケース2に収容して使用するようにしてもよい。また、開口部21が1つや2つの場合にあって、外装ケース2の開口部21を蓋体3でなく、フィルム等で封止して、使用時にそのフィルムを破く等により取り除き、蓋体3を存在しないようにしてもよい。
同様に、前記した第2実施形態では、射精促進器1の構成として、長手方向の一端面に挿入口51を配設し、当該挿入口51から内部に延びる空間となる挿入部52が形成された筒状部材5がそのまま射精促進器1となる態様を例に挙げて説明したが、一方、これはあくまでも便宜上用いた一例であり、射精促進器1となる筒状部材5は、長手方向の少なくとも一端面に挿入口51が配設され、かかる挿入口51から内部に延びる空間となる挿入部52が形成された筒状の部材であれば、その構成は特に限定されず、例えば、挿入部52が貫通され、2つの挿入口51が挿入部52により繋がれるような構成としてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範
囲で他の構造等としてもよい。
以下、本発明を実施例及び比較例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
参考例1、実施例2ないし実施例6、参考例7ないし参考例9、比較例1]
弾性ポリマーであるスチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS)に対して、吸水性樹脂であるポリアクリル酸ナトリウム(粉末状)の含有量を表1に示すようにした構成(参考例1、実施例2ないし実施例6、参考例7ないし参考例9、比較例1)の材料を用いて、図7及び図8に示した形状の射精促進器(筒状部材)のサンプルを射出成形法により成形した。なお、構成材料には適量の発泡剤(各構成について、量を適宜調整した。)、顔料、及びオイルを添加し、成形温度は160〜180℃の間で各構成について適宜調整して成形した。
次に、得られたサンプルの挿入部を含む部分に適量の水を接触させ、「サンプルの滑り」について以下の評価基準を用いて比較・評価した。「X」、「A」、「B1」、「B2」を合格として(「X」が一番優れ、以下、「A」、「B1」、「B2」の順。)、「C」を不合格とした。結果を表1に示す。
(評価基準)
評 価 内 容
X : 滑り気が最適で、別途ローションが不要
A : 滑り気が適度で、別途ローションは不要
B1 : 滑り気がやや多い
B2 : 滑り気がやや少ない(水が少ないと、若干のローションが必要な場合あり)
C : 滑り気がない
(材料の構成及び結果)
Figure 0005761836
表1に示したように、スチレン系熱可塑性エラストマーに対してポリアクリル酸ナトリウムを含有させて射精促進器(筒状部材)の構成材料とした参考例1、実施例2ないし実施例6、参考例7ないし参考例9については、いずれも滑り気を生じ、特に、実施例3ないし実施例6が優れていた。
なお、使用感も、前記「サンプルの滑り」の結果に準じ、参考例1、実施例ないし実施例6、参考例7ないし参考例9のものは良好であり、実施例3ないし実施例6がもっとも良好で、以下、実施例2、参考例7ないし参考例9、参考例1の順で良好であった。一方、滑り気がなかった比較例1については使用感が悪かった。
本発明は、医療用途はもちろんのこと、男性の性的衝動等を抑制することにより、健全な社会構築等の手助けとなることができるため、産業上の利用可能性は極めて高い。
1 …… 射精促進器
2 …… 外装ケース
21 …… 開口部
211 …… ねじ山
22 …… 小径部
23,24 …… 大径部
25 …… 境界
25a,25b,25c …… 境界
3 …… 蓋体
3a …… 蓋体(一方の蓋体)
3b …… 蓋体(他方の蓋体)
31 …… 天面部
32 …… 周縁部
4 …… 空間
5 …… 筒状部材(内装部材)
51 …… 挿入口
52 …… 挿入部
6 …… 本体部
7 …… フランジ
8 …… 緩衝材
9 …… 取付リング
X …… 刺激部

Claims (5)

  1. 射精促進器に用いられる筒状部材であって、
    長手方向の少なくとも一端面に挿入口を配設し、当該挿入口から内部に延びる空間となる挿入部が形成された筒状の部材からなり、
    前記挿入部の内壁には、陰茎を刺激する部分が形成され、使用時には滑りを生じさせるために液体と接触され、
    前記筒状部材は、スチレン系熱可塑性エラストマー及びポリアクリル酸系塩を含む構成材料を加熱、溶融状態として、前記溶融状態の構成材料を冷却固化して成形され、
    前記スチレン系熱可塑性エラストマー100質量部に対して、前記ポリアクリル酸系塩を5〜20質量部含有してなることを特徴とする射精促進器用筒状部材。
  2. 前記スチレン系熱可塑性エラストマー100質量部に対して、前記ポリアクリル酸系塩を8〜20質量部含有することを特徴とする請求項1に記載の射精促進器用筒状部材。
  3. 前記ポリアクリル酸系塩がポリアクリル酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の射精促進器用筒状部材。
  4. 長手方向の少なくとも一端に開口部を有し、手で握ることが可能な筒状の形状とされた外装ケースと、当該外装ケースの内部に形成された空間に、挿入口を有した端面を前記外装ケースの開口部に配置した状態で前記外装ケースに収容される筒状の内装部材と、を備えた射精促進器であって、
    前記内装部材が、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の筒状部材であることを特徴とする射精促進器。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の筒状部材からなることを特徴とする射精促進器。
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