JP5761563B2 - リモコン装置、並びに、熱源装置 - Google Patents
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Description
ここで、追いだき機能を備えた熱源装置のリモコン装置には、熱源装置を制御する主要なスイッチとして運転スイッチ、ふろ自動スイッチ、並びに、追いだきスイッチが備えられたものがある。この種のスイッチは、需要者が日常的に操作するもので、これらのスイッチを操作する際には、抵抗感という心理的作用が働かない。一方、エネルギー等に関する情報等を表示させる特定のスイッチは、熱源装置を制御するスイッチではなく、日常的に操作する必要がないスイッチであるため、操作に対する抵抗感が生まれる。
以上から判断すると、運転スイッチ、ふろ自動スイッチ、並びに、追いだきスイッチ以外のスイッチで、且つ、熱源装置の運転制御に実質的に関係しないスイッチがリモコン装置に備えられたとしても、一般需要者はそのようなスイッチを操作することに抵抗を感じるため、省エネルギーに繋がる機能を有効的に利用することが困難であった。
ここで、先にも説明したように、需要者にとって起動スイッチを操作することは日常的操作で、特別な操作を行っているという認識すらないため、操作に対する抵抗感が生じることはない。
そのため、起動スイッチをオフ操作する度に、金額演算機能によって演算された金額が報知される構成とすることで、需要者に対して、抵抗感を生じさせることなく、エネルギー等の実績消費量に基づいた金額を、確実に認識させることができる。また、需要者にとっては、実績消費量を報知するよりも、その実績消費量に基づいた金額を報知する方が無駄遣いの有無を判断し易い。従って、本発明によれば、実績消費量に基づいた金額を報知することによって、需要者のエネルギー等の無駄遣いに対する意識に作用し、省エネルギーを図ることができる。
また、本発明によれば、エネルギー等の金額を報知させるためだけに特定のスイッチを用意する必要がないため、製造コストを増加させることがない。
また、請求項4と同様の思想に基づく請求項5に記載の発明は、所定時刻から24時間が経過するまでの実績消費量を積算する消費量積算機能を有し、金額演算機能は、積算された実績消費量に基づいて金額を演算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のリモコン装置である。
そこで、本発明では、リモコン装置の起動スイッチをオフにする度に、報知する実績消費量に基づいた金額の情報を前回と異なる情報に変更することとした。即ち、複数の種類ごとに金額が演算されていたとしても、例えば、その複数の種類のうちの1種類の金額情報だけを報知するのであれば、需要者のリモコン装置に対する対峙時間が短時間であっても、報知されるその金額を認識してもらうことができる。換言すれば、リモコン装置の近傍から直ぐさま立ち去るような需要者に対しても確実にその情報を認識させることができる。また、今回表示されなかったエネルギーあるいは資源を含む種類の金額に関しては、次回以降に表示されるため、その種類が多数であっても、全ての種類の金額を確実に認識してもらうことができる。
以上により、本発明によれば、需要者に対して、エネルギーの無駄遣いを無くそうとする省エネルギーの意識や、資源の無駄遣いを無くそうとする環境保全の意識を持たせることができる。
本実施形態の給湯装置1は、家庭用のものであって、給湯器本体(熱源手段)2と、その給湯器本体2を遠隔操作可能なリモコン装置3で構成されている。
給湯器本体2は、公知のそれと同じである。即ち、給湯器本体2は、供給された燃料を燃焼する燃焼部20と、燃焼部20で発生した燃焼ガスで湯水を加熱する熱交換部21と、給湯系統22及び追いだき系統23と、制御部25とを備えている。そして、給湯器本体2では、制御部25によって、給湯系統22を流れる湯水を熱交換部21で加熱する給湯運転(風呂への落とし込み運転含む)と、追いだき系統23を流れる湯水を熱交換部21で加熱する追いだき運転とが制御される。
なお、公知のそれと同様であるため具体的説明は省略するが、給湯系統22及び追いだき系統23には、流通する湯水の温度、流量又は通水の有無等の情報を検知するセンサが配されている。
通信部10は、給湯器本体2の制御部25と接続されており、給湯器本体2で検知された湯水の情報(熱交換部21を基準とした入水温度及び出湯温度と、熱交換部21を通過する湯水の流量(湯水の実績消費量))や、エラー情報等の信号が入力されたり、逆にリモコン装置3側で生成された運転指令や設定情報等の信号を給湯器本体2側に出力する部分である。そして、通信部13に入力された給湯器本体2における情報に基づいた信号は、リモコン装置3のCPU15に送信される。
また、コンセントプラグ35は、電源効果を発揮するものではなく、あくまで商用電源から出力される交流電圧をサンプル的に検出するものである。なお、コンセントプラグ35は、コンセント(図示しない)に差し込まれて使用される。
電力計測ユニット16は、カレントトランス33a、33bから入力された電流情報と、コンセントプラグ35から入力された電圧情報に基づいて、消費電力の積算処理を行う部分である。
そして、通信部10に入力された電流・電圧情報に基づいた信号は、リモコン装置3のCPU15に送信される。具体的には、通信部10から記憶部14に入力され、必要に応じて演算部11に送信される。
本実施形態では、燃焼部20が給湯系統22や追いだき系統23を流れる湯水の温度や流量、並びに需要者などによって設定された給湯温度等に基づいて、予め設定された燃焼量に制御される。しかしながら、燃焼制御する際においては、使用されるガス流量が流量センサ等で正確に制御されているわけではない。即ち、本実施形態では、ガス比例弁や電磁弁等で適当なガス流量に制御しているだけである。
そこで、本実施形態では、給湯系統22や追いだき系統23における熱交換部21への入水温度と、需要者などによって設定された設定温度と、熱交換部21を通過する通水流量とに基づいて演算される目標燃焼量(燃焼部20における発熱量)を算出し、その目標燃焼量に熱交換部21における熱交換効率に基づく係数を乗じて、その算出された数値をガスが持つ単位体積当たりの熱量(以下、単位熱量という)で除して得られる数値をガスの実績消費量として採用することとした。即ち、本実施形態では、地域によって異なるガスの種類ごとに適したガスの実績消費量が演算できる。
また、その他の演算方法として、燃焼制御中における、給湯系統22や追いだき系統23を流れる湯水の温度や流量から実際の燃焼量を算出し、その算出された燃焼量をガスの単位熱量で除して得られる数値をガスの実績消費量としても構わない。
記憶部14は、予め設定された情報や設定操作部17によって入力、変更された情報、さらに演算部11あるいは電力計測ユニット16において演算されたエネルギー(ガス、電気)や資源(湯水)ごとの実績消費量等が記憶される部分である。
なお、本実施形態の給湯装置1は、従来の給湯装置と同様の動作をするため、簡単に説明する。
給湯装置1は、リモコン装置3の操作によって、給湯運転、ふろ落とし込み運転、並びに、追いだき運転が制御される。
即ち、給湯運転は、リモコン装置3の運転スイッチ28がオン操作されると開始可能となる。具体的には、運転スイッチ28の操作でオン信号が生成されると、制御基板8を介して、給湯器本体2側に信号が送信される。そして、制御部25がその信号を受信すると、給湯器本体2を給湯可能状態とする。そして、この状態で、図示しないカラン等が操作されると、給湯系統22内に湯水の水流が発生し、その流量が燃焼動作可能な最低流量(MOQ)以上であることが検知されると、燃焼部20において燃焼動作が開始され、所望の温度の湯水を給湯する。その後、人為的に運転スイッチ28がオフ操作されると、燃焼動作を不可とする信号が送信され、給湯運転が停止される。
なお、運転スイッチ28は、以下に説明する追いだき運転を機能させる際においても予めオンの状態にしておくことが必要である。
風呂循環金具37からの給湯が停止した後は、所定の条件の下、ふろ自動スイッチ29がオフにされる。即ち、浴槽内の湯水を保温する保温設定が機能していれば、一定期間保温動作が有効に働いた後に、また保温機能が設定されていなければ給湯が停止した後に、給湯側本体2の制御部25からリモコン装置3に対して、ふろ落とし込み運転が停止される信号が送信され、人為的操作によってふろ自動スイッチ29がオフにされれば、その操作のタイミングでリモコン装置3から給湯器本体2に対して、ふろ落とし込み運転を停止する信号が送信される。
また、浴槽内の湯水が設定温度に至る前に、人為的に追いだきスイッチ30をオフ操作すれば、リモコン装置3側から給湯器本体2の制御部25に対して、追いだき運転を停止する信号が送信される。
本実施形態のリモコン装置3は、給湯器本体2の運転に制御指令を送信するほか、給湯器本体2で使用されたガスや湯水の実績消費量、さらに家庭内で使用された電力の実績消費量に基づいて演算されたそれぞれの金額を、運転スイッチ28の操作に連動させてリモコン装置3を介して報知できる特徴的機能が備えられている。
そして、リモコン装置3の表示部7に積算金額等が表示されてから、所定時間が経過すると、図7に示すように、時刻のみの表示に切り替わる。
ここで、目標値とは、需要者が設定操作部17を操作して設定した数値や、一定期間内のガス、湯水、電力の実績消費量あるいは積算金額に基づいて演算された数値のことであり、本実施形態ではいずれかを選択して採用することができる。なお、後者に関しては、その日の前日から二週間前までの実績消費量あるいは積算金額の平均が目標値となる。
即ち、この機能によれば、例えば、電力の実績消費量あるいは積算金額が目標値を超えていれば、午前零時から24時間経過するまでは、運転スイッチ28がオフ操作されると、表示部7には電力の情報のみが優先的に表示される。換言すれば、その期間が経過するまでは、ガス、湯水の情報は表示部7に表示されることはない。
さらに、本実施形態では、午前零時から24時間が経過するまでの期間(1日)における積算金額を表示する構成とされているため、日々のエネルギー及び資源の消費実績を比較し易い。即ち、日々、エネルギー及び資源の過剰消費の抑制を図ることができるため効果が高い。
また、本実施形態では、実績消費量あるいは積算金額が目標値を超えた場合、その超えた実績消費量あるいは積算金額の料金項目に対応する積算金額を優先的に表示させるため、特に消費量が多いエネルギーあるいは資源が明確となる。即ち、需要者に対して、消費量が多い特定の種類のエネルギーや資源の使用意識に制限を掛けることができるため、より効果的にエネルギー及び資源の過剰消費の抑制を図ることができる。
また、1日単位ではなく、2日単位や1週間単位等、さらに長い期間を単位として金額を算出しても構わない。
2 給湯器本体(熱源手段)
3 リモコン装置
6 運転操作部(起動スイッチ)
7 表示部
8 制御基板
20 燃焼部
21 熱交換部
28 運転スイッチ(起動スイッチ)
29 ふろ自動スイッチ(起動スイッチ)
30 追いだきスイッチ(起動スイッチ)
A 運転・設定表示領域
B 時刻・金額表示領域
Claims (8)
- 別途設置された分電盤を介して、外部から供給される電力が、熱源手段その他の電気機器に分配される環境で使用され、湯水又は熱媒体を加熱する熱源手段の動作を制御するリモコン装置であって、
熱源手段は、供給された燃料が燃焼する燃焼部を有し、燃焼部で生成された燃焼ガスで湯水又は熱媒体を加熱するもので、
少なくとも燃料の実績消費量を演算する消費量演算機能と、実績消費量に基づいて実績消費金額を演算する金額演算機能が制御され、
さらに電力検出手段を有していて分電盤を介して各機器に供給されて使用される電力の情報を得ることができ、
前記消費量演算機能と前記金額演算機能とによって、前記電力検出手段から得られた電力の情報に基づく電力の実績消費量と、電力の実績消費量に基づく電力の実績消費金額をさらに演算することができ、
リモコン装置の起動スイッチをオン状態からオフにすると、金額演算機能によって演算された金額が報知されるものであり、
前記報知される金額は、前回報知したエネルギーとは異なる種類の実績消費量に基づいて演算された一種類の金額だけであることを特徴とするリモコン装置。 - 湯水又は熱媒体を加熱する熱源手段の動作を制御するリモコン装置であって、
熱源手段は、供給された燃料が燃焼する燃焼部を有し、燃焼部で生成された燃焼ガスで湯水又は熱媒体を加熱するもので、
少なくともエネルギーの実績消費量を演算する消費量演算機能と、実績消費量に基づいて実績消費金額を演算する金額演算機能が制御され、
前記消費量演算機能と前記金額演算機能とによって資源たる湯水の実績消費量と、湯水の実績消費量に基づく湯水の実績消費金額をさらに演算することができ、
リモコン装置の起動スイッチをオン状態からオフにすると、金額演算機能によって演算された金額が報知されるものであり、
前記報知される金額は、前回報知したエネルギーあるいは資源の種類と異なる種類の実績消費量に基づいて演算された一種類の金額だけであることを特徴とするリモコン装置。 - 別途設置された分電盤を介して、外部から供給される電力が、熱源手段その他の電気機器に分配される環境で使用され、湯水又は熱媒体を加熱する熱源手段の動作を制御するリモコン装置であって、
熱源手段は、供給された燃料が燃焼する燃焼部を有し、燃焼部で生成された燃焼ガスで湯水又は熱媒体を加熱するもので、
少なくともエネルギーの実績消費量を演算する消費量演算機能と、実績消費量に基づいて実績消費金額を演算する金額演算機能が制御され、
さらに電力検出手段を有していて分電盤を介して各機器に供給されて使用される電力の情報を得ることができ、
前記消費量演算機能と前記金額演算機能とによって、前記電力検出手段から得られた電力の情報に基づく電力の実績消費量と、電力の実績消費量に基づく電力の実績消費金額をさらに演算することができ、
前記消費量演算機能と前記金額演算機能とによって資源たる湯水の実績消費量と、湯水の実績消費量に基づく湯水の実績消費金額をさらに演算することができ、
リモコン装置の起動スイッチをオン状態からオフにすると、金額演算機能によって演算された金額が報知されるものであり、
前記報知される金額は、前回報知したエネルギーあるいは資源の種類と異なる種類の実績消費量に基づいて演算された一種類の金額だけであることを特徴とするリモコン装置。 - 金額演算機能は、所定時刻から24時間が経過するまでの実績消費金額を積算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のリモコン装置。
- 所定時刻から24時間が経過するまでの実績消費量を積算する消費量積算機能を有し、
金額演算機能は、積算された実績消費量に基づいて金額を演算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のリモコン装置。 - エネルギーあるいは資源ごとに目標となる消費量を設定する目標設定手段を有し、
エネルギーあるいは資源を含む複数種類の実績消費量のうち、設定された目標消費量を上回った実績消費量の種類の演算された金額を優先的に報知する優先機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のリモコン装置。 - エネルギーあるいは資源ごとに目標となる消費量を所定期間の実績消費量から演算する目標値演算機能を有し、当該演算により得られた目標消費量を設定可能であることを特徴とする請求項6に記載のリモコン装置。
- 燃料を燃焼して燃焼ガスが生成される燃焼部と、湯水又は熱媒体が流通する熱交換器と、請求項1乃至7のいずれかに記載のリモコン装置とを有し、
リモコン装置の起動スイッチを操作することで、前記熱交換器内に湯水又は熱媒体を流通させ、前記燃焼部で燃焼ガスを生成し、燃焼ガスで熱交換器を加熱して昇温した湯水そのもの又は熱媒体の熱エネルギーを外部に供給できることを特徴とする熱源装置。
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