JP5758340B2 - パック米飯の加工方法並びにパック米飯ほぐし機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷えて塊状となったパック米飯を美味しく食するためのパック米飯の加工方法並びにこれに用いるパック米飯ほぐし機に関するものである。
近年、一食分ずつ容器に入れられ無菌状態で包装し常温で長期保存が可能なパック米飯が、電子レンジで数分間加熱処理するだけで簡単に食せるという手軽さから広く普及してきている。
このパック米飯は、無菌室で炊飯しそのまま米飯収納容器に収納し密閉包装したり、或いは炊飯して米飯収納容器に収納した後、殺菌処理や制菌ガスを充填してから密閉包装したりすることで米飯収納容器内に雑菌などが存在しないため、常温でも長期間の保存が可能となる。
また、このパック米飯は、米飯収納容器に収納した時点では、炊飯後の温かい状態であるので、米飯収納容器内のパック米飯は炊飯によって米粒表面に澱粉が溶出した状態となっており、米粒同士がこの溶出した澱粉を介して密着した状態となっている。この米粒から溶出した澱粉が冷えて固まることで接着剤の役割を果たし、米飯収納容器内でパック米飯は米粒同士が密着した塊状のパック米飯となる。
また、パック米飯は、一般的には電子レンジや蒸し器などで加熱処理してから食するが、この米飯収納容器内で冷えて塊状となったパック米飯は、米粒同士が澱粉によって殆ど隙間が無い略密着した状態になっており、外部から空気が入り込む空間が内部に殆ど無く、そのため、塊状のパック米飯の内部まで均一に加熱されず、加熱状態にムラができ、せっかく美味しく炊き上げた米飯の風味や食味が損ねられてしまい、更に、塊状の部分があるなどして食感まで損ねられてしまうこともある。
本発明は、上述したような米飯収納容器内で冷えて塊状となったパック米飯を加熱処理して食する際に、炊き立てのようにふっくらとして美味しいパック米飯として食することができるパック米飯の加工方法並びにこれに用いるパック米飯ほぐし機を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
一食分ずつ米飯収納容器1に入れられ無菌状態で包装し常温で長期保存が可能なパック米飯の加工方法であって、先端側を先細り形状に形成した押圧部4を備えたパック米飯ほぐし機3に、パック米飯2を収納したままの前記米飯収納容器1を、底面側を上側に向けた状態にしてセットし、前記パック米飯ほぐし機3の押圧部4を、前記パック米飯2を収納したままの米飯収納容器1を載置した載置面に対して隙間を残して下動させて、前記米飯収納容器1の底面の一部を押圧してこの米飯収納容器1内に収納されている前記パック米飯2の一部を前記米飯収納容器1ごと押圧してほぐし、一旦前記押圧部4を上動させ、前記押圧部4の前記米飯収納容器1の底面に対する押圧位置を変え、再び前記押圧部4を、前記パック米飯2を収納したままの米飯収納容器1を載置した載置面に対して隙間を残して下動させて、前記米飯収納容器1の底面の一部を押圧して、この米飯収納容器1内に収納されている前記パック米飯2の一部を前記米飯収納容器1ごと押圧してほぐし、この押圧部4の上下動を繰り返し行って、前記パック米飯2を収納したままの米飯収納容器1に対して前記押圧部4で複数回前記米飯収納容器1の底面の異なる位置を押圧して、前記米飯収納容器1内で冷えて塊状となった前記パック米飯2を、この米飯収納容器1内に収納したまま、ばらばらにほぐすことを特徴とするパック米飯の加工方法に係るものである。
また、一食分ずつ米飯収納容器1に入れられ無菌状態で包装し常温で長期保存が可能なパック米飯を、前記米飯収納容器1内に収納されたままの状態でばらばらにほぐすパック米飯ほぐし機であって、先端側を先細り形状に形成した押圧部4を備え、この押圧部4は、上下方向に移動自在に設けると共に、下方に移動する際は、パック米飯2を収納したままの米飯収納容器1を載置する載置面に対して隙間を残して停止するように構成して、前記押圧部4を、前記パック米飯2を収納したままの米飯収納容器1を載置した載置面に対して隙間を残して下動させて、前記米飯収納容器1内に収納されているパック米飯2を前記米飯収納容器1ごと押圧するように構成すると共に、前記パック米飯2を収納したままの米飯収納容器1に対して押圧位置を変えて押圧できるように構成して、前記押圧部4で前記パック米飯2を収納したままの米飯収納容器1の異なる位置を押圧して、この米飯収納容器1内で冷えて塊状となったパック米飯2を、この米飯収納容器1内に収納したまま、ばらばらにほぐすことができるように構成したことを特徴とするパック米飯ほぐし機に係るものである。
また、前記押圧部4の下方側の移動範囲を制限するストッパー部10を備えた構成とし、前記押圧部4が下方に移動した際、この押圧部4が前記ストッパー部10に当接して、前記パック米飯2を収納したままの米飯収納容器1を載置した載置面に対して隙間を残して停止するように構成したことを特徴とする請求項2記載のパック米飯ほぐし機に係るものである。
本発明は上述のようにしたから、加熱処理した際に、パック米飯の米粒一粒一粒が略均一にムラなく加熱されることとなり、米粒の持っている本来の弾力感を取り戻し、食感がよく、食した際の風味も炊き立てのご飯のようになり、塊状のまま加熱処理したものと比べて、美味しく食すことができる画期的なパック米飯の加工方法となる。
また、請求項2,3記載の発明においては、冷えて塊状となった状態で米飯収納容器に収納されているパック米飯を、米飯収納容器に収納された状態のまま、極めて容易にばらばらにほぐすことができる実用性に優れた画期的なパック米飯ほぐし機となる。
本実施例のパック米飯ほぐし機を示す斜視図である。 本実施例のパック米飯ほぐし機の要部を示す説明側断面図である。 本実施例のパック米飯ほぐし機の要部を示す拡大説明図である。 本実施例のパック米飯ほぐし機の使用状態を示す説明図である。 本実施例のパック米飯ほぐし機の使用状態を示す説明図である。 本実施例のパック米飯ほぐし機の使用状態を示す説明図である。 本実施例のパック米飯ほぐし機の使用状態を示す説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
米飯収納容器1に密閉収納され常温で長期保存が可能なパック米飯2は、米飯収納容器1に収納した時点では炊飯後の温かい状態であるので、米粒表面に澱粉が溶出した状態となっており、米粒同士がこの溶出した澱粉を介して密着した状態となっている。
この米粒から溶出した澱粉が冷えて固まることで接着剤の役割を果たし、パック米飯2は、米飯収納容器1内で米粒同士が密着した塊状のパック米飯2となる。
また、このパック米飯は、一般的には電子レンジや蒸し器、或いは、熱湯などで加熱処理してから食するが、この米飯収納容器1内で冷えて塊状となったパック米飯2は、溶出した澱粉が米粒同士の隙間に入り込んで固まった状態となっており、内部は米粒同士の間に殆ど隙間が無い状態になっているため、内部に熱を伝えるための空気が入り込む余地が殆ど無く、そのため、加熱処理した際に、パック米飯2の内部まで均一に加熱されずに加熱状態にムラができ、せっかく美味しく炊き上げた米飯の風味や食味が損ねられてしまい、更に、塊状の部分があるなどして食感まで損ねられてしまうこともある。
よって、このパック米飯2をおいしく食するためには、加熱時に塊状となったパック米飯2の内部まで均一に加熱されることが必要であり、そのためには、熱を伝える空気の通り道が必要である。
この点、本発明は、米飯収納容器1に収納されているパック米飯2を、米飯収納容器1に収納されたまま米飯収納容器1ごと押圧してばらばらにほぐすので、米飯収納容器1で冷えた澱粉によって結合された米粒同士の結合が解除され、米粒同士の間に隙間が生じ、この隙間が生じることで空気の通り道ができパック米飯2の内部までムラなく均一に加熱することができるので、加熱処理後は、炊き立ての状態に近い風味が良く弾力感のある食感の良いパック米飯2となると共に、塊状の米粒もなく食感も良くなる。
即ち、本発明は、塊状となっている米飯収納容器1内のパック米飯2をばらばらにほぐしてから加熱処理するだけの極めて単純な方法で、パック米飯2に炊き立ての米飯と変わらぬ美味しさを取り戻させることができる画期的なパック米飯の加工方法となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、無菌室で炊飯されて米飯収納容器1に収納された、または、殺菌処理若しくは脱酸素処理を施されて米飯収納容器1に収納された、或いは米飯収納容器1に収納された後で殺菌処理を施された、常温で長期保存が可能なパック米飯の加工方法であって、冷えて塊状となった状態で前記米飯収納容器1に収納されているパック米飯2を、前記米飯収納容器1に収納されたまま前記米飯収納容器1ごと押圧して、ばらばらにほぐすパック米飯の加工方法である。
このパック米飯2は、米飯収納容器1に収納した時点では炊き立ての状態に近くやわらかいα澱粉状態であるが、時間が経過し冷えることによってα澱粉からβ澱粉に変化し風味・食味が低下するので、食す際は、電子レンジや蒸し器、或いは熱湯などで加熱処理を施してα澱粉状態に戻す必要があり、本実施例は、この加熱処理を施す前に米飯収納容器1内で塊状となっているパック米飯2に対して行うものである。
即ち、このパック米飯は、製造過程において、炊飯後の温かい状態の米飯をそのまま米飯収納容器1内に収納するため、若しくは米飯収納容器1内で炊飯しそのままの状態とするため、米飯収納容器1内に収納されているパック米飯2は、炊飯時に米粒の表面に溶出した澱粉を介して米粒と米粒とがくっついた状態となっており、この澱粉を介してくっついた状態のままパック米飯2も澱粉も冷え、この澱粉が冷えて固まることで接着剤の役割を果たしてパック米飯2の米粒同士を接合することとなり、そのため、米飯収納容器1内のパック米飯2は、米粒同士が澱粉で接合され、更に、米粒同士の隙間も溶出した澱粉で埋められ内部に殆ど隙間が無い状態の塊、具体的には、米飯収納容器形状の扁平方形状に固まった塊状のパック米飯2となっている。
より詳細には、炊飯後の温かい状態のパック米飯2を米飯収納容器1に収納した状態で密閉包装した直後は、米飯収納容器1内は空気若しくは充填ガスが膨張した状態であるが、時間が経過すると収納したパック米飯2が冷えて米飯収納容器1内の温度も低下することで米飯収納容器1内の空気若しくは充填ガスの体積が収縮することによって米飯収納容器1内が米飯収納容器1外に比べて減圧になり、米飯収納容器1内が減圧状態となることで米飯収納容器1自体が内側(収縮方向)に引っ張られる状態となり、この米飯収納容器1が内側に引っ張られることで(収縮することで)、まだ冷えきらずに完全に固まってないパック米飯2を圧することとなり、この圧せられ密着状態になったパック米飯2の各米粒表面に付着している澱粉や米粒同士の隙間に入り込んだ澱粉が冷えて固まることで米粒同士が殆ど隙間の無い密着した状態で接合した塊状のパック米飯2となっている。
そのため、この米粒同士が隙間なく密着して塊状となったパック米飯2を加熱しても、塊状のパック米飯2の内部は米粒同士の間に殆ど隙間が無い状態になっているため、内部に熱を伝えるための空気が入り込む余地が殆ど無く、内部まで均一に加熱することができずに加熱状態にムラができ、せっかく美味しく炊き上げた米飯の風味や食味が損ねられてしまい、更に、塊状の部分があるなどして食感まで損ねられてしまう理由から常法で炊いた炊き立ての米飯のような美味しさが感じられない問題がある。
よって、このパック米飯2を炊き立てのように美味しく食することができるようにするためには、加熱時に塊状となったパック米飯2の内部まで均一に加熱することが必要であり、そのためには、熱を伝える空気の通り道をつくることが必要である。
本実施例は、この内部に熱を伝えるための空気の通り道を、密着状態で塊状となっているパック米飯2を押圧して米粒から溶出した澱粉で接合されている米粒同士の接合を分断してばらばらにほぐすことで米粒同士の間に空気の通り道となる隙間が形成されるようにしている。
のパック米飯2の米粒同士を接合している澱粉は、接合力が弱いため、外部から押圧するなど力を加えることで比較的容易に米粒同士の接合を分断して塊状のパック米飯2をばらばらにほぐすことができるので、手で押圧してもばらばらにほぐすことができるが、手で押圧してばらばらにほぐす場合、押圧力にムラが生じ易く、押圧力が強すぎて米粒を押し潰してしまったり弱すぎてほぐしきれずに塊状のパック米飯2が残ったりする不具合が生じる可能性があり、また、一度に押圧する範囲が狭く効率が悪いため、本実施例では、米飯収納容器1内のパック米飯2を押し潰すことなく、確実且つ効率的にばらばらにほぐすために、パック米飯ほぐし機3を用いて米飯収納容器1内のパック米飯2をばらばらにほぐしている。
また、本実施例は、パック米飯2をばらばらにほぐす際、パック米飯2を米飯収納容器1に収納したままの状態で押圧してばらばらにほぐしている。
即ち、米飯収納容器1内でパック米飯2をばらばらにほぐすので、ばらばらにする際にほぐれたパック米飯2が周囲に飛散することが無く、また、移し替えすることなくそのまま加熱処理を行うことができるようにしている。
また、このパック米飯2を米飯収納容器1ごと押圧するパック米飯ほぐし機3は、図1,図2に示すように、パック米飯2を収納している米飯収納容器1を載置する載置基台部5と、この載置基台部5に載置した米飯収納容器1内のパック米飯2を押圧する押圧部4と、この押圧部4を操作する操作ハンドル部6とで構成し、載置基台部5上に載置した米飯収納容器1に収納されたパック米飯2を、米飯収納容器1ごと押圧部4で上方から押圧してばらばらにほぐすように構成している。
具体的には、パック米飯ほぐし機3は、載置基台部5に操作ハンドル部6を上下方向に回動自在に設け、この操作ハンドル部6に押圧部4を設けて、操作ハンドル部6を上下方向に回動操作することで押圧部4が上下方向に移動する構成としている。
より具体的には、押圧部4は、操作ハンドル部6に軸着した構成とすると共に、載置基台部5の左右に対向状態に立設したスライドカイド部7のガイド孔8に沿って上下方向にスライド可動自在に設けた構成とし、更に詳細には、押圧部4を操作ハンドル部6に軸着するためにこの押圧部4に枢着軸9を設け、この枢着軸9がガイド孔8に沿って移動する構成としている。
また、押圧部4は、先端側を先細り形状に形成した構成とし、具体的には、図3に示すように、米飯収納容器1内のパック米飯2を下方に押圧する底面部4aと、前記パック米飯2を側方に押圧する傾斜状側面部4bを形成した構成としている。
即ち、垂直方向の一方向だけではなく、側方(前後方向)も加えた複数の方向から米飯収納容器1内のパック米飯2を押圧するように構成している。
この押圧部4に底面部4aと傾斜状側面部4bとを設けてこの押圧部4を先細り形状に形成することによって、垂直方向と前後方向の三方向に押圧でき、これによって、米飯収納容器1内のパック米飯2を分断するように押圧することができ、単に垂直方向の一方向から押圧した場合よりも、パック米飯2を確実にばらばらにほぐすことができるように構成している。
尚、本実施例では、押圧部4の形状を図3に示すように逆台形形状に形成したが、上述した作用効果を発揮できる形状であれば適宜採用するものとし、例えば、V字形状や円形状に形成した構成としても良い。
更に、本実施例のパック米飯ほぐし機3は、ストッパー部10を備えた構成とし、押圧部4がこのストッパー部10に当接して移動が停止した最下部に位置した状態で、この押圧部4と載置基台部5との間にばらばらにほぐしたパック米飯2を押圧部4が押し潰してしまわないための隙間が生じるように構成している。
具体的には、本実施例のパック米飯ほぐし機3では、前述したスライドカイド部7に設けたガイド孔8の下端縁をストッパー部10とし、押圧部4に設けた枢着軸9がこのストッパー部10となるガイド孔8の下端縁に当接することで、押圧部4の下方側への移動を抑止する構成とし、また、このストッパー部10に枢着軸9が当接して押圧部4が下方側に移動不能となった際、この押圧部4と載置基台部5との間に約5mmの隙間が生じるようにストッパー部10の位置、即ち、ガイド孔8の下端縁の位置を設定している。
上述のように構成したパック米飯ほぐし機3を用いて本実施例のパック米飯の加工方法を、図4〜図7に基づいて説明する。
先ず、図4に示すように、パック米飯を米飯収納容器1に収納されたままの状態でパック米飯ほぐし機3の載置基台部5に載置する。この際、米飯収納容器1の底面側を上方に向けて、また、押圧部4が下方に移動した際に、方形状の米飯収納容器1の長手方向一側端部を押圧するように位置を調整して載置する。
次いで、図5に示すように、操作ハンドル部6を下方に回動操作して押圧部4を下方に移動させて米飯収納容器1に収納されているパック米飯2の一側端部を押圧して、このパック米飯2の一側端部をばらばらにほぐす。
また、本実施例は、パック米飯を米飯収納容器1に収納されたまま米飯収納容器1ごと押圧するので、パック米飯2だけを押圧するよりも大きな押圧力を必要とするが、この点、本実施例に用いるパック米飯ほぐし機3は、てこの原理を用いて操作ハンドル部6に加えた力よりも大きな力が押圧部4に作用する構成したので、米飯収納容器1に収納されたパック米飯2を米飯収納容器1ごと押圧する際にも、あまり大きな力を加えなくても容易に米飯収納容器1に収納されたパック米飯2を押圧して、このパック米飯2をばらばらにほぐすことができる。
また、このパック米飯2を収納している米飯収納容器1は、一般的には弾性を有する材質で形成されているため、パック米飯2を押圧した後、押圧部4を上方に移動させた際、図6に示すように、元通りの形状に復帰し、これによって、米飯収納容器1内のパック米飯2の収納状態は、米粒同士間に隙間を形成した状態となる。
あとは、図6〜図7に示すように、米飯収納容器1の位置をずらし、上述と同様の操作を繰り返し、米飯収納容器1内のパック米飯2を端から順に押圧してゆくことで容易に米飯収納容器1内のパック米飯2をばらばらにほぐした状態にすることができる。
このように、本実施例は、米飯収納容器1内の冷えて塊状となったパック米飯2をパック米飯ほぐし機3で米飯収納容器1の位置をずらしながら複数回に分けて押圧することで、米飯収納容器1内の塊状のパック米飯2をばらばらにほぐれた状態にすることができる。
尚、この米飯収納容器1内のパック米飯2をばらばらにほぐす際は、パック米飯ほぐし機3の押圧部4を径大にして一回の押圧でほぐすように構成しても良いが、前述したように複数回に分けて少しずつ押圧することで、より確実に米飯収納容器1内のパック米飯2をばらばらにほぐすことができることを実験にて確認済みである。
また、この米飯収納容器1内でばらばらにほぐされたパック米飯2は、冷えて硬くなっているので、ばらばらにほぐれた状態の米粒が押圧部4で押圧されても、米粒同士がくっついたり押し潰されたりすることなく米粒状態を保持するので、米飯収納容器1内でほぐされた後パック米飯2は、米粒と米粒との間に隙間が生じた状態で収納されている状態となる。
よって、加熱するために米飯収納容器1を開封した際に、この米飯収納容器1内のパック米飯2の内部に生じた隙間に空気が入り込み、この隙間に入り込んだ空気が温められることでパック米飯2の内部まで米粒が略均一に加熱され、米飯収納容器1内のパック米飯2全体がムラ無く加熱されることとなる。
即ち、このパック米飯2の米粒同士の間に形成された多数の隙間に空気が入り込むことによって、この空気中に含まれる水分子が電子レンジのマイクロ波によって振動し発熱するので、米粒自体に含まれる僅かな水分子の発熱以外に、米粒の周囲に存在する空気中の水分子の発熱によって周辺からも温められることとなり、これによって確実にパック米飯2を加熱することができ、よって、β澱粉化した状態の塊状のパック米飯2を確実にα澱粉化したパック米飯2とすることができ、食した際に、嫌な臭いや硬い食感がない、炊き立ての状態に近い風味が良くふっくらとした弾力感のある食感の良いパック米飯2にすることができる。
このように、本実施例は、電子レンジで温めるだけのパック米飯2を極めて簡易な方法で炊き立てのような美味しい米飯にすることができるので、ホテルやレストランなどの外食産業で使用することも可能となる。
即ち、ホテルやレストランなどの外食産業は、米飯が足りなくなったときでも、一々、追加で炊く必要がなく、必要な量のパック米飯2をパック米飯ほぐし機3で押圧してばらばらにほぐしてから電子レンジで温めるだけの極めて簡易な作業で、このパック米飯2を炊き立ての米飯と同様のものとしてお客様に出すことができ、しかも、必要な分だけ作るので余りが生ずることがなく、よって、余った米飯を廃棄するといった無駄が生ずることがなくなる。
従って、このパック米飯を安く大量に仕入れることができれば、低コストで美味しい米飯を、手間を掛けずに提供することができる画期的なパック米飯の加工方法となる。
また、上述したホテルやレストランなどの外食産業以外にも本実施例を採用することができ、具体的には、パック米飯を製造している工場で、米飯収納容器1内で冷えて固まった塊状のパック米飯2をパック米飯ほぐし機3でばらばらにほぐした状態で市販することで、従来品よりも炊き立ての状態に近くて美味しいという付加価値をつけて市場に提供することも可能となる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 米飯収納容器
パック米
3 無菌パック米飯ほぐし機
4 押圧部
10 ストッパー部

Claims (3)

  1. 一食分ずつ米飯収納容器に入れられ無菌状態で包装し常温で長期保存が可能なパック米飯の加工方法であって、先端側を先細り形状に形成した押圧部を備えたパック米飯ほぐし機に、パック米飯を収納したままの前記米飯収納容器を、底面側を上側に向けた状態にしてセットし、前記パック米飯ほぐし機の押圧部を、前記パック米飯を収納したままの米飯収納容器を載置した載置面に対して隙間を残して下動させて、前記米飯収納容器の底面の一部を押圧してこの米飯収納容器内に収納されている前記パック米飯の一部を前記米飯収納容器ごと押圧してほぐし、一旦前記押圧部を上動させ、前記押圧部の前記米飯収納容器の底面に対する押圧位置を変え、再び前記押圧部を、前記パック米飯を収納したままの米飯収納容器を載置した載置面に対して隙間を残して下動させて、前記米飯収納容器の底面の一部を押圧して、この米飯収納容器内に収納されている前記パック米飯の一部を前記米飯収納容器ごと押圧してほぐし、この押圧部の上下動を繰り返し行って、前記パック米飯を収納したままの米飯収納容器に対して前記押圧部で複数回前記米飯収納容器の底面の異なる位置を押圧して、前記米飯収納容器内で冷えて塊状となった前記パック米飯を、この米飯収納容器内に収納したまま、ばらばらにほぐすことを特徴とするパック米飯の加工方法。
  2. 一食分ずつ米飯収納容器に入れられ無菌状態で包装し常温で長期保存が可能なパック米飯を、前記米飯収納容器内に収納されたままの状態でばらばらにほぐすパック米飯ほぐし機であって、先端側を先細り形状に形成した押圧部を備え、この押圧部は、上下方向に移動自在に設けると共に、下方に移動する際は、パック米飯を収納したままの米飯収納容器を載置する載置面に対して隙間を残して停止するように構成して、前記押圧部を、前記パック米飯を収納したままの米飯収納容器を載置した載置面に対して隙間を残して下動させて、前記米飯収納容器内に収納されているパック米飯を前記米飯収納容器ごと押圧するように構成すると共に、前記パック米飯を収納したままの米飯収納容器に対して押圧位置を変えて押圧できるように構成して、前記押圧部で前記パック米飯を収納したままの米飯収納容器の異なる位置を押圧して、この米飯収納容器内で冷えて塊状となったパック米飯を、この米飯収納容器内に収納したまま、ばらばらにほぐすことができるように構成したことを特徴とするパック米飯ほぐし機。
  3. 前記押圧部の下方側の移動範囲を制限するストッパー部を備えた構成とし、前記押圧部が下方に移動した際、この押圧部が前記ストッパー部に当接して、前記パック米飯を収納したままの米飯収納容器を載置した載置面に対して隙間を残して停止するように構成したことを特徴とする請求項2記載のパック米飯ほぐし機。
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