JP5756741B2 - 車両用画像表示装置 - Google Patents

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この発明は、車両の前方画像に含まれる建物等についての情報を当該前方画像の建物等に重畳させた重畳画像を表示する車両用画像表示装置に関する。
特許文献1には、地理的情報を実風景の景観画像中の各部分と対応付けてフロントガラス上に重畳表示する装置が開示されている(要約、図3、図13、[0019]、[0041])。
特開平11−065431号公報
上記のように、特許文献1では、景観画像に地理的情報を付加した画像(重畳画像)をフロントガラスに表示する。このため、重畳画像の表示部位によりフロントガラスには乗員(運転者)にとっての死角が生じ、乗員は、重畳画像の表示部位の後方に位置する実風景を見ることができなくなる。
なお、特許文献1の図3におけるコンバイナ18が占める領域及び図10に示される景観画像に含まれる領域を比較すると、コンバイナ18が占める領域はフロントガラスのうち比較的狭い領域であるのに対し、景観画像に含まれる領域は、フロントガラス越しに見える景色のほとんどを含むように見受けられる。このため、乗員から見たとき、コンバイナ18における重畳画像は、その後方に位置する実風景に対してずれが生じるものと考えられる。換言すると、重畳画像により死角が生じ、乗員は、重畳画像の後方に位置する実風景を見ることができないものと推察される。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、乗員の視界の妨げとなることを防ぎつつ、車両前方の建物等に関する情報を表示することが可能な車両用画像表示装置を提供することを目的とする。
この発明に係る車両用画像表示装置は、車両の前方画像を撮像する撮像手段と、地図情報を記憶する地図データベースと、前記地図情報に包含される地図掲載対象のうち前記前方画像に含まれるものについての情報を前記前方画像中の前記地図掲載対象に重畳させた重畳画像を生成する画像生成手段と、前記重畳画像を表示する表示手段と、前記車両のフロントウィンドウの上部に対して前記車両の進行方向後ろ側に設置されると共に、乗員の操作により向きを変更できるルームミラーとを備え、前記撮像手段は、前記乗員から見て前記ルームミラーの裏側に設置され、前記ルームミラーにより生じる前記乗員の死角に対応する前記前方画像を撮像し、前記表示手段は、前記ルームミラーに前記重畳画像を鏡像として表示させることを特徴とする。
この発明によれば、車両の前方画像を撮像する撮像手段を乗員(運転者)から見てルームミラーの裏側に設置する。このため、ルームミラーにより生じる乗員の死角の位置に、当該死角に対応する前方画像を表示するように調整することで、当該死角をなくすことが可能となる。加えて、この発明によれば、地図掲載対象(建築物等)の情報はルームミラーに表示される。このため、地図掲載対象の情報をフロントウィンドウに表示する場合と比べ、乗員の視界の妨げにならない。
また、ルームミラーは、フロントウィンドウの上部に対して車両の進行方向後ろ側に配置される。このため、乗員から見て比較的上方に地図掲載対象の情報が表示される。従って、現実世界の建物の看板等と同様、乗員が地図掲載対象の情報を認識し易くなる。よって、地図掲載対象の情報を乗員に確実に伝えることが可能となる。
前記表示手段は、前記車両のルーフに設けられた反射ミラーと、インストルメントパネル近傍に設けられると共に前記重畳画像を映し出す画面部とを備え、前記画面部は、前記反射ミラーヘ前記重畳画像を映し出し、前記反射ミラーは、前記画面部から投影された前記重畳画像を前記ルームミラーヘ反射させて前記乗員に前記重畳画像を視認させてもよい。
上記構成によれば、重畳画像を反射ミラーで反射させてルームミラーヘ映し出す。ルームミラーに直にディスプレイを有する構成と比較して、ルームミラーに表示される重畳画像は、ルームミラーの位置よりも遠くに見える。このため、実風景と重畳画像との焦点距離のずれを軽減することが可能となる。
前記撮像手段は、前記乗員から見て前記ルームミラーの裏側に固定されてもよい。これにより、ルームミラーの裏側に固定された撮像手段によって前方画像を撮像する。このため、ルームミラーに表示される重畳画像が、フロントウィンドウ越しに見える景色とずれている場合、例えば、ルームミラーの角度又は前方画像の切り出し領域を調整することにより撮像手段の撮像範囲を調整することが可能となる。加えて、前方画像の一部を切り出してルームミラーに表示させる場合、当該切出し範囲を固定すれば、画像処理制御を簡易にすることが可能となる。
前記表示手段は、前記前方画像と第2撮像手段が撮像した前記車両の後方画像とを切替え可能であってもよい。
前記画像生成手段は、前記ルームミラーに映し出される前記前方画像が、前記ルームミラーによる死角に対応した領域を補間するように、前記前方画像の領域及び倍率を補正してもよい。
この発明によれば、車両の前方画像を撮像する撮像手段を乗員(運転者)から見てルームミラーの裏側に設置する。このため、ルームミラーにより生じる乗員の死角の位置に、当該死角に対応する前方画像を表示するように調整することで、当該死角をなくすことが可能となる。加えて、この発明によれば、地図掲載対象(建築物等)の情報はルームミラーに表示される。このため、地図掲載対象の情報をフロントウィンドウに表示する場合と比べ、乗員の視界の妨げにならない。
また、ルームミラーは、フロントウィンドウの上部に対して車両の進行方向後ろ側に配置される。このため、現実世界の建物の看板等と同様、乗員が地図掲載対象の情報を認識し易くなる。従って、地図掲載対象の情報を乗員に確実に伝えることが可能となる。
この発明の第1実施形態に係る車両用画像表示装置を搭載した車両の概略構成図である。 前記第1実施形態において、ルームミラーにAR(Augmented Reality:拡張現実感)画像としての前方画像(重畳画像)を表示している様子の一例を示す図である。 図3Aは、前記ルームミラーに映し出された前記重畳画像と、フロントガラス越しの景色とでずれが生じている状態の一例を示し、図3Bは、当該ずれを解消した状態の一例を示す図である。 前記ルームミラーを調整することで前方カメラの光軸を調整する様子の一例を示す図である。 比較例において、対象物と、ディスプレイの前方画像中の前記対象物の画像との関係を説明するための図である。 前記第1実施形態において、前記対象物と、ディスプレイの前方画像中の前記対象物の画像との関係を説明するための図である。 この発明の第2実施形態に係る車両用画像表示装置を搭載した車両の概略構成図である。 変形例に係るディスプレイとして裸眼3D表示を行うものを用いた場合において、当該ディスプレイに表示される画像と、運転者のアイポイントの変動との関係を説明するための図である。
A.第1実施形態
1.全体的な構成の説明
[1−1.全体構成]
図1は、この発明の第1実施形態に係る車両用画像表示装置12(以下「画像表示装置12」ともいう。)を搭載した車両10の概略構成図である。図1に示すように、画像表示装置12は、ルームミラー14と、前方カメラ16と、後方カメラ18と、切替スイッチ20と、ナビゲーション装置22と、表示電子制御装置24(以下「表示ECU24」又は「ECU24」という。)と、ディスプレイ26とを有する。本実施形態の車両10は、いわゆる右ハンドル車である。代わりに、左ハンドル車であっても同様の構成を採用することができる。
[1−2.ルームミラー14]
ルームミラー14は、車室内において、運転者100(乗員)から見てフロントウィンドウ30の上部の手前(車両10の進行方向後ろ側)に配置される。ルームミラー14は、図示しない角度調整機構を備え、運転者100の操作により角度を調整可能である。本実施形態のルームミラー14は、鏡自体の機能により運転者100の位置から車両10後方の鏡像を見るためのみならず、その角度を調整することによりディスプレイ26に表示された画像を運転者100が見ることができるようにすることにより、あたかも当該画像がルームミラー14自体により表示されているようにすることができる(図2参照)。
[1−3.前方カメラ16]
前方カメラ16は、車両10前方の画像(以下「前方画像」という。)を撮像するカラーカメラ{例えば、カラーCCD(charge Coupled Device)カメラ、カラーCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ}である。前方カメラ16は、運転者100から見てルームミラー14の後ろ側(フロントウィンドウ30とルームミラー14の間)においてルームミラー14に固定されている。このため、運転者100は、ルームミラー14の角度を調整することにより前方カメラ16の向きを調整することができる。前方カメラ16が撮像した前方画像のデータは、表示ECU24に出力される。
本実施形態において、前方カメラ16が撮像する前方画像は、運転者100にとってルームミラー14により死角となる位置に対応するものであることが想定されている。このため、運転者100は、ルームミラー14に投影された前方画像によりルームミラー14による死角に対応する風景が見えるようにルームミラー14の角度を調整することで、当該死角に対応する風景を認識することが可能となる(図3A及び図3B参照)。
[1−4.後方カメラ18]
後方カメラ18は、車両10後方の画像(以下「後方画像」という。)を撮像するモノクロカメラである。当該後方画像は、主として、車両10が後退する際にルームミラー14に投影されて運転者の操作を補助するためのものである。後方カメラ18が撮像した後方画像のデータは、表示ECU24に出力される。後方カメラ18は、カラーカメラ又は近赤外線カメラであってもよい。
[1−5.切替スイッチ20]
切替スイッチ20は、ディスプレイ26を介してルームミラー14に映し出す画像を選択するためのスイッチである。すなわち、切替スイッチ20を操作することにより、前方画像の表示、後方画像の表示及び両画像の非表示(車両10後方の鏡像の表示)を選択することができる。本実施形態において、切替スイッチ20は、ステアリングホイール32に設けられている。或いは、ルームミラー14周辺に設けてもよい。切替スイッチ20の出力は、図示しない配線又は無線通信によりECU24に送信される。
[1−6.ナビゲーション装置22]
ナビゲーション装置22は、GPS(Global Positioning System)を用いて車両10の現在位置を検出し、運転者100又はその他の乗員に対して目的地までの経路を案内する。ナビゲーション装置22は、通信装置、入出力装置、演算装置、記憶装置及び表示装置(いずれも図示せず)を有する。
ナビゲーション装置22の前記記憶装置には、各種のプログラムやデータを記憶されており、当該データの一部は、前記記憶装置における地図情報データベース28(以下「地図DB28」という。)に含まれる。地図DB28は、地図情報を蓄積したものであり、前記演算装置が経路案内を行う際に用いられる。地図DB28が記憶しているデータには、例えば、建物(施設又は店舗)に関する情報(建物情報)が含まれる。前記建物情報には、例えば、建物(施設、店舗、企業)の名称、当該建物に関連する企業の商標等の情報が含まれる。
本実施形態において、ナビゲーション装置22は、表示ECU24からの要求に応じて車両10の現在位置情報及び建物情報を、図示しない配線又は無線通信により表示ECU24に出力する。
[1−7.表示ECU24]
表示ECU24は、ルームミラー14に映し出すための画像を制御するものであり、図示しない入出力装置、演算装置及び記憶装置を備える。表示ECU24は、運転者100による切替スイッチ20の操作に応じて、ディスプレイ26において、前方画像の表示、後方画像の表示及び両画像の非表示を行う。そして、前方画像については、ナビゲーション装置22からの現在位置情報及び建物情報に基づいてAR(Augmented Reality:拡張現実感)画像(重畳画像)として前方画像を表示させる。すなわち、前方カメラ16が撮像した前方画像に含まれる建物112a、112b(図1及び図2)等の情報を前方画像中の建物112a、112b等に重畳させた重畳画像をディスプレイに表示する。前方画像に建物112a、112b等の情報を重畳させる方法は、例えば、特許文献1に記載のものを用いることができる。
なお、ディスプレイ26に表示させた画像は、ルームミラー14に映し出される際、左右反対になる。このため、ECU24は、ディスプレイ26に表示される前方画像(重畳画像)の左右を反転させておく。また、表示ECU24は、受信した前方画像又は後方画像の必要部の切取り、各種変換(例えば、コントラスト調節、歪み補正)等の処理を行った上で、ディスプレイ26に表示する。ここにいう処理には、ルームミラー14に映し出される前方画像が、ルームミラー14による死角をなくすものとするための処理も含まれる。すなわち、ルームミラー14に映し出される前方画像が、ルームミラー14による死角に対応した領域を補間するように、前方画像の領域及び倍率を補正する処理が含まれる。前方画像のうち切り出す領域及び倍率の設定は、例えば、図示しない調節スイッチを介して行うことができる。なお、以下では、建物等の情報が付与された前方画像を「前方AR画像」又は「前方重畳画像」ともいう。
[1−8.ディスプレイ26]
ディスプレイ26は、表示ECU24からの画像信号に応じた画像を表示する。図1に示すように、本実施形態のディスプレイ26は、運転者100の頭部の上斜め前方に設けられる。運転者100がルームミラー14の角度を調整することによりルームミラー14に映し出されたディスプレイ26の画像(鏡像)を運転者100が視認することが可能な位置であれば、それ以外の位置にディスプレイ26を表示してもよい。
2.ルームミラー14における前方画像(重畳画像)の位置合わせ
図2は、第1実施形態において、ルームミラー14にAR画像としての前方画像(重畳画像)を表示している様子の一例を示す図である。上記説明から明らかなように、図2においてルームミラー14に写っている景色(木110や建物112a、112b)は、実物ではなく前方カメラ16が撮像した前方画像である。また、ルームミラー14に映し出されている「A」及び「B」の文字は、ルームミラー14に映し出されている建物112a、112bに関する情報(ここでは、建物112a、112bに入居している企業の商標)を示している。当該文字により、運転者は、建物112a、112bが当該企業の店舗であることを知ることができる。
ルームミラー14に前方AR画像(重畳画像)又は後方画像を映し出すためには、運転者100から見てディスプレイ26の表示がルームミラー14に映し出されるようにルームミラー14の角度を調整する必要がある。
例えば、図3Aに示すように、フロントウィンドウ30越しに運転者100が見る景色と、ルームミラー14に映し出される前方AR画像における景色とがずれてしまう場合がある。この場合、運転者100がルームミラー14の角度を調整することにより、図3Bに示すような位置関係に正すことができる。
第1実施形態では、運転者100から見て前方カメラ16がルームミラー14の後ろ側においてルームミラー14に固定されている。このため、運転者100は、図4に示すようにルームミラー14の角度を調整することによりルームミラー14に映し出される前方AR画像を正しい位置関係にすることができる。
3.前方AR画像の虚像位置
上記のように、第1実施形態において、運転者100は、ディスプレイ26に表示された前方AR画像をルームミラー14に映し出したもの(鏡像)を見る。このため、比較的遠方に虚像を表示することができる(図1参照)。以下では、このこと(遠方に虚像を表示すること)の利点について説明する。
図5は、比較例において、対象物120と、ディスプレイ526の前方画像中の対象物120の画像122との関係を説明するための図である。図6は、第1実施形態において、対象物120と、ディスプレイ526の前方画像中の対象物120の画像122との関係を説明するための図である。
比較例のディスプレイ526は、車室内において運転者100が直接見ることができる位置(例えば、ルームミラー14又はその近傍)に設けられている。運転席からフロントウィンドウ30までの空間の広さに制限が存在する関係上、運転者100の頭部からディスプレイ526までの距離は比較的短くなる。このため、比較例の場合、運転者100の左目で視認する像(左目視認像)と右目で視認する像(右目視認像)とには比較的大きなずれが発生する(図5参照)。
また、比較例の場合、運転者100は、ディスプレイ526の画像を見るためには、ディスプレイ526の位置に目の焦点を合わせなければならない。このため、フロントウィンドウ30越しに外側を見ている状態からディスプレイ526の画像を見るためには目の焦点距離の変化が大きくなる。ディスプレイ526を見ている状態からフロントウィンドウ30越しに外側を見る場合も同様である。
一方、第1実施形態では、運転者100は、ルームミラー14に映し出された前方AR画像(鏡像)を見る。このため、比較例のような左右の目の位置のずれに起因する左目視認像と右目視認像との間のずれは生じ難い(図6参照)。加えて、ルームミラー14に映し出された前方AR画像の虚像位置は、実際の対象物120と近いため、運転者100の目の焦点距離の変化もほとんど生じない。
4.第1実施形態の効果
以上説明したように、第1実施形態によれば、前方カメラ16を運転者100から見てルームミラー14の裏側に設置する。このため、ルームミラー14により生じる運転者100の死角の位置に、当該死角に対応する前方AR画像を表示するように調整することで、当該死角をなくすことが可能となる。加えて、第1実施形態によれば、建物112a、112b等の情報(図2の「A」及び「B」)がルームミラー14に表示される。このため、建物112a、112b等の情報をフロントウィンドウ30に表示する場合と比べ、運転者100の視界の妨げにならない。
また、ルームミラー14は、フロントウィンドウ30の上部に対して車両10の進行方向後ろ側に配置される。このため、運転者100から見て比較的上方に建物112a、112b等の情報が表示される。従って、現実世界の建物112a、112bの看板等と同様、運転者100が建物112a、112b等の情報を認識し易くなる。よって、建物112a、112b等の情報を運転者100に確実に伝えることが可能となる。
第1実施形態によれば、ルームミラー14の裏側に固定された前方カメラ16によって前方画像を撮像する。このため、ルームミラー14に表示される前方AR画像(重畳画像)が、フロントウィンドウ30越しに見える景色とずれている場合、例えば、ルームミラー14の角度又は前方画像の切り出し領域を調整することにより前方カメラ16の撮像範囲を調整することが可能となる。加えて、前方画像の一部を切り出してルームミラー14に表示させる構成では、当該切り出し領域を固定することで、画像処理制御を簡易にすることが可能となる。
B.第2実施形態
1.全体的な構成の説明(第1実施形態との相違)
図7は、この発明の第2実施形態に係る車両用画像表示装置12a(以下「画像表示装置12a」ともいう。)を搭載した車両10Aの概略構成図である。第2実施形態の画像表示装置12aは、第1実施形態の画像表示装置12と基本的に同様の構成を有するが、表示電子制御装置24a(以下「表示ECU24a」又は「ECU24a」という。)及びディスプレイ26aの配置が異なると共に、凹面鏡40(反射ミラー)を有する点で異なる。なお、凹面鏡40だけでなく、平面等、別形状の反射ミラーを用いてもよい。第1実施形態と第2実施形態とで同一の構成要素には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
表示ECU24a及びディスプレイ26aは、図示しないインストルメントパネルの近傍に設けられる。また、凹面鏡40は、ルーフ42に設けられており、ディスプレイ26aに表示された前方AR画像(重畳画像)又は後方画像を反射してルームミラー14に映し出す。
第1実施形態と同様、第2実施形態では、前方カメラ16が撮像した前方画像及び後方カメラ18が撮像した後方画像が表示ECU24aに出力される。表示ECU24aは、前方画像に建物等の情報を加えて前方AR画像を生成する。そして、表示ECU24aは、前方AR画像又は後方画像をディスプレイ26aに表示させる。ディスプレイ26aに表示された画像は、凹面鏡40で反射した後、ルームミラー14に映し出される。ルームミラー14に映し出される前方AR画像(鏡像)は、第1実施形態(図2)と同様である。
2.第2本実施形態の効果
以上説明したような第2実施形態によれば、第1実施形態における効果に加え、次の効果を奏することが可能となる。
すなわち、第2実施形態では、ディスプレイ26aに表示された前方AR画像(重畳画像)又は後方画像は、凹面鏡40で反射された後、ルームミラー14に映し出される。ルームミラー14に直にディスプレイを有する構成(例えば、図5の比較例参照)と比較して、ルームミラー14に表示される前方AR画像(重畳画像)は、ルームミラー14の位置よりも遠くに見える。このため、実風景と前方AR画像(重畳画像)との焦点距離のずれを軽減することが可能となる。
また、前方カメラ16がルームミラー14に固定されているため、ルームミラー14の角度調整により前方AR画像(重畳画像)とルームミラー14の位置関係を調整することが可能となる。従って、運転者100は、実風景と前方AR画像(重畳画像)の位置合わせを簡単に行うことが可能となる。
C.変形例
なお、この発明は、上記各実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.搭載対象
上記各実施形態では、画像表示装置12、12aを車両10、10Aに搭載したが、乗員(運転者100以外の者を含む。)が後方を確認するためのミラーを有する移動体又は可動装置であれば、これに限らず、別の対象に搭載してもよい。例えば、画像表示装置12、12aをクレーン等の可動装置に用いることもできる。
2.ルームミラー14
上記各実施形態では、ルームミラー14を運転者100が利用するものとして説明したが、後方を確認するためのルームミラー14であれば、運転者100以外の乗員用に用いることもできる。
3.前方カメラ16
上記各実施形態では、前方カメラ16はカラーカメラとしたが、車両10の前方画像を取得するものであれば、これに限らない。例えば、夜間等に使うことを想定してモノクロカメラ又は近赤外線カメラを前方カメラ16として用いてもよい。
上記各実施形態では、前方カメラ16をルームミラー14に固定し、ルームミラー14と前方カメラ16の位置関係が変化しないようにしたが、ルームミラー14と前方カメラ16の位置関係を調整可能に構成してもよい。例えば、図示しない角度調整機構を介して前方カメラ16をルームミラー14に固定してもよい。
上記各実施形態では、前方カメラ16をルームミラー14に固定したが、ルームミラー14に固定せず、その他の部位(例えば、ルーフ42、インストルメントパネル等)に設けてもよい。
4.ディスプレイ26、26a
上記各実施形態では、ディスプレイ26、26aを裸眼2次元(2D)表示のものを想定していたが、裸眼3次元(3D)表示を行うディスプレイ(例えば、図8のディスプレイ26b)にすることも可能である。裸眼3D表示の場合、体格差に拠らずに3D表示を視認できる。このため、前方AR画像のリアリティを向上することができる。
一般的に裸眼3D表示は、正面等、視認方向が限定されてしまうが、体格差でアイポイント位置が変動しても、ルームミラー14の位置は変わらない(角度のみ変わる)(図8参照)。このため、運転者100が自らの体格に合わせてルームミラー14の角度調整を行えば、どのアイポイントからでも裸眼3D表示を確実に視認することが可能となる。
5.建物112a、112bの情報(地図情報)
上記各実施形態では、建物112a、112b等の情報を記憶した地図DB28を車両10、10Aに搭載したが、これに限らない。例えば、地図DB28を車両10、10A外部のサーバ(図示せず)に配置し、無線通信装置を用いて前記サーバから車両10、10Aに当該情報を送信して用いることもできる。
上記各実施形態では、建物112a、112bの情報として、建物112a、112bに入居している企業の商標「A」及び「B」を示したが、建物112a、112bに関するその他の情報{施設名、ビル名、店名、サービス内容(和食レストラン、ガソリンスタンド等)等}であってもよい。また、前方AR画像に含まれる情報は、建物112a、112bの情報のみならず、地図情報に含まれる地図掲載対象についての情報であれば、これに限らない。例えば、当該地図掲載対象は、建物、道路、橋、塔等の建造物に加え、山、河川等の自然の場所(自然構造物)、観光スポット、地名、番地等の土地であってもよい。
6.その他
上記各実施形態では、ルームミラー14に映し出す前方画像は、建物112a、112b等の情報を含む前方AR画像(重畳画像)としたが、前方カメラ16が撮像した前方画像をそのままルームミラー14に表示してもよい。これにより、ルームミラー14による運転者100の死角がなくなり、運転者100の視界を広げることが可能となる。
10、10A…車両 12、12a…車両用画像表示装置
14…ルームミラー 16…前方カメラ(撮像手段)
24、24a…表示ECU(画像生成手段)
26、26a…ディスプレイ(表示手段)
26b…ディスプレイ(表示手段、画面部)
28…地図DB 30…フロントウィンドウ
40…凹面鏡(反射ミラー) 42…ルーフ
100…運転者(乗員) 112a、112b…建物(地図掲載対象)

Claims (5)

  1. 車両の前方画像を撮像する撮像手段と、
    地図情報を記憶する地図データベースと、
    前記地図情報に包含される地図掲載対象のうち前記前方画像に含まれるものについての情報を前記前方画像中の前記地図掲載対象に重畳させた重畳画像を生成する画像生成手段と、
    前記重畳画像を表示する表示手段と、
    前記車両のフロントウィンドウの上部に対して前記車両の進行方向後ろ側に配置されると共に、乗員の操作により向きを変更できるルームミラーと
    を備え、
    前記撮像手段は、前記乗員から見て前記ルームミラーの裏側に設置され、前記ルームミラーにより生じる前記乗員の死角に対応する前記前方画像を撮像し、
    前記表示手段は、前記ルームミラーに前記重畳画像を鏡像として表示させる
    ことを特徴とする車両用画像表示装置。
  2. 請求項1記載の車両用画像表示装置において、
    前記表示手段は、
    前記車両のルーフに設けられた反射ミラーと、
    インストルメントパネル近傍に設けられると共に前記重畳画像を映し出す画面部と
    を備え、
    前記画面部は、前記反射ミラー前記重畳画像を映し出し、
    前記反射ミラーは、前記画面部から投影された前記重畳画像を前記ルームミラー反射させて前記乗員に前記重畳画像を視認させる
    ことを特徴とする車両用画像表示装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両用画像表示装置において、
    前記撮像手段は、前記乗員から見て前記ルームミラーの裏側に固定される
    ことを特徴とする車両用画像表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用画像表示装置において、
    前記表示手段は、前記前方画像と第2撮像手段が撮像した前記車両の後方画像とを切替え可能である
    ことを特徴とする車両用画像表示装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用画像表示装置において、
    前記画像生成手段は、前記ルームミラーに映し出される前記前方画像が、前記ルームミラーによる死角に対応した領域を補間するように、前記前方画像の領域及び倍率を補正する
    ことを特徴とする車両用画像表示装置。
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