JP5745916B2 - ブロック - Google Patents

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本発明は、ブロックに関し、より詳細には、複数のブロックを隣接して配置することで壁面を構成するための壁形成用のブロックに関する。
壁形成用のブロックは、家屋の壁面、土地の境界に沿った境界壁面、土留め壁面等のような壁面を形成するためにこれまで多用されてきた(例えば、特許文献1等)。
特許文献1は、「家屋等の構造物の境界として施工されるブロック塀や、建築物の間仕切り、及び土留め等に使用する建築用のコンクリートブロック」(考案の詳細な説明中の段落番号0001)に関し、「従来の建築用コンクリートブロックと同様にブロック塀や間仕切りとして使用することができて、面を露呈して施工した場合でも壁面外観をよくすることができ、更に、塗り壁等の表面仕上げを行う際のモルタルや漆喰び塗料との接着性がよく、更に、雨水等が流れやすく汚れを堆積させない建築用のコンクリートブロックを提供する」(考案の詳細な説明中の段落番号0003)ためになされたもので、具体的には、「軽石、砂、砂利等の骨材をセメント及びその他の混和剤等で混練りしたゼロスランプのコンクリートを即時脱型方式で成型した建築用コンクリートブロックにおいて、少なくともその正面、背面及び側面の一つに該面の全域に任意の一辺と平行な多数本の直線状三角溝が並列して形成されている」(考案の詳細な説明中の段落番号0004)建築用コンクリートブロックが開示されている。かかる特許文献1の建築用コンクリートブロックによれば、「三角溝を平行な直線状の溝で形成しているので、金型による成型時や平坦な面に成形した後の切削加工等により容易に溝を形成することができる。また、従来の建築用のコンクリートブロックと同様に塀や間仕切りとして使用でき、屋外のブロック塀に使用した場合には雨水等が直線状三角溝に沿って流れやすいので汚れを落とし、ブロック塀を常に美麗な状態に維持できる。更に、表面に凹凸が形成されているので、コンクリートブロックの表面に塗り壁等の表面仕上げを施工する際に、モルタルや漆喰又は塗料等との接着性がよく表面仕上げ材の剥がれが防止でき耐久性が向上する。また、表面仕上げを施工しない塀の場合であっても、塀の表面にストライプ模様が形成されるので壁面の外観を向上させる。更に、建築物の間仕切りに使用した場合には、壁面に形成された三角溝の凹凸が、音を乱反射させる干渉現象により吸音効果が奏される」(考案の詳細な説明中の段落番号0005)というものである。
登録実用新案第3083399号公報(例えば、要約、考案の詳細な説明中の段落番号0001〜0005、第1図等)
特許文献1のブロック1を用いて壁を形成しようとすると、特許文献1における正面3と背面4とが所望の壁面を構成するよう、複数のブロック1同士を接着しつつ規則正しく並べる作業を必要とする。かかる作業は、複数のブロック1の相互の位置関係を一定に保ちつつ、ブロック1同士の間を確実に接着し連結することを要するので、難しくかつ難儀なものであった。このためブロックを用いた壁形成作業は、一定の熟練を要すると共に、壁形成に要する作業時間及び作業費用を増加させる原因になっていた。
そこで、本発明では、複数のブロックの相互の位置関係を一定に保ちつつ、ブロック同士の間を確実に連結することができるブロックを提供することを目的とする。
本発明のブロック(以下、「本ブロック」という。)は、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、互いに平行な一対の平面に接する本体部と、該一対の平面に垂直かつ該一対の平面の間に存する第1線分の一部である第1線分部分が貫通する貫通穴を規定する、本体部の外面に取り付けられた第1の連結部と、を備えてなる、ブロックである。
本ブロックは、特許文献1に開示されたブロックと同様、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックである。
本ブロックは、本体部と、第1の連結部と、を備えてなる。
本体部は、互いに平行な一対の平面に接する。
第1の連結部は、貫通穴を有し、本体部の外面に取り付けられる。第1線分の一部である第1線分部分が貫通穴を貫通する(第1線分部分は第1線分の一部のみであり、第1線分の全部となることを含まない)。第1線分は、本体部に接する該互いに平行な一対の平面の間に存する線分(該線分の一端が該一対の平面のうちの一面に存し、該線分の他端が該一対の平面のうちの他面に存する。)であって、該一対の平面に垂直な線分である。
このため本ブロックによれば、本ブロックを隣接して配置する場合、第1の連結部が有する貫通穴を用いて隣接する本ブロック同士を所定の位置関係で連結することができるので(貫通穴を貫通する第1線分部分は第1線分の一部のみによって形成されるので、第1線分の第1線分部分以外の残部が通過する空間を連結に利用することができる。)、複数の本ブロックの相互の位置関係を一定に保ちつつ、ブロック同士の間をうまく連結することができる。第1の連結部が有する貫通穴を用いて隣接する本ブロック同士を連結するには、様々な方法が用いられてよく特に限定されるものではないが、例えば、両ブロックの第1の連結部の貫通穴に共通の部材(例えば、ブロックとは別体の棒材や線材等)を嵌入することで両方の第1の連結部を互いに連結したり、両ブロックの第1の連結部の貫通穴に線材を通して両方の第1の連結部を互いに縛着し連結したり、モルタルを両貫通穴に流し込んで固化させて形成する固化物によって両方の第1の連結部を互いに連結したり、両ブロックのうちの一方の一部分を他方の第1の連結部の貫通穴に嵌入することで両ブロックを互いに連結すること等を例示的に挙げることができる。
本ブロックにおいては、前記一対の平面に対して平行方向に配置される一対の前記ブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックを、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロックの第1線分と他方のブロックの第1線分とが一致する状態である反転連結可能状態に該一対のブロックを互いに配置できるもの(以下、「反転連結可能本ブロック」という。)であってもよい。
反転連結可能状態とは、本体部に接する互いに平行な前記一対の平面に対して平行方向に配置される一対の本ブロックのうち、一方の本ブロックに対し他方の本ブロックを180度回転させて反転(一方の本ブロックに比べ、他方の本ブロックの上下を丁度逆にする。前記一対の平面のうち一方の平面を一面といい、他方の平面を他面とすれば、反転させる前の他方の本ブロックの本体部が一面に接していた部分が反転させた後では他面に接し、反転させる前の他方の本ブロックの本体部が他面に接していた部分が反転させた後では一面に接する。)させ、一方の本ブロックの第1線分と他方の本ブロックの第1線分とが一致する状態をいう。この一方のブロックに対し他方のブロックを180度回転させて反転させることは、本体部に接する互いに平行な前記一対の平面に平行(無論、一面及び他面のいずれにも平行)な平面であって、前記一対の平面から等しい距離(一面からの距離と他面からの距離とが等しい)に存する平面を中間平面とし、この中間平面に存する直線の周りに他方のブロックを180度回転させて反転させることをいう。
このような反転連結可能状態に一対の本ブロックを互いに配置できることで、一対の本ブロックの一方の本ブロックに対し他方の本ブロックを180度回転させて反転させ、一対の本ブロックの第1の連結部が有する両貫通穴が、互いに一致した第1線分方向に連続するようにできるので、第1線分方向に連続する両貫通穴を用いて隣接する本ブロック同士をうまく連結することができる。
反転連結可能本ブロックの場合、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方の空間のみに第1の連結部が存するものであってもよい。
こうすることで前記一対の本ブロックの一方の本ブロックに対し他方の本ブロックを180度回転させて反転させることで、一対の本ブロックの第1の連結部同士が互いに衝突等のような干渉することをうまく防止でき、前記一対の本ブロックの一方の本ブロックと、反転させた他方の本ブロックと、を一方のブロックの第1線分と他方のブロックの第1線分とが一致する反転連結可能状態に容易かつ円滑に配置できる。
反転連結可能本ブロックの場合、反転連結可能状態において、前記一対のブロックのうちの一方のブロックの第1の連結部と、他方のブロックの第1の連結部と、が略接するものであってもよい。
こうすることで反転連結可能状態において前記一対の本ブロックを連結する際、一方のブロックの第1の連結部と、他方のブロックの第1の連結部と、が略接することにより、本ブロックの相互の位置関係をうまく保ちつつブロック同士をうまく連結することができる。
反転連結可能本ブロックの場合、反転連結可能状態を保持しつつ、前記一対のブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックが第1線分の周りの回動が許容されるものであってもよい。
こうすることで反転連結可能状態において前記一対の本ブロックを連結する際、一方のブロックに対する他方のブロックの第1線分の周りの回動位置を調節でき、本ブロックの連結角度を調節できる(例えば、屈曲した壁面等を形成することもできる。)。
本ブロックにおいては、前記一対の平面の間に存し第1線分に平行な第2線分の一部である第2線分部分が貫通する貫通穴を規定する、本体部の外面に取り付けられた第2の連結部を、さらに備えてなるもの(以下、「第2連結部具備本ブロック」という。)であってもよい。
第2の連結部は、貫通穴を有し、本体部の外面に取り付けられる。第1線分に平行な第2線分の一部である第2線分部分が貫通穴を貫通する(第2線分部分は第2線分の一部のみであり、第2線分の全部となることを含まない)。第2線分は、本体部に接する互いに平行な前記一対の平面の間に存する線分(該線分の一端が前記一対の平面のうちの一面に存し、該線分の他端が前記一対の平面のうちの他面に存する。)であって、前記一対の平面に垂直な線分である。
この本ブロックによれば、本ブロックを隣接して配置する場合、第1の連結部が有する貫通穴と、第2の連結部が有する貫通穴と、を用いて本ブロック同士を連結することができるので(貫通穴を貫通する第1線分部分は第1線分の一部のみによって形成されるので、第1線分の第1線分部分以外の残部が通過する空間を連結に利用することができると共に、第2線分部分は第2線分の一部のみによって形成されるので、第2線分の第2線分部分以外の残部が通過する空間を連結に利用することができる。)、複数の本ブロック同士を連続して連結することができる(例えば、左側に隣接するブロックとは第1の連結部によって連結し、右側に隣接するブロックとは第2の連結部によって連結することで、連続して本ブロックを連結できる。)。第2の連結部が有する貫通穴を用いて隣接する本ブロック同士を連結する方法は、第1の連結部が有する貫通穴を用いて隣接する本ブロック同士を連結する方法と同様に行うことができるので、ここでは説明を省略する。
第2連結部具備本ブロックの場合、本体部が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面と、2の壁形成面の間に形成された2の側面と、を有してなり、該2の側面のうちの一面に第1の連結部が取り付けられると共に、該2の側面のうちの他面に第2の連結部が取り付けられるものであってもよい。
こうすることで壁面を形成する壁形成面の両側に存する2の側面のうちの一面に第1の連結部が取り付けられると共に、該2の側面のうちの他面に第2の連結部が取り付けられるので、壁面を構成する壁形成面に影響をあまり与えることなく第1の連結部及び第2の連結部を形成し、本ブロック同士を連結できる。
第2連結部具備本ブロックの場合、前記一対の平面に対して平行方向に配置される一対の前記ブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックを、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面に存する直線の方向に平行移動させ、一方のブロックの第2線分と他方のブロックの第1線分とが一致する状態である平行移動連結可能状態に該一対のブロックを互いに配置できるもの(以下、「平行移動連結可能本ブロック」という。)であってもよい。
平行移動連結可能状態とは、本体部に接する互いに平行な前記一対の平面に対して平行方向に配置される一対の本ブロックのうち、一方の本ブロックに対し他方の本ブロックを平行移動(一方の本ブロック及び他方の本ブロックのいずれも本体部が前記一対の平面に接する状態は保持される。前記一対の平面のうち一方の平面を一面といい、他方の平面を他面とすれば、平行移動させる前の他方の本ブロックの本体部が一面に接していた部分は平行移動後も一面に接し、平行移動させる前の他方の本ブロックの本体部が他面に接していた部分は平行移動後も他面に接する。)させ、一方のブロックの第2線分と他方のブロックの第1線分とが一致する状態をいう。この一方のブロックに対し他方のブロックを平行移動させることは、本体部に接する互いに平行な前記一対の平面に平行(無論、一面及び他面のいずれにも平行)な平面であって、前記一対の平面から等しい距離(一面からの距離と他面からの距離とが等しい)に存する平面を中間平面とし、この中間平面に存する直線の方向に平行移動させることをいう。
このような平行移動連結可能状態に一対の本ブロックを互いに配置できることで、一対の本ブロックの一方の本ブロックに対し他方の本ブロックを平行移動させ、一方の本ブロックの第2の連結部が有する貫通穴と、他方の本ブロックの第1の連結部が有する貫通穴と、を互いに一致した第1線分及び第2線分の方向に連続するようにできるので、この連続する両貫通穴を用いて隣接する本ブロック同士をうまく連結することができる。
平行移動連結可能本ブロックの場合、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面により分割される2の空間のうち一方の空間のみに第1の連結部が存すると共に、第2の連結部が該2の空間のうち他方の空間のみに存するものであってもよい。
こうすることで前記一対の本ブロックの一方の本ブロックに対し他方の本ブロックを平行移動させることで、一方の本ブロックの第2の連結部と、他方の本ブロックの第1の連結部と、が互いに衝突等のような干渉することをうまく防止でき、前記一対の本ブロックの一方の本ブロックと、平行移動させた他方の本ブロックと、を一方のブロックの第2線分と他方のブロックの第1線分とが一致する平行移動連結可能状態に容易かつ円滑に配置できる。
平行移動連結可能本ブロックの場合、平行移動連結可能状態において、前記一対のブロックのうちの一方のブロックの第2の連結部と、他方のブロックの第1の連結部と、が略接するものであってもよい。
こうすることで平行移動連結可能状態において前記一対の本ブロックを連結する際、一方のブロックの第2の連結部と、他方のブロックの第1の連結部と、が略接することにより、本ブロックの相互の位置関係をうまく保ちつつブロック同士をうまく連結することができる。
平行移動連結可能本ブロックの場合、平行移動連結可能状態を保持しつつ、前記一対のブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックが、互いに一致する一方のブロックの第2線分と他方のブロックの第1線分との周りの回動が許容されるものであってもよい。
こうすることで平行移動連結可能状態において前記一対の本ブロックを連結する際、互いに一致する一方のブロックの第2線分と他方のブロックの第1線分との周りの一方のブロックに対する他方のブロックの回動位置を調節でき、本ブロックの連結角度を調節できる(例えば、屈曲した壁面等を形成することもできる。)。
第2連結部具備本ブロックの場合、第2線分部分の両端のうち前記一対の平面と離れている端側に存する第2の連結部の貫通穴の端部の縁部分の少なくとも一部に沿って立ち上がるように形成された挿入部材をさらに有するものであってもよい。
挿入部材は、第2線分(第2線分の一端が前記一対の平面のうちの一面に存し、第2線分の他端が前記一対の平面のうちの他面に存する。)の一部である第2線分部分の両端のうち前記一対の平面と離れている端側に存する第2の連結部の貫通穴の端部の縁部分の少なくとも一部に沿って立ち上がるように形成される。第2線分の第2線分部分以外の残部が通過する空間を連結に利用する際、第2線分部分の両端のうち前記一対の平面と離れている端側は、第2の連結部と連結されるもの(例えば、平行移動連結可能本ブロックであれば、他の本ブロックの第1の連結部)と面するので、該端側に存する第2の連結部の貫通穴の端部の縁部分に沿って立ち上がるよう形成される挿入部材は、第2の連結部と連結されるもの(例えば、平行移動連結可能本ブロックであれば、他の本ブロックの第1の連結部)が有する窪み(貫通穴を含む)に挿入することで、第2の連結部とそれと連結されるものとの連結を容易かつ確実ならしめる。
反転連結可能本ブロック及び/又は平行移動連結可能本ブロックの場合、第1の連結部が取り付けられた本体部の外面に第1線分に沿った凹溝が形成され、反転連結可能状態においては第1の連結部の外面の一部又は平行移動連結可能状態においては第2の連結部の外面の一部が凹溝の内部に進入するものであってもよい。
凹溝は、(凹溝の連続方向が)第1線分に沿って、第1の連結部が取り付けられた本体部の外面に形成される。そして、反転連結可能状態においては第1の連結部の外面の一部が凹溝の内部に進入し、及び/又は、平行移動連結可能状態においては第2の連結部の外面の一部が凹溝の内部に進入する。こうすることで一対の本ブロックを反転連結可能状態又は平行移動連結可能状態にて連結する際、連結部の外面の一部が凹溝の内部に進入することで、本ブロック同士の分断された連結部分が見えにくくなり本ブロックによって形成される壁構造物の外見を向上させることができる。
本ブロックにおいては、前記一対の平面の一方側に向けて突出する本体部に取り付けられた凸部と、前記一対の平面の他方側に隣接するブロックが有する凸部を前記一対の平面の他方側から受け入れる凹部と、をさらに備えてなるものであってもよい。
こうすることで前記一対の平面に垂直な方向(例えば、本ブロックを積み重ねて壁構造物を形成する場合では、通常、上下方向)に本ブロックを積み重ねる場合、積み重ねられる本ブロック同士の間で、本体部に取り付けられた凸部(前記一対の平面の一方側に向けて突出する)と、凸部を受け入れる凹部(前記一対の平面の他方側から受け入れる)と、が嵌合し、積み重ねられた本ブロック同士が前記一対の平面に対して平行方向にずれることを防止し、前記一対の平面に垂直な方向に本ブロックを容易かつ確実に積み重ねることができる。
本ブロックにおいては、前記一対の平面の間に存し第1線分に平行な第3線分の一部である第3線分部分が貫通する貫通穴を取り囲む、本体部に形成された嵌合部を、さらに備えてなるもの(以下、「嵌合部具備本ブロック」という。)であってもよい。
嵌合部は、貫通穴を有し、本体部に形成される。第1線分に平行な第3線分の一部である第3線分部分が貫通穴を貫通する(第3線分部分は第3線分の一部のみであり、第3線分の全部となることを含まない)。第3線分は、本体部に接する互いに平行な前記一対の平面の間に存する線分(該線分の一端が前記一対の平面のうちの一面に存し、該線分の他端が前記一対の平面のうちの他面に存する。)であって、前記一対の平面に垂直な線分である。
この本ブロックによれば、本ブロックを隣接して配置する場合、本体部に形成された嵌合部が有する貫通穴を用いて本ブロック同士を連結することができるので(貫通穴を貫通する第3線分部分は第3線分の一部のみによって形成されるので、第3線分の第3線分部分以外の残部が通過する空間を連結に利用することができる。)、本ブロックの本体部から分岐するよう(枝分かれ状)にブロック同士を連結することができる。嵌合部が有する貫通穴を用いて本ブロック同士を連結する方法は、第1の連結部が有する貫通穴を用いて隣接する本ブロック同士を連結する方法と同様に行うことができるので、ここでは説明を省略する。
嵌合部具備本ブロックの場合、本体部が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面と、2の壁形成面の間に形成された2の側面と、を有してなり、嵌合部が、該上面及び該下面の一方から他方に向けて窪んだ部分に形成されるものであってもよい。
こうすることで嵌合部が、上面及び下面の一方から他方に向けて窪んだ部分に形成されるので、嵌合部が有する貫通穴のみならず窪んだ部分によっても、本ブロック同士を連結することができるので、本ブロックの本体部から分岐するよう(枝分かれ状)にブロック同士をうまく連結することができる。
嵌合部具備本ブロックの場合、一対の前記ブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックを、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロックの第3線分と他方のブロックの第3線分とが一致する状態である嵌合連結可能状態に該一対のブロックを互いに配置できるもの(以下、「嵌合連結可能本ブロック」という。)であってもよい。
嵌合連結可能状態とは、本体部に接する互いに平行な前記一対の平面に対して平行方向に配置される一対の本ブロックのうち、一方の本ブロックに対し他方の本ブロックを180度回転させて反転(一方の本ブロックに比べ、他方の本ブロックの上下を丁度逆にする。前記一対の平面のうち一方の平面を一面といい、他方の平面を他面とすれば、反転させる前の他方の本ブロックの本体部が一面に接していた部分が反転させた後では他面に接し、反転させる前の他方の本ブロックの本体部が他面に接していた部分が反転させた後では一面に接する。)させ、一方の本ブロックの第3線分と他方の本ブロックの第3線分とが一致する状態をいう。この一方のブロックに対し他方のブロックを180度回転させて反転させることは、本体部に接する互いに平行な前記一対の平面に平行(無論、一面及び他面のいずれにも平行)な平面であって、前記一対の平面から等しい距離(一面からの距離と他面からの距離とが等しい)に存する平面を中間平面とし、この中間平面に存する直線の周りに他方のブロックを180度回転させて反転させることをいう。
このような嵌合連結可能状態に一対の本ブロックを互いに配置できることで、一対の本ブロックの一方の本ブロックに対し他方の本ブロックを180度回転させて反転させ、一対の本ブロックの嵌合部が有する両貫通穴が、互いに一致した第3線分方向に連続するようにできるので、第3線分方向に連続する両貫通穴を用いて本ブロック同士を本体部から分岐するよううまく連結することができる。
嵌合連結可能本ブロックの場合、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方の空間のみに嵌合部が存するものであってもよい。
こうすることで前記一対の本ブロックの一方の本ブロックに対し他方の本ブロックを180度回転させて反転させることで、一対の本ブロックの嵌合部同士が互いに衝突等のような干渉することをうまく防止でき、前記一対の本ブロックの一方の本ブロックと、反転させた他方の本ブロックと、を一方のブロックの第3線分と他方のブロックの第3線分とが一致する嵌合連結可能状態に容易かつ円滑に配置できる。
嵌合連結可能本ブロックの場合、嵌合連結可能状態において、前記一対のブロックのうちの一方のブロックの嵌合部と、他方のブロックの嵌合部と、が略接するものであってもよい。
こうすることで嵌合連結可能状態において前記一対の本ブロックを連結する際、一方のブロックの嵌合部と、他方のブロックの嵌合部と、が略接することにより、本ブロックの相互の位置関係をうまく保ちつつブロック同士をうまく連結することができる。
嵌合連結可能本ブロックの場合、嵌合連結可能状態において、前記一対のブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックが第3線分の周りの回動が規制されるものであってもよい。
こうすることで嵌合連結可能状態において前記一対の本ブロックを連結する際、一方のブロックに対し他方のブロックが第3線分の周りに不意に回動することを防止又は減少させることができ、本ブロックの相互の位置関係をうまく保ちつつブロック同士をうまく連結することができる。
なお、一方のブロックに対し他方のブロックが第3線分の周りの回動が規制されるとは、該回動が、禁止されるもののみならず、所望範囲(例えば、15度以下等)に制限されるものであれば足りる。
以上のような本ブロックは、複数の本ブロックを前記一対の平面に対して平行方向に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロックの連結部の貫通穴に連結部材が貫入され、複数のブロックの本体部が前記壁面を構成するものである、壁構造物を構成するのに好適に用いられる。
本ブロックによれば、本ブロックを隣接して配置する場合、連結部が有する貫通穴を用いて隣接する本ブロック同士を連結することができるので、複数の本ブロックの相互の位置関係を一定に保ちつつ(前記一対の平面に対して平行方向に連結させ配置する)、ブロック同士の間をうまく連結することでブロックの本体部に壁面を構成させ壁構造物を形成できる。このとき隣接する一対のブロックの連結部の貫通穴に連結部材(例えば、ブロックとは別体の棒材や線材等)を貫入することで、ブロック同士間の連結を確実かつ強固ならしめ堅牢な壁構造物を形成できる。
第1実施形態に係る第1本ブロックの斜視図である。 第2実施形態に係る第2本ブロックの斜視図である。 第3実施形態に係る第3本ブロックの斜視図である。 第4実施形態に係る第4本ブロックの斜視図である。 第5実施形態に係る第5本ブロックの斜視図である。 第6実施形態に係る第6本ブロックの斜視図である。 第7実施形態に係る第7本ブロックの斜視図である。 第8実施形態に係る第8本ブロックの斜視図である。 第9実施形態に係る第9本ブロックの斜視図である。 第10実施形態に係る第10本ブロックの斜視図である。 複数の第1本ブロックを用いて壁構造物を形成する方法を説明する図である。 第2本ブロックと第1本ブロックとを用いた壁構造物を説明する図である。 複数の第3本ブロックを用いて壁構造物を形成する方法を説明する図である。 第4本ブロック、第5本ブロック、第6本ブロック、第1本ブロックそして第9本ブロックを用いて壁構造物を形成する方法を説明する図である。 複数の第7本ブロックを用いて壁構造物を形成する方法を説明する図である。 第8本ブロックと第7本ブロックとを用いた壁構造物を説明する図である。 複数の第9本ブロックを用いて壁構造物を形成する方法を説明する図である。 第10本ブロック、第5本ブロック、第6本ブロック、第1本ブロックそして第9本ブロックを用いて壁構造物を形成する方法を説明する図である。 一対の第1本ブロックの第1の連結部同士を互いに連結させる状態を説明する図である。 一対の第2本ブロックを連結部によって連結させる状態を説明する図である。 一対の第3本ブロックの第1の連結部同士を互いに連結させる状態を説明する図である。 第4本ブロック同士を互いに連結させる状態を説明する図である。 第5本ブロック同士及び第6本ブロック同士を互いに連結させる状態を説明する図である。 第7本ブロック同士及び第8本ブロック同士を互いに連結させる状態を説明する図である。 第9本ブロック同士及び第10本ブロック同士を互いに連結させる状態を説明する図である。 第10本ブロック、第5本ブロック、第6本ブロック、第7本ブロックそして第9本ブロックを用いて壁構造物を形成する方法を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
(第1実施形態の第1本ブロック)
図1は、本発明の第1実施形態に係る壁構築用のブロック(以下、「第1本ブロック」という。)11の斜視図である。図1を参照して、第1本ブロック11について説明する。第1本ブロック11は、ここではコンクリート(従来のコンクリートブロックを形成するために用いられてきたものと同様のものを用いることができる)によって全体が一体的に形成されている。
そして、第1本ブロック11の説明を容易にするため、互いに直交するx軸、y軸及びz軸(各図中に示す)を用い、x軸とy軸とを含む平面をxy面といい、y軸とz軸とを含む平面をyz面といい、そしてx軸とz軸とを含む平面をzx面という。なお、ここではz軸を示す矢印方向が上方向であり、z軸を示す矢印の反対方向が下方向である。
第1本ブロック11は、大まかには、直方体形状を略なす本体部13と、本体部13の互いに略平行な一対の外面のうち一面に取り付けられた第1の連結部15と、本体部13の互いに略平行な一対の外面のうち他面に取り付けられた第2の連結部17と、本体部13の上面に取り付けられた一対の凸条部19a、19bと、を備えてなる。
本体部13は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており(ここではx軸方向の寸法>z軸方向の寸法>y軸方向の寸法)、z軸方向に連続する一対の中空部13c1、13c2を有している。中空部13c1は上部開口13c1aと下部開口13c1bとによって外部99に連通していると共に、中空部13c2は上部開口13c2aと下部開口13c2bとによって外部99に連通しており、中空部13c1、13c2は隔壁部13dによって分離されている。
そして、本体部13の上面のうち、x軸に沿った方向の両端近傍(中空部13c1、13c2の外側)には、y軸に沿った一対の凸条部19a、19bが取り付けられている。一対の凸条部19a、19bいずれも、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った細長い直方体形状を略なしており(ここではy軸方向の寸法>z軸方向の寸法=x軸方向の寸法)、xy面に平行な外面が本体部13上面に取り付けられている。また、本体部13のxy面への正投影が重なる状態(x方向及びy方向は同じ位置関係)でz軸方向に一対の第1本ブロック11が重なった場合に、下側に存する第1本ブロック11の凸条部19a、19bを嵌入(収容)する凹条部18a、18bが形成されている。凹条部18a、18bいずれも凸条部19a、19bよりやや大きめの形状を有しており、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った細長い直方体形状を略なしている(ここではy軸方向の寸法>z軸方向の寸法=x軸方向の寸法)。
第1の連結部15は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており、ここでは第1の連結部15がなす直方体形状は、具体的には、y軸方向の寸法は本体部13のy軸方向の寸法と同じにされ、z軸方向の寸法は本体部13のz軸方向の半分の寸法とされている。そして、第1の連結部15の下面と本体部13の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第1の連結部15と本体部13とは連なっている。
第1の連結部15は、z軸方向に連続する中空部15cを有しており、中空部15cは上部開口15caと下部開口15cbとによって外部99に連通している。中空部15cは、z軸に平行な同一直線(ここでは本体部13がなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、第1の連結部15の上面側の第1の直円柱(半径r1)と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(半径r2<r1)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径r1と第2の直円柱の半径r2との差(r1ーr2)によって環状溝部15fが形成されている。環状溝部15fは、後述する第2の連結部17の環状突部17fを嵌入し受け入れる。
第2の連結部17は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なし(後述する環状突部17fを除く)、環状溝部15f及び環状突部17f(後述)を除き第1の連結部15がなす直方体形状と略同じ形状をなしている。詳述すれば、ここでは第2の連結部17がなす直方体形状は、具体的には、y軸方向の寸法は本体部13のy軸方向の寸法と同じにされ、z軸方向の寸法は本体部13のz軸方向の半分の寸法とされている。そして、第2の連結部17の下面と本体部13の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第2の連結部17と本体部13とは連なっている。
第2の連結部17は、z軸方向に連続する中空部17cを有しており、中空部17cは上部開口17caと下部開口17cbとによって外部99に連通している。中空部17cは、z軸に平行な直線(ここでは本体部13がなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分を軸とする直円柱(ここでは中空部15cの第2の直円柱の半径r2と同じ半径)によって形成されている。第2の連結部17の上面には、上部開口17caを取り囲み該上面から上方に突出するように環状突部17fが形成されている。環状突部17fの形状は、環状溝部15fの形状よりもやや小さく形成されており、詳細には、中空部17cがなす直円柱の軸が存する直線上の線分を軸とする直円柱(半径r3(r3はr1よりもやや小さい)、z軸方向の高さは第1の直円柱の高さよりもやや小さい)から該線分を軸とする半径r2の直円柱をくり抜いた形状である。
このため一対の第1本ブロック11のうち一方の第1本ブロック11の環状突部17fを、一対の第1本ブロック11のうち他方の第1本ブロック11の環状溝部15fに嵌入することができる(このとき一対の第1本ブロック11のうち一方の第1本ブロック11に対し、一対の第1本ブロック11のうち他方の第1本ブロック11は上下が逆さまになる。)と共に、一方の第1本ブロック11の第2の連結部17の環状突部17fが形成された面(図1では上面)と、他方の第1本ブロック11の第1の連結部15の環状溝部15fが形成された面(図1では上面)と、が互いに当接するので、一対の第1本ブロック11を互いに確実に連結できる(後述の図11)。加えて、一方の第1本ブロック11の第2の連結部17の中空部17cと、他方の第1本ブロック11の第1の連結部15の中空部15cと、がz軸方向に連続するので、これら連続した中空部15c、17cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第1本ブロック11を一層確実に連結できる。また、z軸方向に一対の第1本ブロック11を重ねる場合、下側に存する第1本ブロック11の凸条部19a、19bが、上側に存する第1本ブロック11の凹条部18a、18bに嵌入されるので、z軸方向(上下方向)に第1本ブロック11を重ねて容易に積むことができる。
(第2実施形態の第2本ブロック)
図2は、本発明の第2実施形態に係る壁構築用のブロック(以下、「第2本ブロック」という。)21の斜視図である。図2を参照して、第2本ブロック21について説明する。第2本ブロック21は、ここではコンクリート(従来のコンクリートブロックを形成するために用いられてきたものと同様のものを用いることができる)によって全体が一体的に形成されている。
そして、第2本ブロック21の説明を容易にするため、第1本ブロック11の説明と同様、互いに直交するx軸、y軸及びz軸(各図中に示す)を用い、x軸とy軸とを含む平面をxy面といい、y軸とz軸とを含む平面をyz面といい、そしてx軸とz軸とを含む平面をzx面という。なお、ここではz軸を示す矢印方向が上方向であり、z軸を示す矢印の反対方向が下方向である。
第2本ブロック21は、大まかには、直方体形状を略なす本体部23と、本体部23の互いに略平行な一対の外面のうち一面に取り付けられた第1の連結部25と、本体部23の互いに略平行な一対の外面のうち他面に取り付けられた第2の連結部27と、本体部23の上面に取り付けられた一対の凸条部29a、29bと、を備えてなる。
本体部23は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており(ここではx軸方向の寸法>z軸方向の寸法>y軸方向の寸法)、z軸方向に連続する一対の中空部23c1、23c2を有している。中空部23c1は上部開口23c1aと下部開口23c1bとによって外部99に連通していると共に、中空部23c2は上部開口23c2aと下部開口23c2bとによって外部99に連通している。
本体部23の上面から下面に向けて本体部23が切りかかれた窪み空間24が、一対の中空部23c1、23c2の間に形成されている。窪み空間24は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており、y軸方向の窪み空間24の寸法はy軸方向の本体部23の寸法と同じであり(y軸方向に窪み空間24は連続している)、z軸方向の窪み空間24の寸法はz軸方向の本体部23の寸法の半分である(無論、x軸方向の窪み空間24の寸法はx軸方向の本体部23の寸法よりも小さい。)。このため本体部23のうち窪み空間24によって切りかかれた部分(以下、「窪んだ部分」という。)23eは、本体部23の他の部分(中空部23c1、23c2を規定する部分)の高さ(z軸方向の寸法)に比して半分の高さになっている。窪んだ部分23eは、z軸方向に連続する中空部23c3を有しており、中空部23c3は上部開口23c3aと下部開口23c3bとによって外部99に連通している。中空部23c3は、z軸に平行な同一直線(ここでは本体部23がなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、窪んだ部分23eの上面側の第1の直円柱(半径r1)と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(半径r2<r1)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径r1と第2の直円柱の半径r2との差(r1ーr2)によって環状溝部23fが形成されている。
そして、本体部23の上面のうち、x軸に沿った方向の両端近傍(中空部23c1、23c2の外側)には、y軸に沿った一対の凸条部29a、29bが取り付けられている。一対の凸条部29a、29bいずれも、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った細長い直方体形状を略なしており(ここではy軸方向の寸法>z軸方向の寸法=x軸方向の寸法)、xy面に平行な外面が本体部23上面に取り付けられている。また、本体部23のxy面への正投影が重なる状態(x方向及びy方向は同じ位置関係)でz軸方向に一対の第2本ブロック21が重なった場合に、下側に存する第2本ブロック21の凸条部29a、29bを嵌入(収容)する凹条部28a、28bが形成されている。凹条部28a、28bいずれも凸条部29a、29bよりやや大きめの形状を有しており、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った細長い直方体形状を略なしている(ここではy軸方向の寸法>z軸方向の寸法=x軸方向の寸法)。
第1の連結部25は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており、ここでは第1の連結部25がなす直方体形状は、具体的には、y軸方向の寸法は本体部23のy軸方向の寸法と同じにされ、z軸方向の寸法は本体部23のz軸方向の半分の寸法とされている。そして、第1の連結部25の下面と本体部23の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第1の連結部25と本体部23とは連なっている。
第1の連結部25は、z軸方向に連続する中空部25cを有しており、中空部25cは上部開口25caと下部開口25cbとによって外部99に連通している。中空部25cは、z軸に平行な同一直線(ここでは本体部23がなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、第1の連結部25の上面側の第1の直円柱(半径r1)と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(半径r2<r1)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径r1と第2の直円柱の半径r2との差(r1ーr2)によって環状溝部25fが形成されている。
第2の連結部27は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており、ここでは第2の連結部27がなす直方体形状は、具体的には、y軸方向の寸法は本体部23のy軸方向の寸法と同じにされ、z軸方向の寸法は本体部23のz軸方向の半分の寸法とされている。そして、第2の連結部27の下面と本体部23の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第2の連結部27と本体部23とは連なっている。以上の通り、第1の連結部25の上面、第2の連結部27の上面、窪んだ部分23eの上面のいずれも、xy面に平行な同一の平面に略属する。
第2の連結部27は、z軸方向に連続する中空部27cを有しており、中空部27cは上部開口27caと下部開口27cbとによって外部99に連通している。中空部27cは、z軸に平行な同一直線(ここでは本体部23がなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、第2の連結部27の上面側の第1の直円柱(半径r1)と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(半径r2<r1)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径r1と第2の直円柱の半径r2との差(r1ーr2)によって環状溝部27fが形成されている。
(第3実施形態の第3本ブロック)
図3は、本発明の第3実施形態に係る壁構築用のブロック(以下、「第3本ブロック」という。)31の斜視図である。図3を参照して、第3本ブロック31について説明する。第3本ブロック31は、ここではコンクリート(従来のコンクリートブロックを形成するために用いられてきたものと同様のものを用いることができる)によって全体が一体的に形成されている。
そして、第3本ブロック31の説明を容易にするため、これまでの説明と同様、互いに直交するx軸、y軸及びz軸(各図中に示す)を用い、x軸とy軸とを含む平面をxy面といい、y軸とz軸とを含む平面をyz面といい、そしてx軸とz軸とを含む平面をzx面という。なお、ここではz軸を示す矢印方向が上方向であり、z軸を示す矢印の反対方向が下方向である。
第3本ブロック31は、大まかには、箱形状をなす本体部33と、本体部33のx軸方向の一方側に取り付けられた直円柱状の第1の連結部35と、本体部33のx軸方向の他方側に取り付けられた直円柱状の第2の連結部37と、本体部33の上面に取り付けられた一対の凸条部39a、39bと、を備えてなる。
本体部33は、互いに直交する3辺がx軸、y軸及びz軸に略平行な直方体形状を略なす中心部33cと、中心部33cがなす該直方体の互いに平行な面(yz面に略平行な2面)に取り付けられた側面部33a、33bと、を有してなる。
中心部33cは、中心部33cがなす該直方体の互いに平行な両主表面(zx面に略平行な2面)がブロックの両主表面31fをなしており(図3においては、両主表面31fのうち一方のみが見えている)、両主表面31fに垂直な互いに平行な面(yz面に略平行な2面)に側面部33a、33bが形成されている。そして、中心部33cがなす該直方体の6面のうち、両主表面31fをなす2面と、側面部33a、33bが形成された2面と、の計4面を除いた2面(xy面に略平行な2面)に開口するように、z軸方向に連続する一対の中空部33c1、33c2を有している。一対の中空部33c1、33c2は隔壁33dによって分離されており、中空部33c1は上部開口33c1aと下部開口33c1bとによって外部99に連通していると共に、中空部33c2は上部開口33c2aと下部開口33c2bとによって外部99に連通している。
側面部33a、33bは、中心部33cがなす該直方体の互いに平行な面(yz面に略平行な2面)に取り付けられており(一対の側面部33a、33bいずれも同形状及び同寸法である。)、z軸に対して垂直な平面によるいずれの断面も同じ形状の二等辺三角形(二等辺三角形の3辺のうち二等辺以外の辺の部分が、中心部33cがなす該直方体のyz面に略平行な2面に取り付けられている。そして、等しい二角はここでは約45度とされている。)をなす直三角柱(両底面はz軸に対して略垂直になっている)からz軸に平行な軸を有する直円柱(半径r4。なお、ここではr4は、両主表面31fの間の距離の半分に略されている。)を切り取った形状を有している。詳しくは、該直三角柱の3つの側面のうち、中心部33cがなす該直方体のyz面に略平行な面に取り付けられている面に、該直円柱の側面が略接している。このため側面部33a、33bは、該直円柱の側面に沿って凹溝33ad、33bdがz軸方向に形成されている。
そして、本体部33の上面のうち、x軸に沿った方向の両端近傍(中空部33c1、33c2の外側)には、y軸に沿った一対の凸条部39a、39bが取り付けられている。一対の凸条部39a、39bいずれも、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った細長い直方体形状を略なしており(ここではy軸方向の寸法>z軸方向の寸法=x軸方向の寸法)、xy面に平行な外面が本体部33上面に取り付けられている。また、本体部33のxy面への正投影が重なる状態(x方向及びy方向は同じ位置関係)でz軸方向に一対の第3本ブロック31が重なった場合に、下側に存する第3本ブロック31の凸条部39a、39bを嵌入(収容)する凹条部38a、38bが形成されている。凹条部38a、38bいずれも凸条部39a、39bよりやや大きめの形状を有しており、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った細長い直方体形状を略なしている(ここではy軸方向の寸法>z軸方向の寸法=x軸方向の寸法)。
第1の連結部35は、z軸に平行な軸を有する直円柱(半径r5。但しr5は、凹溝33ad、33bdの半径r4に略等しい。)から、z軸方向に連続する中空部35c(後述)をくり抜いたような両端が開放された直円筒状をなしている。第1の連結部35の高さ(z軸方向の寸法)は本体部33のz軸方向の半分の寸法とされており、第1の連結部35の下面と本体部33の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第1の連結部35の外周面が側面部33aの凹溝33adに取り付けられている(ここでは連結部35と側面部33aとは一体に形成されている)。
第1の連結部35は、z軸方向に連続する中空部35cを有しており、中空部35cは上部開口35caと下部開口35cbとによって外部99に連通している。中空部35cは、z軸に平行な同一直線(ここでは中心部33cがなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分(第1の連結部35の半径r5の外周面を側面が形成する前記直円柱の軸と同じ直線上に存する)を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、第1の連結部35の上面側の第1の直円柱(半径r1。但し、r1<r5)と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(半径r2<r1)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径r1と第2の直円柱の半径r2との差(r1ーr2)によって環状溝部35fが形成されている。環状溝部35fは、後述する第2の連結部37の環状突部37fを嵌入し受け入れる。
第2の連結部37は、z軸に平行な軸を有する直円柱(半径r5。但しr5は、凹溝33ad、33bdの半径r4に略等しい。)から、z軸方向に連続する中空部37c(後述)をくり抜いたような両端が開放された直円筒状をなしている。第2の連結部37の高さ(z軸方向の寸法)は、後述する環状突部37fを除き本体部33のz軸方向の半分の寸法(第1の連結部35の高さ(z軸に平行な寸法)と同じ)とされており、第2の連結部37の下面と本体部33の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう(第1の連結部35の下面と第2の連結部37の下面と本体部33の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属する。)、第2の連結部37の外周面が側面部33bの凹溝33bdに取り付けられている(ここでは連結部37と側面部33bとは一体に形成されている)。
第2の連結部37は、z軸方向に連続する中空部37cを有しており、中空部37cは上部開口37caと下部開口37cbとによって外部99に連通している。中空部37cは、z軸に平行な直線(ここでは中心部33cがなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分(第2の連結部37の半径r5の外周面を側面が形成する前記直円柱の軸と同じ直線上に存する)を軸とする直円柱(ここでは中空部35cの第2の直円柱の半径r2と同じ半径)によって形成されている。第2の連結部37の上面には、上部開口37caを取り囲み該上面から上方に突出するように環状突部37fが形成されている。環状突部37fの形状は、環状溝部35fの形状よりもやや小さく形成されており、詳細には、中空部37cがなす直円柱の軸が存する直線上の線分を軸とする直円柱(半径r8(r8はr1よりもやや小さい)、z軸方向の高さは第1の連結部35の第1の直円柱の高さよりもやや小さい)から該線分を軸とする半径r2(無論、r2<r8)の直円柱をくり抜いた形状である。
このため一対の第3本ブロック31のうち一方の第3本ブロック31の環状突部37fを、一対の第3本ブロック31のうち他方の第3本ブロック31の環状溝部35fに嵌入することができる(このとき一対の第3本ブロック31のうち一方の第3本ブロック31に対し、一対の第3本ブロック31のうち他方の第3本ブロック31は上下が逆さまになる。)と共に、一方の第3本ブロック31の第2の連結部37の環状突部37fが形成された面(図3では上面)と、他方の第3本ブロック31の第1の連結部35の環状溝部35fが形成された面(図3では上面)と、が互いに当接するので、一対の第3本ブロック31を互いに確実に連結できる。加えて、一方の第3本ブロック31の第2の連結部37の中空部37cと、他方の第3本ブロック31の第1の連結部35の中空部35cと、がz軸方向に連続するので、これら連続した中空部35c、37cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第3本ブロック31を一層確実に連結できる。
また、z軸方向に一対の第3本ブロック31を重ねる場合、下側に存する第3本ブロック31の凸条部39a、39bが、上側に存する第3本ブロック31の凹条部38a、38bに嵌入されるので、z軸方向(上下方向)に第3本ブロック31を重ねて容易に積むことができる。
(第4実施形態の第4本ブロック)
図4は、本発明の第4実施形態に係る壁構築用のブロック(以下、「第4本ブロック」という。)41の斜視図である。図4を参照して、第4本ブロック41について説明する。第4本ブロック41は、ここではコンクリート(従来のコンクリートブロックを形成するために用いられてきたものと同様のものを用いることができる)によって全体が一体的に形成されている。
そして、第4本ブロック41の説明を容易にするため、これまでの説明と同様、互いに直交するx軸、y軸及びz軸(各図中に示す)を用い、x軸とy軸とを含む平面をxy面といい、y軸とz軸とを含む平面をyz面といい、そしてx軸とz軸とを含む平面をzx面という。なお、ここではz軸を示す矢印方向が上方向であり、z軸を示す矢印の反対方向が下方向である。
第4本ブロック41は、大まかには、箱形状をなす本体部43と、本体部43のx軸方向の一方側に取り付けられた直円柱状の第1の連結部45と、本体部43のx軸方向の他方側に取り付けられた第2の連結部47と、本体部43の上面に取り付けられた一対の凸条部49a、49bと、を備えてなる。
本体部43は、互いに直交する3辺がx軸、y軸及びz軸に略平行な直方体形状を略なす中心部43cと、中心部43cがなす該直方体のyz面に略平行な面(x軸方向の前記一方側の面)に取り付けられた側面部43aと、を有してなる。
中心部43cは、中心部43cがなす該直方体の互いに平行な両主表面(zx面に略平行な2面)がブロックの両主表面41fをなしており(図4においては、両主表面41fのうち一方のみが見えている)、両主表面41fに垂直な面(yz面に略平行かつx軸方向の前記一方側の面)に側面部43aが形成されている。そして、中心部43cがなす該直方体の6面のうち、両主表面41fをなす2面と、側面部43aが形成された1面と、側面部43aが形成された1面と平行な1面と、の計4面を除いた2面(xy面に略平行な2面)に開口するように、z軸方向に連続する一対の中空部43c1、43c2を有している。一対の中空部43c1、43c2は隔壁43dによって分離されており、中空部43c1は上部開口43c1aと下部開口43c1bとによって外部99に連通していると共に、中空部43c2は上部開口43c2aと下部開口43c2bとによって外部99に連通している。
側面部43aは、中心部43cがなす該直方体のyz面に略平行な面(x軸方向の前記一方側の面)に取り付けられており、第3本ブロック31の側面部33aと同様であるので、ここでは説明を省略する。側面部43aによって凹溝43adがz軸方向に向かって形成されている。
そして、本体部43の上面のうち、x軸に沿った方向の両端近傍(中空部43c1、43c2の外側)には、y軸に沿った一対の凸条部49a、49bが取り付けられている。一対の凸条部49a、49bは第3本ブロック31の一対の凸条部39a、39bと同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、本体部43のxy面への正投影が重なる状態(x方向及びy方向は同じ位置関係)でz軸方向に一対の第4本ブロック41が重なった場合に、下側に存する第4本ブロック41の凸条部49a、49bを嵌入(収容)する凹条部48a、48bが形成されている。凹条部48a、48bは第3本ブロック31の凹条部38a、38bと同様であるので、ここでは説明を省略する。
第1の連結部45は、第3本ブロック31の第1の連結部35と同様であるので、ここでは詳しい説明を省略する。第1の連結部45の高さ(z軸に平行な寸法)は本体部43のz軸方向の半分の寸法とされており、第1の連結部45の下面と本体部43の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第1の連結部45の外周面が側面部43aの凹溝43adに取り付けられている(ここでは連結部45と側面部43aとは一体に形成されている)。
第1の連結部45は、z軸方向に連続する中空部45cを有しており、中空部45cは上部開口45caと下部開口45cbとによって外部99に連通している。中空部45cは、第1の連結部45の上面側の第1の直円柱と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(第1の直円柱よりも半径が小さい)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径と第2の直円柱の半径との差によって環状溝部45fが形成されている。
第2の連結部47は、第2本ブロック21の第2の連結部27と同様であるので、ここでは詳しい説明を省略する。第2の連結部47は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており、第2の連結部47がなす直方体形状のy軸方向の寸法は本体部43のy軸方向の寸法と同じにされ、z軸方向の寸法は本体部43のz軸方向の半分の寸法とされている。そして、第2の連結部47の下面と本体部43の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第2の連結部47と本体部43とは連なっている。以上の通り、第1の連結部45の上面と第2の連結部47の上面とのいずれも、xy面に平行な同一の平面に略属する。
第2の連結部47は、z軸方向に連続する中空部47cを有しており、中空部47cは上部開口47caと下部開口47cbとによって外部99に連通している。中空部47cは、z軸に平行な同一直線上の線分を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、第2の連結部47の上面側の第1の直円柱と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(半径は第1の直円柱よりも小さい)と、によって形成されており、この両直円柱の半径差によって環状溝部47fが形成されている。
(第5実施形態の第5本ブロック)
図5は、本発明の第5実施形態に係る壁構築用のブロック(以下、「第5本ブロック」という。)51の斜視図である。図5を参照して、第5本ブロック51について説明する。第5本ブロック51は、ここではコンクリート(従来のコンクリートブロックを形成するために用いられてきたものと同様のものを用いることができる)によって全体が一体的に形成されている。
そして、第5本ブロック51の説明を容易にするため、これまでの説明と同様、互いに直交するx軸、y軸及びz軸(各図中に示す)を用い、x軸とy軸とを含む平面をxy面といい、y軸とz軸とを含む平面をyz面といい、そしてx軸とz軸とを含む平面をzx面という。なお、ここではz軸を示す矢印方向が上方向であり、z軸を示す矢印の反対方向が下方向である。
第5本ブロック51は、大まかには、直方体形状を略なす本体部53と、本体部53の互いに略平行な一対の外面のうち一面に取り付けられた第1の連結部55と、本体部53の上面に取り付けられた一対の凸条部59a、59bと、を備えてなる。第5本ブロック51は、第1本ブロック11から第2の連結部17を取り除いたのと同様の構造を有している。
本体部53は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており(ここではx軸方向の寸法>z軸方向の寸法>y軸方向の寸法)、z軸方向に連続する一対の中空部53c1、53c2を有している。中空部53c1は上部開口53c1aと下部開口53c1bとによって外部99に連通していると共に、中空部53c2は上部開口53c2aと下部開口53c2bとによって外部99に連通しており、中空部53c1、53c2は隔壁部53dによって分離されている。
そして、本体部53の上面のうち、x軸に沿った方向の両端近傍(中空部53c1、53c2の外側)には、y軸に沿った一対の凸条部59a、59bが取り付けられている。一対の凸条部59a、59bは第1本ブロック11の一対の凸条部19a、19bと同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、本体部53のxy面への正投影が重なる状態(x方向及びy方向は同じ位置関係)でz軸方向に一対の第5本ブロック51が重なった場合に、下側に存する第5本ブロック51の凸条部59a、59bを嵌入(収容)する凹条部58a、58bが形成されている。凹条部58a、58bは第1本ブロック11の凹条部18a、18bと同様であるので、ここでは説明を省略する。
第1の連結部55は、第1本ブロック11の第1の連結部15と同様であり、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしている。ここでは第1の連結部55がなす直方体形状は、具体的には、y軸方向の寸法は本体部53のy軸方向の寸法と同じにされ、z軸方向の寸法は本体部53のz軸方向の半分の寸法とされている。そして、第1の連結部55の下面と本体部53の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第1の連結部55と本体部53とは連なっている。
第1の連結部55は、z軸方向に連続する中空部55cを有しており、中空部55cは上部開口55caと下部開口55cbとによって外部99に連通している。中空部55cは、z軸に平行な同一直線上の線分を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、第1の連結部55の上面側の第1の直円柱(半径r1)と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(半径r2<r1)と、によって形成されており、この両直円柱の半径差によって環状溝部55fが形成されている。
(第6実施形態の第6本ブロック)
図6は、本発明の第6実施形態に係る壁構築用のブロック(以下、「第6本ブロック」という。)61の斜視図である。図6を参照して、第6本ブロック61について説明する。第6本ブロック61は、ここではコンクリート(従来のコンクリートブロックを形成するために用いられてきたものと同様のものを用いることができる)によって全体が一体的に形成されている。
そして、第6本ブロック61の説明を容易にするため、これまでの説明と同様、互いに直交するx軸、y軸及びz軸(各図中に示す)を用い、x軸とy軸とを含む平面をxy面といい、y軸とz軸とを含む平面をyz面といい、そしてx軸とz軸とを含む平面をzx面という。なお、ここではz軸を示す矢印方向が上方向であり、z軸を示す矢印の反対方向が下方向である。
第6本ブロック61は、大まかには、箱形状をなす本体部63と、本体部63のx軸方向の一方側に取り付けられた直円柱状の第1の連結部65と、本体部63の上面に取り付けられた一対の凸条部69a、69bと、を備えてなる。第6本ブロック61は、第4本ブロック41から第2の連結部47を取り除いたのと同様の構造を有している。
本体部63は、互いに直交する3辺がx軸、y軸及びz軸に略平行な直方体形状を略なす中心部63cと、中心部63cがなす該直方体のyz面に略平行な面(x軸方向の前記一方側の面)に取り付けられた側面部63aと、を有してなる。
中心部63cは、中心部63cがなす該直方体の互いに平行な両主表面(zx面に略平行な2面)がブロックの両主表面61fをなしており(図6においては、両主表面61fのうち一方のみが見えている)、両主表面61fに垂直な面(yz面に略平行かつx軸方向の前記一方側の面)に側面部63aが形成されている。そして、中心部63cがなす該直方体の6面のうち、両主表面61fをなす2面と、側面部63aが形成された1面と、側面部63aが形成された1面と平行な1面と、の計4面を除いた2面(xy面に略平行な2面)に開口するように、z軸方向に連続する一対の中空部63c1、63c2を有している。一対の中空部63c1、63c2は隔壁部63dによって分離されており、中空部63c1は上部開口63c1aと下部開口63c1bとによって外部99に連通していると共に、中空部63c2は上部開口63c2aと下部開口63c2bとによって外部99に連通している。
側面部63aは、中心部63cがなす該直方体のyz面に略平行な面(x軸方向の前記一方側の面)に取り付けられており、第4本ブロック41の側面部43aと同様であるので、ここでは説明を省略する。側面部63aによって凹溝63adがz軸方向に沿って形成されている。
本体部63の上面のうち、x軸に沿った方向の両端近傍(中空部63c1、63c2の外側)には、y軸に沿った一対の凸条部69a、69bが取り付けられている。一対の凸条部69a、69bは第4本ブロック41の一対の凸条部49a、49bと同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、本体部63のxy面への正投影が重なる状態(x方向及びy方向は同じ位置関係)でz軸方向に一対の第6本ブロック61が重なった場合に、下側に存する第6本ブロック61の凸条部69a、69bを嵌入(収容)する凹条部68a、68bが形成されている。凹条部68a、68bは第4本ブロック41の凹条部48a、48bと同様であるので、ここでは説明を省略する。
第1の連結部65は、第4本ブロック41の第1の連結部45と同様であり、第1の連結部65の高さ(z軸に平行な寸法)は本体部63のz軸方向の半分の寸法とされており、第1の連結部65の下面と本体部63の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第1の連結部65の外周面が側面部63aの凹溝63adに取り付けられている(ここでは連結部65と側面部63aとは一体に形成されている)。
第1の連結部65は、z軸方向に連続する中空部65cを有しており、中空部65cは上部開口65caと下部開口65cbとによって外部99に連通している。中空部65cは、第1の連結部65の上面側の第1の直円柱と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(第1の直円柱よりも半径が小さい)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径と第2の直円柱の半径との差によって環状溝部65fが形成されている。
(第7実施形態の第7本ブロック)
図7は、本発明の第7実施形態に係る壁構築用のブロック(以下、「第7本ブロック」という。)71の斜視図である。図7を参照して、第7本ブロック71について説明する。第7本ブロック71は、ここではコンクリート(従来のコンクリートブロックを形成するために用いられてきたものと同様のものを用いることができる)によって全体が一体的に形成されている。
そして、第7本ブロック71の説明を容易にするため、互いに直交するx軸、y軸及びz軸(各図中に示す)を用い、x軸とy軸とを含む平面をxy面といい、y軸とz軸とを含む平面をyz面といい、そしてx軸とz軸とを含む平面をzx面という。なお、ここではz軸を示す矢印方向が上方向であり、z軸を示す矢印の反対方向が下方向である。
第7本ブロック71は、大まかには、直方体形状を略なす本体部73と、本体部73の互いに略平行な一対の外面のうち一面に取り付けられた第1の連結部75と、本体部73の互いに略平行な一対の外面のうち他面に取り付けられた第2の連結部77と、本体部73の上面に取り付けられた一対の凸条部79a、79bと、を備えてなる。第7本ブロック71は、第1本ブロック11における第2の連結部17の位置が異なるのみでその余りは第1本ブロック11と同様の構造を有している。
本体部73は、第1本ブロック11の本体部13と同様のものであるので、ここでは詳しい説明は省略する。本体部73は、z軸方向に連続する一対の中空部73c1、73c2を有している。中空部73c1は上部開口73c1aと下部開口73c1bとによって外部99に連通していると共に、中空部73c2は上部開口73c2aと下部開口73c2bとによって外部99に連通しており、中空部73c1、73c2は隔壁部73dによって分離されている。
そして、本体部73の上面のうち、x軸に沿った方向の両端近傍(中空部73c1、73c2の外側)には、y軸に沿った一対の凸条部79a、79bが取り付けられている。一対の凸条部79a、79bは、第1本ブロック11の凸条部19a、19bと同様のものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
また、本体部73のxy面への正投影が重なる状態(x方向及びy方向は同じ位置関係)でz軸方向に一対の第7本ブロック71が重なった場合に、下側に存する第7本ブロック71の凸条部79a、79bを嵌入(収容)する凹条部78a、78bが形成されている。凹条部78a、78bは、第1本ブロック11の凹条部18a、18bと同様のものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
第1の連結部75は、第1本ブロック11の第1の連結部15と同様のものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。第1の連結部75は、z軸方向に連続する中空部75cを有しており、中空部75cは上部開口75caと下部開口75cbとによって外部99に連通している。中空部75cは、z軸に平行な同一直線上の線分を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、第1の連結部75の上面側の第1の直円柱(半径r1)と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(半径r2<r1)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径r1と第2の直円柱の半径r2との差(r1ーr2)によって環状溝部75fが形成されている。環状溝部75fは、後述する第2の連結部77の環状突部77fを嵌入し受け入れる。
第2の連結部77は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なし(後述する環状突部77fを除く)、環状溝部75f及び環状突部77f(後述)を除き第1の連結部75がなす直方体形状と略同じ形状をなしている。詳述すれば、ここでは第2の連結部77がなす直方体形状は、具体的には、y軸方向の寸法は本体部73のy軸方向の寸法と同じにされ、z軸方向の寸法は本体部73のz軸方向の半分の寸法とされている。そして、第2の連結部77の上面と本体部73の上面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第2の連結部77と本体部73とは連なっている。
第2の連結部77は、z軸方向に連続する中空部77cを有しており、中空部77cは上部開口77caと下部開口77cbとによって外部99に連通している。中空部77cは、z軸に平行な直線(ここでは本体部73がなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分を軸とする直円柱(ここでは中空部75cの第2の直円柱の半径r2と同じ半径)によって形成されている。第2の連結部77の下面には、下部開口77cbを取り囲み該下面から下方に突出するように環状突部77fが形成されている。環状突部77fの形状は、環状溝部75fの形状よりもやや小さく形成されており、詳細には、中空部77cがなす直円柱の軸が存する直線上の線分を軸とする直円柱(半径r3(r3はr1よりもやや小さい)、z軸方向の高さは第1の直円柱の高さよりもやや小さい)から該線分を軸とする半径r2の直円柱をくり抜いた形状である。
このため一対の第7本ブロック71のうち一方の第7本ブロック71の環状突部77fを、一対の第7本ブロック71のうち他方の第7本ブロック71の環状溝部75fに嵌入することができる(このとき一対の第7本ブロック71のうち一方の第7本ブロック71に対し、一対の第7本ブロック71のうち他方の第7本ブロック71はx軸方向に移動した状態になる。)と共に、一方の第7本ブロック71の第2の連結部77の環状突部77fが形成された面(図7では下面)と、他方の第7本ブロック71の第1の連結部75の環状溝部75fが形成された面(図7では上面)と、が互いに当接するので、一対の第7本ブロック71を互いに確実に連結できる。加えて、一方の第7本ブロック71の第2の連結部77の中空部77cと、他方の第7本ブロック71の第1の連結部75の中空部75cと、がz軸方向に連続するので、これら連続した中空部75c、77cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第7本ブロック71を一層確実に連結できる。
また、z軸方向に一対の第7本ブロック71を重ねる場合、下側に存する第7本ブロック71の凸条部79a、79bが、上側に存する第7本ブロック71の凹条部78a、78bに嵌入されるので、z軸方向(上下方向)に第7本ブロック71を重ねて容易に積むことができる。
(第8実施形態の第8本ブロック)
図8は、本発明の第8実施形態に係る壁構築用のブロック(以下、「第8本ブロック」という。)81の斜視図である。図8を参照して、第8本ブロック81について説明する。第8本ブロック81は、ここではコンクリート(従来のコンクリートブロックを形成するために用いられてきたものと同様のものを用いることができる)によって全体が一体的に形成されている。
そして、第8本ブロック81の説明を容易にするため、互いに直交するx軸、y軸及びz軸(各図中に示す)を用い、x軸とy軸とを含む平面をxy面といい、y軸とz軸とを含む平面をyz面といい、そしてx軸とz軸とを含む平面をzx面という。なお、ここではz軸を示す矢印方向が上方向であり、z軸を示す矢印の反対方向が下方向である。
第8本ブロック81は、大まかには、直方体形状を略なす本体部83と、本体部83の互いに略平行な一対の外面のうち一面に取り付けられた第1の連結部85と、本体部83の互いに略平行な一対の外面のうち他面に取り付けられた第2の連結部87と、本体部83の上面に取り付けられた一対の凸条部89a、89bと、を備えてなる。第8本ブロック81は、第2本ブロック21における第2の連結部27の位置が異なるのみでその余りは第2本ブロック21と同様の構造を有している。
本体部83は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており(ここではx軸方向の寸法>z軸方向の寸法>y軸方向の寸法)、z軸方向に連続する一対の中空部83c1、83c2を有している。中空部83c1は上部開口83c1aと下部開口83c1bとによって外部99に連通していると共に、中空部83c2は上部開口83c2aと下部開口83c2bとによって外部99に連通している。
本体部83の上面から下面に向けて本体部83が切りかかれた窪み空間84が、一対の中空部83c1、83c2の間に形成されている。窪み空間84は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており、y軸方向の窪み空間84の寸法はy軸方向の本体部83の寸法と同じであり(y軸方向に窪み空間84は連続している)、z軸方向の窪み空間84の寸法はz軸方向の本体部83の寸法の半分である(無論、x軸方向の窪み空間84の寸法はx軸方向の本体部83の寸法よりも小さい。)。このため本体部83のうち窪み空間84によって切りかかれた部分(以下、「窪んだ部分」という。)83eは、本体部83の他の部分(中空部83c1、83c2を規定する部分)の高さ(z軸方向の寸法)に比して半分の高さになっている。窪んだ部分83eは、z軸方向に連続する中空部83c3を有しており、中空部83c3は上部開口83c3aと下部開口83c3bとによって外部99に連通している。中空部83c3は、z軸に平行な同一直線(ここでは本体部83がなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、窪んだ部分83eの上面側の第1の直円柱(半径r1)と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(半径r2<r1)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径r1と第2の直円柱の半径r2との差(r1ーr2)によって環状溝部83fが形成されている。
本体部83の上面のうち、x軸に沿った方向の両端近傍(中空部83c1、83c2の外側)には、y軸に沿った一対の凸条部89a、89bが取り付けられている。一対の凸条部89a、89bは、第2本ブロック21の凸条部29a、29bと同様のものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
そして、本体部83のxy面への正投影が重なる状態(x方向及びy方向は同じ位置関係)でz軸方向に一対の第8本ブロック81が重なった場合に、下側に存する第8本ブロック81の凸条部89a、89bを嵌入(収容)する凹条部88a、88bが形成されている。凹条部88a、88bは、第2本ブロック21の凹条部28a、28bと同様のものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
第1の連結部85は、第2本ブロック21の第1の連結部25と同様のものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。第1の連結部85は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており、第1の連結部85がなす直方体形状は、具体的には、y軸方向の寸法は本体部83のy軸方向の寸法と同じにされ、z軸方向の寸法は本体部83のz軸方向の半分の寸法とされている。そして、第1の連結部85の下面と本体部83の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第1の連結部85と本体部83とは連なっている。
第1の連結部85は、z軸方向に連続する中空部85cを有しており、中空部85cは上部開口85caと下部開口85cbとによって外部99に連通している。中空部85cは、z軸に平行な同一直線(ここでは本体部83がなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、第1の連結部85の上面側の第1の直円柱(半径r1)と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(半径r2<r1)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径r1と第2の直円柱の半径r2との差(r1ーr2)によって環状溝部85fが形成されている。
第2の連結部87は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており、ここでは第2の連結部87がなす直方体形状は、具体的には、y軸方向の寸法は本体部83のy軸方向の寸法と同じにされ、z軸方向の寸法は本体部83のz軸方向の半分の寸法とされている。そして、第2の連結部87の上面と本体部83の上面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第2の連結部87と本体部83とは連なっている。以上の通り、第1の連結部85の上面、第2の連結部87の下面、窪んだ部分83eの上面のいずれも、xy面に平行な同一の平面に略属する。
第2の連結部87は、z軸方向に連続する中空部87cを有しており、中空部87cは上部開口87caと下部開口87cbとによって外部99に連通している。中空部87cは、z軸に平行な同一直線(ここでは本体部83がなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、第2の連結部87の上面側の第2の直円柱(半径r2)と、第2の直円柱の下面に上面が連なる第1の直円柱(半径r1>r2)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径r1と第2の直円柱の半径r2との差(r1ーr2)によって環状溝部87fが形成されている。
(第9実施形態の第9本ブロック)
図9は、本発明の第9実施形態に係る壁構築用のブロック(以下、「第9本ブロック」という。)91の斜視図である。図9を参照して、第9本ブロック91について説明する。第9本ブロック91は、ここではコンクリート(従来のコンクリートブロックを形成するために用いられてきたものと同様のものを用いることができる)によって全体が一体的に形成されている。
そして、第9本ブロック91の説明を容易にするため、これまでの説明と同様、互いに直交するx軸、y軸及びz軸(各図中に示す)を用い、x軸とy軸とを含む平面をxy面といい、y軸とz軸とを含む平面をyz面といい、そしてx軸とz軸とを含む平面をzx面という。なお、ここではz軸を示す矢印方向が上方向であり、z軸を示す矢印の反対方向が下方向である。
第9本ブロック91は、大まかには、箱形状をなす本体部93と、本体部93のx軸方向の一方側に取り付けられた直円柱状の第1の連結部95と、本体部93のx軸方向の他方側に取り付けられた直円柱状の第2の連結部97と、本体部93の上面に取り付けられた一対の凸条部99a、99bと、を備えてなる。第9本ブロック91は、第3本ブロック31における第2の連結部37の位置が異なるのみでその余りは第3本ブロック31と同様の構造を有している。
本体部93は、互いに直交する3辺がx軸、y軸及びz軸に略平行な直方体形状を略なす中心部93cと、中心部93cがなす該直方体の互いに平行な面(yz面に略平行な2面)に取り付けられた側面部93a、93bと、を有してなる。
中心部93cは、中心部93cがなす該直方体の互いに平行な両主表面(zx面に略平行な2面)がブロックの両主表面91fをなしており(図9においては、両主表面91fのうち一方のみが見えている)、両主表面91fに垂直な互いに平行な面(yz面に略平行な2面)に側面部93a、93bが形成されている。そして、中心部93cがなす該直方体の6面のうち、両主表面91fをなす2面と、側面部93a、93bが形成された2面と、の計4面を除いた2面(xy面に略平行な2面)に開口するように、z軸方向に連続する一対の中空部93c1、93c2を有している。一対の中空部93c1、93c2は隔壁部93dによって分離されており、中空部93c1は上部開口93c1aと下部開口93c1bとによって外部99に連通していると共に、中空部93c2は上部開口93c2aと下部開口93c2bとによって外部99に連通している。
側面部93a、93bは、中心部93cがなす該直方体の互いに平行な面(yz面に略平行な2面)に取り付けられており(一対の側面部93a、93bいずれも同形状及び同寸法である。)、z軸に対して垂直な平面によるいずれの断面も同じ形状の二等辺三角形(二等辺三角形の3辺のうち二等辺以外の辺の部分が、中心部93cがなす該直方体のyz面に略平行な2面に取り付けられている。そして、等しい二角はここでは約45度とされている。)をなす直三角柱(両底面はz軸に対して略垂直になっている)からz軸に平行な軸を有する直円柱(半径r4。なお、ここではr4は、両主表面91fの間の距離の半分に略されている。)を切り取った形状を有している。詳しくは、該直三角柱の3つの側面のうち、中心部93cがなす該直方体のyz面に略平行な面に取り付けられている面に、該直円柱の側面が略接している。このため側面部93a、93bは、該直円柱の側面に沿って凹溝93ad、93bdがz軸方向に沿って形成されている。
本体部93の上面のうち、x軸に沿った方向の両端近傍(中空部93c1、93c2の外側)には、y軸に沿った一対の凸条部99a、99bが取り付けられている。一対の凸条部99a、99bは第3本ブロック31の凸条部39a、39bと同様のものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
本体部93のxy面への正投影が重なる状態(x方向及びy方向は同じ位置関係)でz軸方向に一対の第9本ブロック91が重なった場合に、下側に存する第9本ブロック91の凸条部99a、99bを嵌入(収容)する凹条部98a、98bが形成されている。凹条部98a、98bは第3本ブロック31の凹条部38a、38bと同様のものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
第1の連結部95は、第3本ブロック31の第1の連結部35と同様のものであるので、ここでは詳しい説明を省略する。第1の連結部95は、z軸に平行な軸を有する直円柱(半径r5。但しr5は、凹溝93ad、93bdの半径r4に略等しい。)から、z軸方向に連続する中空部95c(後述)をくり抜いたような両端が開放された直円筒状をなしている。第1の連結部95の高さ(z軸に平行な寸法)は本体部93のz軸方向の半分の寸法とされており、第1の連結部95の下面と本体部93の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第1の連結部95の外周面が側面部93aの凹溝93adに取り付けられている(ここでは連結部95と側面部93aとは一体に形成されている)。
第1の連結部95は、z軸方向に連続する中空部95cを有しており、中空部95cは上部開口95caと下部開口95cbとによって外部99に連通している。中空部95cは、z軸に平行な同一直線(ここでは中心部93cがなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分(第1の連結部95の半径r5の外周面を側面が形成する前記直円柱の軸と同じ直線上に存する)を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、第1の連結部95の上面側の第1の直円柱(半径r1。但し、r1<r5)と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(半径r2<r1)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径r1と第2の直円柱の半径r2との差(r1ーr2)によって環状溝部95fが形成されている。環状溝部95fは、後述する第2の連結部97の環状突部97fを嵌入し受け入れる。
第2の連結部97は、z軸に平行な軸を有する直円柱(半径r5。但しr5は、凹溝93ad、93bdの半径r4に略等しい。)から、z軸方向に連続する中空部97c(後述)をくり抜いたような両端が開放された直円筒状をなしている。第2の連結部97の高さ(z軸に平行な寸法)は、後述する環状突部97fを除き本体部93のz軸方向の半分の寸法(第1の連結部95の高さ(z軸に平行な寸法)と同じ)とされており、第2の連結部97の上面と本体部93の上面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう(第1の連結部95の上面と第2の連結部97の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属する。)、第2の連結部97の外周面が側面部93bの凹溝93bdに取り付けられている(ここでは連結部97と側面部93bとは一体に形成されている)。
第2の連結部97は、z軸方向に連続する中空部97cを有しており、中空部97cは上部開口97caと下部開口97cbとによって外部99に連通している。中空部97cは、z軸に平行な直線(ここでは中心部93cがなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分(第2の連結部97の半径r5の外周面を側面が形成する前記直円柱の軸と同じ直線上に存する)を軸とする直円柱(ここでは中空部95cの第2の直円柱の半径r2と同じ半径)によって形成されている。第2の連結部97の下面には、下部開口97cbを取り囲み該下面から下方に突出するように環状突部97fが形成されている。環状突部97fの形状は、環状溝部95fの形状よりもやや小さく形成されており、詳細には、中空部97cがなす直円柱の軸が存する直線上の線分を軸とする直円柱(半径r8(r8はr1よりもやや小さい)、z軸方向の高さは第1の連結部95の第1の直円柱の高さよりもやや小さい)から該線分を軸とする半径r2(無論、r2<r8)の直円柱をくり抜いた形状である。
このため一対の第9本ブロック91のうち一方の第9本ブロック91の環状突部97fを、一対の第9本ブロック91のうち他方の第9本ブロック91の環状溝部95fに嵌入することができる(このとき一対の第9本ブロック91のうち一方の第9本ブロック91に対し、一対の第9本ブロック91のうち他方の第9本ブロック91はx軸方向に移動した状態となる。)と共に、一方の第9本ブロック91の第2の連結部97の環状突部97fが形成された面(図9では下面)と、他方の第9本ブロック91の第1の連結部95の環状溝部95fが形成された面(図9では上面)と、が互いに当接するので、一対の第9本ブロック91を互いに確実に連結できる。加えて、一方の第9本ブロック91の第2の連結部97の中空部97cと、他方の第9本ブロック91の第1の連結部95の中空部95cと、がz軸方向に連続するので、これら連続した中空部95c、97cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第9本ブロック91を一層確実に連結できる。
また、z軸方向に一対の第9本ブロック91を重ねる場合、下側に存する第9本ブロック91の凸条部99a、99bが、上側に存する第9本ブロック91の凹条部98a、98bに嵌入されるので、z軸方向(上下方向)に第9本ブロック91を重ねて容易に積むことができる。
(第10実施形態の第10本ブロック)
図10は、本発明の第10実施形態に係る壁構築用のブロック(以下、「第10本ブロック」という。)101の斜視図である。図10を参照して、第10本ブロック101について説明する。第10本ブロック101は、ここではコンクリート(従来のコンクリートブロックを形成するために用いられてきたものと同様のものを用いることができる)によって全体が一体的に形成されている。
そして、第10本ブロック101の説明を容易にするため、これまでの説明と同様、互いに直交するx軸、y軸及びz軸(各図中に示す)を用い、x軸とy軸とを含む平面をxy面といい、y軸とz軸とを含む平面をyz面といい、そしてx軸とz軸とを含む平面をzx面という。なお、ここではz軸を示す矢印方向が上方向であり、z軸を示す矢印の反対方向が下方向である。
第10本ブロック101は、大まかには、箱形状をなす本体部103と、本体部103のx軸方向の一方側に取り付けられた直円柱状の第1の連結部105と、本体部103のx軸方向の他方側に取り付けられた第2の連結部107と、本体部103の上面に取り付けられた一対の凸条部109a、109bと、を備えてなる。第10本ブロック101は、第4本ブロック41における第2の連結部47の位置が異なるのみでその余りは第4本ブロック41と同様の構造を有している。
本体部103は、互いに直交する3辺がx軸、y軸及びz軸に略平行な直方体形状を略なす中心部103cと、中心部103cがなす該直方体のyz面に略平行な面(x軸方向の前記一方側の面)に取り付けられた側面部103aと、を有してなる。
中心部103cは、中心部103cがなす該直方体の互いに平行な両主表面(zx面に略平行な2面)がブロックの両主表面101fをなしており(図10においては、両主表面101fのうち一方のみが見えている)、両主表面101fに垂直な面(yz面に略平行かつx軸方向の前記一方側の面)に側面部103aが形成されている。そして、中心部103cがなす該直方体の6面のうち、両主表面101fをなす2面と、側面部103aが形成された1面と、側面部103aが形成された1面と平行な1面と、の計4面を除いた2面(xy面に略平行な2面)に開口するように、z軸方向に連続する一対の中空部103c1、103c2を有している。一対の中空部103c1、103c2は隔壁部103dによって分離されており、中空部103c1は上部開口103c1aと下部開口103c1bとによって外部99に連通していると共に、中空部103c2は上部開口103c2aと下部開口103c2bとによって外部99に連通している。
側面部103aは、中心部103cがなす該直方体のyz面に略平行な面(x軸方向の前記一方側の面)に取り付けられており、第4本ブロック41の側面部43aと同様であるので、ここでは説明を省略する。側面部103aによって凹溝103adがz軸方向に向かって形成されている。
そして、本体部103の上面のうち、x軸に沿った方向の両端近傍(中空部103c1、103c2の外側)には、y軸に沿った一対の凸条部109a、109bが取り付けられている。一対の凸条部109a、109bは第4本ブロック41の一対の凸条部49a、49bと同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、本体部103のxy面への正投影が重なる状態(x方向及びy方向は同じ位置関係)でz軸方向に一対の第10本ブロック101が重なった場合に、下側に存する第10本ブロック101の凸条部109a、109bを嵌入(収容)する凹条部108a、108bが形成されている。凹条部108a、108bは第4本ブロック41の凹条部48a、48bと同様であるので、ここでは説明を省略する。
第1の連結部105は、第4本ブロック41の第1の連結部45と同様であるので、ここでは詳しい説明を省略する。第1の連結部105の高さ(z軸に平行な寸法)は本体部103のz軸方向の半分の寸法とされており、第1の連結部105の下面と本体部103の下面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第1の連結部105の外周面が側面部103aの凹溝103adに取り付けられている(ここでは連結部105と側面部103aとは一体に形成されている)。
第1の連結部105は、z軸方向に連続する中空部105cを有しており、中空部105cは上部開口105caと下部開口105cbとによって外部99に連通している。中空部105cは、第1の連結部105の上面側の第1の直円柱と、第1の直円柱の下面に上面が連なる第2の直円柱(第1の直円柱よりも半径が小さい)と、によって形成されており、この第1の直円柱の半径と第2の直円柱の半径との差によって環状溝部105fが形成されている。
第2の連結部107は、第8本ブロック81の第2の連結部87と同様であるので、ここでは詳しい説明を省略する。第2の連結部107は、互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った直方体形状を略なしており、第2の連結部107がなす直方体形状のy軸方向の寸法は本体部103のy軸方向の寸法と同じにされ、z軸方向の寸法は本体部103のz軸方向の半分の寸法とされている。そして、第2の連結部107の上面と本体部103の上面とは、xy面に平行な同じ平面に属するよう、第2の連結部107と本体部103とは連なっている。以上の通り、第1の連結部105の上面と第2の連結部107の下面とのいずれも、xy面に平行な同一の平面に略属する。
第2の連結部107は、z軸方向に連続する中空部107cを有しており、中空部107cは上部開口107caと下部開口107cbとによって外部99に連通している。中空部107cは、z軸に平行な同一直線(ここでは中心部103cがなす直方体が有するy軸に平行な4の辺の中点4個を含む平面に存する)上の線分を軸とする第1及び第2の直円柱によって形成されており、具体的には、第2の連結部107の上面側の第2の直円柱と、第2の直円柱の下面に上面が連なる第1の直円柱(半径は第2の直円柱よりも大きい)と、によって形成されており、この両直円柱の半径差によって環状溝部107fが形成されている。
次に、これら第1本ブロック11〜第10本ブロック101の使用方法について説明する。
図11は、複数の第1本ブロック11を用いて壁構造物301を形成する方法を説明する図である。図11を参照して、該方法について説明する。ここでは図11(a)に示すように、(イ)〜(チ)の8個の第1本ブロック11を用いているが、図11(a)の左右及び上下に連続する第1本ブロック11の個数はいくらであってもよい。なお、図11は、第1本ブロック11を(ロ)、(ニ)、(ヘ)及び(チ)としては図1のy軸方向から見た状態に配置すると共に、第1本ブロック11を(イ)、(ハ)、(ホ)及び(ト)としては図1のy軸方向から見た状態を上下逆さまにして配置した状態を示しており、図1に示された状態を第1本ブロック11nとし、図1に示された状態を上下逆さまにした状態を第1本ブロック11rとして示した。図11(a)のように、(イ)と(ホ)、(ロ)と(ヘ)、(ハ)と(ト)、そして(ニ)と(チ)、それぞれはxy平面への正投影が重なるよう、上下方向に重ねられることで上下に重なった第1本ブロック11同士間では凸条部19a、19bが凹条部18a、18bに嵌入されると共に、互いに左右方向に隣接する(イ)と(ロ)、(ロ)と(ハ)、(ハ)と(ニ)、(ホ)と(ヘ)、(ヘ)と(ト)、そして(ト)と(チ)それぞれの第1本ブロック11同士間では環状突部17fが環状溝部15fに嵌入されるので、上下に隣接する第1本ブロック11同士間と左右に隣接する第1本ブロック11同士間のいずれも確実に連結でき、図11(b)に示すような強固な壁構造物301を形成することができる。
また、(イ)(ロ)(ホ)(ヘ)、(ハ)(ロ)(ト)(ヘ)、(ハ)(ニ)(ト)(チ)のように上下に連続した第1本ブロック11の中空部15c、17cは連続した空間を形成するので、該空間に棒状部材(例えば、鉄筋。図11(b)では点線Gにて示す。)等を貫入すれば、左右上下に第1本ブロック11同士を一層確実に連結できる。
加えて、(イ)と(ロ)、(ロ)と(ハ)、(ハ)と(ニ)、(ホ)と(ヘ)、(ヘ)と(ト)、そして(ト)と(チ)のように左右に隣接する第1本ブロック11同士間では、環状突部17fが形成された面と、環状溝部15fが形成された面と、が互いに当接するので、一対の第1本ブロック11を互いに確実に連結できる。
なお、壁構造物301における左右上下に隣接する第1本ブロック11同士間は、モルタルセメント等のような接着物により適宜接着される。
そして、図19(a)のように、第1本ブロック11n(リ)の第1の連結部15と、第1本ブロック11r(ヌ)の第1の連結部15と、を互いに連結させるようにすることもでき、かかる場合も、第1本ブロック11n(リ)の中空部15cと第1本ブロック11r(ヌ)の中空部15cとがz軸方向に連続するので、これら連続した中空部15c、15cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第1本ブロック11を確実に連結できる。
図12は、第2本ブロック21と第1本ブロック11とを用いた壁構造物302a、302bを説明する図であり、詳細には、図12(a)はアルファベットの「X」字型の壁構造物302aを示し、図12(b)はアルファベットの「T」字型の壁構造物302bを示している。図12(a)及び(b)においては、第2本ブロック21が図2と同様の状態(凸条部29a、29bが第2本ブロック21の上部に存する状態)のものを参照番号「21n」として、そして第2本ブロック21が図2と反転した状態(凸条部29a、29bが第2本ブロック21の下部に存する状態)のものを参照番号「21r」として、それぞれ示した(なお、図12においては、図示を容易にするため凸条部29a、29bを省略することを含め、図示を簡略化している。)。同様に、図12(a)及び(b)においては、第1本ブロック11が図1と同様の状態(凸条部19a、19bが第1本ブロック11の上部に存する状態)のものを参照番号「11n」として、そして第1本ブロック11が図1と反転した状態(凸条部19a、19bが第1本ブロック11の下部に存する状態)のものを参照番号「11r」として、それぞれ示した(なお、図12においては、図示を容易にするため凸条部19a、19bを省略することを含め、図示を簡略化している。)。
図12(a)に示すように、一対の第2本ブロック21n、21rの窪み空間24に窪んだ部分23eを嵌入することで、一対の第2本ブロック21n、21rをアルファベットの「X」字型に組み付けることができ(図12(a)では、このようにアルファベットの「X」字型に組み付けた一対の第2本ブロック21n、21rが上下2段に重なっている。)、その「X」字型の交差部分を構成する一対の第2本ブロック21n、21rの第1の連結部25及び第2の連結部27と、第1本ブロック11n、11rの第2の連結部17と、が係合し、その係合を始点として図11にて説明した第1本ブロック11n、11rを用いた壁構造物301と同様の壁構造物が延びている。
上下に重なった第2本ブロック21同士間では凸条部29a、29bが凹条部28a、28bに嵌入されると共に、第2本ブロック21の連結部25、27と第1本ブロック11の第2の連結部17との間は環状突部17fが環状溝部25f、27fに嵌入されるので、上下に隣接する第2本ブロック21同士間と第2本ブロック21と第1本ブロック11との間のいずれも確実に連結でき、図12(a)に示すような強固な壁構造物302(a)を形成することができる。
また、上下に重なった第2本ブロック21同士間の中空部23c3は連続した空間を形成するので、該空間に棒状部材(例えば、鉄筋。図12(a)では点線Gにて示す。)等を貫入すれば、左右上下に第2本ブロック21同士を一層確実に連結できる。
加えて、「X」字型の交差部分を構成する一対の第2本ブロック21n、21r同士の窪んだ部分23eが互いに当接するので、一対の第2本ブロック21を互いに確実に連結できる。
なお、壁構造物302(a)における左右上下に隣接する第1本ブロック11及び第2本ブロック21の間は、モルタルセメント等のような接着物により適宜接着される。
図12(b)に示すように、第2本ブロック21nの窪み空間24に第1本ブロック11rの第2の連結部17を係合させることで(このとき第2の連結部17の環状突部17fが環状溝部23fに嵌入される。)、第2本ブロック21nと第1本ブロック11rとをアルファベットの「T」字型に組み付けることができ(図12(b)では、このようにアルファベットの「T」字型に組み付けた第2本ブロック21nと第1本ブロック11rとが上下2段に重なっている。)、その「T」字型の交差部分を構成する第2本ブロック21nの第1の連結部25及び第2の連結部27と、第1本ブロック11rの第2の連結部17と、が係合し、その係合を始点として図11にて説明した第1本ブロック11n、11rを用いた壁構造物301と同様の壁構造物が延びると共に、その「T」字型の交差部分を構成する第1本ブロック11rの第1の連結部15と、第1本ブロック11nの第2の連結部17と、が係合し、その係合を始点として図11にて説明した第1本ブロック11n、11rを用いた壁構造物301と同様の壁構造物が延びている。
上下に重なった第2本ブロック21n同士間では凸条部29a、29bが凹条部28a、28bに嵌入されると共に、第2本ブロック21の連結部25、27と第1本ブロック11rの第2の連結部17との間は環状突部17fが環状溝部25f、27fに嵌入されるので確実に連結でき、第2本ブロック21nの窪み空間24と第1本ブロック11rの第2の連結部17との間は第2の連結部17の環状突部17fが環状溝部23fに嵌入されるので確実に連結でき、図12(b)に示すような強固な壁構造物302(b)を形成することができる。
また、上下に重なった第2本ブロック21同士間の中空部23c3は連続した空間を形成するので、該空間に棒状部材(例えば、鉄筋。図12(b)では点線Gにて示す。)等を貫入すれば、左右上下に第2本ブロック21同士を一層確実に連結できる。
加えて、「T」字型の交差部分を構成する第2本ブロック21nと第1本ブロック11rの第2の連結部17とは互いに当接するので、「T」字型の交差部分を構成する第2本ブロック21nと第1本ブロック11rとを互いに確実に連結できる。
なお、壁構造物302(b)における左右上下に隣接する第1本ブロック11及び第2本ブロック21の間は、モルタルセメント等のような接着物により適宜接着される。
そして、図20のように、一対の第2本ブロック21n、21rを連結部25、27によって連結させるようにすることもできる。図20においては、連結部25、27の組み合わせを表すために、参照番号としてM1〜M4を用いているが、(M1、M2、M3、M4)=(25、27、25、27)、(27、25、25、27)、(25、27、27、25)、(27、25、27、25)の4つの場合が存する。かかるいずれの場合も、一対の第2本ブロック21n、21rの中空部25c、27cがz軸方向に連続するので、これら連続した中空部25c、27cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第2本ブロック21n、21rを確実に連結できる。
図13は、複数の第3本ブロック31を用いて壁構造物303を形成する方法を説明する図である。図13を参照して、該方法について説明する。ここでは図13(a)に示すように、(イ)〜(チ)の8個の第3本ブロック31を用いているが、図13(a)の左右及び上下に連続する第3本ブロック31の個数はいくらであってもよい。なお、図13は、第3本ブロック31を(ロ)、(ニ)、(ヘ)及び(チ)としては図3のy軸方向から見た状態に配置すると共に、第3本ブロック31を(イ)、(ハ)、(ホ)及び(ト)としては図3のy軸方向から見た状態を上下逆さまにして配置した状態を示しており、図3に示された状態を第3本ブロック31nとし、図3に示された状態を上下逆さまにした状態を第3本ブロック31rとして示した。図13(a)のように、(イ)と(ホ)、(ロ)と(ヘ)、(ハ)と(ト)、そして(ニ)と(チ)、それぞれはxy平面への正投影が重なるよう、上下方向に重ねられることで上下に重なった第3本ブロック31同士間では凸条部39a、39bが凹条部38a、38bに嵌入されると共に、互いに左右方向に隣接する(イ)と(ロ)、(ロ)と(ハ)、(ハ)と(ニ)、(ホ)と(ヘ)、(ヘ)と(ト)、そして(ト)と(チ)それぞれの第3本ブロック31同士間では環状突部37fが環状溝部35fに嵌入されるので、上下に隣接する第3本ブロック31同士間と左右に隣接する第3本ブロック31同士間のいずれも確実に連結でき、図13(b)に示すような強固な壁構造物303を形成することができる。
また、(イ)(ロ)(ホ)(ヘ)、(ハ)(ロ)(ト)(ヘ)、(ハ)(ニ)(ト)(チ)のように上下に連続した第3本ブロック31の中空部35c、37cは連続した空間を形成するので、該空間に棒状部材(例えば、鉄筋。図13(b)では点線Gにて示す。)等を貫入すれば、左右上下に第3本ブロック31同士を一層確実に連結できる。
加えて、(イ)と(ロ)、(ロ)と(ハ)、(ハ)と(ニ)、(ホ)と(ヘ)、(ヘ)と(ト)、そして(ト)と(チ)のように左右に隣接する第3本ブロック31同士間では、環状突部37fが形成された面と、環状溝部35fが形成された面と、が互いに当接するので、一対の第3本ブロック31を互いに確実に連結できる。
さらに、(イ)と(ロ)、(ロ)と(ハ)、(ハ)と(ニ)、(ホ)と(ヘ)、(ヘ)と(ト)、そして(ト)と(チ)のように左右に隣接する第3本ブロック31同士間では、図13(c)(図13(b)の矢印J方向から見た一部拡大平面図)に示すように、互いがなす角度Kを変化させることができるので、平面視において折れ曲がりを有する壁面を形成することもできる。
なお、壁構造物303における左右上下に隣接する第3本ブロック31同士間は、モルタルセメント等のような接着物により適宜接着される。
そして、図21(a)のように、第3本ブロック31n(リ)の第1の連結部35と、第3本ブロック31r(ヌ)の第1の連結部35と、を図21(b)のように互いに当接させるようにすることもでき、かかる場合も、第3本ブロック31n(リ)の中空部35cと第3本ブロック31r(ヌ)の中空部35cとがz軸方向に連続するので、これら連続した中空部35c、35cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第3本ブロック31を確実に連結できる。
図14は、第4本ブロック41、第5本ブロック51、第6本ブロック61、第1本ブロック11そして第9本ブロック91を用いて壁構造物304を形成する方法を説明する図である。図14を参照して、該方法について説明する。ここでは図14(a)に示すように、第4本ブロック41、第5本ブロック51、第6本ブロック61、第1本ブロック11及び第9本ブロック91いずれも2個ずつ用いているが、これに限定されるものではない。また、図14において、各ブロックの組み付け状態が容易に理解できるよう、第4本ブロック41が図4と同様の状態(凸条部49a、49bが第4本ブロック41の上部に存する状態)のものを参照番号「41n」として、第5本ブロック51が図5と同様の状態(凸条部59a、59bが第5本ブロック51の上部に存する状態)のものを参照番号「51n」として、第6本ブロック61が図6と反転した状態(凸条部69a、69bが第6本ブロック61の下部に存する状態)のものを参照番号「61r」として、第1本ブロック11が図1と反転した状態(凸条部19a、19bが第1本ブロック11の下部に存する状態)のものを参照番号「11r」として、そして第9本ブロック91が図9と同様の状態(凸条部99a、99bが第9本ブロック91の上部に存する状態)のものを参照番号「91n」として示した。
一対の第4本ブロック41、一対の第5本ブロック51、一対の第6本ブロック61、一対の第1本ブロック11そして一対の第9本ブロック91各々は、xy平面への正投影が重なるよう上下方向に重ねられることで、第4本ブロック41同士間では凸条部49a、49bが凹条部48a、48bに嵌入され、第5本ブロック51同士間では凸条部59a、59bが凹条部58a、58bに嵌入され、第6本ブロック61同士間では凸条部69a、69bが凹条部68a、68bに嵌入され、第1本ブロック11同士間では凸条部19a、19bが凹条部18a、18bに嵌入され、そして第9本ブロック91同士間では凸条部99a、99bが凹条部98a、98bに嵌入されるので、上下に隣接するブロック同士間を確実に連結できる。
また、第9本ブロック91の環状突部97fが第4本ブロック41の環状溝部45fに嵌入され、第1本ブロック11の環状突部17fが第5本ブロック51の環状溝部55fに嵌入されるので、第9本ブロック91と第4本ブロック41との間と、第1本ブロック11と第5本ブロック51との間と、がいずれも確実に連結でき、図14(b)に示すような強固な壁構造物304を形成することができる。
また、上下に連続した中空部は連続した空間を形成するので、該空間に棒状部材(例えば、鉄筋。図14(b)では点線Gにて示す。)等を貫入すれば、左右上下にブロック同士を一層確実に連結できる。
加えて、左右に隣接するブロック同士間では、互いの連結部の面Sが当接するので、左右に隣接するブロック同士を互いに確実に連結できる。
さらに、第6本ブロック61と第9本ブロック91との間と、第9本ブロック91と第4本ブロック41との間と、は、図13(c)と同様、z軸周りの角度を変化させることができ、平面視において折れ曲がりを有する壁面を形成することもできる。
なお、壁構造物304における左右上下に隣接するブロック同士間は、モルタルセメント等のような接着物により適宜接着される。
ここで示したように、第5本ブロック51及び第6本ブロック61は、連続して壁を形成していく際の終端部分を構成するために好適に使用できる。
図14では、第4本ブロック41、第5本ブロック51、第6本ブロック61、第1本ブロック11そして第9本ブロック91を用いた壁構造物304を示したが、第4本ブロック41及び第1本ブロック11に替え、図26に示す通り、第10本ブロック101及び第7本ブロック71を用いて同様の壁構造物306を形成することもできる。図26においては、図14と同様、各ブロックの組み付け状態が容易に理解できるよう、第10本ブロック101が図10と同様の状態(凸条部109a、109bが第10本ブロック101の上部に存する状態)のものを参照番号「101n」として、第5本ブロック51が図5と同様の状態(凸条部59a、59bが第5本ブロック51の上部に存する状態)のものを参照番号「51n」として、第6本ブロック61が図6と反転した状態(凸条部69a、69bが第6本ブロック61の下部に存する状態)のものを参照番号「61r」として、第7本ブロック71が図7と同様の状態(凸条部79a、79bが第7本ブロック71の上部に存する状態)のものを参照番号「71n」として、そして第9本ブロック91が図9と同様の状態(凸条部99a、99bが第9本ブロック91の上部に存する状態)のものを参照番号「91n」として示した。
一対の第10本ブロック101、一対の第7本ブロック71、一対の第6本ブロック61、一対の第7本ブロック71そして一対の第9本ブロック91各々は、xy平面への正投影が重なるよう上下方向に重ねられることで、第10本ブロック101同士間では凸条部109a、109bが凹条部108a、108bに嵌入され、第5本ブロック51同士間では凸条部59a、59bが凹条部58a、58bに嵌入され、第6本ブロック61同士間では凸条部69a、69bが凹条部68a、68bに嵌入され、第7本ブロック71同士間では凸条部79a、79bが凹条部78a、78bに嵌入され、そして第9本ブロック91同士間では凸条部99a、99bが凹条部98a、98bに嵌入されるので、上下に隣接するブロック同士間を確実に連結できる。
また、第9本ブロック91の環状突部97fが第10本ブロック101の環状溝部105fに嵌入され、第7本ブロック71の環状突部77fが第5本ブロック51の環状溝部55fに嵌入されるので、第9本ブロック91と第10本ブロック101との間と、第7本ブロック71と第5本ブロック51との間と、がいずれも確実に連結でき、図26(b)に示すような強固な壁構造物306を形成することができる。
また、上下に連続した中空部は連続した空間を形成するので、該空間に棒状部材(例えば、鉄筋。図26(b)では点線Gにて示す。)等を貫入すれば、左右上下にブロック同士を一層確実に連結できる。
加えて、左右に隣接するブロック同士間では、互いの連結部の面Sが当接するので、左右に隣接するブロック同士を互いに確実に連結できる。
さらに、第6本ブロック61と第9本ブロック91との間と、第9本ブロック91と第10本ブロック101との間と、は、図13(c)と同様、z軸周りの角度を変化させることができ、平面視において折れ曲がりを有する壁面を形成することもできる。
なお、壁構造物306における左右上下に隣接するブロック同士間は、モルタルセメント等のような接着物により適宜接着される。
そして、図22(a)のように、第4本ブロック41nの第2の連結部47と、図4と反転(凸条部49a、49bが第4本ブロック41の下部に存する状態)した第4本ブロック41rの第2の連結部47と、を互いに連結させるようにすることもでき、かかる場合も、第4本ブロック41nの中空部47cと第4本ブロック41rの中空部47cとがz軸方向に連続するので、これら連続した中空部47c、47cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第4本ブロック41を確実に連結できる。さらに、図22(b)のように、第4本ブロック41nの第1の連結部45と、第4本ブロック41rの第1の連結部45と、を互いに連結させるようにすることもでき、かかる場合も、第4本ブロック41nの中空部45cと第4本ブロック41rの中空部45cとがz軸方向に連続するので、これら連続した中空部45c、45cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第4本ブロック41を確実に連結できる。
そして、第5本ブロック51については、図23(a)に示すように、第5本ブロック51nの第1の連結部55と、図5と反転(凸条部59a、59bが第5本ブロック51の下部に存する状態)した第5本ブロック51rの第1の連結部55と、を互いに連結させるようにすることもでき、かかる場合も、第5本ブロック51nの中空部55cと第5本ブロック51rの中空部55cとがz軸方向に連続するので、これら連続した中空部55c、55cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第5本ブロック51(51n、51r)を確実に連結できる。
また、第6本ブロック61については、図23(b)に示すように、第6本ブロック61nの第1の連結部65と、図6と反転(凸条部69a、69bが第6本ブロック61の下部に存する状態)した第6本ブロック61rの第1の連結部65と、を互いに連結させるようにすることもでき、かかる場合も、第6本ブロック61nの中空部65cと第6本ブロック61rの中空部65cとがz軸方向に連続するので、これら連続した中空部65c、65cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第6本ブロック61(61n、61r)を確実に連結できる。
図15は、複数の第7本ブロック71を用いて壁構造物307を形成する方法を説明する図である。図15を参照して、該方法について説明する。ここでは図15(a)に示すように、(イ)〜(チ)の8個の第7本ブロック71を用いているが、図15(a)の左右及び上下に連続する第7本ブロック71の個数はいくらであってもよい。なお、図15は、第7本ブロック71の8個全部が図7のy軸方向から見た状態に配置した状態を示している。図15(a)のように、(イ)と(ホ)、(ロ)と(ヘ)、(ハ)と(ト)、そして(ニ)と(チ)、それぞれはxy平面への正投影が重なるよう上下方向に重ねられることで上下に重なった第7本ブロック71同士間では凸条部79a、79bが凹条部78a、78bに嵌入されると共に、互いに左右方向に隣接する(イ)と(ロ)、(ロ)と(ハ)、(ハ)と(ニ)、(ホ)と(ヘ)、(ヘ)と(ト)、そして(ト)と(チ)それぞれの第7本ブロック71同士間では環状突部77fが環状溝部75fに嵌入されるので、上下に隣接する第7本ブロック71同士間と左右に隣接する第7本ブロック71同士間のいずれも確実に連結でき、図15(b)に示すような強固な壁構造物307を形成することができる。
また、(イ)(ロ)(ホ)(ヘ)、(ロ)(ハ)(ヘ)(ト)、(ハ)(ニ)(ト)(チ)のように上下に連続した第7本ブロック71の中空部75c、77cは連続した空間を形成するので、該空間に棒状部材(例えば、鉄筋。図15(b)では点線Gにて示す。)等を貫入すれば、左右上下に第7本ブロック71同士を一層確実に連結できる。
加えて、(イ)と(ロ)、(ロ)と(ハ)、(ハ)と(ニ)、(ホ)と(ヘ)、(ヘ)と(ト)、そして(ト)と(チ)のように左右に隣接する第7本ブロック71同士間では、環状突部77fが形成された面と、環状溝部75fが形成された面と、が互いに当接するので、第7本ブロック71同士を互いに確実に連結できる。
なお、壁構造物307における左右上下に隣接する第7本ブロック71同士間は、モルタルセメント等のような接着物により適宜接着される。
そして、第7本ブロック71については、図24(a)に示すように、図7と同様の状態(凸条部79a、79bが第7本ブロック71の上部に存する状態)である第7本ブロック71nの第1の連結部75と、図7と反転(凸条部79a、79bが第7本ブロック71の下部に存する状態)した第7本ブロック71rの第1の連結部75と、を互いに当接させるようにすることもでき、かかる場合も、第7本ブロック71nの中空部75cと第7本ブロック71rの中空部75cとがz軸方向に連続するので、これら連続した中空部75c、75cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第5本ブロック71(71n、71r)を確実に連結できる。
図16は、第8本ブロック81と第7本ブロック71とを用いた壁構造物305a、305bを説明する図であり、詳細には、図16(a)はアルファベットの「X」字型の壁構造物305aを示し、図16(b)はアルファベットの「T」字型の壁構造物305bを示している。図16(a)及び(b)においては、第8本ブロック81が図8と同様の状態(凸条部89a、89bが第8本ブロック81の上部に存する状態)のものを参照番号「81n」として、そして第8本ブロック81が図8と反転した状態(凸条部89a、89bが第8本ブロック81の下部に存する状態)のものを参照番号「81r」として、それぞれ示した(なお、図16においては、図示を容易にするため凸条部89a、89bを省略することを含め、図示を簡略化している。)。同様に、図16(a)及び(b)においては、第7本ブロック71が図7と同様の状態(凸条部79a、79bが第7本ブロック71の上部に存する状態)のものを参照番号「71n」として示した(なお、図16においては、図示を容易にするため凸条部79a、79bを省略することを含め、図示を簡略化している。)。
図16(a)に示すように、一対の第8本ブロック81n、81rの窪み空間84に窪んだ部分83eを嵌入することで、一対の第8本ブロック81n、81rをアルファベットの「X」字型に組み付けることができ(図16(a)では、このようにアルファベットの「X」字型に組み付けた一対の第8本ブロック81n、81rが上下2段に重なっている。)、その「X」字型の交差部分を構成する一対の第8本ブロック81n、81rの第1の連結部85及び第2の連結部87と、第7本ブロック71nの第1の連結部75及び第2の連結部77と、が係合し、その係合を始点として図15にて説明した第7本ブロック71を用いた壁構造物307と同様の壁構造物が延びている。
上下に重なった第8本ブロック81同士間では凸条部89a、89bが凹条部88a、88bに嵌入されると共に、第8本ブロック81の連結部85、87と第7本ブロック71の第2の連結部77との間は環状突部77fが環状溝部85f、87fに嵌入されるので、上下に隣接する第8本ブロック81同士間と第8本ブロック81と第7本ブロック71との間のいずれも確実に連結でき、図16(a)に示すような強固な壁構造物305(a)を形成することができる。
また、上下に重なった第8本ブロック81同士間の中空部83c3は連続した空間を形成するので、該空間に棒状部材(例えば、鉄筋。図16(a)では点線Gにて示す。)等を貫入すれば、左右上下に第8本ブロック81同士を一層確実に連結できる。
加えて、「X」字型の交差部分を構成する一対の第8本ブロック81n、81r同士の窪んだ部分83eが互いに当接するので、一対の第8本ブロック81を互いに確実に連結できる。
なお、壁構造物305(a)における左右上下に隣接する第8本ブロック81及び第7本ブロック71の間は、モルタルセメント等のような接着物により適宜接着される。
図16(b)に示すように、第8本ブロック81nの窪み空間84に第7本ブロック71nの第2の連結部77を係合させることで(このとき第2の連結部77の環状突部77fが環状溝部83fに嵌入される。)、第8本ブロック81nと第7本ブロック71nとをアルファベットの「T」字型に組み付けることができ(図16(b)では、このようにアルファベットの「T」字型に組み付けた第8本ブロック81nと第7本ブロック71nとが上下2段に重なっている。)、その「T」字型の交差部分を構成する第8本ブロック81nの第1の連結部85及び第2の連結部87と、第7本ブロック71nの第1の連結部75及び第2の連結部77と、が係合し、その係合を始点として図15にて説明した第7本ブロック71を用いた壁構造物307と同様の壁構造物が延びると共に、その「T」字型の交差部分を構成する第7本ブロック71nの第1の連結部75と、第7本ブロック71nの第2の連結部77と、が係合し、その係合を始点として図15にて説明した第7本ブロック71を用いた壁構造物307と同様の壁構造物が延びている。
上下に重なった第8本ブロック81n同士間では凸条部89a、89bが凹条部88a、88bに嵌入されると共に、第8本ブロック81の連結部85、87と第7本ブロック71nの第2の連結部77との間は環状突部77fが環状溝部85f、87fに嵌入されるので確実に連結でき、第8本ブロック81nの窪み空間84と第7本ブロック71nの第2の連結部77との間は第2の連結部77の環状突部77fが環状溝部83fに嵌入されるので確実に連結でき、図16(b)に示すような強固な壁構造物305(b)を形成することができる。
また、上下に重なった第8本ブロック81同士間の中空部83c3は連続した空間を形成するので、該空間に棒状部材(例えば、鉄筋。図16(b)では点線Gにて示す。)等を貫入すれば、左右上下に第8本ブロック81同士を一層確実に連結できる。
加えて、「T」字型の交差部分を構成する第8本ブロック81nの窪んだ部分83eと第7本ブロック71nの第2の連結部77とは互いに当接するので、「T」字型の交差部分を構成する第8本ブロック81nと第7本ブロック71nとを互いに確実に連結できる。
なお、壁構造物305(b)における左右上下に隣接する第7本ブロック71及び第8本ブロック81の間は、モルタルセメント等のような接着物により適宜接着される。
そして、第8本ブロック81については、図24(b)に示すように、図8と同様の状態(凸条部89a、89bが第8本ブロック81の上部に存する状態)である第8本ブロック81nの第1の連結部85と、図8と反転(凸条部89a、89bが第8本ブロック81の下部に存する状態)した第8本ブロック81rの第1の連結部85と、を互いに当接させるようにすることもでき、かかる場合も、第8本ブロック81nの中空部85cと第8本ブロック81rの中空部85cとがz軸方向に連続するので、これら連続した中空部85c、85cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第8本ブロック81(81n、81r)を確実に連結できる。
図17は、複数の第9本ブロック91を用いて壁構造物309を形成する方法を説明する図である。図17を参照して、該方法について説明する。ここでは図17(a)に示すように、(イ)〜(チ)の8個の第9本ブロック91を用いているが、図17(a)の左右及び上下に連続する第9本ブロック91の個数はいくらであってもよい。なお、図17は、第9本ブロック91の8個全部が図9のy軸方向から見た状態に配置した状態を示している。図17(a)のように、(イ)と(ホ)、(ロ)と(ヘ)、(ハ)と(ト)、そして(ニ)と(チ)、それぞれはxy平面への正投影が重なるよう上下方向に重ねられることで上下に重なった第9本ブロック91同士間では凸条部99a、99bが凹条部98a、98bに嵌入されると共に、互いに左右方向に隣接する(イ)と(ロ)、(ロ)と(ハ)、(ハ)と(ニ)、(ホ)と(ヘ)、(ヘ)と(ト)、そして(ト)と(チ)それぞれの第9本ブロック91同士間では環状突部97fが環状溝部95fに嵌入されるので、上下に隣接する第9本ブロック91同士間と左右に隣接する第9本ブロック91同士間のいずれも確実に連結でき、図17(b)に示すような強固な壁構造物309を形成することができる。
また、(イ)(ロ)(ホ)(ヘ)、(ロ)(ハ)(ヘ)(ト)、(ハ)(ニ)(ト)(チ)のように上下に連続した第9本ブロック91の中空部95c、97cは連続した空間を形成するので、該空間に棒状部材(例えば、鉄筋。図17(b)では点線Gにて示す。)等を貫入すれば、左右上下に第9本ブロック91同士を一層確実に連結できる。
加えて、(イ)と(ロ)、(ロ)と(ハ)、(ハ)と(ニ)、(ホ)と(ヘ)、(ヘ)と(ト)、そして(ト)と(チ)のように左右に隣接する第9本ブロック91同士間では、環状突部97fが形成された面と、環状溝部95fが形成された面と、が互いに当接するので、一対の第9本ブロック91を互いに確実に連結できる。
さらに、(イ)と(ロ)、(ロ)と(ハ)、(ハ)と(ニ)、(ホ)と(ヘ)、(ヘ)と(ト)、そして(ト)と(チ)のように左右に隣接する第9本ブロック91同士間では、図13(c)と同様に、z軸周りの互いがなす角度を変化させることができるので、平面視において折れ曲がりを有する壁面を形成することもできる。
なお、壁構造物309における左右上下に隣接する第9本ブロック91同士間は、モルタルセメント等のような接着物により適宜接着される。
そして、第9本ブロック91については、図25(a)に示すように、図9と同様の状態(凸条部99a、99bが第9本ブロック91の上部に存する状態)である第9本ブロック91nの第1の連結部95と、図9と反転(凸条部99a、99bが第9本ブロック91の下部に存する状態)した第9本ブロック91rの第1の連結部95と、を互いに連結させるようにすることもでき、かかる場合も、第9本ブロック91nの中空部95cと第9本ブロック91rの中空部95cとがz軸方向に連続するので、これら連続した中空部95c、95cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第9本ブロック91(91n、91r)を確実に連結できる。
図18は、第10本ブロック101、第5本ブロック51、第6本ブロック61、第1本ブロック11そして第9本ブロック91を用いて壁構造物310を形成する方法を説明する図である。図18を参照して、該方法について説明する。ここでは図18(a)に示すように、第10本ブロック101、第5本ブロック51、第6本ブロック61、第1本ブロック11及び第9本ブロック91いずれも2個ずつ用いているが、これに限定されるものではない。また、図18において、各ブロックの組み付け状態が容易に理解できるよう、第10本ブロック101が図10と同様の状態(凸条部109a、109bが第10本ブロック101の上部に存する状態)のものを参照番号「101n」として示し、第5本ブロック51が図5と反転した状態(凸条部59a、59bが第5本ブロック51の下部に存する状態)のものを参照番号「51r」として示し、第6本ブロック61が図6と反転した状態(凸条部69a、69bが第6本ブロック61の下部に存する状態)のものを参照番号「61r」として、第1本ブロック11が図1と同様の状態(凸条部19a、19bが第1本ブロック11の上部に存する状態)のものを参照番号「11n」として、そして第9本ブロック91が図9と同様の状態(凸条部99a、99bが第9本ブロック91の上部に存する状態)のものを参照番号「91n」として示した。
一対の第10本ブロック101、一対の第5本ブロック51、一対の第6本ブロック61、一対の第1本ブロック11そして一対の第9本ブロック91各々は、xy平面への正投影が重なるよう上下方向に重ねられることで、第10本ブロック101同士間では凸条部109a、109bが凹条部108a、108bに嵌入され、第5本ブロック51同士間では凸条部59a、59bが凹条部58a、58bに嵌入され、第6本ブロック61同士間では凸条部69a、69bが凹条部68a、68bに嵌入され、第1本ブロック11同士間では凸条部19a、19bが凹条部18a、18bに嵌入され、そして第9本ブロック91同士間では凸条部99a、99bが凹条部98a、98bに嵌入されるので、上下に隣接するブロック同士間を確実に連結できる。
また、第9本ブロック91の環状突部97fが第10本ブロック101の環状溝部105fに嵌入され、第1本ブロック11の環状突部17fが第5本ブロック51の環状溝部55fに嵌入されるので、第9本ブロック91と第10本ブロック101との間と、第1本ブロック11と第5本ブロック51との間と、がいずれも確実に連結でき、図18(b)に示すような強固な壁構造物310を形成することができる。
また、上下に連続した中空部は連続した空間を形成するので、該空間に棒状部材(例えば、鉄筋。図18(b)では点線Gにて示す。)等を貫入すれば、左右上下にブロック同士を一層確実に連結できる。
加えて、左右に隣接するブロック同士間では、互いの連結部の面Sが当接するので、左右に隣接するブロック同士を互いに確実に連結できる。
さらに、第6本ブロック61と第9本ブロック91との間と、第9本ブロック91と第10本ブロック101との間と、は、図13(c)と同様、z軸周りの角度を変化させることができ、平面視において折れ曲がりを有する壁面を形成することもできる。
なお、壁構造物310における左右上下に隣接するブロック同士間は、モルタルセメント等のような接着物により適宜接着される。
ここで示したように、第5本ブロック51及び第6本ブロック61は、連続して壁を形成していく際の終端部分を構成するために好適に使用できる。
そして、第10本ブロック101については、図25(b)に示すように、第10本ブロック101nの第1の連結部105と、図10と反転した状態(凸条部109a、109bが第10本ブロック101の下部に存する状態)の第10本ブロック101rの第1の連結部105と、を互いに連結させるようにすることもでき、かかる場合も、第10本ブロック101nの中空部105cと第10本ブロック101rの中空部105cとがz軸方向に連続するので、これら連続した中空部105c、105cに棒状部材(例えば、鉄筋)等を貫入すれば、一対の第10本ブロック101(101n、101r)を確実に連結できる。
以上説明した通り、第1本ブロック11は、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、互いに平行な一対の平面(ここでは互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部13が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に接する本体部13と、該一対の平面(本体部13が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に垂直(z軸に平行方向)かつ該一対の平面の間に存する第1線分Qa(ここでは本体部13が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面の間に存するz軸に平行な線分)の一部である第1線分部分Qaa(第1線分Qa及び第1線分部分Qaaのいずれも図1参照。以下、図中、第1線分部分Qaaを実線にて、そして第1線分部分Qaa以外の第1線分Qaを破線にて示す。)が貫通する貫通穴(中空部15c)を規定する、本体部13の外面に取り付けられた第1の連結部15と、を備えてなる、ブロックである。
第1本ブロック11は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部13が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック(第1本ブロック11)のうち一方のブロック11に対し他方のブロック11を、前記一対の平面(本体部13が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは第2の連結部17の環状突部17fが形成された面(図1では上面)と、第1の連結部15の環状溝部15fが形成された面(図1では上面)と、が略属する平面)である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック11(11n)の第1線分Qaと他方のブロック11(11r)の第1線分Qaとが一致する状態である反転連結可能状態(図19(b))に該一対のブロック11(11n、11r)を互いに配置できるものである。
第1本ブロック11においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図1中では、中間平面の下側)の空間のみに第1の連結部15が存するものである。
第1本ブロック11においては、反転連結可能状態(図19(b))において、前記一対のブロック11のうちの一方のブロック11nの第1の連結部15と、他方のブロック11rの第1の連結部15と、が略接するものである。
第1本ブロック11においては、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部13が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)の間に存し第1線分Qaに平行な第2線分Qbの一部である第2線分部分Qba(第2線分Qb及び第2線分部分Qbaのいずれも図1参照。以下、図中、第2線分部分Qbaを実線にて、そして第2線分部分Qba以外の第2線分Qbを破線にて示す。)が貫通する貫通穴(中空部17c)を規定する、本体部13の外面に取り付けられた第2の連結部17を、さらに備えてなる。
第1本ブロック11においては、本体部13が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面(xy面に平行な面)と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面11f(zx面に平行な面)と、2の壁形成面11fの間に形成された2の側面(ここではyz面に平行な面)と、を有してなり、該2の側面のうちの一面に第1の連結部15が取り付けられると共に、該2の側面のうちの他面に第2の連結部17が取り付けられるものである。
第1本ブロック11においては、第2線分部分Qbaの両端のうち前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部13が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)と離れている端側(図1中では上端)に存する第2の連結部17の貫通穴(中空部17c)の端部の縁部分の少なくとも一部(ここでは全部)に沿って立ち上がるように形成された挿入部材(環状突部17f)をさらに有する。
第1本ブロック11は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部13が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)の一方側(図1では上側)に向けて突出する本体部13に取り付けられた凸部(凸条部19a、19b)と、前記一対の平面の他方側(図1では下側)に隣接するブロックが有する凸部(凸条部19a、19b)を前記一対の平面の他方側(図1では下側)から受け入れる凹部(凹条部18a、18b)と、をさらに備えてなる。
図11が示す壁構造物301は、複数の第1本ブロック11を前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部13が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向(ここではx軸方向)に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロック11の連結部15、17の貫通穴(中空部15c、17c)に連結部材(鉄筋等のような棒状部材G)が貫入され、複数のブロック11の本体部13が前記壁面を構成するものである、壁構造物である。
第2本ブロック21は、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、互いに平行な一対の平面(ここでは互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部23が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に接する本体部23と、該一対の平面(本体部23が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に垂直(z軸に平行方向)かつ該一対の平面の間に存する第1線分Qa(ここでは本体部23が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面の間に存するz軸に平行な線分)の一部である第1線分部分Qaa(第1線分Qa及び第1線分部分Qaaのいずれも図2参照)が貫通する貫通穴(中空部25c)を規定する、本体部23の外面に取り付けられた第1の連結部25と、を備えてなる、ブロックである。
第2本ブロック21は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部23が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック(第2本ブロック21)のうち一方のブロック21に対し他方のブロック21を、前記一対の平面(本体部23が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは図2においては、第2の連結部27の上面と第1の連結部25の上面とが略属する平面)である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック21(21n)の第1線分Qaと他方のブロック21(21r)の第1線分Qaとが一致する状態である反転連結可能状態(図20(b)。但し、(M1、M2、M3、M4)=(27、25、25、27))に該一対のブロック21を互いに配置できるものである。
第2本ブロック21においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図2中では、中間平面の下側)の空間のみに第1の連結部25が存するものである。
第2本ブロック21においては、反転連結可能状態(図20(b))において、前記一対のブロック21(21n、21r)のうちの一方のブロック21nの第1の連結部25と、他方のブロック21rの第1の連結部25と、が略接するものである。
第2本ブロック21においては、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部23が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)の間に存し第1線分Qaに平行な第2線分Qbの一部である第2線分部分Qba(第2線分Qb及び第2線分部分Qbaのいずれも図2参照)が貫通する貫通穴(中空部27c)を規定する、本体部23の外面に取り付けられた第2の連結部27を、さらに備えてなる。
第2本ブロック21においては、本体部23が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面(xy面に平行な面)と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面21f(zx面に平行な面)と、2の壁形成面21fの間に形成された2の側面(ここではyz面に平行な面)と、を有してなり、該2の側面のうちの一面に第1の連結部25が取り付けられると共に、該2の側面のうちの他面に第2の連結部27が取り付けられるものである。
第2本ブロック21は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部23が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)の一方側(図2では上側)に向けて突出する本体部23に取り付けられた凸部(凸条部29a、29b)と、前記一対の平面の他方側(図2では下側)に隣接するブロックが有する凸部(凸条部29a、29b)を前記一対の平面の他方側(図2では下側)から受け入れる凹部(凹条部28a、28b)と、をさらに備えてなる。
第2本ブロック21は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部23が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)の間に存し第1線分Qaに平行な第3線分Qcの一部である第3線分部分Qcaが貫通する貫通穴(中空部23c3)を取り囲む、本体部23に形成された嵌合部(窪んだ部分23e)を、さらに備えてなる(以下、図中、第3線分部分Qcaを実線にて、そして第3線分部分Qca以外の第3線分Qcを破線にて示す。)。
第2本ブロック21においては、本体部23が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面(xy面に平行な面)と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面21f(zx面に平行な面)と、2の壁形成面21fの間に形成された2の側面(ここではyz面に平行な面)と、を有してなり、嵌合部(窪んだ部分23e)が、該上面及び該下面の一方(ここでは該上面)から他方(ここでは該下面)に向けて窪んだ部分に形成されるものである。
第2本ブロック21においては、一対の前記ブロック21のうち一方のブロック21に対し他方のブロック21を、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面(図2においては、第2の連結部27の上面と第1の連結部25の上面とが略属する平面)に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック21nの第3線分Qcと他方のブロック21rの第3線分Qcとが一致する状態である嵌合連結可能状態(図12(a))に該一対のブロック21(21n、21r)を互いに配置できるものである。
第2本ブロック21においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図2においては下方)の空間のみに嵌合部(窪んだ部分23e)が存するものである。
第2本ブロック21においては、嵌合連結可能状態(図12(a)の21nと21r)において、前記一対のブロック21のうちの一方のブロック21nの嵌合部(窪んだ部分23e)と、他方のブロック21rの嵌合部(窪んだ部分23e)と、が略接するものである。
第2本ブロック21においては、嵌合連結可能状態(図12(a)の21nと21r)において、前記一対のブロック21のうち一方のブロック21nに対し他方のブロック21rが第3線分Qcの周りの回動が規制(ここでは略禁止)されるものである。
図12が示す壁構造物302(a)は、複数の第2本ブロック21及び第1本ブロック11を前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部23が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向(ここではx軸方向)に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロック21、11の連結部25、27、15、17の貫通穴(中空部25c、27c、15c、17c)に連結部材(例えば、鉄筋等のような棒状部材)が貫入されることができ、複数のブロック21、11の本体部23、13が前記壁面を構成するものである、壁構造物である。
第3本ブロック31は、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、互いに平行な一対の平面(ここでは本体部33に接するxy面に平行な一対の平面)に接する本体部33と、該一対の平面(本体部33に接するxy面に平行な一対の平面)に垂直(z軸に平行方向)かつ該一対の平面の間に存する第1線分Qa(ここでは本体部33に接するxy面に平行な一対の平面の間に存するz軸に平行な線分)の一部である第1線分部分Qaa(第1線分Qa及び第1線分部分Qaaのいずれも図3参照)が貫通する貫通穴(中空部35c)を規定する、本体部33の外面に取り付けられた第1の連結部35と、を備えてなる、ブロックである。
第3本ブロック31は、前記一対の平面(本体部33に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック(第3本ブロック31)のうち一方のブロック31に対し他方のブロック31を、前記一対の平面(本体部33に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは図3においては、第1の連結部35の上面が略属する平面)である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック31nの第1線分Qaと他方のブロック31rの第1線分Qaとが一致する状態である反転連結可能状態(図21(b))に該一対のブロック31を互いに配置できるものである。
第3本ブロック31においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図3中では、中間平面の下側)の空間のみに第1の連結部35が存するものである。
第3本ブロック31においては、反転連結可能状態(図21(b))において、前記一対のブロック31のうちの一方のブロック31nの第1の連結部35と、他方のブロック31rの第1の連結部35と、が略接するものである。
第3本ブロック31においては、反転連結可能状態(図21(b))を保持しつつ、前記一対のブロック31のうち一方のブロック31nに対し他方のブロック31rが第1線分Qaの周りの回動が許容されるものである(一方のブロック31nの第1の連結部35外周面が他方のブロック31rの凹溝33adに嵌入されると共に、他方のブロック31rの第1の連結部35外周面が一方のブロック31nの凹溝33adに嵌入される。)。
第3本ブロック31においては、前記一対の平面(本体部33に接するxy面に平行な一対の平面)の間に存し第1線分Qaに平行な第2線分Qbの一部である第2線分部分Qba(第2線分Qb及び第2線分部分Qbaのいずれも図3参照)が貫通する貫通穴(中空部37c)を規定する、本体部33の外面に取り付けられた第2の連結部37を、さらに備えてなる。
第3本ブロック31においては、本体部33が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面(xy面に平行な面)と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面31f(zx面に平行な面)と、2の壁形成面31fの間に形成された2の側面と、を有してなり、該2の側面のうちの一面に第1の連結部35が取り付けられると共に、該2の側面のうちの他面に第2の連結部37が取り付けられるものである。
第3本ブロック31においては、第2線分部分Qbaの両端のうち前記一対の平面(本体部33に接するxy面に平行な一対の平面)と離れている端側(図3中では上端)に存する第2の連結部37の貫通穴(中空部37c)の端部の縁部分の少なくとも一部(ここでは全部)に沿って立ち上がるように形成された挿入部材(環状突部37f)をさらに有する。
第3本ブロック31においては、第1の連結部35が取り付けられた本体部33の外面に第1線分Qaに沿った凹溝33adが形成され、反転連結可能状態においては第1の連結部35の外面(外周面)の一部が凹溝33adの内部に進入するものである。
第3本ブロック31は、前記一対の平面(本体部33に接するxy面に平行な一対の平面)の一方側(図3では上側)に向けて突出する本体部33に取り付けられた凸部(凸条部39a、39b)と、前記一対の平面の他方側(図3では下側)に隣接するブロックが有する凸部(凸条部39a、39b)を前記一対の平面の他方側(図3では下側)から受け入れる凹部(凹条部38a、38b)と、をさらに備えてなる。
図13が示す壁構造物303は、複数の第3本ブロック31を前記一対の平面(本体部33に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向(ここではx軸方向)に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロック31の連結部35、37の貫通穴(中空部35c、37c)に連結部材(鉄筋等のような棒状部材G)が貫入され、複数のブロック31の本体部33が前記壁面を構成するものである、壁構造物である。
第4本ブロック41は、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、互いに平行な一対の平面(ここでは本体部43に接するxy面に平行な一対の平面)に接する本体部43と、該一対の平面(本体部43に接するxy面に平行な一対の平面)に垂直(z軸に平行方向)かつ該一対の平面の間に存する第1線分Qa(ここでは本体部43に接するxy面に平行な一対の平面の間に存するz軸に平行な線分)の一部である第1線分部分Qaa(第1線分Qa及び第1線分部分Qaaのいずれも図4参照)が貫通する貫通穴(中空部45c)を規定する、本体部43の外面に取り付けられた第1の連結部45と、を備えてなる、ブロックである。
第4本ブロック41は、前記一対の平面(本体部43に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック(第4本ブロック41)のうち一方のブロック41に対し他方のブロック41を、前記一対の平面(本体部43に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは図4においては、第1の連結部45の上面及び第2の連結部47の上面が略属する平面)である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック41nの第1線分Qaと他方のブロック41rの第1線分Qaとが一致する状態である反転連結可能状態(図22(b))に該一対のブロック41(41n、41r)を互いに配置できるものである。
第4本ブロック41においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図4中では、中間平面の下側)の空間のみに第1の連結部45が存するものである。
第4本ブロック41においては、反転連結可能状態(図22(b))において、前記一対のブロック41のうちの一方のブロック41nの第1の連結部45と、他方のブロック41rの第1の連結部45と、が略接するものである。
第4本ブロック41においては、反転連結可能状態(図22(b))を保持しつつ、前記一対のブロック41のうち一方のブロック41nに対し他方のブロック41rが第1線分Qaの周りの回動が許容されるものである(一方のブロック41nの第1の連結部45外周面が他方のブロック41rの凹溝43adに嵌入されると共に、他方のブロック41rの第1の連結部45外周面が一方のブロック41nの凹溝43adに嵌入される。)。
第4本ブロック41においては、前記一対の平面(本体部43に接するxy面に平行な一対の平面)の間に存し第1線分Qaに平行な第2線分Qbの一部である第2線分部分Qba(第2線分Qb及び第2線分部分Qbaのいずれも図4参照)が貫通する貫通穴(中空部47c)を規定する、本体部43の外面に取り付けられた第2の連結部47を、さらに備えてなる。
第4本ブロック41においては、本体部43が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面(xy面に平行な面)と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面41f(zx面に平行な面)と、2の壁形成面41fの間に形成された2の側面と、を有してなり、該2の側面のうちの一面に第1の連結部45が取り付けられると共に、該2の側面のうちの他面に第2の連結部47が取り付けられるものである。
第4本ブロック41においては、第1の連結部45が取り付けられた本体部43の外面に第1線分Qaに沿った凹溝43adが形成され、反転連結可能状態(図22(b))においては第1の連結部45の外面(外周面)の一部が凹溝43adの内部に進入するものである。
第4本ブロック41は、前記一対の平面(本体部43に接するxy面に平行な一対の平面)の一方側(図4では上側)に向けて突出する本体部43に取り付けられた凸部(凸条部49a、49b)と、前記一対の平面の他方側(図4では下側)に隣接するブロックが有する凸部(凸条部49a、49b)を前記一対の平面の他方側(図4では下側)から受け入れる凹部(凹条部48a、48b)と、をさらに備えてなる。
図14が示す壁構造物304は、複数の第4本ブロック41、第9本ブロック91及び第1本ブロック11を前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部43が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向(ここではx軸方向)に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロック41、91、11の連結部45、97、47、15の貫通穴(中空部45c、47c、15c、97c)に連結部材(例えば、鉄筋等のような棒状部材G)が貫入されることができ、複数のブロック41、91、11の本体部43、93、13が前記壁面を構成するものである、壁構造物である。
第5本ブロック51は、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、互いに平行な一対の平面(ここでは互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部53が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に接する本体部53と、該一対の平面(本体部53が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に垂直(z軸に平行方向)かつ該一対の平面の間に存する第1線分Qa(ここでは本体部53が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面の間に存するz軸に平行な線分)の一部である第1線分部分Qaa(第1線分Qa及び第1線分部分Qaaのいずれも図5参照)が貫通する貫通穴(中空部55c)を規定する、本体部53の外面に取り付けられた第1の連結部55と、を備えてなる、ブロックである。
第5本ブロック51は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部53が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック(第5本ブロック51)のうち一方のブロック51に対し他方のブロック51を、前記一対の平面(本体部53が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは第1の連結部55の環状溝部55fが形成された面(図5では上面)が略属する平面)である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック51nの第1線分Qaと他方のブロック51rの第1線分Qaとが一致する状態である反転連結可能状態(図23(a))に該一対のブロック51(51n、51r)を互いに配置できるものである。
第5本ブロック51においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図5中では、中間平面の下側)の空間のみに第1の連結部55が存するものである。
第5本ブロック51においては、反転連結可能状態(図23(a))において、前記一対のブロック51のうちの一方のブロック51nの第1の連結部55と、他方のブロック51rの第1の連結部55と、が略接するものである。
第5本ブロック51は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部53が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)の一方側(図5では上側)に向けて突出する本体部53に取り付けられた凸部(凸条部59a、59b)と、前記一対の平面の他方側(図5では下側)に隣接するブロックが有する凸部(凸条部59a、59b)を前記一対の平面の他方側(図5では下側)から受け入れる凹部(凹条部58a、58b)と、をさらに備えてなる。
図14が示す壁構造物304は、複数の第5本ブロック51及び第1本ブロック11を前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部53が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向(ここではx軸方向)に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロック51、11の連結部55、17の貫通穴(中空部55c、17c)に連結部材(例えば、鉄筋等のような棒状部材G)が貫入されることができ、複数のブロック51、11の本体部53、13が前記壁面を構成するものである、壁構造物である。
第6本ブロック61は、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、互いに平行な一対の平面(ここでは本体部63に接するxy面に平行な一対の平面)に接する本体部63と、該一対の平面(本体部63に接するxy面に平行な一対の平面)に垂直(z軸に平行方向)かつ該一対の平面の間に存する第1線分Qa(ここでは本体部63に接するxy面に平行な一対の平面の間に存するz軸に平行な線分)の一部である第1線分部分Qaa(第1線分Qa及び第1線分部分Qaaのいずれも図6参照)が貫通する貫通穴(中空部65c)を規定する、本体部63の外面に取り付けられた第1の連結部65と、を備えてなる、ブロックである。
第6本ブロック61は、前記一対の平面(本体部63に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック(第6本ブロック61)のうち一方のブロック61に対し他方のブロック61を、前記一対の平面(本体部63に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは図6においては、第1の連結部65の上面が略属する平面)である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック61nの第1線分Qaと他方のブロック61rの第1線分Qaとが一致する状態である反転連結可能状態(図23(b))に該一対のブロック61(61n、61r)を互いに配置できるものである。
第6本ブロック61においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図6中では、中間平面の下側)の空間のみに第1の連結部65が存するものである。
第6本ブロック61においては、反転連結可能状態(図23(b))において、前記一対のブロック61のうちの一方のブロック61nの第1の連結部65と、他方のブロック61rの第1の連結部65と、が略接するものである。
第6本ブロック61においては、反転連結可能状態(図23(b))を保持しつつ、前記一対のブロック61のうち一方のブロック61nに対し他方のブロック61rが第1線分Qaの周りの回動が許容されるものである(一方のブロック61nの第1の連結部65外周面が他方のブロック61rの凹溝63adに嵌入されると共に、他方のブロック61rの第1の連結部65外周面が一方のブロック61nの凹溝63adに嵌入される。)。
第6本ブロック61においては、第1の連結部65が取り付けられた本体部63の外面に第1線分Qaに沿った凹溝63adが形成され、反転連結可能状態(図23(b))においては第1の連結部65の外面(外周面)の一部が凹溝63adの内部に進入するものである。
第6本ブロック61は、前記一対の平面(本体部63に接するxy面に平行な一対の平面)の一方側(図6では上側)に向けて突出する本体部63に取り付けられた凸部(凸条部69a、69b)と、前記一対の平面の他方側(図6では下側)に隣接するブロックが有する凸部(凸条部69a、69b)を前記一対の平面の他方側(図6では下側)から受け入れる凹部(凹条部68a、68b)と、をさらに備えてなる。
図14が示す壁構造物304は、複数の第6本ブロック61及び第9本ブロック91を前記一対の平面(本体部63に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向(ここではx軸方向)に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロック61、91の連結部65、95の貫通穴(中空部65c、95c)に連結部材(例えば、鉄筋等のような棒状部材G)が貫入されることができ、複数のブロック61、91の本体部63、93が前記壁面を構成するものである、壁構造物である。
第7本ブロック71は、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、互いに平行な一対の平面(ここでは互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部73が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に接する本体部73と、該一対の平面(本体部73が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に垂直(z軸に平行方向)かつ該一対の平面の間に存する第1線分Qa(ここでは本体部73が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面の間に存するz軸に平行な線分)の一部である第1線分部分Qaa(第1線分Qa及び第1線分部分Qaaのいずれも図7参照)が貫通する貫通穴(中空部75c)を規定する、本体部73の外面に取り付けられた第1の連結部75と、を備えてなる、ブロックである。
第7本ブロック71は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部73が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック(第7本ブロック71)のうち一方のブロック71に対し他方のブロック71を、前記一対の平面(本体部73が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは第2の連結部77の環状突部77fが形成された面(図7では下面)と、第1の連結部75の環状溝部75fが形成された面(図7では上面)と、が略属する平面)である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック71nの第1線分Qaと他方のブロック71rの第1線分Qaとが一致する状態である反転連結可能状態(図24(a))に該一対のブロック71(71n、71r)を互いに配置できるものである。
第7本ブロック71においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図7中では、中間平面の下側)の空間のみに第1の連結部75が存するものである。
第7本ブロック71においては、反転連結可能状態(図24(a))において、前記一対のブロック71のうちの一方のブロック71nの第1の連結部75と、他方のブロック71rの第1の連結部75と、が略接するものである。
第7本ブロック71においては、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部73が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)の間に存し第1線分Qaに平行な第2線分Qbの一部である第2線分部分Qba(第2線分Qb及び第2線分部分Qbaのいずれも図7参照)が貫通する貫通穴(中空部77c)を規定する、本体部73の外面に取り付けられた第2の連結部77を、さらに備えてなる。
第7本ブロック71においては、本体部73が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面(xy面に平行な面)と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面71f(zx面に平行な面)と、2の壁形成面71fの間に形成された2の側面(ここではyz面に平行な面)と、を有してなり、該2の側面のうちの一面に第1の連結部75が取り付けられると共に、該2の側面のうちの他面に第2の連結部77が取り付けられるものである。
第7本ブロック71においては、前記一対の平面(本体部73が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック71のうち一方のブロック71に対し他方のブロック71を、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは第2の連結部77の環状突部77fが形成された面(図7では下面)と、第1の連結部75の環状溝部75fが形成された面(図7では上面)と、が略属する平面)である中間平面に存する直線の方向(ここではx軸に平行方向)に平行移動させ、一方のブロック71の第2線分Qbと他方のブロック71の第1線分Qaとが一致する状態である平行移動連結可能状態(図15(b)参照)に該一対のブロック71を互いに配置できるものである。
第7本ブロック71においては、前記一対の平面(本体部73が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面により分割される2の空間のうち一方(ここでは図7中、下側)の空間のみに第1の連結部75が存すると共に、第2の連結部77が該2の空間のうち他方(ここでは図7中、上側)の空間のみに存するものである。
第7本ブロック71においては、平行移動連結可能状態(図15(b)参照)において、前記一対のブロック71のうちの一方のブロック71の第2の連結部77と、他方のブロック71の第1の連結部75と、が略接するものである。
第7本ブロック71においては、第2線分部分Qbaの両端のうち前記一対の平面(本体部73が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)と離れている端側(図7では下端)に存する第2の連結部77の貫通穴(中空部77c)の端部の縁部分の少なくとも一部(ここでは全部)に沿って立ち上がるように形成された挿入部材(環状突部77f)をさらに有するものである。
第7本ブロック71は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部73が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)の一方側(図7では上側)に向けて突出する本体部73に取り付けられた凸部(凸条部79a、79b)と、前記一対の平面の他方側(図7では下側)に隣接するブロックが有する凸部(凸条部79a、79b)を前記一対の平面の他方側(図7では下側)から受け入れる凹部(凹条部78a、78b)と、をさらに備えてなる。
図15が示す壁構造物307は、複数の第7本ブロック71を前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部73が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向(ここではx軸方向)に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロック71の連結部75、77の貫通穴(中空部75c、77c)に連結部材(鉄筋等のような棒状部材G)が貫入され、複数のブロック71の本体部73が前記壁面を構成するものである、壁構造物である。
第8本ブロック81は、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、互いに平行な一対の平面(ここでは互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部83が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に接する本体部83と、該一対の平面(本体部83が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に垂直(z軸に平行方向)かつ該一対の平面の間に存する第1線分Qa(ここでは本体部83が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面の間に存するz軸に平行な線分)の一部である第1線分部分Qaa(第1線分Qa及び第1線分部分Qaaのいずれも図8参照)が貫通する貫通穴(中空部85c)を規定する、本体部83の外面に取り付けられた第1の連結部85と、を備えてなる、ブロックである。
第8本ブロック81は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部83が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック(第8本ブロック81)のうち一方のブロック81に対し他方のブロック81を、前記一対の平面(本体部83が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは図8においては、第2の連結部87の下面と第1の連結部85の上面とが略属する平面)である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック81nの第1線分Qaと他方のブロック81rの第1線分Qaとが一致する状態である反転連結可能状態(図24(b))に該一対のブロック81(81n、81r)を互いに配置できるものである。
第8本ブロック81においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図8中では、中間平面の下側)の空間のみに第1の連結部85が存するものである。
第8本ブロック81においては、反転連結可能状態(図24(b))において、前記一対のブロック81のうちの一方のブロック81nの第1の連結部85と、他方のブロック81rの第1の連結部85と、が略接するものである。
第8本ブロック81においては、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部83が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)の間に存し第1線分Qaに平行な第2線分Qbの一部である第2線分部分Qba(第2線分Qb及び第2線分部分Qbaのいずれも図8参照)が貫通する貫通穴(中空部87c)を規定する、本体部83の外面に取り付けられた第2の連結部87を、さらに備えてなる。
第8本ブロック81においては、本体部83が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面(xy面に平行な面)と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面81f(zx面に平行な面)と、2の壁形成面81fの間に形成された2の側面(ここではyz面に平行な面)と、を有してなり、該2の側面のうちの一面に第1の連結部85が取り付けられると共に、該2の側面のうちの他面に第2の連結部87が取り付けられるものである。
第8本ブロック81においては、前記一対の平面(本体部83が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック81のうち一方のブロック81に対し他方のブロック81を、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは第2の連結部87の環状溝部87fが形成された面(図8では下面)と、第1の連結部85の環状溝部85fが形成された面(図8では上面)と、が略属する平面)である中間平面に存する直線の方向(ここではx軸に平行方向)に平行移動させ、一方のブロック81の第2線分Qbと他方のブロック81の第1線分Qaとが一致する状態である平行移動連結可能状態(図24(c))に該一対のブロック81を互いに配置できるものである。
第8本ブロック81においては、前記一対の平面(本体部83が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面により分割される2の空間のうち一方(ここでは図8中、下側)の空間のみに第1の連結部85が存すると共に、第2の連結部87が該2の空間のうち他方(ここでは図8中、上側)の空間のみに存するものである。
第8本ブロック81においては、平行移動連結可能状態(図24(c))において、前記一対のブロック81のうちの一方のブロック81の第2の連結部87と、他方のブロック81の第1の連結部85と、が略接するものである。
第8本ブロック81は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部83が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)の一方側(図8では上側)に向けて突出する本体部83に取り付けられた凸部(凸条部89a、89b)と、前記一対の平面の他方側(図8では下側)に隣接するブロックが有する凸部(凸条部89a、89b)を前記一対の平面の他方側(図8では下側)から受け入れる凹部(凹条部88a、88b)と、をさらに備えてなる。
第8本ブロック81は、前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部83が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)の間に存し第1線分Qaに平行な第3線分Qcの一部である第3線分部分Qcaが貫通する貫通穴(中空部83c3)を取り囲む、本体部83に形成された嵌合部(窪んだ部分83e)を、さらに備えてなる。
第8本ブロック81においては、本体部83が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面(xy面に平行な面)と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面81f(zx面に平行な面)と、2の壁形成面81fの間に形成された2の側面(ここではyz面に平行な面)と、を有してなり、嵌合部(窪んだ部分83e)が、該上面及び該下面の一方(ここでは該上面)から他方(ここでは該下面)に向けて窪んだ部分に形成されるものである。
第8本ブロック81においては、一対の前記ブロック81のうち一方のブロック81に対し他方のブロック81を、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面(図8においては、第2の連結部87の下面と第1の連結部85の上面とが略属する平面)に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック81の第3線分Qcと他方のブロック81の第3線分Qcとが一致する状態である嵌合連結可能状態(図16(a))に該一対のブロック81を互いに配置できるものである。
第8本ブロック81においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図8においては下方)の空間のみに嵌合部(窪んだ部分83e)が存するものである。
第8本ブロック81においては、嵌合連結可能状態(図16(a))において、前記一対のブロック81のうちの一方のブロック81の嵌合部(窪んだ部分83e)と、他方のブロック81の嵌合部(窪んだ部分83e)と、が略接するものである。
第8本ブロック81においては、嵌合連結可能状態(図16(a))において、前記一対のブロック81のうち一方のブロック81nに対し他方のブロック81rが第3線分Qcの周りの回動が規制(ここでは略禁止)されるものである。
図16が示す壁構造物305a、305bは、複数の第8本ブロック81及び第7本ブロック71を前記一対の平面(互いに交わる3の辺がx軸、y軸及びz軸に沿った本体部83が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向(ここではx軸方向)に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロック81、71の連結部85、87、75、77の貫通穴(中空部85c、87c、75c、77c)に連結部材(例えば、鉄筋等のような棒状部材)が貫入されることができ、複数のブロック81、71の本体部83、73が前記壁面を構成するものである、壁構造物である。
第9本ブロック91は、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、互いに平行な一対の平面(ここでは本体部93に接するxy面に平行な一対の平面)に接する本体部93と、該一対の平面(本体部93に接するxy面に平行な一対の平面)に垂直(z軸に平行方向)かつ該一対の平面の間に存する第1線分Qa(ここでは本体部93に接するxy面に平行な一対の平面の間に存するz軸に平行な線分)の一部である第1線分部分Qaa(第1線分Qa及び第1線分部分Qaaのいずれも図9参照)が貫通する貫通穴(中空部95c)を規定する、本体部93の外面に取り付けられた第1の連結部95と、を備えてなる、ブロックである。
第9本ブロック91は、前記一対の平面(本体部93に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック(第9本ブロック91)のうち一方のブロック91に対し他方のブロック91を、前記一対の平面(本体部93に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは図9においては、第1の連結部95の上面が略属する平面)である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック91nの第1線分Qaと他方のブロック91rの第1線分Qaとが一致する状態である反転連結可能状態(図25(a))に該一対のブロック91(91n、91r)を互いに配置できるものである。
第9本ブロック91においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図9中では、中間平面の下側)の空間のみに第1の連結部95が存するものである。
第9本ブロック91においては、反転連結可能状態(図25(a))において、前記一対のブロック91のうちの一方のブロック91nの第1の連結部95と、他方のブロック91rの第1の連結部95と、が略接するものである。
第9本ブロック91においては、反転連結可能状態(図25(a))を保持しつつ、前記一対のブロック91のうち一方のブロック91nに対し他方のブロック91rが第1線分Qaの周りの回動が許容されるものである(一方のブロック91nの第1の連結部95外周面が他方のブロック91rの凹溝93adに嵌入されると共に、他方のブロック91rの第1の連結部95外周面が一方のブロック91nの凹溝93adに嵌入される。)。
第9本ブロック91においては、前記一対の平面(本体部93に接するxy面に平行な一対の平面)の間に存し第1線分Qaに平行な第2線分Qbの一部である第2線分部分Qba(第2線分Qb及び第2線分部分Qbaのいずれも図9参照)が貫通する貫通穴(中空部97c)を規定する、本体部93の外面に取り付けられた第2の連結部97を、さらに備えてなる。
第9本ブロック91においては、本体部93が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面(xy面に平行な面)と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面91f(zx面に平行な面)と、2の壁形成面91fの間に形成された2の側面と、を有してなり、該2の側面のうちの一面に第1の連結部95が取り付けられると共に、該2の側面のうちの他面に第2の連結部97が取り付けられるものである。
第9本ブロック91においては、前記一対の平面(本体部93が形成する直方体に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック91のうち一方のブロック91に対し他方のブロック91を、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは第2の連結部97の環状突部97fが形成された面(図9では下面)と、第1の連結部95の環状溝部95fが形成された面(図9では上面)と、が略属する平面)である中間平面に存する直線の方向(ここではx軸に平行方向)に平行移動させ、一方のブロック91の第2線分Qbと他方のブロック91の第1線分Qaとが一致する状態である平行移動連結可能状態(図17(b)参照)に該一対のブロック91を互いに配置できるものである。
第9本ブロック91においては、前記一対の平面(本体部93に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面により分割される2の空間のうち一方(ここでは図9中、下側)の空間のみに第1の連結部95が存すると共に、第2の連結部97が該2の空間のうち他方(ここでは図9中、上側)の空間のみに存するものである。
第9本ブロック91においては、平行移動連結可能状態(図17(b)参照)において、前記一対のブロック91のうちの一方のブロック91の第2の連結部97と、他方のブロック91の第1の連結部95と、が略接するものである。
第9本ブロック91においては、平行移動連結可能状態(図17(b)参照)を保持しつつ、前記一対のブロック91のうち一方のブロック91に対し他方のブロック91が、互いに一致する一方のブロック91の第2線分Qbと他方のブロック91の第1線分Qaとの周りの回動が許容されるものである。
第9本ブロック91においては、第2線分部分Qbaの両端のうち前記一対の平面(本体部93に接するxy面に平行な一対の平面)と離れている端側(図9では下端)に存する第2の連結部97の貫通穴(中空部97c)の端部の縁部分の少なくとも一部(ここでは全部)に沿って立ち上がるように形成された挿入部材(環状突部97f)をさらに有するものである。
第9本ブロック91においては、第1の連結部95が取り付けられた本体部93の外面に第1線分Qaに沿った凹溝93adが形成され、反転連結可能状態(図25(a))においては第1の連結部95の外面(外周面)の一部が凹溝93adの内部に進入し、平行移動連結可能状態(図17(b)参照)においては第2の連結部97の外面(外周面)の一部が凹溝93adの内部に進入するものである。
第9本ブロック91は、前記一対の平面(本体部93に接するxy面に平行な一対の平面)の一方側(図9では上側)に向けて突出する本体部93に取り付けられた凸部(凸条部99a、99b)と、前記一対の平面の他方側(図9では下側)に隣接するブロックが有する凸部(凸条部99a、99b)を前記一対の平面の他方側(図9では下側)から受け入れる凹部(凹条部98a、98b)と、をさらに備えてなる。
図17が示す壁構造物309は、複数の第9本ブロック91を前記一対の平面(本体部93に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向(ここではx軸方向)に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロック91の連結部95、97の貫通穴(中空部95c、97c)に連結部材(鉄筋等のような棒状部材G)が貫入され、複数のブロック91の本体部93が前記壁面を構成するものである、壁構造物である。
第10本ブロック101は、複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、互いに平行な一対の平面(ここでは本体部103に接するxy面に平行な一対の平面)に接する本体部103と、該一対の平面(本体部103に接するxy面に平行な一対の平面)に垂直(z軸に平行方向)かつ該一対の平面の間に存する第1線分Qa(ここでは本体部103に接するxy面に平行な一対の平面の間に存するz軸に平行な線分)の一部である第1線分部分Qaa(第1線分Qa及び第1線分部分Qaaのいずれも図10参照)が貫通する貫通穴(中空部105c)を規定する、本体部103の外面に取り付けられた第1の連結部105と、を備えてなる、ブロックである。
第10本ブロック101は、前記一対の平面(本体部103に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向に配置される一対の前記ブロック(第10本ブロック101)のうち一方のブロック101に対し他方のブロック101を、前記一対の平面(本体部103に接するxy面に平行な一対の平面)に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面(ここでは図10においては、第1の連結部105の上面及び第2の連結部107の下面が略属する平面)である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロック101nの第1線分Qaと他方のブロック101rの第1線分Qaとが一致する状態である反転連結可能状態(図25(b))に該一対のブロック101を互いに配置できるものである。
第10本ブロック101においては、中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方(図10中では、中間平面の下側)の空間のみに第1の連結部105が存するものである。
第10本ブロック101においては、反転連結可能状態(図25(b))において、前記一対のブロック101のうちの一方のブロック101nの第1の連結部105と、他方のブロック101rの第1の連結部105と、が略接するものである。
第10本ブロック101においては、反転連結可能状態(図25(b))を保持しつつ、前記一対のブロック101のうち一方のブロック101nに対し他方のブロック101rが第1線分Qaの周りの回動が許容されるものである(一方のブロック101nの第1の連結部105外周面が他方のブロック101rの凹溝103adに嵌入されると共に、他方のブロック101rの第1の連結部105外周面が一方のブロック101nの凹溝103adに嵌入される。)。
第10本ブロック101においては、前記一対の平面(本体部103に接するxy面に平行な一対の平面)の間に存し第1線分Qaに平行な第2線分Qbの一部である第2線分部分Qba(第2線分Qb及び第2線分部分Qbaのいずれも図10参照)が貫通する貫通穴(中空部107c)を規定する、本体部103の外面に取り付けられた第2の連結部107を、さらに備えてなる。
第10本ブロック101においては、本体部103が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面(xy面に平行な面)と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面101f(zx面に平行な面)と、2の壁形成面101fの間に形成された2の側面と、を有してなり、該2の側面のうちの一面に第1の連結部105が取り付けられると共に、該2の側面のうちの他面に第2の連結部107が取り付けられるものである。
第10本ブロック101においては、第1の連結部105が取り付けられた本体部103の外面に第1線分Qaに沿った凹溝103adが形成され、反転連結可能状態(図25(b))においては第1の連結部105の外面(外周面)の一部が凹溝103adの内部に進入するものである。
第10本ブロック101は、前記一対の平面(本体部103に接するxy面に平行な一対の平面)の一方側(図10では上側)に向けて突出する本体部103に取り付けられた凸部(凸条部109a、109b)と、前記一対の平面の他方側(図10では下側)に隣接するブロックが有する凸部(凸条部109a、109b)を前記一対の平面の他方側(図10では下側)から受け入れる凹部(凹条部108a、108b)と、をさらに備えてなる。
図18が示す壁構造物310は、複数の第10本ブロック101、第9本ブロック91及び第1本ブロック11を前記一対の平面(本体部103に接するxy面に平行な一対の平面)に対して平行方向(ここではx軸方向)に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロック101、91、11の連結部105、107、97、15の貫通穴(中空部105c、107c、97c、15c)に連結部材(例えば、鉄筋等のような棒状部材G)が貫入されることができ、複数のブロック101、91、11の本体部103、93、13が前記壁面を構成するものである、壁構造物である。
11 第1本ブロック
11f 壁形成面(主表面)
13 本体部
13c1、13c2 中空部
13c1a 上部開口
13c1b 下部開口
13c2a 上部開口
13c2b 下部開口
13d 隔壁部
15 第1の連結部
15c 中空部
15ca 上部開口
15cb 下部開口
15f 環状溝部
17 第2の連結部
17c 中空部
17ca 上部開口
17cb 下部開口
17f 環状突部
18a、18b 凹条部
19a、19b 凸条部
21 第2本ブロック
21f 壁形成面(主表面)
23 本体部
23c1、23c2 中空部
23c1a 上部開口
23c1b 下部開口
23c2a 上部開口
23c2b 下部開口
23c3 中空部
23c3a 上部開口
23c3b 下部開口
23e 窪んだ部分
23f 環状溝部
24 窪み空間
25 第1の連結部
25c 中空部
25ca 上部開口
25cb 下部開口
25f 環状溝部
27 第2の連結部
27c 中空部
27ca 上部開口
27cb 下部開口
27f 環状溝部
28a、28b 凹条部
29a、29b 凸条部
31 第3本ブロック
31f 壁形成面(主表面)
33 本体部
33a、33b 側面部
33ad、33bd 凹溝
33c 中心部
33c1、33c2 中空部
33c1a 上部開口
33c1b 下部開口
33c2a 上部開口
33c2b 下部開口
33d 隔壁
35 第1の連結部
35c 中空部
35ca 上部開口
35cb 下部開口
35f 環状溝部
37 第2の連結部
37c 中空部
37ca 上部開口
37cb 下部開口
37f 環状突部
38a、38b 凹条部
39a、39b 凸条部
41 第4本ブロック
41f 壁形成面(主表面)
43 本体部
43a 側面部
43ad 凹溝
43c 中心部
43c1、43c2 中空部
43c1a 上部開口
43c1b 下部開口
43c2a 上部開口
43c2b 下部開口
43d 隔壁
45 第1の連結部
45c 中空部
45ca 上部開口
45cb 下部開口
45f 環状溝部
47 第2の連結部
47c 中空部
47ca 上部開口
47cb 下部開口
47f 環状溝部
48a、48b 凹条部
49a、49b 凸条部
51 第5本ブロック
53 本体部
53c1、53c2 中空部
53c1a 上部開口
53c1b 下部開口
53c2a 上部開口
53c2b 下部開口
53d 隔壁部
55 第1の連結部
55c 中空部
55ca 上部開口
55cb 下部開口
55f 環状溝部
58a、58b 凹条部
59a、59b 凸条部
61 第6本ブロック
61f 主表面
63 本体部
63a 側面部
63ad 凹溝
63c 中心部
63c1、63c2 中空部
63c1a 上部開口
63c1b 下部開口
63c2a 上部開口
63c2b 下部開口
63d 隔壁部
65 第1の連結部
65c 中空部
65ca 上部開口
65cb 下部開口
65f 環状溝部
68a、68b 凹条部
69a、69b 凸条部
71 第7本ブロック
71f 壁形成面(主表面)
73 本体部
73c1、73c2 中空部
73c1a 上部開口
73c1b 下部開口
73c2a 上部開口
73c2b 下部開口
73d 隔壁部
75 第1の連結部
75c 中空部
75ca 上部開口
75cb 下部開口
75f 環状溝部
77 第2の連結部
77c 中空部
77ca 上部開口
77cb 下部開口
77f 環状突部
78a、78b 凹条部
79a、79b 凸条部
81 第8本ブロック
81f 壁形成面(主表面)
83 本体部
83c1、83c2 中空部
83c1a 上部開口
83c1b 下部開口
83c2a 上部開口
83c2b 下部開口
83c3 中空部
83c3a 上部開口
83c3b 下部開口
83e 窪んだ部分
83f 環状溝部
84 窪み空間
85 第1の連結部
85c 中空部
85ca 上部開口
85cb 下部開口
85f 環状溝部
87 第2の連結部
87c 中空部
87ca 上部開口
87cb 下部開口
87f 環状溝部
88a、88b 凹条部
89a、89b 凸条部
91 第9本ブロック
91f 壁形成面(主表面)
93 本体部
93a、93b 側面部
93ad、93bd 凹溝
93c 中心部
93c1、93c2 中空部
93c1a 上部開口
93c1b 下部開口
93c2a 上部開口
93c2b 下部開口
93d 隔壁部
95 第1の連結部
95c 中空部
95ca 上部開口
95cb 下部開口
95f 環状溝部
97 第2の連結部
97c 中空部
97ca 上部開口
97cb 下部開口
97f 環状突部
99 外部
98a、98b 凹条部
99a、99b 凸条部
101 第10本ブロック
101f 主表面
103 本体部
103a 側面部
103ad 凹溝
103c 中心部
103c1、103c2 中空部
103c1a 上部開口
103c1b 下部開口
103c2a 上部開口
103c2b 下部開口
103d 隔壁部
105 第1の連結部
105c 中空部
105ca 上部開口
105cb 下部開口
105f 環状溝部
107 第2の連結部
107c 中空部
107ca 上部開口
107cb 下部開口
107f 環状溝部
108a、108b 凹条部
109a、109b 凸条部
301、302a、302b、303、304、305a、305b、306、307、309、310 壁構造物

Claims (21)

  1. 複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、
    互いに平行な一対の平面に接する本体部と、
    該一対の平面に垂直かつ該一対の平面の間に存する第1線分の一部である第1線分部分が貫通する貫通穴を規定する、本体部の外面に取り付けられた第1の連結部と、
    該一対の平面の間に存し第1線分に平行な第2線分の一部である第2線分部分が貫通する貫通穴を規定する、本体部の外面に取り付けられた第2の連結部と、を備えてなり、
    第2線分部分の両端のうち該一対の平面と離れている端側に存する第2の連結部の貫通穴の端部の縁部分の少なくとも一部に沿って立ち上がるように形成された挿入部材を有するものである、ブロック。
  2. 複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、
    互いに平行な一対の平面に接する本体部と、
    該一対の平面に垂直かつ該一対の平面の間に存する第1線分の一部である第1線分部分が貫通する貫通穴を規定する、本体部の外面に取り付けられた第1の連結部と、を備えてなり、
    該一対の平面に対して平行方向に配置される一対の該ブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックを、該一対の平面に平行で該一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロックの第1線分と他方のブロックの第1線分とが一致する状態である反転連結可能状態に該一対のブロックを互いに配置できるものであり、
    第1の連結部が取り付けられた本体部の外面に第1線分に沿った凹溝が形成され、反転連結可能状態においては第1の連結部の外面の一部が凹溝の内部に進入するものである、ブロック。
  3. 複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、
    互いに平行な一対の平面に接する本体部と、
    該一対の平面に垂直かつ該一対の平面の間に存する第1線分の一部である第1線分部分が貫通する貫通穴を規定する、本体部の外面に取り付けられた第1の連結部と、
    該一対の平面の間に存し第1線分に平行な第2線分の一部である第2線分部分が貫通する貫通穴を規定する、本体部の外面に取り付けられた第2の連結部と、を備えてなり、
    該一対の平面に対して平行方向に配置される一対の前記ブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックを、該一対の平面に平行で該一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面に存する直線の方向に平行移動させ、一方のブロックの第2線分と他方のブロックの第1線分とが一致する状態である平行移動連結可能状態に該一対のブロックを互いに配置できるものであり、
    第1の連結部が取り付けられた本体部の外面に第1線分に沿った凹溝が形成され、平行移動連結可能状態においては第2の連結部の外面の一部が凹溝の内部に進入するものである、ブロック。
  4. 複数のブロックを隣接して配置し、壁面を構成するための壁形成用のブロックであって、
    互いに平行な一対の平面に接する本体部と、
    該一対の平面に垂直かつ該一対の平面の間に存する第1線分の一部である第1線分部分が貫通する貫通穴を規定する、本体部の外面に取り付けられた第1の連結部と、
    該一対の平面の間に存し第1線分に平行な第3線分の一部である第3線分部分が貫通する貫通穴を取り囲む、本体部に形成された嵌合部と、
    を備えてなる、ブロック。
  5. 本体部が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面と、2の壁形成面の間に形成された2の側面と、を有してなり、
    嵌合部が、該上面及び該下面の一方から他方に向けて窪んだ部分に形成されるものである、請求項4に記載のブロック。
  6. 一対の前記ブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックを、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロックの第3線分と他方のブロックの第3線分とが一致する状態である嵌合連結可能状態に該一対のブロックを互いに配置できるものである、請求項4又は5に記載のブロック。
  7. 中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方の空間のみに嵌合部が存するものである、請求項6に記載のブロック。
  8. 嵌合連結可能状態において、前記一対のブロックのうちの一方のブロックの嵌合部と、他方のブロックの嵌合部と、が略接するものである、請求項6又は7に記載のブロック。
  9. 嵌合連結可能状態において、前記一対のブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックが第3線分の周りの回動が規制されるものである、請求項6乃至8のいずれか1に記載のブロック。
  10. 前記一対の平面に対して平行方向に配置される一対の前記ブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックを、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面に存する直線の周りに180度回転させて反転させ、一方のブロックの第1線分と他方のブロックの第1線分とが一致する状態である反転連結可能状態に該一対のブロックを互いに配置できるものである、請求項1乃至9のいずれか1に記載のブロック。
  11. 中間平面により分割される2の空間のうちいずれか一方の空間のみに第1の連結部が存するものである、請求項10に記載のブロック。
  12. 反転連結可能状態において、前記一対のブロックのうちの一方のブロックの第1の連結部と、他方のブロックの第1の連結部と、が略接するものである、請求項10又は11に記載のブロック。
  13. 反転連結可能状態を保持しつつ、前記一対のブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックが第1線分の周りの回動が許容されるものである、請求項10乃至12のいずれか1に記載のブロック。
  14. 前記一対の平面の間に存し第1線分に平行な第2線分の一部である第2線分部分が貫通する貫通穴を規定する、本体部の外面に取り付けられた第2の連結部を、さらに備えてなる、請求項1乃至13のいずれか1に記載のブロック。
  15. 本体部が、前記一対の平面にそれぞれ接する上面及び下面と、上面と下面との間に形成された壁面を形成する一対の壁形成面と、2の壁形成面の間に形成された2の側面と、を有してなり、
    該2の側面のうちの一面に第1の連結部が取り付けられると共に、該2の側面のうちの他面に第2の連結部が取り付けられるものである、請求項14に記載のブロック。
  16. 前記一対の平面に対して平行方向に配置される一対の前記ブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックを、前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面に存する直線の方向に平行移動させ、一方のブロックの第2線分と他方のブロックの第1線分とが一致する状態である平行移動連結可能状態に該一対のブロックを互いに配置できるものである、請求項14又は15に記載のブロック。
  17. 前記一対の平面に平行で前記一対の平面から等しい距離に存する平面である中間平面により分割される2の空間のうち一方の空間のみに第1の連結部が存すると共に、第2の連結部が該2の空間のうち他方の空間のみに存するものである、請求項16に記載のブロック。
  18. 平行移動連結可能状態において、前記一対のブロックのうちの一方のブロックの第2の連結部と、他方のブロックの第1の連結部と、が略接するものである、請求項16又は17に記載のブロック。
  19. 平行移動連結可能状態を保持しつつ、前記一対のブロックのうち一方のブロックに対し他方のブロックが、互いに一致する一方のブロックの第2線分と他方のブロックの第1線分との周りの回動が許容されるものである、請求項16乃至18のいずれか1に記載のブロック。
  20. 前記一対の平面の一方側に向けて突出する本体部に取り付けられた凸部と、前記一対の平面の他方側に隣接するブロックが有する凸部を前記一対の平面の他方側から受け入れる凹部と、をさらに備えてなるものである、請求項1乃至19のいずれか1に記載のブロック。
  21. 請求項1乃至20のいずれか1に記載の複数のブロックを前記一対の平面に対して平行方向に連結させ配置することで形成される壁構造物であって、隣接する一対のブロックの連結部の貫通穴に連結部材が貫入され、複数のブロックの本体部が前記壁面を構成するものである、壁構造物。
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