JP5743117B2 - 燃料供給装置、燃料流量制御装置、およびガスタービン発電プラント - Google Patents

燃料供給装置、燃料流量制御装置、およびガスタービン発電プラント Download PDF

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Description

本発明は、燃料供給装置、燃料流量制御装置、およびガスタービン発電プラントに関する。
一般に、ガスタービンには、圧縮機や、燃焼器や、タービン部などが、主に設けられている。
そのうちの燃焼器としては、高負荷時におけるNOx排出量の低減と、低負荷時における燃焼安定性と、を図るために、複数種類の燃料ノズルを備えたもの、例えばDLN(Dry Low NOx)燃焼器などが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上述の燃焼器としては、予混合燃焼用のメインノズルと、拡散燃焼用のパイロットノズルを備えたものや、これに加えて、更なるNOx排出量の低減を目的とした予混合燃焼用のトップハットノズルを備えたものが知られている。
ガスタービンには、さらに、燃焼器に燃料を供給する燃料系統が設けられており、当該燃料系統は、上述のメインノズルやパイロットノズル等、各種の燃料ノズルに対して独立して燃料を供給するように構成されている。その一方で、上述の燃料系統には、メインノズル等に対して供給される燃料の圧力や、流量を調節する各種の調整弁が配置されている。
上述の特許文献1には、各種の燃料ノズルに燃料を供給する各燃料系統に対して、燃料流れの上流側から順に、圧力調整弁、流量調整弁、および、メインノズル等が並んで配置された実施例が記載されている。
ここで、圧力調整弁は、流量調整弁差圧、つまり、流量調整弁の上流側における燃料の圧力と下流側における燃料の圧力との差、を一定に保つ働きをするものであり、流量調整弁は、下流側に配置されたメインノズル等に供給される燃料の流量を調節するものである。
流量調整弁は差圧が一定の条件の下で制御され、燃料の流量は、流量調整弁の流量係数(Cv値)に基づく演算により決定されている。特許文献1に記載された発明の場合、流量調整弁における燃料の流れは、常に、非チョークフロー域となっている。そのため、Cv値の演算に用いられる圧力項は、流量調整弁の下流側圧力の関数として表されることとなる。
ここで、非チョークフロー域とは、流量調整弁の出口(下流側)における燃料の圧力Poutと、入り口(上流側)における燃料の圧力Pinとが、以下の関係を満たす領域のことである。
Pout > Pin/2
具体的には、各圧力調整弁は、それぞれの燃料系統に設けられた流量調整弁における差圧を一定に保つように制御される。その一方で、流量調整弁は、差圧が一定の条件の下で、実測された流量調整弁下流側の燃料圧力と温度、および、外部から入力されたメインノズル等に供給すべき燃料流量から算出された弁開度に基づいて制御される。
特開2007−77867号公報
上述の特許文献1に記載された発明では、流量調整弁差圧よりも、圧力調整弁差圧(つまり、圧力調整弁の上流側における燃料の圧力と下流側における燃料の圧力との差)が大きくなっている。そのため、燃料系統全体の応答性は、圧力調整弁の応答性に依存することとなる。
圧力調整弁は、ハンチング等の問題を発生するおそれがあることから、応答性を早くするにも限界がある。そのため、燃料系統全体における応答性の向上は、圧力調整弁の応答性によって制限されるという問題があった。
その一方で、複数の燃料系統が設けられ、かつ、各燃料系統に圧力調弁、および、流量調整弁が設けられているため、必要な弁の数が多くなり、製造コストがかかるという問題があった。さらに、多くの弁を配置する必要があることから、燃料系統の配置空間の確保が困難になるとともに、小型化を図ることが困難になるという問題があった。
その他にも、圧力調整弁により流量調整弁差圧を一定に制御することから、圧力調整弁上流側の燃料圧力を所定の高い圧力に保つ必要がある。特許文献1の発明では、これを実現するために昇圧設備をガスタービン発電プラントに設ける必要があり、製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、ガスタービンにおける負荷の変動に対する応答性の向上を図るとともに、その製造を容易にして製造コストの低減を図ることができる燃料供給装置、燃料流量制御装置、およびガスタービン発電プラントを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の第1の態様に係る燃料供給装置は、ガスタービンの燃焼器に設けられた燃料ノズルに対して供給される燃料流量を制御する燃料供給装置であって、前記燃料ノズルに対して、燃料を供給する燃料供給系統に設けられ、該燃料供給系統を流れる燃料の流量を調節する流量調節弁と、少なくとも、前記燃料の流れに対する前記流量調節弁より上流側の燃料圧力、前記流量調節弁より下流側の燃料圧力として予め定められた圧力、および、前記燃料ノズルに供給する燃料流量とに基づいて、前記燃料ノズルに対応する流量調節弁における必要流量係数を算出する算出部と、前記必要流量係数に基づいて、前記燃料ノズルに対応する流量調節弁の弁開度を制御する弁制御部と、が設けられている。
本発明の第2の態様に係る燃料流量制御装置は、ガスタービンの燃焼器に設けられた燃料ノズルに対して供給される燃料流量を制御する燃料流量制御装置であって、少なくとも、前記燃料の流れに対する前記燃料ノズルに対して供給される燃料流量を調節する流量調節弁より上流側の燃料圧力、前記流量調節弁より下流側の燃料圧力として予め定められた圧力、および、前記燃料ノズルに供給する燃料流量とに基づいて、前記燃料ノズルに対応する流量調節弁における必要流量係数を算出する算出部と、前記必要流量係数に基づいて、前記流量調節弁の弁開度を制御する弁制御部と、が設けられている。
上記第1の態様および第2の態様によれば、燃料ノズルに供給される燃料の流量は、流量調節弁の弁開度を制御することにより調節される。そのため、上記第1の態様の燃料供給装置および第2の態様の燃料流量制御装置は、特許文献1に記載された発明と比較して、燃料ノズルに供給される燃料の流量を変更する入力に対する応答性が早くなる。
具体的には、上述の燃料流量を変更する入力に対して、上記第1の態様の燃料供給装置および第2の態様の燃料流量制御装置は、主として流量調弁の弁開度を制御することにより対応する。つまり、流量調弁と比較して応答性の遅い圧力調節弁などを用いることなく対応することができる。
そのため、上述の燃料流量を変更する入力に対して、圧力調節弁および流量調節弁を用いて対応する特許文献1の発明と比較して、上記第1の態様の燃料供給装置および第2の態様の燃料流量制御装置は早く応答することができる。
一方で、圧力調節弁が設けられていないため、燃料供給系統のそれぞれに圧力調節弁を設けた特許文献1の発明と比較して、圧力調節弁の数を減らすことができる。そのため、上記第1の態様の燃料供給装置の配置に必要な空間が少なくなり、ガスタービン発電プラントへの配置が容易となる。
さらに、圧力調節弁における圧力損失を考慮する必要がないため、燃焼器に供給される燃料の圧力を、特許文献1の発明の場合と比較して低く抑えることができる。
さらに、流量調節弁における弁開度の制御に、上述の上流側の燃料圧力、下流側の圧力等を用いて、チョーク領域および非チョーク領域の両領域にて制御可能である。
上記第1の態様の燃料供給装置には、前記流量調節弁より上流側の燃料圧力を測定する圧力測定部が設けられていてもよい。また、上記第1の態様および第2の態様においては、前記必要流量係数の算出に用いられる前記上流側の燃料圧力として、測定された圧力が用いられることが望ましい。
上記第1の態様および第2の態様によれば、測定された上流側の燃料圧力に基づいて必要流量係数が算出される。そのため、供給される燃料の圧力に変動があっても、変動後の燃料の圧力に基づいて必要流量係数が算出され、この必要流量係数に基づいて流量調節弁の弁開度が制御されることになる。
上記第1の態様においては、前記燃料ノズルは、異なる種類の燃料ノズルであって、前記異なる種類のノズルに対して、それぞれ独立して燃料を供給する複数の燃料供給系統に設けられ、該燃料供給系統を流れる燃料の流量を調節する複数の流量調節弁が設けられていてもよい。また、上記第1の態様および第2の態様においては、少なくとも、前記燃料の流れに対する前記異なる種類の燃料ノズルに対して供給される燃料流量を調節する流量調節弁より上流側の燃料圧力、前記流量調節弁より下流側の燃料圧力として予め定められた圧力、および、前記異なる種類の燃料ノズルのうちの一の燃料ノズルに供給する燃料流量とに基づいて、前記一の燃料ノズルに対応する流量調節弁における必要流量係数を算出する算出部と、前記必要流量係数に基づいて、前記一の燃料ノズルに対応する流量調節弁の弁開度を制御する弁制御部と、が設けられていてもよい。
ここで、燃料ノズルの種類が異なるとは、メインノズル、パイロットノズル、および、トップハットノズルなどのように、燃料の供給を受ける燃料供給系統が異なることを意味している。
上記第1の態様においては、前記燃料供給系統の全てに燃料を供給する共通系統に設けられ、前記流量調節弁より上流側の燃料圧力を所定の値に調節する圧力調節部が設けられていてもよい。また、上記第1の態様および第2の態様においては、前記必要流量係数の算出に用いられる前記上流側の燃料圧力として、予め定められた圧力が用いられることが望ましい。
上記第1の態様によれば、圧力調節部は、全ての燃料供給系統に燃料を供給する共通系統に配置されていることから、それぞれの燃料供給系統に対する燃料分配比率の変化の影響を受けることがない。そのため、圧力調節部に求められる仕様の多様性が抑えられ、圧力調節部における仕様の共通化を図ることが容易となる。
その一方で、圧力調節部は、流量調節弁に対して上流側の燃料圧力を所定の値、例えば一定の値に制御するものであるため、流量調節弁における差圧を一定に保つ特許文献1の発明の圧力調節弁と比較して、応答性の要求が遅く、圧力調節部における圧力損失を抑制することができる。そのため、共通系統および圧力調節部に供給される燃料の圧力を、特許文献1の発明の場合と比較して、低く抑えることができる。
さらに、共通系統に供給される燃料の圧力に変動があっても、圧力調節部により所定の値に調節される。このように、流量調節弁に流入する燃料の圧力の変動が抑えられるため、実際の上流側の燃料圧力と、必要流量係数の算出に用いられる予め定められた圧力との間の圧力差が小さくなる。
上記第1の態様および第2の態様においては、必要流量係数の算出に、予め定められた上流側の燃料圧力を用いるため、実際に測定された上流側の燃料圧力を用いる方法と比較して、測定された燃料圧力における変動の影響を受けることなく必要流量係数を算出することができる。
上記第1の態様および第2の態様においては、前記一の燃料ノズルに供給する燃料流量は、前記ガスタービンの負荷に基づき定まる前記燃焼器に対して供給すべき全燃料流量、および、前記異なる種類の燃料ノズルの間の燃料分配比から算出され、前記上流側の燃料圧力は、前記全燃料流量に基づいて定められる圧力であることが望ましい。
上記第1の態様および第2の態様によれば、一の燃料ノズルに供給すべき燃料流量と、実際に一の燃料ノズルに供給された燃料流量との一義性を確保することができる。
例えば、流量調節弁の上流側で実際に測定された燃料圧力を用いて必要流量係数を算出すると、過渡状態において一の燃料ノズルに供給すべき燃料流量と、実際に一の燃料ノズルに供給された燃料流量との間の一義性が保たれず、ガスタービンの制御性が悪化するおそれがある。
言い換えると、必要流量係数の算出に、予め定められた上流側の燃料圧力を用いるため、実際に測定された上流側の燃料圧力を用いる方法と比較して、測定された燃料圧力における変動の影響を受けることなく必要流量係数を算出することができる。
上記第1の態様および第2の態様においては、前記一の燃料ノズルに供給する燃料流量は、前記ガスタービンの負荷に基づき定まる前記燃焼器に対して供給すべき全燃料流量、および、前記異なる種類の燃料ノズルの間の燃料分配比から算出され、前記下流側の燃料圧力は、前記全燃料流量に基づいて定められる圧力であることが望ましい。
上記第1の態様および第2の態様によれば、必要流量係数の算出に、予め定められた下流側の燃料圧力を用いるため、実際に測定された下流側の燃料圧力を用いる方法と比較して、算出された必要流量係数に対する測定された燃料ガス圧力の変動の影響を抑制できる。
さらに、実際に測定された下流側の燃料圧力のみを用いる方法と比較して、異なる種類の燃料ノズルの間における燃料の分配比に対する測定された燃料ガス圧力の影響を抑制することができる。
例えば、異なる種類の燃料ノズルに対応する複数の実際に測定された下流側の燃料圧力のうち、少なくとも一つが、測定装置の異常等により不正確な燃料圧力であった場合、その不正確な燃料圧力に基づいて必要流量係数が算出されることとなり、異なる種類の燃料ノズルの間における燃料の分配比に影響がでる。
しかしながら、予め定められた下流側の燃料圧力を用いて必要流量係数を算出することにより、測定装置の異常等による影響を排除でき、異なる種類の燃料ノズルの間における燃料の分配比への影響を抑制することができる。
上記第1の態様および第2の態様においては、前記下流側の燃料圧力は、燃料ノズルが配置された車室内の圧力に基づいて算出された圧力であり、燃料ノズルが配置された車室内の圧力は、前記全燃料流量に基づいて予め定められた圧力であることが望ましい。
上記第1の態様および第2の態様によれば、必要流量係数の算出に、予め定められた車室内の圧力に基づいて算出した下流側の燃料圧力を用いるため、実際に測定された下流側の燃料圧力を用いる方法と比較して、測定された燃料圧力における変動の影響を受けることなく必要流量係数を算出することができる。
さらに、予め定められた車室内の圧力を共通のパラメータとして、燃料ノズルのそれぞれに対応する下流側の燃料圧力を算出し、必要流量係数を算出することができる。そのため、車室内の圧力を用いない方法と比較して、燃料ノズルの間の燃料の分配を適切に行うことができる。
その一方で、予め定められた下流側の燃料圧力を用いた場合、予め定められた下流側の燃料圧力と、実際の下流側の燃料圧力との差圧が大きくなった場合に、燃料ノズルごとに予め定められた下流側の燃料圧力の変更する必要があり、その変更が困難となる。特に、ガスタービン発電プラントが設置された現地における変更が困難となる。
これに対して、予め定められた車室内の圧力に基づいて下流側の燃料圧力を算出する方法では、一つの予め定められた車室内の圧力のみを変更すればよく、その対応が容易となる。
さらに、下流側の燃料圧力の算出方法としては、上述の予め定められた車室内の圧力の他に、一の燃料ノズルにおける圧力損失に基づいて算出する方法が望ましい。さらに、燃料供給系統における流量調節弁から一の燃料ノズルまでの圧力損失にも基づいて、下流側の燃料圧力を算出する方法がより望ましい。
つまり、異なる種類の燃料ノズルのそれぞれに対応する各流量調節弁より下流側の燃料圧力を算出する場合に、共通する予め定められた車室内の圧力と、異なる種類の燃料ノズルのそれぞれに対応する圧力損失と、に基づいて上述の異なる種類の燃料ノズルのそれぞれに対応する下流側の燃料圧力を算出することができる。
さらに、燃料供給系統における流量調節弁から一の燃料ノズルまでの圧力損失に基づくことにより、上述の異なる種類の燃料ノズルのそれぞれに対応する下流側の燃料圧力を、より正確に算出することができる。
上記第1の態様および第2の態様においては、前記算出部において算出された前記必要流量係数を、少なくとも、前記車室内の圧力の実測値に基づいて補正する補正部が、さらに設けられていることが望ましい。
上記第1の態様および第2の態様によれば、算出部により算出された必要流量係数に含まれる偏差を、車室内の圧力の実測値により補正することができる。
具体的には、必要流量係数の算出に用いられた車室内の圧力に、誤差や偏差などが含まれていたことにより、算出された必要流量係数に含まれることとなった偏差を補正することができる。
本発明の第3の態様に係るガスタービン発電プラントは、空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮された空気および燃料の混合気を燃焼させて高温の燃焼ガスを生成する燃焼器と、前記燃焼ガスから回転駆動力を抽出するタービン部と、前記燃焼器に前記燃料を供給する上記第1の態様のいずれかの燃料供給装置と、が設けられている。
上記第3の態様によれば、上記第1の態様の燃料供給装置が設けられているため、燃料ノズルのそれぞれに供給される燃料の流量を変更する入力に対する応答性が早くなる。
さらに、上記第1の態様の燃料供給装置をガスタービン発電プラントに配置しやすくなる。
本発明の燃料供給装置、燃料流量制御装置、およびガスタービン発電プラントによれば、流量調節弁の弁開度を制御することにより、燃料ノズルに供給される燃料の流量が調節されるため、応答性の向上を図ることができるという効果を奏する。
その一方で、圧力調節弁が設けられていないため、燃料供給装置を小型化することができるとともに、燃料供給装置のガスタービン発電プラントへの配置が容易となり、ガスタービン発電プラントの製造が容易になり、製造コストの低減を図ることができるという効果を奏する。
さらに、圧力調節弁における圧力損失を考慮する必要がない、または圧力損失が小さいため、燃焼器に供給される燃料の圧力を低く抑えることができる。そのため、燃料を供給する設備に要求される性能を抑えることができることから、ガスタービン発電プラントの製造コストの低減を図ることができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るガスタービン発電プラントの構成の概略を説明する模式図である。 図1の燃料供給部および燃焼器における燃料ガスの流れを説明する模式図である。 図2の制御装置の構成を説明するブロック図である。 図3の制御装置における燃料ガスの供給制御方法を説明するフローチャートである。 図3の制御装置における燃料ガスの供給制御ロジックを説明する図である。 図3の制御装置における燃料ガスの供給制御ロジックを説明する図である。 図3の制御装置における燃料ガスの供給制御ロジックを説明する図である。 図3の制御装置における燃料ガスの供給制御ロジックを説明する図である。 CSOと燃料流量指令値Gfとの関係を説明するグラフである。 CSOと車室内圧力の設定との関係を説明するグラフである。 IGVの角度αと第1補正値との関係を説明するグラフである。 大気の温度Taと第2補正値との関係を説明するグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るガスタービン発電プラントにおける燃料供給部および燃焼器における燃料ガスの流れを説明する模式図である。 図13の制御装置の構成を説明するブロック図である。 図13の制御装置における燃料ガスの供給制御方法を説明するフローチャートである。 ガスタービン負荷に対する各部における燃料ガス圧力の変化を説明するグラフである。 本発明の第2の実施形態の変形例に係るガスタービン発電プラントにおける燃料供給部および燃焼器における燃料ガスの流れを説明する模式図である。 図17の制御装置の構成を説明するブロック図である。 図17の制御装置による制御を説明するフローチャートである。 図17の制御装置における制御ロジックの一部を説明する図である。 図17の制御装置における制御ロジックの一部を説明する図である。 図17の制御装置における制御ロジックの一部を説明する図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図12を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るガスタービン発電プラントの構成の概略を説明する模式図である。
ここでは、本実施形態におけるガスタービン発電プラント1を、気体の燃料ガスを燃料として用いるものであって、例えば、発電設備などにおいて発電機を回転駆動して発電を行うガスタービン発電プラントに適用して説明する。
ガスタービン発電プラント1には、図1に示すように、圧縮機2と、燃焼器3と、タービン部4と、燃料供給部(燃料供給装置)5と、発電機6と、が主に設けられている。
圧縮機2は、図1に示すように、外部の空気である大気を吸入して圧縮し、圧縮された空気を燃焼器3に供給するものである。
なお、圧縮機2としては、公知の構成を用いることができ、特にその構成を限定するものではない。
燃焼器3は、図1に示すように、圧縮機2により圧縮された空気、および、外部から供給された燃料ガスを混合させ、混合された混合気を燃焼させることにより、高温の燃焼ガスを生成するものである。
タービン部4は、図1に示すように、燃焼器3により生成された高温ガスの供給を受けて回転駆動力を発生させ、発生した回転駆動力を回転軸7に伝達するものである。
なお、タービン部4としては、公知の構成を用いることができ、特にその構成を限定するものではない。
発電機6は、タービン部4から伝達された回転駆動力を用いて発電を行うものである。
なお、発電機6としては、公知の構成を用いることができ、特にその構成を限定するものではない。
図2は、図1の燃料供給部および燃焼器における燃料ガスの流れを説明する模式図である。
燃料供給部5は、図1に示すように、燃焼器3に燃料ガスを供給するものである。具体的には、図2に示すように、燃焼器3に設けられたパイロットノズル(燃料ノズル)11P、メインノズル(燃料ノズル)11M、および、トップハットノズル(燃料ノズル)11Tに燃料ガスを供給するものである。
ここで、パイロットノズル11Pは、燃焼の安定化などを図ることを目的とした拡散燃焼用のノズルである。メインノズル11MはNOx低減を図ることを目的とした予混合燃焼用のノズルである。
トップハットノズル11Tは、さらにNOx低減を図ることを目的とした予混合燃焼用のノズルである。
なお、パイロットノズル11P、メインノズル11M、および、トップハットノズル11Tを備えた燃焼器3の構成としては、例えば上述の特許文献1に示された構成など、公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
燃料供給部5には、共通系統10Cと、メイン燃料供給系統(燃料供給系統)10Mと、パイロット燃料供給系統(燃料供給系統)10Pと、トップハット燃料供給系統(燃料供給系統)10Tと、制御装置(燃料流量制御装置)20と、が主に設けられている。
共通系統10Cは、図2に示すように、パイロット燃料供給系統10P、メイン燃料供給系統10M、およびトップハット燃料供給系統10Tに燃料ガスを供給する系統である。
共通系統10Cにおける一方の端部は、燃料ガスを供給する供給部11Cと接続され、他方の端部は、パイロット燃料供給系統10P、メイン燃料供給系統10M、およびトップハット燃料供給系統10Tと接続されている。
さらに、共通系統10Cには、燃料ガスの圧力を測定する共通圧力センサ(圧力測定部)12Cと、燃料ガスの温度を測定する共通温度センサ13Cと、が設けられている。
共通圧力センサ12Cは、燃料ガスの流れに対して、後述するパイロット流量調節弁13P、メイン流量調節弁13M、および、トップハット流量調節弁13Tよりも上流側の燃料ガス圧力P1mを測定するものである。
パイロット燃料供給系統10Pは、図2に示すように、パイロットノズル11Pに燃料ガスを供給する系統である。
パイロット燃料供給系統10Pの一方の端部は共通系統10Cに接続され、他方の端部はパイロットノズル11Pに燃料を供給するパイロットマニホールド12Pに接続されている。
さらに、パイロット燃料供給系統10Pには、燃料ガスの流量を制御するパイロット流量調節弁(流量調節弁)13Pが設けられている。
パイロット流量調節弁13Pは、パイロットノズル11Pに供給される燃料ガスの流量を調節する弁である。
なお、パイロット流量調節弁13Pとしては、公知の弁を用いることができ、特に限定するものではない。
パイロットマニホールド12Pは、図2に示すように、パイロット燃料供給系統10Pから供給された燃料ガスを、複数のパイロットノズル11Pに分配するものである。
パイロットマニホールド12Pには、パイロット燃料供給系統10Pおよび複数のパイロットノズル11Pと燃料ガスが流通可能に接続されている。
なお、パイロットマニホールド12Pの形状としては、公知の形状を用いることができ、特に限定するものではない。
メイン燃料供給系統10Mは、図2に示すように、メインノズル11Mに燃料ガスを供給する系統である。
メイン燃料供給系統10Mの一方の端部は共通系統10Cに接続され、他方の端部はメインノズル11Mに燃料を供給するメインマニホールド12Mに接続されている。
さらに、メイン燃料供給系統10Mには、燃料ガスの流量を制御するメイン流量調節弁(流量調節弁)13Mが設けられている。
メイン流量調節弁13Mは、メインノズル11Mに供給される燃料ガスの流量を調節する弁である。
なお、メイン流量調節弁13Mとしては、公知の弁を用いることができ、特に限定するものではない。
メインマニホールド12Mは、図2に示すように、メイン燃料供給系統10Mから供給された燃料ガスを、複数のメインノズル11Mに分配するものである。
メインマニホールド12Mには、メイン燃料供給系統10Mおよび複数のメインノズル11Mと燃料ガスが流通可能に接続されている。
なお、メインマニホールド12Mの形状としては、公知の形状を用いることができ、特に限定するものではない。
トップハット燃料供給系統10Tは、図2に示すように、トップハットノズル11Tに燃料ガスを供給する系統である。
トップハット燃料供給系統10Tの一方の端部は共通系統10Cに接続され、他方の端部はトップハットノズル11Tに燃料を供給するトップハットマニホールド12Tに接続されている。
さらに、トップハット燃料供給系統10Tには、燃料ガスの流量を制御するトップハット流量調節弁(流量調節弁)13Tが設けられている。
トップハット流量調節弁13Tは、トップハットノズル11Tに供給される燃料ガスの流量を調節する弁である。
なお、トップハット流量調節弁13Tとしては、公知の弁を用いることができ、特に限定するものではない。
トップハットマニホールド12Tは、図2に示すように、トップハット燃料供給系統10Tから供給された燃料ガスを、複数のトップハットノズル11Tに分配するものである。
トップハットマニホールド12Tには、トップハット燃料供給系統10Tおよび複数のトップハットノズル11Tと燃料ガスが流通可能に接続されている。
なお、トップハットマニホールド12Tの形状としては、公知の形状を用いることができ、特に限定するものではない。
図3は、図2の制御装置の構成を説明するブロック図である。
制御装置20は、図2および図3に示すように、パイロット流量調節弁13P、メイン流量調節弁13M、および、トップハット流量調節弁13Tにおける弁開度を制御するものである。
制御装置20には、図3に示すように、算出部21と、補正部22と、弁制御部23と、が設けられている。
なお、制御装置20における制御の詳細は以下に説明する。
算出部21は、負荷指令に基づいて燃料流量指令値(以下、「CSO」と表記する。)を算出するとともに、パイロット燃料流量指令(以下、「PL_CSO」と表記する。)、メイン燃料流量指令(以下、「M_CSO」と表記する。)、トップハット燃料流量指令(以下、「TH_CSO]と表記する。)を算出するものである。
さらに、算出部21は、パイロット流量調節弁13Pに関する必要流量係数(以下、「PL_Cv」と表記する。)、メイン流量調節弁13Mに関する必要流量係数(以下、「M_Cv」と表記する。)、および、トップハット流量調節弁13Tに関する必要流量係数(以下、「TH_Cv」と表記する。)を算出するものである。
補正部22は、算出部により算出されたPL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値を補正するものである。
弁制御部23は、補正部22より補正されたPL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値に基づいて、それぞれパイロット流量調節弁13Pの弁開度(以下、「PL_Lift」と表記する。)、メイン流量調節弁13Mの弁開度(以下、「M_Lift」と表記する。)、トップハット流量調節弁13Tの弁開度(以下、「TH_Lift」と表記する。)を算出するものである。
次に、上記の構成からなるガスタービン発電プラント1における一般的な運転について説明し、その後に制御装置20による燃料ガスの供給制御について説明する。
ガスタービン発電プラント1は、図1に示すように、圧縮機2が回転駆動されることにより大気(空気)を吸入する。吸入された大気は、圧縮機2により圧縮されるとともに、燃焼器3に向かって送り出される。
燃焼器3に流入された圧縮された空気は、燃焼器3において外部から供給された燃料ガスと混合される。空気および燃料ガスの混合気は燃焼器3において燃焼され、燃焼熱により高温の燃焼ガスが生成される。
燃焼器3において生成された燃焼ガスは、燃焼器3から下流のタービン部4に供給される。タービン部4は燃焼ガスにより回転駆動され、その回転駆動力は回転軸7に伝達される。回転軸7は、タービン部4において抽出された回転駆動力を圧縮機2や発電機6に伝達する。
次に、本実施形態の特徴である制御装置20による燃料ガスの供給制御について図3から図6などを参照しながら説明する。
図4は、図3の制御装置における燃料ガスの供給制御方法を説明するフローチャートである。図5から図8は、図3の制御装置における燃料ガスの供給制御ロジックを説明する図である。
本実施形態のガスタービン発電プラント1における制御装置20では、発電設備における発電機出力を管理する中央給電センタから送られてくる発電機出力指令値に基づいて、算出部21がガスタービン発電プラント1の負荷指令値を算出する(ステップS1)。そして、算出部21は、負荷指令値に基づいてCSOを設定する。
算出部21は、その後、燃料分配指令値を算出する。具体的には、CSOおよびガスタービン入口燃焼ガス温度を無次元化したCLCSOに基づいて、PL_CSO,M_CSO,TH_CSOを算出する(ステップS2)。
具体的には、図5に示すように、所定のパイロット比が得られるように設定されたCSO、CLCSO、およびPL_CSOの関数Fx1を用いて、PL_CSOが算出される。
また、所定のトップハット比が得られるように設定されたCSO、CLCSO、およびTH_CSOの関数Fx2を用いて、TH_CSOが算出される。
さらに、以下の計算式に基づいてM_CSOが算出される。
M_CSO = CSO − PL_CSO − TH_CSO
そして、算出部21は、算出されたPL_CSO,M_CSO,TH_CSOから、それぞれの燃料供給系統10P,10M,10Tに対する燃料流量指令値PL_Gf,M_Gf,TH_Gfを算出する(ステップS3)。
つまり、CSOに対する割合(%)で表されるPL_CSO,M_CSO,TH_CSOから、実際の燃料流量(kg/s)で表される燃料流量指令値が算出される。
図9は、CSOと燃料流量指令値Gfとの関係を説明するグラフである。
なお、図9では、説明を容易にするために、CSOとGfとの関係のみを示している。
具体的には、算出部21は、図9に示す関係に基づいてPL_CSO,M_CSO,TH_CSOから、それぞれの燃料供給系統に要求される燃料流量の指令値PL_Gf,M_Gf,TH_Gfを算出する。
本実施形態では、燃料流量指令値の算出方法として、算出部21に予め記憶された関数Fx3によりPL_Gf,M_Gf,TH_Gfを算出する例に適用して説明する。
次に、算出部21は、PL_Gf,M_Gf,TH_Gfに基づいて、対応する流量調節弁13P,13M,13Tにおける必要流量係数であるPL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値を算出する(ステップS4)。
ここでは、パイロット流量調節弁13P、メイン流量調節弁13M、および、トップハット流量調節弁13Tにおける燃料ガスの流れが非チョーク流れの場合について説明する。
例えば、パイロット燃料供給系統10Pについて説明すると、図6に示すように、算出部21は、PL_Gf、圧力項、および、温度項に基づいて、PL_Cvの値を算出する。
ここで、圧力項は、共通圧力センサ12Cにより測定されたパイロット流量調節弁13Pの上流側の燃料ガス圧力の実測値P1m、および、燃焼器3が内部に配置される車室の内部圧力である車室内圧力の設定値(予め定められた圧力)P3に基づく関数である。
温度項は、燃料ガス温度の設定値(予め定められた温度)Tに基づく関数である。
車室内圧力の設定値P3は、ガスタービン発電プラント1の負荷指令値に基づいて算出されたCSO、圧縮機2に設けられた入口案内翼(IGV)の角度α、および、圧縮機2に吸入される大気の温度Taに基づいて、予め定められた関係式を用いて求められた設定値である。
図10は、CSOと車室内圧力の設定との関係を説明するグラフである。
具体的には、まず、図10のグラフで示すCSOと車室内圧力の設定との関係式に基づいて、算出されたCSOに対する車室内圧力の設定値P3を算出する。
図11は、IGVの角度αと第1補正値との関係を説明するグラフである。
次に、図11のグラフで示すIGVの角度αと第1補正値との関係式に基づいて、ガスタービン発電プラント1の運転時における角度αに対する第1補正値を算出し、算出された第1補正値に基づいて車室内圧力の設定値P3を補正する。
図12は、大気の温度Taと第2補正値との関係を説明するグラフである。
さらに、図12のグラフで示す大気の温度Taと第2補正値との関係式に基づいて、圧縮機2に吸入される大気の温度Ta対する第2補正値を算出し、算出された第2補正値に基づいて、車室内圧力の設定値P3をさらに補正する。
このように、補正された車室内圧力の設定値P3が、上述の圧力項の算出に用いられる。
メイン燃料供給系統10M、および、トップハット燃料供給系統10Tについても同様に、図7および図8に示すように、算出部21において、M_Cv,TH_Cvの値が算出される。
算出されたPL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値は補正部22に入力され、補正部22において、PL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値の補正が行われる(ステップS5)。
例えば、パイロット燃料供給系統10Pについて説明すると、図6に示すように、補正部22は、実圧力補正、および、実温度補正に基づいて、PL_Cvの値を補正する。
ここで、実圧力補正は、共通圧力センサ12Cにより測定されたパイロット流量調節弁13Pの上流側の燃料ガス圧力の実測値P1m、その設定値(予め定められた圧力)P1、車室内圧力の実測値P3m、その設定値P3に基づく関数である。
温度補正は、共通温度センサ13Cにより測定された燃料ガス温度の測定値t1と、その設定値Tに基づく関数である。
さらに、実圧力補正、および、実温度補正は、PL_Cvの値の補正に用いられる際に、フィルタをかけることも可能とする。
フィルタをかけることにより、実圧力補正や実温度補正の値は、燃料ガス圧力や温度の変化に対して一次遅れとなる。そのため、補正後のPL_Cvの値は、燃料ガス圧力や温度の変化に対する追従性が低下し、安定した値となる。
メイン燃料供給系統10M、および、トップハット燃料供給系統10Tについても同様に、図7および図8に示すように、補正部22において、M_Cv,TH_Cvの値が補正される。
補正後のPL_Cv,M_Cv,TH_Cvは弁制御部23に入力され、弁制御部23において、予め記憶された関数Fx4に基づいて、対応する流量調節弁における弁開度であるPL_Lift,M_Lift,TH_Liftが算出される(ステップS6)。
例えば、パイロット燃料供給系統10Pについて説明すると、図6に示すように、弁制御部23は、PL_Cvの値およびパイロット流量調節弁13Pの特性に基づいて、PL_Liftが算出される。
算出されたPL_Liftは、弁制御部23からパイロット流量調節弁13Pに出力され、パイロット流量調節弁13Pの弁開度が制御される。
メイン燃料供給系統10M、および、トップハット燃料供給系統10Tについても同様に、図7および図8に示すように、弁制御部23において、M_Lift、および、TH_Liftの値が算出され、メイン流量調節弁13Mの弁開度、および、トップハット流量調節弁13Tの弁開度が制御される。
上記の構成によれば、パイロットノズル11P、メインノズル11M、および、トップハットノズル11Tのうちの一のノズル、例えばパイロットノズル11Pに供給される燃料の流量は、パイロットノズル11Pに対応するパイロット流量調節弁13Pの弁開度(PL_Lift)を制御することにより調節される。そのため、本実施形態の燃料供給部5は、特許文献1に記載された発明と比較して、パイロットノズル11Pに供給される燃料の流量を変更する入力に対する応答性が早くなる。
具体的には、上述の燃料流量を変更する入力に対して、本実施形態の燃料供給部5は、流量調弁と比較して応答性の遅い圧力調節弁などを用いることなく対応することができる。
そのため、上述の燃料流量を変更する入力に対して、圧力調節弁および流量調節弁を用いて対応する特許文献1の発明と比較して、本実施形態の燃料供給部5は早く応答することができる。
その一方で、本実施形態の燃料供給部5では、圧力調節弁が設けられていないため、メイン燃料供給系統10M、パイロット燃料供給系統10P、および、トップハット燃料供給系統10Tのそれぞれに圧力調節弁を設けた特許文献1の発明と比較して、圧力調節弁の数を減らすことができる。
そのため、本実施形態の燃料供給部5を小型化することができ、配置する際に必要な空間を小さくすることができる。これにより、ガスタービン発電プラント1への燃料供給部5の配置が容易となり、製造が容易となり製造コストの低減を図ることができる。
さらに、圧力調節弁における燃料ガスの圧力損失を考慮する必要がないため、燃焼器3に供給される燃料ガスの圧力を、特許文献1の発明の場合と比較して低く抑えることができる。
そのため、燃料ガスを供給する供給部11Cに求められる昇圧能力を低く抑えることができ、燃料供給部5およびガスタービン発電プラント1の製造コストの低減を図ることができる。
例えばパイロットノズル11Pに対応するパイロット流量調節弁13Pにおける弁開度(PL_Lift)の制御に、上流側で測定された燃料ガス圧力P1m、設定値P3等の関数である下流側の燃料ガス圧力を用いているため、チョーク領域および非チョーク領域の両領域にて制御可能である。
その一方で、共通圧力センサ12Cにより測定された上流側の燃料ガス圧力P1mに基づいて必要流量係数(PL_Cv,M_Cv,TH_Cv)の値が算出されるため、共通系統10Cに供給される燃料ガスの圧力、言い換えると、流量調節弁13P,13M,13Tの上流側における燃料ガスの圧力に変動があっても、変動後の燃料ガスの圧力に基づいて必要流量係数(PL_Cv,M_Cv,TH_Cv)の値が算出される。この必要流量係数に基づいて流量調節弁の弁開度(PL_Lift,M_Lift,TH_Lift)を制御することができる。
さらに、必要流量係数(PL_Cv,M_Cv,TH_Cv)の値の算出に、車室内圧力の設定値P3の関数である圧力項、および、燃料ガス温度の設定値Tの関数である温度項を用いているため、実際に測定された下流側の燃料ガス圧力のみの関数である圧力項、および、実際に測定された燃料ガス温度のみの関数である温度項を用いる方法と比較して、算出された必要流量係数に対する測定された燃料ガス圧力の変動の影響を抑制できる。
実際に測定された下流側の燃料ガス圧力のみを用いる方法と比較して、パイロットノズル11P、メインノズル11M、および、トップハットノズル11Tの間における燃料の分配比、つまり、パイロット燃料供給系統10P、メイン燃料供給系統10M、および、トップハット燃料供給系統10Tの間における燃料分配比に対する測定された燃料ガス圧力の影響を抑制することができる。
例えば、パイロット燃料供給系統10P、メイン燃料供給系統10M、および、トップハット燃料供給系統10Tに対応する複数の実際に測定された下流側の燃料ガス圧力のうち、少なくとも一つが、測定装置の異常等により不正確な燃料ガス圧力であった場合、その不正確な燃料ガス圧力に基づいて必要流量係数(PL_Cv,M_Cv,TH_Cv)の値が算出されることとなり、パイロット燃料供給系統10P、メイン燃料供給系統10M、および、トップハット燃料供給系統10Tの間における燃料の分配比に影響がでる。
しかしながら、車室内圧力の設定値P3の関数である下流側の燃料ガス圧力を用いて必要流量係数(PL_Cv,M_Cv,TH_Cv)の値を算出することにより、測定装置の異常等による影響を排除でき、パイロット燃料供給系統10P、メイン燃料供給系統10M、および、トップハット燃料供給系統10Tの間における燃料分配比への影響を抑制することができる。
さらに、車室内圧力の設定値P3を共通のパラメータとして、パイロットノズル11P、メインノズル11M、および、トップハットノズル11Tのそれぞれに対応する下流側の燃料ガス圧力を算出し、必要流量係数(PL_Cv,M_Cv,TH_Cv)の値を算出することができる。そのため、車室内圧力の設定値P3を用いない方法と比較して、パイロットノズル11P、メインノズル11M、および、トップハットノズル11Tの間における燃料の分配、つまり、パイロット燃料供給系統10P、メイン燃料供給系統10M、および、トップハット燃料供給系統10Tの間における燃料分配を適切に行うことができる。
さらに、パイロットノズル11P、メインノズル11M、および、トップハットノズル11Tごとに下流側の燃料ガス圧力の設定値(異なる設定値)を用いた場合、上述の下流側の燃料圧力と、実際の下流側の燃料圧力との差圧が大きくなった場合に、それぞれの下流側の燃料ガス圧力の設定値を変更する必要があり、その変更が困難となる。特に、ガスタービン発電プラント1が設置された現地における変更が困難となる。
それに対して本実施形態の燃料供給部5では、一つの車室内圧力の設定値P3のみを変更すればよく、その対応が容易となる。
補正部22が設けられていることにより、算出部21において算出された必要流量係数(PL_Cv,M_Cv,TH_Cv)の値に含まれる偏差を、車室内圧力の実測値P3m、および、燃料ガス温度の実測値tを用いて補正することができる。
なお、上述の実施形態のように、算出部21において算出された必要流量係数(PL_Cv,M_Cv,TH_Cv)の値を補正部22において補正してもよいし、補正を行うことなく、算出部21において算出された必要流量係数(PL_Cv,M_Cv,TH_Cv)の値を弁制御部23に直接出力してもよく、特に限定するものではない。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図13から図16を参照して説明する。
本実施形態におけるガスタービン発電プラントの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、共通系統に共通圧力調節弁が設けられている点が異なっている。よって、本実施形態においては、図13から図16を用いて共通系統の周辺のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図13は、本実施形態に係るガスタービン発電プラントにおける燃料供給部および燃焼器における燃料ガスの流れを説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態のガスタービン発電プラント101における燃料供給部105は、図13に示すように、燃焼器3に燃料ガスを供給するものである。具体的には、燃焼器3に設けられたパイロットノズル11P、メインノズル11M、および、トップハットノズル11Tに燃料ガスを供給するものである。
燃料供給部105には、共通系統110Cと、メイン燃料供給系統10Mと、パイロット燃料供給系統10Pと、トップハット燃料供給系統10Tと、制御装置120と、が主に設けられている。
共通系統110Cは、図13に示すように、パイロット燃料供給系統10P、メイン燃料供給系統10M、およびトップハット燃料供給系統10Tに燃料ガスを供給する系統である。
共通系統110Cにおける一方の端部は、燃料ガスを供給する供給部11Cと接続され、他方の端部は、パイロット燃料供給系統10P、メイン燃料供給系統10M、およびトップハット燃料供給系統10Tと接続されている。
さらに、共通系統110Cには、燃料ガスの圧力を測定する共通圧力センサ12Cと、燃料ガスの温度を測定する共通温度センサ13Cと、燃料ガスの圧力を調節する共通圧力調節弁(圧力調節部)114Cと、が設けられている。
共通圧力調節弁114Cは、燃料ガスの流れに対して、パイロット流量調節弁13P、メイン流量調節弁13M、および、トップハット流量調節弁13Tよりも上流側の燃料ガス圧力を所定の設定値P1に調節するものである。
例えば、共通圧力調節弁114Cは、共通圧力センサ12Cにより測定された燃料ガス圧力の値に基づいて、制御装置120によって、上述の上流側の燃料ガス圧力を設定値P1とするように制御されている。
図14は、図13の制御装置の構成を説明するブロック図である。
制御装置120は、図13および図14に示すように、パイロット流量調節弁13P、メイン流量調節弁13M、および、トップハット流量調節弁13Tにおける弁開度を制御するものである。
制御装置120には、図14に示すように、算出部121と、補正部22と、弁制御部23と、が設けられている。
なお、制御装置120における制御の詳細は以下に説明する。
算出部121は、負荷指令に基づいてCSOを算出するとともに、PL_CSO、M_CSO、TH_CSOを算出するものである。
さらに、算出部121は、PL_Cv、M_Cv、および、TH_Cvを算出するものである。
次に、本実施形態の特徴である制御装置120による燃料ガスの供給制御について図15などを参照しながら説明する。なお、本実施形態のガスタービン発電プラント101における一般的な運転については、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図15は、図13の制御装置における燃料ガスの供給制御方法を説明するフローチャートである。
ここで、制御装置120による燃料ガスの供給制御の特徴である必要流量係数であるPL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値の算出(ステップS14)について説明する。つまり、負荷指令値の算出(ステップS1)から燃料流量指令値の算出(ステップS3)まで、必要流量係数の補正(ステップS5)、および、弁開度の算出(ステップS6)は、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
例えば、パイロット燃料供給系統10Pについて説明すると、算出部121は、PL_Gf、圧力項、および、温度項に基づいて、PL_Cvの値を算出する。
温度項は、第1の実施形態と同様に燃料ガス温度の設定値Tに基づく関数である。
圧力項は、パイロット流量調節弁13Pの上流側の燃料ガス圧力の設定値(予め与えられた圧力)P1、および、車室内圧力の設定値P3に基づく関数である。
燃料ガス圧力の設定値P1は、共通圧力調節弁114Cにより調節される燃料ガス圧力の設定値である。
メイン燃料供給系統10M、および、トップハット燃料供給系統10Tについても同様に、算出部121において、M_Cv,TH_Cvの値が算出される。
図16は、ガスタービン負荷に対する各部における燃料ガス圧力の変化を説明するグラフである。
燃料ガス流れの上流側から説明すると、図16に示すように、ガスタービン負荷が増えるに伴い、燃料供給系統の圧力損失が増加するので、供給部11Cから供給される燃料ガス圧力P0は徐々に低下する。供給部11Cから供給された燃料ガスの圧力は、共通圧力調節弁114Cにより、略一定の設定値P1に調節される。言い換えると、圧力P0とP1との差圧は、共通圧力調節弁114Cにおける差圧となる。
その一方で、燃焼器3が配置される車室内圧力の設定値P3は、図16に示すように、ガスタービン負荷が増えるに伴い徐々に増加する。さらに、メインノズル11M、および、トップハットノズル11Tにおける圧力損失P2−P3も、ガスタービン負荷が増えるに伴い徐々に増加する。
そのため、車室内圧力の設定値P3および圧力損失P2−P3などから算出されるメインマニホールド12M、および、トップハットマニホールド12Tにおける燃料ガス圧力の設定値P2も同様に、ガスタービン負荷が増えるに伴い徐々に増加する。
ここで、各マニホールド12P,12M,12Tにおける設定値P2と、実際に測定された圧力の値P2mとの間には、差(P2m−P2)がある場合もあるため、上述の補正部22により、補正が行われている。
また、圧力P1とP2mとの差圧は、各流量調節弁13P,13M,13Tにおける差圧となる。
上記の構成によれば、共通圧力調節弁114Cは、メイン燃料供給系統10M、パイロット燃料供給系統10P、および、トップハット燃料供給系統10Tに燃料を供給する共通系統110Cに配置されていることから、メイン燃料供給系統10M、パイロット燃料供給系統10P、および、トップハット燃料供給系統10Tに対する燃料分配比率の変化の影響を受けることがない。そのため、共通圧力調節弁114Cに求められる仕様の多様性が抑えられ、共通圧力調節弁114Cにおける仕様の共通化を図ることが容易となる。
その一方で、共通圧力調節弁114Cは、パイロット流量調節弁13P、メイン流量調節弁13M、および、トップハット流量調節弁13Tに対して上流側の燃料ガス圧力を所定の値、例えば一定の設定値P1に制御するものであるため、パイロット流量調節弁13P、メイン流量調節弁13M、および、トップハット流量調節弁13Tにおける差圧を一定に保つ特許文献1の発明の圧力調節弁と比較して、共通圧力調節弁114Cにおける圧力損失を抑制することができる。そのため、共通系統110Cおよび共通圧力調節弁114Cに供給される燃料ガスの圧力を、特許文献1の発明の場合と比較して、低く抑えることができる。
さらに、共通系統110Cに供給される燃料ガスの圧力に変動があっても、共通圧力調節弁114Cにより所定の設定値P1に調節される。このように、パイロット流量調節弁13P、メイン流量調節弁13M、および、トップハット流量調節弁13Tに流入する燃料ガスの圧力の変動が抑えられるため、実際の上流側の燃料ガス圧力の値P1mと、必要流量係数の算出に用いられる燃料ガス圧力の設定値P1との間の圧力差が小さくすることができる。
必要流量係数PL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値の算出に、燃料ガス圧力の設定値P1を用いるため、実際に測定された上流側の燃料ガス圧力の値P1mを用いる方法と比較して、測定された燃料ガス圧力の値P1mにおける変動の影響を受けることなく必要流量係数PL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値を算出することができる。
〔第2の実施形態の変形例〕
次に、本発明の第2の実施形態の変形例について図17から図22を参照して説明する。
変形例のガスタービン発電プラントの基本構成は、第2の実施形態と同様であるが、第2の実施形態とは、チョーク時における流量調節弁の制御方法が追加されている点異なっている。よって、変形例においては、図17から図22を用いて流量調節弁の制御のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図17は、本変形例に係るガスタービン発電プラントにおける燃料供給部および燃焼器における燃料ガスの流れを説明する模式図である。
なお、第2の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のガスタービン発電プラント201における燃料供給部205は、図17に示すように、燃焼器3に燃料ガスを供給するものである。具体的には、燃焼器3に設けられたパイロットノズル11P、メインノズル11M、および、トップハットノズル11Tに燃料ガスを供給するものである。
燃料供給部205には、共通系統110Cと、メイン燃料供給系統10Mと、パイロット燃料供給系統10Pと、トップハット燃料供給系統10Tと、制御装置(燃料流量制御装置)220と、が主に設けられている。
図18は、図17の制御装置の構成を説明するブロック図である。
制御装置220は、図17および図18に示すように、パイロット流量調節弁13P、メイン流量調節弁13M、および、トップハット流量調節弁13Tにおける弁開度を制御するものである。
制御装置220には、図18に示すように、算出部221と、補正部222と、弁制御部23と、が設けられている。
なお、制御装置220における制御の詳細は以下に説明する。
算出部221は、各流量調節弁13P,13M,13Tにおける燃料ガスの流れが非チョーク時の場合と、チョーク時の場合とに分けて、PL_Cv,M_Cv,TH_Cvを算出するものである。
補正部222は、実圧力補正、および、実温度補正に基づいて、非チョーク時およびチョーク時のPL_Cv等を補正するとともに、非チョーク時のPL_Cv等の値と、チョーク時のPL_Cv等の値とを圧力演算によりチョークまたは非チョークを判定し切り替えをするものである。
次に、本実施形態の特徴である制御装置220による燃料ガスの供給制御について図19などを参照しながら説明する。なお、本実施形態のガスタービン発電プラント201における一般的な運転については、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図19は、図17の制御装置による制御を説明するフローチャートである。図20から図22は、図17の制御装置における制御ロジックの一部を説明する図である。
ここで、制御装置220による燃料ガスの供給制御の特徴である必要流量係数であるPL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値の算出(ステップS14、ステップS24)、および、必要流量係数の補正および選択(ステップS25)について説明する。
つまり、負荷指令値の算出(ステップS1)から燃料流量指令値の算出(ステップS3)まで、および、弁開度の算出(ステップS6)は、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
図19に示すように、ステップS3で算出された燃料流量の指令値PL_Gf,M_Gf,TH_Gfは、算出部221に入力され、流量調節弁における燃料ガス流れが非チョーク流れの場合の必要流量係数PL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値を算出する(ステップS14)とともに、チョーク流れの場合の必要流量係数PL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値を算出する(ステップS24)。
なお、非チョーク流れの場合における必要流量係数PL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値の算出方法は、第2の実施形態と同様であるので、その説明を省略し、チョーク流れの場合における必要流量係数PL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値の算出方法について説明する。
例えば、パイロット燃料供給系統10Pについて説明すると、算出部221は、PL_Gf、チョーク時における圧力項、および、温度項に基づいて、PL_Cvの値を算出する。
ここで、チョーク時における圧力項は、共通圧力センサ12Cにより測定されたパイロット流量調節弁13Pの上流側の燃料ガス圧力の実測値P1mに基づく関数である。
温度項は、チョーク時であっても非チョーク時と同じ関数が用いられている。
メイン燃料供給系統10M、および、トップハット燃料供給系統10Tについても同様に、図21および図22に示すように、算出部221において、M_Cv,TH_Cvの値が算出される。
算出されたPL_Cv,M_Cv,TH_Cvの値は補正部222に入力され、補正部222において、PL_Cv等の値の補正が行われるとともに、非チョーク時のPL_Cv等の値、および、チョーク時のPL_Cv等の値とを圧力演算によりチョークまたは非チョークを判定しPL_Cv等が切り替えられる(ステップS25)。
例えば、パイロット燃料供給系統10Pについて説明すると、図20に示すように、まず、非チョーク時のPL_Cvは、非チョーク時の実圧力補正に基づいて補正されるとともに、チョーク時のPL_Cvは、チョーク時の実圧力補正に基づいて補正される。
ここで、チョーク時の実圧力補正は、共通圧力センサ12Cにより測定されたパイロット流量調節弁13Pの上流側の燃料ガス圧力の実測値P1m、その設定値(予め定められた圧力)P1に基づく関数である。
なお、非チョーク時の実圧力補正は第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
各実圧力補正に基づいて補正されたPL_Cvは切替部222Sに入力され、チョークの場合はチョーク時のPL_Cv、非チョークの場合は非チョーク時のPL_Cvに切り替えられる。選択されたPL_Cvは実温度補正に基づいて補正される。
なお、実温度補正については、第2の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
メイン燃料供給系統10M、および、トップハット燃料供給系統10Tについても同様に、図21および図22に示すように、補正部222において、M_Cv,TH_Cvの値が補正されるとともに切り替えられる。
上記の構成によれば、各流量調節弁13P,13M,13Tにおける燃料ガスの流れが非チョーク流れであっても、チョーク流れであっても適切に燃料ガスの流量を調節することができる。
なお、上記の第1の実施形態、第2の実施形態および第2の実施形態の変形例では、予混合燃焼方式のガスタービン発電プラントについて説明してきたが、拡散燃焼方式のガスタービン発電プラントに対しても本発明を適用することが可能である。拡散燃焼方式のガスタービン発電プラントの例としては、1種類の拡散燃焼用の燃料ノズルを備えるものや、異なる複数の拡散燃焼用の燃料ノズルを備えるものが挙げられる。
1,101,201 ガスタービン発電プラント
2 圧縮機
3 燃焼器
4 タービン部
5 燃料供給部(燃料供給装置)
10C,110C 共通系統
10M メイン燃料供給系統(燃料供給系統)
10P パイロット燃料供給系統(燃料供給系統)
10T トップハット燃料供給系統(燃料供給系統)
11P パイロットノズル(燃料ノズル)
11M メインノズル(燃料ノズル)
11T トップハットノズル(燃料ノズル)
12C 共通圧力センサ(圧力測定部)
13P パイロット流量調節弁(流量調節弁)
13M メイン流量調節弁(流量調節弁)
13T トップハット流量調節弁(流量調節弁)
20,220 制御装置(燃料流量制御装置)
21,121,221 算出部
22,222 補正部
23 弁制御部
114C 共通圧力調節弁(圧力調節部)

Claims (17)

  1. ガスタービンの燃焼器に設けられた燃料ノズルに対して供給される燃料流量を制御する燃料供給装置であって、
    前記燃料ノズルに燃料を供給する燃料供給系統に設けられ、該燃料供給系統を流れる燃料の流量を調節する複数の流量調節弁と、
    少なくとも、前記燃料の流れに対する前記流量調節弁より上流側の燃料圧力、前記流量調節弁より下流側の燃料圧力として予め定められた圧力、および、前記燃料ノズルに供給する燃料流量とに基づいて、前記燃料ノズルに対応する流量調節弁における必要流量係数を算出する算出部と、
    前記必要流量係数に基づいて、前記流量調節弁の弁開度を制御する弁制御部と、
    が設けられている燃料供給装置。
  2. 前記流量調節弁より上流側の燃料圧力を測定する圧力測定部が設けられ、
    前記必要流量係数の算出に用いられる前記上流側の燃料圧力として、前記圧力測定部により測定された圧力が用いられる請求項1記載の燃料供給装置。
  3. 前記燃料ノズルは、異なる種類の燃料ノズルであって、
    前記異なる種類の燃料ノズルに対して、それぞれ独立して燃料を供給する複数の燃料供給系統に設けられ、該燃料供給系統を流れる燃料の流量を調節する複数の流量調節弁と、
    少なくとも、前記燃料の流れに対する前記流量調節弁より上流側の燃料圧力、前記流量調節弁より下流側の燃料圧力として予め定められた圧力、および、前記異なる種類の燃料ノズルのうちの一の燃料ノズルに供給する燃料流量とに基づいて、前記一の燃料ノズルに対応する流量調節弁における必要流量係数を算出する算出部と、
    前記必要流量係数に基づいて、前記一の燃料ノズルに対応する流量調節弁の弁開度を制御する弁制御部と、
    が設けられている請求項1又は2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記燃料供給系統の全てに燃料を供給する共通系統に設けられ、前記流量調節弁より上流側の燃料圧力を所定の値に調節する圧力調節部が設けられ、
    前記必要流量係数の算出に用いられる前記上流側の燃料圧力として、予め定められた圧力が用いられる請求項3記載の燃料供給装置。
  5. 前記一の燃料ノズルに供給する燃料流量は、前記ガスタービンの負荷に基づき定まる前記燃焼器に対して供給すべき全燃料流量、および、前記異なる種類の燃料ノズルの間の燃料分配比から算出され、
    前記上流側の燃料圧力は、前記全燃料流量に基づいて定められる圧力である請求項4記載の燃料供給装置。
  6. 前記一の燃料ノズルに供給する燃料流量は、前記ガスタービンの負荷に基づき定まる前記燃焼器に対して供給すべき全燃料流量、および、前記異なる種類の燃料ノズルの間の燃料分配比から算出され、
    前記下流側の燃料圧力は、前記全燃料流量に基づいて定められる圧力である請求項3から5のいずれかに記載の燃料供給装置。
  7. 前記下流側の燃料圧力は、前記燃料ノズルが配置された車室内の圧力に基づいて算出された圧力であり、
    前記燃料ノズルが配置された車室内の圧力は、前記全燃料流量に基づいて予め定められた圧力である請求項6記載の燃料供給装置。
  8. 前記算出部において算出された前記必要流量係数を、少なくとも、前記車室内の圧力の実測値に基づいて補正する補正部が、さらに設けられている請求項7記載の燃料供給装置。
  9. 空気を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮された空気および燃料の混合気を燃焼させて高温の燃焼ガスを生成する燃焼器と、
    前記燃焼ガスから回転駆動力を抽出するタービン部と、
    前記燃焼器に前記燃料を供給する請求項1から8のいずれかに記載の燃料供給装置と、
    が設けられているガスタービン発電プラント。
  10. ガスタービンの燃焼器に設けられた燃料ノズルに対して供給される燃料流量を制御する燃料流量制御装置であって、
    少なくとも、前記燃料の流れに対する前記燃料ノズルに対して供給される燃料流量を調節する流量調節弁より上流側の燃料圧力、前記流量調節弁より下流側の燃料圧力として予め定められた圧力、および、前記燃料ノズルに供給する燃料流量とに基づいて、前記燃料ノズルに対応する流量調節弁における必要流量係数を算出する算出部と、
    前記必要流量係数に基づいて、前記流量調節弁の弁開度を制御する弁制御部と、が設けられている燃料流量制御装置。
  11. 前記必要流量係数の算出に用いられる前記上流側の燃料圧力として、測定された圧力が用いられる請求項10記載の燃料流量制御装置。
  12. 前記燃料ノズルは、異なる種類の燃料ノズルであって、少なくとも、前記燃料の流れに対する前記異なる種類の燃料ノズルに対して供給される燃料流量を調節する流量調節弁より上流側の燃料圧力、前記流量調節弁より下流側の燃料圧力として予め定められた圧力、および、前記異なる種類の燃料ノズルのうちの一の燃料ノズルに供給する燃料流量とに基づいて、前記一の燃料ノズルに対応する流量調節弁における必要流量係数を算出する算出部と、
    前記必要流量係数に基づいて、前記一の燃料ノズルに対応する流量調節弁の弁開度を制御する弁制御部と、が設けられている請求項10又は11に記載の燃料流量制御装置。
  13. 前記必要流量係数の算出に用いられる前記上流側の燃料圧力として、予め定められた圧力が用いられる請求項12記載の燃料流量制御装置。
  14. 前記一の燃料ノズルに供給する燃料流量は、前記ガスタービンの負荷に基づき定まる前記燃焼器に対して供給すべき全燃料流量、および、前記異なる種類の燃料ノズルの間の燃料分配比から算出され、
    前記上流側の燃料圧力は、前記全燃料流量に基づいて定められる圧力である請求項13記載の燃料流量制御装置。
  15. 前記一の燃料ノズルに供給する燃料流量は、前記ガスタービンの負荷に基づき定まる前記燃焼器に対して供給すべき全燃料流量、および、前記異なる種類の燃料ノズルの間の燃料分配比から算出され、
    前記下流側の燃料圧力は、前記全燃料流量に基づいて定められる圧力である請求項12から14のいずれかに記載の燃料流量制御装置。
  16. 前記下流側の燃料圧力は、前記燃料ノズルが配置された車室内の圧力に基づいて算出され、
    前記燃料ノズルが配置された車室内の圧力は、前記全燃料流量に基づいて予め定められた圧力である請求項15記載の燃料流量制御装置。
  17. 前記算出部において算出された前記必要流量係数を、少なくとも、前記車室内の圧力の実測値に基づいて補正する補正部が、さらに設けられている請求項16記載の燃料流量制御装置。
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