JP5741887B2 - 周波数測定システム、周波数測定方法、及び周波数測定システムを備える電子機器 - Google Patents

周波数測定システム、周波数測定方法、及び周波数測定システムを備える電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5741887B2
JP5741887B2 JP2009235148A JP2009235148A JP5741887B2 JP 5741887 B2 JP5741887 B2 JP 5741887B2 JP 2009235148 A JP2009235148 A JP 2009235148A JP 2009235148 A JP2009235148 A JP 2009235148A JP 5741887 B2 JP5741887 B2 JP 5741887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
gate time
unit
short gate
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009235148A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011080948A (ja
Inventor
正義 轟原
正義 轟原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2009235148A priority Critical patent/JP5741887B2/ja
Publication of JP2011080948A publication Critical patent/JP2011080948A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5741887B2 publication Critical patent/JP5741887B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measuring Frequencies, Analyzing Spectra (AREA)

Description

本発明は周波数測定装置および電子機器等に関し、特に、被測定信号を所定のサンプリング周期で連続的に計数し、計数値列から高周波成分を除いて周波数変動成分を検出する短ゲートタイムカウント方式周波数測定装置の改良に関する。
周波数測定の方式には、決められたゲートタイム内に通過するパルスをカウントする直接カウント方式(例えば、特許文献1参照)、パルス周期を正確に計測しその時間の逆数から周波数を求めるレシプロカル方式(例えば、特許文献2参照)、ΔΣ変調信号を得る
ことで周波数を知る方式(例えば、特許文献3参照)が知られている。
特開2001−119291号公報 特開平5−172861号公報 米国特許第7230458号
出願人は、上記に加え新たな提案として、短ゲートタイムカウント方式(短ゲートカウント方式、短ゲート方式)による周波数測定装置を提案している(特願2008−099721号)。
この周波数カウント方式は、所定の短いゲートタイムでパルス列状の被測定信号を途切れることなく繰り返しカウント(サンプリング)し、得られたカウント値の列から高周波成分を取り除く(フィルタリング)ようにしたもので、時間分解能・周波数分解能ともに大幅に改善することができる。本方式の周波数カウンタは、カウンタ回路と小規模な演算回路で構成することが可能であり、回路規模の増大を抑えつつマルチチャネル化が容易であるという特長を持つ。また、サンプリング周波数を高めるほど分解能が向上する等の特徴がある。
しかしながら、この短ゲートタイムカウント方式においては、一定の条件下においてパターン雑音が発生する。パターン雑音は原理的に避けることはできない。これを問題ないレベルまで低減するには、サンプリング周波数を高めることやローパスフィルタの特性を改善する(フィルタの段数を増やす)ことで対処することが出来る。その反面、サンプリング周波数を高めに設定するものとすれば周波数測定の周波数分解能が制限される。また、周波数測定装置のローパスフィルタの段数を高くすれば周波数測定の時間分解能が低下する。
本発明の一態様は短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置において、パターン雑音の影響を低減するものである。
また、本発明の一態様は短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置において、周波数分解能や時間分解能を低下させずにパターン雑音の影響を低減するものである。
上記課題に対応する本発明の実施の形態の周波数計測システムは、供給される被測定信号の周波数に対応したカウント値を発生する、サンプリング周波数を異にする短ゲートタイムカウント方式の複数の周波数測定装置と、前記複数の周波数測定装置のうちいずれかの出力を選択する選択部と、前記複数の周波数測定装置各々におけるパターン雑音レベルを推定し、前記選択部にパターン雑音レベルのより低い周波数測定装置を選択させる制御部と、を備え、前記制御部が、各周波数測定装置について前記カウント値に基づいて被測定信号の周波数を各周波数測定装置のサンプリング周波数で割り算した結果の小数値部分を動作点パラメータとして算出する動作点計算部と、予め動作点パラメータとパターン雑音レベルとの関係を記憶した記憶部と、各周波数測定装置の動作点パラメータからより低いパターン雑音レベルの周波数測定装置を推定し、当該周波数測定装置の出力を前記選択部に選択させる選択制御部と、を有する。
かかる構成によれば、各周波数測定装置を異なるサンプリング周波数で動作させているため、各周波数測定装置におけるパターン雑音の発生状況を違えることができる。パターン雑音特性は動作点パラメーター(簡易に表現すれば、被測定周波数とサンプリング周波数の比)の関数であり、鋭いピーク特性を持つため、パターン雑音の発生状況が異なれば、各周波数測定装置の出力のパターン雑音のピークが重なることを避けることができる。
ここで、動作点パラメータは、(被測定周波数/サンプリング周波数)−Int(被測定周波数/サンプリング周波数)として定義される。ただし、Int(c)はcの整数部を返す関数である。動作点パラメータの性質については後述の実施例で説明する。
従って、サンプリング周波数を高めることや(ローパス)フィルタの特性を改善する等の対策を取らずとも、複数の周波数測定装置の出力のうちから最適な出力を選択することで雑音レベルを低減することができ、時間分解能を犠牲にせずに周波数分解能を改善することができる。
上記複数の短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置は少なくとも第1及び第2周波数測定装置を含み、上記第1周波数測定装置は、上記被測定信号を第1サンプリング周波数で計数し、該被測定信号の周波数に対応した一連のカウント値を出力する第1短ゲートタイムカウンタ部と、上記第1短ゲートタイムカウンタ部の一連のカウント値をフィルタリングして上記被測定信号の周波数に対応する信号を出力する第1ローパスフィルタと、を含み、上記第2周波数測定装置は、上記被測定信号を第2サンプリング周波数で計数し、該被測定信号の周波数に対応した一連のカウント値を出力する第2短ゲートタイムカウンタ部と、上記第2短ゲートタイムカウンタ部の一連のカウント値をフィルタリングして上記被測定信号の周波数に対応する信号を出力する第2ローパスフィルタと、を含むことが望ましい。
かかる構成とすることによって各部周波数測定装置(第1及び第2周波数測定装置)は短ゲートタイムカウント法によって構成されるので、比較的に簡易な回路構成で時間分解能・周波数分解能に優れる。
上記制御部が、上記被測定信号と上記各々の周波数測定装置のサンプリング周波数から各周波数測定装置の動作点を計算する動作点算出部と、予め動作点と雑音レベルとの関係を記憶した記憶部と、上記各々の周波数測定装置の動作点からより低い雑音レベルの周波数測定装置を判別し、当該周波数測定装置の出力を前記選択部に選択させる選択制御部と、を含むことが望ましい。それにより複数の周波数測定装置の中からパターン雑音の少ない周波数測定装置を選択することができる。
また、上記第1及び第2周波数測定装置の各々が、上記ローパスフィルタの後段に出力を調整するスケーリング部を含むことが望ましい。同一被測定信号を測定する第1及び第2周波数測定装置はサンプリング周波数を異にするので、後段のローパスフィルタに入力される計数値も異なる。そこで、スケーリング部によってローパスフィルタの出力値差(あるいはレベル差)を調整し、同一の被測定信号値に対して同じ値が出力されるようにする。それにより、スケーリング部後段のセレクタによって各部周波数測定装置の出力を切り換えてもセレクタ出力に段差(レベルシフト)が生じない。
また、本発明の実施形態の周波数測定システムは、被測定信号を第1サンプリング周波数で計数し、該被測定信号の周波数に対応した一連のカウント値を出力する第1短ゲートタイムカウンタ部と、被測定信号を第2サンプリング周波数で計数し、該被測定信号の周波数に対応した一連のカウント値を出力する第2短ゲートタイムカウンタ部と、前記第1及び第2短ゲートタイムカウンタ部からの出力のうちいずれかを選択して出る選択部と、上記選択部の出力を調整するスケーリング部と、上記第1短ゲートカウンタ部の出力及び上記第2短ゲートカウンタ部の出力をさらにそれぞれフィルタリングしてから上記選択部に出力するか、または、上記スケーリング部の出力をフィルタリングして出力する、ローパスフィルタと、上記選択部に上記第1短ゲートタイムカウンタ部の出力及び第2短ゲートタイムカウンタ部の出力のうちいずれかの出力を選択させ、上記スケーリング部に選択した短ゲートタイムカウンタ部に対応した調整値を指令する制御部と、を備え、上記制御部が、上記第1及び第2短ゲートタイムカウンタ部について前記カウント値に基づいて被測定信号の周波数をサンプリング周波数で割り算した結果の小数値部分を動作点パラメータとして算出する動作点計算部と、予め動作点パラメータとパターン雑音レベルとの関係を記憶した記憶部と、算出した動作点パラメータから上記第1及び第2短ゲートタイムカウンタ部のうちよりパターン雑音レベルの低い方を推定し、推定した当該短ゲートタイムカウンタ部の出力を上記選択部に選択させると共に選択された短ゲートタイムカウンタ部に対応した調整値を上記スケーリング部に指令する選択制御部と、を有する。
また、参考例の周波数測定装置は、被測定信号を第1サンプリング周波数で計数し、該被測定信号の周波数に対応した一連のカウント値を出力する第1短ゲートタイムカウンタ部と、被測定信号を第2サンプリング周波数で計数し、該被測定信号の周波数に対応した一連のカウント値を出力する第2短ゲートタイムカウンタ部と、上記一連のカウント値をフィルタリングして上記被測定信号の周波数に対応する信号を出力するローパスフィルタと、上記第1及び第2短ゲートタイムカウンタ部の出力のうちいずれかを選択して上記ローパスフィルタに出力する選択部と、上記ローパスフィルタの出力を調整するスケーリング部と、上記第1及び第2短ゲートタイムカウンタ部におけるパターン雑音レベルを推定し、その結果に基づいて上記選択部によりパターン雑音レベルの低い第1又は第2短ゲートタイムカウンタ部の出力を選択させ、上記スケーリング部に選択した短ゲートタイムカウンタ部に対応した調整値を指令する制御部と、を備える。
かかる構成によれば、複数の短ゲートタイムカウンタ部の各々を異なるサンプリング周波数で動作させているため、各短ゲートタイムカウンタ部と共用のローパスフィルタとの組み合わせにおけるパターン雑音の発生状況を違えることができる。パターン雑音特性は動作点パラメーターの関数であり、鋭いピーク特性を持つため、パターン雑音の発生状況が異なれば、各短ゲートタイムカウンタ部とローパスフィルタの組み合わせによる周波数測定装置の出力のパターン雑音のピークが重なることを避けることができる。したがって、各短ゲートタイムカウンタ部の出力を適宜に選択することで雑音レベルを低減することができ、時間分解能を犠牲にせずに周波数分解能を改善することができる。短ゲートタイムカウンタ部は2つに限られず、複数設けることが出来、それにより、動作点パラメータを複数設定することが出来る。
また、かかる構成によれば、複数の短ゲートタイムカウンタがローパスフィルター、スケーリング部を共用するので回路数、部品数、メモリ量などを減らすことが出来る利点がある。
上述した制御部は、現在選択している周波数測定装置の雑音レベルが基準値を超えるときに上記選択部に周波数測定装置の選択を行わせる、ことが望ましい。それにより、出力の頻繁な切換を回避しつつ、SNを改善することが可能となる。
また、本発明の実施の形態の電子機器は、上述した周波数測定装置をモジュールとして搭載することを特徴とする。上述した周波数測定装置は、同じ性能を発揮するよう設計された従来型カウンタ(レシプロカルカウンタ)に比べ省電力で小型であるため、ある物理量を水晶振動子の周波数変化に変換するようにした水晶デバイス、例えば、圧力センサ、加速度センサや、振動子基板表面の微量の質量変化を周波数変化に変換するようにしたQCM(Quartz Crystal Microbalance)デバイス(質量センサ、ニオイセンサ、ガスセンサ、バイオセンサ等)等に使用して好適である。また、これらを複数組み合わせて使用する機器に使用して好適である。
本発明の実施の形態の周波数測定方法は、被測定信号が入力される短ゲートタイムカウント方式の複数の周波数測定装置の各々を異なるサンプリング周波数で動作させ、上記被測定信号の周波数を上記周波数測定装置のサンプリング周波数で割り算した結果の小数値部分で定義される動作点パラメータを上記複数の周波数測定装置の各々について計算し、予め記憶した上記動作点パラメータとパターン雑音レベルの関係から上記複数の周波数測定装置の出力値におけるパターン雑音レベルを推定し、上記複数の周波数測定装置のうちパターン雑音レベルのより低い周波数測定装置の出力値を選択する
参考例の周波数測定方法は、被測定信号が入力される複数の周波数測定装置の各々を異なるサンプリング周波数で動作させ、上記被測定信号と上記複数の周波数測定装置の各々のサンプリング周波数とから上記複数の周波数測定装置の各々の動作点パラメータを計算し、予め記憶した上記複数の周波数測定装置の各々の動作点パラメータに対応するパターン雑音レベルから上記複数の周波数測定装置の各々の周波数測定装置のパターン雑音レベルを判断し、上記複数の周波数測定装置の各々のうちパターン雑音レベルのより低い周波数測定装置の出力を選択する。
かかる周波数測定方法によれば、各周波数測定装置を異なるサンプリング周波数で駆動しているため、各周波数測定装置におけるパターン雑音の発生状況を違えることができる。パターン雑音の発生状況が異なれば、各周波数測定装置の出力のパターン雑音ピークが重なることを避けることができる。従って、複数の各周波数測定装置の出力から最適な出力を選択することで雑音レベルを低減することができ、サンプリング周波数を高めることやフィルタの高次数化等の対応策をとらずに済み、時間分解能を犠牲にせずに周波数分解能を改善することができる。
また、本発明の実施の形態の周波数測定方法は、サンプリング周波数が異なる複数の短ゲートタイムカウンタ部によって被測定信号を同時に計数して複数の出力値列を形成し、上記被測定信号の周波数を上記サンプリング周波数で割り算した結果の小数値部分で定義される動作点パラメータを上記複数の短ゲートタイムカウンタ部の各々について計算し、予め記憶した上記動作点パラメータとパターン雑音レベルの関係から上記複数の短ゲートタイムカウンタ部の出力値におけるパターン雑音レベルを推定し、上記複数の短ゲートタイムカウンタ部のうちよりパターン雑音レベルの低いものの出力値列を選択し、選択した出力値列に上記複数の短ゲートタイムカウンタ部相互の出力差分を補償し、補償した出力値列をローパスフィルタを介して測定値出力とする
また、参考例の周波数測定方法は、動作点パラメータが異なる複数の短ゲートタイムカウンタ部によって被測定信号を同時に計数して複数の出力値列を形成し、各短ゲートタイムカウンタ部の動作点パラメータに基づいていずれかの短ゲートタイムカウンタ部の出力値列を選択し、選択した出力値列に短ゲートタイムカウンタ部相互の出力差分を補償し、補償した出力値列をローパスフィルタを介して測定値出力とする。
かかる周波数測定方法によれば、各周波数測定装置を異なる動作点パラメータで駆動しているため、各周波数測定装置におけるパターン雑音の発生状況を違えることができる。パターン雑音の発生状況が異なれば、各周波数測定装置の出力のパターン雑音ピークが重なることを避けることができる。従って、複数の各周波数測定装置の出力から最適な出力を選択することで雑音レベルを低減することができ、サンプリング周波数を高めることやフィルタの高次数化等の対応策をとらずに済み、時間分解能を犠牲にせずに周波数分解能を改善することができる。
短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置を説明する説明図である。 短ゲートタイムカウンタ部の構成例を説明する説明図である。 他の短ゲートタイムカウンタ部の構成例を説明する説明図である。 ローパスフィルタ部の構成例(アナログフィルタ)を説明する説明図である。 ローパスフィルタ部の構成例(デジタルフィルタ)を説明する説明図である。 短ゲートタイムカウンタ部の出力例を説明するグラフである。 ローパスフィルタ部の出力例を説明するグラフである。 短ゲートタイムカウント方式におけるパターン雑音を説明する説明図である。 第1実施例の短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置の構成例を説明する説明図である。 各周波数測定装置の動作点パラメータに基づいて測定出力を選択する動作を説明する説明図である。 2つの周波数測定装置の出力からSN比の良い出力部分を選択して出力を合成する例を説明するグラフである。 4つの周波数測定装置の出力からSN比の良い出力部分を選択して出力を合成する例を説明するグラフである。 4つの周波数測定装置の出力からSN比の良い出力部分を選択して出力を合成する例を説明するグラフである。 4つの周波数測定装置の出力からSN比の良い出力部分を選択して出力を合成する例を説明するグラフである。 4つの周波数測定装置の出力からSN比の良い出力部分を選択して出力を合成する例を説明するグラフである。 4つの周波数測定装置の出力からSN比の良い出力部分を選択して出力を合成する例を説明するグラフである。 4つの周波数測定装置の出力の平均値をプロットした比較例を示すグラフである。 第2実施例の短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置(スケーリング部共用)を説明する説明図である。 第3実施例の短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置(ローパスフィルタ部、スケーリング部共用)を説明する説明図である。
本願の実施の形態においては、複数の短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置を異なる動作点パラメータで同時に作動させ、各周波数測定装置の出力のうち低雑音のものを選択する。雑音レベルの判別には動作点パラメータを利用する。
また、他の実施の形態においては、一つの周波数測定装置が複数の短ゲートタイムカウンタ部を含む構成とし、各短ゲートタイムカウンタ部を異なる動作点パラメータで動作させる。各短ゲートタイムカウンタ部の動作の相違による出力差をスケーリング部によって調整し、同じ被測定信号を計測している短ゲートタイムカウンタ部の出力の選択を変えても装置出力にレベル(数値)変化が生じないようにする。
また、他の実施の形態においては、ローパスフィルター部やスケーリング部が共用される。
(用語の説明)
まず、実施例におけるいくつかの用語について説明する。
「短ゲートタイムカウント方式」は、パルス列状の被測定信号を短いゲート時間で連続的に計数し、得られた計数値の列を高周波を除去するローパスフィルタで処理して、周波数に対応する信号を得る周波数測定方式である。
「動作点パラメータ」は、被測定周波数とサンプリング周波数の比として表され、実施例では、以下の式で表されるように使用の便宜上周波数比のうち0〜1の範囲(0〜0.5の範囲)を利用している。
動作点パラメータ=(被測定周波数/サンプリング周波数)−Int(被測定周波数/サンプリング周波数) ただし、Int(c)はcの整数部を返す関数である。
上記式より、動作点は0〜1の間の値を取る。パターン雑音の強度は動作点の複雑な関数であり、動作点0.5で対称性を持つ。すなわち、動作点0.5−dにおけるパターン雑音強度は、動作点0.5+dにおけるパターン雑音強度に等しいという性質がある(0<d≦0.5)。図8の雑音強度と動作点の関係は、動作点0〜0.5の範囲で示している。
「パターン雑音」は、短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置において動作点(被測定周波数とサンプリング周波数の比)が単純な有理数値に近い場合、大きなパターン雑音が発生する。ΔΣ変調においては、出力が周期的系列を生成するような入力値があり
、これに近い入力が加えられた場合に発生するパターン雑音が知られているが、これと同じアナロジーである。
しかしながら、ΔΣ変調時におけるパターン雑音の回避方法と、短ゲートタイムカウン
ト方式におけるパターン雑音の回避方法では、その思想が異なる。ΔΣ変調の場合、パタ
ーン雑音自体を抑制するために高次の構成や多段の構成とする工夫がなされる。これは、ダイナミックレンジと同程度の入力信号変化を扱うことに起因する。
短ゲートタイムカウント方式の場合、入力信号変化の幅をダイナミックレンジに対してある範囲に収まるように設計することが可能であるため、構成を変更することなく、動作点を適宜選ぶことによりパターン雑音を回避することができる。
なお、出願人はパターン雑音のより詳細な例について特願2008−255667号によって説明している。
(短ゲートタイムカウント法)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。まず、特願2008−099721号によって提案された「短ゲートタイムカウント法」を使用する周波数測定装置の概略を図1乃至図7を参照して説明する。各図において、対応する部分には、同一符号を付している。
図1において、信号源10はパルス列信号を発生する。信号源(パルス発生器)10は、例えば、発振周波数f0が30MHzの水晶発振器であり、例えば、ニオイセンサ、ガスセンサ、バイオセンサなどの検出部に相当する。ニオイ物質などが水晶振動子に付着すると付着量に応じて発振周波数が低下する。このパルス列信号は短ゲートタイムカウンタ部(以下、単に「短ゲートカウンタ部」とも称する。)20に供給される。短ゲートタイムカウンタ部20は、供給されるパルス列信号のパルス計数を短いゲート時間で途切れることなく行う。カウント値はパルス列信号の周波数(時間間隔)と対応関係にあり、ローパスフィルタ(LPF)30に逐次供給される。
図2は、短ゲートタイムカウンタ部20の第1の構成例を示している。短ゲートタイムカウンタ部20は、信号源から供給されるパルス列信号を途切れることなく計数する(入力信号に対して不感期間を設けない)ことが望ましい。
そこで、第1の実施例では、第1カウンタ21と第2カウンタ22の2つのカウンタを備える構成とする。パルス列信号は第1カウンタ21と第2カウンタ22の両方に供給される。制御部23は両カウンタにゲート信号、リセット信号を夫々送り、両カウンタの出力をスイッチを介してローパスフィルタ部30に供給する。両カウンタから計数値を交互に出力し、一方が計数しているときに他方がリセットやデータ転送などをすることによって、カウンタのリセットやデータ転送時に生ずる不感期間を回避する。なお、制御部23はハードウエアとして構成しても良いし、パソコンなどによってソフトウェアで構成しても良い。
図3は、短ゲートカウンタ部20の第2の構成例を示している。この実施例では1つのカウンタ24を用いている。カウンタ24は直接カウント方式のカウンタであり、サンプリングしたパルス信号を常時計数し累積値を出力する(リセットしない)。カウンタ24の出力は減算器25と前回累積値を保持するレジスタ26に送られる。減算器25はカウンタ24から出力される今回累積値から前回累積値を減じて今回計数値を得て、ローパスフィルタ部30に供給する。装置全体の動作は図1の測定装置の場合と同様である。
図4は、ローパスフィルタ部30をアナログ回路で構成した例を示す。この例では、抵抗R1〜R3、キャパシタC1,C2、オペアンプOP1からなるローパスフィルタを二段接続としている。これ等の回路定数を適宜に選定することによって、(図示しないD/A変換器によって)アナログ信号に変換されたカウンタ24の出力信号から第1の周波数成分(あるいは第1の周波数以上の高域成分)を除去(抑制)する。ローパスフィルタのカットオフ周波数や信号レスポンス特性は、出力信号のS/N(信号/雑音)比、出力信号の波形応答特性等によって適宜に設定される。短ゲートタイムカウンタ20から1ビットシリアルで出力される場合には、そのままローパスフィルタ部30に入力することが出来る。短ゲートカウンタ20からnビットで出力される場合には、nビット出力に対応したD−A変換器を介して入力することが出来る。
図5は、ローパスフィルタ部30を移動平均フィルタ(デジタルフィルタ)によって構成した例を示す。同図において、31は加算器、32はシフトレジスタ、33は減算器、34はインバータ、35は各部に動作タイミングクロックなどを供給する制御部、36は割算器である。
カウンタから出力された計数値は、加算器31とタップ数相当の記憶領域を備えるシフトレジスタ32の両方に与えられる。シフトレジスタ32内を平均値計算の対象となるN個のデータが他と同期して順次移動する。加算器31の他方には前回計算のトータル値が供給されており、加算器は新計数値と前回のトータル値とを加算する。この累積加算値からシフトレジスタ32で先頭の(旧い)データの計数値を減算器33で除き、これを新トータル値とする。新トータル値を前回トータル値として加算器に戻し、新トータル値を除算器36で対象データ数Nで割り算する。このような計算を全データについて行うことによって移動平均値が求められる。ここで、割算器は出力値をスケーリングする機能を持つが、スケーリングを気にしなくても良い場合は省略することができる。移動平均フィルタを多段の構成とする場合、最終段にのみ割算器を配しても良い。
図6は、短ゲートタイムカウンタ20におけるカウント値の出力の例を示している。この例では、サンプリング周波数100Hz(ゲート時間0.01秒)でパルス列信号を計数した場合を示している。サンプリング周波数100Hzの場合には、周波数分解能も100Hzまで低下するため、1つの計数値のみからは供給パルス列信号の100Hz以下の情報を検出できないが、1秒間に100個の計数値が得られることになる。計数値の100倍である周波数は、30,072,300Hzと30,072,400Hzの間に時間軸上にパルス状に分布している。
ここで、サンプリングにおける量子化誤差(±1カウント誤差)について説明する。例えば、直接カウント方式のカウンタで123.34Hzで安定しているパルス列信号を測定する場合について検討する。
ゲート時間10秒の場合: 10秒ごとに1233カウント又は1234カウント
これを1/10倍した、123.3Hzもしくは123.4Hzの表示(10秒ごと)となる。(測定誤差は0.1Hz)
ゲート時間1秒の場合: 1秒ごとに123カウント又は124カウント
123Hzもしくは124Hzの表示(1秒ごと)となる。(測定誤差は1Hz)
ゲート時間0.1秒の場合: 0.1秒ごとに12カウント又は13カウント
これを10倍した、120Hzもしくは130Hzの表示(0.1秒ごと)となる。(測定誤差は10Hz)
ゲート時間0.01秒の場合: 0.01秒ごとに1カウント又は0カウント
これを100倍した、100Hzもしくは200Hzの表示(0.01秒ごと)となる。(測定誤差は100Hz)
このように、ある一点の周波数で安定しているパルス列信号をカウントした場合、計数値はゲート時間によって定まる2つの値間を振幅とするパルス列状に分布する。一方、カウントするパルス列信号の周波数が変動する場合でも、変動が上記測定誤差に収まる範囲であれば、計数値は2つの値間を振幅とするパルス列状に分布するのに変わりない。例えばゲート時間0.01秒の場合、カウントするパルス列信号の周波数の変動が100〜200Hzの間で収まっている限り、100Hzもしくは200Hzの表示が得られる。
図6に示すように、1秒未満の短いゲート時間でサンプリングを行う短ゲートタイムカウント方式では、カウント値がパルス列として振る舞い、被測定周波数の変化に応じパルス列の頻度(粗密)が変化する。振動周波数の大小が当該パルス列の密度の大小に対応する。カウントするパルス列信号の周波数に関する情報は、パルス列として振る舞うカウント値の周波数スペクトルの低域成分に存在する。そこで、ローパスフィルタによってカウント値から低域成分を抽出する(量子化誤差に起因する高調波成分を除去する)ことによってカウントするパルス列信号の周波数の情報を復調することが出来る。
図7は、上述したカウント値の列(図6参照)をタップ数512の(デジタル)ローパスフィルタ部30に与えて高周波成分を除去した例を示している。同図に示されるように供給されたパルス列信号の周波数の変化が連続的な(アナログ的)な曲線として出力される。100Hzのサンプリング周期の計数では測定不能な領域まで、特に、1Hz以下の周波数変化まで検出することが可能となっている。
このように、短ゲートタイムカウント方式では、ゲート時間を短くする(サンプリング周波数を高くする)と、各々の測定誤差は大きくなるがたくさんの測定値の列が得られ、ローパスフィルタによって高域成分(あるいはある周波数成分)を取り除くことが出来、周波数測定分解能は向上する。前述したように、ローパスフィルタの特性は、出力信号の所要のS/N、信号応答性などに応じて適宜に設計される。短ゲートタイムカウント方式では、回路規模を小さく抑えることができるため、マルチチャンネル化が容易である。アナログローパスフィルタを用いることによってアナログ出力にも対応することが可能である等の利点を有する。
(パターン雑音)
短ゲートタイムカウント方式は上述した利点を有するものであるが、種々の実験の結果、信号源10が出力する被測定信号(パルス列信号)の周波数と短ゲートタイムカウンタ20のサンプリング周波数との組み合わせによっては、パターン雑音(ノイズ)が発生(レベル増加)する場合があることが判った。短ゲートタイムカウント方式において生じる雑音について、図8を参照して説明する。
まず、信号源としてパルス発生器10を使用し、被測定信号の周波数を種々に変化する。短ゲートカウンタ部20のサンプリング周波数は100Hz、ローパスフィルタ部30は3段移動平均フィルタ(タップ数30)としている。
図8は、被測定周波数とサンプリング周波数との比(動作点パラメータ0〜0.5)に対するパターン雑音レベルを示すグラフである。パターン雑音レベルは最大値を1とする相対値(任意単位)で示されている。
上述したように、動作点パラメータは特性把握の便宜上用いられており、以下のように定義される。動作点パラメータ=被測定周波数÷サンプリング周波数−Int(被測定周波数÷サンプリング周波数) ただし、Int(c)はcの整数部を返す関数である。定義式より、動作点パラメータは0〜1の間の値を取ることがわかる。パターン雑音のレベル(強度)は動作点パラメータの複雑な関数であり、動作点0.5で対称性を持つ。すなわち、動作点0.5−dにおけるパターン雑音レベル強度は、動作点0.5+dにおけるパターン雑音強度に等しいという性質がある(0<d≦0.5)。そこで、図8では、雑音強度と動作点の関係は、動作点0〜0.5の範囲で示している。
(パターン雑音の低減方法)
次に、短ゲートタイムカウント法の周波数測定装置におけるパターン雑音の低減について説明する。パターン雑音を低減するためには、雑音レベルの低い動作点パラメータとなるように周波数測定装置の動作を設定すればよい。動作点パラメータを調整する方法としては、(1) 被測定信号の周波数を調整する。(2) 被測定信号の周波数を見かけ上変化させる。(3) サンプリング周波数を調整する等が考えられる。
そこで、出願人は特願2008−255667号で短ゲートタイムカウント方式でパターン雑音を低減した周波数測定装置を提案し、被測定信号を発生する発振器の周波数調整(f調)、カウンタ部の前段に分周器・逓倍器配置、短ゲートタイムカウント部のクロック信号の周波数を調整する等の解決策を開示している。
本願発明では、先の提案のように一つの周波数測定装置の内部パラメータを最適に調整するのではなく、複数(適宜な数)の周波数測定装置(あるいは短ゲートタイムカウンタ部)を使用する。各周波数測定装置(あるいは短ゲートタイムカウンタ部)は異なる動作点パラメータで同時に動作する。そして、被測定信号の周波数変化によって各周波数測定装置(あるいは短ゲートタイムカウンタ部)の動作点パラメータも変化する。これを制御装置(CPUなど)によって観察して雑音の少ない動作点パラメータで動作している周波数測定装置(あるいは短ゲートタイムカウンタ部)の出力を逐次選択する。選択した出力を各周波数測定装置(あるいは短ゲートタイムカウンタ部)の出力差分で補償して測定値とする。それによって広い測定周波数範囲においてSNの良い出力を得る。
(実施例1)
まず、実施例の構成を説明し、その後に雑音を除去する動作について説明する。
図9は、第1実施例の短ゲートタイムカウント方式の周波数測定装置の構成(周波数測定システム)を説明する説明図である。同図において図1と対応する部分には同一符号を付している。なお、ゲートクロック発生回路や電源回路等は知られたものが使用されるので説明を省略する。
同図に示すように、信号源10からパルス列状の被測定信号foが短ゲートタイムカウント方式の第1周波数測定装置C1、第2周波数測定装置C2、…及び第n周波数測定装置Cnに供給される。第1周波数測定装置C1乃至第n周波数測定装置Cnの各測定出力はセレクタ50に供給される。セレクタ50は後述の制御部100から供給される信号に応じていずれか一つの測定出力を選択し、図示しない装置出力端に導出する。
第1周波数測定装置C1は、短ゲートタイムカウンタ部20、ローパスフィルタ部30及びスケーリング部40によって構成される。短ゲートタイムカウンタ部20は図示しないサンプリング周波数fs1のゲートクロックに同期して被測定信号foを計数する。短ゲートタイムカウンタ部20の動作点パラメータは(fo/fs1)−Int(fo/fs1)に設定される。ローパスフィルタ部30は、供給される計数値列から高周波成分を除去して被測定信号の周波数の大小に対応したレベル(あるいは数値)信号が得られる。スケーリング部40は同一周波数の被測定信号foに対して他の周波数測定装置と同じ出力が得られるようにローパスフィルタの30の出力値をスケーリング係数k1で調整し、レベル調整(あるいは数値を加減したオフセット調整)した出力値をセレクタに供給する。ローパスフィルタ部30及びスケーリング部40はデジタル回路あるいはアナログ回路のいずれで構成しても良い。
第2周波数測定装置C2乃至第n周波数測定装置Cnも同様に構成されるが、第2周波数測定装置C2の動作点パラメータは(fo/fs2)−Int(fo/fs2)に設定される。ここで、fs2は図示しないサンプリング周波数fs2のゲートクロックである。また、スケーリング係数k2で調整される。以下同様に、第n周波数測定装置Cnの動作点パラメータmnは(fo/fsn)−Int(fo/fsn)に設定され、スケーリング係数knで調整される。
いずれかの短ゲートタイムカウンタ部20(実施例では第1周波数測定装置C1)のカウント値は制御部100にも供給される。制御部100は動作点算出部110、選択制御部120、選択テーブル130等によって構成される。
動作点算出部110は、周波数測定装置C1の短ゲートタイムカウンタ部20から出力されるカウント値を収集し、一定時間におけるカウント値の分布に基づき動作点パラメータを推定する。カウント値の合計をΣ、収集したカウント値の個数をnとおくと、定義より、Σ/n−Int(Σ/n)で推定することができる。この際、必要な推定精度となるようnを調整する。各々の周波数測定装置における動作点パラメータm1〜mnは、被測定信号の測定周波数foと、サンプリング周波数fs1〜fsnが与えられれば、、m1=fo/fs1−Int(fo/fs1)、m2=fo/fs2−Int(fo/fs2)、mn=fo/fsn−Int(fo/fsn)の関係より知ることができる。これ等の各周波数測定装置の短ゲートタイムカウンタ部20の動作点パラメータの計算結果を選択制御部120に出力する。
なお、被測定信号foの周波数が変化すると、動作点パラメータm1〜mnは一定の関係を保って移動する。したがって、いずれか一箇所の短ゲートタイムカウンタ部の出力を監視し、動作点パラメータを計算すれば、他の動作点パラメータは機械的に決まり、全ての周波数測定装置の動作点パラメータを知ることが出来る。
選択制御部120は、予め記憶部130に保持された図8に示すような動作点パラメータ対パターン雑音強度のテーブルを参照し、各周波数測定装置の動作点パラメータの雑音レベルを判別(推定)する。そして、雑音レベルの低い周波数測定装置の出力を選択するようにセレクタ50に指令信号を供給する。後述の例では、更に選択制御部120は選択した周波数測定装置に対応するケーリング係数knをスケーリング部に設定する。記憶部130は測定装置に内蔵されるコンピュータシステムのメモリ装置やネットワーク上のデータベースなどが該当する。動作点算出部110、選択制御部120、記憶部130は、例えば、コンピュータシステムによって構成される。
このようにして、より雑音レベルの低い周波数測定装置の出力がセレクタ50によって装置出力端に導出され、SNの良い出力が得られる。
なお、図示しないが、周波数既知のパイロット信号foを短ゲートタイムカウンタ20に比較用に入力し、ローパスフィルタ部30の出力を観察することによって発振周波数foに対するパターン雑音レベルを得ることができ、foを周波数掃引することで動作点パラメータ対パターン雑音特性(図8に相当)も容易に測定することが可能となる。
次に、図10を参照して複数の周波数測定装置(あるいは短ゲートタイムカウンタ部)が2つである場合についての制御部100の選択動作について更に説明する。周波数測定装置が3以上の場合には、選択対象が増えるが、制御動作は同様である。
図10において、Aで示されるグラフは周波数測定装置C1の動作点パラメータの変化範囲におけるパターン雑音強度特性の例を拡大して示している。また、Bで示されるグラフは周波数測定装置C2の動作点パラメータの変化範囲におけるパターン雑音強度特性の例を拡大して示している。
例えば、被測定信号foの周波数変化によって周波数測定装置C1の動作点パラメータm1が0.23〜0.30の間で変化するとき、周波数測定装置C2の動作点パラメータm2が0.32〜0.40(m1+0.09)の間で変化する場合を説明する。グラフAでは動作点パラメータ0.25にパターン雑音のピークが存在し、グラフBでは動作点パラメータ0.333にパターン雑音のピークが存在している。
しかし、周波数測定装置C1における動作点m1が0.25であるとき大きなパターン雑音が生じるが、周波数測定装置C2の動作点m1の0.25に対応する動作点パラメータm2の0.34におけるパターン雑音は大きくならない。同様に周波数測定装置C2における動作点m2が0.333であるとき大きなパターン雑音が生じるが、周波数測定装置C1の対応する動作点m1の0.243におけるパターン雑音は大きくならない。
上述したように、動作点パラメータm1と動作点パラメータm2との関係は、被測定周波数foおよび2つのサンプリング周波数fs1、fs2が決まれば1対1に対応するので、いずれかの動作点パラメータを知ることで他の周波数測定装置の動作点パラメータも判る。周波数測定装置が3以上である場合の複数の動作点パラメータmnについても同様である。
制御部100は、周波数測定装置C1の動作点パラメータm1に基づいて予め記憶部130に記憶したテーブル(図8)を参照してパターン雑音強度の大小関係を知ることができる、また、他の周波数測定装置C2における動作点パラメータm2をm1+d(=0.09)により計算し、周波数測定装置C1及びC2のパターン雑音強度の大小関係を知ることができる(図10)。
制御部100は、例えば、現在選択している周波数測定装置C1の動作点パラメータの値がパターン雑音強度の高い領域0.25に接近すると、あるいは雑音強度が所定値を越えると、雑音強度のより小さい周波数測定装置C2の出力を選択する。制御部100は、周波数測定装置C2の出力を選択した後も動作点パラメータの値を監視し、雑音強度の高い領域に接近すると、あるいは雑音強度が所定値を越えると、雑音強度のより小さい周波数測定装置C1(あるいは他の周波数測定装置)の出力を選択する。周波数測定装置が3以上の場合には、各周波数測定装置の動作点パラメータからそれぞれの雑音強度を判別して雑音強度の低い周波数測定装置を選択する。
なお、例えば、いずれかの周波数測定装置の動作点パラメータに対して複数の周波数測定装置のうちいずれの周波数測定装置のパターン雑音が小さくなるかについてのテーブルを予め用意することで、制御部100はその動作点パラメータにおいてパターン雑音が小さくなる周波数測定装置の出力を選択することができる。
(測定結果1)
図11は、実施例1の周波数測定装置による測定結果を説明するグラフである。同図(A)は、30MHz(fo)の被測定信号を変化させた場合の周波数測定装置C1の被測定信号の測定例を示しており、周波数測定装置C1のサンプリング周波数fs1は10kHz、ローパスフィルタ部30は三段移動平均フィルタでタップ数4000である。同図(B)は、周波数測定装置C1と同時に動作している周波数測定装置C2の被測定信号の測定例を示しており、周波数測定装置C2のサンプリング周波数fs2は9kHz、ローパスフィルタ部30は三段移動平均フィルタでタップ数4000である。同図(C)は実施例の測定出力であり、時間軸上の太実線位置の前後で図(B)の特性から図(A)の特性に切り換えられている。同図(C)の実施例の特性は周波数測定装置C1とC2の各出力の雑音の少ない部分によって構成されてSN比が改善されていることが判る。
(測定結果2)
図12乃至図16は、4つの周波数測定装置C1乃至C4を使用して30MHz(fo)の被測定信号の周波数変化を測定する周波数測定装置を構成した場合の測定結果を示している。周波数測定装置C1乃至C4のサンプリング周波数はそれぞれ1831Hz(fs1)、1845Hz(fs2)、1860Hz(fs3)、1890Hz(fs4)に設定されている。各周波数測定装置のローパスフィルタ部30はいずれも3段移動平均フィルタ(64タップ、128タップ、128タップの3つの移動平均フィルタの直列接続構成)で構成されている。
図12乃至図15は、被測定信号の周波数(fo)をステップ状に緩やかに上昇したときの周波数測定装置C1乃至C4の周波数測定出力例を示している。なお、図中の細線は別途に用意したユニバーサルカウンタによって被測定信号の周波数を精密に測定した結果をプロットしたものである。
図16は、実施例の測定出力であり、周波数測定装置C1乃至C4の動作点パラメータを観察して出力を適宜に選択するようにしたものである。この例では、図中の時間軸上の縦線に位置で周波数測定装置C3の出力から周波数測定装置C1の出力に選択が切り換えられた。
図16の実施例の周波数出力と図12乃至図15の各部の周波数出力とを比較すると、動作点パラメータに基づいて各周波数測定装置の出力を選択することによりSN比が改善されることがわかる。
(参考例)
図17は、周波数測定装置C1乃至C4の各出力値の平均値をプロットしたものである。SN比は全体的に改善されるが、各周波数測定装置の出力の低雑音部分を適宜選択する実施例のSN比には及ばない。
このように、第1実施例によれば、短ゲートタイムカウント方式の複数の周波数測定装置の中から出力を選択する際に、各周波数測定装置の動作点パラメータに基づいてパターン雑音の少ないて特性の良い出力部分を組み合わせて出力信号を形成するようにしたのでパターン雑音のないSN比の良い周波数測定装置を得ることが出来る。
(実施例2)
図18は本発明の第2の実施例を示している。同図において、図9と対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。実施例2では周波数測定装置C1乃至Cnの各スケーリング部40を一つのスケーリング部40aで構成している。このため、スケーリング部40aはスケーリングの係数kが調整可能に構成されており、制御部100によって係数kが設定される。また、周波数測定装置C1乃至Cnでスケーリング部40aを共用するため、周波数測定装置C1乃至Cnのいずれかのローパスフィルタ部30の出力を選択してスケーリング部40aに中継するセレクタ50が設けられている。
制御部100は、セレクタ50による前述した動作点パラメータに基づく各周波数測定装置の出力選択に加えて、選択した周波数測定装置に対応したスケーリング係数kをスケーリング部40aに設定する。それにより、選択の際の出力差の発生を回避することが出来る。
かかる構成によっても実施例1と同じ結果が得られる周波数測定装置を構成することが出来る。この実施例2によれば、スケーリング部40aの数を一つに減らすことが出来、部品数を減らし回路構成を簡単にすることが出来る。
(実施例3)
図19は、本発明の第3の実施例を示している。同図において、図9と対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。
実施例3では図9の周波数測定装置C1乃至Cnの各ローパスフィルタ部30及び各スケーリング部40を一つのローパスフィルタ部30a、一つのスケーリング部40aで構成している。このため、スケーリング部40aはスケーリングの係数kが調整可能に構成されており、制御部100によって係数kが設定される。また、周波数測定装置C1乃至Cnでスケーリング部40aを共用するため、各周波数測定装置のローパスフィルタ部30の出力を選択してスケーリング部40aに中継するセレクタ50が設けられている。
制御部100は、前述した動作点パラメータに基づく周波数測定装置の出力選択に加えて、選択した周波数測定装置に対応したスケーリングの係数kをスケーリング部40aに設定する。
この構成では、動作点パラメータが異なる複数の短ゲートタイムカウンタ部20によって被測定信号を同時に計数して複数の出力値列を形成し、各短ゲートタイムカウンタ部20の動作点パラメータに基づいていずれかの短ゲートタイムカウンタ部20の出力値列をセレクタ50によって選択する。選択した出力値列に短ゲートタイムカウンタ部20相互の出力差分をスケーリング部40aによって補償する。補償した出力値列からローパスフィルタによって高周波成分を除去して測定値出力とする。
かかる構成によっても実施例1と同じ結果が得られる周波数測定装置を構成することが出来る。この実施例2によれば、スケーリング部40aの数を一つに減らすことが出来、更にローパスフィルタ部30の数も一つに減らすことができる。したがって、より部品数を減らし回路構成を簡単にすることが出来る。
以上説明したように、本発明の実施例によれば、高次数のフィルターを用いずにパターン雑音を抑制することができ、時間分解能を損なわずにSN比を向上させることが可能である。設計余裕度が増すためローパスフィルタのタップ数を下げることができ、高速応答性が実現できる(高速応答性はメモリの削減と同義である。)。同じサンプリング周波数では、性能が著しく向上するため、要求される性能が低い場合はサンプリング周波数を下げることができ、消費電力が抑制される。
また、本発明の実施例によれば、選択された出力をスケーリングするスケーリング部を備えるので、切り替えの際の出力値間の繋ぎ目をスムーシングすることができる。また、ローパスフィルタ部やスケーリング部を共有することによって回路の部品点数を削減できる。
なお、各実施例において制御部は、現在選択している周波数測定装置の雑音レベルが基準値を超えるときに選択部に周波数測定装置の選択を行わせるようにしても良い。それにより、出力の頻繁な切換を回避しつつ、SNを改善することが可能となる。
(周波数測定装置を用いた装置)
上述した周波数測定装置は電子機器にモジュールとして搭載されて利用される。短ゲートタイムカウント法の周波数測定装置は同じ性能を発揮するよう設計された従来型カウンタ(レシプロカルカウンタ)に比べ回路構成が簡易であり、省電力で小型であり好都合である。例えば、振動子基板表面の微量の質量変化を周波数変化に変換するようにしたQCM(Quartz Crystal Microbalance)デバイス(質量センサ、ニオイセンサ、ガスセンサ、バイオセンサ等)等に使用して好都合である。また、ある物理量を水晶振動子の周波数変化に変換するようにした水晶デバイス、例えば、圧力センサ、加速度センサや、また、これらを複数組み合わせて使用する機器に使用しても好適である。
C1 周波数測定装置、C2 周波数測定装置、C3 周波数測定装置、Cn 周波数測定装置、10 信号源、20 短ゲートタイムカウンタ部、21 カウンタ、22 カウンタ、23 制御部、24 カウンタ、25 減算器、26 レジスタ、30 ローパスフィルタ部、30a ローパスフィルタ部、31 加算器、32 シフトレジスタ、33 減算器、36 除算器、40 スケーリング部、40a スケーリング部、50 セレクタ、100 制御部、110 動作点算出部、120 選択制御部、130 記憶部

Claims (8)

  1. 供給される被測定信号の周波数に対応したカウント値を発生する、サンプリング周波数を異にする短ゲートタイムカウント方式の複数の周波数測定装置と、
    前記複数の周波数測定装置のうちいずれかの出力を選択する選択部と、
    前記複数の周波数測定装置各々におけるパターン雑音レベルを推定し、前記選択部にパターン雑音レベルのより低い周波数測定装置を選択させる制御部と、を備え、
    前記制御部が、
    各周波数測定装置について前記カウント値に基づいて被測定信号の周波数を各周波数測定装置のサンプリング周波数で割り算した結果の小数値部分を動作点パラメータとして算出する動作点計算部と、
    予め動作点パラメータとパターン雑音レベルとの関係を記憶した記憶部と、
    各周波数測定装置の動作点パラメータからより低いパターン雑音レベルの周波数測定装置を推定し、当該周波数測定装置の出力を前記選択部に選択させる選択制御部と、を有する周波数測定システム。
  2. 前記複数の周波数測定装置は少なくとも第1及び第2周波数測定装置を含み、
    前記第1周波数測定装置は、前記被測定信号を第1サンプリング周波数で計数し、該被測定信号の周波数に対応した一連のカウント値を出力する第1短ゲートタイムカウンタ部と、前記第1短ゲートタイムカウンタ部の一連のカウント値をフィルタリングして前記被測定信号の周波数に対応する信号を出力する第1ローパスフィルタと、を含み、
    前記第2周波数測定装置は、前記被測定信号を第2サンプリング周波数で計数し、該被測定信号の周波数に対応した一連のカウント値を出力する第2短ゲートタイムカウンタ部と、前記第2短ゲートタイムカウンタ部の一連のカウント値をフィルタリングして前記被測定信号の周波数に対応する信号を出力する第2ローパスフィルタと、を含む、請求項1に記載の周波数測定システム。
  3. 前記第1及び第2周波数測定装置の各々が、前記ローパスフィルタの後段側に出力を調整するスケーリング部を含む、請求項2に記載の周波数測定システム。
  4. 被測定信号を第1サンプリング周波数で計数し、該被測定信号の周波数に対応した一連のカウント値を出力する第1短ゲートタイムカウンタ部と、
    被測定信号を第2サンプリング周波数で計数し、該被測定信号の周波数に対応した一連のカウント値を出力する第2短ゲートタイムカウンタ部と
    前記第1及び第2短ゲートタイムカウンタ部からの出力のうちいずれかを選択して出る選択部と、
    前記選択部の出力を調整するスケーリング部と、
    前記第1短ゲートカウンタ部の出力及び前記第2短ゲートカウンタ部の出力をさらにそれぞれフィルタリングしてから前記選択部に出力するか、または、前記スケーリング部の出力をフィルタリングして出力する、ローパスフィルタと、
    前記選択部に前記第1短ゲートタイムカウンタ部の出力及び第2短ゲートタイムカウンタ部の出力のうちいずれかの出力を選択させ、前記スケーリング部に選択した短ゲートタイムカウンタ部に対応した調整値を指令する制御部と、を備え、
    前記制御部が、
    前記第1及び第2短ゲートタイムカウンタ部について前記カウント値に基づいて被測定信号の周波数をサンプリング周波数で割り算した結果の小数値部分を動作点パラメータとして算出する動作点計算部と、
    予め動作点パラメータとパターン雑音レベルとの関係を記憶した記憶部と、
    算出した動作点パラメータから前記第1及び第2短ゲートタイムカウンタ部のうちよりパターン雑音レベルの低い方を推定し、推定した当該短ゲートタイムカウンタ部の出力を前記選択部に選択させると共に選択された短ゲートタイムカウンタ部に対応した調整値を前記スケーリング部に指令する選択制御部と、を有する周波数測定システム。
  5. 前記制御部は、更に、現在のパターン雑音レベルが基準値を超えるときに前記選択部に前記選択を行わせる、請求項1乃至4のいずれかに記載の周波数測定システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の周波数測定システムをモジュールとして搭載した電子機器。
  7. 被測定信号が入力される短ゲートタイムカウント方式の複数の周波数測定装置の各々を異なるサンプリング周波数で動作させ、
    前記被測定信号の周波数を前記周波数測定装置のサンプリング周波数で割り算した結果の小数値部分で定義される動作点パラメータを前記複数の周波数測定装置の各々について計算し、予め記憶した前記動作点パラメータとパターン雑音レベルの関係から前記複数の周波数測定装置の出力値におけるパターン雑音レベルを推定し、
    前記複数の周波数測定装置のうちパターン雑音レベルのより低い周波数測定装置の出力値を選択する、周波数測定方法。
  8. サンプリング周波数が異なる複数の短ゲートタイムカウンタ部によって被測定信号を同時に計数して複数の出力値列を形成し、
    前記被測定信号の周波数を前記サンプリング周波数で割り算した結果の小数値部分で定義される動作点パラメータを前記複数の短ゲートタイムカウンタ部の各々について計算し、予め記憶した前記動作点パラメータとパターン雑音レベルの関係から前記複数の短ゲートタイムカウンタ部の出力値におけるパターン雑音レベルを推定し、前記複数の短ゲートタイムカウンタ部のうちよりパターン雑音レベルの低いものの出力値列を選択し、
    選択した出力値列に前記複数の短ゲートタイムカウンタ部相互の出力差分を補償し、
    補償した出力値列をローパスフィルタを介して測定値出力とする、周波数測定方法。
JP2009235148A 2009-10-09 2009-10-09 周波数測定システム、周波数測定方法、及び周波数測定システムを備える電子機器 Active JP5741887B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009235148A JP5741887B2 (ja) 2009-10-09 2009-10-09 周波数測定システム、周波数測定方法、及び周波数測定システムを備える電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009235148A JP5741887B2 (ja) 2009-10-09 2009-10-09 周波数測定システム、周波数測定方法、及び周波数測定システムを備える電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011080948A JP2011080948A (ja) 2011-04-21
JP5741887B2 true JP5741887B2 (ja) 2015-07-01

Family

ID=44075132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009235148A Active JP5741887B2 (ja) 2009-10-09 2009-10-09 周波数測定システム、周波数測定方法、及び周波数測定システムを備える電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5741887B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6862901B2 (ja) * 2017-02-22 2021-04-21 セイコーエプソン株式会社 周波数比測定装置および物理量センサー
CN114705910A (zh) * 2022-01-12 2022-07-05 歌尔股份有限公司 检测马达谐振频率的方法、装置、电子设备及存储介质

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3139659B2 (ja) * 1993-08-19 2001-03-05 横河電機株式会社 周波数変化測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011080948A (ja) 2011-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5876975B2 (ja) 周波数測定装置及び周波数測定装置における変速分周信号の生成方法
US20120053903A1 (en) Frequency measurement device and electronic device
JP2010271091A (ja) 周波数測定装置
US8718961B2 (en) Frequency measurement method, frequency measurement device and apparatus equipped with frequency measurement device
CN106066216B (zh) 用于mems传感器的系统和方法
JP3671805B2 (ja) 振動計測装置及び方法
CN106066217B (zh) 用于mems传感器的系统和方法
US8664933B2 (en) Frequency measuring apparatus
JP2010237215A (ja) 周波数測定装置及び測定方法
KR20140041812A (ko) 가변 주파수 모드에서의 동작 및/또는 펄스 모드에서의 동작 동안 파워 발생기의 파워를 측정하기 위한 방법 및 장치
JP5741887B2 (ja) 周波数測定システム、周波数測定方法、及び周波数測定システムを備える電子機器
CN114199364A (zh) 一种航空发动机的振动监测系统
JP5841930B2 (ja) 周波数測定装置
KR102035143B1 (ko) 막 두께 제어 장치, 막 두께 제어 방법 및 성막 장치
CN104167660B (zh) 一种激光器组的控制方法及其系统
CN109997340A (zh) 用于样本流的采样率转换的方法和设备
JP5780380B2 (ja) 周波数測定装置、周波数測定方法及び周波数測定装置を備える電子機器
US20050171992A1 (en) Signal processing apparatus, and voltage or current measurer utilizing the same
JP4002132B2 (ja) 電磁流量計
JP4955196B2 (ja) 交流信号測定装置
JP2010085286A (ja) 周波数測定装置
JP2005214932A5 (ja)
WO2024166483A1 (ja) 生体情報計測装置及び可変フィルタ回路
Deabes et al. Analysis, design and application of a capacitance measurement circuit with wide operating frequency range
WO2024166481A1 (ja) 生体情報計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5741887

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350