JP5741844B2 - ベルト駆動装置、記録装置 - Google Patents

ベルト駆動装置、記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5741844B2
JP5741844B2 JP2011140714A JP2011140714A JP5741844B2 JP 5741844 B2 JP5741844 B2 JP 5741844B2 JP 2011140714 A JP2011140714 A JP 2011140714A JP 2011140714 A JP2011140714 A JP 2011140714A JP 5741844 B2 JP5741844 B2 JP 5741844B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder member
stopper
belt
tooth
tension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011140714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013006665A (ja
Inventor
鈴木 信隆
信隆 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2011140714A priority Critical patent/JP5741844B2/ja
Publication of JP2013006665A publication Critical patent/JP2013006665A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5741844B2 publication Critical patent/JP5741844B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、少なくとも2つのプーリー間に巻回される無端ベルトを駆動するベルト駆動装置に関する。また、本発明は前記ベルト駆動装置を備えた、ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置に関する。
少なくとも2つのプーリー間に巻回される無端ベルトを駆動するベルト駆動装置は、ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置をはじめ、種々の機器に用いられている。ベルト駆動装置において無端ベルトのテンションを適切に維持することは重要であり、例えばベルトテンションが適正値より弱い場合には、プーリーの歯から無端ベルトの歯が外れる「歯飛び」が生じてしまう。また逆に、ベルトテンションが適正値より強い場合には、モーターに不適切な高負荷が掛かってしまう。そこで、従来のベルト駆動装置においてはベルトテンションを適正に保つ為に、特許文献1に示される様な、無端ベルトにテンションを付与するローラーが設けられることがある。
特開2010−242789号公報
特許文献1に示されるベルト駆動装置は、揺動可能なホルダーにテンション付与ローラーを設け、モータープーリーとテンションローラーとの間でS字状に無端ベルトを取り回すとともに、ばねによってテンション付与方向にホルダーを付勢する構成を有していた。しかしこの様な従来のベルト駆動装置は、以下の技術的課題を有していた。
以下、図7及び図8を参照しながら従来技術に係るベルト駆動装置が有する技術的課題について説明する。ベルト駆動装置120は、駆動プーリー130と、第1プーリー180と、第2プーリー200と、テンション付与ローラー170と、を有しており、これらプーリー及びローラー間に無端ベルト220が係回されている。
自由回転可能なテンション付与ローラー170は、駆動プーリー130と同軸で揺動するホルダ部材150に軸支されており、テンション付与ローラー170が無端ベルト220にテンションを付与する方向にホルダ部材150を付勢するばね160のばね力により、無端ベルト220にテンションが付与されている。
図7及び図8において、黒矢印はベルト移動方向を示しており、また矢印rは駆動プーリー130の回転方向を示している。ここで、駆動プーリー130が図の時計回り方向に回転するときは(図7)、駆動プーリー130から無端ベルト220に伝達されるトルクはテンション付与ローラー170に直接伝わらず、駆動プーリー130と第2プーリー200との間における無端ベルト220に伝わる為、無端ベルト220には弛みは生じない。
しかしながら、駆動プーリー130が図の反時計回り方向に回転するときは(図8)、駆動プーリー130から無端ベルト220に伝達されるトルクはテンション付与ローラー170に直接伝わる為、これによりホルダ部材150はばね160のばね力に負けて図8に示す様にテンションを弱める方向に揺動してしまい(同図反時計回り方向)、これにより駆動プーリー130と第2プーリー200との間における無端ベルト220に弛みが生じ、歯飛びが生じてしまうこととなる。
即ち、従来のベルト駆動装置にあっては、所定方向のベルト駆動時には適切なテンションを維持できるものの、前記所定方向とは逆方向のベルト駆動時には適切なテンションを維持できず、歯飛びが生じてしまうという課題があった。そしてこの様な技術的課題は、ベルトテンションが弱まる方向へのホルダ部材150の揺動を規制する手段を設けることで解決することもできる。
しかしながら、単にホルダ部材150の揺動を規制するのみでは、更に以下の様な技術的問題が生じる。即ちホルダ部材150には、駆動中においてプーリーの振れやベルト厚のばらつきによって微小揺動が生じる。
そしてホルダ部材150の揺動を規制する手段を設けると、この様な微小揺動までも拘束されてしまい、ベルトテンションが一時的に大きく増加してしまう場合がある。そしてこの様な一時的なベルトテンションの急激な増加は、異音の発生やモーター回転精度の低下を招くこととなる。
また、この様な問題を回避すべく、ホルダ部材150の微小揺動を許容可能な様に、ホルダ部材150の揺動を規制する手段を微調整して設けることも考えられるが、この場合には装置の組み立て工数が増加するし、また組み立て精度にばらつきが生じる虞もある。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、ベルトの正/逆いずれの回転方向であってもベルトの弛みを招くことがなく、しかもベルトテンションが一時的に急激に増加することを簡易且つ確実に防止することのできるベルト駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係るベルト駆動装置は、少なくとも2つのプーリー間に巻回される無端ベルトと、前記無端ベルトにテンションを付与するテンション付与ローラーと、前記テンション付与ローラーを軸支するとともに、揺動支点を中心に揺動することにより前記テンションを変化させるホルダ部材と、前記テンションの増加方向に前記ホルダ部材を付勢する付勢手段と、前記ホルダ部材に形成された凸状の被規制部と当接することにより、前記テンションの減少方向への前記ホルダ部材の揺動を規制するストッパーと、を備え、前記ストッパーには、複数の歯状突起が形成されており、前記ストッパーを前記ホルダ部材に当接させて固定した状態において、前記被規制部が2つの前記歯状突起の間に入り込むとともに、当該2つの歯状突起の間の底部と前記被規制部の先端との間における、前記ホルダ部材の揺動に伴う前記被規制部の移動方向に、所定のクリアランスが形成される構成を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記ホルダ部材の大きな揺動は前記ストッパーにより規制されるが、前記ストッパーを前記ホルダ部材に当接させて固定した際に、前記被規制部が2つの歯状突起の間に入り込むとともに、当該2つの歯状突起の間の底部と前記被規制部の先端との間に所定のクリアランスが形成されるので、このクリアランスによって前記被規制部、即ち前記ホルダ部材は微小揺動が可能となる。よって、ベルトの正/逆いずれの回転方向であってもベルトの弛みを招くことがなく、しかもベルトテンションが一時的に急激に増加することを簡易且つ確実に防止することのできるベルト駆動装置を構成することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記歯状突起には、前記ホルダ部材の揺動に伴う前記被規制部の側面との接触を避ける逃げ形状が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記歯状突起には、前記ホルダ部材の揺動に伴う前記被規制部の側面との接触を避ける逃げ形状が形成されているので、前記ホルダ部材が微小揺動する際に前記被規制部によって前記歯状突起をこじることがなく、当該ホルダ部材が円滑に微小揺動することができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記ストッパーが揺動支点を中心に揺動可能に設けられ、揺動することにより、前記ホルダ部材に当接する取付固定姿勢と、前記ホルダ部材から離間する非取付固定姿勢とを取り得ることを特徴とする。
本態様によれば、前記ストッパーが揺動支点を中心に揺動可能に設けられ、揺動することにより、前記ホルダ部材に当接する取付固定姿勢と、前記ホルダ部材から離間する非取付固定姿勢とを取り得るので、前記ストッパーの取付固定作業を容易に行うことができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記ストッパーを前記ホルダ部材に向けて押圧する押圧手段を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記ストッパーを前記ホルダ部材に向けて押圧する押圧手段を備えるので、装置の組立時において前記ストッパーを前記ホルダ部材に当接させる際の力のばらつきを抑えることができ、つまり組み立てばらつきを抑えることができる。その結果、上述したクリアランスを適切に確保することができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記押圧手段が、前記ストッパーに一体的に形成された弾性変形可能なアームと、前記アームを引っ掛ける為の穴が前記アームの弾性変形量を変化させる方向に所定間隔を空けて複数形成されたフレーム部材と、を備えて構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記押圧手段が、前記ストッパーに一体的に形成された弾性変形可能なアームと、前記アームを引っ掛ける為の穴が前記アームの弾性変形量を変化させる方向に所定間隔を空けて複数形成されたフレーム部材と、を備えて構成されているので、前記押圧力を容易に調整することができ、またその様な調整機構を構造簡単にして低コストに得ることができる。
本発明の第6の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録手段と、モーターから媒体を搬送するローラーへの動力伝達経路に設けられる、第1から第5の態様のいずれかに係るベルト駆動装置とを備えたことを特徴とする。本態様によれば、媒体に記録を行う記録装置において、上記第1から第5の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
本発明の一実施形態に係るベルト駆動装置の正面図。 ホルダ部材の被規制部と、ストッパーの歯状突起と、の係合状態を示す図。 ホルダ部材の被規制部と、ストッパーの歯状突起と、の係合状態を示す図。 ホルダ部材の被規制部と、ストッパーの歯状突起と、の係合状態を示す図。 ストッパーの固定前状態における被規制部と歯状突起との位置関係を示す図。 ホルダ部材の被規制部と、ストッパーの歯状突起と、の係合状態を示す図(比較例)。 従来技術に係るベルト駆動装置の正面図。 従来技術に係るベルト駆動装置の正面図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
図1は本発明に係るベルト駆動装置の一実施形態であるベルト駆動装置12の正面図であり、また本発明に係る記録装置の一実施形態であるインクジェットプリンター1の要部構成を仮想線で示したものである。また、図2〜図4はホルダ部材15に形成された被規制部15aと、ストッパー24に形成された歯状突起24dとの係合状態を示す図である。更に、図5はストッパー24の固定前状態における被規制部15aと歯状突起24dとの位置関係を示す図である。尚、無端ベルト22、第1プーリー18、第2プーリー20、のこれらに形成されたギア歯は、図1では一部のみを示し、その他は省略している。
図1はインクジェットプリンター1の用紙搬送経路を側視した図でもあり、同図において符号10は、媒体の一例である記録用紙Pに対してインクを吐出するインクジェット記録ヘッドを示しており、符号8はインクジェット記録ヘッド10と対向配置された、記録用紙Pを支持する支持部材を示している。インクジェット記録ヘッド10は、用紙幅方向(図1の紙面表裏方向)に往復動可能なキャリッジ9に設けられており、用紙幅方向に移動しつつインクを吐出することにより記録が行われる。
符号3は、用紙搬送方向(図1の左右方向)においてインクジェット記録ヘッド10の上流側に設けられた搬送駆動ローラーを示しており、符号4は搬送駆動ローラー3との間で記録用紙Pをニップする搬送従動ローラーを示している。記録用紙Pは、搬送駆動ローラー3と搬送従動ローラー4とによってニップされた状態で、搬送駆動ローラー3が回転駆動されることにより、下流側に精密送りされる。
符号6は、用紙搬送方向においてインクジェット記録ヘッド10の下流側に設けられた排出駆動ローラーを示しており、符号7は排出駆動ローラー6との間で記録用紙Pをニップする排出従動ローラーを示している。記録の行われた記録用紙Pは、排出駆動ローラー6と排出従動ローラー7とによってニップされた状態で、排出駆動ローラー6が回転駆動されることにより、図示しないスタッカに向けて排出される。尚、符号6aは、排出駆動ローラー6の回転軸である。
続いてベルト駆動装置12について説明する。ベルト駆動装置12は、図示を省略するモーターから搬送駆動ローラー3及び排出駆動ローラー6(回転軸6a)に動力を伝達する。このベルト駆動装置12は、搬送駆動ローラー3の軸端に取り付けられた第1プーリー18と、排出駆動ローラー6(回転軸6a)の軸端に取り付けられた第2プーリー20と、モーター回転軸14に取り付けられた駆動プーリー13と、テンション付与ローラー17と、を有しており、これらプーリー及びローラー間に無端ベルト22が係回されている。
自由回転可能なテンション付与ローラー17は、駆動プーリー13と同一軸芯を中心に揺動可能なホルダ部材15に軸支されており、テンション付与ローラー17が無端ベルト22にテンションを付与する方向にホルダ部材15を付勢するばね16のばね力により、無端ベルト22にテンションが付与されている。
ホルダ部材15には、凸状の被規制部15aが形成されており、この被規制部15aに対向する位置に、ホルダ部材15のテンション減少方向への揺動(図1の反時計回り方向)を規制するストッパー24が設けられている。符号28はストッパー24を取り付けるフレームを示しており、ストッパー24はこのフレーム28に対して揺動軸24aを中心に図の時計回り方向/反時計回り方向に揺動可能に軸支され、また図示を省略する固定ねじによって固定される様になっている。
ストッパー24の取付固定作業は、大略的には、先ずストッパー24をフレーム28に揺動可能に取付ける。その後、モーター停止状態において、ストッパー24を揺動させることにより、当該ストッパー24をホルダ部材15に当接させる。即ち、ストッパー24の姿勢を、ホルダ部材15から離間する非取付固定姿勢(図1仮想線:符号24’)から、ホルダ部材15に当接する取付固定姿勢(図1実線:符号24)に切り替える。そしてこの状態で、ストッパー24をねじ固定する
ストッパー24は、本実施形態では樹脂材料により形成されており、揺動軸24aの近傍から、弾性変形可能なアーム部24bが延びている。一方、フレーム28には穴28a、28bが所定間隔を空けて形成されており、穴28a、28bのいずれかに、アーム部24bの先端24cを引っ掛けることにより、アーム部24bを弾性変形させることができる様になっている(図1実線)。
即ち、本実施形態に係るベルト駆動装置1は、ストッパー24をホルダ部材15に向けて押圧する押圧手段を備え、この押圧手段は本実施形態においてアーム部24bと、アーム部24bを引っ掛ける為の穴(28a、28b)がアーム部材24bの弾性変形量を変化させる方向に所定間隔を空けて複数形成されたフレーム28と、を備えて構成されている。
そしてアーム部材24bの弾性変形に伴う弾性力でストッパー24をホルダ部材15に押し付けることで、これによりストッパー24をホルダ部材15に当接させる際の力の大きさのばらつきを抑えることができ、これにより後述する被規制部15aとストッパー24との間のクリアランスaを適正に設定することができる。また、複数の穴28a、28bが形成されていることで、ストッパー24をホルダ部材15に押し付ける際の押し付け力を容易に調整することができる。尚、押圧手段としては上記構成に限らず、例えばストッパー24とは別個独立に設けられるばね等の付勢手段を利用しても良い。また、更に他の実施形態として上記押圧手段を備えない構成であっても構わない。
次に、ホルダ部材15に形成された凸状の被規制部15aと当接することにより、テンション減少方向へのホルダ部材15の揺動を規制するストッパー24には、図2に示す様に複数の歯状突起24dが形成されている。そして、ストッパー24をホルダ部材15に当接させて固定した状態において、被規制部15aが2つの歯状突起24d、24dの間に入り込むとともに、当該2つの歯状突起24d、24dの間の底部24eと被規制部15aの先端との間における、ホルダ部材15の揺動に伴う被規制部15aの移動方向(図2の矢印m方向)に、所定のクリアランスaが少なくとも必ず形成される様になっている。
このクリアランスaは、被規制部15aと、2つの歯状突起24d、24dと、の間の位置関係がどの様な場合であっても、必ず確保されることとなる。即ち、図5はストッパー24を揺動させる際、歯状突起24dが被規制部15aに近づく(矢印)ときの状態を示しており、被規制部15aの先端QがY1線より上側にあれば、被規制部15aは歯状突起24d_1と24d_2の間に入り込む(歯状突起24d_2が被規制部15aの側面に当接する)。
ストッパー24の揺動軌跡上、被規制部15aが2つの歯状突起24d_1と24d_2の間に入り込んだ後に、当該被規制部15aが更に2つの歯状突起24d_1と24d_2の奥深くに入り込むことは無い為、クリアランスaは必ず確保される。尚、クリアランスaは、本実施形態では歯状突起24dの頂部24fと底部24eとの間の高低差でもある。
次に、被規制部15aの先端QがY1線とY2線との間にあれば、被規制部15aは歯状突起24d_2と24d_3の間に入り込む(歯状突起24d_3が被規制部15aの側面に当接する)。或いは、被規制部15aの先端QがY2線より下側にあれば、被規制部15aは歯状突起24d_3と24d_4の間に入り込む(歯状突起24d_4が被規制部15aの側面に当接する)。いずれの場合であっても、上述の通りクリアランスaは必ず確保される。尚、Y1、Y2線は、歯状突起24dが被規制部15aの側面に当接する直前の、歯状突起24dの揺動軌跡に接する接線である。
そして、モーターが回転すると、プーリーの振れやベルト厚のばらつきによってホルダ部材15には微小揺動が生じ、例えば図2の矢印m方向に被規制部15a(ホルダ部材15)が揺動すると、図3に示す様に被規制部15aが2つの歯状突起24dの奥深くに入り込む。このとき、歯状突起24dには、被規制部15aの側面との接触を避ける逃げ形状(凹部:符号24gで示す)が形成されているので、ホルダ部材15aは確実且つ円滑に微小揺動することができる。また、図2の矢印n方向に被規制部15a(ホルダ部材15)が揺動すると、図4に示す様に被規制部15aが2つの歯状突起24dの間から離れる。
この様に、図2のクリアランスaが確保されていることによって、ホルダ部材15の微小揺動が確保され、ベルトテンションが一時的に急激に増加することを防止することができる。また、ストッパー24によってホルダ部材15の必要以上の揺動が防止されるので、無端ベルト22の正/逆いずれの駆動方向であっても、図8を参照しつつ説明した様な大きなベルトの弛みを招くことがない。
尚、図6にクリアランスaが確保されない歯状突起の一例を、比較例として示す。図6のストッパー24’に形成された歯状突起24d’は、図2に示す歯状突起24dとは異なり単なるギザ状を成しており、ストッパー24’をホルダ部材15に突き当てた際に、2つの歯状突起24d’と被規制部15aとの間にクリアランスaは形成されない。この様に、上述した歯状突起24dは単なるギザ形状ではなく、クリアランスaを確実に確保できる形状を有している。
1 インクジェットプリンター、3 搬送駆動ローラー、4 搬送従動ローラー、6 排出駆動ローラー、7 排出従動ローラー、8 支持部材、9 キャリッジ、10 インクジェット記録ヘッド、12 ベルト駆動装置、13 駆動プーリー、14 モーター回転軸、15 ホルダ部材、15a 被規制部、16 ばね、17 テンション付与ローラー、18 第1プーリー、20 第2プーリー、22 無端ベルト、24 ストッパー、24a 揺動軸、24b アーム部、24c 先端、24d 歯状突起、24e 底部、24f 先端、24g 逃げ形状、28 フレーム、28a、28b 穴、P 記録用紙

Claims (6)

  1. 少なくとも2つのプーリー間に巻回される無端ベルトと、
    前記無端ベルトにテンションを付与するテンション付与ローラーと、
    前記テンション付与ローラーを軸支するとともに、揺動支点を中心に揺動することにより前記テンションを変化させるホルダ部材と、
    前記テンションの増加方向に前記ホルダ部材を付勢する付勢手段と、
    前記ホルダ部材に形成された凸状の被規制部と当接することにより、前記テンションの減少方向への前記ホルダ部材の揺動を規制するストッパーと、を備え、
    前記ストッパーには、複数の歯状突起が形成されており、
    前記ストッパーを前記ホルダ部材に当接させて固定した状態において、前記被規制部が2つの前記歯状突起の間に入り込むとともに、当該2つの歯状突起の間の底部と前記被規制部の先端との間における、前記ホルダ部材の揺動に伴う前記被規制部の移動方向に、所定のクリアランスが形成される構成を備える、
    ことを特徴とするベルト駆動装置。
  2. 請求項1に記載のベルト駆動装置において、前記歯状突起には、前記ホルダ部材の揺動に伴う前記被規制部の側面との接触を避ける逃げ形状が形成されている、
    ことを特徴とするベルト駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載のベルト駆動装置において、前記ストッパーが揺動支点を中心に揺動可能に設けられ、揺動することにより、前記ホルダ部材に当接する取付固定姿勢と、前記ホルダ部材から離間する非取付固定姿勢とを取り得る、
    ことを特徴とするベルト駆動装置。
  4. 請求項3に記載のベルト駆動装置において、前記ストッパーを前記ホルダ部材に向けて押圧する押圧手段を備える、
    ことを特徴とするベルト駆動装置。
  5. 請求項4に記載のベルト駆動装置において、前記押圧手段が、前記ストッパーに一体的に形成された弾性変形可能なアームと、
    前記アームを引っ掛ける為の穴が前記アームの弾性変形量を変化させる方向に所定間隔を空けて複数形成されたフレーム部材と、を備えて構成されている、
    ことを特徴とするベルト駆動装置。
  6. 媒体に記録を行う記録手段と、
    モーターから媒体を搬送するローラーへの動力伝達経路に設けられる、請求項1から5のいずれか1項に記載のベルト駆動装置と、
    を備えた記録装置。
JP2011140714A 2011-06-24 2011-06-24 ベルト駆動装置、記録装置 Active JP5741844B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011140714A JP5741844B2 (ja) 2011-06-24 2011-06-24 ベルト駆動装置、記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011140714A JP5741844B2 (ja) 2011-06-24 2011-06-24 ベルト駆動装置、記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013006665A JP2013006665A (ja) 2013-01-10
JP5741844B2 true JP5741844B2 (ja) 2015-07-01

Family

ID=47674373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011140714A Active JP5741844B2 (ja) 2011-06-24 2011-06-24 ベルト駆動装置、記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5741844B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6081350U (ja) * 1983-11-09 1985-06-05 三菱自動車工業株式会社 タイミングベルト張力自動調整装置
JPH0342276Y2 (ja) * 1987-09-08 1991-09-04
JPH02124943U (ja) * 1989-03-23 1990-10-15
JP2010242789A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Seiko Epson Corp ベルト駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013006665A (ja) 2013-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5167998B2 (ja) ベルト駆動装置及び記録装置
JP4400477B2 (ja) 画像形成装置
JP2012240813A (ja) 媒体搬送装置、記録装置
JP5987606B2 (ja) 液体吐出装置
US8668200B2 (en) Carrying apparatus and image recording apparatus including the same
JP5741844B2 (ja) ベルト駆動装置、記録装置
JP6521585B2 (ja) 駆動伝達装置および記録装置
JP2008120068A (ja) サーマルプリンタユニット
JP2007197171A (ja) シート材分離装置および給紙装置
JP2007044875A (ja) 印刷装置
JP2006275121A (ja) ベルト駆動装置
JP2010064390A (ja) 印刷装置
JP2005297297A (ja) キャリッジ搬送装置、記録装置及び液体噴射装置
JP5994535B2 (ja) 印刷装置の用紙搬送機構
JP2011251346A (ja) カッタ及びプリンタ
JP2018167970A (ja) シート給送装置
JP3919118B2 (ja) 画像形成装置
JP3874079B2 (ja) 給紙装置及び該給紙装置を備えた記録装置
JP2013052984A (ja) 用紙支持装置およびプリンタ
US7607847B2 (en) Printer capable of stable printing without pitch fluctuations and paper carrying mechanism therefor
JP2006282330A (ja) 駆動軸の支持装置及びこれを備える記録装置、液体噴射装置
JP3829622B2 (ja) 記録装置
JP5153946B2 (ja) サーマルプリンタユニット
US8807743B2 (en) Open-close cover assembly of image forming apparatus
JPH08190310A (ja) 駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5741844

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350