JP5738875B2 - 催吐治療 - Google Patents

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Description

催吐(嘔吐)は、様々な障害の一般的な症状であり、化学療法剤の投与、運動、妊娠(つわり)及び感染を含むイベントによってもたらされる。抗催吐治療は、一般に原因刺激を取り除くこと、又は催吐に関与する状態を解消することを含む。現在、催吐に関して利用可能な医学療法は限られた数のみであり、これらはしばしば、鎮静又は不安等の望まない副作用を有する。
(±)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリン[(±)-8-OH-DPAT]の使用が催吐の治療に対して報告された(例えば米国特許第4,943,428号を参照)。しかしながら、ラセミ8-OH-DPATの投与が試験被験体に不安を引き起こすことが分かった。ラセミ8-OH-DPATは従って、催吐の治療又は防止のために開発されなかたった。
従って、改善された催吐の治療、特に改善された副作用プロファイルを伴う治療に対するニーズが残る。非鎮静性であり、低減された不安惹起効果を有する、哺乳類における催吐の治療のための本組成物がこのニーズを満たす。
一実施態様では、例えばヒト等の哺乳類における催吐の治療のための本方法は、S(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリン及びR(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンを含んでなる組成物を哺乳類に投与する工程を含み、S(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリン又はR(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンの内一つが組成物においてより多い量で存在する。治療される催吐のタイプは、例えば遅延性嘔吐又は予測性嘔吐である。かかる催吐は、妊娠、片頭痛、運動、化学薬品への曝露、放射線への曝露、ウイルス感染、最近感染、又は催吐に伴われる状態又はイベントに関連されることができる。
本発明において、組成物におけるS(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンの量は、好ましくは、治療に使用される組成物におけるR(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンの量より多い。例えば、組成物に存在するS(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリン対R(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンの比は少なくとも2:1であり、より好ましくは少なくとも8:1である。投与されるS(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンの量は、少なくとも0.08mg/kgが可能であり、例えば0.08mg/kg及び0.16mg/kgの間であり、投与されるR(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンの量は好ましくは0.04mg/kg未満である。
特定の実施態様では、ヒト又は他の哺乳類における催吐の処置のための本方法は、次の式:
Figure 0005738875
を有する2-アミノテトラリン化合物のS及びRエナンチオマーの混合物を含んでなる組成物を哺乳類に投与することを含み、
ここで:
及びRは、水素、C-Cアルキル、及びC-Cアルケニルから成る群から独立して選択されるか、あるいは、R及びRは、それらが結合する窒素と共に5-から8-員のニトロサイクリック環を形成し、ここで、アルキル、アルケニル、及びニトロサイクリック基は非置換であるか、又は一又は複数のハロゲン原子で置換されることが可能であり、
は、OH、F、NH、CH、及びSHから成る群から選択され;
及びRは各々、水素、ハライド、OH、CF、C-Cアルキル、及びC-Cアルケニル、COR、及びORから成る群から選択され、ここで、アルキル及びアルケニル基は非置換であるか、又は一又は複数のハライド原子で置換されることが可能であり、またここで、R及びRは各々、テトラリン環構造の1-、3-、4-、5-、6-、及び7-環位置で独立して置換され、;
は、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、及びアミノアルキルから成る群から選択され、
組成物は、過剰量の、化合物のS又はRエナンチオマーの一つを有する。
特定の実施態様では、R及びRは各々独立してC-Cアルキル、例えばn-プロピル等であり;RはOHであり;またR及びRは各々独立して水素であり、また組成物は、過剰量の、式Iの化合物のSエナンチオマーを含有する。
哺乳類における催吐の処置のための本方法は更に、2-アミノテトラリン化合物のSエナンチオマー及び2-アミノテトラリン化合物のRエナンチオマーの混合物を含んでなる組成物を哺乳類に投与することを含むことが可能であり、組成物は、過剰量の、2-アミノテトラリン化合物のSエナンチオマー又は2-(アミノ)テトラリン化合物のRエナンチオマーの少なくとも一つを有し、2-アミノテトラリン化合物のSエナンチオマー又は2-(アミノ)テトラリン化合物のRエナンチオマーの少なくとも一つは、5-HT1Aアゴニストとして活性を有する。この実施態様における2-アミノテトラリン化合物は、(±)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンであり得、8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンのSエナンチオマーは、8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンのRエナンチオマーより多い量で、組成物中に存在することが可能である。
本発明は更に、8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンのSエナンチオマー対8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンのRエナンチオマーの比が、2:1及び10:1の間であり、好ましくは4:1及び8:1の間、最も好ましくは約8:1である8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンを含んでなる薬学的組成物を含む。
キシラジンにより誘導される催吐のモデルにおいて、雌ネコにおける8-OH-DPAT組成物によって与えられる嘔吐からの保護の量を示す棒グラフである。 5-HT1Aヒト受容体リガンドでのラセミ8-OH-DPATの結合親和性を表すグラフである。 5-HT1Aヒト受容体リガンドでのラセミ8-OH-DPATの機能的活性を表すグラフであり、ラセミ8-OH-DPATのログモル濃度に対するラセミ8-OH-DPATのアゴニスト反応を示す(5-HT1Aの既知のアゴニストの反応のパーセントとして)。 5-HT1Aヒト受容体リガンドでのR(+)-8-OH-DPATの機能活性を表すグラフであり、R(+)-8-OH-DPATのログモル濃度に対するR(+)-8-OH-DPATのアゴニスト反応を示す(5-HT1Aの既知のアゴニストの反応のパーセントとして)。 5-HT1Aヒト受容体リガンドでのS(−)-8-OH-DPATの結合親和性を表すグラフであり、S(−)-8-OH-DPATのログモル濃度に対するS(−)-8-OH-DPATのアゴニスト反応を示す(5-HT1Aの既知のアゴニストの反応のパーセントとして)。 運動により誘導される催吐のモデルにおいて、雄トガリネズミにおける様々な用量での、本8-OH-DPAT組成物によって与えられる嘔吐からの保護の量を示す棒グラフである。 酒石酸ニコチンにより誘導される催吐のモデルにおいて、雌トガリネズミにおける様々な用量での、本8-OH-DPAT組成物によって与えられる嘔吐からの保護の量を示す棒グラフである。 シスプラチンにより誘導される催吐のモデルにおいて、雌トガリネズミにおける様々な用量での、本8-OH-DPAT組成物によって与えられる嘔吐からの保護の量を示す棒グラフである。
哺乳類における催吐及び/又は悪心を治療する本方法は、有効用量の2-アミノテトラリン化合物の混合物を含んでなる組成物を哺乳類に投与することを含んでなり、2-アミノテトラリン化合物のS又はRエナンチオマーの内一つが他のエナンチオマーを超過して組成物中に存在する。組成物は、現在の治療薬と比較して、低減された副作用プロファイルでの催吐の治療に有効である。
定義
ここで使用される場合、以下の用語及びその変異形は、かかる用語が使用される文脈によって異なる意味が明瞭に意図される以外は、以下に与えられる意味を持つ。
「約」とは、数値を指して使用される場合、表記量のプラス又はマイナス10パーセントを意味する。例えば、限定するものではないが、「約10」とは9及び11の間を意味し、「約10%」とは9%及び11%の間を意味する。
「2-アミノテトラリン」とは、下に示すように、2位においてアミノ基(-NR)で置換された、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレンを意味し、テトラリン環系における位置も下に指定する。
Figure 0005738875
「8-(OH)-DPAT」は、(±)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンである。
「予測性嘔吐」とは、条件嘔吐反応を意味し、すなわち過去に被験体に催吐の経験を引き起こした物質、薬剤、又はイベント(化学療法剤への曝露等)に被験体が曝露される前に被験体に生じる催吐である。
「不安」とは、しばしば身体症状(発汗、緊張、及び増加心拍等)によって特徴付けられる心配及び恐怖の感覚を意味する。不安は、当業者に知られている臨床及び前臨床モデルにおいて測定されることができる。
「不安惹起」とは、不安を引き起こす物質、薬剤、イベントを説明する。
「遅延性嘔吐」とは、被験体が催吐を経験することとなる物質、薬剤、又はイベントに被験体が曝された24時間以上後に被験体に生じる催吐、又は被験体が催吐を経験することとなる条件に被験体がかかる24時間以上後に生じる催吐を意味する。
「催吐」とは、嘔吐、すなわち、胃の内容物を口を通して排出する反射行動を意味する。
「エナンチオマー」とは、互いの重ねることが出来ない完全な鏡像である2つの立体異性体の内の一つである化合物を意味する。
「鏡像体過剰率」とは、組成物において、一つのエナンチオマーが他方のエナンチオマーの量を超過する量で存在する組成物を説明し、各エナンチオマーのモル分率間の絶対差として定義される。これは式において以下のように表すことができる:
ee=|F−F
ここで、
|F+F|=1。
「悪心」とは、嘔吐の衝動に伴われる、胃における不安及び不快の感覚を意味する。悪心は、視覚的アナログスケール(VAS)の使用等によって、当技術分野で知られる方法において測定されることができる。
「パーセント鏡像体過剰率」とは、百分率として表される鏡像体過剰率を意味する。例えば、70%のS異性体及び30%のRを有するサンプルは、40%の鏡像体過剰率を有するだろう。これはまた、40%の純粋なS及び60%のラセミ混合物(組成物全体に対し30%R及び30%Sに貢献する)の混合物としても考えられる。
「治療」とは、ここに開示される組成物の一つを投与することによって催吐を治療することに関連する場合、予防的治療及び、被験体が催吐を経験した後の催吐の治療を含む。予防的治療は、被験体が悪心を経験した時等、被験体が催吐を経験する前の組成物の投与、並びに、被験体が催吐を経験することとなる又はなりそうである、物質、薬剤、又はイベントに被験体が曝される前、又は条件に被験体かかる前の組成物の投与を含む。
ここで使用するように、「comprise(含む)」なる用語、及び「comprising」及び「comprises」等の該用語の変異形は、他の付加的なもの、要素、整数又は工程を除くことを意図しない。「a」、「an」、及び「the」なる用語、及びここで使用する類似の指示対象は、文脈におけるそれらの使用が特に示さない限り、単数及び複数双方を包含するとみなされる。
2-アミノテトラリン化合物
本組成物は、式Iの2-アミノテトラリン化合物のS及びRエナンチオマーの改良された混合物を含有し、
Figure 0005738875
及びRは、水素、C-Cアルキル、及びC-Cアルケニルから成る群から独立して選択されるか、あるいは、R及びRが、それらが結合する窒素と共に5-から8-員のニトロサイクリック環を形成し、ここで、アルキル、アルケニル、及びニトロサイクリック基は非置換であるか、又は一又は複数のハロゲン原子で置換されることが可能であり、
は、OH、F、NH、CH、及びSHから成る群から選択され;
及びRは各々、水素、ハライド、OH、CF、C-Cアルキル、及びC-Cアルケニル、COR、及びORから成る群から選択され、ここで、アルキル及びアルケニル基は非置換であるか、又は一又は複数のハライド原子で置換されることが可能であり、またここで、R及びRは各々、テトラリン環構造の1-、3-、4-、5-、6-、及び7-環位置で独立して置換され、;
は、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、及びアミノアルキルから成る群から選択される。
好ましい実施態様では、R及びRは各々独立してC-Cアルキルであり;RはOHであり;またR及びRは各々独立して水素である。R及びRは例えば、各々独立してn-プロピルであることが可能である。
更なる好ましい実施多様では、2-アミノテトラリン化合物は、式IIの化合物であり、
Figure 0005738875
、R、R、R及びR基は、式Iの2-アミノテトラリン化合物に関して上述したものである。特に好ましい実施態様では、2-アミノテトラリンは8-(OH)-DPATである。
2-アミノテトラリン化合物
本組成物は、8-OH-DPAT等、式Iによる化合物を含有し、ここで、化合物のS又はRエナンチオマーの内一つの鏡像体過剰がある。好ましくは、2-アミノテトラリン化合物のSエナンチオマー(「S-2-アミノテトラリン」化合物)は、2-アミノテトラリン化合物のRエナンチオマー(「R-2-アミノテトラリン」化合物)を超過し、かかる超過は、少なくとも約50%、好ましくは少なくとも60%、またより好ましくは少なくとも80%のパーセント鏡像体過剰率である。本組成物において使用されるS-対R-エナンチオマーの比は、好ましくは少なくとも2:1未満であり、より好ましくは少なくとも4:1であり、更により好ましくは少なくとも8:1であり、例えば10:1である。好ましくは、S-2-アミノテトラリン化合物対R-2-アミノテトラリン化合物の比は、不安惹起効果を生じることなく催吐を防止するのに効果的な量である。
催吐は、好ましくは薬学的に許容可能な賦形剤を含む、一又は複数の本組成物をヒト等の哺乳類に投与することによって治療されることができる。本化合物は、化学療法、放射線、毒素、ウィルス又は細菌感染、妊娠、前庭障害(例えば、動揺病、空間識失調(バーティゴ)、眩暈及びメニエール病)、手術、片頭痛、及び頭蓋内圧の変化によって誘導される催吐を含む、急性、遅延性又は予測性嘔吐の治療において有益である。本組成物の使用はまた、例えば癌の治療の間等、放射線によって誘導される催吐の治療において、また、術後の悪心及び嘔吐の治療において有益である。本組成物の使用はまた、癌化学療法において日常的に使用されるものを含む抗悪性腫瘍(細胞傷害性)薬剤によって誘導される催吐、及び他の薬理作用のある薬剤によって誘導される催吐の治療において有益である。
8-OH-DPAT組成物
一実施態様では、本組成物は、8-OH-DPATエナンチオマーの否ラセミ混合物を含有する。我々は、単独で投与された8-OH-DPATのR-エナンチオマーが、化学誘導された催吐の防止において100%効果的であるが、試験被験体に投与された時、中程度から強の不安誘導効果を有することを発見した。我々は更に、8-OH-DPATのS-エナンチオマーが、単独薬剤として投与された場合、化学誘導された催吐の防止において完全には効果的ではないが、試験被験体において、不安を誘導しないか、もしくはわずかにしか不安を誘導しないことを発見した。従って、8-OH-DPATエナンチオマーの混合物におけるR-及びS-エナンチオマーの比を変更することにより、本発明者は、改良された特性を有する組成物を生成した。8-OH-DPATのS(−)及びR(+)異性体の特定の組合わせが、哺乳類、好ましくはヒトにおける催吐の治療において、不安惹起効果なしで使用されることができる。
この結果を図1に示し、これは
(i)0.9%塩化ナトリウムビヒクル(n=6);
(ii)0.16mg/kgの(±)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリン臭化水素酸塩(n=6);
(iii)0.08mg/kgのR(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリン臭化水素酸塩(n=6);又は
(iv)0.08mg/kgのS(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリン臭化水素酸塩(n=5)
の何れかを皮下(SC)投与された雌の家畜短毛ネコの試験から集めたデータを示す。
15分後、0.66mg/kgのキシラジンを皮下に投与し、次いで試験被験体を30分間観察した。図1の第一の棒に示すように、0.9%塩化ナトリウムビヒクルをネコに投与した時、全てのネコが嘔吐し、キシラジン誘導性催吐に対して0%の保護を呈し、また何れのネコもビヒクルでの処置の15分後、何れの不安を示さなかった。(±)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリン臭化水素酸塩のラセミ混合物をネコに投与した時、何れのネコも嘔吐せず、キシラジン誘導性嘔吐に対して100%の保護を呈したが、ネコは、処置の15分後、中程度の不安を示した(図1の第二の棒)。図1の第三の棒に示すように、R(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリン臭化水素酸塩を単独薬剤としてネコに投与した時、何れのネコも嘔吐しなかったが、ネコは、処置の15分後、極度のレベルの不安を示した。対照的に、S(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリン臭化水素酸塩をネコに投与した時、40%のネコが嘔吐し、キシラジン誘導性催吐に対して60%の保護を示し、ネコは、処置の15分後、何れの不安も示さなかった(図1の第四の棒)。従って、2-アミノテトラリン化合物のS(−)及びR(+)異性体の特定の組合せが、不安惹起無しの、哺乳類における催吐の治療のために有用であることが分かった。
更なる試験は、8-OH-DPATのS-エナンチオマーの過剰が、不安を生じさせることなく催吐をブロックする組成物を生成することができることを示した。本8-OH-DPAT組成物において使用されるS-対R-エナンチオマーの比は、好ましくは少なくとも2:1より大きく、より好ましくは少なくとも4:1である。S-対R-8-(OH)-DPATの特に好ましい比は、S(−)8-OH-DPATの過剰の8対1(8:1)であり、これは催吐に対して完全な保護を提供し、試験被験体において何れの不安も無いことが分かった。試験被験体に投与される時、投与されるS(−)-8-(OH)-DPATの量は、好ましくは少なくとも0.08mg/kgであり、より好ましくは0.08mg/kg及び0.16mg/kgの間である。また、かかる組成物において投与されるR(+)-8-(OH)-DPATの量は、好ましくは0.04mg/kg未満である。
本発明の非ラセミ8-(OH)-DPATの混合物が被験体に投与される場合、例えば2:1、4:1、8:1又は以上のS-8-(OH)-DPAT対R-8-(OH)-DPATの比を有するような組成物等、かかる組成物は、少なくとも0.01mg/kg、より好ましくは0.02mg/kg、0.03mg/kg、又は0.05mg/kg、更により好ましくは少なくとも0.08mg/kgの量で投与される。前述の用量は、特に、運動誘導性催吐、及び幾つかの化学刺激から生じる催吐に関して適切である。催吐に対する他の化学物質又は幾つかの環境要因、例えば放射線等に対して、より強力な用量の本組成物が必要となり得、例えば少なくとも0.2mg/kg、0.3mg/kg、0.5mg/kg、又は0.8mg/kg以上等である。当業者は、特定の被験体に対する適切な用量を決定することができる。
従って、本8-OH-DPAT組成物は、哺乳類における催吐を実質的に又は完全に遮断するのに十分であるが、8-OH-DPATのラセミ混合物に伴う不安を生じない、8-OH-DPATのR-エナンチオマーの量を含有する。特定の理論に拘束されることなく、本発明者は、8-OH-DPATのS-エナンチオマーは、ラセミ8-OH-DPATの不安惹起効果、特に8-OH-DPATのR-エナンチオマーのものをブロックことを信じる。従って、特に、S-エナンチオマーの過剰を生じるように、8-(OH)-DPATのS-対R-エナンチオマーの比を変化させることによって、抗催吐及び抗-不安惹起効果が得られることができる。
過去の発見は、R(+)-8-OH-DPATが5-HT1A受容体の完全アゴニストであり、S(−)-8-OH-DPATが5-HT1A受容体での部分的アゴニストであることを示唆する。(例えばCornfield L.等, Mol. Pharmacol., 1991, 39, 780; Hadrava V.等, J Psychiatry Neurosci., 1996, 21(2), 101-8; and Dabrowska J.等, Biochem. Pharmacol., 2006, 72, 498-511を参照)。これらの発見とは対照的に、R(+)-8-OH-DPAT及びS(−)-8-OH−DPAT双方が5-HT1A受容体のラットリガンドを使用した細胞機能性アッセイを受けた場合、R(+)-8-OH-DPAT及びS(−)-8-OH-DPAT双方が5-HT1Aヒト受容体リガンドの完全アゴニストである。
本発明は、限定のためではなく説明のために提供される、以下の実施例に関連して、ある態様において理解されることができる。以下の実施例において言及される材料、試薬などは、特に記さない限り、商業的供給源から得られることができる。
実施例
実施例1:キシラジン誘導性催吐の遮断
I.動物製剤(Animal Preparation)
A.検疫:到着に際し、動物を、それらが健康であることを確認するために検査し、また研究への配置の前に少なくとも7日間検疫した。検疫期間の最後に、動物の全般の健康状態を検査した。何れの非健康な動物は研究において使用しなかった。
B.食料及び住居:動物を、つるすタイプの個々のステンレススチールケージに収容した。それらにLaboratory Feline Diet 5003 (Purina Mills, LLC, Gray Summit, MOから入手可能)を与えた。動物は、自由に水道水が与えられた。
II.実験手順
A.絶食:動物に、試験の時まで、食料及び水への自由な利用を与えた。
B.運動スクリーニング及び試験:
1.運動刺激を、「ネコ車輪(felis wheel)」、遊園地の観覧車に似たモーター駆動性器具によって与えた。ネコを、中心水平軸について0.28Hz(17rpm)で回転する、2つの0.445mのアームから吊した透明なプラスチックの箱に乗せた。運動試験は30分の回転にわたり、その後1分の安静時での観察を行った。
2.動物を、3回のネコ車輪を通して試験することによって、動揺病感受性に対してスクリーニングした。3回の試験の内少なくとも2回で十分な動揺病になった(すなわち嘔吐した)それらのネコを、動揺病に対して適切に感受性であるとみなした。
3.動揺病誘導性の催吐に対する試験化合物の評価のために、動揺病に感受性のネコにまず、ネコ車輪に課す15分前に、新鮮に調製された0.9%塩化ナトリウム中の試験化合物又はビヒクルの溶液を皮下注入した(0.1ml/kgの注入量)。
4.動揺病誘導性催吐におけるビヒクル又は試験化合物の評価:ビヒクル又は試験化合物何れかでの皮下前処置の15分後、動物を、中心水平軸について0.28Hz(17rpm)で回転する、2つの0.445mのアームから吊した透明なプラスチックの箱に乗せた。観察を、30分の回転が続く運動試験の間行い、次いで、安静時で更なる1分の観察を行った。
III.キシラジン誘導性催吐
動揺病に感受性ではないネコを、キシラジン試験グループに割り当てた。キシラジンは、動揺病によって使用されるものとは異なる経路における受容体を刺激し、従って、運動試験で観察された抗催吐効果の普遍性の試験として役立った。
抗催吐化合物の評価の前に、ネコにおけるキシラジンによる催吐反応の生成を研究室において確認した。ネコに、新鮮に調製された0.9%塩化ナトリウム中の0.66mg/kgのキシラジン又は0.9%塩化ナトリウムビヒクルの溶液を皮下注射し、双方とも、0.1ml/kgの注入量に調節した。
ネコによる催吐反応の確認の1週間後、被験ネコに、キシラジンの投与の20分前、ビヒクル又は0.9%の塩化ナトリウム中の試験化合物/組成物又はビヒクルの何れかを与えた(0.1ml/kgの注入量)。ネコを、キシラジン治療の後30分間、又は最後の催吐エピソード後15分間、後に生じたどちらか、観察した。動物をSuri等, 1979によって開発された嘔吐スケールを使用してスコア付けした。更なる実験は少なくとも1週間の休薬期間によって分けた。
IV.データ収集
A.嘔吐スケールスコアリング:
1.SalI(なめる/副交感性):1pt
2.SalII(流涎、希薄/泡状−早期交感神経性):2pts
3.SalIII(糸を引く唾液、ぶら下がる−交感神経性):4pts
4.排便(Defection):8pts
5.排尿:8pts
6.むかつき(Wretch)/嘔吐:16pts
B.防御行動スケール:
1.防御無し:通常行動;
2.僅かに防御:接近した時にケージの後方に後退、及び/又は運ばれる時にうなる;
3.中程度の防御:平らにした耳を呈する、及び運ばれる時にひっかく及び噛む;
4.強い防御:扱われるのを防ぐために激しくひっかく及び噛む
V.統計方法
有意な効果を決定するためにコクランのQ検定によって用量応答曲線を分析した。マクネマー検定を使用して一対比較を行った。線平行性、相対効力及びED50に関する検定は、薬理学的統計のためのプログラムにおいて最小二乗回帰に基づいた。ノンパラメトリック評価スケールからのデータを分散モデルのFriedman検定を使用して分析した(ANOVA)。
VI.結果
A.ネコにおけるキシラジン誘導性催吐のまとめ。
下の表Iに示すように、様々な用量のR-(+)-DPAT及びS-(−)-DPATを、動揺病に感受性でないネコに投与した。
Figure 0005738875
*潜時は、分での、むかつき/嘔吐までの平均潜時である。
実施例2:シスプラチン誘導性催吐の遮断
更なる実験を、試験において使用した催吐誘導剤がキシラジンの代わりにシスプラチンである以外、実施例1に概要したように実施した。ネコに、シスプラチン又は塩化ナトリウムビヒクルの何れかを皮下注入した。下の表IIに示すように、8:1比のS-(−)-DPAT対R-(+)-DPATをネコに投与した。
ネコを観察し、上述した嘔吐スケール及び防御スコアを使用してスコア付けした。
Figure 0005738875
実施例3:5-HT1Aインビトロアッセイ
A.結合親和性
アゴニスト反応のパーセント阻害を、下の表IIIに挙げる組成物のモルログ濃度について数分間記録した。図2にグラフに表されるように、ラセミ(+/-)-8-OH-DPATは、5-HT1A受容体に対する高い結合親和性を有する(Ki=0.62nM)(表III,図2)。同様に、R(+)-8-OH-DPAT及びS(−)-8-OH-DPATもまた、5-HT1A受容体に対する高い結合親和性を有する(それぞれKi=0.62nM及び0.5nM)(表III)。
B.細胞機能性
コントロールアゴニスト反応のパーセントを、幾つかの化合物/組成物のログ濃度に関して記録した。図3及び表IIIに示すように、ラセミ(+/-)-8-OH-DPATは、5-HT1A受容体の強力なアゴニストである(EC50=0.62nM)。同様に、R(+)-8-OH-DPAT及びS(−)-8-OH-DPATもまた、5-HT1A受容体の強力なアゴニストである(それぞれEC50=0.81nM及び0.35nM)(表III,図4及び5)。過去の発見とは対照的に(Cornfield L.等, 1991, Hadrava V.等, 1996, Dabrowska J.等, 2006)、R(+)-8-OH-DPAT及びS(−)-8-OH-DPAT双方が、5-HT1A受容体の完全アゴニストである。
Figure 0005738875
実施例4:トガリネズミにおける運動誘導性及び化学誘導性催吐の遮断
催吐を遮断する本OH-DPAT組成物の能力を、運動誘導性モデルの催吐及び化学誘導性モデルの催吐双方を使用してジャコウネズミ(スンクス)において更に試験した。
運動誘導性催吐
運動誘導性催吐に関連した本化合物の試験における使用のための動物は、試験化合物又はビヒクルで処置する前の、2つの連続的な試験両方においてそれらが嘔吐した場合にのみ含んだ。雄のトガリネズミが催吐により感受性であることが分かり、動揺試験のために使用した。更に、試験被験体は、条件嘔吐に対する試験のために生理食塩水のみでの試験を受けた。反復測定デザインを使用した。馴化を防止するために、全ての試験を1週間で隔てた。
動揺病を、直線往復式シェーカーに搭載された個々の保持器(10x15x12cm)に動物を置くことによって誘導した。試験被験体は5分の順応、次いで1Hz及び30mmの可動域での10分の運動を与えられた。各催吐イベントの潜時及びイベントの数を、各トガリネズミに対して記録した。8:1比のS-(−)-DPAT対R-(+)-DPATを含んでなる実施例2において使用した組成物を、運動開始の15分前に、0.009mg/kg、0.018mg/kg、0.036mg/kg、及び0.08mg/kgの用量で投与した。
各試験を、スコア付けのために録画し、記録保存した。各動物のむかつき/嘔吐の連続は、およそ2秒だった。嘔吐の存在の有無にかかわらず、後四半部の屈曲/伸展を伴う暴力的背屈の発生を催吐の徴候として数えた。刺激のみでの試験を、慣れが生じなかったことを検証するために、用量反応曲線の終わりに実施した。
前述の試験の結果を図6に示す。図に見ることができるように、試験化合物で処置されていない動物のおよそ65%が嘔吐を経験したが、処置された動物は、用量依存的に、低減された催吐又は催吐無しを経験した。0.036及び0.08mg/kgの試験化合物で処置された動物は、催吐を経験しなかった。
薬剤誘導性催吐
運動の結果として嘔吐を明らかに示さなかった、上記の運動誘導性催吐試験において評価した動物、主に雌のトガリネズミを、薬剤誘導性催吐のモデルにおける試験に割り当てた。このグループにおけるトガリネズミは10mg/kgの酒石酸ニコチンを皮下に受け、そして30分間モニタされた。催吐のエピソードの数及び各イベントに対する潜時を記録した。8:1比のS-(−)-DPAT対R-(+)-DPATを含んでなる、実施例2において使用した試験化合物を、ニコチン化合物を投与する15分前に皮下に投与した。投与した試験化合物の用量は、0.009mg/kg、0.018mg/kg、0.036mg/kg、0.058mg/kg、及び0.08mg/kgであった。
唯一の前駆観察(催吐の発生を示す)は、催吐の前の低減された運動活動の観察であった。動物を投与後90分間のむかつき及び催吐反応に関して観察した。条件嘔吐を探すために、用量反応曲線の終わりに生理食塩水のみの注入を含む試験を実施した。
前述の試験の結果を図7に示す。該図に見ることができるように、試験化合物で処置しなかった動物、すなわち酒石酸ニコチンでのみ処置した動物の全てが催吐を経験したが、処置した動物は、用量依存的に、低減された催吐又は催吐無しを経験した。0.08mg/kgの試験化合物で処置した動物は催吐を経験しなかった。
トガリネズミの一グループをまた、試験化合物をシスプラチン投与の30分後に投与した以外、上述のプロトコルを使用して、20mg/kgのシスプラチンの腹腔内投与への反応における催吐に関して試験した。結果を図8に示し、処置された動物における用量依存的な催吐の低減を示し、少なくとも0.36mg/kg試験化合物を受けた動物は、催吐の症状において、統計学的に有意な低減を示した。
本発明を、特定の好ましい実施態様に関して非常に詳細に説明したが、他の実施態様が可能である。例えば、本方法のために開示した工程は、限定することを意図しておらず、また各工程が方法に必要必須であることも意図せず、代わりに例示的な工程のみである。従って、添付の請求の範囲は、本開示に含まれる好ましい実施態様の記載に限定されない。ここに引用した全ての参照文献を、出典明記によりその全体を援用する。

Claims (12)

  1. 組成物に存在するS(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンのR(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンに対する比が少なくとも4:1であることを特徴とする、被検体における嘔吐の治療における使用のための8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンを含む組成物。
  2. S(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンのR(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンに対する比が4:1から10:1であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. S(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンのR(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンに対する比が4:1から8:1であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. S(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンのR(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンに対する比が8:1であることを特徴とする、請求項1から3の何れか一項に記載の組成物。
  5. 被検体における嘔吐の治療のための医薬の製造における請求項1から4の何れか一項に記載の組成物の使用。
  6. 嘔吐が遅延性嘔吐又は予測性嘔吐であることを特徴とする、請求項5に記載の使用。
  7. 被検体が嘔吐を経験する前に医薬が投与されることを特徴とする、請求項5に記載の使用。
  8. 吐が、妊娠、片頭痛、運動、化学薬品への曝露、放射線への曝露、ウィルス感染、細菌感染から成る群から選択されるイベントに関連することを特徴とする、請求項5に記載の使用。
  9. 被検体に投与されるS(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンの量が少なくとも0.08mg/kgである請求項5から8の何れか一項に記載の使用。
  10. 被検体に投与されるS(−)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンの量が、0.08mg/kg及び0.16mg/kgの間である請求項5から9の何れか一項に記載の使用
  11. 被検体に投与されるR(+)-8-ヒドロキシ-2-(ジプロピルアミノ)テトラリンの量が0.04mg/kg未満である請求項5から10の何れか一項に記載の使用
  12. 被検体がヒトであることを特徴とする、請求項5から11の何れか一項に記載の組成物の使用。
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