JP5734585B2 - サッシ枠への防火性材料の充填装置 - Google Patents
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Description
本明細書においては、「サッシ材」とは、枠材、框材、方立て材を総称し、「サッシ枠」とは、所謂サッシ枠の他に、サッシ框を含めて指称する。同様に、「枠」は「框」を含むものとする。
また一般に、新たに製造されるサッシ材について、所定の防火性能を付与すべきことは云うまでもないが、既成の窓枠などを形成するサッシ枠に対しても、防火性が付与されるように補修することが望まれる場合がある。
すなわち、セメント組成物は、硬化性を有するため、サッシ材の空洞部に充填する直前に調製しなければならず、また充填を均一にするためには、相応の工夫を要し、充填作業性に問題があるとともに、調製されたセメント組成物は、充填した後、硬化するまでに時間を要する。
また、サッシ枠の空洞部にセメント組成物を充填した直後に、充填口に挿着された充填治具を引抜くと、空洞部に充填されたセメント組成物が逆流して充填口から噴出し、作業者の着衣や周囲を汚す虞がある。
さらに、火災時に、サッシ枠が加熱されて軟化、溶解あるいは焼失すると、前記隙間や空洞部などの非充填部分から、所謂火炎の通抜けが発生し、火炎を遮断することができなくなり、隣接する建物の類焼やガラスの脱落の要因となって、防火性能を低下させるという問題があった。
(1) 長手方向に沿う空洞部を有するサッシ材からなるサッシ枠の前記空洞部内に、粒子状または粉末状をなす熱硬化性の防火性材料を充填する際に、サッシ枠の上枠の左右方向の一方の端部の内周面または側枠の上端部の内周面に、前記空洞部に連通する充填口を設け、この充填口に第1筒状治具を挿着し、この第1筒状治具を介して前記防火性材料を空洞部内に圧送するとともに、前記充填口に対してほぼ対角線の位置関係に位置する、下枠の端部の内周面または側枠の下端部の内周面に、前記空洞部が外部に連通する排気口を設け、この排気口に第2筒状治具を挿着し、この第2筒状治具を介して空洞部内の空気を外部に排気しうるようにするサッシ枠への防火性材料の充填方法に使用される充填装置であって、
サッシ材の充填口に挿着され、吐出口が、サッシ材の空洞部に連通するように配置される第1筒状治具と、排気口に挿着され、前記空洞部に連通しうるように配置される第2筒状治具とを備えるとともに、第1筒状治具を介して、防火性材料を前記空洞部内に圧送しうるようにし、かつ第2筒状治具を介して、空洞部内の空気を外部に排気しうるようにし、かつサッシ枠の充填口及び排気口に、開口部を備える封止部材を、前記開口部を充填口または排気口に位置を整合させて被着するとともに、この封止部材の開口部を、第1筒状治具及び第2筒状治具のそれぞれの挿入もしくは引抜き動作に応じて、弾性的に拡開状態もしくは縮閉状態になるようにして、第1筒状治具及び第2筒状治具が、前記封止部材の開口部から引抜かれた際に、開口部の縮閉によって、充填口及び排気口を閉塞しうるようにする。
請求項1または2に記載の発明によれば、特定の位置に設けられた充填口に第1筒状治具を挿着し、防火性材料をサッシ材の空洞部内に圧送するとともに、該第1筒状治具が挿着された位置と特定の関係を有する位置に設けられた排気口より第2筒状治具を介して空洞部内の空気を排出することにより、空洞部内に防火性材料を容易に充填できるので、充填作業の効率が向上し、また可及的均一に充填され、かつ充填率も大幅に高めることができる。
その結果、防火性能を一段と向上させることができる。また、サッシ材の空洞部に防火性材料を充填した直後に、充填口及び排気口に挿着された筒状治具を引抜いても、空洞部に充填された防火性材料が逆流して充填口及び排気口から噴出すことがない。
このため、第1筒状治具および第2筒状治具を再利用(使い回し)することが可能となる。
発明の具体的な内容は、次のとおりである。
図1は、本発明における充填装置を用いて、サッシ枠の空洞部内に防火性材料を充填して耐火補修後した後の防火窓を一部破断して示す斜視図、図2は、図1におけるII−II線の要部拡大横断面図である。
なお、図示の実施例では、図2において、左側を「室内側」とし、右側を「室外側」として説明する。
なお、サッシ枠4は、上枠4A、下枠4B及び左右の側枠4Cを構成する断面がやや横長矩形の中空形材からなる合成樹脂製のサッシ材5を方形に組立てることにより構成されている。
また、サッシ材5を構成する中空形材としては、例えば特開平9−137675号公報に開示されているような、塩化ビニル樹脂に、木材の粉砕物から調製したセルロース系微粉末を配合した樹脂組成物をもって形成した部材、特開平2000−303743号公報に開示されているような、表面が透明あるいは着色されたアクリル樹脂で被覆された部材等が適宜使用される。
この内周溝部9には、前記複層ガラスWの外周端が、嵌合状態をもって保持されるようになっている。
なお、網入りガラスW1とフロートガラスW2とは、入れ替えた配置としてもよい。
この耐火部材10としては、セラミックファイバー等の不燃性の繊維、例えば不燃性の繊維部材の全外周面を、シート状またはフィルム状の非通気性部材で被覆してなるものや、バーミキュライト、カオリン、マイカ、熱膨張性黒鉛、ケイ酸金属塩、ホウ酸塩等の熱膨張性無機物、及びこれらを組合せたものが好適に使用することができる。
主要空洞部13は、更に隔壁12Aをもって、上下方向の内外2段の大空洞部13A,13Bに区画されてなるとともに、これら大空洞部13A,13Bは、前記隔壁12Aに穿設した通孔15をもって、互いに連通させてある。
また、図12は、充填装置を用いて、サッシ枠を構成するサッシ材の空洞部内に防火性材料を充填する場合の他の実施形態を概略的に示す図、図13は、第1筒状治具の他の実施形態を示す斜視図、図14は、図13のXIV−XIV線断面図である。
この充填口19は、必ずしも上枠4Aに設ける必要はなく、図12に示すように、側枠4Cの上端部の内周面に設けることもでき、この場には、防火性材料16の充填に際して、枠の形状(例えば図12に示す方立て4Dの有無など)の影響を受け難いという利点がある。
一方、前記充填口19とほぼ対角線上に位置する前記サッシ枠4の下枠4Bにおける左右方向の端部または側枠4Cの下端部(本実施形態においては、側枠4Cの下端部)の内周面4aに孔明け加工を施すことにより、充填口19より下方に位置するように、排気口20(図7参照)を離間させて穿設する。
これらの充填口19及び排気口20は、前記サッシ材5における空洞部11の内部を主要空洞部13A,13Bに区画する隔壁12Aに設けた通孔15と対向する位置に孔明け加工されることが好ましい。
本発明の方法では、充填口19と排気口20とを、前記したような位置関係で設けることにより、防火性材料16を、このような空気による圧送により、サッシ材5の空洞部11内に高い充填率で均一に充填することができる。
前記充填口19に挿着される第1筒状治具21の当接板23から上方部分の挿入端部21aとなる円筒体22の上端面21bは閉塞されているとともに、この挿入端部21aの周側面には、2つの吐出口24が開口されている。
この2つの吐出口24は、前記充填口19に第1筒状治具21を挿着した際に、サッシ材5の空洞部11における主要空洞部13の内部を区画する隔壁12Aに設けた通孔15を通して大空洞部13A,13Bに跨って連通しうるように配置される。
この第1筒状治具21´は、図5、図6に示す第1筒状治具21において、その閉塞された挿入端部21aにおける上端面21bの端面を開口させて、吐出口24としてなるものである。
このような管状体である第1筒状治具21´を用いた場合には、前記充填口19に、該第1筒状治具21´の挿入端部21aが大空洞部13A内に入っていれば、大空洞部13A内は勿論大空洞部13B内にも通孔15を通して問題なく防火性材料16を充填することができる。
円筒体26の一方の端部は、前記排気口20に挿入される第2筒状治具25の挿入端部25aとなるとともに、この挿入端部25aに、防火性材料16を構成する乾式耐火材料の粒径または粉径よりも小径の孔部を備えた金網等からなる有底円筒状のエアーフィルター部材28を装着することによって、排気口部が形成される。
なお、エアーフィルター部材は、防火性材料16が排気口20から外部に排出されるのを防止し、空気のみを排出する機能を有するものであれば、その形状は有底円筒状に限定されるものではなく、例えば第2筒状治具25の端部の開口を覆うような膜状の物であってもよい。
前記弾性膜32は、基板30の裏面に配置されているとともに、前記基板30とバックアップシート31との間に挟持させ一体化されている。
これら基板30、バックアップシート31、及び弾性膜32は、前記第1及び第2筒状治具21の当接板23、27とほぼ同一な平面視矩形形状を有する。
基板30とバックアップシート31との間に挟持され一体化された弾性膜32の中央部には、前記通孔33、34に整合するように位置させて、それらの通孔33、34の孔径とほぼ同一長さのスリット状開口部35が設けられている。
これにより、充填口19または排気口20が開口され、第1筒状治具21あるいは第1筒状治具21´または第2筒状治具25を、封止部材29を介して充填口19または排気口20からサッシ枠4を構成するサッシ5の空洞部11内へ向けて挿着することができる。
これにより、第1筒状治具21あるいは第1筒状治具21´または第2筒状治具25が充填口19または排気口20から引抜かれた際にも、封止部材29によって充填口19および排気口20を閉塞させることができる。
このため、第1筒状治具21または第1筒状治具21´及び第2筒状治具25を再利用(使い回し)することが可能となる。
そうすることにより、長期間使用しても防火性材料16が外部にこぼれ出ることを防止することができるばかりでなく、封止部材29を再利用することができる。
すなわち、前記第1筒状治具21または第1筒状治具21´は、図3、図12に示すように、防火性材料16が貯留されるホッパー36の供給口36aに、供給ホース38を介して接続されていることが好ましい。
この邪魔板42の外周面とホッパー36の内周壁面との間には、防火性材料の流通間隙43が形成されている。
邪魔板42は、防火性材料16の自重による負荷によって、ホッパー36の供給口36aを閉塞するのを防止し、防火性材料16をホッパー36の流通間隙43から供給口36aに向けて円滑に流出させるためのものである。
こうすることにより、材料圧送手段による空洞部11内への空気の防火性材料16との圧送力と、吸引排気手段による空洞部11内の空気の吸引排気力とを最適にバランスさせることにより、防火性材料16の充填率を向上させることができる。
吸引ファン44は、ホッパー36内からサッシ枠4におけるサッシ材5の空洞部11内に空気と共に圧送された防火性材料16を、第2筒状治具25の挿入端部25aを形成するエアーフィルター部材28によって、外部に漏洩しないように阻止して、空気のみを強制的に吸引し外部に排気するようになっている。
これにより、サッシ枠4におけるサッシ材5の空洞部11に防火性材料16を密実に充填することができる。
こうすることにより、圧送を連続的に安定して行うことが可能になり、圧送時における一時的な詰まりを解消するために枠に振動を与えるなどの補助的手段を用いる必要がなくなるばかりでなく、サッシ枠4におけるサッシ材5の空洞部11に防火性材料16をより確実に密実に充填することができるようになる。
また、防火性材料16をサッシ材5の空洞部11内に圧送したときに密充填され易く、充填後において自重や振動などにより空隙が発生し難いという理由からは、次のような粒度分布を有する粒子状又は粉末状のものを使用することが好ましい。
すなわち、粒子径が200μm以下である粒子の含有割合が30質量%以下(0〜30質量%)であり、粒子径が300μm以上、500μm以下の範囲にある粒子の含有割合が30質量%以上(30〜100質量%)であり、粒子径が600μm以上である粒子の含有割合が20質量%以下(0〜20質量%)であるような粒度分布(以下、粒度分布Aともいう。)を有する粒子状または粉末状のものを使用することが好ましく、粒子径が200μm以下である粒子の含有割合が20質量%以下、特に1〜20質量%であり、粒子径が300μm以上、500μm以下の範囲にある粒子の含有割合が40質量%以上、特に40〜90質量%であり、粒子径が600μm以上である粒子の含有割合が10質量%以下、特に5〜10質量%であり、残余が粒子径が500μmを越え600μm未満であるような粒度分布(以下、「特に」で規定される粒度分布を粒度分布Bともいう。)を有する粒子状又は粉末状のものを使用することが特に好ましい。
なお、上記粒子度分布は、乾式ふるい分け試験方法(JIS K 0069)による粒度測定結果に基づくものである。
たとえば、1mの長さに切断した中空のサッシ材の一端にエアーフィルターを配置し、粒度分布の異なる防火性材料を圧送して密充填してからサッシ材の側面をハンマーで叩くことにより振動を与えて強制的に防火性材料を締め固めたときに発生する隙間の体積を測定したところ、前記粒度分布Aから外れる粒度分布を有する防火性材料を用いたときに発生した隙間は充填空間の全体積に対して10〜15%程度であったのに対し、粒度分布AおよびBを有する防火性材料を用いたときに発生した隙間は、それぞれ5〜9%及び5〜7%であった。
かかる防火性材料16を用いれば、火災時などにおいて、高温に加熱された場合には、高温結合剤が耐熱性無機粒子の結合剤として機能し、高い強度を有するとともに、耐熱性、耐火性を有する硬化体が形成される。
サッシ枠4の上枠4A,4B,4C、4Dを構成する各サッシ材5が、熱により強度を失ったとしても、空洞部11に形成された硬化体により、複層ガラスWを支持し続けることができるため、複層ガラスWの脱落を防止することができる。
例えば、軽量化という観点から好適に使用できる耐熱性無機粒子を例示すれば、パーライト、バーミキュライト、ガラスバルーン、シラスバルーン、石炭灰バルーン、セラミック系バルーン等をあげることができる。
これら耐熱性無機粒子は、1種類のみを用いてもよく、異なる複数の種類を併用してもよい。
このような無機中空粒子を使用した場合には、その硬化体が高い断熱性能を有するため、火災時においても、サッシ材5の非加熱面の熱による損傷を大幅に低減することができ、より優れた防火性を発揮することができる。
なお、耐熱性無機粒子として断熱性の高い無機中空粒子を使用した場合には、加熱面からの熱が伝わりにくいため、サッシ材5の空洞部11内の耐熱性組成物が全て硬化することはないが、加熱面近傍においては、十分な硬化が起こり、更に熱が伝わらない部分のサッシ材5は、熱損傷を殆んど受けない。
したがって、残存するサッシ材5と加熱面近傍との硬化体が、未硬化の耐熱性無機粒子を保持することになり、サッシ材5の加熱面が炭化劣化や溶融して消失しても、未硬化の耐熱性無機粒子は崩落しないので、複層ガラスWを支持し続けることができるという効果が得られることになる。
このような観点から、耐熱性組成物としては、耐熱性無機粒子の30容積%以上、特に50容積%以上が無機粒子であることが好ましく、就中80容積%以上が無機中空粒子であることが最も好ましい。
高温結合剤としては、このような機能を有するものであれば、特に限定されず、例えば、熱硬化性樹脂及び/又はその前駆体、又は軟化温度が100℃〜800℃であるガラスフリット等を使用することができる。
ガラスフリットを用いた場合には、例えば800℃を超えるような高温に加熱すると、ガラスフリットの粘性が低下し、流動し易くなるために、変形防止能が低下することがあるが、熱硬化性樹脂及び/又はその前駆体を用いた場合には、加熱により硬化するので、高い強度を維持することができる。
このような理由から、高温結合剤としては、熱硬化性樹脂及び/又はその前駆体を使用することが好ましい。
これら熱硬化性樹脂は、比較的低分子量で加熱することにより、更に硬化するものであることが好ましいが、硬化がほぼ完了したものを含んでいてもよい。
また、熱硬化性樹脂の前駆体とは、加熱することによって反応し、熱硬化性樹脂を与えるような原料物質であり、各種プレポリマーや硬化剤などを意味する。
例えば800℃を超えるような高温においても分解し難い高耐熱性熱硬化性樹脂の前駆体、または分解したとしても炭素成分が残存して硬化体の形状を維持することのできる熱硬化性樹脂の前駆体を使用することが好ましい。
また、取扱いの容易さという観点から、常温で固体であるものを使用することが好ましい。
このような理由から、フェノール樹脂及び/又はその前駆体、具体的には、ノボラック樹脂とその硬化剤(例えばヘキサメチレンテトラミンなど)との組合せ、レゾール樹脂などを使用することが、特に好ましい。
好適な配合割合は、使用する材料によって異なるため、一概に規定することはできないが、通常、耐熱性無機粒子1リットルに対し、高温結合剤10〜150g、好ましくは30〜120gの範囲である。
また、このような均一分散の状態を確実に実現するためには、耐熱性無機粒子の表面を覆う被膜として存在することが好ましい。別言すれば、前記耐熱性組成物は、高温結合剤で被覆された耐熱性無機粒子(以下、コーティング粒子ともいう。)の集合体である粒状もしくは粉末状の組成物であることが好ましい。
このようなコーティング粒子は、特開平4−114976号公報、特開平4−371806号公報などに記載された方法により容易に製造することができる。
また、このようなコーティング粒子は、耐水性を有するが、より高い耐水性を付与するために、撥水処理などを施してもよい。
このような強度は、硬化体単独で複層ガラスWを支えるに十分なものである。
また、前記耐熱性組成物は、硬化に影響を及ぼさず、かつ液体成分が遊離せずに表面が乾いた状態の粒状もしくは粉体となるような量であれば、液体成分を含むこともできる。
いずれの場合においても、高い防火性を発揮させるためには、サッシ材5の主要空洞部13及び小空洞部14A,14Bの全て、更には押え部材の内部に存在する空洞部にも防火性材料16を充填することが最も好ましい。
このとき、安全性の観点から充填口19における圧力は、0.05MPaG(MPaGは、ゲージ圧、すなわち絶対圧から大気圧を差し引いた圧力(MPa)を意味する。)以上、0.2MPaG以下、特に0.1MPaG〜0.15MPaGとなるようにすることが好ましい。
また、好適な流量は、大気圧下における空気の流量で表して150〜250リットル/分、特に180〜220リットル/分である。
したがって、耐熱性組成物を製造する場所や時期は任意に決めることができる。
さらに、充填後に硬化処理などの後処理も不要である。
2 建物躯体
3 開口部
4 サッシ枠
4A 上枠
4B 下枠
4C 側枠
4D 方立て
4a 内周面
5 サッシ材
6 突出部
7 取付凹部
8 押え部材(押縁)
9 内周溝部
10 耐火部材
11 空洞部
12 隔壁
12A 隔壁
13 主要空洞部
13A,13B 大空洞部
14A,14B 小空洞部
15通孔
16 防火性材料
17 補強材
18 ビス
19 充填口
20 排気口
21、21´ 第1筒状治具
21a 挿入端部
21b 上端面
22 円筒体
23 当接板
24 吐出口
25 第2筒状治具
25a 挿入端部
26 円筒体
27 当接板
28 エアーフィルター部材(吸引口部)
29 封止部材
30 基板
31 バックアップシート
32 弾性膜
33,34 通孔(開口部)
35 スリット状開口部(開口部)
36 ホッパー(材料圧送手段)
36a 供給口
37 エアーコンプレッサー(材料圧送手段)
38 供給ホース(防火性材料移送管)
39 エアーホース
39a 主管
39b 枝管
40 調圧弁
41 バルブ
42 邪魔板
43 流通間隙
44 吸引ファン(吸引排気手段)
45 吸引ホース
46 バルブ
W 複層ガラス
W1 網入りガラス
W2 フロートガラス
Claims (3)
- 長手方向に沿う空洞部を有するサッシ材からなるサッシ枠の前記空洞部内に、粒子状または粉末状をなす熱硬化性の防火性材料を充填する際に、サッシ枠の上枠の左右方向の一方の端部の内周面または側枠の上端部の内周面に、前記空洞部に連通する充填口を設け、この充填口に第1筒状治具を挿着し、この第1筒状治具を介して前記防火性材料を空洞部内に圧送するとともに、前記充填口に対してほぼ対角線の位置関係に位置する、下枠の端部の内周面または側枠の下端部の内周面に、前記空洞部が外部に連通する排気口を設け、この排気口に第2筒状治具を挿着し、この第2筒状治具を介して空洞部内の空気を外部に排気しうるようにするサッシ枠への防火性材料の充填方法に使用される充填装置であって、
サッシ材の充填口に挿着され、吐出口が、サッシ材の空洞部に連通するように配置される第1筒状治具と、排気口に挿着され、前記空洞部に連通しうるように配置される第2筒状治具とを備えるとともに、第1筒状治具を介して、防火性材料を前記空洞部内に圧送しうるようにし、かつ第2筒状治具を介して、空洞部内の空気を外部に排気しうるようにし、かつサッシ枠の充填口及び排気口に、開口部を備える封止部材を、前記開口部を充填口または排気口に位置を整合させて被着するとともに、この封止部材の開口部を、第1筒状治具及び第2筒状治具のそれぞれの挿入もしくは引抜き動作に応じて、弾性的に拡開状態もしくは縮閉状態になるようにして、第1筒状治具及び第2筒状治具が、前記封止部材の開口部から引抜かれた際に、開口部の縮閉によって、充填口及び排気口を閉塞しうるようにしたことを特徴とするサッシ枠への防火性材料の充填装置。 - 封止部材を、充填口または排気口に整合する通孔を中央部に形成した基板と、中央部に前記通孔に整合する通孔を形成したバックアップシートと、前記各通孔に整合する位置にスリット状開口部を設けた弾性膜とにより構成するとともに、この弾性膜を前記基板とバックアップシートとをもって挟持させ一体化することにより形成し、かつ封止部材の開口部を、前記基板と前記バックアップシートの2つの通孔および前記弾性膜のスリット状開口部をもって構成した請求項1記載の防火性材料の充填装置。
- 第2筒状治具の排気口部に、防火性材料の粒径または粉径よりも小径の孔部を備えたエアーフィルター部材を装着した請求項1または2のいずれかに記載の防火性材料の充填装置。
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