JP5734393B2 - 帯電器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を複数備えた複合機などの画像形成装置に用いられる帯電器に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、帯電、露光、現像、転写といった電子写真プロセスにより画像が形成される。これらのうち、帯電工程では、電子写真感光体(感光体)に近接させて設けたコロナ放電器を備えた帯電器(帯電装置)により感光体を所定の極性及び電位に一様に帯電することが行われている。このコロナ放電器による帯電方式では、コロナ放電を利用して感光体の表面を帯電させている。
このコロナ放電によってオゾンが発生し、オゾンが空気中の窒素と反応することで窒素酸化物となり、更に窒素酸化物が水分と反応し硝酸になる。このように発生した窒素酸化物や硝酸などのコロナ放電生成物は、感光体に付着して堆積することで感光体の表面を汚染する恐れがある。
又、コロナ放電生成物は吸湿しやすい特性があり、感光体の表面に堆積したコロナ放電生成物が吸湿することで、感光体の表面の電気抵抗値が低くなる。感光体の表面が低電気抵抗化することにより、感光体の表面の全面或いは一部の電荷保持能力が低下してしまう。このように電荷保持力が低下することで、正常な電位による正常な静電像(静電潜像)が形成できなくなり、画像不良が発生することがある。特に、画像形成装置の装置本体を電源OFFの状態から電源を入れて立ち上げた際には、周囲よりも感光体の温度上昇が遅くなるために、感光体の表面で結露が生じやすく、これらの画像不良が発生する可能性が高くなる傾向がある。
コロナ放電生成物に起因する上述したような画像不良を抑制するために、特許文献1では、装置本体が電源OFFの状態のとき、コロナ放電器の感光体と対向する開口部をシャッターで遮蔽するという手法が提案されている。これは、装置本体の電源OFF時にコロナ放電器の開口部を遮蔽することで、吸湿しやすいコロナ放電生成物が感光体の表面に落下して堆積するのを防止するという手法である。この場合、装置本体の電源ON時は、シャッターを開き、コロナ放電器の開口部が感光体と対向するよう制御される。
感光体を効率よく一様に帯電させるためには、コロナ放電器の開口部の近傍で、複数の開口部を備えたグリッドで構成されたグリッド電極を感光体に近接して配置することが望まれる。そのため、シャッターは、感光体とグリッド電極との間の狭い空間に配置することになる。従って、シャッターとしてはシート状の部材が用いられ、シャッターを収納するときは、コロナ放電器に隣接して配置された巻取り機構によって感光体の回転軸線方向に巻き取られる。
特開2010−145840号公報
ところで、コロナ放電器を備えた帯電器において、上述のようなシート状のシャッターでコロナ放電器の開口部を覆う手法では、帯電器におけるコロナ放電器に隣接する位置に、シャッターを巻き取る巻取り機構を設ける。そして、シャッターを引き出すためにシャッターの先端部に接続部を設け、この接続部を、シャッターを開閉させる移動機構の移動部に固定する。
しかしながら、コロナ放電器の開口部にはグリッド電極が配置されており、メンテナンス時にグリッド電極を着脱することもある。そして、グリッド電極を着脱しようとするとき、グリッド電極よりも感光体側に配置されているシャッターがその着脱作業の妨げとなることがある。
そのため、シャッターが開閉移動する移動領域を大きくし、シャッターがグリッド電極を覆わない位置まで移動できるようにすることで、シャッターがグリッド電極の着脱作業の妨げにならないようにすることが考えられる。しかし、この場合、少なくともグリッド電極の支持機構が露出する位置までシャッターの移動領域を広げる必要があり、帯電器が大型化してしまう問題がある。また、移動機構の部品がより外側に配置されることとなるため、部品配置の自由度が小さくなることがある。そこで、グリッド電極の着脱作業前に予めシャッターを移動機構から取り外すことが必要になる。しかし、シャッターを移動機構から取り外した場合においても、取り外したシャッターの先端部に設けられている接続部が巻取り機構を覆うカバーの一部に引っ掛かり、取り外したシャッターが依然としてグリッドを覆っている。そのため、作業時には取り外したシャッターを持ち上げて保持した状態で作業を行う必要があり、作業性が悪いという問題があった。
従って、本発明の目的は、装置の大型化や部品配置の自由度の減少をもたらすことなく、グリッドの取り外しの作業性を向上することのできる帯電器を提供することである。
上記目的は本発明に係る帯電器にて達成される。要約すれば、本発明は、感光体を帯電する帯電器であって、前記帯電器の長手方向に沿って設けられた放電電極と、前記放電電極を囲み、前記放電電極と前記感光体との間に開口部を備える筐体と、前記帯電器の長手方向に沿って前記開口部に配置されたグリッドと、前記グリッドよりも前記感光体側に設けられ前記開口部を開閉するシート状のシャッターと、前記シャッターを前記帯電器の長手方向に沿って前記開口部を開ける開方向及び前記開口部を閉じる閉方向に移動させる移動部と、前記シャッターの前記閉方向の下流側の先端部に設けられ、前記移動部に分離可能に接続される接続部と、前記シャッターが前記開方向に移動するに伴って前記シャッターを巻き取る巻取り部と、前記シャッターを巻き取る方向に付勢する付勢部と、前記グリッドの長手方向における両端部のうち、前記方向の下流側の端部を着脱可能に支持する第1の支持部と、前記グリッドの長手方向における両端部のうち、前記方向の上流側の端部を着脱可能に支持する第2の支持部と、前記放電電極の長手方向における両端部のうち、前記閉方向の上流側の端部を支持し、前記第1の支持部よりも前記開方向の上流側に位置する第3の支持部と、前記第1の支持部よりも前記開方向の下流側に位置し、前記第1の支持部と前記グリッドが着脱可能な位置まで前記第1の支持部を移動させるように操作可能な操作部と、前記第3の支持部よりも前記開方向の下流側でかつ、前記第1の支持部に対して前記シャッターが設けられた側と逆側に位置し、前記第1の支持部を前記開方向の下流側に向けて付勢する付勢手段と、を有し、前記巻取り部は、前記シャッターが閉まった場合において前記シャッターの前記感光体と向かい合う表面が最外面となるように前記シャッターを巻き取るように構成され、前記シャッターの前記開方向への移動が完了した時、前記操作部は前記シャッターによって覆われ、前記接続部が前記移動部から分離された際、前記シャッターの前記閉方向の先端部は、前記付勢部による巻取り力によって、前記操作部よりも前記開方向の下流側に移動可能であることを特徴とする帯電器である。
本発明によれば、装置の大型化や部品配置の自由度の減少をもたらすことなく、グリッドの取り外しの作業性を向上することができる。
本発明の一実施例に係る帯電器を用いる画像形成装置の一例の模式的な断面図である。 本発明の一実施例に係る帯電器の短手方向の模式的な断面図である。 本発明の一実施例の帯電器の長手方向の模式的な断面図である。 本発明の一実施例の帯電器の斜視図である。 本発明の一実施例の帯電器におけるグリッド電極の支持機構近傍の拡大断面図である。 本発明の一実施例の帯電器における接続部の斜視図である。 本発明の一実施例におけるシャッター開閉動作に係る概略制御ブロック図である。 本発明の一実施例におけるシャッター開閉動作の手順の一例のフローチャート図である。 本発明の一実施例の帯電器の長手方向の模式的な断面図である。 本発明の一実施例の帯電器におけるシャッター開動作完了位置近傍の拡大斜視図である。 本発明の一実施例の帯電器におけるシャッター開動作完了位置近傍の拡大斜視図である。 本発明の他の実施例の帯電器の長手方向の模式的な断面図である。 本発明の他の実施例の帯電器におけるシャッター開動作完了位置近傍の拡大斜視図である。 本発明の他の実施例の帯電器における保持ケースと巻取り機構の模式的な拡大斜視図である。 本発明の更に他の実施例の帯電器の長手方向の模式的な断面図である。 本発明の更に他の実施例の帯電器の長手方向の模式的な断面図である。 本発明の更に他の実施例の帯電器におけるシャッター開動作完了位置近傍の拡大斜視図である。 本発明の更に他の実施例の帯電器におけるシャッター開動作完了位置近傍の拡大斜視図である。 本発明の更に他の実施例の帯電器におけるシャッター開動作完了位置近傍の拡大斜視図である。 本発明の更に他の実施例の帯電器におけるシャッターが移動部から分離した状態の帯電器を短手方向に沿って見た模式的な平面図である。 本発明の更に他の実施例の帯電器におけるシャッターが移動部に接続された状態の帯電器を短手方向に沿って見た模式的な平面図である。
以下、本発明に係る帯電器を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置
先ず、本発明の一実施例に係る帯電器を用いる画像形成装置の一例の構成及び動作について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の模式的な断面図である。
本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能なレーザープリンタである。画像形成装置100は、装置本体110の内部に並設されている第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKによって、帯電、露光、現像、転写の各プロセスを経て、4色のトナー像を形成する。各画像形成部PY、PM、PC、PKの構成及び動作は、使用する現像剤の色が異なることを除いて実質的に同一である。
装置本体110には、制御手段としての制御部(制御回路)19が設けられている。制御部19は、CPUと、ROMやRAMなどのメモリと、を有する。制御部19は、ホストコンピュータなどの外部装置(図示せず)から出力されたプリント指令信号が入力されると、メモリに記憶されている画像形成制御シーケンスに従って、画像形成部PY、PM、PC、PKを順次動作させる。
先ず、各画像形成部PY、PM、PC、PKにおいて、像担持体としてのドラム型の感光体(感光ドラム)1が、所定の周速度(プロセススピード)で図中矢印R1方向に回転駆動される。又、各画像形成部PY、PM、PC、PKの感光体1と対向するように配置された中間転写体としての無端ベルト状の中間転写ベルト7が、各感光体1の回転周速度と対応した周速度で回転駆動される。中間転写ベルト7は、駆動ローラ6a、従動ローラ6b、テンションローラ6cに掛け渡されており、駆動ローラ6aに駆動力が伝達されることによって図中矢印R2方向に回転駆動される。
そして、1色目であるイエローの画像形成部PYにおいて、感光体1の外周面(表面)は、コロナ放電器2を備えた帯電器200(図2等)によって所定の極性・電位に一様に帯電させられる。次に、外部装置からの画像情報に基づいて露光手段としての露光装置(レーザースキャナー)3が生成したレーザー光によって、帯電処理された感光体1の表面が走査露光される。これにより、感光体1の表面に画像情報に応じた静電像(静電潜像)が形成される。そして、この静電像が、現像手段としての現像装置4によって、現像剤としてのイエローのトナーを用いて現像され、感光体1の表面にイエローのトナー像(現像像)が形成される。
同様の帯電、露光、現像の各工程が、2色目であるマゼンタの画像形成部PM、3色目であるシアンの画像形成部PC、4色目であるブラックの画像形成部PKにおいても行われる。
各画像形成部PY、PM、PC、PKの感光体1の表面に形成された各色のトナー像は、各一次転写部N1において中間転写ベルト7の外周面(表面)に順次重ねて転写(一次転写)される。各画像形成部PY、PM、PC、PKの一次転写部N1では、一次転写手段としてのローラ状の転写部材である一次転写ローラ8が、中間転写ベルト7を挟んで感光体1に対向して配置されている。一次転写ローラ8は、中間転写ベルト7を感光体1に向けて押圧して、一次転写部N1にニップを形成している。これにより、中間転写ベルト7の表面にフルカラーのトナー像が形成される。一次転写後に感光体1の表面に残留しているトナー(一次転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーナ5によって除去され、回収される。その後、感光体1は次の画像形成に供される。
一方、記録材Pが、給送カセット10から送出ローラ11などによって搬送路12aを通じてレジストローラ13まで搬送される。次いで、記録材Pは、レジストローラ13により、二次転写部N2に搬送される。二次転写部N2では、二次転写手段としてのローラ状の転写部材である二次転写ローラ14が、中間転写ベルト7を介して従動ローラ6bに対向して配置されている。二次転写ローラ14は、中間転写ベルト7を従動ローラ6bに向けて押圧して、二次転写部N2にニップを形成している。そして、この二次転写部N2で記録材Pが挟持して搬送される過程において、中間転写ベルト7の表面のトナー像が記録材Pの表面に転写(二次転写)される。二次転写後の中間転写ベルト7の表面に残留しているトナー(二次転写残トナー)は、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーナ9によって除去され、回収される。その後、中間転写ベルト7は次の画像形成に供される。
未定着のトナー像を担持した記録材Pは、その画像担持面を上側にした状態で、定着手段としての定着装置15の定着ローラ対が形成するニップ部に導入される。そして、この記録材Pは、定着装置15のニップ部で挟持して搬送されることによって、加熱及び加圧されて、その上にトナー像が定着される。
記録材Pの片面だけに画像を形成する場合は、定着装置15から排出された記録材Pは切換フラッパ16によって排出ローラ17を通されて、装置本体110の側面に設けられている排出トレイ18上に排出される。
一方、記録材Pの両面に画像を形成する場合には、定着装置15から排出された記録材Pは、切換フラッパ16によって下方の反転搬送路12bへと案内される。反転搬送路12bでは、進行方向の記録材Pの後端が反転ポイントRpに達したときに、記録材Pのスイッチバックが行われる。これにより、この記録材Pは、1面目の画像担持面を上側にした状態で両面用搬送路12cに送り出される。両面用搬送路12cに送り出された記録材Pは、その後搬送路12aを通じてレジストローラ13まで搬送される。その後、この記録材Pは、レジストローラ13で二次転写部N2に搬送される。そして、この記録材Pは、二次転写部N2で挟持して搬送される過程において、中間転写ベルト7の表面に形成された二面目のトナー像が転写(二次転写)される。その後、二面目の未定着のトナー像を担持した記録材Pは、その二面目の画像担持面を上側にした状態で定着装置15の定着ローラ対が形成するニップ部に導入される。そして、この記録材Pは、定着装置15のニップ部で挟持して搬送されることによって、加熱及び加圧されて、二面目のトナー像がその上に定着される。その後、定着装置15から排出された記録材Pは、切換フラッパ16によって排出ローラ17を通されて、排出トレイ18上に排出される。
2.帯電器
次に、本実施例の帯電器200について説明する。図2は、感光体1の回転軸線方向(長手方向)と直交する方向の帯電器200の模式的な断面図である。又、図3(a)、(b)は、感光体1の回転軸線方向の帯電器200の模式的な断面図である。図4は、帯電器200を感光体1側から見た斜視図である。ここで、図3(a)は、後述するシャッター210が開いた状態の帯電器200を示し、図3(b)は、シャッター210を閉じた状態の帯電器200を示す。
尚、帯電器200の図3などにおける左側を前側、右側を奥側とする。帯電器200の前側は、図1の紙面手前側である画像形成装置100の正面側に対応する。
帯電器200は、感光体1に対向して配置され感光体1の帯電処理を行うコロナ放電器2を有する。本実施例では、コロナ放電器2は、スコロトロン・タイプのコロナ放電器である。即ち、コロナ放電器2は、コロナ放電を生成するための放電電極としての放電ワイヤ205と、導電性のシールド203、204と、被帯電体としての感光体1の帯電電位を制御する制御電極であるグリッドとしてのグリッド電極206と、を有する。又、コロナ放電器2は、支持体としての前ブロック201、奥ブロック202を有する。そして、シールド203、204は、それぞれの長手方向の両端部側が前ブロック201と奥ブロック202とによって支持されて、放電ワイヤ205を挟んで略平行に対向して配置されている。又、放電ワイヤ205は、前ブロック201と奥ブロック202とに張架されてコロナ放電器2の長手方向に沿って設けられている。シールド203、204と、前ブロック201と、奥ブロック202とによって、放電ワイヤ205を囲み、放電ワイヤ205と感光体1との間に開口部2aを備える筐体が構成されている。開口部2aは、シールド203、204の感光体1側の端縁と、前ブロック201の縁部と、奥ブロック202の縁部とによって、感光体1に対向するようにして筐体に形成されている。グリッド電極206は、開口部2aに位置して、放電ワイヤ205と感光体1との間に配置されている。又、グリッド電極206は、前ブロック201と奥ブロック202とに張架されて、コロナ放電器2の長手方向に沿って設けられている。後述して更に説明するように、グリッド電極206は、前ブロック201と奥ブロック202とにそれぞれ配置された、第1の支持部としての前グリッド支持部207、第2の支持部としての奥グリッド支持部209を介して張架されている。グリッド電極206としては、格子状又はグリル状に複数の開口部が設けられた板金や、ワイヤを格子状又はメッシュ状に配列したものなどが用いられる。
尚、シールドとして、感光体1の略半径方向に延在する側部シールド203、204の他に、放電ワイヤ205に対して感光体1とは反対側に配置される頂部シールドを更に設けてもよい。この場合、感光体1の回転軸線方向と略直交する方向におけるシールドの全体としての断面は略コの字状となる。
コロナ放電器2は、感光体1の回転軸線方向に沿って配置されており、コロナ放電器2の長手方向は感光体1の回転軸線方向と略平行な関係にある。コロナ放電器2を備えた帯電器200の全体としての長手方向も、感光体1の回転軸線方向と略平行な関係にある。コロナ放電器2は、帯電バイアス印加手段としての帯電電源(図示せず)に接続されており、放電ワイヤ205とグリッド電極206に直流電圧が印加されることで、感光体1の表面が負極性の所定の電位に一様に帯電処理される。
3.グリッド電極の着脱方法
次に、グリッド電極206の着脱方法について説明する。図5(a)は、グリッド電極206の前側の端部を支持する前グリッド支持部207の近傍の帯電器200の断面図であり、図5(b)は、グリッド電極206の奥側の端部を支持する奥グリッド支持部209の近傍の帯電器200の断面図である。
図5(b)に示すように、第2の支持部としての奥グリッド支持部209は、グリッド電極206の支持手段としての支持機構である奥グリッド支持部材229の一部であり、この奥グリッド支持部材229は、奥ブロック202に固定されている。感光体1側に向けて突出して設けられた突起である奥グリッド支持部209は、グリッド電極206の奥側の端部近傍において厚さ方向に貫通して設けられた穴である奥固定穴230と係合している。この第2の支持部としての奥グリッド支持部209は、グリッド電極206の長手方向における両端部のうち、シャッター210の閉方向の下流側の端部を着脱可能に支持するものである。
一方、図5(a)に示すように、第1の支持部としての前グリッド支持部207は、グリッド電極206の支持手段としての支持機構である前グリッド支持部材224の一部である。この前グリッド支持部材224は、その係止部227が前ブロック201に設けられた係合穴225に摺動可能に係合されることで、係合穴225を回動中心として前ブロック201に対して回転可能(揺動可能)に支持されている。そして、この前グリッド支持部材224は、付勢手段としてのバネ226によって、図中矢印R3方向、即ち、前グリッド支持部207が奥グリッド支持部209から離れるように回動する方向に付勢されている。感光体1側に向けて突出して設けられた突起である前グリッド支持部207は、グリッド電極206の前側の端部近傍において厚さ方向に貫通して設けられた穴である前固定穴228と係合している。この第1の支持部としての前グリッド支持部207は、グリッド電極206の長手方向における両端部のうち、シャッター210の閉方向の上流側の端部を着脱可能に支持するものである。
そして、前グリッド支持部207は、バネ226の付勢力によって前グリッド支持部材224が図中矢印R3方向に回動することで、グリッド電極206に対して図中矢印R3方向に力を加えている。つまり、前グリッド支持部207は、シャッター210の開方向に向けて付勢されている。これより、グリッド電極206は、前グリッド支持部207と奥グリッド支持部209とによって張架されることになる。
尚、コロナ放電器2の開口部2aにおけるグリッド電極206の感光体1に対する位置は、前ブロック201に設けられた位置決め突起201a、奥ブロック202に設けられた位置決め突起202aによって決められている。
グリッド電極206をコロナ放電器2から取り外す場合は、感光体1に向けて突出して前グリッド支持部材224に設けられた操作部としてのつまみ208を操作して、前グリッド支持部材224を図中矢印R3とは逆方向に回動させる。本実施例では操作部としてつまみ208を用いているが、感光体1に向けて突出したつまみ形状に限らず、例えば前グリッド支持部材224のシャッター210の開方向側の端部を作業者が指でシャッターの閉方向に向かって押圧することができる構造でも良い。操作部は、前グリッド支持部207よりもシャッター210の開方向の下流側に位置し、前グリッド支持部207とグリッド電極206とが着脱可能な位置まで前グリッド支持部207を移動させるように操作可能であれば、どのような形状でも良い。又、本実施例では、操作部と前グリッド支持部207とは同一の部材に設けられているが、操作部は前グリッド支持部207が設けられた部材と別部材に設けられていても良い。これにより、前グリッド支持部207と前固定穴228との係合を解除できるようになる。又、この操作により、グリッド電極206にかかる張力がなくなるため、奥グリッド支持部209と奥固定穴230との係合も解除できるようになる。その結果、グリッド電極206をコロナ放電器2から取り外すことができる。
グリッド電極206をコロナ放電器2に取り付ける場合も、上記同様に、操作部としてのつまみ208を操作して前グリッド支持部材224を図中矢印R3とは逆方向に回動させる。そして、その状態で、前グリッド支持部207と前固定穴228、奥グリッド支持部209と奥固定穴230とを係合させる。
4.シャッター及びその移動機構
次に、コロナ放電器2の感光体1に対向する開口部2aを遮蔽するためのシート状のシャッター210、及びその移動機構について説明する。
帯電器200は、グリッド電極206と感光体1との間に開閉可能に配置された、コロナ放電器2の開口部2aを開閉するシート状のシャッター210を有する。即ち、このシート状のシャッター210は、グリッド電極206よりも感光体側に設けられ、コロナ放電器2の開口部2aを開閉する。シャッター210は、ロール状に巻き取ることが可能な有端状のシート状部材で形成されている。シート状部材としては、可撓性の樹脂製のフィルム(シート)や不織布を好適に用いることができる。このようなシート状部材を用いることで、シャッター210は感光体1とグリッド電極206との狭い隙間を移動することができる。又、コロナ放電器2の長手方向の一端側にロール状に退避させることで、退避時のスペースを小さくすることができる。例えば、シャッター210としては、ポリイミド樹脂製で厚さが30μmのシート状部材を用いることができる。
図3(a)は、シャッター210がコロナ放電器2の長手方向に沿って図中矢印A1方向(開方向)へ移動するように巻き取られたことによりシャッター210が開いた状態を示している。一方、図3(b)は、シャッター210がコロナ放電器2の長手方向に沿って図中矢印A2方向(閉方向)へ移動するように引っ張られたことによりシャッター210が閉じた状態を示している。シャッター210は、奥ブロック202側から前ブロック201側に巻き取られ、逆に前ブロック201側から奥ブロック202側に引き出される。
シャッター210は、例えば装置本体110の電源OFF時などにコロナ放電器2から感光体1に向けてコロナ生成物が落下することを防止する。従って、シャッター210は、コロナ放電器2の開口部2aにおいて、少なくとも感光体1のコロナ放電器2aによる帯電処理領域Wに対向する領域を開閉(遮蔽)できればよい。典型的には、開口部2aの短手方向の略全域、長手方向の略全域を開閉(遮蔽)する。
シャッター210は、帯電器200に設けられた巻取り部としての巻取り機構211によって巻き取られて収納される。巻取り機構211は、コロナ放電器2の長手方向において、前ブロック201に設けられた前グリッド支持部材224よりも外側に配置されている。巻取り機構211は、その内部に配置された付勢部としてのねじりコイルばね211aによって、シャッター210を巻き取る方向に付勢されている。巻取り機構211の回転軸221は、コロナ放電器2の長手方向と略直交する軸線を回転中心として回転可能に前ブロック201に支持されている。巻取り機構211は、シャッター210が開方向に移動するに伴って、シャッター210を巻き取る。又、巻取り機構211は、シャッター210が閉まった場合において、シャッター210の感光体1と向かい合う表面が、巻き取られた状態で最外面となるように、シャッター210を巻き取るように構成されている。
シャッター210の閉方向の先端部210aの近傍には、接続部212が固定されている。図6は、接続部212の斜視図である。接続部212は、バネ性を有した金属製の薄板である金属板金で形成されている。接続部212は、シールド203、204とそれぞれ略平行に配置される突出部としての側部212a、212aと、これら両側部212a、212a間を橋渡すように配置される固定部212bと、が一体的に形成されている。固定部212bの感光体1側の面(固定面)212cに、シャッター210の閉方向の先端部210aから所定の範囲における感光体1とは反対側の面(被固定面)210bが、接着や溶着(本実施例では接着)などの適当な固定手段によって固定されている。このように、接続部212は、シャッター210の閉方向の先端部210aに固定された板状の固定部212bと、シャッター210の短手方向における固定部212bの両端部からグリッド側に突出する側部212a、212aと、を有する。そして、この接続部212は、側部212a、212aによって後述する移動機構を構成する移動部材213に分離可能に接続される。
固定部212bは、両側部212a、212a側の端部(即ち、コロナ放電器2の開口部2aの短手方向の両端部)よりも中央部が感光体1から離れるように(即ち、グリッド電極206側に向けて突出するように)湾曲している。これにより、シャッター210の閉方向の先端部210a側に、感光体1の表面の移動方向(周方向)において両端部よりも中央部が感光体1から離れる曲率形状が付与されて形状が規制される。即ち、シャッター210の短手方向において両端部よりも中央部がグリッド電極206側に向けて突出する曲率形状が付与されて形状が規制される。そして、この状態でシャッター210が巻取り機構211から引き出されると、その引き出されたシャッター210の部分に、シャッター210のコシによって、上記曲率形状と実質的に同じ曲率形状が付与される。このように、接続部212aの固定部212bは、シャッター210の閉方向の先端部210aの形状を、シャッター210の短手方向の両端部よりも中央部がグリッド側に突出するように規制する。つまり、接続部212は、シャッター210の閉方向の先端部210aに曲率形状を付与する形状規制手段としても機能する。シャッター210を所望に応じて感光体1とコロナ放電器2との間の空間に配置できるのであれば、シャッター210の閉方向の先端部210aの曲率は感光体1の周面の曲率と同一でなくてもよい。
本実施例では、両側部212a、212aは、接続部212が後述する移動機構を構成する移動部としての移動部材213に取り付けられる前の状態で、固定部212bとは反対側の端縁212d、212d側が互いに近づく方向に傾斜されている。そして、移動部材213に取り付けられることで、両側部212a、212aの端縁212d、212d側が互いに離間するように弾性変形させられ、両側部212a、212aが略平行に配置される。これにより、接続部212を移動部材213に取り付けた際に、両側部212a、212aは移動部材213を所定の力で挟持する。又、本実施例では、両側部212a、212aの端縁212d、212d側の所定の範囲が、互いに離間する方向に湾曲されている。これにより、接続部212を移動部材213に対して摺動させて取り付ける際にその湾曲部がガイドとして働き、取り付け易くなっている。
そして、両側部212a、212aと固定部212bとの連結部(屈曲部)に隣接して、両側部212a、212aに、厚さ方向に貫通した穴である係合穴232、232が設けられている。
一方、帯電器200は、シャッター210をコロナ放電器2の長手方向に沿って開閉移動させる移動機構としてのシャッター開閉機構240を有する。図3を参照して、シャッター開閉機構240は、駆動手段(駆動源)としての開閉モーター218、移動部材213、駆動伝達部材としての送りスクリュー217などを有している。又、シャッター開閉機構240は、シャッター210の開動作完了を検知するためのシャッター開閉検知手段を構成する、ホームポジションセンサ219と検知フラグ220とを有する。
図2を参照して、移動部材213は、開口部2aの短手方向の両端部側において、シールド203、204に隣接して、接続部212を保持するための保持部213a、213aを有する。保持部213a、213aは、シールド203、204の感光体1側の端縁よりも感光体1側まで伸びている。又、移動部材213は、両保持部213a、213aを橋渡すように配置される連結部213cに、送りスクリュー217と螺合する駆動伝達部213bを有する。移動部材213は、駆動伝達部213bを介して送りスクリュー217に駆動連結されている。又、帯電器200には、シールド203、204のそれぞれの感光体1とは反対側の端部に隣接して、レール241、241が設けられている。そして、このレール241、241に移動部材213の係合部213d、213dが摺動可能に係合することで、移動部材213が実質的にコロナ放電器2の長手方向に沿う方向にのみ移動できるようになっている。
接続部212は、移動部材213の保持部213a、213aに分離可能に接続される。本実施例では、移動部材213の保持部213a、213aに設けられた係合部としての係合突起(支持部)231、231が、接続部212の両側部212a、212aに設けられた係合部としての係合穴232、232に係合する。これにより、接続部212が移動部材213に接続されて保持される。係合突起231、231は、移動部材213の保持部213a、213aの、シールド203、204よりも感光体1側に配置されている部分において、開口部2aの短手方向に沿って開口部2aの外側に向けて突出して設けられている。
接続部212と移動部材213とが接続され、接続部212と移動部材213とが同期して移動することで、巻取り機構211に対するシャッター210の出し入れが行われ、シャッター210の開閉が行われる。このように、シャッター開閉機構240の移動部材213は、シャッター210を帯電器200の長手方向に沿って開口部2aを開ける開方向及び開口部2aを閉じる閉方向に移動させる。
尚、放電ワイヤ205を清掃する清掃パッド216を移動部材213に取り付け、シャッター210の開閉動作と放電ワイヤ205の清掃動作とを、ひとつの移動部材213によって同時に行うようにしてもよい。
巻取り部としての巻取り機構211は、巻取り機構211を保持する保持ケース214と共に前ブロック201に支持されている。保持ケース214は、巻取り機構211に巻き取られて保持ケース214内に収納されているシャッター210を引き出すための開口部である引出部214aを有する。又、保持ケース214には、コロナ放電器2の長手方向において引出部214aのグリッド電極206側の近傍に、ガイド部材としてのガイドコロ215が回転可能に支持されている。ガイドコロ215は、シャッター210の感光体1とは反対側の面に接触して回転可能とされている。このガイドコロ215は、シャッター210が、グリッド電極206のエッジ、前グリッド支持部207、つまみ208などと接触して破損することを抑制する。そのために、ガイドコロ215は、それらの部位よりも感光体1側に高くなるように配置されており、シャッター210の面をこれらの部位に対してカバーしてガイドするガイド機能を有する。又、ガイドコロ215は、シャッター210の動作を滑らかにする機能も有する。
又、本実施例では、保持ケース214には、コロナ放電器2の長手方向においてガイドコロ215よりもグリッド電極206側に延長されたカバー部(接触防止カバー部)214b(図11)が設けられている。このカバー部214bは、開口部2aの短手方向における中央部に前グリッド支持部207、つまみ208、グリッド電極206の前側端部を挟むようにして、両シールド203、204のそれぞれに隣接して配置される。又、このカバー部214bは、グリッド電極206、前グリッド支持部207、つまみ208などよりも感光体1側に高くなるように配置されている。これにより、シャッター210が、グリッド電極206のエッジ、前グリッド支持部207、つまみ208などと接触して破損することを更に抑制することができる。シャッター210が開動作完了位置にあるときに、移動部材213の保持部213aの前側端部と、カバー部214bの奥側端部とが当接する(図11)。
尚、シャッター210が引き出された状態では、巻取り機構211側におけるシャッター210の感光体1の略半径方向の位置は、ガイドコロ215によって決定される。シャッター210が引き出された状態とは、シャッター210の動作時や閉方向の先端部210aが閉方向への移動を完了した閉動作完了位置に配置されている時である。
移動部材213は、送りスクリュー217と開閉モーター218によって駆動され、感光体1の回転軸線方向に対応するコロナ放電器2の長手方向に沿って移動する。即ち、送りスクリュー217の周面にはスパイラル状の溝が形成されており、その一端部には開閉モーター218が駆動連結されている。そして、送りスクリュー217が開閉モーター218により回転駆動されると、送りスクリュー217のスパイラル状の溝に螺合している移動部材213の駆動伝達部213bを介して移動部材213に駆動力が伝達される。これにより、移動部材213は、コロナ放電器2の長手方向に沿って、図中矢印A1方向(開方向)又はA2方向(閉方向)へ移動する。又、これにより、移動部材213を介してシャッター210に開閉方向への移動力が伝達される。
又、シャッター210が開いた状態にあることを検知できる位置に、ホームポジションセンサ219が配置されている。ホームポジションセンサ219はフォトインタラプタを有している。そして、シャッター210が開動作完了位置に到達すると、移動部材213に配置された遮光部材である検知フラグ220がホームポジションセンサ219のフォトインタラプタの検知部を遮蔽(遮光)する。これにより、シャッター210がホームポジション、即ち、開動作完了位置にあることを検知することができる。シャッター210の開動作時には、ホームポジションセンサ219によりシャッター210が開動作完了位置に到達したことを検知した時点で、開閉モーター218の回転を停止させることで、シャッター210の開動作を完了させることができる。シャッター210の閉動作時には、シャッター210が開動作完了位置にある状態から開閉モーター218を所定量(回転数)だけ駆動することで、シャッター210が閉動作完了位置に到達した状態でシャッター210の閉動作を完了することができる。
尚、本実施例では、接続部212は、バネ性を有した金属製の薄板である金属板金で形成されているが、例えば弾性を有したフィルム素材などで形成してもよい。又、接続部212は、弾性変形可能な部材で形成することに限定されるものではない。例えば、本実施例で用いた係合突起231と係合穴232との係合、及び接続部212による挟持の代わりに、ネジなどの締結部材などの適当な着脱可能な固定手段を用いることができる。このような場合には、接続部212は弾性変形可能でなくてもよい。
5.シャッターの動作手順
次に、シャッター210の動作手順の一例について説明する。図7は、シャッター210の動作に係る制御態様を示す概略制御ブロック図である。又、図8は、シャッター210の動作手順の一例を示すフローチャート図である。
図7に示すように、シャッター210の開閉動作の制御は、装置本体110に設けられた画像形成装置100の動作を統括的に制御する制御部19において行われる。制御部19は、ホームポジションセンサ219が出力するシャッター210の位置に係る信号に基づいて、開閉モーター218の駆動を制御して、シャッター210の開閉動作を制御する。制御部19は、CPUにおいて、ROMに記憶された制御プログラムの内容に従って、シャッター210の開閉動作の制御を実行する。
図8を参照して、制御部19は、画像形成開始信号が入力されると(S100)、ホームポジションセンサ219の出力に基づいてシャッター210が開動作完了位置にあるか否かを判断する(S101)。制御部19は、シャッター210が開動作完了位置にいなかった場合は、シャッター210の開動作を実行させ、シャッター210を開動作完了位置に配置させる(S102)。一方、制御部19は、シャッター210が開動作完了位置にあった場合は、感光体1の回転を開始させる(S103)。その後、制御部19は、コロナ放電器2への帯電バイアスの印加を開始させる(S104)。その後、制御部19は、他の画像形成機器の準備動作が終了次第、画像形成を開始させる(S105)。
制御部19は、ジョブの画像形成の終了を検出すると(S106)、コロナ放電器2への帯電バイアスの印加を停止させ(S107)、感光体1の回転を停止させる(S108)。ここで、ジョブとは、一の画像形成開始信号による単数又は複数の記録材に対する一連の画像形成動作である。その後、制御部19は、感光体1の回転が停止した後に、開閉モーター218を駆動させて送りスクリューを開動作時とは逆方向に回転させることにより、シャッター210の閉動作を実行させる(S109)。
尚、本実施例では、画像形成直後にシャッター210の閉動作を行っているが、これに限定されるものではない。例えば、画像形成終了後に所定の時間経過した後でシャッター210の閉動作を行ってもよい。又、例えば、装置本体110の電源OFF処理時に、或いは電源OFF処理後に所定時間が過ぎた後で、シャッター210の閉動作を行ってもよい。
6.接続部の分離
次に、グリッド電極206の着脱作業前に行われる接続部212の移動部材213からの分離について説明する。図9は、グリッド電極206の着脱作業時(接続部212が移動部材213から分離された状態)の感光体1の回転軸線方向の帯電器200の模式的な断面図である。又、図10、図11は、それぞれ接続部212が移動部材213に接続された状態、移動部材213から分離された状態における、帯電器200の前ブロック201の近傍を感光体1側から見た斜視図である。
図9に示すように、コロナ放電器2の長手方向において、グリッド電極206の着脱のために露出させる必要のある、同方向の両端部側に配置されたグリッド電極206の支持機構の間は、距離L1だけ離れている。本実施例では、この支持機構間距離L1は、前ブロック201に設けられた前グリッド支持部材224の操作部としてのつまみ208から、奥ブロック202に設けられた奥グリッド支持部材229の奥グリッド支持部209までの距離で代表するものとする。
そして、図9に示すように、コロナ放電器2の長手方向における、接続部212が接続される移動部材213の保持部213aの移動領域L2は、上記支持機構間距離L1よりも短く、該支持機構間距離L1内に含まれる。上記移動領域L2は、接続部212が移動部材213に接続された状態におけるシャッター210の閉方向の先端部210aの移動領域に対応する。そのため、図3(a)、図10に示すように、接続部212が移動部材213に接続された状態では、シャッター210の閉方向の先端部210aが開動作完了位置にあるときでも、つまみ208や前グリッド支持部207はシャッター210で覆われている。このように、本実施例では、シャッター210の開方向への移動が完了した時、つまみ208はシャッター210によって覆われている。従って、この状態では、シャッター210が、グリッド電極206の着脱作業の妨げとなる。
ここで、本実施例では、接続部212は、移動部材213から取り外すことができる。即ち、図10、図11に示すように、移動部材213の係合突起231と接続部212の係合穴232との係合を外すことで、接続部212を移動部材213の保持部213aから分離することが可能である。より具体的には、本実施例では、接続部212の両側部212a、212aを互い離れる方向に撓ませることで、係合突起231の係合穴232に対する係合を解除する。その状態で、接続部212を移動部材213に対して感光体1側に摺動させることで、接続部212を移動部材213から分離することができる。
そして、接続部212が移動部材213から分離されると、図9、図11に示すように、巻取り方向に付勢されている巻取り機構211によって、シャッター210は更に巻き取られる。そして、接続部212が、巻取り機構211側(つまみ208よりもシャッター210の開方向の下流側)に更に移動する。つまり、接続部212が移動部材213から分離された際、シャッター210の閉方向の先端部210aは、ねじりコイルばね211aによる巻取り力によって、つまみ208よりもシャッター210の開方向の下流側に移動可能である。この状態では、図9に示すように、接続部212は、上記支持機構間距離L1の領域よりも、コロナ放電器2の長手方向の外側に距離L3だけ退避する。そのため、この状態では、図9、図11に示すように、つまみ208や前グリッド支持部207はシャッター210に覆われておらず露出している。従って、つまみ208を操作して、グリッド電極206を着脱することが可能となる。
尚、本実施例では、接続部212が巻取り機構211を保持する保持ケース214の引出部214aまで到達すると、接続部212がそれ以上のシャッター210の巻取りを阻止する。つまり、本実施例では、巻取り機構211は帯電器200の長手方向におけるシャッター210の開方向側の端部に設けられている。また、帯電器200は、巻取り機構211を囲んで保持する保持ケース214を有している。この保持ケース214にはシャッター210を引き出すための開口である引出部214aが設けられている。そして、接続部212は、移動部材213から分離された際に、引出部214aまで移動可能とされている。ここで、本実施例では、保持ケース214の引出部214aの開口は、図11に示すように感光体1側を向いた開口となっている。しかし、この引出部214aの開口は、図11に示すように帯電器200の感光体1側の面と略平行に設けられた場合に限られず、シャッター210の閉方向下流側に傾いて設けられていても良い。
このように、本実施例では、シャッター210が移動機構240による開方向への移動が完了する開動作完了位置にある際に、該開動作完了位置側の支持部材224の少なくとも一部がシャッター210によって覆われている。そして、本実施例では、帯電器200は、シャッター210の閉方向の先端側に設けられ、移動機構240に分離可能に接続されて移動機構240によってけん引される接続部212を有する構成とされる。又、帯電器200は、次のような保持手段としての保持ケース214を有する構成とされる。即ち、保持ケース214は、接続部212が移動機構240から分離された際に、コロナ放電器2の長手方向において開動作完了位置側の支持部材244よりも外側で、巻取り部で開方向に巻き取られた状態のシャッター210と共に接続部212を保持する。
以上、本実施例によれば、シャッター210の巻取り機構211はコロナ放電器2に取り付けたまま、接続部212を移動部材213から分離させてグリッド電極206を覆わない位置まで退避させることが可能となる。これにより、本実施例によれば、グリッド電極206の着脱時に、予めシャッター210を持ち上げて保持した状態で作業を行う必要がない。又、本実施例によれば、つまみ208が露出する位置まで移動部材213によるシャッター210の移動領域を大きくすることは必要ない。従って、本実施例によれば、装置の大型化や部品配置の自由度の減少をもたらすことなく、コロナ放電器のグリッド電極の取り外しの作業性を向上することができる。
実施例2
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の帯電器、画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
図12は、本実施例におけるグリッド電極206の着脱作業時の感光体1の回転軸線方向の帯電器200の模式的な断面図である。又、図13は、本実施例におけるグリッド電極206の着脱作業時の帯電器200の前ブロック201の近傍を感光体1側から見た斜視図である。
本実施例では、グリッド電極206の着脱作業のために、接続部212を、移動部としての移動部材213から分離した後に、接続部212を保持した状態の保持ケース214を図中矢印R4方向に回動させることが可能である。これにより、シャッター210を、操作部としてのつまみ208や第1の支持部としての前グリッド支持部207などから、より大きく退避させることができる。即ち、本実施例では、コロナ放電器2の長手方向において接続部212が支持機構間距離L1の領域よりも外側に退避することが可能な距離L3は、実施例1の場合よりも大きい。
本実施例では、保持ケース214は、コロナ放電器2の長手方向と略直交する軸線を回転中心として回転可能に前ブロック201に支持されている。特に、本実施例では、保持ケース214は、コロナ放電器2側と感光体1側との間で、図中矢印R4方向及びその逆方向に約90°回動できるようになっている。これにより、前ブロック201に設けられたつまみ208や前グリッド支持部207を、感光体1側に広く開放できるようになっている。
又、保持ケース214が開放状態(図13)まで回動することによって、保持ケース214の引出部214a、ガイドコロ215、カバー部214bなどが一体的に回動する。保持ケース214が約90°回動することによって、カバー部214bは、開口部2aが形成する平面に対して略直交する方向に感光体1側に向けて立ち上がることになる。そのため、保持ケース214を開状態(図13)にすることで、シャッター210や接続部212をグリッド電極206のエッジ、前グリッド支持部207、つまみ208などから大きく退避させられる。それと同時に、退避したシャッター210や接続部212と、つまみ208の近傍のグリッド電極206を取り外す操作を行う空間とを、カバー部214bによって遮蔽することが可能となる。このように、保持ケース214のカバー部214bは、遮蔽部として機能する。従って、グリッド電極206の着脱作業時に、シャッター210や、薄板で構成された接続部212に誤って触れる可能性が低くなり、シャッター210や接続部212が破損する可能性を低くすることができる。又、それと同時に、グリッド電極206を着脱するためのつまみ208などの操作空間を広くできるため、グリッド電極206の着脱作業がより簡単になる。
又、本実施例では、保持ケース214の回動軸を、巻取り機構211の回転軸221と実質的に同軸とする。これにより、保持ケース214、及び保持ケース214を支持する前ブロック201のサイズを小さくすることできる。従って、コロナ放電器2の占有スペースを小さくできる。具体的には、本実施例では、図14に示すように、巻取り機構211の回転軸221の軸線方向の長さL5を、同方向における保持ケース214の側壁214c、214c間の距離L6よりも長くする。そして、この回転軸221を、保持ケース214の側壁214c、214cに形成された貫通穴214d、214dと、前ブロック201に設けられた軸受穴201b、201bとに挿通する。これにより、前ブロック201によって巻取り機構211と保持ケース214とを回転可能に支持する。
ここで、前述のように、シャッター210が引き出された状態では、巻取り機構211側におけるシャッター210の感光体1の略半径方向の位置は、保持ケース214に支持されたガイドコロ215によって決定される。保持ケース214の支持にガタなどがあり、保持ケース214の閉状態(図11)において感光体1の略半径方向で垂れ下がるようなことがあると、シャッター210と感光体1とのクリアランスが小さくなる。そのため、保持ケース214は、付勢手段としてのねじりコイルばねなどを用いて、保持ケース214が前ブロック201側に向かう方向に付勢された状態で支持されることが望ましい。これにより、保持ケース214の感光体1の略半径方向のガタをなくして、シャッター210が感光体1と摺擦する可能性を低くすることができる。尚、本実施例では、接続部212が移動部材213から分離されて保持ケース214の引出部214aまで到達した状態では、巻取り機構211がシャッター210を巻き取る方向の付勢力によって、保持ケース214は開状態(図13)に維持される。
このように、本実施例では、保持手段としての保持ケース214は、開動作完了位置側の支持部材224よりも外側で接続部212を保持した状態から回動することによって、接続部212を開動作完了位置側の支持部材224よりも更に外側に配置させる。又、本実施例では、保持ケース214は、回動することでシャッター210及び接続部212と、開動作完了位置側の支持部材224との間に立ち上がる遮蔽部としてのカバー部214bを有する。
以上、本実施例によれば、実施例1と同様の効果が得られると共に、グリッド電極206の着脱作業時のシャッター210や接続部212の破損の可能性を低減し、更に該着脱作業の作業性を向上することができる。
実施例3
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の帯電器、画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1、2のものと同じである。従って、実施例1、2のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
図15(a)は、本実施例におけるシャッター210が開いた状態の感光体1の回転軸線方向の帯電器200の模式的な断面図である。図15(b)は、本実施例におけるシャッター210が閉じた状態の感光体1の回転軸線方向の帯電器200の模式的な断面図である。又、図16は、本実施例におけるグリッド電極206の着脱作業時の感光体1の回転軸線方向の帯電器200の模式的な断面図である。又、図17は、シャッター210が開動作完了位置(ホームポジション)にある時の帯電器200の前ブロック201の近傍を感光体1側から見た斜視図である。又、図18は、シャッター210の動作時の図17と同様の斜視図である。又、図19は、グリッド電極206の着脱作業時に保持ケース214を回動させた状態での図17と同様の斜視図である。
本実施例では、実施例2と同様に、保持ケース214は回動可能とされている。但し、本実施例では、グリッド電極206の着脱作業のためにシャッター210が開動作完了位置にある状態で、接続部212は保持ケース214に保持される。そして、接続部212を保持した状態の保持ケース214を回動させることで、接続部212が移動部材213から分離され、つまみ208や前グリッド支持部207などから退避させられる。
具体的には、本実施例では、図17〜19に示すように、接続部212の両側部212a、212aには、固定部212bとは反対側の端縁212d、212dから固定部212b側に延在する切り欠き(溝)である第一係合溝233、233が形成されている。第一係合溝233、233は、接続部212に設けられた第一の係合部である。シャッター210が開動作完了位置にある状態で、第一係合溝233、233は、感光体1の略半径方向に略直線状に延在する。
又、接続部212の両側部212a、212aには、切り欠き(溝)である第二係合溝234、234が形成されている。第二係合溝234、234は、端縁212d、212dから固定部212へと延在する側縁のうち、巻取り機構211側の側縁212e、212eから、他方の側縁側に延在する。第二係合溝234、234は、接続部212に設けられた第二の係合部である。シャッター210が開動作完了位置にある状態で、第二係合溝234、234は、コロナ放電器2の長手方向に略直線状に延在する。
又、移動部材213の保持部213a、213aには、シールド203、204よりも感光体1側に配置されている部分において、開口部2aの短手方向に沿って開口部2aの外側に向けて突出して、第一係合突起222、222が設けられている。第一係合突起222、222は、移動部材213に設けられた第一の係合部である。第一係合突起222、222は、感光体1の略半径方向に略直線状に延在する。
更に、保持ケース214のカバー部214bには、シールド203、204よりも感光体1側に配置されている部分において、開口部2aの短手方向に沿って開口部2aの外側に向けて突出して、第二係合突起223、223が設けられている。第二係合突起223、223は、保持ケース214のカバー部214bの奥側端部に隣接して設けられている。第二係合突起223、223は、保持ケース214に設けられた第二の係合部である。シャッター210が開動作完了位置にある状態で、第二係合突起223、223は、コロナ放電器2の長手方向に略直線状に延在する。
第一係合突起222は、その軸線が第一係合溝233の軸線と略平行に配置された状態で、同軸線方向に沿って摺動可能に第一係合溝233と係合(遊嵌)する。又、第二係合突起223は、その軸線が第二係合溝234の軸線と略平行に配置された状態で、同軸線方向に沿って摺動可能に第二係合溝234と係合(遊嵌)する。
そして、シャッター210が開動作完了位置にあるときには、図15(a)、図17に示すように、接続部212の第一係合溝233、233は、移動部材213の第一係合突起222、222と係合する。又、そのとき同時に、接続部212の第二係合溝234、234は、保持ケース214の第二係合突起223、223に係合する。このように、開動作完了位置において、接続部212は、移動部材213と保持ケース214との両方に係合する。
次に、シャッター210が開動作完了位置から閉方向(図中矢印A2)に移動する。すると、図15(b)、図18に示すように、接続部212の第二係合溝234、234は、コロナ放電器2の長手方向に沿って閉方向(図中矢印A2)に移動して、保持ケース214の第二係合突起223、223から外れる。そして、接続部212は、その第一係合溝233、233が移動部材212の第一係合突起222、222に係合した状態で移動し、シャッター210を移動させる。
尚、本実施例では、接続部212の両側部212a、212aによって移動部材213の保持部213a、213aの側面が挟持されている。又、巻取り機構211によって巻取り方向にシャッター210が付勢されていることで、第一係合溝233、233の側部が、第一係合突起222、222の側部に向けて押圧される。これにより、シャッター210が開動作完了位置から移動された状態においても、接続部212が移動部材213から外れることはない。
次に、シャッター210が開動作完了位置に戻る際には、図17に示すように、接続部212の第二係合溝234、234は、コロナ放電器2の長手方向に沿って開方向(図中矢印A1)に移動して、保持ケース214の第二係合突起223、223に係合する。これにより、接続部212は、再び、移動部材213と保持ケース214との両方に係合した状態となる。
次に、グリッド電極206の着脱作業時に、保持ケース214を閉状態(図17)から開状態(図19)へと図中矢印R4方向に回動させる。すると、図16、図19に示すように、接続部212の第一係合溝233、233は、図中矢印R4方向に移動して、移動部材213の第一係合突起222、222から外れる。そして、接続部212の第二係合溝234、234が保持ケース214の第二係合突起223、223に係合した状態で回動する。
尚、本実施例では、接続部212の両側部212a、212aによって保持ケース214のカバー部241bの側面が挟持されている。又、巻取り機構211によって巻取り方向にシャッター210が付勢されていることで、第二係合溝234、234の端部が、第二係合突起223、223の端部に向けて押圧される。これにより、保持ケース214が回動された状態においても、接続部212が保持ケース214から外れることはない。
又、本実施例では、第一係合突起222と第一係合溝233は略直線状とされている。第一係合溝233の移動方向はより詳細には図中矢印R4方向に沿った円弧状であるが、本実施例におけるこれら係合溝と係合突起の係合距離は比較的小さく、又これら係合溝と係合突起との間には遊びがある。従って、第一係合突起222に対する第一係合溝233の移動方向を略直線状とみなして、これら係合溝と係合突起とは略直線状とされている。但し、所望に応じて、これら係合溝と係合突起の形状を移動方向に対応した円弧状としてもよい。
本実施例では、コロナ放電器2の長手方向において接続部212が支持機構間距離L1の領域よりも外側に退避することが可能な距離L3は、実施例2の場合と同等である。
次に、グリッド電極206の着脱作業が終了するなどしたら、保持ケース214を閉状態(図17)に戻す。この際には、接続部212の第一係合溝233、233は、図19中矢印R4とは逆方向に移動して、図17に示すように、移動部材213の第一係合突起222、222に係合する。これにより、接続部212は、再び、移動部材213と保持ケース214との両方に係合した状態となる。
このように、本実施例では、保持手段としての保持ケース214は、シャッター210が開動作完了位置にある際に接続部212と係合する。そして、保持ケース214は、その状態から回動することによって、コロナ放電器2の長手方向において開動作完了位置側の支持部材224よりも外側で接続部212を保持した状態になる。特に、本実施例では、移動部240は、シャッター210を移動させる際に接続部212に係合すると共に、保持ケース214が接続部212と共に回動することによって接続部212との係合が解除される第一の係合部222を有する。又、保持ケース214は、移動部240によってシャッター210が開動作完了位置に移動されることによって接続部212と係合する第二の係合部223を有する。
以上、本実施例では、シャッター210が開閉動作する場合は、接続部212は移動部材213に支持される。又、グリッド電極206の着脱作業を行うために保持ケース214を回動させた場合は、接続部212は保持ケース214に支持される。そして、シャッター210の開閉動作と保持ケース214の回動動作の一方を行っている時には、他方を行っている時の支持は解除される。そのため、実施例1、2におけるような接続部212と移動部材213とを分離させる作業をせずに、シャッター210が開動作完了位置にあるときに保持ケース214を回動させるだけで、グリッド電極206の着脱作業を行うことができるようになる。これより、本実施例では、実施例1、2と同様の効果が得られると共に、より簡単にグリッド電極206を着脱することが可能となる。
実施例4
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の帯電器、画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
図20は、本実施例におけるシャッターが移動部から分離した状態の帯電器200を短手方向に沿って見た模式的な平面図である。図21は、本実施例におけるシャッターが移動部に接続された状態の帯電器200を短手方向に沿って見た模式的な平面図である。
本実施例では、シャッター210の閉方向の先端部210aに設けられた接続部212と移動部材213の保持部213aとの接続機構が実施例1とは異なっており、その他の部分は実施例1と同様である。尚、図20、図21では、コロナ放電器2の短手方向の一方の端部側の接続部212、保持部213aの構成のみが図示されているが、他方の端部側もコロナ放電器2の長手方向に対して実質的に対称の構成とされている。以下、図示された端部側に注目して構成及び動作を説明するが、他方の端部側についても同様である。
具体的には、本実施例では、図20及び図21に示すように、接続部212の突出部としての側部212aは、保持部213aに設けられた保持溝部213gに開口213dを介して挿入可能に構成されている。また、側部212aを保持溝部213gに挿入したときに、側部212aに設けられた凸部212fが、保持溝部213gに設けられた凹部213eに嵌合する構造になっている。これにより、接続部212が移動部材213に接続されて、固定される。より詳細には、接続部212の側部212aは、グリッド電極206側に底部を向けた略U字形状の2個の変形部212h、212hを有する。そして、この変形部212h、212h側から、側部212aを保持部213aの保持溝部213gに、開口213dを介して挿入する。これにより、側部212aは、変形部212h、212hのコロナ放電器2の長手方向における幅を小さくするように弾性変形しつつ、保持溝部213gの奥に進入する。そして、凸部212fが凹部213eに弾発的に係合(スナップフィット)することで、側部212aは保持溝部213g内に固定される。本実施例では、凸部212fは、一方の変形部212hからコロナ放電器2の長手方向に沿って側部212aの外側に突出するように設けられている。
接続部212を移動部材213から分離する際には、側部212aに設けられた解除部212gを、図21中の矢印B方向に押圧することによって、凹部213eに嵌合していた凸部212fが凹部213eから外れる。これにより、側部212aを、保持部213aの保持溝部213gから、開口213dを介して抜き取ることが可能となる。本実施例では、解除部212gは、凸部212fが設けられている一方の変形部212hにおける、略U字形状の開放側端部を延長して形成されている。
このような機構にすることによって、シャッター210を移動部材213から取り外す作業が容易となり、実施例1と同様の効果が得られると共に、より簡単にグリッド電極206を着脱することが可能となる。
1 感光体
2 コロナ放電器
100 画像形成装置
200 帯電器
206 グリッド電極(グリッド)
207 前グリッド支持部(第1の支持部)
209 奥グリッド支持部(第2の支持部)
210 シャッター
211 巻取り機構(巻取り部)
212 接続部
212a 側部(突出部)
212f 凸部
212g 解除部
213 移動部材(移動部)
213a 保持部
213d 開口
213e 凹部
214 保持ケース
224 前グリッド支持部材
229 奥グリッド支持部材
231 係合突起
232 係合穴
240 シャッター開閉機構

Claims (6)

  1. 感光体を帯電する帯電器であって、
    前記帯電器の長手方向に沿って設けられた放電電極と、
    前記放電電極を囲み、前記放電電極と前記感光体との間に開口部を備える筐体と、
    前記帯電器の長手方向に沿って前記開口部に配置されたグリッドと、
    前記グリッドよりも前記感光体側に設けられ前記開口部を開閉するシート状のシャッターと、
    前記シャッターを前記帯電器の長手方向に沿って前記開口部を開ける開方向及び前記開口部を閉じる閉方向に移動させる移動部と、
    前記シャッターの前記閉方向の下流側の先端部に設けられ、前記移動部に分離可能に接続される接続部と、
    前記シャッターが前記開方向に移動するに伴って前記シャッターを巻き取る巻取り部と、
    前記シャッターを巻き取る方向に付勢する付勢部と、
    前記グリッドの長手方向における両端部のうち、前記方向の下流側の端部を着脱可能に支持する第1の支持部と、
    前記グリッドの長手方向における両端部のうち、前記方向の上流側の端部を着脱可能に支持する第2の支持部と、
    前記放電電極の長手方向における両端部のうち、前記閉方向の上流側の端部を支持し、前記第1の支持部よりも前記開方向の上流側に位置する第3の支持部と、
    前記第1の支持部よりも前記開方向の下流側に位置し、前記第1の支持部と前記グリッドが着脱可能な位置まで前記第1の支持部を移動させるように操作可能な操作部と、
    前記第3の支持部よりも前記開方向の下流側でかつ、前記第1の支持部に対して前記シャッターが設けられた側と逆側に位置し、前記第1の支持部を前記開方向の下流側に向けて付勢する付勢手段と、を有し、
    前記巻取り部は、前記シャッターが閉まった場合において前記シャッターの前記感光体と向かい合う表面が最外面となるように前記シャッターを巻き取るように構成され、
    前記シャッターの前記開方向への移動が完了した時、前記操作部は前記シャッターによって覆われ、
    前記接続部が前記移動部から分離された際、前記シャッターの前記閉方向の先端部は、前記付勢部による巻取り力によって、前記操作部よりも前記開方向の下流側に移動可能であることを特徴とする帯電器。
  2. 前記巻取り部は、前記帯電器の長手方向における前記開方向側の端部に設けられ、
    前記帯電器は、前記巻取り部を囲んで保持する保持ケースを有し、前記保持ケースには前記シャッターを引き出すための開口である引出部が設けられ、
    前記接続部は、前記移動部から分離された際に、前記引出部まで移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の帯電器。
  3. 前記引出部は、前記帯電器における前記感光体側に向けて開口していることを特徴とする請求項2に記載の帯電器。
  4. 前記接続部は、前記シャッターの前記閉方向の先端部に固定された板状の固定部と、前記シャッターの短手方向における前記固定部の両端部から前記グリッド側に突出する突出部と、を有し、前記接続部は、前記突出部によって前記移動部に分離可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載の帯電器。
  5. 前記突出部は凸部を有し、前記凸部が前記移動部に備えられた凹部に嵌合することによって前記接続部が前記移動部に接続されることを特徴とする請求項4に記載の帯電器。
  6. 前記操作部と前記第1の支持部とは同一の部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の帯電器。
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