JP2013231767A - 帯電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シャッタをロールで巻きつけて開口を開閉する構成において、開閉に伴うシャッタ送り出し位置がシャッタの厚みによって変化したとしても、シャッタの感光体への接触を抑制することを目的とする。
【解決手段】 第一の位置においてロールがシャッタを送り出す位置と第二の位置においてロールがシャッタを送り出す位置は共に、キャリッジがシャッタを保持する位置よりも放電電極側である。
【選択図】 図4
【解決手段】 第一の位置においてロールがシャッタを送り出す位置と第二の位置においてロールがシャッタを送り出す位置は共に、キャリッジがシャッタを保持する位置よりも放電電極側である。
【選択図】 図4
Description
開口を開閉するシート状のシャッタを備える帯電装置に関する。
感光体をコロナ帯電器で帯電する電子写真方式の画像形成装置が知られている。このような構成では、コロナ帯電器はコロナ放電を伴い感光体を帯電することが知られている。空気中でコロナ放電が生じると放電生成物(オゾン、窒素酸化物など)が生じ、これが感光体に付着堆積すると高湿環境下で吸湿し、画像流れと呼ばれる画像不良を引き起こす原因となる。
これに対して、感光体をヒータで温めることで放電生成物の吸湿を抑え、画像流れの発生を抑制することが考えられる。しかし、画像流れを抑制するために感光体をヒータで加熱し続けるのは省エネの観点で好ましくない。
そこで、特許文献1にはコロナ帯電器の感光体と対向する開口部をシャッタで遮蔽する構成が開示されている。具体的は、シート状のシャッタの端部を支持するキャリッジを開口長手方向に移動させ、非画像形成時に開口を遮蔽して放電生成物の感光体への付着を抑制している。また、シート状のシャッタは開口端部においてロールの周面へ巻き付けて収納する構成が開示されている。
帯電効率を高めるためコロナ帯電器と感光体の間の距離を狭くすると、シャッタは感光体に接触し易くなってしまう。当然、開口を遮蔽するシャッタには放電生成物が付着するため、シャッタが感光体へ接触してしまうことは好ましくない。特許文献1のように、シャッタをガイドするコロを設ければ、シャッタが感光体に接触することを抑制することができるが、部品点数が多くなるため好ましくない。
ここで、シャッタをガイドするコロを省きつつも、シャッタを巻取り収納する構成では以下の問題が生じる。具体的には、シャッタをロールの周面に巻き付けて収納する構成では、ロールからシャッタを引き出す位置がシャッタの厚み分だけ変化してしまう。いかえれば、ロール周面にシャッタが複数周巻かれている状態(開口開状態)からシャッタを引き出す際には、シャッタの引き出し位置はロール周面よりシャッタの厚みの分だけロール中心から外側へ移動する。そして、開口をシャッタで覆った状態では、ロール周面に巻かれているシャッタが少なくなることで、シャッタの引き出し位置はロール周面に近くなる。
そのため、コロなどでシャッタをガイドしない構成において、シャッタの厚みに起因するシャッタの引き出し位置の変化を考慮しなければシャッタが感光体へ接触してしまう可能性があった。
そこで、本発明の帯電装置は「被帯電体に対向する開口を備えるシールドと、前記シールドの内側に設けられた放電電極と、前記開口を開閉するシート状のシャッタと、周長が前記開口の長手方向の長さよりも短く、前記シャッタの一端を保持し周面に巻きつけるロールと、 前記シャッタの他端を保持し、前記開口の長手方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジを前記シャッタが開口を覆う第一の位置と、開口から前記シャッタが退避した第二の位置の間を移動させる機構と、を備え、前記第一の位置において前記ロールがシャッタを送り出す位置と前記第二の位置において前記ロールがシャッタを送り出す位置は共に、前記キャリッジがシャッタを保持する位置よりも前記放電電極側であること」を特徴とする。
コロなどでシャッタをガイドしない構成であっても、シャッタが感光体へ接触することを抑制することができる。
以下、画像形成装置の概略構成を説明した後、帯電装置について図面を用いて詳しく説明する。なお、構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
まず、画像形成装置の概略構成について簡単に説明した後、本実施例の帯電装置(コロナ帯電器)について詳しく説明する。
§1.{画像形成装置の概略について}
以下に、プリンタ100の画像形成に関わる部位(画像形成部)について簡単に説明する。
以下に、プリンタ100の画像形成に関わる部位(画像形成部)について簡単に説明する。
■(装置全体の概略構成について)
図1の(a)は画像形成装置としてのプリンタ100の概略構成を説明するための図である。画像形成装置としてのプリンタ100は第1から第4のステーションS(Bk〜Y)を備え、それぞれの感光ドラム上に異なるトナーで画像を形成する。図1の(b)は画像形成部としてのステーションを拡大した詳細図である。各ステーションは、感光ドラム上に形成された静電像を現像するトナーの種類(分光特性)を除き略同一であるため、第1のステーション(Bk)を代表して説明する。
図1の(a)は画像形成装置としてのプリンタ100の概略構成を説明するための図である。画像形成装置としてのプリンタ100は第1から第4のステーションS(Bk〜Y)を備え、それぞれの感光ドラム上に異なるトナーで画像を形成する。図1の(b)は画像形成部としてのステーションを拡大した詳細図である。各ステーションは、感光ドラム上に形成された静電像を現像するトナーの種類(分光特性)を除き略同一であるため、第1のステーション(Bk)を代表して説明する。
画像形成部としてのステーションS(Bk)は像担持体としての感光ドラム1と、感光ドラム1を帯電する帯電装置としてのコロナ帯電器2を備える。感光ドラム1はコロナ帯電器2により帯電された後、レーザスキャナ3からの露光Lにより感光ドラム上に静電像が形成される。感光ドラム1上(像担持体上)に形成された静電像は現像装置4に収容されるブラックトナーによりトナー像へ現像される。感光ドラム1上に現像されたトナー像は転写部材としての転写ローラ5により中間転写体としての中間転写ベルトITBへと転写される。中間転写ベルトへと転写されずに感光ドラム1上に付着した転写残トナーはクリーニングブレードを備える清掃装置6により清掃除去される。なお、感光ドラム1上(感光体上)にトナー像を形成するために関与するコロナ帯電器、現像器などを画像形成部と呼ぶ。なお、コロナ帯電器2(帯電装置)については後に詳述する。
このように、各ステーションが備える感光ドラム1から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の順に転写されたトナー像は中間転写ベルト上に重ねられる。そして、重ねられたトナー像は2次転写部STにおいてカセットCから搬送された記録材へ転写される。2次転写部STにおいて記録材へと転写されずに中間転写ベルト上に残留したトナーは不図示のベルトクリーナにより清掃される。
記録材上に転写されたトナー像はトナーと接触してトナーを加熱溶融させて記録材へ加熱定着する定着装置Fにより記録材へと定着され、画像が定着された記録材は機外へと排出される。以上が装置全体の概略構成である。
§2.{コロナ帯電器について}
コロナ帯電器の概略構成について説明した後、シャッタ24の開閉動作について詳しく説明する。
コロナ帯電器の概略構成について説明した後、シャッタ24の開閉動作について詳しく説明する。
■(コロナ帯電器の概略構成)
図2はコロナ帯電器2とドラム形状の感光体を説明するための概略斜視図である。コロナ帯電器2は各構成要素を支持するコの字状の筐体であるシールド21と、シールド21の内部に張架され電圧を印加されると放電を伴い感光体を帯電する帯電電極としての放電ワイヤ22を備える。なお、導電性のシールドの内側に張架される放電電極は円断面形状のワイヤ形状でも、薄い平板状でコノギリ歯状であっても良い。
図2はコロナ帯電器2とドラム形状の感光体を説明するための概略斜視図である。コロナ帯電器2は各構成要素を支持するコの字状の筐体であるシールド21と、シールド21の内部に張架され電圧を印加されると放電を伴い感光体を帯電する帯電電極としての放電ワイヤ22を備える。なお、導電性のシールドの内側に張架される放電電極は円断面形状のワイヤ形状でも、薄い平板状でコノギリ歯状であっても良い。
シールド21の感光体側の開口には感光体へと流れる電流量を制限することで感光体の電位を制御するグリッド23が開口長手方向に張架られている。本実施例では、制御電極としてのグリッド23は、薄い金属平板(薄板)にエッチング処理(etching)を施したいわゆるエッチンググリッドを用いている。
エッチンググリッドは、グリッド長手方向の両端部に梁部があり、梁部の間に斜めに小窓(開口部)が配列された形状である。コロナ帯電器2は感光体1の母線に沿って設置されており、コロナ帯電器2の長手方向は感光体1の軸線方向と平行な関係にある。また、本実施例のグリッドは平板状のため、感光体の周面に沿ってその短手方向(感光体の移動方向)の中央部が最も感光体に近くなる。
また、コロナ帯電器の感光体側(被帯電体側)の開口を遮蔽可能なシート状のシャッタ24を備える。可撓性を有したシャッタを採用することで、シャッタの一端を保持してその周面にシャッタを巻き取るローラ(ロール)25により、ロール形状に巻き取られ収納される。また、シャッタの長手方向の他端はシャッタをアーチ形状に規制する板バネ26に固定される。
コロナ帯電器2の上部には駆動手段としてのモータMの回転駆動力を受けて回転するスクリュ27が設けられ、シャッタ端部を保持する板バネ26を開口長手方向へ移動させることでコロナ帯電器の開口をシャッタで開閉する。これらモータM、板バネ26、スクリュ27からなる機構によって、シャッタ24で開口を開閉することができる。
コロナ帯電器2の上部には駆動手段としてのモータMの回転駆動力を受けて回転するスクリュ27が設けられ、シャッタ端部を保持する板バネ26を開口長手方向へ移動させることでコロナ帯電器の開口をシャッタで開閉する。これらモータM、板バネ26、スクリュ27からなる機構によって、シャッタ24で開口を開閉することができる。
なお、コロナ帯電器2の開口長手方向の長さは画像形成領域(像露光する領域)より広い帯電領域と略同一である。なお、コロナ帯電器による帯電領域の幅は感光体の長手方向の幅よりも狭い。
続いて、図3の(a)を用いてシャッタを開閉移動させる機構について詳しく説明する。シャッタ24をコロナ帯電器の長手方向端部で巻取り収納するロール25はいわゆるボビンのような構造を備える。ロール25の内部には不図示の付勢部材としてのコイルバネを設け、シャッタを巻き取る方向に付勢することで、シャッタで開口を閉じた際にシャッタが垂れるのを抑制している。つまり、ロール25はコイルバネによりシャッタを開口開方向へと付勢する。なお、コイルバネによる付勢力はシャッタが開位置にある際に最も弱くなる。逆に、コイルバネによる付勢力はシャッタが閉位置にある際に最も強くなり、開口を閉じたシャッタが垂れないように十分な張力を与えることができる。なお、本実施例の図4〜図6においてシャッタを直線で描いたが、バネでシャッタ開方向に張りを与えても多少は垂れてしまう。そのため、本実施例においてシャッタの高さや平面を議論する場合は、シャッタ送り出し位置とキャリッジで保持する箇所を結んだ面として扱うこととする。
シャッタの他端を保持する板バネ26は、スクリュ27から回転駆動力を受けて長手方向に移動するキャリッジ28と連結している。本実施例ではコロナ帯電器2と感光体の間の隙間が狭い(1mm以下)のため、シャッタを支持する支持部厚みを抑えるために金属材料を用いている。それに対して、キャリッジ28とスクリュ27は比較的寸法に余裕があるコロナ帯電器の上方に配置されるため絶縁性樹脂を用いて形成している。このキャリッジ28はモータMが正方向に回転することで、ロール25に収納されたシャッタを開口閉じ方向へと移動させる。また、モータMが逆方向に回転することで、キャリッジ28は開口開き方向へと移動させる。この際、シャッタ24はロール25により巻き取られて開口長手長手端部において収納される。
■(モータによるシャッタ開閉について)
以下に、シャッタ24による開口の開閉について簡単に説明する。シャッタ24はモータMが回転することにより、コロナ帯電器の開口を開閉する。コロナ帯電器の開口を開閉させる機構は、シャッタ24を保持するキャリッジ28、キャリッジを長手方向へ移動するためのスクリュ27、モータMから成る。
以下に、シャッタ24による開口の開閉について簡単に説明する。シャッタ24はモータMが回転することにより、コロナ帯電器の開口を開閉する。コロナ帯電器の開口を開閉させる機構は、シャッタ24を保持するキャリッジ28、キャリッジを長手方向へ移動するためのスクリュ27、モータMから成る。
なお、モータの駆動制御はシャッタ24が開位置にあることを検知する開検知センサ(不図示)とタイマ(不図示)を用いて行っている。そして、モータMの回転駆動を制御するコントローラ(不図示)は開閉検知センサの検知結果に基づきモータMの回転を制御する。
画像形成動作中にはシャッタ24は開位置に位置し、非画像形成動作時には閉位置に位置する。なお、開位置とは開閉検知センサがキャリッジ28を検知する位置を指す。また、閉位置とはシャッタが閉方向に移動を開始してから所定時間経過後、モータMが駆動停止した時の位置を指す。これにより、シャッタが開口を覆う閉位置(第一の位置)と、開口からシャッタ24が退避した開位置(第二の位置)の間でキャリッジ28は移動することができる。
図3の(a)に示すように、本実施例の帯電装置はキャリッジ28より閉方向側に清掃キャリッジを備える。この清掃キャリッジは放電ワイヤを清掃する清掃パッドとグリッドを清掃する清掃ブラシを保持する。この清掃キャリッジもキャリッジ28同様にスクリュ27から駆動力を受け、長手方向に移動する。
§3.{位置関係とシャッタ繰り出し位置について}
まず、本実施例に係るコロナ帯電器(帯電装置)と感光体の寸法関係について簡単に説明する。その後、開口の開閉に伴うシャッタ繰り出し位置の変化とそれに伴うシャッタ張架状態について説明する。
まず、本実施例に係るコロナ帯電器(帯電装置)と感光体の寸法関係について簡単に説明する。その後、開口の開閉に伴うシャッタ繰り出し位置の変化とそれに伴うシャッタ張架状態について説明する。
■(コロナ帯電器の寸法について)
続いて、コロナ帯電器2の端部断面図(図3の(b))を用い、コロナ帯電器2に関する配置関係について説明する。前述の通り、本実施例の画像形成装置ではコロナ帯電器2のグリッドと感光体の最近接距離は1.0mmである。シート状のシャッタ(不織布)は0.15mmの厚み、板バネは0.10mmの厚みである。また、感光体はドラム形状であり、その直径は300mmである。
続いて、コロナ帯電器2の端部断面図(図3の(b))を用い、コロナ帯電器2に関する配置関係について説明する。前述の通り、本実施例の画像形成装置ではコロナ帯電器2のグリッドと感光体の最近接距離は1.0mmである。シート状のシャッタ(不織布)は0.15mmの厚み、板バネは0.10mmの厚みである。また、感光体はドラム形状であり、その直径は300mmである。
ここで、本件構成で採用するシャッタは、感光体1と接触したとしても画像劣化を生じさせるような損傷を与えない柔らかい材料を採用した。さらに、放電生成物を捕集・吸着する特性を備えるレーヨン繊維を含む不織布を用いている。
さらに、ロール25の直径は15mmである(図中Bはロール半径を示す)。また、開口を開いた位置においてシャッタをその周面にまきつけた場合に、シャッタを含むロール25の直径は変化する。図中Aはシャッタを巻いた状態のロール半径を示す。
シャッタで開口を最も開いた時のシャッタ送り出し位置(PA)、シャッタ閉じ位置におけるシャッタ送り出し位置(PB)である。当然、PAがグリッド寄りだと、シャッタとグリッドが擦れるため好ましくない。同様に、PBが感光体ドラムよりも下方だと、シャッタと感光体が接触するため好ましくない。
シャッタの厚みの分だけ、シャッタ送り出し位置は変化する。本実施例では、ロール25はシャッタをその周面に1周以上は巻きつける構成を採用する。
また、本実施例ではコロナ帯電器の開口長さは、370mmで、ロール直径は15mmなので、シャッタは約7周だけロール周面に巻きつく。巻き隙間を考慮して開位置と閉位置でのシャッタ込みの厚みは、約1.5mm異なる。なお、ロール直径が15mmの場合、ロールの周長は約47mm(15×π)となる。
§4.{巻取りロールの回転中心の位置について}
以下に、シャッタを巻き取る巻取りロール25の位置関係について詳しく説明する。
以下に、シャッタを巻き取る巻取りロール25の位置関係について詳しく説明する。
■(シャッタの巻取り装置の設置位置)
図4は本実施例のロール配置を採用した場合のシャッタ開閉時のシャッタ軌跡を説明するための図である。本実施例のロール25の回転中心はコロナ帯電器2と感光体1の間の隙間よりも感光体側となるように配置されている。図4の(a)に示すように、キャリッジ26が開位置にある状態において、シャッタを周面に巻きつけたロールの外形はロール単体の直径よりも大きい。また、ロールの送り出し位置(Pa)はシャッタを長手方向に移動させるキャリッジ高さ(Pb)よりもコロナ帯電器側(放電電極側)となっている。なお、開位置におけるシャッタ送り出し位置(Pa)とキャリッジ位置(Pb)を結んだ軌跡はシャッタ24がグリッド23へ接触しない関係とした。
図4は本実施例のロール配置を採用した場合のシャッタ開閉時のシャッタ軌跡を説明するための図である。本実施例のロール25の回転中心はコロナ帯電器2と感光体1の間の隙間よりも感光体側となるように配置されている。図4の(a)に示すように、キャリッジ26が開位置にある状態において、シャッタを周面に巻きつけたロールの外形はロール単体の直径よりも大きい。また、ロールの送り出し位置(Pa)はシャッタを長手方向に移動させるキャリッジ高さ(Pb)よりもコロナ帯電器側(放電電極側)となっている。なお、開位置におけるシャッタ送り出し位置(Pa)とキャリッジ位置(Pb)を結んだ軌跡はシャッタ24がグリッド23へ接触しない関係とした。
図4の(b)は本実施例の構成において、キャリッジ26を閉位置まで移動させた際のシャッタ軌跡を説明するための図である。
キャリッジ26が閉位置にある際のシャッタ送り出し位置(Pa´)はキャリッジ26が閉位置にある際のシャッタ送り出し位置(Pa)よりも感光体の表面位置(Pc)に近づく。言い換えると、ロール周面に重なっていたシャッタが開口を遮蔽するために送り出され、シャッタ送り出し位置がロール外径と略同一となる。つまり、ロール25に巻き取られているシャッタ24は、シャッタ閉状態の方がシャッタ開状態よりも多く巻かれることになる。なお、本実施例において略同一とは±0.05mm以内であることを指す。
本実施例の帯電装置では、図4の(b)に示すようにシャッタ閉位置においてシャッタと感光体面とが略平行になるように構成した。なお、本実施例において略平行とは±0.5度以内であることを指す。このようにすることで、シャッタの個体差などの寸法公差があったとしてもシャッタ24の感光体への接触の可能性を低減することができる。なお、開位置においてシャッタ送り出し位置(Pa)がキャリッジ高さ(Pb)より高く構成すればよい。より好ましくはシャッタ開閉全域においてシャッタ送り出し位置(Pa〜Pa´)がキャリッジ高さ(Pb)よりも帯電器側となることが好ましい。
図6は本件構成と対比説明するための比較例である。図6に示すロール25は外径が小さく、さらに開位置におけるシャッタ送り出し位置(Pa)がキャリッジ高さ(Pb)よりも感光体の表面位置(Pc)に近くなるように配置されている。そのため、閉位置においてシャッタ送り出し位置(Pa´)が感光体の表面位置(Pc)よりも感光体回転中心側となり、シャッタが感光体へと接触する。
■(シャッタとロールの配置に関する詳しい説明)
以下にコロナ帯電器と感光体の位置関係について詳しく説明する。帯電効率の観点から感光体とコロナ帯電器(グリッド)の間の隙間(最近接位置)は約2mm程度とすることが多い。そのため、シャッタと感光体とのクリアランスを0.5mmと見積もれば、ロール25のシャッタ厚みによる送り出し位置の変化分は1mm程度に収めたい。前述の通りシャッタ24の厚みは0.15mmであるため、シャッタがロールに6〜7周巻かれれば1mm程度送り出し位置が変化する。つまり、シャッタ巻き取りに伴う送り出し位置の変化分(7×0.15=1.05mm)がグリッドと感光体の間の距離(2.0mm)以下となるのが好ましい。
以下にコロナ帯電器と感光体の位置関係について詳しく説明する。帯電効率の観点から感光体とコロナ帯電器(グリッド)の間の隙間(最近接位置)は約2mm程度とすることが多い。そのため、シャッタと感光体とのクリアランスを0.5mmと見積もれば、ロール25のシャッタ厚みによる送り出し位置の変化分は1mm程度に収めたい。前述の通りシャッタ24の厚みは0.15mmであるため、シャッタがロールに6〜7周巻かれれば1mm程度送り出し位置が変化する。つまり、シャッタ巻き取りに伴う送り出し位置の変化分(7×0.15=1.05mm)がグリッドと感光体の間の距離(2.0mm)以下となるのが好ましい。
ここで、ラージサイズの記録紙に印字対応する感光体の長手幅は370mm程度必要となる。そのためコロナ帯電器の開口を遮蔽するシャッタの長さも約370mm(L)は必要となる。このとき、ロール25の直径を(D)とすると、L<n(D+n×0.15)πとなり、D>L/nπ−0.15nとなる。つまり、ロール25にシャッタを6周巻きつけることで開口を遮蔽していたシャッタを巻きつけて収納する場合には、D>17.7mmとなる。同様に、7周巻きでシャッタ収納するためにはD>14.9mmとなる。
シャッタ24の長さを350mm、巻取り時の高低差を1mmとすると、シャッタ24が感光体母線に対して傾く角度は約0.16°程度である。
図4に示したように、シャッタ24の閉動作を行うとロール25の直径が減少し、シャッタ面は感光体1へと接近する。しかし、前述の条件を加味してロール25を構成することで、シャッタ24と感光体は適切な隙間を保ちながらもコロナ帯電器の開口を遮蔽することができる。同様に、開閉動作中にシャッタ24と感光体1の摺擦を抑制することができる。なお、ロールを大径化(たとえば、φ30mm)することでシャッタ送り出し位置の変動量を抑えることができる。しかし、コロナ帯電器の大型化につながるため好ましくない。つまり、本件課題はシャッタをコンパクトに収納するためにロールを小径化(φ18mm以下)することで顕著となる。
上記構成を採用することで、シャッタをガイドするガイド部材を用いることなく、シャッタの感光体1や帯電器2への接触を抑制しつつ開口を開閉することができる。また、ロール25の直径を前述の式を考慮して設定することで、帯電装置の小型化とコストダウンが可能となる。なお、感光体上に静電像を形成する前の帯電工程を担う以外にも、転写や除電等のための帯電器として本件構成を採用してもよい。
以下に本実施例について説明する。なお、実施例1と略同一の構成については同一符号を付すことにより重複する説明は適宜省略する。
実施例1ではロール25はシャッタ24のコロナ帯電器側の面を外側に向けに巻き取る構成について説明した。本実施例ではシャッタ24のコロナ帯電器側の面を内側に向けて巻き取る構成について説明する(図5参照)。
図5は本実施例の帯電器のシャッタ軌跡を説明するための図である。本実施例において開位置(図5の(a))におけるシャッタの送り出し位置(Pa)はキャリッジ高さ(Pb)と同一である構成を採用した。なお、ロール25の回転中心をコロナ帯電器側に配置するため、開口の遮蔽に伴い送り出し位置(Pa)はコロナ帯電器側へと移動する(図5の(b)参照)。そのため、シャッタ開位置において、ロール25の送り出し位置が感光体の表面位置(Pc)よりもコロナ帯電器側とすれば、シャッタによる開口遮蔽動作時にシャッタが感光体に接触することを抑制することができる。さらに、図5の(b)に示すように、キャリッジ閉位置において、シャッタの送り出し位置(Pa´)はグリッド23と接触しない高さとなるように設定されている。
さらに、本実施例の構成では、巻取りロール25が感光体1の軸方向投影面上に存在しない。言い換えると、ロール25が感光体を装置から外す際に邪魔にならないため、帯電器2を取り外さなくても感光体1を軸方向に抜くことが可能である。そのため、装置のメンテナンス容易性を向上させることができるという利点がある。
1 感光体(像担持体)
2 コロナ帯電器
21 シールド(ケーシング)
22 放電ワイヤ(放電電極)
23 グリッド(制御電極)
24 シャッタ(遮蔽部材)
25 巻取りロール(巻取り部材)
26 板バネ(規制部材)
28 キャリッジ(移動部材)
2 コロナ帯電器
21 シールド(ケーシング)
22 放電ワイヤ(放電電極)
23 グリッド(制御電極)
24 シャッタ(遮蔽部材)
25 巻取りロール(巻取り部材)
26 板バネ(規制部材)
28 キャリッジ(移動部材)
Claims (5)
- 被帯電体に対向する開口を備えるシールドと、
前記シールドの内側に設けられた放電電極と、
前記開口を開閉するシート状のシャッタと、
周長が前記開口の長手方向の長さよりも短く、前記シャッタの一端を保持し周面に巻きつけるロールと、
前記シャッタの他端を保持し、前記開口の長手方向に移動するキャリッジと、
前記キャリッジを前記シャッタが開口を覆う第一の位置と、開口から前記シャッタが退避した第二の位置の間を移動させる機構と、を備え、
前記第一の位置において前記ロールがシャッタを送り出す位置と前記第二の位置において前記ロールがシャッタを送り出す位置は共に、前記キャリッジがシャッタを保持する位置よりも前記放電電極側であることを特徴とする帯電装置。 - 前記ロールは前記シャッタの前記放電電極と対向する面が外側となるように巻きつけ、
前記第一の位置において前記ロールがシャッタを送り出す位置と前記キャリッジがシャッタを保持する位置を繋いだ直線は前記放電電極と略平行であることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。 - 前記ロールは前記シャッタの前記放電電極と対向する面が内側となるように巻きつけ、
前記第二の位置において前記ロールがシャッタを送り出す位置と前記キャリッジがシャッタを保持する位置を繋いだ直線は前記放電電極と略平行であることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。 - 前記シャッタよりも前記放電電極側にグリッドを備え、
前記ロールのシャッタ送り出し位置の変動量は前記グリッドと被帯電体の間の距離よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の帯電装置。 - 前記ロールはバネにより前記シャッタを開口開方向へと付勢されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の帯電装置。
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2012
- 2012-04-27 JP JP2012102477A patent/JP2013231767A/ja active Pending
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