JP5733955B2 - 撹拌装置 - Google Patents

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本発明は、流体を撹拌するための撹拌装置に関する。
従来より、流通経路内を流通する流体を撹拌する場合、プロペラ等の可動体を用いて流体を撹拌させる撹拌装置が知られている。しかし、昨今においては、温度のバラつきを低減させるように流体を撹拌することが要求される場合があり、この場合、プロペラ等の可動体を用いた撹拌装置では、可動体の摺動部等での発熱により流体の温度のバラつきが生じるおそれがある。
これに対しては、例えば、図6に示すような螺旋状に加工した撹拌ユニット100を多段配置して、各撹拌ユニット100で流体の回転及び混合を繰り返し行わせることにより流体を撹拌する撹拌装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭58−177126号公報
しかしながら、上述の従来の撹拌装置は、流体が流通する流路101を螺旋状に加工する必要があるため加工が複雑になる。また、流路101を螺旋状に形成した従来の撹拌装置は、十分な温度のバラつきの低減効果を得るために流路101を長くとる必要があり、撹拌装置自体が大型化するおそれがある。
そこで、本発明は、小型かつ簡単な構造で、温度のばらつき生じさせることなく流体を撹拌可能な撹拌装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、筒状の流通経路の内部に設けられ、前記流通経路を流れる流体撹拌する撹拌装置において、前記流通経路の内部を複数の流通部に分割する分割板を有し、前記分割板は、前記分割した各流通部の上流側の端部および下流側の端部に、前記各流通部のそれぞれの一部分を塞ぐ遮断部を備え、前記各流通部の前記上流側の端部に備えられた各遮断部は、各遮断部が画成する各開口部と交互に位置するように配置され、前記各流通部の前記下流側の端部に備えられた各遮断部は、各遮断部が画成する各開口部と交互に位置するように配置され、かつ、各流通部の前記上流側の端部の遮断部によって画成される各開口部とそれぞれ対向する位置に配置される構成を採用した
本発明によれば、小型かつ簡単な構造で、温度のばらつき生じさせることなく流体を撹拌可能な撹拌装置を提供することができる。
(a)は、本発明の第1実施形態に係る撹拌装置を示す斜視図であり、(b)は、(a)に示す撹拌装置を流通経路に配置した状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る撹拌装置を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る撹拌装置を示す斜視図である。 (a)は、本発明の実施例に係る撹拌装置の数値解析モデルを示す図であり、(b)は、比較例に係る撹拌装置の数値解析モデルを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る撹拌装置を示す斜視図である。 従来例に係る撹拌装置を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る撹拌装置について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る撹拌装置は、流通経路を流れる液体や気体等の流体に旋回流を発生させて、プロペラ等の可動装置を用いることなく流体を撹拌する撹拌装置である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る撹拌装置1について、図1(a)及び図1(b)を参照しながら説明する。図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る撹拌装置1を示す斜視図である。図1(b)は、図1(a)に示す撹拌装置1を流通経路に配置した状態を示す斜視図である。
図1(a)及び(b)に示すように、第1実施形態に係る撹拌装置1は、円筒状の流通経路10の内部を分割する分割板2と、分割された流通経路10の上流側開口部3の一部を塞ぐ上流側遮断部4と、下流側開口部5の一部を塞ぐ下流側遮断部6と、を備える。
分割板2は、流通経路10の内部を流通経路10に沿って分割する。第1実施形態においては、分割板2は、流通経路10を複数の流通部としての第1流通部11と、第2流通部12とに分割する。分割板2は、第1流通部11と第2流通部12とを流れる流体が1対1となるように流通経路10を分割する。
上流側遮断部4は、第1流通部11の上流側開口部の一部を塞ぐ第1上流側遮断部41と、第2流通部12の上流側開口部の一部を塞ぐ第2上流側遮断部42と、を備える。第1実施形態においては、第1上流側遮断部41は、第1上流側開口部31と同じ大きさになるように第1流通部11の上流側開口部の約半分を塞いでいる。同様に、第2上流側遮断部42は、第2上流側開口部32と同じ大きさになるように第2流通部12の上流側開口部の約半分を塞いでいる。
また、第1上流側遮断部41及び第2上流側遮断部42は、流通経路10の上流側開口面において、第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32と周方向に交互に配置されるように設けられている。言い換えると、第1上流側遮断部41は、第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32に隣接するように設けられ、第2上流側遮断部42は、第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32に隣接するように設けられている。
下流側遮断部6は、第1流通部11の下流側開口部の一部を塞ぐ第1下流側遮断部61と、第2流通部12の下流側開口部の一部を塞ぐ第2下流側遮断部62と、を備える。第1実施形態においては、第1下流側遮断部61は、第1下流側開口部51と同じ大きさになるように第1流通部11の下流側開口部の約半分を塞いでいる。同様に、第2下流側遮断部62は、第2下流側開口部52と同じ大きさになるように第2流通部12の下流側開口部の約半分を塞いでいる。
また、第1下流側遮断部61は、第1下流側開口部51が第1上流側開口部31と流体の流通方向に重ならないように設けられており、第2下流側遮断部62は、第2下流側開口部52が第2上流側開口部32と流体の流通方向に重ならないように設けられている。
更に、第1下流側遮断部61及び第2下流側遮断部62は、流通経路10の下流側開口面において、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52と周方向に交互に配置されるように設けられている。言い換えると、第1下流側遮断部61は、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52に隣接するように設けられ、第2下流側遮断部62は、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52に隣接するように設けられている。
ここで、第1実施形態に係る撹拌装置1は、所定の形状に形成された1枚の板金を折り曲げて第1流通部11及び第2流通部12の上流側開口部及び下流側開口部を塞ぐように形成されている。具体的には、所定形状に形成された板金を図1(a)及び図1(b)に示す破線で折り曲げることにより、第1上流側遮断部41、第2上流側遮断部42、第1下流側遮断部61及び第2下流側遮断部62が形成される。
なお、第1実施形態に係る撹拌装置1を形成する板金は、多数の小孔を穿孔した多孔板で製作してもよく、板金上にスリットや突起物等を設けてもよい。また、撹拌装置1は、流通経路10と別体で製作してから流通経路10内に設置してもよく、初めから流通経路10の内部に流通経路10と一体の構造として製作してもよい。また、分割板2と第1上流側遮断部41、第2上流側遮断部42、第1下流側遮断部61及び第2下流側遮断部62とは、設置位置が近接していればよく、必ずしも接合している必要はない。
次に、第1実施形態に係る撹拌装置1の作用について説明する。円筒状の流通経路10を流れる流体は、流通経路10の途中に設けられた撹拌装置1の上流側において流通経路10の一部が第1上流側遮断部41及び第2上流側遮断部42に遮断されているため、第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32を通過する。つまり、流体は、第1上流側遮断部41及び第2上流側遮断部42に阻害されて、隣接する第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32を流通する。
第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32を通過した流体は、第1流通部11及び第2流通部12を介して下流側に流れる。下流側に流れた流体は、第1流通部11及び第2流通部12の下流側が第1下流側遮断部61及び第2下流側遮断部62により遮断されているため、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52を通過することになる。つまり、流体は、第1下流側遮断部61及び第2下流側遮断部62に阻害されて、隣接する第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52を流通する。
ここで、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52は、第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32と流通方向に重ならないように配置(流通方向における直下にない)されている。そのため、第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32を通過した流体は、まず、第1下流側遮断部61及び第2下流側遮断部62とぶつかって流通方向と直交する方向に流れの向きを変える。流通方向と直交する方向に流れの向きを変えた流体は、第1下流側遮断部61及び第2下流側遮断部62と隣接する第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52から流出する。
また、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52は、流通経路10の下流側開口面において、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52と周方向に交互に配置されるように設けられている。そのため、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52から流出した流体は、円筒状の流通経路10の内壁に沿って同方向に流れながら軸周りに旋回する。流通経路10の内壁に沿って軸周りに旋回した流体は、旋回流を発生させる。その結果、発生した旋回流により流体が撹拌される。
以上のような構成を有する第1実施形態に係る撹拌装置1によれば、以下のような効果を奏する。第1実施形態に係る撹拌装置1は、流通経路10を流通方向に分割する分割板2と、第1上流側遮断部41と、第2上流側遮断部42と、第1下流側遮断部61と、第2下流側遮断部62と、を備える。第1上流側遮断部41、第2上流側遮断部42、第1下流側遮断部61及び第2下流側遮断部62は、第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32と、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52とが流体の流通方向に重ならないように配置されている。また、第1下流側開口部51、第1下流側遮断部61、第2下流側開口部52及び第2下流側遮断部62は、流通経路10の下流側開口面において周方向に交互に配置されるように設けられている。
そのため、第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32を通過した流体は、第1下流側遮断部61及び第2下流側遮断部62とぶつかって流通方向と直交する方向に流れの向きを変えて、流通経路10の内壁に沿って軸周りに旋回する旋回流を発生させる。これにより、流体は撹拌される。その結果、プロペラ等の可動装置を用いることなく流体を撹拌可能となり、小型かつ簡単な構造で流体の温度のバラつきを低減させた流体の撹拌が可能となる。
また、撹拌装置1は、板金を折り曲げ加工して形成されている。そのため、簡単に製造することができると共に、容易に加工することができる。その結果、撹拌装置を大型化することなく、温度のばらつきを低減させた流体の撹拌が可能な撹拌装置を提供することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る撹拌装置1Aについて、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の第2実施形態に係る撹拌装置1Aを示す斜視図である。
第2実施形態に係る撹拌装置1Aは、流通経路10が3分割されている点において第1実施形態に係る撹拌装置1と相違する。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と相違する点、すなわち、分割板20,21,22により3分割された第3流通部13、第4流通部14及び第5流通部15と、それぞれに設けられる開口部及び遮断部を中心に説明する。
なお、第2実施形態において、第1実施形態に係る撹拌装置1と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。また、第2実施形態において、第1実施形態に係る撹拌装置1と同様の構成のものについては、第1実施形態に係る撹拌装置1と同様の効果を奏する。
図2に示すように、第2実施形態に係る撹拌装置1Aは、円筒状の流通経路10の内部を分割する分割板2Aと、分割された流通経路10の上流側開口部の一部を塞ぐ上流側遮断部4Aと、下流側開口部の一部を塞ぐ下流側遮断部6Aと、を備える。
分割板2Aは、第1分割板20、第2分割板21及び第3分割板22を備え、流通経路10の内部を流通経路10に沿って第3流通部13、第4流通部14及び第5流通部15に分割する。具体的には、第1分割板20及び第2分割板21が第3流通部13を構成し、第2分割板21及び第3分割板22が第4流通部14を構成し、第1分割板20及び第3分割板22が第5流通部15を構成している。
上流側遮断部4Aは、第3流通部13の上流側開口部の一部を塞ぐ第3上流側遮断部43と、第4流通部14の上流側開口部の一部を塞ぐ第4上流側遮断部44と、第5流通部15の上流側開口部の一部を塞ぐ第5上流側遮断部45と、を備える。
第3〜5上流側遮断部43〜45は、流通経路10の上流側開口面において、第3〜5上流側開口部33〜35と周方向に交互に配置されるように設けられる。言い換えると、第3上流側遮断部43は、第3上流側開口部33及び第5上流側開口部35に隣接するように設けられ、第4上流側遮断部44は、第3上流側開口部33及び第4上流側開口部34に隣接するように設けられている。また、第5上流側遮断部45は、第4上流側開口部34及び第5上流側開口部35に隣接するように設けられている。
下流側遮断部6は、第3流通部13の下流側開口部の一部を塞ぐ第3下流側遮断部63と、第4流通部14の下流側開口部の一部を塞ぐ第4下流側遮断部64と、第5流通部15の下流側開口部の一部を塞ぐ第5下流側遮断部65と、を備える。
第3下流側遮断部63は、第3下流側開口部53が第3上流側開口部33と流体の流通方向に重ならないように設けられており、第4下流側遮断部64は、第4下流側開口部54が第4上流側開口部34と流体の流通方向に重ならないように設けられている。第5下流側遮断部65は、第5下流側開口部55が第5上流側開口部35と流体の流通方向に重ならないように設けられている。
更に、第3〜第5下流側遮断部63〜65は、流通経路10の上流側開口面において、第3〜5下流側開口部53〜55と周方向に交互に配置されるように設けられている。言い換えると、第3下流側遮断部63は、第3下流側開口部53及び第4下流側開口部54に隣接するように設けられ、第4下流側遮断部64は、第4下流側開口部54及び第5下流側開口部55に隣接するように設けられている。また、第5下流側遮断部65は、第5下流側開口部55及び第3下流側開口部53に隣接するように設けられている。
なお、第2実施形態に係る撹拌装置1Aは、多数の小孔を穿孔した多孔板で製作してもよく、板上にスリットや突起物等を設けてもよい。また、撹拌装置1Aは、流通経路10と別体で製作してから流通経路10内に設置してもよく、初めから流通経路10の内部に流通経路10と一体の構造として製作してもよい。また、分割板20,21,22と第3上流側遮断部43、第4上流側遮断部44及び第5上流側遮断部45は、設置位置が近接していればよく、必ずしも接合している必要はない。また、分割板20,21,22と第3下流側遮断部63、第4下流側遮断部64及び第5下流側遮断部65は、設置位置が近接していればよく、必ずしも接合している必要はない。
第2実施形態に係る撹拌装置1Aは、第1実施形態に係る撹拌装置1と比べ、流通経路10が3つの流路に分割されている。これに伴い、上流側遮断部及び下流側遮断部と、上流側開口部及び下流側開口部の数が第1実施形態に係る撹拌装置1よりも多くなり、各3つとなる。第2実施形態においては、上流側遮断部及び下流側遮断部と、上流側開口部及び下流側開口部の数が多くなる以外は、第1実施形態と同様であるため、ここでは、第2実施形態に係る撹拌装置1Aの作用及び効果については、その説明は省略する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る撹拌装置1Bについて、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の第3実施形態に係る撹拌装置1Bを示す斜視図である。
第3実施形態に係る撹拌装置1Bは、上流側遮断部4B及び下流側遮断部6Bが第1実施形態に係る撹拌装置1と相違する。そのため、第3実施形態においては、第1実施形態と相違する点、すなわち、上流側遮断部4B及び下流側遮断部6Bを中心に説明する。
なお、第3実施形態において、第1実施形態に係る撹拌装置1と同様の構成においては、同じ符号を付してその説明を省略する。また、第3実施形態において、第1実施形態に係る撹拌装置1と同様の構成のものについては、第1実施形態に係る撹拌装置1と同様の効果を奏する。
図3に示すように、第3実施形態に係る撹拌装置1Bは、円筒状の流通経路10の内部を分割する分割板2と、上流側開口部3の一部を塞ぐ上流側遮断部4Bと、下流側開口部5の一部を塞ぐ下流側遮断部6Bと、を備える。
上流側遮断部4Bは、第1流通部11の上流側開口部の一部を塞ぐ第1上流側遮断部41Bと、第2流通部12の上流側開口部の一部を塞ぐ第2上流側遮断部42Bと、を備える。第1上流側遮断部41Bは、流体の流通方向に傾斜して形成されている。同様に、第2上流側遮断部42Bは、流体の流通方向に傾斜して形成されている。
また、第1上流側遮断部41B及び第2上流側遮断部42Bは、流通経路10の上流側開口面において、第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32と周方向に交互に配置されるように設けられている。言い換えると、第1上流側遮断部41Bは、第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32に隣接するように設けられ、第2上流側遮断部42Bは、第1上流側開口部31及び第2上流側開口部32に隣接するように設けられている。
下流側遮断部6Bは、第1流通部11の下流側開口部の一部を塞ぐ第1下流側遮断部61Bと、第2流通部12の下流側開口部の一部を塞ぐ第2下流側遮断部62Bと、を備える。第1下流側遮断部61Bは、流体の流通方向に傾斜して形成されている。同様に、第2下流側遮断部62Bは、流体の流通方向に傾斜して形成されている。
また、第1下流側遮断部61Bは、第1下流側開口部51が第1上流側開口部31と流体の流通方向に重ならないように設けられ、第2下流側遮断部62Bは、第2下流側開口部52が第2上流側開口部32と流体の流通方向に重ならないように設けられている。
更に、第1下流側遮断部61B及び第2下流側遮断部62Bは、流通経路10の下流側開口面において、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52と周方向に交互に配置されるように設けられている。言い換えると、第1下流側遮断部61Bは、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52に隣接するように設けられ、第2下流側遮断部62Bは、第1下流側開口部51及び第2下流側開口部52に隣接するように設けられている。
第3実施形態においては、第1上流側遮断部41B及び第2上流側遮断部42Bと、第1下流側遮断部61B及び第2下流側遮断部62Bとが流通方向に傾斜している以外は、第1実施形態と同様である。そのため、第3実施形態においては、撹拌装置1Bの作用については、その説明を省略する。
以上のような構成を有する第3実施形態に係る撹拌装置1Bによれば、以下のような効果を奏する。第3実施形態に係る撹拌装置1Bは、第1上流側遮断部41B及び第2上流側遮断部42Bと、第1下流側遮断部61B及び第2下流側遮断部62Bとが流通方向に傾斜している。そのため、第1実施形態に係る撹拌装置1に比べて流体の流通速度を早くすることができる。これにより、好適に流体を撹拌させることができる。
次に、実施例及び比較例を挙げて、実施例による流体温度のばらつき低減効果及び比較例による流体温度のばらつき低減効果を数値解析により比較した解析結果について説明する。図4(a)及び図4(b)を参照しながら、流体の種類として空気及び水を用いた場合について実施例及び比較例を用いて説明する。なお、本発明は、下記の実施例のみに限定されるものではない。
<実施例>
開口率10%の多孔板を用いて、第1実施形態に係る撹拌装置1を長さ300mm、直径200mmとして作成した。図4(a)に示すように、この撹拌装置1の入口までの距離1000mm、及び出口までの距離1000mmの流体の温度を測定し、流体温度のバラつきを解析した。流体として空気及び水を用いて解析した流体温度のバラつきの解析結果を表1に示す。
<比較例>
孔の無い通常の板を用いて、図6に示す従来例に示す撹拌ユニット100を長さ300mm、直径200mmとして作成した。作成した撹拌ユニット100を流れ方向を逆にし、螺旋加工端同士が直交するように2段配置し、長さ600mmの撹拌装置を作成した。図4(b)に示すように、この撹拌装置の入口までの距離1000mm、及び出口までの距離1000mmの流体の温度を測定し、流体温度のバラつきを解析した。流体として空気及び水を用いて解析した流体温度のバラつきの解析結果を表1に示す。
今回行った数値解析においては、実施例及び比較例とも、流体は図4の左から右に向かって流れるものとし、温度ばらつきの付与面である図4の左端面の位置において流体に温度ばらつきを付与した後、所定の流体を所定の流量だけ流した。流体は撹拌装置を通過した後、温度ばらつきの評価面である図4の右端面に達するが、その面の位置における流体の温度ばらつきの標準偏差値により、実施例及び比較例に係る撹拌装置の温度ばらつき低減効果を評価した。
また、数値解析の初期条件として付与する温度ばらつきの状態についても、温度ばらつき付与面において最大10℃の温度差を与え、実施例及び比較例において共通としている。
Figure 0005733955
表1に示す数値解析結果より、実施例に係る撹拌装置1は、空気と水の両流体に対して、比較例に係る撹拌装置に比べて温度ばらつき低減効果を有していることがわかる。また、上述した通り、撹拌装置の全長は、実施例に係る撹拌装置1が300mmであるのに対し、比較例に係る撹拌装置は600mmである。そのため、実施例に係る撹拌装置1は、比較例に係る撹拌装置に比べて、簡易な形状で流通経路の長さを短くした上で、空気と水の両流体に対して、同等以上の温度ばらつき低減効果を有していることがわかる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、本発明に係る撹拌装置は、第1実施形態に係る撹拌装置1の第1上流側遮断部41及び第2上流側遮断部42と、第1下流側遮断部61及び第2下流側遮断部62とが異なる位置にある形態であってもよい。例えば、第1実施形態に係る撹拌装置1と逆方向に配置して、逆方向に旋回する形態であってもよい。
また、例えば、図5に示すように、第1上流側遮断部41Cと、第2上流側遮断部42Cとが異なる大きさに形成された形態のものであってもよい。同様に、第1下流側遮断部61Cと、第2下流側遮断部62Cとが異なる大きさに形成された形態のものであってもよい。つまり、上流側遮断部の一方を大きくし、他方を小さくしたものであってもよく、下流側遮断部の一方を大きくし、他方を小さくしたものであってもよい。
また、上流側遮断部を大きくし、上流側開口部を小さくしてもよく、上流側遮断部を小さくし、上流側開口部を大きくしてもよい。同様に、下流側遮断部を大きくし、下流側開口部を小さくしてもよく、下流側遮断部を小さくし、下流側開口部を大きくしてもよい。
また、本実施形態においては、円筒状の流通経路10を用いて説明したが、断面が多角形形状の筒状の流通経路に用いてもよく、直線と曲線を組み合わせた断面形状を有する筒状の流通経路に用いてもよい。
1,1A,1B 撹拌装置
2 分割板
3 上流側開口部
4 上流側遮断部
5 下流側開口部
6 下流側遮断部
10 流通経路
11 第1流通部(流通部)
12 第2流通部(流通部)
20 第1分割板
21 第2分割板
22 第3分割板
31 第1上流側開口部
32 第2上流側開口部
41 第1上流側遮断部
42 第2上流側遮断部
51 第1下流側開口部
52 第2下流側開口部
61 第1下流側遮断部
62 第2下流側遮断部

Claims (4)

  1. 筒状の流通経路の内部に設けられ、前記流通経路を流れる流体撹拌する撹拌装置において、
    前記流通経路の内部を複数の流通部に分割する分割板を有し、
    前記分割板は、前記分割した各流通部の上流側の端部および下流側の端部に、前記各流通部のそれぞれの一部分を塞ぐ遮断部を備え、
    前記各流通部の前記上流側の端部に備えられた各遮断部は、各遮断部が画成する各開口部と交互に位置するように配置され、
    前記各流通部の前記下流側の端部に備えられた各遮断部は、各遮断部が画成する各開口部と交互に位置するように配置され、かつ、各流通部の前記上流側の端部の遮断部によって画成される各開口部とそれぞれ対向する位置に配置されることを特徴とする攪拌装置。
  2. 前記分割板の前記遮断部が前記流体の流通方向に傾斜して形成されることを特徴とする請求項1記載の攪拌装置。
  3. 前記分割板が前記流通経路の内部を3つの流通部に分割し、かつ、前記分割した各流通部の上流側の端部および下流側の端部に、前記各流通部のそれぞれの一部分を塞ぐ前記遮断部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の攪拌装置。
  4. 前記分割板の、前記各流通部の前記上流側の端部に形成された遮断部と、前記下流側の端部に形成された遮断部の大きさが異なることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の攪拌装置。
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