JP2014004534A - 流体混合器及び流体混合方法並びにエマルション - Google Patents

流体混合器及び流体混合方法並びにエマルション Download PDF

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悠祐 西内
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Abstract

【課題】構造簡易で安価に分散相をサブマイクロレベルに微細化するとともに均一化する
こと。
【解決手段】一端開口部から導入した第1流体を他端開口部から導出する筒状の混合器本体内に、導入した第1流体を螺旋流となす第1螺旋流生起手段を設け、第1螺旋流生起手段の下流側に位置する混合器本体の周壁に、第1流体の流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体を導入する本体導入孔を形成して、本体導入孔から導入した第2流体を混合器本体の内周面に沿わせて第1流体の螺旋流の軸線を中心とする螺旋状に旋回させる第2螺旋流生起手段となし、第1螺旋流生起手段により螺旋流となした第1流体と第2螺旋流生起手段により螺旋流となした第2流体とが螺旋混流となって他端開口部から導出されるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数種類の流体を混合する流体混合器及び流体混合方法並びにエマルションに関する。ここで、流体とは液体ないしは気体であり、液体と液体、液体と気体、及び、気体と気体を混合することができる。特に、エマルションの分散相を微細化かつ均一化することができる。エマルションとは,分散質及び分散媒が共に液体である分散系溶液のことを指す。
従来、流体混合器の一形態として、特許文献1に開示された乳化装置がある。かかる乳
化装置は、直状に伸延する分散相流路に、分散相流路の軸線廻りに旋回する旋回流路を介
して、分散相流路に対して直交方向に伸延する一対の連続相流路を接続し、分散相流路と
同一軸線上で旋回流路よりも下流側に混合流路を形成して構成している。
このように構成して、分散相流路を通して供給した分散相と、連続相流路を通して供給
した連続相を、旋回流路を介して合流させるとともに、混合流路を通して混合させること
でエマルションとなすようにしている。
特開2009−279507
ところが、前記した乳化装置は、板状の液体導入部と合流流路部と混合流路部と液体導
出部とを積層させて構成し、各部に形成した流路形成路を接続して、分散相流路と連続相
流路と旋回流路と混合流路を形成しているが、構造が複雑で各流路形成路の加工成形が煩
雑になっている。そのため、乳化装置は製造コストが高価な上に、分散相をサブマイクロ
レベルに微細化することができるものではなかった。
そこで、本発明は、構造簡易で安価に分散相をマイクロレベルないしはサブマイクロレベルに微細化するとともに均一化することができる流体混合器及び流体混合方法並びにエマルションを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明に係る流体混合器は、一端開口部から導入した第1流体を他端開口部から導出する筒状の混合器本体内に、導入した第1流体を螺旋流となす第1螺旋流生起手段を設け、第1螺旋流生起手段の下流側に位置する混合器本体の周壁に、第1流体の流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体を導入する本体導入孔を形成して、本体導入孔から導入した第2流体を混合器本体の内周面に沿わせて第1流体の螺旋流の軸線を中心とする螺旋状に旋回させる第2螺旋流生起手段となし、第1螺旋流生起手段により螺旋流となした第1流体と第2螺旋流生起手段により螺旋流となした第2流体とが螺旋混流となって他端開口部から導出されるようにしたことを特徴とする。
かかる流体混合器は、例えば、連続相としての第2流体を収容した容器内に配置し、分散相としての第1流体を混合器本体の一端開口部から他端開口部に向けて吸引ポンプにより吸引して流動させる。そうすることで、混合器本体の一端開口部から導入した第1流体は混合器本体内に設けた第1螺旋流生起手段により螺旋流となって流動する。また、第1流体の螺旋流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体が本体導入孔から混合器本体内に引き込まれながら導入される。そして、混合器本体の本体導入孔から混合器本体内に引き込まれながら導入された第2流体は、第2螺旋流生起手段により混合器本体の内周面に沿わせて第1流体の螺旋流の軸線を中心とする螺旋状に旋回される。したがって、第1螺旋流生起手段により螺旋流となした第1流体と第2螺旋流生起手段により螺旋流となした第2流体とが螺旋混流となって螺旋流動されて剪断・分散される。その結果、第1流体と第2流体が均一に混和されて他端開口部から導出される。
この際、第2流体は、螺旋流動される第1流体の外周において螺旋流動される。つまり、第2流体は第1流体の外周側から軸線中心(同芯)に向けて漸次旋回半径を小さくしながら螺旋流動される。そのため、第2流体の螺旋流動が軸線中心側で加速されて高速で第1流体に剪断作用し、第1流体を微細かつ均等に分散する。
請求項2記載の発明に係る流体混合器は、請求項1記載の発明に係る流体混合器であって、第1螺旋流生起手段により螺旋流となした第1流体と、第1流体の外周において第2螺旋流生起手段により螺旋流となした第2流体とは、同一軸線上で同一螺旋方向に流動されて混合されるようにしたことを特徴とする。
かかる流体混合器では、第1流体と第2流体とが同一軸線上で同一螺旋方向に流動されるようにしているため、第1流体の螺旋流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体が円滑かつ堅実に本体導入孔から混合器本体内に引き込まれながら導入される。そのため、第2流体による第1流体の微細かつ均等な分散効率を高めることができる。
請求項3記載の発明に係る流体混合器は、請求項1又は2記載の発明に係る流体混合器であって、第1螺旋流生起手段は、第1流体が通過・案内されながら螺旋流となる通過・案内流路を有することを特徴とする。
かかる流体混合器では、第1螺旋流生起手段が通過・案内流路を有している。そして、通過・案内流路は導入された第1流体を通過・案内させながら螺旋流となす。そのため、第1流体を混合器本体内で流動する過程において堅実に螺旋流となすことができる。
請求項4記載の発明に係る流体混合器は、請求項1又は2記載の発明に係る流体混合器であって、第2螺旋流生起手段は、混合器本体の周壁にその長手方向との間に一定の鋭角をなして伸延するスリット状の本体導入孔を複数個形成するとともに、各本体導入孔を単一仮想螺旋に沿わせてかつその伸延方向に間隔を開けて配置して形成したことを特徴とする。
かかる流体混合器では、混合器本体の周壁に複数個の本体導入孔を形成しており、本体導入孔は混合器本体の長手方向との間に一定の鋭角をなして伸延するスリット状となして、単一仮想螺旋上に配置しているため、本体導入孔から導入された第2流体は混合器本体内で堅実に螺旋状に旋回される。そのため、螺旋流動する第1流体の外周で第2流体を螺旋流動させることができて、第1流体と第2流体とを螺旋混流させることができる。
請求項5記載の発明に係る流体混合器は、請求項1〜4のいずれか1項記載の発明に係る流体混合器であって、混合器本体の外周を被覆体により一定の間隔を保持して被覆し、被覆体内には、その周壁に形成した被覆体導入孔から導入した第2流体を被覆体の内周面に沿わせて被覆体の軸線を中心に旋回させながら流動させて混合器本体の本体導入孔に導入させる旋回流路を形成して、第1流体の流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体を被覆体導入孔から被覆体内に導入するとともに、旋回流路を介して本体導入孔から混合器本体内に導入して、混合器本体内を螺旋流動する第1流体と、第1流体の外周において螺旋流動する第2流体とが螺旋混流となって他端開口部から導出されるようにしたことを特徴とする。
かかる流体混合器は、例えば、連続相としての第2流体を収容した容器内に配置し、分散相としての第1流体を混合器本体の一端開口部から他端開口部に向けて吸引ポンプにより吸引して流動させる。そうすることで、混合器本体内を減圧させることができて、第2流体を被覆体の被覆体導入孔から被覆体内に引き込みながら導入することができる。そして、被覆体内に導入された第2流体は、旋回流路を通して旋回されるとともに、混合器本体の本体導入孔から混合器本体内に引き込まれながら導入される。続いて、混合器本体の本体導入孔から混合器本体内に引き込まれながら導入された第2流体は、螺旋流動している第1流体の外周にて螺旋状に旋回流動されて、第1流体を剪断・分散する。その結果、第1流体と第2流体が均一に混和される。
この際、被覆体導入孔から導入された第2流体は旋回流路を介して旋回流動されるため、旋回流動された第2流体が本体導入孔を介して円滑に混合器本体内に導入される。そして、本体導入孔を介して混合器本体内に導入された第2流体は堅実に螺旋状に旋回流動される。その結果、第2流体が螺旋流動される第1流体の外周側から軸線中心(同芯)に向けて漸次旋回半径を小さくしながら螺旋状に旋回される。そのため、第2流体の螺旋流動が軸線中心側で加速されて高速で第1流体に剪断作用し、第1流体を微細かつ均等に分散する。
また、流体混合器は、両端に開口部を有する筒状の混合器本体と、混合器本体の外周を一定の間隔を保持して被覆する被覆体とで構成することができるため、合成樹脂等により軽量で構造簡易かつ安価に製造することができる。
請求項6記載の発明に係る流体混合方法は、吸引ポンプにより吸引された第1流体を第1螺旋流生起手段を介して螺旋流となすとともに、その外周において、第1流体の流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体を第2螺旋流生起手段を介して螺旋流となし、第1流体と第2流体とを同一軸線上で同一螺旋方向に流動される螺旋混流となして混合することを特徴とする。
かかる流体混合方法では、吸引ポンプにより吸引されるとともに、第1螺旋流生起手段を介して螺旋流となって流動される第1流体に対して、その外周において、第1流体の流動による減圧効果から生じる吸引により導入されるとともに、第2螺旋流生起手段を介して螺旋流となって第2流体が流動されるため、第1流体と第2流体は相互に螺旋流動されながら混和される。その結果、螺旋流動される第1流体が、その外周において螺旋流動される第2流体によって微細化されるとともに、均一に分散される。
請求項7記載の発明に係るエマルションは、吸引ポンプにより吸引された分散相としての第1流体を第1螺旋流生起手段を介して螺旋流となすとともに、その外周において、第1流体の流動による減圧効果から生じる吸引により連続相としての第2流体を第2螺旋流生起手段を介して螺旋流となして、第1流体と第2流体とを同一軸線上で同一螺旋方向に流動される螺旋混流となして混合生成されるものであることを特徴とする。
かかるエマルションは、吸引ポンプにより吸引されるとともに、第1螺旋流生起手段を介して螺旋流となって流動される分散相としての第1流体に対して、その外周において、第1流体の流動による減圧効果から生じる吸引により導入されるとともに、第2螺旋流生起手段を介して螺旋流となって連続相としての第2流体が流動されるため、第1流体と第2流体は相互に螺旋流動されながら混和される。その結果、螺旋流動される分散相としての第1流体が、その外周において螺旋流動される連続相としての第2流体によって効率良く剪断・分散されて混合生成されるものである。つまり、かかるエマルションは、第1流体が第2流体によってマイクロレベルないしはサブマイクロレベルに微細化されるとともに均一化されるものであって、液相−液相の2相を高速で旋回混流させることによりマイクロエマルション(マイクロオーダーのエマルション)として生成されるものである。そして、かかるエマルションは短時間・大量・安価に生成されるものである。
本発明は次のような効果を奏する。すなわち、本発明に係る流体混合器は、構造簡易で軽量・コンパクトかつ安価に製造することができる。そのため、必要な初期コストに対する効果は非常に大きい。そして、流体混合器の洗浄作業やメンテナンス作業を迅速かつ簡単に行うことができる。また、本発明に係る流体混合方法は、分散相としての第1流体を効率良く剪断・分散することができる。しかも、第1流体をマイクロレベルないしはサブマイクロレベルに微細化するとともに均一化することができる。そのため、短時間に大量の混合流体を安価に生成することができる。特に、本発明は、液相−液相の2相を高速で螺旋混流させることによりマイクロエマルション(マイクロオーダーのエマルション)を生成することができるものであり、乳化速度を飛躍的に向上させることができるものである。本発明に係るエマルションは、短時間・大量・安価に生成されるものである。
第1実施形態としての流体混合装置の説明図。 第1実施形態としての流体混合器の断面正面説明図。 第2実施形態としての流体混合装置の説明図。 第2実施形態としての流体混合器の断面正面説明図。 第2実施形態としての流体混合器の断面右側面説明図。 第2実施形態としての流体混合器の正面説明図。 図6のI-I線断面図。 混合器本体の正面説明図。 混合器本体の展開説明図。 本体導入孔の説明図。 混合器本体の右側面説明図。 被覆体の正面説明図。 図12のII-II線断面図。 第1実施形態としての流体混合装置の第1変形例の断面正面説明図。 第1実施形態としての流体混合装置の第2変形例の断面正面説明図。 第1実施形態としての流体混合装置の第3変形例の断面正面説明図。 第2実施形態としての流体混合器の変形例の断面正面説明図。 図17のIII-III線断面図。 第1螺旋流生起手段の分解斜視説明図。 第1螺旋流生起手段の側面説明図。 第1変形例としての第1螺旋流生起手段の取付斜視説明図。 第1変形例としての第1螺旋流生起手段の上流側斜視図(a)、下流側斜視図(b)、正面図(c)、上流側側面図(d)、下流側側面図(e)。 第2変形例としての第1螺旋流生起手段の取付斜視説明図。 第2変形例としての第1螺旋流生起手段の上流側斜視図(a)、下流側斜視図(b)、正面図(c)、上流側側面図(d)、下流側側面図(e)。 40ミリリットル/分のオレイン酸を導入したマイクロエマルションの粒度分布図。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1に示す1は第1実施形態としての流体混合装置であり、かかる流体混合装置1は図2に示す第1実施形態としての流体混合器10を具備している。また、図3に示す1は第2実施形態としての流体混合装置であり、かかる流体混合装置1は図4に示す第2実施形態としての流体混合器10を具備している。これら第1実施形態ないしは第2実施形態としての流体混合装置1は、図1及び図3に示すように、第1流体F1と第2流体F2を混合する装置である。本実施形態では、第1流体F1は分散相としての液体(例えば、油)として、また、第2流体F2は連続相としての液体(例えば、水)として説明する。
[流体混合装置1の説明]
第1実施形態(第2実施形態)としての流体混合装置1は、図1(図3)に示すように、上面が開口した容器状の第2流体収容部2内に第2流体F2を収容し、第2流体F2中に第1実施形態(第2実施形態)としての流体混合器10を配置している。流体混合器10の一端側(基端側)には、第1連通路としての第1連通パイプ3を介して、第1流体F1を収容した第1流体収容部4を連通連結している。流体混合器10の他端側(先端側)には、第2連通路としての第2連通パイプ5を介して、吸引ポンプPの吸込口8を連通連結している。吸引ポンプPの吐出口9には、第3連通路としての第3連通パイプ6を介して、混合流体F3を収容する混合流体収容部7を連通連結している。
このように構成して、吸引ポンプPを吸引作動させることで、第1流体収容部4内の第1流体F1を第1連通パイプ3を通して流体混合器10内に導入するとともに、吸引効果により減圧された流体混合器10内に第2流体収容部2内の第2流体F2を導入して、流体混合器10内で第1流体F1と第2流体F2を混合させて混合流体F3となすようにしている。そして、混合流体F3を第2連通パイプ5→吸引ポンプP→第3連通パイプ6を通して混合流体収容部7に収容するようにしている。また、混合流体F3は、混合流体収容部7から適宜回収することができる。
[流体混合器10の説明]
第1実施形態としての流体混合器10は、図1及び図2に示すように、両端に開口部を有する円筒状の混合器本体11のみから構成している。また、第2実施形態としての流体混合器10は、図3及び図4に示すように、混合器本体11の外周を円筒状の被覆体30により一定の間隔を保持して被覆するとともに、同心円状(二重筒状)に配置して構成している。そして、第2実施形態としての流体混合器10は、被覆体30中に混合器本体11を抜き差し自在に挿入して、混合器本体11の基端部を被覆体30から突出させた状態となして構成している。ここで、流体混合器10は、合成樹脂等により薄肉軽量に形成して、構造簡易かつ安価に製造している。しかも、被覆体30から混合器本体11を抜き取ることで、簡単に分解して、それぞれ洗浄作業やメンテナンス作業をすることができる。
第1実施形態としての流体混合器10は、図2に示すように、混合器本体11の基端部に連結体75を介して柔軟性素材により形成した第1連通パイプ3の先端部を着脱自在に外嵌して連通連結している。連結体75は、混合器本体11の基端部に外嵌して連通連結する拡径部76と、第1連通パイプ3の先端部が外嵌して連通連結する縮径部77とを一体成形している。そして、混合器本体11の先端部外周面には、柔軟性素材により形成した第2連通パイプ5の基端部を着脱自在に外嵌して連通連結している。
すなわち、第1実施形態としての流体混合器10は、一端開口部12から導入した第1流体F1を他端開口部13から導出する円筒状の混合器本体11内に、導入した第1流体F1を螺旋流となす第1螺旋流生起手段80を設けている。第1螺旋流生起手段80の下流側に位置する混合器本体11の周壁には、第1流体F1の流動による減圧効果(エジェクタ効果)から生じる吸引により第2流体F2を導入する本体導入孔15を複数個形成している。複数個の本体導入孔15は、本体導入孔15から導入した第2流体F2を混合器本体11の内周面に沿わせて第1流体F1の螺旋流の軸線を中心とする螺旋状に旋回させる第2螺旋流生起手段90となしている。第1螺旋流生起手段80により螺旋流となした第1流体F1と第2螺旋流生起手段90により螺旋流となした第2流体F2とは、螺旋混流となって他端開口部13から導出されるようにしている。
第1螺旋流生起手段80は、第1流体F1が通過・案内されながら螺旋流となる通過・案内流路81(図19及び図20参照)を有している。また、第2螺旋流生起手段90は、混合器本体11の周壁にその長手方向との間に一定の鋭角をなして伸延するスリット状の本体導入孔15を複数個形成するとともに、各本体導入孔15を単一仮想螺旋Sに沿わせてかつその伸延方向に間隔を開けて配置して形成している。第1螺旋流生起手段80により螺旋流となした第1流体F1と、第1流体F1の外周において第2螺旋流生起手段90により螺旋流となした第2流体F2とは、同一軸線上で同一螺旋方向(本実施形態では上流側から下流側に向けて時計廻り)に流動されて混合されるようにしている。
このように構成して、連続相としての第2流体F2を収容した容器である第2流体収容部2内に配置し、分散相としての第1流体F1を混合器本体11の一端開口部12から他端開口部13に向けて吸引ポンプPにより吸引して流動させる。そうすることで、混合器本体11の一端開口部12から導入した第1流体F1は混合器本体11内に設けた第1螺旋流生起手段80により螺旋流となって流動する。また、第1流体F1の螺旋流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体F2が本体導入孔15から混合器本体11内に引き込まれながら導入される。そして、混合器本体11の本体導入孔15から混合器本体11内に引き込まれながら導入された第2流体F2は、第2螺旋流生起手段90により混合器本体11の内周面に沿わせて第1流体F1の螺旋流の軸線を中心とする螺旋状に旋回される。したがって、第1螺旋流生起手段80により螺旋流となした第1流体F1と第2螺旋流生起手段90により螺旋流となした第2流体F2とが螺旋混流となって螺旋流動されて剪断・分散される。その結果、第1流体F1と第2流体F2が均一に混和されて他端開口部13から導出される。
この際、第2流体F2は、螺旋流動される第1流体F1の外周において螺旋流動される。つまり、第2流体F2は第1流体F1の外周側から軸線中心(同芯)に向けて漸次旋回半径を小さくしながら螺旋流動される。そのため、第2流体F2の螺旋流動が軸線中心側で加速されて高速で第1流体F1に剪断作用し、第1流体F1を微細かつ均等に分散する。しかも、第1流体F1と第2流体F2とが同一軸線上で同一螺旋方向に流動されるようにしているため、第1流体F1の螺旋流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体F2は円滑かつ堅実に本体導入孔15から混合器本体11内に引き込まれながら導入される。そのため、第2流体F2による第1流体F1の微細かつ均等な分散効率を高めることができる。第1螺旋流生起手段80が有している通過・案内流路81は、導入された第1流体F1を通過・案内させながら螺旋流となす。そのため、第1流体F1を混合器本体11内で流動する過程において堅実に螺旋流となすことができる。第2螺旋流生起手段90は、混合器本体11の周壁に複数個の本体導入孔15を形成しており、本体導入孔15は混合器本体11の長手方向との間に一定の鋭角をなして伸延するスリット状となして、単一仮想螺旋上に配置しているため、本体導入孔15から導入された第2流体F2は混合器本体11内で堅実に螺旋状に旋回される。そのため、螺旋流動する第1流体F1の外周で第2流体F2を螺旋流動させることができて、第1流体F1と第2流体F2とを螺旋混流させることができる。
第2実施形態としての流体混合器10は、図4に示すように、混合器本体11の基端部に、柔軟性素材により形成した第1連通パイプ3の先端部を着脱自在に外嵌して連通連結している。そして、混合器本体11の先端部外周面に、弾性ゴム素材にて円筒状に形成したスペーサ20を外嵌し、スペーサ20の外周面と被覆体30の先端部内周面との間に、第2連通パイプ5の基端部を着脱自在に嵌入して連通連結している。
すなわち、第2実施形態としての流体混合器10は、混合器本体11の外周を被覆体30により一定の間隔を保持して被覆している。被覆体30内には、その周壁に形成した被覆体導入孔36から導入した第2流体F2を被覆体30の内周面に沿わせて被覆体30の軸線を中心に旋回させながら流動させて混合器本体11の本体導入孔15に導入させる予備的な旋回流路37を形成している。第1流体F1の流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体F2は、被覆体導入孔36から被覆体30内に導入されるとともに、旋回流路37を介して本体導入孔15から混合器本体11内に導入されるようにしている。そして、混合器本体11内を螺旋流動する第1流体F1と、第1流体F1の外周において螺旋流動する第2流体F2とは、螺旋混流となって他端開口部13から導出されるようにしている。
そして、流体混合器10は、連続相としての第2流体F2を収容した容器である第2流体収容部2内に配置して、分散相としての第1流体F1を混合器本体11の一端開口部12から他端開口部13に向けて吸引ポンプPにより吸引して流動させる。そうすることで、混合器本体11内を減圧させることができて、第2流体F2を被覆体30の被覆体導入孔36から被覆体30内に引き込みながら導入することができる。そして、被覆体30内に導入された第2流体F2は、旋回流路37を通して旋回されるとともに、混合器本体11の本体導入孔15から混合器本体11内に引き込まれながら導入される。続いて、混合器本体11の本体導入孔15から混合器本体11内に引き込まれながら導入された第2流体F2は、螺旋流動している第1流体F1の外周にて螺旋状に旋回流動されて、第1流体F1を剪断・分散する。その結果、第1流体F1と第2流体F2が均一に混和される。
この際、被覆体導入孔36から導入された第2流体F2は旋回流路37を介して旋回流動されるため、旋回流動された第2流体F2が本体導入孔15を介して円滑に混合器本体11内に導入される。そして、本体導入孔15を介して混合器本体11内に導入された第2流体F2は堅実に螺旋状に旋回流動される。その結果、第2流体F2が螺旋流動される第1流体F1の外周側から軸線中心(同芯)に向けて漸次旋回半径を小さくしながら螺旋状に旋回される。そのため、第2流体F2の螺旋流動が軸線中心側で加速されて高速で第1流体に剪断作用し、第1流体F1を微細かつ均等に分散する。また、流体混合器10は、両端に開口部を有する筒状の混合器本体11と、混合器本体11の外周を一定の間隔を保持して被覆する被覆体30とで構成することができるため、合成樹脂等により軽量で構造簡易かつ安価に製造することができる。
本発明に係る流体混合方法としては、吸引ポンプPにより吸引された第1流体F1を第1螺旋流生起手段80を介して螺旋流となすとともに、その外周において、第1流体F1の流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体F2を第2螺旋流生起手段90を介して螺旋流となし、第1流体F1と第2流体F2とを同一軸線上で同一螺旋方向に流動される螺旋混流となして混合するようにしている。
かかる流体混合方法では、吸引ポンプPにより吸引されるとともに、第1螺旋流生起手段80を介して螺旋流となって流動される第1流体F1に対して、その外周において、第1流体F1の流動による減圧効果から生じる吸引により導入されるとともに、第2螺旋流生起手段90を介して螺旋流となって第2流体F2が流動されるため、第1流体F1と第2流体F2は相互に螺旋流動されながら混和される。その結果、螺旋流動される第1流体F1が、その外周において螺旋流動される第2流体F2によって微細化されるとともに、均一に分散される。
本発明に係るエマルションは、吸引ポンプPにより吸引された分散相としての第1流体F1を第1螺旋流生起手段80を介して螺旋流となすとともに、その外周において、第1流体F1の流動による減圧効果から生じる吸引により連続相としての第2流体F2を第2螺旋流生起手段90を介して螺旋流となして、第1流体F1と第2流体F2とを同一軸線上で同一螺旋方向に流動される螺旋混流となして混合生成されるものである。
かかるエマルションは、吸引ポンプPにより吸引されるとともに、第1螺旋流生起手段80を介して螺旋流となって流動される分散相としての第1流体F1に対して、その外周において、第1流体F1の流動による減圧効果から生じる吸引により導入されるとともに、第2螺旋流生起手段90を介して螺旋流となって連続相としての第2流体F2が流動されるため、第1流体F1と第2流体F2は相互に螺旋流動されながら混和される。その結果、エマルションは、螺旋流動される分散相としての第1流体F1が、その外周において螺旋流動される連続相としての第2流体F2によって効率良く剪断・分散されて混合生成されるものである。つまり、かかるエマルションは、第1流体F1が第2流体F2によってマイクロレベルないしはサブマイクロレベルに微細化されるとともに均一化されるものであって、液相−液相の2相を高速で旋回混流させることによりマイクロエマルション(マイクロオーダーのエマルション)として生成されるものである。そして、かかるエマルションは短時間・大量・安価に生成されるものである。
上記ように構成した第1・第2実施形態の流体混合器10は、第1・第2連通パイプ3,5から簡単に着脱可能として、流体混合器10の洗浄作業やメンテナンス作業が楽に行えるようにしている。
以下に、前記した混合器本体11と被覆体30の構成をより具体的に説明する。
(混合器本体11の説明)
混合器本体11は、図8〜図11に示すように、一端開口部12から他端開口部13に向かって略同径に形成した円筒状の基端側筒状部16と、基端側筒状部16の終端から他端開口部13まで略同径に形成した円筒状の先端側筒状部17と先端筒状部18とから直状に形成している。L1は混合器本体11の長手幅、L2は基端側筒状部16の長手幅である。D1は一端開口部12の内径、D2は他端開口部13の内径である。
図2及び図4に示すように、基端側筒状部16の基端部内(図8の長手幅L2内)に第1螺旋流生起手段80を配設するとともに、先端側筒状部17の周壁に第2螺旋流生起手段90を形成している。すなわち、先端側筒状部17の周壁は、図8に示すように、軸線方向に軸線方向幅L3〜L7の間隔で五等分割し、各軸線方向幅L3〜L7内には、その長手方向との間に一定の鋭角θ1(例えば、15°〜75°の範囲)をなして伸延するスリット状の本体導入孔15を形成している(本実施形態では5個)。そして、各本体導入孔15は、先端側筒状部17の周壁に描いた単一仮想螺旋Sに沿わせて配置するとともに、単一仮想螺旋Sの伸延方向に一定の間隔を開けて配置して第2螺旋流生起手段90を形成している。単一仮想螺旋Sは、図9に示すように、先端側筒状部17を展開させた状態では仮想直線を描いており、この仮想直線上に一定の間隔を開けてスリット状の本体導入孔15を形成している。そして、円筒状に屈曲させて形成した本来の先端側筒状部17において、この仮想直線が単一仮想螺旋Sを描いている。L8は先端筒状部18の軸線方向幅である。
各本体導入孔15は、単一仮想螺旋S上において、先端側筒状部17の周壁の一部を切欠するとともに、他端開口部13側の一端を円周方向に切欠した一側端縁部17aを内方へ屈曲させることで、一端開口部12側から他端開口部13側に向かって漸次拡径状に開口させて形成している。W1は本体導入孔15の最大開口幅である。
一側端縁部17aは、外方(先端側筒状部17の半径方向)へ凸状に屈曲する外表面が本体導入孔15から導入される第2流体F2の導入案内面として機能する一方、内表面が旋回流動される第2流体F2の旋回案内面として機能する。したがって、単一仮想螺旋Sに沿わせて配置された各本体導入孔15を形成する一側端縁部17aが、第2流体F2を堅実に螺旋状に旋回案内する。
混合器本体11内には、図2に示すように、一端開口部12から導入した第1流体F1を軸線方向に流動させて他端開口部13から導出する直状の流路を形成している。そして、混合器本体11内の上流側である基端側筒状部16には第1螺旋流生起手段80によって第1螺旋流路14が形成されるようにしている。また、混合器本体11の下流側である先端側筒状部17の周縁部には第2螺旋流生起手段90によって第2螺旋流路19が形成されるようにしている。第2螺旋流路19では本体導入孔15から導入された第2流体F2が先端側筒状部17の内周面に沿って第1螺旋流路14の軸線を中心として第1螺旋流路14の外周を螺旋状に旋回されながら流動されるようにしている。そして、第2螺旋流路19を螺旋流動する第2流体F2が、第1螺旋流路14を螺旋流動する第1流体F1に剪断・分散作用して混和し、混和した後に他端開口部13から混合流体F3として導出されるようにしている。
第1螺旋流生起手段80は、図19及び図20にも示すように、混合器本体11の内周面基端部に嵌合(内嵌)する略円筒状の支持片83と、支持片83の先端縁部から軸線方向に向けて捩れ状に対向させて形成した一対の螺旋流形成片84,84とを具備している。そして、一対の螺旋流形成片84,84間に通過・案内流路81を形成している。支持片83は、混合器本体11の基端部内(図8の基端側筒状部16の長手幅L2内)に嵌入・固定された円筒状の下流側係止片85と、混合器本体11の基端部に外嵌した連結体75の拡径部76とにより軸線方向で挟持されて固定している。第1流体F1は、捩れ状に対向する一対の螺旋流形成片84,84間に形成された通過・案内流路81を通過・案内される際に、一対の螺旋流形成片84,84から捩れ作用を受けて螺旋流となる。そして、第1流体F1の螺旋流は混合器本体11内を下流側に案内されるようにしている。
(被覆体30の説明)
被覆体30は、図6,図7,図12及び図13に示すように、一端開口部31から他端開口部32に向かって漸次拡径させて漏斗状に形成した被覆基端筒状部33と、被覆基端筒状部33の終端から他端開口部32に向かって略同径にて伸延する円筒状の被覆本体34と、被覆本体34の終端から他端開口部32まで伸延する円筒状の被覆先端筒状部35とから直状に形成している。一端開口部31の内周縁部には、混合器本体11の基端側筒状部16の外周面中途部が当接するようにしている。L9は被覆体30の長手幅、L10は被覆基端筒状部33の軸線幅、L11は被覆本体34の長手幅、L12は被覆先端筒状部35の軸線幅である。D3は一端開口部31の内径、D4は他端開口部32の内径である。θ2は被覆基端筒状部33の周面傾斜角度である。
被覆本体34の周壁には、全幅にたって長手方向に沿って直状に伸延するスリット状の被覆体導入孔36を複数(本実施形態では2個)形成している。2個一対の被覆体導入孔36は、被覆体30の軸線を中心とする点対称の位置に配置している。各被覆体導入孔36は、被覆本体34の長手幅L11にわたって周壁を軸線方向に直状に切欠するとともに、両端を円周方向に切欠した一側端縁部34aを内方へ屈曲させることで、一端開口部12から他端開口部13に向かって略同一幅に開口させて形成している。
一側端縁部34aは、外方(被覆本体34の半径方向)へ凸状に屈曲する外表面が被覆体導入孔36から導入される第2流体F2の導入案内面として機能する一方、内表面が旋回流動される第2流体F2の旋回案内面として機能する。したがって、点対称の位置に配置された一対の被覆体導入孔36を形成する一側端縁部34aが、第2流体F2を堅実に旋回案内する。
被覆本体34の内周面と混合器本体11の先端側筒状部17の外周面との間には、図5に示すように一定の間隔W3が保持された円筒状の旋回流路37を形成して、この旋回流路37内で第2流体F2が旋回流動されるようにしている。ここで、旋回流路37の幅となる一定の間隔W3は、混合器本体11の内径以下でその内径の半分以上、好ましくは、その内径と略同径となすことができる。そして、旋回流路37では、被覆体導入孔36から導入された第2流体F2が被覆本体34の内周面に沿って第1螺旋流路14の軸線を中心に旋回されながら流動するとともに、混合器本体11の本体導入孔15から混合器本体11内に導入されるようにしている。W2は被覆体導入孔36の最大開口幅である。
被覆本体34の周壁に形成した被覆体導入孔36の長手幅L11内には、混合器本体11の先端側筒状部17の周壁に形成した5個の本体導入孔15を配置して、被覆体導入孔36を通して被覆本体34内に導入された第2流体F2が旋回流路37内で旋回されながら5個の本体導入孔15を通して混合器本体11内に導入されるようにしている。
このように構成することによって、図4及び図5に示すように、混合器本体11内の第1螺旋流路14を第1流体F1が軸線方向に沿って流動されると、混合器本体11内の第1螺旋流路14が減圧される。そして、その減圧効果により第2流体収容部2内に収容した第2流体F2は、被覆体導入孔36を通して被覆本体34内に旋回されながら導入されて、被覆本体34内の旋回流路37で旋回流動される。さらに、旋回流路37で旋回流動されている第2流体F2は、本体導入孔15を通して混合器本体11内に導入されるとともに、第1螺旋流路14で螺旋流動されている第1流体F1の周囲にて螺旋状に旋回流動されて、第2螺旋流路19の全域において、第1流体F1と旋回混流される。また、このようにして、第1流体F1と第2流体F2とが旋回混流されて混合された混合流体F3を生成し、混合流体F3は他端開口部13から導出される。
この際、連続相としての第2流体F2は、旋回流路37で予備的に第1螺旋流路14の軸線を中心に旋回され、続いて、第2螺旋流路19を通して第1螺旋流路14の軸線を中心とする螺旋状に旋回流動される。つまり、第1螺旋流路14の外周側から軸線中心(同芯)に向けて漸次旋回半径を小さくしながら旋回される。そのため、螺旋流動されている第2流体F2が、軸線中心側で加速されて高速で分散相としての第1流体F1に剪断作用する。その結果、第1流体F1は微細かつ均等に分散される。したがって、第1流体F1に第2流体F2を高速で螺旋混流させることができて、第1流体F1と第2流体F2を均一に混和させることができる。
また、先端側筒状部17を基端側筒状部16の終端から先端筒状部18まで略同径に形成して、先端側筒状部17内において第2流体F2が螺旋状に旋回流動されるようにしているため、基端側筒状部16から先端側筒状部17に螺旋流動される第1流体F1と、先端側筒状部17において螺旋状に旋回流動される第2流体F2との混和性と旋回性を促進させることができる。
本体導入孔15は、先端側筒状部17の周壁には、その長手方向との間に一定の鋭角θ1をなして伸延するスリット状に5個形成するとともに、5個の本体導入孔15は単一仮想螺旋S上に配置しているため、本体導入孔15から導入された第2流体F2は混合器本体11内で堅実に螺旋状に旋回される。また、被覆体導入孔36は、被覆本体34の周壁にその長手方向に沿って伸延するスリット状に形成しているため、被覆体導入孔36から導入された第2流体F2は被覆本体34の内周面に沿って流動されて堅実に旋回される。したがって、連続相としての第2流体F2が、外周における予備的な旋回流から内周における螺旋状の旋回流に変化して、高速の旋回流となって分散相としての第1流体F1に堅実に剪断・分散化作用する。その結果、第1流体F1がサブマイクロレベルで微細化かつ均一化される。このように、第1実施形態としての流体混合器10は、少なくとも第1螺旋流路14と第2螺旋流路19を具備する構成とし、第2実施形態としての流体混合器10は、これらの流路14,19に加えて旋回流路37を具備する構成としていることに特徴を有する。
なお、本実施形態では、第1実施形態ないしは第2実施形態としての流体混合器10を備えた流体混合装置1により、第1流体F1と第2流体F2をそれぞれ液体として、液体と液体を混合させる形態について説明してきたが、流体混合器10を備えた流体混合装置1は、液体と気体、又は、気体と気体を混合させる形態とすることもできる。また、流体混合器10を形成する各部の大きさ等は、第1・第2流体F1,F2の粘度等に適応させて設定することができる。
次に、流体混合装置1と第2流体収容部2と流体混合器10の変形例について説明する。なお、前記した構成と共通する箇所には同一符号を付して説明する。
[流体混合装置1の第1変形例の説明]
流体混合装置1の第1変形例について説明する。すなわち、図14は第1実施形態としての流体混合装置1の第1変形例の断面正面説明図である。かかる第1変形例としての流体混合装置1は、図14に示すように、第1実施形態としての流体混合器10を第1変形例である閉塞ケース状に形成した第2流体収容部2により囲繞して構成している。すなわち、基端側筒状部16の中途部外周面と第2連通パイプ5の基端部外周面との間に位置する混合器本体11の部分を、第1変形例である第2流体収容部2により囲繞して構成している。第1変形例である第2流体収容部2は、円筒状の周壁形成体40と、周壁形成体40の一側端部に連設した一側端壁形成体41と、周壁形成体40の他側端部に連設した他側端壁形成体42とから形成して、内部に第2流体F2を収容可能としている。43は基端側筒状部16の中途部周面に取り付ける基端側取付部、44は第2連通パイプ5の基端部外周面に取り付ける先端側取付部である。
周壁形成体40の基端側には、第2流体供給パイプ45の先端部を連通連結している。そして、第2流体供給パイプ45の先端開口部46は周壁形成体40の内周面でかつ下流側に指向させて、先端開口部46から吸引・流入される第2流体F2が混合器本体11の軸線廻りに螺旋状の旋回流となされるようにしている。第2流体供給パイプ45の基端部は第2流体貯留源(図示せず)に連通連結している。
このように構成することによって、第1流体F1が混合器本体11内を吸引・流動されると、混合器本体11内が減圧されて、第2流体貯留源の第2流体F2が第2流体供給パイプ45を通して先端開口部46から第2流体収容部2内に吸引・流入され、吸引・流入された第2流体F2が混合器本体11の軸線廻りに螺旋状の旋回流となされる。その結果、第1変形例である第2流体収容部2内には予備な旋回流路37が形成されて、第2流体F2が旋回されながら本体導入孔15を通して混合器本体11内に吸入される。
[流体混合装置1の第2変形例の説明]
流体混合装置1の第2変形例について説明する。すなわち、図15は第1実施形態としての流体混合装置1の第2変形例の断面正面説明図である。かかる第2変形例としての流体混合装置1は、図15に示すように、前記した第1変形例としての流体混合装置1と基本的構造を同じくしているが、第2流体収容部2を周壁形成体40の内周面に螺旋状の旋回手段50を配設して構成した第2変形例の第2流体収容部2となして、第2変形例の第2流体収容部2内に吸引・流入された第2流体F2が混合器本体11の軸線廻りに堅実な螺旋状の旋回流となされるようにして、第2変形例の第2流体収容部2内に予備な旋回流路37が形成されるようにしている点で異なる。
すなわち、第2変形例の第2流体収容部2は、旋回手段50として、円筒状の周壁形成体40の内周面に沿わせて、帯状の旋回案内片51を周壁形成体40の軸線廻りに螺旋状かつ周壁形成体40の内方に凸条に取り付けて構成している。そして、第2変形例の第2流体収容部2内に吸引・流入された第2流体F2が旋回案内片51の側壁に沿って流動されて、周壁形成体40の軸線廻りに螺旋状かつ周壁形成体40の内方に凸条に混合器本体11の外周で形成されて、堅実に旋回されながら本体導入孔15を通して混合器本体11内に吸入されるようにしている。なお、第2変形例の第2流体収容部2は、円筒状の周壁形成体40の内周面に凹条溝を周壁形成体40の軸線廻りに螺旋状に形成して構成し、第2流体F2が凹条溝に沿って螺旋状の旋回流となされて、旋回されながら本体導入孔15を通して混合器本体11内に吸入されるようにすることもできる。
このように、流体混合装置1の第2変形例では、第1変形例である第2流体収容部2に旋回手段50を配設して第2変形例としての第2流体収容部2を具備する構成とすることで、第2変形例である第2流体収容部2に予備な旋回流路37を堅実に形成する旋回流路形成機能を保持させている。つまり、第2変形例である第2流体収容部2は旋回流路形成機能を保持する被覆体30としても機能するようにしている。
[流体混合装置1の第3変形例の説明]
流体混合装置1の第3変形例について説明する。すなわち、図16は第1実施形態としての流体混合装置1の第3変形例の断面正面説明図である。かかる第3変形例としての流体混合装置1は、図16に示すように、第2実施形態としての流体混合器10を第3変形例である閉塞ケース状に形成した第2流体収容部2により囲繞して構成している。すなわち、第3変形例としての第2流体収容部2は、被覆基端筒状部33の基端部外周面と第2連通パイプ5の基端部外周面との間に位置する被覆体30の部分を囲繞して構成している。第3変形例としての第2流体収容部2は、円筒状の周壁形成体60と、周壁形成体60の一側端部に連設した一側端壁形成体61と、周壁形成体60の他側端部に連設した他側端壁形成体62とから形成して、内部に第2流体F2を収容可能としている。63は被覆基端筒状部33の中途部周面に取り付ける基端側取付部、64は被覆先端筒状部35の基端部外周面に取り付ける先端側取付部である。
周壁形成体60の基端側には、第2流体供給パイプ65の先端部を連通連結している。そして、第2流体供給パイプ65の先端開口部66は周壁形成体60の内周面でかつ下流側に指向させて、先端開口部66から吸引・流入される第2流体F2が被覆体30の軸線廻りに螺旋状の旋回流となされるようにしている。第2流体供給パイプ65の基端部は第2流体貯留源(図示せず)に連通連結している。
このように構成することによって、第1流体F1が混合器本体11内を吸引・流動されると、混合器本体11内が減圧されて、第2流体貯留源の第2流体F2が第2流体供給パイプ65を通して先端開口部66から第2流体収容部2内に吸引・流入され、吸引・流入された第2流体F2が被覆体30の軸線廻りに螺旋状の旋回流となされる。その結果、第1変形例である第2流体収容部2内には予備な旋回流路37が形成されて、第2流体F2が旋回されながら被覆体導入孔36を通して被覆体30内に吸入される。
[第2実施形態としての流体混合器10の変形例の説明]
第2実施形態としての流体混合器10の変形例について説明する。すなわち、図17は第2実施形態としての流体混合器10の変形例の断面正面説明図、図18は図17のIII-III線断面図である。かかる第2実施形態としての流体混合器10の変形例は、図17及び図18に示すように、被覆本体34には、その内周面の接線方向に直状に伸延して被覆本体34を貫通する被覆体導入孔70を多数個整列させて形成している。すなわち、被覆体導入孔70は、被覆本体34の軸線方向に一定の間隔をあけて形成するとともに、円周方向に一定の間隔(本実施形態では円周廻りに60°の間隔をあけて6個形成している)をあけて形成している。そして、円周方向に隣接する被覆体導入孔70は、被覆本体34の外周面においてその軸線方向に伸延する略仮想螺旋上に配置している。
このように構成して、図18に示すように、被覆本体34内には多数個の被覆体導入孔70をそれぞれ通して第2流体F2が反時計廻りに吸入されるようにしている。そして、被覆本体34内の旋回流路37では第2流体F2が混合器本体11の内周面に沿って、その軸線廻りに螺旋状の旋回流となされるようにしている。旋回流となされた第2流体F2は反時計廻りに旋回されながら本体導入孔15を通して混合器本体11内に吸入されるようにしている。
近年、マイクロエマルション生成の手法は、半導体分野で用いられるフォトレジストを用いて基盤上に微細な溝を形成し、油(あるいは水)を押し出すことによって生成する手法に移りつつある。この手法は均一な粒子径を生成できる利点がある反面、微細加工等の単価が高いことや生成されるエマルション数の時間効率が悪いなどの欠点が挙げられる。一方、本実施形態に係る流体混合装置1は、低コストでマイクロエマルションを生成可能なことや、マイクロエマルションを生成する時間効率が高い等の効果を奏する。つまり、水-油を引き入れるポンプ出力の可変制御のみで多量から少量までの均一なマイクロエマルションの生成が可能であり、スケールアップが容易である。さらには、界面活性剤等の乳化剤を含まないマイクロエマルションの生成、つまり、安定性のあるマイクロエマルションの生成が可能である。
[第1変形例としての第1螺旋流生起手段80の説明]
図21は、第1変形例としての第1螺旋流生起手段80を示している。かかる第1螺旋流生起手段80は、図22にも示すように、直状に伸延する棒状の軸芯部100と、軸芯部100の周面から半径方向(放射線方向)に突設した複数(本実施形態では4片)の板状の螺旋流形成案内片101とを、合成樹脂(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT))を削出加工して、表面を滑らかに(第1流体F1との摩擦が少ないように)成形している。すなわち、第1螺旋流生起手段80は、棒状の軸芯部100の周面から肉厚板状の4つの案内本片102を一定の間隔をあけて延設して断面十字状に形成し、各案内本片102の両側面には基端部から先端部にかけて円弧状凹面103を形成するとともに、隣接する案内本片102同士の円弧状凹面103の基端縁部が連続する円弧面となしている。そして、各案内本片102の中途部が最小肉厚で、各案内本片102の先端部が最大肉厚となるように形成している。
しかも、第1螺旋流生起手段80の上流側の端面と下流側の端面は、一定のねじれ角θ(例えば、θ=45°〜60°)を形成するように、螺旋流形成案内片101の上流側から下流側への伸延方向を軸芯部100の軸線方向とねじれの位置に配置している。軸芯部100の軸線方向とねじれの位置に配置した4つの螺旋流形成案内片101は、ほぼ並行させて配置されるとともに、隣接する螺旋流形成案内片101間に軸芯部100の軸線廻りに捩れ状の螺旋流形成案内路104が4本形成されるようにしている。
各案内本片102の先端部の上流側部には係合用位置決め用の膨出部105を形成している。また、基端側筒状部16の内周面の上流側端部には、膨出部105と整合して膨出部105が係合自在の係合凹部106を周面周りに4つ形成している。そして、基端側筒状部16の上流側端部は、連結体75の拡径部76に当接させている。
上記のように構成して、基端側筒状部16内に第1螺旋流生起手段80を上流側から下流側に挿入するとともに、各係合凹部106に膨出部105を挿入して係合し、同状態にて、基端側筒状部16の上流側端面と連結体75の拡径部76を当接させることで、第1螺旋流生起手段80が軸線方向ないしは周面周りに移動するのを規制することができる。この際、螺旋流形成案内片101の先端面は、基端側筒状部16の内周面に密着状に面接している。そのため、基端側筒状部16内に流入した液流は、基端側筒状部16内に配置された螺旋流形成案内路104に沿って上流側から下流側へ流動されることで、堅実に螺旋流となる。
[第2変形例としての第1螺旋流生起手段80の説明]
図23は、第2変形例としての第1螺旋流生起手段80を示している。かかる第1螺旋流生起手段80は、図24にも示すように、直状に伸延する棒状の軸芯部100と、軸芯部100の周面から半径方向(放射線方向)に突設した複数(本実施形態では4片)の板状の螺旋流形成案内片101とを、合成樹脂(例えば、ABS樹脂)により一体に積層製作している。すなわち、第1螺旋流生起手段80は、断面正八角形の棒状の軸芯部100の周面から均一肉厚の四角形板状の4つの案内本片102を軸芯部100の一つおきの各片から延設して断面十字状に形成している。
しかも、第1螺旋流生起手段80の上流側の端面と下流側の端面は、一定のねじれ角θ(例えば、θ=45°〜60°)を形成するように配置し、案内本片102の上流側半部は上流側から下流側への伸延方向を軸芯部100の軸線方向と平行に配置するとともに、案内本片102の下流側半部は上流側から下流側への伸延方向を軸芯部100の軸線方向とねじれの位置に配置している。つまり、軸芯部100の軸線方向とねじれの位置に配置した4つの螺旋流形成案内片101は、「へ」の字状に屈曲させて形成して、案内本片102の上流側半部が軸芯部100の軸線とほぼ並行させて配置されるとともに、案内本片102の下流側半部が軸芯部100の軸線廻りに捩れ状にほぼ並行させて配置されて、隣接する螺旋流形成案内片101間に案内本片102の中途部が屈曲された螺旋流形成案内路104が4本形成されるようにしている。
各案内本片102の先端部の上流側部には係合用位置決め用の膨出部105を形成している。また、基端側筒状部16の内周面の上流側端部には、膨出部105と整合して膨出部105が係合自在の係合凹部106を周面周りに4つ形成している。そして、基端側筒状部16の上流側端部は、連結体75の拡径部76に当接させている。
上記のように構成して、基端側筒状部16内に第1螺旋流生起手段80を上流側から下流側に挿入するとともに、各係合凹部106に膨出部105を挿入して係合し、同状態にて、基端側筒状部16の上流側端面と連結体75の拡径部76を当接させることで、第1螺旋流生起手段80が軸線方向ないしは周面周りに移動するのを規制することができる。この際、螺旋流形成案内片101の先端面は、基端側筒状部16の内周面に密着状に面接している。そのため、基端側筒状部16内に流入した液流は、基端側筒状部16内に配置された螺旋流形成案内路104に沿って上流側から下流側へ流動されることで、堅実に螺旋流となる。
本実施例では、図3に示す第2実施形態の流体混合装置1によりエマルションの生成実験を行った。すなわち、第2変形例としての第1螺旋流生起手段80を装備した混合器本体11に被覆体30を装着することで、第2実施形態の流体混合器10を組み立てて、この流体混合器10を使用してエマルションの生成実験を行った。
ここで、使用した混合器本体11は、内径D1=11mm、内径D2=12mm、各軸線方向幅L3〜L7=15mm、鋭角θ1=75°、最大開口幅W1=1mmである。また、使用した被覆体30の長手幅L9=113mm、軸線幅L10=14mm、長手幅L11=83mm、軸線幅L12=16mm、内径D3=7mm、内径D4=28mm、周面傾斜角度θ2=34°最大開口幅W2=1mm、一定の間隔W3=8mmである。
第1流体F1(分散相)としてオレイン酸を使用し、第2流体F2(連続相)として水道水を使用した。そして、オレイン酸の導入量が400ミリリットル/分、水の導入量が40リットル/分となるエマルション生成条件下で実験を行った。
この実験で生成したエマルションに含有されている油滴の大きさ(粒子径)は、レーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−2200、株式会社島津製作所製)を用いて測定した。その測定結果を図25に示す。
図25のグラフに示すように、本実施例ではエマルションに含まれるオレイン酸滴の殆ど(積算量が90%以下)は、その粒子径(体積分布)が約10μm以下にほぼ集約できる性能を得た。換言すると、30μm以上の粒子径は殆ど存在しなかった。
この測定結果より、第2実施形態の流体混合器10は、極めて微粒の分散滴を有するエマルションを生成することができるという優れた性能を有していることが分かった。また、これにより、第2実施形態の流体混合器10は極めて優れたエマルション生成能力(流体混合能力)を備えていることが分かった。
1 流体混合装置
2 第2流体収容部
3 第1連通パイプ
4 第1流体収容部
7 混合流体収容部
10 流体混合器
11 混合器本体
12 一端開口部
13 他端開口部
14 第1螺旋流路
15 本体導入孔
16 基端側筒状部
17 先端側筒状部
17a 一側端縁部
18 先端筒状部
19 第2螺旋流路
30 被覆体
34 被覆本体
34a 一側端縁部

Claims (7)

  1. 一端開口部から導入した第1流体を他端開口部から導出する筒状の混合器本体内に、導入した第1流体を螺旋流となす第1螺旋流生起手段を設け、
    第1螺旋流生起手段の下流側に位置する混合器本体の周壁に、第1流体の流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体を導入する本体導入孔を形成して、本体導入孔から導入した第2流体を混合器本体の内周面に沿わせて第1流体の螺旋流の軸線を中心とする螺旋状に旋回させる第2螺旋流生起手段となし、
    第1螺旋流生起手段により螺旋流となした第1流体と第2螺旋流生起手段により螺旋流となした第2流体とが螺旋混流となって他端開口部から導出されるようにしたことを特徴とする流体混合器。
  2. 第1螺旋流生起手段により螺旋流となした第1流体と、第1流体の外周において第2螺旋流生起手段により螺旋流となした第2流体とは、同一軸線上で同一螺旋方向に流動されて混合されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の流体混合器。
  3. 第1螺旋流生起手段は、第1流体が通過・案内されながら螺旋流となる通過・案内流路を有することを特徴とする請求項1又は2記載の流体混合器。
  4. 第2螺旋流生起手段は、混合器本体の周壁にその長手方向との間に一定の鋭角をなして伸延するスリット状の本体導入孔を複数個形成するとともに、各本体導入孔を単一仮想螺旋に沿わせてかつその伸延方向に間隔を開けて配置して形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の流体混合器。
  5. 混合器本体の外周を被覆体により一定の間隔を保持して被覆し、
    被覆体内には、その周壁に形成した被覆体導入孔から導入した第2流体を被覆体の内周面に沿わせて被覆体の軸線を中心に旋回させながら流動させて混合器本体の本体導入孔に導入させる旋回流路を形成して、
    第1流体の流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体を被覆体導入孔から被覆体内に導入するとともに、旋回流路を介して本体導入孔から混合器本体内に導入して、混合器本体内を螺旋流動する第1流体と、第1流体の外周において螺旋流動する第2流体とが螺旋混流となって他端開口部から導出されるようにしたことを特徴とする流体混合器。したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の流体混合器。
  6. 吸引ポンプにより吸引された第1流体を第1螺旋流生起手段を介して螺旋流となすとともに、その外周において、第1流体の流動による減圧効果から生じる吸引により第2流体を第2螺旋流生起手段を介して螺旋流となし、第1流体と第2流体とを同一軸線上で同一螺旋方向に流動される螺旋混流となして混合することを特徴とする流体混合方法。
  7. 吸引ポンプにより吸引された分散相としての第1流体を第1螺旋流生起手段を介して螺旋流となすとともに、その外周において、第1流体の流動による減圧効果から生じる吸引により連続相としての第2流体を第2螺旋流生起手段を介して螺旋流となして、第1流体と第2流体とを同一軸線上で同一螺旋方向に流動される螺旋混流となして混合生成されるものであることを特徴とするエマルション。
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