JP5733178B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電流に対して一定方向のローレンツ力を生じさせることにより回転力を得る回転電機に関する。
特許文献1に例示されている単極モータのステータは、円筒状(環状)を呈する磁性材に円周方向において所定間隔をおいて径方向と軸方向に伸延する複数の突起が形成されており、それら突起の間にそれぞれコイルが巻回され、形成される。ステータには、磁性材の軸方向において磁性材を挟むようにして配置される環状のステータヨークが2個備えられる。ロータは永久磁石とロータヨークからなると共に、ステータの磁性材の環内に配置される。ロータヨークは大略円筒状を呈し、外周面の中央部に円筒状の永久磁石が嵌め込まれる。永久磁石は径方向においてN極とS極を有し、N極側がステータのコイルの外周部に近接されるように配置される。コイルの外周に近接する位置に永久磁石のN極が配置されるため、磁束が永久磁石のN極に近接するコイルの外周側から内周側に向けてコイル内を通過し、ステータヨーク、ロータヨークを経てS極に至るような磁路が形成される。このように形成された磁路に対し、コイルに電流が流されると、コイルにはローレンツ力がロータの円周方向に発生する。このローレンツ力を利用して回転力を得るようにしたものが例示されている。
特開2011−109762号公報
背景技術に記載されている単極モータにおいて、コイルに流れる電流と鎖交する磁束は、永久磁石のN極に近接するコイルの外周側から内周側に向けてコイル内を通過する部分である。つまり、1つのコイルにおいて、ローレンツ力の発生するのは、永久磁石のN極に近接するコイルの一辺しかなく、永久磁石のN極に近接しないコイルの他辺は、ローレンツ力の発生には寄与しない。ローレンツ力の発生効率が低く、投入する電流と磁束に対してモータの回転力に資する割合が不十分であり問題である。
本発明は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、電流経路を被う磁性材料の形状により、電流経路の全長に対して、磁性材料を通過する磁束が電流と鎖交する電流経路の割合を増やすことができ、効率よくローレンツ力が発生することが可能な回転電機を提供することを目的とする。
本願に係る回転電機は、ステータコアと、ロータコアとを備える。ステータコアは、磁束流出部と、磁束流入部とを備える。磁束流出部は、軸方向の一方側にあって、ロータコアに対向する周面からロータコアに向かって磁束を流出する。磁束流入部は、軸方向の他方側にあって、ロータコアからロータコアに対向する周面に磁束が流入される。ロータコアは、第1面と、第2面と、第1磁路と、第2磁路と、連結磁路と、第1電流経路と、第2電流経路とを備える。第1面は、磁束流出部に対向するロータコアの対向面である。第2面は、磁束流入部に対向するロータコアの対向面である。第1磁路は、第1面から径方向に延設される磁路である。第2磁路は、第1磁路の周方向に並置されており、第2面から径方向に延設される磁路である。連結磁路は、第1磁路と第2磁路との延設された端部を周方向に連結する磁路である。第1電流経路は、ロータ磁路中であってステータコアから離れる方向の磁束がある領域において、軸方向の一方向に電流を流す。第2電流経路は、ロータ磁路中であってステータコアに近づく方向の磁束がある領域において、軸方向の他方向に電流を流す。
更に、本願に係る回転電機において、ロータコアは、第1電流経路と第2電流経路とを含むコイルを備える。
更に、本願に係る回転電機において、ステータコアの磁束流出部および磁束流入部は、円盤状あるいは円環状である。そして、磁束流出部と磁束流入部とを連結して配置され、磁束を発生する磁束発生手段を備える
更に、本願に係る回転電機において、ステータコアの磁束流出部および磁束流入部は円盤状であり、ロータコアはステータコアの外周に配置されてなる。
更に、本願に係る回転電機において、ステータコアは、磁束流出部と磁束流入部とを連結する連結部を備えて一体に成形される。磁束発生手段は、連結部と連結部に巻回されるコイルを含む。
更に、本願に係る回転電機において、隣接するロータコアは、ロータコアの対向面に対して互いに鏡面対称の形状を有する。
本願に係る回転電機は、回転する軸方向の一方側にあるステータコアの磁束流出部の周面から流出して、ロータコアに形成されるロータ磁路を介して軸方向の他方側にあるステータコアの磁束流入部に戻る磁束が周回する。ロータコアは回転電機の周方向に分割されて複数設けられている。各々のロータコアは周方向に並置され径方向に延設される第1磁路および第2磁路と、延設された端部で第1磁路と第2磁路とを周方向に連結する連結磁路とで磁路が構成されている。これにより、第1面に流入した磁路は、第1磁路から連結磁路を介して第2磁路に導かれ第2面を経て戻る経路となる。また、第1電流経路と第2電流経路とが備えられている。第1電流経路は周回磁束がステータコアから離れる方向となる第1磁路中に設けられ、第2電流経路は周回磁束がステータコアに近づく方向となる第2磁路中に設けられている。そして、第1電流経路には軸方向の一方向に電流が流れ、第2電流経路には軸方向の他方向に電流が流れている。これにより、第1電流経路および第2電流経路には、共に回転電機の周方向の同じ向きにローレンツ力が働くこととなる。これらのローレンツ力は共にロータコアの回転力に供されるので、効率よくローレンツ力が発生する回転電機を提供することができる。
また、第1電流経路と第2電流経路とは、これらを含むコイルにより構成することも可能である。
また、ステータコアは、磁束発生手段を挟んで磁束流出部と磁束流入部とが連結して構成され、磁束流出部および磁束流入部は円盤状あるいは円環状であってもよい。回転電機の内側にステータコアが配置されステータコアの外周面にロータコアが回転する構成にあっては円盤状のステータコアが好ましい。回転電機の外側にステータコアが配置されステータコアの内周面にロータコアが回転する構成にあっては円環状のステータコアが好ましい。尚、外方にロータコアが配置される構成は、内方にロータが配置される構成に比較して、同じローレンツ力に対してより大きな回転モーメントを得ることができ、よりトルクの大きな回転電機とすることができる。
また、ステータコアにおいて、磁束流出部、磁束流入部、および磁束流出部と磁束流入部とを連結する連結部を一体に成形し、連結部にコイルを巻回する構成とすることもできる。
また、周方向に分割配置されるロータコアにおいて、隣接するロータコアの形状を対向面に対して互いに鏡面対称の形状としてやれば、隣接配置される各々のロータコアの対向面において磁束を同一方向とすることができる。磁束の方向が同じであるため、ロータコアの対向面において一方のロータコアから他方のロータコアへの磁束漏れという問題はなくなり、対向面の間隙を最小に狭めることができる。あるいは間隙をなくして対向面を当接して配置することができる。ロータコアを詰めて配置することができ、有効にローレンツ力を発生させることができる。
実施形態に係る回転電機1の斜視図である。 実施形態に係る回転電機1について、ロータの基本ユニットであるロータコア3とステータコア2とを切り出した断面斜視図である。 ステータコア2の断面図である。 ロータコア3の磁束および電流経路37を貫流する電流を表示したロータコア3の斜視図である。 ロータコア3をステータコア2の円盤20a側から見た図である。 連結して配置されるロータコア3a、3b、3cの構造を示す図である。 ロータ部材4を連結してロータコアを構成する際の分解斜視図である。
図1は、実施形態に係る回転電機1の斜視図である。図2は回転電機1において基本ユニットであるロータコア3とステータコア2とを切り出して表示する断面斜視図である。図3は、ステータコア2の断面図である。
図1の回転電機1は、磁束を発生源として後述するコイルを備えた電磁石を有するステータコア2を回転電機1の内方に備え、その外周にロータを備える構成である。ロータは、複数のロータコア3を備えている。ロータコア3は、ロータの基本ユニットである。ロータコア3は、ステータコア2の外周面にギャップを介して対向してステータコア2を取り囲んで所定間隔を有して複数配置されている。所定間隔は隣接するロータコア3の間でのロータコア3内を流れる磁束の作用を少なくする為である。なお、ロータコア3は図示しない連結手段で連結され、図示しない軸受けによりステータコア2に対して回転可能に支持されている。
図2にロータコア3を含んで切り出した断面斜視図を示す。ステータコア2は、軸方向の両端に互いに平行な2つの円盤20a、20bを備える。円盤20a、20bを連結する領域にはステータコイル23が巻回されている。なお、以降の説明については円盤20a側を軸方向で上方、円盤20b側を軸方向で下方とする。ステータコイル23は電磁石を構成する磁束発生手段である。円盤20aの外周面22a、および20bの外周面22bは、それぞれ、ロータコア3の内周面31a、31bに対向している。ロータコア3は、その内周面31a、31bがステータコア2の外周面22a、22bに対して回転する。
ロータコア3は、内周面31aから径方向外側に向かう方向に第1磁路33aが形成され、内周面31bから径方向外側に向かう方向に第2磁路33bが形成されている。そして、第1磁路33aおよび第2磁路33bの径方向外方の端部は連結磁路35で連結されている。第1磁路33a、第2磁路33b、および連結磁路35により、ロータコア3での磁路が形成されている。ステータコイル23から発せられた磁束がステータコア2の外周面22aからロータコア3の内周面31aに流入すると、当該磁束は、第1磁路33a、連絡磁路35、および第2磁路33bを経て、ロータコア3の内周面31bから流出してステータコア2の外周面22bからステータコイル23に戻って周回する。
ロータコア3では、第1磁路33aおよび第2磁路33b内を軸方向に貫く電流経路を含み、ロータコア3の軸方向の両端部で互いに連結されて電流が還流するコイル状の電流経路37を備えている。第1磁路33aおよび第2磁路33bにおいて、磁束は、第1磁路33aでは径方向の外方に向かい、第2磁路33bでは径方向の内方に向かう。また、コイル状の電流経路37を還流する電流が図2のステータコア2側から見て反時計回りに還流すると、第1磁路33aではステータコア2側から見て軸方向の下方から上方に流れ、第2磁路33bではステータコア2側から見て軸方向の上方から下方に流れる。これにより、ローレンツ力は、第1磁路33aおよび第2磁路33bの何れにおいても、ステータコア2側から見て周方向の左方に加わり、回転力を発生させることとなる。なお、電流経路37へは図示しない電力供給手段(たとえば公知のスリップリングなど)によって直流電流が供給される。
図3にステータコア2の断面図を示す。図3においては、ステータコイル23の図示を省略する。ステータコア2は、軸方向の両端に配置される円盤20a、20b、および円盤20a、20bをその中心部で連結する磁心21を備えている。磁心21には、銅線を巻回することにより、磁束発生手段であるステータコイル23が構成される。ステータコイル23は、銅線を巻回することにより構成される。円盤20a、20bの外周面22a、22bは、それぞれ、ロータコア3の内周面31a、31bに対向してステータコア2とロータコア3との間で磁束が貫く面を構成する。
図4aは、ロータコア3をロータコア3の第1磁路33a側から見た斜視図である。図4bは、ロータコア3をロータコア3の第2磁路33b側から見た斜視図である。図5は、ロータコア3をステータコア2の円盤20a側から見た図を示す。
図4aに示すように、ロータコア3の内周面31aは、ステータコア2の円盤20aの外周面22aに対向して図4aで見て軸方向の上方部に配置されている。内周面31aから径方向外方に向かう方向に延設される第1磁路33aは、内周面31aから径方向外方に所定距離離れた位置から外方端までの間が、ステータコア2の円盤20a、20b間の幅を有して形成されている。磁束は透磁率の高い領域を伝搬するので、磁束Bはステータコア2から内周面31aを介して流入し、第1磁路33aに広がって径方向外方に向かって貫く。また、第1磁路33aには、軸方向に貫通する穴(不図示)が開口され、この穴に電流経路37aが挿入されている。これにより、第1磁路33a内を軸方向に貫く電流経路が形成される。したがって、第1磁路33aに被われる電流経路37aは第1磁路33a内を径方向外方に貫く磁路B中に配置される。ここで、第1磁路33a内の電流経路37aに流れる電流Iが図4aにおいて軸方向の下方から上方に向かって流れるものとすると、磁束Bのうち電流経路37aに垂直であるベクトル成分の磁束と電流Iとは第1磁路33aにおいて直交して鎖交する。これにより、内周面31aの接線方向であって周方向の左方に、図5に図示するローレンツ力F1が加わる。
図4bに示すように、ロータコア3の内周面31bは、ステータコア2の円盤20bの外周面22bに対向して図4bで見て軸方向の下方部に配置されている。内周面31bから径方向外方に向かう方向に延設される第2磁路33bは、内周面31bから径方向外方に所定距離離れた位置から外方端までの間が、ステータコア2の円盤20a、20b間の幅を有して形成されている。磁束は透磁率の高い領域を伝搬するので、磁束Bは第2磁路33bの径方向外方から径方向内方に向かって収束し内周面31bを介してステータコア2に向かって流出する。また、第2磁路33bには、軸方向に貫通する穴(不図示)が開口され、この穴に電流経路37bが挿入されている。これにより、第2磁路33b内を軸方向に貫く電流経路37bが形成される。したがって、第2磁路33bに被われる電流経路37bは第2磁路33b内を径方向内方に貫く磁路B中に配置される。ここで、第2磁路33b内の電流経路37bに流れる電流Iが図4bにおいて軸方向の上方から下方に向かって流れるものとすると、磁束Bのうち電流経路37bに垂直であるベクトル成分の磁束と電流Iとは第2磁路33bにおいて直交して鎖交する。これにより、内周面31bの接線方向であって周方向の左方に、図5に図示するローレンツ力F2が加わる。
ロータコア3の外周端において、第1磁路33aと第2磁路33bとは連結磁路35により連結されている。これにより、第1磁路33aを貫いた磁束Bは、連結磁路35を介して第2磁路33bに導かれる。
また、ロータコア3が回転する際の安定性を確保するため、内周面31aは第2磁路33bに対向する位置まで延設され、内周面31bは第1磁路33aに対向する位置まで延設されている。この場合、延設された領域での内周面31aと第2磁路33b、内周面31bと第1磁路33aは、それぞれ、ロータコア3に形成される磁路の短絡を防ぐために間隙が設けられている。
図5は、ロータコア3をステータコア2の円盤20a側から見た図である。内周面31a、第1磁路33a、第2磁路33b、連結磁路35、および電流経路37の配置関係と、磁路B、電流I、およびローレンツ力F1、F2の方向を示す。
第1磁路33aを通る磁束Bが第1磁路33a中を図5で見て紙面裏側から表側に流れる電流Iに鎖交することにより、電流Iの電流経路37a(図4a)には内周面31a、31bに沿った第2磁路33bに向かう方向にローレンツ力F1が加わる。同様に、第2磁路33bを通る磁束Bが第2磁路33b中を図5で見て紙面表側から裏側に流れる電流Iに鎖交することにより、電流Iの電流経路37b(図4b)には内周面31a、31bに沿ったローレンツ力F1と同じ向きにローレンツ力F2が加わる。ローレンツ力F1、F2は、共に周方向の同じ向きに加わり、ロータコア3の回転力に供される。ローレンツ力F1、F2は共に回転電機1の周方向の同じ方向に加わるので、効率よくロータコア3の回転力に供することができる。
また、ステータコイル23には直流電流が印加されるので、ステータコイル23から発生される磁束Bは時間による変動は生じない定磁束である。また、電流経路37a、37bに流れる電流Iは直流電流である。ステータコイル23を有するステータコア2の構成のほか、ロータコア3の形状および電流経路37a、37bの配置などにより、一定の磁束Bが直流の電流Iに常に鎖交する状態を維持することができる。このため、ローレンツ力F1、F2を常に一定とすることができ回転電機1の回転力を一定に維持することができる。また、磁束Bが一定であり時間変化がないため渦電流の発生はなく鉄損を抑制することができる。また、ローレンツ力F1、F2が一定であるため、回転電機1においてトルクリップルが抑制された動作特性を得ることができる。
また、電流Iは直流電流であり電流方向の反転等は不要である。したがって、コイル状に形成されている電流経路37への通電方向を反転させる必要はない。通電方向の反転に伴う電流経路37のスリップリングなどの端子(不図示)での火花放電などの発生はない。
また、回転電機1は、ロータコア3がステータコア2の外方に配置される構成である。このため、ロータコア3に加わるローレンツ力による回転モーメントを大きくすることができ、大きなトルクを得ることができる。
図6は、連結して配置されるロータコア3a、3b、3cの構造を示す図である。ロータコア3a、3b、3cは、それぞれ、隣接するロータコアは、対向する面に対して鏡面対称になるような構造を有している。これにより、ロータコア3aとロータコア3bとは第2磁路33bが対向して配置される。また、ロータコア3bとロータコア3bとは第1磁路33aが対抗して配置される。
第1磁路33aでは磁束Bは径方向の外方側に向かい、第2磁路33bでは径方向の内方側に向かうので、ロータコア3a、3b間で対向する第2磁路33bでは、ロータコア3a、3bの磁束Bは共に径方向の内方側に向かい、ロータコア3b、3c間で対向する第1磁路33aでは、ロータコア3b、3cの磁束Bは共に径方向の外方側に向かう。対向する磁路では同じ方向に磁束Bが貫くので、ロータコア3a、3bおよびロータコア3b、3cの間で磁路の分離を行う必要はなく対向面間に間隙は不要となる。
隣接するロータコア3a、3b、3cでは、対向面を当接して配置することができる。対向面に間隙が不要なので、ロータコアの配置ピッチを詰めることができロータコアの配置密度を向上させることができる。
また、ロータコア間を当接して配置することができるので、隣接する内周面31a、31bはそれぞれ連結されることになる。これにより、内周面が一体の円環状に形成され、内周面が連続するため、円滑・安定な回転を実現することができる。
図7は、ロータ部材4を2つ連結してロータコア3を構成する際の分解斜視図である。ロータコア3は、連結磁路35の周方向中央ロータ部材4を連結することにより構成される。ロータ部材4は、内周面31aまたは31bを構成する部材、第1磁路33aまたは第2磁路33bを構成する部材、および連結磁路35を構成する部材であって周方向の中央で分断した片側の部位を備えて構成されている。ロータコア3は、ロータ部材4を連結磁路35の分断面で連結して構成される、一方のロータ部材4は、内周面31a、第1磁路33a、および第1磁路33aの径方向外方の端部に連結される連結磁路35の一方側の略半分の領域を構成する。他方のロータ部材4は、内周面31b、第2磁路33b、および第2磁路33bの径方向外方の端部に連結される連結磁路35の他方側の略半分の領域を構成する。
図7の構成によれば、1つの種類のロータ部材4を連結してロータコア3を形成することができる。ロータ部材4は、ロータコア3と比較して構造が単純であり部材の成形が容易である。圧粉鉄心でロータコア3を形成する際、金型の構造が単純であるため、金型の製造費を低減することができる。また、製造時の歩留まりの管理が容易になる。また、図7の構成はロータコア3を分割面が軸方向に平行になるように分割したが、分割面を軸方向に垂直になるように分割してもよい。この場合も、1つの種類のロータ部材を連結することで、ロータコア3を構成することができる。
以上詳細に説明したように、本願に係る回転電機1は、回転する軸方向の一方側にあるステータコア2の円盤20aの周面から流出して、ロータコア3に形成される第1磁路33a、第2磁路33b、および連結磁路35を介して軸方向の他方側にあるステータコア2の円盤20bに戻る磁路が形成されて磁束Bが周回する。この場合、磁束Bは、第1磁路33aにあっては径方向の外方側に貫き、第2磁路33bにあっては径方向の内方側に貫く。また、ロータコア3は回転電機1の周方向に複数設けられており、各々のロータコア3には、電流経路37a、37bが備えられている。電流経路37aは第1磁路33a内に設けられ軸方向であってステータコア2の円盤20a側に電流Iが流れる。電流経路37bは第2磁路33b内に設けられ軸方向であってステータコア2の円盤20b側に電流Iが流れる。これにより、電流経路37a、37bには、共に回転電機1の周方向の同じ向きにローレンツ力F1、F2が働くこととなる。これらのローレンツ力F1、F2は共にロータコア3の回転力に供されるので、効率よくローレンツ力が発生する回転電機1を提供することができる。
また、ロータコア3の形状および電流経路37a、37bの配置などにより、一定の磁束Bが直流の電流Iに常に鎖交する状態とすることができ、ローレンツ力F1、F2を常に一定とすることができる。回転電機1において回転力を一定に維持することができ、トルクリップルが抑制された動作特性を得ることができる。また、磁束Bが一定であることより、渦電流の発生もなく鉄損を抑制することができる。また、電流Iは直流電流であるので、電流方向の反転は不要であり、通電方向を反転に伴う端子での火花放電などを防止することができる。
また、外方にロータコア3が配置される構成であるので、大きな回転モーメントを得ることができ、トルクの大きな回転電機1とすることができる。
また、周方向に分割配置されるロータコアは、隣り合う対向面で互いに鏡面対称の構造を有するロータコア3a、3b、3cにすれば、対向する磁路において磁束Bを同一方向とすることができる。磁束の方向が同じであるため、ロータコア間の対向面に磁束漏れ防止のための間隙を設ける必要はなく、対向面間の距離を最小に狭めることができる。あるいは間隙をなくして対向面を当接して配置することができる。ロータコアを詰めて配置することができ配置密度を向上することができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、ステータコア2は、磁束発生手段を挟んで磁束が流出する部分と磁束が流入する部分とが連結して構成されていればよく、ステータコア2の形状が円環状であってもよい。このとき、ロータコアはステータコアの内方に配置される構成とすることができる。
また、ステータコア2に備える磁束発生手段は、ステータコイル23だけでなく、永久磁石であってもよい。
電流経路37への電流供給方法は、周回して配置される複数のロータコア3の各々の電流経路37を互いに直列に接続し、両端を回転軸に沿って外部に取り出す構成とすることができる。また、周回して配置される複数のロータコア3の電流経路37に、軸方向の両端からリング状の電極を当接して供給することができる。
また、電流経路37は、電流経路37a、37bを備えていればコイル状の形状に限られない。ロータコア間で電流経路37a、37bを直列に接続する構成とすることができる。また、リング状の電極により電流経路37a、37bを別個に当接して給電する構成とすることもできる。
1 回転電機
2 ステータコア
3 ロータコア
20a、20b 円盤
22a、22b 外周面
23 ステータコイル
31a、31b 内周面
33a 第1磁路
33b 第2磁路
35 連結磁路
37、37a、37b 電流経路

Claims (6)

  1. ステータコアと、
    ロータコアとを備え、
    前記ステータコアは、
    軸方向の一方側にあって、前記ロータコアに対向する周面から該ロータコアに向かって磁束を流出する磁束流出部と、
    軸方向の他方側にあって、前記ロータコアから該ロータコアに対向する周面に磁束が流入される磁束流入部とを備え、
    前記ロータコアは、
    前記磁束流出部に対向する第1面と、
    前記磁束流入部に対向する第2面と、
    前記第1面から径方向に延設される第1磁路と、
    前記第1磁路の周方向に並置され、前記第2面から径方向に延設される第2磁路と、
    前記第1磁路と前記第2磁路との延設された端部を周方向に連結する連結磁路と、
    前記第1磁路中であって前記ステータコアから離れる方向の磁束がある領域において、軸方向の一方向に電流を流す第1電流経路と、
    前記第2磁路中であって前記ステータコアに近づく方向の磁束がある領域において、軸方向の他方向に電流を流す第2電流経路とを備えることを特徴とする回転電機。
  2. 前記ロータコアは、前記第1電流経路と前記第2電流経路とを含むコイルを備えることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ステータコアにおいて、前記磁束流出部および前記磁束流入部は、円盤状あるいは円環状であり、
    前記ステータコアは、前記磁束流出部と前記磁束流入部とを連結して配置され、磁束を発生する磁束発生手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記ステータコアにおいて、前記磁束流出部および前記磁束流入部は円盤状であり、
    前記ロータコアは前記ステータコアの外周に配置されてなることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記ステータコアは、前記磁束流出部と前記磁束流入部とを連結する連結部を備えて一体に成形され、
    前記磁束発生手段は、前記連結部と該連結部に巻回されるコイルを含むことを特徴とする請求項3または4に記載の回転電機。
  6. 隣接する前記ロータコアは、該ロータコアの対向面に対して互いに鏡面対称の形状を有することを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の回転電機。
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