JP5732436B2 - 粘着シートの製造法およびタッチパネル用積層体の製造方法 - Google Patents

粘着シートの製造法およびタッチパネル用積層体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5732436B2
JP5732436B2 JP2012132040A JP2012132040A JP5732436B2 JP 5732436 B2 JP5732436 B2 JP 5732436B2 JP 2012132040 A JP2012132040 A JP 2012132040A JP 2012132040 A JP2012132040 A JP 2012132040A JP 5732436 B2 JP5732436 B2 JP 5732436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
sensitive adhesive
pressure
breaking distance
adhesive sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012132040A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013256559A (ja
Inventor
良太 工藤
良太 工藤
洋平 金塚
洋平 金塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Soken Chemical and Engineering Co Ltd filed Critical Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Priority to JP2012132040A priority Critical patent/JP5732436B2/ja
Publication of JP2013256559A publication Critical patent/JP2013256559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5732436B2 publication Critical patent/JP5732436B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

本発明はタッチパネル用の積層体に使用される粘着シートを製造する方法およびこの法方法により得られた粘着シートを用いて部材を貼着してタッチパネル用の積層体を製造する方法に関する。
現在、主に用いられているタッチパネルユニットには、大別して抵抗膜式タッチパネルと静電容量方式のタッチパネルとがあり、これらは共には各種材料の積層体であり、その貼り合わせには主にアクリル系粘着剤が使用されている。タッチパネルユニットは、画面の最表面に配置されることから、使用されるアクリル系粘着剤には、高い透明性が求められ、さらに、高い耐熱性、耐湿熱性などの特性が必要とされる。具体的には、各種材料の積層体であるタッチパネルユニットは、タッチパネル装置の最表面に配置されることから、外部からの水分の浸入によって白化現象を生ずることがあり、また、貼付の際、空気を巻き込むことによる発泡および積層する材料から発生するアウトガスによる発泡などにより、外観不良が生じることが問題になる。
また、これまでのタッチパネルの主流であった抵抗膜方式のタッチパネルにおいては、ポリカーボネート(PC)あるいはインモールドフィルム(IMD)の貼り付けのために種々の粘着剤が使用されてきた。
しかしながら、PCの材料上の特性として高温条件でアウトガスが発生すること、また、PCは水分を通しやすいために耐熱条件で発泡が起きること、湿熱条件で水分流入による粘着剤層の白化現象を抑えることが難しいという問題もある。さらに、IMDはサブミクロンオーダーの段差を有するために、その段差に粘着剤が追随できずに泡を巻き込むという問題もある。
従来は、上記のような問題を、粘着剤に酸成分を配合することにより解決していた。即ち、酸成分は混入した水分を分散させて析出させないという機能を有しており、粘着剤層に浸入した水分は酸成分の分散力によって粘着剤層内に分散され析出することがなかったので、粘着剤層が白化するのを防止し、また水素結合を形成することからその水素結合による高い凝集力によって、耐熱発泡における泡の発生を抑えていたのである。
ところで、近時、マルチタッチ化をはじめとする機能の充実化に伴い、抵抗膜方式のタッチパネルに代わって静電容量方式のタッチパネルが主流になりつつある。この静電容量方式のタッチパネルにおいては、抵抗膜方式のタッチパネルで要求されていた特性は当然必要となるが、それに加えて、粘着剤が配線を形成している導電層と直接接触するために、粘着剤が導電層の特性を変動させないという特性が必要になる。導電層は、酸化インジウムスズ(ITO)のような金属あるいは金属酸化物で形成されており、酸との接触により腐蝕を起こし、その抵抗値が上昇してしまうので、従来から使用されていた酸成分を用いて耐熱性、耐湿熱性などの特性を確保するという手段は用いることができない。
このようなITO等の金属あるいは金属酸化物からなる透明電極の腐蝕に関しては、特許文献1(特開2010-77287号公報)には、アルコキシアルキルアクリレートを主成分とする重合体が開示されており、この特許文献1では、重量平均分子量が40万〜160万のアルコキシアルキルアクリレート系のポリマーであってカルボキシル基含有モノマーを使用しないポリマーを用いることが開示されている。
このようにカルボキシル基含有モノマーを含有しないことにより、ITOなどの金属あるいは金属酸化物からなる透明電極の腐蝕に関してはある程度改善されるものの、湿熱白化性、耐熱発泡性などの性能に関しては充分な効果を得られていない。さらに、作業性も充分とはいえない。
さらに、特許文献1に開示されているポリマーの重量平均分子量は40万〜160万と大きいので、これを溶媒に溶解して塗布液を調製する際に固形分の量が多くなるとポリマー溶液の粘度が高くなりすぎる。タッチパネル用途、特に静電容量方式のタッチパネル用途においては、表面支持体とITOなどの導電性膜を接着するために厚膜の粘着剤層を形成する必要があるが、重量平均分子量が40万〜160万のアルコキシアルキルアクリルレート系ポリマーを用いたのでは固形分含量が高い塗布液を調製することができないので、固形分含有量が低い塗布液を調製し、繰返し塗布する必要があり、一度の塗工で必要とされる厚さの粘着剤層を形成することが困難であるとの問題を有している。
特開2010-77287号公報
本発明は、塗工性に優れ、しかも所望の形状に裁断する際には切断性がよく切断端部から糸引き現象を起こすことがなく、加熱下に行われる貼り合わせの際には形態追従性がよい粘着フィルムを製造する方法を提供することを目的としている。
さらに、本発明は、塗工性に優れ、しかも所望の形状に裁断する際には切断性がよく切断端部から糸引き現象を起こすことがない粘着シートを用いて、加熱下に行われる貼り合わせの際には形態追従性がよい粘着シートを用いてタッチパネル用積層体を製造する方法を提供することを目的としている。
本発明の粘着シートの製造法は、次に示す成分(a-1)〜(a-4)
(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレート
80〜93重量%
(a-2)水酸基含有モノマー 1〜5重量%
(a-3)窒素含有モノマー 6〜9重量%および
(a-4)その他のアクリル酸エステル 0〜13重量%を含むモノマー(上記成分(a-1)〜(a-4)の合計は100重量%である)を有機溶媒の存在下に共重合させることにより酸性基を実質的に有しない重量平均分子量が5万以上40万未満であるアクリル系ポリマー(A)溶液を形成し、
該アクリル系ポリマー(A)溶液にイソシアネート系架橋剤(B)を、上記アクリル系ポリマー(A)溶液中の固形分100重量部に対して0.1〜30重量部の範囲内の量で用いて架橋構造を形成し、イソシアネート系架橋剤により架橋構造が形成された該アクリル系ポリマー(A)溶液を流延し、溶媒を除去して粘着シートを製造すると共に、該粘着シートから形成された厚さ200μm、幅10mmの粘着シート試験片について100mm/分の速度の条件で各温度における引張り試験の破断距離が、測定温度が上昇するにつれて順次短くなるように疑似架橋構造を形成することを特徴としている。
本発明において、上記粘着シートの23℃における破断距離が150〜50mmの範囲内にあり、60℃における破断距離が143〜40mmの範囲内にあり、80℃における破断距離が136〜30mmの範囲内にあると共に、23℃、60℃および80℃における破断距離が下記式(1)で表される関係を有するように疑似架橋構造を形成することが好ましい。
23℃の破断距離>60℃の破断距離>80℃の破断距離 ・・(1)
上記の粘着シートの60℃における破断距離が、23℃における破断距離の50〜95%の範囲内にあり、且つ80℃の破断距離が、60℃における破断距離の50〜95%の範囲内にあることが好ましい。
本発明のタッチパネル用積層体は、次に示す成分(a-1)〜(a-4)
(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレート
80〜93重量%
(a-2)水酸基含有モノマー 1〜5重量%
(a-3)窒素含有モノマー 6〜9重量%および
(a-4)その他のアクリル酸エステル 0〜13重量%を含むモノマー(上記成分(a-1)〜(a-4)の合計は100重量%である)を有機溶媒の存在下に共重合させることにより酸性基を実質的に有しない重量平均分子量が5万以上40万未満であるアクリル系ポリマー(A)溶液を形成し、
該アクリル系ポリマー(A)溶液にイソシアネート系架橋剤(B)を、上記アクリル系ポリマー(A)溶液中の固形分100重量部に対して0.1〜30重量部の範囲内の量で用いて架橋構造を形成し、イソシアネート系架橋剤により架橋構造が形成された該アクリル系ポリマー(A)溶液を流延し、溶媒を除去して粘着シートを製造すると共に、該粘着シートから形成された厚さ200μm、幅10mmの粘着シート試験片について100mm/分の速度の条件で各温度における引張り試験の破断距離が、測定温度が上昇するにつれて順次短くなるように疑似架橋構造を形成した粘着シートを用いて透明基板と電極とを貼着することを特徴としている。
本発明のタッチパネル用積層体の製造方法においては、上記粘着シートの23℃における破断距離が150〜50mmの範囲内にあり、60℃における破断距離が143〜40mmの範囲内80℃における破断距離が136〜30mmの範囲内にあると共に、23℃、60℃および80℃における破断距離が下記式(1)で表される関係を有するように疑似架橋構造を形成することが好ましい。
23℃の破断距離>60℃の破断距離>80℃の破断距離 ・・(1)
また、本発明のタッチパネル用積層体の製造方法では、60℃における破断距離が、23℃の破断距離の50〜95%の範囲内にあり、且つ80℃の破断距離が、60℃の破断距離の30〜95%の範囲内にあることが好ましい。
本発明のタッチパネル用積層体の製造方法においては、上記粘着シートが、金属あるいは金属酸化物と直接接触する静電容量方式のタッチパネル用の粘着シートであることが好ましい。
本発明の粘着シートの製造法により得られた粘着シートは、実質的に酸成分を含有していないので、銀、ITO、ATO、酸化錫などの金属あるいは金属酸化物からなる配線の腐蝕による劣化を有効に抑えることができる。
さらに、本発明の粘着シートの製造法により得られた粘着シートは、使用するアクリル系ポリマーの重量平均分子量(Mw)が5万以上40未満であるので、溶媒中に固形分を高濃度に保つことができ、一回の塗工工程で充分な厚塗りをすることができる。
本発明の粘着シートの製造法で得られた粘着剤には、粘着シートを構成する粘着剤中に例えば水酸基含有モノマーに起因する−OHで表される構造と、窒素含有モノマーに起因する例えばR−N−Rで表される構造(Rはアルキル基または水素原子)が共存しており、低温時にはこれらの構造間で水素結合に似た疑似架橋構造が形成されるものと推定される。他方、加熱貼着時のように温度の高い状態ではこのような疑似架橋による凝集力は弱くなる。従って、温度を変えて測定した破断距離(S−S曲線)は、低温時には疑似架橋による強度が補填されるので長くなるが、高温になるにつれて疑似架橋による強度の補填が少なくなるために短くなる。
このため加熱下に貼着する際にはこの粘着テープを構成する粘着剤は非常に軟質になり、良好な形態追従性を示し、額縁印刷部に気泡が形成されることがない。これとは逆に粘着テープを所定の形状に裁断する際には、この裁断は常温で行われることから粘着テープを構成する粘着剤中には相当量の疑似架橋が形成されており、粘着剤自体が相当硬質になっている。このためこれを裁断する際にカッターの刃と粘着剤とが接触してもカッターの刃に粘着剤が付着することがなく、また粘着剤がカッターの刃に付着して粘着剤が引き延ばされる現象(糸引き現象)が発生しにくい。
図1は、本発明のタッチパネル用積層体を組み込んだ抵抗膜方式のタッチパネルにおけるタッチパネルユニットの例を模式的に示す断面図である。 図2は、本発明のタッチパネル用積層体を組み込んだ静電容量方式のタッチパネルにおけるタッチパネルユニットの例を模式的に示す断面図である。 図3は、静電容量方式のタッチパネルにおける端部の構成の例を模式的に示す断面図である。 図4は、タッチパネルの端部に形成された額縁印刷部分への粘着シートの粘着状態を模式的に示す断面図である。 図5は、タッチパネル用積層体に生ずる発泡の状態を説明するための断面図である。 図6は、タッチパネル用積層体に生ずる白化現象の発生を説明するための断面図である。 図7は、実施例1で製造した粘着シートの23℃、60℃および80℃の破断距離を示すS-S曲線である。 図8は、比較例2で製造した粘着シートの23℃、60℃および80℃の破断距離を示すS-S曲線である。
次に本発明の粘着シートの製造法およびタッチパネル用積層体の製造方法について具体的に説明する。
本発明の粘着シートの製造法は、特定量の(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレートと(a-2)水酸基含有モノマーと(a-3)窒素含有モノマーと、必要により(a-4)その他のアクリル酸エステルとを有機反応溶媒の存在下に共重合させることによりアクリル系ポリマー(A)を得、このアクリル系ポリマー(A)を特定量のイソシアネート系架橋剤(B)で架橋して粘着剤用液を得、これを流涎して養生することにより粘着シートを製造する方法である。そして、本発明の製造法では、アクリル系ポリマー(A)とイソシアネート架橋剤(B)とからなり、厚さ200μm、幅10mmの粘着剤層に100mm/分の速度で引張り試験を行ったときの各温度で測定した伸び距離が温度の上昇につれて次第に短くなるようにイソシアネート系架橋剤による架橋構造とアクリル系ポリマー(A)を形成している粘着剤分子の分子間に弱い分子間架橋構造(疑似架橋構造)を形成する。
具体的には、本発明の粘着シートの製造法は、(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレートと、(a-2)水酸基含有モノマーと、(a-3)窒素含有モノマーと、必要により(a-4)その他のアクリル酸エステルとを共重合して形成したアクリル系ポリマー(A)に、イソシアネート系架橋剤(B)を用いて架橋構造を形成する。同時にこのアクリル系ポリマー(A)には(a-2)水酸基含有モノマーに起因する−OHで表される構造と、(a-3)窒素含有モノマーに起因する例えばR−N−Rで表される構造(Rはアルキル基または水素原子等である)が共存していることを利用して、温度が低い状態では、これらの構造中の「OH」と「N」との間で電荷の偏りによる一種の弱い結合力を発現させる。このような弱い結合力(疑似架橋による結合力)は、上述のような成分を共重合して得られたアクリル系ポリマー(A)の溶液にイソシアネート系架橋剤(B)を加えてイソシアネート系架橋剤による架橋構造を形成した後、この溶液を流涎して溶剤を除去し、養生することにより形成される。このようにして形成された弱い結合力である疑似架橋構造は構造間を架け渡す一種の架橋構造のように作用する。従って、比較的低温の状態では、こうした擬似的な架橋構造が随所に形成されるものと推定され、その結果、本発明の製造法により得られる粘着シートの粘着剤は、比較的低温の状態では、あたかも高密度架橋したアクリル系粘着剤のように振舞う。すなわち、比較的低温の条件では、この粘着剤は硬質の粘着剤のような特性を示す。従って、本発明の製造法で得られた粘着シートを所望の形状に裁断する際にカッターの刃に粘着剤が付着することが少なく、粘着剤の糸引き現象が発生しない。また、気泡などの発生を抑制することができる。
他方、上記のように形成されている疑似架橋は、温度が高くなるにつれて相互作用が弱くなり、最終体にはイソシアネート系架橋剤による架橋構造が残る。このイソシアネート系架橋剤による架橋密度はそれほど高くはないので、高温になるにつれて粘着剤は軟質になり、加熱下に粘着を行う際などにはたいへん優れた形態追従性を示す。
このような架橋構造を有する本発明の粘着シートの製造法においては、まずアクリル系ポリマー(A)を製造する。
このアクリル系ポリマー(A)は
(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレートと、
(a-2)水酸基含有モノマーと、
(a-3)窒素含有モノマーと、必要により
(a-4)その他のアクリル酸エステルとの共重合体である。
本発明の粘着シートの製造法で使用される(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレートの例としては、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデカ(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレートを挙げることができる。これらは単独であるいは組合わせて使用することができる。
本発明のアクリル系ポリマーにおいて、上記の(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレートはアクリル系ポリマー(A)を形成する単量体100重量%中に、50〜94.9重量%、好ましくは70〜94.5重量%、より好ましくは80〜93重量%の量で使用される。(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレートの使用量が94.9重量%よりも多いと、必然的に架橋性官能基を有するモノマーである(a-2)成分、(a-3)成分の使用量が少なくなり充分な密度の架橋密度を形成することができない。また、50重量%よりも少ないと柔軟な粘着剤層塗膜が形成されず、比較的低温(23℃)における破断距離が短くなる。
上記(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレートと共重合してアクリル系ポリマー(A)を形成する(a-2)水酸基含有モノマーは、イソシアネート架橋剤を用いることによる架橋性官能基としての水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物であることが好ましい。このような水酸基含有モノマー(a-2)の例としては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8-ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレートを挙げることができる。上記のような水酸基含有モノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが好ましく、これらの水酸基含有モノマーは単独であるいは組合わせて使用することができる。
本発明のアクリル系ポリマーにおいて、上記の(a-2)水酸基含有モノマーはアクリル系ポリマー(A)を形成する単量体100重量%中に、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、より好ましくは1〜5重量%の量で使用する。(a-2)水酸基含有モノマーが10重量%よりも多いと、イソシアネート系架橋剤により形成される架橋密度が過度に高くなり本発明の方法で製造した粘着剤が硬質になってしまい、段差追従性などの特性が低下する。また、0.1重量%よりも少ないとイソシアネート系架橋剤により形成される架橋構造を有効に形成することができず、耐水性が低下すると共に、架橋シートに必要な強度が発現しない。
本発明において上記(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレートおよび(a-2)水酸基含有モノマーと共に使用してアクリル系ポリマー(A)を形成する(a-3)窒素含有モノマーの例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有モノマー、
(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ヘキシル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有モノマー、
ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン、ビニルカプロラクタム等の窒素系複素環含有モノマー、
シアノ(メタ)アクリレート等のシアノ基含有モノマー
マレイミド、メチルマレイミド、エチルマレイミド、プロピルマレイミド、ブチルマレイミド、ヘキシルマレイミド、オクチルマレイミド、ドデシルマレイミド、ステアリルマレイミド、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド系モノマー等のマレイミド基含有モノマーを挙げることができる。
本発明において、上記の(a-3)窒素含有モノマーはアクリル系ポリマー(A)を形成するモノマー100重量%中に、5〜10重量%、好ましくは5〜9重量%、より好ましくは6〜9重量%の量で共重合させる。(a-3)窒素含有モノマーが10重量%よりも多いと、水素結合による疑似架橋密度が高くなり本発明の粘着剤が硬質になる。また、5重量%よりも少ないと水素結合による疑似架橋構造を有効に形成することができず、常温での裁断性や、耐久性、耐水性が低下する。
この窒素含有モノマー(a-3)は、分子中に存在するH2C=CH−基が共重合反応に寄与し、窒素原子は、この重合反応には関与しない。従って、窒素含有モノマー(a-3)が共重合しても窒素含有モノマー(a-3)中にある窒素含有基はそのままの形態を有している。この窒素含有基を形成する窒素原子は、N:の構造を有する非共有電子対を有しており、比較的低温の条件で分子運動がそれほど活発でない状態においては、この非共有電子対の近傍に、例えば、:O:のような非共有電子対が存在すると、両者が引き合いあたかも共有結合を形成するように作用して両者の間には弱い結合力が発生する。本発明ではこれを疑似架橋構造と呼ぶ。この疑似架橋構造は、分子活動が低い低温状態では安定に存在するが温度が上がり、分子活動が活性になるにつれてこの結合力は弱くなり、おおよそ80℃を超える領域ではこの結合力は非常に弱くなる。この結合の形成は可逆的であり、温度が下がると疑似架橋構造も再び形成される。
本発明で製造するアクリル系ポリマー(A)は、上記(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレート、(a-2)水酸基含有モノマーおよび(a-3)窒素含有モノマーの共重合体であるが、その他に、(a-4)(a-1)〜(a-3)と共重合可能なその他のアクリル酸エステルを共重合させてもよい。
ここで、アクリル系ポリマー(A)を形成することもある(a-4)その他のアクリル酸エステルの例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、iso-プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、iso-ブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数1〜7のアルキル(メタ)アクリレート、2-メトキシメチル(メタ)アクリレート、2-メトキシエチル(メタ)アクリレート、2-エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、3-メトキシプロピル(メタ)アクリレート、3-エトキシプロピル(メタ)アクリレート、4-メトキシブチル(メタ)アクリレート、4-エトキシブチル(メタ)アクリレート等のアルコキシ(メタ)アクリレート、アルキレングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等のアリール(メタ)アクリレート等を挙げることができる。これらのモノマーは単独であるいは組み合わせて使用することができる。これらの中でも、ブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数1〜7のアルキル(メタ)アクリレートを使用することが好ましい。
本発明のアクリル系ポリマーにおいて、上記の(a-4)その他のアクリル酸エステルはアクリル系ポリマー(A)を構成するモノマー100重量%中に、0〜44.9重量%、好ましくは0〜24.5重量%、より好ましくは0〜13重量%の量で共重合している。(a-4)その他の共重合性モノマーが44.9重量%よりも多いと、主モノマーである(a-1)アルキル基の炭素数が8〜18のアルキル(メタ)アクリレートを共重合させたことによる粘着剤層塗膜の柔軟性が滅失してしまう。この(a-4)その他のアクリル酸エステルの共重合量の下限値は0重量%であるから、本発明において(a-4)その他のアクリル酸エステルを共重合させなくてもよい。
本発明の粘着シートの製造方法では、アクリル系ポリマー(A)を製造する際に以下に示す成分(a-1)〜(a-4)
(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレートと、
(a-2)水酸基含有モノマーと、
(a-3)窒素含有モノマーと、必要により
(a-4)その他のアクリル酸エステルとを共重合させるが、このアクリル系ポリマー(A)の特性を損なわない範囲内で他のモノマーが共重合していてもよい。
ここで共重合可能な他のモノマーの例としては、酢酸ビニル;(メタ)アクリロニトリル;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート;スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、へキシルスチレン、ヘプチルスチレンおよびオクチルスチレンなどのアルキルスチレン、フロロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ヨウ化スチレン、ニトロスチレン、アセチルスチレンおよびメトキシスチレン等のスチレン系単量体等を本願の作用効果を損なわない範囲、好ましくは0〜5重量%で使用することができる。
本発明の粘着シートの製造法で得られるアクリル系ポリマー(A)は、酸性基を実質的に有しない。ここで酸性基を有していないとは、共重合に際して作為的に酸性基を有するモノマーを配合しないことを意味し、得られるポリマーの酸価で表すと通常は0.5mgKOH/g以下である。ここで酸性基を有するモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のカルボキシル基を有するモノマー、リン酸基を有するモノマー、硫酸基を有するモノマーなどを挙げることができる。本発明の粘着シートの製造法においてアクリル系ポリマー(A)を製造する際に、上記のような酸性基含有モノマーを共重合させることはない。このように酸性基含有モノマーを共重合させていないので、アクリル系ポリマー(A)が、金属あるいは金属酸化物からなる配線と直接接触してもこれらを腐蝕することがなく、本発明の粘着シートを形成する粘着剤に配線が接触しても、その配線の抵抗値を長期間にわたって変動させないとの特性を賦与することができる。
さらに、本発明の粘着シートの製造法で得られるアクリル系モノマー(A)の重量平均分子量は、5万以上40万未満、好ましくは20万〜38万の範囲内にある。このような重量平均分子量のアクリル系ポリマー(A)を使用することにより、塗布液の固形分含量を高くしても粘度が著しく高くならないので、繰返し流涎を行わなくとも所望の厚さのシートを製造することができる。
上記のアクリル系ポリマー(A)を製造するに際しては、溶液重合により製造する。
ここで使用する重合溶媒としては、例えば酢酸エチル、メチルエチルケトン、トルエン、アセトン、イソプロピルアルコールなどを使用することができる。具体的には反応容器内に重合溶媒、モノマーを仕込み、窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下で重合開始剤を添加し、反応開始温度を通常は40〜100℃、好ましくは50〜80℃に設定し、通常は50〜90℃、好ましくは70〜90℃の温度に反応系を維持して、4〜20時間反応させる。
溶液重合に用いる反応開始剤としては、アゾ系開始剤、過酸化物系開始剤を挙げることができる。これらの反応開始剤は、モノマー100重量部に対して、通常は0.01〜5重量部の範囲内の量で使用される。また、上記重合反応中に、重合開始剤、連鎖移動剤、モノマー、溶媒を適宜追加添加してもよい。
上記のような条件において、重量平均分子量は、使用する溶媒の種類、重合開始剤の種類および量、反応時間、反応開始温度、反応温度などの反応条件を調製することにより調節することができる。
上記のような方法により得られたアクリル系ポリマー(A)のガラス転移温度(Tg)は、例えばFoxの式により算定することができる。上記のようなアクリル系ポリマー(A)を製造するに際しては使用するモノマーを選定して得られる粘着剤についてFoxの式により求めたアクリル系ポリマーのガラス転移温度(Tg)が、通常は−70℃〜0℃、好ましくは−70℃〜−50℃の範囲内になるようにする。このようなガラス転移温度(Tg)を有するアクリル系ポリマー(A)を用いることにより常温で優れた接着強度を有する粘着剤を得ることができる。
上記のようにしてアクリル系ポリマー(A)を製造した後、本発明の粘着シートの製造法においては、イソシアネート系架橋剤を配合してアクリル系ポリマー(A)をイソシアネート系架橋剤で架橋する。
本発明で使用するイソシアネート系架橋剤(B)の例としては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、クロルフェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添されたジフェニルメタンジイソシアネートなどの分子中に二個以上のイソシアネート基を有する化合物:それらをトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコールと付加反応させた化合物やイソシアヌレート化合物、ビュレット型化合物、さらには公知のポリエーテルポリオールあるいはポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンなどと付加反応させたウレタンプレポリマー型の分子内に二個以上のイソシアネート基を有する化合物を挙げることができる。
これらの中でも、被着体への馴染み性を向上させ貼り合わせときの泡の巻き込みを低減することができ、高温でのアウトガスを抑制できる点でキシリレンジイソシアネートおよびそのトリメチロールプロパン付加体が好ましく、また、貼り付け面の段差追従性を向上させ、耐熱発泡性を良好にすることができる点でヘキサメチレンジイソシアネートおよびそのトリメチロールプロパン付加体、イソシアヌレート体誘導体が好ましい。
このようなイソシアネート系架橋剤(B)は単独であるいは組合わせて使用することができる。
このようにイソシアネート系架橋剤(B)を配合することにより、粘着剤の凝集力が向上し、貼り付け時に僅かに気泡を巻き込んでも、この気泡の膨張を抑えることができる。
本発明の粘着シートの製造法では、上記アクリル系ポリマー(A)と、このアクリル系ポリマー(A)100重量部に対して、イソシアネート系架橋剤(B)を0.1〜30重量部、好ましくは0.1〜10重量部配合する。
本発明ではアクリル系ポリマー(A)とイソシアネート架橋剤(B)との混合液を塗布液として用いることができる。本発明の製造法ではアクリル系ポリマー(A)は有機溶媒の溶液として供給され、上記のようなイソシアネート架橋剤はこの有機溶媒に溶解するので、攪拌下にイソシアネート架橋剤(B)を添加するだけで容易にアクリル系ポリマー(A)とイソシアネート架橋剤(B)とを混合することができる。
本発明では上記のようにして得られた塗布液を剥離加工を施した支持体(1)の表面に流涎する。流涎には公知の方法を利用することができ、スピンコーティング、ドクターブレード、カレンダーロール等を挙げることができる。
本発明で用いるアクリル系ポリマー(A)、イソシアネート系架橋剤(B)を溶媒中に含有する塗布溶液は、アクリル系ポリマー(A)の重量平均分子量(Mw)が低いことから、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、トルエン、イソプロピルアルコールなどの溶剤を用いて不揮発分の濃度を所望の濃度に調整することができる。そのため、本発明の粘着シートを構成する粘着剤を用いることにより、塗工後の粘着剤の厚さを容易に所望の厚さにすることができる。特に本発明の粘着剤は、不揮発分含量の高い溶液を容易に調製することができ、例えば不揮発分を10〜70%、好ましくは20〜60%の範囲内で調整することが可能であるので、少ない塗布回数で所望の厚さの粘着剤層を形成することができる。また、このように不揮発分含量の高い溶液を用いることにより、塗工・乾燥後の塗膜のレベリング性が向上し、さらに乾燥時間も短縮され作業性が向上する。さらに揮発溶剤量が少ないので環境への負荷も小さくなる。
このような特性を利用して、本発明の粘着シートは、上記粘着剤を25〜1000μmの範囲内の厚さ、好ましくは25〜500μmの範囲内の厚さに塗布し、溶剤を除去した後、養生することにより得られる。
本発明の製造法では、この粘着剤シートは、アクリル系ポリマー(A)とイソシアネート架橋剤(B)との混合液を塗布液として用いることができる。この塗布液の不揮発分は、通常は10〜70%、好ましくは20〜60%に調整する。このようにして調製された塗布液を、表面が剥離処理された支持体(例:剥離処理PET等)の表面に乾燥厚が10〜1000μmの範囲内の厚さ、好ましくは25〜500μmの範囲内の厚さになるように塗布し、溶媒を除去した後、形成された粘着層の表面に、表面が剥離処理されたカバーフィルムを貼着して養生することにより得られる。本発明の粘着シートは、上記のように剥離加工した支持体(1)上に塗布液を塗布し、溶媒を除去した後、塗布面に別の支持体(2)を載置して養生するので、粘着シートの内部近傍には支持体は含有されておらず、支持体なしの両面接着性粘着シートである。ただし、本発明の粘着シートは、支持体の両面に粘着剤層を形成した三層型の粘着シートであってもよい。
こうして剥離処理された支持体(1)に塗布液を塗布した後、通常は加熱して溶媒を除去する。このときの温度は使用している溶媒の種類によって種々選択することができるが、通常は50〜150℃、好ましくは60〜100℃である。
上記のようにして溶媒を除去した後、粘着剤層の開放された面の表面を支持体(2)で覆って養生させる。
本発明において養生は上述のように通常は0〜50℃の温度で1日〜10日間であり、この養生の間にイソシアネート系架橋剤のよる架橋反応と、NとOHや、NとNHとの間に疑似架橋構造とが形成される。ここで形成されるイソシアネート系架橋剤による架橋反応は温度が上昇してもその結合が切れることはなく安定した架橋構造を形成するが、疑似架橋は、比較的低温(例えば23℃)では、比較的安定した結合を形成しているが、温度が上昇するにつれて粘着剤を形成する分子の活動が活発化して、疑似架橋を形成している弱い結合力が分子の活発な活動に抗しきれなくなり、温度の上昇と共に疑似架橋密度が低下する。このため本発明の方法で得られた粘着剤の破断距離は、疑似架橋による結合力が弱まった分だけ短くなる。
すなわち、本発明の製造法で得られた粘着テープは、温度の上昇と共に所定の方法で測定した破断距離が短くなるという特性を有するようになる。このような特性を明確に表すために図7に20℃、60℃、80℃における破断距離を示す。図7に示すように、粘着シートの23℃における破断距離は、通常は150〜50mmの範囲内、好ましくは110〜50mmの範囲内、にあり、60℃における破断距離は通常は143〜40mmの範囲内、好ましくは100〜40mmの範囲内、80℃における破断距離は通常は136〜30mmの範囲内、好ましくは90〜30mmの範囲内にある。なお、上記の値は、本発明の製造法により製造された粘着シートから形成された厚さ200μm、幅10mmの粘着シート試験片について100mm/分の速度の条件で各温度における引張り試験の破断距離を測定したときの値である。そして、上記のような条件で測定された23℃、60℃および80℃における破断距離が下記式(1)で表される関係を有するように疑似架橋構造を形成することが好ましい。
23℃の破断距離>60℃の破断距離>80℃の破断距離 ・・(1)
このような傾向は架橋剤としイソシアネート系架橋剤だけを用いた場合には見られない傾向であり、本発明の製造法で得られる粘着剤中にイソシアネート系架橋剤による架橋構造の他に上述した(a-2)水酸基含有モノマー中の酸素原子と、(a-3)窒素含有モノマー中の窒素原子との間に疑似架橋構造が形成されていることを裏付けている。
本発明の粘着シートの製造法において、粘着シートを形成する粘着シートを形成する粘着剤は、(a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレートと、(a-2)水酸基含有モノマーと、(a-3)窒素含有モノマーと、(a-4)その他のアクリル酸エステルとを所定の割合で共重合させて得られたアクリル系ポリマー(A)を特定量のイソシアネート系架橋剤を用いて架橋させると共に、疑似架橋を形成して得られる厚さ200μm、幅10mmの粘着シート試験片について100mm/分の速度の条件で測定した破断距離が温度の上昇と共に短くなる粘着シートの製造法であるが、本発明においては、アクリル系ポリマー(A)に加えて、水素結合性官能基を有し、酸性基を実質的に有しない重量平均分子量が10万未満の低分子量(メタ)アクリル系ポリマーを配合してもよい。
本発明で使用することができる低分子量(メタ)アクリル系ポリマーは、通常は、水素結合性官能基含有モノマーと他のモノマーとの共重合体である。
この低分子量(メタ)アクリル系ポリマーを形成する水素結合性官能基含有モノマーとしては、通常は前掲の水酸基含有モノマー(a-2)および窒素含有モノマー(a-3)を用いることができ、さらに必要により他のモノマーを共重合させることにより得られる。
また、ここで使用される他のモノマーの例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、iso-プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、iso-ブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデカ(メタ)アクリレート、ジデカ(メタ)アクリレートなどのような脂肪族(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートなどのような脂環属(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート等の芳香族(メタ)アクリレート;さらには、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、へキシルスチレン、ヘプチルスチレンおよびオクチルスチレンなどのアルキルスチレン、フロロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ヨウ化スチレン、ニトロスチレン、アセチルスチレンおよびメトキシスチレン等のスチレン系単量体;グリシジル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、アクリロニトリルなどを挙げることができる。本発明ではメチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートなどを好ましく使用することができる。これらのモノマーは単独であるいは組合わせて使用することができる。
本発明で使用することができる低分子量(メタ)アクリル系ポリマーにおいては、水素結合性官能基含有モノマーと他のモノマーとは通常は0.1〜20:99.9〜80の重量比、好ましくは0.5〜15:99.5〜85の重量比で共重合されている。
本発明で使用する低分子量(メタ)アクリル系ポリマーは、重量平均分子量(Mw)が10万未満、好ましくは5000以上5万未満の範囲内にある。このような重量平均分子量(Mw)を有する低分子量(メタ)アクリル系ポリマーを上述のアクリル系ポリマー(A)と共に使用すると良好な凝集力と段差追従性が発現する。
なお、本発明で使用することができる低分子量(メタ)アクリル系ポリマーもまた、酸性基を実質的に有しない。ここで酸性基を有していないとは、前掲のアクリル系モノマー(A)におけるのと同義である。このように本発明で使用する低分子量(メタ)アクリル系ポリマーには、酸性基含有モノマーは共重合していないので、本発明で使用する低分子量(メタ)アクリル系ポリマーは、金属あるいは金属酸化物からなる配線と直接接触してもこれらを腐蝕することがなく、本発明の粘着剤に、配線の抵抗値を長期間にわたって変動させないとする特性を賦与することができる。
本発明において、上記のような低分子量(メタ)アクリル系ポリマーを製造するに際しては得られるFoxの式により求めた低分子量(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度(Tg)は、通常は−70℃〜110℃、好ましくは−65℃〜100℃の範囲内になるようにモノマーを選択する。このようなガラス転移温度(Tg)を有する低分子量(メタ)アクリル系ポリマーを用いることにより常温で優れた接着強度を有する粘着剤を得ることができる。
なお、本発明の粘着剤は、上記アクリル系ポリマー(A)と低分子量(メタ)アクリル系ポリマーとを併用する場合、この粘着剤において、アクリル系ポリマー(A)の重量平均分子量は、低分子量(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量よりも常に大きいとの関係を有しておりアクリル系ポリマー(A)の重量平均分子量と、低分子量(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量との差が8万〜39万の範囲内になるように、アクリル系ポリマー(A)および低分子量(メタ)アクリル系ポリマーを選定することが好ましい。
本発明の粘着シートを構成する粘着剤には、本発明の粘着剤の効果を損なわない範囲で、さらに酸化防止剤、光安定剤、金属腐蝕防止剤、粘着賦与剤、可塑剤、帯電防止剤、架橋促進剤、リワーク剤などを配合することもできる。
このようにして得られた粘着シートの粘着剤層のゲル分率は、通常は10〜80%、好ましくは40〜70%の範囲内にある。
このように本発明の製造法で得られた粘着シートは、上記のような構成を有しており、ヘイズ変化、対ガラス発泡、ITOなどの電極抵抗値変化等は上記のアクリル系ポリマー(A)とイソシアネート化合物(B)とによって良好な特性が確保されている。
このようにして得られた粘着シートは、各種部材に対して貼着することができるが、特に異種部材を貼り合わせるタッチパネル用積層体の貼着に好適である。
本発明のタッチパネル用積層体の製造方法は、上記のようにして形成した粘着シートを用いてタッチパネル形成部材を貼着する。
図1および図2に示すように、タッチパネルユニットには、抵抗膜方式タッチパネルのユニット(図1参照)と、静電容量方式タッチパネルのユニット(図2参照)がある。
図1に抵抗膜方式タッチパネルユニット10-1の例を示す。
図1に示されるように、抵抗膜方式のタッチパネルユニット10-1は、貼り合わせ剤30によって間隙34が形成されるように上部積層体11-1と下部積層体13-1とを貼り合わせて形成し、間隙34内には有効に間隙幅を確保するためにスペーサー32を配置する。
上部積層体11-1には、間隙34に面して金属あるいは金属酸化物からなる透明導電膜27-1を配置する。この透明導電膜27-1は、ITO(インジウムチンオキサイド)、ATO(アンチモンチンオキサイド)酸化錫などの透明性を有する導電材料で形成されており、通常は図1に示すようにポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)あるいはガラスなどの透明部材からなる上部電極支持体25-1の表面に形成する。
上部積層体11-1の最表面には表面支持体21-1を配置する。この表面支持体21-1は通常は透明性の高いガラスのような透明部材あるいは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、シクロオレフィンポリマー(COP)などの透明プラスチックフィルムまたはプラスチック板である。
上記表面支持体21-1と上部電極支持体25-1とを接着するために、本発明の粘着剤からなる粘着剤層23-1を形成する。
また、下部積層体13-1には、同様に間隙34に面して金属あるいは金属酸化物からなる透明導電膜27-2を形成し、この透明導電膜27-2は、ITO、ATO,酸化錫などの透明性を有する導電材料で形成する。通常は透明電極膜27-2は、図1に示すようにポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などの透明フィルムあるいはガラスなどの透明部材からなる下部電極支持体25-2の表面に形成する。
下部積層体13-1の最深部にはフラットパネルディスプレイ(FPD)の表面と対面するように深部の表面支持体21-2を形成し、この深部の表面支持体21-2はガラスのような透明部材あるいは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、シクロポリオレフィンポリマー(COP)などの透明プラスチックフィルム、プラスチック板などの透明性の高い部材を用いて形成する。
下部積層体13-1において、深部の表面支持体21-2と下部電極支持体25-2とを接着するために、本発明の製造法で得られた粘着シートからなる粘着剤層23-2を形成する。
また、貼り合わせ剤30として本発明の製造法で得られた粘着シートが使用されることもある。
なお、上記透明導電膜27-1、27-2には、回路が形成されており、表面支持体21-1の上から指などで圧力を加えることにより、圧力が加わった部分の間隙34が消滅して透明導電膜27-1、27-2が接触して通電し、加圧部分を検知することができる。
抵抗膜方式のタッチパネルユニット10-1において、表面支持体21-1の厚さは通常は25〜2000μmであり、上部透明電極膜27-1の厚さは通常25〜100nmであり、上部電極支持体25-1の厚さは通常は25〜2000μmである。これらを積層する粘着剤層23-1の厚さは上述の通り、10〜1000μmの範囲内、好ましくは25〜500μmの範囲内にある。
同様に抵抗膜方式のタッチパネルユニットにおいて、深部の支持体21-2の厚さは通常は25〜2000μmであり、下部透明電極膜27-2の厚さは通常25〜100nmであり、上部電極支持体25-2の厚さは通常は25〜2000μmである。これらを積層する粘着剤層23-2の厚さは上述の通り、25〜1000μmの範囲内、好ましくは25〜500μmの範囲内にある。
また、抵抗膜方式のタッチパネルユニット10-1において、中央に形成されている間隙の幅は、通常は1〜2000μmの範囲内にある。
他方、静電容量方式のタッチパネルユニット10-2は、一般にはガラス、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリメチルメタクリレートなどの透明性の高い部材からなる中央支持体60を挟んで上部積層体15-1と下部積層体15-2とを配置された構造を有していることが多い。
静電容量方式のタッチパネル10-2における上部積層体15-1では、中央支持体60に接触するように透明導電膜57-1を配置し、最表面には、カバーガラスあるいはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、シクロポリオレフィンポリマー(COP)等の光透過性部材からなる表面支持体51-1を配置する。この透明導電膜57-1と表面支持体51-1とを接着するように本発明の製造法で得られた粘着シートからなる粘着剤層53-1を配置する。この粘着剤層53-1は、透明導電膜57-1と直接接触している。
一方、静電容量方式のタッチパネルユニット10-2における上部積層体15-2では、中央支持体60に接触するように透明導電膜57-2を配置し、最深部には、カバーガラスあるいはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、シクロポリオレフィンポリマー(COP)等の光透過性部材からなる表面支持体51-2を配置する。この透明導電膜57-2と最深部の表面支持体51-2とを接着するように本発明の製造法で得られた粘着シートからなる粘着剤層53-2を配置する。この粘着剤層53-2は、透明導電膜57-2と直接接触している。
静電容量方式のタッチパネルユニット10-2において、最深部の表面支持体51-2は、フラットパネルディスプレイと対面するように配置する。
上記静電容量方式のタッチパネルユニット10-2において、上部積層体51-1の厚さは通常は175〜3000μm、上部透明電極膜57-1の厚さは通常は25〜100nmであり、両者を接着する粘着剤層53-1の厚さは上述のように10〜1000μmである。また下部積層体15-2において、下部透明電極膜57-2の厚さは通常は25〜100nmであり、最深部の表面支持体51-2の厚さは通常は25〜2000μmであり、両者を接着する粘着剤層の厚さは上述のように25〜1000μmである。また、上記上部積層体15-1と下部積層体15-2の間にある中央支持体60の厚さは、通常は25〜2000μmの範囲内にある。
なお、上部電極膜51-1および下部電極膜51-2は、回路を形成している。また、図2に示す静電容量方式のタッチパネルユニット10-2においては、上部電極膜10-2をX軸方向およびY軸方向にそれぞれ独立に設けられた二系列の回路とすることにより、下部積層体15-2を省略することもできる。
静電容量方式のタッチパネルにおいては、タッチパネルユニット10-2の表面に指が接触することによる接触部分の静電容量の変化を読み取って接触位置を検知する。
上記のようなタッチパネルユニットには、例えば図2にAで示す縁部の表面支持体51-1の粘着剤と接触する面に額縁印刷が施される。この額縁印刷部分を図3に拡大して示す。図3において額縁印刷部分は付番62で示されている。この額縁印刷部分62の厚さ(t0)は通常10〜50μmであり、その断面はほぼ矩形に形成されている。粘着剤層53-1は、上述した本発明の製造法で得られた粘着シートを表面支持体51-1に貼着することにより形成されるので、粘着シートに形成された粘着剤層が硬質で形態追従性に乏しいと、図4(イ)に示すように額縁印刷部分62の端部であって表面支持体51-1との間に粘着剤層53-1が表面支持体51-1および額縁印刷部分62の縁部のいずれにも接触していない空隙64が形成されてしまう。この部分は本来は図4(ロ)に示すように空隙64を形成せずに表面支持体51-1および額縁印刷部分62の縁部に粘着剤層53-1が密着しなければならない。
しかしながら、従来のように重量平均分子量が40万〜160万の粘着剤をベースにした粘着剤においては、こうした非常に微細な形態の変化に粘着剤層の形状が変化しきれずに、空隙64が形成されてしまうのである。特に重量平均分子量が高く、イソシアネート架橋の密度が高い粘着シートは、上記のような微細な形態の変化に追随することができなく、空隙が形成されやすい。
表面支持体、粘着剤層および(支持体を有することもある)透明電極膜が積層された本発明の製造方法で得られるタッチパネル用積層体を構成する粘着剤層53-1は、上述のように特定の組成を有し、重量平均分子量(Mw)が5万以上40万未満のアクリル系ポリマー(A)を用いて、これらをイソシアネート架橋剤(C)で架橋すると共に疑似化強を形成することにより、高温において非常に優れた形態追従性を有しており、額縁印刷部分62の周辺に空隙64が形成されることがない。
なお、本発明の製造方法により形成されたタッチパネル用積層体が、図5に示すように支持体51-2としてポリカーボネート(PC)のようにアウトガスの発生し易い部材を用いた場合、例えば耐熱試験条件80℃の条件で試験を行うと支持体からのアウトガスが発生して支持体と粘着剤層との間に気泡66を生じさせることがある。また、アウトガスが発生しない支持体を用いたとしても、支持体と粘着剤層との接着の際に泡68を巻き込むことがあり、温度変化によってこの気泡が成長すれば発泡原因となる。本発明の製造法で得られた粘着シートを形成する粘着剤は、特定の組成を有し、重量平均分子量(Mw)が5万以上40万未満のアクリル系ポリマー(A)をイソシアネート架橋剤(B)で架橋していると共に疑似架橋を形成しているので、低温において、非常に高い凝集力を有しており、上記のようなアウトガスによる発泡および巻き込み気泡の成長による発泡を高い凝集力によって抑え込むことができる。従って、本発明の製造方法により形成されたタッチパネル用積層体では、上記のような発泡は殆ど観察されない。
また、タッチパネル用積層体では、耐久試験条件(60℃、90%)に部材を放置すると、図6に示すように、支持体側及び端部から水分が浸入することがある。温度が高い条件では、この浸入した水分が析出することはないが、温度が下がると浸入した水分が析出し、目に見える大きさの液滴を形成することで、タッチパネル用積層体が白化し、ヘイズ値が上昇する。本発明の方法で製造したタッチパネル用積層体を形成する粘着剤層は、特定の組成を有することにより支持体層や端部から水分が浸入しても、水分が粘着剤層中に分散され、目に見える大きさの液滴を形成しないため、白化現象によるヘイズ値の上昇が極めて発生しにくい。
さらに、本発明の製造法で得られた粘着シートを形成する粘着剤には酸性基が実質的に含有されていないので、金属あるいは金属酸化物からなる透明導電膜にこの粘着剤が直接接触したとしても、透明電極膜の抵抗値の変化は最大でも10%程度であり、この変化量はタッチパネルを駆動させる上では全く問題にならない量である。
上記のように本発明の製造方法により形成されたタッチパネル用積層体は、粘着シートを構成する粘着剤として特定の組成を有する重量平均分子量5万以上40万未満のアルキル系ポリマー(A)と、イソシアネート系架橋剤(B)とを有する粘着シートを用いて支持体と透明導電性膜とを粘着しており、優れた形態追従性を有しており、縁部に形成された額縁印刷部分に空隙が形成されることなく、また、巻き込みによる発泡を抑えることができ、さらに水分を析出させないので粘着剤層が白化してヘイズ値が上昇することもない。
次に本発明の実施例を示して本発明をさらに詳細に説明するが本発明はこれらによって限定されるものではない。
以下に示す方法により、粘着剤の重量平均分子量、ゲル分率、不揮発分、湿熱白化性、耐熱発泡性、ITO腐食性、塗工性、作業性、段差追従性、接着強度、破断距離(S-S曲線を測定した。
〔測定方法〕
<分子量>
ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)を用いて、標準ポリスチレン換算による重量平均分子量(Mw)を求めた。
測定条件
装置:HLC-8120GPC(東ソー(株)製)
カラム:TSK-GEL HXL-H(ガードカラム、東ソー(株)製)
TSK-GEL 7000HXL(東ソー(株)製)
TSK-GEL GMHXL(東ソー(株)製)
TSK-GEL GMHXL(東ソー(株)製)
TSK-GEL G2500HXL(東ソー(株)製)
サンプル濃度:1.0mg/cm3となるようにテトラヒドロフランで希釈
移動相溶媒:テトラヒドロフラン
流速:1.0cm3/min
カラム温度:40℃
<ゲル分率>
23℃で7日間熟成後の粘着剤約0.1gをサンプリング瓶に採取し、酢酸エチル30ccを加えて4時間振盪した後、このサンプル瓶の内容物を200メッシュのステンレス製金網で濾過し、金網上の残留物を100℃で2時間乾燥して乾燥重量を測定し、次式により求めた。
ゲル分率(%)=(乾燥重量/粘着剤採取重量)×100
<ヘイズ>
得られた粘着シートの片面の剥離シートを剥がして、厚み38μmポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせ、50mm×50mmのサイズに裁断した。次いで、もう一方の剥離フィルムを剥がして、厚み2mmPC板に貼り合わせ、50℃、5atmのオートクレーブで20分間処理した後、1時間静置して試験片を作成した。
作成した試験片の耐久試験前のヘイズを測定した後、85℃、85%環境下に静置した。500時間経過後、試験片を取り出して、常温で1時間静置した後、ヘイズを測定し、耐久試験前のヘイズとの差を求めた。
ヘイズの測定には、MH−150(村上色彩技術研究所(株)製)を用いた。
<発泡>
得られた粘着シートの片側の剥離シートを剥がし、ITOを蒸着した厚み38μmポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせて、50mm×50mmのサイズに裁断した。次いで、もう一方の剥離フィルムを剥がして、厚み2mmガラス基板に貼り合わせ、50℃、5atmのオートクレーブで2分間処理した後、1時間静置して試験片を作成した。
作成した試験片の耐久試験用のヘイズを測定した後、60℃、90%環境下、85℃、dry環境下、85℃、85%環境下にそれぞれ静置した。500時間経過後の試験片を取り出し、常温下で1時間静置下後、目視で発泡の度合いを確認した。
評価の基準は以下の通りである。
(評価) (内容)
○ :目視では粘着剤層に気泡は確認できない。
× :大きな気泡が確認できる。または、粘着剤層が基材または被着体から浮いている。
<ITO抵抗変化率>
発泡試験において、予め発泡試験前の抵抗値を測定しておき、次いで85℃、85%環境下に置かれた試験片の抵抗値を測定し、抵抗値の変化率を求めた。
なお、抵抗値は、テスター(三和電気計器(株)製、デジタルマルチメーターPC510)を用いて測定した。
<対ITO接着力>
得られた粘着シートの片面の剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)を剥がし、25μmPETフィルムを貼り合わせ、幅25mmに裁断して試験片を作成した。
次いで、試験片のもう一方の剥離性PETフィルムを剥がして、ITOを蒸着したPETフィルムに貼り合わせた。
試験片を剥離し、その剥離強度から対ITO接着力を求めた。
<段差追従性>
得られた粘着シートの片面の剥離処理されたPETフィルムを剥がし、25μmPETフィルムを貼り合わせ、50mm×50mmに裁断して試験片を作成した。
次いで、25mm×25mmに裁断したPETフィルムをガラス板上に置き、作成した試験片のもう一方の面の剥離処理されたPETフィルムを剥がし、ガラス板上のPETフィルムを、全面を覆うように貼り付け、80℃環境下に500時間静置した後、常温下に1時間静置し、段差部分の外観を目視によって観察した。
(評価) (内容)
○ :目視では貼りつけ段差部分に気泡は確認できない。
× :貼りつけ段差部分に、目視ではっきりと気泡が確認できる。
<S-S曲線破断距離の測定>
S-S曲線破断距離の測定試験には厚さ200μm、幅10mm、長さ2cmの短冊状の試験片を用いてチャック間を1cmに設定して、上記の試験片の上端部と下端部とを固定し、23℃、60℃、80℃の温度で100mm/分の速度で試験片を引張り、破断に至る距離を測定した。
〔実施例1〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)90重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部、アクリルアミド(AM)8重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、63℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)を用いて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー1(ポリマー1)を得た。得られたポリマー1についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−60℃である。
上記のようにして得られたポリマー1に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー1の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を製造した(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを製造した。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は100mmであり、60℃における破断距離は90mmであり、80℃における破断距離は70mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の90%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の78%に相当する。
上記のようにして得られた破断距離のS−S曲線を図7に示すと共に破断距離を表1に示す。
また、得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表1に記載する。
〔実施例2〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)88重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部、アクリルアミド(AM)10重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー2(ポリマー2)を得た。得られたポリマー2についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−58℃である。
上記のようにして得られたポリマー2に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー2の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は80mmであり、60℃における破断距離は60mmであり、80℃における破断距離は40mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の75%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の67%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表1に併せて記載する。
〔実施例3〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)93重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部、アクリルアミド(AM)5重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー3(ポリマー3)を得た。得られたポリマー3についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−63℃である。
上記のようにして得られたポリマー3に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー3の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は110mmであり、60℃における破断距離は100mmであり、80℃における破断距離は95mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の91%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の95%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表1に併せて記載する。
〔実施例4〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)91重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)1重量部、アクリルアミド(AM)8重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー4(ポリマー4)を得た。得られたポリマー4についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−60℃である。
上記のようにして得られたポリマー4に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー4の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は130mmであり、60℃における破断距離は110mmであり、80℃における破断距離は90mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の85%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の82%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表1に併せて記載する。
〔実施例5〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)87重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)5重量部、アクリルアミド(AM)8重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー5(ポリマー5)を得た。得られたポリマー5についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−59℃である。
上記のようにして得られたポリマー5に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー5の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は90mmであり、60℃における破断距離は75mmであり、80℃における破断距離は60mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の83%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の80%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表1に併せて記載する。
〔実施例6〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)84重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)8重量部、アクリルアミド(AM)8重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー6(ポリマー6)を得た。得られたポリマー6についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−57℃である。
上記のようにして得られたポリマー6に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー6の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は70mmであり、60℃における破断距離は60mmであり、80℃における破断距離は50mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の86%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の83%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表1に併せて記載する。
〔実施例7〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)90重量部、4-ヒドロキシブチルアクリレート(4-HBA)2重量部、アクリルアミド(AM)8重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー7(ポリマー7)を得た。得られたポリマー7についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−61℃である。
上記のようにして得られたポリマー7に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー7の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は100mmであり、60℃における破断距離は90mmであり、80℃における破断距離は70mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の90%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の78%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表1に併せて記載する。
〔実施例8〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)90重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部、アクリルアミド(AM)8重量部およびメチルエチルケトン(MEK)120重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量10万のアクリル系ポリマー8(ポリマー8)を得た。得られたポリマー8についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−60℃である。
上記のようにして得られたポリマー8に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー8の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は90mmであり、60℃における破断距離は80mmであり、80℃における破断距離は70mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の89%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の88%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表1に併せて記載する。
〔実施例9〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)50重量部、ラウリルアクリレート(LA)40重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部、アクリルアミド(AM)8重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー9(ポリマー9)を得た。得られたポリマー9についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−35℃である。
上記のようにして得られたポリマー9に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー9の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は100mmであり、60℃における破断距離は90mmであり、80℃における破断距離は70mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の90%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の78%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表1に併せて記載する。
Figure 0005732436
〔比較例1〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)86重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部、アクリルアミド(AM)12重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー10(ポリマー10)を得た。得られたポリマー10についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−55℃である。
上記のようにして得られたポリマー10に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー10の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は60mmであり、60℃における破断距離は50mmであり、80℃における破断距離は40mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の83%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の80%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表2に記載する。
〔比較例2〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)97重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部、アクリルアミド(AM)1重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー11(ポリマー11)を得た。得られたポリマー11についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−68℃である。
上記のようにして得られたポリマー11に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー11の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は90mmであり、60℃における破断距離は90mmであり、80℃における破断距離は100mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の100%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の111%に相当する。
上記のようにして得られた破断距離のS−S曲線を図8に示すと共に破断距離を表2に示す。
また、得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表2に記載する。
〔比較例3〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)80重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)12重量部、アクリルアミド(AM)8重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー12(ポリマー12)を得た。得られたポリマー12についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−55℃である。
上記のようにして得られたポリマー12に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー12の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は90mmであり、60℃における破断距離は75mmであり、80℃における破断距離は60mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の83%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の80%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表2に記載する。
〔比較例4〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)90重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部、アクリルアミド(AM)8重量部および酢酸エチル(EtAc)120重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量60万のアクリル系ポリマー13(ポリマー13)を得た。得られたポリマー13についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−60℃である。
上記のようにして得られたポリマー13に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー13の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は100mmであり、60℃における破断距離は90mmであり、80℃における破断距離は70mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の90%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の78%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表2に記載する。
〔比較例5〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、ブチルアクリレート(BA)90重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部、アクリルアミド(AM)8重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー14(ポリマー14)を得た。得られたポリマー14についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−44℃である。
上記のようにして得られたポリマー14に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー14の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は100mmであり、60℃における破断距離は90mmであり、80℃における破断距離は70mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の90%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の78%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表2に記載する。
〔比較例6〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、ブチルアクリレート(BA)60重量部、メチルアクリレート(MA)30重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部、アクリルアミド(AM)8重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー15(ポリマー15)を得た。得られたポリマー15についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−27℃である。
上記のようにして得られたポリマー15に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー15の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は80mmであり、60℃における破断距離は70mmであり、80℃における破断距離は60mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の88%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の86%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表2に記載する。
〔比較例7〕
攪拌機、環流冷却器、温度計および窒素導入管を備えた反応装置に、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)89重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)2重量部、アクリルアミド(AM)8重量部、アクリル酸(AA)1重量部および酢酸エチル(EtAc)100重量部、メチルエチルケトン(MEK)20重量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら63℃に昇温した。
次いで、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を加え、窒素雰囲気下、70℃で5時間重合反応を行った。
反応終了後、酢酸エチル(EtAc)にて希釈し、固形分濃度30%に調整し、重量平均分子量35万のアクリル系ポリマー16(ポリマー16)を得た。得られたポリマー16についてFoxの式により求めたガラス転移温度(Tg)は、−43℃である。
上記のようにして得られたポリマー16に、イソシアネート系硬化剤としてタケネートD−110N(三井化学(株)製)をポリマー16の固形分100重量部に対して0.4重量部の割合で添加して粘着剤組成物を得た(固形分含有率:30重量%)。
得られた粘着剤組成物を剥離処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に乾燥厚さが50μmになるように塗工し、80℃で2分間乾燥させて溶媒を除去した後、もう一方の粘着剤表面に剥離処理されたPETフィルムを貼り合わせて23℃で7日間エージングを行い、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを上述の方法に従って23℃、60℃および80℃における破断距離を測定した。こうして製造された粘着シートの23℃における破断距離は100mmであり、60℃における破断距離は120mmであり、80℃における破断距離は130mmであり、60℃の破断距離は23℃の破断距離の120%に相当し、80℃の破断距離は60℃の破断距離の108%に相当する。
上記のようにして得られた粘着シートを用いてゲル分率、ヘイズ変化、対ガラス発泡性、段差追従性、ITO抵抗変化率、加工性および厚塗り適性について評価して表2に記載する。
Figure 0005732436
比較例1は粘着シートを製造する際にアクリルアミドを12重量部使用しており、アクリルアミドから誘導される繰返し単位が過剰になり発泡が生ずる。比較例2は窒素含有モノマーであるアクリルアミドを1重量部使用しており、疑似架橋構造の形成が充分でないため破断距離は高温で大きくなっている。比較例4は、重量平均分子量が60万であることから、塗工液の粘度が高くなり厚塗り適性が劣ると共に段差追従性が劣る。比較例7はアクリル酸を共重合したことにより粘着シートが酸性基を有することになりITO電極に腐蝕が発生氏ITO抵抗変化が大きい。
10-1・・・抵抗膜方式のタッチパネルユニット
10-2・・・静電容量方式のタッチパネルユニット
11-1・・・上部積層体
13-1・・・下部積層体
15-1・・・上部積層体
15-2・・・下部積層体
21-1・・・表面支持体
21-2・・・深部の表面支持体
23-1・・・粘着剤層
23-2・・・粘着剤層
25-1・・・上部電極支持体
25-2・・・下部電極支持体
27-1・・・透明導電膜
27-2・・・透明導電膜
30・・・貼り合わせ剤
32・・・スペーサー
34・・・間隙
51-1・・・表面支持体
51-2・・・表面支持体
53-1・・・粘着剤層
57-1・・・透明導電膜
57-2・・・透明導電膜
60・・・中央支持体
62・・・額縁印刷部分
64・・・空隙
66・・・気泡
68・・・泡

Claims (8)

  1. 次に示す成分(a-1)〜(a-4)
    (a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレート
    80〜93重量%
    (a-2)水酸基含有モノマー 1〜5重量%
    (a-3)窒素含有モノマー 6〜9重量%および
    (a-4)その他のアクリル酸エステル 0〜13重量%を含むモノマー(上記成分(a-1)〜(a-4)の合計は100重量%である)を有機溶媒の存在下に共重合させることにより酸性基を実質的に有しない重量平均分子量が5万以上40万未満であるアクリル系ポリマー(A)溶液を形成し、
    該アクリル系ポリマー(A)溶液にイソシアネート系架橋剤(B)を、上記アクリル系ポリマー(A)溶液中の固形分100重量部に対して0.1〜30重量部の範囲内の量で用いて架橋構造を形成し、イソシアネート系架橋剤により架橋構造が形成された該アクリル系ポリマー(A)溶液を流延し、溶媒を除去して粘着シートを製造すると共に、該粘着シートから形成された厚さ200μm、幅10mmの粘着シート試験片について100mm/分の速度の条件で各温度における引張り試験の破断距離が、測定温度が上昇するにつれて順次短くなるように疑似架橋構造を形成することを特徴とする粘着シートの製造法。
  2. 上記粘着シートの23℃における破断距離が150〜50mmの範囲内にあり、60℃における破断距離が143〜40mmの範囲内にあり、80℃における破断距離が136〜30mmの範囲内にあると共に、23℃、60℃および80℃における破断距離が下記式(1)で表される関係を有するように架橋構造を形成することを特徴とする請求項第1項記載の粘着シートの製造法;
    23℃の破断距離>60℃の破断距離>80℃の破断距離 ・・(1)
  3. 上記60℃の破断距離が、23℃の破断距離の50〜95%の範囲内にあり、且つ80℃の破断距離が、60℃の破断距離の30〜95%の範囲内にあることを特徴とする請求項第2項記載の粘着シートの製造法。
  4. 上記粘着シートが、金属あるいは金属酸化物と直接接触する静電容量方式のタッチパネル用の粘着シートであることを特徴とする請求項第1項記載の粘着テープの製造法。
  5. 次に示す成分(a-1)〜(a-4)
    (a-1)アルキル基の炭素数8〜18のアルキル(メタ)アクリレート
    80〜93重量%
    (a-2)水酸基含有モノマー 1〜5重量%
    (a-3)窒素含有モノマー 6〜9重量%および
    (a-4)その他のアクリル酸エステル 0〜13重量%を含むモノマー(上記成分(a-1)〜(a-4)の合計は100重量%である)を有機溶媒の存在下に共重合させることにより酸性基を実質的に有しない重量平均分子量が5万以上40万未満であるアクリル系ポリマー(A)溶液を形成し、
    該アクリル系ポリマー(A)溶液にイソシアネート系架橋剤(B)を、上記アクリル系ポリマー(A)溶液中の固形分100重量部に対して0.1〜30重量部の範囲内の量で用いて架橋構造を形成し、イソシアネート系架橋剤により架橋構造が形成された該アクリル系ポリマー(A)溶液を流延し、溶媒を除去して粘着シートを製造すると共に、該粘着シートから形成された厚さ200μm、幅10mmの粘着シート試験片について100mm/分の速度の条件で各温度における引張り試験の破断距離が、測定温度が上昇するにつれて順次短くなるように疑似架橋構造を形成した粘着シートを用いて透明基板と電極とを貼着することを特徴とするタッチパネル用積層体の製造方法。
  6. 上記粘着シートの23℃における破断距離が150〜50mmの範囲内にあり、60℃における破断距離が143〜40mmの範囲内にあり、80℃における破断距離が136〜30mmの範囲内にあると共に、23℃、60℃および80℃における破断距離が下記式(1)で表される関係を有するように架橋構造を形成することを特徴とする請求項第5項記載のタッチパネル用積層体の製造方法;
    23℃の破断距離>60℃の破断距離>80℃の破断距離 ・・(1)
  7. 上記60℃の破断距離が、23℃の破断距離の50〜95%の範囲内にあり、且つ80℃の破断距離が、60℃の破断距離の50〜95%の範囲内にあることを特徴とする請求項第6項記載のタッチパネル用積層体の製造方法。
  8. 上記粘着シートが、金属あるいは金属酸化物と直接接触する静電容量方式のタッチパネル用の粘着シートであることを特徴とする請求項第5項記載のタッチパネル用積層体の製造方法。
JP2012132040A 2012-06-11 2012-06-11 粘着シートの製造法およびタッチパネル用積層体の製造方法 Expired - Fee Related JP5732436B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012132040A JP5732436B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 粘着シートの製造法およびタッチパネル用積層体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012132040A JP5732436B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 粘着シートの製造法およびタッチパネル用積層体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013256559A JP2013256559A (ja) 2013-12-26
JP5732436B2 true JP5732436B2 (ja) 2015-06-10

Family

ID=49953263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012132040A Expired - Fee Related JP5732436B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 粘着シートの製造法およびタッチパネル用積層体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5732436B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6125789B2 (ja) * 2012-10-04 2017-05-10 日本カーバイド工業株式会社 粘着剤組成物、粘着シート及び光学用積層シート
CN106133097B (zh) * 2014-03-31 2018-03-20 琳得科株式会社 粘着剂及粘着片
JP2015193706A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 リンテック株式会社 導電性基板用表面保護フィルムの製造方法
KR102018803B1 (ko) * 2014-09-16 2019-09-06 주식회사 엘지화학 터치 스크린 패널용 점착제 조성물, 점착 필름 및 터치 스크린 패널
JP6944758B2 (ja) * 2015-01-16 2021-10-06 日東電工株式会社 両面粘着シート
JP6498991B2 (ja) * 2015-03-31 2019-04-10 リンテック株式会社 粘着シートおよび表示体
JP6835477B2 (ja) * 2015-04-30 2021-02-24 日東電工株式会社 透明導電性フィルム用キャリアフィルム及び積層体
WO2016175232A1 (ja) * 2015-04-30 2016-11-03 日東電工株式会社 透明導電性フィルム用キャリアフィルム及び積層体
WO2017038914A1 (ja) * 2015-09-01 2017-03-09 リンテック株式会社 粘着シート

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5725760B2 (ja) * 2010-08-19 2015-05-27 大同化成工業株式会社 タッチパネル用粘着剤組成物に用いるアクリル系高分子化合物
JP5764435B2 (ja) * 2011-08-29 2015-08-19 綜研化学株式会社 粘着剤組成物、粘着シートおよびタッチパネル用積層体
JP2013253154A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Soken Chem & Eng Co Ltd 粘着剤、粘着シートおよびタッチパネル用積層体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013256559A (ja) 2013-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5688338B2 (ja) 粘着剤、粘着シートおよびタッチパネル用積層体
JP5732436B2 (ja) 粘着シートの製造法およびタッチパネル用積層体の製造方法
JP5651073B2 (ja) 粘着剤、粘着シートおよびタッチパネル用積層体
JP5671485B2 (ja) 導電膜用粘着テープおよびタッチパネル用積層体
JP5764435B2 (ja) 粘着剤組成物、粘着シートおよびタッチパネル用積層体
US9650547B2 (en) Radiation-curable pressure-sensitive adhesive, radiation-curable pressure-sensitive adhesive layer, radiation-curable pressure-sensitive adhesive sheet, and laminate
JP6456686B2 (ja) 粘着剤層付偏光フィルムおよび画像表示装置
JP5757809B2 (ja) 積層体および該積層体を有するタッチパネル
JP5757825B2 (ja) 積層体および該積層体を有するタッチパネル
JP2014043546A (ja) 放射線硬化型粘着剤層及び放射線硬化型粘着シート
JP2017003906A (ja) 両面粘着剤層付偏光フィルムおよび画像表示装置
JP2013047295A (ja) 粘着剤、粘着シートおよびタッチパネル用積層体
JP2013256552A (ja) 光重合性粘着剤、粘着シートおよびタッチパネル用積層体
JP5732434B2 (ja) 導電膜用粘着シート、積層体および該積層体を有するタッチパネル
JP6306679B2 (ja) 放射線硬化型粘着剤、放射線硬化型粘着剤層、放射線硬化型粘着シートおよび積層体
JP5665700B2 (ja) 導電膜用粘着シートおよび導電膜用粘着シートの製造方法
JP2013253154A (ja) 粘着剤、粘着シートおよびタッチパネル用積層体
JP7256809B2 (ja) 粘着剤組成物および粘着テープ
JP5719317B2 (ja) 導電膜用粘着剤組成物、積層体および該積層体を有するタッチパネル
JP5695529B2 (ja) 積層体および該積層体を有するタッチパネル
JP2014098144A (ja) 粘着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150309

TRDD Decision of grant or rejection written
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5732436

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees