JP5728778B2 - 解析装置及び解析装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、DNA(デオキシリボ核酸)等のターゲットに基質等の試薬を接触させたときの反応を検出して、ターゲットを解析する解析装置及びその解析装置の製造方法に関する。
ヒトゲノムの全塩基配列解析が2003年に終了した。その成果を基盤として、個人の遺伝子配列を解析することにより、体質の検査や遺伝病を調べることが可能となっている。これにより、例えば、解析された個人の遺伝子情報に基づいて、個人の体質に応じて個別に治療方法を決定していくオーダメイド治療の実現が期待されている。オーダメイド治療を現実的なものとするためには、病院等の臨床現場で個人の遺伝子情報を迅速に調べられるようにする必要がある。
ヒトゲノムは、約30億個の塩基対から構成されており、人ひとりの遺伝子情報の情報量も膨大である。遺伝子配列解析でもっとも広範に用いられている技術として、蛍光色素と電気泳動法とを組み合わせた分離分析技術があるが、この技術では人ひとりの遺伝子情報を解析するのに約2週間程度を要する。このため、この技術を、そのままオーダメイド治療に適用するのは得策ではない。
また、短時間に遺伝子配列を解析可能な解析装置(ギガシーケンサ)も存在するが、このような解析装置は、非常に大型であって利便性に欠けるうえ、数千万円から1億円と非常に高価である。このため、このような解析装置の導入には多大な投資と労力を必要とする。
このような背景から、迅速かつ安価に遺伝子情報を解析することができる解析ツールの登場が望まれている。例えば、遺伝子情報の新たな解析ツールとして、トランジスタを用いたDNAチップ(遺伝子トランジスタ)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この遺伝子トランジスタは、ゲート領域に固定化した一本鎖遺伝子の相補的反応を電気化学的に検出する簡便な遺伝子解析センサとして注目されている。
国際公開第2006/022370号
しかしながら、遺伝子トランジスタでは、試薬(塩基)を含む溶液や洗浄液を交互に流すための大型ポンプを外部に設ける必要がある。このことが、遺伝子トランジスタを用いた解析装置全体の小型化や操作性の向上、引いては解析の高速化を阻んでいる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、迅速かつ安価に、ターゲットを解析することができる解析装置及びその解析装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る解析装置は、
エッチングにより半導体基板上に形成された凹部と、
前記凹部内に形成された電界効果デバイスであって、ゲート領域にセットされたターゲットの試薬に対する反応に応じて電気的特性を変化させるセンサ部と、
前記センサ部に対する前記試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行うために前記凹部内に形成されたポンプ部と、
前記凹部を覆うように前記半導体基板に張り合わされ、前記凹部に対する前記液体の注入口と排出口とが設けられたカバー部と、
を備え
前記ポンプ部は、
前記注入口から注入された前記液体を前記センサ部に供給するための流路を有し、前記流路の壁面が誘電体で形成された流路部と、
前記流路内の前記液体に、前記注入口から前記センサ部へ向かう方向の電界を与える一対の電極を有する電極部と、
を備え、
前記流路部には、
電気浸透流の発生条件を満たす幅の前記流路として、
前記電界の方向に沿って延びる複数の主経路と、
隣接する2つの前記主経路を途中で連通し、前記電界の方向に交差して延びる複数の分岐経路と、
が設けられている
本発明の第2の観点に係る解析装置は、
エッチングにより半導体基板上に形成された凹部と、
前記凹部内に形成された電界効果デバイスであって、ゲート領域にセットされたターゲットの試薬に対する反応に応じて電気的特性を変化させるセンサ部と、
前記センサ部に対する前記試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行うために前記凹部内に形成されたポンプ部と、
前記凹部を覆うように前記半導体基板に張り合わされ、前記凹部に対する前記液体の注入口と排出口とが設けられたカバー部と、
を備え、
前記ポンプ部は、
前記センサ部に供給された前記液体を前記排出口に排出するための流路を有し、前記流路の壁面が誘電体で形成された流路部と、
前記流路内の前記液体に、前記センサ部から前記排出口へ向かう方向の電界を与える一対の電極を有する電極部と、
を備え
前記流路部には、
電気浸透流の発生条件を満たす幅の前記流路として、
前記電界の方向に沿って延びる複数の主経路と、
隣接する2つの前記主経路を途中で連通し、前記電界の方向に交差して延びる複数の分岐経路と、
が設けられている
また、前記流路部の流路は、
底面に向かうにつれて狭くなるように形成されている、
こととしてもよい。
前記凹部は、
底面に向かうにつれて狭くなるように形成されている、
こととしてもよい。
また、前記凹部は、
深堀エッチングにより形成されている、
こととしてもよい。
また、本発明の第の観点に係る解析装置の製造方法は、
エッチングにより、半導体基板上に凹部を形成するとともに、前記凹部内に、試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行うポンプ部の流路を形成するエッチング工程と、
前記凹部内に、ゲート領域にセットされたターゲットの試薬に対する反応に応じて電気的特性を変化させる電界効果デバイスをセンサ部として形成するセンサ部形成工程と、
前記電界効果デバイスに接続される電極を形成するとともに、前記センサ部への前記試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行う前記ポンプ部の電極を形成する電極形成工程と、
前記凹部を覆うように形成され、前記液体の注入口と排出口とが設けられたカバー部を形成するカバー部形成工程と、
を含み、
前記ポンプ部の流路部として、
前記注入口から注入された前記液体を前記センサ部に供給するための流路を有し、前記流路の壁面が誘電体で形成された流路部を形成し、
前記ポンプ部の電極部として、
前記流路内の前記液体に、前記注入口から前記センサ部へ向かう方向の電界を与える一対の電極を有する電極部を形成し、
前記流路部において、
電気浸透流の発生条件を満たす幅の前記流路として、
前記電界の方向に沿って延びる複数の主経路と、
隣接する2つの前記主経路を途中で連通し、前記電界の方向に交差して延びる複数の分岐経路と、
を形成する
本発明の第4の観点に係る解析装置の製造方法は、
エッチングにより、半導体基板上に凹部を形成するとともに、前記凹部内に、試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行うポンプ部の流路部を形成するエッチング工程と、
前記凹部内に、ゲート領域にセットされたターゲットの試薬に対する反応に応じて電気的特性を変化させる電界効果デバイスをセンサ部として形成するセンサ部形成工程と、
前記電界効果デバイスに接続される電極を形成するとともに、前記センサ部への前記試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行う前記ポンプ部の電極部を形成する電極形成工程と、
前記凹部を覆うように形成され、前記液体の注入口と排出口とが設けられたカバー部を形成するカバー部形成工程と、
を含み、
前記ポンプ部の流路部として、
前記センサ部に供給された前記液体を前記排出口に排出するための流路を有し、前記流路の壁面が誘電体で形成された流路部を形成し、
前記ポンプ部の電極部として、
前記流路内の前記液体に、前記センサ部から前記排出口へ向かう方向の電界を与える一対の電極を有する電極部を形成し、
前記流路部において、
電気浸透流の発生条件を満たす幅の前記流路として、
前記電界の方向に沿って延びる複数の主経路と、
隣接する2つの前記主経路を途中で連通し、前記電界の方向に交差して延びる複数の分岐経路と、
を形成する。
本発明によれば、試薬を含む液体を流すためのポンプ部がセンサ部とともに半導体素子の凹部内に形成されているので、液体を流すための大型ポンプを外部に設ける必要がない。これにより、装置全体を小型化させることができ、その操作性を向上させることができる。この結果、迅速かつ安価に、ターゲットを解析することができる。さらに、装置の集積化が可能となるので、迅速かつ安価に、ターゲットを解析することができる。
本発明の実施形態に係る解析装置の構成を示す斜視図である。 図1の解析装置の構成を示す断面図である。 図1の解析装置の凹部の断面図である。 図1の解析装置を構成するセンサ部の断面図である。 図1の解析装置を構成するポンプ部の上面図である。 図5の流路部の拡大図である。 電気浸透流の原理を説明するための図である。 伸長反応を説明するための図(その1)である。 伸長反応を説明するための図(その2)である。 図1の解析装置の製造工程のフローチャートである。 深堀エッチング後の半導体素子の斜視図である。 センサ部が形成された様子を示す半導体素子の斜視図である。 電極部が形成された様子を示す半導体素子の斜視図である。 カバー部が形成された様子を示す半導体素子の斜視図である。 解析装置のより詳細な構成を示す斜視図である。 解析装置のシステム構成図(その1)である。 解析装置のシステム構成図(その2)である。 集積化された解析装置の斜視図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る解析装置は、DNAの塩基配列を解析する装置である。
まず、図1の斜視図及び図2の断面図を参照して、本実施形態に係る解析装置100の構成について説明する。図1及び図2に示すように、解析装置100は、シリコン等から成る半導体基板1上に形成されている。
半導体基板1では、エッチング、すなわち深堀RIE(Reactive Ion Etching)により凹部2が形成されている。凹部2の深さは、本実施形態では、例えば、10ミクロン程度と非常に深くなっている。
図3に示すように、凹部2には、フラットな底面が設けられている。この底面に、センサ部5や、ポンプ部6A,6Bが形成される。
また、実際には、凹部2は、底面に向かうにつれて、狭くなるように形成されている。すなわち、凹部2の断面形状はテーパ状となっている。これにより、後述する製造工程において、凹部2の底面にレジストを確実に塗布することができるようになる。凹部2の側面の傾斜角度は例えば約60度とすればよいが、これには限定されない。
半導体基板1の上には、平板状のカバー部3が設置されている。カバー部3は、凹部2を覆うように、半導体基板1に張り合わされている。
カバー部3には、注入口4A及び排出口4Bが設けられている。DNAポリメラーゼや基質(dATP、dGTP、dCTP、dTTP)等の試薬を含む液体は、注入口4Aから凹部2内に注入され、排出口4Bから排出される。
凹部2内には、センサ部5と、ポンプ部6A、6B、液貯め部7A、廃液部7Bが設けられている。注入口4Aから排出口4Bに向かって、液貯め部7A、ポンプ部6A、センサ部5、ポンプ部6B、廃液部7Bという順に配列されている。
センサ部5は、凹部2内に形成された電界効果デバイスである。この電界効果デバイスのゲート領域に、解析対象(ターゲット)としての試料DNAがセットされる。試料DNAに上記液体を添加すると、試料DNAが液体に含まれる基質等に対して反応して、電界効果デバイスの電気的特性が変化する場合がある。センサ部5は、この電界効果デバイスの電気的特性の変化を検出する。
センサ部5としては、例えば、図4に示すような電界効果トランジスタを採用することができる。図4に示すように、センサ部5では、n型の半導体基板1上にpウエル20が形成され、pウエル20の中にn型領域としてのソース21とドレイン22が形成されている。
また、pウエル20上には、下層絶縁膜23が形成され、その上に、上層絶縁膜24が形成されている。上層絶縁膜24上に、解析対象となる試料DNA30がセットされる。なお、下層絶縁膜23としては、例えば、二酸化シリコン(SiO2)の膜が用いられ、上層絶縁膜24としては、例えば、Si34の膜が用いられる。この上層絶縁膜24にターゲットとしての試料DNAがセットされる。
図1及び図2に戻り、ポンプ部6Aは、流路部8A、電極部9A、10Aを備える。液貯め部7Aからセンサ部5に向かって、電極部9A、流路部8A、ポンプ部10Aという順に配列されている。
図5には、ポンプ部6Aの上面図が示されている。流路部8Aは、センサ部5へ液体を供給するための流路を有している。図5に示すように、流路部8Aでは、この流路が網の目状に形成されている。流路の壁面は誘電体(例えばガラス等)で形成されている。
さらに具体的には、図6に示すように、流路部8Aには、流路として、複数の主経路31が設けられている。主経路31は、互いに平行であり、液貯め部7Aとセンサ部5との間を連通する。
また、流路部8Aには、複数の分岐経路32が設けられている。分岐経路32は、隣接する2つの主経路31の間を途中で連通し、電界の方向に交差して延びている。
なお、流路部8A、8Bも、凹部2と同様に、レジストが塗布されるように、底面に向かうにつれて幅が狭くなるように(断面がテーパ形状に)形成されている。
ポンプ部6Aは、電気浸透流方式により、試薬を含む液体を、液貯め部7Aからセンサ部5に送る。電気浸透流技術は、電場により微量液の送液制御可能な技術である。
電気浸透流の発生原理について、図7を参照して説明する。図7には、主経路31の一部が、模式的に示されている。主経路31の壁面は、誘電体で形成されている。誘電体が液体と接触すると、図7に示すように、誘電体は負に帯電し、液体は正に帯電する。これにより、電気二重層が形成される。
この状態で、一対の電極部9A、10Aのうち、電極部9Aを正極とし電極部10Aを負極として、直流電圧を印加すると、電極部9Aから電極部10Aへ向かう電界(すなわち、液貯め部7Aからセンサ部5へ向かう方向の電界)が発生し、この電界が主経路31内の液体に与えられる。この電界により、主経路31の壁面に形成された液体の電荷層は、電極部9Aから電極部10Aの方へ流れる。この流れが流路中央の液体まで及び、全体の流れ(電気浸透流)が生じる。
この電気浸透流の原理により、ポンプ部6Aは、注入口4Aから注入された液体を、センサ部5に供給する。
一方、ポンプ部6Bは、流路部8B、電極部9B、10Bを備える。センサ部5から排出口4Bに向かって、電極部9B、流路部8B、電極部10Bという順に配列されている。
流路部8Bにも、流路部8Aと同じような網の目状の流路が設けられている。流路部8Bは、センサ部5と廃液部7Bとの間を連通する流路を有する。流路部8Bの流路の壁面は、誘電体で形成されている。
一対の電極部9B、10Bのうち、電極部9Bを正極とし、電極部10Bを負極として、直流電圧を印加して、流路内の液体に、センサ部5から廃液部7Bへ向かう方向の電界を与えると、流路部8A内の経路に電気浸透流が発生し、液体がセンサ部5から廃液部7Bに流れるようになる。
このように、ポンプ部6A、6Bは、センサ部5への試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行うために、凹部2内に形成されている。なお、電気浸透流の流速を制御するために、一対の電極部9A、10Aや一対の電極部9B、10Bにより、逆バイアスの直流電圧を印加できるようになっていてもよい。
液貯め部7Aは、注入口4Aから注入された液体を一時的に貯留するために凹部2内に形成されている。ポンプ部6Aは、液貯め部7Aに貯留された液体を、センサ部5に供給する。
センサ部5に送られた液体は、ポンプ6Bにより、廃液として廃液部7Bに送られる。廃液部7Bは、排出口4Bから排出される液体を一時的に貯留するために凹部2内に形成されている。廃液部7Bに貯められた廃液は、排出口4Bから排出される。
センサ部5のゲートには、例えば、図8に示すように、核酸プローブ11が固定される。この核酸プローブ11に、一本鎖のターゲット遺伝子30をハイブリダイズさせる。この状態で、タックDNAポリメラーゼ及び基質を含む試薬を、センサ部5に流すと、その基質が、ターゲット遺伝子30の塩基配列に相補的であれば、伸長反応が起こる。
伸長反応が起こると、水溶液中でのDNAの負の電荷が増大して、センサ部5の電界効果トランジスタの電気的特性(しきい値電圧)が変化する。したがって、このしきい値電圧の変化を検出すれば、ターゲット遺伝子30の塩基配列を解析することができる。
(解析装置の製造方法)
次に、本実施形態に係る解析装置100の製造方法について説明する。解析装置100は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスと親和性の高いプロセスを用いて製造される。図10には、解析装置100の製造工程のフローチャートが示されている。
≪深堀エッチング≫
まず、深堀エッチャーを用いて、半導体基板1に対して深堀エッチングを行うことにより、半導体基板1上に凹部2を形成するとともに、凹部2内に、試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行うための流路部8A、8Bを形成する(ステップS1)。液貯め部7A、7Bやセンサ部5が形成される領域は、広く平面領域として形成され、流路部8A、8Bには、図4乃至図6に示す流路が形成される。
この深堀エッチングにより、図11に示すように、液貯め部7A、廃液部7Bも形成される。深堀エッチングは、レジスト塗布、プリベーク、露光、PEB、現像などを経て、凹部2を形成する部分以外の部分等にレジストが残存する状態で行われる。
この深堀エッチングでは、後続のセンサ部や電極を形成する工程において、凹部2の底面にレジストを塗布しやすくするため、凹部2や流路部8A、8Bの流路の側面が、テーパ状に形成される。側面をテーパ状とするため、エッチングプロセスではSF6ガスのみが使用される。また、炭素とシリコンとの結合を防ぐべくデポガスとしてのCF4ガスは用いられず、エッチングレートを適切なものとするためにエッチング中の雰囲気ガスとして酸素ガスが用いられる。また、基板バイアスを低く設定して、エッチングイオンの直進力を弱めることにより、凹部2が、テーパ状に形成されるようにしている。
≪センサ部形成≫
図10に戻り、深堀エッチング(ステップS1)に続いて、レジスト塗布、プリベーク、露光、ポストベーク、現像、エッチング等のCMOSプロセスを用いてセンシング領域にセンサ部5を形成する(ステップS2)。ここで、図12に示すように、センサ部5に、例えばMOS型のトランジスタ(図4参照)が形成される。なお、センサ部5の酸化プロセスではポンプ部6A、6Bも同時に酸化する。これにより、ポンプ部6A、6Bを酸化する酸化工程を省略することができる。
≪電極部形成≫
図10に戻り、センサ部形成(ステップS2)に続いて、金属蒸着等により、センサ部5の電極を形成するとともに、図13に示すように、電極部9A、9B、10A、10Bを形成する(ステップS3)。電極部9A、9B、10A、10Bには、薬品耐性の強い金配線が用いられる。
≪カバー部形成≫
図10に戻り、電極部形成(ステップS3)に続いて、カバー部3を形成する(ステップS4)。ここでは、図14に示すように、接着剤等を用いた張り合わせによりカバー部3が形成される。ただし、張り合わせる前にカバー部3には注入口4Aと排出口4Bとなるホールを形成しておく必要がある。カバー部3としては、例えば、ガラス、シリコン、PDMS(ポリジメチルシロキサン)を用いることができる。
以上の4工程により、解析装置100が製造される。
これまでは、解析装置100の原理をするための最小の構造、動作及び製造方法について説明してきた。以下では、図15には、解析装置100のより詳細な構成が模式的に示されている。
図15に示すように、この解析装置100では、センサ部5に縦3列、横3列の合計9個のトランジスタが形成され、集積化されている。各トランジスタのサイズは、例えば5mm×5mmである。なお、9個のトランジスタのうち、8つのトランジスタはターゲット遺伝子30の反応を検出するためのトランジスタであり、残る1つは濃度センサ40である。基質dATP、dGTP、dCTP、dTTPについては、濃度がそれぞれ異なるように設定されており、濃度センサ40は、その濃度の違いに基づいて、現在センサ部5に流れる基質を検出する。
図16に示すように、8つのトランジスタの出力と濃度センサ40の出力とは、解析部50に入力されている。解析部50は、センサ部5の出力に基づいて、しきい値電圧が変化するタイミングを検出する。また、解析部50は、濃度センサ40の出力に基づいて、しきい値電圧が変化したときに流れている基質を検出する。解析部50は、検出された基質に基づいて、塩基配列を解析する。
この解析装置100には、基質dATP用の注入口4AA及び液貯め部7AA、基質dGTP用の注入口4AG及び液貯め部7AG、基質dCTP用の注入口4AC及び液貯め部7AC、基質dTTP用の注入口4AT及び液貯め部7ATがそれぞれ設けられている。また、洗浄液の注入口4AS及び液貯め部7ASが設けられている。
また、各液貯め部7AA、7AG、7AC、7AT、7ASからセンサ部5に基質dATP、dGTP、dCTP、dTTP、洗浄液をそれぞれ供給する5つのポンプ部6AA、6AG、6AC、6AT、6ASが形成されている。
なお、この解析装置100では、廃液部7Bは設けられておらず、廃液側のポンプ部6B1、6B2は、2つしか設けられていない。ポンプ部6B1は、排出口4B1に連通し、ポンプ部6B2は、排出口4B2に連通している。
また、解析装置100には、ポンプ部6AA、6AG、6AC、6AT、6AS、6B1、6B2に直流電圧を供給する電源41が設けられている。
図17には、この解析装置100におけるポンプ部6AA、6AG、6AC、6AT、6AS、6B1、6B2の制御系が示されている。図17に示すように、ポンプ部6AA、6AG、6AC、6AT、6AS、6B1、6B2との電源41との間に制御部51が設けられている。制御部51は、電源41からポンプ部6AA、6AG、6AC、6AT、6AS、6B1、6B2に印加される直流電圧を制御する。
制御部51は、ポンプ部6AA、6B1に直流電圧を印加する。これにより、基質dATPが、センサ部5に流れる。ここで、濃度センサ40で検出される濃度は、センサ部5に基質dATPが流れていることを示す濃度となる。この状態で、センサ部5の出力に基づいて、しきい値電圧が変動し、伸長反応が観測されると、今回結合したターゲット遺伝子30の塩基はチミンであるということになる。
続いて、制御部51は、ポンプ部6AA、6B1への直流電圧の印加を停止し、ポンプ部6AS、6B2に対して直流電圧を印加する。これにより洗浄液が、センサ部5に流れ、基質dATPが洗い流される。
続いて、制御部51は、ポンプ部6AS、6B2への直流電圧の印加を停止し、ポンプ部6AG、6B1に直流電圧を印加する。これにより、基質dGTPが、センサ部5に流れる。ここで、濃度センサ40で検出される濃度は、センサ部5に基質dGTPが流れていることを示す濃度となる。この状態で、センサ部5の出力に基づいて、しきい値電圧が変動し、伸長反応が観測されると、今回結合したターゲット遺伝子30の塩基はシトシンであるということになる。
続いて、制御部51は、ポンプ部6AG、6B1への直流電圧の印加を停止し、ポンプ部6AS、6B2に対して直流電圧を印加する。これにより洗浄液が、センサ部5に流れ、基質dGTPが洗い流される。
続いて、制御部51は、ポンプ部6AS、6B2への直流電圧の印加を停止し、ポンプ部6AC、6B1に直流電圧を印加する。これにより、基質dCTPが、センサ部5に流れる。ここで、濃度センサ40で検出される濃度は、センサ部5に基質dCTPが流れていることを示す濃度となる。この状態で、センサ部5の出力に基づいて、しきい値電圧が変動し、伸長反応が観測されると、今回結合したターゲット遺伝子30の塩基はグアニンであるということになる。
続いて、制御部51は、ポンプ部6AC、6B1への直流電圧の印加を停止し、ポンプ部6AS、6B2に対して直流電圧を印加する。これにより洗浄液が、センサ部5に流れ、基質dCTPが洗い流される。
続いて、制御部51は、ポンプ部6AS、6B2への直流電圧の印加を停止し、ポンプ部6AT、6B1に直流電圧を印加する。これにより、基質dTTPが、センサ部5に流れる。ここで、濃度センサ40で検出される濃度は、センサ部5に基質dTTPが流れていることを示す濃度となる。この状態で、センサ部5の出力に基づいて、しきい値電圧が変動し、伸長反応が観測されると、今回結合したターゲット遺伝子30の塩基は、アデニンであるということになる。
続いて、制御部51は、ポンプ部6AT、6B1への直流電圧の印加を停止し、ポンプ部6AS、6B2に対して直流電圧を印加する。これにより洗浄液が、センサ部5に流れ、基質dTTPが洗い流される。
解析部50は、このような動作を繰り返すことにより、センサ部5で検出されたしきい値電圧の変動と、濃度センサで検出された濃度から得られる塩基の種類とに基づいて、ターゲット遺伝子30の塩基配列を解析する。
図15に示す解析装置100は、図18に示すようにさらなる集積化が可能である。これにより、大量のターゲット遺伝子を同時に解析することができるようになるので、塩基配列の解析を格段に高速化することができる。
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、試薬を含む液体を流すためのポンプ部6A、6Bがセンサ部5とともに半導体素子1の凹部2内に形成されているので、液体を流すための大型ポンプを外部に設ける必要がない。これにより、装置全体を小型化させることができ、その操作性を向上させることができる。この結果、迅速かつ安価に、ターゲット遺伝子30を解析することができる。さらに、装置の集積化が可能となるので、迅速かつ安価に、大量のターゲット遺伝子30を解析することができる。
これにより、ターゲット遺伝子30の配列解析を臨床現場で迅速に行うことができる。例えば、臨床現場において、SNPs(Single Nucleotide Polymorphism)などの特定遺伝子配列を迅速に解析することができる。臨床現場でこうした解析ができるようになれば、投薬や治療方法のリスクを大幅に減らすことができるようになるうえ、患者がノンストップの医療サービスを受けられるようになる。
また、本実施形態では、電気浸透流方式により液体の供給及び排出を行ったが、本発明はこれには限られず、電気泳動方式により、液体の供給又は排出を行うようにしてもよい。また、いわゆるインクジェット方式により、液体の供給又は排出を行うようにしてもよい。さらには、力学的なアクチュエータを用いて、液体の供給又は排出を行うようにしてもよい。
また、本実施形態によれば、流路部8A、8Bにおける流路は、電気浸透流の発生条件を満たす幅の流路であり、網の目状に形成されている。このようにすれば、電気二重層が発生する流路の表面積を大きくすることができるので、電気浸透流方式の効率を高めることができるうえ、流路内に発生する気泡を抜けやすくすることができる。
また、本実施形態によれば、流路部8A、8Bでは、流路として、電界の方向に沿って延びる複数の主経路31と、隣接する主経路31の間を途中で連通し、電界の方向に交差して延びる複数の分岐経路32とが設けられている。このようにすれば、実際に電気二重層が発生する流路の表面積をより大きくすることができる。
また、本実施形態によれば、凹部2は、底面に向かうにつれて狭くなるように形成されている。このようにすれば、凹部2の底面にレジストを塗布することができるので、半導体工程と同様な方法で、センサ部5等を形成することができる。
この解析装置100において、センサ部5とポンプ部6A、6Bは、深堀エッチングにより、半導体基板1の凹部2内にCMOSプロセスと親和性の高いプロセスで製造され、いわゆるモノシリック構造となっている。このため、量産が容易となり、解析装置100をさらに集積化して製造することができるようになるので、極めて小型で安価なギガシーケンサを製造することが可能となる。これにより、例えば、数日かかっていたヒトゲノムの解析が数分で解析することができるようになる。
なお、本実施形態では、凹部2の深さを、10ミクロン程度としたが、本発明はこれには限られない。凹部2の深さは、10ミクロンより浅くてもよいし、深くてもよい。
また、本実施形態では、図5及び図6に示すように、流路部8A、8Bでは、流路を網の目構造の流路は、台形の柱によって形成されたものであったが、柱の形状は、円柱であってもよいし、他の多角形の柱であってもよい。要は、電気浸透流を発生させる電気二重層が形成される面積をより大きくすることができるように、流路部8A、8Bの流路が網の目構造になっていればよい。
また、本実施形態では、凹部2等を形成するのに深堀エッチングを用いたが、ウエットエッチングや、他のドライエッチングを用いて凹部2等を形成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、DNAの塩基配列を解析したが、他のターゲットの解析にも本発明を適用することができる。例えば、抗体抗原反応を検出し、解析する解析装置にも適用することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で実施の形態及び図面に変更を加えることができるのはもちろんである。
本発明は、DNA(デオキシリボ核酸)等のターゲットに基質等の試薬を接触させたときなど、液体を接触したときの反応に基づくターゲットの解析に適している。
1 半導体基板
2 凹部
3 カバー部
4A、4AA、4AG、4AC、4AT、4AS 注入口
4B、4B1、4B2 排出口
5 センサ部
6A、6B、6AA、6AG、6AC、6AT、6AS、6B1、6B2 ポンプ部
7A、7AA、7AG、7AC、7AT、7AS 液貯め部
7B 廃液部
8A、8B 流路部
9A、9B 電極部
10A、10B 電極部
11 核酸プローブ
20 pウエル
21 ソース
22 ドレイン
23 下層絶縁膜
24 上層絶縁膜
30 ターゲット遺伝子
31 主経路
32 分岐経路
40 濃度センサ
41 電源
50 解析部
51 制御部
100 解析装置

Claims (7)

  1. エッチングにより半導体基板上に形成された凹部と、
    前記凹部内に形成された電界効果デバイスであって、ゲート領域にセットされたターゲットの試薬に対する反応に応じて電気的特性を変化させるセンサ部と、
    前記センサ部に対する前記試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行うために前記凹部内に形成されたポンプ部と、
    前記凹部を覆うように前記半導体基板に張り合わされ、前記凹部に対する前記液体の注入口と排出口とが設けられたカバー部と、
    を備え、
    前記ポンプ部は、
    前記注入口から注入された前記液体を前記センサ部に供給するための流路を有し、前記流路の壁面が誘電体で形成された流路部と、
    前記流路内の前記液体に、前記注入口から前記センサ部へ向かう方向の電界を与える一対の電極を有する電極部と、
    を備え、
    前記流路部には、
    電気浸透流の発生条件を満たす幅の前記流路として、
    前記電界の方向に沿って延びる複数の主経路と、
    隣接する2つの前記主経路を途中で連通し、前記電界の方向に交差して延びる複数の分岐経路と、
    が設けられている、
    解析装置。
  2. エッチングにより半導体基板上に形成された凹部と、
    前記凹部内に形成された電界効果デバイスであって、ゲート領域にセットされたターゲットの試薬に対する反応に応じて電気的特性を変化させるセンサ部と、
    前記センサ部に対する前記試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行うために前記凹部内に形成されたポンプ部と、
    前記凹部を覆うように前記半導体基板に張り合わされ、前記凹部に対する前記液体の注入口と排出口とが設けられたカバー部と、
    を備え、
    前記ポンプ部は、
    前記センサ部に供給された前記液体を前記排出口に排出するための流路を有し、前記流路の壁面が誘電体で形成された流路部と、
    前記流路内の前記液体に、前記センサ部から前記排出口へ向かう方向の電界を与える一対の電極を有する電極部と、
    を備え、
    前記流路部には、
    電気浸透流の発生条件を満たす幅の前記流路として、
    前記電界の方向に沿って延びる複数の主経路と、
    隣接する2つの前記主経路を途中で連通し、前記電界の方向に交差して延びる複数の分岐経路と、
    が設けられている
    析装置。
  3. 前記流路部の流路は、
    底面に向かうにつれて狭くなるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の解析装置。
  4. 前記凹部は、
    底面に向かうにつれて狭くなるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の解析装置。
  5. 前記凹部は、
    深堀エッチングにより形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の解析装置。
  6. エッチングにより、半導体基板上に凹部を形成するとともに、前記凹部内に、試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行うポンプ部の流路部を形成するエッチング工程と、
    前記凹部内に、ゲート領域にセットされたターゲットの試薬に対する反応に応じて電気的特性を変化させる電界効果デバイスをセンサ部として形成するセンサ部形成工程と、
    前記電界効果デバイスに接続される電極を形成するとともに、前記センサ部への前記試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行う前記ポンプ部の電極部を形成する電極形成工程と、
    前記凹部を覆うように形成され、前記液体の注入口と排出口とが設けられたカバー部を形成するカバー部形成工程と、
    を含み、
    前記ポンプ部の流路部として、
    前記注入口から注入された前記液体を前記センサ部に供給するための流路を有し、前記流路の壁面が誘電体で形成された流路部を形成し、
    前記ポンプ部の電極部として、
    前記流路内の前記液体に、前記注入口から前記センサ部へ向かう方向の電界を与える一対の電極を有する電極部を形成し、
    前記流路部において、
    電気浸透流の発生条件を満たす幅の前記流路として、
    前記電界の方向に沿って延びる複数の主経路と、
    隣接する2つの前記主経路を途中で連通し、前記電界の方向に交差して延びる複数の分岐経路と、
    を形成する、
    解析装置の製造方法。
  7. エッチングにより、半導体基板上に凹部を形成するとともに、前記凹部内に、試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行うポンプ部の流路部を形成するエッチング工程と、
    前記凹部内に、ゲート領域にセットされたターゲットの試薬に対する反応に応じて電気的特性を変化させる電界効果デバイスをセンサ部として形成するセンサ部形成工程と、
    前記電界効果デバイスに接続される電極を形成するとともに、前記センサ部への前記試薬を含む液体の供給及び排出の少なくとも一方を行う前記ポンプ部の電極部を形成する電極形成工程と、
    前記凹部を覆うように形成され、前記液体の注入口と排出口とが設けられたカバー部を形成するカバー部形成工程と、
    を含み、
    前記ポンプ部の流路部として、
    前記センサ部に供給された前記液体を前記排出口に排出するための流路を有し、前記流路の壁面が誘電体で形成された流路部を形成し、
    前記ポンプ部の電極部として、
    前記流路内の前記液体に、前記センサ部から前記排出口へ向かう方向の電界を与える一対の電極を有する電極部を形成し、
    前記流路部において、
    電気浸透流の発生条件を満たす幅の前記流路として、
    前記電界の方向に沿って延びる複数の主経路と、
    隣接する2つの前記主経路を途中で連通し、前記電界の方向に交差して延びる複数の分岐経路と、
    を形成する、
    解析装置の製造方法。
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