JP5728407B2 - 情報記録再生装置、及び情報記録再生方法 - Google Patents

情報記録再生装置、及び情報記録再生方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、情報記録再生装置、及び情報記録再生方法に関する。
近年、ハードディスク装置などの情報記録再生装置では、磁気ディスクに格納するデータを高密度化させる傾向にある。これに伴い、磁気ディスクのトラックピッチが狭くなる傾向にある。トラックピッチが狭い磁気ディスクに対して磁気ヘッドでデータの書き込みを行う際、トラック幅方向にオフトラックが生じると、そのセクタに書き込まれたデータが正確に読み出せなくなる可能性がある。
特開2006−331491号公報
1つの実施形態は、例えば、セクタに書き込まれたデータを正確に読み出すことができる情報記録再生装置、及び情報記録再生方法を提供することを目的とする。
1つの実施形態によれば、磁気ヘッドで磁気ディスクに情報を記録する情報記録再生装置であって、書き込み部と登録部と読み出し部と除去処理部とを有する情報記録再生装置が提供される。書き込み部は、磁気ディスクにおける目標トラックに隣接するトラックに部分的に重複させながら目標トラックにデータを書き込む。書き込み部は、書き込む際にオフトラックが発生した場合、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを代替セクタに書き込む。オフトラックは、磁気ヘッドが目標トラックからずれる現象である。代替セクタは、目標トラック上でオフトラックが発生したセクタより後ろに位置するセクタである。登録部は、オフトラックが発生したセクタを仮欠陥セクタとして仮欠陥セクタの位置データを登録する。読み出し部は、目標トラックからデータを読み出す。除去処理部は、読み出し部により読み出されたデータに対して目標トラックに隣接するトラックに書き込まれたデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。除去処理部は、トラック間干渉成分の除去処理を行う際に、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタが登録部に登録された仮欠陥セクタである場合、登録された仮欠陥セクタに対応する代替セクタに書き込まれたデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。
第1の実施形態にかかる情報記録再生装置の構成を示す図。 第1の実施形態における制御部の構成を示す図。 第1の実施形態における情報記録再生装置の動作を示す図。 第1の実施形態における情報記録再生装置の動作を示す図。 第1の実施形態における情報記録再生装置の動作を示す図。 第1の実施形態における情報記録再生装置の動作を示す図。 第1の実施形態における情報記録再生装置の動作を示す図。 第1の実施形態における情報記録再生装置の動作を示すフローチャート。 第1の実施形態における情報記録再生装置の動作を示すフローチャート。 第1の実施形態における仮欠陥セクタテーブルのデータ構造を示す図。 第1の実施形態の変形例における仮欠陥セクタテーブルのデータ構造を示す図。 第2の実施形態における制御部の構成を示す図。 第2の実施形態における情報記録再生装置の動作を示すフローチャート。 第2の実施形態における本欠陥セクタテーブルのデータ構造を示す図。 第2の実施形態における情報記録再生装置の動作を示す図。 第3の実施形態における制御部の構成を示す図。 第3の実施形態における情報記録再生装置の動作を示すフローチャート。 第3の実施形態における情報記録再生装置の動作を示すフローチャート。 第4の実施形態における制御部の構成を示す図。 第4の実施形態における仮欠陥セクタテーブルのデータ構造を示す図。 第4の実施形態における推定部の動作を示す図。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる情報記録再生装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかる情報記録再生装置1について図1を用いて説明する。図1は、情報記録再生装置1の構成を示す図である。
情報記録再生装置1は、磁気ヘッド22で磁気ディスク11に情報を記録する装置であり、例えば、磁気ディスク装置(例えば、ハードディスク装置)である。具体的には、情報記録再生装置1は、磁気ディスク11、スピンドルモータ12、モータドライバ21、磁気ヘッド22、アクチュエータアーム15、ボイスコイルモータ(VCM)16、ランプ23、ヘッドアンプ24、リードライトチャネル(RWC)25、ハードディスクコントローラ(HDC)31、バッファメモリ29、及び制御部26を備える。
磁気ディスク11は、スピンドルモータ12により、回転軸を中心に所定の回転速度で回転される。スピンドルモータ12の回転は、モータドライバ21により駆動される。
磁気ヘッド22は、それに備わる記録ヘッド22aおよび再生ヘッド22bにより、磁気ディスク11に対してデータの書き込みや読み出しを行う。また、磁気ヘッド22は、アクチュエータアーム15の先端にあって、モータドライバ21によって駆動されるボイスコイルモータ16により、磁気ディスク11の半径方向(トラック幅方向)に沿って移動される。磁気ディスク11の回転が停止しているときなどは、磁気ヘッド22は、ランプ23上に退避される。
ヘッドアンプ24は、磁気ヘッド22が磁気ディスク11から読み取った信号を増幅して出力し、リードライトチャネル25に供給する。また、ヘッドアンプ24は、リードライトチャネル25から供給された、磁気ディスク11にデータを書き込むための信号を増幅して、磁気ヘッド22に供給する。
ハードディスクコントローラ31は、I/Fバスを介してホストコンピュータ40との間で行われるデータの送受信の制御や、バッファメモリ29の制御、ならびに、記録データに対するデータの誤り訂正処理などを行う。また、バッファメモリ29は、ホストコンピュータ40との間で送受信されるデータのキャッシュとして用いられる。さらに、バッファメモリ29は、磁気ディスク11から読み出されるデータ、磁気ディスク11に書き込むデータ、又は磁気ディスク11から読み出される制御用ファームウェアを、一時記憶するためなどに用いられる。
リードライトチャネル25は、ハードディスクコントローラ31から供給される、磁気ディスク11に書き込むためのデータをコード変調してヘッドアンプ24に供給する。また、リードライトチャネル25は、磁気ディスク11から読み取られヘッドアンプ24から供給された信号をコード復調してディジタルデータとしてハードディスクコントローラ31へ出力する。
制御部26には、動作用メモリ27(例えば、SRAM:Static Random Access Memory)、不揮発性メモリ28(例えば、Flash ROM:Flash Read Only Memory)および一時記憶用のバッファメモリ29(例えば、DRAM:Dynamic Random Access Memory)が接続されている。制御部26は、不揮発性メモリ28および磁気ディスク11に予め記憶されたファームウェアに従って、この磁気ディスク装置1の全体的な制御を行う。ファームウェアは、初期ファームウェアおよび通常動作に用いる制御用ファームウェアである。起動時に最初に実行される初期ファームウェアは、不揮発性メモリ28に記憶されている。制御用ファームウェアには、後述する情報記録再生プログラムが含まれている。また、通常動作に用いる制御用ファームウェアは、磁気ディスク11に記録されており、初期ファームウェアに従った制御により、磁気ディスク11から一旦バッファメモリ29に読み出され、その後動作用メモリ27に格納される。
情報記録再生装置1では、磁気ディスク11上に同心円状に複数設けられた複数のトラックに対して、記録ヘッド22aにより、例えば、内側から外側の順に、又は外側から内側の順に、データの書き込みを行う。このとき、バッファメモリ29は、既にデータが書き込まれたトラックのデータを一時的に記憶する。例えば、バッファメモリ29は、内側から外側の順に書き込みが行われる場合、トラックのデータを少なくともその隣接外側のトラックのセクタの書き込みが終了するまでは一時的に記憶する。
このとき、磁気ディスク11への記録容量をさらに増加させるための手法として瓦記録(shingled write recording)方式を採用する。瓦記録方式では、記録ヘッド22aの主磁極幅より磁気ディスク11のトラック幅が狭いため、記録ヘッド22aで書き込みを行う際に、書き込み対象のトラックと隣接するトラックとの間で部分的な重ね書きが行われる。この瓦記録方式によれば、トラック幅を狭くできるので、磁気ディスク11への記録の高密度化が可能となる。
この瓦記録方式では、隣接するトラック同士で部分的な重ね書きが行われる。例えば、図3で示すように、トラックTR1にデータを書き込んだ後に、目標トラックTR2にデータを書き込む際に、隣接トラックTR1における目標トラックTR2側の一部TR1aが目標トラックTR2のデータで上書きされる。同様に、トラックTR2にデータを書き込んだ後に、目標トラックTR3にデータを書き込む際に、隣接トラックTR2における目標トラックTR3側の一部TR2aが目標トラックTR3のデータで上書きされる。すなわち、瓦記録方式は、複数のトラック(トラック群)をひとまとまりの書き込み単位として、トラックピッチをつめて瓦状にデータを書き込む方式である。瓦記録方式によれば、隣接するトラック同士の重なりが部分的なものであり、隣接トラックの書き込み回数を1回に抑えることができるため、隣接トラックへの磁気干渉影響を低減できる。
一方、情報記録再生装置1では、再生ヘッド22bの主磁極幅よりも磁気ディスク11のトラック幅の方が狭いため、再生ヘッド22bで読み出しを行う際に、隣接トラックのデータから干渉を受けながら、目標トラックのデータを読み出すことになる。例えば、図3で示すように、目標トラックTR2からデータを読み出す際に、隣接トラックTR1のデータから干渉を受ける。同様に、目標トラックTR3からデータを読み出す際に、隣接トラックTR2のデータから干渉を受ける。このため、情報記録再生装置1では、瓦記録された磁気ディスク11からのデータ読み出しの際に、隣接するトラックのセクタデータを使用してトラック間干渉成分を除去しながらディスク読み出しを行うITI(Inter Track Interference)キャンセル方式を採用する。ITIキャンセル方式では、例えば、読み出し対象とするセクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタに書き込まれたデータをあらかじめバッファメモリ29から読み出し、例えばこのデータによってトラック間干渉成分を除去する。これにより、再生性能について、トラックピッチをつめていない場合と遜色ない性能を維持できる。
ITIキャンセル方式では、読み出し対象とするセクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタが欠陥セクタの場合、欠陥セクタのデータが書き込みフォルトとして扱われバッファメモリ29に一時記憶されないので、トラック間干渉成分を除去することが困難になる。例えば、図4に示すように、目標トラックTR2からデータを読み出す際に、処理対象のセクタB2に対してトラック幅方向に隣接するセクタが欠陥セクタESである場合、欠陥セクタESに書き込まれたデータが不明であるので、セクタB2から読み出されたデータに対してトラック間干渉成分の除去処理を行うことが困難になる。
そのため、欠陥セクタに、あらかじめ決められた繰り返しパターン等の固定パターンのデータを書き込み時に記録しておき、読み出し時はこの固定パターンのデータをトラック間干渉成分と想定してトラック間干渉成分の除去処理を行う方法が考えられる。
しかし、この場合、欠陥セクタに対して、必ず2回以上の書き込みを行うことになる。例えば、図5(a)に示すようにトラックTR1におけるセクタA0〜A5に順にデータを書き込んだ後に、図5(b)に示すようにトラックTR2におけるセクタB0〜B3に順にデータを書き込んでいき、セクタB3の後続のサーボSB1の情報により、セクタB2、B3にオフトラックが発生したことが分かった場合を考える。オフトラックは、磁気ヘッド22の記録ヘッド22aが目標トラックからずれる現象である。この場合、セクタB2、B3に対するデータの書き込み時にオフトラックが発生したので、セクタB2、B3に対するデータの書き込みが書き込みフォルトであり、セクタB2、B3が欠陥セクタであるとして、図5(c)に示すように、セクタB2、B3に固定パターンのデータを書き込むことになる。その後、トラックTR2における後続のセクタB4、B5にデータを書き込んだ後、図5(d)に示すようにトラックTR3におけるセクタC0〜C5に順にデータを書き込む。このとき、欠陥セクタB2、B3には、最初のデータの書き込みと、固定パターンのデータの書き込みとが行われる。このように、欠陥セクタに対して2回以上の書き込みを行うと、欠陥セクタにトラック幅方向に隣接するトラック(例えば、図5(c)に示すセクタA2、A3)が磁気干渉を受けて劣化していく傾向にあり、隣接トラックへの磁気干渉影響が増加する可能性がある。
すなわち、瓦記録方式では、上記のように、隣接トラックへの磁気干渉影響を抑えるために同一の物理セクタに対する書き込みの回数を1回に抑えることが好ましい。言い換えると、同一の物理セクタに対する書き込みの回数を1回に抑えながら、トラック間干渉成分の除去処理を確実に行うことが望まれる。
そこで、本実施形態では、制御部26による制御のもと、書き込みフォルト発生の際には、書き込みフォルトの発生したセクタを仮欠陥セクタとして仮欠陥セクタテーブルに登録し、以降の物理セクタを代替セクタとして継続して書き込みを行い、読み出し対象のセクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタが欠陥セクタである場合、代替セクタのデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行うことを提案する。
具体的には、制御部26は、図2に示すように、書き込み部261、判定部266、登録部262、削除部268、読み出し部263、及び除去処理部264を備える。
書き込み部261は、瓦記録方式に従って目標トラックにデータを書き込む。すなわち、書き込み部261は、記録ヘッド22aを介して、磁気ディスク11における目標トラックに隣接するトラックに部分的に重複させながら目標トラックにデータを書き込む。例えば、書き込み部261は、図3に示すように、目標トラックTR2に隣接するトラックTR1に部分的に重複させながら目標トラックTR2にデータを書き込む。
具体的には、書き込み部261は、目標トラックにおける複数のセクタに順にデータを書き込んでいく。このとき、書き込み部261は、各セクタに書き込むべきデータをバックアップ用にバッファメモリ29に一時的に記憶させる。書き込み部261は、データの書き込みの際に、オフトラックが発生した旨の通知を判定部266から受けた場合、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータをバッファメモリ29から読み出す。そして、書き込み部261は、読み出したデータを、目標トラック上でオフトラックが発生したセクタに後続する代替セクタに書き込む。すなわち、書き込み部261は、書き込む際にオフトラックが発生した場合、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすることなく、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを代替セクタに書き込む。
例えば、図6(a)に示すようにトラックTR1におけるセクタA0〜A5に順にデータを書き込んだ後に、図6(b)に示すようにトラックTR2におけるセクタB0〜B3に順にデータを書き込んでいき、セクタB3の後続のサーボSB1の情報により、セクタB2、B3にオフトラックが発生したことが分かった場合を考える。オフトラックは、磁気ヘッド22の記録ヘッド22aが目標トラックからずれる現象である。この場合、セクタB2、B3に対するデータの書き込み時にオフトラックが発生したので、セクタB2、B3に対するデータの書き込みが書き込みフォルトであり、セクタB2、B3が仮欠陥セクタであるとする。そして、図6(c)に示すように、セクタB2、B3の後続のセクタB4、B5を代替セクタB2’、B3’として、セクタB2、B3に書き込むべきデータをバッファメモリ29から読み出して代替セクタB2’、B3’に書き込む。その後、図6(d)に示すようにトラックTR3におけるセクタC0〜C5に順にデータを書き込む。このとき、仮欠陥セクタB2、B3には、最初のデータの書き込みのみが行われるので、仮欠陥セクタB2、B3への書き込み回数を1回に抑えることができる。
判定部266は、書き込み部261によるデータの書き込み時に、再生ヘッド22bを介して、サーボの情報を読み取る。判定部266は、読み取られたサーボの情報に応じて、磁気ヘッド22の記録ヘッド22aの目標トラックからのずれ量(例えば、図6(b)に示すずれ量OF)を求める。また、判定部266には、オフトラックが発生したか否かを判定する基準となる第1の閾値TH1が予め設定されている。判定部266は、求められたずれ量と第1の閾値TH1とを比較し、比較結果に応じてオフトラックが発生しているか否かを判定する。例えば、判定部266は、ずれ量が第1の閾値TH1未満である場合、オフトラックが発生していないと判定し、ずれ量が第1の閾値TH1以上である場合、オフトラックが発生していると判定する。判定部266は、判定結果を書き込み部261及び登録部262に通知する。
登録部262は、オフトラックが発生した旨の通知を判定部266から受けた場合、オフトラックが発生したセクタを仮欠陥セクタとして仮欠陥セクタの位置データを登録する。例えば、登録部262は、オフトラックによる書き込みフォルト発生時、通常の欠陥セクタテーブルとは別管理の仮欠陥セクタテーブル2621に登録する。例えば、登録部262は、記録ヘッド22aを介して、磁気ディスク11のファイルシステム領域に書き込まれた仮欠陥セクタテーブル2621に追加で書き込むことにより、仮欠陥セクタの位置データを仮欠陥セクタテーブル2621に追加で登録する。
仮欠陥セクタテーブル2621は、例えば、図10に示すように、仮欠陥セクタの位置データ欄2621aを含む。仮欠陥セクタの位置データ欄2621aには、複数の仮欠陥セクタの位置データEP1、EP2、・・・が記録されている。
読み出し部263は、再生ヘッド22bを介して、目標トラックからデータを読み出す。具体的には、読み出し部263は、目標トラックにおける複数のセクタから順にデータを読み出していく。このとき、読み出し部263は、読み出されたデータをバックアップ用にバッファメモリ29に一時的に記憶させる。また、読み出し部263は、仮欠陥セクタテーブル2621を参照し、仮欠陥セクタからデータを読み出さずに、仮欠陥セクタをスキップする。
例えば、読み出し部263は、図7(a)に示すようにトラックTR1におけるセクタA0〜A5から順にデータを読み出した後、図7(b)に示すようにトラックTR2におけるセクタB0、B1から順にデータを読み出していき、セクタB2、B3が仮欠陥セクタであるとしてスキップし、セクタB2、B3の後続の代替セクタB2’、B3’からデータを読み出す。その後、図7(c)に示すようにトラックTR3におけるセクタC0〜C5から順にデータを読み出す。
読み出し部263は、読み出されたデータを除去処理部264へ供給する。
除去処理部264は、読み出されたデータを読み出し部263から受ける。除去処理部264は、読み出されたデータに対して目標トラックに隣接するトラックに書き込まれたデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。
具体的には、除去処理部264は、ITIキャンセル方式に従って、目標トラックから順に読み出された複数のセクタのデータに対して、トラック間干渉成分の除去処理を順次に行っていく。このとき、除去処理部264は、仮欠陥セクタテーブル2621を参照し、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接する隣接セクタが登録部262により登録された仮欠陥セクタであるか否かを判断する。除去処理部264は、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接する隣接セクタが仮欠陥セクタでなければ、処理対象セクタのデータに対して、隣接セクタのデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。除去処理部264は、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接する隣接セクタが仮欠陥セクタであれば、処理対象セクタのデータに対して、代替セクタのデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。代替セクタは、仮欠陥セクタと同じトラック上で仮欠陥セクタに後続して位置している。
例えば、除去処理部264は、図7(a)に示すようにトラックTR1におけるセクタA0〜A5から順にデータが読み出された後、図7(b)に示すようにトラックTR2におけるセクタB0からデータが読み出す際に、仮欠陥セクタテーブル2621(図10参照)を参照する。除去処理部264は、参照した結果に応じて、処理対象セクタB0に対してトラック幅方向に隣接する隣接セクタA0が仮欠陥セクタでないと判断する。そして、除去処理部264は、隣接セクタA0のデータをバッファメモリ29から読み出して、処理対象セクタB0のデータに対して、隣接セクタA0のデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。除去処理部264は、トラックTR2におけるセクタB1、B2’、B3’についても、同様にして、トラック間干渉成分の除去処理を行う。
その後、除去処理部264は、図7(c)に示すようにトラックTR3におけるセクタC0、C1から順にデータが読み出された後、セクタC2からデータを読み出す際に、仮欠陥セクタテーブル2621(図10参照)を参照する。除去処理部264は、参照した結果に応じて、処理対象セクタC2に対してトラック幅方向に隣接する隣接セクタB2が仮欠陥セクタであると判断する。そして、除去処理部264は、仮欠陥セクタB2に対する代替セクタB2’のデータをバッファメモリ29から読み出して、処理対象セクタC2のデータに対して、代替セクタB2’のデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。なお、除去処理部264は、セクタB2’のデータを保持してもよい。
そして、除去処理部264は、セクタC3からデータが読み出す際に、仮欠陥セクタテーブル2621(図10参照)を参照する。除去処理部264は、参照した結果に応じて、処理対象セクタC3に対してトラック幅方向に隣接する隣接セクタB3が仮欠陥セクタであると判断する。そして、除去処理部264は、仮欠陥セクタB3に対する代替セクタB3’のデータをバッファメモリ29から読み出して、処理対象セクタC3のデータに対して、代替セクタB3’のデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。なお、除去処理部264は、セクタB3’のデータを保持してもよい。
その後、除去処理部264は、セクタC4からデータが読み出す際に、仮欠陥セクタテーブル2621(図10参照)を参照する。除去処理部264は、参照した結果に応じて、処理対象セクタC4に対してトラック幅方向に隣接する隣接セクタB2’が仮欠陥セクタでないと判断する。そして、除去処理部264は、セクタB2’のデータを保持していればそれを用い、保持していなければ隣接セクタB2’のデータをバッファメモリ29から読み出す。除去処理部264は、処理対象セクタC4のデータに対して、隣接セクタB2’のデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。
そして、除去処理部264は、セクタC5からデータが読み出す際に、仮欠陥セクタテーブル2621(図10参照)を参照する。除去処理部264は、参照した結果に応じて、処理対象セクタC5に対してトラック幅方向に隣接する隣接セクタB3’が仮欠陥セクタでないと判断する。そして、除去処理部264は、セクタB3’のデータを保持していればそれを用い、保持していなければ隣接セクタB3’のデータをバッファメモリ29から読み出す。除去処理部264は、処理対象セクタC5のデータに対して、隣接セクタB3’のデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。
削除部268は、書き込み部261によりバッファメモリ29に一時的に記憶されたデータのうち不要なデータを削除する。例えば、削除部268は、磁気ディスク11における内側から外側の順に書き込みが行われる場合、バッファメモリ29に一時的に記憶されたデータのうち、目標トラックにおけるデータの書き込みが終了したセクタに対して隣接内側のセクタのデータを削除する。あるいは、例えば、削除部268は、磁気ディスク11における内側から外側の順に書き込みが行われる場合、バッファメモリ29に一時的に記憶されたデータのうち、目標トラックの全セクタへのデータの書き込みが完了した後に、目標トラックの隣接内側のトラックの全セクタのデータを一括して削除する。
また、削除部268は、読み出し部263によりバッファメモリ29に一時的に記憶されたデータのうち不要なデータを削除する。例えば、削除部268は、磁気ディスク11における内側から外側の順に読み出しが行われる場合、バッファメモリ29に一時的に記憶されたデータのうち、目標トラックの全セクタからのデータの読み出しが完了した後に、目標トラックの隣接内側のトラックの全セクタからの読み出しデータを一括して削除する。
次に、情報記録再生装置1の書き込み動作について図8を用いて説明する。図8は、情報記録再生装置1の書き込み動作を示すフローチャートである。
情報記録再生装置1は、磁気ディスク11上に同心円状に複数設けられた複数のトラックから書き込み処理の目標トラックを順次に選択し、選択された目標トラックのそれぞれに対して以下のステップS1〜ステップS8の処理を順次に行う。
ステップS1では、書き込み部261が、目標トラックに対する書き込み処理を行う。例えば、書き込み部261は、目標トラックにおける直前にデータが書き込まれたセクタに後続するセクタにデータを書き込む。このとき、書き込み部261は、各セクタに書き込むべきデータをバックアップ用にバッファメモリ29に一時的に記憶させる。
ステップS2では、判定部266が、書き込み部261によるデータの書き込み時にオフトラックが発生したか否かを判定する。
具体的には、判定部266は、再生ヘッド22bを介して、サーボの情報を読み取る。判定部266は、読み取られたサーボの情報に応じて、磁気ヘッド22の記録ヘッド22aの目標トラックからのずれ量(例えば、図6(b)に示すずれ量OF)を求める。判定部266は、求められたずれ量と第1の閾値TH1とを比較し、比較結果に応じてオフトラックが発生しているか否かを判定する。例えば、判定部266は、ずれ量が第1の閾値TH1未満である場合、オフトラックが発生していないと判定し、ずれ量が第1の閾値TH1以上である場合、オフトラックが発生していると判定する。
判定部266は、オフトラックが発生したと判定した場合(ステップS2でYes)、処理をステップS3へ進め、オフトラックが発生していないと判定した場合(ステップS2でNo)、処理をステップS1へ戻す。
ステップS3では、書き込み部261が、オフトラックが発生したセクタを特定する。例えば、書き込み部261は、図6(b)に示すサーボSB1の情報によりオフトラックが発生していると判定された場合、サーボSB1の直前のセクタB2、B3を、オフトラックが発生したセクタ、すなわち仮欠陥セクタとして特定する。
ステップS7では、登録部262が、オフトラックが発生したセクタを仮欠陥セクタとして仮欠陥セクタの位置データを登録する。例えば、登録部262は、記録ヘッド22aを介して、磁気ディスク11のファイルシステム領域に書き込まれた仮欠陥セクタテーブル2621に追加で書き込むことにより、仮欠陥セクタの位置データを仮欠陥セクタテーブル2621に追加で登録する。
また、書き込み部261は、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータをバッファメモリ29から読み出す。そして、書き込み部261は、読み出したデータを、目標トラック上でオフトラックが発生したセクタに後続する代替セクタに書き込む。
ステップS8では、書き込み部261が、目標トラックにおける全セクタに対する書き込み処理が完了したか否かを判断する。書き込み部261は、完了した場合(ステップS8でYes)、処理を終了し、完了していない場合(ステップS8でNo)、処理をステップS1へ戻す。
次に、情報記録再生装置1の読み出し動作について図9を用いて説明する。図9は、情報記録再生装置1の読み出し動作を示すフローチャートである。
情報記録再生装置1は、磁気ディスク11上に同心円状に複数設けられた複数のトラックから読み出し処理の目標トラックを順次に選択し、選択された目標トラックのそれぞれに対して以下のステップS11〜ステップS16の処理を順次に行う。
ステップS11では、読み出し部263が、目標トラックに対するディスクリードコマンドを実行し、目標トラックからのデータの読み出し処理を開始可能な状態にする。
ステップS12では、除去処理部264が、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接する隣接セクタが登録部262により登録された仮欠陥セクタであるか否かを判断する。
具体的には、除去処理部264は、例えば磁気ディスク11のファイルシステム領域に記憶されたセクタ配列情報を参照し、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接する隣接セクタの位置を特定する。そして、除去処理部264が、仮欠陥セクタテーブル2621を参照し、隣接セクタが仮欠陥セクタであるか否かを判断する。
除去処理部264は、隣接セクタが仮欠陥セクタである場合(ステップS12でYes)、処理をステップS13へ進め、隣接セクタが仮欠陥セクタでない場合(ステップS12でNo)、処理をステップS14へ進める。
ステップS13では、除去処理部264は、隣接セクタ(仮欠陥セクタ)の代替セクタのデータをトラック間干渉成分の除去処理に用いるための準備を行う。
具体的には、除去処理部264は、隣接セクタ(仮欠陥セクタ)の代替セクタのデータをバッファメモリ29から読み出す。除去処理部264は、読み出されたデータを、トラック間干渉成分の除去処理に用いるためのデータとして設定する。
ステップS14では、除去処理部264は、隣接セクタのデータをトラック間干渉成分の除去処理に用いるための準備を行う。
具体的には、除去処理部264は、隣接セクタのデータをバッファメモリ29から読み出す。除去処理部264は、読み出されたデータを、トラック間干渉成分の除去処理に用いるためのデータとして設定する。
ステップS15では、読み出し部263が、セクタリードを実行する。すなわち、読み出し部263は、処理対象セクタからデータを読み出す。このとき、読み出し部263は、読み出されたデータをバックアップ用にバッファメモリ29に一時的に記憶させる。また、読み出し部263は、読み出された処理対象セクタのデータを除去処理部264へ供給する。
除去処理部264は、ITIキャンセル方式に従って、読み出された処理対象セクタのデータに対して、ステップS13又はステップS14で設定されたデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。
ステップS16では、読み出し部263が、目標トラックにおける全セクタからの読み出し処理が完了したか否かを判断する。読み出し部263は、完了した場合(ステップS16でYes)、処理を終了し、完了していない場合(ステップS16でNo)、目標トラックにおける直前にデータが読み出されたセクタに後続するセクタを新たに処理対象セクタとして、処理をステップS12へ戻す。
以上のように、第1の実施形態では、書き込み部261が、書き込む際にオフトラックが発生した場合、オフトラックが発生したセクタ(仮欠陥セクタ)に書き込むべきデータを、目標トラック上で仮欠陥セクタより後ろに位置する代替セクタに書き込む。除去処理部264は、トラック間干渉成分の除去処理を行う際に、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタが登録部262により登録された仮欠陥セクタである場合、登録された仮欠陥セクタに対応する代替セクタに書き込まれたデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。これにより、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタが仮欠陥セクタである場合に、トラック間干渉成分の除去処理を確実に行うことができる。これにより、仮欠陥セクタに対する書き込みの回数を1回に抑えることができるとともに、トラック間干渉成分の除去処理を確実に行うことができる。
すなわち、仮欠陥セクタに対する書き込みの回数を1回に抑えることができるので、書き込み処理において、欠陥セクタにトラック幅方向に隣接するトラックへの磁気干渉を低減でき、その隣接するトラックの劣化を低減でき、その隣接するトラックのセクタに書き込まれたデータを正確に読み出すことができる。言い換えると、隣接するトラックのセクタに書き込まれたデータの読み出しに成功する確率を向上できる。
また、トラック間干渉成分の除去処理を確実に行うことができるので、読み出し処理において、目標トラックから読み出されたデータに対してトラック間干渉成分を除去でき、目標トラックのセクタに書き込まれたデータを正確に読み出すことができる。言い換えると、隣接するトラックのセクタに書き込まれたデータの読み出しに成功する確率を向上できる。
また、第1の実施形態では、書き込み部261が、書き込む際にオフトラックが発生した場合、オフトラックが発生したセクタ(仮欠陥セクタ)に再びアクセスすることなく、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを代替セクタに書き込む。これにより、仮欠陥セクタに対する書き込みの回数を1回に抑えることができる。
また、第1の実施形態では、書き込み部261が、書き込む際にオフトラックが発生した場合、目標トラック上でオフトラックが発生したセクタに後続するセクタを代替セクタとして、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを書き込む。除去処理部264は、隣接するトラック上で仮欠陥セクタに後続するセクタを、仮欠陥セクタに対応する代替セクタとして特定する。これにより、仮欠陥セクタに対応する代替セクタを容易に特定できる。
また、第1の実施形態では、判定部266が、磁気ヘッド22の記録ヘッド22aの目標トラックからのずれ量と第1の閾値TH1とを比較し、比較結果に応じてオフトラックが発生しているか否かを判定する。すなわち、判定部266は、ずれ量が第1の閾値TH1未満である場合、オフトラックが発生していないと判定し、ずれ量が第1の閾値TH1以上である場合、オフトラックが発生していると判定する。これにより、オフトラックが発生しているか否かを簡易な処理で判定できる。
また、第1の実施形態では、書き込み部261が、オフトラックが発生していると判定部266により判定された場合、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを代替セクタに書き込む。これにより、オフトラックが発生しているか否かを書き込み部261が容易に認識でき、オフトラック発生時の処理を適切に行うことができる。
なお、仮欠陥セクタの代替セクタは、目標トラック上で仮欠陥セクタより後ろに位置していれば、目標トラック上で仮欠陥セクタに後続する位置より後ろに位置していてもよい。この場合、登録部262は、オフトラックが発生したセクタとしての仮欠陥セクタの位置データと、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータが書き込まれた代替セクタの位置データとが対応付けられた対応情報を登録してもよい。例えば、登録部262は、その対応情報を仮欠陥セクタテーブル2621に登録してもよい。このとき、除去処理部264は、例えば、仮欠陥セクタテーブル2621に含まれる対応情報を参照して、登録された仮欠陥セクタに対応する代替セクタを特定する。
例えば、仮欠陥セクタテーブル2621は、図11に示すように、仮欠陥セクタの位置データ欄2621aに加えて、代替セクタの位置データ欄2621bを含んでもよい。代替セクタの位置データ欄2621bには、複数の代替セクタの位置データAP1、AP2、・・・が記録されている。仮欠陥セクタテーブル2621を参照することにより、例えば、仮欠陥セクタの位置データEP1に対応する代替セクタの位置データAP1を特定でき、例えば、仮欠陥セクタの位置データEP2に対応する代替セクタの位置データAP2を特定できる。すなわち、代替セクタが目標トラック上で仮欠陥セクタに後続する位置より後ろに位置している場合でも、仮欠陥セクタテーブル2621を参照することで、仮欠陥セクタに対応する代替セクタの位置を特定できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかる情報記録再生装置1kについて説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、オフトラックの向きは特に考慮していないが、第2の実施形態では、オフトラックの向きに応じて制御内容を変更する。
具体的には、図12に示すように、情報記録再生装置1kにおいて、制御部26kは、特定部267kをさらに備える。特定部267kは、磁気ヘッド22の記録ヘッド22aの目標トラックからのずれの向きが第1の向きと第2の向きとのいずれであるのかを特定する。第1の向きは、既にデータが書き込まれたトラックへ近づく向きである。第2の向きは、まだデータが書き込まれていないトラックに近づく向きである。
具体的には、特定部267kは、書き込み部261によるデータの書き込み時に、再生ヘッド22bを介して、サーボの情報を読み取る。特定部267kは、読み取られたサーボの情報に応じて、磁気ヘッド22の記録ヘッド22aの目標トラックからのずれの向きを求める。例えば、特定部267kは、図6(b)に示すサーボSB1の情報により、ずれの向きが第2の向きであると特定する。あるいは、例えば、特定部267kは、図15(b)に示すサーボSB2の情報により、ずれの向きが第1の向きであると特定する。
例えば、ずれの向きが第1の向きである場合、図15(b)に示すように、仮欠陥セクタB0、B1に対して第1の向きに隣接する隣接セクタA0、A1に書き込まれたデータが仮欠陥セクタB0、B1のデータの影響を受けて劣化して後発的に仮欠陥セクタ(後発仮欠陥セクタ)になっている可能性がある。そこで、書き込み部261は、ずれ量が第1の閾値TH1以上であり且つずれの向きが第1の向きである場合、すなわちオフトラックが既にデータが書き込まれたトラックへ近づく向きに発生している場合、オフトラックが発生したセクタ(仮欠陥セクタ)に対して第1の向きに隣接するセクタに書き込まれていたデータをバッファメモリ29から読み出す。そして、書き込み部261は、第1の向きに隣接するセクタに書き込まれていたデータを目標トラック上で仮欠陥セクタの代替セクタより後ろに位置する第2の代替セクタに書き込んでもよい。
例えば、図15(a)に示すようにトラックTR1におけるセクタA0〜A5に順にデータを書き込んだ後に、図15(b)に示すようにトラックTR2におけるセクタB0、B1に順にデータを書き込んでいき、セクタB1の後続のサーボSB2の情報により、セクタB0、B1にオフトラックが発生したことが分かった場合を考える。この場合、セクタB0、B1に対するデータの書き込み時にオフトラックが発生したので、セクタB0、B1に対するデータの書き込みが書き込みフォルトであり、セクタB0、B1が仮欠陥セクタであるとする。また、仮欠陥セクタB0、B1に対して第1の向きに隣接する隣接セクタA0、A1を後発仮欠陥セクタとする。そして、図15(c)に示すように、セクタB0、B1の後続のセクタB2、B3を代替セクタB0’、B1’として、セクタB0、B1に書き込むべきデータをバッファメモリ29から読み出して代替セクタB0’、B1’に書き込む。さらに、代替セクタB0’、B1’の後続のセクタB4、B5を第2の代替セクタA0’、A1’として、セクタA0、A1に書き込まれていたデータのバックアップ用データをバッファメモリ29から読み出して第2の代替セクタA0’、A1’ に書き込む。その後、図15(d)に示すようにトラックTR3におけるセクタC0〜C5に順にデータを書き込む。このとき、仮欠陥セクタB2、B3には、最初のデータの書き込みのみが行われるので、仮欠陥セクタB2、B3への書き込み回数を1回に抑えることができる。また、後発仮欠陥セクタA0、A1には、最初のデータの書き込みのみが行われるので、後発仮欠陥セクタA0、A1への書き込み回数も1回に抑えることができる。
また、情報記録再生装置1kの書き込み動作が、図13に示すように、下記の点で第1の実施形態と異なる。
ステップS24では、特定部267kが、磁気ヘッド22の記録ヘッド22aの目標トラックからのずれの向きが第1の向きと第2の向きとのいずれであるのかを特定する。特定部267kは、特定結果を判定部266へ供給する。判定部266は、特定部267kによる特定結果に応じて、ずれの向きが第1の向きと第2の向きとのいずれであるのかを判定する。判定部266は、ずれの向きが第2の向き(未書き込み方向)である(ステップS24でYes)場合、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定し、処理をステップS7へ進める。
一方、ずれの向きが第1の向き(既書き込み方向)である(ステップS24でNo)場合、上記のように、隣接セクタのデータが第2の代替セクタに書き込まれるので、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスしても問題ないと考えられる。そこで、判定部266は、ずれの向きが第1の向き(既書き込み方向)である(ステップS24でNo)場合、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定し、処理をステップS26へ進める。
ステップS26では、書き込み部261が、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータをバッファメモリ29から読み出す。そして、書き込み部261は、読み出したデータをオフトラックが発生したセクタに再び書き込む。書き込み部261は、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを、オフトラックが発生したセクタにリトライ書き込みする。
なお、ステップS26では、書き込み部261は、オフトラックが発生したセクタにリトライ書き込みする代わりに、固定パターンのデータをオフトラックが発生したセクタに書き込んでもよい。
また、ステップS26では、リトライ書き込み又は固定パターンの書き込みが行われたセクタを、本欠陥セクタとして仮欠陥セクタと別管理で登録してもよい。この場合、登録部262は、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定部266により判定された場合(ステップS24でYes)、ステップS7において、オフトラックが発生したセクタを仮欠陥セクタとして仮欠陥セクタの位置データを例えば仮欠陥セクタテーブル2621(図10参照)に登録する。また、登録部262は、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定部266により判定された場合(ステップS24でNo)、ステップS26において、オフトラックが発生したセクタを本欠陥セクタとして本欠陥セクタの位置データを例えば欠陥セクタテーブル2622(図14参照)に登録する。
欠陥セクタテーブル262は、例えば、図14に示すように、本欠陥セクタの位置データ欄2622aを含む。本欠陥セクタの位置データ欄2622aには、複数の本欠陥セクタの位置データEP11、EP12、・・・が記録されている。
さらに、このとき、除去処理部は、トラック間干渉成分の除去処理を行う際に、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタが仮欠陥セクタである場合、仮欠陥セクタに対応する代替セクタに書き込まれたデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行い、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタが本欠陥セクタである場合、リトライ書き込みされたデータ、又は予め定められた固定パターンのデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行ってもよい。
以上のように、第2の実施形態では、特定部267kが、磁気ヘッド22の記録ヘッド22aの目標トラックからのずれの向きが第1の向きと第2の向きとのいずれであるのかを特定する。第1の向きは、既にデータが書き込まれたトラックへ近づく向きである。第2の向きは、まだデータが書き込まれていないトラックに近づく向きである。これにより、オフトラックの向きに応じた適切な制御を行うことができる。
また、第2の実施形態では、書き込み部261が、ずれ量が第1の閾値TH1以上であり且つずれの向きが第1の向きである場合、オフトラックが発生したセクタに対して第1の向きに隣接するセクタに書き込まれていたデータをバッファメモリ29から読み出し、第1の向きに隣接するセクタに書き込まれていたデータを目標トラック上で代替セクタより後ろに位置する第2の代替セクタに書き込む。これにより、後発的に発生した仮欠陥セクタのデータを第2の代替セクタから読み出すようにすることができる。
また、第2の実施形態では、判定部266が、ずれの向きが第2の向き(未書き込み方向)である(ステップS24でYes)場合、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定し、ずれの向きが第1の向き(既書き込み方向)である(ステップS24でNo)場合、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定する。これにより、オフトラックの向きに応じた適切な制御を行うことができる。
また、第2の実施形態では、登録部262が、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定部266により判定された場合、オフトラックが発生したセクタを仮欠陥セクタとして仮欠陥セクタの位置データを登録し、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定部266により判定された場合、オフトラックが発生したセクタを本欠陥セクタとして本欠陥セクタの位置データを登録する。これにより、異なる書き込み制御が行われた仮欠陥セクタを互に区別して管理することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態にかかる情報記録再生装置1iについて説明する。以下では、図12〜図15に示される第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第2の実施形態では、オフトラックの程度は特に考慮していないが、オフトラックの程度が非常に大きいと読み出し時にトラック間干渉成分の除去処理を行った際に処理の精度が低下する可能性がある。そこで、第3の実施形態では、オフトラックの程度に応じて主として書き込み処理における制御内容を変更する。
具体的には、図16に示すように、情報記録再生装置1iの制御部26iにおいて、判定部266iには、第1の閾値TH1に加えて第2の閾値TH2が予め設定されている。第2の閾値TH2は、オフトラックの程度が代替セクタにより救済可能な程度であるのか否かを判定するための基準となる閾値であり、第1の閾値TH1より大きい。
判定部266iは、磁気ヘッド22の目標トラックからのずれ量と第1の閾値TH1と第2の閾値TH2とを比較し、比較結果に応じてオフトラックが発生しているか否かを判定する。すなわち、判定部266iは、ずれ量が第1の閾値TH1以上第2の閾値TH2未満である場合、オフトラックの程度が代替セクタにより救済可能な程度であるとして、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定する。判定部266iは、ずれ量が第2の閾値TH2以上である場合、オフトラックの程度が代替セクタにより救済可能な程度を超えているとして、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定する。
このとき、書き込み部261は、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定部266iにより判定された場合、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを代替セクタに書き込む。
一方、書き込み部261は、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定部266iにより判定された場合、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータをオフトラックが発生したセクタに再び書き込む。すなわち、書き込み部261は、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを、オフトラックが発生したセクタにリトライ書き込みする。
あるいは、書き込み部261は、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定部266iにより判定された場合、予め定められた固定パターンをデータオフトラックが発生したセクタに再び書き込む。
また、情報記録再生装置1iの書き込み動作が、図17に示すように、下記の点で第1の実施形態の変形例と異なる。
ステップS35では、判定部266iが、オフトラック量が一定範囲内であるか否かを判定する。
具体的には、判定部266は、ステップS2で求められたずれ量と第2の閾値TH2とを比較し、比較結果に応じてオフトラック量が一定範囲内であるか否かを判定する。
例えば、判定部266は、ずれ量が第2の閾値TH1未満である場合、オフトラックの程度が代替セクタにより救済可能な程度であるとして、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定し、処理をステップS7へ進める。
一方、判定部266は、ずれ量が第2の閾値TH2以上である場合、オフトラックの程度が代替セクタにより救済可能な程度を超えているとして、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定し、処理をステップS26へ進める。
また、情報記録再生装置1iの読み出し動作が、図18に示すように、下記の点で第1の実施形態の変形例と異なる。
ステップS47では、除去処理部264が、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接する隣接セクタが登録部262により登録された本欠陥セクタであるか否かを判断する。
具体的には、除去処理部264は、本欠陥セクタテーブル2622(図14参照)を参照し、隣接セクタが本欠陥セクタであるか否かを判断する。除去処理部264は、隣接セクタが本欠陥セクタである(ステップS47でYes)場合、処理をステップS48へ進め、隣接セクタが本欠陥セクタでない(ステップS47でNo)場合、処理をステップS14へ進める。
ステップS48では、除去処理部264が、リトライ書き込みされたデータ又は固定パターンのデータをトラック間干渉成分の除去処理に用いるための準備を行う。
具体的には、除去処理部264は、リトライ書き込みされたデータをバッファメモリ29から読み出す。除去処理部264は、読み出されたデータを、トラック間干渉成分の除去処理に用いるためのデータとして設定する。あるいは、除去処理部264は、あらかじめ定められた固定パターンのデータを、トラック間干渉成分の除去処理に用いるためのデータとして設定する。
このように、第3の実施形態では、判定部266iが、ずれ量が第1の閾値TH1以上第2の閾値TH2未満である場合、オフトラックの程度が代替セクタにより救済可能な程度であるとして、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定する。判定部266iは、ずれ量が第2の閾値TH2以上である場合、オフトラックの程度が代替セクタにより救済可能な程度を超えているとして、オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定する。これにより、オフトラックの程度に応じた適切な制御を行うことができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態にかかる情報記録再生装置1jについて説明する。以下では、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第2の実施形態では、オフトラックの程度は特に考慮していないが、オフトラックの程度が非常に大きいと読み出し時にトラック間干渉成分の除去処理を行った際に処理の精度が低下する可能性がある。そこで、第4の実施形態では、オフトラックの程度に応じてトラック間干渉成分の除去処理の内容を変更する。
具体的には、情報記録再生装置1jにおいて、登録部262は、オフトラックが発生したセクタとしての仮欠陥セクタの位置データと、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータが書き込まれた代替セクタの位置データと、オフトラックが発生した際の磁気ヘッドの目標トラックからのずれ量とが対応付けられた第2の対応情報を登録する。例えば、登録部262は、その対応情報を仮欠陥セクタテーブル2621に登録してもよい。
例えば、仮欠陥セクタテーブル2621jは、図20に示すように、仮欠陥セクタの位置データ欄2621a、代替セクタの位置データ欄2621bに加えて、ずれ量欄2621cjを含んでもよい。ずれ量欄2621cjには、複数のずれ量OF1、OF2、・・・が記録されている。仮欠陥セクタテーブル2621jを参照することにより、例えば、仮欠陥セクタの位置データEP1に対応する代替セクタの位置データAP1及びずれ量OF1を特定でき、例えば、仮欠陥セクタの位置データEP2に対応する代替セクタの位置データAP2及びずれ量OF2を特定できる。すなわち、仮欠陥セクタテーブル2621jを参照することで、仮欠陥セクタに対応する代替セクタの位置だけでなくずれ量を特定できる。
また、情報記録再生装置1jは、推定部269jをさらに備える。推定部269jは、例えば仮欠陥セクタテーブル2621jに含まれる第2の対応情報を参照して、トラック間干渉成分の干渉度合いを推定する。
例えば、図21(a)に示すように、推定部269jは、ずれ量がOF1である場合、磁気ヘッド22の再生ヘッド22bがセクタC2からデータを読み出す際に、再生ヘッド22bが走査する面積Sh1とそのうちの隣接セクタB2の重なり面積SB2とが略同一であるとして、干渉度合いがC1であると推定する。
例えば、推定部269jは、ずれ量がOF1である場合、磁気ヘッド22の再生ヘッド22bがセクタC3からデータを読み出す際に、再生ヘッド22bが走査する面積Sh2とそのうちの隣接セクタB3の重なり面積SB3とが略同一であるとして、干渉度合いがC1であると推定する。
例えば、図21(b)に示すように、推定部269jは、ずれ量がOF2である場合、磁気ヘッド22の再生ヘッド22bがセクタC2からデータを読み出す際に、再生ヘッド22bが走査する面積Sh1とそのうちの隣接セクタB2の重なり面積SB2とが略同一であるとして、干渉度合いがC1であると推定する。
例えば、推定部269jは、ずれ量がOF2である場合、磁気ヘッド22の再生ヘッド22bがセクタC3からデータを読み出す際に、再生ヘッド22bが走査する面積Sh2に比べてそのうちの隣接セクタB3の重なり面積SB31が小さいものとして、干渉度合いがC2(<C1)であると推定する。
これに応じて、除去処理部264jは、第2の対応情報を参照して仮欠陥セクタに対応する代替セクタを特定するとともに、特定された代替セクタに書き込まれたデータと推定部269jにより推定された干渉度合いとを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。
このように、第4の実施形態では、登録部262が、オフトラックが発生したセクタとしての仮欠陥セクタの位置データと、オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータが書き込まれた代替セクタの位置データと、オフトラックが発生した際の磁気ヘッドの目標トラックからのずれ量とが対応付けられた第2の対応情報を登録する。推定部269jは、その登録された第2の対応情報を参照して、トラック間干渉成分の干渉度合いを推定する。除去処理部264jは、第2の対応情報を参照して仮欠陥セクタに対応する代替セクタを特定するとともに、特定された代替セクタに書き込まれたデータと推定部269jにより推定された干渉度合いとを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う。これにより、オフトラックの程度に応じてトラック間干渉成分の除去処理を行うことができるので、トラック間干渉成分の除去処理の精度を容易に向上できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、1k、1i、1j 情報記録再生装置、11 磁気ディスク、12 スピンドルモータ、15 アクチュエータアーム、16 ボイスコイルモータ、21 モータドライバ、22 磁気ヘッド、23 ランプ、24 ヘッドアンプ、25 リードライトチャネル、26、26k、26i 制御部、27 動作用メモリ、28 不揮発性メモリ、29 バッファメモリ、31 ハードディスクコントローラ、40 ホストコンピュータ、261 書き込み部、262 登録部、263 読み出し部、264、264j 除去処理部、266、266i 判定部、267k 特定部、268 削除部、269j 推定部。

Claims (10)

  1. 磁気ヘッドで磁気ディスクに情報を記録する情報記録再生装置であって、
    前記磁気ディスクにおける目標トラックに隣接するトラックに部分的に重複させながら前記目標トラックにデータを書き込む際に、前記磁気ヘッドが前記目標トラックからずれるオフトラックが発生した場合、前記オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを、前記目標トラック上で前記オフトラックが発生したセクタより後ろに位置する代替セクタに書き込む書き込み部と、
    前記オフトラックが発生したセクタを仮欠陥セクタとして前記仮欠陥セクタの位置データを登録する登録部と、
    目標トラックからデータを読み出す読み出し部と、
    前記読み出し部により読み出されたデータに対して前記目標トラックに隣接するトラックに書き込まれたデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う際に、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタが前記登録部により登録された仮欠陥セクタである場合、前記登録された仮欠陥セクタに対応する代替セクタに書き込まれたデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う除去処理部と、
    を備えた情報記録再生装置。
  2. 前記登録部は、前記仮欠陥セクタの位置データと、前記代替セクタの位置データとが対応付けられた対応情報を登録し、
    前記除去処理部は、前記対応情報を参照して、前記登録された仮欠陥セクタに対応する代替セクタを特定する
    請求項1に記載の情報記録再生装置。
  3. 前記書き込み部は、書き込む際に前記オフトラックが発生した場合、目標トラック上で前記オフトラックが発生したセクタに後続するセクタを前記代替セクタとして、前記オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを書き込み、
    前記除去処理部は、前記隣接するトラック上で前記登録された仮欠陥セクタに後続するセクタを、前記登録された仮欠陥セクタに対応する代替セクタとして特定する
    請求項1に記載の情報記録再生装置。
  4. 前記磁気ヘッドの前記目標トラックからのずれ量と第1の閾値と前記第1の閾値より大きい第2の閾値とを比較し、前記ずれ量が前記第1の閾値以上前記第2の閾値未満である場合、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定し、前記ずれ量が前記第2の閾値以上である場合、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定する判定部をさらに備え、
    前記書き込み部は、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定された場合、前記オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを前記代替セクタに書き込み、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定された場合、前記オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを前記オフトラックが発生したセクタに再び書き込むことと、予め定められた固定パターンのデータを前記オフトラックが発生したセクタに書き込むこととのいずれかを行う
    請求項1に記載の情報記録再生装置。
  5. 記磁気ヘッドの前記目標トラックからのずれの向きが既にデータが書き込まれたトラックへ近づく第1の向きとまだデータが書き込まれていないトラックに近づく第2の向きとのいずれであるのかを特定し、記ずれの向きが前記第2の向きである場合、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定し、記ずれの向きが前記第1の向きである合、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定する判定部をさらに備え、
    前記書き込み部は、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定された場合、前記オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを前記代替セクタに書き込み、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定された場合、前記オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを前記オフトラックが発生したセクタに再び書き込むことと、予め定められた固定パターンのデータを前記オフトラックが発生したセクタに書き込むこととのいずれかを行う
    請求項1に記載の情報記録再生装置。
  6. 前記書き込み部により既にデータが書き込まれたトラックのデータを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記書き込み部は、前記磁気ヘッドの前記目標トラックからのずれ量が第1の閾値以上であり且つ前記磁気ヘッドの前記目標トラックからのずれの向きが既にデータが書き込まれたトラックへ近づく第1の向きである場合、前記オフトラックが発生したセクタに対して前記第1の向きに隣接するセクタに書き込まれていたデータを前記記憶部から読み出し、前記第1の向きに隣接するセクタに書き込まれていたデータを前記目標トラック上で前記代替セクタより後ろに位置する第2の代替セクタに書き込む
    請求項1に記載の情報記録再生装置。
  7. 前記磁気ヘッドの前記目標トラックからのずれの向きが既にデータが書き込まれたトラックへ近づく第1の向きとまだデータが書き込まれていないトラックに近づく第2の向きとのいずれであるのかを特定し、前記ずれの向きが前記第2の向きである場合、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定し、前記ずれの向きが前記第1の向きである場合、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定する判定部をさらに備え、
    前記登録部は、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきでないと判定された場合、前記オフトラックが発生したセクタを再書き込み及び固定パターンの書き込みがいずれも行われない仮欠陥セクタとして前記仮欠陥セクタの位置データを登録し、前記オフトラックが発生したセクタに再びアクセスすべきであると判定された場合、前記オフトラックが発生したセクタを再書き込み及び固定パターンの書き込みの少なくとも一方が行われる本欠陥セクタとして前記本欠陥セクタの位置データを登録する
    請求項1に記載の情報記録再生装置。
  8. 前記除去処理部は、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタが前記登録された仮欠陥セクタである場合、前記登録された仮欠陥セクタに対応する代替セクタに書き込まれたデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行い、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタが前記登録された本欠陥セクタである場合、予め定められた固定パターンのデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う
    請求項7に記載の情報記録再生装置。
  9. 前記登録部は、前記オフトラックが発生したセクタとしての仮欠陥セクタの位置データと、前記オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータが書き込まれた代替セクタの位置データと、前記オフトラックが発生した際の前記磁気ヘッドの前記目標トラックからのずれ量とが対応付けられた第2の対応情報を登録し、
    前記情報記録再生装置は、前記第2の対応情報を参照してトラック間干渉成分の干渉度合いを推定する推定部をさらに備え、
    前記除去処理部は、前記第2の対応情報を参照して前記登録された仮欠陥セクタに対応する代替セクタを特定するとともに、特定された代替セクタに書き込まれたデータと前記推定された干渉度合いとを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う
    請求項1に記載の情報記録再生装置。
  10. 磁気ヘッドで磁気ディスクに情報を記録する情報記録再生方法であって、
    前記磁気ディスクにおける目標トラックに隣接するトラックに部分的に重複させながら前記目標トラックにデータを書き込む際に、前記磁気ヘッドが前記目標トラックからずれるオフトラックが発生した場合、前記オフトラックが発生したセクタに書き込むべきデータを、前記目標トラック上で前記オフトラックが発生したセクタより後ろに位置する代替セクタに書き込むことと、
    前記オフトラックが発生したセクタを仮欠陥セクタとして前記仮欠陥セクタの位置データを登録することと、
    目標トラックからデータを読み出すことと、
    前記読み出されたデータに対して前記目標トラックに隣接するトラックに書き込まれたデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行う際に、処理対象セクタに対してトラック幅方向に隣接するセクタが前記登録された仮欠陥セクタである場合、前記登録された仮欠陥セクタに対応する代替セクタに書き込まれたデータを用いてトラック間干渉成分の除去処理を行うことと、
    を備えた情報記録再生方法。
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