JP5726906B2 - ワイヤレス通信システム用のユーザ装置(ue)のトランスミッタにおいてキュービックメトリック計算を行う方法、およびその方法を行う装置 - Google Patents

ワイヤレス通信システム用のユーザ装置(ue)のトランスミッタにおいてキュービックメトリック計算を行う方法、およびその方法を行う装置 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤレスデジタル通信の分野に関し、特に、ワイヤレス通信システム用のユーザ装置(UE)のトランスミッタにおいてキュービックメトリック計算を行う方法、およびその方法を行う装置に関する。
昨今では、ワイヤレス通信の分野において、ワイヤレスネットワークを改善するための広範なリサーチが、世界中で行われている。ワイヤレス通信システムの第4世代(4G)に向けた最後の段階である、3GPPロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)は、ワイヤレスネットワークの容量および速度を改善することに焦点を合わせている。
ワイヤレス通信システムは、基地局(BS:base station)と、ユーザ装置(UE:User Equipment)と、を含み、このユーザ装置は、ダウンリンクで基地局から無線信号を受信するレシーバと、アップリンクで基地局に無線信号を送信するトランスミッタとからなる。
UEの無線送信チェーンは、チャネルを介して信号が送信される前に信号を増幅するための電力増幅器(PA)を含む。電力増幅器は、略一定の利得を有し、この利得は、増幅器の入力電力に対する出力の比で定義され、かつ、デシベルで測定される。
しかし、無線信号の特定の変調スキームにおいて、信号のピーク対平均電力比(PAPR:peak to average power ratio)が高い場合がある。特に、PARRは、信号の波形の測定値であり、波形の2乗平均平方根(RMS)値によって除算される波形のピーク振幅から計算される。
高いPARRは、電力増幅器の飽和をもたらすことによって、その出力信号ピークの歪みをもたらすことがある。次いで、この歪みは、増加したチャネル干渉および雑音を引き起こす。
この問題に対する既知の解決策は、いわゆる最大電力削減(MPR:Maximum Power Reduction)である。特に、MPRは、送信信号が高いピーク対平均電力比を有するときはいつでも、UEのトランスミッタが送信可能な最大平均送信電力を減少させる。
従来技術では、最大電力削減は、モード(高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA:High-Speed Uplink Packet Access)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA:High-Speed Downlink Packet Access)等)に応じて、固定された減少を適用することによって、行うことができる。
最大電力削減(MPR)を行うもう1つのやり方は、瞬間送信信号電力Txの3乗の2乗平均平方根として定義されるメトリックに従う。3GPP規格では、このメトリックは、“キュービックメトリック”と呼ばれる。
同じCM(0.5dBに四捨五入された)をもたらすパラメータの値をグループ化したソフトウェアルックアップテーブルに基づく、キュービックメトリック(CM)を推定するためのいくつかの試みが行われている。
このような解決策は、用いられるパラメータ(チャネル重み付け係数、拡散係数)の数が多く、各パラメータの範囲も大きいことから、実行不可能と思われる。
送信全体の間で、電力増幅器の過剰な歪みを避けるために、MPR、よってキュービックメトリックが、アップリンク送信の開始の前に、よって送信するデータが利用可能である際に、決定される必要がある点に問題がある。
3Gの場合、アップリンク送信は、タイムスロットに分割されるが、連続的である。各タイムスロットに対して、キュービックメトリックに影響するパラメータは、スロット境界で変更することができるが、各タイムスロットの間は一定のままである。特に、上述のパラメータは、チャネル重み付け係数、チャネル拡散係数および拡散コード(OVSF)ならびにIQマッピングを含む。
多くの場合、所与のタイムスロットで送信されるべきデータは、このタイムスロットが開始するまで、利用できない。これは、信号送信において、および最大電力削減を決定する適切な時間において、キュービックメトリックを直接測定できないことを意味する。
よって、信号送信の前に、特に高価過ぎるデータ処理を必要とせずに、キュービックメトリックを計算する必要性がある。
本発明の目的は、ユーザデータの受信の前に、実データの送信に関連する有効なキュービックメトリック計算を実現する、無線通信ネットワーク用の方法およびレシーバを提供することである。
本発明のもう1つの目的は、多すぎる電力を計算が必要としない、UEにおけるキュービックメトリックの計算の方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、より効率的な最大電力削減(MPR)方法を組み込んだユーザ装置を実現することである。
これらおよび他の目的は、基地局(BS)と通信するユーザ装置のトランスミッタにおいて最大電力削減(MPR)を行うために用いられるキュービックメトリックを計算する方法によって実現される。キュービックメトリックは、アップリンク送信を介してユーザのデータを実際に送信する前に計算される。
方法は、
− PN生成器を用いて、前記キュービックメトリック計算を行うために用いられるランダムデータを生成するステップと、
− 前記計算の結果を用いて、前記アップリンク送信の各タイムスロット向けに前記最大電力削減(MPR)を適用するステップと、を含む。
好ましくは、方法は、
− 擬似乱数(PN:Pseudorandom Number)生成器を用いることにより、少なくとも1つのランダム信号を生成するステップであって、前記ランダム信号は、実信号と等価である、ステップと、
− 生成されたランダム信号を、関連するチャネルに拡散するステップと、
− 拡散されたランダム信号を、利得係数βによって重み付けするステップと、
− 重み付けされたランダム信号を、IチャネルおよびQチャネルにマッピングするステップと、
− マッピングされたランダム信号を、複素数(複素スクランブリングコード)によってスクランブリングし、複素チップストリームを提供するステップと、
− 複素チップストリームを正規化するステップと、
− 正規化された複素チップストリームを、アップサンプリングおよびフィルタリングするステップと、
− (Vnorm RMSを計算することにより、正規化された複素チップストリームのキュービックメトリック(CM)計算を行うステップと、
を含み、(VnormRMSは、複素チップストリームの正規化された電圧波形の2乗平均平方根である。
一実施形態において、最大電力削減(MPR)は、HSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)に適用される。あるいは、最大電力削減(MPR)は、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA:High-Speed Downlink Packet Access)に適用される。
方法は、将来のロングタームエボリューション(LTE)通信システムに適合される可能性が高い。
本発明は、また、ワイヤレス通信ネットワーク向けのユーザ装置(UE)用のレシーバを実現し、レシーバは、以下の機能に基づく最大電力削減(MPR)を適用する目的でキュービックメトリック計算を行うトランスミッタを含む。
− 前記キュービックメトリック計算を行うために用いられるランダムデータを生成する、1組のPN生成器、および
− 前記PN生成器によって生成されたランダムデータを受信し、基地局への実際のデータの送信のための次のタイムスロットで用いられる前記ランダムデータに対してキュービックメトリック計算を行う、キュービックメトリック計算手段。
一実施形態において、レシーバは、
− 擬似乱数(PN)生成器を用いることにより、少なくとも1つのランダム信号を生成する手段であって、前記ランダム信号は、実信号と等価である、手段と、
− 生成されたランダム信号を、関連するチャネルに拡散する手段と、
− 拡散されたランダム信号を、利得係数βによって重み付けする手段と、
− 重み付けされたランダム信号を、IチャネルおよびQチャネルにマッピングする手段と、
− マッピングされたランダム信号を、複素数(複素スクランブリングコード)によってスクランブリングし、複素チップストリームを提供する手段と、
− 複素チップストリームを正規化する手段と、
− 正規化された複素チップストリームを、アップサンプリングおよびフィルタリングする手段と、
− (Vnorm RMSを計算することにより、正規化された複素チップストリームのキュービックメトリック(CM)計算を行う手段と、
を特に含み、(VnormRMSは、複素チップストリームの正規化された電圧波形の2乗平均平方根である。
レシーバは、ワイヤレス電気通信ネットワーク向けのユーザ装置の設計に、特に適合される。
本発明の1つまたは複数の実施形態の他の特徴は、添付の図面と併せて読まれた場合に、以下の詳細な実施形態を参照することにより、最良に理解される。
一実施形態におけるキュービックメトリックの計算に用いられる様々なパラメータを特に示す図。 キュービックメトリックを計算する方法の一実施形態を示す図。 図2の方法を行うために適したアーキテクチャの一実施形態を示す図。 拡散係数およびコードを示す表。 IQマッピングを示す表。 乗算およびRRCフィルタリングの構造を示す図。 キュービックメトリック計算で行われる最後のステップを示す図。
図3〜図7と組み合わせて、図2を参照し、ユーザ装置(UE)と基地局(BS)との間のアップリンクでの信号送信のためにキュービックメトリック計算を行う方法の好適な実施形態を説明する。CM計算は、信号送信の各タイムスロット向けの最大電力削減(MPR)を行うために、信号送信の各タイムスロットが開始する前に行われる。
信号送信の各タイムスロット向けにMPRを行う理由は、UEの電力増幅器の飽和を防止するために、各タイムスロット向けのUEの送信電力を制御することにある。
最大電力削減(MPR)は、HSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)、および/または高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/またはロングタームエボリューション(LTE)に適用される。特にrel99では、MPRは常にゼロである。
本発明の好適な実施形態において、図3に示されている8つの通信チャネル、すなわち、専用物理制御チャネル12(DPCCH)、専用物理データチャネル9(DPDCH)、アップリンク高速専用物理制御チャネル11(HS−DPCCH)、エンハンスド専用物理制御チャネル10(E−DPCCH)、エンハンスド専用物理制御チャネル5(E−DPDCH5)、エンハンスド専用物理制御チャネル6(E−DPDCH6)、エンハンスド専用物理制御チャネル7(E−DPDCH7)、およびエンハンスド専用物理制御チャネル8(E−DPDCH8)の8つの通信チャネルを有する。
方法のステップ110において、少なくとも1つの擬似乱数(PN)生成器によって、ランダム信号(またはデータ)が生成される。ランダム信号は、UEとBSの間で送信される実信号に関する、キュービックメトリックが計算されるべき統計的な等価パラメータを示すために生成される。
上述の実信号は、各タイムスロットの開始の直前に利用可能であり、よって、キュービックメトリック計算で用いるには遅すぎる。しかし、十分なサンプルにわたって計算が行われ、かつ、チャネルごとのデータが互いに相関していない場合には、以降で引き起こされる拡散ステップおよびスクランブリングステップは、信号を十分にランダム化し、これにより、キュービックメトリックを含む統計が、データ非依存となる。このようにして、ランダム信号は、キュービックメトリック計算を実現するために、実信号を置換することができる。
好ましくは、図3で示されるように、4つのPN生成器1−4を用いて、ランダム信号が供給される。PN生成器は、ベースバンド送信(BBTX:Base Band Transmit)で用いられるスクランブルコード生成器と同一である。
PN生成器は、4つの異なる長いスクランブリングコードを生成するように構成される。
特に、PN生成器1は、第1のスクランブリングコード(コード番号1)により構成され、かつ、DPCCHチャネルおよびHS−DPCCHチャネル(3.84Mbpsで動作するチャネル)向けのダミー信号を供給する。PN生成器2は、第2のスクランブリングコード(コード番号2)により構成され、かつ、E−DPCCHチャネルおよびDPDCHチャネル向けのダミー信号を供給する。PN生成器3は、第3のスクランブリングコード(コード番号3)により構成され、かつ、E−DPDCH5およびE−DPDCH6向けのダミー信号を供給し、一方で、PN生成器4は、第4のスクランブリングコード(コード番号4)により構成され、かつ、E−DPDCH7およびE−DPDCH8向けのダミー信号を供給する。
PN生成器のクロッキングは、任意の速度で行うことができる。好ましくは、全ての生成器は、チップ速度よりも高い速度、例えば4倍のチップ速度(15.36MHz)、でクロッキングされ、かつ、各サイクルで2つの1ビット出力値を生成する。特に、各PN生成器を用いて、2チャネル向けのランダム信号を供給することができ、また、4つの生成器は、8つのアップリンクチャネルの全てをサポートする必要がある。
PN生成器によって生成されたランダム信号を表す出力ビットストリームが、ランダム信号−チップ速度、すなわちSF、でサンプリングされ、かつ、保持されるが、ここでSFは、それぞれの関連するチャネルi向けの拡散因数である。
ステップ120において、方法は、PN生成器によって生成されたランダム信号の8チャネルへの拡散を開始する。特に、図3に示される8つの直接シーケンス−拡散スペクトル(DS−SS:Direct Sequence-Spread Spectrum)変調器13−20を用いて、ランダム信号を8チャネルに拡散する。
DS−SS変調器13−20のそれぞれは、拡散係数と、OVSF生成器21−28により供給される直交可変拡散係数(OVSF:Orthogonal Variable Spreading Factor)コードとを用いる。図3に示されるように、チャネルDPCCH12と、チャネルHS−DPCCH11と、チャネルE−DPCCH10とは、それぞれ、OVSF kと、拡散係数SFとを有する。また、チャネルDPDCH9は、拡散係数SFと、OVSF kとを有し、一方、チャネルE−DPDCH5−8は、拡散係数SFed5−8と、OVSF ked5−8とを有する。
全てのDS−SS変調器13−20は、PN生成器1−4のチップ速度と同様に、4倍のチップ速度(15.36MHz)でクロッキングされる。また、DS−SS変調器13−20によって行われる変調は、BBTXにおける有用データに対して行われるものと等価である。
図4は、8チャネルそれぞれ向けの、拡散係数および直交可変拡散係数(OVSF)コードを示している。
ステップ130において、方法は、利得係数による拡散ダミー信号の加重を開始するが、この利得係数は、DPCCH12および物理ランダムアクセスチャネルメッセージの制御部向けの利得係数β、DPDCH9およびPRACHメッセージのデータ部向けのβ、HS−DPCCH11向けのβHS、E−DPCCH10向けのβEC、ならびにE−DPDCH5−8向けのβED5−8である。
重み付けは、BBTXでの有用データに適用される特定の重み付け方法と等価であり、かつ、重み付けユニット33−40によって行われる。また、チャネルが無効化される場合、その利得係数は、ゼロに設定されるべきである。
ステップ140において、方法は、重み付けされたランダム信号を含むチャネルの、I合成器29および/またはQ合成器30へのマッピングと、他の同様にマッピングされたチャネルの他の同様にマッピングされた信号とランダム信号の合成とを開始する。
図3に示すように、チャネルE−DPDCH7およびチャネルE−DPDCH8は、DPDCHまたはHS−DPCCHが有効化されているか否かに応じて、I合成器29またはQ合成器30に対してマッピングすることができる。全ての他のチャネルは、固定マッピングを有する。
図5は、通信システムの8チャネル5−12の全てに対する、IQマッピングを示す。
I合成器29およびQ合成器30にマッピングされたチャネルは、共に合計される。出力において、好ましくは、IQマッピングされたランダム信号I+jQが、I合成器およびQ合成器の両方に対して、14ビットでコード化される。
ステップ150において、方法は、スクランブリングユニット31において、複素スクランブリングコードS=SI+jSQを適用することにより、IQマッピングされたランダム信号I+jQのスクランブリングを開始する。スクランブリングコードSは、スクランブリングコード生成器32によって供給される。この方法の出力は、実信号と同じ集合を有する複素チップストリームである。
スクランブリングユニット31によって行われるスクランブリングは、ベースバンド送信(BBTX)から受信され、かつ、アップリンクを介して送信される実データに対して行われるものと等価である。具体的には、ハードウェアにおいて、いわゆるLONGコードに対応するようにスクランブリングコードタイプが固定され、かつ、スクランブリングコード番号は、0に設定される。スクランブリングユニットは、PN生成器チップ速度と同様に、4倍のチップ速度(15.36MHz)でクロッキングされる。
ステップ160において、チャネル重み付け構成に依存しない一定の2乗平均平方根(RMS:Root Mean Square)レベルを得るために、複素チップストリームを正規化する。
これは、プログラマブル係数Kと複素チップストリームを乗算することにより行われる。Kは、ソフトウェアにおいて、実信号と同じ方法で、重み付け係数から計算される。
複素チップストリームは、I合成器29およびQ合成器30向けに、1つの2つの乗算器によって乗算される。
ステップ170において、図6に示すように、複素チップストリームは、それぞれ、チャネルIおよびチャネルQ向けに、乗算器41および42を用いてアップサンプリングされる。好ましくは、複素チップストリームは、4でアップサンプリングされる。
アップサンプリング後に、複素チップストリームは、ルートレイズドコサイン(RRC:Root Raised Cosine)補間およびパルス成形フィルタにより、フィルタリングされる。個別かつ同じRRCフィルタ43および44が、それぞれ、IチャネルおよびQチャネル向けに用いられ、一方で、フィルタ係数は、実信号のRRCフィルタと同じである。RRCフィルタリングの出力は、後続のキュービックメトリック計算ステップで用いられるI’チャネルおよびQ’チャネルである。
フィルタは、16倍のチップ速度(61.44MHz)でクロッキングされるが、このチップ速度は、PN生成器チップ速度の4倍である。好ましくは、フィルタ出力は、14ビットまで切り捨てられ、次いで12ビットに飽和する。
ステップ180において、複素チップストリーム向けのキュービックメトリック(CM)計算が行われる。図7に示すように、CM計算は、最初に、RRCフィルタリングから生じたI’チャネルおよびQ’チャネルを2乗および合計して、(Vnorm RMSを計算することを含む。
ここで、(VnormRMSは、複素チップストリームの正規化された電圧波形の2乗平均平方根である。
I’チャネルおよびQ’チャネルの2乗は、それぞれ、ユニット51および52によって行われ、一方で、2乗されたI’チャネルおよびQ’チャネルの合計は、ユニット53によって行われる。好ましくは、図7において、2乗されたI’ チャネルおよびQ’チャネルの出力は、22ビットでコード化できるように、符号を含んでいない。
合計の後に、2乗され合計されたI’チャネルおよびQ’チャネルが、ユニット54を用いて3乗される。
最後に、I’チャネルおよびQ’チャネルの3乗の出力が、16ビットまでに切り捨てられ、I’チャネルおよびQ’チャネルが平均化される。好ましくは、平均化する間、最大の累積は、1スロット期間(2560*4個のサンプル)、すなわち、30ビットでの出力である。これは、次いで、1/4Nで乗算されるが、ここで、Nは、累積長さであり、キュービックメトリック予測子レジスタの長さフィールドに応じた1536または2560チップのいずれかに設定される。
累積が終わると、乗算器の出力は、16個の下位ビット(LSB:Least Significant Bit)である。この出力は、設計者によって要求されるように、下位ワードまたは上位ワードのいずれかにおいて、キュービックメトリック(CM)結果レジスタに書き込まれる。キュービックメトリックおよびMPR計算の残りは、ソフトウェアにおいて行われることに注意すべきである(説明されたハードウェアは、実際には、Vnorm RMSのみ計算する)。

Claims (10)

  1. 基地局(BS:base station)と通信するユーザ装置のトランスミッタにおいて最大電力削減(MPR:Maximum Power Reduction)を行うために用いられるキュービックメトリックを計算する方法であって、前記キュービックメトリック計算は、前記データのアップリンク送信の各タイムスロットの前に行われ、
    前記方法は、
    − PN生成器を用いて、前記キュービックメトリック計算を行うために用いられるランダムデータを生成するステップと、
    − 前記計算の結果を用いて、前記アップリンク送信の各タイムスロット向けに前記最大電力削減(MPR)を適用するステップと、
    を含むことを特徴とする方法
  2. − 擬似乱数(PN:Pseudorandom Number)生成器を用いることにより、少なくとも1つのランダム信号を生成するステップであって、前記ランダム信号は、実信号と等価である、ステップ(110)と、
    − 生成された前記ランダム信号を、関連するチャネルに拡散するステップ(120)と、
    − 拡散された前記ランダム信号を、利得係数βによって重み付けするステップ(130)と、
    − 重み付けされた前記ランダム信号を、IチャネルおよびQチャネルにマッピングするステップ(140)と、
    − マッピングされた前記ランダム信号を、複素数(複素スクランブリングコード)(complex(valued scrambling code))によってスクランブリングし、複素チップストリームを提供するステップ(150)と、
    − 前記複素チップストリームを正規化するステップ(160)と、
    − 正規化された前記複素チップストリームを、アップサンプリングおよびフィルタリングするステップ(170)と、
    − (Vnorm RMSを計算することにより、正規化された前記複素チップストリームのキュービックメトリック(CM)計算を行うステップ(180)と、
    を含み、(VnormRMSは、前記複素チップストリームの正規化された電圧波形の2乗平均平方根である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法
  3. 最大電力削減(MPR)は、HSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)に適用される、ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法
  4. 最大電力削減(MPR)は、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA:High-Speed Downlink Packet Access)に適用される、ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法
  5. 最大電力削減(MPR)は、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)に適用される、ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法
  6. ワイヤレス通信ネットワークにおいて基地局と通信するユーザ装置(UE)用のレシーバであって、前記レシーバは、トランスミッタを備え、前記トランスミッタは、前記トランスミッタで最大電力削減(MPR)を行うために用いられるキュービックメトリックを計算する手段を含み、前記キュービックメトリック計算は、前記データのアップリンク送信の各タイムスロットの前に行われ、
    前記トランスミッタは、
    − 前記キュービックメトリック計算を行うために用いられるランダムデータを生成する、1組のPN生成器(1−4)と、
    − 前記PN生成器によって生成された前記ランダムデータを受信し、前記基地局への実際のデータの送信のための次のタイムスロットで用いられる前記ランダムデータに対してキュービックメトリック計算を行う、キュービックメトリック計算手段と、をさらに含むことを特徴とするレシーバ。
  7. − 擬似乱数(PN)生成器を用いることにより、少なくとも1つのランダム信号を生成する手段であって、前記ランダム信号は、実信号と等価である、手段(1−4)と、
    − 生成された前記ランダム信号を、関連するチャネルに拡散する手段(13−20)と、
    − 拡散された前記ランダム信号を、利得係数βによって重み付けする手段(33−40)と、
    − 重み付けされた前記ランダム信号を、IチャネルおよびQチャネルにマッピングする手段と、
    − マッピングされた前記ランダム信号を、複素数(複素スクランブリングコード)によってスクランブリングし、複素チップストリームを提供する手段(31,32)と、
    − 前記複素チップストリームを正規化する手段と、
    − 正規化された前記複素チップストリームを、アップサンプリング(41,42)およびフィルタリング(43,44)する手段と、
    − (Vnorm RMSを計算することにより、正規化された前記複素チップストリームのキュービックメトリック(CM)計算を行う手段(51−56)と、
    をさらに備え、
    (VnormRMSは、前記複素チップストリームの正規化された電圧波形の2乗平均平方根である、ことを特徴とする請求項6に記載のレシーバ。
  8. 最大電力削減(MPR)は、HSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)に適用される、ことを特徴とする請求項6に記載のレシーバ。
  9. 最大電力削減(MPR)は、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA:High-Speed Downlink Packet Access)に適用される、ことを特徴とする請求項6に記載のレシーバ。
  10. 最大電力削減(MPR)は、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)に適用される、ことを特徴とする請求項6に記載のレシーバ。
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