JP2001308746A - 通信制御方法及び通信装置 - Google Patents

通信制御方法及び通信装置

Info

Publication number
JP2001308746A
JP2001308746A JP2000124800A JP2000124800A JP2001308746A JP 2001308746 A JP2001308746 A JP 2001308746A JP 2000124800 A JP2000124800 A JP 2000124800A JP 2000124800 A JP2000124800 A JP 2000124800A JP 2001308746 A JP2001308746 A JP 2001308746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission rate
channel
communication
coefficient
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000124800A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuto Niwano
和人 庭野
Mitsuru Mochizuki
満 望月
Shinjiro Fukuyama
進二郎 福山
Koichi Shimizu
浩一 清水
Yuji Kakehi
勇次 掛樋
Hiroaki Nagano
弘明 永野
Yoshiaki Matsunami
由哲 松波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000124800A priority Critical patent/JP2001308746A/ja
Publication of JP2001308746A publication Critical patent/JP2001308746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャネルの伝送速度に応じて直交変調器の入
力信号に係数を乗じる通信装置では、制御が複雑なため
に回路規模が大きくなり、変調波形が劣化するという課
題があった。 【解決手段】 伝送速度制御部1は、入力された識別信
号に基づき使用する通信サービスまたは通信データ種別
を識別して1つ以上の伝送速度が設定可能な各チャネル
の最大伝送速度を決定し、各チャネルの伝送速度を最大
伝送速度に変更し、最大伝送速度に対応する係数すなわ
ちゲインファクタβを各チャネルの係数乗算器4,5に
設定するとともに、最大伝送速度情報を送信電力制御部
10へ送出する。送信電力制御部10はこれに応じて可
変ゲイン増幅器9のゲインを調節して変調信号の送信電
力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チャネル多重通
信方式においてチャネルの伝送速度が時間的に変化する
のに応じてチャネルの信号に乗じる係数を変えることに
よりチャネル毎の送信電力を変更可能な通信制御方法お
よび通信装置、特にスペクトル拡散技術を用いたCDM
A(符号分割多重接続)方式における通信制御方法およ
び通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は一般的な直交変調器を用いて、ス
ペクトル拡散したデータチャネル信号と制御チャネル信
号とをI/Q多重で変調して送信する従来の通信装置の
送信機の一例の構成を示すブロック図である。図におい
て、20は入力されたデータチャネル信号(シンボル)
のスペクトルをデータチャネル用スペクトル拡散符号
(PNd)を用いて拡散するデータチャネル用のスペク
トル拡散部(SS)、30は入力された制御チャネル信
号(シンボル)のスペクトルを制御チャネル用スペクト
ル拡散符号(PNc)を用いて拡散する制御チャネル用
のスペクトル拡散部(SS)、60はスペクトル拡散部
20の出力を帯域制限フィルタリング(波形整形)する
帯域制限フィルタであるナイキストフィルタ(NY
Q)、70はスペクトル拡散部30の出力を帯域制限フ
ィルタリング(波形整形)する帯域制限フィルタである
ナイキストフィルタ(NYQ)、80は帯域制限フィル
タリングされたデータチャネル信号および制御チャネル
信号を直交変調してデータチャネル信号および制御チャ
ネル信号がI/Q多重された変調信号を生成する直交変
調器(QMOD)、90は直交変調器80からの変調信
号を所望の送信電力レベルまで増幅する可変ゲイン増幅
器(Variable Gain Amplifier:VGA)、100は可
変ゲイン増幅器90が所望の送信電力レベルの変調信号
を出力するようにそのゲインを調節すべくゲイン制御信
号を可変ゲイン増幅器90へ出力する送信電力制御部で
ある。
【0003】次に動作について説明する。以上のように
構成された従来の通信装置の送信機では、データチャネ
ル用のスペクトル拡散部20が、まず、入力されたデー
タチャネル信号(シンボル)のスペクトルをそのチャネ
ルの情報(シンボル)伝送速度(以下では単に伝送速度
と称する)より速い速度のデータチャネル用スペクトル
拡散符号(PNd)を用いて拡散する。同様に、制御チ
ャネル用のスペクトル拡散部30は、制御チャネル信号
(シンボル)をその伝送速度より速い速度の制御チャネ
ル用スペクトル拡散符号(PNc)を用いて拡散する。
【0004】拡散後の伝送を実行する上での単位時間は
シンボル単位の伝送の単位時間ではなく、拡散符号の速
度で決まるチップ(chip)単位の伝送の単位時間と
なり1チップあたりの時間は1シンボルあたりの時間よ
り短くなり、このときチップの速度とシンボルの速度の
比は拡散率と呼ばれる。
【0005】拡散された各チャネルの信号は、各々帯域
制限フィルタであるナイキストフィルタ60,70でそ
れぞれ帯域制限フィルタリング(波形整形)される。ナ
イキストフィルタ60,70としては、一般的にナイキ
スト特性の平方根特性を有するルート・ナイキストフィ
ルタが用いられる。各チャネルの信号に対するナイキス
トフィルタは変調装置及び復調装置(図示しない)の両
方に実装され、その両者を合成した特性によりナイキス
ト特性を実現することが多い。
【0006】ナイキストフィルタ60,70の出力信号
は、それぞれI/Q入力信号として直交変調器80に入
力される。直交変調器80は、スペクトル拡散されさら
に帯域制限フィルタリング(波形整形)されたデータチ
ャネル信号および制御チャネル信号を直交変調すること
により、データチャネル信号と制御チャネル信号とがI
/Q多重された変調信号を生成する。
【0007】可変ゲイン増幅器90は、送信電力制御部
100からのゲイン制御信号に従い直交変調器80から
の変調信号を所望の送信電力レベルまで増幅する。増幅
された変調信号は例えばアンテナ(図示しない)を介し
て無線送信される。
【0008】送信電力制御部100は、必要な送信電力
に対応する値を有するゲイン制御信号を生成し、可変ゲ
イン増幅器90へ送出し可変ゲイン増幅器90が変調信
号を所望の送信電力レベルまで増幅するようにそのゲイ
ンを調節する。
【0009】ところで、現在普及しているCDMA方式
の通信装置(CDMAoneと呼ばれるもので、米国規
格IS−95などに準拠している)では、情報(シンボ
ル)の伝送速度は一定であり情報量が少ない場合は送信
停止を行なう。また、チップ(chip)の速度は規格
で決定されており一定である。
【0010】また、ナイキストフィルタ60,70の入
力は一般にデジタルデータ(データシンボルである0又
は1に対応しており、回路実装的には例えば電圧1Vま
たは−1Vの信号)であり、ナイキストフィルタ60,
70は線形加算回路であるので、フィルタ応答出力信号
レベルは一定となる。従って、直交変調器80のI/Q
入力信号レベルも一定となる。この結果、直交変調器8
0の出力レベルも一定であるので、上記のように、送信
電力制御部100を用いて必要な送信電力値を唯一のパ
ラメータとして可変ゲイン増幅器90のゲインを調節す
ることにより、通信装置の出力電力を制御することが可
能である。
【0011】一方、現在その規格仕様が標準化団体3G
PP(3rd. Generation Partnership Project:インタ
ーネットアドレスhttp://www.3gpp.org 参照)において
検討されている広帯域CDMA(W−CDMA:Wideba
nd CDMA)方式においては、情報(シンボル)の伝送速度
そのものを可変にすることが可能となっている。チャネ
ルの情報(シンボル)の伝送速度を変化させた場合に
は、その1情報(シンボル)あたりの必要な「エネルギ
ー対雑音比(Es/No)」を保つためにはチャネルの
伝送速度に応じてそのチャネルの電力を変化させる必要
がある。このため、データチャネル信号および制御チャ
ネル信号の各送信電力及びチャネル間の送信電力比を変
化させる必要から、各チャネルの信号の振幅(従って送
信電力)を可変とする係数としてゲインファクタβが上
記標準化団体3GPPの規格書番号TS25.211に
導入されている。このゲインファクタβの値としては0
から1まで1/15ステップで与えられている。
【0012】さらに、W−CDMA方式では、チャネル
の伝送速度は時間的に変化可能となっており、従ってゲ
インファクタβも時間的に変化させることになる。
【0013】図5は3GPP規格文書TS25.213
に示されるゲインファクタの挿入位置に基づき、ゲイン
ファクタをデータチャネル信号および制御チャネル信号
に乗じる2つの係数乗算器を設けた従来の通信装置の送
信機の構成を示すブロック図である。図において、図4
に示すものと同一の符号は上記従来の送信機と同一の構
成要素を示しており、以下ではその説明を省略する。図
5において、βd1およびβd2は、データチャネル信
号の振幅を可変とすべく、データチャネル信号に乗じら
れるゲインファクタ、βc1およびβc2は、制御チャ
ネル信号の振幅を可変とすべく、制御チャネル信号に乗
じられるゲインファクタであり、各々の時間変化の前後
関係を示すために各々添字をつけβd1、βd2、βc
1、βc2としている。また、図5において、40はデ
ータチャネル用のスペクトル拡散部20によりスペクト
ルが拡散されたデータチャネル信号にゲインファクタβ
d1またはβd2を乗じるデータチャネル用の係数乗算
器、50は制御チャネル用のスペクトル拡散部30によ
りスペクトルが拡散された制御チャネル信号にゲインフ
ァクタβc1またはβc2を乗じる制御チャネル用の係
数乗算器、110はデータチャネル用のゲインファクタ
βdと制御チャネル用のゲインファクタβcの組合せに
応じて可変ゲイン増幅器90のゲインを調節する送信電
力制御部である。
【0014】次に動作について説明する。係数乗算器4
0は、スペクトルが拡散されたデータチャネル信号にゲ
インファクタβd1(時間変化後はβd2)を乗じる。
同様に、係数乗算器50は、スペクトルが拡散された制
御チャネル信号にゲインファクタβc1(時間変化によ
りβc2)を乗じる。このように、各チャネルの信号に
乗じられる係数であるゲインファクタは、各チャネルの
伝送速度よりも高速なスペクトル拡散符号(PNdまた
はPNc)でスペクトル拡散された後のブロックである
各係数乗算器40または50において設定する必要があ
るので、ゲインファクタは、伝送速度の変化の時間精度
に等しいシンボル時間に比べて高精度なチップ時間単位
で設定される。
【0015】制御チャネルの情報(シンボル)の伝送速
度を低速で一定とし、データチャネルの情報(シンボ
ル)の伝送速度が変化した場合を想定し、このような場
合のchipとシンボルとチャネル電力の関係を図6に
示す。図6において、最上段はchipの時間経過を、
2段目は制御チャネルのシンボルとチャネル電力の時間
経過を、3,4段目はデータチャネルの情報(シンボ
ル)の伝送速度が低速と高速の場合における、データチ
ャネルのシンボルとチャネル電力の時間経過を示してい
る。なお、2から4段目の縦軸は送信電力(Power)を示
している。
【0016】図6に示すように、chipの速度は伝送
速度に関係なく伝送速度より大きな一定値に規定されて
いるので時間変化はない。また、制御チャネルの伝送速
度はchip速度に比べて低速であるので、4chip
に対し1シンボル(bitC1、bit C2、…)が
占めることになる。図6に示す場合、拡散率は4とな
る。通信に必要な1シンボルあたりのエネルギーは通信
環境によって一意に定まるので、1シンボルあたりの時
間が長い場合には送信電力レベルは低くてよい。従っ
て、制御チャネルの送信電力レベルは低くてよいので、
スペクトルが拡散された制御チャネル信号に乗じられる
ゲインファクタβc1(時間変化後はβc2)を小さい
値に設定する。なお、制御チャネルの伝送速度は一定で
あるので、βc2=βc1である。
【0017】データチャネルの伝送速度が低い場合、例
えば、図6の3段目に示すように、制御チャネルと同じ
伝送速度に設定されている場合には、同様に4chip
に対し1シンボル(bit D1、bit D2、…)が
占めている。この後、データチャネルの伝送速度が高速
になり、例えば、図6に示すように、拡散率が2とな
り、2chipに対し1シンボルが占めるような場合に
は、拡散率の4から2への低下に応じて、ゲインファク
タをβd1からβd2へと増大させ制御チャネルの送信
電力レベルを2倍にして送信することにより通信に必要
な1シンボルあたりのエネルギーを確保することにな
る。
【0018】なお、各チャネルに対するゲインファクタ
βの変化は、チャネル毎の電力を変えると同時に、チャ
ネル間の相対電力比も変化させることになる。
【0019】ところで、各チャネルの情報(シンボル)
の伝送速度に対応したゲインファクタβの値に応じて直
交変調器80の入力レベルは変化するので、これに応じ
て直交変調器80の出力レベルも変化することになる。
この結果、可変ゲイン増幅器90は、入力レベルに応じ
て変化するレベルを持った変調信号を送出することにな
る。従って、可変ゲイン増幅器90から出力される変調
信号をある一定レベルの送信電力(例えば最大出力電力
値)に維持するためには、直交変調器80の入力レベル
(又は出力レベル)と送信機の所望の送信電力レベルの
組合せに応じた制御が必要となる。すなわち、直交変調
器80の入力レベルまたは出力レベル(各チャネルのゲ
インファクタの可能な値の数だけ変化する)と所望の送
信出力レベルの組合せ(従って、データチャネル用のゲ
インファクタβdと制御チャネル用のゲインファクタβ
cの組合せ)に応じて可変ゲイン増幅器90のゲインを
調節する必要があり、このため、可変ゲイン増幅器90
のゲインを調節するために使用される制御パラメータが
増加する。
【0020】しかしながら、各チャネル用のゲインファ
クタβの値は前記のように0から1まで変化するうえ
に、伝送速度の変化(W−CDMA規格では10ms毎
に可能)に応じて変化するので、時間変化前後の値(β
d1およびβd2とβc1およびβc2)が必要とな
り、所望の送信電力レベル値と合わせて制御パラメータ
は5つに増加するので組合せの数は膨大なものになるこ
とがわかる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の通信装置は以上
のように構成されているので、直交変調器80の出力レ
ベル(即ち可変ゲイン増幅器90の入力レベル)が各チ
ャネルのゲインファクタの値の変化に伴い変動し、ある
所望の送信電力レベルの出力を得るためには、直交変調
器80の入力レベルまたは出力レベル(各チャネルのゲ
インファクタの可能な値の数だけ変化する)と所望の送
信出力レベルの組み合わせに応じた可変ゲイン増幅器9
0のゲイン制御(場合分けや制御テーブル)が必要にな
り、このため、送信電力制御部110の制御が複雑とな
り、回路規模が大きくなるという課題があった。
【0022】また、ゲインファクタの設定値の時間変化
によっては送信電力レベルの大幅な変化が必要であり、
大きなダイナミックレンジが必要であるが、一般に可変
ゲイン増幅器90は最も歪みが発生しやすい最大出力電
力に対応して設計されており、それ故その消費電流が大
きいので送信電力のダイナミックレンジを大きくすると
可変ゲイン増幅器90の能力を無駄にしてしまうという
課題がある。
【0023】さらに、可変ゲイン増幅器90自体の遅延
時間により入力と出力で検出時間に差が出るため、その
制御遅延差に起因する過渡的なゲインの急激な変動から
変調出力波形に大きな歪みが発生してしまうという課題
もあった。
【0024】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、チャネルの情報(シンボル)の伝
送速度の変化に伴いそのチャネルの信号にゲインファク
タを乗じて上記チャネルの送信電力を変化させる送信電
力制御を容易に実行できる通信制御方法および通信装置
を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明に係る通信制御
方法は、使用する通信サービスまたは通信データ種別に
ついてチャネルの情報の最大伝送速度および該最大伝送
速度に対応する係数を設定し、上記チャネルの伝送速度
が上記最大伝送速度になるように制御するとともに上記
チャネルの信号に上記係数を乗じ、上記最大伝送速度に
応じた送信電力制御を行うものである。
【0026】この発明に係る通信制御方法は、2つの通
信装置間で通信を行う場合、一方の通信装置が使用する
通信サービスまたは通信データ種別に応じて設定した最
大伝送速度に関する情報を通信相手の他の通信装置に送
信することにより、該他の通信装置に上記最大伝送速度
に応じた送信電力制御を行わせるものである。
【0027】この発明に係る通信装置は、通信サービス
または通信データ種別を識別して、複数の伝送速度が設
定可能なチャネルについて、上記通信サービスまたは上
記通信データ種別に基づき最大伝送速度および該最大伝
送速度に対応する係数を設定する係数設定手段と、上記
チャネルの情報の伝送速度を上記最大伝送速度になるよ
うに制御する伝送速度制御手段と、上記伝送速度制御手
段により伝送速度が制御された上記チャネルの信号に上
記係数を乗じる係数乗算手段と、上記最大伝送速度に応
じて送信電力を制御する送信電力制御手段とを備えたも
のである。
【0028】この発明に係る通信装置は、使用する通信
サービスまたは通信データ種別について複数の伝送速度
が設定可能なチャネルの伝送速度の最大値すなわち最大
伝送速度を示す信号を受信し、該最大伝送速度に対応す
る係数を設定する係数設定手段と、上記チャネルの情報
の伝送速度を上記最大伝送速度になるように制御する伝
送速度制御手段と、上記伝送速度制御手段により伝送速
度が制御された上記チャネルの信号に上記係数を乗じる
係数乗算手段と、上記最大伝送速度に応じて送信電力を
制御する送信電力制御手段とを備えたものである。
【0029】この発明に係る通信装置は、チャネルの信
号のスペクトルを拡散するスペクトラム拡散手段を備え
たものである。
【0030】この発明に係る通信装置は、伝送速度制御
手段が、複数の伝送速度が設定可能なチャネルの信号に
ついて、同一の送信データを少なくとも2回繰り返し送
信するものである。
【0031】この発明に係る通信装置は、伝送速度制御
手段が、送信電力を変化させずに複数の伝送速度が設定
可能なチャネルの信号の伝送速度を制御するものであ
る。
【0032】この発明に係る通信装置は、伝送速度制御
手段が、複数の伝送速度が設定可能なチャネルの信号に
ついて、1シンボル当たりの時間を短縮するとともに空
いた分の時間の間送信を停止するものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による通
信制御方法を実現する通信装置の構成を示すブロック図
であり、図において、1は入力される識別信号に基づき
使用する通信サービスまたは通信データ種別を識別し、
複数の伝送速度が設定可能なデータチャネルおよび制御
チャネルについて、上記通信サービスまたは上記通信デ
ータ種別に基づき情報の伝送速度の最大値すなわち最大
伝送速度をそれぞれ決定し、最大伝送速度に対応したデ
ータチャネルおよび制御チャネルの係数すなわちゲイン
ファクタβdm、βcmを係数乗算器(係数乗算手段)
4,5に設定するためにデータチャネル用ゲインファク
タ設定信号および制御チャネル用ゲインファクタ設定信
号を係数乗算器4,5へそれぞれ送出し、各チャネルの
伝送速度が上記最大伝送速度になるように伝送速度を変
更すべく、各チャネルについてシンボル単位で送信する
情報量を変化させる伝送速度制御部(係数設定手段およ
び伝送速度制御手段)、2は伝送速度制御部1により伝
送速度制御されたデータチャネル信号(シンボル)のス
ペクトルをデータチャネル用スペクトル拡散符号(PN
d)を用いて拡散するデータチャネル用のスペクトル拡
散部(SS、スペクトル拡散手段)、3は伝送速度制御
部1により伝送速度制御された制御チャネル信号(シン
ボル)のスペクトルを制御チャネル用スペクトル拡散符
号(PNc)を用いて拡散する制御チャネル用のスペク
トル拡散部(SS、スペクトル拡散手段)である。係数
乗算器4は、データチャネル用のスペクトル拡散部2に
よりスペクトルが拡散されたデータチャネル信号に、伝
送速度制御部1からのデータチャネル用ゲインファクタ
設定信号に従いゲインファクタβdmを乗じるデータチ
ャネル用のものであり、係数乗算器5は制御チャネル用
のスペクトル拡散部3によりスペクトルが拡散された制
御チャネル信号に、伝送速度制御部1からの制御チャネ
ル用ゲインファクタ設定信号に従いゲインファクタβc
mを乗じる制御チャネル用のものである。
【0034】また、6は係数乗算器4の出力を帯域制限
フィルタリング(波形整形)する帯域制限フィルタであ
るナイキストフィルタ(NYQ)、7は係数乗算器5の
出力を帯域制限フィルタリング(波形整形)する帯域制
限フィルタであるナイキストフィルタ(NYQ)、8は
伝送速度制御され、スペクトル拡散され、ゲインファク
タが乗じられ、さらに帯域制限フィルタリングされたデ
ータチャネル信号および制御チャネル信号を直交変調し
てデータチャネル信号および制御チャネル信号がI/Q
多重された変調信号を生成する直交変調器(QMO
D)、9は直交変調器8からの変調信号を所望の送信電
力レベルまで増幅する可変ゲイン増幅器(VGA)、1
0は可変ゲイン増幅器9が所望の送信電力レベルの変調
信号を出力するように、伝送速度制御部1からの最大伝
送速度情報に従い可変ゲイン増幅器9のゲインを調節す
べくゲイン制御信号を可変ゲイン増幅器9へ出力する送
信電力制御部(送信電力制御手段)である。
【0035】次に動作について説明する。以上のように
構成されたこの実施の形態1による通信装置では、ま
ず、データチャネル信号(シンボル)、制御チャネル信
号(シンボル)および識別信号が伝送速度制御部1に入
力される。伝送速度制御部1は、受信した識別信号に基
づき使用する通信サービスまたは通信データ種別を識別
し、複数の伝送速度が設定可能なデータチャネルおよび
制御チャネルについて、上記通信サービスまたは上記通
信データ種別に基づき情報の伝送速度の最大値すなわち
最大伝送速度をそれぞれ決定する。伝送速度制御部1
は、さらに、最大伝送速度に対応したデータチャネルお
よび制御チャネルのゲインファクタβdm、βcmを係
数乗算器4,5にそれぞれ設定すべく、βdm、βcm
をそれぞれ示すデータチャネル用ゲインファクタ設定信
号および制御チャネル用ゲインファクタ設定信号を係数
乗算器4,5へそれぞれ送出する。また、伝送速度制御
部1は、上記最大伝送速度を示す最大伝送速度情報を送
信電力制御部10へ送出する。伝送速度制御部1は、自
身が持っている複数の通信サービスまたは通信データ種
別とチャネル別の最大伝送速度を対応づけたテーブル等
により、最大伝送速度を決定することができる。また、
これに代わり、伝送速度制御部1が受信する識別信号が
チャネル別の最大伝送速度に関する情報を含んでいるよ
うにしてもよい。この場合、伝送速度制御部1は、上記
テーブルを持っている必要はなく、識別信号から直接最
大伝送速度を決定できる。
【0036】伝送速度制御部1は、情報(シンボル)の
伝送速度が上記最大伝送速度になるように送信する情報
量を変化させて複数の伝送速度がそれぞれ設定可能なデ
ータチャネルおよび制御チャネルの伝送速度を制御し、
各チャネルの情報をスペクトル拡散部2,3へそれぞれ
送出する。なお、伝送速度制御部1のこの動作の詳細に
ついては後述する。
【0037】次に、データチャネル用のスペクトル拡散
部2は、伝送速度制御部1により伝送速度が制御された
データチャネル信号(シンボル)のスペクトルをその伝
送速度より速い速度のデータチャネル用スペクトル拡散
符号(PNd)を用いて拡散する。同様に、制御チャネ
ル用のスペクトル拡散部3は、伝送速度制御部1により
伝送速度が制御された制御チャネル信号(シンボル)を
伝送速度より速い速度の制御チャネル用スペクトル拡散
符号(PNc)を用いて拡散する。
【0038】スペクトル拡散部2,3によりスペクトル
が拡散されたデータチャネル信号および制御チャネル信
号は、それぞれ、データチャネル用の係数乗算器4と制
御チャネル用の係数乗算器5に入力される。係数乗算器
4は、伝送速度が制御されさらにスペクトルが拡散され
たデータチャネル信号にゲインファクタβdmを乗じて
ナイキストフィルタ6へ送出する。同様に、係数乗算器
5は、伝送速度が制御されさらにスペクトルが拡散され
た制御チャネル信号にゲインファクタβcmを乗じてナ
イキストフィルタ7へ送出する。
【0039】係数乗算器4,5によりさらにゲインファ
クタβdm,βcmがそれぞれ乗じられたデータチャネ
ル信号および制御チャネル信号は、帯域制限フィルタで
あるナイキストフィルタ6,7でそれぞれ帯域制限フィ
ルタリング(波形整形)される。ナイキストフィルタ
6,7としては、一般的にナイキスト特性の平方根特性
を有するルート・ナイキストフィルタが用いられる。各
チャネルの信号に対するナイキストフィルタは変調装置
及び復調装置(図示しない)の両方に実装され、その両
者を合成した特性によりナイキスト特性を実現すること
が多い。
【0040】ナイキストフィルタ6,7の出力信号は、
それぞれI/Q入力信号として直交変調器8に入力され
る。直交変調器8は、伝送速度が制御され、スペクトル
拡散され、ゲインファクタが乗じられ、さらに帯域制限
フィルタリング(波形整形)されたデータチャネル信号
および制御チャネル信号を直交変調することにより、デ
ータチャネル信号と制御チャネル信号とがI/Q多重さ
れた変調信号を生成する。
【0041】可変ゲイン増幅器9は、送信電力制御部1
0からのゲイン制御信号に従い直交変調器8からの変調
信号を所望の送信電力レベルまで増幅する。増幅された
変調信号は例えばアンテナ(図示しない)を介して無線
送信される。
【0042】送信電力制御部10は、伝送速度制御部1
からの最大伝送速度情報に基づき必要な送信電力に対応
した値を有するゲイン制御信号を生成し、可変ゲイン増
幅器9へ送出し可変ゲイン増幅器9が変調信号を所望の
送信電力レベルまで増幅するようにそのゲインを調節し
て、送信電力を制御する。
【0043】次に伝送速度制御部1の動作の詳細につい
て図2を参照しながら説明する。以下では、制御チャネ
ルについては、上記従来の技術で説明した図6と同様
に、その情報(シンボル)の伝送速度が低く一定であ
り、伝送速度制御部1において伝送速度制御は行われず
送信されるものと仮定する。なお、図2では、図6に示
した制御チャネルのシンボルを省略している。また、デ
ータチャネルについては、高速時には、伝送速度制御部
1に入力する時点での速度が最大伝送速度に等しく、低
速時には、伝送速度制御部1に入力する時点での速度が
図6と同様に高速時の1/2であると仮定する。
【0044】伝送速度制御部1に入力するデータチャネ
ルの情報(シンボル)の伝送速度が低速である場合(図
2の中段)は、高速である場合(図2の最下段)と同じ
伝送速度になるように、伝送速度制御部1は一シンボル
当たりの時間を短くするとともに、一連のデータシンボ
ル単位(D1〜D6,D7〜D12,…)にデータ量を
2倍に増加させる。図2に示す例では、一シンボルは2
チップ分の時間を有している(これに対して、従来のよ
うに伝送速度を制御しない場合は、図6に示すように、
一シンボルは4チップ分の時間を有している)。図2に
示すように、伝送速度制御部1は増加させた分の一連の
シンボル(D1〜D6)は最初の一連のシンボルの後に
続けて伝送する(従ってシンボル列はD1,D2,…,
D6,D1,D2,…,D6となる)。このような一連
のシンボル(D1〜D6)の2回の繰り返しが終わる
と、次のシンボル(図2ではD7)から送信され同様な
繰り返しが行なわれる。このように、入力されたデータ
チャネルの情報(シンボル)の伝送速度が低速である場
合に、一連のシンボルの送信を時間的に離して繰り返し
てデータ量を増加すことにより、時間ダイバーシティ効
果をもたらし通信相手の通信装置の受信性能を向上させ
るという効果も奏する。なお、伝送速度が高速になった
場合は、従来と同様の動作となる。
【0045】この実施の形態1による伝送速度制御部1
はデータの伝送速度が最大伝送速度になるように、一シ
ンボル当たりの時間を短くするとともに一連のシンボル
を2回繰り返して送信するようにして送信される情報量
を変化させているが、この方法に限定されるものではな
い。例えば、繰り返された一連のシンボルにおいてシン
ボルの順番を入れ替える(インターリーブ)などの方法
が可能であり、その場合にも時間ダイバーシティ効果を
奏する。
【0046】ところで、各チャネルの入力される情報の
伝送速度が低速である場合においても、図2に示すよう
に、高速時と等しいゲインファクタが各チャネルについ
て設定されるので、高速時と同じ送信電力で送信される
ことになる。従って、この実施の形態1における低速時
の1シンボル当たりの電力は、シンボル時間が1/2に
なっても送信電力が2倍になるので、シンボルの繰り返
しによりトータルでは従来に比べて2倍になる。このこ
とは、スペクトル拡散技術として見た場合には、等価的
に拡散利得が2倍に転換されるという効果と同じであ
る。
【0047】以上のように、この実施の形態によれば、
伝送速度制御部1により、受信した識別信号に基づき通
信サービスまたは通信データ種別を識別し、複数の伝送
速度が設定可能なデータチャネルおよび制御チャネルに
ついて、上記通信サービスまたは上記通信データ種別に
基づき情報の最大伝送速度をそれぞれ決定し、最大伝送
速度に対応したデータチャネルおよび制御チャネルの係
数すなわちゲインファクタβdm、βcmを係数乗算器
4,5に設定することにより、伝送速度が低速である場
合に制御後の伝送速度と送信電力(従ってゲインファク
タ)とを高速時(最大伝送速度時)のものと同一になる
ように制御し、さらに、最大伝送速度情報を送信電力制
御部10へ送出し、送信電力制御部10はこの最大伝送
速度情報に基づき可変ゲイン増幅器9を制御している。
従って、入力される情報の伝送速度の変化にもかかわら
ず常に最大伝送速度に基づき可変ゲイン増幅器9を制御
するので、容易に送信電力制御を行うことができる上
に、可変ゲイン増幅器9の動作条件を一定に保つことが
できる効果を奏する。また、このように伝送速度の変化
にもかかわらず送信電力レベルを一定に保つことができ
る(ダイナミックレンジが不要)ので、通信サービスま
たは通信データ種別に対応した送信電力レベルのときに
最適な可変ゲイン増幅器9の消費電流を設定することで
通信時間を増加させるなどの制御が可能となるという効
果を奏する。
【0048】さらに、上記したように、伝送速度制御部
1が受信する識別信号がチャネル別の最大伝送速度に関
する情報を含んでいるようにしてもよい。例えば、この
ような伝送速度制御部1を備えた通信装置がセルラー通
信システムにおける移動無線局であり、固定無線局と通
信する場合には、通信を制御している固定無線局が移動
局の数や伝送速度を総合的に監視し、移動無線局が使用
する通信サービスまたは通信データ種別についてチャネ
ル別の最大伝送速度を移動無線局に通知して上記したよ
うなこの実施の形態1による通信制御方法を移動無線局
が実行するように制御することができる。また、逆に、
上記のような伝送速度制御部1を備えた通信装置がセル
ラー通信システムにおける固定無線局であり、固定無線
局が使用する通信サービスまたは通信データ種別につい
てチャネル別の最大伝送速度を固定無線局に通知して上
記したようなこの実施の形態1による通信制御方法を固
定無線局が実行するように制御することができる。この
ような場合、移動無線局または固定無線局である実施の
形態1による通信装置が通信状態に応じて最適な伝送制
御を行なうことができるという効果も奏する。
【0049】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
よる通信装置は、上記実施の形態1と同様に、伝送速度
制御部1が、伝送速度が低速である場合に制御後の伝送
速度と送信電力(従ってゲインファクタ)とを高速時
(最大伝送速度時)のものと同一になるように制御する
ものであるが、一連のシンボルを2回繰り返して送信す
る等して送信される情報量を変化するのではなく、1シ
ンボルあたりの時間を短縮することにより空いた分の時
間の間データ送信を停止するように構成されているもの
である。これ以外は、この実施の形態2による通信装置
は、図1に示す上記実施の形態1による通信装置と同一
の構成要素を有しているので、以下ではその説明を省略
する。
【0050】次に動作について説明する。以下では、上
記実施の形態1によるものとは異なる伝送速度制御部1
の動作についてのみ図3を参照しながら説明する。な
お、動作条件としては上記実施の形態1におけるものと
同一であるとする。
【0051】この実施の形態2による伝送速度制御部1
は、図3に示すように、データチャネルの情報(シンボ
ル)の伝送速度が低速である場合、制御後の伝送速度と
送信電力(従ってゲインファクタ)とを高速時(最大伝
送速度時)のものと同じになるように制御しているが、
1シンボルあたりの時間を短縮したことにより空いた分
の時間の間データ送信を停止している。但し、図示はし
ていないが、制御チャネルは送信されているのでその間
通信は行われている。
【0052】このように、実施の形態2によれば、送信
時間を短縮し空いた分の時間の間送信を停止しているの
で、上記実施の形態1とは異なり、時間ダイバーシティ
効果は期待できないが、送信しているときの送信電力レ
ベルは伝送速度にかかわらず一定であるので、上記実施
の形態1と同様に、可変ゲイン増幅器9のダイナミック
レンジを必要としないという効果を奏する。
【0053】また、データチャネルの送信停止期間は通
信装置のトータルの送信電力も小さいので、同一周波数
上で多数のチャネル(通信装置)が通信するCDMA通
信方式においては、他の通信装置に与える妨害を低減す
ることができる。従って、通信容量(接続できる通信装
置の数)を増加できるという効果を奏する。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、使用
する通信サービスまたは通信データ種別についてチャネ
ルの情報の最大伝送速度および該最大伝送速度に対応す
る係数を設定し、上記チャネルの伝送速度が上記最大伝
送速度になるように制御するとともに上記チャネルの信
号に上記係数を乗じ、上記最大伝送速度に応じた送信電
力制御を行うように構成したので、容易に送信電力制御
を行うことができる効果がある。さらに、最大伝送速度
に応じた送信電力制御を行うので、所望の送信電力を得
るために変調信号を増幅する可変ゲイン増幅器の動作条
件を一定に保つことができる効果がある。
【0055】この発明によれば、2つの通信装置間で通
信を行う場合、一方の通信装置が使用する通信サービス
または通信データ種別に応じて設定した最大伝送速度に
関する情報を通信相手の他の通信装置に送信することに
より、該他の通信装置に上記最大伝送速度に応じた送信
電力制御を行わせるように構成したので、上記他の通信
装置である移動無線局または固定無線局が通信状態に応
じて最適な伝送制御を行なうことができる効果がある。
【0056】この発明によれば、通信装置は、通信サー
ビスまたは通信データ種別を識別して、複数の伝送速度
が設定可能なチャネルについて、上記通信サービスまた
は上記通信データ種別に基づき最大伝送速度および該最
大伝送速度に対応する係数を設定する係数設定手段と、
上記チャネルの情報の伝送速度を上記最大伝送速度にな
るように制御する伝送速度制御手段と、上記伝送速度制
御手段により伝送速度が制御された上記チャネルの信号
に上記係数を乗じる係数乗算手段と、上記最大伝送速度
に応じて送信電力を制御する送信電力制御手段とを備え
るように構成したので、容易に送信電力制御を行うこと
ができる効果がある。さらに、送信電力制御手段は最大
伝送速度に応じた送信電力制御を行うので、送信電力制
御手段による制御のもとで所望の送信電力を得るために
変調信号を増幅する可変ゲイン増幅器の動作条件を一定
に保つことができる効果がある。
【0057】この発明によれば、通信装置は、使用する
通信サービスまたは通信データ種別について複数の伝送
速度が設定可能なチャネルの伝送速度の最大値すなわち
最大伝送速度を示す信号を受信し、該最大伝送速度に対
応する係数を設定する係数設定手段と、上記チャネルの
情報の伝送速度を上記最大伝送速度になるように制御す
る伝送速度制御手段と、上記伝送速度制御手段により伝
送速度が制御された上記チャネルの信号に上記係数を乗
じる係数乗算手段と、上記最大伝送速度に応じて送信電
力を制御する送信電力制御手段とを備えるように構成し
たので、上記通信装置である移動無線局または固定無線
局が、他の通信装置から送信される最大伝送速度を示す
信号に基づきすなわち他の通信装置からの指示に従い通
信状態に応じた最適な伝送制御を行なうことができる効
果がある。
【0058】この発明によれば、伝送速度制御手段が、
複数の伝送速度が設定可能なチャネルの信号について、
同一の送信データを少なくとも2回繰り返し送信するよ
うに構成したので、拡散利得を増大できるうえに、時間
ダイバーシティ効果をもたらす効果がある。
【0059】この発明によれば、伝送速度制御手段が、
送信電力を変化させずに複数の伝送速度が設定可能なチ
ャネルの信号の伝送速度を制御するように構成されてい
るので、伝送速度の変化にもかかわらず送信電力レベル
を一定に保つことができるので、可変ゲイン増幅器のダ
イナミックレンジを不要にするという効果がある。さら
に、通信サービスまたは通信データ種別に対応した送信
電力レベルのときに最適な可変ゲイン増幅器の消費電流
を設定することで通信時間を増加させるなどの制御が可
能となるという効果がある。
【0060】この発明によれば、伝送速度制御手段が、
複数の伝送速度が設定可能なチャネルの信号について、
1シンボル当たりの時間を短縮するとともに空いた分の
時間の間送信を停止するように構成したので、送信停止
期間は通信装置のトータルの送信電力を小さくすること
ができ、同一周波数上で多数のチャネル(通信装置)が
通信するCDMA通信方式においては、他の通信装置に
与える妨害を低減することができる効果がある。従っ
て、通信容量(接続できる通信装置の数)を増加できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による通信装置の送
信機の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による通信装置の伝
送速度制御部の動作を説明するためのタイミングチャー
ト図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による通信装置の伝
送速度制御部の動作を説明するためのタイミングチャー
ト図である。
【図4】 従来の通信装置の送信機の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】 ゲインファクタをデータチャネル信号および
制御チャネル信号にそれぞれ乗じる、従来の通信装置の
送信機の構成を示すブロック図である。
【図6】 従来の通信装置の伝送速度制御部の動作を説
明するためのタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 伝送速度制御部(係数設定手段、伝送速度制御手
段)、2,3 スペクトル拡散部(SS、スペクトル拡
散手段)、4,5 係数乗算器(係数乗算手段)、6,
7 ナイキストフィルタ(NYQ)、8 直交変調器
(QMOD)、9可変ゲイン増幅器、10 送信電力制
御部(送信電力制御手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福山 進二郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 清水 浩一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 掛樋 勇次 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 永野 弘明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松波 由哲 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA05 AA08 FE00 FF02 JE00 JF01 5K022 EE01 EE21 5K034 AA11 EE03 FF05 HH01 KK02 MM08 MM37 5K060 BB07 CC05 DD04 GG03 HH06 LL01 LL25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用する通信サービスまたは通信データ
    種別に応じて、該通信サービスまたは該通信データ種別
    についてチャネルの情報の伝送速度の最大値すなわち最
    大伝送速度を設定し、上記チャネルについて該最大伝送
    速度に対応した係数を設定し、上記チャネルの伝送速度
    が上記最大伝送速度になるように上記伝送速度を制御す
    るとともに上記チャネルの信号に設定された上記係数を
    乗じ、上記最大伝送速度に応じた送信電力制御を行うこ
    とを特徴とする通信制御方法。
  2. 【請求項2】 2つの通信装置間で通信を行う場合、一
    方の通信装置が使用する通信サービスまたは通信データ
    種別に応じて設定した最大伝送速度に関する情報を通信
    相手の他の通信装置に送信することにより、上記他の通
    信装置に上記最大伝送速度に対応した係数を設定せし
    め、チャネルの伝送速度が上記最大伝送速度になるよう
    に上記伝送速度を制御させるとともに上記チャネルの信
    号に設定された上記係数を乗じ、上記最大伝送速度に応
    じた送信電力制御を行わせる請求項1記載の通信制御方
    法。
  3. 【請求項3】 通信サービスまたは通信データ種別を識
    別して、複数の伝送速度が設定可能なチャネルについ
    て、上記通信サービスまたは上記通信データ種別に基づ
    き伝送速度の最大値すなわち最大伝送速度を決定し該最
    大伝送速度に対応する係数を設定する係数設定手段と、 上記チャネルの情報の伝送速度を上記係数設定手段によ
    り決定された上記最大伝送速度になるように制御する伝
    送速度制御手段と、 上記伝送速度制御手段により伝送速度が制御された上記
    チャネルの信号に上記係数設定手段により設定された上
    記係数を乗じる係数乗算手段と、 上記係数設定手段により決定された上記最大伝送速度に
    応じて送信電力を制御する送信電力制御手段とを備えた
    ことを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 使用する通信サービスまたは通信データ
    種別について複数の伝送速度が設定可能なチャネルの伝
    送速度の最大値すなわち最大伝送速度を示す信号を受信
    し、該最大伝送速度に対応する係数を設定する係数設定
    手段と、 上記チャネルの情報の伝送速度を上記係数設定手段によ
    り決定された上記最大伝送速度になるように制御する伝
    送速度制御手段と、 上記伝送速度制御手段により伝送速度が制御された上記
    チャネルの信号に上記係数設定手段により設定された上
    記係数を乗じる係数乗算手段と、 上記係数設定手段により決定された上記最大伝送速度に
    応じて送信電力を制御する送信電力制御手段とを備えた
    ことを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】 チャネルの信号のスペクトルを拡散する
    スペクトラム拡散手段を備えたことを特徴とする請求項
    3または請求項4に記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 伝送速度制御手段は、複数の伝送速度が
    設定可能なチャネルの信号について、同一の送信データ
    を少なくとも2回繰り返し送信することにより、係数設
    定手段により決定された最大伝送速度になるように情報
    の伝送速度を制御することを特徴とする請求項3から請
    求項5のうちのいずれか一項記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 伝送速度制御手段は、複数の伝送速度が
    設定可能なチャネルの信号について、送信電力を変化さ
    せずに、係数設定手段により決定された最大伝送速度に
    なるように情報の伝送速度を制御することを特徴とする
    請求項3から請求項6のうちのいずれか一項記載の通信
    装置。
  8. 【請求項8】 伝送速度制御手段は、複数の伝送速度が
    設定可能なチャネルの信号について、1シンボル当たり
    の時間を短縮するとともに空いた分の時間の間送信を停
    止することにより、係数設定手段により決定された最大
    伝送速度になるように情報の伝送速度を制御することを
    特徴とする請求項3から請求項5のうちのいずれか一項
    記載の通信装置。
JP2000124800A 2000-04-25 2000-04-25 通信制御方法及び通信装置 Pending JP2001308746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000124800A JP2001308746A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 通信制御方法及び通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000124800A JP2001308746A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 通信制御方法及び通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001308746A true JP2001308746A (ja) 2001-11-02

Family

ID=18634876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000124800A Pending JP2001308746A (ja) 2000-04-25 2000-04-25 通信制御方法及び通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001308746A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002152290A (ja) * 2000-11-10 2002-05-24 Nec Eng Ltd 変調度可変制御方式
WO2003065628A1 (fr) * 2002-01-29 2003-08-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Station mobile, station de base, systeme et procede de communication
WO2003067840A1 (fr) * 2002-02-05 2003-08-14 I.Den Videotronics Inc. Dispositif et procede de communication d'informations radio
WO2003085867A1 (en) * 2002-04-08 2003-10-16 Sharp Kabushiki Kaisha Radio communication system
WO2012033182A1 (ja) * 2010-09-10 2012-03-15 日本電気株式会社 送信機、制御方法、コンピュータプログラム、およびδς変調器
CN101431352B (zh) * 2007-11-05 2013-04-24 联芯科技有限公司 时分同步码分多址系统多信道幅度和增益调整方法及装置
JP2013533676A (ja) * 2010-06-11 2013-08-22 ゼットティーイー コーポレーション マルチコードチャネルの電力割当方法及び装置
KR101366040B1 (ko) 2012-03-30 2014-02-26 삼성전기주식회사 가변 WiFi송신파워를 갖는 휴대용 라우팅 장치 및 그 전력소모 감축 방법

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002152290A (ja) * 2000-11-10 2002-05-24 Nec Eng Ltd 変調度可変制御方式
JP4554800B2 (ja) * 2000-11-10 2010-09-29 Necエンジニアリング株式会社 変調度可変制御方式
US7145863B2 (en) 2002-01-29 2006-12-05 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Mobile station, base station, communication system, and communication method
US7953124B2 (en) 2002-01-29 2011-05-31 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Mobile station, base station, communication system, and communication method
US7102993B2 (en) 2002-01-29 2006-09-05 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Mobile station, base station, communication system, and communication method
US8897119B2 (en) 2002-01-29 2014-11-25 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Mobile station, base station, communication system, and communication method
US8064326B2 (en) 2002-01-29 2011-11-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Mobile station, base station, communication system, and communication method
US7289423B2 (en) 2002-01-29 2007-10-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Mobile station, base station, communication system, and communication method
US7307943B2 (en) 2002-01-29 2007-12-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Mobile station, base station, communication system, and communication method
WO2003065628A1 (fr) * 2002-01-29 2003-08-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Station mobile, station de base, systeme et procede de communication
WO2003067840A1 (fr) * 2002-02-05 2003-08-14 I.Den Videotronics Inc. Dispositif et procede de communication d'informations radio
US7359341B2 (en) 2002-04-08 2008-04-15 Sharp Kabushiki Kaisha Radio communication system
WO2003085867A1 (en) * 2002-04-08 2003-10-16 Sharp Kabushiki Kaisha Radio communication system
KR100689992B1 (ko) * 2002-04-08 2007-03-09 샤프 가부시키가이샤 무선 통신 시스템
CN101431352B (zh) * 2007-11-05 2013-04-24 联芯科技有限公司 时分同步码分多址系统多信道幅度和增益调整方法及装置
JP2013533676A (ja) * 2010-06-11 2013-08-22 ゼットティーイー コーポレーション マルチコードチャネルの電力割当方法及び装置
WO2012033182A1 (ja) * 2010-09-10 2012-03-15 日本電気株式会社 送信機、制御方法、コンピュータプログラム、およびδς変調器
US8873611B2 (en) 2010-09-10 2014-10-28 Nec Corporation Transmitter, control method, computer program and delta-sigma modulator
JP5905825B2 (ja) * 2010-09-10 2016-04-20 日本電気株式会社 送信機、制御方法、コンピュータプログラム、およびδς変調器
KR101366040B1 (ko) 2012-03-30 2014-02-26 삼성전기주식회사 가변 WiFi송신파워를 갖는 휴대용 라우팅 장치 및 그 전력소모 감축 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2005213087B2 (en) Apparatus and method for allocating OVSF codes and I/Q channels for reducing Peak-To-Average Power Ratio in transmitting data via enhanced up-link dedicated channels in WCDMA systems
EP1388937B1 (en) Adaptive RF amplifier prelimiter
EP1195034B1 (en) Power control scheme for maximizing carrier signal-to-noise ratio in multicarrier transmitters
US8995565B2 (en) Distortion control device and method
US9161321B2 (en) Method and apparatus providing signal metric for transmitter
US8462757B2 (en) Method for adjusting transmitter output power
JPH10322270A (ja) 送信電力制御装置
JP2001308746A (ja) 通信制御方法及び通信装置
US20050197066A1 (en) Non-linear distortion compensation circuit for multi-carrier transmission
JP2001308723A (ja) 通信制御方法、通信装置、および通信システム
JP5726906B2 (ja) ワイヤレス通信システム用のユーザ装置(ue)のトランスミッタにおいてキュービックメトリック計算を行う方法、およびその方法を行う装置
EP1365606A1 (en) The apparatus and method for power control in digital mobile communication system broadband multi-carrier base station
EP1500209B1 (en) Method for limiting signal and transmitter
KR100424463B1 (ko) 이동 통신 단말의 송신 장치 및 송신 장치의 전력 제어 방법
CA2756794A1 (en) Apparatus and method for allocating ovsf codes and i/q channels for reducing peak-to-average power ratio in transmitting data via enhanced up-link dedicated channels in wcdma systems
JP3836489B2 (ja) 通信方法、移動無線局、および通信システム
RU2338321C2 (ru) Устройство и способ назначения кодов окпкрс и каналов i/q для уменьшения отношения пиковой и средней мощностей при передаче данных посредством усовершенствованных выделенных каналов восходящей линии связи в системах wcdma
CN102801440B (zh) 为发射器提供信号度量的方法及装置
ZA200306451B (en) The apparatus and method for power control in digital mobile communication system broadband multi-carrier base station.
KR101015672B1 (ko) 비동기 이동통신 시스템에서 향상된 상향링크 채널을 통해데이터 전송 시 최대전력대 평균전력비 감소를 위한직교가변확산코드 코드와 직교위상 채널의 할당 방법 및장치
JPH1093531A (ja) 符号分割多重通信装置
KR20050118083A (ko) 비동기 이동통신 시스템에서 향상된 상향링크 채널을 통해데이터 전송 시 최대전력대 평균전력비 감소를 위한직교가변확산코드 코드와 직교위상 채널의 할당 방법 및장치
KR20050118064A (ko) 비동기 이동통신 시스템에서 향상된 상향링크 채널을 통해데이터 전송 시 최대전력대 평균전력비 감소를 위한직교가변확산코드 코드와 직교위상 채널의 할당 방법 및장치
JP2001069076A (ja) Cdma基地局装置
KR20050118082A (ko) 비동기 이동통신 시스템에서 향상된 상향링크 채널을 통해데이터 전송 시 최대전력대 평균전력비 감소를 위한직교가변확산코드 코드와 직교위상 채널의 할당 방법 및장치