JP5726333B2 - 地図表示装置および地図表示方法 - Google Patents

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Description

本発明は、地図表示装置および地図表示方法に関し、特に、複数の情報描画画面を同時に表示面に表示する地図表示装置および地図表示方法に関するものである。
複数の地図描画画面を表示面に表示する地図表示方法として、例えば表示面を2つに分割し、それぞれの表示領域において、例えば車両の現在位置を中心とする地図描画画面を表示するものがあった(特許文献1参照)。ここで地図描画画面とは、地図表示に関連した描画オブジェクトを描画した画面のことである。描画オブジェクトとは、道路線、文字、地形、建物、アイコン、背景色(透明または半透明を含む)、付属する情報等を含み、表示面とは、地図描画画面を実際に表示するディスプレイのことである。地図描画画面は、表示面における所定の表示領域において、表示されることになる。
当該地図表示方法によれば、例えば、一方の表示領域において経路誘導に関する地図描画画面を表示し、他方の表示領域においては異なる縮尺で同様の経路誘導に関する地図描画画面を表示することにより、ユーザにとって有益な地図表示方法を実現することが可能であった。
特許文献1に示す地図表示方法では、左右の表示領域の境界を可変とする他、境界の移動にあわせて表示する地図をずらすことで、境界の移動の前後で中心に表示する内容を固定し、利便性を高めている。
特開2001−174271号公報
しかし、特許文献1のように左右の表示領域の境界を移動することが可能な地図表示方法では、表示領域の境界を画面端までずらすことにより一方の描画画面を表示面の全域に表示することが可能である。このような場合、表示されなくなった他方の描画画面が元々存在しなかったのか、境界の移動により一時的に表示されていないのかをユーザが識別できなくなる恐れがあり、使い勝手が悪い地図表示となってしまう。
そこで、本発明は上述の問題点に鑑み、複数の地図描画画面を同時に表示する地図表示装置およびその方法であって、ユーザの利便性を向上する地図表示装置およびその方法の提供を目的とする。
本発明の第1の地図表示装置は、第1描画画面および第2描画画面を含む複数の描画画面を、少なくとも部分的に重ね表示可能な地図表示装置である。第1描画画面は、少なくとも1つの第1描画オブジェクトを表示し、第2描画画面は、少なくとも1つの第2描画オブジェクトを表示し、第1描画オブジェクトおよび第2描画オブジェクトの少なくとも一方は、地図情報に関する描画オブジェクトを含み、第1描画画面および第2描画画面は、同じまたは異なる大きさである。本発明の第1の地図表示装置は、ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付ける入力部と、入力部で受け付けたユーザの操作入力に応じて、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を制御し、第1描画画面および第2描画画面の重なり部分では、第1描画オブジェクトおよび第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクして表示部に出力する制御部とを備え、表示部(1)の表示画面は第1描画画面の全体に対応し、第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像が表示画面に表示される。また、制御部は、第1描画画面および第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させ、スライドは、描画画面上の描画オブジェクトが、描画画面のスライドに連動してスライド方向に移動するボードスライドを含む。
また、本発明の第2の地図表示装置は、第1描画画面および第2描画画面を含む複数の描画画面を、少なくとも部分的に重ね表示可能な地図表示装置である。第1描画画面は、少なくとも1つの第1描画オブジェクトを表示し、第2描画画面は、少なくとも1つの第2描画オブジェクトを表示し、第1描画オブジェクトおよび第2描画オブジェクトの少なくとも一方は、地図情報に関する描画オブジェクトを含み、第1描画画面および第2描画画面は、同じまたは異なる大きさである。本発明の第2の地図表示装置は、ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付ける入力部と、入力部で受け付けたユーザの操作入力に応じて、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を制御し、第1描画画面および第2描画画面の重なり部分では、第1描画オブジェクトおよび第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクして表示部に出力する制御部とを備え、表示部の表示画面は第1描画画面の全体に対応し、第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像が表示画面に表示される。また、制御部は、第1描画画面および第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させ、スライドは、表示部に表示される描画オブジェクトの位置が変化しないカーテンスライドを含む。
また、本発明の第1の地図表示方法は、第1描画画面および第2描画画面を含む複数の描画画面を、少なくとも部分的に重ねて表示する地図表示方法である。第1描画画面は、少なくとも1つの第1描画オブジェクトを表示し、第2描画画面は、少なくとも1つの第2描画オブジェクトを表示し、第1描画オブジェクトと第2描画オブジェクトの少なくとも一方は地図情報に関する描画オブジェクトを含み、第1描画画面および第2描画画面は、同じまたは異なる大きさである。本発明の第1の地図表示方法は、(a)ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付けるステップと、(b)複数の描画画面の描画画面表示を行うステップと、(c)ステップ(b)に先立って、ステップ(a)において受け付けたユーザの操作入力に応じて、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を制御し、第1描画画面および第2描画画面の重なり部分では、第1描画オブジェクトおよび第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクするステップとを備え、ステップ(b)は、ステップ(c)で第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像を表示画面に表示するステップであり、ステップ(c)は、第1描画画面および第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させるステップであり、スライドは、描画画面上の描画オブジェクトが、描画画面のスライドに連動してスライド方向に移動するボードスライドを含む
また、本発明の第2の地図表示方法は、第1描画画面および第2描画画面を含む複数の描画画面を、少なくとも部分的に重ねて表示する地図表示方法であって、第1描画画面は、少なくとも1つの第1描画オブジェクトを表示し、第2描画画面は、少なくとも1つの第2描画オブジェクトを表示し、第1描画オブジェクトと第2描画オブジェクトの少なくとも一方は地図情報に関する描画オブジェクトを含み、第1描画画面および第2描画画面は、同じまたは異なる大きさである。本発明の第2の地図表示方法は、(a)ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付けるステップと、(b)複数の描画画面の描画画面表示を行うステップと、(c)ステップ(b)に先立って、ステップ(a)において受け付けたユーザの操作入力に応じて、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を制御し、第1描画画面および第2描画画面の重なり部分では、第1描画オブジェクトおよび第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクするステップとを備え、ステップ(b)は、ステップ(c)で第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像を表示画面に表示するステップであり、ステップ(c)は、第1描画画面および第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させるステップであり、スライドは、表示される描画オブジェクトの位置が変化しないカーテンスライドを含むことを特徴とする。
本発明の第1の地図表示装置は、ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付ける入力部と、入力部で受け付けたユーザの操作入力に応じて、第1、第2描画画面の重なり具合を制御し、第1、第2描画画面の重なり部分では、第1、第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクして表示部に出力する制御部とを備え、表示部の表示画面は第1描画画面の全体に対応し、第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像が表示画面に表示される。また、制御部は、第1描画画面および第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させ、スライドは、描画画面上の描画オブジェクトが、描画画面のスライドに連動してスライド方向に移動するボードスライドを含む。ユーザは第2描画画面が全ずれ状態となっていることを把握できる他、第1描画画面上に復帰することが出来るので、使い勝手の良い地図表示装置となる。
また、本発明の第2の地図表示装置は、ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付ける入力部と、入力部で受け付けたユーザの操作入力に応じて、第1、第2描画画面の重なり具合を制御し、第1、第2描画画面の重なり部分では、第1、第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクして表示部に出力する制御部とを備え、表示部の表示画面は第1描画画面の全体に対応し、第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像が表示画面に表示される。また、制御部は、第1描画画面および第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させ、スライドは、表示部に表示される描画オブジェクトの位置が変化しないカーテンスライドを含む。ユーザは第2描画画面が全ずれ状態となっていることを把握できる他、第1描画画面上に復帰することが出来るので、使い勝手の良い地図表示装置となる。
また、本発明の第1の地図表示方法は、(a)ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付けるステップと、(b)複数の描画画面の描画画面表示を行うステップと、(c)ステップ(b)に先立って、ステップ(a)において受け付けたユーザの操作入力に応じて、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を制御し、第1描画画面および第2描画画面の重なり部分では、第1描画オブジェクトおよび第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクするステップとを備え、ステップ(b)は、ステップ(c)で第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像を表示画面に表示する工程であり、ステップ(c)は、第1描画画面および第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させるステップであり、スライドは、描画画面上の描画オブジェクトが、描画画面のスライドに連動してスライド方向に移動するボードスライドを含む。ユーザは第2描画画面が全ずれ状態となっていることを把握できる他、第1描画画面上に復帰することが出来るので、使い勝手の良い地図表示方法となる。
また、本発明の第2の地図表示方法は、(a)ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付けるステップと、(b)複数の描画画面の描画画面表示を行うステップと、(c)ステップ(b)に先立って、ステップ(a)において受け付けたユーザの操作入力に応じて、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を制御し、第1描画画面および第2描画画面の重なり部分では、第1描画オブジェクトおよび第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクするステップとを備え、ステップ(b)は、ステップ(c)で第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像を表示画面に表示する工程であり、ステップ(c)は、第1描画画面および第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、第1描画画面および第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させるステップであり、スライドは、表示される描画オブジェクトの位置が変化しないカーテンスライドを含む。ユーザは第2描画画面が全ずれ状態となっていることを把握できる他、第1描画画面上に復帰することが出来るので、使い勝手の良い地図表示方法となる。

この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
地図表示装置の概念的な全体構成を示す図である。 地図表示装置の制御部の概念的な構成を示す図である。 地図表示装置の動作を説明するフローチャートである。 地図表示装置の動作を説明するフローチャートである。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明するフローチャートである。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明するフローチャートである。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明するフローチャートである。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明するフローチャートである。 地図表示装置の動作を説明するフローチャートである。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明するフローチャートである。 地図表示装置の動作を説明する図である。 地図表示装置の動作を説明する図である。
<実施の形態1>
<構成>
図1を参照し、実施の形態1にかかる地図表示装置の概念的な全体構成を説明する。なお、地図表示装置の用途は特に限定しないが、以下の実施の形態では、移動体としての車両に搭載されたカーナビゲーション装置を想定し、説明する。
図1に示すように、地図表示装置は、ユーザの画面表示に関する操作入力を受け付ける入力部及び複数の描画画面の画面表示を行う表示部を兼務する入力兼表示部1と、入力兼表示部1で受け付けたユーザの操作入力に応じて、地図描画画面の表示動作を制御する制御部4と、制御部4における動作制御の際に参照される描画オブジェクト等が格納された、第1情報格納部2および第2情報格納部3とを備える。
描画オブジェクトは、描画画面内に表示される、道路線、文字、地形、建物、アイコン、背景色(透明、または半透明であってもよい)、付属する情報等のオブジェクトである。描画オブジェクトに含まれる背景色(背景描画オブジェクト)としては、一様に色が塗られたものに限らず、グラデーションが施されたものや、描画画面内を部分的に塗るものであってもよい。
入力兼表示部1は、具体的には、例えばタッチパネル(タッチパネル付き表示装置)によって実現され、ユーザの表示面への接触(タッチ)を受け、表示面上におけるタッチ位置および動作等からユーザの意図を解析する。ユーザの意図として想定されるものには、表示されている地図に対する操作や、経路探索指示、内蔵されるオーディオ機器等に対する操作等がある。地図に対する操作とは、例えば縮尺の変更や、表示する地図上の位置の変更(スクロール)、現在位置周辺の情報検索、当該情報の比較等である。
第1情報格納部2および第2情報格納部3は、地図情報に関する描画オブジェクト等を格納する。具体的には、地形等を示す地図データ、当該地図上の位置に対応付けられた道路データ、建物データ(図形、形状)、背景色データ等を格納している。ここで建物データとは、建物自体の立体形状や、種別、名称等を示すデータである。なお、第1情報格納部2および第2情報格納部3に格納される情報は地図情報に関する描画オブジェクトに限られるものではなく、入力兼表示部1に表示するための他の描画オブジェクトを格納することができる。
第1情報格納部2および第2情報格納部3は、具体的には、例えばハードディスクドライブ、メモリーカード、DVD、またはブルーレイディスク等で実現される。
制御部4は、地図表示装置に備えられる各機能部を制御し、入力兼表示部1に地図描画画面等を表示させる。図1に示すように制御部4は、ユーザからの入力情報を解析することによって、地図描画画面の作成に必要となる、描画オブジェクトに関する抽出条件を形成する。例えば、制御部4が入力情報を解析して、ユーザの意図が「周辺の高速道路の情報の検索」であった場合に、現在位置周辺の一般道路の描画オブジェクトと、現在位置周辺の高速道路の描画オブジェクトとを抽出する条件を形成する。
さらに制御部4は、当該抽出条件に基づいて第1情報格納部2および第2情報格納部3から描画オブジェクトをそれぞれ抽出し、入力兼表示部1に所望の態様で表示させる。制御部4は、具体的にはコンピュータ(CPU)とそのプログラムで実現されるものである。
図2は、図1に示す地図表示装置の構成において、特に制御部4の概念的な構成を詳細に示したものである。
制御部4は、入力兼表示部1から入力された入力情報を解析する入力解析部401と、入力解析部401における解析結果に基づいて、第1情報描画部403および第2情報描画部405、合成描画部407を制御し、入力兼表示部1に地図描画画面等を表示させる全体制御部402と、第1情報格納部2に格納された描画オブジェクトである第1描画オブジェクトを抽出し、第1描画画面保持部404に、当該第1描画オブジェクトによる描画画面である第1描画画面を描画する第1情報描画部403と、第2情報格納部3において格納された描画オブジェクトである第2描画オブジェクトを抽出し、第2描画画面保持部406に、当該第2描画オブジェクトによる描画画面である第2描画画面を描画する第2情報描画部405と、第1描画画面を保持する第1描画画面保持部404と、第2描画画面を保持する第2描画画面保持部406と、第1描画画面と第2描画画面とを合成した合成描画画面を、合成描画画面保持部408に描画する合成描画部407と、合成描画部407で作成した合成描画画面を保持する合成描画画面保持部408とを備える。合成描画画面保持部408に保持された合成描画画面は、入力兼表示部1において表示される。
入力解析部401は、ユーザの意図による入力情報を解析する。すなわち、描画画面表示内容とユーザが表示面にタッチした位置や動作等の条件を解析し、ユーザの意図に沿う操作(機器操作等)を識別する。ここで、ユーザのタッチパネル操作には、従来からある単なるアイコンをタッチする単純タッチ操作(通常タッチ操作)と、動きのある「ジェスチャー操作」すなわち、後述の「引きずり操作」や「飛ばし操作」等がある。
全体制御部402では、当該解析結果に基づいて必要となる描画オブジェクトを特定し、第1情報描画部403に、第1情報格納部2から第1描画オブジェクトを抽出させ、第2情報描画部405に、第2情報格納部3から第2描画オブジェクトを抽出させる。
第1情報描画部403は、抽出した第1描画オブジェクトから第1描画画面を形成し、第1描画画面保持部404(メモリ部)に描画する。当該描画は、抽出された第1描画オブジェクトにおける地図データや道路データ、建物データ等を組み合わせて実現される。
第2情報描画部405は、抽出した第2描画オブジェクトから第2描画画面を形成し、第2描画画面保持部406(メモリ部)に描画する。当該描画は、抽出された第2描画オブジェクトにおける地図データや道路データ、建物データ等を組み合わせて実現される。
第1情報描画部403および第2情報描画部405では、例えば、車両の現在位置データや、経路探索動作によって得られた車両の目的地までの経路データ等の、装置内で生成された情報についても、それぞれで形成した地図描画画面(第1描画画面、第2描画画面)に付加して、対応する描画画面保持部に描画することができる。
さらに全体制御部402は、第1描画画面保持部404に保持された第1描画画面と第2描画画面保持部406に保持された第2描画画面とを合成描画部407で合成させ、合成描画画面保持部408(メモリ部)に描画させる。合成描画画面は、合成描画画面保持部408で保持された後、入力兼表示部1で表示される。
合成描画部407は、第1描画画面と第2描画画面とを、それぞれの描画内容を保持したまま、全部あるいは部分的に重なって表示されるように合成することにより、合成描画画面を作成する。第1描画画面と第2描画画面が重なって表示される部分では、重なりの上側に位置する描画画面の描画オブジェクトが下側の描画画面の描画オブジェクトをマスクするので、上側の描画オブジェクトのみが見える状態となる。しかし、描画画面同士の重なり具合を制御して重なりを解消すると、下側の描画画面の描画オブジェクトを見える状態にすることが可能である。なお、ここでいう「上下」とは、表示面の法線方向における上下であり、より手前側を「上」とするものであるが、実際には描画画面のデータを概念的に重ねているものである。
合成される第1描画画面および第2描画画面は、それぞれ第1注目点、第2注目点を有していても良い。
ここで第1注目点および第2注目点とは、ユーザが描画画面上で特に注目する点を指し、ユーザが第1描画画面と第2描画画面の双方を参照する際に比較対象とする点として主観的に定義される。例えば、車両の周辺地図における車両の現在位置や、目的地周辺地図における目的地の位置など、描画画面の作成目的となる点が該当し得る。
第1描画オブジェクトと第2描画オブジェクトは、所定の関連性を有していても良い。例えば、第1描画画面が所定の地理範囲の地図を表示し、第2描画画面が第1描画画面と同一または近傍の地理範囲の地図を表示する場合が、所定の関連性として挙げられる。また、第1描画画面が自車位置周辺を表示するのに対して、第2描画画面は目的地までの経路を表示するといった、移動経路上の関連性がある。また、同一車両の現在の走行路と過去の走行履歴といった時間的関連性がある。
地図描画画面を重ねる順序は、ユーザの意図に沿うように、例えば描画オブジェクトの組み合わせごとに決定することができる。このとき、実際の空間配置に倣った上下関係で表示すれば、把握がより容易になる。例えば、高架道路を表示する描画画面は、一般道路を表示する描画画面の上に重ねる。また、地上地図を表示する描画画面は、地中地図を表示する描画画面の上に重ねる。なお、重ねる順序は随時変更可能である。
<基本動作>
次に、実施の形態1にかかる地図表示装置の動作の概要について説明する。
本発明にかかる地図表示装置は、複数の地図描画画面を重ねて表示することが可能である。そして、ユーザ操作を反映して地図描画画面の重なり具合が更新されるので、ユーザは上側の地図描画画面における描画オブジェクトと、下側の地図描画画面における描画オブジェクトとを比較し、両者の関係性を容易に把握することが出来る。これらの動作に際して、制御部4の特に全体制御部402において各機能部の制御を行う。
以下の説明では、上に重ねられる地図描画画面の表示位置を更新する所定の操作の具体的方法として、スライド方法を用いる。スライド方法については以下に説明するが、描画画面の表示位置を連続的に移動する方法のことをいう。
地図表示装置の具体的な動作について、図3を参照しつつ説明する。
まずステップST10において、地図表示装置の電源を入れ、入力兼表示部1において初期画面を表示させる。初期画面は通常のタッチ操作を受け付ける通常表示モードとする。
次にステップST11において、入力兼表示部1で表示した初期画面にユーザが所定の操作を行い、スライド表示モードに遷移する。スライド表示モードとは、ユーザが入力兼表示部1に対するジェスチャー操作によって、上側の地図描画画面をスライドすることが可能なモードのことである。表示モードの変更は、例えばタッチ操作、ボタン操作、アイコン操作、ジェスチャー操作、音声入力等によって行う。
全体制御部402には、表示モードの種類を記憶するパラメータが格納されており、当該パラメータを参照することにより、スライド表示モードであるか否かを判断できる。例えば、パラメータの値が所定の閾値より大きいまたは小さいことをもって、スライド表示モードであるか否かを判断する。当該パラメータは、例えばアイコン操作や音声入力などのユーザ操作を通して設定されるものであっても良いし、予め設定した条件(車両状態や表示面における表示状態を含む)で自動的に変更されるものであってもよい。また入力兼表示部1の表示画面にアイコン等を表示し、スライド表示モードであるか否かをユーザが視認できるようにしても良い。
スライド表示モードに遷移したら、ステップST12において、スライド距離X0を0に設定する。
次にステップST13において、第1描画画面および第2描画画面を作成する。当該作成は、上記のようにユーザの入力情報に従って、第1情報描画部403および第2情報描画部405において行う。作成した第1描画画面は第1描画画面保持部404に、第2描画画面は第2描画画面保持部406に、それぞれ描画され保持される。
次にステップST14において、上に重ねられる地図描画画面の表示位置を更新するスライド操作が行われたか否かを検出する。入力解析部401がユーザの入力兼表示部1におけるジェスチャー操作を解析することにより、スライド操作を検出する。
次にステップST15において、スライド操作に基づいてスライド距離X0を更新する。
次にステップST16において、第1描画画面および第2描画画面において表示された描画オブジェクトを更新する。当該更新は、例えば車両の移動に伴って変動する表示内容の変動や、渋滞情報の変動など、時々刻々変化する情報に対応するものである。
次にステップST17において、スライド距離X0に従って、上に重ねられる地図描画画面の表示位置を決定し、第1描画画面と第2描画画面とから合成描画画面を作成する。そして、入力兼表示部1に合成描画画面を描画、すなわち表示する。詳細については後述する。
次にステップST18において、スライド表示モードを終了する所定の操作を入力解析部401が検出したか否かを全体制御部402が判断する。当該操作が検出された場合にはステップST19へ進み、当該操作が検出されない場合にはステップST14へ戻る。スライド表示モードの終了は、例えばタッチ操作、ボタン操作、アイコン操作、ジェスチャー操作、音声認識などによって行うことが出来る。
次にステップST19において、通常表示モードに遷移し、ステップST11に戻る。
<ボードスライド>
次に、合成描画部407が行うステップST17の詳細について、図4〜7を参照しつつ説明する。当該ステップでは合成描画画面の作成が行われるが、第1描画画面の全面に第2描画画面が重なった状態(全重ね状態)から、第2描画画面をボードスライドでスライドアウトする場合を説明する。ここで、ボードスライドとは、描画オブジェクトがスライドに連動してスライド方向に移動するスライド方式のことをいう。また、描画画面同士が重なった状態から、上側の描画画面が移動し、表示面外へ出て行く動作のことをスライドアウトといい、スライドアウトによって描画画面の全てが表示面外に出た状態を完全スライドアウトという。また、完全スライドアウトのことを、他方の描画画面と全く重ならなくなった状態であることに着目して全ずれ状態ともいう。
なお、本明細書では一貫して第2地図描画画面を上側、第1地図描画画面を下側として説明するが、逆であってもよい。
まず、図4のステップST411において、第1描画画面保持部404に保持された第1描画画面を合成描画画面保持部408に描画する。
次にステップST412において、スライド操作によって更新したスライド距離X0に従って、第2描画画面の第1描画画面に対する重なり位置を決定する。図5および図6に、描画画面に表示される描画オブジェクトの表示位置がそれぞれの異なる場合の、描画画面の合成方法を模式的に示す。
スライド距離X0が0である場合には、第1描画画面と第2描画画面とが完全に重なり、第2描画オブジェクトが第1描画オブジェクトを全てマスクする位置にする。注目点が設定されている場合には、第1描画画面における第1注目点と第2描画画面における第2注目点とが、表示面において重なって一致するような位置にしておくことが望ましい。すなわち、第1描画画面および第2描画画面において車両の周辺地図が示されている場合には、それぞれの描画画面における車両の現在位置が一致するような位置にすることが望ましい(この場合には、第1注目点と第2注目点の表示面上の位置が共通している)。
スライド距離X0が0以外に更新された場合には、ユーザが例えばジェスチャー操作において表示面にタッチした位置、動作に基づくスライド距離X0に応じて、第2描画画面の第1描画画面への重なり位置を決定する。
スライド距離X0を更新するユーザのジェスチャー操作には、引きずり操作、シャッター操作、飛ばし操作がある。
引きずり操作は、ユーザが表示面にタッチした指をタッチしたまま所定方向に移動させるジェスチャー操作により実現し、当該ジェスチャー操作に追随して描画画面が移動する。ユーザが引きずり操作を行うと、第2描画画面の第1描画画面に対する重なり位置を指の移動距離(図5および図6におけるスライド距離X0)だけ指の移動方向にずらす。右方向への引きずり操作の場合は、第1描画画面の左端から右方向にスライド距離X0だけ離れた位置を重なり開始位置と決定する。なお、引きずり操作により合成描画画面の作成を行うモードを引きずりモードと呼ぶ。
引きずりモードの引きずり操作によってスライドされた第2描画画面は、次のジェスチャー操作があるまではスライドされた位置に留まる。これに対して、ユーザが引きずり操作を行った後に指を表示面から離すと、引きずり操作前の重なり位置まで第2描画画面が戻るようにしても良い。この場合のスライド操作を、引きずり操作と区別してシャッター操作と呼び、シャッター操作により合成描画画面の作成を行うモードをシャッターモードと呼ぶ。
引きずりモードとシャッターモードのいずれのモードでスライド操作を行うかは、ユーザが予めアイコン等を選択して設定しても良いし、入力解析部401が表示面にタッチする指の本数や指圧の変化等を検出することによって区別しても良い。
飛ばし操作は、表示面にタッチした指でトランプを飛ばすような動作(はじくような動作)を行うことにより実現する。ユーザが飛ばし操作を行うと、第2描画画面の第1描画画面に対する重なり位置を、飛ばし操作に応じた距離だけ飛ばし操作の方向にずらす。右方向への引きずり操作の場合は、第1描画画面の左端から右方向にスライド距離X0だけ離れた位置を重なり開始位置と決定する。ここで、スライド距離X0(図5,6参照)は引きずりモードとは異なり時間と共に増加する量であるので、第2描画画面は右方向にスライドし、最終的には完全スライドアウトする。当該操作のように、所定のタッチ操作で指定した方向に上に重ねられる描画画面を移動させ、以降は所定の慣性に従って移動させる操作を飛ばし操作といい、当該操作を行うモードを飛ばしモードと呼ぶ。
飛ばしモードでは、例えば次の条件や組み合わせで飛ばし操作を判断する。(a)タッチパネルにタッチした後、表示面上のある方向へ所定の速度以上で指をすばやく動かした場合、(b)タッチパネルを押した後、表示面上のある方向へ予め定められた所定の速度以上で、押圧を下げて指をすばやく動かす場合、(c)タッチパネルにタッチした後、表示面上のある方向へ予め定められた所定の速度以上で指をすばやく動かし、指をタッチパネルからやや離す場合である(ただし、この場合には、3次元位置を認識するタッチパルが必要である)。
なお、条件(a)の飛ばし操作は、指の移動速度によって引きずり操作と区別される。また、(a)〜(c)における所定の速度として設定される速度は、それぞれの条件ごとに異なる速度であってよい。
次にステップST413において、ステップST412で決定した重なり位置、具体的には重なり開始位置に従って、第2描画画面を第1描画画面に重ねて描画(データを上書き)する。例えば、表示面の右側へスライドアウトする場合には、第2描画画面の左端が重なり開始位置に一致するように重ねて描画する。
第1描画画面に重なりきらない第2描画画面の領域(図5および図6のP2)は、表示面には表示しない。すなわち、第2描画画面が重ならないスライド距離X0の幅の第1描画画面の第1描画オブジェクトと、第2描画画面左端から幅D1分(右端からX0の幅を除いた分)の、第2描画画面の第2描画オブジェクト(図5および図6におけるP1)とが、表示面に表示されることになる。
上記のような合成描画画面の作成を順次行うことで、図7に示すボードスライドによるスライドアウトが可能となる。図7では、描画オブジェクトA、描画オブジェクトB、描画オブジェクトC、第1背景描画オブジェクトを描画した第1描画画面上に、描画オブジェクトa、描画オブジェクトb、描画オブジェクトc、第2背景描画オブジェクトを描画した第2描画画面を重ねている。仮に、第1描画画面における第1注目点を描画オブジェクトA、第2描画画面における第2注目点を描画オブジェクトaとする。第1背景描画オブジェクト及び第2背景描画オブジェクトは、例えば描画画面サイズと同一の大きさでクリーム色に塗られた長方形オブジェクトである。第2描画画面には第2背景描画オブジェクトの上に、描画オブジェクトa、描画オブジェクトb、描画オブジェクトcが描画される。
図7において、(1a)、(2a)、(3a)は、下側の第1描画画面と上側の第2描画画面とを側面方向から見た模式図であり、(1b)、(2b)、(3b)は、第1描画画面と第2描画画面とを上面方向から見た模式図である。
ユーザが指で入力兼表示部1にタッチし、タッチしたまま指を図における右方向に移動させていく(引きずり操作)。そうすると、上側の第2描画画面の重なり開始位置が順次更新されるので(1a→2a→3a、もしくは1b→2b→3b)、第2描画画面全体がボードに乗ってスライドしたように右側へ移動して表示される。すなわち、描画オブジェクトa,b,cが、ボードに乗っているように右側へ移動していく。
(1a)および(1b)の状態では、第1描画画面と第2描画画面とが完全に重なり、描画オブジェクトA,B,Cが第2背景描画オブジェクトにマスクされている。なお、第2描画画面が第1描画画面に対して小さい画面であるときは、第2描画画面の大きさ分の第1描画画面の領域上に、第2描画画面が重なっていればよい。
(2a)および(2b)の状態で、描画オブジェクトaおよび描画オブジェクトbは入力兼表示部1の表示面に表示されているが、一番右側の描画オブジェクトcは表示面から外れて表示されなくなる。一方で描画オブジェクトAは表示されているが、描画オブジェクトB,Cは第2背景描画オブジェクトにマスクされ非表示となる。注目点が設定されている場合には、第1注目点である描画オブジェクトAと、第2注目点である描画オブジェクトaとが近くに表示されるので、両描画オブジェクトの関係性の把握が容易となる(図6も参照)。またこのとき、上側の第2描画画面と下側の第1描画画面との相対位置関係は随時変化している。
(3a)および(3b)の状態では、上側の第2描画画面がさらに右へ移動し、描画オブジェクトbも入力兼表示部1の表示面から外れ、表示されなくなる。一方で描画オブジェクトAおよび描画オブジェクトBは表示されているが、描画オブジェクトCは第2背景描画オブジェクトにマスクされ非表示となる。またこのとき、上側の第2描画画面と下側の第1描画画面との相対位置関係は随時変化している。
次に図8〜10を参照して、ボードスライドによるスライドインを用いた合成描画画面の作成について説明する。この場合、初期状態で地図描画画面同士は全く重なっておらず(全ずれ状態)、第2描画画面が表示面外から移動してきて第1描画画面に徐々に重なり、最終的に全重ね状態となる。
まずステップST431において、第1描画画面保持部404に保持された第1描画画面を合成描画画面保持部408に描画する。
次にステップST432において、スライド操作によって更新したスライド距離X0に従って、第2描画画面の第1描画画面への重なり位置を決定する。図9,10に、描画画面に表示される描画オブジェクトの表示位置がそれぞれ異なる場合の、描画画面の合成方法を模式的に示す。
スライド距離X0が0である場合には、第2描画画面が完全に表示面外となるように重なり位置を決定する。
スライド距離X0が0以外に更新された場合には、ユーザのジェスチャー操作に基づくスライド距離X0に応じて、重なり位置を決定する。
注目点が設定されている場合には、スライド距離X0の更新によって、第1描画画面における第1注目点と第2描画画面における第2注目点とが近づいていくように、第2描画画面の第1描画画面への重なり位置が決定されることが望ましい。
次にステップST433において、重なり位置、具体的には重なり開始位置に従って、第2描画画面を重ねて描画する。例えば、表示面の左側からスライドインする場合には、第2描画画面の右端が重なり開始位置に一致するように重ねて描画する。
第1描画画面に重なりきらない部分(図9および図10におけるP1)は、表示面には表示されない。この状態においては、第2描画画面が重ならない幅D1の第1描画画面の第1描画オブジェクトと、第2描画画面右端からスライド距離X0分の、第2描画画面の第2描画オブジェクト(図9,10のP2)とが、表示面に表示されることになる。
次に図11〜13を参照して、ボードスライドによる右方向のスライドインについて説明する。この場合、第2描画画面が表示面外から右方向に移動してきて第1描画画面に重なる。
まずステップST441において、第1描画画面保持部404に保持された第1描画画面を合成描画画面保持部408に描画する。
次にステップST442において、スライド操作によって更新したスライド距離X0に従って、第2描画画面の第1描画画面への重なり位置を決定する。図12,13に、描画画面に表示される描画オブジェクトの表示位置がそれぞれ異なる場合の、描画画面の合成方法を模式的に示す。
スライド距離X0が0である場合には、第2描画画面が完全に表示面外となる位置に重なり位置を決定する。ただし、図9,10に示す場合とは逆側(右側)の表示面外である。
スライド距離X0が0以外に更新された場合には、当該更新に係るユーザのジェスチャー操作に基づくスライド距離X0に応じて、第2描画画面の第1描画画面への重なり位置を決定する。
次にステップST443において、重なり位置、具体的には重なり開始位置に従って、第2描画画面を第1描画画面に重ねて描画する。例えば、表示面の右側からスライドインする場合には、第2描画画面の左端が重なり開始位置に一致するように重ねて描画する。
第1描画画面に重なりきらない部分(図12,13におけるP2)は、表示面には表示されない。この状態では、第2描画画面が重ならない幅D1の第1描画画面の第1描画オブジェクトと、第2描画画面左端からスライド距離X0分の、第2描画画面の第2描画オブジェクト(図12,13におけるP1)とが、表示面に表示されることになる。但し、図9,10とは、左右の並びが入れ替わって表示されている。
以上ではボードスライドの動作について説明したが、スライドの方向やスライドする地図描画画面の動き方等に、様々なバリエーションが考えられる。
<カーテンスライド>
次に、カーテンスライドを用いた合成描画画面の作成(図3のステップST17)について図14〜16を参照しつつ説明する。ここで、カーテンスライドとは、描画オブジェクトの表示位置を固定しながら、表示領域を連続的に変動(増やすまたは減らす)するスライド方式のことをいう。特に、全重ね状態から上側の第2描画画面が表示面右方向にスライドアウトする場合を説明する。
なお、いずれのスライド方式で合成描画画面の作成を行うかは、ユーザのジェスチャー操作の態様で区別しても良いし、表示する地図の組み合わせに応じて予め設定しても良い。
まずステップST421において、第1描画画面保持部404に保持された第1描画画面を合成描画画面保持部408に描画する。
次にステップST422において、スライド操作によって更新したスライド距離X0に従って、第2描画画面の第1描画画面に対する重なり位置を決定する。
スライド距離X0が0である場合には、第1描画画面と第2描画画面とが完全に重なり、第2描画オブジェクトが第1描画オブジェクトを全てマスクするように重なり位置を、決定する。注目点が設定されている場合には、第1描画画面における第1注目点と第2描画画面における第2注目点とが、表示面において重なって一致するように重なり位置を決定することが望ましい。すなわち、第1描画画面および第2描画画面において車両の周辺地図が示されている場合には、それぞれの描画画面における車両の現在位置が一致するように重なり位置を決定することが望ましい。
スライド距離X0が0以外に更新された場合には、ユーザのジェスチャー操作に基づくスライド距離X0に応じて、第2描画画面の第1描画画面への重なり位置を決定する。
引きずりモードでは、ユーザが表示面にタッチし移動した距離(図15におけるスライド距離X0)をオフセットとして重なり開始位置を設定する。
シャッターモードでも同様に重なり開始位置を設定するが、シャッターモードの場合は、ユーザが表示面にタッチする操作を終了すると同時に、重なり位置を元に戻す。
飛ばしモードでは、時間とともに増加する量(図15におけるスライド距離X0が時間とともに増加する)をオフセットとして、第2描画画面の重なり開始位置を設定する。
次にステップST423において、重なり位置、具体的には重なり開始位置に従って、第2描画画面を第1描画画面に重ねて描画する。第2描画画面を表示面の右側へスライドアウトする場合には、第2描画画面の除去されていく左端が重なり開始位置に一致するように重ねて描画する。すなわち、第2描画画面の画面左端からスライド距離X0だけオフセットされた位置が、重なり開始位置に一致する。
第2描画画面のうち、第1描画画面上から除去された部分(図15のP1)は表示面に表示されない。この状態においては、第2描画画面が重ならないスライド距離X0の幅の第1描画画面の第1描画オブジェクトと、第2描画画面右端から幅D1分の、第2描画画面の第2描画オブジェクト(図15のP2)とが、表示面に表示されることになる。
上記のような合成描画画面の作成を順次行うことで、図16に示す動作(カーテンスライドによるスライドアウト)が可能となる。図16では、描画オブジェクトA、描画オブジェクトB、描画オブジェクトC、第1背景描画オブジェクトを描画した第1描画画面上に、描画オブジェクトa、描画オブジェクトb、描画オブジェクトc、第2背景描画オブジェクトを描画した第2描画画面を重ねている。仮に、第1描画画面における第1注目点を描画オブジェクトB、第2描画画面における第2注目点を描画オブジェクトbとする。第1背景描画オブジェクト及び第2背景描画オブジェクトは、例えば描画画面サイズと同一の大きさでクリーム色に塗られた長方形オブジェクトである。第2描画画面には第2背景描画オブジェクトの上に、描画オブジェクトa、描画オブジェクトb、描画オブジェクトcが描画される。
図16において、(1a)、(2a)、(3a)は、下側の第1描画画面と上側の第2描画画面とを、側面方向から見た模式図であり、(1b)、(2b)、(3b)は、第1描画画面と第2描画画面とを上面方向から見た模式図である。
ユーザが入力兼表示部1で図16の右方向に引きずり操作を行う。そうすると、上側の第2描画画面の重なり開始位置が順次更新され(1a→2a→3a、もしくは1b→2b→3b)、第2描画画面が描画オブジェクトの表示位置を維持しながら連続的に、カーテンを引くようにスライドされて表示される(カーテンスライド)。
(1a)および(1b)の状態では、第1描画画面と第2描画画面とが全重ね状態にあり、描画オブジェクトA、描画オブジェクトB、描画オブジェクトCがそれぞれ、第2背景描画オブジェクトにマスクされている。なお、第2描画画面が第1描画画面より小さい画面であるときは、第2描画画面の大きさ分の第1描画画面の領域上に、第2描画画面が重なっていればよい。
(2a)および(2b)の状態では、描画オブジェクトbおよび描画オブジェクトcは入力兼表示部1の表示面に表示されているが、一番左側の描画オブジェクトaは表示されない。一方で描画オブジェクトAは表示されているが、描画オブジェクトB,Cは第2背景描画オブジェクトにマスクされ非表示となる。またこのとき、上側の第2描画画面と下側の第1描画画面との相対位置関係は維持されている。すなわち、第1注目点と第2注目点とが、表示面上において常に一致している。
(3a)および(3b)の状態では、上側の第2描画画面がさらに右まで除去され、描画オブジェクトbも入力兼表示部1の表示面から除去され、表示されなくなる。一方で描画オブジェクトAおよび描画オブジェクトBは表示されているが、描画オブジェクトCは第2背景描画オブジェクトにマスクされ非表示となる。注目点が設定されている場合には、第2注目点である描画オブジェクトbが除去された位置に第1注目点である描画オブジェクトBが表示されることで、両描画オブジェクトの関係性の把握が容易となる(図15も参照)。またこのとき、上側の第2描画画面と下側の第1描画画面との相対位置関係は維持されている。
また、第2背景描画オブジェクトは単色のクリーム色として説明したが、図16において、描画オブジェクトa付近はクリーム色で、描画オブジェクトc付近はピンク色になるようにグラデーションがかかっている場合は、(1a)、(2a)、(3a)の描画背景色は、同一のピンクに近い色である。
以上に示したカーテンスライドでは、第2描画オブジェクトの表示位置を変更することなく第2描画画面をスライドすることによって、下側の第1描画画面が見える範囲を変化させるものである。ここではカーテンスライドで表示面右方向にスライドアウトする例を説明したが、スライド方向は左右上下といった一様な方向に限らず、ユーザのタッチ位置を中心として放射上にスライドが進行するものでも良い。また、スライド進行時に第2描画画面を点滅させたりフェード表示するなど、様々なバリエーションが考えられる。
また、以上に示したスライド方法は、ユーザが第2描画画面が表示されているエリアのどこをタッチ等して操作してもスライド操作できたが、スライド操作を受け付ける第2描画画面の表示範囲を限定しても良い。例えば、第2描画画面の表示範囲のうち、第1描画画面との境界の近傍領域のみをスライド操作を受け付ける領域としても良い。
また、アイコン等でスライド操作を受け付けるエリアを表示しても良い。この場合、引きずり操作、飛ばし操作、単なるタッチ操作による通常の操作遷移を並存して受けつけることが可能となり、使い勝手の良い装置を提供することができる。
また、上記の例では第2背景描画オブジェクトを描画画面と同一の大きさのクリーム色の矩形オブジェクトとした。しかし背景描画オブジェクトの形状は矩形に拘るものではなく、台形、楕円形、または穴あきオブジェクトであっても良い。また背景描画オブジェクトの色彩は淡色に拘るものではなく、グラデーションや模様を描くものであればデザインの良い表示を提供できる。
又、上記の例では第1描画オブジェクトおよび第2描画オブジェクトはそれぞれ第1情報格納部2、第2情報格納部3に格納されているとして説明したが、全体制御部402がソフトウェア処理により双方または一方の描画オブジェクトを生成しても良い。例えば、自車位置マークなどは全体制御部402がプログラムで生成しても良い。また、双方もしくは一方の背景描画オブジェクトを全体制御部402がソフトウェア処理で生成しても良い。
また、上記の例では矩形の描画オブジェクトである背景描画オブジェクトを描画画面にレンダリングする方法を説明したが、背景描画オブジェクトの生成方法はこの方法に拘るものではない。例えば、描画画面そのものが背景描画オブジェクトに相当する背景色を生成する機能を有する場合は、全体制御部402がソフトウェア処理によって第1描画画面保持部及び第2描画画面保持部の背景色を設定してよい。
また、ハードウェア構造もしくはソフトウェア処理上、第1描画画面および第2描画画面の背景色の設定を合成描画部407が入力して生成する場合は、全体制御部402がソフトウェア処理によって、それぞれの背景色を設定しても良い。
なお、本明細書における描画オブジェクトは、上記のようなソフトウェア処理によって最終的に入力兼表示部1に表示される表示物も含む概念である。
<アイコン表示>
第2描画画面が第1描画画面に対して先に定義した全ずれ状態になると、第1描画画面が表示画面の全面に表示される。この状態でユーザは、第2描画画面が完全スライドアウトして第1描画画面が全面に表示されているのか、それとも第2描画画面が第1描画画面の全面に重なって表示された状態にあるのかを一見して判断することが出来ない。
そこで、第2描画画面が完全スライドアウトした場合には、第1描画画面にステータスアイコンを表示することによって、現在の表示画面が第1描画画面であることをユーザに認識させる。
ステータスアイコンでは、スライドアウトの有無を示すことに加えて、現在の表示モードがスライドモードであるか否かなど、他の情報を併せて示しても良い。
さらに、第2描画画面をスライドアウトから元の状態に復帰する操作を行うための復帰アイコンを第1描画画面に表示しても良い。
図17は、平面地図を表示する第1描画画面上に、第1描画画面と同一地理的範囲のPOI地図を表示する第2描画画面を重ねた表示画面を示している。ユーザは必要に応じて第2描画画面をスライドさせることにより、スライドした範囲でPOI地図を除去し、代わりに平面地図を表示させることが出来る。
今、ユーザが飛ばし操作を行って第2描画画面を表示画面の右方向にスライドアウトさせたとする。すると、図17に示すように第1描画画面の表示情報として復帰アイコンが表示される。ユーザは復帰アイコンを見ることによって、第2描画画面が現在スライドアウトした状態にあることを把握する。さらには復帰アイコンを押すことによって、第2描画画面を飛ばし操作でスライドアウトする前の位置に戻すことが可能である。
なお、図17では説明を分かりやすくするために第1背景描画オブジェクトと第2背景描画オブジェクトの色彩を異なるものとして図示したが、これに拘るものではない。
上述の動作のフローチャートを図18,19に示す。図18は、入力イベントに対する地図表示装置の動作を示すフローチャートである。
図18において、全体制御部402はプロセスの終了判定を行う(ステップST700)。例えば、ユーザから所定のコマンドが入力された場合や、装置の電源がOFFになった場合にプロセスは終了したと判定する。
ステップST700でNoであれば、入力兼表示部1で入力イベントがあったか否かを入力解析部401が判定する(ステップST701)。ここで、入力イベントとは、引きずり操作や、飛ばし操作、又は画面の選択など、入力兼表示部1たるタッチパネルに対するユーザのジェスチャー操作のことである。
入力イベントがなければ、ステップST700に戻ってプロセスの終了判定を行う。入力イベントがあれば、入力解析部401は当該入力イベントが第2描画画面への入力イベントか否かを判定する(ステップST702)。いずれの描画画面への入力イベントであるかは、タッチパネル上のタッチ位置から判断し、第2描画画面の表示位置にユーザがタッチした場合には、第2描画画面への入力イベントであると判定する。同様に、第1描画画面の表示位置にユーザがタッチした場合には、第1描画画面への入力イベントであると判定するが、第1描画画面に表示された復帰アイコンがタッチされた場合は、例外的に第2描画画面に対する入力イベントであると判定する。
第2描画画面への入力イベントがあれば(ステップST702でY)、それに応じた処理を第2描画画面に対して行う(ステップST703)。その後、第1描画画面に対して、第2描画画面への入力イベントに対応した処理を行う(ステップST704)。例えば、第2描画画面をスライドさせる入力イベントがあった場合には、第1描画画面の表示面積の変化に合わせて縮尺を変化させる処理等を行う。
第1描画画面への入力イベントがあれば(ステップST702でN)、第1描画画面に対して、入力イベントに応じた処理を行う(ステップST705)。その後、第2描画画面に対して、第1描画画面への入力イベントに対応した処理を行う(ステップST706)。例えば、第1描画画面の地図表示縮尺を変更した場合に、これに連動して第2描画画面の地図表示縮尺を変更する処理等を行う。
上記の例では、一方の描画画面へのイベントに応じて他方の画像表示内容も連動させているが、これは予め定められた操作シーケンスによるものであり、必ずしも、一方の描画画面へのイベントに応じて他方の画像表示内容が変化するわけではない。すなわちステップST704及びステップST706は必須ではない。
図19は、第2描画画面への入力イベントに対応した処理(図18のステップST703)の詳細を示すフローチャートである。図19において、まず入力解析部401は入力イベントを解析しジェスチャーの種類を判断する(ステップST720)。
ステップST720で入力イベントが選択操作であると判断すると、復帰アイコンを第1描画画面に表示しているか否かを判断する(ステップST721)。なお、選択操作とは、タッチパネルに1度タッチする動作のことをいう。
復帰アイコンが表示状態であれば(ステップST721でYes)、第2描画画面がスライドアウトしており、復帰アイコンをユーザが選択したと判断する。そして、合成描画部407が第2描画画面を第1描画画面に重ねて描画することにより、表示面上に第2描画画面が復帰する(ステップST723)。
復帰アイコンが非表示であれば(ステップST721でNo)、選択動作に対して予め定められた処理を実行する(ステップST722)。例えば、第2描画画面がPOI地図を表示している場合には、選択した地点の関連情報を表示する等の動作を行う。
ステップST720で入力イベントが引きずり操作であると判断すると、合成描画部407は引きずり方向、引きずり長に応じて第2描画画面をスライドした合成描画画面を作成し、入力兼表示部1で表示が更新される。(ステップST724)。
ステップST720で入力イベントが飛ばし操作であると判断すると、合成描画部407は飛ばし方向に応じて第2描画画面を所定距離だけスライドした合成描画画面を作成し、入力兼表示部1で表示が更新される(ステップST725)。ステップST725は第2描画画面が完全スライドアウトするまで繰り返され、ステップST726で完全スライドアウトしたと判断すると、第1描画画面端に復帰アイコンを表示する(ステップST727)。ここでは、第1情報描画部403が第1情報格納部2から描画オブジェクトを取得し、取得した描画オブジェクトに基づき新たな第1描画画面を第1描画画面保持部404に描画する。そして、合成描画部407が新たな第1描画画面を用いて合成描画を行うことによって、第1描画画面に復帰アイコンが表示される。
なお、ステップST727において、復帰アイコンの表示位置は画面端に限らず画面上の任意の位置に表示しても良い。しかし、第2描画画面がスライドアウトした方向に対応する画面端に復帰アイコンを表示すれば、ユーザは復帰アイコンの位置から第2描画画面のスライドアウト方向を知ることが出来る。すなわち、第2描画画面が画面右方向に飛ばされて完全スライドアウトした場合には、復帰アイコンを第1描画画面の右端に表示し、第2描画画面が画面左方向に飛ばされて完全スライドアウトした場合には、復帰アイコンを第1描画画面の左端に表示する。
図20(a)は、道路の平面地図を表示する第1描画画面上に、第1描画画面と同一地理的範囲の立体地図を表示する第2描画画面を重ねた表示画面を示している。図20(b)、(c)は、ユーザが第2描画画面にタッチして右方向にスライド操作を行った状態を示している。第2描画画面がボードスライドによりスライドアウトされると共に、第2描画画面が除去された領域では平面地図の描画オブジェクトが表示される。図20(d)は第2描画画面が完全スライドアウトした状態を示しており、第1描画画面の右端に復帰アイコンが表示されている。
<スレッド表示>
第2描画画面がスライドアウトしたか否かをユーザが把握できなくなるという弊害を防ぐため、第2描画画面の所定の端部を常に第1描画画面と重ねても良い。なお、以下では説明の都合上、第2描画画面の所定の端部が第1描画画面と重なった状態を、全ずれ状態と呼ぶ場合がある。
図21は、平面地図を表示する第1描画画面上に、第1描画画面と同一地理的範囲のPOI地図を表示する第2描画画面を重ねた表示画面を示している。ユーザは必要に応じて第2描画画面をスライドさせることにより、スライドした範囲でPOI地図を除去し、代わりに平面地図を表示させることが出来る。
今、ユーザが飛ばし操作を行って第2描画画面を表示画面の右方向にスライドさせたとする。すると、第2描画画面の表示領域が所定幅未満となった時点でスライド動作は終了し、図22に示すように第2描画画面の所定の端部、すなわち左端から所定幅の領域がスレッドとして表示される。ユーザがスレッドにタッチして右方向に引きずり操作を行っても、これ以上第2描画画面は右方向にスライドされない。
ユーザはスレッド表示を見て、第2描画画面が画面右方向にスライドされている状態であることを把握することができる。また、ユーザはタッチパネル上でスレッドにタッチし、画面左方向に引きずり操作や飛ばし操作を行うことによって、第2描画画面をスライドインすることが可能である。すなわち、当該スレッドが、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像である。
スレッド表示を行う場合の第2描画画面への入力イベントに対する処理(図18のステップST703)のフローチャートを図22に示す。
図22において、まず入力解析部401は入力イベントについてジェスチャーの種類を判断する(ステップST730)。入力イベントが選択操作であると判断すると、選択操作に対して予め定められたアクションを実行する(ステップST731)。例えば、第2描画画面でPOI地図を表示している場合には、選択した地点の関連情報を表示する等の動作を行う。
ステップST730で入力イベントが飛ばし操作であると判断すると、合成描画部407は飛ばし方向に応じて第2描画画面を所定距離だけスライドした合成描画画面を作成し、入力兼表示部1で表示が更新される。(ステップST733)。その後、全体制御部402は第2描画画面の表示幅が所定値以下であるか否かを判断し(ステップST734)、所定値以下となるまで、すなわちスレッド表示となるまで合成描画部407は第2描画画面のスライドを継続する。
ステップST730で入力イベントが引きずり操作であると判断すると、合成描画部407は引きずり方向、引きずり長に応じて第2描画画面をスライドした合成描画画面を作成し、入力兼表示部1で表示が更新される。(ステップST732)。第2描画画面がスレッド表示されており、スレッドに対する引きずりジェスチャーである場合は、第2描画画面を引きずり操作に応じてスレッドインする。
上記実施例ではスライドアウトする描画画面は第2描画画面1枚であったが、3枚以上の描画画面を重ね表示する地図表示装置では、複数枚の描画画面をスライドアウトさせても良い。例えば第2描画画面上に第3描画画面を重ねて表示し、第2描画画面と第3描画画面の双方が完全スライドアウトした場合(全ずれ状態)に、第2描画画面と第3描画画面の存在を知らしめる2つのアイコンを表示しても良い。当該アイコンが復帰アイコンである場合は、第2描画画面と第3描画画面を別々に第1描画画面上にスライドインできるので、目的に合わせた情報の重畳が可能であり、非常に使い勝手の良いユーザインタフェースを実現できる。
また、アイコンではなく、第2描画画面の存在を示すスレッドの上に第3描画画面の存在を示すスレッドを表示しても良い。この場合、第2描画画面のスレッドの広さは第3描画画面のスレッドより広く表示する。このように複数のスレッドを階段上に重ね表示されることにより、いずれのスレッドも独立に操作することが可能である。これらは、例えば年代の異なる地図群など、互いに関連性の高い複数の地図を重ね表示する場合に適した表示方法である。
<その他>
第2描画画面が完全スライドアウトしたか否かをユーザが把握できなくなるという弊害を防ぐ別の方法として、第2描画画面を完全スライドアウトしてから所定時間が経過した時点で自動的に復帰させても良い。
その他、地図表示装置の使い勝手を向上させるための様々な動作が考えられる。第1、第2描画画面の拡大縮小を、ユーザがタッチパネル上で2点タッチすることによって実現しても良い。すなわち、例えば親指と人差し指などの2箇所で画面をタッチし、タッチした状態のまま2点の間隔を狭めることによって縮小操作を行い、2点の間隔を拡げることで拡大操作とする。
図23に示すように、第1描画画面が自車位置周辺から目的地までの全体経路図であり、第2描画画面が自車位置周辺図である場合には、指で第2描画画面の表示領域にタッチしたまま右方向に引きずることで、第2描画画面をスライドさせ、目的地の地図を表示させることが出来る。さらに、第2描画画面に2点タッチし、当該2点の間隔を狭めるジェスチャーによって、第2描画画面のサイズを縮小し、第1描画画面の表示領域を拡げることも可能である。
図24は、図23において第2描画画面を第1描画画面より小さく表示した図である。このように上側の描画画面を小さく表示していれば、どちらが上側の描画画面、すなわちスライド対象の描画画面であるかをユーザが認識しやすい。
また、入力兼表示部1が3次元タッチパネルである場合は、非接触ジェスチャーによって描画画面の制御を行うことも可能である。例えば、タッチパネルに指を近づけると描画画面を拡大し、遠ざけると縮小するようにしても良い。あるいは、指とタッチパネルとの距離が所定値以下になると第2描画画面がスライドを開始し、指がタッチパネルに触れるとスライドアウトするようにしても良い。
また、第1描画画面の表示内容と第2描画画面の表示内容を入れ替える操作や、地図帳をめくるアニメーションを、所定のジェスチャーで実現しても良い。
又、スライド中の第2描画画面は半透明表示としても良い。
<変形例>
上記の入力兼表示部1は、ユーザの入力情報を受け取る入力部と、受け取った入力情報や制御部4による動作制御に基づく地図描画画面を表示する表示部とが一体となった構成であるが、これらの機能を実現する構成が別々に備えられるものであってもよい。また、表示する情報は、地図描画画面における情報に限らず、ユーザの要望に応じた様々な情報を表示することが可能である。
なお、本実施の形態のように入力兼表示部1をタッチパネルで実現し、ジェスチャー操作によって描画画面の重なりを変動させれば、容易に操作が可能である。従来の地図表示装置では、タッチパネルに表示された操作アイコンをタッチすることや、機械的なスイッチやダイアル操作によって画面操作が行われており、必ずしも使い勝手の良いユーザインタフェースではなかった。しかし、本発明のように、スマートフォン等の、タッチパネルを有する携帯端末で用いられているジェスチャー操作を採用することによって、使い勝手の良いユーザインタフェースを実現できる。
よって、例えば車両に搭載された地図表示装置のような、操作時間に限りがある環境下で使用される地図表示装置の画面操作に有効である。さらに、描画画面のスライド方向やスライド中の描画画面の表示効果に自由度を設けることによって、画面操作に娯楽的な要素を加えることが出来る。
また、入力兼表示部1は、通常のタッチパネルに限らず、静電容量検出型のタッチパネルを用いて、指の近接および接触を検知可能な3次元タッチパネルであってもよい。
上記の第1情報格納部2および第2情報格納部3は、図1に示すように別の記憶媒体であってもよいし、1つの記憶媒体に双方が含まれる場合であってもよい。また、外部に備えられた記憶媒体と通信することによって、地図情報等を取得する場合であってもよい。
また、本実施の形態におけるスライド方法は例示であり、上記のスライド表示モードにおいて、スライド方法以外の方法による地図描画画面の更新が可能であってもよい。
また、上側の描画画面および下側の描画画面は、その大きさが一致しなくともよい。なお描画画面は、表示面全体にかかる大きさである必要はない。
なお、第1描画画面および第2描画画面に表示される地図情報は、互いに入れ替え可能である。
また、復帰アイコンの選択によって第2描画画面を飛ばし操作の前の配置にスライドインすると説明したが、第2描画画面の一端を表示画面の端に表示させ、ユーザが当該一端にタッチして引きずり操作を行うことにより任意の位置まで第2描画画面をスライドインできるようにしても良い。
<効果>
本実施の形態の地図表示装置は、第1描画画面および第2描画画面を含む複数の画面を、少なくとも部分的に重ね表示可能な地図表示装置である。第1描画画面は、少なくとも1つの第1描画オブジェクトを表示し、第2描画画面は、少なくとも1つの第2描画オブジェクトを表示し、第1描画オブジェクトおよび第2描画オブジェクトの少なくとも一方は、地図情報に関する描画オブジェクトを含み、第1描画画面および第2描画画面は、同じまたは異なる大きさである。地図表示装置は、ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付ける入力部と、入力部で受け付けたユーザの操作入力に応じて、第1、第2描画画面の重なり具合を制御し、第1、第2描画画面の重なり部分では、第1、第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクして表示部に出力する制御部4とを備え、表示部の表示画面は第1描画画面の全体に対応し、第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像が表示画面に表示される。第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態、すなわちスライドアウトした場合に、ユーザは当該操作画像によってスライドアウトの有無を確認でき、かつスライドアウトした第2描画画面を復帰させることが出来るため、使い勝手の良い地図表示装置となる。
また、制御部4は、第1、第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、第1、第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させる。例えば地理的範囲が同じであって異なる情報を表示する地図を第1、第2描画画面とする場合、これらの地図の重なり具合が連続的に変化することによって、ユーザが両地図の関連性を把握し易い。
また、当該スライドは、描画画面上の描画オブジェクトが、描画画面のスライドに連動してスライド方向に移動するボードスライドと、表示部に表示される描画オブジェクトの位置が変化しないカーテンスライドとを含む。いずれのスライド方式によっても、地図の重なり具合が連続的に変化させることにより、ユーザは両地図の関連性を把握し易い。
また、入力部と表示部とが、タッチパネル付き表示装置の入力兼表示部1として一体に形成されることにより、ユーザの入力操作の利便性が向上する。
また、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像は、第1描画オブジェクトとしての復帰アイコンであるので、ユーザは復帰アイコンを選択することにより、第2描画画面を第1描画画面に復帰することが可能である。
また、第2描画画面の第1描画画面に対する全ずれ状態は、第2描画画面の所定の端部のみが第1描画画面に重なっている場合を含み、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像は、当該所定の端部であるので、ユーザは当該所定の端部によってスライドアウトの有無を確認でき、かつスライドアウトした第2描画画面を復帰させることが出来る。
本実施の形態の地図表示方法は、第1描画画面および第2描画画面を含む複数の描画画面を、少なくとも部分的に重ねて表示する地図表示方法である。第1描画画面は、少なくとも1つの第1描画オブジェクトを表示し、第2描画画面は、少なくとも1つの第2描画オブジェクトを表示し、第1描画オブジェクトと第2描画オブジェクトの少なくとも一方は地図情報に関する描画オブジェクトを含み、第1描画画面および第2描画画面は、同じまたは異なる大きさである。地図表示方法は、(a)ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付けるステップと、(b)複数の描画画面の描画画面表示を行うステップと、(c)ステップ(b)に先立って、ステップ(a)において受け付けたユーザの操作入力に応じて、第1、第2描画画面の重なり具合を制御し、第1、第2描画画面の重なり部分では、第1、第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクするステップとを備え、ステップ(b)は、ステップ(c)で第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、第2描画画面を第1描画画面上に復帰するための操作画像を表示画面に表示するステップである。第2描画画面が第1描画画面に対して全ずれ状態、すなわち完全スライドアウトした場合に、ユーザは当該操作画像によって第2描画画面が完全スライドアウトしたか否かを判別でき、かつ完全スライドアウトした場合には第2描画画面を復帰させることが出来るため、使い勝手の良い地図表示方法となる。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 入力兼表示部、2 第1情報格納部、3 第2情報格納部、4 制御部、401 入力解析部、402 全体制御部、403 第1情報描画部、404 第1描画画面保持部、405 第2情報描画部、406 第2描画画面保持部、407 合成描画部、408 合成描画画面保持部。

Claims (7)

  1. 第1描画画面および第2描画画面を含む複数の描画画面を、少なくとも部分的に重ね表示可能な地図表示装置において、
    前記第1描画画面は、少なくとも1つの第1描画オブジェクトを表示し、
    前記第2描画画面は、少なくとも1つの第2描画オブジェクトを表示し、
    前記第1描画オブジェクトおよび前記第2描画オブジェクトの少なくとも一方は、地図情報に関する描画オブジェクトを含み、
    前記第1描画画面および前記第2描画画面は、同じまたは異なる大きさであって、
    ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付ける入力部(1)と、
    前記入力部(1)で受け付けたユーザの操作入力に応じて、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり具合を制御し、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり部分では、前記第1描画オブジェクトおよび前記第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクして表示部(1)に出力する制御部(4)とを備え、
    前記表示部(1)の表示画面は前記第1描画画面の全体に対応し、
    前記第2描画画面が前記第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、前記第2描画画面を前記第1描画画面上に復帰するための操作画像が前記表示画面に表示され
    前記制御部(4)は、前記第1描画画面および前記第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させ、
    前記スライドは、
    前記描画画面上の前記描画オブジェクトが、前記描画画面のスライドに連動してスライド方向に移動するボードスライドを含むことを特徴とする、
    地図表示装置。
  2. 第1描画画面および第2描画画面を含む複数の描画画面を、少なくとも部分的に重ね表示可能な地図表示装置において、
    前記第1描画画面は、少なくとも1つの第1描画オブジェクトを表示し、
    前記第2描画画面は、少なくとも1つの第2描画オブジェクトを表示し、
    前記第1描画オブジェクトおよび前記第2描画オブジェクトの少なくとも一方は、地図情報に関する描画オブジェクトを含み、
    前記第1描画画面および前記第2描画画面は、同じまたは異なる大きさであって、
    ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付ける入力部(1)と、
    前記入力部(1)で受け付けたユーザの操作入力に応じて、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり具合を制御し、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり部分では、前記第1描画オブジェクトおよび前記第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクして表示部(1)に出力する制御部(4)とを備え、
    前記表示部(1)の表示画面は前記第1描画画面の全体に対応し、
    前記第2描画画面が前記第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、前記第2描画画面を前記第1描画画面上に復帰するための操作画像が前記表示画面に表示され、
    前記制御部(4)は、前記第1描画画面および前記第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させ、
    前記スライドは、
    前記表示部(1)に表示される前記描画オブジェクトの位置が変化しないカーテンスライドを含むことを特徴とする、
    地図表示装置。
  3. 前記入力部(1)と前記表示部(1)とが、タッチパネル付き表示装置として一体に形成されることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の地図表示装置。
  4. 前記操作画像は、前記第1描画オブジェクトとしてのアイコンであることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の地図表示装置。
  5. 前記第2描画画面の前記第1描画画面に対する全ずれ状態は、前記第2描画画面の所定の端部のみが前記第1描画画面に重なっている場合を含み、
    前記操作画像は、前記所定の端部であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の地図表示装置。
  6. 第1描画画面および第2描画画面を含む複数の描画画面を、少なくとも部分的に重ねて表示する地図表示方法であって、
    前記第1描画画面は、少なくとも1つの第1描画オブジェクトを表示し、
    前記第2描画画面は、少なくとも1つの第2描画オブジェクトを表示し、
    前記第1描画オブジェクトと前記第2描画オブジェクトの少なくとも一方は地図情報に関する描画オブジェクトを含み、
    前記第1描画画面および前記第2描画画面は、同じまたは異なる大きさであって、
    (a)ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付けるステップと、
    (b)複数の前記描画画面の描画画面表示を行うステップと、
    (c)前記ステップ(b)に先立って、前記ステップ(a)において受け付けたユーザの操作入力に応じて、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり具合を制御し、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり部分では、前記第1描画オブジェクトおよび前記第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクするステップとを備え、
    前記ステップ(b)は、前記ステップ(c)で前記第2描画画面が前記第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、前記第2描画画面を前記第1描画画面上に復帰するための操作画像を表示画面に表示するステップであり、
    前記ステップ(c)は、前記第1描画画面および前記第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させるステップであり、
    前記スライドは、
    前記描画画面上の前記描画オブジェクトが、前記描画画面のスライドに連動してスライド方向に移動するボードスライドを含むことを特徴とする、
    地図表示方法。
  7. 第1描画画面および第2描画画面を含む複数の描画画面を、少なくとも部分的に重ねて表示する地図表示方法であって、
    前記第1描画画面は、少なくとも1つの第1描画オブジェクトを表示し、
    前記第2描画画面は、少なくとも1つの第2描画オブジェクトを表示し、
    前記第1描画オブジェクトと前記第2描画オブジェクトの少なくとも一方は地図情報に関する描画オブジェクトを含み、
    前記第1描画画面および前記第2描画画面は、同じまたは異なる大きさであって、
    (a)ユーザの描画画面表示に関する操作入力を受け付けるステップと、
    (b)複数の前記描画画面の描画画面表示を行うステップと、
    (c)前記ステップ(b)に先立って、前記ステップ(a)において受け付けたユーザの操作入力に応じて、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり具合を制御し、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり部分では、前記第1描画オブジェクトおよび前記第2描画オブジェクトの一方が他方をマスクするステップとを備え、
    前記ステップ(b)は、前記ステップ(c)で前記第2描画画面が前記第1描画画面に対して全ずれ状態となった場合に、前記第2描画画面を前記第1描画画面上に復帰するための操作画像を表示画面に表示するステップであり、
    前記ステップ(c)は、前記第1描画画面および前記第2描画画面の一方に対し他方をスライドさせることによって、前記第1描画画面および前記第2描画画面の重なり具合を連続的に変化させるステップであり、
    前記スライドは、
    表示される前記描画オブジェクトの位置が変化しないカーテンスライドを含むことを特徴とする、
    地図表示方法。
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