JP5724011B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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Description
図6は、従来のオフセットパラボラアンテナの概略構成を示す図であり、同図(a)は側面図、同図(b)は正面図である。
図6において、1は反射鏡、2は電磁ホーン、3は側面カバー、4は方向調整用雲台である。同図に示すように、従来のオフセットパラボラアンテナは、反射鏡1の開口面を、断面形状が円形状の側面カバー3で覆い、下方に方向調整用雲台4を配置している。
図6において、電磁ホーン2から放射された電磁波は、反射鏡1で反射され、図6の矢印Aの方向に放射される。
また、オフセットパラボラアンテナから放射される電波の方向を調整するために、方向調整用雲台4を必要とするので価格が高価にならざるを得ないという問題点もあった。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、反射鏡と放射部とを有する開口面アンテナにおいて、側面カバーの形状を簡易な形状として、従来よりも生産性を向上させるとともに、低コスト化を図ることが可能となる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
(1)アンテナ装置は、反射鏡と放射部とを有する開口面アンテナと、前記開口面アンテナを収納する側面カバーとを有し、前記側面カバーは、それぞれが多角形状で対向配置された複数のフレームで構成されたフレーム構造体に固定されるとともに、少なくとも一部が、前記開口面アンテナの電波の放射方向において当該フレーム構造体の外側に、はみ出して設けられるとともに、前記放射部は、前記側面カバーを固定する前記フレーム構造体の角部に設けられている。
(2)(1)において、前記側面カバーは、前記フレーム構造体からはみ出して設けられている部分が、設置された状態における垂直上方側である。
(3)(1)または(2)において、前記開口面アンテナは、オフセットパラボラアンテナである。
(4)(1)ないし(3)のいずれかにおいて、前記放射部は、電磁ホーンである。
(5)(1)ないし(4)のいずれかにおいて、前記電波の放射方向とは反対の方向に、アンテナ装置を取り付けるための金具を有する。
(6)(5)において、前記金具は、前記電波の放射方向を変更する手段を有する。
本発明によれば、反射鏡と放射部とを有する開口面アンテナにおいて、カバーの形状を簡易な形状として、従来よりも生産性を向上させるとともに、低コスト化を図ることが可能となる。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施例は、本発明の特許請求の範囲の解釈を限定するためのものではない。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1のオフセットパラボラアンテナの概略構成を示す図であり、同図(a)は側面図、同図(b)は正面図である。
図1において、1は反射鏡、2は電磁ホーン、3は側面カバーである。同図に示すように、本実施例のオフセットパラボラアンテナは、反射鏡1の開口面を、断面形状が6角形形状の側面カバー3で覆ったことを特徴とする。
本実施例の多角形の側面カバー3は、基本構成が、直線状、平面状の部品を使用するために、例えばAlなどの金属板から側面カバー3を切り出すときの切断線が直線となり、側面カバー3を製作する際の加工費を低減することができ、かつ、例えばAlなどの金属板において無駄となる領域が少なくなるので材料費を低減することができる。
このように、本実施例の多角形の側面カバー3によれば、材料費、加工費の低コストを図るとともに、製作時間も短縮することが可能となる。
これにより、本実施例のオフセットパラボラアンテナでは、従来のオフセットパラボラアンテナにおける、断面形状が円形状の側面カバー3を、断面形状が6角形以上の多角形形状の側面カバー3とすることにより、オフセットパラボラアンテナの広角指向特性を維持したまま生産性の向上を図ることが可能となる。
また、本実施例のオフセットパラボラアンテナでは、後述するように、ポールマウント金具を使用し、鋼管柱等の支柱へ取り付けられ、ポールマウント金具により、本実施例のオフセットパラボラアンテナの電波の放射方向を変更することができる。
これにより、本実施例では、高価な方向調整用雲台を必要としないので、オフセットパラボラアンテナの低コスト化を図ることが可能となる。
図2は、本発明の実施例2のオフセットパラボラアンテナの背面図である。
図3は、本発明の実施例2のオフセットパラボラアンテナの側面図である。
図4は、本発明の実施例2のオフセットパラボラアンテナの斜視図である。
図5は、本発明の実施例2のフレーム構造体を示す概念図である。
本実施例のオフセットパラボラアンテナは、前述の実施例のオフセットパラボラアンテナのより具体的な構成の一例を示す図である。
本実施例のオフセットパラボラアンテナでは、図5に示すように、金属の板、あるいは棒(11a〜11f)を、例えば溶接などにより接続して、6角形形状のフレームA(11)を作成する。同様に、金属の板、あるいは棒(12a〜12f)を、例えば溶接などにより接続して、6角形形状のフレームB(12)を作成する。
そして、フレームA(11)とフレームB(12)とを、金属の板、あるいは棒(10a〜10f)により、例えば溶接などにより接続して、反射鏡1と電磁ホーン2を固定するためのフレーム構造体を作成する。なお、図3、図4では、6個の金属の板、あるいは棒に(10a〜10f)の符号を付与する代わりに、1個の金属の板、あるいは棒にのみ、符号10を付与している。
そして、ネジ30により、金属板(例えばAl)をフレームに固定し、フレーム構造体の各々側面を金属板で覆い、図1に示す側面カバー3を形成する。反射鏡1は、側面カバー3にネジ31で固定される。
また、オフセットパラボラアンテナの開口部には、合成樹脂などで構成される正面側のカバーが取り付けられる場合もある。
フレーム構造体の底部も金属板で覆われているとともに、フレーム構造体の底部には、金属の板、あるいは棒(13a,13b)が形成されており、この金属の板、あるいは棒(13a,13b)に、取り付け金具18がネジ32により取り付けられる。
また、取り付け金具18は、ネジ33により、ポールマウント金具17に取り付けられており、ポールマウント金具17は、鋼管柱などから成る支柱20に取り付けられる。これにより、フレーム構造体は、支柱20に取り付けられる。
また、フレーム構造体には、金属の板、あるいは棒(14a,14b)が形成されており、金属の板、あるいは棒(14a,14b)には、電磁ホーン2が固定される。電磁ホーン2には、導波管15を介して励振電力が供給される。
また、フレーム構造体には、金属の板、あるいは棒(13c)も形成されているが、金属の板、あるいは棒(13c)は補強のためのものである。
なお、前述の説明では、断面形状が6角形以上の多角形形状の側面カバー3について説明したが、これに限定されるものではなく、側面カバー3は、3角形、4角形、5角形、あるいは、7角形以上の多角形形状の側面カバー3であってもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
2 電磁ホーン
3 側面カバー
4 方向調整用雲台
10a〜10f,11a〜11f,12a〜12f,13a〜13c,14a,14b
金属の板、あるいは棒
11,12 6角形状のフレーム
15 導波管
17 ポールマウント金具
18 取り付け金具
20 支柱
30,31,32,33 ネジ
35 ガイド孔
Claims (6)
- 反射鏡と放射部とを有する開口面アンテナと、
前記開口面アンテナを収納する側面カバーとを有し、
前記側面カバーは、それぞれが多角形状で対向配置された複数のフレームで構成されたフレーム構造体に固定されるとともに、少なくとも一部が、前記開口面アンテナの電波の放射方向において当該フレーム構造体の外側に、はみ出して設けられるとともに、
前記放射部は、前記側面カバーを固定する前記フレーム構造体の角部に設けられている
ことを特徴とするアンテナ装置。 - 前記側面カバーは、前記フレーム構造体からはみ出して設けられている部分が、設置された状態における垂直上方側であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記開口面アンテナは、オフセットパラボラアンテナであることを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
- 前記放射部は、電磁ホーンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
- 前記電波の放射方向とは反対の方向に、アンテナ装置を取り付けるための金具を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
- 前記金具は、前記電波の放射方向を変更する手段を有することを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。
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