JP5723351B2 - バリアフリートイレの引戸開閉装置 - Google Patents

バリアフリートイレの引戸開閉装置 Download PDF

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Description

本発明は、バリアフリートイレの引戸開閉装置に関する。
従来、身体弱者または身体障害者に配慮して設計されたバリアフリートイレや介護施設等の出入口には、スライド式の引戸を手動にて開作動可能とし、かつ、手を離すと開放状態から自動的に閉作動する引戸開閉装置が設けられている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の引戸開閉装置は、閉方向に向けて下り勾配を付けたガイドレールに引戸を吊り下げており、開放状態の引戸から手を離すと同時に、自動的に閉作動を開始するように構成されていた。
特開2001−82023号公報
しかし、バリアフリートイレ等を使用するのは、老人や要介護者、乳児を連れた保護者、妊婦、幼児、または、車椅子や歩行器を必要とする人等、ハンディキャップを持った使用者が多く、従来の引戸開閉装置では、引戸から手を離したと同時に自動的に閉作動が始まるため、使用者が出入口を通過するのが難しい場合もあった。特に、足の不自由な使用者や車椅子に乗った使用者は、引戸から手を離してから引戸が閉まってしまうまでの間に、素早く出入口を通過することが難しく、引戸を手で押えながら室内に移動しなければならないのが非常に不便であり、使用者や車椅子に引戸が当たってしまう虞れもあった。
そこで、本発明は、ハンディキャップを持った使用者に安心して出入口を通過させるため、引戸を開放状態に短い秒間だけ保持するバリアフリートイレの引戸開閉装置を提供することを目的とする。
本発明に係るバリアフリートイレの引戸開閉装置は、手動にて開作動可能な引戸を備え、該引戸の戸収納部側端縁部から500mm〜800mmの長さ寸法の開閉方向中間位置から開口部側端縁部にわたって、上記引戸の上端部に、複数の山部から成る固定式のラチェット段部を形成し、 車椅子に乗った使用者がバリアフリートイレの出入口を通過できるように上記引戸を開方向の中間位置に移動させて該出入口を途中まで開放した半開放位置から、上記引戸を開方向に一杯まで移動させて上記バリアフリートイレの出入口をほぼ全開放した全開放位置に至るまで開作動する際には上記ラチェット段部を次々と乗り越え、かつ、上記引戸が上記半開放位置乃至全開放位置にて閉作動しようとする際には上記ラチェット段部に係止して閉方向への移動を阻止する機械的ストッパー機構を上枠に設け、上記引戸を上記半開放位置に移動すると該引戸が被検知位置に開かれたことを検知する検出手段と、該検出手段からの電気信号を受けて作動して所定の短時間の後にストッパー解放用の電気信号を発信するタイマーと、該タイマーからの電気信号を受けて作動して上記機械的ストッパー機構による停止保持を解放する電気的解放手段とを、備え、上記引戸を上記半開放位置から全開放位置へ開作動する際には、上記機械的ストッパー機構が上記ラチェット段部を次々と乗り越え、かつ、上記引戸が上記半開放位置から全開放位置までの間で閉作動しようとする際には、上記機械的ストッパー機構が上記ラチェット段部に係止して、上記検出手段により上記引戸が被検知位置に開かれたと検知してから所定の短時間にわたって、上記引戸を停止保持し、短時間が経過すると、上記タイマーから電気的解放手段にストッパー解放用の電気信号が発信され、上記機械的ストッパー機構による停止保持を解除するように構成したものである。
また、手動にて開作動可能な引戸を備え、該引戸の戸収納部側端縁部から500mm〜800mmの長さ寸法の開閉方向中間位置から開口部側端縁部にわたって、上記引戸の上端部に、複数の山部から成る固定式のラチェット段部を形成し、車椅子に乗った使用者がバリアフリートイレの出入口を通過できるように上記引戸を開方向の中間位置に移動させて該出入口を途中まで開放した半開放位置とすると該引戸が被検知位置に開かれたことを検知する検出手段と、該検出手段からの電気信号を受けて作動して上記引戸が上記半開放位置から、上記引戸を開方向に一杯まで移動させて上記バリアフリートイレの出入口をほぼ全開放した全開放位置に至るまで開作動する際には上記ラチェット段部を次々と乗り越え、かつ、上記引戸が半開放位置乃至全開放位置にて閉作動しようとする際には上記ラチェット段部に係止して閉方向への移動を阻止する電気的ストッパー機構を上枠に設け、 上記検出手段からの電気信号を受けて作動して所定の短時間の後にストッパー解放用の電気信号を発信するタイマーとを、備え、上記引戸を上記半開放位置に移動し、上記検出手段により上記引戸が被検知位置に開かれたことを検知すると、上記検出手段から上記電気的ストッパー機構及び上記タイマーに電気信号が発信され、該タイマーを作動すると共に上記電気的ストッパー機構を上記ラチェット段部に摺接し、さらに上記引戸を上記半開放位置から全開放位置へ開作動する際には、上記電気的ストッパー機構が上記ラチェット段部を次々と乗り越え、かつ、上記引戸が上記半開放位置から全開放位置までの間で閉作動しようとする際には、上記電気的ストッパー機構が上記ラチェット段部に係止して、上記タイマーが上記検出手段からの電気信号を受けてから所定の短時間にわたって、上記引戸を停止保持し、短時間が経過すると、該タイマーから上記電気的ストッパー機構にストッパー解放用の電気信号が発信され、上記電気的ストッパー機構による停止保持を解除するように構成したものである。
本発明のバリアフリートイレの引戸開閉装置によれば、使用者が引戸から手を離して出入口を通り過ぎるまでの間、引戸を開放したまま保持でき、安全に室内に入ることができる。また、引戸が開作動して検出手段に検知されてから短時間が経過した後に、引戸の停止保持状態を解除して、自動的に閉作動を開始できるため、使用者が室内に入った後は、引戸に手を触れなくても確実に出入口を閉鎖できる。
引戸の閉鎖状態を示した正面図である。 引戸の停止保持状態を示した正面図である。 引戸の閉作動状態を示した正面図である。 本発明の実施の一形態を示した要部拡大正面図である。 本発明の実施の一形態を示した要部拡大正面図である。 本発明の実施の一形態を示した要部拡大正面図である。 本発明の実施の一形態を示した要部拡大正面図である。 本発明の他の実施形態を示した要部拡大正面図である。 本発明の他の実施形態を示した要部拡大正面図である。 本発明の他の実施形態を示した要部拡大正面図である。 本発明の他の実施形態を示した要部拡大正面図である。 本発明の別の実施形態を示した要部拡大正面図である。 本発明の別の実施形態を示した要部拡大正面図である。 本発明のさらに他の実施形態を示した要部拡大正面図である。 本発明のさらに他の実施形態を示した要部拡大正面図である。 本発明のさらに別の実施形態を示した要部拡大正面図である。 本発明のさらに別の実施形態を示した要部拡大正面図である。 本発明のさらに別の実施形態を示した要部拡大正面図である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1〜図3に示すように、本発明の引戸開閉装置は、バリアフリートイレの出入口Eに設けられた引戸1を手動にて開放状態とし、かつ、手を離すと開放状態から自動的に閉作動するように構成されている。
図4〜図7に於て、本発明の引戸開閉装置は、手動にて開作動可能な引戸1を開閉方向の任意位置にて停止保持する機械的ストッパー機構8を設け、引戸1が所定被検知位置に開かれたことを検知する検出手段6と、検出手段6からの電気信号を受けて作動して所定の短時間Tの後にストッパー解放用の電気信号を発信するタイマー7と、タイマー7からの電気信号を受けて作動して機械的ストッパー機構8による停止保持を解放する電気的解放手段9とを、備えている。
なお、本発明に於て、(開閉方向の)任意位置とは、引戸1を開方向に一杯まで移動させて出入口Eがほぼ全開放された全開放位置、乃至、車椅子に乗った使用者が通過できる程度に引戸1を開方向の中間位置に移動させて出入口Eが途中まで開放された半開放位置を包含するものとする。
引戸1は、出入口Eの上枠Fに固着されたガイドレールに吊り下げられ(図示省略)、かつ、床面に設けられたガイドローラ(図示省略)によって下端が揺動しないように開閉方向にスライド自在に案内されている。ガイドレールは、引戸1が出入口Eを閉鎖する方向に移動力を常時付与している。具体的には、閉方向に緩やかな下り勾配をつけて取り付ける、または、引戸1にワイヤーを介して取付けたウェイトにより閉方向に引っ張る等の従来から用いられてきた構造で良い。引戸1には、使用者が手で持って開閉操作するためのハンドル4,4が取付けられており、このハンドル4,4は、立ったままの健常者、または、車椅子に乗った使用者や子供等の双方が、容易に操作できるように、高い位置と低い位置に複数個設けられているのが好ましい。
引戸1には、その上端部に複数の三角山部から成るラチェット段部10が設けられている。図4〜図7に示すように、ラチェット段部10は、三角山部の各々に、鉛直状の係止壁部10Aが一端側に立設され、他端側には緩やかな傾斜面を有する傾斜壁部10Bが形成されている。ラチェット段部10は、引戸1の戸収納部側端縁部から所定の長さ寸法L離れた開閉方向中間位置から開口部側端縁部にわたって形成されている(図1参照)。ラチェット段部10は、最も戸収納部側に近い位置に、上端縁からの深さ寸法Dが(その他の三角山部間の谷部の深さ寸法Dより)大きく設定された深谷部10Cが形成されている。
機械的ストッパー機構8は、上枠Fに揺動自在に枢着された係止アーム部材2を有している。係止アーム部材2は、基端部に後述の電気モーター(電気的解放手段9)の駆動軸が連結され、かつ、先端部にローラ3が転動自在に取付けられている。機械的ストッパー機構8は、引戸1が開作動する際には、ローラ3が転動しつつラチェット段部10を乗り越えて開方向にスムーズに移動し、かつ、引戸1が閉作動しようとする際には、ローラ3がラチェット段部10の係止壁部10Aに係止して閉方向への移動を阻止して、引戸1を停止保持する。
検出手段6は、係止アーム部材2が下方にある一定の角度揺動したことを感知するためのセンサーであって、係止アーム部材2の先端部に取付けたローラ3が深さ寸法Dの深谷部10Cに落ち込んだことを検知するとタイマー7に電気信号を発信する。
タイマー7は、デジタル式又はアナログ式のどちらであっても良く、検出手段6からの電気信号を受けて作動し、所定の短時間Tが経過した後にストッパー解放用の電気信号を発信する。なお、本発明に於て、タイマー7の設定時間(短時間T)は、使用者が引戸から手を離して出入口を通り過ぎるまでの十分な時間があれば良く、具体的には、5秒間〜15秒間に設定するのが望ましい。
電気的解放手段9は、電気モーターから成り、タイマー7からの電気信号を受けて作動し、ローラ3がラチェット段部10との係止を解除するように、10秒間から30秒間にわたって係止アーム部材2を上方へ揺動させてローラ3をラチェット段部10の上方へ持ち上げる。
上述した本発明の引戸開閉装置の使用方法(作用)について説明する。
図1,図2に示すように、引戸1を(手動により)開方向に開移動して、出入口Eが全面的乃至途中まで開放された状態とする。この際、図4に示すように、係止アーム部材2は、(自重により又は下方への弾発力より)ローラ3を引戸1の上端部に押圧して、引戸1が所定の長さ寸法Lにわたって開かれると、ローラ3がラチェット段部10の深谷部10Cに落下して検出手段6が反応する。つまり、ローラ3が深谷部10Cの深さ寸法Dまで落ちることで、検出手段6は、引戸1が所定被検知位置に開かれたと検知するのである。
図5に示すように、ローラ3が傾斜壁部10Bを転がって登り、ラチェット段部10を次々と乗り越え、さらに引戸1を開作動させ、そして、任意位置にて引戸1のハンドル4から手を離すと、ローラ3がラチェット段部10の係止壁部10Aに係止して引戸1を停止保持する。このように、機械的ストッパー機構8は、引戸1を(開閉方向の途中位置乃至全開放位置の)任意位置で保持する。
そして、引戸1が所定被検知位置に開かれたことが検知されてから5秒〜15秒(短時間T)が経過すると、タイマー7から電気的解放手段9に電気信号が発信され、電気モーターの駆動力により係止アーム部材2を上方に揺動させる(図6参照)。図3に示すように、ローラ3がラチェット段部10の上方に持ち上げられて引戸1の停止保持状態が解除され、引戸1が閉作動可能となる。
図7に示すように、電気的解放手段9が作動してから10秒〜30秒が経過すると、電気モーターの駆動力が解放されて、係止アーム部材2は、(自重により又は下方への弾発力より)ローラ3を引戸1に押し付けた状態に戻る。
次に、本発明の引戸開閉装置の他の実施形態について説明する。
図8〜図11に於て、機械的ストッパー機構8は、上端部にヘッド12Aを有する金属製の係止ピン部材12を備え、この係止ピン部材12を上枠Fに固着したハウジング11によって昇降自在に保持している。係止ピン部材12は、ヘッド12Aから下方に延びる軸部12Bを有し、この軸部12Bの下端寄りには外鍔部12Cが形成され、かつ、軸部12Bの下端部にはローラ13が転動自在に取付けられている。係止ピン部材12は、円錐形のコイルバネから成る弾発部材15によって下方に弾発付勢されている。
ハウジング11の内部には、電磁石14が固着され、この電磁石14に電流を流すことで係止ピン部材12のヘッド12Aを吸着し、弾発部材15の弾発力に抗して係止ピン部材12を上昇させる。つまり、図8〜図11では、電気的解放手段9がソレノイド式であって、電磁石14と、電磁石14に電気的に接続されたバッテリーユニットVをもって構成されている。
検出手段6は、ハウジング11の上下方向中間位置に取着され、係止ピン部材12が引戸1側のラチェット段部10に押上げられてヘッド12Aが所定高さまで上昇したことを検知するとタイマー7に電気信号を発信する(図9参照)。
タイマー7は、デジタル式又はアナログ式のどちらであっても良く、検出手段6からの電気信号を受けて作動し、所定の短時間Tが経過した後にストッパー解放用の電気信号を発信する(図10参照)。
電気的解放手段9は、タイマー7からの電気信号を受けてバッテリーユニットVから電磁石14に電流を流し(図11参照)、ローラ13がラチェット段部10の谷部に係止しないように、10秒間から30秒間にわたって係止ピン部材12を上昇させローラ3を持ち上げて引戸1の停止保持状態を解除する。
図12と図13は、本発明の別の実施形態を示している。
本発明の引戸開閉装置は、手動にて開作動可能な引戸1が所定被検知位置に開かれたことを検知する検出手段6と、検出手段6からの電気信号を受けて作動して引戸1を開閉方向の任意位置にて停止保持する電気的ストッパー機構16を設け、検出手段6からの電気信号を受けて作動して所定の短時間Tの後にストッパー解放用の電気信号を発信するタイマー7とを、備え、タイマー7の電気信号により電気的ストッパー機構16を解放して引戸1の停止保持状態を解除するように構成している。
図12と図13に於て、上枠Fにハウジング20が固着され、このハウジング20に係止部材21が昇降自在に保持されている。係止部材21は、上端部に断面門型のヘッド21Aを有し、このヘッド21Aから下方に延びる軸部21Bと、軸部21Bの下端部には緩衝用円筒部材22を介してローラ23が転動自在に取付けられている。
係止部材21は、円錐形のコイルばね17(機械的解放手段17)により常時上方へ弾発付勢されてヘッド21Aがハウジング20の天井面に押し付けられている(図12参照)。
検出手段6は、上枠Fに固着され、引戸1に取付けられた反射板部25が対面位置に移動してきたことを検知すると電気的ストッパー機構16及びタイマー7に電気信号を発信する。
電気的ストッパー機構16は、検出手段6に電気的に接続されると共にタイマー7を内蔵した電磁弁ユニット19と、電磁弁ユニット19に電気的に接続された電磁石18と、をもって構成されている。電気的ストッパー機構16は、引戸1が所定被検知位置に開かれたことを検知した検出手段6からの電気信号を受けると、タイマー7を作動させ、かつ、電磁石18に電流を流してヘッド21Aを吸着し、(コイルばね17の弾発付勢力に抗して)係止部材21を下方へ降下させる(図13参照)。こうして、係止部材21が降下すると、ローラ23が引戸1のラチェット段部10に係止して、引戸1が開作動する際には開方向にスムーズに移動が可能であり、引戸1が閉作動しようとする際には、ローラ23がラチェット段部10の係止壁部10Aに係止して閉方向への移動を阻止し、引戸1を停止保持する。
タイマー7は、検出手段6からの電気信号を受けて5秒〜15秒(短時間T)が経過すると、電磁弁ユニット19から電磁石18への電流を遮断させるための電気信号を発信する。タイマー7が作動して電気信号により電気的ストッパー機構16が解放されると、コイルばね17の弾発付勢力によって係止部材21が上方へ持ち上げられ、引戸1の停止保持状態が解除されるように構成されている。
また、図14と図15は、本発明のさらに他の実施形態を示している。
機械的ストッパー機構8は、上枠Fに設置された搬送機構30のベルト部材Bに取付けられている。機械的ストッパー機構8は、ベルト部材Bに固着された取付部材32と、取付部材32に枢着された係止アーム部材2と、取付部材32に固着され係止アーム部材2を下向きに弾発付勢するばね部材33とを、有している。係止アーム部材2の先端部には、ローラ3が転動自在に取付けられている。なお、取付部材32には、ストッパーが設けられ、係止アーム部材2がある一定の角度以上に下方に揺動しないように構成されている。引戸1の構成は、上述の図4〜図7と同様である。
図14に於て、機械的ストッパー機構8は、引戸1が開作動する際には、ローラ3が転動しつつラチェット段部10を乗り越えて開方向にスムーズに移動し、かつ、引戸1が閉作動しようとする際には、ローラ3がラチェット段部10の係止壁部10Aに係止して閉方向への移動を阻止して、引戸1を停止保持する。
搬送機構30は、上流側ローラ31Aと、下流側ローラ31Bとを、有し、上流側ローラ31Aに電気モーター(電気的解放手段9)の駆動軸が連結され、ベルト部材Bに送りを与えて(ローテーションさせて)、機械的ストッパー機構8を図中左斜め上方へスライド移動させるように構成されている。
検出手段6は、取付部材32に取付けられ、引戸1が所定被検知位置に開かれたことを検知するとタイマー7に電気信号を発信する。
図15に示すように、タイマー7は、検出手段6からの電気信号を受けて作動し、所定の短時間Tが経過した後に電気的解放手段9に電気信号を発信する。
電気的解放手段9は、電気モーターから成り、タイマー7からの電気信号を受けて作動し、ローラ3がラチェット段部10との係止を解除するように、10秒間から30秒間にわたって機械的ストッパー機構8を左斜め上方へスライドさせてローラ3をラチェット段部10の上方へ持ち上げる。
なお、取付部材32を直線往復案内させるために、(図示省略の)往復リニアガイド部材を設けるも好ましい。また、図14と図15に示すベルト部材Bに替えて、チェーンを用いても良い。
この構成によれば、タイマー7が作動した際、ローラ3が係止壁部10Aに引っ掛かって引戸1が閉作動しなくなるという故障を防止でき、ローラ3とラチェット段部10との係止を確実に解除でき、故障を少なくできる。
図16〜図18に於て、機械的ストッパー機構8は、上枠Fに固着された固定部材40と、固定部材40にスライド自在に保持される可動部材41とを、有している。可動部材41には、係止アーム部材42、及び、揺動部材44が枢着されている。係止アーム部材42の先端部には、ローラ43が転動自在に取付けられ、揺動部材44の先端部には、ノッチ44Aが形成されている。
図16では、機械的ストッパー機構8は、引戸1が開作動する際には、ローラ43が転動し、かつ、係止アーム部材42が上下揺動しつつ、ラチェット段部10を乗り越えて開方向にスムーズに移動し、かつ、引戸1が閉作動しようとする際には、ローラ43がラチェット段部10の係止壁部10Aに係止して閉方向への移動を阻止して、引戸1を停止保持する。
引戸1が所定被検知位置に開かれたことを、検出手段6によって、検知すると、検出手段6からタイマー7に電気信号を発信する。
タイマー7は、検出手段6からの電気信号を受けて作動し、所定の短時間Tが経過した後に電気的解放手段9に電気信号を発信する。
電気的解放手段9は、電気モーターから成り、タイマー7からの電気信号を受けて作動する。電気的解放手段9(電気モーター)の駆動軸には、円盤状の回転体49が連結されている。回転体49は、その外周縁部にピン49Aが突設されている。電気的解放手段9は、回転体49を、図17に矢印で示すように時計回りに回転させて、ピン49Aを揺動部材44のノッチ44Aに係合し、揺動部材44を引っ張って可動部材41を斜め左上方向にスライド移動させるように構成されている。このようにして、ローラ43がラチェット段部10との係止を解除し、引戸1の閉方向への移動が可能となる。
また、固定部材40には、ロック機構45が設けられている。ロック機構45は、固定部材40に形成された窓部に枢着されるL字状の揺動片46を備えている。揺動片46は、捩じりコイルばねによって弾発付勢されており、その一端部が、固定部材40の内方へ入り込むように弾発力が付与されている。図16に於て、揺動片46は、ローラ43とラチェット段部10が係止している状態では、可動部材41に摺接しているが、図17に示すように、ローラ43がラチェット段部10との係止を解除した状態に於て、可動部材41に係止してローラ43が下がってこないように保持している。即ち、タイマー7が作動して、電気モーターで可動部材41を斜め左上方向にスライド移動させると、ロック機構45によって、ローラ43がラチェット段部10との係止を解除した状態、つまり、引戸1が開閉可能な状態を維持するように構成されている。従って、引戸1を、極めて軽い力で開閉することができる。
図18に示すように、引戸1が一旦閉鎖され、再び開かれて、所定被検知位置に移動してきた際に、引戸1側に設けたロック解除手段50が、揺動片46の他端部を引っ掛けて、弾発力に抗して揺動片46を強制的に揺動させる。この際、可動部材41と揺動片46の係止が解除されると共に、可動部材41は自重により右斜め下方にスライドして、ローラ43がラチェット段部10に干渉する位置に下がる。従って、使用者が引戸1から手を離すと、引戸1は任意位置で開放したまま停止保持されるのである。
なお、図18に於て、ローラ43とロック解除手段50は、相互に干渉しない位置関係で配設されているものとする。
なお、本発明は、ユニット化して既設の建物の出入口に設置するも良い。この際、電気供給源としては、一般用のコンセントに接続するか、又は、乾電池を含ませた構成とするのが好ましい(図示省略)。
また、図1〜図3に於て、長さ寸法Lは、500mm〜800mmに設定する。より好ましくは、L=600mmとする。この長さ寸法Lは、引戸1が開作動して検出手段6に検知される所定被検知位置を設定するものであって、車椅子に乗った使用者等が通過できる程度に引戸1が開放される位置に設定する。
以上のように、本発明に係る引戸開閉装置は、手動にて開作動可能な引戸1を開閉方向の任意位置にて停止保持する機械的ストッパー機構8を設け、引戸1が所定被検知位置に開かれたことを検知する検出手段6と、検出手段6からの電気信号を受けて作動して所定の短時間Tの後にストッパー解放用の電気信号を発信するタイマー7と、タイマー7からの電気信号を受けて作動して機械的ストッパー機構8による停止保持を解放する電気的解放手段9とを、備えたので、使用者が引戸1から手を離して出入口Eを通り過ぎるまでの間、引戸1を開放状態で停止したまま保持でき、安全に室内に入ることができる。また、引戸1が開作動して検出手段6に検知されてから短時間Tが経過した後に、引戸1の停止保持状態を解除して、自動的に閉作動を開始できるため、使用者が室内に入る時間を十分に確保でき、その後、引戸1に手を触れなくても確実に出入口Eを閉鎖できる。
また、手動にて開作動可能な引戸1が所定被検知位置に開かれたことを検知する検出手段6と、検出手段6からの電気信号を受けて作動して引戸1を開閉方向の任意位置にて停止保持する電気的ストッパー機構16を設け、検出手段6からの電気信号を受けて作動して所定の短時間Tの後にストッパー解放用の電気信号を発信するタイマー7とを、備え、タイマー7の電気信号により電気的ストッパー機構16を解放して引戸1の停止保持状態を解除するように構成したので、使用者が引戸1から手を離して出入口Eを通り過ぎるまでの間、引戸1を開放状態で停止したまま保持でき、安全に室内に入ることができる。また、引戸1が開作動して検出手段6に検知されてから短時間Tが経過した後に、引戸1の停止保持状態を解除して、自動的に閉作動を開始できるため、使用者が室内に入る時間を十分に確保できる。停電や電池切れとなった場合でも、引戸1を確実に閉作動させることができ、安全に出入口Eを閉鎖できる。
1 引戸
6 検出手段
7 タイマー
8 機械的ストッパー機構
9 電気的解放手段
10 ラチェット段部
16 電気的ストッパー機構
T 短時間
L 長さ寸法
F 上枠
E 出入口

Claims (2)

  1. 手動にて開作動可能な引戸(1)を備え、該引戸(1)の戸収納部側端縁部から500mm〜800mmの長さ寸法(L)の開閉方向中間位置から開口部側端縁部にわたって、上記引戸(1)の上端部に、複数の山部から成る固定式のラチェット段部(10)を形成し、
    車椅子に乗った使用者がバリアフリートイレの出入口(E)を通過できるように上記引戸(1)を開方向の中間位置に移動させて該出入口(E)を途中まで開放した半開放位置から、上記引戸(1)を開方向に一杯まで移動させて上記バリアフリートイレの出入口(E)をほぼ全開放した全開放位置に至るまで開作動する際には上記ラチェット段部(10)を次々と乗り越え、かつ、上記引戸(1)が上記半開放位置乃至全開放位置にて閉作動しようとする際には上記ラチェット段部(10)に係止して閉方向への移動を阻止する機械的ストッパー機構(8)を上枠(F)に設け、
    上記引戸(1)を上記半開放位置に移動すると該引戸(1)が被検知位置に開かれたことを検知する検出手段(6)と、該検出手段(6)からの電気信号を受けて作動して所定の短時間(T)の後にストッパー解放用の電気信号を発信するタイマー(7)と、該タイマー(7)からの電気信号を受けて作動して上記機械的ストッパー機構(8)による停止保持を解放する電気的解放手段(9)とを、備え、
    上記引戸(1)を上記半開放位置から全開放位置へ開作動する際には、上記機械的ストッパー機構(8)が上記ラチェット段部(10)を次々と乗り越え、かつ、上記引戸(1)が上記半開放位置から全開放位置までの間で閉作動しようとする際には、上記機械的ストッパー機構(8)が上記ラチェット段部(10)に係止して、上記検出手段(6)により上記引戸(1)が被検知位置に開かれたと検知してから所定の短時間(T)にわたって、上記引戸(1)を停止保持し、短時間(T)が経過すると、上記タイマー(7)から電気的解放手段(9)にストッパー解放用の電気信号が発信され、上記機械的ストッパー機構(8)による停止保持を解除するように構成したことを特徴とするバリアフリートイレの引戸開閉装置。
  2. 手動にて開作動可能な引戸(1)を備え、該引戸(1)の戸収納部側端縁部から500mm〜800mmの長さ寸法(L)の開閉方向中間位置から開口部側端縁部にわたって、上記引戸(1)の上端部に、複数の山部から成る固定式のラチェット段部(10)を形成し、
    車椅子に乗った使用者がバリアフリートイレの出入口(E)を通過できるように上記引戸(1)を開方向の中間位置に移動させて該出入口(E)を途中まで開放した半開放位置とすると該引戸(1)が被検知位置に開かれたことを検知する検出手段(6)と、
    該検出手段(6)からの電気信号を受けて作動して上記引戸(1)が上記半開放位置から、上記引戸(1)を開方向に一杯まで移動させて上記バリアフリートイレの出入口(E)をほぼ全開放した全開放位置に至るまで開作動する際には上記ラチェット段部(10)を次々と乗り越え、かつ、上記引戸(1)が半開放位置乃至全開放位置にて閉作動しようとする際には上記ラチェット段部(10)に係止して閉方向への移動を阻止する電気的ストッパー機構(16)を上枠(F)に設け、
    上記検出手段(6)からの電気信号を受けて作動して所定の短時間(T)の後にストッパー解放用の電気信号を発信するタイマー(7)とを、備え、
    上記引戸(1)を上記半開放位置に移動し、上記検出手段(6)により上記引戸(1)が被検知位置に開かれたことを検知すると、上記検出手段(6)から上記電気的ストッパー機構(16)及び上記タイマー(7)に電気信号が発信され、該タイマー(7)を作動すると共に上記電気的ストッパー機構(16)を上記ラチェット段部(10)に摺接し、さらに上記引戸(1)を上記半開放位置から全開放位置へ開作動する際には、上記電気的ストッパー機構(16)が上記ラチェット段部(10)を次々と乗り越え、かつ、上記引戸(1)が上記半開放位置から全開放位置までの間で閉作動しようとする際には、上記電気的ストッパー機構(16)が上記ラチェット段部(10)に係止して、上記タイマー(7)が上記検出手段(6)からの電気信号を受けてから所定の短時間(T)にわたって、上記引戸(1)を停止保持し、短時間(T)が経過すると、該タイマー(7)から上記電気的ストッパー機構(16)にストッパー解放用の電気信号が発信され、上記電気的ストッパー機構(16)による停止保持を解除するように構成したことを特徴とするバリアフリートイレの引戸開閉装置。
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