JP5721032B2 - 医薬組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、アシルコエンザイムA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)1阻害作用を有する連続芳香環式化合物又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組成物に関する。
肥満は、身体に脂肪が過剰に蓄積した状態であり(非特許文献1)、高脂血症、高トリグリセリド(TG)血症、脂質代謝異常疾患、脂肪肝、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症等の生活習慣病;脳血管障害、冠動脈疾患、呼吸異常、腰痛、変形性膝関節症等をもたらすものであるが、肥満のうちこれらの疾患を有するもの、あるいは将来これらの疾患を生じる可能性があるものは、肥満症と定義され、一つの疾患として扱われている。
DGATは、TG合成の最終段階であるジアシルグリセロールからTGへの反応を触媒する酵素であり、DGATにはDGAT1とDGAT2という2種類のサブタイプが存在することが知られている。このうち、DGAT1は肝臓、骨格筋、脂肪細胞等に存在することが知られており、各組織におけるTG合成に関与している(非特許文献2)。
また、小腸におけるTG吸収時には、TGは小腸管腔内において膵リパーゼによって脂肪酸とモノアシルグリセロールに分解された後、小腸上皮細胞内に取り込まれ、上皮細胞中でTGに再合成されてから吸収されるが、小腸上皮細胞内でのTG再合成の最終段階にもDGAT1が関与していることが知られている(非特許文献3)。
このため、DGAT1の作用を阻害する薬物は、TG合成の最終ステップを阻害することによって、脂肪細胞、肝臓等のTG合成を阻害するだけでなく、小腸におけるTG再合成を抑制することにより、小腸におけるTG吸収を抑制し、肥満の病態を改善することができる(非特許文献4)。
更に、肝臓、骨格筋等へのTGの蓄積(異所性脂肪蓄積)が肥満に伴う2型糖尿病におけるインスリン抵抗性の原因であるという説が広く受け入れられており、DGAT1の作用を阻害する薬物は、異所性脂肪蓄積を軽減することによって、インスリン感受性を改善し、2型糖尿病に対する治療効果を有することが期待されるとされている(非特許文献4)。また、野生型マウスに比べ、遺伝子操作によりDGAT1を欠損したマウス(DGAT1ノックアウトマウス)において、インスリン感受性の改善が認められることが報告されている(非特許文献5)。最近、DGAT1の作用を阻害する化合物が、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)及び食欲不振を引き起こすタンパクの作用を刺激することも報告されている(非特許文献6)。
連続芳香環構造を有する化合物としては、次のようなものが知られている。例えば、特許文献1には、プロテイン−チロシンホスファターゼ(PTPases)を阻害し、肥満、グルコース不耐性、糖尿病、高血圧、虚血性疾患に伴うインスリン耐性の治療に有用な化合物として、(2S)−2−[4’−(1−ベンジル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−ビフェニル−4−イルオキシ]−3−フェニル−プロピオン酸(実施例70)等が開示されている。
特許文献2には、2型糖尿病の治療に有用なプロテイン−チロシンホスファターゼ−1B (PTP−1B)阻害作用を有する化合物として、2−ベンジル−4−[4’−(2−ベンジル−ベンゾフラン−3−イル)−ビフェニル−4−イル]−4−オキソ−酪酸(実施例1)、({4’−(3−ベンジルアミノ)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)ビフェニル−4−イル}オキシ)(フェニル)酢酸、{[4’−(5−メチル−1H−インドール−1−イル)ビフェニル−4−イル]オキシ}(フェニル)酢酸(実施例3)等が開示されている。
特許文献3、特許文献4及び特許文献5には、第VIIa因子、第IXa因子、第Xa因子、第XIa因子に対する阻害作用を有するビフェニルと含窒素縮合複素環とが結合した構造の化合物が開示されている。しかしながら、その化学構造は含窒素縮合複素環がビフェニルの3位に結合した構造に限定されている。
特許文献6には、脂肪細胞型脂肪酸結合タンパク(aP2)を阻害することにより、肥満および糖尿病に対する治療効果を有する化合物として、2−[[2’−(5−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル]オキシ]酢酸(実施例46)等が開示されている。
非特許文献7には、脂肪細胞型脂肪酸結合タンパク(aFABP)に結合する化合物として、2−[[2’−(1−エチル−4,5−ジフェニル−1H−イミダゾール−2−イル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル]オキシ]酢酸、2−[[2’−(4,5−ジフェニル−1H−イミダゾール−2−イル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル]オキシ]酢酸等が報告されている。
WO99/58518A WO2004/99168A WO2003/6670A WO2003/6011A US2003/0114457A WO00/59506A
南山堂 医学大辞典(19版)2113頁、2006年 Proc. Natl. Acad. Sci. USA 95巻、13018頁、1998年 J. Biol. Chem. 278巻、18532頁、2003年 Arterioscler. Thromb. Vasc. Biol. 25巻、482頁、2005年 The Journal of Clinical Investigation, 109(8) 1049-1055、2002年 American Chemical Society National Meeting Abst. MEDI 315、2010年 Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 17(12) 3511-3515、2007年
本発明の目的は、DGAT1阻害作用を有する連続芳香環式化合物又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組成物を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明者等は鋭意研究の結果、本発明の連続芳香環式化合物又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組成物が優れたDGAT1阻害作用を有することを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、以下の通りである。
1.一般式
Figure 0005721032

{式中、Alkは直鎖C1−6アルキレン基、分枝鎖C2−6アルキレン基、又は環構造を有するC1−6アルキレン基(当該環構造を構成する一部の炭素原子は、酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子で置換されていてもよい。)であり、
環Xにおいて、
は、N又はCRX1であり、
は、N又はCRX2であり、
は、N又はCRX3であり、
は、N又はCRX4であり、
X1、RX2、RX3、及びRX4は、それぞれ独立に選択される、水素原子;ハロゲン原子で置換されていてもよい直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい環構造を有するC3−7アルキル基;直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルコキシ基;ハロゲン原子又はシアノ基であり、
環Yにおいて、
は、N又はCRY1であり、
は、N又はCRY2であり、
は、N又はCRY3であり、
は、N又はCRY4であり、
Y1、RY2、RY3、及びRY4は、それぞれ独立に選択される、水素原子;ハロゲン原子で置換されていてもよい直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい環構造を有するC3−7アルキル基;直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルコキシ基;ハロゲン原子又はシアノ基であり、
環Zにおいて、
はハロゲン原子で置換されていてもよい直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよい環構造を有するC3−7アルキル基である。}
で示される連続芳香環式化合物又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組成物。
2.環Xが下記一般式のいずれかによって表される構造であり、
Figure 0005721032

(式中、RX1〜RX4は、前記と同義である。)
環Yが下記一般式のいずれかによって表される構造である、
Figure 0005721032

(式中、RY1〜RY4は、前記と同義である。)
上記1項記載の医薬組成物。
3.環Xが下記一般式のいずれかによって表される構造であり、
Figure 0005721032
(式中、RX1〜RX4は、前記と同義である。)
環Yが下記一般式のいずれかによって表される構造である、
Figure 0005721032
(式中、RY1〜RY4は、前記と同義である。)
上記2項記載の医薬組成物。
好ましくは、環Xが下記一般式のいずれかによって表される構造であり、
Figure 0005721032
(式中、RX1〜RX4は、前記と同義である。)
環Yが下記一般式のいずれかによって表される構造である。
Figure 0005721032
(式中、RY1〜RY4は、前記と同義である。)
より好ましくは、環Xと環Yが下記一般式のいずれかによって表される構造である。
Figure 0005721032

(式中、RX1〜RX4及びRY1〜RY4は、前記と同義である。)
4.Rがハロゲン原子で置換されている直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルキル基、又はハロゲン原子で置換されていてもよい環構造を有するC3−7アルキル基である、上記3項記載の医薬組成物。
5.Alkが分枝鎖C2−4アルキレン基である、上記4項記載の医薬組成物。
6.化合物が次の式で示される化合物のいずれかである上記1に記載の医薬組成物;
2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸;
2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸;
2,2−ジメチル−3−(4−{4−メチル−5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸;
2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸;
2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸;
1−[(3−メチル−4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸;
3−(4−{5−[5−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸;
2,2−ジメチル−3−({4−メチル−6’−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)プロパン酸;
2,2−ジメチル−3−({4’−メチル−5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2,3’−ビピリジン−6’−イル}オキシ)プロパン酸;
2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸;
2,2−ジメチル−3−[(6−メチル−5−{4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸;
3−[(5−{3−フルオロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸;
2,2−ジメチル−3−[(5−{4−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピラジン−2−イル)オキシ]プロパン酸;
2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{3−メチル−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸;
3−[(5−{3−フルオロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸;
2,2−ジメチル−3−[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]プロパン酸;
3−[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸;
3−{[5−(3−フルオロ−4−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}フェニル)−4−メチルピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸;
2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸;
3−[(5−{4−[5−(シクロプロピルメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3−フルオロフェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸;
1−[({4−メチル−6’−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸;
1−{[(5−{3−フルオロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸;
1−[({5’−クロロ−4−メチル−6’−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸;
1−{[(5−{3−クロロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸;および
1−{[(5−{3−クロロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸。
上記において、直鎖又は分枝鎖C1−6アルキレン基としては、直鎖C1−6アルキレン基、分枝鎖C2−6アルキレン基が含まれ、具体的には、次のアルキレン基を挙げることができる。
1)−CH−;
2)−CHCH−、−CH(CH) −;
3)−CHCHCH−、−CH(CH)CH−、−CHCH(CH)−、
−C(CH−、−CH(C)−;
4)−CHCHCHCH−、−CH(CH)CHCH−、
−CHCH(CH)CH−、−CHCHCH(CH)−、
−C(CHCH−、−CHC(CH−、−CH(C)CH−、
−CHCH(C)−、−CH(n−C)−、−CH(i−C)−;
5)−CHCHCHCHCH−、−CH(CH)CHCHCH−、
−CHCH(CH)CHCH−、−CHCHCH(CH)CH−、
−CHCHCHCH(CH)−、−C(CHCHCH−、
−CHC(CHCH−、−CHCHC(CH−、
−CH(CH)CH(CH)CH−、−CH(CH)CHCH(CH)−、
−CHCH(CH)CH(CH)−、−CH(C)CHCH−、
−CHCH(C)CH−、−CHCHCH(C)−、
−C(CHCH(CH)−、−CH(CH)C(CH−、
−CH(C)CH(CH)−、−CH(CH)CH(C)−、
−CH(n−C)CH−、−CH(i−C)CH−、
−CHCH(n−C)−、−CHCH(i−C)−、
−CH(n−C)−、−CH(i−C)−、−CH(sec−C)−又は
−CH(t−C)−;
6)−CHCHCHCHCHCH−、
−CH(CH)CHCHCHCH−、−CHCH(CH)CHCHCH−、
−CHCHCH(CH)CHCH−、−CHCHCHCH(CH)CH−、
−CHCHCHCHCH(CH)−、−C(CHCHCHCH−、
−CHC(CHCHCH−、−CHCHC(CHCH−、
−CHCHCHC(CH−、−CH(CH)CH(CH)CHCH−、
−CH(CH)CHCH(CH)CH−、
−CH(CH)CHCHCH(CH)−、
−CHCH(CH)CH(CH)CH−、
−CHCH(CH)CHCH(CH)−、
−CHCHCH(CH)CH(CH)−、−CH(C)CHCHCH−、
−CHCH(C)CHCH−、−CHCHCH(C)CH−、
−CHCHCHCH(C)−、−CH(CH)CH(CH)CH(CH)−、−CH(C)CH(CH)CH−、−CH(C)CHCH(CH)−、
−CH(CH)CH(C)CH−、−CHCH(C)CH(CH)−、
−CH(CH)CHCH(C)−、−CHCH(CH)CH(C)−。
これらアルキレン基のうち、分枝鎖C2―6アルキレン基が好ましく、分枝鎖C2―4アルキレン基が更に好ましく、とりわけ、−C(CH−が好ましい。
上記において、「環構造を有するC1−6アルキレン基」としては、下記の一般式で表される構造が含まれ、
Figure 0005721032

(式中、Dは、CH,NH,O,又はSを示し、pは1〜2の整数を、qは0〜2の整数を示す。)
具体的には、次の構造を挙げることができる。
Figure 0005721032
直鎖及び分枝鎖C1―6アルキル基、直鎖及び分枝鎖C1―6アルコキシ基としては上記直鎖及び分枝鎖アルキレン基に対応するアルキル基、アルコキシ基を挙げることができる。アルキル基としては、直鎖C1―6アルキル基である場合が好ましく、直鎖C1―4アルキル基である場合がより好ましく、とりわけ、メチル基、エチル基が好ましい。また、アルコキシ基としては、直鎖C1―6アルコキシ基である場合が好ましく、直鎖C1―4アルコキシ基である場合がより好ましく、とりわけ、メトキシ基、エトキシ基が好ましい。
環構造を有するC3−7アルキル基としては、シクロアルキル環のみからなるものと、シクロアルキル環と鎖状のアルキル基が組合わされているものがいずれも含まれ、具体的には、次のものを挙げることができる。
3)
Figure 0005721032

4)
Figure 0005721032

5)
Figure 0005721032

6)
Figure 0005721032

7)
Figure 0005721032

X1、RX2、RX3、RX4、RY1、RY2、RY3、及びRY4における環構造を有するC3−7アルキル基のうち、環構造を有するC3−5アルキル基がより好ましく、とりわけ、
Figure 0005721032

で示されるシクロプロピルメチル基が好ましい。
における環構造を有するC3−7アルキル基のうち、環構造を有するC3−5アルキル基がより好ましく、とりわけ、
Figure 0005721032

が好ましい。
直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルキル基又は環構造を有するC3−7アルキル基に置換していてもよいハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができ、フッ素原子が好ましい。
直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルキル基又は環構造を有するC3−7アルキル基は、1−5のハロゲン原子で置換されていても良く、より好ましくは2または3個のハロゲン原子で置換されていてもよい。
本発明の有効成分である連続芳香環式化合物(I)は、環X及び環Yがいずれも、6員の芳香環であると共に、それらは1,4位で結合しているため、分子全体としてリニアな構造を有しており、また、分子の片方の端に、酸性のカルボキシル基を有し、他方の端に塩基性のイミダゾール環を有する新規な構造を有するものとなっている。
また、本発明の有効成分である連続芳香環式化合物(I)には、環Z上の水素イオンの移動により、次式で示される互変異性を生じるが、本発明は、その一方の化学構造を表示する場合でも、これらいずれの互変異性体及びそれらの混合物をも包含する。
Figure 0005721032
本発明の有効成分である連続芳香環式化合物(I)は分子内に塩基性基及び酸性基を有するため、その薬理的に許容しうる塩としては、酸付加塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩等の有機酸塩)及び塩基との塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、トリエチルアミン塩等の有機塩基塩、リジン塩等のアミノ酸塩等)が挙げられる。
本発明の連続芳香環式化合物(I)又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組成物は、優れたDGAT1阻害作用を有しており、温血動物(好ましくはヒトを含む哺乳類動物)における下記の疾患の予防及び/又は治療のための医薬として有用である。
(1)脂肪蓄積(肥満症)に関する疾患:高脂血症、高TG血症、脂質代謝異常疾患、脂肪肝等
(2)脂肪蓄積(肥満症)に起因すると考えられている疾患:2型糖尿病、糖尿病合併症(糖尿病性末梢神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性大血管症を含む);動脈硬化症、高血圧症、脳血管障害、冠動脈疾患;呼吸異常、腰痛、変形性膝関節症等
また、本発明の連続芳香環式化合物(I)又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組成物は、DGAT1阻害作用に基づいたGLP−1分泌促進作用を有するため、インスリン分泌促進作用、膵保護作用も期待されるものである。
本発明の有効成分である連続芳香環式化合物(I)は、以下に記載する方法に従って製造することができる。
(方法A)
Figure 0005721032
(上記反応式中、HAL、HAL及びHALはそれぞれハロゲン原子を表し、PROTは極性官能基の保護基、PROTは水酸基の保護基、PROTはカルボキシル基の保護基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)
(方法B)
Figure 0005721032
(上記反応式中、HAL及びHALはそれぞれハロゲン原子を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)
(方法C)
Figure 0005721032

Figure 0005721032
(上記反応式中、記号は前記と同一意味を有する。)
(方法D)
Figure 0005721032
(上記反応式中、HALはハロゲン原子を表し、PROTはカルボキシル基の保護基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)
(方法A)
工程 1A
化合物(II)及び化合物(III)としては、HAL、HAL及びHALが塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であるものを使用することができる。
化合物(II)又はその塩と化合物(III)又はその塩とアンモニアによる環形成反応は、例えば、J. J. Baldwin et al., Journal of Medicinal Chemistry, 29(6), 1065-1080, 1986等の記載に準じて、適当な溶媒中、塩基の存在下で行うことができる。溶媒としては、水またはメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒等を単独又は混合して使用することができる。塩基としては、酢酸アルカリ金属(例えば、酢酸ナトリウム)等の有機塩基を適宜使用することができる。反応は、最初に化合物(III)又はその塩を塩基の存在下、90〜100℃に加熱し、冷却後、化合物(II)又はその塩及びアンモニアを添加して、氷冷下〜50℃、好ましくは室温から40℃で実施することができる。
工程 2A
化合物(V)としては、PROTが、例えば、“Protective Groups in Organic Synthesis” T. W. Greene, P. M. G. Wuts, John Wiley and Sons 1991に記載されているような有機合成化学において通常用いられる極性官能基の保護基であるものがあげられ、かかる保護基としては、例えば、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、ベンジル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、2、2、2−トリクロロエトキシカルボニル基等が挙げられる。
工程 1Aで生成する化合物(IV)と化合物(V)との反応は、極性官能基に保護基を導入する常法により、保護基の種類に応じて実施することができる。例えば、PROTが2−(トリメチルシリル)エトキシメチル基、あるいはベンジル基である場合には、非プロトン性極性溶媒中、強塩基の存在下で実施することができる。非プロトン性極性溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等を好適に使用することができ、強塩基としては、例えば、水素化アルカリ金属(水素化ナトリウム、水素化リチウム)、炭酸アルカリ金属(炭酸カリウム)を好適に使用することができる。反応は−20〜50℃、好ましくは氷冷〜室温で実施することができる。
工程 3A
化合物(VII)としては、PROTが、例えば、“Protective Groups in Organic Synthesis” T. W. Greene, P. M. G. Wuts, John Wiley and Sons 1991に記載されているような、有機合成化学において通常用いられる水酸基の保護基であるものがあげられ、かかる保護基としては、例えば、ベンジル基、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基等が挙げられる。
工程 2Aで生成する化合物(VI)又はその塩と化合物(VII)又はその塩とのカップリング反応は、例えば、Advanced Organic Chemistry PartB(F. A. Carey & R. J. Sundberg, Springer社)等に記載された方法に準じて、適当な溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下で実施することができる。化合物(VII)における−B(OH)部分は、必要に応じて、保護されていてもよく、例えば、−B(OH)部分が保護基と共に、4,4,5,5−テトラメチル−1,3−ジオキサボラン−2−イル基を形成していてもよい。溶媒としては、水、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、トルエン等を単独又は混合して使用することができる。パラジウム触媒としては塩化パラジウム、酢酸パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム等を使用することができ、塩基としては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属塩基、炭酸セシウム等を使用することができる。また、必要に応じて1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンや2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニルなどのリガンドを使用することができる。反応は室温〜150℃、好ましくは60〜120℃で実施することができる。
工程 4A
工程 3Aで生成する化合物(VIII)から保護基(PROT)を除去する反応は、例えば、“Protective Groups in Organic Synthesis” T. W. Greene, P. M. G. Wuts, John Wiley and Sons 1991に記載されているような、有機合成化学において通常用いられる水酸基の保護基の除去方法によって行うことができ、保護基の種類に応じて適宜最適な方法を選択することができる。例えば、PROTがベンジル基である場合、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、またはテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒中、水酸化パラジウム、パラジウム炭素等のパラジウム触媒の存在下、水素雰囲気下で保護基の除去を実施することができる。
工程 5A
化合物(Xa)および(Xb)としては、PROTが、例えば、“Protective Groups in Organic Synthesis” T. W. Greene, P. M. G. Wuts, John Wiley and Sons 1991に記載されているような、有機合成化学において通常用いられるカルボキシル基の保護基であるものがあげられ、かかる保護基としては、例えば、メチル基、エチル基等のアルキル基、ベンジル基、t−ブチル基、アリル基等が挙げられる。
工程 4Aで生成する化合物(IX)又はその塩と化合物(Xa)又はその塩との脱水反応は、例えば、Advanced Organic Chemistry PartB(F. A. Carey & R. J. Sundberg, Springer社)、Okuda, M.; Tomioka,K.; Tetrahedron Lett [TELEAY]1994, 35 (26), 4585−4586等に記載された方法に準じて、適当な溶媒中、脱水剤の存在下で実施することができる。溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、塩化メチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素系溶媒、及びトルエンを単独又は混合して使用することができる。脱水剤としては、テトラメチルアゾジカルボキサミド、ジエチルアゾジカルボキシレート等のアゾジカルボン酸誘導体;トリn−ブチルホスフィン等のトリアルキルホスフィン;およびトリフェニルホスフィン等のトリアリールホスフィン等を使用することができる。反応は0〜80℃で実施することができる。反応は化合物(Xa)から導かれる対応するp−トルエンスルホン酸エステル(Xb)を用いて、化合物(IX)と工程 2Aと同様の反応条件で反応させることによっても実施することができる。
工程 6A
工程 5Aで生成する化合物(XI)から保護基(PROT)を除去する反応は、例えば、“Protective Groups in Organic Synthesis” T. W. Greene, P. M. G. Wuts, John Wiley and Sons 1991に記載されているような、有機合成化学において通常用いられる保護基の脱保護反応によって行うことができ、保護基の種類に応じて適宜最適な方法を選択することができる。例えば、PROTが2−(トリメチルシリル)エトキシメチル基である場合には、水、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の水混和性エーテル系溶媒、またはメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒中又は溶媒の非存在下で、塩酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸等の酸で処理することによって実施することができる。反応は室温で好適に実施することができる。また、PROTがベンジル基である場合には、テトラヒドロフラン等の水混和性エーテル系溶媒、またはメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒中、水素雰囲気下で水酸化パラジウム−炭素などのパラジウム触媒で処理することによって実施できる。
工程 7A
工程 6Aで生成する化合物(XII)から保護基(PROT)を除去する反応は、例えば、“Protective Groups in Organic Synthesis” T. W. Greene, P. M. G. Wuts, John Wiley and Sons 1991に記載されているような、有機合成化学において通常用いられるカルボキシル基の保護基の脱保護反応によって行うことができ、保護基の種類に応じて適宜最適な方法を選択することができる。例えば、PROTがメチル基、エチル基等のアルキル基である場合には、エステル加水分解の常法により、実施することができ、例えば、水、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、またはテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒中、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリ金属等で処理することにより実施することができる。また、PROTがベンジル基である場合には、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、またはテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒中、水酸化パラジウム、パラジウム炭素等のパラジウム触媒の存在下、水素雰囲気下で保護基の除去を実施することができる。また、PROTがtert−ブチル基である場合には、水、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の水混和性エーテル系溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒中又は溶媒の非存在下で、塩酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸等の酸で処理することによって実施することができる。反応は室温で好適に実施することができる。
(方法B)
工程 1B
化合物(XIII)としては、HALが塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子であるもの、好ましくは臭素原子であるものを使用することができる。化合物(X)又はその塩と化合物(XIII)又はその塩との脱水反応は、上記工程 5Aの脱水反応と同様に実施することができる。
工程 2B
工程 1Bで生成する化合物(XIV)又はその塩とビス(ピナコラト)ジボロンとの反応は、適当な溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下で実施することができる。溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド系溶媒、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、およびトルエン等を単独又は混合して使用することができる。パラジウム触媒としては塩化パラジウム、酢酸パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム等を使用することができ、必要に応じて1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンなどのリガンドを使用することができる。塩基としては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸カリウム、リン酸カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属塩基、炭酸セシウム等を使用することができる。反応は室温〜150℃、好ましくは80〜120℃で実施することができる。
工程 3B
化合物(XVI)としては、HALが塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子であるものを使用することができる。工程 2Bで生成する化合物(XV)又はその塩と化合物(XVI)又はその塩とのカップリング反応は、上記工程 3Aのカップリング反応と同様に実施することができる。
工程 4B
工程 3Bで生成する化合物(XVII)又はその塩とヒドロキシルアミンとの反応は、例えば、米国特許5576447号等に記載されたシアノ基とヒドロキシルアミンとの反応の常法により、適当な溶媒中で行うことができる。溶媒としては、水、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、およびテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒を単独又は混合して使用することができる。反応は室温〜100℃、好ましくは50〜80℃で実施することができる。
生成物を常法により、酢酸−無水酢酸で処理した後、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、またはテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒等の溶媒中、パラジウム炭素等のパラジウム触媒の存在下、水素雰囲気下で撹拌することにより、化合物(XVIII)を得ることができる。この反応は氷冷下〜50℃、好ましくは室温で実施することができる。
工程 5B
化合物(XIXa)から化合物(XX)への変換は、適当な溶媒中、化合物(XIXa)又はその塩に、塩化オキザリルを反応させた後、反応混合物から溶媒を留去し、適当な溶媒中、(トリメチルシリル)ジアゾメタンを反応させ、生成物に臭化水素酸を作用させることによって実施することができる。
化合物(XIXa)と塩化オキザリルとの反応に使用する溶媒としては、塩化メチレン、テトラヒドロフラン等を挙げることができ、反応は−20〜40℃、好ましくは氷冷下から室温でN,N−ジメチルホルムアミドを触媒量加えることにより、実施することができる。
その後のトリメチルシリルジアゾメタンとの反応に使用される溶媒としては、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、塩化メチレン等を挙げることができる。反応は−20〜40℃、好ましくは氷冷下から室温で実施することができる。
臭化水素酸処理は、先の反応の生成物に臭化水素酸を徐々に加えることによって実施することができる。反応は−20〜40℃、好ましくは氷冷下から室温で実施することができる。
また、化合物(XIXb)から化合物(XX)への変換は、メタノールなどの適当な溶媒中、化合物(XIXb)又はその塩を、ジオキサンジブロミドなどの臭化反応試薬と反応させることによって実施することができる。
工程 6B
工程 4Bで生成する化合物(XVIII)と工程 5Bで生成する化合物(XX)又はその塩との反応は、例えば、I. M. Mallick et al., Journal of the American Chemical Society, 106(23), 7252−7254, 1984 等に記載された方法に準じて、適当な溶媒中、塩基の存在下で実施することができる。溶媒としては、水、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等の非プロトン性極性溶媒、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、およびテトラヒドロフラン、アセトニトリル等を単独又は混合して使用することができ、塩基としては炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエチラート等のアルカリ金属塩基を使用することができる。反応は室温〜100℃、好ましくは50〜80℃で実施することができる。
その後の工程 7Bは、前記方法Aの対応する反応(工程 7A)と同一であり、前記と同様に実施することができる。
工程 8B
工程 1Bで生成する化合物(XIV)又はその塩と化合物(XXVI)又はその塩とのカップリング反応は、上記工程 3Aのカップリング反応と同様に実施することができる。
(方法C)
工程 1C、工程 2C、工程 3C及び工程 4Cは、それぞれ、工程 1A、工程 2A、工程 1B及び工程 2Bと同一であり、前記と同様に実施することができる。
工程 5C
工程 2Cで生成する化合物(VI)又はその塩と工程 4Cで生成する化合物(XV)又はその塩との反応は、上記工程 3Aのカップリング反応と同様に実施することができる。
工程 6C
工程 5Cで生成する化合物(XI)から保護基(PROT)を除去する反応は、上記工程 7Aの保護基の除去反応と同様に実施することができる。
工程 7C
工程 6Cで生成する化合物(XXI)から保護基(PROT)を除去する反応は、上記工程 6Aの保護基の除去反応と同様に実施することができる。
工程 8C
工程 2Cで生成する化合物(VI)から化合物(XXVII)を生成する反応は、工程 2Bと同一であり、前記と同様に実施することができる。
工程 9C
工程 3Cで生成する化合物(XIV)又はその塩と工程 8Cで生成する化合物(XXVII)又はその塩との反応は、上記工程 3Aのカップリング反応と同様に実施することができる。
(方法D)
工程 1D
化合物(XXII)としては、HALが塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、PROTが、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis” T. W. Greene,P. M. G. Wuts, John Wiley and Sons 1991に記載されているような、有機合成化学において通常用いられるカルボキシル基の保護基であるものがあげられ、かかる保護基としては、エステル残基、例えば、メチル基、エチル基等のアルキル基、ベンジル基等が挙げられる。
化合物(XXII)の還元反応は、カルボン酸エステルをアルコールに還元する場合の常法に従い、適当な溶媒中、還元剤で処理することにより実施することができる。溶媒としては、テトラヒドロフラン、エーテル等のエーテル系溶媒を使用することができ、還元剤としては水素化イソブチルアルミニウム、水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素リチウム等を使用することができる。反応は−30℃〜室温で実施することができる。
工程 2D、工程 3D
工程 2D及び工程 3Dの反応は、上記工程 3C及び上記工程 4Cと同一であり、前記と同様に実施することができる。
工程 4D
工程 4Dの反応は、上記工程 3Bの反応と同様に実施することができる。
工程 5D
工程 4Dで生成する化合物(XXIV)又はその塩の酸化は、アルコール酸化の常法によって実施でき、例えばスワン(Swern)酸化によって実施することができる。反応は適当な溶媒中、ジメチルスルホキシドなどの酸化剤を使用することにより実施することができる。溶媒としては、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒を使用することでき、活性化剤として、塩化オキザリル等を使用するのが好ましい。反応は−78℃〜室温で実施することができる。
工程 6D
工程 5Dで生成する化合物(XXV)を、上記工程 1Aと同様の反応を行うことにより、化合物(XII)を製造することができる。
工程 7D
工程 6Dで生成する化合物(XII)と化合物(V)との反応は、上記工程 2Aと同様に実施することができる。
工程 8D
工程 7Dで生成する化合物(XI)から保護基(PROT)を除去する反応は、上記工程 7Aの保護基の除去反応と同様に実施することができる。
工程 9D
工程 8Dで生成する化合物(XXI)から保護基(PROT)を除去する反応は、上記工程 7Cの保護基の除去反応と同様に実施することができる。
上記(方法A)、(方法B)、(方法C)及び(方法D)において、生成物の単離および/または精製を行う場合には、抽出、分別結晶、各種クロマトグラフィー等の慣用の分離、精製方法によって実施することができる。
こうして得られる化合物(I)は、必要に応じ、適当な溶媒中、対応する酸又は塩基で処理することにより、薬理的に許容しうる塩とすることができる。また、本発明の化合物又はその薬理的に許容しうる塩は、それらの溶媒和物或いは水和物等をいずれも含むものである。例えば、化合物(I)のアルカリ金属塩は、化合物(I)を水、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等の水溶性エーテル溶媒、アセトニトリル等のニトリル系溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、又はこれらの混合溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、または炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属等で処理することにより、対応する金属塩を製造することができる。さらに水や含水溶媒又はその他の溶媒と常法により処理することで水和物又は溶媒和物とすることができる。
本発明の有効成分である化合物(I)又はその薬理的に許容しうる塩がラセミ体である場合や光学活性体を含んでいる場合には、通常の光学分割手段により個々の光学異性体を分離することができる。例えば光学活性な酸又は塩基との塩による分別結晶法により、もしくは光学活性な担体を充填したカラムを通すことにより、所望の光学活性体に分割することができる。あるいは、光学的に純粋な出発原料若しくは立体配置が既知な化合物を用いることにより、一般式(I)の化合物、又はその薬理的に許容しうる塩の光学活性体を合成しても良い。
こうして得られる本発明の有効成分である連続芳香環式化合物(I)又はその薬理的に許容しうる塩は、当該化合物の治療上有効量及び製薬上許容される担体を含む医薬組成物として製剤化することができる。製薬上許容される担体としては、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール)、賦形剤(例えば、乳糖、ショ糖、マンニトール、ソルビトール、コーンスターチ、ポテトスターチ、結晶セルロース、炭酸カルシウム)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク)、崩壊剤(例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、架橋カルボキシメチルセルロース)及び湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)等を挙げることができる。
本発明の有効成分である連続芳香環式化合物(I)又はその薬理的に許容しうる塩は、経口的又は非経口的に投与することができ、適当な医薬製剤として用いることができる。経口投与用の適当な医薬製剤としては、例えば、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤等の固体製剤、あるいは溶液製剤、懸濁製剤又は乳化製剤等が挙げられる。非経口投与用の適当な医薬製剤としては、坐剤、注射用蒸留水、生理食塩水又はブドウ糖水溶液等を用いた注射剤又は点滴製剤、あるいは吸入剤等が挙げられる。
本発明の有効成分である連続芳香環式化合物(I)又はその薬理的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年令、体重、状態によっても異なるが、通常経口投与の場合、1日当り0.001〜100mg/kg、好ましくは0.1〜30mg/kg、更に好ましくは0.1〜10mg/kgであり、これを1回或いは2回〜4回に分けて投与する。非経口投与の場合、1日当り0.0001〜10mg/kgとするのが好ましく、1日1回〜複数回に分けて投与する。また、経粘膜投与する場合には、1日当り0.001〜100mg/kgを1日1回〜複数回に分けて投与する。
以下、本発明を実施例、実験例により詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。また、実施例における化学式では、飽和環上の水素原子、アルキル鎖上の水素原子、窒素原子上の水素原子が省略されている場合がある。
実施例1
Figure 0005721032
1)4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノール(150mg)、ヒドロキシピバリン酸メチル(65.9μL)およびトリフェニルホスフィン(180.7mg)を含有するテトラヒドロフラン(3mL)溶液へ、氷冷下で40%アゾジカルボン酸ジエチル−トルエン溶液(313.1μL)を滴下した後、室温で一時間、70℃で一終夜撹拌した。ヒドロキシピバリン酸メチル(22μL)、トリフェニルホスフィン(63mg)および40%アゾジカルボン酸ジエチル−トルエン溶液(109μL)を追加して70℃で一時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=88:12→76:24)で精製することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(144.2mg)を得た。
MS(m/z):550[M+H]
Figure 0005721032
2)氷冷下で2,2−ジメチル−3−(4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(144mg)をトリフルオロ酢酸(2.9mL)及び水(0.3mL)に溶解させ、混合物を室温で一終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮して得た残渣へクロロホルム及び飽和重曹水を加えた。生じた不溶物をメタノールに溶解させ、有機層と合わせた。有機層を水で洗浄し、減圧濃縮した。得られた残渣を、冷却したエーテルで粉砕、ろ取、乾燥することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(85.9mg)を得た。
MS(m/z):420[M+H]
Figure 0005721032
3)2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(85mg)をテトラヒドロフラン(0.85mL)及びメタノール(0.85mL)に溶解させ、2N水酸化ナトリウム水溶液(1013.35μL)を加えて、室温で一終夜撹拌した。反応液に酢酸を加えた後、減圧濃縮した。残渣に酢酸、水、及びリン酸緩衝液(pH6.8)を加え撹拌した後、有機層を分離して、減圧濃縮した。LC−MSによって残渣を精製後、水及び酢酸エチルに溶解させ、0.1Nリン酸緩衝液(pH7.0)を加えて分液した。有機層を分離して、減圧濃縮して得た残渣を冷却した酢酸エチルで粉砕し、ろ取することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸(29.3mg)を得た。
MS(m/z):406[M+H]
Figure 0005721032
4)2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸(250mg)をテトラヒドロフラン(2.5mL)に溶解させ、10M水酸化ナトリウム水溶液(65μL)を数回に分けて加え、室温で一終夜撹拌した。沈殿物をろ取し、テトラヒドロフラン(1mL)で洗浄後、40℃で減圧乾燥することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸ナトリウム(216mg)を得た。
MS(m/z):404[M−Na]
実施例2
Figure 0005721032
1)3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロパン酸(250mg)を塩化メチレン(5mL)に溶解させ、塩化オキザリル(279μL)を滴下した。N,N−ジメチルホルムアミド(一滴)を加えた後、混合物を室温で一時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、アセトニトリル(2mL)を残渣に加えた。2Mトリメチルシリルジアゾメタン−n−ヘキサン溶液(1682μL)を氷冷下で滴下し、室温で一時間撹拌した。反応液を氷冷し、48%臭化水素酸(272μL)を滴下し、混合物を15分間撹拌した。反応液へエーテル及び水を加え分液した。有機層を分離して、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた油状物質を塩化メチレン(5mL)へ溶解させ、3−(4−{5−[アミノ(イミノ)メチル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル・酢酸塩(558mg)、炭酸カリウム(885mg)、飽和食塩水(5mL)を加え、45℃で一終夜撹拌した。反応混合物へ酢酸エチル及び水を加え、分液した。有機層を分離して、水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0→95:5)で精製することにより2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(178mg)を得た。
MS(m/z):462[M+H]
Figure 0005721032
2)2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(176mg)をメタノール(2mL)及びテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、2N水酸化ナトリウム水溶液(900μL)を加え、混合物を室温で一終夜撹拌した。
反応液に酢酸(3mL)を加えた後、混合物を減圧濃縮した。残渣に水を加えて生じた固体をろ取し、乾燥することにより2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸(167mg)を得た。
MS(m/z):448[M+H]
Figure 0005721032
3)2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸(175mg)をアセトニトリル(4mL)に懸濁させ、懸濁液に2N水酸化ナトリウム水溶液(391μL)を滴下した。アセトニトリル(1mL)を加えた後、反応混合物を室温で一終夜撹拌した。メタノールを反応混合物が均一な溶液になるまで加え、タール状不溶物をろ別した。ろ液を減圧濃縮して得られた固形残渣をエーテルで粉砕し、ろ取し、エーテルで洗浄した後、室温で真空下乾燥することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸ナトリウム(174mg)を得た。
MS(m/z):446[M−Na]
実施例3
Figure 0005721032
1)2−(4−ブロモフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール(400mg)及び2,2−ジメチル−3−{[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}プロパン酸メチル(537mg)を用いて、参考例1−3)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[(5−{4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸メチル(490mg)を得た。
MS(m/z):550[M+H]
Figure 0005721032
2)2,2−ジメチル−3−[(5−{4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸メチル(490mg)をエタノール(10mL)に溶解させ、2N水酸化ナトリウム水溶液(2.2mL)を加え、混合物を室温で一終夜撹拌した。反応液を氷冷して2N塩酸(2.2mL)で中和した後、酢酸エチル及び飽和食塩水を加え分液した。有機層を分離して、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0→97:3)で精製することにより、2,2−ジメチル−3−[(5−{4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸(287mg)を得た。
MS(m/z):536[M+H]
Figure 0005721032
3)2,2−ジメチル−3−[(5−{4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸(287mg)をトリフルオロ酢酸(10mL)及び水(1mL)に溶解させ、室温で一終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸に溶解させ、減圧濃縮した。得られた固形残渣はエーテルを加えて粉砕し、ろ取し、エーテルで洗浄した後、乾燥することにより、2,2−ジメチル−3−[(5−{4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸(175mg)を得た。
MS(m/z):406[M+H]
実施例4
Figure 0005721032
1)3−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(375mg)及び2−ブロモ−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(300mg)を用いて、参考例1−3)と同様に処理することにより、3−(2−フルオロ−4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチルを得た。
MS(m/z):568[M+H]
Figure 0005721032
2)上記1)で得た3−(2−フルオロ−4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチルをメタノール(6mL)及びテトラヒドロフラン(3mL)に溶解させ、10N水酸化ナトリウム水溶液(0.3mL)を加え、室温で一終夜撹拌後、4時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をトリフルオロ酢酸(10mL)及び水(1mL)に溶解させ、室温で一終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸(2mL)に溶解させ、減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチル(0.5mL)及び水(10mL)を加え、室温で2時間撹拌した。粉末状固体をろ取し、水で洗浄し、乾燥後、エーテルで洗浄し、乾燥することにより、3−(2−フルオロ−4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸(281mg)を得た。
MS(m/z):424[M+H]
実施例5
Figure 0005721032
1)2−クロロ−4−メチル−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(400mg)、2,2−ジメチル−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]プロパン酸メチル(409.4mg)、酢酸パラジウム(22.9mg)、リン酸カリウム(433.3mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(83.8mg)をテトラヒドロフラン(5.0mL)中で混合し、窒素雰囲気下70℃で一終夜撹拌した。飽和重曹水を加え撹拌した後、酢酸エチルを加えて分液した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、有機層を減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10→65:35)で精製することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{4−メチル−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(152mg)を得た。
MS(m/z):564[M+H]
Figure 0005721032
2)2,2−ジメチル−3−(4−{4−メチル−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(150mg)を用いて、実施例3−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{4−メチル−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸(141mg)を得た。
MS(m/z):550[M+H]
Figure 0005721032
3)2,2−ジメチル−3−(4−{4−メチル−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸(140mg)を用いて、実施例3−3)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{4−メチル−5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸(35.9mg)を得た。
MS(m/z):420[M+H]
実施例6
Figure 0005721032
1)1−(トリフルオロメチル)−1−シクロプロパンカルボン酸(300mg)、および3−(4−{5−[アミノ(イミノ)メチル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル・酢酸塩(453mg)を用いて、実施例2−1)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸メチル(439mg)を得た。
MS(m/z):460[M+H]
Figure 0005721032
2)2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸メチル(369mg)を用いて、実施例2−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸(320mg)を得た。
MS(m/z):446[M+H]
Figure 0005721032
3)2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸(320mg)を用いて、実施例2−3)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸ナトリウム(313mg)を得た。
MS(m/z):444[M−Na]
実施例7
Figure 0005721032
1)5−クロロピラジン−2−カルボン酸メチル(2.589g)をテトラヒドロフラン(75mL)に溶解させ、0℃で1M水素化ジイソブチルアルミニウム−テトラヒドロフラン溶液(30mL)を滴下し、混合物を15分間同温で撹拌した。反応液に水および1N塩酸を加えた後、飽和重曹水を加えpH〜7とした。混合物をセライトろ過した後、クロロホルムで3回抽出した。有機層を分離して、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10→65:35→50:50)で精製することにより、(5−クロロピラジン−2−イル)メタノール(465mg)を得た。
MS(m/z):147/145[M+H]
Figure 0005721032
2)(5−クロロピラジン−2−イル)メタノール(460mg)および2,2−ジメチル−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]プロパン酸メチル(1.600g)をN,N−ジメチルアセトアミド(6.4mL)および2M炭酸ナトリウム水溶液(6.4mL)に懸濁させ、懸濁液に塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(261mg)を加えた後、80℃で一終夜撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えた後、セライトろ過した。有機層を分離して、水層は酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせて2回水洗し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=70:30→40:60→0:100)で精製することにより、3−{4−[5−(ヒドロキシメチル)ピラジン−2−イル]フェノキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(660mg)を得た。
MS(m/z):317[M+H]
Figure 0005721032
3)塩化オキザリル(355μL)の塩化メチレン(11mL)溶液に、−78℃でジメチルスルホキシド(450μL)の塩化メチレン(2mL)溶液を滴下して、15分間撹拌した。−78℃で3−{4−[5−(ヒドロキシメチル)ピラジン−2−イル]フェノキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(655mg)の塩化メチレン(6mL)溶液を滴下した後、混合物を10分間撹拌し、1時間30分撹拌した。トリエチルアミン(2.05mL)を加え、混合物の温度を0℃に昇温させ、30分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルを加え、有機層を分離した。水層は酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせて2回水洗し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=95:5→75:25)で精製することにより、3−{4−[5−ホルミルピラジン−2−イル]フェノキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(585mg)を得た。
MS(m/z):315[M+H]
Figure 0005721032
4)3−{4−[5−ホルミルピラジン−2−イル]フェノキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(580mg)を用いて、参考例1−1)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(640mg)を得た。
MS(m/z):421[M+H]
Figure 0005721032
5)2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(640mg)を用いて、参考例1−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(759mg)を得た。
MS(m/z):551[M+H]
Figure 0005721032
6)2,2−ジメチル−3−(4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(755mg)を用いて、実施例3−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸(545mg)を得た。
MS(m/z):537[M+H]
Figure 0005721032
7)2,2−ジメチル−3−(4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸(540mg)を用いて、実施例3−3)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸(335mg)を得た。
MS(m/z):407[M+H]
実施例8
Figure 0005721032
1)2−メチル−4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノール(224mg)および3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン酸tert−ブチル(284mg)を用いて、実施例1−1)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[2−メチル−4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]プロパン酸tert−ブチル(104mg)を得た。
MS(m/z):606[M+H]
Figure 0005721032
2)2,2−ジメチル−3−[2−メチル−4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]プロパン酸tert−ブチル(103mg)をトリフルオロ酢酸(5mL)および水(0.5mL)に溶解させ、混合物を室温で一終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮して得た残渣をテトラヒドロフランに溶解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH7に調整した。混合物に0.1Nリン酸緩衝液、酢酸エチル、水を加えて、分液した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残渣にエーテルを加え、沈殿物を粉砕することにより、2,2−ジメチル−3−[2−メチル−4−[5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]プロパン酸(59.1mg)を得た。
MS(m/z):420[M+H]
対応する出発物質を用いて、実施例8と同様の方法で以下に示す化合物を合成した。
Figure 0005721032
実施例13
Figure 0005721032
1)5−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジン]ピリジン−2−オール(200mg)を用いて、実施例1−1)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[[5−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]−2−ピリジル]オキシ]プロパン酸メチル(156mg)を得た。
MS(m/z):551[M+H]
Figure 0005721032
2)2,2−ジメチル−3−[[5−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]−2−ピリジル]オキシ]プロパン酸メチル(148mg)を用いて、実施例3−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[[5−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]−2−ピリジル]オキシ]プロパン酸(135mg)を得た。
MS(m/z):537[M+H]
Figure 0005721032
3)2,2−ジメチル−3−[[5−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]−2−ピリジル]オキシ]プロパン酸(135mg)を用いて、実施例3−3)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[[5−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]−2−ピリジル]オキシ]プロパン酸を得た。
MS(m/z):407[M+H]
対応する出発物質を用いて、実施例13と同様の方法で以下に示す化合物を合成した。
Figure 0005721032
実施例18
Figure 0005721032
1)4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノール(400mg)および4−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸ベンジル(306mg)を用いて、実施例1−1)および1−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−4−[4−[5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジン]フェノキシ]ブタン酸ベンジル(366mg)を得た。
MS(m/z):510[M+H]
Figure 0005721032
2)2,2−ジメチル−4−[4−[5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジン]フェノキシ]ブタン酸ベンジル(365mg)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、10%パラジウム−炭素(400mg)を加え、混合物を水素雰囲気下室温で6時間撹拌した。パラジウム−炭素をろ去し、テトラヒドロフランおよびクロロホルムで洗浄した。ろ液を減圧濃縮して得た固体残渣にイソプロパノールおよびイソプロピルエーテルを加え、懸濁させ、固体をろ取することにより、2,2−ジメチル−4−[4−[5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジン]フェノキシ]ブタン酸(200mg)を得た。
MS(m/z):420[M+H]
実施例19
Figure 0005721032
1)4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノール(305mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(1.4mL)に溶解させ、室温で60%水素化ナトリウム(34mg)を加えて混合物を1時間撹拌した。反応混合物に氷冷下で2−エチル−2−(p−トリルスルホニルオキシメチル)ブタン酸メチル(264mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液を加えた。反応混合物を100℃で一終夜撹拌した。反応混合物に氷冷下で60%水素化ナトリウム(9mg)を加えた後、100℃で一終夜撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルを加え、分液した。水層を分離して、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、水、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン:酢酸エチル=95:5→50:50)で精製することにより、2−エチル−2−[[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]メチル]ブタン酸メチル(248mg)を得た。
MS(m/z):578[M+H]
Figure 0005721032
2)2−エチル−2−[[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]メチル]ブタン酸メチル(474mg)を用いて、実施例3−2)と同様に処理することにより、2−エチル−2−[[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]メチル]ブタン酸(414mg)を得た。
MS(m/z):564[M+H]
Figure 0005721032
3)2−エチル−2−[[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]メチル]ブタン酸(465mg)を用いて、実施例3−3)と同様に処理することにより、2−エチル−2−[[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]メチル]ブタン酸(249mg)を得た。
MS(m/z):434[M+H]
対応する出発物質を用いて、実施例19と同様の方法で以下に示す化合物を合成した。
Figure 0005721032
対応するカルボン酸を用いて、実施例2と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032

Figure 0005721032
実施例35
Figure 0005721032
1)3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジメチルプロパン酸(1000mg)を塩化メチレン(10mL)に加え、塩化オキザリル(1132μL)を滴下した。N,N−ジメチルホルムアミド(5滴)を加えた後、混合物を室温で1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣にアセトニトリル(7mL)を加えた。2Mトリメチルシリルジアゾメタン−n−ヘキサン溶液(6814μL)を0℃で滴下し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応液を0℃に冷却した後、48%臭化水素酸(1.1mL)を滴下し、混合物を30分間撹拌した。反応液に酢酸エチル及び飽和重曹水を加え分液した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮することにより、2−ブロモ−1−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノン(1413mg)を得た。
NMR(400MHz,CDCl)σ:1.47−1.75(m,4H),4.38(s,2H)
Figure 0005721032
2)3−[4−(5−カルバミミドイル−4−メチルピリジン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(500mg)および炭酸カリウム(430.3mg)を、塩化メチレン(10mL)および飽和食塩水(10mL)に加えた後、その混合物に2−ブロモ−1−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノン(431.6mg)を加え、50℃で一終夜撹拌した。有機層を分離して減圧濃縮して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=75:25→25:75)で精製することにより、2,2−ジメチル−3−[4−(4−メチル−5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ]プロパン酸メチル(423mg)を得た。
MS(m/z):474[M+H]
Figure 0005721032
3)2,2−ジメチル−3−[4−(4−メチル−5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ]プロパン酸メチル(422mg)を用いて、実施例2−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[4−(4−メチル−5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ]プロパン酸(378mg)を得た。
MS(m/z):460[M+H]
対応する出発物質を用いて、実施例35と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032

Figure 0005721032

Figure 0005721032
実施例54
Figure 0005721032
1)4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル(2000mg)、2,2−ジメチル−3−{[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}プロパン酸メチル(4191mg),塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(408mg)にN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)を加え、2N炭酸ナトリウム水溶液(15mL)を加えた後、窒素置換して60℃で7時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて分液した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄した後、減圧濃縮して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10→80:20)で精製することにより、3−{[5−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)−4−メチルピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(3587mg)を得た。
MS(m/z):343[M+H]
Figure 0005721032

2)3−{[5−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)−4−メチルピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(3.55g)、ヒドロキシルアミン(50%水溶液、13.7g)にメタノール(20mL)およびテトラヒドロフラン(20mL)を加えた混合物を、80℃で5時間撹拌した。減圧濃縮した後、残渣にクロロホルムおよび水を加えて分液した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮した後、乾燥することにより、3−({5−[3−フルオロ−4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)フェニル]−4−メチルピリジン−2−イル}オキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(3.66g)を得た。
MS(m/z):376[M+H]
Figure 0005721032
3)3−({5−[3−フルオロ−4−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)フェニル]−4−メチルピリジン−2−イル}オキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(3.65g)の酢酸(10mL)溶液に、無水酢酸(1.62mL)を加え、室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残査をメタノール(30mL)に溶解させ、10%パラジウム炭素(50%、365mg)を加え、混合物を水素雰囲気下室温で13時間撹拌した。メンブランフィルターで触媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残査にエーテルを加えて、析出した固体をろ取し、エーテルで洗浄した後、乾燥することにより、3−{[5−(4−カルバミミドイル−3−フルオロフェニル)−4−メチルピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル・酢酸塩(2.45g)を得た。
MS(m/z):360[M+H]
Figure 0005721032
4)3−{[5−(4−カルバミミドイル−3−フルオロフェニル)−4−メチルピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル・酢酸塩(400mg)、2−ブロモ−1−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノン(289mg)および炭酸カリウム(404mg)に塩化メチレン(8mL)および飽和食塩水(8mL)を加えた混合物を、50℃にて8時間撹拌した。有機層を分離して、減圧濃縮した。得られた残査をテトラヒドロフラン(2.0mL)およびメタノール(2.0mL)に溶解させ、2N水酸化ナトリウム水溶液(3.0mL)を加えた後、混合物を50℃で3時間撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、1N塩酸を加えて中和した。有機層を分離して、減圧濃縮して得た残査にエーテルを加えて撹拌した。析出固体をろ取し、乾燥することにより、3−{[5−(3−フルオロ−4−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}フェニル)−4−メチルピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸(339mg)を得た。
MS(m/z):478[M+H]
実施例55
Figure 0005721032
1)1−シクロブチルエタノン(1.05g)をメタノール(30mL)に溶解させ、ジオキサンジブロミド(2.68g)を加え、混合物を室温で1時間40分撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、水を加えエーテルで抽出した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮して、得られた残査を塩化メチレン(20mL)に溶解させ、3−(4−{5−[アミノ(イミノ)メチル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル・酢酸塩(700mg)、炭酸カリウム(1.25g)および飽和食塩水(20mL)を加え、混合物を50℃で一終夜撹拌した。反応液を分液し、水層は塩化メチレンで抽出した。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残査をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=65:35→15:85)ついでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=65:35→20:80)で精製することにより、3−[4−[5−(5−シクロブチル−1H−イミダゾール−2−イル)−2−ピリジル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(266mg)を得た。
MS(m/z):406[M+H]
Figure 0005721032
2)3−[4−[5−(5−シクロブチル−1H−イミダゾール−2−イル)−2−ピリジル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(260mg)を用いて、実施例2−2)と同様に処理することにより、3−[4−[5−(5−シクロブチル−1H−イミダゾール−2−イル)−2−ピリジル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸(230mg)を得た。
MS(m/z):392[M+H]
対応するケトンを用いて、実施例55と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032
実施例58
Figure 0005721032
1)3−(4−{5−[アミノ(イミノ)メチル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル・酢酸塩(400mg)、1−ブロモブタン−2−オン(234mg)を用いて、実施例35(2)と同様に処理することにより、3−[4−[5−(5−エチル−1H−イミダゾール−2−イル)−2−ピリジル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(397mg)を得た。
MS(m/z):380[M+H]
Figure 0005721032
2)3−[4−[5−(5−エチル−1H−イミダゾール−2−イル)−2−ピリジル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(270mg)を用いて、実施例2−2)と同様に処理することにより、3−[4−[5−(5−エチル−1H−イミダゾール−2−イル)−2−ピリジル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸(218mg)を得た。
MS(m/z):366[M+H]
対応する出発物質を用いて、実施例58と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032
実施例60
Figure 0005721032
1)2−ブロモ−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(489mg)、1−[[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]メチル]シクロプロパンカルボン酸メチル(500mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(134mg)および2M炭酸ナトリウム水溶液(2.32mL)をジメトキシエタン(12mL)に加え、窒素雰囲気下80℃で一終夜撹拌した。反応混合物をNH−シリカゲルショートカラムに通して酢酸エチルで洗浄した。ろ液を減圧濃縮して得られた残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=88:12→71:29)で精製することにより、1−[[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]メチル]シクロプロパンカルボン酸メチル(491mg)を得た。
MS(m/z):548[M+H]
Figure 0005721032
2)1−[[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]メチル]シクロプロパンカルボン酸メチル(484mg)を用いて、実施例3−2)と同様に処理することにより、1−[[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]メチル]シクロプロパンカルボン酸(439mg)を得た。
MS(m/z):534[M+H]
Figure 0005721032
3)1−[[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]メチル]シクロプロパンカルボン酸(431mg)を用いて、実施例3−3)と同様に処理することにより、1−[[4−[5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]メチル]シクロプロパンカルボン酸(235.7mg)を得た。
MS(m/z):404[M+H]
実施例61
Figure 0005721032
1)5−ブロモ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(542mg)、2,2−ジメチル−3−{[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}プロパン酸メチル(372mg)、リン酸カリウム(302mg)、酢酸パラジウム(8mg)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(29mg)にテトラヒドロフラン(6mL)を加えた混合物を、窒素雰囲気下50℃で6時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した後、飽和重曹水、水および酢酸エチルを加えて撹拌した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10→60:40)で精製することにより、2,2−ジメチル−3−({4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)プロパン酸メチル(100mg)を得た。
MS(m/z):565[M+H]
Figure 0005721032
2)2,2−ジメチル−3−({4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)プロパン酸メチル(99mg)にメタノール(0.7mL)およびテトラヒドロフラン(0.7mL)を加え、2N水酸化ナトリウム水溶液(0.7mL)を加えて50℃にて2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、2N塩酸で中和した。有機層を分離して飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=76:24→0:100)で精製することにより、2,2−ジメチル−3−({4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)プロパン酸(81mg)を得た。
MS(m/z):551[M+H]
Figure 0005721032
3)2,2−ジメチル−3−({4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)プロパン酸(80mg)をトリフルオロ酢酸(2.0mL)および水(0.1mL)に溶解させ、室温で7時間撹拌した。2N水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH2〜3とした後、酢酸エチルで抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、有機層を分離して減圧濃縮した。得られた残査にイソプロピルエーテルを加えて析出した固体をろ取し、減圧乾燥することにより、2,2−ジメチル−3−({4−メチル−6’−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)プロパン酸(30mg)を得た。
MS(m/z):421[M+H]
実施例62
Figure 0005721032
1)2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール(500mg)、2,2−ジメチル−3−{[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}プロパン酸メチル(477mg)および塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(46mg)にN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)を加え、2N炭酸ナトリウム水溶液(1.71mL)を加えた後、窒素置換して60℃で5時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて分液した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=95:5→82:18)で精製することにより、3−[(5−{3−フルオロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(677mg)を得た。
MS(m/z):582[M+H]
Figure 0005721032
2)3−[(5−{3−フルオロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(660mg)にメタノール(3.0mL)およびテトラヒドロフラン(3.0mL)を加え、2N水酸化ナトリウム水溶液(4.0mL)を加えて50℃にて2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、混合物を2N塩酸で中和した。有機層を分離して飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮することにより、3−[(5−{3−フルオロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸(721mg)を得た。
MS(m/z):568[M+H]
Figure 0005721032
3)3−[(5−{3−フルオロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸(640mg)をトリフルオロ酢酸(2.0mL)および水(0.1mL)に溶解させ、室温で10時間撹拌した。2N水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した後、酢酸エチルで抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、有機層を分離して減圧濃縮した。得られた残査にエーテルを加えて析出した固体をろ取し、減圧乾燥することにより、3−[(5−{3−フルオロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸(432mg)を得た。
MS(m/z):438[M+H]
実施例63
Figure 0005721032
1)2−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール(297mg)、2,2−ジメチル−3−{[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}プロパン酸メチル(228mg)および塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(27mg)にN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)を加え、2N炭酸ナトリウム水溶液(0.98mL)を加えた後、窒素置換して60℃で5時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて分液した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=94:6→82:18)で精製することにより、3−[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(278mg)を得た。
MS(m/z):598/600[M+H]
Figure 0005721032
2)3−[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(274mg)にメタノール(1.5mL)およびテトラヒドロフラン(1.5mL)を加え、2N水酸化ナトリウム水溶液(1.5mL)を加えて50℃にて2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、1N塩酸で中和した。有機層を分離して飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮することにより、3−[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸(279mg)を得た。
MS(m/z):584/586[M+H]
Figure 0005721032
3)3−[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸(268mg)をトリフルオロ酢酸(1.0mL)および水(0.05mL)に溶解させ、混合物を室温で10時間撹拌した。反応液に2N水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した後、酢酸エチルで抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、有機層を分離して減圧濃縮した。得られた残査にエーテルを加えて析出した固体をろ取し、減圧乾燥することにより、3−[(5−{3−クロロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸(133mg)を得た。
MS(m/z):454/456[M+H]
対応する出発物質を用いて、実施例60と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032

Figure 0005721032

Figure 0005721032
実施例85
Figure 0005721032
1)4−クロロ−3−エチルフェノール(2000mg)およびヒドロキシピバリン酸メチル(2025mg)を用いて、実施例1−1)と同様に処理することにより、3−(4−クロロ−3−エチルフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(2951mg)を得た。
MS(m/z):288/290[M+NH
Figure 0005721032
2)3−(4−クロロ−3−エチルフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(2000mg)を用いて、参考例6−2)と同様に処理することにより、3−[3−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジエチルプロパン酸メチル(2311mg)を得た。
MS(m/z):380[M+NH
Figure 0005721032
3)3−[3−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジエチルプロパン酸メチル(200mg)及び2−ブロモ−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(233.2mg)を用いて、参考例1−3)と同様に処理することにより、3−(3−エチル−4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(94mg)を得た。
MS(m/z):578[M+H]
Figure 0005721032
4)3−(3−エチル−4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(80mg)を用いて、実施例4−1)および4−2)と同様に処理することにより、3−(3−エチル−4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸(434mg)を得た。
MS(m/z):434[M+H]
実施例86
Figure 0005721032
1)3−[3−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸ベンジル(1.03g)および2−ブロモ−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(494mg)を用いて、参考例1−3)と同様に処理することにより、3−[3−メトキシ−4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸ベンジル(639mg)を得た。
MS(m/z):656[M+H]
Figure 0005721032
2)3−[3−メトキシ−4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸ベンジル(638mg)を用いて、実施例1−2)と同様に処理することにより、3−[3−メトキシ−4−[5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸ベンジルを得た。
MS(m/z):526[M+H]
Figure 0005721032
3)上記2)で得られた3−[3−メトキシ−4−[5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸ベンジルを用いて、実施例18−2)と同様に処理することにより、3−[3−メトキシ−4−[5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸(246mg)を得た。
MS(m/z):436[M+H]
実施例87
Figure 0005721032
1)6−クロロピリダジン−3−カルボン酸メチル(1.726g)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解させ、混合物を0℃に冷却し、1M水素化ジイソブチルアルミニウム−テトラヒドロフラン溶液(20mL)を滴下し、同温にて20分間撹拌した。反応混合物に0℃で水(10mL)および1N塩酸(20mL)を順次加えた。室温にて飽和重曹水を加えた後、クロロホルムで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10→25:75)で精製することにより、(6−クロロピリダジン−3−イル)メタノール(177mg)を得た。
MS(m/z):147/145[M+H]
Figure 0005721032
2)(6−クロロピリダジン−3−イル)メタノール(170mg)および3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(606mg)を用いて、参考例1−3)と同様に処理することにより、3−{4−[6−(ヒドロキシメチル)ピリダジン−3−イル]フェノキシ}−2,2’−ジメチルプロパン酸メチル(188mg)を得た。
MS(m/z):317[M+H]
Figure 0005721032
3)塩化オキザリル(278μL)の塩化メチレン(8mL)溶液に、−78℃でジメチルスルホキシド(350μL)を含有する塩化メチレン溶液(2mL)を滴下し、同温で10分撹拌した。3−{4−[6−(ヒドロキシメチル)ピリダジン−3−イル]フェノキシ}−2,2’−ジメチルプロパン酸メチル(519mg)を含有する塩化メチレン(5mL)を10分間で滴下し、同温で1時間撹拌した。トリエチルアミン(1.6mL)を0℃で滴下し、混合物を30分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルを加え、分液した。水層は酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせて、水(2回)および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10→50:50)で精製することにより、3−[4−(6−ホルミルピリダジン−3−イル)フェノキシ]−2,2’−ジメチルプロパン酸メチル(443mg)を得た。
MS(m/z):315[M+H]
Figure 0005721032

4)3−[4−(6−ホルミルピリダジン−3−イル)フェノキシ]−2,2’−ジメチルプロパン酸メチル(443mg)を用いて、参考例1−1)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{6−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリダジン−3−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(360mg)を得た。
MS(m/z):421[M+H]
Figure 0005721032
5)2,2−ジメチル−3−(4−{6−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリダジン−3−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(359mg)を用いて、参考例1−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{6−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリダジン−3−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(309mg)を得た。
MS(m/z):551[M+H]
Figure 0005721032
6)2,2−ジメチル−3−(4−{6−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリダジン−3−イル}フェノキシ)プロパン酸メチル(309mg)を用いて、実施例3−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{6−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリダジン−3−イル}フェノキシ)プロパン酸(259mg)を得た。
MS(m/z):537[M+H]
Figure 0005721032
7)2,2−ジメチル−3−(4−{6−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリダジン−3−イル}フェノキシ)プロパン酸(257mg)を用いて、実施例3−3)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−(4−{6−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリダジン−3−イル}フェノキシ)プロパン酸(194mg)を得た。
MS(m/z):407[M+H]
実施例88
Figure 0005721032
1)1−(トリフルオロメチル)−1−シクロブタンカルボン酸(300mg)および3−(4−{5−[アミノ(イミノ)メチル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル・酢酸塩(415mg)を用いて、実施例2−1)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸メチル(369mg)を得た。
MS(m/z):474[M+H]
Figure 0005721032
2)2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸メチル(367mg)を用いて、実施例2−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸(350mg)を得た。
MS(m/z):460[M+H]
Figure 0005721032
3)2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸(350mg)を用いて、実施例2−3)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸ナトリウム(296mg)を得た。
MS(m/z):458[M−Na]
実施例89
Figure 0005721032
1)3−[(5−クロロピラジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸tert−ブチル(185mg)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(75mg)および2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール(363mg)に、ジメトキシエタン(10mL)および2M炭酸ナトリウム水溶液(1290μL)を加え、80℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、セライトを用いてろ過した。ろ液に酢酸エチルおよび水を加え、分液した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=99:1→90:10)で精製することにより、2,2−ジメチル−3−[(5−{4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピラジン−2−イル)オキシ]プロパン酸tert−ブチル(256.2mg)を得た。
MS(m/z):593[M+H]
Figure 0005721032
2)2,2−ジメチル−3−[(5−{4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピラジン−2−イル)オキシ]プロパン酸tert−ブチル(256mg)を用いて、実施例8−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[(5−{4−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピラジン−2−イル)オキシ]プロパン酸(122.7mg)を得た。
MS(m/z):407[M+H]
対応する出発物質を用いて、実施例89と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032
実施例93
Figure 0005721032
1)1−ベンジル−2−(4−ブロモフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(815mg)および2,2−ジメチル−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]プロパン酸メチル(1.43g)を用いて、参考例1−3)と同様に処理することにより、3−({4’−[1−ベンジル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ビフェニル−4−イル}オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(901mg)を得た。
MS(m/z):509[M+H]
Figure 0005721032
2)3−({4’−[1−ベンジル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ビフェニル−4−イル}オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(900mg)を用いて、実施例3−2)と同様に処理することにより、3−({4’−[1−ベンジル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ビフェニル−4−イル}オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸(832mg)を得た。
MS(m/z):495[M+H]
Figure 0005721032
3)3−({4’−[1−ベンジル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ビフェニル−4−イル}オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸(830mg)、20%水酸化パラジウム−炭素(850mg)およびテトラヒドロフラン(20mL)の混合物を水素雰囲気下において、60℃で6時間撹拌した。窒素ガスを反応混合物に通し、混合物をクロロホルムで希釈した。混合物をメンブランフィルターを用いてろ過し、ろ液をテトラヒドロフラン、メタノールおよびクロロホルムで洗浄した。ろ液を合わせ、減圧下に濃縮して得られた残渣にn−ヘキサンおよびプロパノールを加えた。析出した固体をろ取することにより、3−({4’−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ビフェニル−4−イル}オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸(635mg)を得た。
MS(m/z):405[M+H]
実施例94
Figure 0005721032
1)N,N−ジメチルホルムアミド(7.4mL)を6−ブロモ−ニコチンアルデヒド(273mg)、2,2−ジメチル−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]プロパン酸tert−ブチル(552mg)および2N炭酸ナトリウム水溶液(2.2mL)に加え、窒素置換した後、塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(60mg)を加えて、混合物を60℃で一終夜撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加え、分液した。セライトでろ過した後、有機層を分液し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10→70:30)で精製することにより、3−[4−(5−ホルミルピリジン−2−イル)−フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸tert−ブチル(459mg)を得た。
MS(m/z):356[M+H]
Figure 0005721032
2)3,3−ジブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン(2.02g)および3−[4−(5−ホルミルピリジン−2−イル)−フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸tert−ブチル(889mg)を用い、参考例1−1)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−{4−[5−(4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−2−イル]−フェノキシ}−プロパン酸tert−ブチル(806mg)を淡黄色固体として得た。
MS(m/z):462[M+H]
Figure 0005721032
3)2,2−ジメチル−3−{4−[5−(4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ピリジン−2−イル]−フェノキシ}プロパン酸tert−ブチル(325mg)を用いて、実施例8−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]プロパン酸(167mg)を得た。
MS(m/z):420[M+H]
Figure 0005721032
4)テトラヒドロフラン(10mL)に2,2−ジメチル−3−[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]プロパン酸(1001mg)を懸濁し、混合物を室温で30分間撹拌した。10M水酸化カリウム水溶液 (0.25mL)を滴下し、混合物を室温で2時間撹拌した。析出した固体をろ取し、テトラヒドロフランで洗浄し、減圧下で乾燥することにより2,2−ジメチル−3−[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]プロパン酸カリウム(995mg)を得た。
MS(m/z):406[M−K+2H]
実施例95
Figure 0005721032
1)5−クロロピラジン−2−カルボン酸メチル(3.3g)をテトラヒドロフラン(66mL)に溶解させ、窒素雰囲気下−70℃以下で、1M水素化ジイソブチルアルミニウム/ヘキサン溶液(38.3mL)を10分間で滴下し、混合物をさらに10分間撹拌した。−60℃以下で1M水素化ジイソブチルアルミニウム/ヘキサン溶液(31.3mL)を20分間で滴下し、−70℃以下でさらに1時間撹拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、室温で撹拌後セライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→80:20)で精製することにより、5−クロロピラジン−2−カルバルデヒド(970mg)を得た。
MS(m/z):142/144[M+H]
Figure 0005721032
2)5−クロロピラジン−2−カルバルデヒド(500mg)、2,2−ジメチル−3−{[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}プロパン酸メチル(1410mg)および2N炭酸ナトリウム水溶液(5.26mL)にN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)を加え、窒素置換した後、塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(143mg)を加えて、65℃で2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて分液した。セライトでろ過した後に有機層を分離して、水ついで飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→70:30)で精製することにより、3−{[5−(5−ホルミルピラジン−2−イル)−4−メチルピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(855mg)を得た。
MS(m/z):330[M+H]
Figure 0005721032
3)3,3−ジブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン(1311mg)および酢酸ナトリウム(797mg)を水(2mL)に加えた混合物を90℃で1時間撹拌した後、氷冷した。3−{[5−(5−ホルミルピラジン−2−イル)−4−メチルピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(400mg)および28%アンモニア水(8mL)をメタノール(4mL)およびテトラヒドロフラン(4mL)に溶解させた後、上記反応液を加えて、室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加えて分液した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10→66:34)で精製することにより、2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸メチル(325mg)を得た。
MS(m/z):436[M+H]
Figure 0005721032
4)2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸メチル(320mg)を含有するN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液に、0℃で水素化ナトリウム(60%、35mg)を加え、同温で1時間撹拌した。混合物に2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(195μL)を加え、室温まで昇温させて1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離して、水ついで飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10→80:20)で精製することにより、2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸メチルおよび2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸メチルの混合物(324mg)を得た。
MS(m/z):566[M+H]
Figure 0005721032
5)2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸メチルおよび2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸メチルの混合物(320mg)および1N水酸化ナトリウム水溶液(2.83mL)をメタノール(6.4mL)に溶解させ、1時間加熱還流した。混合物を減圧濃縮した後、1N塩酸を加えて残渣を酸性とし(pH=4)、混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮することにより、2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸および2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸の混合物を得た。
MS(m/z):552[M+H]
Figure 0005721032
6)上記5)で得られた2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸および2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸の混合物をトリフルオロ酢酸(3.1mL)および水(0.31mL)に溶解させ、室温で撹拌した。減圧濃縮して得られた残査に酢酸を加え、混合物を減圧濃縮した。固形残査にイソプロピルエーテルを加え粉砕し、粉砕物を乾燥することにより2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸(197mg)を得た。
MS(m/z):422[M+H]
実施例96
Figure 0005721032
1)3−{[5−(4−カルバミミドイル−3−フルオロフェニル)−4−メチルピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル・酢酸塩(300mg)、1−ブロモ−3−シクロプロピルプロパン−2−オン(190mg)、炭酸カリウム(346mg)に塩化メチレン(10mL)および飽和食塩水(10mL)を加えた混合物を、40℃にて5時間撹拌した。有機層を分離して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0→97:3)で精製することにより、3−[(5−{4−[5−(シクロプロピルメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3−フルオロフェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(248mg)を得た。
MS(m/z):438[M+H]
Figure 0005721032
2)3−[(5−{4−[5−(シクロプロピルメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3−フルオロフェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(247mg)をテトラヒドロフラン(10mL)およびメタノール(10mL)に溶解させ、その溶液に2N水酸化ナトリウム水溶液(2.8mL)を加えた後、50℃で7時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して得た残査に水および酢酸を加えた。析出固体をろ取し、水で洗浄し、乾燥することにより、3−[(5−{4−[5−(シクロプロピルメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3−フルオロフェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸(339mg)を得た。
MS(m/z):424[M+H]
実施例97
Figure 0005721032
1)5−ブロモ−4−メチルピリジン−2−オール(639mg)、1−(ヒドロキシメチル)シクロブタンカルボン酸エチル(538mg)およびトリフェニルホスフィン(1.07g)をテトラヒドロフラン(11mL)に溶解し、室温にて40%アゾ炭酸ジエチル−トルエン溶液(1.86mL)を滴下後、混合物を60℃にて3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮し、析出した固体をろ去した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→90:10)で精製することにより、1−{[(5−ブロモ−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸エチル(638mg)を得た。
MS(m/z):328/330[M+H]
Figure 0005721032
2)1−{[(5−ブロモ−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸エチル(1.6g)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(1.24g)、塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(170mg)及び酢酸カリウム(1.44g)に1,4−ジオキサン(32mL)を加え、窒素雰囲気下、100℃で4時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮した後、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→80:20)で精製することにより、1−({[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}メチル)シクロブタンカルボン酸エチル(1.30g)を得た。
MS(m/z):376[M+H]
Figure 0005721032
3)5−ブロモ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(338mg)、1−({[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}メチル)シクロブタンカルボン酸エチル(300mg)および塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(33mg)にN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)を加え、2N炭酸ナトリウム水溶液(1.2mL)を加えた後、窒素置換して混合物を65℃で2時間撹拌した。反応混合物をセライトを用いてろ過し、ろ液に酢酸エチルおよび水を加えて抽出した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→90:10)で精製することにより、1−[({4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸エチル(344mg)を得た。
MS(m/z):591[M+H]
Figure 0005721032
4)1−[({4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸エチル(343mg)にメタノール(7mL)を加え、1N水酸化ナトリウム水溶液(2.9mL)を加えて混合物を1時間加熱還流した。メタノールを減圧留去し、残査を1N塩酸で中和した。酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して1−[({4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸を得た。
MS(m/z):563[M+H]
Figure 0005721032
5)1−[({4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸(327mg)をトリフルオロ酢酸(3.3mL)および水(0.33mL)に溶解し、室温で60時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、酢酸で共沸し、得られた残査にイソプロピルエーテルを加えた。析出した固体をろ取し、減圧乾燥することにより、1−[({4−メチル−6’−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸(217mg)を得た。
MS(m/z):433[M+H]
実施例98
Figure 0005721032

1)2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール(293mg)、1−({[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}メチル)シクロブタンカルボン酸エチル(250mg)および塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(28mg)にN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を加え、2N炭酸ナトリウム水溶液(1mL)を加えた後、窒素置換して65℃で3時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。混合物を減圧濃縮し、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→80:20)で精製することにより、1−{[(5−{3−フルオロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸エチル(316mg)を得た。
MS(m/z):608[M+H]
Figure 0005721032
2)1−{[(5−{3−フルオロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸エチル(315mg)にメタノール(6.3mL)および1N水酸化ナトリウム水溶液(2.6mL)を加えて1時間加熱還流した。メタノールを減圧留去し、残査を1N塩酸で中和した。酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0→95:5)で精製することにより、1−{[(5−{3−フルオロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸(308mg)を得た。
MS(m/z):580[M+H]
Figure 0005721032
3)1−{[(5−{3−フルオロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸(299mg)をトリフルオロ酢酸(3.0mL)および水(0.3mL)に溶解し、50℃にて3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および1N塩酸でpH=4とし、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残査にイソプロピルエーテルを加えた。析出した固体をろ取し、減圧乾燥することにより、1−{[(5−{3−フルオロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸(200mg)を得た。
MS(m/z):450[M+H]
実施例99
Figure 0005721032
1)5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−カルボン酸(2.36g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.2g)および3−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(2.87g)をN,N−ジメチルホルムアミド(24mL)に溶解し、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.27g)およびトリエチルアミン(1.95mL)を加え、室温にて20時間撹拌した。得られた残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、5−ブロモ−3−クロロ−N−メトキシ−N−メチルピリジン−2−カルボキサミド(2.67g)を得た。
MS(m/z):279/281/283[M+H]
Figure 0005721032
2)5−ブロモ−3−クロロ−N−メトキシ−N−メチルピリジン−2−カルボキサミド(2.66g)をテトラヒドロフラン(27mL)に溶解し、窒素雰囲気下、−70℃以下に冷却し、水素化リチウムアルミニウム(180mg)のテトラヒドロフラン(5mL)懸濁液を滴下した。混合物を−70℃以下にて2時間撹拌後、水(10mL)および飽和食塩水(10mL)を滴下した。反応液を室温まで昇温し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→90:10)で精製することにより、アルデヒドおよびアルデヒド等価体の混合物(2.1g)を得た。3,3−ジブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン(6.61g)および酢酸ナトリウム(4.02g)を水(36mL)に加えて95℃で30分撹拌した。混合物を氷冷して得られた水溶液を、先に得られたアルデヒド/アルデヒド等価体の混合物(1.8g)、28%アンモニア水溶液(18mL)およびメタノール(36mL)からなる混合物に室温にて加え、室温で17時間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=80:20)で精製し、得られた固体をろ取し、イソプロピルエーテルで洗浄後、乾燥し、5−ブロモ−3−クロロ−2−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(935mg)を得た。
MS(m/z):326/328/330[M+H]
Figure 0005721032
3)5−ブロモ−3−クロロ−2−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(1.27g)をN,N−ジメチルホルムアミド(13mL)に溶解し、氷冷下にて60%水素化ナトリウム(187mg)を加え、混合物を室温まで昇温した後、1時間撹拌した。反応液を氷冷し、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(1.03mL)を加え、混合物を室温まで昇温した後、1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→95:5)で精製し、5−ブロモ−3−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(1.56g)を得た。
MS(m/z):458/460/462[M+H]
Figure 0005721032
4)5−ブロモ−3−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(365mg)、1−({[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}メチル)シクロブタンカルボン酸エチル(300mg)および塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(33mg)にN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)を加え、2N炭酸ナトリウム水溶液(1.2mL)を加えた後、窒素置換して65℃で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→90:10)で精製することにより、1−[({5’−クロロ−4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸エチル(318mg)を得た。
MS(m/z):625/627[M+H]
Figure 0005721032
5)1−[({5’−クロロ−4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸エチル(327mg)にメタノール(7mL)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(2.6mL)を加えて1時間加熱還流した。メタノールを減圧留去し、残査を1N塩酸で中和した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。混合物を減圧濃縮することにより、1−[({5’−クロロ−4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸を得た。
MS(m/z):597/599[M+H]
Figure 0005721032
6)1−[({5’−クロロ−4−メチル−6’−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸(312mg)をトリフルオロ酢酸(3.1mL)および水(0.3mL)に溶解し、室温にて60時間放置した。反応液を減圧濃縮後、酢酸で共沸し、得られた残査にイソプロピルエーテルを加え、析出した固体をろ取し、減圧乾燥することにより、1−[({5’−クロロ−4−メチル−6’−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸(151mg)を得た。
MS(m/z):467/469[M+H]
実施例100
Figure 0005721032

1)5−ブロモ−4−メチルピリジン−2−オール(1.3g)、1−(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボン酸メチル(1.08g)およびトリフェニルホスフィン(2.72g)をテトラヒドロフラン(26mL)に溶解し、0℃にて40%アゾ炭酸ジエチル−トルエン溶液(4.72mL)を滴下した。反応液を70℃にて4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、水および酢酸エチルを加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物を減圧濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=99:1→99:5)で精製することにより、1−{[(5−ブロモ−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸メチル(2.08g)を得た。
MS(m/z):300/302[M+H]
Figure 0005721032
2)1−{[(5−ブロモ−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸メチル(1.01g)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(1.03g)、塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(71mg)及び酢酸カリウム(994mg)に1,4−ジオキサン(20mL)を加え、窒素雰囲気下、混合物を100℃で3時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮後、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=95:5→80:20)で精製することにより、1−({[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}メチル)シクロプロパンカルボン酸メチル(1.08)を得た。
MS(m/z):348[M+H]
Figure 0005721032
3)2−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール(220mg)、1−({[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}メチル)シクロプロパンカルボン酸メチル(201mg)、および塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(39mg)にN,N−ジメチルホルムアミド(11mL)を加え、2N炭酸ナトリウム水溶液(0.72mL)を加えた後、窒素置換して混合物を65℃で2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物を減圧濃縮した後、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=95:5→80:20)で精製することにより、1−{[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸メチル(237mg)を得た。
MS(m/z):596/598[M+H]
Figure 0005721032
4)1−{[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸メチル(236mg)をメタノール(7mL)及びテトラヒドロフラン(7mL)に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液(1.98mL)を加えて、混合物を50℃にて4時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣に酢酸および酢酸エチルを加えた。有機層を分離して飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、1−{[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸(221mg)を得た。
MS(m/z):582/584[M+H]
Figure 0005721032
5)1−{[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸(219mg)をトリフルオロ酢酸(5.0mL)および水(0.5mL)に溶解し、室温にて5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣にテトラヒドロフランを少量加え、混合物を1N水酸化ナトリウム水溶液で中和した。酢酸を数滴加え、酢酸エチルで抽出後、飽和食塩水で洗浄し、有機層を分離して減圧濃縮した。得られた残査にイソプロピルエーテルを加え、析出した固体をろ取し、減圧乾燥することにより、1−{[(5−{3−クロロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸(95mg)を得た。
MS(m/z):452/454[M+H]
実施例101
Figure 0005721032
1)2−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール(200mg)、1−({[4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}メチル)シクロブタンカルボン酸エチル(164mg)、および塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(18mg)にN,N−ジメチルホルムアミド(3.3mL)を加え、2N炭酸ナトリウム水溶液(0.66mL)を加えた後、窒素置換して65℃で3時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルおよび水を加えて分液した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→80:20)で精製することにより、1−{[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸エチル(214mg)を得た。
MS(m/z):624/626[M+H]
Figure 0005721032
2)1−{[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸エチル(213mg)にメタノール(4.3mL)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(1.7mL)を加えて1時間加熱還流した。メタノールを減圧留去し、残査を1N塩酸で中和した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。混合物を減圧濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0→95:5)で精製することにより、1−{[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸(205mg)を得た。
MS(m/z):596/598[M+H]
Figure 0005721032
3)1−{[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸(202mg)をトリフルオロ酢酸(2.0mL)および水(0.2mL)に溶解させ、50℃で3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および1N塩酸でpH=4とし、酢酸エチルで抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、有機層を分離して減圧濃縮した。得られた残査へイソプロピルエーテルを加えて析出した固体をろ取し、減圧乾燥することにより、1−{[(5−{3−クロロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸(137mg)を得た。
MS(m/z):466/468[M+H]
対応する出発物質を用いて、実施例1〜101と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032

Figure 0005721032

Figure 0005721032

Figure 0005721032

Figure 0005721032

Figure 0005721032
参考例1
Figure 0005721032
1)水(15mL)に3,3−ジブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン(4.05g)及び酢酸ナトリウム(2.46g)を加えて95℃で30分撹拌した。氷冷して得られた溶液を、28%アンモニア水溶液(20mL)及びメタノール(60mL)に6−ブロモ−ニコチンアルデヒド(1.86g)を溶解した溶液に氷冷下で加え、室温へ徐々に昇温させながら一終夜撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した後、水及び酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧濃縮した。得られた固形残渣にエーテルを加えて粉砕し、固体を濾取し、乾燥することにより、2−ブロモ−5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(1.25g)を得た。
MS(m/z):292/294[M+H]
Figure 0005721032
2)N,N−ジメチルホルムアミド(150mL)に溶解した2−ブロモ−5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(13.65g)の溶液に、窒素雰囲気下、氷冷下で60%水素化ナトリウム(2.62g)を加え、30分間攪拌した。混合物に2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(12.4mL)を氷冷下で加え、徐々に室温に昇温させながら一終夜攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、このときの水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて乾燥し、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)で精製することにより、2−ブロモ−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(9.42g)を得た。
MS(m/z):422/424[M+H]
Figure 0005721032
3)窒素雰囲気下で2−ブロモ−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(1.0g)、(4−ベンジルオキシフェニル)ボロン酸(1.08g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(4.74mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(18.9mL)の混合物に塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(0.193g)を加え、窒素雰囲気下、混合物を65℃で一終夜撹拌した。混合物に水及び酢酸エチルを加えた後、不溶物をセライトろ過して除いた。有機層を分離して食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=88:12→80:20)で精製することにより、2−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(1.038g)を得た。
MS(m/z):526[M+H]
Figure 0005721032
4)2−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(0.77g)をメタノール(8mL)及びテトラヒドロフラン(6mL)に溶解させ、窒素雰囲気下でパラジウム炭素(0.154g)を加えた後、水素置換し、室温で5時間撹拌した。不溶物をメンブランフィルターを用いてろ去し、ろ液を減圧濃縮した。濃縮物をメタノールで希釈して活性炭を加えた後、混合物をセライトろ過した。ろ液を減圧濃縮し、結晶化させることにより、4−{5−[4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノール(0.612g)を得た。
MS(m/z):436[M+H]
参考例2
Figure 0005721032
1)4−ブロモフェノール(2.0g)、ヒドロキシピバリン酸メチル(2.77g)およびトリフェニルホスフィン(5.49g)を含有するテトラヒドロフラン(40mL)溶液に40%アゾジカルボン酸ジエチル−トルエン溶液(9.54mL)を加え、70℃で3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10)で精製することにより、3−(4−ブロモフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(3.2g)を得た。
MS(m/z):287/289[M+H]
Figure 0005721032
2)3−(4−ブロモフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(4.68g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(5.17g)、塩化パラジウム(dppf)塩化メチレン錯体(399mg)及び酢酸カリウム(4.80g)を1,4−ジオキサン(60mL)に加え、窒素雰囲気下80℃で一終夜撹拌した。反応液をシリカゲル及びNH−シリカゲルを充填したショートカラムに通して酢酸エチルで洗浄した。ろ液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=93:7→75:25)で精製することにより、2,2−ジメチル−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]プロパン酸メチル(4.93g)を得た。
MS(m/z):335[M+H]
Figure 0005721032
3)2,2−ジメチル−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]プロパン酸メチル(8.6g)、2−クロロピリジン−5−シアニド(3.0g)、塩化パラジウム(dppf)錯体(788mg)及び2N炭酸ナトリウム水溶液(32mL)をN,N−ジメチルホルムアミド(140mL)に加え、窒素雰囲気下65℃で一終夜撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後、水及び酢酸エチルを加え、混合物をセライトろ過した。有機層を分離して水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=95:5→70:30)で精製することにより、3−[4−(5−シアノピリジン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(6.0g)を得た。
MS(m/z):311[M+H]
Figure 0005721032
4)3−[4−(5−シアノピリジン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(6.0g)を含有するメタノール(100mL)及びテトラヒドロフラン(100mL)溶液に50%ヒドロキシルアミン水溶液(40g)を加え、80℃で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチル及び水を加えて分液した。有機層を分離して水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた固形残渣にエーテルを加え、粉砕し、固体をろ取し、乾燥することにより、3−(4−{5−[アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(5.8g)を得た。
MS(m/z):344[M+H]
Figure 0005721032
5)3−(4−{5−[アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(5.8g)を酢酸(60mL)に溶解し、無水酢酸(4mL)を加え室温で2時間撹拌した。減圧濃縮して得られた残渣にメタノール(300mL)及びテトラヒドロフラン(70mL)を加えた後、窒素雰囲気下で10%パラジウム炭素(1.2g)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下とし、室温で2時間撹拌した。窒素置換の後、混合物をセライトろ過した。ろ液を減圧濃縮して得られた残渣にエーテルを加え、固体を粉砕し、ろ取し、乾燥することにより3−(4−{5−[アミノ(イミノ)メチル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル・酢酸塩(6.11g)を得た。
MS(m/z):328[M+H]
参考例3
Figure 0005721032
1)4−ブロモベンズアルデヒド(1.0g)を用いて、参考例1−1)と同様に処理することにより、2−(4−ブロモフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(1.22g)を得た。
MS(m/z):291/293[M+H]
Figure 0005721032
2)2−(4−ブロモフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(1.22g)を用いて、参考例1−2)と同様に処理することにより、2−(4−ブロモフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール(1.63g)を得た。
MS(m/z):421/423[M+H]
参考例4
Figure 0005721032
1)3−ブロモ−6−ヒドロキシピリジン(3.57g)を用いて、参考例2−1)と同様に処理することにより、3−[(5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(4.83g)を得た。
MS(m/z):288/290[M+H]
Figure 0005721032
2)3−[(5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(4.82g)を用いて、参考例2−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−{[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}プロパン酸メチル(6.16g)を得た。
MS(m/z):336[M+H]
参考例5
Figure 0005721032
1)4−ブロモ−2−フルオロフェノール(2.0g)を用いて、参考例2−1)と同様に処理することにより、3−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(3.11g)を得た。
MS(m/z):305/307[M+H]
Figure 0005721032
2)3−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(3.1g)を用いて、参考例2−2)と同様に処理することにより、3−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(1.912g)を得た。
MS(m/z):370[M+H]
参考例6
Figure 0005721032
1)4−ブロモ−2−メチル−フェノール(1.87g)をN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)に溶解し、炭酸カリウム(4.15g)および臭化ベンジル(1.3mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水および酢酸エチルを加え、分液した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=98:2→95:5)で精製することにより、1−ベンジルオキシ−4−ブロモ−2−メチルベンゼン(2.73g)を得た。
NMR(400MHz,d−DMSO)σ:2.19(s,3H),5.11(s,2H),6.97(d,J=8Hz,1H),7.29−7.46(m,7H)
Figure 0005721032
2)1−ベンジルオキシ−4−ブロモ−2−メチルベンゼン(2.73g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.18g)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル(0.19g)、酢酸カリウム(2.90g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(7.52g)を1,4−ジオキサン(50mL)に加え、窒素雰囲気下110℃で一終夜撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、セライトを用いて不溶物をろ過して取り除き、酢酸エチルで洗浄した。ろ液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=98:2→95:5)で精製することにより、2−(4−ベンジルオキシ−3−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.22g)を得た。
MS(m/z):325[M+H]
Figure 0005721032
3)2−(4−ベンジルオキシ−3−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.08g)及び2−ブロモ−5−[4−(トリフルオロメチル)−1−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(0.7g)を用いて、参考例1−3)と同様に処理することにより、2−[[2−[6−(4−ベンジルオキシ−3−メチルフェニル)−3−ピリジル]−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]メトキシ]エチルトリメチルシラン(0.892g)を得た。
MS(m/z):540[M+H]
Figure 0005721032
4)2−[[2−[6−(4−ベンジルオキシ−3−メチルフェニル)−3−ピリジル]−4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]メトキシ]エチルトリメチルシラン(0.89g)を用いて、参考例1−4)と同様に処理することにより、2−メチル−4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノール(0.656g)を得た。
MS(m/z):450[M+H]
対応する出発物質を用いて、参考例6と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032
参考例11
Figure 0005721032
1)4−ブロモフェノール(1.33g)および1−(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボン酸メチル(663mg)を用いて、参考例2−1)と同様に処理することにより、1−[(4−ブロモフェノキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸メチル(1.03g)を得た。
MS(m/z):302/304[M+H]
Figure 0005721032
2)1−[(4−ブロモフェノキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸メチル(1.0g)を用いて、参考例2−2)と同様に処理することにより、1−[[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]メチル]シクロプロパンカルボン酸メチル(930mg)を得た。
MS(m/z):350[M+H]
対応する出発物質を用いて、参考例11と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032
参考例20
Figure 0005721032
1)5−ブロモ−2−クロロピリジン(1000mg)および3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン酸tert−ブチル(991mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、氷冷下で60%水素化ナトリウム(248mg)を加えた。反応混合物を室温で6時間、50℃で1時間45分撹拌した後、室温で一終夜撹拌した。氷冷下で反応混合物に水を加え、エーテルで抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→95:5)で精製することにより、3−(5−ブロモピリミジン−2−イル)オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸tert−ブチル(1.048g)を得た。
MS(m/z):331/333[M+H]
Figure 0005721032
2)3−(5−ブロモピリミジン−2−イル)オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸tert−ブチル(1.045g)を用いて、参考例2−2)と同様に処理することにより、2,2−ジメチル−3−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン−2−イル]オキシプロパン酸tert−ブチル(795mg)を得た。
MS(m/z):379[M+H]
参考例21
Figure 0005721032
1)3−(4−ブロモフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(3.2g)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解させ、2N水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を加え、室温で一終夜撹拌した。混合物にメタノール(10mL)を加えた後、3時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチルおよび1N塩酸を加えて、分液した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮することにより3−(4−ブロモフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸(2.886g)を得た。
MS(m/z):273/275[M+H]
Figure 0005721032
2)3−(4−ブロモフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸(500mg)を塩化メチレン(10mL)に溶解させ、氷冷下で塩化オキザリル(240μL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)を滴下した後、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、氷冷下で2M(トリメチルシリル)ジアゾメタンを含有するn−ヘキサン溶液(1.83mL)を滴下した。その後、反応液を氷冷下で1時間、室温で一終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチルおよび飽和重曹水を加え、分液した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をエタノール(20mL)に溶解させ、トリエチルアミン(2.04mL)および安息香酸銀(168mg)を加え、窒素雰囲気下で2時間加熱還流した。不溶物をメンブランフィルターを用いてろ去して、ろ液を減圧濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=95:5→90:10)で精製することにより、4−(4−ブロモフェノキシ)−3,3−ジメチルブタン酸エチル(397mg)を得た。
MS(m/z):315/317[M+H]
Figure 0005721032
3)4−(4−ブロモフェノキシ)−3,3−ジメチルブタン酸エチル(396mg)を用いて、参考例2−2)と同様に実施することにより、3,3−ジメチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]ブタン酸エチル(190mg)を得た。
MS(m/z):363[M+H]
対応する出発物質を用いて、参考例1と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032

Figure 0005721032
参考例32
Figure 0005721032
1)2,2−ジメチル−3−{[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}プロパン酸メチル(3000mg)、2−ブロモピリジン−5−シアニド(1965.4mg)、酢酸パラジウム(100.5mg)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(367mg)およびリン酸カリウム(3799.4mg)をテトラヒドロフラン(50mL)に加え、窒素雰囲気下50℃で2日間撹拌した。反応混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離して水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=85:15→65:35)で精製することにより、3−{[5−(5−シアノピリジン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(720mg)を得た。
MS(m/z):312[M+H]
Figure 0005721032
2)3−{[5−(5−シアノピリジン−2−イル)ピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(718mg)を用いて、参考例2−4)および2−5)と同様に実施することにより、3−[(5−{5−[アミノ(イミノ)メチル]ピリジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル・酢酸塩(467mg)を得た。
MS(m/z):329[M+H]
対応する出発物質を用いて、参考例32と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032
参考例41
Figure 0005721032
1)2,6−ジクロロ−4−メチルピリジン−3−カルボニトリル(2000mg)および2,2−ジメチル−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]プロパン酸メチル(3573.9mg)を用いて、参考例1−3)と同様に実施することにより、3−[4−(6−クロロ−5−シアノ−4−メチルピリジン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(2697mg)を得た。
MS(m/z):359/361[M+H]
Figure 0005721032
2)3−[4−(6−クロロ−5−シアノ−4−メチルピリジン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(2660mg)を用いて、参考例2−4)と同様に実施することにより、3−{4−[6−クロロ−5−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−4−メチルピリジン−2−イル]フェノキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(2977mg)を得た。
MS(m/z):392/394[M+H]
Figure 0005721032
3)3−{4−[6−クロロ−5−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−4−メチルピリジン−2−イル]フェノキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(2900mg)を用いて、参考例2−5)と同様に実施することにより、3−[4−(5−カルバミミドイル−4−メチルピリジン−2−イル)フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(2300mg)を得た。
MS(m/z):342[M+H]
参考例42
Figure 0005721032
2−(4−ブロモフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール(869mg)を用いて、参考例2−2)と同様に実施することにより、2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール(724.9mg)を得た。
MS(m/z):469[M+H]
対応する出発物質を用いて、参考例42と同様の方法で以下の化合物を合成した。
Figure 0005721032
参考例45
Figure 0005721032
5−クロロピラジン−2−オール(700mg)およびヒドロキシピバリン酸tert−ブチル(1402mg)を用いて、実施例1−1)と同様に実施することにより、3−[(5−クロロピラジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸tert−ブチル(1294.5mg)を得た。
MS(m/z):287/289[M+H]
参考例46
Figure 0005721032
1)2−(4−ブロモフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(3g)、臭化ベンジル(3.52g)、炭酸カリウム(2.85g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)の混合物を、室温で一終夜撹拌した。反応混合物に、水およびエーテルを加えて、分液した。有機層を分離して、水ついで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をトルエンに溶解させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0→70:30)で精製することにより、1−ベンジル−2−(4−ブロモフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(3.40g)を得た。
MS(m/z):381/383[M+H]
参考例47
Figure 0005721032
5−ブロモ−3−フルオロピリジン−2−オール(0.96g)を用いて、実施例1−1)と同様に実施することにより、3−[(5−ブロモ−3−フルオロピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(1.35g)を得た。
MS(m/z):306/308[M+H]
参考例48
Figure 0005721032
1)2−ブロモ−5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(500mg)をエタノール(10mL)に溶解させ、2N水酸化ナトリウム水溶液を加え、70℃で一終夜撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した後、1Nクエン酸水溶液を加えた。析出した固体物質をろ取し、水、次いでエーテルで洗浄後、乾燥することにより、2−(6−ブロモピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸(722mg)を得た。
MS(m/z):268/270[M+H]
Figure 0005721032
2)2−(6−ブロモピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸(4.99g)およびジイソプロピルエチルアミン(4.21mL)を含有するN,N−ジメチルアセトアミド溶液に、氷冷下で臭化ベンジル(3.81g)を加えて、5分間撹拌後、室温まで昇温させ一終夜撹拌した。反応混合物に氷冷下で水を加えて、析出した固体をろ取し、水およびn−ヘキサンで洗浄後、乾燥することにより、2−(6−ブロモピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸ベンジル(6.01g)を得た。
MS(m/z):358/360[M+H]
Figure 0005721032
3)2−(6−ブロモピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸ベンジル(5.5g)を用いて、参考例1−2)と同様に実施することにより、2−(6−ブロモピリジン−3−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ベンジル(2.97g)を得た。
MS(m/z):488/490[M+H]
Figure 0005721032
4)2−(6−ブロモピリジン−3−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ベンジル(6.69g)および2−{4−[(4−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(6.04g)を用いて、参考例1−3)と同様に実施することにより、2−(6−{4−[(4−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリジン−3−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ベンジル(6.54g)を得た。
MS(m/z):622[M+H]
Figure 0005721032
5)水素化リチウムアルミニウム(0.24g)のテトラヒドロフラン(40mL)懸濁液に、氷冷下で2−(6−{4−[(4−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリジン−3−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ベンジル(2g)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液を滴下した。30分撹拌した後、硫酸ナトリウム(720mg)および水(0.48mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮して得られた残査にエーテルを加えて、粉砕し、ろ取することにより、[2−(6−{4−[(4−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリジン−3−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−4−イル]メタノールを得た。
MS(m/z):518[M+H]
Figure 0005721032
6)上記5)で得られた[2−(6−{4−[(4−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリジン−3−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−4−イル]メタノールを塩化メチレン(100mL)に溶解させ、二酸化マンガン(5.59g)を加えて、混合物を室温で二日間撹拌した。反応混合物をろ過した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホルム:メタノール=97:3)で精製することにより、2−(6−{4−[(4−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリジン−3−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒド(1.25g)を得た。
MS(m/z):516[M+H]
Figure 0005721032
7)ジブロモジフルオロメタン(5.09g)を含有するテトラヒドロフラン(70mL)溶液に、−78℃でヘキサメチルリン酸トリアミド(8.81mL)を滴下した。室温に戻し、30分間撹拌した。混合物を−78℃に冷却し、2−(6−{4−[(4−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリジン−3−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒド(1.25g)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液を滴下した。混合物を室温に戻し、3時間撹拌した。混合物に酢酸エチル、水および飽和重曹水を加え、分液した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=85:15→55:45)で精製することにより、5−[4−(2,2−ジフルオロエテニル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−2−{4−[(4−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリジン(0.84g)を得た。
MS(m/z):550[M+H]
Figure 0005721032
8)5−[4−(2,2−ジフルオロエテニル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]−2−{4−[(4−メトキシベンジル)オキシ]フェニル}ピリジン(0.84g)をエタノール(50mL)およびテトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、10%パラジウム−炭素(50%水分含有、395mg)を加え、水素雰囲気下で24時間撹拌した。反応混合物をメンブランフィルターを用いてろ過し、ろ液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、4−{5−[4−(2,2−ジフルオロエチル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノール(373mg)を得た。
MS(m/z):432[M+H]
実験例1(DGAT1阻害活性)
<実験方法>
(1)ヒトDGAT1遺伝子のクローニングと組換えバキュロウイルスの調製
ヒトDGAT1遺伝子は、ヒトcDNAライブラリを鋳型とし、DGAT1をコードする塩基配列(Genbank Accession No. NM_012079における245-1711)をPCR反応で増幅することにより取得した。
得られたヒトDGAT1遺伝子をプラスミドpVL1392 (BD Biosciences)にライゲーションし、発現プラスミドpVL1392-DGAT1を作製した。さらにBD BaculoGold Baculovirus Expression vector system (BD Biosciences)を用いて、組換えバキュロウイルスを調製した。
(2)ヒトDGAT1酵素高発現昆虫細胞のミクロゾームの調製
ヒトDGAT1酵素の調製は、前項で得られた組み換えバキュロウイルスを、expresSF+(R)昆虫細胞(日本農産工業(株))に感染させることにより行った。expresSF+(R)細胞に組換えバキュロウイルスを添加して72時間培養した後、遠心分離によって細胞を回収し、−80℃で凍結保存した。凍結保存した細胞を氷中で融解し、Complete Protease Inhibitor (Roche)を添加した緩衝液 (200 mM Sucrose、1 mM EDTA、100 mM Tris−HCl(pH 7.4))に懸濁した後、超音波破砕を行った。その後、常法によりミクロゾーム画分を取得し、DGAT1高発現ミクロゾームとして−80℃で凍結保存した。
(3)DGAT1阻害活性の測定
DGAT1の酵素反応に用いられる緩衝液として、100 mM Tris-HCl (pH7.4)、200 mM Sucrose、20 mM MgCl2、0.125% Bovin Serum Albumin (BSA)を使用した。この緩衝液に、所定濃度の試験化合物、および15μM ジオレイルグリセロール、5μM [14C]-パルミトイル-CoA、100μgタンパク/mL DGAT1高発現expresSF+(R)ミクロゾーム、0.75%アセトン、1%ジメチルスルホキシドを添加し、100μLの容量で、トリグリセライド(TG)合成反応を30℃で20分間行った。90μLの反応液を810μLのメタノールに添加し、反応を停止させた。反応液をOasis(R) μElutionプレート(ウォーターズ社製)に添加し、150μLのアセトニトリル:イソプロパノール(=2:3)の混合液で溶出した。溶出液にMicroScintiTM-40(パーキンエルマー社製)を150μL添加し、十分に攪拌した後、TopCountTM-NXT(パーキンエルマー社製)を用いて測定することにより、反応で生成した[14C]-TG量を定量した。
阻害率は以下の式で計算した。
阻害率(%)=(1−(試験化合物添加時TG量−ブランクTG量)÷(対照TG量−ブランクTG量))×100
ここで、試験化合物を添加せずに反応させた溶液中の[14C]-TGのカウントを「対照TG量」とし、試験化合物とDGAT1高発現expressSF+(R)ミクロゾームを添加しなかった溶液中の[14C]-TGのカウントを「ブランクTG量」とした。また、[14C]-TG合成を50%阻害するのに必要な試験化合物の濃度(IC50値)をPrism 5.01(グラフパッド ソフトウェア社製)にて算出した。
<実験結果>
実験結果を下表16に示す。
Figure 0005721032

Figure 0005721032

Figure 0005721032
実験例2(脂質投与による血漿中トリグリセリド(TG)上昇抑制作用)
<実験方法>
6〜9週齢の雄性ICRマウスを一晩絶食後、試験化合物を0.2%カルボキシメチルセルロース溶液に懸濁させ、経口投与した。30分後に脂質(イントラリポス20%、大塚製薬、10mL/kg)を経口投与した。脂質投与直前、および2時間後に尾静脈より採血を行い、血漿を得た。血漿中TGの測定は、トリグリセリドEテストワコー(和光純薬)を用いて行い、脂質投与による血漿中TG上昇値を算出した。溶媒対照群における血漿TG上昇値を対照として用い、試験物質投与群における血漿TG上昇抑制率を算出した。
<実験結果>
上記の結果、投与量5mg/kgにおいて、実施例の化合物は下表17に示す血漿TG上昇抑制率を示した。
Figure 0005721032

Figure 0005721032
実験例3(摂食抑制作用)
<実験方法>
7〜10週齢の雄性C57BL/6Jマウスを一晩絶食後、試験化合物を0.2%カルボキシメチルセルロース溶液に懸濁させ、経口投与した。投与直後に高脂肪食(オリエンタル酵母、60 cal% fat)を与え、自由に摂取させた。4時間後までの摂食量を測定し、溶媒対照群における摂食量を対照としたときの試験物質投与群における摂餌量の低下率(摂食抑制率)を算出した。
<実験結果>
上記の結果、投与量5mg/kgにおいて、実施例の化合物は下表18に示す摂食抑制率を示した。
Figure 0005721032

Figure 0005721032
実験例4(KK-Ayマウスにおける体重増加抑制作用、血糖降下作用、血漿中インスリン低下作用)
<実験方法>
8週齢の雄性KK-Ayマウスに、高脂肪食(オリエンタル酵母、60 cal% fat)を与え、試験化合物を0.2%カルボキシメチルセルロース溶液に懸濁させたものを、一日一回経口投与した。2週間の反復経口投与を行い、試験期間内の溶媒対照群の体重増加量を100%として、試験物質の体重増加抑制率を算出した。最終投与後、一晩絶食し、尾静脈から採血を行った。血糖値の測定はグルコースCIIテストワコー(和光純薬)を用いて行い、血漿中インスリンの測定はマウスインスリン測定キット(森永生化学研究所)を用いて行った。
<実験結果>
上記の結果、投与量30mg/kg/日において、溶媒対照群と比較して、実施例の化合物は次表19に示す血糖降下作用及び血漿インスリン低下作用、体重増加抑制作用を示した。
Figure 0005721032

Figure 0005721032
本発明の連続芳香環式化合物(I)又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組成物は、優れたDGAT1阻害作用を有し、糖尿病の予防・治療剤として使用することができる。

Claims (15)

  1. 一般式
    Figure 0005721032

    {式中、Alkは直鎖C1−6アルキレン基、分枝鎖C2−6アルキレン基、又は環構造を有するC1−6アルキレン基(当該環構造を構成する一部の炭素原子は、酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子で置換されていてもよい。)であり、
    環Xが下記一般式:
    Figure 0005721032

    (式中、X1、RX2、RX3、及びRX4は、それぞれ独立に選択される、水素原子;ハロゲン原子で置換されていてもよい直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい環構造を有するC3−7アルキル基;直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルコキシ基;ハロゲン原子又はシアノ基を示す。)のいずれかによって表される構造であり、
    環Yが下記一般式:
    Figure 0005721032

    (式中、Y1、RY2、RY3、及びRY4は、それぞれ独立に選択される、水素原子;ハロゲン原子で置換されていてもよい直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルキル基;ハロゲン原子で置換されていてもよい環構造を有するC3−7アルキル基;直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルコキシ基;ハロゲン原子又はシアノ基を示す。)のいずれかによって表される構造であり、
    環Zにおいて、
    はハロゲン原子で置換されていてもよい直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよい環構造を有するC3−7アルキル基である。}
    で示される連続芳香環式化合物又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する
    医薬組成物。
  2. 環Xが下記一般式のいずれかによって表される構造であり、
    Figure 0005721032

    (式中、RX1〜RX4は、請求項1と同義である。)
    環Yが下記一般式のいずれかによって表される構造である、
    Figure 0005721032

    (式中、RY1〜RY4は、請求項1と同義である。)
    請求項に記載の医薬組成物。
  3. がハロゲン原子で置換されている直鎖もしくは分枝鎖C1−6アルキル基、又はハロゲン原子で置換されていてもよい環構造を有するC3−7アルキル基である、請求項に記載の医薬組成物。
  4. がハロゲン原子で置換されているメチルである、請求項2に記載の医薬組成物。
  5. Alkが分枝鎖C2−4アルキレン基である、請求項に記載の医薬組成物。
  6. Alkが-C(CH 3 ) 2 -である、請求項3に記載の医薬組成物。
  7. 化合物が次の式で示される化合物のいずれかである請求項1に記載の医薬組成物;
    2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−(4−{4−メチル−5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−[4−(5−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン−2−イル)フェノキシ)プロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸;
    1−[(3−メチル−4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸;
    3−(4−{5−[5−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−({4−メチル−6’−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)プロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−({4’−メチル−5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2,3’−ビピリジン−6’−イル}オキシ)プロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−[(6−メチル−5−{4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸;
    3−[(5−{3−フルオロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−[(5−{4−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピラジン−2−イル)オキシ]プロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{3−メチル−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸;
    3−[(5−{3−フルオロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−[4−[5−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−ピリジル]フェノキシ]プロパン酸;
    3−[(5−{3−クロロ−4−[4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸;
    3−{[5−(3−フルオロ−4−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}フェニル)−4−メチルピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸;
    2,2−ジメチル−3−[(4−メチル−5−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピラジン−2−イル}ピリジン−2−イル)オキシ]プロパン酸;
    3−[(5−{4−[5−(シクロプロピルメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3−フルオロフェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸;
    1−[({4−メチル−6’−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸;
    1−{[(5−{3−フルオロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸;
    1−[({5’−クロロ−4−メチル−6’−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−3,3’−ビピリジン−6−イル}オキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸;
    1−{[(5−{3−クロロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸;および
    1−{[(5−{3−クロロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]メチル}シクロブタンカルボン酸。
  8. 2,2−ジメチル−3−(4−{5−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン−2−イル}フェノキシ)プロパン酸又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  9. 3−{[5−(3−フルオロ−4−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}フェニル)−4−メチルピリジン−2−イル]オキシ}−2,2−ジメチルプロパン酸又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  10. 3−[(5−{3−フルオロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  11. 3−[(5−{3−クロロ−4−[5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]フェニル}−4−メチルピリジン−2−イル)オキシ]−2,2−ジメチルプロパン酸又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  12. 肥満症の予防・治療剤である請求項1〜11のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  13. 高脂血症、高TG血症、脂質代謝異常疾患、脂肪肝の予防・治療剤である請求項12に記載の医薬組成物。
  14. 2型糖尿病、糖尿病合併症(糖尿病性末梢神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性大血管症を含む)、動脈硬化症、高血圧症、脳血管障害、冠動脈疾患、呼吸異常、腰痛、変形性膝関節症の予防・治療剤である請求項1〜11のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  15. 2型糖尿病、糖尿病合併症の予防・治療剤である請求項14に記載の医薬組成物。
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