JP5720771B2 - 無線基地局装置、無線基地局装置における無線通信方法、及び無線通信システム - Google Patents

無線基地局装置、無線基地局装置における無線通信方法、及び無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、無線基地局装置、無線基地局装置における無線通信方法、及び無線通信システムに関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの無線通信システムが広く利用されている。また、無線通信の分野では、通信速度や通信容量を更に向上させるべく、次世代の通信技術について継続的な議論が行われている。次世代の通信技術として、例えば、LTEやLTE‐Advancedなどの標準化が完了若しくは検討されている。
このような無線通信技術には、例えば、無線基地局装置(以下、「基地局」)と端末装置(以下、「端末」)において、複数のキャリアを用いて無線通信を行うことができるようにしたものがある。複数のキャリアを用いて無線通信を行うことをキャリアアグリゲーションと呼ぶことがある。なお、キャリアとは、例えば、帯域幅と中心周波数とで定義される1つの周波数帯域のことである。
キャリアアグリゲーションを用いた無線通信においても、例えば、基地局は制御信号を端末に送信することができる。この場合、制御信号は下りリンクの制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control CHannel)を用いて送信される。制御信号には、無線リソースに関する情報、変調符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)に関する情報などが含まれる。
無線リソースに関する情報は、例えば、上りリンクの共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared CHannel)や下りリンクの共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared CHannel)に割り当てた無線リソース(例えば時間と周波数)を表わす情報などである。また、変調符号化方式に関する情報は、例えば、送信するデータ信号(以下、「データ」)に対する符号化率と変調方式などの情報や、受信するデータに対する復調方式と符号化率などの情報が含まれる。
制御信号は基地局により適宜生成される。端末は、基地局から送信された制御信号に基づいて、基地局から送信されたデータを受信して復調することができるし、データを変調して基地局に送信することもできる。
他方、基地局は、キャリアアグリゲーションにより無線通信を行うとき、制御信号の送信については、複数のキャリアのうちいずれか一つを用いて送信する。図25(A)及び同図(B)は下りリンク方向における無線フレームの構成例を夫々表わす図である。この例では、基地局#1はキャリア#3〜キャリア#5のうちキャリア#4を用いて制御信号を送信し、基地局#2もキャリア#4を用いて制御信号を送信している。
なお、図25(A)と同図(B)の例では、無線基地局#1は、3つのキャリア(キャリア#3〜キャリア#5)を用いてデータを送信することができる。また、無線基地局#2も3つのキャリア(キャリア#3〜キャリア#5)を用いてデータ信号を送信することができる。
また、図25(C)は、同図(A)及び同図(B)により構成された無線フレームを用いて2つの基地局#1,#2から制御信号が送信される様子を表わす図である。
3GPPTS 36.211 V10.0.0(2010-12) 3GPPTS 36.212 V10.0.0(2010-12) 3GPPTS 36.213 V10.0.1(2010-12) 3GPPTS 36.313 V10.0.0(2010-12)
しかし、複数の基地局が同じキャリアを用いて制御信号を送信するとき、複数の基地局から送信された制御信号が互いに干渉する場合もある。例えば、図25(A)〜図25(C)の例では、2つの基地局#1,#2は、同じキャリア#4を用いて制御信号を送信している。このような場合、例えば、基地局#1からの制御信号と基地局#2からの制御信号とが干渉し、端末は基地局#1からの制御信号を受信することができない場合がある。端末は基地局#1から送信された制御信号を受信できない場合、基地局#1から送信されたデータを受信することも、基地局#1にデータを送信することも困難となる。つまり、端末は基地局#1と無線通信を行うことができなくなる。
他方、端末は基地局#2との間で無線通信を行う場合でも、基地局#1から送信された制御信号が干渉となって、基地局#2から送信された制御信号を受信することができない場合もある。この場合でも、端末は基地局#2から送信されたデータを受信することも、また基地局#2にデータを送信することもできないため、基地局#2と無線通信を行うことが困難となる。
そこで、本発明の一目的は、制御信号の干渉を回避して、端末が無線通信を行うことができるようにした無線基地局装置、無線基地局装置における無線通信方法、及び無線通信システムを提供することにある。
一態様によれば、第1の無線周波数帯域と第2の無線周波数帯域とを用いて端末装置との間で無線通信を行う無線基地局装置において、前記端末装置に送信した制御信号について干渉を検出したとき、前記制御信号を送信する無線周波数帯域を前記第1の無線周波数帯域から前記第2の無線周波数帯域に変更する変更部と、変更後の前記第2の無線周波数帯域を用いて前記制御信号を送信する送信部とを備える。
干渉を回避して、端末が無線通信を行うことができるようにした無線基地局装置、無線基地局装置における無線通信方法、及び無線通信システムを提供することができる。
図1は無線通信システムの構成例を表わす図である。 図2は無線通信システムの構成例を表わす図である。 図3はキャリアの設定例を表わす図である。 図4は無線基地局装置の構成例を表わす図である。 図5は端末装置の構成例を表わす図である。 図6は優先PDCCH管理テーブルの例を表わす図である。 図7はセルとキャリアとの関係例を表わす図である。 図8は優先PDCCH管理テーブルの例を表わす図である。 図9はセルとキャリアの関係例を表わす図である。 図10は端末管理テーブルの例を表わす図である。 図11は隣接情報テーブルの例を表わす図である。 図12は動作例を表わすシーケンス図である。 図13はPDCCH優先キャリアの変更処理の例を表わすフローチャートである。 図14は無線基地局装置の構成例を表わす図である。 図15は優先PDCCH管理テーブルの例を表わす図である。 図16は無線通信システムの構成例を表わす図である。 図17(A)と図17(B)は無線基地局装置と端末装置の構成例をそれぞれ表わす図である。 図18は干渉判定処理の動作例を表わすシーケンス図である。 図19は干渉判定処理の動作例を表わすフローチャートである。 図20は上りリンクにおける無線フレームの割当て例を表わす図である。 図21は基地局間で送受信されるメッセージの例を表わす図である。 図22はセルIDとセンターIDの関係例を表わす図である。 図23はメッセージの交換例を表わすシーケンス図である。 図24はメッセージの交換例を表わすシーケンス図である。 図25(A)及び図25(B)は無線リソースの構成例、図25(C)は制御信号が送信されている様子を表わす図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態における無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システム10は、無線基地局装置100と端末装置200とを備える。無線基地局装置100と端末装置200とは、第1の無線周波数帯域と第2の無線周波数帯域とを用いて無線通信を行う。図1の例では、1つの端末装置200を表わしているが複数の端末装置200があってもよい。
無線基地局装置100は、変更部170と送信部171とを備える。変更部170は、端末装置200に送信する制御信号について干渉を検出したとき、制御信号を送信する無線周波数帯域を第1の無線周波数帯域から第2の無線周波数帯域に変更する。送信部171は変更後の第2の無線周波数帯域を用いて制御信号を送信する。
一方、端末装置200は、受信部270を備える。受信部270は第2の無線周波数帯域を用いて制御信号を受信する。
このように無線基地局装置100は、端末装置200に送信した制御信号について干渉を検出すると制御信号を送信する無線周波数帯域を第1の無線周波数帯域から第2の無線周波数帯域に変更する。そして、無線基地局装置100は、変更後の第2の無線周波数帯域で制御信号を送信する。したがって、無線基地局装置100は、第2の無線周波数帯域で制御信号を送信することで干渉を回避し、端末装置200は制御信号を受信できる確率は干渉が検出された第1の無線周波数帯域の場合よりも高くなる。よって、端末装置200は、制御信号を受信して、無線リソースの割り当て情報などから無線基地局装置100と無線通信を行うことができる。
[第2の実施の形態]
<全体構成例>
図2は、第2の実施の形態における無線通信システム10の構成例を示す図である。無線通信システム10は、無線基地局装置(以下、基地局)100−1〜100−4と、端末装置(以下、端末)200−1〜200−4とを備える。
基地局100−1〜100−4は、端末200−1〜200−4と無線接続して無線通信を行う無線通信装置である。基地局100−1〜100−4は、端末200−1〜200−4に対して音声通信や映像配信など種々のサービスを提供できる。
一方、端末200−1〜200−4は、基地局100−1〜100−4と無線接続して無線通信を行う無線通信装置であり、例えば、携帯電話機や情報携帯端末装置などである。端末200−1〜200−4は、基地局100−1〜100−4からデータ信号(以下、「データ」)を受信することができ、また、基地局100−1〜100−4にデータを送信することもできる。
本明細書において、基地局100−1〜100−4から端末200−1〜200−4への通信リンクは下り通信リンク(DL:Down Link)、端末200−1〜200−4から基地局100−1〜100−4への通信リンクは上り通信リンク(UL:Up Link)と呼ぶことにする。
ここで、基地局100−1〜100−4と端末200−1〜200−4は、下り通信リンクと上り通信リンクのそれぞれで、複数のキャリアを用いた無線通信を行うことができる。キャリアとは、例えば、上述したように、帯域幅と中心周波数とで定義される1つの周波数帯域のことである。前述したように、例えば、複数のキャリアを用いて無線通信を行うことをキャリアアグリゲーションと呼ぶ場合がある。
図3はキャリアアグリゲーションが行われる際のキャリアの設定例を表わす図である。図3の例ではキャリアが5つあり、これらのキャリアを用いて無線通信が行われる。また、キャリアアグリゲーションを用いた無線通信システム10では、例えば、上り通信リンクと下り通信リンクのそれぞれについて、5つのキャリアを用いて無線通信を行うことができる。図3は、例えば下り通信リンクにおけるキャリアの例を表わしている。基地局100−1〜100−4は、5つのキャリアのうち1または複数のキャリアを用いてデータなどを送信することができる。また、基地局100−1〜100−4は、5つのキャリアのうちいずれか一つのキャリアを用いて制御信号を送信することができる。
なお、図3の例では、5つのキャリアが連続した周波数帯に割り当てられた例を表わしているが、上り通信リンクと下り通信リンクともに不連続の周波数帯に割り当ててもよい。また、キャリアの数についても、5つ以外の任意の数に設定することができるし、上り通信リンクと下り通信リンクにおいてキャリアの数が異なってもよい。例えば、上り通信リンクは5つ、下り通信リンクは2つなどにすることができる。また、各キャリアの帯域幅はすべて同一でなくてもよい。
基地局100−1〜100−4は、1又は複数のCAセルをそれぞれ有しているが、図2の無線通信システム10の例では、基地局100−1〜100−4は、それぞれ1つのCAセルを有している例を表わしている。CAセルとは、例えば、オーバラップして配備されている複数のセルの集合のことであり、束ねられている(Carrier Aggregationされている)複数のセルのことである。図7は、CAセル内におけるキャリアとセルとの関係例を表した図であり、詳細については後述するが、CAセル内において束ねられている各セルはキャリアが異なり、各セルはユニークなセルIDにより識別される。例えば、各CAセルにおいて用いられるキャリアが同じでも、CAセルが異なるとセルは異なるものとなる。図7の例では、2つの基地局100−1,100−2は、同じキャリア#3から#5をそれぞれ束ねているが、各キャリア#3〜#5に対するセルIDは2つの基地局100−1,100−2で異なるものとなっている。キャリアが同じでもCAセルが異なるとセルも異なるものとなっている。
<無線基地局装置の構成例>
図4は基地局100、図5は端末200の構成例をそれぞれ表わす図である。なお、図2で説明した基地局100−1〜100−4はいずれも同一構成であり、とくに断らない限り基地局100−1〜100−4を基地局100として説明することにする。また、端末200−1〜200−4についても同一構成であり、とくに断らない限り端末200として説明する。
基地局100は、無線信号送受信部101と、RS信号(参照信号:Reference Signal)生成部102、メッセージ送受信部103、スケジューラ104、Measurement Report受信部105、優先PDCCH管理テーブル106、PDCCH送信部107、端末管理テーブル108、干渉検出部109、イーサネット(登録商標)用信号送受信部110、隣接セル情報収集部111、隣接情報テーブル112、及びPDCCH選択部113とを備える。
なお、第1の実施の形態における変更部170は、例えば、優先PDCCH管理テーブル106、端末管理テーブル108、及びPDCCH選択部113に対応する。また、第1の実施の形態における送信部171は、例えば、スケジューラ104、PDCCH送信部107、無線信号送受信部101に対応する。
無線信号送受信部101は、RS信号生成部102から出力された参照信号やPDCCH送信部107から出力された制御信号に対して、無線信号に変換(アップコンバート)して、当該無線信号を端末200に送信する。また、無線信号送受信部101は、端末200から送信された無線信号を受信して、ベースバンド信号に変換(ダウンコンバート)し、ベースバンド信号をメッセージ送受信部103、Measurement Report受信部105、及び干渉検出部109に出力する。無線信号送受信部101はこのような変換を行うため、A/D(Analog/Digital)変換回路や、D/A変換回路、周波数変換器、帯域通過フィルタ(BPF:Band Pass Filter)などを備える。
RS信号生成部102は参照信号を生成し、生成した参照信号を無線信号送受信部101に出力する。参照信号は、例えば、端末200において基地局100との同期確立や、セルサーチなどに用いられる。本実施例では、参照信号は端末200においてRSRP(Reference Signal Received Power)などの測定に用いられる。
メッセージ送受信部103は、無線信号送受信部101から出力されたベースバンド信号からメッセージを抽出する。メッセージ送受信部103は、例えば、端末200から送信されたスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)の信号を受信し、スケジューリング要求をスケジューラ104に出力する。
スケジューラ104は、スケジューリング要求に基づいて、端末200に対して上り通信リンクの共有チャネル(PUSCH)や下り通信リンクの共有チャネル(PDSCH)に関する無線リソースの割り当てや、変調符号化方式(MCS)などを決定する。スケジューラ104は、このような無線リソースの割り当て情報や変調符号化方式などをスケジューリング情報としてPDCCH送信部107に出力するとともに、スケジューリング情報を含む制御信号の生成をPDCCH送信部107に指示する。スケジューラ104は、例えば、制御信号について複数のキャリアのうちどのキャリアを用いて送信するかについての情報(以下、「PDCCH送信キャリア」)もPDCCH送信部107に出力することもできる。このとき、スケジューラ104は、例えば、優先PDCCH管理テーブル106または端末管理テーブル108を参照してPDCCH送信キャリアの情報を読み出すことができる。
Measurement Report受信部105は、無線信号送受信部101から出力されたベースバンド信号からmeasurement reportを抽出する。measurement reportは、例えば、基地局100においてスケジューリングした上り通信リンクの共有チャネル(PUSCH)における無線リソースを利用して端末200から送信されるため、スケジューラ104からのスケジューリング情報に基づいて抽出することができる。Measurement Report受信部105は、例えば、抽出したmeasurement reportに含まれるRSRPに基づいて、基地局またはCAセルが干渉源であるか否かを検出する。そして、Measurement Report受信部105は、基地局またはCAセルが干渉源となる基地局またはCAセル(以下、「干渉源となる基地局」)であることを検出すると、優先PDCCH管理テーブル106に新たにエントリを追加するなどの処理を行う。また、Measurement Report受信部105は、抽出したmeasurement reportに含まれるRSRPに基づいて、最新の干渉を算出しその算出結果を優先PDCCH管理テーブル106に記憶することもできる。
優先PDCCH管理テーブル106は、例えば、自局に接続している端末200に対して干渉源となる基地局を管理するためのテーブルである。図6は、優先PDCCH管理テーブル106の構成例を表わす図である。優先PDCCH管理テーブル106は、「eNB ID」、「キャリア」、「Cell ID」、「PDCCH優先キャリア」、及び「Last干渉算出結果」の各項目を含んでいる。
「eNB ID」の項目には、基地局100−1〜100−4を識別する基地局のID(以下、「eNB ID」)が登録される。「eNB ID」の項目には、例えば、上述したように端末200にとって干渉源となる基地局のeNB IDが登録される。したがって、端末200のハンドオーバ先となる基地局のeNB IDが登録されてもよいが、必ずしもハンドオーバ先となる基地局ではない基地局であってもよく、干渉源の基地局として「eNB ID」の項目に登録される場合もある。なお、「登録」とは、本明細書においてとくに断らない限り、例えば、メモリなどに記憶された各種テーブル106,108,112における該当する項目に値を記憶することを含むものとする。
「キャリア」の項目には、基地局100−1〜100−4において無線通信に用いるキャリアの番号が記憶される。図6の例では基地局100−1〜100−4においてキャリア#3〜#5のキャリア番号がそれぞれ登録されているため、基地局100−1〜100−4はキャリア#3〜キャリア#5をそれぞれ用いて、例えば下り通信リンクの無線通信を行うことができる。
「Cell ID」の項目にはセルIDが登録される。セルIDは、前述したように、各セルに割り当てられるユニークなIDであり、CAセルが異なると同じキャリアでも異なるセルIDが割り当てられる。セルIDにより、例えば、各基地局100−1〜100−4においてどのCAセル内においてどのキャリアが用いられているのかが一意に決まる。図6の例では、各基地局100−1〜100−4は1つのCAセルを有しておりセルIDによってCAセルを識別しなくてもよいものの、セルID「1」は基地局100−2におけるキャリア#3に対応し、セルID「7」は基地局100−3におけるキャリア#3に対応している。
ここでセルIDについて更に説明する。図7は各基地局100−1〜100−4においてキャリアとセルとの関係例を表わした図で、図6の優先PDCCH管理テーブル106に対応している。例えば、基地局100−2のCAセルには、キャリア#3〜キャリア#5の各キャリアが用いられ、キャリア#3〜キャリア#5ごとにセルID「1」〜「3」が割り当てられている。また、他の基地局100−1,100−3,100−4についても、各基地局100−1,100−3,100−4において用いられるキャリアごとにセルID「4」〜「12」が割り当てられている。前述したように、キャリアが同じでも、CAセルが異なると異なるセルIDが割り当てられる。
このようなセルIDは、例えば、基地局100の上位装置において割り当てられ、隣接セル情報収集部111により上位装置から収集することができる。あるいは、隣接セル情報収集部111により他の基地局におけるセルIDを収集し、PDCCH選択部113により空いているセルIDを割り当てるようにすることもできる。なお、eNB IDについても上位装置により割り当てられたものを隣接セル情報収集部111により収集して優先PDCCH管理テーブル106に登録することもできるし、PDCCH選択部113において、セルIDを割り当て後、セルIDからeNB IDを作成することもできる。後者の場合、例えば、PDCCH選択部113はセルIDを含むeNB IDの複数の候補の中から選択することで、eNB IDを作成することができる。
図6に戻り、「PDCCH優先キャリア」の項目は、基地局100がPDCCHにより制御信号を送信するときに用いるキャリア(以下、「PDCCH優先キャリア」)の番号が記憶される。なお、PDCCH優先キャリアは、例えば、基地局100が配下の全端末に対して制御信号を送信するときに用いるキャリアと呼ぶことができるし、PDCCH送信キャリアは、端末ごとに制御信号の送信に用いるキャリアと呼ぶこともができる。各端末に着目すると、PDCCH送信キャリアは、PDCCH優先キャリアにもなり得るし、詳細は後述するがPDCCH優先キャリアとはならない場合もあり得る。
自局のPDCCH優先キャリアについては、例えば、基地局100設置時などにおいて予め決めておくことができるため、優先PDCCH管理テーブル106の作成時などにおいて「PDCCH優先キャリア」の項目に記憶させることができる。また、隣接セル情報収集部111は、定期的に他の基地局100−1,100−3,100−4から他の基地局100−1,100−3,100−4のPDCCH優先キャリアを収集することもできる。これにより、他の基地局のPDCCH優先キャリアを優先PDCCH管理テーブル106に記憶させることができる。図6の例では、基地局(#2)100−2はキャリア#4、基地局(#1)100−1はキャリア#3、基地局(#3)100−3はキャリア#4、をそれぞれ用いて制御信号を送信することを表わしている。図6において、「unknown」とあるのは、例えば、定期的にPDCCH優先キャリアを収集しても、基地局が他社の基地局でありPDCCH優先キャリアが分からないことを表わしている。
「Last干渉算出結果」の項目は、例えば、自局のCAセルにおける受信電力と他の基地局の隣接CAセルにおける受信電力の差分値が記憶される。このような計算は、例えば、Measurement Report受信部105により行われ、計算結果が「Last干渉算出結果」の項目に記憶される。図6の例では、まだ「Last干渉算出結果」の項目に計算結果が記憶されていない状態である。計算の詳細については後述する。
なお、図6と図7の例は、各基地局100−1〜100−4において1つのCAセルを有している例である。例えば、各基地局100−1〜100−4は複数のCAセルを有することもできる。図8は各基地局100−1,100−2において2つのCAセルをそれぞれ有する場合の優先PDCCH管理テーブル106の構成例、図9は各基地局100−1,100−2においてキャリアとセルの関係例を夫々表わしている。
例えば、基地局100−2において2つのCAセルに対して夫々CAセルID(CAセル#1とCSセル#2)が割り当てられている。また、基地局(#2)100−2において、CAセル#1において用いられるキャリア#3〜#5に対してセルID「1」〜「3」、CAセル#2において用いられるキャリア#3〜#5に対して別のセルID「4」〜「6」が夫々割り当てられている。基地局100−1(#1)に対しても、2つのCAセルにおいて用いられるキャリアごとにそれぞれセルIDが割り当てられている。このように各基地局100−1〜100−4が複数のCAセルを有している場合でも、CAセルが異なると、同じキャリア番号であっても異なるセルIDが割り当てられている。セルIDにより、eNB IDと、CAセルと、キャリア番号とが一意に決まることになる。
図4に戻り、PDCCH送信部107は、スケジューラ104から制御信号を生成するための指示を受けると、スケジューラ104から受け取ったスケジューリング情報を含む制御信号を生成する。PDCCH送信部107は、生成した制御信号についてPDCCHを利用して、無線信号送受信部101を介して端末200に送信する。制御信号の送信についてPDCCH送信部107は、例えば、スケジューラ104から受け取ったPDCCH優先キャリアなどの制御信号を送信するキャリアの情報に従って端末200に送信するようにする。例えば、図6の例では、PDCCH送信部107は制御信号をキャリア#4を用いて送信するようにする。そのため、例えばPDCCH送信部107はPDCCH優先キャリアにて制御信号を送信するように無線信号送受信部101を制御することもできる。または、PDCCH送信部107は、端末管理テーブル108に記憶されたPDCCH優先キャリアなど制御信号を送信するキャリアの情報を読み出して、当該キャリアにより制御信号を送信することもできる。
図4に戻り、端末管理テーブル108は、配下の端末200について端末200ごとにPDCCH優先キャリアを変更した回数などを記憶する。図10は端末管理テーブル108の例を表わす図である。図10の例では、端末管理テーブル108には、端末200の識別情報(「UE ID」)と、PDCCHの変更回数と、PDCCH送信キャリアの各情報が記憶される例を表している。本実施例においては、後述する動作例で説明することになるが、基地局100は干渉の発生を検出するとPDCCH優先キャリアを変更するようにしている。そして、基地局100は、最初の変更の際はPDCCH優先キャリア自体を変更し、2回目以降においてはPDCCH優先キャリアを変更せず、各端末200に対して制御信号を送信するPDCCH送信キャリアを変更するようにしている。基地局100は、例えば、このように変更回数による処理を区別するために、変更回数を端末管理テーブル108に登録するようにしている。また、「PDCCH送信キャリア」について端末管理テーブル108に記憶される場合、例えば、変更が行われない場合は初期設定されたPDCCH優先キャリアが記憶され、1回目の変更の際には変更後のPDCCH優先キャリアが記憶され、2回目以降は端末200ごとに変更された変更後のPDCCH送信キャリアが記憶される。
図4に戻り、干渉検出部109は、端末200からスケジューリング要求(SR)を受信して制御信号を送信後、端末200から受信した無線信号の有無に基づいて干渉が発生したか否かを検出する。干渉検出の詳細は後述する。干渉検出部109は、干渉の検出結果をPDCCH選択部113に出力することができる。あるいは、干渉検出部109は、干渉の発生を検出したときにその旨を表わす信号をPDCCH選択部113に出力し、干渉が発生していないことを検出したときはPDCCH選択部113に何も出力しないようにすることもできる。
イーサネット(登録商標)用信号送受信部110は、基地局100と有線により接続された他の基地局や上位装置との間でイーサネット(登録商標)用信号を送受信する。例えば、イーサネット(登録商標)用信号送受信部110は、他の基地局からイーサネット(登録商標)用信号を受信して、PDCCH優先キャリアの情報などの情報を抽出して隣接セル情報収集部111に出力することができる。また、イーサネット(登録商標)用信号送受信部110は、例えば、自局のPDCCH優先キャリアなどを隣接セル情報収集部111から受け取り、イーサネット(登録商標)用信号に変換して他の基地局などに送信することができる。イーサネット(登録商標)用信号には、例えば、他の基地局100で用いられているeNB ID、CAセルのID、キャリア番号、セルIDなどが含まれてもよい。
隣接セル情報収集部111は、イーサネット(登録商標)用信号送受信部110を介して他の基地局から隣接CAセルに関する情報を収集する。隣接CAセルに関する情報は、例えば、他の基地局のeNB ID、CAセルのID、キャリア番号、セルIDなどが含まれる。隣接CAセルに関する情報は、さらに、他の基地局のPDCCH優先キャリアも含めることができる。隣接セル情報収集部111は、収集した隣接CAセル情報を内部のメモリなどに記憶することもできるし、収集した隣接CAセル情報のうちハンドオーバ先となる基地局の隣接CAセル情報をPDCCH選択部113に出力して隣接情報テーブル112に記憶させることもできる。
隣接情報テーブル112には、ハンドオーバ先となる基地局の隣接CAセルに関する情報が記憶される。図11は隣接情報テーブル112の例を表わす図である。隣接情報テーブル112には、例えば、ハンドオーバ先となる基地局のeNB ID、キャリアの番号、セルID、基地局100が設定したハンドオーバ先となり得るか否かの情報(「White」,「Black」)が含まれる。例えば、基地局100は、ハンドオーバ先にしてはいけない(またはハンドオーバを行ってはいけない)基地局を設定したいときに「Black」のフラグをオンにし、ハンドオーバを行ってもよい基地局に対しては「White」のフラグをオンにすればよい。基地局100は、端末200のハンドオーバ先を決定するときに、この隣接情報テーブル112にアクセスすることでハンドオーバ先として適切か否かなどを判別することができる。
図4に戻り、PDCCH選択部113は、干渉検出部109において干渉を検出したことを表わす検出結果または通知を受けたとき、優先PDCCH管理テーブル106にアクセスして、PDCCH優先キャリアを変更する。つまり、PDCCH選択部113は、これまで利用したPDCCH優先キャリアについて干渉が検出されるとそのPDCCH優先キャリアから、他のPDCCH優先キャリアに変更する。PDCCH選択部113は、変更したPDCCH優先キャリアを優先PDCCH管理テーブル106に登録する。PDCCH選択部113におけるPDCCH優先キャリアの変更処理についての詳細は後述する。
なお、PDCCH選択部113は、自局のセルIDを無線信号送受信部101に出力することができる。これにより、基地局100は配下の端末200に自局のセルIDを通知することができる。例えば、セルIDについては優先PDCCH管理テーブル106または隣接情報テーブル112に記憶されているため、PDCCH選択部113はこれらのテーブル106,112からセルIDを読み出して送信することができる。自局のセルIDについてはスケジューラ104により定期的に端末200の送信するようにスケジューリングすることもできる。端末200は、セルIDを受信して、セルIDからキャリアを識別し、キャリアごとにmeasurement reportを送信することができる。
<端末装置の構成例>
次に端末200の構成例を説明する。端末200は、例えば図5に表わされるように、無線信号送受信部201、RSRP測定部202、Measurement Report送信部203、SR処理部204、及びPDCCH受信部205とを備える。
なお、第1の実施の形態における受信部270は、例えば、無線信号送受信部201と、PDCCH受信部205に対応する。
無線信号送受信部201は、基地局100から送信された無線信号を受信し、当該無線信号をベースバンド信号に変換(ダウンコンバード)し、変換後のベースバンド信号をRSRP測定部202とPDCCH受信部205に出力する。また、無線信号送受信部201は、SR処理部204から出力されたスケジューリング要求とMeasurement Report送信部203から出力されたmeasurement reportとを無線信号に変換(アップコンバード)し、無線信号として基地局100に送信する。無線信号送受信部201は、このような変換を行うため、A/D変換回路やD/A変換回路、周波数変換器、帯域通過フィルタ(BPF)などを備える。
RSRP測定部202は、ベースバンド信号から参照信号を抽出し、当該参照信号に基づいてRSRP(参照信号受信電力:Reference Signal Received Power)を測定する。RSRP測定部202は、測定したRSRPをMeasurement Report送信部203に出力する。RSRP測定部202は、例えば、RSRP以外にもRSRQ(参照信号受信品質:Reference Signal Received Quality)を測定することもできる。ここで、例えば、予め決められた無線リソースにより参照信号が送信されていることが端末200と基地局100との間で情報が共有されおり、RSRP測定部202は、当該無線リソースを利用して参照信号を受信することができる。
また、RSRP測定部202は、キャリアごとにRSRPを測定することができる。端末200は基地局100からセルIDを受信することができ、RSRP測定部202は、受信したセルIDに基づいてどのキャリアに対してRSRPを測定するのかを把握することができる。従って、RSRP測定部202は、受信した複数のセルIDにそれぞれ対応するキャリアに対して、RSRPを測定することになる。このため、例えば、どのセルIDがどのキャリアに対応するかの情報についてはメモリなどに記憶され、RSRP測定部202がセルIDを基地局100から受信してメモリなどにアクセスすることで対応するキャリアを把握することができる。
さらに、RSRP測定部202は、接続している基地局100−2以外にも、他の基地局100−1,100−3,100−4から送信された参照信号に対するRSRPも測定できる。この場合においても、他の基地局100−1,100−3,100−4からそれぞれ送信された複数のセルIDを端末200が受信でき、複数のセルIDにそれぞれ対応するキャリアを用いて他の基地局100−1,100−3,1004から送信された参照信号を受信できる。よって、RSRP測定部202は、他の基地局100−1,100−3,100−4についてもキャリアごとにRSRPを測定することができる。RSRP測定部202は、これら測定したRSRPと対応するセルIDとをMeasurement Report送信部203に出力する。
Measurement Report送信部203は、測定したRSRPとセルIDとを含むmeasurement reportを生成し、生成したmeasurement reportを、無線信号送受信部201を介して基地局100に送信する。例えば、端末200は、基地局100に接続したときに、接続している基地局のRSRPが閾値を下回ったとき、及び/又は隣接する他の基地局と接続している基地局のRSRPの差分が閾値を下回ったときに、measurement reportを生成することが指示されている。そのため、端末200は、自分がCAセルのエッジ(端部)に位置し、RSRPが閾値以下になるとmeasurement reportを送信する。例えば、Measurement Report送信部203は、接続している基地局100−2のRSRPが第1の閾値以下のときにmeasurement reportを生成する。このとき、Measurement Report送信部203は、基地局からの指示に従って、他の基地局100−1,100−3,100−4のRSRPについてもmeasurement reportを作成する。さらに、Measurement Report送信部203は、測定したRSRPごとにセルIDをmeasurement reportに含めるようにする。
これにより、measurement reportには、接続している基地局100−2のセルIDとキャリアごとのRSRPと、測定した他の基地局100−1,100−3,100−4のセルIDとキャリアごとのRSRPが含まれることになる。
SR処理部204は、スケジューリング要求(SR:Scheduling Request)を生成し、無線信号送信部201を介して基地局100に送信する。例えば、端末200は基地局100に送信したいデータがあるが、PUSCHの割当機会がないときに、基地局100にスケジューリング要求を送信することができる。これにより、基地局100は端末200に対してスケジューリングを行い、上り通信リンクの共有チャネル(PUSCH)に対するスケジューリング情報を制御信号として端末200に送信することができる。
PDCCH受信部205は、スケジューリング要求に対して基地局100から送信された制御信号を受信する。例えば、PDCCH受信部205は、予めPDCCH用に割り当てられた無線リソースを用いて制御信号を受信することができる。
<動作例>
次にこのように構成された無線通信システム10の動作例について説明する。図12は全体の動作例を表わすシーケンス図であり、図13はPDCCH送信キャリアを変更する処理のフローチャートを表している。
最初に図12に表された動作例について説明する。この例では、基地局100は3つの基地局100−2〜100−4があり、このうち基地局100−3,100−4におけるPDCCH優先キャリアはキャリア番号#3、#5にそれぞれ設定されているものとする(S10,S11)。また、基地局100−2は電源をオンにしておらず、優先PDCCH管理テーブル106には何も登録されていない状態とする。
そして、基地局100−2は電源をオンにし(S12)、キャリアアグリゲーションにより下り通信リンクと上り通信リンクに用いるキャリアを設定し、PDCCH優先キャリアのキャリア番号(例えばキャリア番号#3)を初期設定する(S13)。上り通信リンクと下り通信リンクで用いるキャリアの設定は、例えばスケジューラ104で行われ、PDCCH優先キャリアの設定は、例えばPDCCH選択部113で行われる。
例えば、PDCCH選択部113はスケジューラ104で設定した複数のキャリアの中から、PDCCH優先キャリアを決定し、優先PDCCH管理テーブル106に登録することができる。また、隣接セル情報収集部111は、上位装置から割り当てられたセルID、または他の基地局から収集したセルIDから使用されていないセルIDを自局で用いるセルIDとして設定する。PDCCH選択部113は、例えば隣接セル情報収集部111から自局のセルIDを受け取り、優先PDCCH管理テーブル106に登録することができる。eNB IDについても、隣接セル情報収集部111において、上位装置から割り当てられたものを収集するか、またはセルIDを含む自局のeNB IDが作成される。このように収集または作成したeNB IDは、PDCCH選択部113により優先PDCCH管理テーブル106に登録される。これにより、例えば、図6における自局の基地局100−2についての「eNB ID」から「PDCCH送信キャリア」までの項目に各情報が登録される。
なお、基地局100−2は、電源をオンにした後、参照信号を送信することができる。例えば、RS信号生成部102は、スケジューラ104により設定された下りリンク通信のキャリア(例えばキャリア#3〜キャリア#5)を用いて参照信号を送信するように無線信号送受信部101を制御する。また、基地局100−2は、自局のセルIDも送信することができる。例えば、PDCCH選択部113は、無線信号送受信部101を介して自局のセルIDを送信することができる。
次いで、端末200−2は基地局100−2から送信された参照信号に基づいてmeasurement reportを生成し、基地局100−2に送信する(S14)。例えば、端末200−2が基地局100−2のCAセル内のエッジ付近に位置し、当該CAセル内におけるあるキャリアのRSRPが第1の閾値以下となったとき、measurement reportを送信することができる。あるいは、基地局100−2が端末200−2にmeasurement reportの送信を要求する信号を送信して、端末200−2がmeasurement reportを送信することもできる。measurement reportには、例えば、基地局100−2における各キャリアに対するRSRPと、他の基地局100−3,100−4における各キャリアに対するRSRPが含まれる。この場合、端末200のRSRP測定部202では、他の基地局100−3,100−4からそれぞれ送信された参照信号を受信してRSRPを測定できたものとする。measurement reportには、測定したRSRPの各キャリアに対応するセルIDも含まれている。
次いで、端末200−3も基地局100−2から送信された参照信号に基づいて、基地局100−2にmeasurement reportを送信する(S15)。このmeasurement reportにも、基地局100−2〜100−4における各キャリアに対するRSRPと、それぞれのセルIDが含まれる。
次いで、基地局100−2は、受信したmeasurement reportに基づいて他の基地局を識別し、優先PDCCH管理テーブル106への登録を行う(S16)。例えば、Measurement Report受信部105は、受信したmeasurement reportに含まれるセルIDにより他の基地局100−3,100−4を識別し、RSRPにより干渉源の基地局であるか否かを判別する。
干渉源の基地局であるか否かの判別は、例えば、受信したmeasurement reportに含まれるある自局のRSRPと他の基地局100−3のRSRPとの差分値が第2の閾値以下のとき、他の基地局100−3は干渉源の基地局であると判別する。この場合、自局のRSRPと他の基地局100−3のRSRPは複数のキャリアに対応して複数個存在するため、Measurement Report受信部105は同一のキャリアどうしの差分値と第2の閾値とをそれぞれ比較することになる。このとき、Measuremnet Report受信部105は、同一キャリアの差分値が一つでも第2の閾値以下のものがあれば当該基地局を干渉源の基地局と判別してもよいし、差分値がすべて第2の閾値以下のときに当該基地局を干渉源の基地局と判別することもできる。他の基地局100−4に対する判別も同様である。なお、Measurement Report受信部105は、当該差分が第2の閾値より大きいとき、他の基地局100−3,100−4は干渉源の基地局ではないと判別し、優先PDCCH管理テーブル106への登録は行わないようにすることもできる。
干渉源の基地局と判別された他の基地局100−3,100−4は、優先PDCCH管理テーブル106へ新たにエントリとして追加される。この場合、例えば、Measurement Report受信部105は、干渉源の基地局と判別した他の基地局100−3,100−4における各セルIDに基づいて、隣接情報テーブル112または隣接セル情報収集部111からセルIDに対応するeNB ID、キャリア番号、CAセルのIDとをそれぞれ取得する。そして、Measurement Report受信部105は、優先PDCCH管理テーブル106に、eNB ID、キャリア番号、セルID、及びCAセルとを新たに登録する。これにより、例えば図6に表わされるように、優先PDCCH管理テーブル106には、干渉源のeNB IDとして「#3」、「#4」などのエントリが追加される。ただし、図6の例ではCAセルは各基地局1つずつのためCAセルのIDの登録は行われていない。
そして、Measurement Report受信部105は、干渉源となる基地局と判別したとき、優先PDCCH管理テーブル106の「Last干渉算出結果」への登録も行う。例えば、Measurement Report受信部105は、一定時間(T秒)内に受信したmeasurement reportに含まれる自局のRSRPと他の基地局100−3のRSRPとを用いて、キャリア単位に、
(自局のRSRP)−(他の基地局のRSRP)
を計算した値を「Last干渉算出結果」に登録する。複数のmeasurement reportを受信している場合、自局のRSRPと他の基地局のRSRPについては、全端末の平均もしくはn個をサンプリングして平均を求めた値でもよい。これにより、例えば図6の優先PDCCH管理テーブル106の「Last干渉算出結果」の該当する項目に値が登録される。このように「Last干渉算出結果」には、最新の算出結果が登録されることになる。
次いで、基地局100−2は、干渉源となる基地局100−3,100−4におけるPDCCH優先キャリアのキャリア番号を交換する(S17,S18)。例えば、PDCCH選択部113は、優先PDCCH管理テーブル106への「eNB ID」のエントリ追加などを検出すると、隣接セル情報収集部111に対して、当該eNB IDの基地局に対してPDCCH優先キャリアの交換を指示する。この指示を受けた隣接セル情報収集部111は、イーサネット(登録商標)用信号送受信部110を介して当該eNB IDの基地局にPDCCH優先キャリアの取得を要求し、当該eNB IDの基地局におけるPDCCH優先キャリアを取得する。また、隣接セル情報収集部111は、PDCCH選択部113から自局のPDCCH優先キャリアを受け取り、当該eNB IDの基地局に自局のPDCCH優先キャリアを送信する。これにより、隣接セル情報収集部111は、他の基地局100−3,100−4のPDCCH優先キャリアを取得し、PDCCH選択部113を介して優先PDCCH管理テーブル106の該当する項目に登録することができる。なお、このようなPDCCH優先キャリアは定期的に他の基地局100−3,100−4から収集し又は送信するようにすることができる。
以上により、基地局100−2は、自局及び他の基地局100−3,100−4について、優先PDCCH管理テーブル106の「eNB ID」から「Last干渉算出結果」の各項目に情報を記憶させることができる。
次いで、基地局100−2は、端末200−1との間で無線通信の接続処理を行う(S19)。例えば、基地局100−2と端末200−1はレンジングメッセージの交換などを行うことで接続処理を行う。
次いで、端末200−1は、基地局100−2に対してスケジューリング要求(SR)を送信する(S20)。例えば、SR処理部204においてスケジューリング要求を生成し、無線信号送受信部201を介して基地局100−2に送信する。
次いで、基地局100−2は、端末200−1から送信されたスケジューリング要求を受信して、当該スケジューリング要求に基づいて制御信号を送信する(S21)。例えば、メッセージ送受信部103は、無線信号送受信部101を介してスケジューリング要求を受信すると、当該スケジューリング要求をスケジューラ104に出力する。スケジューラ104は、スケジューリング要求に基づいて、端末200−1に対してPUSCHのスケジューリングを行い、端末200−1に対するPUSCHの無線リソースに関する情報を生成し、スケジューリング情報としてPDCCH送信部107に出力する。スケジューラ104は、制御信号の生成をPDCCH送信部107に指示し、この指示に基づいてPDCCH送信部107はスケジューリング情報を含む制御信号を作成し、無線信号送受信部101を介して端末200−1に送信する。また、スケジューラ104は、例えば、優先PDCCH管理テーブル106からPDCCH優先キャリアを取得し、当該PDCCH優先キャリアを用いて制御信号が送信されるようにPDCCH送信部107に指示する。PDCCH送信部107は、例えば、この指示に基づいて、生成した制御信号がPDCCH優先キャリアにより送信されるよう無線信号送受信部101に指示する。無線信号送受信部101は、この指示に基づいて制御信号がPDCCH優先キャリアにより送信されるように無線信号への変換を行う。これにより、PUSCHに関する無線リソース情報を含む制御信号がPDCCH優先キャリアを利用して端末200−1に送信される。
次いで、基地局100−2は干渉の検出を行う(S22)。干渉の検出は、干渉検出部109により行われるが、その検出方法は例えば以下のようにして行う。すなわち、干渉検出部109は、PUSCHの割当を行ったにも拘わらず、連続した一定回数端末200−1から無線信号を受信できなかったとき干渉の発生を検出し、端末200−1から無線信号を受信できたとき干渉は発生していないことを検出する。図12の例では、連続して無線信号を受信できなかったため、干渉の発生を検出した例を表わしている。例えば、基地局100−2は、端末200スケジューリング要求を受信したにも拘わらず(S20)、無線信号を受信できない、ということは、端末200−1が干渉によって制御信号を受信(S21)できていない可能性がある。よって、干渉検出部109はこのような状況が発生したときは干渉が発生したと判別し、無線信号を受信できれば干渉は発生していないと判別するようにしている。
なお、一定回数は、例えば、HARQの再送回数としてもよいし、それ以上又はそれ以下であってもよい。このような検出を行うために、干渉検出部109は例えば内部にカウンタを有してもよい。
干渉検出部109は、干渉の検出を行うために、例えばスケジューラ104からスケジューリング情報を受け取ることができる。干渉検出部109は、スケジューラ104が割り当てた上り通信リンクの無線リソースに関する情報を利用することで、無線信号の受信の有無を検出することができ、そのため、干渉検出部109は無線信号送受信部101で受信する無線信号を監視することで干渉の検出を行う。干渉検出部109は、干渉の発生を検出すると干渉対象の端末200−1についてのUE IDを検出結果に含めてPDCCH選択部109に出力することができる。干渉検出部109は、例えば、スケジューラ104から受け取った無線リソースの割り当て情報に含まれるUE IDに基づいて、干渉が発生した端末200−1のUE IDを干渉結果に含めて出力することができる。なお、基地局100−2は、干渉検出部109において干渉が発生していないことを検出したとき、以降の処理は行わないようにする。
基地局100−2は、干渉を検出すると、優先PDCCH管理テーブル106に登録されている自局のPDCCH優先キャリアを変更する(S23)。このPDCCH優先キャリアの変更処理の詳細について以下説明する。
図13はPDCCH優先キャリアの変更処理の動作例を表わすフローチャートである。図12の処理と一部重複しており、重複した処理については図12の処理と同一の符号が付されている。なお、初期設定として、上述したPDCCH優先キャリアは決定されているものとする(S13)。
基地局100−2は、本処理を開始し(S30)、干渉の発生を検出し(S22)、以降の処理を行う。
次いで、基地局100−2は、nの値を「0」に設定する(S31)。nは、例えば、PDCCHにより制御信号を送信する送信キャリア(以下、「PDCCH送信キャリア」)の変更回数を表わしている。本処理では、最初の変更のときは自局のPDCCH優先キャリアを変更することでPDCCH送信キャリアを変更し、それでも干渉を検出したときは2回目以降端末200−1ごとにPDCCH送信キャリアを変更するようにしている。このように基地局100−2は、変更回数により処理を変えているため、この変更回数nを用いている。例えば、PDCCH選択部113は、干渉検出部109から検出した干渉ありの検出結果と干渉対象となる端末200−1のUE IDとを受け取り、端末管理テーブル108に該当する端末200−1の「変更回数」の欄に「0」を記憶することで設定する。
次いで、基地局100−2は、無線信号を受信できなかった端末200−1がCAセルのエッジ(端部)に位置しているか否かを検出する(S32)。例えば、対象となる端末200−1がCAセルのエッジ(または電波到達可能範囲の境界から閾値距離以内)以外であって、CAセル内に位置するとき(例えば、基地局100−2近傍)に無線リソースの割り当てを行っても無線信号を受信できないときは、干渉以外の別の要因による可能性がある。したがって、本実施例では、このように端末200−1がCAセルのエッジ以外の部分に位置するとき(S32でNo)、このような端末200−1は本処理の対象外とするようにしている(S33)。なお、対象となる端末200−1がCAセルのエッジに位置しているか否かは、例えば、端末200−1に対する最新のmeasurement reportに含まれる自局のRSRPが第3の閾値以下か否かにより検出できる。例えば、Measurement Report受信部105が自局のRSRPが第3の閾値以下のとき、端末200−1はCAセルのエッジに位置していると判別し、そうでないとき、端末200−1はCAセルのエッジに位置していないと判別する。Measurement Report受信部105は、判別結果を、例えば優先PDCCH管理テーブル106経由でPDCCH選択部113に通知することができる。PDCCH選択部113は、エッジに位置することを表わす判別結果のときは以降の処理を行い、エッジに位置しないことを表わす判別結果のときは対象外(S33)として本処理を終了することなる(S33)。
基地局100−2は、対象となる端末200−1がCAセルのエッジに位置することを検出したとき(S32でYes)、PDCCH送信キャリアの変更回数nが「0」か否かを判別する(S34)。例えば、この変更回数nが「0」のとき、PDCCH優先キャリアの変更をまた行っていないことを表わし、変更回数が「1」以上のとき、すでにPDCCH優先キャリアの変更を行ったことを表わしている。上述したように、変更回数nにより変更処理を変えることになるが、本処理において分岐させるようにしている。例えば、PDCCH選択部113は、端末管理テーブル108に登録した、対象となる端末200−1の変更回数nを読み出して判別することができる。
基地局100−2は、変更回数nが「0」のとき(S34でYes)、端末200−1に対するPDCCH送信キャリアがPDCCH優先キャリアか否かを検出する(S35)。これは、例えば、本処理を行う前において端末200−1のPDCCH送信キャリアが個別に割り当てられていた場合、その送信キャリアは個別に割り当てたままの状態となる。よって、基地局100−2は、端末200−1に対するPDCCH送信キャリアがPDCCH優先キャリアでないとき(S35でNo)、端末200−1に個別に割り当てたPDCCH送信キャリアを自局にPDCCH優先キャリアに変更する(S36)。そして、基地局100−2は、再度S22に移行して処理を繰り返すようにしている。例えば、PDCCH選択部113は、端末管理テーブル108からPDCCH送信キャリアを読み出し、優先PDCCH管理テーブル106から優先PDCCH送信キャリアを読み出し両者が一致するか否かにより検出することができる。例えば、PDCCH選択部113は、両者が一致しないとき、端末管理テーブル108に記憶された当該端末200−1のPDCCH送信キャリアをPDCCH優先キャリアに変更する。
一方、基地局100−2は、端末200−1に対するPDCCH送信キャリアがPDCCH優先キャリアであるとき(S35でYes)、他の基地局100−3,100−4におけるPDCCH優先キャリアを確認する(S37)。例えば、PDCCH選択部113は、優先PDCCH管理テーブル106に登録された他の基地局100−3,100−4の「PDCCH優先キャリア」の項目からPDCCH優先キャリアを読み出す。
次いで、基地局100−2は、自局のPDCCH優先キャリアと同じキャリア番号が他の基地局100−3,100−4においてPDCCH優先キャリアとして用いられていないか否かを判別する(S38)。これは、例えば、基地局100−2は干渉を検出したとしても(S22)、基地局100−2と同じPDCCH優先キャリアを他の基地局100−2,100−3が利用していなければ、干渉の原因は他の基地局100−2,100−3から送信された制御信号ではないことが考えられるからである。
同じPDCCH優先キャリアがないとき(S38でNo)、基地局100−2はエッジ判定の変更要求を端末200−1に送信する(S39)。例えば、基地局100−2は、measurement reportを送信するか否かの閾値である第1の閾値に対する変更要求を端末200−1〜200−3に送信する。この場合、例えば、基地局100−2は、第1の閾値を更に低い値とする変更要求を送信することで、端末200−1〜200−3はこれまでよりもmeasurement reportを送信しなくなり、優先PDCCH管理テーブル106に干渉源の基地局が登録されなくなる。なお、自局のPDCCH優先キャリアと他の基地局のPDCCH優先キャリアとが同じか否かは、例えば、PDCCH選択部113が優先PDCCH管理テーブル106から各々、PDCCH優先キャリアを読み出して一致するか否かを判別するようにすることができる。なお、基地局100−2はエッジ判定の変更要求を送信後(S39)、本処理を終了することとなる(S391)。エッジ判定の変更要求と第1の閾値の変更は、例えば、PDCCH選択部113またはスケジューラ104などで行われ、変更後の第1の閾値が端末200−1に送信される。
他方、基地局100−2は、自局のPDCCH優先キャリアと同じキャリアが他の基地局100−3,100−4のうちいずれかにおいてPDCCH優先キャリアとして用いられているとき(S38でYes)、自局のPDCCH優先キャリアを変更する(S23)。同一のPDCCH優先キャリアが他の基地局100−3,100−4において用いられることにより干渉が発生していると考えられるからである。
変更は、例えば以下のようにして行うことができる。すなわち、PDCCH選択部113は、優先PDCCH管理テーブル106において、他の基地局100−3,100−4においてPDCCH優先キャリアとして利用されていない(空いている)キャリアに変更する。複数の利用されていないキャリアがあれば、PDCCH選択部113は、ランダムにいずれか一つが選択し、あるいは複数のキャリアのうち干渉の最も小さいキャリアを選択することができる。干渉が最も小さいキャリアとは、例えば、優先PDCCH管理テーブル106において、「Last干渉算出結果」に記憶された値が最も大きいキャリアのことである。図6の例では、PDCCH選択部113は、キャリア#5については他の基地局100−3,100−4においてPDCCH優先キャリアとして利用されていないため、キャリア#5を選択する。他の基地局100−3,100−4において利用されていないPDCCH優先キャリアにより制御信号が送信されれば、他の基地局から送信された制御信号との干渉を回避させることができ、端末200−1において制御信号を受信できる可能性がこれまでよりも高くなるからである。
また、すべてのキャリアが他の基地局100−2,100−3においてPDCCH優先キャリアとして利用されている場合(空いているキャリア番号がない場合)、PDCCH選択部113は、干渉が最も小さいキャリアをPDCCH優先キャリアに変更する。図6の例では、基地局(#4)100−4がキャリア#5をPDCCH優先キャリアとして利用しているとき、PDCCH選択部113はキャリア#4以外のキャリアのうち、「Last干渉算出結果」に記憶された値が最も高いキャリアをPDCCH優先キャリアに変更する。これは、基地局100−3,100−4において制御信号の送信に利用されているキャリアを基地局100−2が用いても、干渉の最も小さいキャリアを用いることで、他の基地局100−3,100−4の制御信号による干渉を回避できる可能性が何もしないよりも高くなるからである。
基地局100−2は、PDCCH優先キャリアを変更すると、優先PDCCH管理テーブル106に変更後のキャリアを登録する。例えば、上述した例では、PDCCH選択部113は優先PDCCH管理テーブル106のPDCCH優先キャリアをキャリア#4からキャリア#5に変更する。
次いで、基地局100−2は、変更後のPDCCH優先キャリアを当該端末200−1に対するPDCCH送信キャリアに変更する(S40)。例えば、PDCCH選択部113は、端末管理テーブル108に登録された端末200−1のPDCCH送信キャリアを変更後のPDCCH優先キャリアに変更する。そして、例えば、スケジューラ104は端末管理テーブル108または優先PDCCH管理テーブル106にアクセスして、PDCCH優先キャリアのキャリア番号を読み出す。スケジューラ104は、以後、端末200−1などの配下の端末への無線リソースのスケジューリングを行うときは、変更後のPDCCH優先キャリアを用いて制御信号を送信するようにスケジューリングを行うことができる。
次いで、基地局100−2は、変更回数nが「1」以上か否かを検出する(S41)。上述したように、n=0のときは最初のPDCCH送信キャリアの変更としてPDCCH優先キャリアを変更し、それ以外のときは個別にPDCCH送信キャリアを変更するようにしているため、ここで更に変更回数nを確認するようにしている。
基地局100−2は、変更回数nが「1」以上でなければ(S41でNo)、変更回数nについて「1」加算する(S43)。例えば、PDCCH選択部113は、端末管理テーブル108の該当する端末200−1の変更回数を「0」から「1」に変更する。あるいは、PDCCH選択部113は、内部メモリなどに記憶した変更回数nに「1」を加算して記憶し直す。そして処理は再びS22に移行して上述した処理を繰り返す。
一方、基地局100−2は、変更回数nが「1」以上のとき、既にPDCCH優先キャリアの変更が行われており、この場合は、端末200−1に対するPDCCH送信キャリアをこれまで未使用のキャリアに変更する(S42)。未使用のキャリアへの変更については、例えば、PDCCH優先キャリアの変更(S23)後においても更に他の基地局100−3,100−4においてPDCCH優先キャリアとして利用されていない(空いている)キャリアがあればこのキャリアに変更する。利用されていないPDCCH優先キャリアが複数あればランダムに選択してもよいし、干渉が最も小さい(「Last干渉検出結果」が最も大きい)キャリアを選択してもよい。また、すべてのキャリアが他の基地局100−3,100−4においてPDCCH優先キャリアとして利用されていれば、自局のPDCCH優先キャリア以外のキャリアのうち、干渉が最も小さい(「Last干渉検出結果」が最も大きい)キャリアをPDCCH送信キャリアに変更する。PDCCH送信キャリアの変更は、S23と同様に、例えばPDCCH選択部113にて行われる。このように、最初にPDCCH優先キャリアを変更後、2回目、3回目と変更処理を行う場合、基地局100−2は、他の基地局100−3,100−4においてPDCCH優先キャリアとして利用されていないキャリアや干渉が順次小さいキャリアを選択することになる。なお、基地局100−2は、変更回数nが「0」でないとき(S34でNo)でも、S42の処理に移行して、端末200−1に対するPDCCH優先キャリアの変更を行うことになる。
次いで、基地局100−2は変更回数nに「1」を加算し(S43)、S22の処理へ移行する。
以上、基地局100−2におけるキャリア変更処理の例について説明したが、例えば、端末200−1が基地局100−2との接続を切断(release)するとキャリア変更処理は途中でも終了することになる。例えば、端末200−1が他の基地局100−3,100−4にハンドオーバしたり、端末200−1自身が電源をオフにしたときなどにおいて処理が終了する。
図12に戻り、端末200−1は再びスケジューリング要求(SR)を送信する(S24)。これは、端末200−1は以前に要求したスケジューリング要求(S20)に対して制御信号を受信しておらず、このままではデータなどを基地局100−2に送信することができないため、再度スケジューリング要求を送信する。
基地局100−2は、スケジューリング要求を受信すると、端末200−1に対して再度無線リソースの割り当てを行い制御信号として端末200−1に送信する(S25)。このとき、基地局100−2は、変更後のPDCCH優先キャリアを用いて制御信号を送信する。
次いで、端末200−1は、送信された制御信号を受信し、制御信号に含まれる無線リソースに関する情報に従って、基地局100−1にデータなどを無線信号に変換して送信する(S26)。
図12の例では、最初のPDCCH送信キャリアの変更(PDCCH優先キャリアの変更)により、干渉が回避され、端末200−1は制御信号を正常に受信することができている例を表わしている。例えば、最初のPDCCH優先キャリアの変更でも、干渉により端末200−1が制御信号を受信できなかったとき、上述したように、基地局100−2はPDCCH優先キャリアの変更を行わず、端末200−1に対するPDCCH送信キャリアの変更を行うことになる(図13のS42)。
以上説明してきたように、本実施例において基地局100は、キャリアアグリゲーションにより複数のキャリアを用いて無線信号を送受信する場合において、端末200に対する制御信号の送信について干渉を検出すると、制御信号を送信するキャリアを変更するようにしている。そのため、基地局は制御信号を送信するキャリアを変更するため、他の基地局から送信された制御信号との干渉を回避でき、端末200は基地局100から送信された制御信号を受信することができる。端末200は制御信号を受信することができるため、例えば、データなどを基地局100に送信することができ、基地局100との間で無線通信を行うことができる。
なお、本第2の実施の形態においては、主に基地局100−1〜100−4のCAセルが一つのときの例について説明した。CAセルが複数あったときでも、例えば、同一基地局100においてPDCCH優先キャリアはすべてのCAセルで同じキャリアが用いられるため、PDCCH送信キャリアは、上述した例を同様に変更することができる。例えば、図8の例において、基地局(#1)100−1のPDCCH優先キャリアがキャリア#4のとき、他の利用されていない(空いている)キャリア#3またはキャリア#5が、基地局(#2)100−2における変更後のPDCCH優先キャリアとすることができる。
<第3の実施の形態>
次に第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態においては、優先PDCCH管理テーブル106と隣接情報テーブル112とが別々のテーブルとして説明したが、同一のテーブルであってもよい。この場合、例えば、優先PDCCH管理テーブル106は、隣接情報テーブル112としての機能も兼用し、例えば端末200においてハンドオーバが行われる際に参照されることになる。
図14は優先PDCCH管理テーブル106が隣接情報テーブル112も兼用するときの基地局100の構成例、図15は兼用する場合の優先PDCCH管理テーブル(以下、「兼用優先PDCCH管理テーブル」)106の構成例をそれぞれ表わす図である。図14に表わされるように、本例における基地局100は、隣接情報テーブル112がなく、それ以外は第2の実施の形態における基地局100の構成例(例えば図4)と同一である。
兼用優先PDCCH管理テーブル106は、図15に表わされるように、さらに、ハンドオーバ先としてハンドオーバを行ってもよいか否かを表わす項目「White」,「Black」がある。「White」はハンドオーバしてもよい基地局100(またはCAセル)、「Black」はハンドオーバを行ってはいけない基地局100(またはCAセル)である。図15の例では、基地局(#4)についてはハンドオーバを行ってはならない基地局として設定されている。なお、基地局(#5)についてはハンドオーバ対象の基地局として元々、兼用優先PDCCH管理テーブル106には登録されていないが、干渉源として検出された基地局である。兼用優先PDCCH管理テーブル106は、ハンドオーバ先の基地局の情報が登録されるばかりでなく、干渉源となる基地局の情報も登録される。ハンドオーバ先ばかりではなく干渉源の基地局が登録される点は、第2の実施の形態で説明した優先PDCCH管理テーブル(例えば図6、図8)の場合と同様である。
なお、兼用優先PDCCH管理テーブル106の例においても第2の実施の形態と同様の動作を行うことができる(例えば図12、図13)。兼用優先PDCCH管理テーブル106に記憶される項目は、「White」と「Black」の各項目が増えただけで、それ以外の項目に変更はないからである。
また、他の実施の形態として、第2の実施の形態で説明した無線通信システム10以外にも、例えばマクロセルとフェムセルとを有する無線通信システム10においても実施することができる。図16はこのような無線通信システム10の構成例を表わす図であり、基地局100−1によりマクロセルが形成され、基地局100−2によりフェムトセルが形成される。このような無線通信システム10においてキャリアアグリゲーションが行われる場合、基地局100−1で使用するキャリアはキャリア#1〜キャリア#2、基地局100−2で使用するキャリアはキャリア#3〜キャリア#5とすることができる。マクロセルとフェムトセルとて使用するキャリアを異ならせることで各々送受信される無線信号の干渉を回避することができる。制御信号の送信についても同様で、例えば、マクロセルを形成する基地局100−1は、キャリア#1,キャリア#2の中からPDCCH優先キャリアを設定する。また、フェムトセルを形成する基地局100−2はキャリア#3〜キャリア#5の中からPDCCH優先キャリアを設定する。これにより、制御信号の干渉を回避できる。
ただし、初期設定において基地局100−1,100−2で同じキャリアをPDCCH優先キャリアとして設定した場合、干渉が発生することになるが、このような場合は第2の実施の形態と同様に使用されていないキャリアや干渉の最も小さいキャリアをPDCCH優先キャリアに変更することで干渉を回避できる。すなわち、フェムトセルとマクロセルとを有する無線通信システム10の場合でも、第2の実施の形態と同様に実施することができる。
さらに、第3の実施の形態として、例えば基地局100と端末200の各構成例については、図17(A)及び同図(B)に表わされた構成によっても上述した第2の実施の形態で説明した動作を実施することができる。
基地局100は、CPU(Central Processing Unit)150、メモリ151、DSP(Digital Signal Processor)152、RF(Radio Frequency)部153、イーサネット(登録商標)基板154、及びアンテナ155とを備える。DSP152はCPU150からの指示に基づいて動作し、DSP152が動作することで、例えば、第2の実施の形態(例えば図4)におけるRS信号生成部102、メッセージ送受信部103、スケジューラ104、Measurement Report受信部105、PDCCH送信部107、干渉検出部109、隣接セル情報収集部111、PDCCH選択部113の各機能を実現することができる。よって、CPU150とDSP152は、例えば、RS信号生成部102、メッセージ送受信部103、スケジューラ104、Measurement Report受信部105、PDCCH送信部107、干渉検出部109、隣接セル情報収集部111、PDCCH選択部113に対応する。また、メモリ151は、例えば、第2の実施の形態(例えば図4)における優先PDCCH管理テーブル106、端末管理テーブル108、隣接情報テーブル112に対応する。さらに、例えば、イーサネット(登録商標)基板154は、第2の実施の形態(例えば図4)におけるイーサネット(登録商標)用信号送受信部110に対応し、RF部153とアンテナ155は、第2の実施の形態(例えば図4)における無線信号送受信部101に対応する。
また、端末200は、CPU250、メモリ251、DSP252、RF部253、及びアンテナ255を備える。DSP252はCPU250からの指示に基づいて動作し、DSP252が動作することで、例えば、第2の実施の形態(例えば図5)におけるRSRP測定部202、Measurement Report送信部203、SR処理部204、PDCCH受信部205の各機能を実現することができる。よって、CPU250とDSP252は、例えば、第2の実施の形態(例えば図5)におけるRSRP測定部202、Measurement Report送信部203、SR処理部204、PDCCH受信部205に対応する。また、RF部253とアンテナ255は、例えば、第2の実施の形態(例えば図4)における無線信号送受信部201に対応する。
例えば、図17(A)及び同図(B)に表わされる基地局100と端末200により第2の実施の形態で説明した動作を行うことができる。
<第4の実施の形態>
次に第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、基地局100における干渉判定処理の詳細について説明する。第2の実施の形態においては、干渉判定の例として、基地局100−2がPUSCHの割当てを行ったにも拘わらず、端末200−1から無線信号を受信できなかったとき干渉の発生を検出するものとして説明した。或いは、基地局100−2が連続した一定回数の無線信号を端末200−1から受信できなかったとき干渉の発生を検出するものとして説明した。第4の実施の形態ではその詳細を説明することにする。
図18は干渉判定処理の動作例を表わすシーケンス図である。また、図19は基地局100−2における干渉判定処理の動作例を表わすフローチャートである。なお、図18は、例えば第2の実施の形態における動作例(例えば図12)のS21からS23までの処理に対応するものである。また、図19は、端末200−1からスケジューリング要求の受信(S20)後の動作例を表わしている。図18を説明しながら、適宜図19について説明することにする。
最初に端末200−1は、スケジューリング要求を基地局100−1に送信する(図18のS20)。例えば、第2の実施の形態と同様に、端末200−1は送信したいデータがあるもののPUSCHの割当て機会がないときにスケジューリング要求を送信する。
基地局100−2は、スケジューリング要求を受信すると、端末200−1がデータを送信できるよう、上り通信リンクの共有チャネル(PUSCH)において所定の無線リソース(例えば時間と周波数)を割り当てる。
図20は、上り通信リンクにおける無線フレームの構成例を表わす図である。図20において、横軸は周波数、縦軸は時間を表わしており、PUSCHの割り当て領域とPUCCHの割り当て領域の例を表わしている。なお、1つの枠はリソースブロック(RB)を表わしている。1つのリソースブロックは、例えば、周波数方向において12サブキャリア、時間方向において7シンボルで構成されている。
図20に示すように、基地局100−2はPUSCHの所定の領域(例えばUE#Aや、UE#Bなど、1又は複数のリソースブロック)を無線リソースとして端末200−1に割り当てることができる。端末200−1は割り当てられた当該領域を用いてデータを送信することができる。また、基地局100−2は端末200−1がデータを送信するときも変調符号化方式(MCS)なども決定することもできる。基地局100−2は、無線リソースの割り当て情報や変調符号化方式などを含むスケジューリング情報を生成し、スケジューリング情報を含む制御信号を生成する。
なお、端末200−1に対する無線リソースの割り当ては、複数のキャリア(例えばキャリア#3〜#5)が基地局100−2に割り当てられているとき、基地局100−2は、複数のキャリアすべての無線リソースを割り当てることができる。また、基地局100−2は、複数のキャリアのうち、一部のキャリアの無線リソースを端末200−1に対して割り当てることもできる。
図18に戻り、基地局100−2は、自局に割り当てられたPDCCH優先キャリア(例えば、キャリア#4)を利用し、制御信号を端末200−1に送信する(S21)。例えば、第2の実施の形態と同様に、スケジューリング情報の生成などスケジューラ104(例えば図4)で行われ、制御信号の生成や送信などはPDCCH送信部107などにより行われる。
端末200−1は、制御信号を正常に受信できたとき、割り当てられたPUSCHの所定の領域を用いてデータを送信することができる。しかし、端末200−1は、制御信号を正常に受信できなかったとき、無線リソースの割り当てを受けることができず、基地局100−2が割り当てたPUSCHの所定領域を用いてデータを送信することができない。
一方、基地局100−2は、端末200−1が正常に制御信号を受信できていれば、端末200−1に割り当てたPUSCHの所定領域を用いて端末200−1が送信したデータを受信することができる。しかし、端末200−1が正常に制御信号を受信できていないとき、端末200−1は割り当てた無線リソースで送信を行っていないため、基地局100−2は割り当てたPUSCHの所定領域を用いてデータを受信することができない。
このようなことから、基地局100−2は、端末200−1に割り当てた無線リソースの受信電力を測定することで端末200−1における制御信号の受信の有無を判別することは可能である。例えば、基地局100−2は、割り当てたPUSCHの領域の受信電力がある一定レベル以上のとき、端末200−1は正常に制御信号を受信できたと判別することができ、一定レベル未満のとき端末200−1は正常に制御信号を受信できなかったと判別することができる。
このように、端末200−1が正常に制御信号を受信できなかった要因として考えられることは、例えば、端末200−1の移動などによって電波そのものを受信できなかったなどがある。しかし、殆どの要因は、制御信号の干渉が要因である。例えば、図18の例などでは、基地局100−2において制御信号の送信に利用されるPDCCH優先キャリア(例えばキャリア#4)と、基地局100−1、100−3などで制御信号の送信に利用されるPDCCH優先キャリアとが一致する場合に制御信号が干渉する。
本第4の実施の形態では、基地局100−2は、端末200−1に無線リソースとして割り当てたPUSCHの所定領域について受信電力を測定し、測定した受信電力が閾値以下のとき、制御信号について干渉が発生したと判定するようにしている。ただし、基地局100−2は、図18などに示すように、端末200−1の瞬間的な移動を考慮して、測定した受信電力が閾値以下となる場合がn回(nは2以上の整数)継続したとき、干渉が発生したと判定することもできる。図18などの例は後者の例について説明している(S20−1〜S50)。なお、受信電力については、無線環境によってはノイズを検出する場合があるため、閾値についてはノイズレベルを考慮した値とすることもできる。
図19を用いて基地局100−2における干渉判定処理の動作例について説明する。図18と重複する部分もあるため簡単に説明する。
基地局100−2は干渉判定処理を開始すると(S60)、端末200(UE#k)(例えば、端末200−1。以下、端末200−1を例にして説明する)からスケジューリング要求を受信する(S61)。
次いで、基地局100−2は、スケジューリング要求に基づいて、端末200−1に対してPUSCHの所定領域を無線リソースとして割り当て(S62)、割り当て情報を含む制御信号を端末200−1に送信する。
次いで、基地局100−2は、割り当てたPUSCHの所定領域の受信電力を測定し、測定した受信電力が閾値以下となるか否かを判別する(S63)。例えば、干渉検出部109(例えば図3)がスケジューラ104から端末200−1に割り当てたPUSCHの所定領域の情報を受け取り、当該領域の受信電力を測定し、内部のメモリなどに保持した閾値と比較することで受信電力が閾値以下となるか否かを判別できる。
基地局100−2は、受信電力が閾値以下のとき(S63でYes)、割り当てた無線リソースにおいて端末200−1からデータを受信できなかったと判定し、PUSCH未受信カウンタを「1」インクリメントする(S64)。PUSCH未受信カウンタは、例えば、端末200−1からデータを受信できない回数をカウントするためのカウンタである。例えば、干渉検出部109は、受信電力が閾値以下のとき、内部に保持したPUSCH未受信カウンタを「1」インクリメントする。
次いで、基地局100−2は、PUSCH未受信カウンタがn回以上となるか否かを判別する(S65)。例えば、干渉検出部109は、内部に保持した未受信カウンタのカウント値がn回以上となるか否かを判別する。
基地局100−2は、PUSCH未受信カウンタがn回未満のとき(S65でNo)、S60の処理に移行して、上述した処理を繰り返す。この場合、基地局100−2は、受信電力が閾値以下となる回数が連続してn回には達していないため、端末200−1から送信されたスケジューリング要求の受信を待つことになる。
なお、端末200−1では、スケジューリング要求を送信したにも拘わらず(図18のS20)、一定時間経過しても制御信号を受信できないとき、スケジューリング要求を再送することができる(S20−1)。この場合、基地局100−2は、割り当てたPUSCHの領域における受信電力が閾値以下となる場合がn回未満のとき、端末200−1に対して再度、制御信号を送信することになる(図19のS62、図18のS21−1)。
図19に戻り、基地局100−2は、PUSCH未受信カウンタがn回以上のとき(S65でYes)、n回連続して受信電力が閾値以下となるため、制御信号の送信について干渉が発生したと判定して、PDCCHの干渉回避処理を実行する(S66)。干渉回避処理は、例えば、第2の実施の形態におけるPDCCH優先キャリアの変更処理と同一の処理を行うようにすることができる(例えば、図13)。例えば、基地局100−2は、自局のPDCCH優先キャリアをキャリア#4からキャリア#5に変更することができる。
次いで、基地局100−2は、PUSCH未受信カウンタを「0」にし(S67)、端末200−1に対する干渉判定処理を終了することができる(S68)。或いは、基地局100−2は、PUSCH未受信カウンタを「0」にした後、再度、S60に移行して、他の端末200に対する干渉判定処理を行うようにすることもできる。
一方、基地局100−2は、割り当てたPUSCHの所定領域における受信電力が閾値以下とならなかったとき(S63でNo)、S60に移行して上述した処理を繰り返す。この場合、基地局100−2は、端末200−1が制御信号を正常に受信できたと判別し、他の端末200に対する干渉判定処理を行うためS60以降の処理を行うことができる。
<第5の実施の形態>
次に第5の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、隣接するCAセルを有する複数の基地局100間でPDCCH優先キャリアの情報を交換する例について説明した(例えば図12のS17及びS18)。本第5の実施の形態では、PDCCH優先キャリアの情報の交換についてX2インタフェースを利用して行われる例について説明する。
X2インタフェースは、例えば、基地局100間における情報の交換に使用されるインタフェースであり、3GPP TS36.423 V10.3(2011−9)などにより標準化されている。ただし、X2インターフェースを用いてPDCCH優先キャリアを交換することについては、3GPP TS36.423 V10.3(2011−9)などにおいては規定されていない。そこで、X2インターフェースを用いて基地局100間においてPDCCH優先キャリアが交換できるように、本願出願人は新たにメッセージを定義することとした。
最初にこのメッセージについて図21と図22を用いて説明し、次にこのメッセージを交換する例について図23及び図24を用いて説明する。
図21はPDCCH優先キャリアを送信するのに使用されるメッセージの例を表わす図である。メッセージは、「メッセージタイプ」(図21においては「Message Type」)、「セルID」(「Cell ID」)、「センターID」(「Center ID」)、「中心周波数」(「Center Frequency」)、「帯域幅」(「Bandwidth」)、及び「PDCCH優先度」(「PDCCH Priority」)の各領域を含む。なお、「セル情報」(「Cell Information」)には、「セルID」と「センターID」、「中心周波数」、「帯域幅」、及び「PDCCH優先度」の各領域を含む。
「メッセージタイプ」の領域には、例えば、PDCCH優先キャリアを交換する本メッセージの種別を表わす情報(符号やコードなど)が挿入される。基地局100は「メッセージタイプ」により他のメッセージと本メッセージとを識別することができる。
「セルID」の領域には、例えば、グローバルセルIDが送信される。
図22はセルIDなどの関係例を表わす図である。図22を用いて本第5の実施の形態で用いるグローバルセルIDについて説明する。
グローバルセルIDは、例えば、各CAセルにおいてアグリゲートしたキャリアの束それぞれに対して付与される識別子であり、各CAセルにおいてどのキャリアがアグリゲートされているかを表わすときに各CAセルを識別するために用いられる識別子でもある。例えば、図22の例において、基地局100−1のCAセル#1では、3つのキャリア#3〜#5をアグリゲートしているが、この束に対してグローバルセルIDとしてID=#11が付与されている。また、基地局100−1のCAセル#2ではアグリゲートした3つのキャリア#3〜#5の束に対してグローバルセルID=#12が付与されている。
第2の実施の形態においては、例えば図7や図8に示すように、基地局100−1〜100−4は「セルID」を用いることで、基地局100−1〜100−4で利用する各キャリアをユニークに識別するようにしていた。しかし、「セルID」として用いられる識別子は、例えば、ある地域又はある国などにおける全基地局で用いられるすべてのキャリアを識別する識別子の下位ビットが用いられる場合がある。下位ビットが用いられることで、例えば、基地局100が端末200にキャリアの識別子を送信するとき、すべてのビットを送信する場合と比較して情報量を少なくし、有限の無線リソースをデータの送信などに利用することができる。
しかしながら、下位ビットを用いる場合、例えば、基地局100−1のCAセル#1で用いるキャリア#3と、基地局100−2のCAセル#1で用いるキャリア#3とで下位ビットが重複し、同じ「セルID」として用いられる場合がある。このような場合、基地局100−1,100−2は、例えば、PDCCH優先キャリアはどのキャリアなのか正確に区別することができない場合もある。そこで、基地局100において、キャリアをアグリゲートしたときにアグリゲートした1つ1つの束についてグローバルセルIDを付与し、各キャリアに対して「セルID」ではなく「センターID」を付与して、各キャリアをユニークに識別するようにしている。なお、本第5の実施の形態では、グローバルセルIDのことを例えば「セルID」と称する場合がある。また、第2の実施の形態で説明した「セルID」を「フィジカルセルID」と称する場合もある。
例えば、図22の例では、基地局100−1のCAセル#1は「セルID」(=グローバルセルID)として「#11」、当該セルID内におけるキャリア#3は「センターID」として「#3」が付与されている。また、基地局100−2のCAセル#1は「セルID」として「#21」、当該セルID内におけるキャリア#3は「センターID」として「#3」が付与されている。「グローバルセルID」が「#11」で「センターID」が「#3」のキャリアと、「グローバルセルID」が「#21」で「センターID」が「#3」のキャリアは、異なるキャリアとして識別することができる。このように、例えば、各キャリアは「セルID」(=グローバルセルID)と「センターID」によりユニークに識別することができる。
図21に戻り、「セルID」の領域には、付与されたグローバルセルIDの個数分の「セルID」が基地局100間で交換されることができる。例えば、図22の例では、基地局100−1は、「セルID=#2」について、「センターID」から「PDCCH優先度」までの情報を送信することができ、「セルID=#3」について、「センターID」から「PDCCH優先度」までの情報を送信することができる。
「センターID」の領域には、各キャリアのIDが挿入されることができる。例えば、図22に示すように、各基地局100−1,100−2においてキャリア#3に対して「#3」、キャリア#4に対して「#4」などの「センターID」が付与され、このようなセンターIDが本メッセージの「センターID」の領域に挿入されて送信される。
「中心周波数」の領域は、例えば、各キャリアの中心周波数が挿入されることができる。例えば、基地局100は、「セルID」と「中心周波数」とにより確実に各キャリアを識別することも可能である。
「帯域幅」の領域には、例えば、各キャリアの帯域幅が挿入されることができる。ただし、「帯域幅」の領域は、本メッセージに挿入されてもよいし、挿入されなくてもよいオプション(「Presence」において「O」(Option))の領域とすることができる。なお、それ以外の領域は、例えば、本メッセージにおいて必須(「M」(Mandatory))の領域することができる。
「PDCCH優先度」は、例えば、PDCCH優先キャリアに対する優先度が挿入されることができる。「センターID」から「PDCCH優先度」までは、例えば、キャリアごとに各情報が挿入されることができる。例えば、図22の例では、基地局100−1の「セルID=#11」において、キャリア#3について、「センターID」から「PDCCH優先度」の各情報が挿入されることができ、キャリア#4について、「センターID」から「PDCCH優先度」の各情報が挿入されることができる。例えば、基地局100−1は、キャリア#4がPDCCH優先キャリアのとき、キャリア#4における「PDCCH優先度」が、他のキャリアにおける「PDCCH優先度」よりも高い優先度の値とすることができる。例えば、基地局100−1は、キャリア#3,#5の「PDCCH優先度」を「0」、キャリア#4の「PDCCH優先度」を「1」することができる。或いは、キャリア#3の「PDCCH優先度」を「1」、キャリア#4の「PDCCH優先度」を「3」、キャリア#2の「PDCCH優先度」を「2」とすることで、キャリア#4がPDCCH優先キャリアとすることもできる。このような通知を受けた他の基地局100は、キャリア#4が基地局100においてPDCCH優先キャリアとして利用さていることを認識でき、制御信号の送信について干渉を検出したときは、例えば、最も「PDCCH優先度」の低いキャリア#3に変更することもできる。或いは、他の基地局100は、最も低い「PDCCH優先度」のキャリア#3ではなく、2番目に低いキャリア#5などに変更するようにすることもできる。基地局100は、PDCCH優先キャリアを変更するときは、「PDCCH優先度」に応じて、変更することが可能となる。
このように、基地局100は、例えば、本メッセージを他の基地局に送信することにより自局で使用するPDCCH優先キャリアの番号を通知することもできる。また、基地局100は、例えば、本メッセージのうち、「グローバルセルID」と「センターID」(又は「中心周波数」)により、自局でアグリゲートしたキャリアの番号を他の基地局に通知することもできる。
なお、「セルID」(=グローバルセルID)と「センターID」、「中心周波数」、「帯域幅」は、例えば、基地局100の設置時において割り当てられるものとすることができる。或いは、例えば、基地局100設置後、上位装置からこれらの情報が通知されるものとすることができる。基地局100は、割り当て又は通知を受けた「セルID」から「帯域幅」の各情報について、テーブル106(又はテーブル108,112)に保持することができる。
次に、本メッセージの送信例について説明する。図23及び図24は、基地局100−2から基地局100−4に本メッセージが送信される場合の例を表わすシーケンス図である。図23は基地局100−2,100−4間において互いの機能を確認し合わない場合の例であり、図24は互いに機能を確認し合う場合の例である。
すなわち、図23及び図24ともに、基地局100−2は「X2 setup Request」を基地局100−4に送信し(S70)、基地局100−4は「X2 setup Response」を基地局100−2に返信する(S71)。これにより、例えば、2つの基地局100−2,100−4間においてX2セットアップ手順が開始される。
図23の例では、その後、基地局100−2においてPDCCH優先キャリアを変更したときに(S72)、本メッセージを送信することができる(S73)。例えば、第2の実施の形態と同様に、PDCCH選択部113(例えば図4)が優先PDCCH管理テーブル106における変更やエントリの追加などを検出したとき、隣接セル情報収集部111に対して、本メッセージの生成を指示することができる。
このとき、PDCCH選択部113は、例えば、優先PDCCH管理テーブル106から自局の「キャリアID」、「セルID」(=フィジカルセルID)、「PDCCH優先キャリア」(例えば図6)を読み出すことができる。そして、PDCCH選択部113は、テーブル106(或いは他のテーブル108,112)にアクセスし、優先PDCCH管理テーブル106から読み出した「キャリアID」などに対応する「セルID」(=グローバルセルID)、「センターID」、「中心周波数」、「帯域幅」を読み出す。また、PDCCH選択部113は、「PDCCH優先キャリア」から対応する「PDCCH優先度」を算出することもできる。例えば、自局のPDCCH優先キャリアのキャリア番号となる「センターID」は最も優先度が高いものを割り当てることができる。そして、PDCCH選択部113は、「セルID」から「PDCCH優先度」の情報を隣接セル情報収集部111に出力することができ、これを受けて隣接セル情報収集部111は、図21に示すメッセージを生成することができる。
図23の例では、本メッセージは「Load Information」として送信される。この場合でも、例えば、図21に示すメッセージで送信されることができる。この場合、基地局100−4では、本メッセージをサポートしていない可能性がある。しかし、その場合でも、基地局100−4は本メッセージのうち「PDCCH優先度」が無視される場合があるものの、それ以外の情報については「Load Information」として受信することが可能となる。したがって、基地局100−4は、例えば基地局100−2において使用されるキャリアの番号を認識することが可能となる。
一方、図24の例では、基地局100−2,100−4は互いに機能の確認を行い(S80〜S83)、これにより、例えばX2インタフェースによる本メッセージの送受信ができることを確認し合うこともできる。この例でも、基地局100−2は、PDCCH優先キャリアを変更したとき、或いは優先PDCCH管理テーブル106におけるエントリの追加などがあるとき、本メッセージを送信することができる(S84)。
例えば、基地局100−4の隣接セル情報収集部111は、イーサネット(登録商標)用信号送受信部110を介してPDCCH優先キャリアを含む本メッセージを受信すると、本メッセージに含まれる「セルID」から「PDCCH優先度」までの情報を抽出することができる。そして、隣接セル情報収集部111は、「PDCCH優先度」に基づいて、基地局100−2のPDCCH優先キャリアの番号を抽出し、当該番号をPDCCH選択部113に通知することができる。PDCCH選択部113は、基地局100−2のPDCCH優先キャリアの番号を受け取ると、優先PDCCH管理テーブル106にその情報を記憶することができる。或いは、隣接セル情報収集部111は、例えば、受信したメッセージから抽出した「セルID」などすべての情報をPDCCH選択部113に通知し、PDCCH選択部113はそのうち「PDCCH優先度」に基づいて、基地局100−2のPDCCH優先キャリアの番号を抽出することもできる。
図24の例では、メッセージの通知を受けた基地局100−4は、基地局100−2において変更後のPDCCH優先キャリアの番号を認識することができる。また、基地局100−4は、メッセージを利用して基地局100−2において利用されるキャリアの番号を認識することもできる。
なお、第4及び第5の実施の形態で説明した処理や動作などは、例えば、第3の実施の形態においても実施することができる。例えば、図17(A)に示す基地局100のCPU150とDSP152は、スケジューラ104、干渉検出部109、隣接セル情報収集部111、及びPDCCH選択部113に対応し、メモリ151には優先PDCCH管理テーブル106に対応している。そのため、第4及び第5の実施の形態で説明した、干渉検出部109、隣接セル情報収集部111、及びPDCCH選択部113における処理や動作は、CPU150とDSP152において行うことができる。
10:無線通信システム
100,100−1〜100−4:無線基地局装置(基地局)
101:無線信号送受信部 102:RS信号生成部
104:スケジューラ
105:Measurement Report受信部
106:優先PDCCH管理テーブル(兼用優先PDCCH管理テーブル)
107:PDCCH送信部 108:端末管理テーブル
109:干渉検出部 110:イーサネット(登録商標)用信号送受信部
111:隣接セル情報収集部 112:隣接情報テーブル
113:PDCCH選択部
200,200−1〜200−3:端末装置
202:RSRP測定部
203:Measurement Report送信部
204:SR処理部

Claims (8)

  1. 第1の無線周波数帯域と第2の無線周波数帯域とを用いて端末装置との間で無線通信を行う無線基地局装置において、
    前記端末装置に送信した制御信号について干渉を検出したとき、前記制御信号を送信する無線周波数帯域を前記第1の無線周波数帯域から前記第2の無線周波数帯域に変更する変更部と、
    変更後の前記第2の無線周波数帯域を用いて前記制御信号を送信する送信部とを備え、
    前記変更部は、前記干渉を検出した前記端末装置が前記無線基地局装置の電波到達可能範囲の境界から閾値距離以内に位置するときに前記第2の無線周波数帯域へ変更し、前記端末装置が前記境界から前記閾値距離以外の位置であって前記電波到達可能範囲内に位置するとき前記制御信号を送信する前記無線周波数帯域を前記第1の無線周波数帯域とすることを特徴とする無線基地局装置。
  2. 第1の無線周波数帯域と第2の無線周波数帯域とを用いて端末装置との間で無線通信を行う無線基地局装置において、
    前記端末装置に送信した制御信号について干渉を検出したとき、前記制御信号を送信する無線周波数帯域を前記第1の無線周波数帯域から前記第2の無線周波数帯域に変更する変更部と、
    変更後の前記第2の無線周波数帯域を用いて前記制御信号を送信する送信部とを備え、
    前記無線基地局装置は、前記第1及び第2の無線周波数帯域を含む複数の無線周波数帯域を用いて無線通信を行い、
    前記変更部は、前記制御信号を送信する前記無線周波数帯域を前記第2の周波数帯域へ変更するとき、配下の全ての前記端末装置に対して前記第2の周波数帯域へ変更し、更に前記第2の周波数帯域を用いて前記端末装置に送信した前記制御信号に対して干渉を検出したとき、当該端末装置に対して、前記制御信号を送信する前記無線周波数帯域を前記第2の周波数帯域から第3の無線周波数帯域へ変更することを特徴とする無線基地局装置。
  3. 更に、前記他の無線基地局装置において前記制御信号の送信に用いられる前記無線周波数帯域を前記他の無線基地局装置から収集する収集部を備え、
    前記変更部は、前記収集部により収集した無線周波数帯域に基づいて、前記制御信号を送信する無線周波数帯域を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線基地局装置。
  4. 前記変更部は、前記端末装置から送信されたスケジューリング要求に対応する前記制御信号を送信後、閾値期間内において前記制御信号に対応する無線信号を受信しなかったとき、前記干渉の発生を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線基地局装置。
  5. 第1の無線周波数帯域と第2の無線周波数帯域とを用いて端末装置との間で無線通信を行う無線基地局装置における無線通信方法であって、
    前記端末装置に送信した制御信号について干渉を検出したとき、前記制御信号を送信する無線周波数帯域を変更部により前記第1の無線周波数帯域から前記第2の無線周波数帯域に変更し、
    変更後の前記第2の無線周波数帯域を用いて前記制御信号を送信部により送信し、
    前記変更部により、前記干渉を検出した前記端末装置が前記無線基地局装置の電波到達可能範囲の境界から閾値距離以内に位置するときに前記第2の無線周波数帯域へ変更し、前記端末装置が前記境界から前記閾値距離以外の位置であって前記電波到達可能範囲内に位置するとき前記制御信号を送信する前記無線周波数帯域を前記第1の無線周波数帯域とすることを特徴することを特徴とする無線通信方法。
  6. 第1の無線周波数帯域と第2の無線周波数帯域とを用いて端末装置との間で無線通信を行う無線基地局装置における無線通信方法であって、
    前記端末装置に送信した制御信号について干渉を検出したとき、前記制御信号を送信する無線周波数帯域を変更部により前記第1の無線周波数帯域から前記第2の無線周波数帯域に変更し、
    変更後の前記第2の無線周波数帯域を用いて前記制御信号を送信部により送信し、
    前記無線基地局装置において、前記第1及び第2の無線周波数帯域を含む複数の無線周波数帯域を用いて無線通信を行い、
    前記変更部により、前記制御信号を送信する前記無線周波数帯域を前記第2の周波数帯域へ変更するとき、配下の全ての前記端末装置に対して前記第2の周波数帯域へ変更し、更に前記第2の周波数帯域を用いて前記端末装置に送信した前記制御信号に対して干渉を検出したとき、当該端末装置に対して、前記制御信号を送信する前記無線周波数帯域を前記第2の周波数帯域から第3の無線周波数帯域へ変更することを特徴することを特徴とする無線通信方法。
  7. 無線基地局装置と
    端末装置とを備え、
    第1の無線周波数帯域と第2の無線周波数帯域とを用いて前記無線基地局装置と前記端末装置との間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記無線基地局装置は、
    前記端末装置に送信した制御信号について干渉を検出したとき、前記制御信号を送信する無線周波数帯域を前記第1の無線周波数帯域から前記第2の無線周波数帯域に変更する変更部と、
    変更後の前記第2の無線周波数帯域を用いて前記制御信号を送信する送信部とを備え、
    前記端末装置は前記第2の無線周波数帯域を用いて前記制御信号を受信する受信部を備え
    前記変更部は、前記干渉を検出した前記端末装置が前記無線基地局装置の電波到達可能範囲の境界から閾値距離以内に位置するときに前記第2の無線周波数帯域へ変更し、前記端末装置が前記境界から前記閾値距離以外の位置であって前記電波到達可能範囲内に位置するとき前記制御信号を送信する前記無線周波数帯域を前記第1の無線周波数帯域とすることを特徴とする無線通信システム。
  8. 無線基地局装置と
    端末装置とを備え、
    第1の無線周波数帯域と第2の無線周波数帯域とを用いて前記無線基地局装置と前記端末装置との間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記無線基地局装置は、
    前記端末装置に送信した制御信号について干渉を検出したとき、前記制御信号を送信する無線周波数帯域を前記第1の無線周波数帯域から前記第2の無線周波数帯域に変更する変更部と、
    変更後の前記第2の無線周波数帯域を用いて前記制御信号を送信する送信部とを備え、
    前記端末装置は前記第2の無線周波数帯域を用いて前記制御信号を受信する受信部を備え
    前記無線基地局装置は、前記第1及び第2の無線周波数帯域を含む複数の無線周波数帯域を用いて無線通信を行い、
    前記変更部は、前記制御信号を送信する前記無線周波数帯域を前記第2の周波数帯域へ変更するとき、配下の全ての前記端末装置に対して前記第2の周波数帯域へ変更し、更に前記第2の周波数帯域を用いて前記端末装置に送信した前記制御信号に対して干渉を検出したとき、当該端末装置に対して、前記制御信号を送信する前記無線周波数帯域を前記第2の周波数帯域から第3の無線周波数帯域へ変更することを特徴とする無線通信システム。
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