JP5719619B2 - 取付具及び被取付体の取付構造 - Google Patents

取付具及び被取付体の取付構造 Download PDF

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本発明は、被取付体を取り付ける取付具及びそれを使用した被取付体の取付構造に関するものである。
従来、建物の軒天井に換気部材を設ける場合、例えば特許文献1に記載されたように、換気部材を野縁等の天井下地材にネジ止めしたり、換気部材を軒天井材に直接ネジ止めすることが行われている。一方、特許文献2には、被取付体と取付面に設けた貫通孔に一方向から緊締具を差し込んで取付ネジを締結すると、弾性爪が変形して蛸足状に拡がり被取付体を取付面に取り付けることが可能な取付用緊締具が提案されている。
特開2005−256444号公報 特公昭48−024975号公報
しかしながら、特許文献1のように、換気部材を野縁等の天井下地材にネジ止めする場合には野縁等の天井下地材が必須となる。施工省力化のために軒の出寸法が短い場合には軒の出方向の野縁等の天井下地材を省略する場合があるが、その場合、換気部材を取り付けることができない。また、予め換気部材に取付穴を設けている場合には野縁等の天井下地材と取付穴との位置合わせが必要となり、施工精度が要求される。
一般に軒天井材は不燃性を有する繊維強化セメント板等が使用される。この繊維強化セメント板は合板と比較するともろく、ネジが効き難く、また材料の切り口付近にネジ孔を開けたりネジ止めしたりすると欠け易い。このため軒天井材をくり抜いてその開口部周辺に換気部材をネジ止めすることによると、換気部材を安定して固定することが困難となる。
また、特許文献2のように個々に短い弾性爪では、挿通孔が丸孔であれば適用できるが、スリット状の長い隙間には適用できないといった問題があった。また、短い弾性爪では大きな弾性力が得られないため、比較的重量のある被取付体を固定するためには多数の緊締具が必要となり、施工工数が増大するといった問題がある。また、経年変化により弾性爪が曲がったままになった場合には、取付ネジは外せても弾性爪を有するつつ片は取付面の反対側に残存したままとなり、繰り返しの着脱操作が困難になる場合もあった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、下地の施工に制約されず、また設置部材にネジ止めすることなく、被取付体を設置部材に取り付けることが出来る取付具及びそれを用いた被取付体の取付構造を提供せんとするものである。
前記目的を達成するための本発明に係る取付具は、設置部材を貫通する隙間を利用して被取付体を取り付ける取付具であって、前記被取付体に設けられた第一の貫通穴に挿通されるボルト部材と、変形可能な短冊状で構成され、その一端部と中央部とに前記ボルト部材が挿通される第二の貫通穴が設けられ、他端部に前記ボルト部材に螺合可能なネジ孔が設けられた帯体と、を有し、前記第一、第二の貫通穴に前記ボルト部材が挿通され、前記ネジ孔に前記ボルト部材が螺合締結されて前記帯体が変形し、前記被取付体とは反対側の前記設置部材上に前記帯体の外周の一部が当接することを特徴とする。
また、本発明に係る被取付体の取付構造は、被取付体が取り付けられる設置部材に所定の幅を有して該設置部材を貫通する隙間が設けられ、前記被取付体は、前記設置部材に設けられた前記隙間の幅よりも大きな幅を有して延長され、前記設置部材の一面側に当接して係止し得る掛かり部を有し、前記被取付体に設けられた第一の貫通穴に挿通されるボルト部材と、変形可能な短冊状で構成され、その一端部と中央部とに前記ボルト部材が挿通される第二の貫通穴が設けられ、他端部に前記ボルト部材に螺合可能なネジ孔が設けられた帯体と、を有し、前記被取付体の前記掛かり部を前記設置部材の一面側に配置すると共に、前記帯体を前記設置部材の他面側に配置した状態で、前記第一、第二の貫通穴に前記ボルト部材が挿通され、前記ネジ孔に前記ボルト部材が螺合締結されて前記帯体が変形して前記設置部材に設けられた前記隙間の幅方向に拡張され、前記被取付体の前記掛かり部が前記設置部材の一面側に当接すると共に、前記帯体が前記設置部材の他面側に当接して前記設置部材を両面側から挟み込んで前記被取付体が前記設置部材に固定されることを特徴とする。
本発明に係る取付具の構成によれば、被取付体の掛かり部を設置部材の一面側に配置すると共に、該被取付体の一部を設置部材に設けられた隙間に挿入し、帯体を設置部材の他面側に配置した状態で、ボルト部材を被取付体に設けられた第一の貫通穴と、帯体の第二の貫通穴とに挿通すると共に、帯体に設けたネジ孔に螺合締結することにより該帯体が変形して設置部材に設けられた隙間の幅方向に拡張され、被取付体の掛かり部が設置部材の一面側に当接すると共に、帯体が設置部材の他面側に当接して該設置部材を両面側から挟み込んで被取付体を設置部材に固定することが出来る。
このような構成により、被取付体を設置部材に直接取り付けることが出来、取付用の下地材等が不要である。また、取付用の下地材や設置部材側に設けた取付穴と、被取付体側に設けた取付穴や取付ネジとの位置合わせが不要であるので、高度な施工精度が求められず、施工性が良い。また、設置部材に被取付体を取り付けるネジ孔を開ける必要が無いので設置部材が欠けることも無い。
体は変形させて設置部材に設けられた隙間を挿通させることが出来、隙間を通過した後は復元出来るものであれば、一方向側からのみの施工が可能であるため作業者が入れない個所や手が入らない狭い場所での施工が容易である。
取付体が換気部材で構成され、設置部材が軒天井材で構成される場合に好適に適用でき、軒天井等の天井裏に通ずる換気通路内に収納して使用される換気部材を軒天井材に体裁良くかつ簡単に設置することが出来る。施工省力化のために軒の出寸法が短い場合には軒の出方向の野縁等の天井下地材を省略する場合があるが、その場合であっても野縁等の天井下地材の施工に制約されず、軒天井材が比較的欠け易い不燃性を有する繊維強化セメント板等の場合であっても容易に且つ安定して換気部材を取り付けることが出来る。
取付体の取付構造の比較例1において、被取付体に設けられた貫通穴と、環状の帯体に設けられた貫通穴とにボルト部材が挿通され、該ボルト部材の先端ネジ部をネジ孔に螺合して環状の帯体を被取付体に取り付けた状態で該環状の帯体を設置部材の隙間に挿入する様子を示す分解斜視図である。 取付体の取付構造の比較例1において、(a)は環状の帯体を被取付体に取り付けた状態で該環状の帯体を設置部材の隙間に挿入する様子を示す断面説明図、(b)は設置部材の隙間に挿入された環状の帯体が変形する様子を示す断面説明図、(c)は環状の帯体が変形して設置部材の隙間を通過した後、復元した様子を示す断面説明図、(d)は被取付体の凸部に当接する側と反対側の外周の一部に設けられたネジ孔に該ボルト部材を螺合締結することにより帯体が変形して設置部材に設けられた隙間の幅方向に拡張され、被取付体の掛かり部が設置部材の一面側に当接すると共に、該帯体が設置部材の他面側に当接して該設置部材を両面側から挟み込んで該被取付体を設置部材に固定する様子を示す断面説明図である。 取付体の取付構造の比較例1を適用した具体例として、(a),(b)は被取付体が換気部材で構成され、設置部材が軒天井材で構成される場合に軒天井等の天井裏に通ずる換気通路内に収納して使用される換気部材を軒天井材に設置する様子を示す断面説明図である。 取付体の取付構造の比較例2において、被取付体に設けられた貫通穴と、スペーサ部材に設けられた貫通穴と、環状の帯体に設けられた貫通穴とにボルト部材が挿通され、該ボルト部材の先端ネジ部をネジ孔に螺合して環状の帯体を被取付体に取り付けた状態で該環状の帯体を設置部材の隙間に挿入する様子を示す分解斜視図である。 取付体の取付構造の比較例2において、(a)は環状の帯体をスペーサ部材を介在させて被取付体に取り付けた状態で該環状の帯体及びスペーサ部材を設置部材の隙間に挿入する様子を示す断面説明図、(b)は設置部材の隙間に挿入された環状の帯体が変形する様子を示す断面説明図、(c)は環状の帯体が変形して設置部材の隙間を通過した後、復元した様子を示す断面説明図、(d)はスペーサ部材に当接する側と反対側の外周の一部に設けられたネジ孔に該ボルト部材を螺合締結することにより帯体が変形して設置部材に設けられた隙間の幅方向に拡張され、被取付体の掛かり部が設置部材の一面側に当接すると共に、該帯体が設置部材の他面側に当接して該設置部材を両面側から挟み込んで該被取付体を設置部材に固定する様子を示す断面説明図である。 帯体が変形可能な短冊状で構成された場合の実施形態の一例を示す図であり、(a)は短冊状の帯体を示す斜視説明図、(b)は短冊状の帯体を変形させた様子を示す斜視説明図、(c)は短冊状の帯体を変形させて環状とした様子を示す断面説明図、(d)は環状の帯体が変形して設置部材の隙間を通過した後、復元した様子を示す断面説明図である。
図により本発明に係る取付具及びこれを用いた被取付体の取付構造の一例として、被取付体が換気部材で構成され、設置部材が軒天井材で構成される場合に軒天井等の天井裏に通ずる換気通路内に収納して使用される換気部材からなる被取付体を軒天井材からなる設置部材に設置する場合の一実施形態を具体的に説明する。
[比較例1]
先ず、図1〜図3を用いて取付具及びこれを用いた被取付体の取付構造の比較例1について説明する。図1〜図3において、被取付体1の取付構造は、該被取付体1が取り付けられる設置部材2に所定の幅W1と、所定の長さLとを有して該設置部材2を貫通する開口部からなる隙間3が設けられる。被取付体1は、設置部材2に設けられた隙間3に挿入し得る凸部1aと、該凸部1aに接続されると共に該凸部1aよりも外側に隙間3の幅W1よりも大きな幅W2を有して延長され、該設置部材2の一面側(図2の設置部材2の下面側)に当接して係止し得る掛かり部1bとを有する。被取付体1の凸部1aは、設置部材2の厚さに対応する高さを有し、隙間3の開口形状よりも小さな外形を有して構成される。被取付体1の凸部1aに設けられた貫通穴1a1にはワッシャ6を介してボルト部材4が下方向から挿通される。
変形可能で且つ弾性的に復元可能な環状の帯体5は、その対面する部位に貫通穴5a,5bが設けられている。帯体5の貫通穴5a,5bにボルト部材4が挿通され、貫通穴5aが設けられた側の外周の一部が被取付体1の凸部1aに当接する。被取付体1の凸部1aに当接する側と反対側の貫通穴5bが設けられた側の外周の一部にホルダ部5cが設けられ、該ホルダ部5c内に挿入された方形状の固定板5dにボルト部材4に螺合可能なネジ孔5d1が設けられている。
変形可能な帯体5の一例としては、ゴム材、軟質樹脂材、金属製バネ板材等が適用可能であり、ゴム材や樹脂材は押出成型等により容易に所定の形状が製作できる。ホルダ部5cは帯体5の外周の一部に断面L字形状で互いに向かい合った一対の爪部を有して構成されており、該爪部内に方形状の固定板5dを挿入して係止される。ネジ孔5d1は固定板5dにタッピング加工を施して形成される。尚、帯体5が金属製バネ板材等で構成された場合には、貫通穴5bを省略して帯体5の外周の一部に直接、ボルト部材4が螺合し得るネジ孔を設けることでも良い。帯体5は弾性変形し、弾性復元するものであっても良い。
被取付体1を設置部材2に取り付ける方法としては、先ず、被取付体1の取付穴である貫通穴1a1と、帯体5のホルダ部5cと反対側の貫通穴5aとを位置合わせした状態で両面テープ等により帯体5を被取付体1に仮固定し、帯体5が回転しないように支持する。そして、被取付体1の掛かり部1b側から凸部1aの固定片1a2に設けられた貫通穴1a1にボルト部材4を挿入し、更に帯体5の貫通穴5a,5bにボルト部材4を挿入し、該ボルト部材4の先端ネジ部を固定板5dのネジ孔5d1に螺合して係止する。このとき、帯体5は、それ自体の弾性力により図1及び図2(a)に示すように、長円形状に保持される。
そして、図1及び図2(a)に示すように、被取付体1の掛かり部1bを設置部材2の一面側(図2の設置部材2の下面側)に配置すると共に、図2(b)に示すように、帯体5を設置部材2に設けられた隙間3に挿入すると、該帯体5が変形しつつ該隙間3内に挿入される。更に図2(c)に示すように、該被取付体1の凸部1aを該設置部材2に設けられた隙間3に挿入し、該帯体5を設置部材2の他面側(図2の設置部材2の上面側)に配置した状態で、ボルト部材4をネジ孔5d1に螺合締結することにより、図2(d)に示すように、帯体5が変形して帯体5の貫通穴5a,5bがそれぞれ設けられた対向する部位が接近し、帯体5は設置部材2に設けられた隙間3の幅方向(図2(d)の左右方向)に拡張され、被取付体1の掛かり部1bが設置部材2の一面側(図2の設置部材2の下面側)に当接すると共に、帯体5が設置部材2の他面側(図2の設置部材2の上面側)に当接して該設置部材2を両面側から挟み込んで被取付体1が設置部材2に固定される。
尚、図2(a)に示すように、被取付体1と帯体5とをボルト部材4により一体的に取り付けて、設置部材2の隙間3に一方向側から挿入する代わりに、設置部材2の一面側(図2の設置部材2の下面側)に被取付体1を配置し、設置部材2の他面側(図2の設置部材2の上面側)に帯体5を配置した状態で、両者を後からボルト部材4により連結することも可能であり、その場合には、図2(c)に示すように、被取付体1の掛かり部1bを設置部材2の一面側(図2の設置部材2の下面側)に配置すると共に該被取付体1の凸部1aを設置部材2に設けられた隙間3に挿入し、環状の帯体5を設置部材2の他面側(図2の設置部材2の上面側)に配置した状態で、ボルト部材4をワッシャ6を介して被取付体1の凸部1aに設けられた貫通穴1a1に挿通し、更に帯体5の対面する部位に設けられた貫通穴5a,5bとに挿通し、被取付体1の凸部1aに当接する側と反対側の外周の一部にホルダ部5cを介して設けられた固定板5dに形成されたネジ孔5d1に該ボルト部材4を螺合締結することにより図2(d)に示すように、帯体5が変形して設置部材2に設けられた隙間3の幅方向(図2(d)の左右方向)に拡張され、被取付体1の掛かり部1bが設置部材2の一面側(図2の設置部材2の下面側)に当接すると共に、該帯体5が設置部材2の他面側(図2の設置部材2の上面側)に当接して該設置部材2を両面側から挟み込んで該被取付体1を設置部材2に固定することも出来る。
このような構成により、被取付体1を設置部材2に直接取り付けることが出来、取付用の下地材等が不要である。また、被取付体1を取付用の下地材や設置部材2側に設けたネジ孔にアンカーを設けて取り付ける方法のように、取付用の下地材や設置部材2側に設けたネジ孔と、被取付体1側に設けた取付穴や取付ネジとの位置合わせが不要であるので、高度な施工精度が求められず、施工性が良い。また、設置部材2に被取付体1を取り付けるためのネジ孔を開ける必要が無いので不燃性を有する繊維強化セメント板等で構成される設置部材2が欠けることも無い。
比較例では、図2(b)に示すように、環状の帯体5は、変形して設置部材2に設けられた隙間3を挿通することが出来る。環状の帯体5が隙間3を通過した後は、図2(c)に示すように、環状の帯体5が復元する。これにより、一方向側からのみの施工が可能であるため作業者が入れない個所や手が入らない狭い場所での施工が容易である。
図3は、被取付体1が換気部材からなり、設置部材2が軒天井材からなる場合の一例である。被取付体1となる換気部材は、凸部1aの固定片1a2、この固定片1a2の左右両端に連設垂下した側板1a3、該側板1a3の下端外方に夫々連設した掛かり部1bによって、断面がほぼハット形状に構成されている。該掛かり部1bの先端縁にはカール部1b1が設けられている。
前記両側の側板1a3は、そのほぼ中央部1a4において外側に突出するV字形状に彎曲されて、該側板1a3を第1傾斜面1a3aと第2傾斜面1a3bとに分けている。そしてこの第1傾斜面1a3aには、複数の換気用スリット穴1cが換気部材からなる被取付体1の長手方向に並列して設けられている。前記固定片1a2の所定位置にはボルト部材4が挿通される貫通穴1a1が設けられている。
前記両側の側板1a3とこれに連設された掛かり部1bとの連設部には、折り曲げによって、所定の高さを有する起立部1b2が換気部材からなる被取付体1の内方に起立突設されている。この起立部1b2の頭部は夫々側板1a3の方向に傾斜されている。
図3(a)に示すように、換気部材からなる被取付体1の凸部1aに環状の帯体5をボルト部材4により取り付けた状態で軒天井7の軒天井材からなる設置部材2に設けられた屋根裏に通ずる換気通路となる隙間3内に帯体5を変形させながら挿入した後、ボルト部材4をネジ孔5d1に螺合締結することにより、図3(b)に示すように、帯体5が変形して軒天井材からなる設置部材2に設けられた隙間3の幅方向(図3(b)の左右方向)に拡張され、換気部材からなる被取付体1の掛かり部1bが軒天井材からなる設置部材2の一面側(図3(b)の設置部材2の下面側)に当接すると共に、帯体5が軒天井材からなる設置部材2の他面側(図3(b)の設置部材2の上面側)に当接して該軒天井材からなる設置部材2を両面側から挟み込んで換気部材からなる被取付体1が軒天井材からなる設置部材2に固定される。図中8は鼻隠し材、9は鼻隠し下地材、10は外壁材、11は天井下地材である。
このように、被取付体1が換気部材で、設置部材2が軒天井材で構成される場合に好適に適用でき、軒天井7等の天井裏に通ずる換気通路内に収納して使用される換気部材を軒天井材に体裁良くかつ簡単に設置することが出来る。施工省力化のために軒の出寸法が短い場合には軒の出方向の野縁等の天井下地材11を省略する場合があるが、その場合であっても野縁等の天井下地材11の施工に制約されずに換気部材からなる被取付体1を取り付けることができ、軒天井材からなる設置部材2に直接ネジ止めすることなく換気部材からなる被取付体1を取り付けることができるので、軒天井材が比較的欠け易い不燃性を有する繊維強化セメント板等の場合であっても容易に且つ安定して換気部材からなる被取付体1を軒天井材からなる設置部材2に取り付けることが出来る。また、軒天井材となる設置部材2にくり抜いた比較的大きな隙間3に単純な構成で容易に換気部材となる被取付体1を取り付けることが出来る。
、取付具及びこれを用いた被取付体の取付構造は、被取付体1が換気部材で、設置部材2が軒天井材で構成される場合に限定されるものではなく、種々の被取付体1を隙間3を設けた設置部材2に環状の帯体5とボルト部材4とを使用して取り付ける場合に広く適用可能である。
[比較例2]
次に、図4及び図5を用いて取付具及びこれを用いた被取付体の取付構造の比較例2について説明する。尚、前記比較例1と同様に構成したものは、同一の符号を付して説明を省略する。図4及び図5において、本比較例では、被取付体1が設置部材2に設けられた隙間3の幅W1よりも大きな幅W2を有する平板状で構成され、その短手方向(図5の左右方向)の両端部が設置部材2の一面側(図5の設置部材2の下面側)に当接して係止し得る掛かり部1bを構成する。被取付体1には複数の換気用スリット穴1cが長手方向(図5の紙面手前から奥方向)に並設されており、該換気用スリット穴1cがボルト部材4を挿通する貫通穴として構成される。
平板状の被取付体1と帯体5との間には、設置部材2の厚さに対応する厚さを有し、隙間3の開口形状よりも小さな外形を有するスペーサ部材12が介在される。スペーサ部材12は設置部材2に設けられた隙間3に挿入される。被取付体1に設けられた換気用スリット穴1cからなる貫通穴にはワッシャ6を介してボルト部材4が挿通され、スペーサ部材12に設けられた貫通穴12aに該ボルト部材4が挿通されて該スペーサ部材12が被取付体1に当接され、更に前記比較例1と同様に構成される帯体5の貫通穴5a,5bに該ボルト部材4が挿入されて被取付体1上に載置されたスペーサ部材12に帯体5の外周の一部が当接され、スペーサ部材12に当接する側と反対側の外周の一部に設けられたホルダ部5cに収容された固定板5dに設けられたネジ孔5d1にボルト部材4の先端ネジ部を螺合して図4及び図5(a)に示すように、帯体5は長円形状に保持される。
そして、前記比較例1と同様に、先ず、被取付体1の取付穴である貫通穴からなる換気用スリット穴1cと、スペーサ部材12の貫通穴12aと、帯体5のホルダ部5cと反対側の貫通穴5aとを位置合わせした状態でそれぞれ両面テープ等により帯体5及びスペーサ部材12を被取付体1に仮固定し、帯体5が回転しないように支持する。そして、被取付体1の掛かり部1b側から換気用スリット穴1c及びスペーサ部材12の貫通穴12aにボルト部材4を挿入し、更に帯体5の貫通穴5a,5bにボルト部材4を挿入し、該ボルト部材4の先端ネジ部を固定板5dのネジ孔5d1に螺合して係止する。このとき、帯体5は、図4及び図5(a)に示すように、長円形状に保持される。
そして、図4及び図5(a)に示すように、被取付体1の掛かり部1bを設置部材2の一面側(図5の設置部材2の下面側)に配置すると共に、図5(b)に示すように、帯体5を設置部材2に設けられた隙間3に挿入すると、該帯体5が変形しつつ該隙間3内に挿入される。更に図5(c)に示すように、スペーサ部材12を該設置部材2に設けられた隙間3に挿入し、該帯体5を設置部材2の他面側(図5の設置部材2の上面側)に配置した状態で、ボルト部材4をネジ孔5d1に螺合締結することにより、図5(d)に示すように、帯体5が変形して帯体5の貫通穴5a,5bがそれぞれ設けられた対向する部位が接近し、帯体5は設置部材2に設けられた隙間3の幅方向(図5(d)の左右方向)に拡張され、被取付体1の掛かり部1bが設置部材2の一面側(図5の設置部材2の下面側)に当接すると共に、帯体5が設置部材2の他面側(図5の設置部材2の上面側)に当接して該設置部材2を両面側から挟み込んで被取付体1が設置部材2に固定される。
尚、図5(a)に示すように、被取付体1と、スペーサ部材12と、帯体5とをボルト部材4により一体的に取り付けて、設置部材2の隙間3に一方向側から挿入する代わりに、設置部材2の一面側(図5の設置部材2の下面側)に被取付体1及びスペーサ部材12を配置し、設置部材2の他面側(図5の設置部材2の上面側)に帯体5を配置した状態で、両者を後からボルト部材4により連結することも可能であり、その場合には、図5(c)に示すように、被取付体1の掛かり部1bを設置部材2の一面側(図5の設置部材2の下面側)に配置すると共に、被取付体1上にスペーサ部材12を載置した状態で該スペーサ部材12を設置部材2に設けられた隙間3に挿入し、帯体5を設置部材2の他面側(図5の設置部材2の上面側)に配置した状態で、ボルト部材4を被取付体1に設けられた貫通穴となる換気用スリット穴1cと、スペーサ部材12に設けられた貫通穴12aと、帯体5の対面する部位に設けられた貫通穴5a,5bとに挿通すると共に、固定板5dに設けられたネジ孔5d1にボルト部材4を螺合締結することにより帯体5が変形して設置部材2に設けられた隙間3の幅方向(図5(d)の左右方向)に拡張され、被取付体1の掛かり部1bが設置部材2の一面側(図5(d)の設置部材2の下面側)に当接すると共に、帯体5が設置部材2の他面側(図5(d)の設置部材2の上面側)に当接して設置部材2を両面側から挟み込んで被取付体1を設置部材2に固定することも出来る。他の構成は前記比較例1と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
次に、図6を用いて本発明に係る取付具及びこれを用いた被取付体の取付構造の第実施形態について説明する。尚、前記各比較例と同様に構成したものは、同一の符号を付して説明を省略する。図6に示す帯体5は、変形可能な短冊状で構成され、その一端部と中央部とにボルト部材4が挿通される貫通穴5a,5b1が設けられ、他端部にボルト部材4が挿通される貫通穴5b2が設けられる。貫通穴5b2が設けられる外周の一部にはホルダ部5cが設けられ、該ホルダ部5c内に挿入された方形状の固定板5dにボルト部材4に螺合可能なネジ孔5d1が設けられた場合の一例である。
本実施形態では、図6(b),(c)に示すように、短冊状の帯体5を変形させて環状とすることが出来、図6(d)に示すように、前記比較例1の被取付体1を用いて、ボルト部材4をワッシャ6を介して被取付体1の凸部1aに設けられた貫通穴1a1に挿通し、該短冊状の帯体5の中央部と端部とに設けられた貫通穴5a,5b1,5b2に挿通し、該短冊状の帯体5の端部に設けられたホルダ部5c内に挿入された方形状の固定板5dに形成されたネジ孔5d1に該ボルト部材4を螺合締結することにより、前記比較例1で前述した図2(d)と同様に帯体5が変形して設置部材2に設けられた隙間3の幅方向(図6(d)の左右方向)に拡張され、被取付体1の掛かり部1bが設置部材2の一面側(図6(d)の設置部材2の下面側)に当接すると共に、該帯体5が設置部材2の他面側(図6(d)の設置部材2の上面側)に当接して該設置部材2を両面側から挟み込んで該被取付体1を設置部材2に固定することが出来る。
尚、図6に示した短冊状の帯体5を変形させて環状とし、図4及び図5に示して前述した比較例2の平板状の被取付体1をスペーサ部材12を介在させて図5(d)と同様に帯体5が変形して設置部材2に設けられた隙間3の幅方向(図6(d)の左右方向)に拡張され、被取付体1の掛かり部1bが設置部材2の一面側(図6(d)の設置部材2の下面側)に当接すると共に、該帯体5が設置部材2の他面側(図6(d)の設置部材2の上面側)に当接して該設置部材2を両面側から挟み込んで該被取付体1を設置部材2に固定することも出来る。他の構成は前記各比較例と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
本発明の活用例として、取付具及びそれを用いた被取付体の取付構造に適用できる。
L…長さ
W …幅
W1 …幅
W2 …幅
1 …被取付体
1a …凸部
1a1 …貫通穴
1a2 …固定片
1a3 …側板
1a3a …第1傾斜面
1a3b …第2傾斜面
1a4 …中央部
1b …掛かり部
1b1 …カール部
1b2 …起立部
1c …換気用スリット穴
2 …設置部材
3 …隙間
4 …ボルト部材
5 …帯体
5a,5b,5b1,5b2…貫通穴
5c …ホルダ部
5d …固定板
5d1 …ネジ孔
6 …ワッシャ
7 …軒天井
8…鼻隠し材
9…鼻隠し下地材
10…外壁材
11…天井下地材
12 …スペーサ部材
12a …貫通穴

Claims (2)

  1. 置部材を貫通する隙間を利用して被取付体を取り付ける取付具であって、
    前記被取付体に設けられた第一の貫通穴に挿通されるボルト部材と、
    変形可能な短冊状で構成され、その一端部と中央部とに前記ボルト部材が挿通される第二の貫通穴が設けられ、他端部に前記ボルト部材に螺合可能なネジ孔が設けられた帯体と
    を有し
    前記第一、第二の貫通穴に前記ボルト部材が挿通され、前記ネジ孔に前記ボルト部材が螺合締結されて前記帯体が変形し、前記被取付体とは反対側の前記設置部材上に前記帯体の外周の一部が当接することを特徴とする取付具。
  2. 被取付体が取り付けられる設置部材に所定の幅を有して該設置部材を貫通する隙間が設けられ、
    前記被取付体は、前記設置部材に設けられた前記隙間の幅よりも大きな幅を有して延長され、前記設置部材の一面側に当接して係止し得る掛かり部を有し、
    前記被取付体に設けられた第一の貫通穴に挿通されるボルト部材と、
    変形可能な短冊状で構成され、その一端部と中央部とに前記ボルト部材が挿通される第二の貫通穴が設けられ、他端部に前記ボルト部材に螺合可能なネジ孔が設けられた帯体と、
    を有し、
    前記被取付体の前記掛かり部を前記設置部材の一面側に配置すると共に、前記帯体を前記設置部材の他面側に配置した状態で、前記第一、第二の貫通穴に前記ボルト部材が挿通され、前記ネジ孔に前記ボルト部材が螺合締結されて前記帯体が変形して前記設置部材に設けられた前記隙間の幅方向に拡張され、前記被取付体の前記掛かり部が前記設置部材の一面側に当接すると共に、前記帯体が前記設置部材の他面側に当接して前記設置部材を両面側から挟み込んで前記被取付体が前記設置部材に固定されることを特徴とする被取付体の取付構造。
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