JP5715458B2 - 情報処理システム、調停方法 - Google Patents
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Description
自律的に共有資源にアクセスを行う複数のイニシエータIPと、共有資源である少なくとも1つのターゲットIPと、調停機構と、を備えた情報処理システムであって、
前記複数のイニシエータIPに含まれる第1のイニシエータIPは、前記ターゲットIPに対し、一定処理を行うために必要なデータ転送に応じて複数のアクセスリクエストを順次生成して発行し、
前記調停機構は、前記データ転送の総データ量と、予め設定された転送許容時間と、から第1の転送レートを算出し、
所定の設定タイミング毎に、前記第1のイニシエータIPが転送済みのデータ量と、前記第1のイニシエータIPが前記データ転送を開始してからの経過時間と、から第2の転送レートを算出し、
前記第1の転送レートと、前記第2の転送レートと、の比較結果に基づいて、前記第1のイニシエータIPが発行前の前記アクセスリクエストに対応付ける重みづけを設定し、
前記アクセスリクエストに対応付けられた前記重みづけに基づいて、転送処理の調停を行う、ものである。
自律的に共有資源にアクセスを行う複数のイニシエータIPと、共有資源である少なくとも1つのターゲットIPと、の間のデータ転送を調停する方法であって、
前記複数のイニシエータIPに含まれる第1のイニシエータIPから前記ターゲットIPに対し、一定処理を行うために必要なデータ転送に応じて複数のアクセスリクエストを順次生成して発行し、
前記データ転送の総データ量と、予め設定された転送許容時間と、から第1の転送レートを算出し、
所定の設定タイミング毎に、前記第1のイニシエータIPが転送済みのデータ量と、前記第1のイニシエータIPが前記データ転送を開始してからの経過時間と、から第2の転送レートを算出し、
前記第1の転送レートと、前記第2の転送レートと、の比較結果に基づいて、前記第1のイニシエータIPが発行前の前記アクセスリクエストに対応付ける重みづけを設定し、
前記アクセスリクエストに対応付けられた前記重みづけに基づいて、転送処理の調停を行う、ものである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる情報処理システムの構成を示すブロック図である。情報処理システムは、イニシエータIP1(1−1〜1−3)、算出装置2(2−1〜2−3)、ルータ3(3−1〜3−3)、調停回路4、ターゲットIP5、を備える。イニシエータIP1とターゲットIP5は、ルータ3を介してネットワーク接続されている。なお、以降の説明では、算出装置2及び調停回路4を調停機構とも呼称する。
1920×1080×(8+8+8)=49766400ビット=6220800バイト
33.3ms/48600回=646ns
6220800バイト×10/33.3=1866240バイト
6220800バイト×20/33.3=3732480バイト
6220800バイト×30/33.3=5598720バイト
(3732480バイト−1200000バイト)/128バイト=197850回
10ms/197850回=505ns
(3732480バイト−2400000バイト)/128バイト=104100回
10ms/104100回=961ns
(3732480バイト−3000000バイト)/128バイト=57225回
10ms/57225回=1747ns
本実施の形態にかかる情報処理システムは、データ転送開始からの経過時間が大きくなるにつれて、算出した値よりも大きな値を遅延許容値とすることを特徴とする。これにより、データ転送の終了制限時間までにデータ転送をより確実に終了することができる。本実施の形態にかかる情報処理システムについて実施の形態1と異なる点を以下に説明する。
k:(1−経過ミリ秒/100)
この場合、係数kは0.9となる。そのため、遅延許容値計算部25は、遅延許容値を455nsと決定する。
本実施の形態にかかる情報処理システムは、データ転送開始からの経過時間が大きくなるにつれて、遅延許容値の設定タイミングに達するまでの時間間隔を小さくすることを特徴とする。データ転送の終了制限時間に近づくにつれて遅延許容値を頻繁に再設定することができるため、より精度の高い調停が実行できる。本実施の形態にかかる情報処理システムについて実施の形態1と異なる点を以下に説明する。
本実施の形態にかかる情報処理システムは、データの転送状態に応じて、アクセスリクエストに対して即時処理を求めるフラグを設定する。調停処理は、このフラグを参照して行われる。これにより、データの転送が十分に行われていない場合に、データの転送を促進することができる。以下、実施の形態1と異なる構成、動作について説明する。
本実施の形態にかかる情報処理システムは、リクエストエントリ41の全てにアクセスリクエストが格納されている場合であっても、新たに到着した緊急に処理すべきアクセスリクエストを調停対象とすることを特徴とする。これにより、リクエストエントリ41の格納状態によらず、精度の良い調停処理を実現することができる。
本実施の形態にかかる情報処理システムは、図11に示すように、ターゲットIP5−1、5−2(複数のターゲットIP5)を備え、このターゲットIP5−1、5−2と接続する調停回路4−1、4−2(調停機構)を備えることを特徴とする。なお、算出装置2(調停機構)及び調停回路4(調停機構)の構成、及び動作は実施の形態1と略同一である。各算出装置2(調停機構)は、ターゲットIP5−1、5−2に対して同様の方式で遅延許容値を設定することができる。
本実施の形態にかかる情報処理システムは、上述の構成をSoC(System On Chip)に応用したことを特徴とする。以下に、本実施の形態にかかる情報処理システムについて図12を参照して説明する。
本実施の形態にかかる情報処理システムは、実施の形態7の構成に加えて、オンチップバス内でも調停を行うことを特徴とする。これにより、調停により出力権限を得たパケットのみが調停回路4に供給されるため、より精度の高い調停処理が実現できる。
2 算出装置(調停機構)
21 転送量計測部
22 転送量累積カウンタ
23 遅延制約条件設定レジスタ
24 経過時間計測タイマ
25 遅延許容値計算部
26 遅延許容値付与部
3 ルータ
4 調停回路(調停機構)
41 リクエストエントリ
42 遅延許容値更新部
43 遅延許容値比較部
44 バンク競合チェッカ
45 ページヒットチェッカ
46 発行リクエスト調停部
47 セレクタ
48 遅延許容値比較部
5 ターゲットIP
6 SoC(システムオンチップ)
7 オンチップバス
71 バス調停部
8 共有資源IF(インターフェイス)
Claims (14)
- 自律的に共有資源にアクセスを行う複数のイニシエータIPと、
前記複数のイニシエータIPに応じた複数の算出装置と、
共有資源である少なくとも1つのターゲットIPと、
調停回路と、
を備えた情報処理システムであって、
前記複数のイニシエータIPに含まれる第1のイニシエータIPは、
前記ターゲットIPに対し、一定処理を行うために必要な第1のデータ転送に応じて複数の第1のアクセスリクエストを順次生成し、
前記複数の算出装置に含まれる、前記第1のイニシエータIPに対応した第1の算出装置に対し、前記複数の第1のアクセスリクエストを発行し、
前記複数のイニシエータIPに含まれる第2のイニシエータIPは、
前記ターゲットIPに対し、一定処理を行うために必要な第2のデータ転送に応じて複数の第2のアクセスリクエストを順次生成し、
前記複数の算出装置に含まれる、前記第2のイニシエータIPに対応した第2の算出装置に対し、前記複数の第2のアクセスリクエスト発行し、
前記第1の算出装置は、
前記第1のデータ転送の総データ量と、予め設定された第1の転送許容時間と、から第1の転送レートを算出し、
第1の設定タイミング毎に、前記第1のイニシエータIPに転送済みのデータ量と、前記第1のイニシエータIPが前記第1のデータ転送を開始してからの経過時間と、から第2の転送レートを算出し、
前記第1の転送レートと、前記第2の転送レートと、の比較結果に基づいて、前記第1のイニシエータIPが発行前の前記第1のアクセスリクエストに対応付ける第1の重みづけを設定し、
前記第1のアクセスリクエストに対応付けられた前記第1の重みづけに基づいて第3のアクセスリクエストを前記調停回路に出力し、
前記第2の算出装置は、
前記第2のデータ転送の総データ量と、予め設定された第2の転送許容時間と、から第3の転送レートを算出し、
第2の設定タイミング毎に、前記第2のイニシエータIPに転送済みのデータ量と、前記第2のイニシエータIPが前記第2のデータ転送を開始してからの経過時間と、から第4の転送レートを算出し、
前記第3の転送レートと、前記第4の転送レートと、の比較結果に基づいて、前記第2のイニシエータIPが発行前の前記第2のアクセスリクエストに対応付ける第2の重みづけを設定し、
前記第2のアクセスリクエストに対応付けられた前記第2の重みづけに基づいて第4のアクセスリクエストを前記調停回路に出力し、
前記調停回路は、前記第3のアクセスリクエストと前記第4のアクセスリクエストに基づいて、前記第1のイニシエータIPと前記第2のイニシエータIPとの間の転送処理の調停行う、
情報処理システム。 - 前記第1の重みづけは、転送処理が終了するまでの遅延許容時間である、請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記調停回路は、前記第1のイニシエータIPが発行したものの転送処理が完了していない前記第3のアクセスリクエストの各々の前記重みづけを、経過時間に応じて更新する、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
- 前記第1の算出装置は、前記第1の設定タイミング毎に、直近の前記第1の設定タイミングに達するまでに終了すべき転送データ量と、現在の転送済みのデータ量と、の差分を算出し、
当該差分に基づいて、前記第1のイニシエータIPが発行前の前記第1のアクセスリクエストに対応付ける前記第1の重みづけを設定する、請求項1〜3の何れかに記載の情報処理システム。 - 前記第1の算出装置は、前記比較結果と、前記第1のイニシエータIPが前記第1のデータ転送を開始してからの経過時間と、に基づいて、前記第1のイニシエータIPが発行前の前記第1のアクセスリクエストに対応付ける前記第1の重みづけを設定する、請求項1〜4の何れかに記載の情報処理システム。
- 前記第1の算出装置は、前記比較結果に基づいて算出した値に対し、前記第1のデータ転送を開始してからの経過時間が大きくなるにつれて小さくなる係数を掛け合わせることにより前記第1の重みづけを算出する、請求項5に記載の情報処理システム。
- 前記第1の算出装置は、前記第1のデータ転送を開始してからの経過時間が大きくなるにつれて、前記第1の設定タイミングに達するまでの時間間隔を小さくする、請求項1〜6の何れかに記載の情報処理システム。
- 前記第1の算出装置は、前記第1の設定タイミング毎に、前記第2の転送レートと、予め定められた第5の転送レートと、を比較し、
前記第5の転送レートとの比較結果に応じて、前記第3のアクセスリクエストに対し、即時的処理を求めることを示すフラグを設定し、
前記調停回路は、前記フラグの設定されている前記第3のアクセスリクエストを優先して転送対象とし、
前記第5の転送レートは、この転送レートよりも前記第2の転送レートが低い場合には、以後発行する前記第3のアクセスリクエストを即時的な処理を求めるリクエストと判定するための転送レートである、請求項1〜7の何れかに記載の情報処理システム。 - 前記調停回路は、新たに発行された前記アクセスリクエストの前記重みづけと、調停対象となっている前記アクセスリクエストの前記重みづけと、の比較結果に応じて、調停対象となる前記アクセスリクエストを入れ替え、調停対象から除外された前記アクセスリクエストを発行元に通知する、請求項1〜8の何れかに記載の情報処理システム。
- 前記情報処理システムは、複数の前記ターゲットIPを備え、
前記調停回路は、前記複数の前記ターゲットIPの各々に対する調停処理を行うことを特徴とする、請求項1〜9の何れかに記載の情報処理システム。 - 前記第1のイニシエータIPと、前記調停回路と、を有するシステムオンチップを備える、請求項1〜10の何れかに記載の情報処理システム。
- 前記第1の算出装置は、
前記第1の転送レートを保持する遅延制約条件設定レジスタと、
前記第1のデータ転送を開始してからの経過時間を計測するタイマと、
前記第1のデータ転送を開始してから転送を行った総データ量を計測する転送量累積カウンタと、
前記遅延制約条件設定レジスタの設定値、前記タイマによる経過時間、及び前記転送量累積カウンタの計測した総データ量、に基づいて前記第1の重みづけを算出する遅延許容値算出部と、
前記遅延許容値算出部が算出した前記第1の重みづけを前記第1のアクセスリクエストに対応付ける遅延許容値付与部と、を備える、請求項1〜11の何れかに記載の情報処理システム。 - 前記ターゲットIPは、前記第1のイニシエータIPに対して画像データの供給を行う、請求項1〜12の何れかに記載の情報処理システム。
- 自律的に共有資源にアクセスを行う複数のイニシエータIPと、
前記複数のイニシエータIPに応じた複数の算出装置と、
共有資源である少なくとも1つのターゲットIPと、
調停回路と、
を備えた情報処理システムにおいて、前記複数のイニシエータIPと前記ターゲットIPの間のデータ転送を調停する方法であって、
前記複数のイニシエータIPに含まれる第1のイニシエータIPは、
前記ターゲットIPに対し、一定処理を行うために必要な第1のデータ転送に応じて複数の第1のアクセスリクエストを順次生成し、
前記複数の算出装置に含まれる、前記第1のイニシエータIPに対応した第1の算出装置に対し、前記複数の第1のアクセスリクエストを発行し、
前記複数のイニシエータIPに含まれる第2のイニシエータIPは、
前記ターゲットIPに対し、一定処理を行うために必要な第2のデータ転送に応じて複数の第2のアクセスリクエストを順次生成し、
前記複数の算出装置に含まれる、前記第2のイニシエータIPに対応した第2の算出装置に対し、前記複数の第2のアクセスリクエスト発行し、
前記第1の算出装置は、
前記第1のデータ転送の総データ量と、予め設定された第1の転送許容時間と、から第1の転送レートを算出し、
第1の設定タイミング毎に、前記第1のイニシエータIPに転送済みのデータ量と、前記第1のイニシエータIPが前記第1のデータ転送を開始してからの経過時間と、から第2の転送レートを算出し、
前記第1の転送レートと、前記第2の転送レートと、の比較結果に基づいて、前記第1のイニシエータIPが発行前の前記第1のアクセスリクエストに対応付ける第1の重みづけを設定し、
前記第1のアクセスリクエストに対応付けられた前記第1の重みづけに基づいて第3のアクセスリクエストを前記調停回路に出力し、
前記第2の算出装置は、
前記第2のデータ転送の総データ量と、予め設定された第2の転送許容時間と、から第3の転送レートを算出し、
第2の設定タイミング毎に、前記第2のイニシエータIPに転送済みのデータ量と、前記第2のイニシエータIPが前記第2のデータ転送を開始してからの経過時間と、から第4の転送レートを算出し、
前記第3の転送レートと、前記第4の転送レートと、の比較結果に基づいて、前記第2のイニシエータIPが発行前の前記第2のアクセスリクエストに対応付ける第2の重みづけを設定し、
前記第2のアクセスリクエストに対応付けられた前記第2の重みづけに基づいて第4のアクセスリクエストを前記調停回路に出力し、
前記調停回路は、前記第3のアクセスリクエストと前記第4のアクセスリクエストに基づいて、前記第1のイニシエータIPと前記第2のイニシエータIPとの間の転送処理の調停行う、
調停方法。
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