JP5714671B2 - Lng層状化の判定方法及びlng層状化の回避方法 - Google Patents

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本発明は、LNG(液化天然ガス)のLNG運搬船に積載された補給LNGをLNG受入基地のタンク内に補給したときに、タンク内でLNGが層状化する危険性を有しているかどうかを判定するLNG層状化の判定方法、及び、LNGが層状化する危険性を有していると判定された場合に、LNGを層状化させないためのLNG層状化の回避方法に関する。
中近東や東南アジアなどで産出される天然ガスは、LNG出荷基地において−162℃以下に冷却されることで、極低温液体であるLNGに液化される。このLNGは、LNG運搬船に積載され、日本国内のLNG受入基地まで輸送される。
LNG受入基地には、タンクが設置されている(本願における「タンク」は、「船内LNG」と記載していない限り、LNG受入基地に設置されたタンクを指す。)。このタンク内には、貯蔵LNGが貯蔵されている。LNG需要にしたがってタンク内の貯蔵LNGが出荷される。そして、LNGを途切れることなく出荷することができるように、タンク内に貯蔵LNGが残存している内に、LNG運搬船によって輸送されてきた補給LNGが補給される。
しかし、貯蔵LNGと補給LNGとは、異質のものとなることがある。例えば、産出国や輸送時季などによって、貯蔵LNGと補給LNGの各液密度や比重などの性状は、異なるものとなる。したがって、液密度の小さい(軽い)貯蔵LNGを貯蔵したタンク内に液密度の大きい(重い)補給LNGがタンクの下部から補給された場合、重い補給LNGが下層、軽い貯蔵LNGが上層に分かれる。この現象は、層状化と呼ばれている。
層状化は、貯蔵LNGと補給LNGとの液密度差が大きく、かつ、補給LNGを補給した後のタンク内のLNGの高さレベルが高いほど起きやすい。換言すれば、両LNGの液密度差が大きくても、タンク内のLNGの高さレベルが低いときや、タンク内のLNGの高さレベルが高くても、両LNGの液密度差が小さいときは、層状化は起きにくい。
そして、タンクの外部からの入熱により、上層の貯蔵LNGと下層の補給LNGの各層内部で対流が生じると、両LNG間で物質移動及び熱移動が進む。そして、上層の貯蔵LNGと下層の補給LNGとの間の密度差が徐々に小さくなり、一定時間が経過すると、上層の貯蔵LNGと下層の補給LNGとが一挙に逆転する。この現象は、ロールオーバーと呼ばれている。
ロールオーバーが起きると、温度上昇した下層LNGから多量のボイルオフガス(BOG)が発生する。BOGが大量発生すると、タンク内の圧力が上昇し、タンクが破壊されるという可能性もある。そこで、ロールオーバーの発生を防止する方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、LNG受入基地のタンク内に貯蔵された貯蔵LNGの組成や液量などと、タンク内に新たに補給される補給LNGの組成や液量及び消費条件とからタンク内のLNGが将来、層状化するかを予測し、さらに、タンク内の上下各層のLNGの組成や量からロールオーバーの発生時点及びその際のBOGの発生量を予測し、必要に応じて層状化を解消させるべく、ジェットノズルなどを使用するようにしたタンクの運転方法が記載されている。
しかし、このタンクの運転方法にあっては、LNG運搬船がLNG受入基地に寄港して、補給LNGをタンク内に新たに補給する際に、タンク内のLNGが将来、層状化するかを予測し、次に、ロールオーバーが発生するかを予測して、層状化を解消するための対策を講じる。したがって、このタンクの運転方法では、対策が遅れてしまい、ロールオーバーが発生する可能性を有している。また、この運転方法にあっては、層状化やロールオーバーを予測する判断基準が具体化されていないため、判断する作業者の能力差により、的確な対策が講じられない場合がある。
また、特許文献2には、LNG運搬船が複数のLNG受入基地に寄港する場合のLNG運搬船運用管理方法が記載されている。このLNG運搬船運用管理方法は、複数のLNG出荷基地(産出国)、複数のLNG運搬船及び複数のLNG受入基地(日本国内の各地)に関する情報についてのデータベースを構築し、LNG運搬船が受入基地に寄港するスケジュールについての配船計画を作成する。そして、このLNG運搬船の配船計画は、LNG受入基地での荷揚量及びLNG在庫量をLNG運搬船及びLNG受入基地に通知される。
LNG運搬船の配船計画は、ロールオーバーの可能性が高まらないように、LNG運搬船に積載された補給LNGの比重とLNG受入基地のタンク内の貯蔵LNGの比重とに基づいて、複数のLNG受入基地の中からLNG運搬船が寄港すべき最適なLNG受入基地を選択するように作成される。
したがって、この配船管理方法では、LNG運搬船に積載された補給LNGの比重などの性状と同様の性状の貯蔵LNGを貯蔵したLNG受入基地がある場合に対応できるものの、そのようなLNG受入基地がない場合に対応できない。
特公平6−33868号公報 特開2004−238180号公報
本発明は、LNG受入基地において貯蔵LNGを貯蔵したタンク内に、LNG運搬船によって輸送された補給LNGを補給したときに、タンク内のLNGが層状化する危険性を有しているかどうかを判定するLNG層状化の判定方法、及び、LNGが層状化する危険性を有していると判定された場合に、LNGを層状化させないためのLNG層状化の回避方法を提供することを課題とする。
本発明に係るLNG層状化の判定方法は、LNG運搬船に積載された補給LNGの液密度及びLNG運搬船の運搬条件を認識し、該補給LNGの液密度及びLNG運搬船の運搬条件に基づいて補給LNGをLNG受入基地のタンク内に補給する予定の年月日での補給LNGの液密度を予測する一方、前記タンク内に貯蔵されている貯蔵LNGの液密度及び高さレベルを認識し、該貯蔵LNGの液密度及び高さレベルに基づいてタンク内に補給LNGを補給する予定の年月日での貯蔵LNGの液密度及び高さレベルを予測し、タンク内に補給LNGが補給されたときに、前記タンク内で補給LNGと貯蔵LNGとが層状化する危険性を有しているかどうかを、予測された補給LNGの液密度と予測された貯蔵LNGの液密度との差及びタンク内に補給LNGを補給したときに予測されるタンク内のLNGの高さレベルの相関関係から判定することを特徴としている。
このLNG層状化の判定方法によれば、LNG運搬船に積載された補給LNGを受入基地のタンク内に補給する予定の年月日における、補給LNGの液密度と、タンク内の貯蔵LNGの液密度及び高さレベルとを予測する。この予測は、LNG運搬船がLNG出荷基地を出港した直後に立てることができる。そして、LNG運搬船がLNG出荷基地を出港してからLNG受入基地に寄港して補給LNGをタンク内に補給するまでに相当の期間がある。したがって、予測された補給LNGの液密度、予測された貯蔵LNGの液密度及び高さレベルに基づいて、タンク内の補給LNGと貯蔵LNGとが層状化する危険性を有しているかどうかを判定する。
例えば、予測された補給LNGの液密度と予測された貯蔵LNGの液密度との差が基準値よりも大きく、かつ、タンク内のLNGの高さレベルが基準値よりも高いときに、タンク内のLNGが層状化すると判定される。層状化すると判定された場合であっても、予測した日から補給LNGをタンク内に補給するまで、相当日数があるため、層状化させないようにする対策を執ることができる。
ここで、本発明に係るLNG層状化の判定方法の一態様として、前記LNG運搬船の運搬条件は、運搬船の航行日数、航路、航行時季、船内タンクの構造、保冷形式の全て又は一部を含んでいることが好ましい。
補給LNGの液密度は、LNG運搬船の航行日数、航路、航行時季、船内タンクの構造、保冷形式といったパラメータによって変動する。本発明の一態様では、LNG運搬船の航行日数などのパラメータに基づいて、タンクに補給する予定の年月日での補給LNGの液密度を予測する。したがって、予測された補給LNGの液密度と貯蔵LNGの液密度との差が基準値よりも大きくなるかどうかを的確に判定することができる。
また、本発明に係るLNG層状化の判定方法の他態様として、前記タンク内の予測された貯蔵LNGの高さレベルは、前記認識した日から補給する予定の年月日までの貯蔵LNGの消費量を予測し、前記認識された貯蔵LNGの高さレベルから予測された貯蔵LNGの消費量を減算することで算出することが好ましい。
受入基地のタンク内のLNGの高さレベルは、貯蔵LNGが消費されることで小さくなる。本発明の他態様では、タンク内のLNGの高さレベルを認識した日から補給LNGをタンクに補給する予定の年月日までの貯蔵LNGの消費量を予測し、認識した日の貯蔵LNGの高さレベルから予測された貯蔵LNGの消費量を減算することで算出するため、タンク内の貯蔵LNGの高さレベルを的確に予測することができる。
また、本発明に係るLNG層状化の回避方法は、前記いずれかの本発明に係るLNG層状化の判定方法によって、前記タンク内のLNGが層状化する危険性を有していると判定された場合において、貯蔵LNGを消費し、又は受入基地の他のタンク内に移送することを特徴としている。
受入基地のタンク内のLNGの高さレベルが高いと、層状化しやすい。このLNG層状化の回避方法によれば、補給LNGをタンクに補給するまでに受入基地のタンク内のLNGを消費し、又は他のタンク内に移送することで、タンク内の貯蔵LNGの高さレベルを低くする。タンク内のLNGが層状化する危険性を有しているかを判定してから補給LNGをタンクに補給するまで猶予があるため、この方法によってLNGの層状化を回避することができる。
本発明によれば、LNG受入基地において貯蔵LNGを貯蔵したタンク内に、LNG運搬船によって輸送された補給LNGを補給したときに、タンク内のLNGが層状化する危険性を有しているかどうかを判定するLNG層状化の判定方法、及び、LNGが層状化する危険性を有していると判定された場合に、LNGを層状化させないためのLNG層状化の回避方法を提供することができる。
図1は、本発明に係るLNG層状化の判定方法及びLNG層状化の回避方法の一実施形態を示すフローチャートである。
本発明に係るLNG層状化の判定方法及びこの判定方法を使用するLNG層状化の回避方法の一実施形態について図1を参照しながら説明する。このLNG層状化の判定方法は、LNG受入基地のタンクにLNG運搬船に積載された補給LNGを補給したときに、タンクに貯蔵されていた貯蔵LNGと補給LNGとが層状化する危険性を有しているかどうかを判定する。なお、LNG受入基地には、複数のタンクが設置されている。
タンク内の補給LNGの液密度(比重に換算してもよい。)と貯蔵LNGの液密度との差が基準値以上、又は、両液密度の差が基準値以下でもタンク内のLNGの高さレベルが基準値以上、又は、タンク内のLNGの高さレベルが基準値以下でも両液密度の差が基準値以上の場合に、タンク内のLNGが層状化する。したがって、タンク内のLNGが層状化する危険性を有しているかどうかは、補給LNGや貯蔵LNGの液密度とタンク内のLNGの高さレベルを認識する必要がある。
しかし、補給LNGの液密度は、産出国によって異なり、A国では459〜465(kg/m3)であり、B国では455〜462(kg/m3)であり、C国では456〜457(kg/m3)である。また、同じ産出国であっても、LNGに含まれるメタン、エタン、プロパン、ブタンなどのガス成分の混合割合によって、補給LNGの液密度が異なるものとなる。さらに、LNG運搬船の航行日数、航路、航行時季、構造、保冷形式によっても補給LNGの液密度は変動する。
そこで、このLNG層状化の判定方法では、まず、産出国においてLNGを積載したLNG運搬船が何時、国内のLNG受入基地に寄港するか、すなわち、補給LNGをLNG受入基地のタンクに補給する予定の年月日を決定する(S1)。航行日数は、出港するLNG出荷基地ごとに想定することができる。
したがって、LNG運搬船がLNG出荷基地を出港した年月日からLNG受入基地に寄港する予定の年月日を決定することができる。ただし、航行日数は、台風などの影響によって延長される可能性があるため、LNG運搬船がLNG受入基地に遅れて寄港する場合の日数も予定年月日に加える。
そして、LNG運搬船に積載された補給LNGの液密度と、LNG運搬船側の運搬条件を認識する(S2)。
LNG運搬船の運搬条件として、LNG運搬船の航行日数、航路、航行時季、船内タンクの構造、保冷形式などのパラメータの全部又は一部が含まれる。航行日数が長くなるほど、補給LNGの液密度が上昇する傾向にある。また、赤道側を航行したり、夏季に航行したりすると、補給LNGの液密度が上昇する傾向にある。また、LNG運搬船の船内タンクの構造や保冷形式によっても補給LNGの液密度は変化する。
したがって、これらのパラメータに基づいて、LNG運搬船がLNG受入基地に寄港して補給LNGをタンクに補給する予定の年月日での補給LNGの液密度を予測する(S3)。
一方、LNG受入基地のタンクに貯蔵された貯蔵LNGの液密度及びタンクの高さレベルも認識する(S4)。この認識された貯蔵LNGの液密度及び高さレベルに基づいて、補給LNGを補給する予定の年月日での貯蔵LNGの液密度及びタンクの態様を予測する(S5)。タンク内の貯蔵LNGの高さレベルは、前記認識された高さレベルから補給LNGをタンクに補給する予定の年月日までの貯蔵LNGの消費量を予測し、前記認識された高さレベルから予測された貯蔵LNGの消費量を減算することで算出される。
そして、前記予測した補給LNGの液密度と、前記予測した貯蔵LNGの液密度及びタンクの高さレベルとから、補給LNGを補給する予定の年月日において、貯蔵LNGが貯蔵されているタンク内に補給LNGが補給されたときに、タンク内のLNGが層状化する危険性を有しているかどうかを判定する(S6)。この判定は、LNG運搬船がLNG出荷基地を出港した直後ないし数日後に行われる。したがって、この判定をした日からLNG運搬船がLNG受入基地に寄港するまで10日〜30日程度の猶予がある。
そして、予測された補給LNGの液密度と予測された貯蔵LNGの液密度の差が基準値よりも小さく、かつ、タンク内のLNGの高さレベルが基準値よりも低い場合は、層状化する危険性を有していないと判定される。この場合は(S6でNo)、対策を執ることなく、予定の年月日に補給LNGをタンクに補給する(S7)。
予測された補給LNGの液密度と予測された貯蔵LNGの液密度との差が基準値以上、又は両液密度の差が基準値以下でもタンク内のLNGの高さレベルが基準値以上、又は、タンク内のLNGの高さレベルが基準値以下でも両液密度の差が基準値以上の場合は、層状化する危険性を有していると判定される。この場合は(S6でYes)、タンク内の貯蔵LNGを消費し、又は、他方のタンクに移送する(S8)。このようにタンク内の貯蔵LNGの高さレベルを低くすることで、層状化が回避される。
タンク内のLNGが層状化する危険性を有しているかどうかを判定してから補給LNGをタンク内に補給するまで10日〜30日程度あるため、その間にタンク内の貯蔵LNGが消費され、タンク内のLNGの高さレベル下がる場合がある。そこで、改めて、補給する予定の年月日においてタンク内のLNGが層状化する危険性を有しているかどうか判定する(S9)。
タンク内のLNGの高さレベルが低くなると予測されるなど、層状化する危険性を有していない(層状化が回避された)と判定された場合は(S9でNo)、予定の年月日に補給LNGをタンクに補給する(S7)。タンク内に補給された補給LNGとタンク内に貯蔵されていた貯蔵LNGとは層状化しないため、ロールオーバーが生じず、したがって、BOGも大量発生しないため、タンクの安全性が維持される。
一方、タンク内のLNGの高さレベルが低くならないと予測されるなど、層状化する危険性を有していると判定された場合は(S9でYes)、予測された補給LNGの液密度と予測された貯蔵LNGの液密度とを比較して、どちらが大きいかを判定する。
予測された補給LNGの液密度が予測された貯蔵LNGの液密度よりも小さく軽い場合は、補給LNGをタンクの上部に補給し、予測された補給LNGの液密度が予測された貯蔵LNGの液密度よりも大きく重い場合は、補給LNGをタンクの下部に補給し、いずれの補給時にもタンク内のLNGを撹拌する(S10)。
このようにして、タンク内のLNGが層状化しないような対策が執られる。そして、タンク内のLNGの液密度や温度などを監視することで、タンク内のLNGが層状化していないか判定する(S11)。層状化していないときは、対策を終了する(S12)。このタンク内のLNGは、出荷されるまで、層状化しないことから、ロールオーバーが生じず、したがって、BOGも大量発生しないため、タンクの安全性が維持される。
そして、タンク内のLNGが層状化していると判定された場合は、タンク内のLNGを撹拌し続けるとともに、消費する(S13)。タンク内のLNGを撹拌し続けることで、また、LNGの消費によって、タンク内のLNGの高さレベルが下がることで、LNGの層状化が解消される。タンク内のLNGが層状化しないことから、ロールオーバーが生じず、したがって、BOGも大量発生しないため、タンクの安全性が維持される。
タンク内のLNGが消費され、LNGの高さレベルが低くなると、タンク内のLNGが層状化しないことから、タンク内のLNGの液密度や温度などの監視を中止する。
このように、本発明に係るLNG層状化の判定方法によって、LNG運搬船がLNG出荷基地を出港した後に、LNG受入基地のタンク内のLNGが層状化する危険性があるかどうかを予測し、LNG層状化の回避方法によって、層状化する危険性を有していると判定された場合に層状化させないような対策を執ることができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定することなく、種々変更することができる。例えば、本発明は、前記の実施形態において説明した航行日数などを含めた種々のパラメータごとのLNGの液密度やLNG運搬船の運搬条件及びタンクの高さレベルを実績データとしてデータベース化し、その実績データを蓄積することで、層状化判定の精度を上げるようにしてもよい。蓄積された実績データに基づくデータベースを使用することで、熟練者だけでなく、経験が浅い担当者であっても、層状化する危険性があるかどうかを的確に判定することができる。

Claims (4)

  1. LNG運搬船に積載された補給LNGの液密度及びLNG運搬船の運搬条件を認識し、該補給LNGの液密度及びLNG運搬船の運搬条件に基づいて補給LNGをLNG受入基地のタンク内に補給する予定の年月日での補給LNGの液密度を予測する一方、前記タンク内に貯蔵されている貯蔵LNGの液密度及び高さレベルを認識し、該貯蔵LNGの液密度及び高さレベルに基づいてタンク内に補給LNGを補給する予定の年月日での貯蔵LNGの液密度及び高さレベルを予測し、タンク内に補給LNGが補給されたときに、前記タンク内で補給LNGと貯蔵LNGとが層状化する危険性を有しているかどうかを、予測された補給LNGの液密度と予測された貯蔵LNGの液密度との差及びタンク内に補給LNGを補給したときに予測されるタンク内のLNGの高さレベルの相関関係から判定することを特徴とするLNG層状化の判定方法。
  2. 前記LNG運搬船の運搬条件は、運搬船の航行日数、航路、航行時季、船内タンクの構造、保冷形式の全て又は一部を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のLNG層状化の判定方法。
  3. 前記タンク内の予測された貯蔵LNGの高さレベルは、前記認識した日から補給する予定の年月日までの貯蔵LNGの消費量を予測し、前記認識された貯蔵LNGの高さレベルから予測された貯蔵LNGの消費量を減算することで算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のLNG層状化の判定方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載のLNG層状化の判定方法によって、前記タンク内のLNGが層状化する危険性を有していると判定された場合において、
    貯蔵LNGを消費し、又は受入基地の他のタンク内に移送することを特徴とするLNG層状化の回避方法。
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