JP5713815B2 - 表示制御装置およびナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に記載される液晶ディスプレイ検査装置では、検査対象の液晶ディスプレイの画面に調整用の特定の画像パターンなどを表示させて、この表示画面を撮像した画像について画像間演算、画像の2値化、ラベル付け、面積/重心の計測を行い、これらの結果から表示画面の切り替えやコントラスト値の調整を行っている。
従って、車両の走行に伴った表示機器の外部環境の変化に追従して表示画面を調整する場合に、従来の技術を適用すると、その都度、特定の画像パターンが表示されることになり、車両の走行中に運転者に提供すべき表示内容を提供できなくなる。すなわち、車両の走行中に表示画面をリアルタイムに調整できない。
図1は、この発明の実施の形態1による表示制御装置の構成を示すブロック図である。表示制御装置100は、カメラ4、画像認識部5、表示内容復元部6、制御量演算部7、ディスプレイ制御部8で構成されている。また、表示制御装置100が制御する映像データを出力する構成として、映像データ出力部1、信号生成部2およびディスプレイ3が設けられている。
ディスプレイ3に映像データが表示されると(ステップST1)、カメラ4がディスプレイ3を撮影する(ステップST2)。画像認識部5は、ステップST2の撮影画像からディスプレイ3の表示範囲を特定する(ステップST3)。表示内容復元部6は、ステップST3で特定された表示範囲の各座標についてRGB値を復元した撮影結果データを生成する(ステップST4)。
ディスプレイ3のコントラストを制御する際の制御量は、参考文献1または参考文献2に開示されているように、黒色を表示意図としたときの表示結果と白色を表示意図としたときの表示結果から求めることができる。
[参考文献1]
特開2002−122513号公報(横河電機)
[参考文献2]
特開平8−95004号公報(オークマ株式会社)
上述したコントラスト制御と同様に、制御量演算部7は表示データから黒色表示座標および白色表示座標を特定し、撮影結果データにおける黒色表示座標および白色表示座標でのRGB値を算出する。これらのRGB値が黒色表示結果および白色表示結果である。算出結果である黒色撮影結果および白色撮影結果に基づき、図5に示したバックライト制御量算出テーブルを検索することによってバックライト制御量を算出する。輝度の制御では、バックライトの明るさを調整することにより輝度を制御する。バックライト制御量算出テーブルは、黒色撮影結果および白色撮影結果の各々の値について、実験により最適な制御量を各々あらかじめ算出してテーブルに記憶させたものであり、黒色撮影結果として取り得る全てのRGB値と、白色撮影結果としてとり得る全てのRGB値の組み合わせ毎にバックライト制御量が定義されている。なお、バックライト制御量はバックライトの明るさを指定する量である。
色調の制御とはディスプレイの表示特性において、例えば赤色、緑色、青色の各々の表示の強さを調節することである。これはディスプレイ等の表示機器が赤色、緑色、青色の各々の強さを調節する方式にて色調を調整する場合に適用できるものであり、以下では代表例としてこの赤色、緑色、青色の3色を基準色とする場合を述べる。ディスプレイの色調調整のパラメータが赤色、緑色、青色以外の色に関して表示強度を調節する方式の場合はそれぞれに応じた色を基準色とする。
制御量演算部7は、映像データ出力部1から出力される表示データから赤色、緑色、青色を表示意図としている座標(以下、赤色表示座標、緑色表示座標、青色表示座標と称する)を特定する。座標の特定は、座標のRGB値について例えば次のような条件に基づき行われる。
・R>240、G<20、B<20ならば、当該座標を赤色表示座標と判定する。
・R<20、G>240、B<20ならば、当該座標を緑色表示座標と判定する。
・R<20、G<20、B>240ならば、当該座標を青色表示座標と判定する。
撮影結果データは、例えば運転者の頭部近くに設置したカメラ4から撮影した結果であることから、周囲の明るさ、外部からの光の入光角度、ディスプレイ3の表面での光の反射、温度による表示機器の特性変化などに左右された結果、運転者に視認されるという最終目的に至るまでの外乱を全て含んでいる。いわば運転者の網膜に映っている内容と同等の映像である。このようにフィードバックされた撮影結果に基づきコントラスト、バックライトあるいは色調の制御を行うので、制御効果が高い。
|R−G|+|G−B|+|B−R|<ε ・・・(1)
ここで、εは所定の閾値である。さらにこの無彩色の座標あるいは領域の明るさは以下の式(2)で表わされる。
L=(1/3)(R+G+B) ・・・(2)
ここで、Lは無彩色座標あるいは領域の明るさを示す。この明るさが最大Lmaxの座標あるいは領域を明色点(白色の代用)とし、明るさが最小Lminの座標あるいは領域を暗色点(黒色の代用)とする。
制御量演算部7は、映像データ出力部1から表示データを取得し、表示内容復元部6から撮影結果データを取得する(ステップST11)。さらに、表示データから明るさ最大の無彩色座標である明色点座標を特定し(ステップST12)、撮影結果データから特定した明色点座標のRGB値を取得する(ステップST13)。ステップST13で取得した明色点座標のRGB値から明るさを算出する(ステップST14)。
このように基準色の選定により自由度を持たせて構成した場合には、表示データおよび撮影結果データのRGB値から算出した明るさを用いて制御量を算出する。また、無彩色を用いた制御量の算出では、表示データに無彩色が存在すれば制御が可能であり、表示データに特別な基準表示色が存在しない場合であっても制御することができる。
また、実際のナビゲーション画面や車両後方のカメラ映像など、運転に必要な表示内容を表示しているときに、そこから基準となる表示色を表示している座標を都度抽出するので、運転中に制御することが可能である。これは例えば、従来はコントラストを調整するのに故意に白画面および黒画面を表示する必要があったが、本発明ではこのような調整目的の表示を行う必要がなく、運転者が見たい内容を表示しつつディスプレイの調整が可能である。
上述した実施の形態1では、表示内容復元部6がカメラ4の撮影データに基づき、ディスプレイ3に表示されるすべての座標についてRGB値を復元する構成を示したが、この実施の形態2では表示内容復元部6の演算処理の負荷を軽減する構成を示す。
制御量演算部7は、映像データ出力部1から出力される表示データから、黒、白、赤、緑、青といった基準色が表示された座標あるいは領域を特定し、表示内容復元部6に出力する。表示内容復元部6は、制御量演算部7から入力される座標あるいは領域のRGB値を復元し、撮影結果データとして制御量演算部7に返す。制御量演算部7は、表示内容復元部6から入力された撮影結果データ、すなわち制御量演算部7が特定した座標あるいは領域のRGB値を用いて制御量算出テーブルから制御量を算出する。
ステップST3において、画像認識部5が撮影画像からディスプレイ3の表示範囲を特定すると、制御量演算部7は映像データ出力部1から入力される表示データから基準色が表示された座標あるいは領域を特定し、特定した座標あるいは領域に関する情報を表示内容復元部6に出力する(ステップST21)。
次に、デジタル処理によって表示データのRGB値を補正する構成について説明を行う。図12は、実施の形態3による表示制御装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態3の表示制御装置100は、実施の形態1で示した制御量演算部7に替えて補正量演算部9を追加して設けている。さらに、映像データ出力部1と信号生成部2との間には、補正量演算部9が演算した補正量に基づき表示データのRGB値を補正する映像データ補正部10を追加して設けている。なお、以下では、実施の形態1の表示制御装置100の構成要素と同一または相当する部分には実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
G_out=G_in+ΔG
B_out=B_in+ΔB
ここで、R_out,G_out,B_outは映像データ補正部10が出力する補正後のデータのRGB値、R_in,G_in,B_inは表示データのRGB値、ΔR,ΔG,ΔBは補正量演算部9が演算した補正量を示す。補正量演算部9が演算する補正量は、全ての座標で同一の値(ΔR,ΔG,ΔBを同一の値に設定)としてもよいし、座標毎に補正量を変化させる(ΔR,ΔG,ΔBを座標毎に定義する)ように構成してもよい。
実施の形態3における表示データの補正は、表示データのRGB値をデジタル処理によって直接変更するものであるから、実施の形態1におけるディスプレイの色調制御に比べて細かい補正が可能である。たとえば画面の領域毎に独立した異なる補正が可能である。例えば、画面の表示領域を上下に2分割し、表示データにおいて上側領域で赤、緑、青の表示座標を検出するとともに下側領域でも赤、緑、青の表示座標を検出する。その結果、合計6箇所の座標を表示データから特定する。これら6箇所の座標において、撮影結果データから各々座標でのRGB値を求める。このような構成とすると、画面の上部と下部で各々独立して実施の形態3を適用することができる。図6における色調制御量は上下の補正で同一のテーブルを用いても良いし、異なるテーブルを用いても良い。
ここに述べた上下分割の方式を拡張すると、結局画面を更に細かい多数の領域に分割した場合において、各々独立して補正することができる。また、表示内容(表示コンテンツ)の変化に応じて、領域の分割方法を変化させてもよい。
この実施の形態4では、表示データと撮影結果データを比較して、ディスプレイ3における視認性を定量的に評価し、当該評価に基づき画面デザインを切り替える構成について説明を行う。
図13は、実施の形態4による表示制御装置の構成を示すブロック図である。この実施の形態4の表示制御装置は、実施の形態1で示した制御量演算部7に替えて視認性判定部11を設けている。
視認性判定部11は、表示データから所定の基準色が表示された座標を特定し、特定した座標のRGB値を求める。さらに、表示内容復元部6から入力される撮影結果データから、これと同じ座標でのRGB値を求める。次に、表示データのRGB値と撮影結果データのRGB値を用いて、以下の式(3)から色調乖離度Dを算出する。
D=|R1−R2|+|G1−G2|+|B1−B2| ・・・(3)
R1,G1,B1は表示データにおいて所定の基準色が表示された座標のRGB値、R2,G2,B2は撮影結果データにおいて同じ座標でのRGB値である。
視認性判定部11は、算出した色調乖離度Dに基づいて、視認性が良好となる画面デザインを選択し、選択した画面デザインへの切り替えを指示するコンテンツ選択指示を作成し、映像データ出力部1に出力する。
色調乖離度とは、一つの基準色について、表示データでのRGB値と、同じ座標での撮影結果データでのRGB値の乖離の度合いを数値で示すものである。
色調乖離度の算出方法:
表示データから当該基準色を表示している座標を求める。座標の求め方は上述した実施の形態1と同様である。この座標について表示データでのRGB値と、撮影結果データでのRGB値から上記の式(3)Dにより求める。本実施例では色調乖離度Dとして上述の式を用いたが、2個のRGB値の乖離の度合いを数値で表す量を算出するものであれば他の算出方法を用いてもよい。例えば以下の式(3´)を用いてもよい。
D=(R1−R2)2+(G1−G2)2+(B1−B2)2 ・・・(3´)
色調乖離度Dが大きい場合、当該の基準色について、表示データと撮影結果データのRGB値に大きな差が生じていることを示し、表示条件あるいは外乱条件として悪条件であることを示している。一方、色調乖離度Dが小さい場合、表示データと撮影結果データのRGB値の差が小さいことを示し、表示条件あるいは外乱条件として好条件であることを示している。
視認性判定部11は、映像データ出力部1から表示データを取得し、表示内容復元部6から撮影結果データを取得する(ステップST31)。ステップST31で取得した表示データから赤色座標および青色座標を特定する(ステップST32)。
視認性判定部11は、表示データからステップST32で特定した赤色座標のRGB値を求める(ステップST33)。さらに、ステップST31で取得した撮影結果データからステップST32で特定した赤色座標のRGB値を求める(ステップST34)。次に、ステップST33で求めた表示データのRGB値と、ステップST34で求めたRGB値を用いて上述した式(3)から色調乖離度D赤を算出する(ステップST35)。
視認性判定部11は、表示データからステップST32で特定した青色座標のRGB値を求める(ステップST36)。さらに、ステップST31で取得した撮影結果データからステップST32で特定した青色座標のRGB値を求める(ステップST37)。次に、ステップST36で求めた表示データのRGB値と、ステップST37で求めたRGB値を用いて上述した式(3)から色調乖離度D青を算出する(ステップST38)。
そこで、以下の構成では視認性判定部11において、2色の識別度合いDを用いて表示データの識別性を判定し、常に識別性が良好な画面デザインが表示されるように切り替えを行う。
視認性判定部11は、表示データから異なる2色を表示している座標(以下、座標Aおよび座標Bと称する)を特定する。座標の求め方は上述した実施の形態1と同様である。特定した座標Aおよび座標BのRGB値を求める。表示データから取得したRGB値をそれぞれ(R3,G3,B3)と(R4,G4,B4)とする。さらに、撮影結果データにて当該座標Aおよび座標BのRGB値を取得する。取得したRGB値をそれぞれ(R5,G5,B5)と(R6,G6,B6)とする。
識別性期待値Dp=|R3−R4|+|G3−G4|+|B3−B4| ・・・(4)
識別性実効値Dr=|R5−R6|+|G5−G6|+|B5−B6| ・・・(5)
ここで、識別性期待値Dpは(R3,G3,B3)と(R4,G4,B4)のみで決まるが、識別性実効値Drは表示データのRGB値である(R3,G3,B3)と(R4,G4,B4)に依存するほか、周囲の明るさ、外部からの光の入光角度、ディスプレイ3の表面での光の反射、温度による表示機器の特性変化などそのときの条件に左右されて数値が変動する。
識別性維持率=識別性実効値Dr/識別性期待値Dp ・・・(6)
算出された識別性維持率を評価することにより、異なる2色の識別性が表示条件に応じて期待通りか否か、あるいは期待値に対してどの程度実効性が得られているか評価することができる。識別性維持率が大きいと、当該の2色は意図したとおりの識別性をもって表示されていることを示す。一方、識別性維持率が小さいと、当該の2色は意図したとおりの識別性をもって表示されていないことを示す。当該評価に基づき識別性が良好となる画面デザインを選択し、選択した画面デザインへの切り替えを指示するコンテンツ選択指示を作成し、映像データ出力部1に出力する。
下記の式(7)が成立する場合、赤と青の識別性維持率が、赤と緑の識別性維持率より良好であることを示す。デザイン1は赤色と青色のコントラストによって識別性を確保する配色デザインであり、デザイン2は赤色と緑色のコントラストによって識別性を確保する配色デザインであるから、この場合はデザイン1を選択する。
下記の式(8)が成立する場合、赤と緑の識別性維持率が、赤と青の識別性維持率より良好であることを示す。この場合はデザイン2を選択する。
Dp=(R3−R4)2+(G3−G4)2+(B3−B4)2 ・・・(4´)
Dr=(R5−R6)2+(G5−G6)2+(B5−B6)2 ・・・(5´)
移動体の運転者は前方を見ながら、時折ディスプレイ3を確認する。そのため、ディスプレイ3の視認性の向上は前方の映像に依存していると言える。そこでこの実施の形態5では、移動体前方の明るさを考慮して制御量を算出する構成について説明する。なお、この実施の形態5では、移動体として車両を例に説明を行うが、車両以外にも適宜適用可能である。
ここでiMAXおよびjMAXは画像の縦横の画素であり、明るさLfは画像の全画素についてR値、G値およびB値を加算したものである。
なお、ここで言う「色調」とは、画面の全体的な赤み度合い、緑度合い、青み度合いを意味するもので、例えば以下の式(10)から式(12)で算出された結果のRf,Gf,Bfなる3個で一組の数値データで表すことができる。
「当該色調に調和するように制御する」とは、図17において、Lfの代わりにRf,Gf,Bfを組とした数値を参照することである。
この実施の形態6では、制御量演算部7が制御量としてディスプレイ3の角度を制御する構成を示す。ディスプレイ3はその角度によって、光の反射状況が変化する。そのためディスプレイ3の角度は表示データと撮影結果データの差分を左右する要因の一つとなる。ディスプレイ3の角度を制御する場合に、表示データと撮影結果データを比較した結果を制御量算出の入力とすると、制御効果が非常に高い。また、光の反射状況は車両の向きや走行している場所にも依存し、常に変化する。そのため、常時表示データと撮影結果データを入力して比較し、制御することで、外部状況の変化にリアルタイムで応答した制御が可能となる。
ディスプレイ角度制御部14は、制御量演算部7から出力される制御量に基づきディスプレイ3の角度を制御する。制御量演算部7は、例えば図19に示す制御量算出テーブルを保有しており、当該制御量算出テーブルから最適なディスプレイ3の角度を算出し、制御量として出力する、図19に示す制御量算出テーブルは、4つの明るさを表わす値の組み合わせの各々について最適なディスプレイ3の角度が定義されている。
この実施の形態7では、制御量演算部7が制御量として窓のフィルタ遮光量を制御する構成を示す。ディスプレイ3の光の反射状況は、車両の窓のフィルタ遮光量により変化し、窓のフィルタ遮光量は表示データと撮影結果データの差分を左右する要因の一つとなる。窓のフィルタ遮光量を制御する場合に、表示データと撮影結果データを比較した結果を制御量算出の入力とすると、制御効果が非常に高い。また、光の反射状況は車両の向きや走行している場所にも依存し、常に変化する。そのため、常時表示データと撮影結果データを入力して比較し、制御することで外部状況の変化にリアルタイムで応答した制御が可能となる。
遮光フィルタ制御部15は、制御量演算部7から出力される制御量に基づき遮光フィルタ(図示せず)のフィルタ遮光量を制御する。制御量演算部7は、例えば図21に示す制御量算出テーブルを保有しており、当該制御量算出テーブルから最適なフィルタ遮光量を算出し、制御量として出力する。図21に示す制御量算出テーブルは、4つの明るさを表わす値の組み合わせの各々についてフィルタ遮光量が定義されている。
ナビゲーション装置200は、上述した実施の形態1で示した表示制御装置100と同一の構成に加え、目的地設定部21、地図データ格納部22、経路探索部23、経路案内部24、GPS受信機25、車速検出部26、自車位置検出部27および制御許可/抑止判定部28を備えている。
制御許可/抑止判定部28は、自車位置情報、車両Aが走行中である道路情報、および自車の車速情報を検出し(ステップST61)、車両Aの現在位置がトンネルBに入る1秒前であるか否か判定を行う(ステップST62)。
一方、トンネルBを通過する際に要する時間が1秒未満である場合(ステップST64;NO)、制御許可/抑止状態を「抑止」に変化させる(ステップST66)。さらに、5秒経過すると(ステップST67;YES)、制御許可/抑止状態を「許可」に変化させ(ステップST68)、ステップST61の処理に戻る。
一方、トンネル通過時間が長い場合(本実施例の場合は1秒以上)ディスプレイの制御を抑制しない。その結果、トンネル進入による外部の光線条件の変化に応じてディスプレイへの制御が実施されるので、実施の形態1に述べた効果が適切に提供されるという効果がある。
図25は、上述した実施の形態3の表示制御装置100と同一の構成とナビゲーション機能を連動させたナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。さらに、上述した制御許可/抑止判定部28と同様の機能を有する補正許可/抑止判定部29を備えている。補正許可/抑止判定部29は、補正量演算部9の映像データ補正部10への色調補正を許可するか抑止するかの判定を行い、判定結果を補正許可信号として出力する。
Claims (13)
- 表示機器による表示データの表示を制御する表示制御装置において、
前記表示機器の画面を含む範囲を検出対象とする位置に設置され、当該表示機器に表示された表示データの表示状態を常時検出する検出部と、
前記検出部の検出データから前記表示データが表示された表示範囲を認識する画像認識部と、
前記画像認識部が認識した表示範囲の検出データから、当該画面の表示座標毎の色成分を表す数値データを算出する表示内容復元部と、
前記表示機器に表示される前記表示データから基準色が表示される座標を特定し、前記表示内容復元部が算出した表示座標毎の色成分を表す数値データの中から、前記基準色が表示される座標の色成分を表す数値データを算出し、当該算出した基準色が表示される座標の色成分を表す数値データに基づいて、前記表示機器の表示設定の制御量を算出する制御量演算部と、
前記制御量演算部が算出した制御量に基づいて、前記表示機器の表示設定を制御する制御部とを備えたことを特徴とする表示制御装置。 - 表示機器による表示データの表示を制御する表示制御装置において、
前記表示機器の画面を含む範囲を検出対象とする位置に設置され、当該表示機器に表示された表示データの表示状態を常時検出する検出部と、
前記検出部の検出データから前記表示データが表示された表示範囲を認識する画像認識部と、
前記画像認識部が認識した表示範囲の検出データから、当該画面の表示座標毎の色成分を表す数値データを算出する表示内容復元部と、
前記表示機器に表示される前記表示データから基準色が表示される領域の座標を特定し、前記表示内容復元部が算出した表示座標毎の色成分を表す数値データの中から、前記基準色が表示される領域の座標における色成分を表す数値データを算出すると共に、前記表示データから前記基準色が表示される領域の座標における色成分を表す数値データを算出し、算出した前記基準色が表示される領域の座標における双方の前記色成分を表す数値データに基づいて、前記表示機器の表示設定の制御量を算出する制御量演算部と、
前記制御量演算部が算出した制御量に基づいて、前記表示機器の表示設定を制御する制御部とを備えたことを特徴とする表示制御装置。 - 前記基準色は、色成分を表す数値データが所定の数値範囲にある色であることを特徴とする請求項2記載の表示制御装置。
- 前記色成分を表す数値データが所定の数値範囲にある色は、無彩色の明色および暗色であることを特徴とする請求項3記載の表示制御装置。
- 前記制御量演算部は、前記表示機器に表示される前記表示データから、基準色が表示される座標を特定し、
前記表示内容復元部は、前記画像認識部で認識された表示範囲の検出データから、前記制御量演算部が特定した前記基準色が表示される座標における色成分を表す数値データを算出し、前記制御量演算部に通知することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の表示制御装置。 - 前記検出部は、前記表示機器に表示された表示データの表示状態を撮影するカメラであり、
前記画像認識部は、前記カメラの撮影画像から前記表示データが表示された表示範囲を認識することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の表示制御装置。 - 前記カメラは、ユーザの視点から前記表示機器に表示された表示データの表示状態を撮影するカメラであることを特徴とする請求項6記載の表示制御装置。
- 前記表示機器が移動体前方に配置され、当該移動体の進行方向を撮影した撮像画像の画像特性を算出する前方特性演算部を備え、
前記制御量演算部は、前記色成分を表す数値データに加えて、前記前方特性演算部が算出した前記画像特性に基づいて、前記表示機器における前記画面の制御量を算出することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の表示制御装置。 - 前記制御量演算部が算出した制御量に基づいて、前記検出部に対する前記表示機器の画面の角度を制御する画面角度制御部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の表示制御装置。
- 前記制御量演算部が算出した制御量に基づいて、前記表示機器の画面に照射される光の遮光量を制御する遮光量制御部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の表示制御装置。
- 表示データを表示する表示機器と接続可能に構成され、
前記表示機器の画面を含む範囲を検出対象とする位置に設置され、当該表示機器に表示された表示データの表示状態を常時検出する検出部と、
前記検出部の検出データから前記表示データが表示された表示範囲を認識する画像認識部と、
前記画像認識部が認識した表示範囲の検出データから、当該画面の表示座標毎の色成分を表す数値データを算出する表示内容復元部と、
前記表示機器に表示される前記表示データから基準色が表示される座標を特定し、前記表示内容復元部が算出した表示座標毎の色成分を表す数値データの中から、前記基準色が表示される座標の色成分を表す数値データを算出し、当該算出した基準色が表示される座標の色成分を表す数値データに基づいて、前記表示機器の表示設定の制御量を算出する制御量演算部と、
前記制御量演算部が算出した制御量に基づいて、前記表示機器の表示設定を制御する制御部とを備えたナビゲーション装置。 - 表示データを表示する表示機器と接続可能に構成され、
前記表示機器の画面を含む範囲を検出対象とする位置に設置され、当該表示機器に表示された表示データの表示状態を常時検出する検出部と、
前記検出部の検出データから前記表示データが表示された表示範囲を認識する画像認識部と、
前記画像認識部が認識した表示範囲の検出データから、当該画面の表示座標毎の色成分を表す数値データを算出する表示内容復元部と、
前記表示機器に表示される前記表示データから基準色が表示される領域の座標を特定し、前記表示内容復元部が算出した表示座標毎の色成分を表す数値データの中から、前記基準色が表示される領域の座標における色成分を表す数値データを算出すると共に、前記表示データから前記基準色が表示される領域の座標における色成分を表す数値データを算出し、算出した前記基準色が表示される領域の座標における双方の前記色成分を表す数値データに基づいて、前記表示機器の表示設定の制御量を算出する制御量演算部と、
前記制御量演算部が算出した制御量に基づいて、前記表示機器の表示設定を制御する制御部とを備えたナビゲーション装置。 - 地図を格納する地図データ格納部と、
前記地図上で自車の走行位置を検出する自車位置検出部と、
前記地図上にある特徴物を自車が通過する前に、前記特徴物と前記自車位置との距離および車速から、前記特徴物を通過するのに要する時間を算出し、該時間が所定時間以下の場合に制御部に対して表示制御を抑止する制御許可抑止判定部とを備えたことを特徴とする請求項11または請求項12記載のナビゲーション装置。
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