JP5712118B2 - 鋏 - Google Patents

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本発明は、鋏に関するものである。
鋏は、切刃部と把持部とからなる一対の鋏片が回動中心軸を中心として回動可能に積層されている。一般に、一対の切刃部の基端側においては、一対の把持部からの力が大きな力となって作用する。しかし、一対の切刃部の先端側においては、一対の把持部からの力が大きな力となって作用することはない。したがって、切刃部の先端側に作用する力について、基端側に作用する力と同様の力を作用させるためにはより大きな力を把持部に掛ける必要がある。
また、通常使用されている鋏は、相対する切刃部の切刃縁の形状が、ともにストレート形状のストレート刃であるか、或いは、わずかに曲線形状となるR刃で構成されており、相対する切刃部の切刃縁同士は同形状として構成されている。このような従来の鋏で被切断物を切断する場合、切刃部の基端側においては相対する切刃部の切刃縁同士の開度が大となって、被切断物を容易に把持して切断しやすいものの、切刃部の先端側においては相対する切刃部の切刃縁同士の開度が小となって、被切断物が切刃部の切刃縁間から逃げやすく被切断物を把持し難いものであった。
したがって、従来の鋏で被切断物を切断する場合、切刃部の先端側での切断作業ではより大きな力が必要となる上、切刃縁間の開度が小さいために切刃縁間から被切断物が逃げやすいという事態が生じており、切断効率が低下するとの不具合が生じていた。そして、より先端側に逃げた被切断物に対して切断作業を行うにはさらに大きな力を把持部に掛ける必要があった。
このように、従来の鋏で切断作業をする場合、切刃部の先端側では切刃部の切刃縁間から被切断物が逃げやすいため被切断物をしっかり把持することが困難であり、把持部に対してより大きな力を掛けなければならない。そのため、被切断物が硬いものであったり、或いは分厚いものであったりすると、どうしても、切刃部の基端側でのみの切断作業を余儀なくされる。切刃部全体に亘っての切断作業が困難であるため、切断作業の効率化を望めないのである。
このような従来の鋏に対して、一対の切刃部の切刃縁間での開度が調整可能であれば、切刃部先端側での切刃縁間における被切断物に対する把持力を調整可能な鋏を得ることができると考えられる。一対の切刃部同士の開度を調整可能な鋏として、特許文献1に開示されるような構成のものが提案されている。特許文献1に記載の鋏は、作業者自らが鋏の開度を調整することができるようにしたものである。図3に示すように、ステンレス製の一対の鋏片11が回動中心軸14を中心として回動可能に積層されるとともに、回動中心軸14の近傍には、閉じ角調整手段が構成されている。閉じ角調整手段は、一方の鋏片11の略中央に鋏片11の幅方向に長くなるように貫設された長方形状の長孔16と、当該長孔16の短手方向の幅と略同一の幅で且つ長孔16の長手方向の長さより短く形成されて、長孔16内に嵌装された角柱部15と、角柱部15に螺合された軸ねじ17とで構成されている。このとき、当該軸ねじ17が回動中心軸14として機能している。そして、軸ねじ17を緩めることにより、長孔16内における角柱部15の位置を摺動させて一方の鋏片11に対する他方の鋏片11の取着状態を変化させ、一対の切刃部12の間の閉じ角(開度)を調整可能に構成している。
特開2006−271836
しかし、特許文献1に記載の鋏では、一対の鋏片11同士の相対的な位置を調整することに基づいているため、一対の切刃部12の切刃縁13における開度が先端側に行くにつれて小さくなってしまうといった不具合を解消することはできないものである。したがって、開度を調整可能な特許文献1に記載の鋏においても、なお、切刃縁先端側では、被切断物が逃げ易く被切断物を把持し難い現象を解消するには至らず、切断作業の効率化を望むことはできないものである。
本発明は、このような従来技術に存する問題に鑑みてなされたものである。つまり、鋏の切刃部の基端側のみならず、その先端側においても、被切断物が逃げることなくより軽い力で容易に被切断物を切断することができるようにすることを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、切刃部及び把持部を備えた一対の鋏片が、回動中心軸を中心として開閉動自在に支持された鋏において、一対の切刃部は、該一対の切刃部の切刃縁にて被切断物が逃げないように挟持すべく、それぞれの切刃縁が異なる曲率を有するように形成され、前記一対の切刃部は、前記一対の把持部同士の離間長が短い離間長となるように一対の鋏片が配置された場合における一対の切刃縁同士のなす開度が、前記一対の把持部同士の離間長が長い離間長となるように一対の鋏片が配置された場合における一対の切刃縁同士のなす開度より大きく形成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、一対の切刃部の切刃縁それぞれを異なる曲率を有する形状として形成するとの簡単な構成ながら、一対の切刃縁間から被切断物が逃げないように挟持可能な鋏を製造することができる。それぞれの切刃縁の曲率を適切な値にすることで、一対の切刃部の先端側においても、その切刃縁間で被切断物を強固に挟持することができるため、より軽い力で容易に被切断物を切断することができる。
ここで、切刃縁同士のなす開度が等しい場合とは、完全に等しい場合のみならず略等しい場合も含むものとする。一対の把持部同士の離間長が短い離間長となるとき、つまり、一対の切刃部の先端側の切刃縁間で切断作業を行う際、一対の切刃部の基端側の切刃縁間で切断作業を行う際と同様に、被切断物を逃げないように把持することが可能になる。
上記構成によれば、切刃部の切刃縁の先端側でも十分な開度を確保することができるため、切刃部先端側で被切断物をより強固に挟持することができる。そのため、切刃部先端側であってもより軽い力で容易に切断作業を行うことができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の鋏において、一方の切刃部の切刃縁は、凸弧状に形成されるとともに、他方の切刃部の切刃縁は、ストレート形状に形成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、被切断物を他方の切刃部の切刃縁に沿わせつつ切断作業を行うことができる。平面上の紙類、板類等の切断作業を効率的に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の鋏において、一方の切刃部の切刃縁は、凸弧状に形成されるとともに、他方の切刃部の切刃縁は、凹弧状に形成されていることを要旨とする。
鋏の切刃部において、その基端側のみならず先端側においても、被切断物が逃げることなくより軽い力で容易に被切断物を切断することができる。
鋏の基端側を開放した状態の正面図。 鋏の先端側を開放した状態の正面図。 従来の鋏の正面図。
(調理用鋏の構造について)
以下、調理用鋏に具体化した実施形態を、図1、図2に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態の調理用鋏は、ステンレス製の一対の鋏片1、すなわち、第1の鋏片1a及び第2の鋏片1bと、両鋏片1a、1bを回動可能に支持する回動中心軸としてのねじ5とから構成されている。
第1の鋏片1aの回動中心軸5より先端側には、第1の切刃部2aが設けられているのに対して、回動中心軸5より基端側には、第1の柄部3aが設けられている。そして、第1の柄部3aの基端側には、合成樹脂製の第1の把持部4aが設けられている。同様に、第2の鋏片1bにも、その先端側に第2の切刃部2bが設けられているとともに、基端側には、第2の柄部3b及び合成樹脂製の第2の把持部4bが設けられている。本実施形態の調理用鋏は、第1の切刃部2aの長さ、すなわち、回動中心軸5から第1の切刃部2aの先端までの長さと、第2の切刃部2bの長さ、すなわち、回動中心軸5から第2の切刃部2bの先端までの長さが等しくなるように形成されている。以下、回動中心軸5からそれぞれの切刃部2a、2bの先端までの長さを、それぞれの切刃部2a、2bの刃長として規定する。
図1に示すように、一対の切刃部2a、2bを離間させるように開いたとき、第1の切刃部2a及び第2の切刃部2bにおける相対する側縁をそれぞれ、第1の切刃縁21a及び第2の切刃縁21bとする。本実施形態の調理用鋏では、第1の切刃縁21aは、凸弧状に湾曲する曲線刃として形成されているとともに、第2の切刃縁21bは、ストレート形状のストレート刃として形成されている。
ここで、第1の切刃縁21aの凸弧状に湾曲する形状についてR値を用いて表す。R値とは、一定の曲率を有する曲線を表す値として使用し、半径が1mのときの円周に対応する曲線形状をR=1の曲線として定義するものとする。また、完全な直線としてのストレート形状についてはR=0として定義されるが、本発明では、R値が例えば1200以上であって、外見上R=0と区別がつかない程度のものもストレート形状に含むものとする。
本実施形態における調理用鋏の第1の切刃部2a、及び第2の切刃部2bは、それぞれの刃長が90mmに形成されている。また、第1の切刃縁21aは、R=80として形成されているとともに、第2の切刃縁21bは、R=0の完全なストレート形状として形成されている。
次に、このようにして形成された調理用鋏の切刃部2a、2b基端側及び先端側でのそれぞれの開度について説明する。
図1に示すように、一対の切刃部2a、2bの切刃縁21a、21bが、その基端側まで開放された状態にあるとき、より具体的には、一対の把持部4a、4b同士の離間長が長い離間長となるように一対の切刃縁21a、21b同士が開放されているとき、それぞれの切刃縁21a、21bのなす角度(開度)をαとする。また、図2に示すように、一対の切刃部2a、2bの切刃縁21a、21bが、その先端側の一部のみにおいて開放された状態にあるとき、より具体的には、一対の把持部4a、4b同士の離間長が短い離間長となるように一対の切刃縁21a、21b同士が開放されているとき、それぞれの切刃縁21a、21bのなす角度(開度)をβとする。
刃長が90mmに形成された本実施形態の調理用鋏では、切刃縁21a、21bが切刃部2a、2bの先端から75mmの位置まで開放されているときの開度αは、α=20゜であり、切刃縁21a、21bが切刃部2a、2bの先端から5mmの位置まで開放されているときの開度βは、β=38゜となっている。つまり、一対の切刃部2a、2bの刃長が90mm、第1の切刃縁21aがR=80、第2の切刃縁21bがR=0の本実施形態の調理用鋏では、α=20゜、β=38゜となって、α<βの関係となっている。このように、一対の把持部4a、4b同士の離間長が短い離間長となるように一対の鋏片1a、1bが配置されたとき、それぞれの切刃縁21a、21b同士のなす開度βは、一対の把持部4a、4b同士の離間長が長い離間長となるように一対の鋏片1a、1bが配置された場合における切刃縁21a、21b同士のなす開度αより大きくなるよう形成されている。
本実施形態では、α<βとなるように第1の切刃縁21a及び第2の切刃縁21bのR値を設定したが、α=βとなるようにそれぞれのR値を設定した場合、切刃部2a、2bの基端側のみならず先端側においても、被切断物が逃げることなくより軽い力で容易に被切断物を切断するとの効果を奏する。
一対の切刃縁21a、21b間の開度が、切刃部2a,2b基端側より先端側において大きいか等しくなるように形成されるようにするには、回動中心軸5から切刃部2a、2bの先端までの長さが90mmに形成されて、第2の切刃縁21bがR=0のストレート形状となっている本実施形態の調理用鋏の場合、第1の切刃縁21aは、そのR値が約50〜100の範囲内であることが好ましく、R値が約60〜80の範囲内であることがさらに好ましい。このような値とすることによって、一対の切刃部2a、2bの切刃縁21a、21bの先端側での開度βが、基端側での開度αより大きくなるか、或いは、等しくなるようにすることができ、切刃部2a、2bの先端側においても被切断物を強固に把持することができる。
なお、刃長は90mmに限定されることはなく、適宜その刃長を変更することができる。そして、設定される刃長によって好適なR値も適宜変更される。刃長、切刃縁21a、21bのR値により、それぞれの切刃縁21a、21bの開度が、α≦βの関係となっているものであれば適宜その値を変更することが可能である。
(調理用鋏の作用について)
本実施形態の調理用鋏の作用について説明する。
本実施形態の調理用鋏は、一対の切刃部2a、2bのそれぞれの切刃縁21a、21bが異なる曲率を有するように形成されている。これにより、切刃部2a、2bの先端側でも切刃縁21a、21b間に十分な開度を確保することができるようになる。また、それぞれの切刃縁21a、21bの曲率を適宜設定することで、一対の切刃縁21a、21b間の開度を、切刃部2a,2b基端側より先端側において大きいか等しくなるように形成することができるようになる。
本実施形態の調理用鋏では、一対の切刃部2a、2bのうち、第1の切刃部2aの切刃縁21aが凸弧状に形成されるとともに、第2の切刃部2bの切刃縁21bがストレート形状に形成されている。これにより、ストレート形状の切刃部2bを静刃として使用すれば被切断物の形状に沿わせやすくなる。また、第2の切刃部2bをストレート形状に形成していることで第2の切刃部2bが簡単な形状となり、第1の切刃部2aのR値の設定を行い易くなる。
(調理用鋏の効果について)
本実施形態の調理用鋏によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1の切刃部2aの切刃縁21aを凸弧状に形成するととともに、第2の切刃部2bの切刃縁21bをストレート形状に形成するとの簡単な構成ながら、切刃部2a、2bの先端側においても十分な開度を確保することができるため、先端側での被切断物の把持を強固に行うことができる。これにより、切断作業時に被切断物を切刃部2a、2bの先端側で把持した場合であっても、被切断物が切刃部2a、2bの相対する切刃縁21a、21b間から逃げ難くなる。これにより、切刃部2a、2bの先端側でも軽い力で切断作業を行うことができる。結果として、切刃部2a、2bの基端側で繰り返し被切断物を把持しながら切断作業を進める必要がなくなる。切刃部2a、2bの切刃縁21a、21b全体に亘って被切断物を強固に把持しながら切断作業を行うことができるため、切断作業における効率が飛躍的に向上する。
(2)切刃部2a、2bの切刃縁21a、21bの先端側でも十分な開度を確保することができるため、被切断物が硬いものであったり分厚いものであったりしたとしても、切刃部2a、2bの先端側において、相対する切刃縁21a、21b間から被切断物が逃げ難くなって当該被切断物を強固に把持することができる。そのため、被切断物が逃げないようにするべく被切断物を過度の力を持って把持する必要がなくなり、切断作業がし易くなる。これにより、調理用鋏の切れ味が向上し、切断作業の作業性を向上させることができる。
(3)一方の切刃部2aの切刃縁21aのR値を適宜決定することにより、一対の切刃部2a、2bの切刃縁21a、21b間の開度を、その基端側と先端側で等しくなるように形成したり、或いは、基端側より先端側で大きくなるように形成したりすることができる。R値を適宜設定することで、先端側における開度を大きく保持することができるため、簡単な構成でありながら切れ味に優れた調理用鋏を容易に提供することができる。
(4)切刃部2a、2bの切刃縁21a、21bの先端側においても、被切断物を強固に把持することができるため、作業者が把持部4a、4bを握ったときの力が切刃部2a、2bの先端側まで作用しやすい。したがって、調理用鋏の基端側から先端側にいたるまでの切刃部2a、2b全体において、把持部4a、4bからの力が被切断物の切断作業に供され、調理用鋏の切れ味を向上させることができる。
(5)切刃部2a、2bの先端側での切断作業でも、被切断物が逃げることを抑制することができるため、把持部4a、4bに強い力を作用させなくても切断作業を行うことができる。そのため、切刃部2a、2bの先端側に強い力を作用させたときに生じる切刃部2a、2bの側面同士が離間して刃先が広がるといった事態を抑制することができる。切刃部2a、2bの先端側に無理な力が作用することが抑制され、調理用鋏の寿命を長くすることに貢献する。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。また、以下の変更例を適宜組み合わせて構成することも可能である。
・ 本実施形態では、調理用鋏に具体化して説明したが、他の鋏にも適宜適用することができる。例えば、園芸用鋏、理美容用鋏、工作用鋏、裁ち鋏等に適用することもできる。この場合、それぞれの鋏に好ましい切刃部2a、2bの刃長に対し、切刃縁21a、21bに好適な曲率を適宜付与することにより、切刃部2a、2b先端側での開度βが切刃部2a、2b基端側での開度αより大きくなるか、或いは、等しくなるように形成することができる。
・ 本実施形態では、第1の切刃部2aの切刃縁21aを凸弧状とするとともに、第2の切刃部2bの切刃縁21bをストレート形状としたが、第2の切刃部2bの切刃縁21bの形状はこれに限定されない。例えば、第1の切刃部2aの切刃縁21aの凸弧状方向に凹んだ凹弧状に形成してもよい。両切刃縁21a、21bを異なる曲率で形成するとともに、両切刃縁21a、21bの開度を基端側と先端側で等しくなるか、或いは、基端側より先端側で大きくなるように形成されていれば、その曲率は特に限定されない。
・ 本実施形態では、刃長を90mmとしたが、その長さはこれに限定されない。各種鋏の切刃部2a、2bの刃長として適当な刃長を適宜設定すればよい。
・ 刃長を適宜変更するとともに、一対の切刃部2a、2bの切刃縁21a、21bの曲線形状も適宜変更することができる。つまり、切刃部2a、2bの刃長を変更することにより、一対の切刃縁21a、21bを本実施形態と同じR値で形成したとしても、一対の切刃部2a、2bの先端側での開度β、基端側での開度αが変化することになる。本実施形態とは刃長の異なる切刃部2a、2bを備えた鋏において、先端側での開度βが基端側での開度αより大きいか、または等しく形成されるようにそれぞれの切刃縁21a、21bのR値を適宜決定することができる。
・ また、同じ刃長、同じR値の切刃縁21a、21bを持つ同形状の調理用鋏であっても、一対の鋏片1a、1b同士の積層状態をずらして変芯させることにより開度α、βを適宜変更してもよい。図1により具体的に説明すると、切刃部2a、2bの基端側での切刃縁21a、21bの開度αが、鋏片1aを移動させる前に比べて大きくなるように、一方の鋏片1aのみを略下方に移動させた位置で一対の鋏片1a、1b同士を回動中心軸5で支持する(この状態を変芯という。)。このように構成した場合、本実施形態のように、刃長90mmで、第1の切刃縁21aをR=80の凸弧状に形成するとともに、第2の切刃縁21bをR=0のストレート状に形成すると、切刃部2a、2bの先端側での切刃縁21a、21bの開度βを、変芯させる前の開度βに比べて大きくすることができる。つまり、変芯前の調理用鋏に対して、変芯後の調理用鋏の切刃部2a、2bの基端側での切刃縁21a、21bの開度αをより大きくすることができるとともに、先端側での切刃縁21a、21bの開度βもより大きくすることができる。
・ 一対の切刃部2a、2b及び柄部3a、3bは、ステンレス製としたが、材質は特に限定されない。合成樹脂製であってもよく、セラミック製であってもよい。また、合成樹脂製の把持部4a、4bについても、その材質は特に限定されるものではなく、合成樹脂製以外の材質で形成されていてもよく、或いは、ステンレス製として、柄部3a、3bと一体に形成されていてもよい。
その他、前記実施形態から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに記載する。
(A)請求項1に記載の鋏において、一方の切刃部の切刃縁は、凸弧状に形成されるとともに、他方の切刃部の切刃縁は、凹弧状に形成されている鋏。
上記構成によれば、園芸用鋏等において木枝等のような丸く硬い被切断物に対して把持し易い形状とすることができる。
(B)請求項1〜3のいずれか一項に記載の鋏において、一対の鋏片の一方を変芯して支持させている鋏。
上記構成によれば、一対の切刃部2a、2bが同じ刃長であって、一対の切刃縁21a、21bが同じR値を備えた鋏であっても、切刃部2a、2b基端側での開度αを大きくすることができるとともに、切刃部2a、2b先端側での開度βを大きくすることができる。
α、β…開度。1a、1b…鋏片。2a、2b…切刃部。3a、3b…柄部。4a、4b…把持部。5…回動中心軸。21a、21b…切刃縁。

Claims (3)

  1. 切刃部及び把持部を備えた一対の鋏片が、回動中心軸を中心として開閉動自在に支持された鋏において、
    一対の切刃部は、該一対の切刃部の切刃縁にて被切断物が逃げないように挟持すべく、それぞれの切刃縁が異なる曲率を有するように形成され、
    前記一対の切刃部は、前記一対の把持部同士の離間長が短い離間長となるように一対の鋏片が配置された場合における一対の切刃縁同士のなす開度が、前記一対の把持部同士の離間長が長い離間長となるように一対の鋏片が配置された場合における一対の切刃縁同士のなす開度より大きく形成されている鋏。
  2. 請求項1に記載の鋏において、
    一方の切刃部の切刃縁は、凸弧状に形成されるとともに、他方の切刃部の切刃縁は、ストレート形状に形成されている鋏。
  3. 請求項1に記載の鋏において、
    一方の切刃部の切刃縁は、凸弧状に形成されるとともに、他方の切刃部の切刃縁は、凹弧状に形成されている鋏。
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