JP5708738B2 - 微細中空状炭素繊維の集合体及び微細中空状炭素繊維の集合体の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)Co、Ni及びFeから成るA群より選ばれる1種以上の金属を含む金属塩と、Al及びMgから成るB群より選ばれる1種以上の金属を含む金属塩と、300℃以下で分解する有機化合物とを焼成して成り、該A群の金属と該B群の金属との合計に対して、該A群の金属の含有割合が10モル%以上50モル%以下である金属含有材料から成る粉体を触媒とし、炭素を含む原料ガスを用いて得られる微細中空状炭素繊維の集合体であって、該集合体は、微細中空状炭素繊維が配向して集合した束が絡み合って凝集している、ことを特徴とする微細中空状炭素繊維の集合体。
(2)上記態様の微細中空状炭素繊維の集合体は、走査型電子顕微鏡により観察された写真において、同一の束ではない任意の100本の該束のうち、50%以上の該束に含まれる該微細中空状炭素繊維の本数が10本以上10 6 本以下であることが好ましい。
(8)さらに、前記触媒が表面に平面を有するものであることが好ましい。
(10)ここで、上記の製造方法において、前記触媒が表面に平面を有するものであることが好ましい。
(11)また、上記の製造方法において、前記触媒は、レーザー回折法による乾式粒度分布測定において、正規分布50%における平均粒子径(D 50 )が0.1μm以上100μm以下であることが好ましい。
(12)さらに、上記の製造方法において、気相成長法によって製造することが好ましい。
本発明に係る微細中空状炭素繊維の集合体(以下、適宜「本発明の集合体」と言う。)は、配向性を有する微細中空状炭素繊維(以下、適宜「本発明の炭素繊維」と言う。)が集合した束(以下、適宜「本発明の束」と言う。)が、絡み合って凝集したものである。
[1−1−1.炭素繊維の構造]
本発明の炭素繊維は、炭素から構成された繊維である。また、本発明の炭素繊維の内部には、通常、連続的に中空部が形成されている。このため、本発明の炭素繊維は通常はチューブ状の形状を有しており、いわゆる「カーボンナノチューブ」と呼ばれるものと同様の構成を有する。
ただし、本発明の炭素繊維の内部に形成される中空部は必ずしも連続的ではなく、1又は2以上の壁部により隔てられた2以上の室となっている場合もある。さらに、部分的には、中空部が形成されていないものもありえる。
透過型電子顕微鏡(以下、適宜「TEM」と言う。)により観察された写真に基づき、任意の100本の炭素繊維の外径を測定し、その平均値を本発明の炭素繊維の外径とする。この方法に従って測定した本発明の炭素繊維の外径は、通常3nm以上、中でも5nm以上、特に8nm以上であることが好ましい。また、その上限は、通常35nm以下、中でも25nm以下、特に20nm以下であることが好ましい。
TEMにより観察された写真に基づき、任意の100本の炭素繊維の内径を測定し、その平均値を本発明の炭素繊維の内径とする。この方法に従い測定した本発明の炭素繊維の内径は、通常2nm以上、特に3nm以上であることが好ましい。また、その上限は、通常30nm以下、中でも25nm以下、特に20nm以下であることが好ましい。内径が短すぎると、繊維が折れ曲がり構造になり配向性を得られない可能性がある。また、内径が長すぎると、微細な繊維そのものが太くなりすぎ所望の用途による性能を発揮しづらくなる可能性がある。なお、TEM写真撮影は、例えば、透過型電子顕微鏡JEM−1230(日本電子株式会社製)を用いて行うことができる。測定時の印加電圧は、例えば120kVである。
TEMにより観察された写真に基づき、任意の100本の炭素繊維の層数を測定し、その平均値を本発明の炭素繊維の層数とする。この方法に従い測定した本発明の炭素繊維は、多層構造を有することが好ましい。また、その形状は同心円状であることが好ましい。具体的には、好ましくは3層以上、より好ましくは4層以上、特に好ましくは5層以上である。また、その上限は、好ましくは30層以下、より好ましくは25層以下、特に好ましくは20層以下である。炭素繊維が3層未満である場合、多層構造繊維にならず樹脂分散性に劣る可能性があり、層数が多すぎる場合、繊維の径が太くなりすぎまた繊維そのものの柔軟性を失い所望の性能を発揮し得ない可能性がある。なお、TEM写真撮影は、例えば、透過型電子顕微鏡HR−TEM/H9000UHR(日本電子株式会社製)を用いて行うことができる。
走査型電子顕微鏡(以下、適宜「SEM」と言う。)により測定された本発明の炭素繊維の長さは、当該炭素繊維の外径に対して、通常10倍以上、好ましくは100倍以上、より好ましくは1000倍以上である。また、その上限は、通常106倍以下である。長さが短すぎると、導電ネットワークを構成するのに不適切である可能性があり、長すぎると、繊維の絡まりが発生しやすく逆に分散低下を引き起こし導電ネットワークを構成しづらくなる可能性がある。
[1−2−1.概要]
本発明の束は、配向性を有する微細中空状炭素繊維が寄り集まって集合した束である。即ち、ある一定の方向に沿って炭素繊維が並び、並んだ炭素繊維が一体となって束を形成している。この束は、繊維が寄り集まって糸を形成するようにして構成されたものであり、容易に炭素繊維それぞれへと解けることはない。したがって、炭素繊維一本一本を制御しなくとも、この束自体を制御すれば、本発明の集合体の物性等を容易に制御することが可能である。
SEMにより観察された写真において、同一の束ではない任意の100本の束を選んで束の外径を測定し、その値から本数を算出した時に、本発明の束の通常50%以上、好ましくは80%以上の束に含まれる炭素繊維の本数が、通常10本以上、好ましくは30本以上、より好ましくは50本以上である。また、通常106本以下、好ましくは105本以下、より好ましくは104本以下である。本数が少なすぎると、本発明の目的にそぐわない可能性があり、本数が多すぎると、粉体状の触媒を用いて製造することが困難であり、また束の径が長くなるため分散性が低下する可能性がある。
本発明の束の嵩密度は、本発明の集合体が得られる限り任意である。ただし、束の嵩密度の好ましい範囲として、通常0.0001g/cm3以上、好ましくは0.005g/cm3以上、より好ましくは0.01g/cm3以上である。また、通常1g/cm3以下、好ましくは0.8g/cm3以下、より好ましくは0.5g/cm3以下である。嵩密度が小さすぎる場合、取り扱いが難しく樹脂に対してうまく練りこめない可能性があり、大きすぎる場合、強固に凝集しているため樹脂での分散が困難となる可能性がある。
本発明の束のBET比表面積は、本発明の集合体が得られる限り任意である。ただし、好ましい範囲としては、通常100m2/g以上、好ましくは200m2/g以上である。また、その上限は、通常400m2/g以下、好ましくは350m2/g以下である。比表面積が小さすぎる場合、炭素繊維径が太くかつ短くなり、本発明の特徴である集合体を得られない可能性がある。また、大きすぎる場合、樹脂中での分散が困難となる可能性がある。
本発明の束の細孔容量は、本発明の集合体が得られる限り任意である。ただし、水銀圧入法により測定される値の好ましい範囲としては、通常10mL/g以上、通常22mL/g以下である。比表面積が小さすぎる場合、樹脂含浸性に劣る可能性があり、大きすぎる場合、嵩密度が小さくなり、輸送面において取り扱いが困難になる可能性がある。なお、水銀圧入法による細孔分布測定は、例えばオートポアIII9420型(Micromeritics社製)を用いて行うことができる。
集合体中の炭素繊維の配向性を表す指標として、SEMにより観察した3万倍画像を、512×512画素で切り出した像を高速フーリエ変換(FFT)処理して、異方性の最も高い角度のFFT強度を、全方位のFFT強度の積分値で除した値、即ち強度比を用いることができる。具体的には、フーリエ変換後、座標原点より32画素の強度の角度分布を求める。この際、ノイズ軽減のため、前後2画素の値を使用し、合計5画素の平均値を強度比とすることが好ましい。処理画像は512×512画素なので、処理画像の一辺の長さをL(μm)とすると、1画素はL/32(μm)に対応する。なお、角度は楕円長軸方向を0°とし、各配向角度を切り分けるのに360°全方位を12分割する手法で配向性を定義することが好ましい。
[1−3−1概要]
本発明の集合体は一定の配向性を持った直線状の繊維同士が複数集まって束を形成し、その束が絡み合って凝集した微細中空状炭素繊維の集合体である。この集合体は定まった形状を有するものでなく、絡み合い略球形をしているものから緩やかな曲線を保ちながら集まったものまでさまざまな形状を有する。
本発明の集合体は従来の炭素繊維と異なり、炭素繊維一本一本が絡まりあったものではなく、束が絡まりあったものである。このため、従来の集合体と比較して、集合体から束が解けやすく、さらに、束から炭素繊維が分散しやすい。したがって、本発明の集合体を何らかの媒体に分散させる場合、当該媒体に対して炭素繊維を容易に且つ高分散に分散させることができる。
本発明の集合体は、上記の分散性が高い点を利用して、例えば、導電性樹脂の製造に好適に用いることができる。具体的には、炭素繊維自体は導電性を有するため、本発明の集合体を樹脂に分散させるようにすれば、従来よりも少量の炭素繊維によって樹脂に導電性を付与することができる。
本発明の集合体は、本発明の効果を著しく損なわない限り、任意の触媒、方法、工程、原料等によって、製造することが出来る。ただし、中でも、本発明の集合体は気相成長法により製造されることが好ましい。以下、本発明の集合体の製造方法を、一例を挙げて説明するが、以下に記載する内容はあくまでも具体例であり、以下の内容に限定されるものではない。
[2−1−1.概要]
本発明の集合体を製造する際に好適に用いられる触媒(以下、適宜「本発明の触媒」と言う。)は、本発明の炭素繊維を製造する際の触媒であって、表面に平面を有する金属含有材料から成る粉体である。
[2−1−2−1.組成]
本発明の触媒は、金属含有材料から成ることが好ましい。この際、金属含有材料が含有する金属の例を挙げると、Co、Ni、FeからなるA群のいずれか1種類以上とAl、MgからなるB群のいずれか1種類以上との組み合わせからなるもの等が挙げられる。中でもCoとAlとの組み合わせが好ましい。その理由は幅広い配合比率において束及び/又は集合体を製造するに適した触媒構造を形成することが可能であるためである。
本発明の触媒は非常に粒子が小さく、その平面性を評価することが難しい。そこで、本発明者らは、製造される本発明の炭素繊維の物性を制御しうる程度の触媒表面の平面性を検討したところ、以下に記載する方法を用いることで、所望の炭素繊維を得ることが出来る触媒表面の平面性を適切に評価できるとの知見を得た。従って、本発明の触媒は、以下に記載する方法で評価した平面性を有することが好ましく、具体的には、その平面における平面面積、平面誤差、等面積半径(r)と近似球半径(R)との比(R/r;以下、適宜「R/r」と言う。)が、後述する範囲に収まることが好ましい。その測定方法が本発明の触媒に特有のものであるため、ここではまず、その測定方法を説明する。
先ず、触媒を一方向からレーザー顕微鏡で観察し、見えている触媒の平面面積(片側平面面積)を測定する。レンズの倍率は150倍が好ましい。この時、最低20個の触媒について測定する。測定した平面面積に基づき、1μm2以上1000μm2以下の範囲にある触媒の平面面積を合算し、測定した全触媒の平面面積の合計に対する割合を算出する。
なお、レーザー顕微鏡はキーエンス社製VK−9500を用いることができる。この顕微鏡で対物150倍において観測された視野内をレーザーによってスキャンし、1024×768ピクセル(視野全体の総画素数)に分割スキャンし、デジタルデータとして保存する。この条件下では触媒における画素は0.093μm/ピクセルとなる。
本発明の触媒における平面面積は、本発明の炭素繊維の集合体が得られる限り任意である。ただし、触媒表面に存在する平面の合計面積に対して、1μm2以上1000μm2以下の範囲の平面面積の合計は、前述の方法により測定した値で通常50%以上、好ましくは70%以上であることが好ましい。一方5μm2以上200μm2以下の範囲の平面面積の合計は触媒表面に存在する平面の合計面積に対して25%以上であることが好ましい。平面面積が小さすぎる場合、目的とする配向性を有する炭素繊維を束状に気相成長させることができず、本発明の束及び/又は集合体を得ることができない可能性がある。また、大きすぎる場合、原料ガスとの接触効率低下による反応効率の低下が生じる可能性がある。さらに、束の径が太くなり易いため、束中の繊維同士を解くことが困難となり、本発明の集合体の樹脂への分散が不十分になる可能性がある。そのため、樹脂表面において炭素繊維未分散塊による凹凸が発生し外観不良を引き起こしたり、樹脂強度の低下を引き起こしたりすることがある。
さらに、前記平面において平面誤差は、本発明の集合体が得られる限り任意である。ただし、平面誤差は前述の方法により測定した値で通常0.2以上、中でも0.3以上、特に0.4以上が好ましく、また、通常0.9以下、中でも0.8以下、特に0.7以下であることが好ましい。平面誤差が小さすぎる場合、炭素繊維束の配向が高すぎて束同士の適度な集合体を得ることが困難で、嵩密度の低下による取り扱いの困難さを生じさせる可能性があり、大きすぎる場合、目的とする配向性を有する炭素繊維が得られない可能性がある。
本発明の触媒は、前記の範囲に収まる平面誤差を有する平面が、前記の平面面積を有していることが特に好ましい。即ち、本発明の触媒においては、20個以上の触媒のうち、平面誤差が、前記の範囲内にある触媒の平面面積を合算した場合に、全合計平面面積の50%以上となることが特に好ましい。
また、触媒の平面性を評価するうえで、球面の曲率半径を用いて評価することもできる。即ち、触媒を同一面積を有する仮想円とみなし、当該仮想円を球面の一部と見立てた時に、それが完全なる球面となった場合に当該球面を有する球(以下、適宜「近似球」と言う。)の半径Rを算出する方法を用いることが出来る。従って、半径Rが大きいほど、触媒が平面性を有すると言える。
また、等面積半径(r)と、触媒を球体の一部とみなして算出した近似球半径(R)との比(R/r)の平均値は、本発明の集合体が得られる限り特に制限はないが、好ましくは5以上、より好ましくは9以上、さらに好ましくは14以上である。また、その上限に特に制限はないが、前記解析ソフトを用いた時の電子計算機の一般的な処理能力を考慮すると、通常1000以下である。R/rが小さすぎると、触媒の平面性が低いためより球形に近づき、本発明の特徴である集合体を得ることが出来ない可能性がある。また、製造される炭素繊維が、従来一般的に知られている屈曲絡まり構造を有するようになる可能性もある。一方、R/rが大きすぎると、解析ソフトの計算可能な上限を超えてしまうため、正確な半径を求められない可能性がある。また、通常、R/rの値が50以上であれば、平面であるとみなすことが出来る。なお、R/rの平均値は、平面誤差の場合と同様に、20個以上の触媒の粒子について測定し、算出することが好ましい。
本発明の触媒は、前記の範囲に収まる平面面積を有する平面が、前記のR/rを有していることが特に好ましい。即ち、本発明の触媒においては、20個以上の触媒のうち、触媒表面に存在する平面の合計面積に対して50%以上の平面において、レーザー顕微鏡により測定された該平面の平面面積が、1μm2〜1000μm2の範囲にあり、且つ、触媒の等面積半径(r)と、触媒を球体の一部とみなして算出した近似球半径(R)との比(R/r)の平均値が5以上であることが特に好ましい。
本発明の触媒の粒径は、本発明の集合体が得られる限り任意である。ただし、レーザー回折法による乾式粒度分布測定において、正規分布50%における触媒の平均粒子径D50は通常0.1μm以上、中でも1.52μm以上、特に2.39μm以上が好ましい。またその上限は通常100μm以下、中でも90μm以下、特に80μm以下であることが好ましい。平均粒子径D50が短すぎる場合、所望の平面面積と平面誤差及び/又はR/rとを有する平面が破壊され、本発明の触媒が得られない可能性があり、長すぎる場合、触媒と原料ガスとの接触面が減少し反応効率の低下を引き起こす可能性がある。
本発明の触媒の形状は、本発明の集合体が得られる平面性を有する限りその形態は任意である。その例として、触媒の有する平面面積が広いことからブロック状、板状、薄片状の粉体であることが好ましい。
本発明の触媒の嵩密度は、本発明の集合体が得られる限り任意である。ただし、触媒の嵩密度の好ましい範囲として通常0.05g/cm3以上、好ましくは0.08g/cm3以上、特に好ましくは0.1g/cm3以上、また、通常1g/cm3以下、好ましくは0.9g/cm3以下、特に0.8g/cm3以下であることが好ましい。嵩密度が小すぎる場合、炭素繊維製造反応時に原料ガスに同伴され舞い上がり、装置の目詰まりを生じる可能性があり、大きすぎる場合、炭素繊維が密に集合しすぎて本発明の集合体を得ることが困難となる可能性がある。
本発明の触媒の比表面積は、本発明の集合体が得られる限り任意である。ただし、触媒の比表面積の好ましい範囲として、窒素吸着法にて測定されたBET比表面積値で、通常1m2/g以上、好ましくは5m2/g以上、特に好ましくは10m2/g以上、また、通常300m2/g以下、好ましくは250m2/g以下、特に好ましくは200m2/g以下である。比表面積が小さすぎる場合、原料ガスとの接触効率が低下する可能性があり、大きすぎる場合、触媒に平面部を持たせることが困難となり、本発明の集合体を得ることができない可能性がある。
以下、本発明の触媒の製造方法について具体的に説明する。ただし、本発明の触媒は以下の製造方法によって製造されるものに限定されるものではない。
本発明の触媒の原料としては、金属含有材料に含まれる金属を含有していれば、任意の材料を用いることができる。また、原料は、1種のみを用いても良く、2種以上を任意の比率及び組み合わせで用いても良い。
中でも、原料としては金属化合物を用いることが好ましい。さらにその中でも、少なくともCo、Ni及びFeから成るA群より選ばれる1種類以上の金属(以下、適宜「A群金属」と言う。)を含む金属化合物(以下、適宜「A群金属化合物」と言う。)と、Al及びMgから成るB群より選ばれる1種類以上の金属(以下、適宜「B群金属」と言う。)を含む金属化合物(以下、適宜「B群金属化合物」と言う。)とを組み合わせて用いることが好ましい。
触媒の原料を用意した後に、これらを混合する(以下、適宜「混合工程」と言う。)。混合工程においては、本発明の触媒が得られる限り、任意の態様で混合を行うことができる。以下、混合工程の操作の一例について具体的に説明するが、以下の方法に限定されるものではない。
このようにして得られた混合物(以下、適宜「原料混合物」と言う。)を焼成することが好ましい(以下、適宜「焼成工程」と言う。)。この操作により、原料に含有されていた金属が酸化等され、金属含有材料が得られる。焼成工程は、本発明の触媒が得られる限り、任意に行うことができる。以下、焼成工程の操作の一例について具体的に説明するが、以下の方法に限定されるものではない。
昇温工程での昇温速度に特に制限はないが、通常2℃/分以上、好ましくは5℃/分以上、より好ましくは8℃/分以上、また通常は100℃/分以下、好ましくは80℃/分以下、より好ましくは50℃/分以下の昇温速度で炉内を昇温させる。あまり遅すぎると分解がうまく進行せず均一な担持が得られない可能性があり、あまり速すぎると急激に内部発熱が生じて触媒のシンタリングが生じる可能性がある。
保温工程における焼成温度は、使用する原料及び有機化合物のそれぞれの種類、及びその組成比と混合順序などによって異なるが、通常300℃以上、好ましくは350℃以上、より好ましくは380℃以上、また、通常500℃以下、好ましくは450℃以下、より好ましくは400℃以下である。保温工程の温度が低すぎると有機化合物未分解のため多量の不純物が触媒中に残り、またB群金属の酸化物へのA群金属の担持が不十分となる可能性があり、高すぎると触媒がシンタリングを生じる可能性がある。
焼成工程の後、焼成して得られた混合物を所望の大きさに粉砕することが好ましい(以下、適宜「粉砕工程」と言う。)。粉砕工程は、本発明の触媒が得られる限り、任意に行うことができる。以下、粉砕工程について具体的に説明するが、以下の方法に限定されるものではない。
以上のように粉砕し、触媒を活性化することにより、本発明の触媒を得ることができる。触媒の活性化は、任意の方法を用いることができるが、例えば、触媒を還元雰囲気下に置けばよい。具体例として、還元性ガスと共に、後述する炭素繊維の原料ガスと接触すること等が挙げられる。還元性ガスの好ましい例として、水素、アンモニア等が挙げられる。前記還元性ガスは1種のみ用いても良く、2種以上を任意の比率及び組み合わせで用いても良い。
上述した本発明の触媒を用い、本発明の製造方法を行うことによって、従来は無かった新規な炭素繊維の集合体を得ることができる。以下に、この製造方法を説明する。
本発明の集合体は、本発明の触媒の存在下、炭素を含む原料ガスを用いて製造される。
原料ガスは、炭素を含む限り任意のものを用いることができる。具体例として、メタンやエタン、プロパン、エチレン、アセチレンなどの炭化水素、一酸化炭素、アルコール等が挙げられる。特に、一酸化炭素が好ましい。前記原料ガスは1種のみ用いても良く、2種以上を任意の比率及び組み合わせで用いても良い。
本発明の集合体の製造は、本発明の集合体が得られる限り、原料ガスを反応槽に連続的に供給するフロー式、原料ガスと触媒とを予め同一の系内に密閉し反応させるバッチ式等、任意の方法で行うことができる。
反応温度は、本発明の集合体が得られる限り任意であるが、好ましくは480℃以上、より好ましくは520℃以上、特に好ましくは560℃以上である。また、好ましくは660℃以下、より好ましくは650℃以下、特に好ましくは640℃以下である。反応温度が低すぎると反応効率の低下や反応失速を引き起こす可能性があり、高すぎると触媒のシンタリングを引き起こし反応失速の原因となる可能性がある。
反応圧力は、本発明の集合体が得られる限り任意であるが、好ましくは5kPa以上、より好ましくは10kPa以上、特に好ましくは20kPa以上である。また、その上限は、反応機構の観点からは特に制限されないが、反応装置内の気密性を考慮すると、好ましくは40kPa以下、特に好ましくは30kPa以下である。
反応時間は、本発明の集合体が得られる限り任意であるが、通常3時間以上、好ましくは4時間以上、特に好ましくは5時間以上である。また、通常12時間以下である。反応時間が短すぎると触媒に対する炭素繊維析出量が少なく、製造コストの観点から効率が悪くなる可能性がある。また、炭素繊維が成長途中であるため、その長さが短く、さらに束状に集合していないといった不具合を生じ、本発明の特徴である束状集合体を得にくい可能性もある。
反応終了後には、得られた本発明の集合体の優れた利点を著しく損なわない限り、その他の工程を行っても良い。例えば、反応生成物は不活性ガス中で保管する工程を行うことが好ましい。反応終了直後は高温であるため急に空気に触れることで炭素繊維の発熱、発火の可能性があるためである。従って、不活性ガス下で室温まで冷却することが好ましい。不活性ガスの具体例として、窒素、アルゴン等が挙げられる。前記不活性ガスは1種のみ用いても良く、2種以上を任意の比率及び組み合わせで用いても良い。
なお、製造装置としては、本発明の集合体が得られる限り、任意のものを用いることができる。例えば、ステンレス製のカバーで覆われた耐熱性容器等を用いることができる。
<実施例1>
硝酸コバルト六水和物175g(0.60モル)、硝酸アルミニウム九水和物525g(1.4モル)、L−グルタミン酸89gを秤量し、混合して乳鉢で均一になるまですりつぶした。この混合物を耐熱ルツボに入れ、電気炉を用いて空気雰囲気下で450℃、1.5時間焼成した。
触媒Aを水に分散させ、0.5mm径ジルコニアビーズを用いて、回転数2000rpmで1時間粉砕し、乾燥して粉体状の触媒を得た(以下、適宜「触媒B」と言う。)。
硝酸コバルト六水和物175g(0.60モル)、硝酸マグネシウム六水和物356g(1.4モル)、クエン酸一水和物137gを秤量し、混合して乳鉢で均一になるまですりつぶした。この混合物をセラミックス容器に入れ、電気炉を用いて空気雰囲気下で450℃、1.5時間焼成した。(触媒組成:コバルト含有量=30モル%)
実施例1、比較例1及び比較例2について、[2−1−2−3.平均粒子径]に記載した方法に従って、粒度分布測定を行った。その結果を表1に示した。触媒Aの平均粒子径D50は11.11μm、触媒Bの平均粒子径D50は2.39μm、触媒Cの平均粒子径D50は1.52μmであった(表1)。
触媒A、触媒B及び触媒CのSEM写真を図2(a)〜(c)、図3(a)〜(c)、及び図4(a)〜(c)に示した。図2(a)及び図3(a)は20000倍、また、図2(b)及び図3(b)は10000倍、さらに、図2(c)及び図3(c)は5000倍に拡大したSEM写真である。なお、図4(a)は30000倍、また、図4(b)は10000倍、さらに、図4(c)は3000倍に拡大したSEM写真である。
図2(a)〜(c)より、触媒Aは表面に平面を有することが分かった。一方、触媒Bは、触媒Aを更にビーズミル粉砕することにより平面が失われ、図3(a)〜(c)より、表面に微細な凹凸を持つ球状に微細化していることが分かった。また、触媒Cは、触媒Bと同様に微細な凹凸を持つ球状の形状を有していることが分かった(図4(a)〜(c))。
平面面積及び平面誤差を、以下の方法に従って測定した。
除電ブロアをかけたスライドグラスに、エタノールに分散させた触媒A、触媒B及び触媒Cをそれぞれ分散させ、再度除電ブロアを2回かけた。それらの高さ画像を、レーザー顕微鏡(キーエンス社製VK−9500)を用いて撮影した。なお、撮影には150倍の対物レンズを用いた。画像の大きさは95.1μm×71.2μm、較正値は0.093μm/画素、計測高さは0.287μm、分解能は0.051μm/輝度であった。以上の方法により撮影された高さ画像から、[2−1−2−2.平面面積、平面誤差及び等面積半径と近似球半径との比]で説明した方法に基づき、触媒の粒子を抽出してラベリング処理を行った。その後、ラベリング処理を行った画像に対し、画像処理を実施することで、同一粒子高さデータを得た。その結果を表2及び表3に示す。なお、表2において「CV」は変動係数を表し、標準偏差を平均値で除したものである。
触媒A、B及びCのそれぞれについて、等面積半径及び近似球半径を、[2−1−2−2−5.等面積半径と近似球半径との比の測定方法]に記載の方法に従って算出した。なお、解析ソフトの計算負荷軽減のため、半径の計算上限を50R(R=1μm)と定めた。従って、近似球の最大半径は50μmとなる。
石油系重質油(エチレンヘビーエンド)を熱分解し、発生したガスの水素濃度を膜分離(宇部興産製分離膜モジュール410型)することにより調節し、水分調整を行って原料ガスを得た。この原料ガスの組成は、一酸化炭素が86体積%,水素が10体積%、二酸化炭素が2体積%、メタンが1体積%、水が0.3体積%及び微量の重炭化水素である。
触媒A及び触媒Bのそれぞれ120gを耐熱性容器に均一に散布し、ステンレス製カバーにて密閉した。密閉後、容器内の空気を窒素で置換した。装置全体を電気炉にて外周加熱し、500℃前後に到達したら水素を導入し、触媒を活性化した。この活性化は約1〜1.5時間行った。触媒の活性化後、原料ガスを導入して反応を開始した。反応温度は620℃から570℃まで降温速度15℃/分で段階的に下げ、反応は5.5時間行った。反応時の圧力は25〜30KPaであった。反応終了後、容器内を窒素で置換し、電気炉による加熱を停止し常温まで自然冷却した。冷却後、容器を開放し炭素繊維を得た。
得られた炭素繊維を透過型電子顕微鏡(日本電子株式会社製JEM−1230)によりTEM写真を撮影した。なお、炭素繊維の層数の測定には、透過型電子顕微鏡(Hitachi.LTD製HR−TEM/H9000UHR)高分解能型を用いて撮影した。
実施例1、比較例1及び比較例2のそれぞれで得られた炭素繊維について、[1−2−6.本発明の炭素繊維の配向性]で説明した方法に従って、配向性の測定を行った。即ち、図5の各写真について、写真の左上、右上、左下、右下、中央部の512×512画素の領域を抽出し、ばらつきの影響を軽減した。それぞれの画像の大きさは160μm(300倍)、47.8μm(1000倍)、16μm(3000倍)、4.78μm(10000倍)、1.6μm(30000倍)であった。また、全ての倍率において、画素数は32画素で行った。較正値はそれぞれ312.5nm/画素、93.5nm/画素、31.25nm/画素、9.35nm/画素、3.125nm/画素であった。なお、画像解析処理のソフトウェアには、ImageProPlus Ver.600(日本ローパー社製)を用いた。
東洋精機製プラストミルを用いて260℃、150rpmの条件にて炭素繊維と樹脂とを表8に示す各種の割合で2分間混練し、炭素繊維含有樹脂を得た。なお、触媒A、触媒B及び触媒Cを用いて得られた炭素繊維は、機械的な粉砕等によって繊維同士を解いたものではなく、得られたものの状態で用いた。樹脂は6−ナイロン(三菱エンジニアリングプラスチックス製1010C)を使用した。プラストミルにて混練を行った炭素繊維含有樹脂を、プレスして導電評価用のシートを作成した。成型サイズは100×100×2mm(厚さ)の平板とした。プレス機は東洋精機製作所製ミニテストプレス(ラム径65mm 盤面200×200)を使用し、圧縮力はラム圧で20MPa、盤面への加圧力は約1.6MPaとし、温度は260℃とした。
JIS K7111に準拠し、試験速度2mm/min、試験温度23℃、相対湿度50%、試験数n=5にて平均値を求めた。
試験片形状が120×80×2mmの樹脂を用い、撃芯径1/2インチ、ホルダー径2インチ、試験速度5m/s、試験温度23℃、試験数n=5にて平均値を求めた。なお、MAX LOADは撃ち抜きの際の破断エネルギーを表し、BREAKは貫通までのエネルギーを表す。これらの数値が高いほど、衝撃強度に優れる。
Claims (12)
- Co、Ni及びFeから成るA群より選ばれる1種以上の金属を含む金属塩と、Al及びMgから成るB群より選ばれる1種以上の金属を含む金属塩と、300℃以下で分解する有機化合物とを焼成して成り、該A群の金属と該B群の金属との合計に対して、該A群の金属の含有割合が10モル%以上50モル%以下である金属含有材料から成る粉体を触媒とし、炭素を含む原料ガスを用いて得られる微細中空状炭素繊維の集合体であって、
該集合体は、微細中空状炭素繊維が配向して集合した束が絡み合って凝集している、
ことを特徴とする微細中空状炭素繊維の集合体。 - 走査型電子顕微鏡により観察された写真において、同一の束ではない任意の100本の該束のうち、50%以上の該束に含まれる該微細中空状炭素繊維の本数が10本以上106本以下である
ことを特徴とする、請求項1に記載の微細中空状炭素繊維の集合体。 - 走査型電子顕微鏡により観察した3万倍画像を、512×512画素で切り出した像を高速フーリエ変換(FFT)処理して、処理画像の各配向角度を切り分けるのに360°全方位を12分割する手法で配向性を定義し、異方性の最も高い角度のFFT強度を全方位のFFT強度の積分値で除した値のうち、画像の波長0.05μmにおける強度比が0.2以上0.5以下である
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の微細中空状炭素繊維の集合体。 - 波長が0.05μmの3万倍画像における強度比を、波長が5μmの300倍画像における強度比で除した値が1.5以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の微細中空状炭素繊維の集合体。
- 透過型電子顕微鏡により観察される、該炭素繊維の外径の平均値が3nm以上35nm以下である
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の微細中空状炭素繊維の集合体。 - 該微細中空状炭素繊維が多層構造を有する
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の微細中空状炭素繊維の集合体。 - 走査型電子顕微鏡により測定された該炭素繊維の長さが、該炭素繊維の外径に対して、10倍以上、106倍以下である
ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の微細中空状炭素繊維の集合体。 - 前記触媒が表面に平面を有するものである
ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の微細中空状炭素繊維の集合体。 - 触媒の存在下、炭素を含む原料ガスを用いて、微細中空状炭素繊維の集合体を製造する方法であって、
前記触媒として、Co、Ni及びFeから成るA群より選ばれる1種類以上の金属を含む金属塩と、Al及びMgから成るB群より選ばれる1種類以上の金属を含む金属塩と、300℃以下で分解する有機化合物とを焼成して成り、該A群の金属と該B群の金属との合計に対して、該A群の金属の含有割合が10モル%以上50モル%以下である金属含有材料から成る粉体を用いることにより、
微細中空状炭素繊維が配向して集合した束が絡み合って凝集している微細中空状炭素繊維の集合体を得る
ことを特徴とする微細中空状炭素繊維の集合体の製造方法。 - 前記触媒が表面に平面を有するものである
ことを特徴とする、請求項9に記載の微細中空状炭素繊維の集合体の製造方法。 - 前記触媒は、レーザー回折法による乾式粒度分布測定において、正規分布50%における平均粒子径(D50)が0.1μm以上100μm以下である
ことを特徴とする、請求項9又は10に記載の微細中空状炭素繊維の集合体の製造方法。 - 気相成長法によって製造することを特徴とする、請求項9〜11のいずれか一項に記載の微細中空状炭素繊維の集合体の製造方法。
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