JP5706899B2 - 磁気共鳴イメージングのための画像強度訂正 - Google Patents

磁気共鳴イメージングのための画像強度訂正 Download PDF

Info

Publication number
JP5706899B2
JP5706899B2 JP2012529365A JP2012529365A JP5706899B2 JP 5706899 B2 JP5706899 B2 JP 5706899B2 JP 2012529365 A JP2012529365 A JP 2012529365A JP 2012529365 A JP2012529365 A JP 2012529365A JP 5706899 B2 JP5706899 B2 JP 5706899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
magnetic resonance
channel
map
coil system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012529365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013505045A (ja
Inventor
アール ハーヴェイ,ポール
アール ハーヴェイ,ポール
ハー ロゼイン,トマス
ハー ロゼイン,トマス
エイペレン,ヘリット ヘンドリク ファン
エイペレン,ヘリット ヘンドリク ファン
エム プリンス,ウィレム
エム プリンス,ウィレム
エル エム メンス,ウィルヘルミュス
エル エム メンス,ウィルヘルミュス
イェー エム ベンスホプ,フランシスキュス
イェー エム ベンスホプ,フランシスキュス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips NV
Koninklijke Philips Electronics NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koninklijke Philips NV, Koninklijke Philips Electronics NV filed Critical Koninklijke Philips NV
Publication of JP2013505045A publication Critical patent/JP2013505045A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5706899B2 publication Critical patent/JP5706899B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/54Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
    • G01R33/56Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
    • G01R33/565Correction of image distortions, e.g. due to magnetic field inhomogeneities
    • G01R33/5659Correction of image distortions, e.g. due to magnetic field inhomogeneities caused by a distortion of the RF magnetic field, e.g. spatial inhomogeneities of the RF magnetic field

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

以下は、磁気共鳴技術、医療イメージング技術及び関連技術に関する。
Sensitibity Encoding(SENSE)MRイメージングなどのパラレル磁気共鳴(MR)イメージングは、高速及び/又は高解像度イメージングを提供するため、複数のMR受信コイル(又はより一般にはMR受信要素)を利用することによって提供される付加情報を利用する。本質的に、SENSEなどのパラレルイメージング技術は、通常は問題として観察されるコイル不均一性を取得し、それを良好に利用する。
このため、全身用送信コイルがMR励起のため利用され、MR受信要素により受信されたMR信号がコイル感度マップを生成するのに利用される、シーケンスを利用してMR受信コイル感度マッピングを実行することが知られている。一般性を失うことなく、MR受信要素の個数はここではNにより示され、MR受信要素はインデックスiによりインデックス化される(ただし、i=1,...,N)。i番目のMR受信要素の空間点(x,y,z)におけるコイル感度はS Rx(x,y,z)により示される。ここで、添え字の“Rx”は受信フィールドを示す。感度マッピングは、典型的には、送信コイルとしてクワドラチャボディコイル(quadrature body coil;QBC)を利用し、被検者のロード効果を説明するため、被検者がロードされることによって実行される。被検者のコントラストは、Contrast(x,y,z)として示される。QBC送信感度は、QBCが典型的にはMR受信要素より有意に大きいため、MR受信要素と比較して実質的に均一になることが予想される。例えば、QBCは、視界(FOV)を包囲する円筒型の全身用バードケージ又はtransverse electromagnetic(TEM)コイルであってもよく、各MR受信要素は、1又は少数のターンのローカルループコイル、各ロッド要素などであってもよい。
コイル感度マッピングでは、被検者がN個のMR受信要素とQBCとを利用してロードされることによって取得される。QBCにより取得された強度分布は、被検者のコントラストによって決定されることが予想され、すなわち、
Figure 0005706899
である。MR受信要素により取得される強度分布は、被検者のコントラストとMR受信要素のコイル感度とによって決定されることが予想され、すなわち、i番目のMR受信要素について
Figure 0005706899
である。I Rx(x,y,z)とIQBC Rx(x,y,z)の双方の強度分布がコイル感度マッピングの取得中に測定されるため、i番目のMR受信要素のコイル感度は、
Figure 0005706899
として決定される。QBCにより取得された強度分布によって除することは、強度分布から被検者のコントラストを取り除き、コイル感度マップS Rx(x,y,z)のみを残す。
SENSE及び他のパラレルイメージング技術においては有用であるが、コイル感度マップS Rx(x,y,z)は、コイル不均一性について画像を訂正するため、強度レベル訂正を実行するのにより一般に有用である。MR受信要素により取得された磁気共鳴イメージングデータは、(訂正なしの)画像強度分布
Figure 0005706899
を構成するよう再構成される。Constant Level Appearance(CLEAR)として知られる技術では、イメージング強度分布は、コイル感度により除すことによって、
すなわち、
Figure 0005706899
によってより均一にされる。SENSEのケースでは、この強度レベル訂正は、複数のMR受信要素のそれぞれについて実行され、さらに取得したものがアンダーサンプリングされ、複数のMR受信要素からの情報が、アンダーサンプリングにより生じた欠落データを補償するのに利用される。
しかしながら、実際には、CLEAR訂正された画像はシグナルボイド(signal void)、ゴースト又は他の画像アーチファクトを示すことが検出されることがある。このような不具合は、より高い磁場において実行されるイメージングに対して、一般により顕著になる。被検者組織の伝導性及び空間フィールド不均一性は、より高い磁場においてより問題になる傾向があることが知られている。しかしながら、CLEAR訂正は、このような不均一性を補償することが期待される。従って、CLEAR訂正された画像におけるシグナルボイド、ゴースト又は他の画像アーチファクトの存在は、予期しないことであり、問題である。
以下は、上述した問題点などを解決する新規かつ改良された装置及び方法を提供する。
開示される一態様によると、磁気共鳴方法は、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムのRF送信チャネルの最適化された動作パラメータを決定するため、前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムをシム処理するステップと、前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを利用して、磁気共鳴受信要素のコイル感度マップを取得するステップと、前記シム処理により決定された最適化された動作パラメータにより動作する前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと前記磁気共鳴受信要素とを利用して、磁気共鳴イメージングデータを取得するステップと、前記取得された磁気共鳴イメージングデータから磁気共鳴画像を再構成するステップとを有し、前記再構成するステップは、前記シム処理により決定された最適化された動作パラメータにより動作する前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて取得されたコイル感度マップを利用して強度レベル訂正を実行することを含む。
開示される他の態様によると、デジタルプロセッサは、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと磁気共鳴受信要素とを有する磁気共鳴スキャナと連係して、上記記載の磁気共鳴方法を実行するよう構成される。開示される他の態様によると、記憶媒体は、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと磁気共鳴受信要素とを有する磁気共鳴スキャナと連係して、上記記載の磁気共鳴方法を実行するため、デジタルプロセッサ上で実行可能な命令を格納する。
開示される他の態様によると、磁気共鳴システムは、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと磁気共鳴受信要素とを有する磁気共鳴スキャナと、前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムをシム処理し、前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて前記磁気共鳴受信要素のコイル感度マップを取得し、前記シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと前記磁気共鳴受信要素とを用いて磁気共鳴画像を取得し、訂正された磁気共鳴画像を生成するため、前記コイル感度マップを利用して前記取得された磁気共鳴画像に対して強度レベル訂正を実行することを含むイメージング処理を実行するよう構成されるデジタルプロセッサとを有する。
1つの効果は、より均一なMR画像の強度を提供することである。
他の効果は、低減されたアーチファクトのMR画像を提供することにある。
さらなる効果は、以下の詳細な説明を参照及び理解した当業者に明らかであろう。
図1は、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを利用するCLEAR訂正されたイメージングを実行するよう構成される磁気共鳴(MR)システムを図式的に示す。 図2は、図1のMRシステムにより適切に実現されるシム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを利用するCLEAR訂正されたイメージング処理を図式的に示す。
Contrast Level Appearance(CLEAR)訂正された画像におけるシグナルボイド、ゴースト又は他の画像アーチファクトの予期しない問題となる存在がQBC(又は他の送信コイル)の空間不均一性によって生じることがここに示される。QBCの空間不均一性は、CLEAR訂正された画像の再構成中に乗法的にQBC送信コイルとQBC受信コイルとの双方の感度マップの取り込みによって、二乗的にCLEAR訂正された画像に置換されるように示される。送信コイル感度がMR受信コイル要素のものより実質的に均一性が高いことが適切に仮定されても、QBCコイルの不均一性を説明することができないため、特により高い磁場において実質的に画像アーチファクトがもたらされる。
さらに、これらの画像アーチファクトは、従来のクワドラチャドリブンなQBCをマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムに置換し、MR受信要素の感度マップを取得する前にシム処理を実行することによって、効果的に抑制できることが開示される。
CLEAR訂正された画像再構成は、QBCコイルの感度が明示的に考慮されることによってここで再解析される。QBCは、送信コイル感度SQBC Tx(x,y,z)と受信コイル感度SQBC Rx(x,y,z)とを有する。これらのパラメータが明示的に規定されることによって、それらの強度は、送信及び受信コイルの感度と、Constrast(x,y,z)としてここに示されるイメージング被検者のコントラストとに関して以下のように記述することができる。
Figure 0005706899
これらから、以下のレシオが取得できる。
Figure 0005706899
数式(5)から、従来はコイル感度S Rx(x,y,z)であると考えられたレシオK=I Rx/IQBC Rxは(数式(1)を参照)、実際にはQBC受信コイル感度SQBC Rx(x,y,z)に対する相対的なコイル感度マップであることが理解できる。
この観察が与えられても、当業者は、外生的な項であるSQBC Rx(x,y,z)が強度レベル訂正処理中に補償されることを予期する。しかしながら、これはそのケースとはならず、実際には強度レベル訂正処理は誤差を二乗することが示される。
数式(5)により提供される洞察によると、数式(2)に提供されるようなCLEARアプローチを利用する画像の強度レベル訂正は、
Figure 0005706899
としてより正確に記述である。ここで、I Image(x,y,z)の項は、再び、イメージングデータの取得中にi番目のMR受信要素により取得される強度分布である。しかしながら、数式(4)から、I Image(x,y,z)は、
Figure 0005706899
としてより正確に記述される。ここで、I ImageのSQBC Txとの比例関係が仮定される。この仮定は、正確な依存関係がスキャンタイプやT1などのファクタに副次的には依存するが、一般に良好である。
数式(5)、(6)及び(7)を組み合わせることによって、より正確な強度分布が提供される。
Figure 0005706899
ここで、空間座標(x,y,z)は簡単化のため途中の数式では省略されている。QBCの送信及び受信強度分布が類似している、すなわち、
Figure 0005706899
であることを相互主義により仮定すると、数式(8)は、
Figure 0005706899
として記述できる。数式(9)は、CLEAR訂正がMR受信要素の不均一性を(予期されるように)取り除く(すなわち、S Rx(x,y,z)の項を補償する)ことを示す。しかしながら、CLEAR訂正はまた、二乗されたMR送信コイルの不均一性(SQBC Rx(x,y,z))を強度分布に導入する。
この二乗されたMR送信コイル不均一性は、特にRF起立波が送信フィールドの不均一性を低減するのに実質的な役割を担いうる、より高い磁場において問題となりうるものであり、さらに、相互主義の原理により、この不均一性はまたQBC又は他の送信コイルの受信フィールドに導入され、これら双方の項がCLEAR訂正された強度分布に取り込まれる。さらに、高い磁場では、MR周波数の波長は関心イメージング特徴に相当しうるか、又はそれより小さくなる可能性があり、このため、送信フィールドの不均一性は関心特徴の大きさとなりうる。
CLEAR訂正の問題点が導入された二乗されたMR送信コイル不均一性(SQBC Rx(x,y,z))にあると認識すると、従来のクワドラチャドリブンQBCを、(一般性を失いことなく再び)T個のRF送信チャネルを有するマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと置換することが開示される(ここで、Tは2以上である)。コイル感度マッピング前に、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムは、実質的に均一な送信フィールドを提供するT個のRF送信チャネルの振幅及び位相を選択するようシム処理される。この結果、上述されたQBC感度マップSQBC Rx(x,y,z),SQBC Tx(x,y,z)は、シム処理により実質的により良い空間均一性を有すると予期される、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムのシム処理された感度マップST−shimmed Rx(x,y,z),ST−shimmed Tx(x,y,z)に置換される。相互主義の原理が成り立ち続け、すなわち、
Figure 0005706899
である。
コイル感度マップは、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて実行される。従って、取得された強度分布は、
Figure 0005706899
となる。ここで、空間座標は簡単化のため省略される。MR受信要素の実際の感度マップは送信シム処理によって変更されず、すなわち、S Rx(x,y,z)はシム処理により影響を受けないことに留意されたい。数式(5)のレシオは、等価なシム処理されたレシオになる。
Figure 0005706899
イメージングデータの取得はまた、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて実行される。Ii−with−shim Image(x,y,z)の項は、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを利用して、イメージングデータ取得中にi番目のMR受信要素により取得される強度分布を表す。数式(7)をパラレル化することによって、Ii−with−shim Image(x,y,z)は、
Figure 0005706899
としてより正確に記述される。これは、数式(6)に類似した以下のCLEAR訂正を導く、すなわち、
Figure 0005706899
である。数式(12)、(13)及び(14)を組み合わせることによって、
Figure 0005706899
がもたらされる。ここで、座標(x,y,z)は、簡単化のため再び途中の式において省略される。
Figure 0005706899
であるとき、数式(15)は、
Figure 0005706899
として記述できる。数式(14)は、CLEAR訂正が形式的に変更されていないが、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて共に実行されるマッピングとイメージングデータ取得によって取得される値を利用することを示す。数式(16)は、CLEAR訂正された画像再構成が送信シム処理により導入された実質的な均一性の向上により実質的に向上することを示す。例えば、シム処理が10のファクタにより送信フィールドの均一性を低減するのに十分である場合、CLEAR訂正空間不均一性の向上は、100のファクタである。画像におけるこの増幅された改良は、数式(16)の二乗の結果である。
数式(9)と以降のそれからの解析は、すべてのケースに真であるとは限らないが、
Figure 0005706899
であるという仮定の下で導出される。従って、数式(9)は近似である。より一般には、数式(9)のためのSQBC Tx(x,y,z)はCLEARスキャン自体からのものであり、CLEARスキャン自体をRFシム処理することによって取り除くことができる(一般的なケースでさえ)。コイル感度を決定するためスキャンにあるようなSQBC Tx(x,y,z)の項が除される。数式(9)の実際のSQBC Rx(x,y,z)は、コイル感度を決定するためスキャンから得られるが、上述されるように、当該コイルの要素のデータは、CLEAR再構成画像をもたらすため、何れかにおいて組み合わせ可能である。
以下において、上述の改良を実現するのに適したシステムが提供される。
図1を参照して、磁気共鳴(MR)スキャナ10は、静磁場(B0)を生成する主磁気や磁場勾配コイルセットなどのコンポーネント(図示せず)を収容又は保持するハウジング12と、図示されたMRスキャナ10のケースにおいて、MRスキャナ10のボア16内にあるイメージング領域の内外に平行移動可能な被検者ベッドなどのMR被検者ロードシステム14とを有する。図示されたMRスキャナ10は、Koninklijke Philips Electronics N.V.(オランダのEindhoven)から入手可能なAchievaTM MRスキャナである。しかしながら、実質的に任意のMRスキャナが利用可能である。
T個(Tは、2以上の整数)のRF送信チャネル20が図式的に示される図1に示されるように、複数のRF送信チャネル20を有するマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムが設けられる。複数のRF送信チャネル20は、B1送信フィールドと示されることもあるRF送信フィールドを生成するため、マルチチャネル送信モードにおいて動作可能である。B1送信フィールドのRF周波数は、好ましくは、磁気共鳴周波数であるか、又はその近傍である。所与の静磁場(B0)について、磁気共鳴周波数は、静磁場強度(|B0|)と、核磁気共鳴を受けることが意図される核の性質である磁気回転定数(γ)との積により与えられる。
マルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20は、様々に実現可能である。例えば、ある実施例では、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20は、RF送信チャネルの個数Tが2になるように、独立に駆動されるI及びQポートを有する単一のバードケージタイプの静電RFコイルとして実現される。他の実施例では、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20は、T個の独立した表面コイル、変性した全身用RFコイルのT個の分離されたロッド又はラングなどのT個の独立したコイル要素のセットとして実現される。これらの実施例では、T個の独立したコイル要素は、例えば、別々に収容されたコイル要素、電気的に絶縁されるが、共通のハウジングに物理的に収容されるコイル要素(例えば、専用のT要素コイルアレイアセンブリなど)などとして様々に構成されてもよい。
さらに、1以上の磁気共鳴受信要素22が設けられる。これら1以上のMR受信要素22は、単一の受信コイルと同程度の個数を有することが可能である(すなわち、N=1)。SENSE又は他のパラレルイメージング技術を実現するため、受信要素22の個数は2以上であるべきである(すなわち、N≧2)。また、1以上の物理的要素(例えば、1以上のシングルループ又はマルチループコイル、全身用コイルのロッド若しくはラングなど)が適切な送受信スイッチング回路を利用することによって送信チャネルと受信チャネルとの双方として機能することもまた想定される。
図1を続けて参照して、MRシステムはさらに、MRスキャナ10にMRイメージングデータを取得させ、MR被検者ロードシステム14を介しイメージング被検者の自動的なロード及びアンロードなどの他の機能を実行させるため、放射線技師や他のユーザがMRスキャナ10とインタフェースをとることが可能なMRシステムコントローラユーザインタフェースモジュール24を有する。シム処理モジュール26は、パラメータストレージ28に格納されるシム処理されたRF送信振幅及び位相パラメータを生成するため、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20をシム処理する。送信シムパラメータは、コイル感度マッピングモジュール30により実行されるMR受信要素22の感度マッピングに利用され、結果として得られるMR受信要素のコイル感度マップ(数式(12)のi=1,...,NのパラメータKi−shimmed(x,y,z)に対応する)がストレージ32に格納される。送信シムパラメータがまた、取得されたMRデータストレージ34に格納されるイメージングデータを生成するため、イメージングデータの取得のため利用される。MR画像再構成モジュール36は、イメージメモリ38に適切に格納される再構成された画像を生成するため、送信シム処理により取得されるMR受信要素のコイル感度マップKi−shimmed(x,y,z)を利用して(i=1,...,N)、画像データを再構成する。
処理モジュール24,26,30,36は、図1の図示された実施例においてコンピュータ42のプロセッサであるデジタルプロセッサ40により適切に実現される。デジタルプロセッサ40は、マルチコアマイクロプロセッサ、マイクロプロセッサ及び連動するグラフィカル処理ユニット(GPU)又は数値演算コプロセッサなどのケースなど、複数のプロセッサであってもよいことが理解されるべきである。さらに、デジタルプロセッサ40は、コンピュータの一部でない専用プロセッサとして構成されてもよい。さらに、各種処理モジュール24,26,30,36は、異なるプロセッサにより実現されてもよく、及び/又は非デジタルプロセッサコンポーネントを含むものであってもよい。例えば、再構成モジュール36は、アナログパイプラインコンポーネントを含むものであってもよい。MRシステムコントローラユーザインタフェースモジュール24のユーザインタフェースコンポーネントは、MRスキャナ構成の再構成されたイメージを表示し、又は他のユーザにより知覚可能な出力を提供するためのコンピュータ42の図示されたディスプレイ44などの適切なユーザインタフェースハードウェア、又はユーザ入力を受信するためのマウス、トラックボール、タッチセンシティブスクリーンなどの他のユーザ入力装置にアクセスする。各種データストレージコンポーネント28,32,34,38は、ハードディスクドライブ、RAM(Random Access Memory)などのコンピュータ42の1以上の記憶媒体48として適切に実現される。データストレージコンポーネント28,32,34,38はまた、ネットワークにアクセス可能なPACS(Picture Archiving and Communications System)、外部のハードドライブ、光ディスクなどの他の記憶媒体により実現されてもよい。
また、各種処理モジュール24,26,30,36は、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを利用してCLEAR訂正されたイメージングを含む、ここに開示される処理を実行するため、コンピュータ42の図示されたプロセッサ40又は他のプロセッサにより実行可能な命令を格納する記憶媒体により実現可能である。このような命令を格納する記憶媒体は、例えば、ハードディスクドライブ、他の磁気記憶媒体、光ディスク又は他の光記憶媒体、RAM、ROM、フラッシュメモリ、他の電子記憶媒体などであってもよい。
図2を参照して、図1のMRシステムにより適切に実現される、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを利用するコンスタントレベル訂正されたイメージング処理が、図式的に示される。送信フィールドシム処理を実行するため、処理60,62,64,66の系列が、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20のT個の送信チャネルについて(コンプレックス)B1マップ70のセットを取得するため実行される。このため、処理60において、マッピング対象のRF送信チャネルが選択される。セットアップ処理62において、選択されたRF送信チャネルの振幅は1.0(又はより一般には、あるリファレンス振幅若しくはリファレンスパワーレベル)に設定され、選択されたRF送信チャネルの相対位相は0°(又はより一般には、あるリファレンス位相)に設定される。また、セットアップ処理62において、他のすべての(すなわち、残りの(T−1)個の)RF送信チャネルは、例えば、それらの振幅を0.0に設定することによってオフされる。
処理64において、選択されたRF送信チャネル以外のすべてのRF送信チャネルについて、振幅スケールが0.0に設定され、パワーレベルが0に設定される。処理64において、選択されたRF送信チャネルについてB1マップが取得される。ループ又は繰り返し処理66は、(コンプレックス)B1マップセット70を生成するため、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20の各RF送信チャネルを選択及びマッピングするため、処理60,62,64を繰り返す。
B1マッピング処理64に適したアプローチでは、関心スライス又はボリュームの(好ましくは、ロードされたイメージング被検者の内部又は同期した)2次元又は3次元B1マップが取得される。B1マッピングは、所定のターゲットB1振幅又はパワー(リファレンス振幅1.0など)のRFパルスを適切に利用してもよい。振幅又はパワーは、固定的なものとすることが可能であり、典型的には低いパワーレベルであり、任意的には、従来のRFドライブスケール決定から導出される。B1マップは、コンプレックスB1値(すなわち、位相情報を含むB1値)をマッピングし、ターゲット又は名目的B1値に対する実際のB1値又は相対B1値を表すものであってもよい。所与のRF送信チャネルのB1マップは、当該RF送信チャネルの実際の送信感度を表す。
処理60,62,64,66のB1マッピングアプローチでは、各RF送信チャネルのB1マップは、B1マッピングシーケンスにおいて当該チャネルのみを作動することによって取得される。しかしながら、他のB1マッピングアプローチが、B1マップセット70を生成するのに利用可能である。例えば、各B1マッピングの取得において、1つを除くすべてのチャネルが起動され、B1マッピング取得が複数回繰り返され(RF送信チャネル20の個数Tに等しい)、異なるチャネルは各回において起動されない、1つを除くすべてのマッピングアプローチが利用可能である。1つを除くすべてのアプローチでは、各送信チャネルの相対位相は、初期的には方形励起に対して固定され、以降のB1マップ取得は異なるチャネル振幅をゼロに設定してもよい。固定的な関係を用いて異なるRF送信チャネルグループが起動され、独立したRF送信チャネルと同じ数のB1マップが取得されるまで、B1マップが取得される毎に当該関係が置換される、このアプローチに対する変形がまた適している。B1マッピングデータをT個の送信チャネルのB1マップセット70に変換するため、物理チャネルが仮想チャネル(要素の組み合わせから構成された)にマッピングされる。
図2を参照し続けて、複数のRF送信チャネル20のB1マップセット70が取得されると、計算処理72において、最適化された振幅及び位相パラメータが、マルチチャネルRF送信フィールドをシム処理するため、取得されたB1マップ70を用いてマルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20の複数のRF送信チャネルについて計算される。すなわち、関心スライス又はボリュームにおける分散計数などの適切な均一性メトリックによって測定されるように、マルチチャネルRF送信フィールドが実質的に均一となるように、最適化された振幅及び位相パラメータが計算される。
例示的なシム処理では、初期的な振幅及び相対位相が、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20の各RF送信チャネルについて選択される。初期的な振幅及び位相は、B1送信フィールドの均一性を繰り返し向上させるため、繰り返し調整されるべきであり、従って、最終的な最適化された値に近い初期値を有することが繰り返しの計算時間を低減するが、初期値は一般には重要でない。ある実施例では、振幅スケール=1.0及び相対位相=0°が、すべてのRF送信チャネルの初期値として利用される。あるいは、事前情報が利用可能である場合、それは初期値を設定するのに利用可能である。例えば、以前の同様の被検者(例えば、体重、体の大きさなどが類似するなど)について決定された最適化された振幅及び位相が、初期値として利用されてもよい。B1マップ70は、これらの初期的な振幅及び位相値に基づき調整される。これは、コンプレクスB1値と初期的な振幅スケール値とを乗算し、B1位相を初期的な相対位相値だけシフトすることによって、ピクセル単位で実行可能である。このように調整されたB1マップは、その後に振幅及び相対位相値を用いてマルチチャネル送信モードにおいてマルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20を作動することによって取得されるB1マップを生成するため合成される。この合成されたB1マップは、例えば、分散係数などの性能指数などを用いて、空間均一性に関して評価される。
均一性が不良であると評価された場合(例えば、計算された分散が許容される最大分散閾値より大きいなど)、振幅及び相対位相は、例えば、様々な振幅及び位相パラメータに対して分散の偏微分を計算し、勾配降下改善ステップを利用することによって、性能指数を向上させる試みにおいて調整される。調整された振幅及び位相は、空間均一性が再び評価される調整されたB1マップを計算するのに利用され、当該処理は、良好な送信フィールド均一性を提供するため、マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを適切にシム処理する最適化された振幅及び位相が特定されるまで繰り返される。
上述した繰り返しのシム処理は定時的な具体例であり、処理72について他のシム処理が利用されてもよい。一般に、最小の分散係数(又は他の均一性最適化基準により測定されるような)の個々のB1マップ70を合成するため最適な相対振幅及び位相パラメータを決定する何れかの適合方法が利用されてもよい。合成されたB1マップの均一性をテストしながら、順次繰り返される位相及び振幅係数に関する力づくのアプローチがまた想定される。
シム処理60,62,64,66,72が、図1のシムモジュール26により実行され、結果として得られる最適化された送信チャネル振幅及び位相がメモリ28に格納される。マルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20が、これらの最適化された送信チャネル振幅及び位相を用いて起動されると、それは、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20として実行され、それの送信及び受信感度マップはそれぞれ、ST−shimmed Tx(x,y,z)及びST−shimmed Rx(x,y,z)である。ここで、添え字の“T−shimmed”は、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを示す。
以降のMR受信要素の感度マッピング処理74が、その後に実行される。これは、数式(10)及び(11)の強度分布の取得を伴い、すなわち、N個のMR受信要素22の強度分布Ii−with−shim Rx(x,y,z)と、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20を用いて取得された強度分布IT−shimmed Rx(x,y,z)とを取得する。これらの取得は、MR励起位相についてシム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20を利用する。シム処理されたコイル感度Ki−shimmed(x,y,z)は、これらの強度分布に元ぢき数式(12)に従って計算される。MR受信要素の感度マッピング処理74は、図1のコイル感度マッピングモジュール30により実行され、結果として得られるシム処理されたコイル感度度Ki−shimmed(x,y,z)は、メモリ32に格納される。
RF送信チャネルB1のマッピングに関して、MR受信要素の感度マッピング処理74は、励起位相のためシム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20を利用して、各B1マッピング取得において、1つを除くすべての受信チャネルが利用され、B1マッピングが複数回繰り返され(RF受信チャネル22の個数Nに等しい)、各回で異なるチャネルが未使用にされる1つを除くすべてのマッピングアプローチなどの他のB1マッピングアプローチを利用してもよい。B1マッピングデータをN個のMR受信チャネル22のB1マップセットに変換するため、物理チャネルがバーチャルチャネルにマッピングされる(要素の組み合わせから構成される)。
図2の実施例では、MR受信要素のコイル感度マッピング処理74が、シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20を用いて実行される。これは改善された結果を提供すると予想されるが、(送信システムシム処理60,62,64,66,72を実行する前にMR受信要素のコイル感度マッピング処理を実行するなどによって)シム処理なしにマルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20を用いてMR受信要素のコイル感度マッピング処理を実行することもまた想定される。
図1及び2を参照し続けて、その後に、イメージングデータ取得処理76が実行される。シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステム20が、再びMR励起のため利用される。MRスキャナ10の磁場勾配コイル(図示せず)は、磁気共鳴を空間的に制限し、及び/又は空間的に符号化し、又は操作するため、磁気共鳴励起の前に、最中に及び/又は後に作動され、磁気共鳴は、MR受信要素22を介し受信され、取得MRデータストレージ34に格納される。画像再構成処理78では、取得されたMRデータは、数式(13)に与えられるように、強度分布Ii−with−shim Image(x,y,z)を生成するため、(例えば、取得されるデータがデカルトk空間サンプルとして空間符号化される場合、フーリエ変換再構成アルゴリズムを利用して)適切に再構成され、例えば、数式(14)などに与えられるように、再構成MR画像ストレージ38に格納されるCLEAR訂正された画像Ii−with−shim CLEAR(x,y,z)を生成するため、CLEAR訂正が適用される。画像再構成処理78はまた、任意的には、SENSEアンフォールディング(unfolding)などの他の再構成処理を実行してもよい。MR画像ストレージ38に格納されることに加えて、結果として得られる画像はまた、任意的には、ユーザインタフェースコンポーネント24の制御の下でディスプレイ44上に表示されてもよく、又は病院ネットワークやインターネットを介し通信され、利用されてもよい。
本出願は、1以上の好適な実施例を説明した。上述した詳細な説明を参照及び理解した者には改良及び変形が相当するであろう。本出願は、添付した請求項又はその均等の範囲内にある限り、このようなすべての改良及び変形を含むものとして解釈されることが意図される。

Claims (14)

  1. イメージング被検者を磁気共鳴スキャナにロードするステップと、
    マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムのRF送信チャネルの最適化された動作パラメータを決定するため、前記イメージング被検者がロードされることによって前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムをシム処理するステップと、
    前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを利用して、磁気共鳴受信要素のコイル感度マップを取得するステップと、
    前記シム処理により決定された最適化された動作パラメータにより動作する前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと前記磁気共鳴受信要素とを利用して、前記イメージング被検者がロードされることによって磁気共鳴イメージングデータを取得するステップと、
    前記イメージング被検者がロードされることによって前記取得された磁気共鳴イメージングデータから磁気共鳴画像を再構成するステップと、
    を有する磁気共鳴方法であって、
    前記再構成するステップは、前記シム処理により決定された最適化された動作パラメータにより動作する前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて取得されたコイル感度マップを利用してコンスタントレベル訂正を実行することを含み、
    前記シム処理は、前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムのRF送信チャネルのB1マップを取得し、前記取得されたB1マップに基づき各RF送信チャネルについて最適化された振幅パラメータと最適化された相対位相パラメータとを含む前記最適化された動作パラメータを選択することを含む磁気共鳴方法。
  2. 前記シム処理するステップは、
    前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムの各RF送信チャネルのB1マップを取得するステップと、
    前記最適化された振幅パラメータと最適化された相対位相パラメータとが均一性基準を充足するように、各RF送信チャネルについて最適化された振幅パラメータと最適化された相対位相パラメータとを含む前記最適化された動作パラメータを選択するステップと、
    を有する、請求項1記載の磁気共鳴方法。
  3. 前記均一性基準は、計算された分散計数が許容される最大分散閾値以下であることを含む、請求項2記載の磁気共鳴方法。
  4. 前記コイル感度マップを取得するステップは、
    前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いてイメージング被検者において磁気共鳴を励起するステップと、
    前記励起に応答して、(i)前記磁気共鳴受信要素を用いた強度分布と、(ii)前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いた強度分布とを取得するステップと、
    前記磁気共鳴受信要素を用いて取得された強度分布と、前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて取得された強度分布とのレシオとして前記コイル感度マップを計算するステップと、
    を有する、請求項1乃至3何れか一項記載の磁気共鳴方法。
  5. 前記再構成するステップは、
    未訂正の画像強度分布を生成するため、前記取得された磁気共鳴イメージングデータを再構成するステップと、
    前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて取得されたコイル感度マップに基づき前記未訂正の画像強度分布に対してCLEAR訂正を実行することによって、前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて取得されたコイル感度マップに基づき、前記未訂正の画像強度分布の強度を訂正するステップと、
    を有する、請求項1乃至4何れか一項記載の磁気共鳴方法。
  6. 複数の磁気共鳴受信要素が備えられ、
    前記コイル感度マップを取得するステップは、前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて取得された磁気共鳴データを利用して、前記複数の磁気共鳴受信要素のそれぞれに対応するコイル感度マップを生成することを含み、
    前記磁気共鳴イメージングデータを取得するステップは、前記シム処理により決定された最適化された動作パラメータにより動作する前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて、前記複数の磁気共鳴受信要素に対応する複数の磁気共鳴イメージングデータセットを取得することを含み、
    前記再構成は、前記取得された複数の磁気共鳴イメージングデータセットに対応する複数の磁気共鳴画像を再構成し、前記取得された複数の磁気共鳴イメージングデータセットに対応する前記複数の磁気共鳴画像のSENSEアンフォールディングを実行することを含む、請求項1乃至4何れか一項記載の磁気共鳴方法。
  7. 前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと前記磁気共鳴受信要素とを有する磁気共鳴スキャナと連係して、請求項1乃至6何れか一項記載の磁気共鳴方法を実行するよう構成されるデジタルプロセッサ。
  8. 前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと前記磁気共鳴受信要素とを有する磁気共鳴スキャナと連係して、請求項1乃至6何れか一項記載の磁気共鳴方法を実行するため、デジタルプロセッサ上で実行可能な命令を格納する記憶媒体。
  9. マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと磁気共鳴受信要素とを有する磁気共鳴スキャナと、
    前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムをシム処理し、前記シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて前記磁気共鳴受信要素のコイル感度マップを取得し、前記シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと前記磁気共鳴受信要素とを用いて磁気共鳴画像を取得し、訂正された磁気共鳴画像を生成するため、前記コイル感度マップを利用して前記取得された磁気共鳴画像に対して強度レベル訂正を実行することを含むイメージング処理を実行するよう構成されるデジタルプロセッサと、
    を有し、
    前記シム処理は、前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムのRF送信チャネルのB1マップを取得し、前記取得されたB1マップに基づき各RF送信チャネルについて最適化された振幅パラメータと最適化された相対位相パラメータとを含む前記最適化された動作パラメータを選択することを含む磁気共鳴システム。
  10. 前記強度レベル訂正の実行は、
    Figure 0005706899
    を計算することを含み、Ii−with−shim Image(x,y,z)は、前記シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムと前記磁気共鳴受信要素とを用いて取得された磁気共鳴画像を示し、Ki−shimmed(x,y,z)は、前記シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて取得された磁気共鳴受信要素のコイル感度マップを示し、Ii−with−shim CLEAR(x,y,z)は、前記訂正された磁気共鳴画像を示す、請求項9記載の磁気共鳴システム。
  11. 前記コイル感度マップの取得は、
    前記シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いて磁気共鳴を励起し、
    前記励起に応答して、前記磁気共鳴受信要素を用いた強度分布Ii−with−shim Rx(x,y,z)と、前記シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムを用いた強度分布IT−shimmed Rx(x,y,z)とを取得し、
    前記コイル感度マップ
    Figure 0005706899
    を計算する、ことを含む、請求項9又は10記載の磁気共鳴システム。
  12. 前記シム処理は、
    定される振幅パラメータと位相パラメータとにより調整される前記取得されたB1マップの合成が均一性の性能指数により測定される実質的に均一のB1送信フィールドを生成するように、前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムのRF送信チャネルについて最適化された振幅パラメータと位相パラメータとを決定し、
    前記最適化された振幅パラメータと位相パラメータとを用いて実行される前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムとして、前記シム処理されたマルチチャネル送信コイル又はコイルシステムが規定される、ことを含む、請求項9乃至11何れか一項記載の磁気共鳴システム。
  13. 前記均一性の性能指数は、分散係数の性能指数である、請求項12記載の磁気共鳴システム。
  14. 前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムの各RF送信チャネルのB1マップの取得は、
    各RF送信チャネルのB1マップを、前記RF送信チャネルのみが動作するB1マッピングを用いて取得することと、
    1つを除くすべての処理を用いてB1マッピングデータを取得し、前記取得されたB1マッピングデータを前記マルチチャネル送信コイル又はコイルシステムのRF送信チャネルにマッピングすることと、
    の1つを含む、請求項9乃至13何れか一項記載の磁気共鳴システム。
JP2012529365A 2009-09-17 2010-08-05 磁気共鳴イメージングのための画像強度訂正 Active JP5706899B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US24319309P 2009-09-17 2009-09-17
US61/243,193 2009-09-17
PCT/IB2010/053556 WO2011033401A1 (en) 2009-09-17 2010-08-05 Image intensity correction for magnetic resonance imaging

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013505045A JP2013505045A (ja) 2013-02-14
JP5706899B2 true JP5706899B2 (ja) 2015-04-22

Family

ID=42782225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012529365A Active JP5706899B2 (ja) 2009-09-17 2010-08-05 磁気共鳴イメージングのための画像強度訂正

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9036884B2 (ja)
EP (1) EP2478382A1 (ja)
JP (1) JP5706899B2 (ja)
CN (1) CN102612657B (ja)
WO (1) WO2011033401A1 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2478382A1 (en) * 2009-09-17 2012-07-25 Koninklijke Philips Electronics N.V. Image intensity correction for magnetic resonance imaging
WO2012123921A1 (en) * 2011-03-17 2012-09-20 Koninklijke Philips Electronics N.V. A mri method of faster channel - by - channel reconstruction without image degradation
DE112012004208T5 (de) * 2011-11-08 2014-09-18 Hitachi Medical Corporation Magnetresonanzabbildungsvorrichtung und Messverfahren für die Verteilung eines eingestrahlten Magnetfelds
DE102012205297B4 (de) * 2012-03-30 2015-02-12 Siemens Aktiengesellschaft Ermittlung einer Magnetresonanzsystem-Ansteuersequenz und Verfahren zum Betrieb eines Magnetresonanzsystems
JP5897415B2 (ja) 2012-06-29 2016-03-30 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 磁気共鳴装置およびプログラム
EP2741097A1 (en) 2012-12-04 2014-06-11 Samsung Electronics Co., Ltd Method and apparatus for acquiring B1 magnetic field phase information
DE102013205785B4 (de) * 2013-04-02 2014-10-09 Siemens Aktiengesellschaft Ermittlung einer Magnetresonanzsystem-Ansteuersequenz auf Basis einer reduzierten Anzahl an Feldverteilungskarten
JP6113012B2 (ja) * 2013-07-18 2017-04-12 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置及び補正用b1マップを計算する方法
JP6259303B2 (ja) * 2014-02-04 2018-01-10 株式会社日立製作所 磁石装置および磁気共鳴撮像装置
CN106659416B (zh) * 2014-07-03 2019-09-24 株式会社日立制作所 磁共振成像装置和高频磁场匀场参数决定方法
DE102015204955B4 (de) * 2015-03-19 2019-05-16 Siemens Healthcare Gmbh Verfahren zur Magnetresonanz-Bildgebung
CN105629187B (zh) * 2015-12-31 2018-12-18 上海联影医疗科技有限公司 用于优化磁共振射频线圈接收场均匀性的方法及系统
US10115212B2 (en) * 2016-11-07 2018-10-30 Uih America, Inc. Image reconstruction system and method in magnetic resonance imaging
JP6783642B2 (ja) * 2016-12-09 2020-11-11 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置及び受信コイルの感度マップ算出方法
CN107563988A (zh) * 2017-07-31 2018-01-09 上海东软医疗科技有限公司 一种磁共振图像的均匀度校正方法及装置
CN109490804B (zh) * 2017-09-12 2022-05-31 胜美达集团株式会社 高频磁场产生装置
CN108287325B (zh) * 2018-01-03 2020-08-11 上海东软医疗科技有限公司 一种图像重建方法、装置及设备
EP3514561A1 (en) * 2018-01-18 2019-07-24 Koninklijke Philips N.V. Multi-channel magnetic resonance imaging rf coil
US11435419B2 (en) 2018-05-10 2022-09-06 Siemens Healthcare Gmbh Streak artifact reduction in magnetic resonance imaging
US11823376B2 (en) 2018-05-16 2023-11-21 Benevis Informatics, Llc Systems and methods for review of computer-aided detection of pathology in images
US10866292B2 (en) * 2018-05-31 2020-12-15 General Electric Company Methods and systems for coil selection in magnetic resonance imaging
US11175367B2 (en) * 2018-08-10 2021-11-16 General Electric Company Methods and systems for estimating transmit attenuation for a magnetic resonance imaging scan
CN110261804B (zh) * 2019-05-28 2021-07-16 上海联影医疗科技股份有限公司 磁共振扫描方法、装置、计算机设备和存储介质
CN113900055A (zh) * 2020-06-22 2022-01-07 通用电气精准医疗有限责任公司 磁共振成像系统及其植入物的定位方法
CN114966507B (zh) * 2022-05-27 2022-12-13 浙江大学 一种fMRI中射频接收线圈本征时域稳定性评价方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1491095A (zh) * 2001-01-19 2004-04-21 株式会社东芝 使用高精度线圈感度图的并行mr成象
US6724923B2 (en) 2001-04-13 2004-04-20 Ge Medical Systems Global Technology Co., Llc Automatic coil selection of multi-receiver MR data using fast prescan data analysis
US6980001B2 (en) * 2002-05-20 2005-12-27 The University Of Sheffield At Western Bank Methods & apparatus for magnetic resonance imaging
US7254435B2 (en) * 2003-01-31 2007-08-07 Siemens Aktiengesellschaft Method and magnetic resonance apparatus for calibrating coil sensitivities
US7141973B2 (en) * 2003-08-13 2006-11-28 National Research Council Of Canada Magnetic resonance experiments by spatial encoding using the RF transmission coil
EP1665158A2 (en) * 2003-09-04 2006-06-07 Koninklijke Philips Electronics N.V. Locally adaptive nonlinear noise reduction
JP4664605B2 (ja) * 2004-02-26 2011-04-06 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング装置
CN102385044B (zh) 2004-02-26 2014-12-10 株式会社东芝 磁共振成象装置及磁共振成象装置的数据处理方法
DE102004026996A1 (de) 2004-06-03 2005-12-29 Siemens Ag Verfahren zur Erzeugung von Magnetresonanzaufnahmen und Steuereinrichtung für einen Magnetresonanztomographen
EP1831712B8 (en) 2004-12-22 2009-06-17 Koninklijke Philips Electronics N.V. Magnetic resonance imaging system and method
CN101166989B (zh) 2005-04-28 2012-08-08 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于操作多通道发送/接收天线设备的方法和电路装置
DE102005039686B3 (de) * 2005-08-22 2007-05-10 Siemens Ag Magnetresonanzbildgebungsverfahren für die Erzeugung homogener MR-Bilder und Magnetresonanztomograph sowie CP-Spulen zur Anwendung dieses Verfahrens
US7514926B2 (en) * 2005-11-14 2009-04-07 Regents Of The University Of Minnesota Spatially reconfigurable magnetic resonance coil
EP2899561B1 (en) * 2006-02-17 2021-04-28 Regents of the University of Minnesota MRI method for generating a map of the transmit RF field for each coil of a RF coil array
WO2007121023A1 (en) * 2006-04-13 2007-10-25 Koninklijke Philips Electronics N.V. Wave-propagation based estimation of coil sensitivities
JP5443695B2 (ja) * 2008-03-05 2014-03-19 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング装置
CN102159965B (zh) * 2008-09-17 2014-09-24 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于mri的b1映射和b1l匀场
EP2478382A1 (en) * 2009-09-17 2012-07-25 Koninklijke Philips Electronics N.V. Image intensity correction for magnetic resonance imaging

Also Published As

Publication number Publication date
US20120163692A1 (en) 2012-06-28
EP2478382A1 (en) 2012-07-25
JP2013505045A (ja) 2013-02-14
CN102612657A (zh) 2012-07-25
US9036884B2 (en) 2015-05-19
CN102612657B (zh) 2015-11-25
WO2011033401A1 (en) 2011-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5706899B2 (ja) 磁気共鳴イメージングのための画像強度訂正
US9396562B2 (en) MRI reconstruction with incoherent sampling and redundant haar wavelets
JP2013505046A (ja) Mriにおけるrfパワー及びrfフィールド均一性の同時最適化
US9482732B2 (en) MRI reconstruction with motion-dependent regularization
US9390521B2 (en) Rapid parallel reconstruction for arbitrary k-space trajectories
US9575154B2 (en) MR imaging using a multi-point dixon technique
US9766313B2 (en) MR imaging using apt contrast enhancement and sampling at multiple echo times
US10234523B2 (en) MRI with dixon-type water/fat separation with estimation of the main magnetic field variations
US10203394B2 (en) Metal resistant MR imaging
JP5196408B2 (ja) 多重ピークを備えた種の磁気共鳴スペクトロスコピー
WO2013098060A1 (en) Mri with dixon-type water/fat separation and prior knowledge about inhomogeneity of the main magnetic field
WO2015036238A1 (en) Mr imaging with dixon-type water/fat separation
US10359487B2 (en) Zero echo time MR imaging
Benkhedah et al. Evaluation of adaptive combination of 30‐channel head receive coil array data in 23 N a MR imaging
JP2016539735A (ja) 水/脂肪分離を有するゼロエコー時間mrイメージング
US20130265052A1 (en) Method and magnetic resonance system to determine sample points of a random undersampling scheme for the acquisition of magnetic resonance data
JP2019535434A (ja) ディクソンタイプの水/脂肪分離を用いたmrイメージング
JP2020531140A (ja) 磁気共鳴イメージングシステムにおける位相依存アーチファクトのデータ駆動型補正
US10162030B2 (en) Method and apparatus for reconstruction of magnetic resonance image data for multiple chemical substances in multi-echo imaging
US11815582B2 (en) Dual echo steady state MR imaging using bipolar diffusion gradients
US20170123032A1 (en) Method and computer use of an mr overview dataset for reconstruction of mr raw data

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5706899

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250