JP5706359B2 - 防災マスク - Google Patents

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本発明は、火災時に有毒ガスや有毒煙等の侵入を防止して緊急に脱出できる防災マスクに関する。
火災時における死亡の原因は、消火作業や脱出行動をするときに、有毒ガスを含む煙にまかれて窒息するものが多くみられる。このような行動に必要な時間は僅かに数分であり、その時間だけでも呼吸、視界を確保できれば、人命救助に役立つことができる。従来においては、このような観点から発明されたものが特許文献によって知られていた。例えば、特許文献1は、電動ファン付き呼吸用保護具であって、フード部に送気ユニットとフィルタを設け、且つ、装着者の呼吸を外部に排出する弁を設けた構成が開示されている。また、特許文献2は、緊急用防煙マスクであって、使用者の顔面に密閉状に当接するパッド部を備えた筒状体と、パッド部の反対側に位置する開口部に装着する防煙キャニスタとを備えている。このキャニスタは有毒ガスを無毒化する複数層構造としており、筒状体の一方の側部には排気弁が装着され、他方の側部には酸素ガスカートリッジに開閉可能に結合させた酸素吸気口が設けられている。
特開2007−275190公報 特開2003−62096公報
特許文献1の呼吸用保護具は、フード内の圧をポジティブにして、外部からの有毒ガスや有毒煙の侵入を防止しているものの、気密性の高い建築物の火災では発生するガスや煙がかなり高温となり、フィルタを経由してフードやマスク内に取り入れる外気自体も高温となり、目が乾いて目が開けられなくなったり呼吸が困難となったりするなど弊害が出る可能性があった。また、特許文献2の緊急用防煙マスクにおいても、マスク内では高温となって、取り入れる外気自体も高温となり、目が乾いたり呼吸が困難となったりするなど弊害が出る虞があった。この弊害が発生すると、緊急時の対応ができずに脱出に困難を及ぼすことになっていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、有毒ガスや有毒煙が侵入することなく、また、マスク内の温度を冷却して視界や呼吸に与える弊害をなくすことができる脱出用の防災マスクを提供することを目的とする。
本発明に係る防災マスクは、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明は、少なくとも目部分を覆うゴーグル部を有して構成され、前記ゴーグル部に除煙フィルタを介してバッテリーで駆動するファンが装着され、前記除煙フィルタから外気を導入して、前記ゴーグル部内の圧力を高くすることにより有毒ガスや有毒煙の侵入を防止する防災マスクであって、外気の流れる方向に沿う前記ファンの下流側前面に、前記ゴーグル部内を冷却する冷却送風ユニットが配設され、前記冷却送風ユニットが、水収納容器と前記水収納容器からの水が流れて前記水に浸されることによって冷却される冷却剤を有する瞬間冷却剤用クーラントとを備え、前記瞬間冷却剤用クーラントが前記冷却剤を収納する複数のパイプを備え、前記外気が前記パイプ間の隙間を通過することによって、冷却された前記冷却剤の冷気が前記ゴーグル部内に搬送されることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、少なくとも目部分を覆うゴーグル部を有して構成され、前記ゴーグル部に除煙フィルタを介してバッテリーで駆動するファンが装着され、前記除煙フィルタから外気を導入して、前記ゴーグル部内の圧力を高くすることにより有毒ガスや有毒煙の侵入を防止する防災マスクであって、外気の流れる方向に沿う前記ファンの下流側前面に、前記ゴーグル部内を冷却する冷却送風ユニットが配設され、前記冷却送風ユニットが、水収納容器と前記水収納容器からの水が流れて前記水に浸されることによって冷却される冷却剤を有する瞬間冷却剤用クーラントとを備え、前記瞬間冷却剤用クーラントが前記外気の流れ方向と直交する側面視が断面V字状に形成された冷却剤収納ケースを備え、前記外気が前記冷却剤収納ケースのV字状壁面に沿って流れることによって、冷却された前記冷却剤の冷気が前記ゴーグル部内に搬送されることを特徴とするものである。
請求項記載の発明は、請求項1又は2の発明に係るものであって、前記ゴーグル部の下方には、鼻部分及び口部分を覆うマスク部が配設され、前記マスク部内に前記バッテリーが配設されていることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1又は2の発明に係るものであって、前記ゴーグル部の上面に、前記バッテリーが配設されていることを特徴としている。
本願発明の防災マスクによれば、火災の発生時に消火作業や脱出行動を起こす際、本願発明の防災マスクを着用することによって、僅かな時間内においても視界を確保することができ、それにより初期消火を行う時間や脱出時間を確保でき一命を守ることができる。つまり、本願発明の防災マスクでは、目部分を覆うゴーグル部を有している。ゴーグル部内に除煙フィルタを介してファンにより外気を導入することによって、ゴーグル部内の気圧を外気圧より高くすることができる。そのため、有毒ガスや有毒煙のゴーグル部への外部からの侵入を防止でき視界を確保することができる。しかも、気密性の高い建築物では、発生するガスや煙の温度が高くなるため、ゴーグル部内に導入する外気自体も高い温度となり目の渇きにより目が開けられなくなる可能性も高い。そのため本願発明では、ファンの外気の送風方向に沿う下流側前面に冷却送風ユニットを配設することにより、外気導入の際、ゴーグル部内を冷却することができる。これによって初期消火作業や脱出行動を弊害なく速やかに行なうことができる。
また本発明によれば、冷却送風ユニットが、水に反応して冷却できる瞬間冷却剤用クーラントを備えているから、冷却剤に水を流すことによって数秒で冷却剤を冷却することができる。これにより、外気が瞬間冷却剤用クーラントを通過することによってゴーグル部内に冷気を搬送することができて視界を確保することができる。これにより緊急な消火作業や脱出行動を即座に行うことができる。
立設された複数のパイプに冷却剤が充填されている瞬間冷却剤用クーラントの場合、外気が複数のパイプ間を通過することによって、冷却された冷却剤の冷気が外気に熱電導することになって、ゴーグル部内に冷気を搬送することができる。従って、緊急な消火作業や脱出行動を即座に行うことができる。
また、外気の流れ方向に対して直交する方向にV字状に形成されたケース内に冷却剤が充填されている瞬間冷却剤用クーラントの場合、外気をケースの壁面に沿って流すようにすれば、外気は、冷却剤の冷気をゴーグル部内に搬送することができる。従って、緊急な消火作業や脱出行動を即座に行うことができる。
さらに本発明によれば、ファンを駆動するバッテリーを、ゴーグル部の下方のマスク部内あるいはゴーグル部の上面外部のいずれかに配設すれば、ゴーグル部内のスペースを広くして視界を最大限に確保することができる。
本発明のマスク部型の防災マスクにおける一実施形態を示す正面図である。 図1における防災マスクの縦断面図である。 一実施形態の冷却送風ユニットを示す分解斜視図である。 冷却送風ユニットの別の実施形態を示す斜視図である。 マスク型の防災マスクの別の実施形態を示す斜視図である。 フード型の防災マスクの実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
実施形態の防災マスクは、装着者の目部分を覆うゴーグル部と鼻部分と口部分の周りを覆うマスク部とを備えていれば、顔面に装着するマスク型であってもよく、頭から被るフード型であってもよい。
図1は、装着者の顔面の前面部に装着するマスク型を示す防災マスク10の正面図を示すものであり、図2はその断面図である。防災マスク10は、目部分を覆うゴーグル部11と鼻部分と口部分を覆うマスク部12とを有している。なお、ゴーグル部11は顔面に密着するように形成され、マスク部12の全周縁部には顔面に密着するゴム製のシール部が装着されている。
ゴーグル部11は、装着者の目の部分の正面に透明の樹脂材で形成された正面部111と正面部111の側部に配置されて顔面に密着するように形成された周壁部112とから構成されている。ゴーグル部11の側部にあたる周壁部112の一部には、小孔に形成された多数の外気導入孔113が形成されている。外気導入孔113に対してゴーグル部11の周壁部外側にはファン用フィルタ13が装着され、外気導入孔113に対してゴーグル部11の周壁部内側には、10V以内で回転可能な超小型に形成された外気導入用ファン14が装着されている。
外気導入用ファン14の送風方向に沿う下流側前面に冷却送風ユニット15が配置されている。さらに、ゴーグル部11の上部にあたる周壁部112には外気導入用ファン14を作動するためのファン用押し釦スイッチ18が装着されている。また、周壁部112には、内部の空気を排出する空気孔が、適宜な位置で適宜な数だけ形成され、さらに、外気導入用ファン14と後述のバッテリー19と配線するための孔が一箇所に形成されている。
マスク部12はゴーグル部11の下方にあり、マスク部12の正面中央部121は、装着者の鼻部分を覆うため鼻部分の正面からマスク部12の前方に向かって凸状に形成されるとともに上方のゴーグル部11に食い込むように突出して形成されている。正面中央部121の内側には10V程度の電圧が出力できる超小型に形成されたバッテリー19が装着者の鼻部分と干渉しない位置に装着されている。マスク部12の正面中央部121の下部には、逆止弁排気口部21が装着されて、口から排気した空気をマスク部12の外部に排出している。さらに、マスク部12の下部両側には、空気を吸うための呼吸口22が一対形成され、呼吸口22内に一酸化炭素除去薬剤がそれぞれ装着されている。
なお、ファン用フィルタ13と外気導入用ファン14と冷却送風ユニット15とは、図3に示すように配置されている。なお、矢印は空気の流れを示すものであり、空気は、ゴーグル部11の周壁部112の外側に配置された後述のファン用フィルタ13側からゴーグル部11内の後述のメッシュ17側に向かって流れる。ゴーグル部11(図1参照)の周壁部112(図1参照)の外に配置されているファン用フィルタ13は、外気導入方向に沿って除煙フィルタ部131と一酸化炭素除去薬剤が封入された薬剤フィルタ部132とからなり、周壁部112(図1参照)の内方に薬剤フィルタ部132に対向して外気導入用ファン14が装着されている。一酸化炭素除去剤は、例えば、1.6φのビーズ状の吸着剤を使用するものであり、薬剤フィルタ部132内に充填されている。外気導入用ファン14は、例えば、小型ファンモータとして市販されているNidic製のものが使用されている。外気導入用ファン14は、ファン用押し釦スイッチ18(図1参照)とバッテリー19(図1参照)と電気配線で接続され、ファン用押し釦スイッチ18を作動することにより10V以内の僅かな電力でも回転できるように構成されている。
実施形態の冷却送風ユニット15は、瞬間冷却剤用クーラント16と瞬間冷却剤用クーラント16の送風下流側前面に配置されたメッシュ17とからなる。瞬間冷却剤用クーラント16における外気導入用ファン14の前面上方には、プルコード161aを有する水収納容器としての化学反応用水容器カセット161が配置されて、下方に酸化アンモニアの冷却剤を含んだ瞬間冷却剤用クーラント16のケース体162が配置されている。ケース体162内には銅材で形成された複数のパイプ163が立設して配置されている。それぞれのパイプ163内には、硝酸アンモニアを20〜70%程含んだ冷却剤164が充填されている。プルコード161aを引っ張ると、化学反応用水容器カセット161からケース体162内のパイプ163内に水が流れ、流れた水は、冷却剤164と化学反応を起こして、冷却剤164を冷却させる。各パイプ163間にはパイプ163の径より小さい隙間165が形成されており、外気は熱伝導率の高いパイプ163の壁に接触しながら隙間165を通過する。これによって外気はパイプ163の壁から熱伝導により冷却されてゴーグル部11(図1又は図2参照)内に搬送されることになる。
瞬間冷却剤用クーラント16の送風下流側にはステンレスで形成された極細の目を有するメッシュ17が取り付けられている。極細の目を有するメッシュ17を装着することは、顔面が冷却部分にじかに触れてしまった場合の「冷温障害」を防止するものであり、また直線的に導入される外気導入用ファン14の風を網目を通すことで柔らかく分散させる効果を有することになる。
なお、図4に示すように、上述の冷却送風ユニット15を別の実施形態の冷却送風ユニット15Aで構成してもよい。冷却送風ユニット15Aは、図1に示すゴーグル部11の周壁部112内に配置され、外気導入用ファン14の送風下流側の前面に配置された筐体状のケース151Aの上部に水封入容器152Aが配置され、水封入容器152Aの下方に、外気の流れ方向に対する側面視が断面V字状に形成された周壁部を有する冷却剤収納ケース153Aを配置している。冷却剤収納ケース153A内には硝酸アンモニウムを20〜70%程含まれる冷却剤154Aが充填されている。ケース151Aの外気排出側の側壁には複数の排出孔157Aが形成され、冷却された外気がケース151Aから排出される。
水封入容器152Aには開封可能に装着された、例えばセロファンテープ155Aにプルコード156Aが接続されている。プルコード156Aを引っ張ると、セロファンテープ155Aが剥がれて水封入容器152Aから水が冷却剤収納ケース153A内に流入して冷却剤154Aを浸す。冷却剤154Aは水と反応することにより数秒で冷却される。
外気は、図示しない押し釦スイッチの作動により回転された外気導入用ファン14によりケース151Aから流入し、冷却剤収納ケース153AのV字状の周壁部に接触し、周壁部に沿って流れることにより、冷却剤154Aで冷却されてゴーグル部11(図1又は図2参照)内に搬送されることになる。
また、図1に示すように、実施形態の防災マスクの10には、ゴーグル部11の周壁部112又はマスク部12の一部から頭の後部に跨るようにバンド23が固着されている。バンド23は伸縮可能に形成されてゴーグル部11及びマスク部12が顔面に密着できるようになっている。
次に上述のように構成された第1の実施形態の防災マスク10の作用について図1乃至図3に基づいて説明する。
防災マスク10は家屋のいずれかの室内に常置されている。火災が発生すると、防災マスク10を装着者の顔の周りに装着する。図3に示すように、冷却送風ユニット15の瞬間冷却剤用クーラント16のプルコード161aを引くことによって化学反応用水容器カセット161から水が流れ、瞬間冷却剤用クーラント16の冷却剤164が化学反応を起こして冷却する。そして、ファン用押し釦スイッチ18を押して外気導入用ファン14を駆動する。すると、外気が導入されてゴーグル部11内に外気が充満する。この外気は、一酸化炭素除去薬剤を有するファン用フィルタ13により煙分子が除去されている。外気は上述のように冷却送風ユニット15により冷却されてゴーグル部11内に充満することになる。
一方、呼吸する場合、呼吸口22から煙分子が除去された外気を吸い込んでいる。呼吸することによって排気された空気は逆止弁排気口部21から外部に排出される。ゴーグル部11内の気圧は外気の導入により外気圧より僅かに高い気圧になっている。そのため、有毒ガスや有毒煙が防災マスク10と顔との間からのゴーグル部11内に侵入しようとするが高圧に阻まれて侵入しにくくなっている。
火災の発生から時間がたつにつれ、室内では火災が激しくなって有毒ガスや有毒煙等が発生し、室内に充満している。しかし、防災マスク10を装着している装着者は、外気の導入による防災マスク10内の温度が上昇しないこと、ゴーグル部11内に有毒ガスや有毒煙が侵入しないことから、視界が確保できて僅かな時間内で初期消火作業や脱出行動を速やかに行なうことができる。
なお、図5に示すように、外気導入用ファン14、化学反応用水容器カセット161を有する瞬間冷却剤用クーラント16からなる冷却送風ユニット15、外気導入用ファン14に配線で繋がっているバッテリー19等の機器をゴーグル部11の上面に収納ケース24内に収納して配置することもできる。この場合、ゴーグル部11の上面には、上述の各機器を載置するためのプレート114がゴーグル部11の前部から後方に向かって延設して形成されている。この形態では、外気導入用ファン14、冷却送風ユニット15等をゴーグル部11内に配置していないことから、ゴーグル部11を広いスペースで構成し、バッテリー19をマスク部12内に配置していないことから、マスク部12内を広いスペースで構成することができる。
次に、第2の実施形態のフード型の防災マスク30について、図6に基づいて説明する。
防災マスク30は、目部分を覆うゴーグル部31と鼻部分及び口部分を覆うマスク部32とを有する前面ガード部33と、前面ガード部33が配置された顔面を除く頭部の周りを囲むように配置されるフード部34と、を備えて構成されている。
前面ガード部33は、防災マスク30の前面部に配置されて顔面に対向する1枚の板状に形成されている。前面ガード部33は上部に透明な樹脂材で形成されたゴーグル部31が配置されて下部に布状に形成されたマスク部32が配置されている。フード部34は、耐熱性素材に不燃性布を裏張りしたもので下部を開口して頭上から被ることができるように形成されている。
外気導入用ファン14、瞬間冷却剤用クーラント16、メッシュ17からなる冷却送風ユニット15、バッテリー19は、フード部34の天井部内に重合して配置されている。なお、外気導入用ファン14には、フード部34の後部に配管されたシリコーンチューブ35にファン用フィルタ13を介して接続されている。シリコーンチューブ35は、フード部34の下方から上方に延設され、フード部34の上部あたりで前方に屈曲されてフード部34内を通って外気導入用ファン14に接続されている。フード部34の側部には、ファン用押し釦スイッチ18が1箇所に装着されている。また、マスク部32には、下部にエア吸入口361が配置された呼吸用マスク36が装着され、エア圧調整弁371が装着されて圧縮エアが充填されたボンベ37にフレキシブルホース38を介して配管されている。
従って、防災マスク30を被り、ファン用押し釦スイッチ18を作動することによって、外気がシリコーンチューブ35を通ってゴーグル部31内に導入される。外気の導入により、ゴーグル部31内の気圧が上がることにより、外部位からの有毒ガスや有毒煙はゴーグル部31内には進入しにくくなる。しかも、呼吸用マスク36からボンベ37内に充填されている圧縮エアを吸い込むことができるとともに、外気は、冷却送風ユニット15を通過することによって冷却されるから、冷却された外気の導入による防災マスク30内の温度が上昇しない。そのため、視界が確保できて僅かな時間内で初期消火作業や脱出行動を速やかに行なうことができる。
上述のように、実施形態の防災マスク10(又は30)では、外気導入用ファン14によって除煙された外気をゴーグル部11(又は31)に導入することができる。そのため、気圧が上昇したゴーグル部11(又は31)内では、顔面に装着した防災マスク10(又は30)の僅かな隙間から侵入しようとする有毒ガスや有毒煙の侵入を防止している。しかも、ゴーグル部11(又は31)内の外気は、冷却送風ユニット15によって冷却されていることから、ゴーグル部11(又は31)内の温度は高くなく、ゴーグル部11(または31)の曇りを防止できるとともに目の渇きがなくなり、視界を確保することができる。視界を確保することによって、初期消火の処置、又は緊急な脱出を試みることができる。
10、防災マスク
11、ゴーグル部
12、マスク部
13、ファン用フィルタ
14、外気導入用ファン
15、冷却送風ユニット
16、瞬間冷却剤用クーラント
17、メッシュ
19、バッテリー

Claims (4)

  1. 少なくとも目部分を覆うゴーグル部を有して構成され、前記ゴーグル部に除煙フィルタを介してバッテリーで駆動するファンが装着され、前記除煙フィルタから外気を導入して、前記ゴーグル部内の圧力を高くすることにより有毒ガスや有毒煙の侵入を防止する防災マスクであって、
    外気の流れる方向に沿う前記ファンの下流側前面に、前記ゴーグル部内を冷却する冷却送風ユニットが配設され
    前記冷却送風ユニットが、水収納容器と前記水収納容器からの水が流れて前記水に浸されることによって冷却される冷却剤を有する瞬間冷却剤用クーラントとを備え、
    前記瞬間冷却剤用クーラントが前記冷却剤を収納する複数のパイプを備え、前記外気が前記パイプ間の隙間を通過することによって、冷却された前記冷却剤の冷気が前記ゴーグル部内に搬送されることを特徴とする防災マスク。
  2. 少なくとも目部分を覆うゴーグル部を有して構成され、前記ゴーグル部に除煙フィルタを介してバッテリーで駆動するファンが装着され、前記除煙フィルタから外気を導入して、前記ゴーグル部内の圧力を高くすることにより有毒ガスや有毒煙の侵入を防止する防災マスクであって、
    外気の流れる方向に沿う前記ファンの下流側前面に、前記ゴーグル部内を冷却する冷却送風ユニットが配設され、
    前記冷却送風ユニットが、水収納容器と前記水収納容器からの水が流れて前記水に浸されることによって冷却される冷却剤を有する瞬間冷却剤用クーラントとを備え
    前記瞬間冷却剤用クーラントが前記外気の流れ方向と直交する側面視が断面V字状に形成された冷却剤収納ケースを備え、前記外気が前記冷却剤収納ケースのV字状壁面に沿って流れることによって、冷却された前記冷却剤の冷気が前記ゴーグル部内に搬送されることを特徴とする防災マスク。
  3. 前記ゴーグル部の下方には、鼻部分及び口部分を覆うマスク部が配設され、前記マスク部内に前記バッテリーが配設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の防災マスク。
  4. 前記ゴーグル部の上面に、前記バッテリーが配設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の防災マスク。
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