JP5704974B2 - セラミックス乾燥体の製造方法、およびセラミックス焼成体の製造方法 - Google Patents
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[2] 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体についての乾燥割り掛け(=成形体の寸法/乾燥体の寸法)を算出して、前記複数の坏土についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の乾燥体についての前記乾燥割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記乾燥割り掛けとの相関関係を一次関数[乾燥割り掛け=係数A 坏土−乾燥 ×(坏土の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数B 坏土−乾燥 ]にて近似して求めておき、前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、さらに該成形体Bを乾燥して乾燥体Cを作製する場合で、前記坏土Aについての前記1H−NMRのT1緩和時間および前記乾燥体Cの寸法が予め定まっている場合に、前記一次関数に前記坏土Aについての1H−NMRのT1緩和時間の値を当てはめることにより対応する前記乾燥割り掛けの値として求められる乾燥割り掛けの予測値を算出し、前記成形体Bの寸法については前記乾燥体Cの寸法に前記乾燥割り掛けの予測値を乗じた値となるように前記成形体Bを作製するセラミックス乾燥体の製造方法。
[4] 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体についての乾燥割り掛け(=成形体の寸法/乾燥体の寸法)を算出して、前記複数の成形体についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の乾燥体についての前記乾燥割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記乾燥割り掛けとの相関関係を一次関数[乾燥割り掛け=係数A 成形体−乾燥 ×(成形体の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数B 成形体−乾燥 ]にて近似して求めておき、前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、さらに該成形体Bを乾燥して乾燥体Cを作製する場合で、前記成形体Bについての前記1H−NMRのT1緩和時間および前記乾燥体Cの寸法が予め定まっている場合に、前記一次関数に前記成形体Bについての前記1H−NMRのT1緩和時間の値を当てはめることにより対応する前記乾燥割り掛けの値として求められる乾燥割り掛けの予測値を算出し、前記成形体Bの寸法については前記乾燥体Cの寸法に前記乾燥割り掛けの予測値を乗じた値となるように前記成形体Bを作製するセラミックス乾燥体の製造方法。
[6] 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体を焼成して複数の焼成体を作製し、前記複数の焼成体についての焼成割り掛け(=乾燥体の寸法/焼成体の寸法)を算出して、前記複数の坏土についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の焼成体についての前記焼成割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記焼成割り掛けとの相関関係を一次関数[焼成割り掛け=係数C 坏土−焼成 ×(坏土の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数D 坏土−焼成 ]にて近似して求めておき、前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、該成形体Bを乾燥して乾燥体C、さらに該乾燥体Cを焼成して焼成体Dを作製する場合で、前記坏土Aについての前記1H−NMRのT1緩和時間および前記焼成体Dの寸法が予め定まっている場合に、前記一次関数に前記坏土Aについての前記1H−NMRのT1緩和時間の値を当てはめることにより対応する前記焼成割り掛けの値として求められる焼成割り掛けの予測値を算出し、前記乾燥体Cの寸法については前記焼成体Dの寸法に前記焼成割り掛けの予測値を乗じた値となるように前記乾燥体Cを作製するセラミックス焼成体の製造方法。
[8] 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体を焼成して複数の焼成体を作製し、前記複数の焼成体についての焼成割り掛け(=乾燥体の寸法/焼成体の寸法)を算出して、前記複数の成形体についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の焼成体についての前記焼成割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記焼成割り掛けとの相関関係を一次関数[焼成割り掛け=係数C 成形体−焼成 ×(成形体の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数D 成形体−焼成 ]にて近似して求めておき、前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、該成形体Bを乾燥して乾燥体C、さらに該乾燥体Cを焼成して焼成体Dを作製する場合で、前記成形体Bについての前記1H−NMRのT1緩和時間および前記焼成体Dの寸法が予め定まっている場合に、前記一次関数に前記成形体Bについての前記1H−NMRのT1緩和時間の値を当てはめることにより対応する前記焼成割り掛けの値として求められる焼成割り掛けの予測値を算出し、前記乾燥体Cの寸法については前記焼成体Dの寸法に前記焼成割り掛けの予測値を乗じた値となるように前記乾燥体Cを作製するセラミックス焼成体の製造方法。
本願の第一発明のセラミックスの乾燥割り掛けの評価方法は、無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、複数の坏土のそれぞれについてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、複数の坏土のそれぞれを成形して複数の成形体を作製し、さらに複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、複数の乾燥体のそれぞれについての乾燥割り掛け(=成形体の寸法/乾燥体の寸法)を算出して、複数の坏土のそれぞれについての1H−NMRのT1緩和時間と、複数の坏土のそれぞれから作製した乾燥体についての乾燥割り掛けとの関係に基づいて、1H−NMRのT1緩和時間と乾燥割り掛けとの相関関係を求めておき、上述した複数の坏土の作製に用いたセラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、さらに該成形体Bを乾燥して乾燥体Cを作製する場合に、前記相関関係に基づいて該坏土Aについての1H−NMRのT1緩和時間または該乾燥体Cについての乾燥割り掛けを予測する。
本願の第二発明のセラミックスの乾燥割り掛けの評価方法は、無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、複数の坏土のそれぞれを成形して複数の成形体を作製し、複数の成形体のそれぞれについてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、これらの複数の乾燥体のそれぞれについての乾燥割り掛け(=成形体の寸法/乾燥体の寸法)を算出して、複数の成形体のそれぞれについての1H−NMRのT1緩和時間と、複数の成形体のそれぞれから作製した乾燥体についての乾燥割り掛けとの関係に基づいて、1H−NMRのT1緩和時間と乾燥割り掛けとの相関関係を求めておき、上述した複数の坏土の作製に用いたセラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、さらに該成形体Bを乾燥して乾燥体Cを作製する場合に、前記相関関係に基づいて、成形体Bについての1H−NMRのT1緩和時間または乾燥体Cについての乾燥割り掛けを予測する。
本願の第三発明のセラミックスの焼成割り掛けの評価方法は、無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、複数の坏土のそれぞれについてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、複数の坏土のそれぞれを成形して複数の成形体を作製し、さらに複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、これらの複数の乾燥体を焼成して複数の焼成体を作製し、複数の焼成体のそれぞれについての焼成割り掛け(=乾燥体の寸法/焼成体の寸法)を算出して、複数の坏土のそれぞれについての1H−NMRのT1緩和時間と、複数の坏土のそれぞれから作製した焼成体についての焼成割り掛けとの関係に基づいて、1H−NMRのT1緩和時間と焼成割り掛けとの相関関係を求めておき、上述した複数の坏土の作製に用いたセラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、該成形体Bを乾燥して乾燥体C、さらに該乾燥体Cを焼成して焼成体Dを作製する場合に、前記相関関係に基づいて、坏土Aについての1H−NMRのT1緩和時間または焼成体Dについての焼成割り掛けを予測する。
本願の第四発明のセラミックスの焼成割り掛けの評価方法は、無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、複数の坏土のそれぞれを成形して複数の成形体を作製し、複数の成形体のそれぞれについてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、次いで複数の乾燥体を焼成して複数の焼成体を作製し、複数の焼成体のそれぞれについての焼成割り掛け(=乾燥体の寸法/焼成体の寸法)を算出して、複数の成形体のそれぞれについての1H−NMRのT1緩和時間と、複数の成形体のそれぞれから作製した焼成体についての焼成割り掛けとの関係に基づいて、1H−NMRのT1緩和時間と焼成割り掛けとの相関関係を求めておき、上述した複数の坏土の作製に用いたセラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、該成形体Bを乾燥して乾燥体C、さらに該乾燥体Cを焼成して焼成体Dを作製する場合に、前記相関関係に基づいて、成形体Bについての1H−NMRのT1緩和時間または焼成体Dについての焼成割り掛けを予測する。
焼成後にコーディエライト組成となる組成にてアルミナ、カオリン、タルク、およびシリカを配合した無機粉末[平均粒度(算術平均径)4.12μm]100質量部に対し、有機バインダを6.0質量部、界面活性剤2.0質量部、水を32.0質量部ずつ混ぜ合わせ、さらに加圧ニーダー(トーシン社製、商品名:TD1−3M型加圧式ニーダー)を用いて混練し、坏土を作製した。このとき、混練時間が10分間、20分間、30分間、40分間、50分間の5種類の坏土を作製した。
無機粉末の平均粒度(算術平均径)を5.55μmとした以外は実施例1と同じ実験を行った。結果を表2に示す。
無機粉末の平均粒度(算術平均径)を7.35μmとした以外は実施例1と同じ実験を行った。結果を表3に示す。
セラミックス原料については実施例2のときのセラミックス原料と同じ組成[無機粉末については平均粒度(算術平均径)5.55μm]ものを用いて坏土を作製し、この坏土から外径寸法100.0mmのハニカム成形体を作製し、さらにこのハニカム成形体を乾燥することにより、外径寸法96.12mmのハニカム乾燥体を作製する実験計画を立てた。このとき、坏土の1H−NMRのT1緩和時間の適正値を予測し、坏土の1H−NMRのT1緩和時間がこの適正値になるように坏土を作製することにより、ハニカム乾燥体が予め定めた外径寸法96.12mmにて作製できるのか検討を行った。
上述した実施例2の実験には、セラミックス原料を40分間混練して坏土を作製し、この坏土から外径寸法100.0mmのハニカム成形体を作製し、さらにこのハニカム成形体を乾燥することにより、外径寸法96.12mmのハニカム乾燥体を作製したものがあった。そこで、再び、セラミックス原料については実施例2のときのセラミックス原料と同じ組成[無機粉末については平均粒度(算術平均径)5.55μm]ものを用い、さらに先と同じ混練時間40分間で坏土を作製した。続いて、この坏土から外径寸法100.0mmのハニカム成形体を作製し、さらにこのハニカム成形体を乾燥して、ハニカム乾燥体を作製した。ハニカム乾燥体の外径寸法は、96.41mmになっており、目的とする外径寸法96.12mmにはならなかった。よって、先に目的の寸法のハニカム乾燥体を作製することができた方法と全く同じ方法を踏襲した場合であっても、試験時の温度や気温、設備の状態によって目的の寸法のハニカム乾燥体を作製できない場合があることが判明した。
セラミックス原料については実施例2のときのセラミックス原料と同じ組成[無機粉末については平均粒度(算術平均径)5.55μm]のものを用いて、坏土の1H−NMRのT1緩和時間を37.0msecにて坏土を作製し、この坏土から、最終的に外径寸法96.12mmのハニカム乾燥体を作製する実験計画を立てた。このとき、ハニカム成形体の寸法の適正値を予測し、この適正値の寸法にてハニカム成形体を作製することにより、ハニカム乾燥体が予め定めた外径寸法96.12mmにて作製できるのか検討を行った。
Claims (8)
- 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体についての乾燥割り掛け(=成形体の寸法/乾燥体の寸法)を算出して、
前記複数の坏土についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の乾燥体についての前記乾燥割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記乾燥割り掛けとの相関関係を一次関数[乾燥割り掛け=係数A 坏土−乾燥 ×(坏土の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数B 坏土−乾燥 ]にて近似して求めておき、
前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、さらに該成形体Bを乾燥して乾燥体Cを作製する場合で、前記成形体Bの寸法および前記乾燥体Cの寸法が予め定まっている場合に、
前記成形体Bの寸法および前記乾燥体Cの寸法から前記乾燥体Cについての前記乾燥割り掛けを算出し、前記一次関数に前記乾燥体Cについての前記乾燥割り掛けの値を当てはめることにより対応する前記1H−NMRのT1緩和時間の値として求められる1H−NMRのT1緩和時間の適正値を算出し、
前記坏土Aについての前記1H−NMRのT1緩和時間の値については前記1H−NMRのT1緩和時間の適正値と略同一になるように前記坏土Aの混練時間を制御して前記坏土Aを作製するセラミックス乾燥体の製造方法。 - 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体についての乾燥割り掛け(=成形体の寸法/乾燥体の寸法)を算出して、
前記複数の坏土についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の乾燥体についての前記乾燥割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記乾燥割り掛けとの相関関係を一次関数[乾燥割り掛け=係数A 坏土−乾燥 ×(坏土の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数B 坏土−乾燥 ]にて近似して求めておき、
前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、さらに該成形体Bを乾燥して乾燥体Cを作製する場合で、前記坏土Aについての前記1H−NMRのT1緩和時間および前記乾燥体Cの寸法が予め定まっている場合に、
前記一次関数に前記坏土Aについての1H−NMRのT1緩和時間の値を当てはめることにより対応する前記乾燥割り掛けの値として求められる乾燥割り掛けの予測値を算出し、
前記成形体Bの寸法については前記乾燥体Cの寸法に前記乾燥割り掛けの予測値を乗じた値となるように前記成形体Bを作製するセラミックス乾燥体の製造方法。 - 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体についての乾燥割り掛け(=成形体の寸法/乾燥体の寸法)を算出して、
前記複数の成形体についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の乾燥体についての前記乾燥割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記乾燥割り掛けとの相関関係を一次関数[乾燥割り掛け=係数A 成形体−乾燥 ×(成形体の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数B 成形体−乾燥 ]にて近似して求めておき、
前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、さらに該成形体Bを乾燥して乾燥体Cを作製する場合で、前記成形体Bの寸法および前記乾燥体Cの寸法が予め定まっている場合に、
前記成形体Bの寸法および前記乾燥体Cの寸法から前記乾燥体Cについての前記乾燥割り掛けを算出し、前記一次関数に前記乾燥体Cについての前記乾燥割り掛けの値を当てはめることにより対応する前記1H−NMRのT1緩和時間の値として求められる1H−NMRのT1緩和時間の適正値を算出し、
前記成形体Bについての前記1H−NMRのT1緩和時間の値については前記1H−NMRのT1緩和時間の適正値と略同一になるように混練時間を制御した前記坏土Aを用いて前記成形体Bを作製するセラミックス乾燥体の製造方法。 - 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体についての乾燥割り掛け(=成形体の寸法/乾燥体の寸法)を算出して、
前記複数の成形体についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の乾燥体についての前記乾燥割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記乾燥割り掛けとの相関関係を一次関数[乾燥割り掛け=係数A 成形体−乾燥 ×(成形体の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数B 成形体−乾燥 ]にて近似して求めておき、
前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、さらに該成形体Bを乾燥して乾燥体Cを作製する場合で、前記成形体Bについての前記1H−NMRのT1緩和時間および前記乾燥体Cの寸法が予め定まっている場合に、
前記一次関数に前記成形体Bについての前記1H−NMRのT1緩和時間の値を当てはめることにより対応する前記乾燥割り掛けの値として求められる乾燥割り掛けの予測値を算出し、
前記成形体Bの寸法については前記乾燥体Cの寸法に前記乾燥割り掛けの予測値を乗じた値となるように前記成形体Bを作製するセラミックス乾燥体の製造方法。 - 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体を焼成して複数の焼成体を作製し、前記複数の焼成体についての焼成割り掛け(=乾燥体の寸法/焼成体の寸法)を算出して、
前記複数の坏土についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の焼成体についての前記焼成割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記焼成割り掛けとの相関関係を一次関数[焼成割り掛け=係数C 坏土−焼成 ×(坏土の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数D 坏土−焼成 ]にて近似して求めておき、
前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、該成形体Bを乾燥して乾燥体C、さらに該乾燥体Cを焼成して焼成体Dを作製する場合で、前記乾燥体Cの寸法および前記焼成体Dの寸法が予め定まっている場合に、
前記乾燥体Cの寸法および前記焼成体Dの寸法から前記焼成体Dについての前記焼成割り掛けを算出し、前記一次関数に前記焼成体Dについての前記焼成割り掛けの値を当てはめることにより対応する前記1H−NMRのT1緩和時間の値として求められる1H−NMRのT1緩和時間の適正値を算出し、
前記坏土Aについての前記1H−NMRのT1緩和時間の値については前記1H−NMRのT1緩和時間の適正値と略同一になるように前記坏土Aの混練時間を制御して前記坏土Aを作製するセラミックス焼成体の製造方法。 - 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体を焼成して複数の焼成体を作製し、前記複数の焼成体についての焼成割り掛け(=乾燥体の寸法/焼成体の寸法)を算出して、
前記複数の坏土についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の焼成体についての前記焼成割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記焼成割り掛けとの相関関係を一次関数[焼成割り掛け=係数C 坏土−焼成 ×(坏土の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数D 坏土−焼成 ]にて近似して求めておき、
前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から別の坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、該成形体Bを乾燥して乾燥体C、さらに該乾燥体Cを焼成して焼成体Dを作製する場合で、前記坏土Aについての前記1H−NMRのT1緩和時間および前記焼成体Dの寸法が予め定まっている場合に、
前記一次関数に前記坏土Aについての前記1H−NMRのT1緩和時間の値を当てはめることにより対応する前記焼成割り掛けの値として求められる焼成割り掛けの予測値を算出し、
前記乾燥体Cの寸法については前記焼成体Dの寸法に前記焼成割り掛けの予測値を乗じた値となるように前記乾燥体Cを作製するセラミックス焼成体の製造方法。 - 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体を焼成して複数の焼成体を作製し、前記複数の焼成体についての焼成割り掛け(=乾燥体の寸法/焼成体の寸法)を算出して、
前記複数の成形体についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の焼成体についての前記焼成割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記焼成割り掛けとの相関関係を一次関数[焼成割り掛け=係数C 成形体−焼成 ×(成形体の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数D 成形体−焼成 ]にて近似して求めておき、
前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、該成形体Bを乾燥して乾燥体C、さらに該乾燥体Cを焼成して焼成体Dを作製する場合で、前記乾燥体Cの寸法および前記焼成体Dの寸法が予め定まっている場合に、
前記乾燥体Cの寸法および前記焼成体Dの寸法から前記焼成体Dについての前記焼成割り掛けを算出し、前記一次関数に前記焼成体Dについての前記焼成割り掛けの値を当てはめることにより対応する前記1H−NMRのT1緩和時間の値として求められる1H−NMRのT1緩和時間の適正値を算出し、
前記成形体Bについての前記1H−NMRのT1緩和時間の値については前記1H−NMRのT1緩和時間の適正値と略同一になるように混練時間を制御した前記坏土Aを用いて前記成形体Bを作製するセラミックス焼成体の製造方法。 - 無機粉末と水とを含む略同一組成のセラミックス原料から複数の坏土を作製し、前記複数の坏土を成形して複数の成形体を作製し、前記複数の成形体についてのプロトン(1H)を観察核とする1H−NMRのT1緩和時間を測定し、さらに、前記複数の成形体を乾燥して複数の乾燥体を作製し、前記複数の乾燥体を焼成して複数の焼成体を作製し、前記複数の焼成体についての焼成割り掛け(=乾燥体の寸法/焼成体の寸法)を算出して、
前記複数の成形体についての前記1H−NMRのT1緩和時間と、前記複数の焼成体についての前記焼成割り掛けとの関係に基づいて、前記1H−NMRのT1緩和時間と前記焼成割り掛けとの相関関係を一次関数[焼成割り掛け=係数C 成形体−焼成 ×(成形体の 1 H−NMRのT 1 緩和時間)+係数D 成形体−焼成 ]にて近似して求めておき、
前記複数の坏土の作製に用いた前記セラミックス原料と略同一組成のセラミックス原料から坏土Aを作製し、該坏土Aを成形して成形体Bを作製し、該成形体Bを乾燥して乾燥体C、さらに該乾燥体Cを焼成して焼成体Dを作製する場合で、前記成形体Bについての前記1H−NMRのT1緩和時間および前記焼成体Dの寸法が予め定まっている場合に、
前記一次関数に前記成形体Bについての前記1H−NMRのT1緩和時間の値を当てはめることにより対応する前記焼成割り掛けの値として求められる焼成割り掛けの予測値を算出し、
前記乾燥体Cの寸法については前記焼成体Dの寸法に前記焼成割り掛けの予測値を乗じた値となるように前記乾燥体Cを作製するセラミックス焼成体の製造方法。
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