JP5703854B2 - コンピュータシステム及びコンピュータシステム起動方法 - Google Patents

コンピュータシステム及びコンピュータシステム起動方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータシステム及びコンピュータシステム起動方法に関し、特に、複数のOS(Operating System)を起動するコンピュータシステム及びコンピュータシステム起動方法に関する。
近年、コンピュータシステムでは、システムの高機能・高速化のため、処理能力向上に対する要求がある。
このような要求に対して、CPU(Central Processing Unit)の演算処理部(コア)を複数搭載したマルチコアプロセッサを採用することで、消費電力の上昇を抑えながら、処理能力の向上を図るマルチコア方式が導入されている。
通常、マルチコアプロセッサを搭載したコンピュータシステムは、マルチコアプロセッサに対応したOSを使用するが、この場合、システムのリアルタイム性が使用OSのリアルタイム性に大きく左右されてしまう。
このような問題に対して、マルチコアプロセッサを搭載したコンピュータシステムでは、各コアと周辺装置を論理的に分割した区画(以下、論理区画という)上で、GUI(Graphical User Interface)やネットワークプロトコル機能を持つ汎用OS、リアルタイム性を持つリアルタイムOSなどの各種OSを動作させることで、リアルタイム性を確保しながら処理の並列度を向上し、システムの高機能・高速化を実現する技術が提案されている。
例えば、特許文献1は、ハードウェアの情報を管理する手段と、OSを起動させる手段を備え、ハードウェア資源の割り当て状況に従い、論理区画上でOSを起動させるマルチコアプロセッサを搭載したコンピュータシステムを開示している。
また、特許文献2は、各コアが使用できるメモリ及びI/O(Input/Output、入出力)ポートをアドレスで分割することで論理区画を生成し、各々が個別にOSを起動できるマルチコアプロセッサを搭載したコンピュータシステムを開示している。
特開2008−033877号公報 特開2000−132530号公報
特許文献1及び2が開示するコンピュータシステムは、一旦全てのコアを論理区画に割り当てると、新たな論理区画に割り当てる余地がないため、新たな機能の追加に伴い、システムの性能が低下する可能性がある。
また、特許文献1及び2が開示するコンピュータシステムは、主要な機能をホストシステム上のプロセッサで処理しているため、該プロセッサの負荷は、入出力処理しか実施していないI/Oプロセッサに比べて大きくなる。
このような問題を解決するために、コンピュータシステムに搭載している他用途のプロセッサを論理区画に割り当て、その論理区画上でホストプロセッサと同等の処理をさせることで、ホストプロセッサの負荷を軽減させる手法が考えられる。
例えば、I/Oプロセッサを搭載しているコンピュータシステムでは、I/Oプロセッサを論理区画に割り当て、その論理区画上でOSやファームウェアを起動させることで、さらなるシステムの高機能・高速化を実現することができる。
本来、I/Oプロセッサは、ホストCPUに依存せず、入出力制御機能を独立して実施する装置であるが、メインメモリへのアクセスが可能であり、独立してプログラムを起動することも可能である。つまり、単独で論理区画を構成することが可能となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高機能・高速化を実現することができるコンピュータシステム及びコンピュータシステム起動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るコンピュータシステムは、
プロセッサと入出力プロセッサ及び主記憶部を含むハードウェアリソースと、それぞれ個別のシステムとして動作する複数の区画に前記ハードウェアリソースを割り当てる区画制御部と、を備えるコンピュータシステムであって、
前記区画制御部は、
前記区画に割り当てる前記ハードウェアリソースの情報と該ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムの情報を含む区画構成情報を記憶する区画構成情報記憶手段と、
前記ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムを有するファイルを記憶するファイル記憶手段と、
前記区画構成情報記憶手段に記憶された前記区画構成情報に従って、前記区画毎に割り当てられた前記ハードウェアリソースに起動命令を発行する区画起動手段と、を備え、
前記プロセッサ及び前記入出力プロセッサは、前記区画起動手段が発行した前記起動命令に従って、前記ファイル記憶手段に記憶された前記ファイルが有するプログラムを起動する、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るコンピュータシステム起動方法は、
プロセッサと入出力プロセッサ及び主記憶部を含むハードウェアリソースと、それぞれ個別のシステムとして動作する複数の区画に前記ハードウェアリソースを割り当てる区画制御部と、を備えるコンピュータシステムを起動する方法であって、
前記区画制御部が前記区画に割り当てる前記ハードウェアリソースの情報と該ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムの情報を含む区画構成情報を記憶する区画構成情報記憶ステップと、
前記区画制御部が前記ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムを有するファイルを記憶するファイル記憶ステップと、
前記区画制御部が前記区画構成情報記憶ステップで記憶された前記区画構成情報に従って、前記区画毎に割り当てられた前記ハードウェアリソースに起動命令を発行する区画起動ステップと、
前記プロセッサ及び前記入出力プロセッサが前記区画起動ステップで発行された前記起動命令に従って、前記ファイル記憶ステップで記憶された前記ファイルが有するプログラムを起動する起動ステップと、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、コンピュータシステムの高機能・高速化を実現することができる。
本発明の実施形態に係るコンピュータシステムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る初期化機構の動作の一例を示すフロー図である。 本発明の実施形態に係るI/Oプロセッサ起動処理の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係るプロセッサ起動処理の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る各区画の処理の一例を示すフロー図である。 本発明の実施形態に係るコンピュータシステムの区画構成情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るコンピュータシステムの区画を仮想的に示したハードウェア構成のブロック図である。 本発明の実施形態に係る区画を仮想的に示した図である。 本発明の実施形態に係る区画の切り替え方法の一例を示すシーケンス図である。
本発明の実施形態に係るコンピュータシステムを図面に基づいて説明する。コンピュータシステム1は、図1に示すように、ホストシステム100と、入出力制御装置200と、周辺装置300と、から構成されている。
ホストシステム100は、入出力制御装置200に内部バス400を介して接続され、初期化機構110と、メインメモリ120、140と、メモリコントローラ130、150と、2つのプロセッサ160、170から構成されている。
初期化機構110は、CPU、DSP(Digital Signal Processor)等から構成され、ブートローダや障害監視機能、コンピュータシステム1が備える各ハードウェアリソースを複数の区画に割り当てる機能を有する。また、初期化機構110は、保守端末3から受信した情報を基に各ハードウェアリソースを初期化し、区画毎にメインメモリ120、140の領域を分割する。さらに、初期化機構110は、分割されたメモリ領域にバイナリファイルを転送し、各区画に対して起動命令を発行する。
なお、バイナリファイルとは、各種OS、各種プログラムを実行可能形式で納めたファイルのことであり、このバイナリファイルをメインメモリ120、140に読み込むことで各種動作を実現することができる。
また、初期化機構110は、予め記憶しているプログラムを内部メモリに読み込み、読み込んだプログラムに従って、後述する各処理を実行する。
メモリコントローラ130、150は、LSI(Large Scale Integration)等から構成され、メインメモリ120、140と、初期化機構110と、プロセッサ160、170に接続されている。また、メモリコントローラ130、150間も接続されている。
メインメモリ120、140は、RAM(Random Access Memory)等から構成され、プロセッサ160、170の作業領域として使用される。また、メインメモリ120、140は、初期化機構110により初期化され、この時に区画毎に分割された領域が生成される。
プロセッサ160、170は、コア161、162、171、172と、コア間で共有可能なキャッシュメモリ163、173と、から構成されている。
プロセッサ160有するハードウェアリソースとプロセッサ170が有するハードウェアリソースは、内部バス400を介して相互に接続されている。すなわち、コア161、162、171、172と、キャッシュメモリ163、173と、I/Oポート164、165、174、175の間は、内部バス400を介して相互に接続されている。
入出力制御装置200は、4つのI/Oカード210〜213から構成されている。
I/Oカード210〜213は、I/Oコントローラ220〜223と、I/Oプロセッサ240〜243と、I/Oスロット260〜263から構成されている。
I/Oプロセッサ240〜243は、それぞれ2つのコア250〜257から構成されている。
また、I/Oコントローラ220〜223は、それぞれ分散型メモリ230〜233を搭載している。I/Oプロセッサ240〜243は、内部バス400を介して、分散型メモリ230〜233に接続されている。
I/Oカード210〜213は、内部バス400を介して、プロセッサ160、170のI/Oポート164、165、174、175にそれぞれ接続されている。
I/Oスロット260〜263は、それぞれ4つのスロットから構成され、周辺装置300に接続されている。
周辺装置300は、ディスク装置、ネットワーク装置等の複数の装置から構成されている。
次に、本実施形態に係るコンピュータシステム1の動作の一例を説明する。
保守端末3は、予めOSやファームウェアのバイナリファイルを記憶している。
コンピュータシステム1は、電源が投下されると、初期化機構110、プロセッサ160、170、I/Oプロセッサ240〜243を始めとするハードウェアリソースが起動する。
初期化機構110は、起動すると、図2に示すように、受信待ち処理を実施する(ステップS110)。これは、保守端末3から指示が送信されるのを待機している状態であり、平行して、システムの障害監視なども実施している(図示せず)。
ネットワーク2を介して保守端末3からコンピュータシステム1に対して区画構成情報が送信されると、初期化機構110は、区画構成情報を受信する(ステップS120)。この動作は、自動または手動によって実行される。
ここで、区画構成情報とは、図6に示すように、区画を構成する情報のことであり、すなわち、区画を構成するハードウェアリソースの情報、各プロセッサのコアが起動するバイナリファイルの情報等を含む。この区画構成情報は、ファイルとして受信しても良く、ネットワークプロトコルを使用したデータで受信しても良い。
なお、初期化機構110が受信する区画構成情報は、1つの区画の情報でも良く、複数の区画の情報を含んでいても良い。
初期化機構110は、受信した区画構成情報をメモリに記憶させるが、このメモリは、初期化機構110が内部的に保持しているメモリでも良く、メインメモリ120、140でも良い。
初期化機構110は、受信した区画構成情報を基に、コンピュータシステム1のハードウェアリソースの初期化処理を行う(ステップS130)。この初期化処理は、各プロセッサの動作確認、またはメモリ領域(メインメモリ120、140)の設定を行う。
上述のメモリ領域の設定は、予め決められた容量でパーティションを作成しても良いが、これに限られない。例えば、区画毎にメモリを共有させる目的で意図的にパーティションを作成しなくても良い。
さらに、初期化機構110は、保守端末3からバイナリファイルを受信し(ステップS140)、メインメモリ120、140に記憶させる(ステップS150)。このとき、例えば、FTP(File Transfer Protocol)プロトコルや、TFTP(Trivial File Transfer Protocol)のようなプロトコルを用いて、初期化機構110と保守端末3は通信する。また、記憶させるメモリは、区画構成情報に従って、メインメモリ120またはメインメモリ140を選択する。
設定する区画にI/Oプロセッサ240〜243のいずれかを含む場合(ステップS160;Yes)、初期化機構110は、I/Oプロセッサ起動処理を実施し(ステップS170)、含まない場合は次のステップに進む(ステップS160;No)。
設定する区画にプロセッサ160、170のいずれかを含む場合(ステップS180;Yes)、初期化機構110は、プロセッサ起動処理を実施し(ステップS190)、含まない場合は(ステップS180;No)、受信待ち処理(ステップS110)に戻る。
次に、初期化機構110におけるI/Oプロセッサ起動処理(図2、ステップS170)の一例について詳細に説明する。なお、以下の説明では、理解を容易にするため、初期化機構110がI/Oカード210のI/Oプロセッサ240を起動する際の処理について説明する。また、I/Oプロセッサ240が起動するためのバイナリファイルは、メインメモリ120に記憶されているものとする。
初期化機構110におけるI/Oプロセッサ起動処理は、図3に示すように、メインメモリ120に記憶しているバイナリファイルをI/Oカード210上の分散型メモリ230に転送するため、起動するI/Oプロセッサ240と通信手段を持つI/Oポート164に、メモリ転送命令を発行する(ステップS171)。
このメモリ転送命令は、バイナリファイルが記憶されているメインメモリ120のアドレス情報も含んでおり、メモリ転送命令を受信したI/Oポート164は、I/Oコントローラ220に、メインメモリ120から取得したバイナリファイルを転送する(ステップS172、ステップS173)。
I/Oコントローラ220は、バイナリファイルを受信すると、I/Oカード210が搭載する分散メモリ230上にバイナリファイルを記憶させる(ステップS174)。
次に、I/Oコントローラ220は、バイナリファイルを分散型メモリ230に転送し終えた通知(メモリ転送完了通知)を初期化機構110に送信する。なお、メモリ転送完了通知は、正常にバイナリファイルを記憶できたか否かの情報も含んでいる。
初期化機構110は、I/Oポート164より上記メモリ転送動作が完了した通知を受信すると(ステップS175)、正常にバイナリファイルを記憶できたか否かを判別した後、起動するI/Oプロセッサ240に起動命令を発行する(ステップS176)。
I/Oプロセッサ240は、起動命令を受信すると、I/Oコントローラ220に搭載している分散型メモリ230上にあるバイナリファイルをロードし(ステップS300)、バイナリファイルを起動する(ステップS310)。起動後、I/Oプロセッサ240はシステム起動処理を実施し、システムレディ状態に移行する(ステップS320)。
上述の説明では、I/Oカード210のI/Oプロセッサ240の起動処理について説明したが、I/Oカード211〜213のI/Oプロセッサ241〜243の起動処理についても、上述と同様に実行される。
次に、初期化機構110におけるプロセッサ起動処理(図2、ステップS190)の一例について詳細に説明する。なお、以下の説明では、理解を容易にするため、初期化機構110がプロセッサ160を起動する際の処理について説明する。また、プロセッサ160が起動するためのバイナリファイルは、メインメモリ140に記憶されているものとする。
初期化機構110におけるプロセッサ起動処理は、図4に示すように、起動するプロセッサ160に起動命令を発行する(ステップS191)。
プロセッサ160は、起動命令を受信すると、メインメモリ140上にあるバイナリファイルをロードし(ステップS200)、バイナリファイルを起動する(ステップS210)。起動後、プロセッサ160はシステム起動処理を実施し、システムレディ状態に移行する(ステップS220)。
上述の説明では、プロセッサ160の起動処理について説明したが、プロセッサ170の起動処理についても、上述と同様に実行される。
同様にして、他の区画についても、初期化機構110がそれぞれの区画に対する処理を繰り返し、全区画がシステム準備完了状態となる。
全区画がシステム準備完了状態となると、各区画の各プロセッサは、図5に示すように、プロセッサ処理、I/O処理、共有メモリ処理を繰り返し実行する。また、各区画の各プロセッサは、OSが稼動する区画間で同期を取りながら共有メモリ処理を実行する。
例えば、区画Nがシステム準備完了状態になると、区画Nに属する各プロセッサは、実行する処理を決定し(ステップS400)、決定した処理に従ってプロセッサ処理(ステップS401)、I/O処理(ステップS402)、共有メモリ処理(ステップS403)を実行する。共有メモリ処理を実行すると、区画Nに属する各プロセッサは、同期処理(ステップS420)を実行する。
同様に、区画Mもシステム準備完了状態になると、区画Mに属する各プロセッサは、実行する処理を決定し(ステップS410)、決定した処理に従ってプロセッサ処理(ステップS411)、I/O処理(ステップS412)、共有メモリ処理(ステップS413)を実行する。共有メモリ処理を実行すると、区画Mに属する各プロセッサは、同期処理(ステップS420)を実行する。
次に、理解を容易にするため、具体的な区画について説明する。ここでは、初期化機構110が、図6に示すような区画構成情報を受信した場合について説明する。
区画1、区画2、区画3、区画4は、それぞれの区画を表している。すなわち、図示する区画構成情報の場合、区画は4つ生成される。
「○」は、ハードウェアリソースをどの区画に割り当てるかを意味している。
区画1及び区画2は、OS1が稼働する区画であり、ホストシステムとして動作する。また、I/Oプロセッサ240、242はホストシステムのプロセッサとして動作する。
区画3は、OS2が稼働する区画であり、ホストシステムとして動作する。プロセッサ160、170は、ホストシステムとして動作し、I/Oプロセッサ241、243は、入出力制御システムとして動作する。
区画4は、SMU(Shared Memory Unit)ファームウェアが稼働する区画であり、各ハードウェアリソースは共有メモリシステムとして動作する。また、SMUファームウェアは、メインメモリ120を各I/Oプロセッサと各プロセッサで共有できるように制御するものである。
OS1バイナリは、OS1が稼働するためのバイナリファイルである。OS1は、ユーザ用に開放するOSであり、例えば、GUI機能を持つ汎用OS等である。
OS2プロセッサファームウェアは、OS2バイナリを実行するためのファームウェアである。OS2は、ホストシステムとして動作するOSであり、例えば、リアルタイム性を持つリアルタイムOS等である。
SMP(Shared Memory Parallel)ファームウェアは、区画間及びI/Oプロセッサとプロセッサ間でメモリを共有するための制御機能を備えるファームウェアである。なお、OS1、OS2におけるSMP機能は、SMPファームウェアと同等の機能を有する。
IOPファームウェアは、入出力制御装置200を制御するための機能を備えるファームウェアである。
SMUファームウェアは、メインメモリを共有メモリとして稼働させるためのファームウェアである。
ここで、SMUファームウェアは、各ハードウェアリソースにメインメモリを共有メモリとして使用させるために、メインメモリの領域を確保し、各区画に関連付ける処理を行う。また、区画に割り当てられたハードウェアリソースを変更する場合など、一度確保した共有メモリを開放し、再度メモリ領域の確保、関連付けの処理を行う。
まず、ネットワーク2を介して、初期化機構110は、保守端末3から図6に示す区画構成情報を受信する。この受信する区画構成情報は、区画毎に受信するため、始めに区画1についての区画構成情報を受信する。
初期化機構110は、区画構成情報を受信すると、区画1が有するハードウェアリソース、すなわち、I/Oプロセッサ240のコア250、251を初期化する。
次に、初期化機構110は、受信した区画構成情報を基に、保守端末3からOS1バイナリファイルを受信する。受信したOS1バイナリファイルは、初期化機構110によってメインメモリ120に記憶される。なお、記憶させるメモリは、メインメモリ140でも良い。
次に、初期化機構110は、I/Oプロセッサ240の起動のため、I/Oポート164を介して、I/Oコントローラ220にメモリ転送命令を発行する。
I/Oコントローラ220は、メモリ転送命令を受信すると、I/Oポート164を介してメインメモリ120からOS1バイナリファイルを受信し、I/Oカード210が搭載する分散型メモリ230にOS1バイナリファイルを記憶する。
これらの動作が完了すると、I/Oコントローラ220は、メモリ転送完了通知を、I/Oポート164を介して初期化機構110に発行する。
次に、初期化機構110は、I/Oポート164を介してI/Oプロセッサ240に起動命令を発行する。
I/Oプロセッサ240は、起動命令を受信すると、OS1バイナリファイルを分散型メモリ230からロードし、OS1を起動、システムレディ状態となる。
区画2についても、起動するバイナリファイルは異なるが、同様の方法で起動する。
区画2の起動が完了すると、初期化機構110は、ネットワーク2を介して、保守端末3から図6に示す区画3についての区画構成情報を受信する。
初期化機構110は、区画構成情報を受信すると、区画1が有するハードウェアリソース、すなわち、プロセッサ160のコア162、プロセッサ170のコア171、172、I/Oプロセッサ241のコア252、253を初期化する。
次に、初期化機構110は、受信した区画構成情報を基に、保守端末3からOS2ファームウェア、IOPファームウェア、SMPファームウェアを起動するためのバイナリファイルを受信する。受信した各バイナリファイルは、初期化機構110によってメインメモリ120に記憶される。
次に、初期化機構110は、I/Oプロセッサ241と、I/Oプロセッサ243のコア256の起動処理を実施し、I/Oプロセッサ241、I/Oプロセッサ243のコア256は、システムレディ状態となる。
次に、初期化機構110は、プロセッサ160のコア162と、プロセッサ170に対してそれぞれ起動命令を発行する。
プロセッサ160のコア162とプロセッサ170は、起動命令を受信すると、バイナリファイルをメインメモリ120からロードし、ファームウェアを起動、システムレディ状態となる。
区画4についても、起動するバイナリファイルは異なるが、同様の方法で起動する。
上述のように初期化機構110が各区画にハードウェアリソースを割り当てた場合、図7に示すようなイメージで、各ハードウェアリソースが割り当てられることとなる。
なお、同図におけるハッチングは、区画別にハードウェアリソースを区別するためのものであり、切断面等を意味するものではない。
また、各区画は、仮想的に図8のように表すことができる。各区画に割り当てられたハードウェアリソースは、それぞれ個別のプログラムを動作している。なお、各I/Oカードに搭載している分散型メモリは、同一I/Oカードに搭載しているI/Oプロセッサに従った区画に属する。
なお、I/Oカード210が備えるコア250、251は、それぞれ別々の区画に属している。このため、コア250、251は、分散型メモリ230とI/Oコントローラ220をそれぞれ排他的に使用する。この場合、分散型メモリ230は、複数の区画に属することとなる。
また、I/Oプロセッサは、I/Oコントローラに共有メモリにアクセスする命令を発行することで、I/Oコントローラを介して共有メモリにアクセスすることが可能となる。また、それぞれの区画上のプロセッサは、定期的に共有メモリの同期処理を実行する。
次に、本実施形態に係るコンピュータシステム1の効果を説明する。
I/Oプロセッサ上で任意のOSやファームウェアを起動させることができるため、異なる用途のプロセッサ上でそれぞれ任意の機能を動作させることができる。
また、I/Oプロセッサを区画に割り当てることで、仮想的にホストシステムのプロセッサコアが増加することになる。つまり、実質的にI/Oプロセッサをホストシステムのプロセッサと見立てて使用することができる。これにより、ホストシステムのプロセッサのみを使用して主要システムを動作させた場合よりも、高機能・高速化を図ることができる。
また、I/Oプロセッサがメインメモリにアクセスすることで、各区画間、またはプロセッサ間で、データ連携を高速に実行することができる。
すなわち、本実施形態に係るコンピュータシステム1は、I/Oプロセッサをユーザに開放するOSの処理用のプロセッサとすることで、マルチOS環境を提供することができる。また、本実施形態に係るコンピュータシステム1は、I/OプロセッサでOSを稼動させるシステムとI/Oプロセッサ以外でOSを稼動させるシステム間の共有メモリを、ホストシステムのメモリとして使用し、I/OプロセッサでOSを稼動させるプロセッサと共有メモリ間の伝送路にホストシステムの入出力伝送路を使用することで、I/OプロセッサでOSを稼動させるシステムとI/Oプロセッサ以外でOSを稼動させるシステムのクラスタシステムをシングルホストシステム内で実現でき、共有メモリを別筐体としないことで、データ連携を高速に処理することができる。
ここで、コンピュータシステム1が稼働中、区画を増加、変更する必要性が発生した場合、一旦コンピュータシステム1を停止する手法が考えられるが、そうした場合、本来停止する必要がなかった区画までも停止することとなる。
そのため、本発明は、コンピュータシステム1が稼働中、区画を増加、変更する必要性が出てきた場合、一旦コンピュータシステム1を全て停止しなくとも、区画単位でシステムを停止し、区画の増加、変更が可能となる機構も提供する。
ここでは、上述を考慮した本実施形態に係るコンピュータシステムの区画切り替え方法について説明する。
コンピュータシステム1が稼働中、初期化機構110は、図9に示すように、保守端末3から区画構成情報を受信する。この受信する区画構成情報は、区画Mについての情報とする。
初期化機構110は、区画構成情報を受信すると、始めに変更対象のプロセッサに対してシステム停止命令を発行する。図9に示す場合、動作しているI/Oプロセッサに対し、システム停止命令を発行する(ステップS500)。ここでは、理解を容易にするため、I/Oプロセッサ241に対してシステム停止命令を発行することにする。
変更対象プロセッサは、システム停止命令を受信すると、システムを停止する(ステップS501)。ここで、変更対象プロセッサの停止前までの区画は、区画Nとする。つまり、ステップS501は、変更対象プロセッサの区画Nとしての動作が停止することを意味している。すなわち、I/Oプロセッサ241は、区画Nとしての動作を停止する。
次に、初期化機構110は、変更先区画に対応したバイナリファイルをメインメモリに記憶する。このとき、既にメインメモリに記憶している場合は、上述の動作はせず、記憶していない場合は、保守端末3よりバイナリファイルを受信し、上述の動作を実施する。
図9に示す場合、変更対象プロセッサは、I/Oプロセッサ241であるため、初期化機構110は、I/Oプロセッサ再起動処理を実施する(ステップS502)。この処理は、図3に示す処理と同等であるため、ここでは説明を割愛する。
初期化機構110は、メモリ転送処理が完了すると、変更対象プロセッサに対し、起動命令を発行する。すなわち、I/Oプロセッサ241に対して起動命令を発行する。
変更対象プロセッサは、起動命令を受信すると、バイナリファイルを起動し、システムレディ状態となる。図9に示す場合、初期化機構110は、I/Oプロセッサ241に対して起動命令を発行し、I/Oプロセッサ241は、分散型メモリ231からバイナリファイルをロードし、バイナリファイルを起動する(ステップS503)。
このような動作をすることで、変更対象プロセッサの属する区画は、コンピュータシステム1の全体を停止させることなく、区画単位で処理することで、区画Nから区画Mへと変更される。上述の例では、I/Oプロセッサ241についての例を示したが、他のI/Oプロセッサやプロセッサでも同様である。
なお、変更対象プロセッサは、変更前の処理にてメインメモリ領域を確保している場合、システムを停止する前に、メモリを開放する処理も実施する。また、変更後の処理にてメインメモリ領域を新たに確保する必要がある場合、システムレディ状態になる前に、メモリを確保する。
例えば、区画3が有するI/Oカード211を区画1と同様の構成に切り替える際、初期化機構110は、I/Oカード211を区画3のOSから切り離し、区画構成情報のI/Oプロセッサ241に該当するバイナリファイルをOS1に変更し、システム初期化を行う。また、区画1が有するI/Oカード210を区画3に組み込む際、初期化機構110は、区画1のシステムを停止させ、区画構成情報のI/Oプロセッサ240に該当するバイナリファイルをOS2に変更し、I/Oカード210の初期化を行い、区画3のOSへの組み込み処理を行う。
また、例えば、区画4が有するI/Oカード213を区画2と同様の構成に切り替える際、初期化機構110は、区画4のシステムを停止させ、区画構成情報のI/Oプロセッサ243に該当するバイナリファイルをOS1に変更し、共有メモリを開放して、システム初期化を行う。また、区画2が有するI/Oカード212を区画4と同様の構成に切り替える際、初期化機構110は、区画2のシステムを停止させ、区画構成情報のI/Oプロセッサ242に該当するバイナリファイルをI/Oプロセッサ用の制御プログラムに変更し、共有メモリを追加してシステム初期化を行う。
本実施形態では、2つのコアを持つプロセッサを搭載したコンピュータシステムを例に取り説明したが、これに限られない。例えば、2つ以上のコアを持つプロセッサを搭載しても良く、1つのコアのみ持つプロセッサでも良い。
また、本実施形態では、初期化機構110は、保守端末3と通信する手段を備え、保守端末3が区画構成情報を設定することで区画を生成するが、これに限られない。例えば、コンピュータシステム1内に、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random Access Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成される外部記憶装置を設け、区画構成情報を予め外部記憶装置に記憶させておき、初期化機構110がこの外部記憶装置から区画構成情報を読み取るようにしても良い。
また、本実施形態では、初期化機構110は、例えばTFTP等を使用して保守端末3と通信し、バイナリファイルをメインメモリに記憶させるが、これに限られない。例えば、上記と同じく、コンピュータシステム1内に外部記憶装置を設け、バイナリファイルを予め外部記憶装置に記憶させておき、初期化機構110がバイナリファイルを外部記憶装置からメインメモリに転送するようにしても良い。
また、本実施形態では、図6に示すように区画を設定したが、これに限られない。例えば、I/Oプロセッサのみの区画を設定し、プロセッサのみの区画を設定しても良い。
また、本実施形態に係る区画構成情報は、区画が起動するバイナリファイルの情報と、ハードウェアリソースの情報を含むが、これに限られない。例えば、各ハードウェアリソースが起動するバイナリファイルが予め決められている場合、区画を構成するハードウェアリソースの情報のみでも良く、各ハードウェアリソースの識別番号を用いて区画を構成させても良い。
なお、本発明は、本発明の広義の趣旨及び範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
上記実施形態の一部又は全ては、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
プロセッサと入出力プロセッサ及び主記憶部を含むハードウェアリソースと、それぞれ個別のシステムとして動作する複数の区画に前記ハードウェアリソースを割り当てる区画制御部と、を備えるコンピュータシステムであって、
前記区画制御部は、
前記区画に割り当てる前記ハードウェアリソースの情報と該ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムの情報を含む区画構成情報を記憶する区画構成情報記憶手段と、
前記ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムを有するファイルを記憶するファイル記憶手段と、
前記区画構成情報記憶手段に記憶された前記区画構成情報に従って、前記区画毎に割り当てられた前記ハードウェアリソースに起動命令を発行する区画起動手段と、を備え、
前記プロセッサ及び前記入出力プロセッサは、前記区画起動手段が発行した前記起動命令に従って、前記ファイル記憶手段に記憶された前記ファイルが有するプログラムを起動する、
ことを特徴とするコンピュータシステム。
(付記2)
前記ハードウェアリソースは入出力カードを含み、
前記入出力カードは、前記入出力プロセッサ、入出力コントローラ及び入出力記憶部を備え、
前記区画制御部は、
前記区画構成情報記憶手段に記憶された前記区画構成情報に従って、前記区画に前記入出力プロセッサを割り当てるか否かを判別するプロセッサ判別手段と、
前記プロセッサ判別手段が前記入出力プロセッサを割り当てると判別した場合に、該入出力プロセッサが属する前記入出力カードの前記入出力コントローラに、前記ファイル記憶手段に記憶された前記ファイルを、該入出力コントローラが属する前記入出力カードの前記入出力記憶部に記憶させるための転送命令を発行する転送命令発行手段と、をさらに備え、
前記入出力コントローラは、前記転送命令発行手段に発行された前記転送命令に従って、前記ファイル記憶手段に記憶された前記ファイルを、該入出力コントローラが属する前記入出力カードの前記入出力記憶部に記憶し、
前記入出力プロセッサは、前記区画起動手段に発行された前記起動命令に従って、該入出力プロセッサが属する前記入出力カードの前記入出力記憶部に記憶された前記ファイルが有するプログラムを起動する、
ことを特徴とする付記1に記載のコンピュータシステム。
(付記3)
前記入出力コントローラは、前記ファイル記憶手段に記憶された前記ファイルを記憶し終えた通知を前記区画制御部に発行し、
前記区画制御部は、前記通知に基づいて、前記入出力コントローラが前記ファイル記憶手段に記憶された前記ファイルを正常に記憶したか否かを判別するファイル記憶可否判別手段をさらに備える、
ことを特徴とする付記2に記載のコンピュータシステム。
(付記4)
前記区画構成情報記憶手段に記憶された前記区画構成情報は、
前記ハードウェアリソースのうち前記入出力カードを割り当てる第1区画の情報と、
前記ハードウェアリソースのうち前記入出力プロセッサと前記プロセッサを少なくとも割り当てる第2区画の情報と、
前記ハードウェアリソースのうち前記入出力プロセッサ及び/又は前記プロセッサと前記主記憶部を割り当てる第3区画の情報と、を少なくとも含む、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1つに記載のコンピュータシステム。
(付記5)
前記第1区画に割り当てられた前記入出力カードが備える前記入出力プロセッサは、ホストシステムとして動作し、
前記第2区画に割り当てられた前記入出力プロセッサは、入出力制御システムとして動作し、前記第2区画に割り当てられた前記プロセッサは、ホストシステムとして動作する、
ことを特徴とする付記4に記載のコンピュータシステム。
(付記6)
前記第3区画に割り当てられた前記入出力プロセッサ又は前記プロセッサは、前記第3区画に割り当てられた前記主記憶部に、前記第1区画と前記第2区画の共有領域を確保する手段と、前記共有領域を前記第1区画と前記第2区画に関連付ける手段と、を備え、
前記第1区画に割り当てられた前記入出力プロセッサと、前記第2区画に割り当てられた前記入出力プロセッサと前記プロセッサは、前記共有領域にアクセスする手段と、それぞれの区画間で互いに同期する手段と、を備える、
ことを特徴とする付記4又は5に記載のコンピュータシステム。
(付記7)
前記入出力プロセッサは、該入出力プロセッサが属する前記入出力カードの前記入出力コントローラに、前記共有領域にアクセスするための命令を発行するアクセス命令発行手段をさらに備え、
前記入出力コントローラは、前記アクセス命令発行手段に発行された前記アクセス命令に従って前記共有領域にアクセスする、
ことを特徴とする付記6に記載のコンピュータシステム。
(付記8)
前記入出力カードは、複数の前記入出力プロセッサを備え、
第1の入出力カードが備える第1の入出力プロセッサは、前記第2区画に割り当てられ、
前記第1の入出力カードが備える第2の入出力プロセッサは、前記第3区画に割り当てられる、
ことを特徴とする付記4乃至7のいずれか1つに記載のコンピュータシステム。
(付記9)
前記第1の入出力プロセッサと前記第2の入出力プロセッサは、前記第1の入出力カードの前記入出力コントローラと前記入出力記憶部に、それぞれ排他的にアクセスする、
ことを特徴とする付記8に記載のコンピュータシステム。
(付記10)
前記第1区画に割り当てられた前記入出力カードが備える前記入出力プロセッサは、前記ファイル記憶手段に記憶された第1のファイル中の第1のプログラムを起動し、
前記第2区画に割り当てられた前記入出力プロセッサと前記プロセッサは、前記ファイル記憶手段に記憶された第2のファイル中の第2のプログラムを起動し、
前記第3区画に割り当てられた前記入出力プロセッサ又は前記プロセッサは、前記ファイル記憶手段に記憶された第3のファイル中の第3のプログラムを起動する、
ことを特徴とする付記4乃至9のいずれか1つに記載のコンピュータシステム。
(付記11)
前記区画制御部は、前記入出力プロセッサに動作を停止させる停止命令を発行する動作停止手段をさらに備え、
前記区画が有する前記入出力プロセッサを他の区画に割り当てる場合、
前記動作停止手段は、前記区画が有する前記入出力プロセッサに前記停止命令を発行し、
前記ファイル記憶手段は、前記入出力プロセッサに関連付けられたプログラムを有する新たなファイルを記憶し、
前記区画起動手段は、前記入出力プロセッサに起動命令を発行し、
前記入出力プロセッサは、前記区画起動手段が発行した前記起動命令に従って、前記ファイル記憶手段に記憶された前記新たなファイルが有するプログラムを起動し、
前記第1区画が有する前記入出力プロセッサを前記第2区画に割り当てる場合、前記第2区画への組み込み処理が行われる、
ことを特徴とする付記4乃至10のいずれか1つに記載のコンピュータシステム。
(付記12)
前記入出力記憶部は、分散されており、他の前記入出力カードからアクセスできない、
ことを特徴とする付記1乃至11のいずれか1つに記載のコンピュータシステム。
(付記13)
前記入出力プロセッサは、前記入出力コントローラを介して前記主記憶部にアクセスする、
ことを特徴とする付記2乃至12のいずれか1つに記載のコンピュータシステム。
(付記14)
前記プロセッサ及び前記入出力プロセッサは、プログラムを起動すると、プロセッサ処理、入出力処理、共有メモリ処理を任意に選択して実行し、共有メモリ処理を実行した後、同期処理を実行する、
ことを特徴とする付記1乃至13のいずれか1つに記載のコンピュータシステム。
(付記15)
プロセッサと入出力プロセッサ及び主記憶部を含むハードウェアリソースと、それぞれ個別のシステムとして動作する複数の区画に前記ハードウェアリソースを割り当てる区画制御部と、を備えるコンピュータシステムを起動する方法であって、
前記区画制御部が前記区画に割り当てる前記ハードウェアリソースの情報と該ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムの情報を含む区画構成情報を記憶する区画構成情報記憶ステップと、
前記区画制御部が前記ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムを有するファイルを記憶するファイル記憶ステップと、
前記区画制御部が前記区画構成情報記憶ステップで記憶された前記区画構成情報に従って、前記区画毎に割り当てられた前記ハードウェアリソースに起動命令を発行する区画起動ステップと、
前記プロセッサ及び前記入出力プロセッサが前記区画起動ステップで発行された前記起動命令に従って、前記ファイル記憶ステップで記憶された前記ファイルが有するプログラムを起動する起動ステップと、を備える、
ことを特徴とするコンピュータシステム起動方法。
1 コンピュータシステム
100 ホストシステム
110 初期化機構
120、140 メインメモリ
130、150 メモリコントローラ
160、170 プロセッサ
161、162、171、172 コア
163、173 キャッシュメモリ
164、165、174、175 I/Oポート
200 入出力制御装置
210、211、212、213 I/Oカード
220、221、222、223 I/Oコントローラ
230、231、232、233 分散型メモリ
240、241、242、243 I/Oプロセッサ
250、251、252、253、254、255、256、257 コア
260、261、262、263 I/Oスロット
300 周辺装置
400 内部バス
2 ネットワーク
3 保守端末

Claims (10)

  1. プロセッサと入出力プロセッサ及び主記憶部を含むハードウェアリソースと、それぞれ個別のシステムとして動作する複数の区画に前記ハードウェアリソースを割り当てる区画制御部と、を備えるコンピュータシステムであって、
    前記区画制御部は、
    前記区画に割り当てる前記ハードウェアリソースの情報と該ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムの情報を含む区画構成情報を記憶する区画構成情報記憶手段と、
    前記ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムを有するファイルを記憶するファイル記憶手段と、
    前記区画構成情報記憶手段に記憶された前記区画構成情報に従って、前記区画毎に割り当てられた前記ハードウェアリソースに起動命令を発行する区画起動手段と、を備え、
    前記プロセッサ及び前記入出力プロセッサは、前記区画起動手段が発行した前記起動命令に従って、前記ファイル記憶手段に記憶された前記ファイルが有するプログラムを起動する、
    ことを特徴とするコンピュータシステム。
  2. 前記ハードウェアリソースは入出力カードを含み、
    前記入出力カードは、前記入出力プロセッサ、入出力コントローラ及び入出力記憶部を備え、
    前記区画制御部は、
    前記区画構成情報記憶手段に記憶された前記区画構成情報に従って、前記区画に前記入出力プロセッサを割り当てるか否かを判別するプロセッサ判別手段と、
    前記プロセッサ判別手段が前記入出力プロセッサを割り当てると判別した場合に、該入出力プロセッサが属する前記入出力カードの前記入出力コントローラに、前記ファイル記憶手段に記憶された前記ファイルを、該入出力コントローラが属する前記入出力カードの前記入出力記憶部に記憶させるための転送命令を発行する転送命令発行手段と、をさらに備え、
    前記入出力コントローラは、前記転送命令発行手段に発行された前記転送命令に従って、前記ファイル記憶手段に記憶された前記ファイルを、該入出力コントローラが属する前記入出力カードの前記入出力記憶部に記憶し、
    前記入出力プロセッサは、前記区画起動手段に発行された前記起動命令に従って、該入出力プロセッサが属する前記入出力カードの前記入出力記憶部に記憶された前記ファイルが有するプログラムを起動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータシステム。
  3. 前記入出力コントローラは、前記ファイル記憶手段に記憶された前記ファイルを記憶し終えた通知を前記区画制御部に発行し、
    前記区画制御部は、前記通知に基づいて、前記入出力コントローラが前記ファイル記憶手段に記憶された前記ファイルを正常に記憶したか否かを判別するファイル記憶可否判別手段と、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載のコンピュータシステム。
  4. 前記区画構成情報記憶手段に記憶された前記区画構成情報は、
    前記ハードウェアリソースのうち前記入出力カードを割り当てる第1区画の情報と、
    前記ハードウェアリソースのうち前記入出力プロセッサと前記プロセッサを少なくとも割り当てる第2区画の情報と、
    前記ハードウェアリソースのうち前記入出力プロセッサ及び/又は前記プロセッサと前記主記憶部を割り当てる第3区画の情報と、を少なくとも含む、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のコンピュータシステム。
  5. 前記第1区画に割り当てられた前記入出力カードが備える前記入出力プロセッサは、ホストシステムとして動作し、
    前記第2区画に割り当てられた前記入出力プロセッサは、入出力制御システムとして動作し、前記第2区画に割り当てられた前記プロセッサは、ホストシステムとして動作する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステム。
  6. 前記第3区画に割り当てられた前記入出力プロセッサ又は前記プロセッサは、前記第3区画に割り当てられた前記主記憶部に、前記第1区画と前記第2区画の共有領域を確保する手段と、前記共有領域を前記第1区画と前記第2区画に関連付ける手段と、を備え、
    前記第1区画に割り当てられた前記入出力プロセッサと、前記第2区画に割り当てられた前記入出力プロセッサと前記プロセッサは、前記共有領域にアクセスする手段と、それぞれの区画間で互いに同期する手段と、を備える、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のコンピュータシステム。
  7. 前記区画制御部は、前記入出力プロセッサに動作を停止させる停止命令を発行する動作停止手段をさらに備え、
    前記区画が有する前記入出力プロセッサを他の区画に割り当てる場合、
    前記動作停止手段は、前記区画が有する前記入出力プロセッサに前記停止命令を発行し、
    前記ファイル記憶手段は、前記入出力プロセッサに関連付けられたプログラムを有する新たなファイルを記憶し、
    前記区画起動手段は、前記入出力プロセッサに起動命令を発行し、
    前記入出力プロセッサは、前記区画起動手段が発行した前記起動命令に従って、前記ファイル記憶手段に記憶された前記新たなファイルが有するプログラムを起動し、
    前記第1区画が有する前記入出力プロセッサを前記第2区画に割り当てる場合、前記第2区画への組み込み処理が行われる、
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
  8. 前記入出力記憶部は、分散されており、他の前記入出力カードからアクセスできない、
    ことを特徴とする請求項乃至7のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
  9. 前記入出力プロセッサは、前記入出力コントローラを介して前記主記憶部にアクセスする、
    ことを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
  10. プロセッサと入出力プロセッサ及び主記憶部を含むハードウェアリソースと、それぞれ個別のシステムとして動作する複数の区画に前記ハードウェアリソースを割り当てる区画制御部と、を備えるコンピュータシステムを起動する方法であって、
    前記区画制御部が前記区画に割り当てる前記ハードウェアリソースの情報と該ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムの情報を含む区画構成情報を記憶する区画構成情報記憶ステップと、
    前記区画制御部が前記ハードウェアリソースに関連付けられたプログラムを有するファイルを記憶するファイル記憶ステップと、
    前記区画制御部が前記区画構成情報記憶ステップで記憶された前記区画構成情報に従って、前記区画毎に割り当てられた前記ハードウェアリソースに起動命令を発行する区画起動ステップと、
    前記プロセッサ及び前記入出力プロセッサが前記区画起動ステップで発行された前記起動命令に従って、前記ファイル記憶ステップで記憶された前記ファイルが有するプログラムを起動する起動ステップと、を備える、
    ことを特徴とするコンピュータシステム起動方法。
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