JP5702746B2 - インバータ用部品 - Google Patents

インバータ用部品 Download PDF

Info

Publication number
JP5702746B2
JP5702746B2 JP2012041425A JP2012041425A JP5702746B2 JP 5702746 B2 JP5702746 B2 JP 5702746B2 JP 2012041425 A JP2012041425 A JP 2012041425A JP 2012041425 A JP2012041425 A JP 2012041425A JP 5702746 B2 JP5702746 B2 JP 5702746B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus bar
cylinder
electrode
positive
module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012041425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013179743A (ja
Inventor
臼井 正則
正則 臼井
長田 裕司
裕司 長田
智幸 庄司
智幸 庄司
今井 誠
誠 今井
篤志 谷田
篤志 谷田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012041425A priority Critical patent/JP5702746B2/ja
Publication of JP2013179743A publication Critical patent/JP2013179743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5702746B2 publication Critical patent/JP5702746B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本明細書では、直流を交流に変換するインバータ装置の製造に用いる部品を開示する。
例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車などの電動自動車は、直流を交流に変換するインバータ装置を備えており、インバータ装置が供給する交流でモータを回転させて走行する。
インバータ装置は、直流をスイッチングするスイッチング素子を利用して製造する。スイッチング素子は、直流電源に接続する電源側電極と、モータ等の電気機器に接続する機器側電極を備えている。インバータ装置は、直流電源とスイッチング素子の電源側電極を接続する電源側バスバと、スイッチング素子の機器側電極と電機機器を接続する機器側バスバを備えている。現状の技術では、スイッチング素子の電源側電極と電源側バスバをはんだ付けし、機器側電極と機器側バスバをはんだ付けしている。
スイッチング素子は動作すると発熱する。スイッチング素子の熱膨張係数と、はんだの熱膨張係数と、バスバの熱膨張係数は相違している。スイッチング素子が動作して発熱すると、電極とバスバを接合しているはんだ層に熱応力が作用する。熱応力を緩和する特別な対策が必要とされる。
特許文献1に、スイッチング素子の電源側電極と電源側バスバをはんだ付けせず、代わりに、荷重を加えて両者を密着させておく技術が開示されている。同様に、スイッチング素子の機器側電極と機器側バスバも荷重を加えることで密着させておく。
上記によると、スイッチング素子が動作して発熱膨張したときに、スイッチング素子の電極とバスバの間にすべりが発生し、熱応力が作用する箇所が発生しない。
特開2009−267246号公報
特許文献1の技術は、スイッチング素子の電極とバスバを長期に亘って安定的に接触させておく有用な技術である。しかしながら、インバータ装置の製造に用いる部品としてみるとモジュール化のレベルが低い。インバータ装置は、交流の相数に等しい数の分岐回路を必要とし、それぞれの分岐回路が上段アームと下段アームを必要とする。特許文献1の部品は、各分岐回路の上段アームまたは下段アームの単位で部品化している。1つの分岐回路を構成するために2個の部品を接続する必要がある。
本明細書では、スイッチング素子の電極とバスバを接合せず、代わりに荷重を加えて両者を密着させておく構造を備えており、しかも、すでに1相分の回路が完成している部品を提案する。
本明細書では、インバータ装置の単相分回路を提供する部品を開示する。この部品は、筒と上段モジュールと下段モジュールと正極バスバと負極バスバと中間バスバと加圧部材を備えている。
筒の側壁に、正極バスバが通過する貫通孔と、負極バスバが通過する貫通孔と、中間バスバが通過する貫通孔が形成されている。上段モジュールは、スイッチング素子を内蔵しており、扁平であって、一方の扁平面に正極電極が形成されており、他方の扁平面に上段側中間電極が形成されている。下段モジュールも、スイッチング素子を内蔵しており、扁平であって、一方の扁平面に負極電極が形成されており、他方の扁平面に下段側中間電極が形成されている。筒内に、上段モジュールと下段モジュールが挿入されている。筒の側壁に形成されている貫通孔群から、正極バスバと負極バスバと中間バスバが挿入されている。正極電極と上段側中間電極と負極電極と下段側中間電極と正極バスバと負極バスバと中間バスバと加圧部材の加圧面の各々は、筒の軸心に直交する面に沿って伸びている。正極電極と正極バスバが対面し、上段側中間電極と中間バスバが対面し、下段側中間電極と中間バスバが対面し、負極電極と負極バスバが対面する順序で配置されている。
加圧部材は、筒の軸心方向から筒内に挿入された位置で筒に固定されている。その加圧部材によって、正極電極と正極バスバが密着しており、上段側中間電極と中間バスバが密着しており、下段側中間電極と中間バスバが密着しており、負極電極と負極バスバが密着している。正極電極と正極バスバは接合されておらず、上段側中間電極と中間バスバも接合されておらず、下段側中間電極と中間バスバも接合されておらず、負極電極と負極バスバも接合されていない。加圧部材を外すと、上段モジュールと下段モジュールと正極バスバと負極バスバと中間バスバが分離する。
上記の部品はインバータ装置の単相分回路を提供する。インバータ装置の相数に等しい数の部品でインバータを製造することができる。モジュール化の程度が高い。
この部品の場合、スイッチング素子を内蔵している上段モジュールと下段モジュールが筒内に収容されている。そのために、上段モジュールと下段モジュールとバスバ類を筒の軸心方向(加圧方向)から観察したときの相対的位置関係が安定しており、部材間の接触荷重が安定している。特性のばらつきが小さい部品群を安定的に得ることができる。
この部品の場合、筒に対して加圧部材の位置が固定される。筒に対して加圧部材が傾斜することがなく、筒の軸心に直交する面が加圧面となる。筒を用いることから、正極電極と正極バスバの密着面内において加圧荷重が偏ることが防止でき、上段側中間電極と中間バスバの密着面内において加圧荷重が偏ることが防止でき、下段側中間電極と中間バスバの密着面内において加圧荷重が偏ることが防止でき、負極電極と負極バスバの密着面内において加圧荷重が偏ることが防止できる。特性のばらつきが小さい部品群を安定的に得ることができる。
上段側中間電極と下段側中間電極が直接的に対面する順序と方向で上段モジュールと下段モジュールを筒内に挿入することもできる。その場合は、上段側中間電極と下段側中間電極の間に中間バスバが位置するように中間バスバを挿入すればよい。
上段側中間電極と下段側中間電極の間に、正極電極あるいは負極電極が位置する順序と方向で上段モジュールと下段モジュールを筒内に挿入することもできる。その場合、中間バスバの2箇所を筒内に挿入する。中間バスバが異なる位置で上段側中間電極と下段側中間電極に密着する構造を得ることができる。
単相分回路を提供する筒が、上段側筒と下段側筒に分離可能であってもよい。逆にいうと、上段側筒と下段側筒を組み合わせて単相分回路を提供する部品を形成してもよい。この場合、上段側筒に上段モジュールと正極バスバと上段側中間バスバを固定する。また下段側筒に下段モジュールと負極バスバと下段側中間バスバを固定する。上段側中間バスバと下段側中間バスバは筒外で接続されて中間バスバを構成する。中間バスバは、上段側中間バスバと下段側中間バスバを備えており、それぞれが筒内に挿入されている。
上段側筒と下段側筒に分離可能な構造の場合、上段モジュールと下段モジュールが同一仕様であり、少なくとも筒内に挿入されている部分において正極バスバと下段側中間バスバが同一仕様であり、少なくとも筒内に挿入されている部分において負極バスバと上段側中間バスバが同一仕様であり、上段側筒と下段側筒が同一仕様であることが好ましい。この場合、同一仕様の2本の筒を天地を反転した姿勢で同一直線上に固定することによって単相分回路が完成する。
上段側筒と下段側筒に分離可能な構造の場合、上段側筒と下段側筒の各々を底のある筒で構成することが好ましい。この場合、筒の内周にねじを切っておき、加圧部材の外周に筒のねじにかみ合うねじを切っておく。加圧部材をねじ込むと、加圧部材と底の間に、内部を冷媒が通過する冷却部材と、絶縁層と、バスバと、導電体と、モジュールと、導電体と、バスバと、絶縁層がその順序で相互に密着している構造が得られることが好ましい。冷却部材とバスバの間は絶縁層で絶縁され、バスバとモジュールは導電体を介して接続され、バスバと底の間は絶縁層で絶縁される。
上記した単相分回路を提供する筒状の部品を3本用いることで、3相のインバータ装置が完成する。その場合、3本の筒の軸心同士が平行するともに、筒の軸心に沿った方向から観測したときに3本の筒が正三角形を構成する位置に配置することが好ましい。
3本の筒状の部品を使って3相のインバータ回路を構成する場合、3本の筒に共通する共通部分と各々の筒に分岐する分岐部分を備えている正極バスバと、3本の筒に共通する共通部分と各々の筒に分岐する分岐部分を備えている負極バスバを用いるのが好ましい。
この場合、正極バスバの共通部分と負極バスバの共通部分は同軸とし、3本の筒が配置されている正三角形の重心位置を筒の軸心方向に伸ばす。また、正極バスバの分岐部分と負極バスバの分岐部分は、その重心位置から放射状に伸ばす。軸心方向から観測したときに、正極バスバの分岐部分と負極バスバの分岐部分が重複する位置関係であることが好ましい。
本明細書で開示されているインバータ部品では、スイッチング素子を内蔵しているモジュールの電極とバスバが接合されておらず、加圧荷重によって密着している。電気的接続は確保される一方において、熱膨張によって熱応力が作用する部位はない。長期に亘って安定的に電極とバスバを電気的に接続しておくことができる。しかも、一つの部品がインバータ装置の1相分の回路を提供する。部品の集積度が高く、少ない部品数でインバータ装置を製造することができる。
この部品は筒状であり、軸心方向から見たときに、3本の筒状部品が正三角形をなす位置関係に配置することができる。そうして製造したインバータ装置は、多くのメリットを備えている。例えば、インバータのu相バスバと3相モータのu相コイルの全体形状と、v相バスバとv相コイルの全体形状と、w相バスバとw相コイルの全体形状を相互に一致させることができる。これによって、u相とv相とw相の間にアンバランスのない構造を実現することができる。また、u相の電源側バスバの形状と、v相の電源側バスバの形状と、w相の電源側バスバの形状の間にアンバランスのない構造を実現することができる。さらには、正極バスバと負極バスバを同軸にすることも可能であり、スイッチング素子のスイッチング動作に伴って電流が変化する回路のインピーダンスを低下させることもできる。
実施例の半部品の横断面図(図2のI-I線断面図)。 実施例の半部品の縦断面図(図1のII-II線断面図)。 実施例の半部品の縦断面図(図1のIII-III線断面図)。 実施例の半部品の斜視図。 図1のII-II線断面における実施例の半部品の組立て過程を示す図。 図1のIII-III線断面における実施例の半部品の組立て過程を示す図。 図3のVII-VII線横断面図。 実施例の部品の縦断面図(図1のII-II線に対応)。 実施例の部品の縦断面図(図1のIII-III線に対応)。 実施例の部品の斜視図。 実施例の部品が提供する回路。 実施例の部品を用いた3相インバータ装置の平面図。 3相モータの巻線部の平面図。 3相インバータ装置の側面図。 3相インバータ装置の斜視図。
下記に示す実施例の主要な特徴を列記する。
(特徴1)導電体を介して半導電体モジュールとバスバを密着させる。
(特徴2)冷却部材が、導電体を介して半導電体モジュールとバスバを密着させる。
(特徴3)導電体がホルダで位置決めされており、そのホルダが筒に位置決めされる。
(特徴4)ホルダに半導電体モジュールを位置決めする形状が施されている。
(特徴5)ホルダと筒の間に回り止め形状が施されている。
(特徴6)筒の軸心方向から観察すると、正極バスバと負極バスバと中間バスバは、同一直線上を伸びている。
(特徴7)筒の軸心方向から観察すると、正極バスバと負極バスバと中間バスバは、同一直線上を伸びており、モジュールの制御端子群に接続されている配線群は、前記直線に直交する方向に伸びている。
図10は、3相モータのための3相インバータ装置の単相分回路を提供する筒状の部品50の斜視図を示している。部品50は、正極バスバ34と負極バスバ36と中間バスバ38を備えている。正極バスバ34は図示しない直流電源の正極端子に接続して用いる。負極バスバ36は直流電源の負極端子に接続して用いる。中間バスバ38は3相モータに接続して用いる。図示の40と42は、後記する半導体モジュールの制御端子群に接続されている配線群であり、インバータ制御装置に接続して用いる。半導体モジュールは筒内に収容されている。
部品50は、上側半部品2aと下側半部品2bを組み合わせることで構成されている。上側半部品2aと下側半部品2bは同一仕様である。この明細書では添え字aは上側を示し、添え字bは下側を示す。両者に共通の事象は、添え字をつけずに説明する。部品50を完成するのに、2個の半部品2を用意し、一方の半部品の転地を反転させて他方の部品に結合する。2個の半部品は同一直線上に配置する。この結果、一方の半部品が上側半部品2aとなり、他方の半部品が下側半部品2bとなる。この明細書では、直流電源の正極端子に接続する半導体モジュールを内蔵している半部品を上側においた状態で説明する。
本明細書で上段と下段が同一仕様であるというのは、筒の外側に位置しているバスバを除外して同一仕様であることをいう。筒の外側に位置しているバスバは、部品50に接続する別部品として扱うことができる。
図11(1)は、部品50が提供する単相分回路を示している。正極バスバ34と負極バスバ36の間には、一対のスイッチング素子(この実施例ではIGBT)が直列に接続されている。各スイッチング素子と並列にフリーホイールダイオードが接続されている。スイッチング素子とそれに並列に挿入されているダイオードは、半導電体モジュール20に内蔵されている。図11(1)の回路は、3相インバータ装置の単相分回路に相当する。図11(1)の回路を3つ並列に接続すると3相インバータ回路が完成する。
図1〜7は、半部品2を示している。上側半部品2aも下側半部品2bも、同じ半部品2で形成されていることから、以下では共通に説明する。
部品2は筒4を利用している。筒4は後記する部材を収容する大きさの内径を持つ側面4cと、底4dと、フランジ4eを備えている。フランジ4eは底4dから延長した部分である。側面4cには、後記するバスバが通過する貫通孔4m、4n、4p(図5、図6参照)が形成されている。軸心に沿って観察したときに、貫通孔4mと4nは軸心の周りに180°回転した位置(直径を挟んだ位置)に形成されており、貫通孔4pは90°回転した位置に形成されている。軸心に直交する方向から観察したときに、貫通孔4nと4pは底4dに隣接する位置に形成されており、貫通孔4mは底4dから離れた位置に形成されている。
図5と図6は、半部品2の組み立て工程を示している。最初に、貫通孔4nにバスバ26を挿入する、あらかじめバスバ26を絶縁ブッシュ28に通しておく。バスバ26と筒4は絶縁ブッシュ28で絶縁される。また貫通孔4pにバスバ30を挿入する、あらかじめバスバ30を絶縁ブッシュ32に通しておく。バスバ30と筒4は絶縁ブッシュ32で絶縁される。バスバ30には、相互に絶縁された状態で、複数本の配線を形成しておく。
次に、導電体ブロック24と導電体ピン群25を筒4の上側開口から挿入する。導電体ブロック24と導電体ピン群25は、樹脂製のホルダ22によって位置決めされている。図7に示すように、ホルダ22の外径は筒4の内径に等しい。また、筒4の内周には軸心方向に伸びているキー溝が形成されており、ホルダ22の外周からはキー溝に嵌まり込むキーが伸びている。ホルダ22を筒4の内部に挿入すると、筒4に対するホルダ22の位置と回転角が一意に決定される。この結果、筒4に対する導電体ブロック24と導電体ピン群25の位置と回転角が一意に決定される。導電体ブロック24の下面はバスバ26に対面し、導電体ピン群25に属する導電体ピンの各々は、バスバ30に形成されている対応する配線端子に対面する。
ホルダ22の上面には、モジュール20を受け入れて位置決めするリブ22qが形成されている。
次に、モジュール20を筒4の上側開口から挿入する。モジュール20はリブ22qで位置決めされる。モジュール20は、スイッチング素子(この場合はIGBT)とフリーホイールダイオードの並列回路を内蔵しており、上面にドレイン電極20j(ダイオードのカソード電極を兼用している)が形成されている。モジュール20の下面にソース電極20k(ダイオードのアノード電極を兼用している)が形成されている。モジュール20の下面には、制御電極群20lも形成されている。ソース電極20kと制御電極群20lは異なる位置に形成されている。
モジュール20がリブ22qで位置決めされと、導電体ブロック24の上面はソース電極20kに対面し、制御電極群20lに属する制御電極の各々は、導電体ピン群25に属する対応する導電体ピンに対面する。
次に、導電体ブロック18を筒4の上側開口から挿入する。導電体ブロック18は、樹脂製のホルダ16によって位置決めされている。ホルダ16の外周形状は、図7を参照して説明したホルダ22の外周に等しい。ホルダ16を筒4の内部に挿入すると、筒4に対するホルダ16の位置と回転角が一意に決定される。この結果、筒4に対する導電体ブロック18の位置と回転角が一意に決定される。導電体ブロック18の下面はモジュール20のドレイン電極20jに対面する。
次に、貫通孔4mにバスバ12を挿入する。あらかじめバスバ12を絶縁ブッシュ14に通しておく。バスバ12と筒4は絶縁ブッシュ14で絶縁される。バスバ12は、その下面が導電体ブロック18の上面に対面する。
次に、絶縁板10を挿入する
次に、冷却部材8を挿入する。冷却部材8は、外筒8gと底8iと内筒8hを備えており、外筒8gの外側にフランジ8fが形成されている。フランジ8fの外径は筒4の内径に等しい。冷却部材8は、内筒8hの内側に冷媒を送り込む。冷媒は、内筒8gの内側を下方に進み、内筒8hと外筒8gの間隙を上方に移動する。冷媒が、底8iと導電体ブロック18を介してモジュール20を冷却する。
最後に、加圧部材6を筒4の上端にねじ込む。筒4の上端近傍の内周には雌ねじが切られており、加圧部材6の外周には筒4の雌ねじにかみ合う雄ねじが形成されている。加圧部材6を筒4の上端にねじ込むと、加圧部材6は筒4の内側を底4dに向けて移動する。すると、加圧部材6は、冷却部材8のフランジ8fを底4dに向けて移動させる。
加圧部材6が筒4の底4dに向けて移動すると、加圧部材6と底4dの間で、冷却部材8と、絶縁板10と、バスバ12と、導電体ブロック18と、モジュール20と、導電体ブロック24と、バスバ26が加圧される。この結果、冷却部材8と絶縁板10が密着し、絶縁板10とバスバ12が密着し、バスバ12と導電体ブロック18が密着し、導電体ブロック18とモジュール20のドレイン電極20jが密着し、モジュール20のソース電極20kが導電体ブロック24と密着し、導電体ブロック24とバスバ26が密着する。同時に、モジュール20の制御電極群20lが導電体ピン群25と密着し、導電体ピン群25がバスバ30に形成されている配線群と密着する。以上によって、半部品2が形成される。
図8から9に示されているように、一対の半部品2を組み合わせることで部品50が完成する。この場合、一対の半部品2のフランジ4e同士を密着させる。すなわち、一方の半部品2aに対して、他方の半部品2bの天地を反転して接続する。本明細書では、上側の半部品に添え字aをつけ、下側の半部品に添え字bをつけることで区別する。
バスバ12aとバスバ12bは、同一仕様であり、正極バスバにも中間バスバにも使用できる仕様とされている。バスバ26aとバスバ26bは、同一仕様であり、中間バスバにも負極バスバにも使用できる仕様とされている。
図10は、部品50の外観斜視図を示している。バスバ12aは単相分回路の正極バスバとなる。そこで、バスバ12aから伸びている延長部34は正極バスバ延長部とする。バスバ12bは単相分回路の中間バスバとなる。そこで、バスバ12bから伸びている延長部38は中間バスバ延長部とする。バスバ26aは単相分回路の中間バスバとなる。そこで、バスバ26aから伸びている延長部38は中間バスバ延長部とする。中間バスバ延長部38は、バスバ26aとバスバ12bを接続している。バスバ26bは単相分回路の負極バスバとなる。そこで、バスバ26bから伸びている延長部36は負極バスバ延長部とする。バスバ30aは、上段モジュール20aの制御バスバとなる。そこで、バスバ30aから伸びている延長部40は制御バスバ延長部とする。バスバ30bは、下段モジュール20bの制御バスバとなる。そこで、バスバ30bから伸びている延長部42は制御バスバ延長部とする。
筒4の軸心方向から見た場合、バスバ12aとバスバ26bは、同一方向に伸びている。そこで、バスバ12aよりもバスバ26bを長く伸ばす。負極バスバ延長部36は、正極バスバ延長部34の外周側に位置する。バスバ26aとバスバ12bは、バスバ12aとバスバ26bと反対方向に伸びている。バスバ26aとバスバ12bは同一方向に伸びており、軸心に平行に伸びている中間バスバ38に接続することができる。バスバ30aとバスバ30bは、反対方向に伸びている。制御バスバ延長部40,42は、直径を挟んだ位置を軸心方向に伸びている。
半部品2a,2bは同一仕様というものの、筒外に出ている部分については、半部品2aと2bとで異なるものとする。筒外に出ている部分については別部品を接続することで完成することができる。比較的簡単に上段と下段に応じて異ならせることができる。同一仕様の2個の筒部品を用いることで部品50が完成する利点は大きい。
軸方向に伸びているバスバの延長部については、図10の形状に限定されない。後記する2重筒のバスバ延長部を用いることもできる。
3本の部品50を組み合わせて3相インバータ装置を構成することができる。図15は、3本の部品50を組み合わせて構成した3相インバータ装置を斜視しており、図12は平面図を示し、図14は側面図を示している。3相インバータ装置は、平面視においておむすび形状となる筒状のケース52に収容されているが、図15ではケース52を除去して図示している。
3本の部品を組み合わせてインバータ装置を完成する場合、3本の部品50の軸心が相互に平行であり、軸心方向から観察したときに、3本の部品50が正三角形をなす位置に配置する。各々の部品は、u相用の回路、v相用の回路、w相用の回路となる。図12等では、添え字u,v,w等を付している。3本の部品50が正三角形をなす位置に配置する場合、バスバ12aと26bが、正三角形の重心位置を向く姿勢とする。逆に言うと、バスバ12aと26bが、正三角形の重心位置から放射状に伸びている姿勢とする。この場合、3本の部品50のために共有する正極バスバと負極バスバを同軸とし重心位置を軸心方向に伸ばすことが好ましい。すなわち、大径の円筒形バスバ34を共有正極バスバとし、小径の円筒形バスバ36を共有負極バスバとし、両者の中心を正三角形の重心位置に一致させる。すなわち、大径の円筒形バスバ(共有正極バスバ)34と小径の円筒形バスバ(共有負極バスバ)36を同軸とする。
小径の円筒形バスバ36は大径の円筒形バスバ34よりも下方まで伸びており、その下端から3本の部品50のための負極バスバ26bが分岐している。ただし図15では部品50のために分岐バスバ26buが隠れているので図示されていない。大径の円筒形バスバ34の下端から3本の部品50のための正極バスバ12aが分岐している。ただし、図15では部品50のために分岐バスバ12auが隠れているので図示されていない。
図12に示すように、軸心方向から観察すると、分岐正極バスバ12auと分岐負極バスバ26buは重複し、分岐正極バスバ12avと分岐負極バスバ26bvは重複し、分岐正極バスバ12awと分岐負極バスバ26bwは重複している。
共有正極バスバ34と小径の円筒形バスバ36が同軸であると、スイッチング素子のオンオフに起因して電流が変化する回路のインダクタンスが減少する。スイッチング素子のオンオフに起因してスイッチング素子に印加されるサージ電圧が増大することを抑制することができる。分岐正極バスバ12auと分岐負極バスバ26buが隣接しており、分岐正極バスバ12avと分岐負極バスバ26bvが隣接しており、分岐正極バスバ12awと分岐負極バスバ26bwが隣接していることも、スイッチング素子のオンオフに起因して電流が変化する回路のインダクタンスを減少させる。
図13は、3相モータのu相コイルとと中間バスバの接続点60uを示し、v相コイルと中間バスバの接続点60vを示し、w相コイルと中間バスバの接続点60wを示している。明らかに、u相用中間バスバ38uとu相接続点60uの関係と、v相用中間バスバ38vとv相接続点の関係60vと、w相用中間バスバ38wとw相接続点60wの関係は等しい。すなわち、中間バスバ38と接続点60の関係は、uとv相とw相の全相で等しい。相によってアンバランス場現象が生じることはない。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、図11の(2)は、モジュールの上下を反転して筒内に挿入することで得られる単相分回路を示している。この場合、バスバ12aを中間バスバとし、バスバ26aを正極バスバとし、バスバ26bを中間バスバとし、バスバ12bを負極バスバとする。
上記実施例では、2本半部品を組み合わせて部品50を完成している。これに代えて、1本の筒の中に上段モジュールと下段モジュールを挿入してもよい。1本の筒の中に上段モジュールと下段モジュールを挿入する場合、上下に加圧部材を配置してもよいが、一方に付いては筒に固定されている底または蓋としてもよい。また上記実施例では、モジュールの電極とバスバを導電体を介して密着させているが、モジュールの電極とバスバを直接に密着させてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:半部品
4:筒
4c:側壁
4d:底
4e:フランジ
4m,4n,4p:貫通孔
6:加圧部材
8:冷却部材
8f:フランジ
8g:外周壁
8h:内周壁
8i:底
10:絶縁層
12:第1バスバ
14:第1絶縁ブッシュ
16:第1ホルダ
18:第1導電体
20:モジュール
20a:上段モジュール
20b:下段モジュール
20c:挿入方向を反転した上段モジュール
20d:挿入方向を反転した下段モジュール
20j:ドレイン電極
20k:ソース電極
20l:制御電極群
22:第2ホルダ
22q:リブ
24:第2導電体
26:第2バスバ
28:第2絶縁ブッシュ
30:第3バスバ
32:第3絶縁ブッシュ
34:正極バスバ延長部
36:負極バスバ延長部
38:中間バスバ延長部
40:上段用制御バスバ延長部
42:下段用制御バスバ延長部
50:部品
52:ケース
60:モータ
60u:u相接続位置
60v:v相接続位置
60w:w相接続位置
添字a:上段側
添字b:下段側

Claims (6)

  1. インバータ装置の単相分回路を提供する部品であり、
    筒と、上段モジュールと、下段モジュールと、正極バスバと、負極バスバと、中間バスバと、加圧部材を備えており、
    筒の側壁に、正極バスバが通過する貫通孔と、負極バスバが通過する貫通孔と、中間バスバが通過する貫通孔が形成されており、
    上段モジュールは、スイッチング素子を内蔵しており、扁平であって、一方の扁平面に正極電極が形成されており、他方の扁平面に上段側中間電極が形成されており、
    下段モジュールは、スイッチング素子を内蔵しており、扁平であって、一方の扁平面に負極電極が形成されており、他方の扁平面に下段側中間電極が形成されており、
    筒内に、上段モジュールと、下段モジュールが挿入されており、
    筒の側壁に形成されている前記貫通孔群から、正極バスバと、負極バスバと、中間バスバが挿入されており、
    正極電極と、上段側中間電極と、負極電極と、下段側中間電極と、正極バスバと、負極バスバと、中間バスバと、加圧部材の加圧面の各々が、筒の軸心に直交する面に沿って伸びており、
    正極電極と正極バスバが対面し、上段側中間電極と中間バスバが対面し、下段側中間電極と中間バスバが対面し、負極電極と負極バスバが対面する順序で配置されており、
    加圧部材は、筒の軸心方向から筒内に挿入された位置で筒に固定されており、その加圧部材によって、正極電極と正極バスバが密着しており、上段側中間電極と中間バスバが密着しており、下段側中間電極と中間バスバが密着しており、負極電極と負極バスバが密着しており、
    加圧部材を外すと、上段モジュールと、下段モジュールと、正極バスバと、負極バスバと、中間バスバが分離することを特徴とするインバータ部品。
  2. 前記筒が、上段側筒と下段側筒に分離可能であり、
    上段側筒に、上段モジュールと正極バスバと上段側中間バスバが固定されており、
    下段側筒に、下段モジュールと負極バスバと下段側中間バスバが固定されており、
    筒外で上段側中間バスバと下段側中間バスバが接続されて中間バスバが構成されていることを特徴とする請求項1のインバータ部品。
  3. 上段モジュールと下段モジュールが同一仕様であり、
    少なくとも筒内における正極バスバと下段側中間バスバが同一仕様であり、
    少なくとも筒内における負極バスバと上段側中間バスバが同一仕様であり、
    上段側筒と下段側筒が同一仕様であり、
    同一仕様の2本の筒が天地を反転して同一直線上に固定されていることを特徴とする請求項2のインバータ部品。
  4. 上段側筒と下段側筒の各々は、底のある筒であり、
    筒の内周に、ねじが切られており、
    加圧部材の外周に、筒のねじにかみ合うねじが切られており、
    加圧部材をねじ込む、加圧部材と底の間に、内部を冷媒が通過する冷却部材と、絶縁層と、バスバと、導電体と、モジュールと、導電体と、バスバと、絶縁層がその順序で相互に密着していることを特徴とする請求項3のインバータ部品。
  5. 請求項1のインバータ部品を3本備えており、
    3本の筒の軸心同士が平行するともに、筒の軸心に沿った方向から観測したときに3本の筒が正三角形を構成する位置に配置されていることを特徴とするインバータ装置。
  6. 3本の筒に対する正極バスバは、3本の筒に共通する共通部分と、各々の筒に分岐する分岐部分を備えており、
    3本の筒に対する負極バスバは、3本の筒に共通する共通部分と、各々の筒に分岐する分岐部分を備えており、
    正極バスバの共通部分と負極バスバの共通部分は同軸であって、前記正三角形の重心位置を筒の軸心方向に伸びており、
    正極バスバの分岐部分と、負極バスバの分岐部分は、前記重心位置から放射状に伸びており、
    筒の軸心方向から観測すると、正極バスバの分岐部分と負極バスバの分岐部分が重複することを特徴とする請求項5のインバータ装置。
JP2012041425A 2012-02-28 2012-02-28 インバータ用部品 Expired - Fee Related JP5702746B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012041425A JP5702746B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 インバータ用部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012041425A JP5702746B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 インバータ用部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013179743A JP2013179743A (ja) 2013-09-09
JP5702746B2 true JP5702746B2 (ja) 2015-04-15

Family

ID=49270881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012041425A Expired - Fee Related JP5702746B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 インバータ用部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5702746B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3111048A1 (fr) 2020-05-26 2021-12-03 Thales Dispositif onduleur

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006186170A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd 半導体装置
JP4487962B2 (ja) * 2006-03-23 2010-06-23 株式会社デンソー インバータ装置
JP4729443B2 (ja) * 2006-06-13 2011-07-20 トヨタ自動車株式会社 半導体装置
JP5203032B2 (ja) * 2008-04-28 2013-06-05 本田技研工業株式会社 圧接型半導体装置
JP2010140969A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Toyota Motor Corp 積層モジュール構造
JPWO2010147202A1 (ja) * 2009-06-19 2012-12-06 株式会社安川電機 電力変換装置
JP4811749B2 (ja) * 2009-06-24 2011-11-09 株式会社デンソー 駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013179743A (ja) 2013-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9425707B2 (en) Inverter device capable of appropriately fixing a power module having a switching element and a smoothing capacitor in a limited region
KR102510020B1 (ko) 버스바, 모터, 및 동력 전달 시스템
JP5831626B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP5700022B2 (ja) 電力変換装置
US8400775B2 (en) Capacitor with direct DC connection to substrate
US9130095B2 (en) Substrate for power module having uniform parallel switching characteristic and power module including the same
US20230171909A1 (en) Semiconductor device with stacked terminals
FI120068B (fi) Sähköinen liitos ja sähkökomponentti
US20190067160A1 (en) Power module with multi-layer substrate
WO2014021112A1 (ja) スイッチング素子ユニット
WO2013065849A1 (ja) インバータ装置
JP5322554B2 (ja) 半導体電力変換装置
JP5702746B2 (ja) インバータ用部品
JP2001168278A (ja) パワー半導体モジュール及び電力変換装置
WO2016117403A1 (ja) 電力変換装置
JP2018085792A (ja) 半導体装置
JP5817702B2 (ja) 半導体モジュール
JP2016110993A (ja) トランジスタリード線の溶接およびはんだ付け
WO2020012936A1 (ja) スイッチング素子ユニット及びスイッチング素子モジュール
CN204349710U (zh) 功率电子元件和功率电子装置
WO2021044490A1 (ja) 電力変換器
JP6555168B2 (ja) 電力変換装置
WO2021210306A1 (ja) 電力変換装置
US11527357B2 (en) Busbar with tailored perforation sizes to provide thermal path
US20240055781A1 (en) Power electronic devices with busbars and method for their fabrication

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5702746

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees