JP5702457B2 - バイオセンサシステム、センサチップおよび血液試料中の分析物濃度の測定方法 - Google Patents

バイオセンサシステム、センサチップおよび血液試料中の分析物濃度の測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、バイオセンサシステム、センサチップおよび血液試料中の分析物濃度の測定方法に関する。
血液試料中の分析物の濃度、例えば血中グルコース濃度(血糖値)、を測定するために、演算部を有する測定器と、測定器に着脱自在のセンサチップとを備えた携帯型バイオセンサシステムが用いられている。
分析物の濃度は、分析物を基質とする酸化還元酵素を介した酵素サイクリング反応によって生じる、酸化体または還元体の量に基づいて算出されている。酵素サイクリング反応の速度は、反応が進行している温度(反応温度)に依存する。このため、分析物の濃度は、反応温度に基づいて補正することが望ましい。
反応温度は、例えば、測定器に配置された温度センサによって測定される(特許文献1)。しかし、特許文献1のバイオセンサシステムでは、測定器の内部温度が測定されるので、測定される反応温度は、血液試料の温度を正確に反映しない。このため、分析物濃度の測定に誤差が生じる場合がある。
特許文献2〜4は、反応温度の測定精度の向上を目的とするバイオセンサシステムを開示する。特許文献2および3のバイオセンサシステムは、センサチップの血液試料保持部の近傍に熱伝導部材を有しており、この熱伝導部材を介して伝達される血液試料の温度を測定器に配置された温度センサによって検出する。特許文献2および3のバイオセンサシステムでは、熱伝導部材と血液試料保持部との間に樹脂板が配置されているため、熱伝導部材が血液試料に接触することはない。特許文献4のバイオセンサシステムでは、センサチップを取り付けるための測定器の装着部に温度センサおよび熱伝導部材が配置されており、血液試料の温度が熱伝導部材を介して温度センサに伝達される。
特開2003−156469号公報 特開2001−235444号公報 特開2003−42995号公報 国際公開第2003/062812号パンフレット
バイオセンサシステムを携帯した使用者が寒暖差の大きな場所を移動(例えば、冬場または夏場に屋外から屋内へ移動)した場合、測定器は、環境温度の急激な変化に追随できず、しばらくの間、移動先の環境よりも高温または低温になる。例えば、40℃または10℃の環境から25℃の環境に測定器を移動させると、測定器の温度が25℃に収束するまでに約30分間もかかる(特許文献1)。測定器の温度センサによる反応温度の測定において、測定器の温度による影響を完全に排除することは容易でない。このため、特許文献2〜4に記載のバイオセンサシステムにおいても、やはり、センサを使用する環境の温度が急激に変化すると、分析物濃度の測定に誤差が生じやすくなる。また、特許文献2〜4に記載のバイオセンサシステムでは、血液試料の温度が樹脂板および熱伝導部材を介して温度センサに熱伝達されるので、測定される反応温度は、やはり、血液試料の温度を正確に反映しない。
本発明は、使用環境の温度に起因する測定誤差の発生を抑制できるバイオセンサシステム、および当該センサシステムに適したセンサチップの提供を目的とする。また、本発明は、血液試料中の分析物濃度の測定精度を向上できる測定方法の提供を目的とする。
本発明は、演算部を有する測定器と、前記測定器に着脱自在であり、血液試料が導入されるセンサチップと、を有するバイオセンサシステムであって、前記センサチップが、前記血液試料中の分析物を基質とする酸化還元酵素が関与する反応により前記血液試料中に流れる電流の量に基づいて前記分析物の濃度に関連するデータaを取得する測定部Aと、前記データaを温度補正するためのデータbを前記血液試料から取得する測定部Bとを有し、前記演算部が、前記データaおよび前記データbに基づき、前記血液試料の温度に応じて補正された、前記血液試料中の前記分析物の濃度を決定する機能を有する、バイオセンサシステムを提供する。
また、本発明は、別の側面から、上記のバイオセンサシステムにおいて使用され、血液試料が導入されるセンサチップであって、前記血液試料中の分析物を基質とする酸化還元酵素が関与する反応により前記血液試料中に流れる電流の量に基づいて前記分析物の濃度に関連するデータaを取得する測定部Aと、前記データaを温度補正するためのデータbを前記血液試料から取得する測定部Bとを有する、センサチップを提供する。
また、本発明は、別の側面から、血液試料中の分析物を基質とする酸化還元酵素が関与する反応により前記血液試料中に流れる電流の量に基づいて前記分析物の濃度に関連するデータaを取得するステップと、前記データaを温度補正するためのデータbを前記血液試料から取得するステップと、前記データaおよび前記データbに基づき、前記血液試料の温度に応じて補正された、前記血液試料中の前記分析物の濃度を決定するステップとを有する、血液試料中の分析物の濃度の測定方法であって、前記データbを取得するステップが、前記血液試料に接触させた一対の電極に電圧を印加し、前記分析物以外の酸化還元物質の酸化または還元に伴って前記血液試料中に流れる電流の量を測定するステップを含む、血液試料中の分析物の濃度の測定方法を提供する。
分析物濃度を温度補正するためのデータを血液試料から直接取得することによって、血液試料中の分析物濃度の測定において、当該測定を実施する環境の温度に起因した測定誤差の発生をより確実に回避できる。したがって、本発明によれば、血液試料中の分析物濃度の測定精度が高まる。
本発明によるバイオセンサシステムの一例を示す図である。 本発明によるセンサチップの一例の分解斜視図である。 本発明によるセンサチップの一例の平面図である。 本発明によるバイオセンサシステムにおける回路構成の一例を示す図である。 換算テーブルの一例を示す図である。 換算テーブルの別例を示す図である。
本発明によるバイオセンサシステムは、センサチップに配置された測定部によって、分析物濃度を温度補正するためのデータを血液試料から取得する。
図1は、本発明によるバイオセンサシステムの一例を説明するための図である。このバイオセンサシステム100は、直方体状の測定器101と、センサチップ200とを有している。測定器101の側壁面には、矩形状の孔である装着口102が形成されている。センサチップ200は、装着口102に着脱自在な状態で装着され測定器101に接続されている。測定器101の一方の主面の略中央部には、測定結果を表示するための表示部103が配置されている。
図2はセンサチップ200の分解斜視図であり、図3はその平面図である。このセンサチップ200は、矩形状の切欠部204が形成されたスペーサー202を介してかつ絶縁基板201の一方の端部(図において右側の端部)を残して、絶縁基板201上にカバー
203が配置されている。
各部材201、202、203は、例えば接着または熱溶着によって一体化されている。スペーサー202の切欠部204は、各部材の一体化後には、血液試料を保持するキャピラリ部40となる。キャピラリ部40は、チップ200の長辺に沿って伸長し、スペーサー202の一方の端部(図において左側の端部)において外部に連通している。換言すれば、キャピラリ部40は、チップ200の外部に開口する血液試料導入口16と連通している。そして、カバー203は、キャピラリ部40における外部に連通する端と反対側の端に対応する部分に排気口15を有している。これにより、毛管現象によって血液試料を試料導入口16からキャピラリ部40の内部に容易に吸引できる。
絶縁基板201上には、電極11、12、13、14が、それぞれの一部分(部分31、32、33、34)がキャピラリ部40に面するように配置されている。電極11の部分31は、電極12の部分32および電極13の部分33よりも血液試料導入口16に近接する位置に配置されている。電極13の部分33は、U字状に分岐した電極13の一部であり、電極12の部分32を挟む位置に配置されている。絶縁基板201上には、電極12の部分32および電極13の部分33を覆うように、反応試薬層20が形成されている。反応試薬層20は、血液試料中の分析物を基質とする酸化還元酵素を含有する。反応試薬層20は、電極11の部分31から離れた位置に形成されている。
センサチップ200は、電極12の部分32および電極13の部分33によって構成される電極系と、反応試薬層20ならびに部分32および部分33を収容するキャピラリ部40の一部の空間とによって構成された、測定部41(測定部A)を有する。さらに、センサチップ200は、電極11の部分31および電極12の部分32によって構成される電極系と、部分31および部分32を収容するキャピラリ部40の一部の空間とによって構成された、測定部42(測定部B)を有する。
測定部Aは、後述するように、酸化還元酵素が関与する反応により血液試料中に流れる電流の量に基づいて、血液試料中の分析物の濃度に関連するデータaを取得する。そして、測定部Bは、後述するように、データaを温度補正するためのデータbを、より具体的には、データaの取得に使用する酸化還元酵素が関与しない反応であって分析物以外の酸化還元物質の酸化または還元に伴って血液試料中に流れる電流の量に関連するデータbを、血液試料から取得する。このように、測定部Bは、血液試料に接する部材、より具体的には血液試料に接する電極、を用いてデータbを取得する状態にあってよい。ここで、電流の量に関連するデータとは当該電流の量または当該電流量の換算値を意味する。分析物以外の酸化還元物質としては、アスコルビン酸、尿酸、アセトアミノフェン、フェリシアン化物、p−ベンゾキノン、p−ベンゾキノン誘導体、酸化型フェナジンメトサルフェート、メチレンブルー、フェリシニウムおよびフェリシニウム誘導体から選ばれる少なくとも1種を例示できる。分析物以外の酸化還元物質は溶媒、例えば血液試料の場合は、水であってもよい。
測定部Aでは、電極12は作用極として、電極13は対極として機能する。測定部Bでは、電極12は対極として、電極11は作用極として機能する。測定部Aおよび測定部Bは、図示のように電極12を共有した状態にあってもよいし、一対の電極をそれぞれ有した状態にあってもよい。このように、センサチップ200は、血液試料に電圧を印加する電極を測定部Bが有する。
電極14の部分34は、キャピラリ部40の奥側の端部近傍に、換言すれば、外部に連通する端と反対側の端の近傍に配置されている。電極14と電極11との間に電圧を印加することにより、血液試料がキャピラリ部40の奥にまで導入されたことを容易に検知で
きる。なお、電極11に代えて電極12または電極13と、電極14との間に電圧を印加してもよい。
電極11、12、13、14は、それぞれリード(図示せず)と連結している。リードの一端は、各電極間に電圧を印加できるように、スペーサー202およびカバー203で覆われていない絶縁基板201の端部においてチップ200の外部に露出している。
血液試料中の分析物としては、血球を除く物質、例えば、グルコース、アルブミン、乳酸、ビリルビンおよびコレステロールが挙げられる。酸化還元酵素は、対象とする分析物を基質とするものを使用する。酸化還元酵素としては、グルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、ラクテートオキシダーゼ、ラクテートデヒドロゲナーゼ、ビリルビンオキシダーゼおよびコレステロールオキシダーゼを例示できる。反応試薬層中の酸化還元酵素の量としては、0.01〜100ユニット(U)、好ましくは0.05〜10U、より好ましくは0.1〜5Uの範囲を例示できる。
反応試薬層20は、フェリシアン化カリウム、p−ベンゾキノン、p−ベンゾキノン誘導体、酸化型フェナジンメトサルフェート、メチレンブルー、フェリシニウムおよびフェリシニウム誘導体といった、酵素反応にて生じた電子を電極に受け渡す機能を有する電子メディエータを含有することが望ましい。反応試薬層20は、反応試薬層の成形性を高めるために、水溶性高分子化合物を含有してもよい。水溶性高分子化合物としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびポリジンといったポリアミノ酸、ポリスチレンスルホン酸、ゼラチンおよびその誘導体、ポリアクリル酸およびその塩、ポリメタクリル酸およびその塩、スターチおよびその誘導体、無水マレイン酸重合体およびその塩、アガロースゲルおよびその誘導体、から選ばれる少なくとも1種を例示できる。
絶縁基板201、スペーサー202およびカバー203の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリオキシメチレン、モノマーキャストナイロン、ポリブチレンテレフタレート、メタクリル樹脂およびABS樹脂といった樹脂、さらにはガラスを例示できる。
電極11、12、13、14は、パラジウム、白金、金、銀、チタン、銅、ニッケルおよび炭素といった、公知の導電性材料により構成できる。
図4は、バイオセンサシステム100における、血液試料中の分析物濃度を測定するための回路構成の一例を示す図である。測定器101は、センサチップ200における電極11、12、13、14のうち少なくとも2つの電極間に電圧を印加する制御回路300と、測定器の表示部に相当する液晶表示装置(LCD)400とを有している。
制御回路300は、4つのコネクタ301a、301b、301c、301dと、切換回路302と、電流/電圧変換回路303と、アナログ/デジタル(A/D)変換回路304と、基準電圧源305と、演算部306とを有している。制御回路300は、切り替え回路302を介して、1つの電極を正極または負極として使用できるように、当該電極に印加する電位を切り換えることができる。
演算部306は、公知の中央演算装置(CPU)と、上記のデータaおよびデータbに基づき血液試料中の分析物濃度を決定するための換算テーブルとを有する。従来のバイオ
センサシステムでは、環境温度に基づく補正係数が記述された換算テーブルを参照することによって、分析物濃度が補正されていた。より具体的には、従来のバイオセンサシステムでは、仮測定用の換算テーブルを参照して分析物濃度が仮算出された後、温度補正用の換算テーブルを参照して分析物濃度が補正されていた。本発明者は、血液試料の温度が変動した場合、酸化還元酵素が関与する反応により血液試料中に流れる電流の量と、当該酸化還元酵素が関与しない反応であって分析物以外の酸化還元物質の酸化または還元に伴って血液試料中に流れる電流の量とが同様に変動し得ることを見出した。そして、後述するように、バイオセンサシステムを適切に設計することによって、この関係を利用して構築した換算テーブルに基づき、血液試料等の温度を測定することなく、分析物濃度の測定における血液試料の温度の影響を排除できる。
演算部306は、こうして構築した1つの換算テーブルを格納した状態にあり、血液試料等の温度ごとに構築された複数の換算テーブルを格納した状態にはない。図5は、演算部306が有する換算テーブルの一例を示す図であり、図6はその別例を示す図である。演算部306が有する換算テーブルには、図5に示すように、分析物濃度が明らかでありかつ温度が1つの値に固定された基準血液試料から上記のデータaの取得と同様の電圧印加条件によって取得した、基準血液試料中を流れる電流の量に関連するデータcと、基準血液試料から上記のデータbの取得と同様の電圧印加条件によって取得した、基準血液試料中を流れる電流の量に関連するデータdと、データcおよびデータdに対応する基準血液試料中の分析物濃度とからなる3種類のデータが記述されていてよい。電流の量に関連するデータとは、上記のとおり、当該電流の量または当該電流量の換算値を意味する。演算部306が有する換算テーブルには、図6に示すように、データcおよびデータdに代えて、データcおよびデータdに基づく1つの換算値が記述されていてもよい。より具体的には、この換算テーブルには、データcおよびデータdに代えてデータdをデータcで除算することによって得たデータと、データcおよびデータdに対応する分析物濃度とからなる2種類のデータが記述されていてもよい。このように、演算部306が有する換算テーブルは、血液試料の温度または環境温度と、分析物濃度との関連性が記述された状態にはない。換算テーブルは、バイオセンサシステムごとに用意することが望ましい。基準血液試料の温度は、後述するように、10℃を超え40℃未満の範囲、さらには17℃以上33℃以下の範囲、にあることが好ましい。
バイオセンサシステム100を用いた血液試料中の分析物濃度の測定は、例えば次のようにして実施する。
まず、演算部306のCPUの指令により、電極13がコネクタ301cを介して電流/電圧変換回路303に接続され、電極14がコネクタ301bを介して基準電圧源305に接続される。その後、CPUの指令により、両電極間に一定の電圧が印加される。当該電圧は、例えば、電極14を正極、電極13を負極と表示したときに0.01〜2V、好ましくは0.1〜1V、より好ましくは0.2〜0.5Vの大きさとなる電圧である。この電圧は、センサチップが測定部に挿入されてから、血液試料がキャピラリ部40の奥まで導入されるまでの間、印加される。センサチップ200の血液試料導入口からキャピラリ部40に血液試料が導入されると、電極14と電極13との間に電流が流れる。そのときの単位時間当たりの電流の増加量を識別することによって、キャピラリ部が血液試料にて満たされたことを検知する。この電流の値は、電流/電圧変換回路303により電圧値に変換された後にA/D変換回路304によりデジタル値に変換されCPUに入力される。CPUは、このデジタル値に基づいて血液試料がキャピラリ部の奥にまで導入されたことを検知する。
血液試料の導入後、例えば、0〜60秒、好ましくは0〜30秒、より好ましくは0〜15秒の範囲で、血液試料中の分析物と酸化還元酵素とを反応させる。
続いて、次のようにして上記のデータaを取得する。まず、CPUの指令により、切換回路302が作動して、電極12がコネクタ301aを介して電流/電圧変換回路303に接続され、電極13がコネクタ301cを介して基準電圧源305に接続される。その後、CPUの指令により、測定部Aにおける測定シーケンスが入力される。その際、当該電圧は、例えば、電極12を正極、電極13を負極と表示したときに0.05〜1V、好ましくは0.1〜0.8V、より好ましくは0.2〜0.6Vの大きさとなる電圧である。電圧の印加時間は0.1〜30秒、好ましくは0.1〜15秒、より好ましくは0.1〜5秒の範囲にある。当該電圧の印加に伴って両電極間に流れた電流量は、データaの取得を指示する信号が制御回路から測定部Aに与えられることによって、電流/電圧変換回路303により電圧値に変換された後にA/D変換回路304によりデジタル値に変換されCPUに入力され、データaとして演算部306のメモリに格納される。分析物濃度の測定を迅速化する観点からは、制御回路は、血液試料がセンサチップのキャピラリ部に導入された時点から0.5秒以上2.5秒未満の範囲内に、データaの取得を指示する信号を測定部Aに与えることが好ましい。
その後、次のようにして上記のデータbを取得する。まず、CPUの指令により、切換回路303が作動して、電極11がコネクタ301dを介して電流/電圧変換回路303に接続され、電極12がコネクタ301aを介して基準電圧源305に接続される。続いて、CPUの指令により、測定部Bにおける両電極間に一定の電圧が印加される。当該電圧は、例えば、電極11を正極、電極12を負極と表示したときに0.1〜5V、好ましくは0.2〜3V、より好ましくは0.5〜2.5Vの大きさとなる電圧である。電圧の印加時間は0.1〜30秒、好ましくは0.1〜10秒、より好ましくは0.1〜5秒の範囲にある。当該電圧の印加に伴って両電極間に流れた電流量は、データbの取得を指示する信号が制御回路から測定部Bに与えられることによって、電流/電圧変換回路303により電圧値に変換された後にA/D変換回路304によりデジタル値に変換されCPUに入力され、データbとして演算部306のメモリに格納される。なお、データbはデータaよりも先に取得してもよく、その際には、データb取得の際の対極上には還元型のメディエータが生成されることを考慮し、データa取得の際の作用極を対極に用いることは好ましくなく、データa取得の際の対極を用いることが好ましい。また、データa取得に用いる電極とは異なる独立した電極を設け対極としても良い。その際、対極上に酸化型メディエータが配置されていることが好ましい。このような観点から、データaおよびデータbの取得の際に1つの電極を作用極および対極として使用する場合、当該電極の表面における酸化還元反応が律速段階になることがあるので、こうした不具合を回避する観点からは、データbはデータaよりも後に取得することが好ましい。さらに、こうした順序でデータbを取得することによって、データaの取得に使用する酸化還元酵素が関与しない反応であって分析物以外の酸化還元物質の酸化または還元に伴って血液試料中に流れる電流の量をより確実に検出できる。
続いて、演算部306が、換算テーブルを参照し、データaおよびデータbに基づき血液試料中の分析物濃度を決定する。そして、決定された分析物濃度が、LCD400に画像表示される。当該決定のための演算プログラムは、換算テーブルのデータ構造に応じて適宜設計すればよい。データaおよびデータbに完全に一致する数値データが換算テーブルに記述されていない場合、当該換算テーブルに記述されデータaおよびデータbに近似するデータから、公知の線形補間法を用いることによって分析物濃度を決定すればよい。
本発明によるバイオセンサシステムによれば、温度が17℃である血液試料Xと、血液試料Xと同一の成分を有しつつ温度が33℃である血液試料Yとにおいて、データbの値をデータaの値で除算することによって得られる数値(Z)が略一定になる程度にまで、分析物濃度の測定における血液試料の温度の影響を排除し得る。より具体的には、血液試
料Xおよび血液試料Yから得られる当該数値をそれぞれZXおよびZYと表示したとき、ZX/ZYで表示される数値が1.0の近傍にあり得る。血液中のグルコース濃度を測定する場合の、血液試料Xおよび血液試料Yにおける分析物濃度は、0mg/dlよりも大きく1000mg/dl以下の範囲にあればよく、例えば10mg/dl以上600mg/dl以下の範囲にあればよい。
分析物濃度の測定における血液試料の温度の影響を上記程度にまで排除するためには、バイオセンサシステムを適切に設計する必要がある。より具体的には、反応試薬層の組成、酸化還元酵素が関与する反応により血液試料中に流れる電流の量を測定するタイミング、およびキャピラリ部の寸法といった種々のパラメータを制御する。
例えば、反応試薬層が水溶性高分子化合物を含有しない、または反応試薬層中の水溶性高分子化合物の量が0.2質量%未満である場合は、測定器が、血液試料がセンサチップに導入された時から0.5秒以上2.5秒未満の範囲内にデータaの取得を指示する信号を測定部Aに与える制御回路を有することが好ましい。また例えば、反応試薬層中の水溶性高分子化合物の量が0.2質量%以上である場合は、測定器が、血液試料がセンサチップに導入された時から2.5秒以上経過した後にデータaの取得を指示する信号を測定部Aに与える制御回路を有することが好ましい。この理由は現時点では定かではないが、本発明者は次のように考えている。反応試薬層が水溶性高分子化合物を0.2質量%以上含有すると、反応試薬層中の反応に寄与する試薬が血液試料に溶出する溶解速度が遅く、またその拡散速度も遅く円滑に反応が進行するに至るまでに2.5秒以上かかる。後述する実施例に示すように、キャピラリの幅が0.8mm以下の範囲にある場合、当該設計を採用することが望ましい。なお、反応試薬層中の水溶性高分子化合物の量が0.2質量%以上である場合、水溶性高分子化合物の含有量の上限としては2質量%を例示でき、データaの取得の指示のための時間の上限としては、15秒を例示できる。
また例えば、反応試薬層中の酵素量が1.8U以上でありキャピラリ部の幅が0.8mmを超える範囲にある場合、後述する実施例に示すように、測定器が、血液試料がセンサチップに導入された時点から0.5秒以上、さらに1.5秒以上、特に2.0秒以上の範囲内にデータaの取得を指示する信号を測定部Aに与える制御回路を有することが好ましい。当該指示のための時間の上限としては、15秒を例示できる。
また例えば、キャピラリ部は、後述する実施例に示すように、反応試薬層中の酵素量が同一である場合、高さが低い状態、より具体的には、0.3mm以下、さらに0.15mm未満、特に0.1mm以下の範囲、にあることが好ましい。この理由は現時点では定かではないが、本発明者は次のように考えている。キャピラリ部の高さが高すぎると、反応試薬層から溶出した酸化還元酵素が電極の表面から離れた方向に拡散しやすく、電極の表面付近において酵素サイクリング反応に関与する酵素が不足する。キャピラリ部の高さの下限としては、0.05mmを例示できる。
本発明によるバイオセンサシステムは、センサを使用する環境の温度が急激に変化した場合であっても、分析物濃度を高精度に測定できる。このため、サーミスタに代表される環境温度測定部を測定器に配置する必要はない。しかし、これは、本発明によるバイオセンサシステムにおいて環境温度測定部が設置されることを排除する意図ではない。
すなわち、本発明によるバイオセンサシステムは、測定器が、バイオセンサシステムを使用する環境(測定環境)の温度を測定する環境温度測定部をさらに有していてもよい。そして、本発明によるバイオセンサシステムは、演算部が、上記の換算テーブル(第1の換算テーブル)に加えて、上記のデータcと当該データcを測定環境の温度によって補正するためのデータ(データe)とが記述された、第2の換算テーブルをさらに有していて
もよい。測定環境の温度が高すぎたり低すぎたりすると、第1の換算テーブルを用いた分析物濃度の測定精度が低下する場合がある。こうした場合、第1の換算テーブルに代えて第2の換算テーブルを使用することによって、分析物濃度を補正するとよい。第2の換算テーブルの代用が好ましい測定環境の温度としては、10℃以下の範囲および40℃以上の範囲を例示できる。当該温度の下限としては0℃が例示でき、当該温度の上限としては50℃が例示できる。測定環境の温度が10℃を超え40℃未満の範囲にある場合は、第1の換算テーブルを使用すれば足りる。
本発明によるバイオセンサシステムは、第1の換算テーブルと第2の換算テーブルとが1つのデータテーブル内に格納されている状態、より具体的には、データc、データdおよびデータeが、互いに関連づけられて1つのデータテーブルに記述されている状態にあることを排除しない。こうしたデータテーブルは、例えば、測定環境の温度が10℃以下の範囲および40℃以上の範囲にある場合に、敢えて第1の換算テーブルを参照することによって算出される分析物濃度を測定環境の温度によって補正するためのデータ(補正係数)をさらに有していてもよい。
本発明によるバイオセンサシステムは、測定器が、上記のデータaおよびデータbを取得する前に第1の温度測定の実施を指示する信号を、そしてデータaおよびデータbの取得後に第2の温度測定の実施を指示する信号を、環境温度測定部に与える、制御回路をさらに有していてもよい。本発明によるバイオセンサシステムは、第1の温度測定および第2の温度測定において測定された温度をそれぞれ第1温度および第2温度と表示したとき、演算部が、
i)第1温度および第2温度が下記の関係式(1)を満たす場合、第1の換算テーブルを
参照することによって、データaおよびデータbに基づき血液試料中の分析物の濃度を決定するように、そして、
2.5℃ ≦ |(第2温度)−(第1温度)| ・・・(1)
ii)第1温度および第2温度が下記の関係式(2)を満たす場合、第2の換算テーブルを参照することによって、データbに代えて第1温度および/または第2温度に関連するデータと、データaと、に基づき血液試料中の分析物の濃度を決定するように、
|(第2温度)−(第1温度)| < 2.5℃ ・・・(2)
構成することもできる。
環境温度の変化をより確実に検出する観点からは、第2の温度測定は、第1の温度測定から5秒以上、好ましくは15秒以上、さらに好ましくは30秒以上経過した後に実施するとよい。このように、本発明のバイオセンサシステムは、第1の温度測定から5秒以上、好ましくは15秒以上、さらに好ましくは30秒以上経過した後に、第2の温度測定の実施を指示する信号を環境温度測定部に与える制御回路を有していてもよい。第1温度および/または第2温度に関連するデータとしては、例えば、第1温度と第2温度との平均値を使用できる。また、当該データは、温度であっても温度の換算値であってもよい。
本発明によるバイオセンサシステムは、第1の温度測定から一定間隔毎に環境温度を測定し、その単位時間当たりの温度推移を検出するための信号を環境温度測定部に与える制御回路を有していてもよい。これにより、サーミスタに代表される環境温度測定部の信頼性(故障の有無や外部温度の急激な変化)を容易に判断できる。
本発明による分析物濃度の測定方法は、上記のとおり、血液試料に接触させた一対の電極に電圧を印加し、分析物以外の酸化還元物質の酸化または還元に伴って血液試料中に流れる電流の量を測定するステップを含むことによって上記のデータbを取得する。データaおよびデータbに基づく血液試料中の分析物の濃度は、上記の第1の換算テーブルを参照することによって決定できる。
本発明による分析物濃度の測定方法は、血液試料の周囲の環境温度を測定するステップをさらに有していてもよい。当該ステップは、データaおよびデータbを取得する前に環境温度を測定する第1の温度測定ステップと、データaおよびデータbの取得後に環境温度を測定する第2の温度測定ステップとを含んでいてよい。
本発明による分析物濃度の測定方法は、第1の温度測定ステップおよび第2の温度測定ステップにおいて測定された温度をそれぞれ第1温度および第2温度と表示したとき、
i)第1温度および第2温度が下記の関係式(1)を満たす場合、上記の第1の換算テー
ブルを参照することによって、データaおよびデータbに基づき血液試料中の分析物の濃度を決定し、
2.5℃ ≦ |(第2温度)−(第1温度)| ・・・(1)
ii)第1温度および第2温度が下記の関係式(2)を満たす場合、上記の第2の換算テーブルを参照することによって、データbに代えて第1温度および/または第2温度に関連するデータと、データaと、に基づき血液試料中の分析物の濃度を決定する、
|(第2温度)−(第1温度)| < 2.5℃ ・・・(2)
ように構成してもよい。環境温度の変化をより確実に検出する観点からは、第2の温度測定は、第1の温度測定から5秒以上、好ましくは15秒以上、さらに好ましくは30秒以上経過した後に実施するとよい。第1温度および/または第2温度に関連するデータとしては、例えば、第1温度と第2温度との平均値を使用できる。また、当該データは、温度であっても温度の換算値であってもよい。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
図2および図3に示すセンサチップを作製した。キャピラリ部は、幅0.6mm、長さ(奥行き)2.5mm、高さ0.1mmになるように設計した。反応試薬層は、次のようにして形成した。グルコースデヒドロゲナーゼ、フェリシアン化カリウム(関東化学社製)、タウリン(ナカライテスク社製)およびマルチトール(林原社製)を、CMC水溶液(第一工業製薬社製セロゲンHE−1500F)に溶解することによって得た試薬液を、反応試薬層中の酵素量が2.0U/センサ、CMC量が0.05質量%、フェリシアン化カリウム量が2.5質量%、タウリン量が1.5質量%、マルチトール量が0.1質量%になるように、ポリエチレンテレフタレート基板上に塗布した後、湿度45%温度21℃の雰囲気下で乾燥させた。各電極はパラジウムによって構成した。
3名の被験者から血液を採取した。グルコース濃度が50mg/dl、100mg/dl、250mg/dl、400mg/dl、600mg/dlになるように、グルコース濃縮液を各血液に添加することによって、血液試料を調製した。
血液試料をセンサチップのキャピラリ部に導入した。血液試料の温度は、17℃、25℃または33℃とした。次に、測定部Aにおける作用極(電極12)と対極(電極13)との間に0.25Vの大きさの電圧を印加し、血液試料の導入完了から1秒後に、上記の酵素およびグルコースが関与する酵素サイクリング反応により当該電極間に流れる電流(グルコース応答)を測定した。
その後、測定部Bにおける作用極(電極11)と対極(電極12)との間に2.5Vの大きさの電圧を印加し、血液試料の導入完了から3秒後に、当該電極間に流れる電流(温度補正用応答)を測定した。
グルコース応答の応答電流値と、温度補正用応答の応答電流値とを表1に示す。また、
温度補正用応答の応答電流値を、グルコース応答の応答電流値で除算することによって得た数値(Z)も、表1に示す。温度17℃の血液試料から得た上記の数値(Zx)を、温
度33℃の血液試料から得た上記の数値(Zy)で除算することによって得た数値(Zx/Zy)も、表1に示す。さらに、キャピラリ部の寸法、各応答の測定タイミング、酵素の
量、CMCの量、Zx/Zyの値の1.0からの最大の乖離率(最大の揺らぎ幅)を表2に示す。以降の実施例および参照例についてのこれらの値も表2に示す。
Figure 0005702457
Figure 0005702457
実施例1におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、12%以下の範囲にあった。
(実施例2)
キャピラリ部への血液試料の導入完了から2.5秒後にグルコース応答を測定したこと以外は、実施例1と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表3に示す。
Figure 0005702457
実施例2におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%以下の範囲にあった。
(実施例3)
センサ当たりの酵素量が0.5Uであるセンサチップを使用したこと以外は、実施例1と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表5に示す。
Figure 0005702457
実施例3におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、12%以下の範囲にあった。
(実施例4)
センサ当たりの酵素量が1.0Uであるセンサチップを使用したこと以外は、実施例1と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表5に示す。
Figure 0005702457
実施例4におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%以下の範囲にあった。
(実施例5)
キャピラリ部への血液試料の導入完了から2.5秒後にグルコース応答を測定したこと以外は、実施例3と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表6に示す。
Figure 0005702457
実施例5におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%を超える範囲にあった。
(実施例6)
キャピラリ部への血液試料の導入完了から2.5秒後にグルコース応答を測定したこと以外は、実施例4と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表7に示す。
Figure 0005702457
実施例6におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%を超える範囲にあった。
(実施例7)
反応試薬層がCMCを含有しないセンサチップを使用したこと以外は、実施例4と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表8に示す。
Figure 0005702457
実施例7におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、12%以下の範囲にあった。
(実施例8)
反応試薬層中のCMC量が0.1質量%であるセンサチップを使用したこと以外は、実施例4と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表9に示す。
Figure 0005702457
実施例8におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%以下の範囲にあった。
(実施例9)
反応試薬層中のCMC量が0.25質量%であるセンサチップを使用したこと以外は、実施例6と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx
y)を表10に示す。
Figure 0005702457
実施例9におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、12%以下の範囲にあった。
(実施例10)
反応試薬層中のCMC量が0.5質量%であるセンサチップを使用したこと以外は、実施例6と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表11に示す。
Figure 0005702457
実施例10におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%以下の範囲にあった。
(実施例11)
キャピラリ部への血液試料の導入完了から2.5秒後にグルコース応答を測定したこと以外は、実施例7と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表12に示す。
Figure 0005702457
実施例11におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%を超える範囲にあった。
(実施例12)
キャピラリ部への血液試料の導入完了から2.5秒後にグルコース応答を測定したこと以外は、実施例8と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表13に示す。
Figure 0005702457
実施例12におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%を超える範囲にあった。
(実施例13)
キャピラリ部への血液試料の導入完了から1.5秒後にグルコース応答を測定したこと以外は、実施例9と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表14に示す。
Figure 0005702457
実施例13におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%を超える範囲にあった。
(実施例14)
キャピラリ部への血液試料の導入完了から1.0秒後にグルコース応答を測定したこと以外は、実施例10と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表15に示す。
Figure 0005702457
実施例14におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%を超える範囲にあった。
(実施例15)
キャピラリ部の幅が1.0mmであり長さが3.0mmであるセンサチップを使用したこと以外は、実施例4と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表16に示す。
Figure 0005702457
実施例15におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%以下の範囲にあった。
(実施例16)
キャピラリ部への血液試料の導入完了から1.5秒後にグルコース応答を測定したこと以外は、実施例15と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表17に示す。
Figure 0005702457
実施例16におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、12%以下の範囲にあった。
(実施例17)
キャピラリ部の幅が1.0mmであり長さが3.0mmであるセンサチップを使用したこと以外は、実施例2と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表18に示す。
Figure 0005702457
実施例17におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、12%以下の範囲にあった。
(実施例18)
キャピラリ部の幅が1.0mmであり長さが3.0mmであるセンサチップを使用したこと以外は、実施例1と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表19に示す。
Figure 0005702457
実施例18におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%以下の範囲にあった。
(実施例19)
キャピラリ部への血液試料の導入完了から1.5秒後にグルコース応答を測定したこと以外は、実施例18と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表20に示す。
Figure 0005702457
実施例19におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%以下の範囲にあった。
(実施例20)
キャピラリ部の幅が1.0mmであり長さが3.0mmであるセンサチップを使用したこと以外は、実施例3と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表21に示す。
Figure 0005702457
実施例20におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%以下の範囲にあった。
(実施例21)
キャピラリ部の幅が1.0mmであり長さが3.0mmであるセンサチップを使用したこと以外は、実施例5と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表22に示す。
Figure 0005702457
実施例21におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%を超える範囲にあった。
(実施例22)
キャピラリ部の幅が1.0mmであり長さが3.0mmであるセンサチップを使用したこと以外は、実施例6と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表23に示す。
Figure 0005702457
実施例22におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%を超える範囲にあった。
(実施例23)
キャピラリ部の高さが0.15mmであるセンサチップを使用したこと以外は、実施例6と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表24に示す。
Figure 0005702457
実施例23におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%を超える範囲にあった。
(実施例24)
キャピラリ部の高さが0.15mmであるセンサチップを使用したこと以外は、実施例4と同様にして種々の電流応答を測定した。各血液試料から得た数値(Z、Zx/Zy)を表25に示す。
Figure 0005702457
実施例24におけるZx/Zyの値の最大の揺らぎ幅は、表2に示すように、17%を超える範囲にあった。
本発明は、血液試料中の分析物濃度の測定において、当該測定を実施する環境の温度に起因した測定誤差の発生を抑制するものとして、測定の高精度化が要求される各分野において多大な利用価値を有する。
11、12、13、14 電極
15 排気口
16 血液試料導入口
20 反応試薬層
31 キャピラリ部に面する電極11の一部分
32 キャピラリ部に面する電極12の一部分
33 キャピラリ部に面する電極13の一部分
34 キャピラリ部に面する電極14の一部分
40 キャピラリ部
41 測定部A
42 測定部B
100 バイオセンサシステム
101 測定器
102 装着口
103 表示部
200 センサチップ
201 絶縁基板
202 スペーサー
203 カバー
204 切欠部
300 制御回路
301a、301b、301c、301d コネクタ
302 切換回路
303 電流/電圧変換回路
304 アナログ/デジタル(A/D)変換回路
305 基準電圧源
306 演算部
400 液晶表示装置(LCD)

Claims (11)

  1. 演算部を有する測定器と、
    前記測定器に着脱自在であり、血液試料が導入されるセンサチップと、
    を有するバイオセンサシステムであって、
    前記センサチップは、
    前記血液試料中の分析物を基質とする酸化還元酵素が関与する反応により、前記血液試料中に流れる電流の量に基づいて、前記分析物の濃度に関連するデータaを取得する測定部Aと、
    前記データaを温度補正するために、前記酸化還元酵素が関与しない反応であって、前記分析物以外の酸化還元物質の酸化または還元に伴って前記血液試料中に流れる電流の量に関連するデータbを前記血液試料から取得する測定部Bと、
    を有し、
    前記演算部は、
    分析物濃度が明らかでありかつ温度が1つの値に固定された基準血液試料から前記基準血液試料中の前記分析物を基質とする前記酸化還元酵素が関与する反応により前記基準血液試料中を流れる電流の量に関連するデータc、および前記基準血液試料から前記酸化還元酵素が関与しない反応であって前記分析物以外の前記酸化還元物質の酸化または還元に伴って前記基準血液試料中に流れる電流の量に関連するデータd、に基づく1つの換算値と、
    前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値に対応する前記基準血液試料中の前記分析物の濃度と、
    が関連付けられた状態で複数のデータが記述された換算テーブルを格納し、
    前記演算部は、
    前記データaおよび前記データbに基づいて前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値に対応する1つの換算値を算出し、
    算出した前記データaおよび前記データbに基づく前記1つの換算値と一致または近似する前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値を選択し、
    選択した前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値に対応する前記基準血液試料中の前記分析物の前記濃度を読み出し、
    読み出した前記基準血液試料中の前記分析物の前記濃度に基づいて、前記血液試料の温度に応じて補正された、前記血液試料中の前記分析物の濃度を決定する、バイオセンサシステム。
  2. 前記演算部は、
    (i)前記データaおよび前記データbに基づく前記1つの換算値が、前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値と一致している値であるとき、読み出した前記分析物の前記濃度が、前記血液試料中の前記分析物の前記濃度となるように、前記血液試料中の前記分析物の前記濃度を決定し、
    (ii)前記データaおよび前記データbに基づく前記1つの換算値が、前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値と近似している値であるとき、読み出した前記分析物の前記濃度に基づいて、前記血液試料中の前記分析物の前記濃度を算出する、請求項1に記載のバイオセンサシステム。
  3. 前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値は、前記データdの値を前記データcの値で除算することによって算出され、
    前記演算部は、前記データbの値を前記データaの値で除算することによって、前記データaおよび前記データbに基づく前記1つの換算値を算出する、請求項1または2に記載のバイオセンサシステム。
  4. 前記測定器が、前記血液試料が前記センサチップに導入された時点から0.5秒以上2.5秒未満の範囲内に、前記データaの取得を指示する信号を前記測定部Aに与える制御回路を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のバイオセンサシステム。
  5. 前記センサチップが前記酸化還元酵素を含有する反応試薬層を有しており、
    前記反応試薬層が水溶性高分子化合物を含有しない、または前記反応試薬層中の水溶性高分子化合物の量が0.2質量%未満であり、
    前記測定器が、前記血液試料が前記センサチップに導入された時から0.5秒以上2.5秒未満の範囲内に前記データaの取得を指示する信号を前記測定部Aに与える制御回路を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のバイオセンサシステム。
  6. 前記センサチップが前記酸化還元酵素を含有する反応試薬層を有しており、
    前記反応試薬層中の水溶性高分子化合物の量が0.2質量%以上であり、
    前記測定器が、前記血液試料が前記センサチップに導入された時から2.5秒以上経過した後に前記データaの取得を指示する信号を前記測定部Aに与える制御回路を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のバイオセンサシステム。
  7. 前記測定器が、測定環境の温度を測定する環境温度測定部をさらに有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のバイオセンサシステム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のバイオセンサシステムにおいて使用されるセンサチップであって、
    血液試料中の分析物を基質とする酸化還元酵素が関与する反応により、前記血液試料中に流れる電流の量に基づいて、前記分析物の濃度に関連するデータaを取得する測定部Aと、
    前記データaを温度補正するために、前記酸化還元酵素が関与しない反応であって、前記分析物以外の酸化還元物質の酸化または還元に伴って前記血液試料中に流れる電流の量に関連するデータbを前記血液試料から取得する測定部Bと、
    を有する、センサチップ。
  9. 血液試料中の分析物を基質とする酸化還元酵素が関与する反応により、前記血液試料中に流れる電流の量に基づいて、前記分析物の濃度に関連するデータaを取得するステップと、
    前記データaを温度補正するために、前記酸化還元酵素が関与しない反応であって、前記分析物以外の酸化還元物質の酸化または還元に伴って前記血液試料中に流れる電流の量に関連するデータbを前記血液試料から取得するステップと、
    析物濃度が明らかでありかつ温度が1つの値に固定された基準血液試料から前記基準血液試料中の前記分析物を基質とする前記酸化還元酵素が関与する反応により前記基準血液試料中を流れる電流の量に関連するデータc、および前記基準血液試料から前記酸化還元酵素が関与しない反応であって前記分析物以外の前記酸化還元物質の酸化または還元に伴って前記基準血液試料中に流れる電流の量に関連するデータd、に基づく1つの換算値に対応する1つの換算値を前記データaおよび前記データbに基づいて算出し、
    算出した前記データaおよび前記データbに基づく前記1つの換算値と一致または近似する前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値を選択し、
    選択した前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値に対応する前記基準血液試料中の前記分析物の濃度を読み出し、
    読み出した前記基準血液試料中の前記分析物の前記濃度に基づいて、前記血液試料の温度に応じて補正された、前記血液試料中の前記分析物の濃度を決定するステップと、
    を備えた、血液試料中の分析物の濃度の測定方法。
  10. 前記血液試料中の前記分析物の前記濃度を決定するステップにおいて、
    (i)前記データaおよび前記データbに基づく前記1つの換算値が、前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値と一致している値であるとき、読み出した前記分析物の前記濃度が、前記血液試料中の前記分析物の前記濃度となるように、前記血液試料中の前記分析物の前記濃度を決定し、
    (ii)前記データaおよび前記データbに基づく前記1つの換算値が、前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値と近似している値であるとき、読み出した前記分析物の前記濃度に基づいて、前記血液試料中の前記分析物の前記濃度を算出する、請求項9に記載の血液試料中の分析物の濃度の測定方法。
  11. 前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値は、前記データdの値を前記データcの値で除算することによって算出され、
    前記データaおよび前記データbに基づいて前記データcおよび前記データdに基づく前記1つの換算値に対応する前記1つの換算値を算出するステップにおいて、前記データbの値を前記データaの値で除算することによって、前記データaおよび前記データbに基づく前記1つの換算値を算出する、請求項9または10に記載の血液試料中の分析物の濃度の測定方法。
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