JP5697292B1 - ロープ装着具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロープの端部は勿論、中間部にも容易にかつ確実に装着でき、ゆるんだ状態となったロープをはずさないでもロープの中間部に容易に装着できるロープ装着具を提供する。【解決手段】内筒と外筒と閉鎖部材とからなり、外筒の内面の締付テーパ面により内筒の外面の被締付テーパ面を締め付けてロープに装着させるロープ装着具であって、ロープよりも広く内筒の最小の外径よりも小さい幅の側面開放部を外筒の側面に設けて、外筒が脱落しないようにロープに跨がせて抱持させ、複数の分割区画材を繋部材により連結させた内筒の抱持開放部を開いてロープに跨がせて、内筒が脱落しないように保持手段により保持させ、外筒の側面開放部を閉鎖部材で閉鎖して、外筒を内筒に沿ってスライドさせて締め付けてロープに装着させるロープ装着具とする。【選択図】図2

Description

本発明は、ロープの端部は勿論、中間部にも容易にかつ確実に装着できる簡単な構成のロープ装着具に関する。より詳細には、ゆるんだ状態となったロープをはずさないでも、ロープの中間部に容易に装着することができ、緊張具を引っ掛けてロープを緊張させることができるロープ装着具に関する。
本発明のロープ装着具を装着させるロープの種類には、複数の鋼線を撚りあわせてつくったワイヤーロープ、ナイロン樹脂等の細線を撚りあわせてつくった樹脂ロープがあり、それらは物の吊下げ、牽引等の引っ張り手段として用いられるほか、2つの物の間に架け渡されて、位置固定、電気の送電、高所作業用の安全ガイドロープ等の様々な用途にも使用されている。
樹脂ロープは柔軟性があるため、端部を結んで2つの物に架け渡しやすく、2つの物の位置を固定する用途や、架け渡したロープでビニール温室の屋根が風にあおられないように抑え込む等の様々な用途に用いられている。その反面、素材が伸びやすく、また、外気温の変動によって伸縮しやすく、2つの物に架け渡して結束した状態が変化し易いという課題があった。
一方、ワイヤーロープは柔軟性がないため、ワイヤーロープ端部を引き留め具等で保持するか、ワイヤーロープの端線部にリング部を形成させて、引っ掛け部材に引っ掛けてワイヤーロープを架け渡していた。ワイヤーロープの端部のリング部は、ワイヤーロープの端線部を曲げ戻して、その曲げ戻した端線部をワイヤーロープの本体部に沿えて、挟み具で端線部と本体部を挟みつけて、挟み具を複数のボルトを使って固定することにより形成されていた。
しかし、ワイヤーロープは剛性が高く曲げ戻しにくく、複数本のボルトを使って挟み具を挟みつけることが必要であるため、ワイヤーロープ端部を曲げて、端部にリング部を形成することは困難で、手間がかかっていた。また、ワイヤーロープ端部を引き留めクランプ等の引き留め具で保持する場合でも、引き留め具にワイヤーロープを保持させるのに手間がかかると共に、引き留め具の部材数も多く、構造も複雑であるという課題があった。
ワイヤーロープを保持する引き留めクランプの一つの例として、特許文献1には、内部にロープ通し溝を有するロープ締結具本体90と、ロープ通し溝に沿って移動される牽引体91とからなるロープ締結具の技術が開示されている(図8参照)。ロープ締結具本体は、一方の側面にロープを挿入させる線状挿入溝が空けられると共に、ロープ締結具本体下方内面には前記牽引体が沿って移動される案内溝が設けられている。
牽引体は案内溝に沿って楔形状に形成され、ロープ締結具本体の内部のロープ通し溝の面と、それに対向する牽引体の上面とは、ロープを挟む楔面となるようにされている。また、牽引体には、案内溝に沿って引っ張る紐を通す紐通し孔が備えられている。ロープ締結具本体にロープと前記牽引体を差し込んだ上で、紐を引っ張って牽引体を引寄せて、締結具本体と牽引体の対向する楔面でロープを挟んで保持した状態で、ロープの脱落を防止するように側面の線状挿入溝を塞ぐようにされている。
しかし、この技術による場合には、締結具本体と牽引体の向い合う楔面のみでロープを挟んで保持しているだけであるため、ロープ締結具本体と牽引体の少なくともいずれかに衝撃力が加わった場合等に、締結具本体側の楔面と牽引体側の楔面との位置がずれやすく、ロープがすり抜け易いという課題があった。特に、牽引体を引寄せて、楔面でロープを挟む際にロープ締結具に衝撃力が加わりやすく、ロープに装着した状態のロープ締結具を取り外さないで、ロープに別のロープ締結具を装着させることは困難であった。
一方、電線を引き留める従来技術の引き留めクランプは、止めピン、締付ボルト等の多数の部材を使って組立てるものであったため、構造が複雑で取り付けに手間がかかるという課題があった。そこで、特許文献2には、これらを解決することを課題として、2つに分割された内筒と2つに分割された外筒とからなる引き留めクランプの技術が開示されている(図9参照)。
内筒92,93は、その外周面にテーパが設けられ2分割されると共に、端部にフランジ部が形成されている。外筒94は、内面に内筒のテーパに整合するテーパが設けられ2分割されると共に、擦れ違い嵌合を行う凹部と凸部が、端側縁に長さ方向に形成され、各々の凹部と凸部が噛み合うように構成されている。また、内筒の端部のフランジは、嵌合された外筒の向い合う面に挟まれて、外筒に沿って移動するようにされている。
この技術による電線の引き留めクランプによる場合には、止めピンや締付ボルト等を使用しないため、ボルト締めなどの装着手間が軽減された。しかし引き留めクランプを構成する各々の部材を、先に電線に取り付けた部材が外れないように支えながら、それらが外れないように一つずつ取り付けていく必要があり、依然として装着に手間がかかり、架け渡したロープの中間部に容易に装着するという課題は解決できなかった。
特許文献1及び特許文献2のいずれの技術によっても、前記のようにロープ装着具をロープに容易にかつ確実に装着することはできなかった。そして、2つの物に架け渡して結束した樹脂ロープやワイヤーロープ等がゆるんだ場合に、既に装着してあるロープ装着具をはずさないでロープを結束したままの状態でも、ロープ装着具をロープの途中に、容易かつ確実に装着させることはできなかった。
実公昭30‐12335号公報 実公昭49‐9995号公報
本発明は、ロープの端部は勿論、中間部にも容易にかつ確実に装着できる簡単な構成のロープ装着具を提供することを課題とする。より詳細には、ゆるんだ状態となったロープを外さないでも、ロープの中間部に容易に装着することができ、緊張具を引っ掛けてロープを緊張させることができるロープ装着具を提供することを課題とする。
本発明の第1の発明のロープ装着具は、ロープを抱持する内筒と、前記ロープに前記内筒を装着させる外筒と、閉鎖部材とを含み、前記外筒は向い合う内面同士が締付テーパ面とされる面を備え、前記ロープの側方から取り付けられるように前記ロープの太さよりも広い幅に開放された側面開放部を有し、前記内筒はその外面に前記締付テーパ面の形状に応じた形状の被締付テーパ面を備え、前記閉鎖部材は前記側面開放部を閉鎖し、前記ロープに前記内筒を跨がせて抱持させた状態で、前記ロープを跨ぎ、前記閉鎖部材が取り付けられた前記外筒がロープに沿ってスライドされ、前記締付テーパ面が前記被締付テーパ面を締め付けて前記ロープに装着させるロープ装着具において、前記内筒は一体に構成されると共に、前記ロープを跨いで取り付けられるように前記ロープに沿って開く抱持開放部を有し、前記内筒が、前記内筒だけをロープに装着させた状態で、前記内筒に外力が加えられなくても前記ロープに抱持させた状態が保持されるロープ保持手段を備えていることを特徴としている。
外筒は、ロープに沿う向い合う内面同士のいずれかが、一方の筒開放部が窄まるようなテーパ面とされている。外筒の内周全体が円錐台形状の締付テーパ面とされていてもよく、向い合う内面の2面のみが締付テーパ面とされていてもよい。外筒は、ロープに沿ってロープの太さよりも広い幅の側面開放部を有しているため、両端が結束されているロープの側方から側面開放部を介して、ロープを跨ぐように取り付けることができる。
内筒の外面の被締付テーパ面は、外筒の内面の締付テーパ面に整合した形状の被締付テーパ面とされることが好適である。しかし、向い合う締付テーパ面と被締付テーパ面以外の内筒の面と外筒の面との間に隙間があいていてもよく、また、締付テーパ面と被締付テーパ面が、すべての位置で接していなくてもよく、外筒がロープに沿ってスライドされることにより締付テーパ面が被締付テーパ面を締め付けるように機能すれば足りる。
内筒はロープを跨いで取り付けられるようにロープに沿って開く抱持開放部を有し、更に内筒はロープに抱持させた状態が保持されるロープ保持手段を備えている。抱持開放部を開いて、ロープを結束させた状態で、ロープの中間部にも、内筒を跨いで取り付けることが可能であり、作業者が取り付けた内筒から手を離しても、内筒がロープに保持された状態とされる。更に、所望の位置に保持された内筒の側方から、側面開放部が閉鎖部材により閉鎖されて筒状となった外筒が、ロープに沿ってスライドされて、ロープ装着具が装着される。内筒の素材は、金属材料、樹脂材料等に限定されない。
これにより、内筒に触れてロープへの保持状態を維持していなくても、ロープの所望の位置に内筒が保持された状態とされ、外筒を筒状として、ロープに沿ってスライドさせて内筒を締め付けて、一人の作業員でも容易かつ確実に、ロープ装着具をロープに装着させることができる。更に、仮に外筒に衝撃力が加わって外筒が内筒からずれることがあっても、内筒がロープに保持された状態が継続するため、衝撃力が除去された状態で、外筒は元の位置に復帰し、ロープ装着具がゆるむことがない。
本発明の第2の発明は、第1の発明のロープ装着具において、前記内筒が、前記ロープに沿って複数に区画されると共に各々の区画を連結させる繋部材を備え、前記繋部材が、前記ロープに抱持させた前記内筒を前記ロープに保持させるロープ保持手段とされることを特徴としている。
内筒が、ロープに沿って複数に区画して分割区画材として、その各々の区画を繋部材により連結させ、更にロープを抱持するように開くことが可能な抱持開放部を備えている。また、繋部材が、内筒をロープに保持させる保持手段とされている。
これにより、内筒の抱持開放部を開いて、内筒をロープの所望の位置に抱持させれば、内筒はロープ保持手段とされている繋部材によりロープに保持された状態とされる。内筒の材質が硬質で変形させにくい材質であっても、内筒を複数の分割区画材に区画して、それを繋部材により繋いでいることによりロープに保持させることが可能である。
ここで、繋部材は、各々の区画がロープを囲むように付勢するロープ保持手段であってもよく、抱持させた後で外側から締め込むことにより塑性変形するロープ保持手段であってもよい。繋部材の素材は、金属材料、樹脂材料等に限定されず、ロープを跨いで抱持した後、内筒がロープを保持する状態が維持されるものであればよく、形状は限定されない。
本発明の第3の発明は、第2の発明のロープ装着具において、前記繋部材が、前記内筒の各々の区画を前記ロープに向かって付勢する付勢部材であって、前記ロープを保持するロープ保持手段とされていることを特徴としている。これにより、内筒をロープに跨いで保持させれば、作業員が内筒から手を離しても内筒がロープに保持され、ロープ装着具の取り付け作業がより容易にできるようになる。
繋部材の素材は、金属材料、樹脂材料等に限定されない。抱持開放部を開いてロープを保持させた状態で、ロープから脱落しない程度の付勢力があればよい。また形状も、軸状、板状等に限定されない。
本発明の第4の発明は、第2の発明のロープ装着具において、前記繋部材が、前記内筒の各々の区画を繋ぐ塑性変形可能な部材であって、内筒をロープに抱持させた後で外方から締め込むことにより塑性変形して、前記ロープを保持するロープ保持手段とされていることを特徴としている。これにより、内筒をロープに跨いで保持させれば、作業員が内筒から手を離しても内筒がロープに保持され、ロープ装着具の取り付け作業がより容易にできるようになる。
繋部材をなす素材は、金属材料、樹脂材料等に限定されない。抱持開放部を開いてロープを保持させた状態で、各々の区画を外方から締め込むことにより、内筒がロープから脱落しないようになればよい。また形状も、軸状、板状等に限定されない。
本発明の第5の発明は、第1から第4の発明のロープ装着具において、前記外筒は、前記側面開放部の幅が、抱持された状態の前記内筒の最小の外径よりも小さいことを特徴としている。
外筒の側面開放部の幅が、抱持された状態の内筒の最小の外径よりも小さくされている。これにより、外筒の側面開放部を閉鎖部材で閉鎖しない状態であっても、外筒をロープに沿って内筒に重なるようにスライドさせれば、外筒は、内筒から脱落することがない。そして、内筒、外筒、閉鎖部材を一つずつ順に取り付けても、それらがロープからはずれることがないという有利な効果がえられ、ロープ装着具をロープに、更に容易に装着させることが可能となる。
本発明の第6の発明は、第1から第5の発明のロープ装着具において、前記側面開放部の両縁には、外方に向かう屈曲部を有する立設片が備えられ、前記閉鎖部材の両側縁には、前記屈曲部に係合させる溝部であって、一方の端部が閉鎖された溝部が形成され、前記閉鎖部材が開放された溝端部から前記屈曲部に係合されてスライドされることにより前記側面開放部が閉鎖されることを特徴としている。
第6の発明によれば、外筒の立設片に閉鎖部材の溝部が係合され、閉鎖部材がスライドされて側面開放部が閉鎖される。また、外筒が、閉鎖部材と同一方向に、内筒に沿ってスライドされて、内筒を締め付けるようにされ、ロープにロープ装着具が装着される。これにより、ロープ装着具をロープに、更に容易かつ確実に装着させることが可能となる。
本発明の第7の発明は、第1から第6の発明のロープ装着具において、前記閉鎖部材が、前記側面開放部に沿って前記側面開放部の端部の位置から延びる舌片を備え、該舌片に係止孔を有することを特徴としている。
ここで係止部材とは、ロープ装着具に取り付ける部材をいう。必ずしも緊張具に限定されず、ロープに他の部材を吊り下げるための係止部材であってもよく、用途は限定されない。閉鎖部材を、製作が容易な構成の板状に形成させて、その板状の閉鎖部材の延長された舌片に係止孔を形成させればよいが限定されない。閉鎖部材に緊張具を引っ掛ける係止部が形成されているため、ロープに沿う方向に引張り力が加え易く、ねじれ力を加えて破損させることがなく、かつ閉鎖部材がゆるみにくくなり、ロープ装着具をロープに、更に容易かつ確実に装着させることが可能となる。
本発明の第8の発明は、第1から第7の発明のロープ装着具において、前記外筒に、係止孔を有する舌片が備えられていることを特徴としている。外筒に係止孔を有する舌片を備えさせることにより、外筒の周囲の複数の箇所にも緊張具を引っ掛ける係止部を形成することが可能となる。これにより、ロープ装着具がより強くロープに装着される。また、ロープを複数の方向から緊張させることが可能となるという有利な効果がある。
・本発明の第1の発明によれば、内筒に触れてロープへの保持状態を維持していなくても、ロープの所望の位置に内筒が保持された状態とされ、外筒を筒状として、ロープに沿ってスライドして内筒を締め付けて、一人の作業員でも容易かつ確実に、ロープ装着具をロープに装着させることができる。更に、仮に外筒に衝撃力が加わって外筒が内筒からずれることがあっても、内筒がロープに保持された状態が継続するため、衝撃力が除去された状態で、外筒は元の位置に復帰し、ロープ装着具がゆるむことがない。
・本発明の第2の発明によれば、内筒の抱持開放部を開いて、ロープの所望の位置に抱持させれば、内筒はロープ保持手段とされている繋部材によりロープに保持された状態とされ、内筒の材質が硬質で変形させにくい材質であっても、ロープに保持させることが可能である。
・本発明の第3、第4の発明によれば、内筒をロープに跨いで保持させれば、作業員が内筒から手を離しても内筒がロープに保持され、ロープ装着具の取り付け作業がより容易にできるようになる。
・本発明の第5の発明によれば、外筒の側面開放部を閉鎖部材で閉鎖しない状態であっても、外筒をロープに沿って内筒に重なるようにスライドさせれば、外筒は、内筒から脱落することがない。そして、内筒、外筒、閉鎖部材を一つずつ順に取り付けても、それらがロープからはずれることがないという有利な効果がえられ、ロープ装着具をロープに、更に容易に装着させることが可能となる。
・本発明の第6の発明によれば、外筒の立設片の屈曲部に閉鎖部材の溝部が係合され、閉鎖部材がスライドされて側面開放部が閉鎖される。また、外筒が、閉鎖部材と同一方向に、内筒に沿ってスライドされて、内筒を締め付けるようにされ、ロープにロープ装着具が装着される。これにより、ロープ装着具をロープに、更に容易かつ確実に装着させることが可能となる。
・本発明の第7の発明によれば、閉鎖部材に緊張具を引っ掛ける係止部が形成されているため、ロープに沿う方向に引張り力が加え易く、ねじれ力を加えて破損させることがなく、かつ閉鎖部材がゆるみにくくなり、ロープ装着具をロープに、更に容易かつ確実に装着させることが可能となる。
・本発明の第8の発明によれば、外筒に係止部を備えさせることにより、外筒の周囲の複数の箇所にも緊張具を引っ掛ける係止部を形成することが可能となり、ロープ装着具がより強くロープに装着される。また、ロープを複数の方向から緊張させることが可能となるという有利な効果がある。
ロープ装着具の構成の説明図(実施例1)。 ロープ装着具の装着工程の説明図(実施例1)。 ロープ装着具を使ってロープを緊張させる状態の説明図(実施例1)。 ロープ装着具の説明図(実施例2)。 ロープ装着具の説明図(実施例3)。 ロープ装着具の説明図(実施例4)。 ロープ装着具を使った緊張状態の説明図(実施例4)。 特許文献1のロープ締結具(従来技術)。 特許文献2のロープ締結具(従来技術)。
ロープの端部は勿論、中間部にも容易にかつ確実に装着でき、ゆるんだ状態となったロープをはずさないでもロープの中間部に容易に装着できるようにするという目的を、構成部品数を減らすと共に、ロープに抱持させた主要な部品がロープから脱落しないようにすることにより実現した。
実施例1では、繋部材により連結される4つの分割区画材からなり、直径12mmのロープに向けて付勢される内筒10と、それを締め付ける板材からなる外筒20と、外筒の側面開放部を塞ぐ閉鎖部材30とからなるロープ装着具1を、図1から図3を参照して説明する。図1は本発明の実施例1のロープ装着具1の構成を説明する図であり、図2はロープ装着具1の装着工程の説明図であり、図3はゆるんだ状態のロープを、ロープ装着具1を使って緊張させる状態の説明図である。
図1(A)図は平面図、図1(B)図は図1(A)図のA−A位置の断面図、図1(C)図は図1(B)図のB−B位置の断面図、図1(D)図は図1(B)図のC−C位置の断面図を示している。図2(A)図はロープに内筒を跨がせる工程の説明図、図2(B)図はロープに外筒を跨がせて、ロープに沿って内筒に接するようにスライドさせる工程の説明図、図2(C)図は閉鎖部材を外筒に沿ってスライドさせて内筒を外筒により締め付けてロープに装着具を装着させる工程の説明図である。
ロープ装着具1は、内筒10と外筒20と閉鎖部材30とからなっている。ロープ100を保持する内筒10は、ロープに沿う方向に4つに分割された分割区画材11と、隣り合う分割区画材を連結させる繋部材12とからなっている。ロープを跨いで抱持させることができるように、隣り合う分割区画材の一つの隙間がロープに沿う方向に開くことができる抱持開放部13とされている。この抱持開放部13は、ロープに沿う方向に限定されず、例えばロープに斜めに交差する方向に開放されるものであってもよい。
各々の分割区画材の内面14はロープに接するように湾曲面とされると共に、ロープから滑らないように粗面に形成されている。ロープ装着具1はロープ100を締め付けて、ロープ断面を僅かに変形させて装着させるものであるため、装着対象規格の太さのロープに使用されるロープ装着具の内筒の内面14は、前記規格よりも僅かに太い、又は僅かに細いロープに接することが可能である。ここで、粗面とは、小さな凹凸が形成されたもの、ロープに交差する方向に凹凸の溝が形成されたものに限定されない。また、装着対象のロープの素材も限定されず、分割区画材の素材も装着対象のロープに応じて選択でき、限定されないことも勿論のことである。
ロープ装着具1の内筒をなす分割区画材11は繋部材により連結され筒状体とされ、筒状体の外面15は、一方の開放端部16が窄まり、他方の開放端部17が拡開し、外形は略円錐台形状のテーパ面に形成され、外筒に締め付けられる被締付テーパ面とされている。各々の分割区画材11の長さは70mmとされ、窄まった側の開放端部16の厚さは3mm、拡開された側の開放端部17の厚さは6mmとされている。各々の分割区画材には隣り合う分割区画材と向い合う位置に、繋部材12を差し込んで嵌め込む細い幅の穴18が形成されている。
繋部材12は、ばね鋼、ステンレス鋼、黄銅などの弾発力のある金属が板状に薄く形成されている。分割区画材に形成された前記の穴18に繋部材12が嵌め込まれて、4つの分割区画材11が筒体に形成されると共に、各々の分割区画材が筒体の中心軸に向けて付勢される。ロープ装着具1では、隣り合う分割区画材を連結する繋部材12を2つの薄板としているが、数量は限定されず、繋部材の形状が、例えば細い軸体であってもよいことは勿論のことである。
外筒20は、2mmの厚さの金属質の板材が屈曲されて形成される。外筒の側面(図1、図2において上方)には、ロープの太さよりも広く、筒状の内筒の窄まった側の外径よりも狭い幅の側面開放部21が、軸に沿う方向にあけられている。側面開放部の両縁には、外方に向かう屈曲部22を有する立設片23が設けられている。屈曲部22は、ロープに沿う方向に同一の幅で延び、後述する閉鎖部材の溝部が係合される。外筒の内面24は、内筒の被締付テーパ面に整合する勾配を有し、締付テーパ面となるように湾曲されている。外筒の長さは限定されない。
閉鎖部材30の幅は37mmとされ、両側縁の内方に対向するように溝幅2mm、高さ2mmの溝部31が備えられている。該溝部の一方の溝端部32が閉鎖され、他方の溝端部33は開放され、その溝端部33の位置から先方に伸びる舌片部34を有し、舌片部には係止部材を引っ掛ける直径12mmの係止孔35があけられている。舌片部34は、内筒の分割区画材11が拡がる勾配に沿って延びているため、係止孔35は、ロープ100の外面から、10mm離間した位置となり、緊張具101のような係止具を引っ掛けることが容易である(図3参照)。なお、閉鎖部材30は板材を屈曲させて形成してもよく、鋳造、鍛造等により上記の形状に形成してもよい。なお、閉鎖部材30の各部の厚さは3mmとしているが、これに限定されず、係止孔35の周囲の厚さを厚くしてもよい。
次に、図2を参照して、ロープ装着具1をロープに装着させる装着工程を説明する。まず、ロープを跨ぐように、内筒の抱持開放部13をロープよりも広い幅の開口となるように、繋部材12の付勢力に抗するように内筒10を開いて、ロープ100の側方からロープを跨ぐようにして、ロープに内筒を抱持させて取り付ける(図2(A)図矢印参照)。そうすると、繋部材12の付勢力により、各々の分割区画材11はロープに向けて押し付けられ、内筒10がロープに保持された状態となる(図2(B)図)。
次に、外筒がロープを跨いで取り付けられる。外筒20は、外筒の締付テーパ面の内径の広い側が、被締付テーパ面の窄まった側の開放端部16に向くようにして、ロープの太さよりも広い幅の側面開放部21を介して、ロープ100の側方からロープを跨ぐようにして、差し込まれて取り付けられる。そして、内筒の被締付テーパ面に外筒の締付テーパ面が接するように、外筒20がロープに沿って内筒10に向けてスライドされる(図2(B)図矢印参照)。
外筒の側面開放部21の幅が、内筒の最小の外径α(図1参照)よりも小さいため、外筒20の一部が内筒10に重なれば、外筒は内筒に引っ掛かりロープから落下することがない状態となる。図2(C)図では、外筒の締付テーパ面が、内筒の被締付テーパ面に接した状態を示しているが、接する前においても落下することかなく、内筒に外筒を取り付けることが容易である。
更に、閉鎖部材の溝部31が側面開放部の屈曲部22を抱持するようにし、被締付テーパ面の窄まった側の開放端部16の側から、閉鎖部材30を外筒20に引っ掛けて、外筒の側面開放部21を閉鎖するように閉鎖部材をスライドさせる(図2(C)図矢印参照)。そして、閉鎖された溝端部32(図2(C)図において左側)が、外筒の屈曲部22に当接する位置までスライドさせる。更に閉鎖部材30を、同一方向にスライドさせることにより、外筒の締付テーパ面が内筒の被締付テーパ面を締め付けて、ロープ装着具1がロープ100に装着される。
ここで、ゆるんだロープに、本発明のロープ装着具1を取り付けて、ロープ装着具1に緊張具101を使用してロープ100のゆるみを除去して緊張させる状態を、図3を参照して説明する。図3では、緊張具の一例として、日本国特許第5004144号の緊張具を使用しているが、その他の緊張具であってもよい。図3(A)図は、ゆるんだロープに2つのロープ装着具1を装着させた状態を示し、図3(B)図は、緊張具を作用させロープのゆるみを除去した状態を示している。
まず、閉鎖部材30の係止孔35が内側となるように、2つのロープ装着具1を、ゆるんだロープの中間部に、閉鎖部材30の面が上を向くようにして、図2に示した工程により取り付ける。そして、緊張具の軸体の先方に形成されている鉤爪部102を一方のロープ装着具(図3において左側)の係止孔35に係止させ、軸体に沿ってスライドされる軸体を囲む筒体103に形成された鉤爪部104を他方のロープ装着具(図3において右側)の係止孔35に係止させる(図3(A)図参照)。
次に、筒体の外方に接しているナット105をインパクトレンチ等により回転させて移動させ締め付ける(図3(A)図矢印参照)。そうすると、2つのロープ装着具1の間の距離が接近し(図3(B)図矢印参照)、ロープ100が緊張した状態とされる(図3(B)図参照)。より詳細には、2つのロープ装着具の閉鎖部材30が、図3(B)図に示した一点鎖線に沿うように直線状に引っ張られ、ゆるんだロープの部分は、各々のロープ装着具の側方に張り出した状態となってロープが緊張される。
実施例2では、繋部材により連結される2つの分割区画材からなり、塑性変形してロープに保持される内筒40と、それを締め付ける板材からなる外筒50と、外筒の側面開放部を塞ぐ閉鎖部材60とからなるロープ装着具2を、図4を参照して説明する。図4は本発明の実施例2のロープ装着具2の構成を説明する図である。図4(A)図は図4(B)図のB−B位置の断面図、図4(B)図は図4(A)図のA−A位置の断面図、図4(C)図は図4(B)図のC−C位置の断面図である。
ロープ装着具2の内筒40の分割区画材41の内面は、ロープ装着具1と同様に、ロープに接するように湾曲面とされると共に、ロープから滑らないように粗面に形成されている。ロープ装着具2の分割区画材は繋部材42により連結され、内筒40の外形が略矩形状をなす筒状体とされ、下方が抱持開放部43とされ、向かい合う側面部の外面44のみがテーパ面とされている。内筒40の外面は、一方の開放端部45が窄まり、他方の開放端部46が拡開されている。
ここで、ロープ装着具2の最小の外径は、窄まった開放端部45の外側面間の距離をいう。ロープ装着具2の分割区画材41には向い合う上面に、繋部材42を差し込んで嵌め込む細い径の穴47が形成されている。外筒に締め付けられる被締付テーパ面とされると共に、ロープに沿って隅部48が、後述する側面開放部のくびれ部52と干渉しないように、斜めに削除され窄められている。
ロープ装着具2の繋部材42は、分割区画材の穴47に嵌る太さの直径の軸体で、塑性変形しやすい素材、例えば鉛、軟鉄、銅等から選択されればよいが、金属に限定されない。分割区画材41に形成された前記の穴47に繋部材42が嵌め込まれて、2つの分割区画材が筒体に形成される。繋部材が塑性変形しやすい素材であるため、図4において下方の抱持開放部43を開いてロープ100に跨がせて抱持させた後、両側面から締め込めば、内筒40がロープを保持した状態となる。繋部材42の、断面形状、数、太さが限定されないことは、実施例1と同様である。
外筒50は、金属質の板材が屈曲されて形成される。外筒の側面開放部51(図4の上方)がロープ100の太さよりも広く、被締付テーパ面の窄まった側の開放端部45の幅よりも狭くなるように、板材の両縁部に内方側にくびれ部52を介して側方に向けて屈曲部53を形成させている。屈曲部53は、ロープに沿う方向に、同一の幅で延び、後述する閉鎖部材の溝部61に係合される。外筒の側面方向の内面54は、内筒の被締付テーパ面に整合する勾配を有するように締付テーパ面とし、一方の開放端部の幅が狭く、他方の開放端部の幅が広く形成されている。
閉鎖部材60には、両側縁の内方に対向するように溝部61が備えられ、前記屈曲部53と係合される。一方の溝端部62は閉鎖され、他方の溝端部63は開いている。ロープ装着具2では、閉鎖部材64の天面に環状の係止部65が形成されている。環状の係止部65は、ロープ装着具2では、閉鎖部材と一体に鍛造により形成しているが、溶接により溶着してもよい。ロープ装着具2の環状の係止部65は、ロープ装着具1よりもロープから離間した位置に設けられるため、緊張具などの鉤爪部を引っ掛けることが容易である。
ロープ装着具2をロープ100に装着させる工程は、実施例1のロープ装着具1と同様なので、ここでは省略する。実施例2では、図4(B)図に示す矢印方向に、ロープ装着具2を引っ張ることにより、閉鎖部材60の閉鎖された溝端部62が、外筒の窄まった側の端部を押して、外筒の側面の締付テーパ面が内筒の側面の被締付テーパ面を締め付けて、ロープ装着具2がロープに装着される作用も実施例1と同様である。
実施例3では、実施例2とは、外筒と閉鎖部材の構成が異なるロープ装着具3を、図5を参照して説明する。実施例2と同様な構成の部分には、図に同一の符号を付して説明を省略する。図5は本発明の実施例3のロープ装着具3の構成を説明する図である。図5(A)図は図5(B)図のB−B位置の断面図、図5(B)図は図5(A)図のA−A位置の断面図、図5(C)図は図5(B)図のC−C位置の断面図である。
ロープ装着具3では、閉鎖部材64の天面に貫通孔66を設けて、内方から外方にフック部材70を突き出させ係止部としている。フック部材70は、ロープに沿う基壇部71と基壇部から上方に突出して先方が湾曲して形成された板状のフック部72とからなっている。板状のフック部の厚さは、貫通孔の幅と略同じとされている。板状のフック部72のロープに沿う方向の長さは、貫通孔66のロープ100に沿う長さよりも僅かに短く形成され、フック部の湾曲した先端部を挿入させる遊びがある長さとされている。
また、外筒の溝部55の高さは、実施例2の溝部の高さよりも高くされ、前記フック部の基壇部71を、内筒40と閉鎖部材64の間に格納可能な高さとされている。そして、閉鎖部材の貫通孔66に挿入されたフック部72に緊張具などの部材が引っ掛けられて、図5(B)図の矢印方向に引っ張られた際には、フック部72の側面部が閉鎖部材64を押してスライドさせて、更に閉鎖部材の閉鎖された溝端部67が、外筒50の窄まった側の端部を押して、外筒の側面の締付テーパ面が内筒の側面の被締付テーパ面を締め付けて、ロープ装着具3がロープに装着される。ロープ装着具3を装着させる工程、作用は、実施例1及び実施例2と同様であるので省略する。
実施例4では、実施例1のロープ装着具1の外筒25の両側の側面に舌片26を形成させ、各々の舌片に係止孔27を形成させ、複数の方向から引っ張ることが可能とされたロープ装着具4を、図6を参照して説明する。実施例1と同様な構成の部分には、図に同一の符号を付して説明を省略する。図6(A)図は平面図、図6(B)図は図6(A)図のA−A位置の断面図、図6(C)図は図6(B)図のB−B位置の断面図を示している。
ロープ装着具4の外筒25には、その両側の側面に閉鎖部材30の係止孔35と同一の直径の大きさの係止孔27をあけた舌片26が溶接により溶着されている。舌片の厚さは閉鎖部材30の厚さと同一とされている。また、閉鎖部材の開放された溝部の前方には突起36が設けられ、被締付テーパ面を締め付けたテーパ面がゆるまないように閉鎖部材の後退を防止させている。
ここで、ロープ装着具4の一つの実施形態を、図7を参照して、温室のビニール屋根80を抑えるロープのゆるみを緊張させる使用形態を通じて説明する。図7(A)図は、ロープ装着具1を使用してロープのゆるみをとる実施形態を示す図であり、図7(B)図は、ロープ装着具4を使用してロープのゆるみをとる実施形態を示す図である。
温室のビニール屋根を抑えるロープ100がゆるんだ場合に、図7(A)図に示したように、実施例1のロープ装着具1を2つ装着させて、その間に緊張具101を引っ掛けてロープを緊張させることができる。しかし、ロープの支点はロープ端点106のままであり、ロープの支点間距離が変わっていないため、温室が風にあおられ続けた場合には、振動の繰り返しにより、再びロープがゆるむことがあり得る。
しかし、以下に示すように、ロープの支点間距離を小さくすれば、風による振動が繰り返されても、再びロープがゆるむことが防止される。まず、ゆるんだロープの上方側に、実施例4のロープ装着具4を装着させる。そして、そのロープの下方側に実施例1のロープ装着具1を装着させて、緊張具101によりロープのゆるみをとる。
更に、ゆるんだロープの両側の地盤に、新たにロープ支点107を形成させて、各々の支点から伸びるロープ108にロープ装着具1を装着させて、上方のロープ装着具4との間に緊張具101を係止させるようにする。ロープ装着具4が下方からの2本のロープ108により斜めに引っ張られているため、ロープ装着具4の位置が左右にずれない支点となり、ロープ100の支点間距離が短くなり、振動が繰り返されても、ロープ100は再びゆるみにくくなる。また、複数の方向から引っ張って装着させるため、ロープ装着具4がより強くロープに装着されることは勿論のことである。
(その他)
・上述した実施例では、発明の理解を容易にするため、図面に記載された向きを示して説明したが、説明した向きに限定されないことは、勿論のことである。
・繋部材は、分割区画材に差し込む部材に限定されず、内筒の一部の板厚を薄くして繋部材としてもよいことは、勿論のことである。
・上述した実施例は、本発明の実施態様の一例であり、ロープ定着具の構成部材の素材、形状、寸法は限定されず、また、適用対象のロープの素材も限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は、当然本発明の技術的範囲に含まれる。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記した説明に限られず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2,3,4…ロープ装着具、
10,40…内筒、20,25,50…外筒、30,60…閉鎖部材、
11,41…分割区画材、12,42…繋部材、13,43…抱持開放部、
14…内面、15…外面、
16…開放端部、17…開放端部、18…穴、
21…側面開放部、22…屈曲部、23…立設片、24…内面、
26…舌片、27…係止孔、
31…溝部、32,33…溝端部、34…舌片部、35…係止孔、36…突起、
44…外面、45,46…開放端部、47…穴、48…隅部、
52…くびれ部、53…屈曲部、54…内面、55…溝部、
61…溝部、62,63…溝端部、65…係止部、64…閉鎖部材、66…貫通孔、
67…溝端部、
70…フック部材、71…基壇部、72…フック部、
80…ビニール屋根、
90…ロープ締結具本体、91…牽引体、92,93…内筒、94…外筒、
100…ロープ、101…緊張具、102…鉤爪部、103…筒体、104…鉤爪部、
105…ナット、106…ロープ端点、107…ロープ支点、108…ロープ

Claims (8)

  1. ロープを抱持する内筒と、前記ロープに前記内筒を装着させる外筒と、閉鎖部材とを含み、
    前記外筒は向い合う内面同士が締付テーパ面とされる面を備え、前記ロープの側方から取り付けられるようにロープの太さよりも広い幅に開放された側面開放部を有し、前記内筒はその外面に前記締付テーパ面の形状に応じた形状の被締付テーパ面を備え、前閉鎖部材は前記側面開放部を閉鎖し、
    前記ロープに前記内筒を跨がせて抱持させた状態で、前記ロープを跨ぎ、前記閉鎖部材が取り付けられた前記外筒が前記ロープに沿ってスライドされ、前記締付テーパ面が前記被締付テーパ面を締め付けて前記ロープに装着させるロープ装着具において、
    前記内筒は一体に構成されると共に、前記ロープを跨いで取り付けられるように前記ロープに沿って開く抱持開放部を有し、
    前記内筒が、前記内筒だけをロープに装着させた状態で、前記内筒に外力が加えられなくても前記ロープに抱持させた状態が保持されるロープ保持手段を備えている、
    ことを特徴とするロープ装着具。
  2. 前記内筒が、前記ロープに沿って複数に区画されると共に各々の区画を連結させる繋部材を備え、
    前記繋部材が、前記ロープに抱持させた前記内筒を前記ロープに保持させるロープ保持手段とされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロープ装着具。
  3. 前記繋部材が、前記内筒の各々の区画を前記ロープに向かって付勢する付勢部材であって、前記ロープを保持するロープ保持手段とされている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のロープ装着具。
  4. 前記繋部材が、前記内筒の各々の区画を繋ぐ塑性変形可能な部材であって、前記内筒を前記ロープに抱持させた後で外方から締め込むことにより塑性変形して、前記ロープを保持するロープ保持手段とされている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のロープ装着具。
  5. 前記外筒は、前記側面開放部の幅が、抱持された状態の前記内筒の最小の外径よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のロープ装着具。
  6. 前記側面開放部の両縁には、外方に向かう屈曲部を有する立設片が備えられ、
    前記閉鎖部材の両側縁には、前記屈曲部に係合させる溝部であって、溝端部の一方が閉鎖された溝部が形成され、前記閉鎖部材が開放された溝端部から前記屈曲部に係合されてスライドされることにより前記側面開放部が閉鎖される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のロープ装着具。
  7. 前記閉鎖部材が、前記側面開放部に沿って前記側面開放部の端部の位置から延びる舌片を備え、該舌片に係止孔を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のロープ装着具。
  8. 前記外筒に、係止孔を有する舌片が備えられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のロープ装着具。
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