JP5696022B2 - 定量注出器 - Google Patents
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Description
この定量注出器では、レバーを用いてピストンロッドを引き上げると、シリンダ内が負圧になって吸上筒とシリンダとが連通し、吸上筒から内容物がシリンダ内に吸入される。そして、シリンダと注出筒とが連通してシリンダ内に吸入された内容物が注出筒から注出される。
この発明では、ストッパ本体部の規制解除姿勢を保持することで、ストッパによる押下ヘッドの下方移動量の変更が安定して行われる。
本実施形態における定量注出器1は、内容物を収容した容器の口部(図示略)に装着して用いられ、図1から図3に示すように、注出される内容物を一時的に収容するシリンダ2と、シリンダ2に上方付勢状態で下方移動自在に設けられた押下ヘッド3と、シリンダ2に連設されて上記口部に配設される吸上筒4と、シリンダ2に直結されて側方に向けて延びる注出筒5と、注出筒5の基端部に取り付けられたストッパ6と、を備えている。なお、上記容器内に収容される内容物としては、例えば水や酒類などの飲料液体のように比較的粘度の低い液体が挙げられるが、低粘度の液体に限られない。
突出筒部12の下端には、径方向外側に向けて突出するフランジ部(図示略)が形成されており、このフランジ部には、上記口部に着脱自在に螺着される装着筒部14が係合している。
連結筒部13の内部には、シリンダ本体部11の内圧の増減に応じてシリンダ2と注出筒5との連通及び遮蔽を切り替える注出弁(図示略)が設けられている。この注出弁は、シリンダ本体部11の内圧が増大すると、開放されてシリンダ2と注出筒5とを連通し、シリンダ本体部11の内圧が減少すると、閉塞されてシリンダ2と注出筒5とを遮蔽する。
押下筒部21は、シリンダ本体部11の上端部の外側を囲んでおり、押下ヘッド3の上下移動に伴ってシリンダ本体部11の外側を上下移動する。また、押下筒部21の内側には、軸方向に沿って延在し、上端が押下筒部21の天面の裏面に当接しかつ下端がシリンダ本体部11に対して不動に固定されているバネ(図示略)が配置されている。そのため、押下ヘッド3は、上記バネによって上方付勢状態でシリンダ2に配設される。
上記ピストン部は、押下ヘッド3を押し下げない状態においてシリンダ本体部11の上端部を気密に閉塞しており、シリンダ本体部11の内側に貯留空間を形成する。
また、吸上筒4の内部には、シリンダ本体部11の内圧の増減に応じてシリンダ2と吸上筒4との連通及び遮蔽を切り替える吸上弁(図示略)が設けられている。この吸上弁は、シリンダ本体部11の内圧が減少すると、開放されてシリンダ2と吸上筒4とを連通し、シリンダ本体部11の内圧が増大すると、閉塞されてシリンダ2と吸上筒4とを遮蔽する。
基部31は、注出筒5の基端部の外周面に沿って半円状に湾曲した板部材である。そして、基部31の内面には、図2及び図3に示すように、注出筒5の外面に形成された係合凹部(図示略)と係合する係合凸部34が形成されている。また、基部31の外面において注出筒5の延在方向に対して直交する方向の両側には、図1から図3に示すように、外側に向けて突出する一対の接続凸部35が連設されている。さらに、基部31の外面の上記両側において接続凸部35よりも基端側に位置しかつ後述する腕部38よりも上方に位置する部分には、外側に向けて突出する保持凸部(保持部)36が形成されている。
ヒンジ部32は、接続凸部35に注出筒5の基端側から連設されており、軸方向における肉厚が接続凸部35及び後述する腕部38よりも薄くなっている。
板状部37の背面は、図1及び図2に示すように、押下ヘッド3に下方から対向して当接可能である規制姿勢にあるときに、シリンダ本体部11の外面に当接しており、かつ、腕部38は、保持凸部36よりも下方に位置している。さらに、板状部37の背面は、図3に示すように、押下ヘッド3から注出筒5の先端側に離間する規制解除姿勢にあるときに、シリンダ本体部11の外面から離間しており、かつ、腕部38は、保持凸部36よりも上方に位置している。また、板状部37の基端部には、図2及び図3に示すように、規制姿勢にあるときに基部31と部分的に接触し、板状部37にかかる押し込み荷重を基部31との接触部分で受けるように切欠部37Aが形成されている。
一対の腕部38は、図1から図3に示すように、ヒンジ部32から注出筒5の基端側に向けて延びており、ヒンジ部32と板状部37の下端とを接続している。
操作部39は、ストッパ本体部33が規制姿勢にあるときに板状部37の上端部から径方向外側に向けて突出した状態で軸方向に延設されている。また、操作部39は、その上端が径方向外方に向かって湾曲するように形成されている。
これら基部31、ヒンジ部32及びストッパ本体部33は、一体化されている。
以上のようにして、内容物を注出する。
板状部37の上端が押下ヘッド3に下方から対向して当接可能である規制姿勢にある場合、図2に示すように、押下ヘッド3は、下端が板状部37の上端に突き当たることによって、さらに下方に移動することが規制される。そのため、押下ヘッド3のストローク量は、板状部37によって制限され、小さくなる。
なお、板状部37によるストローク量の規制を再度行う場合には、上述と同様に例えば操作部39を摘むなどしてストッパ本体部33を基部31に対してヒンジ部32回りで回動させて腕部38が保持凸部36を乗り越えるようにし、図2に示すように、板状部37の背面をシリンダ本体部11の外面に接触させる。
以上のようにして、注出量の変更を行う。
また、保持凸部36がストッパ本体部33の規制解除姿勢を保持することで、ストッパ6による押下ヘッド3の下方移動量の規制を解除した状態を確実に維持することができる。また同様に、保持凸部36によって規制姿勢を保持することもできる。
基部102の外面において注出筒5の延在方向に対して直交する方向の両側には、外側に向けて突出する一対の回動支持凸部104が形成されている。
ストッパ本体部103は、板状部37と、一対の腕部105と、を備えている。腕部105における板状部37から離間する先端部には、回動支持凸部104と係合する係合孔部105Aが形成されている。そして、ストッパ本体部103は、係合孔部105Aと回動支持凸部104とを係合させることによって基部102に対して回動可能に支持される。
例えば、シリンダは、注出筒が取り付けられる連結筒部を有しているが、連結筒部を設けずにシリンダ本体部に注出筒を直接取り付けるなど他の構成を有してもよい。
吸上弁及び注出弁は、シリンダの内圧の増減に応じて同様の作用効果を奏すれば、他の位置に設けられていてもよい。
第1実施形態において、保持凸部が形成されていなくてもよい。
第2実施形態において、基部に回動支持凸部を形成すると共にストッパ本体部に係合孔部を形成しているが、ストッパ本体部に回転支持凸部を形成すると共に基部にこの回転支持部と係合する係合凹部を形成してもよい。
Claims (2)
- 注出される内容物を一時的に収容するシリンダと、
前記シリンダに上方付勢状態で下方移動自在に設けられ、上下移動によって前記シリンダの内圧を増減させる押下ヘッドと、
内容物が収容される容器の口部に配設され、前記シリンダに連設されて前記シリンダの内圧の増減に応じて前記シリンダとの連通及び遮蔽が切り替えられる吸上筒と、
前記シリンダに直結されて側方に向けて延び、前記シリンダの内圧の増減に応じて前記シリンダとの連通及び遮蔽が切り替えられる注出筒と、
を備え、
前記注出筒には、前記押下ヘッドの下方移動量を規制するストッパが設けられ、
前記ストッパは、前記注出筒に取り付けられる基部と、前記基部に連結されたストッパ本体部と、を有し、
前記ストッパ本体部は、前記押下ヘッドに下方から対向して当接可能である規制姿勢と、前記押下ヘッドから前記注出筒の先端側に離間する規制解除姿勢と、の間を前記基部に対して回動自在に配設されていることを特徴とする定量注出器。 - 前記ストッパが、前記ストッパ本体部の前記規制解除姿勢を保持する保持部を有することを特徴とする請求項1に記載の定量注出器。
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JP2011237812A JP5696022B2 (ja) | 2011-10-28 | 2011-10-28 | 定量注出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011237812A JP5696022B2 (ja) | 2011-10-28 | 2011-10-28 | 定量注出器 |
Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
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JP2011237812A Active JP5696022B2 (ja) | 2011-10-28 | 2011-10-28 | 定量注出器 |
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- 2011-10-28 JP JP2011237812A patent/JP5696022B2/ja active Active
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