JP5695593B2 - 信号分析装置、方法及びプログラム - Google Patents

信号分析装置、方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5695593B2
JP5695593B2 JP2012066370A JP2012066370A JP5695593B2 JP 5695593 B2 JP5695593 B2 JP 5695593B2 JP 2012066370 A JP2012066370 A JP 2012066370A JP 2012066370 A JP2012066370 A JP 2012066370A JP 5695593 B2 JP5695593 B2 JP 5695593B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
level
spectrogram
time
frequency
reliability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012066370A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013195402A (ja
Inventor
泰明 和田
泰明 和田
安則 田口
安則 田口
琢麿 山本
琢麿 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012066370A priority Critical patent/JP5695593B2/ja
Publication of JP2013195402A publication Critical patent/JP2013195402A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5695593B2 publication Critical patent/JP5695593B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明の実施形態は、信号分析装置、方法及びプログラムに関する。
電波監視を行うために外来波を受信し、スペクトラム情報を画面上に表示して、視覚的に確認を行う場合がある。たとえば、受信電波信号の周波数と受信した時刻を座標軸とした2次元座標上に画素を持ち、電波信号をフーリエ変換したパワー(信号のレベル)を各画素の値として持つ画像(以下、スペクトログラムと称する)が表示される。各画素はその画素の値を濃淡で表示したり、カラーで表示したりする。
スペクトログラムは、電波信号を特有のパターンとして観測できる。しかし、電波監視を行っている帯域内に広帯域な特性を持つ信号(広帯域レーダ等)や雑音が発生すると、スペクトログラム上の時間方向でレベル変動が激しくなる。広帯域な特性を持つ信号や雑音は周波数軸と平行な線状のノイズ(以下、単に線状ノイズと称する)となって現れる。これにより電波監視しづらくなる。
スペクトログラム表示に関する信号分析技術には観察者が所望の信号を視認しやすくなるようにするものがある。例えば、操作部で設定したレベル範囲でスケーリングを行うことで、所望の信号を強調して表示する。この場合、設定した下限レベル以下の信号は全て除去されため、雑音も除去される。
特開2009−250719(12頁、図4)
しかしながら、線状ノイズのレベルが大きい時は、この線状ノイズが除去されない場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、周波数軸と平行な線状のノイズの除去が可能な信号分析装置を提供することである。
実施形態の信号分析装置は、設定部と生成部とを備える。設定部は、取得したスペクトログラムを平滑化して得られる成分を基準レベルとして設定する。生成部は前記基準レベルに対して前記スペクトログラムのレベルが低い場合には前記入力スペクトログラムのレベルが低くなるようにスペクトログラムを生成する。
第1の実施形態の信号分析装置の例を示す構成図。 第1の実施形態の信号分析装置の例を示すフローチャート。 スペクトログラムに線状ノイズが含まれている例を示す説明図。 (a)線状ノイズのレベルが低い場合のスペクトラム情報例を示す説明図。(b)線状ノイズのレベルが高い場合のスペクトラム情報例を示す説明図。 信号のない周波数帯の例を示す説明図。 第2の実施形態の信号分析装置の例を示す構成図。 第2の実施形態の信号分析装置の例を示すフローチャート。 信頼度の算出例を示す説明図。 第3の実施形態の信号分析装置の例を示す構成図。 スポット状ノイズの例を示す説明図。 第3の実施形態の信号分析装置の例を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の信号分析装置1の一例を示す構成図である。図1に示すように、第1設定部101と生成部102とを備える。設定部101、生成部102は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの処理装置にプログラムを実行させること、即ち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
また、信号分析装置1が取得するスペクトログラムは記憶装置に記憶されたものを用いてもよい。記憶装置は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、ROM(Read Only Memory)、メモリカードなどの磁気的、光学的、及び電気的に記憶可能な記憶装置の少なくともいずれかにより実現できる。
図2は第1の実施形態の信号分析装置1の処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、信号分析装置は、スペクトログラムを取得する。設定部101は取得したスペクトログラムの中から処理対象となる注目時間を決定する(S11)。注目時間のスペクトログラム中の部分領域を以下、スペクトラム情報と称する。次に、スペクトラム情報から処理対象となる注目画素の位置を決定する(S12)。 次に第1設定部101は、平滑化して得られる成分を基準レベルとして設定する。基準レベルは取得したスペクトログラム中のノイズと信号とを区別するためのレベルである。第1設定部101は部分領域を平滑化してノイズレベルを推定する。推定したノイズレベルに定数を加算または乗算することで基準レベルを設定する(S13)。設定した基準レベルは生成部102へ送られる。
図3と図4(a)、図4(b)は、線状ノイズと基準レベルの関係の一例を示した図である。
図3は入力スペクトログラムを示す図である。X軸(横軸)に時間軸、Y軸(縦軸)に周波数、Z軸(垂直方向)パワーを示し、パワーは画素値として表示される。広帯域特性をもつ場合や、雑音などが混入する場合には、Y軸方向に平行な線状ノイズが視認される。パワーが周囲より高い場合(時刻L101、時刻102)の線状ノイズが発生している様子を示す。
時間方向でレベル変動が起きた場合ノイズレベルが大きく変わる。信号が存在する周波数帯では大きなレベル変動が起きない。また、スペクトログラムで視認できる信号は線状ノイズよりも高い信号レベルである。
例えば、図4(a)は図3の線状ノイズが低いレベルで発生している時間L101のスペクトラム情報である。X軸方向に周波数、Y軸方向に信号レベルを示している。また、図4(b)は図3の線状ノイズが高いレベルで発生している時間L102のスペクトラム情報である。
信号とノイズを区別するためには、閾値である基準レベルS104を線状ノイズの信号レベルよりも同程度かそれよりも高く設定するとよい。例えば、基準レベルS104のsl(x,y)は、次式によって求められる。
Figure 0005695593

ここで、(x,y)は注目画素の座標を表す。スペクトログラムの場合、xが時間を表し、yが周波数を表す。αはパラメータであり、n^は線状ノイズの平均信号レベルの推定値を表す。なお、数式中の「ハット記号^の付された文字n」を、本文中では「n^」と表記する。
n^(x,y)は次式によって求められる。
Figure 0005695593

f(x,y)は入力スペクトログラムの信号レベルを表し、Ωは平滑化を行う周波数帯を表している。
Ωは信号が存在しない周波数帯を指定するのが最も良い。具体的には、図5に示すように、信号のない周波数帯を指定すればよい。信号が存在しない周波数帯Ωが既知でない場合は、平滑化手段を用いてn^を求めても良い。例えば、スペクトラム包絡を用いて線状ノイズのレベルn^を推定できる。以下にスペクトラム包絡の計算方法を示す。
まず、スペクトログラムから時刻tのスペクトラム情報である一次元波形ftのフーリエ変換を計算する。
Figure 0005695593

ここで、Nは周波数軸の分割数(画素数)である。ft(n)に信号が存在する場合は高いピークをもち、Ftに高周波数成分が含まれる。これを低減するためにローパスフィルタをかける。ローパスフィルタは次式を利用する。
Figure 0005695593

ここでσはローパスフィルタの強度を制御するためのパラメータであり、σが大きいほど強いローパスフィルタとなる。そして、高周波成分を低減したGtに対して逆フーリエ変換を行いスペクトラム包絡gtを得る。
Figure 0005695593

上記スペクトラム包絡gtを各時刻tで求め、次式のように線状ノイズの推定レベルとして用いる。
Figure 0005695593

基準レベルslはパラメータαによって線状ノイズの平均信号レベルn^と同程度か高めに設定されるため、視認できる信号とノイズを識別するための閾値として用いることができる。
図2の説明に戻る。生成部102は、スペクトログラムと基準レベルを取得し、出力スペクトログラムを算出する(S14)。
基準レベルS104に対して入力スペクトログラムS103が低かった場合は入力スペクトログラムS103のレベルを低くし、基準レベルS104に対して入力スペクトログラムS103のレベルが高い場合は入力スペクトログラムS103のレベルを保つように、出力スペクトログラムS105を生成する。
生成部102は、次式によって出力スペクトログラムs^(x,y)を得る。
Figure 0005695593

minSはスペクトログラムに表示される最低の信号レベルを表し、βは0〜1で定められるパラメータを表す。
入力スペクトログラムfが基準レベルslよりも低い場合はノイズであると判断する。ノイズであると判断されたスペクトログラムの画素(スペクトログラムの周波数帯)は信号レベルがminSに近づくように算出される。
次に、S12からS14の処理を全ての画素に行い、注目時間における1時刻の画像に対する処理を終了する(S15)。更に、S11からS15の処理を取得したスペクトログラムの全ての時刻で行い、処理を終了する(S16)
このように、ノイズであると判断されたスペクトログラムの画素は信号レベルがminSに近づくように抑制される。従って、出力スペクトログラムs^は時間方向でのレベル変動が抑制された画像となり、線状ノイズが除去される。
以上のように、第1の実施形態に係わる信号分析装置1によれば、平滑化によって推定したノイズレベルを基に設定した基準レベル以下の信号レベルをもつ周波数帯で、時間方向でのレベル変動を抑制することができ、線状ノイズの除去が可能になる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係わる信号分析装置2の一例を示す構成図である。第1の実施形態とはスペクトログラムの信号の確からしさを表す信頼度を算出する第1算出部201を備えることが異なる。以下、第1の実施形態と同じ構成、処理には同じ番号を付し、その説明を省略する。
信号分析装置2はスペクトログラムを平滑化して得られる成分を基に基準レベルを設定する第1設定部101と、前記基準レベルと前記入力スペクトログラムから信号の確からしさを表す信頼度を算出する第1算出部201と、前記信頼度に応じて前記出力スペクトログラムを生成する画像生成部202と、
を備えている。
信号分析装置1は、基準レベルよりも低い信号レベルをもつ周波数帯で、時間方向でのレベル変動を抑制する。このため、十分に線状ノイズを除去するには数式7のβのパラメータを大きくする必要がある。
βのパラメータを大きくすると、ノイズだけでなく基準レベルよりも低いレベルの信号が完全に消えるようになる。そのため、信号を残すように基準レベルを設定しようとすると、ノイズと信号とのレベルが近似している周波数帯では、数式1のαのパラメータ制御が複雑になる。
そこで、取得したスペクトログラムの信頼度に応じて出力スペクトログラムを生成する。これにより、信頼度に応じて線状ノイズを除去することが可能になる。更に、基準レベルよりも低いレベルの信号を残したスペクトログラムを生成することも可能となる。
図7は第2の実施形態の信号分析装置2の処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
第1算出部201は基準レベルS104と取得したスペクトログラムから信号の確からしさを示す信頼度を算出する。(S21)。信頼度はスペクトログラムのレベルが低いほど、低い値になるように算出する。以下に信頼度を算出する方法として、ノイズの揺らぎ量と基準レベルとに応じて信頼度を算出する方法について述べる。
図8は信頼度を算出する一例を示す図である。X軸は信号レベル、Y軸は信頼度を表し、スペクトログラムの信号レベルから信頼度を決定するための関数である。信号と判断できる信号レベル範囲601とノイズと判断できる信号レベル範囲603の間に、信号かノイズか曖昧な信号レベル範囲602が存在する。信頼度はスペクトログラムの信号レベルが高いほど、信頼度を高くする。また入力スペクトログラムの信号レベル低いほど信頼度を低くする。基準レベルS104とスペクトログラムS103の信号レベルが同程度の場合は信号レベル範囲602に相当し、信頼度を0〜1で変化させる。
関数は基準レベルとノイズの揺らぎ量から決定する。図8における関数はシグモイド関数を基にした一例である。この場合、信頼度r(x,y)は次式によって求められる。
Figure 0005695593

ここで、σNはノイズの揺らぎ量を表す。Aはノイズの揺らぎ量σN(x)に応じてシグモイド関数のゲインを変化させるパラメータである。Aの値が大きいほど信号レベル範囲602でのシグモイド関数の傾きは小さくなる。この場合、信号レベル範囲602は範囲が広くなる。Bはノイズの揺らぎ量σN(x)に応じてシグモイド関数をシフトさせるパラメータである。Bの値が大きいほどf(x,y)=sl(x,y)の時の信頼度が小さくなるようにシグモイド関数がシフトする。Bによって基準レベルを制御できるので、数式1のαは0であることが望ましい。
ノイズの揺らぎ量σNは次式で求めることができる。
Figure 0005695593

σNは、線状ノイズの平均信号レベルn^に対する入力スペクトログラムfの標準偏差であり、fがn^よりも低い信号レベルとなる画素のみから計算する。これにより高い信号レベルをもつ信号が存在する周波数帯が計算から除外されるため、信号に影響されることなくノイズの揺らぎ量を求めることができる。
生成部202には信頼度S203と入力スペクトログラムが入力される。信頼度に応じて出力スペクトログラムを生成する。(S22)。
生成部202では信頼度γを用いて次式によって出力画像s^を生成する。
Figure 0005695593

これにより、信頼度γが低い場合に信号レベルがminSに近づくように抑制する。信頼度はノイズの揺らぎ量に応じて適応的に定めることが可能なため、基準レベル設定におけるパラメータαの調整が不要である。また、ノイズか信号か曖昧な周波数帯は信号レベルが高く残るので、パラメータ設定によって信号が完全になくなってしまうリスクが減少する。
ノイズ除去手段はこれに限らず、信頼度が低い程強く平滑化を行い、出力スペクトログラムを生成してもよい。
このように、第2の実施形態に係わる信号分析装置2によれば、平滑化によって推定したノイズレベルを基に設定した基準レベル以下の信号レベルをもつ周波数帯で、時間方向でのレベル変動を抑制するこができ、線状ノイズの除去が可能になる。また、複雑なパラメータ調整をすることなく線状ノイズの除去が可能になる。
(第3の実施の形態)
図9は、第3の実施形態に係わる信号分析装置3の一例を示す構成図である。第2の実施形態とは、レベル算出部301と、第2設定部302と、第2算出部303と、統合部304とを備える点が異なる。以下、第1の実施形態、第2の実施形態と同じ構成、処理には同じ番号を付し、その説明を省略する。
レベル算出部301は、周波数毎の時間平均を算出して時間平均後のスペクトログラム(時間平均レベル)を出力する。
第2設定部302は、時間平均後のレベルを取得し、1時刻の場合と同じようにノイズレベルを推定し、第2の基準レベルを算出する。
第2算出部303は、第2の基準レベルと時間平均レベルを取得し、時間平均レベルのノイズの揺らぎ量を算出する。算出したゆらぎ量から第2の信頼度(時間平均の信頼度)を算出する
統合部304は第1算出部が算出した信頼度と、第2の信頼度(時間平均の信頼度)とに応じて、それらを統合する。統合した信頼度は第3の信頼度として出力する。
図10は、取得したスペクトログラムに強いスポット状のノイズが発生した場合の一例である。取得したスペクトログラムに強いスポット状にノイズが発生した場合、スペクトラム情報は高いピークとなって表示される。ここで、1時刻で信頼度を算出する場合、スポット状のノイズ発生部分でも信頼度が高くなるためノイズが除去されない場合がある。第3の実施形態に係る信号分析装置3では、時間平均を用いることによってスポット状のノイズの影響を低減する。
一般に、信号は一定の時間だけ連続して同じ周波数帯で高い値を持つことが多い。この場合、信号のレベルは大きく変化しない。そのため、スペクトログラムに強いスポット状のノイズが発生する場合、時間平均を行ってスポット状のノイズの存在する周波数帯は信号レベルを低くし、信号の存在する周波数帯は信号レベルを高く保つことができる。
一方、その前後の時間に信号が存在する場合は時間平均を用いることにより、信号が存在しない場合でも信号レベルが高くなる。従って信号が存在しない場合にも信頼度が大きくなってしまう。
このように、信号とスポット状のノイズの周波数帯での信頼度は、1時刻で算出した場合に大きくなる。また、信号と信号付近のノイズの周波数帯で信頼度は、時間平均を用いて算出した場合に大きくなる。従って、これらを組み合わせることで信号の周波数帯でのみ信頼度が高くなるように信頼度を統合することができる。第3の実施形態では、このような信号の周波数帯での信頼度が高くなるような信頼度統合部302を備えている。
図11は第3の実施形態の信号分析装置3の処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
レベル算出部301は取得したスペクトログラムを用い、前後の所定時間のスペクトラム情報を用いて時間平均レベルを出力する(S31)。時間平均レベルは第1設定部101と第1算出部201へ送られる。時間平均レベルが入力された第1設定部101は、1時刻の場合と同じようにノイズレベルを推定し、第2の基準レベルを算出する(S32)。第2の基準レベルと時間平均レベルが入力された第2算出部303は、時間平均レベルのノイズの揺らぎ量を算出し、時間平均の信頼度(第2の信頼度)を出力する(S33)。統合部304は、1時刻のスペクトラム情報から算出した信頼度と時間平均のスペクトラム情報から算出した第2の信頼度から、それらの信頼度を統合した第3の信頼度を出力する(S34)。統合した第3の信頼度は生成部202へ送られる。
統合部304は1時刻で算出した信頼度と時間平均を用いて算出した第2の信頼度が共に高い箇所で信頼度が大きくなるように統合する。例えば、信頼度の統合は次式によって行う。
Figure 0005695593

ここでγは1時刻で算出した信頼度、γ'は時間平均を用いて算出した信頼度、γ”は統合した第3の信頼度を表す。1時刻で算出した信頼度γは信号とスポット状のノイズの周波数帯で信頼度が大きくなる。時間平均を用いて算出した信頼度γ'は信号と信号付近のノイズの周波数帯で信頼度が大きくなる。よって、γとγ'の積を計算することで信号以外の周波数帯の信頼度が低くなる。組み合わせる信頼度の数は2つに限らず、時間平均量を変化させて取得した複数の信頼度から統合して第3の信頼度を算出してもよい。
このように、第3の実施形態に係わる信号分析装置3によれば、平滑化によって推定したノイズレベルを基に設定した基準レベル以下の信号レベルをもつ周波数帯で、時間方向でのレベル変動を抑制するこができ、線状ノイズの除去が可能になる。また、基準レベル以下の信号レベルをもつ周波数帯とスポット状のノイズの部分で信頼度が低くなるため、線状ノイズとスポット状のノイズを除去することが可能となる。
(ハードウェア構成)
上記実施形態の信号分析装置は、CPU(Central Processing Unit)などの制御装置、ROMやRAMなどの記憶装置、HDDやSSDなどの外部記憶装置、ディスプレイなどの表示装置、マウスやキーボードなどの入力装置、及びカメラなどの撮像装置等を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成で実現可能となっている。
上記実施形態の信号分析装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込んで提供される。
また、上記実施形態の信号分析装置で実行されるプログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供するようにしてもよい。
また、上記実施形態の信号分析装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、上記実施形態及び変形例の
装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
上記実施形態の信号分析装置で実行されるプログラムは、上述した各部をコンピュータ上で実現させるためのモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、例えば、制御装置が外部記憶装置からプログラムを記憶装置上に読み出して実行することにより、上記各部がコンピュータ上で実現されるようになっている。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態のフローチャートにおける各ステップを、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実施し、あるいは実施毎に異なった順序で実施してもよい。
以上のように上記実施形態によれば、平滑化によって推定したノイズレベルを基に設定した基準レベル以下の信号レベルをもつ周波数帯で、時間方向でのレベル変動を抑制するこができ、線状ノイズの除去が可能になる。
101、302 設定部
102 生成部
201、303 算出部
301 レベル算出部
304 統合部

Claims (10)

  1. 取得した入力スペクトログラムのうち、処理の対象とする注目時刻と注目周波数を含む部分領域を、少なくとも周波数軸方向に平滑化して得られるスペクトログラムの前記注目時刻と前記注目周波数におけるレベルと同等以上のレベルを前記注目時刻と前記注目周波数の基準レベルとして設定する設定部と、
    前記注目時刻と前記注目周波数に関して、前記基準レベルに対して前記入力スペクトログラムのレベルが低い場合には前記入力スペクトログラムのレベルより小さいレベルを前記注目時刻と前記注目周波数のレベルとして持つ出力スペクトログラムを生成する生成部と、
    を備える信号分析装置。
  2. 前記生成部は、前記注目時刻と前記注目周波数に関して、前記基準レベルに対して前記入力スペクトログラムのレベルが高い場合は前記入力スペクトログラムのレベルと同等のレベルを前記注目時刻と前記注目周波数のレベルとして持つ前記出力スペクトログラムを生成する請求項1記載の信号分析装置。
  3. 前記部分領域が、前記入力スペクトログラムのうち、信号が存在しない周波数帯の部分領域である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記設定部における周波数軸方向の平滑化は、スペクトラム包絡の算出によるものである請求項1に記載の信号分析装置。
  5. 前記入力スペクトログラムの信号の確からしさを表す信頼度を算出する第1算出部を更に備え、
    前記生成部は、前記信頼度が低いほど、前記出力スペクトログラムのレベルを低くする請求項1または2に記載の信号分析装置。
  6. 前記信頼度が、前記基準レベルとノイズの揺らぎ量から算出される請求項5に記載の信号分析装置。
  7. 前記生成部は、前記信頼度が低いほど前記入力スペクトログラムに対する前記平滑化の強度を高くする請求項5に記載の信号分析装置。
  8. 前記入力スペクトログラムのうち、処理の対象とする注目時刻と注目周波数を含む部分領域を、時間軸方向に平滑化して得られるスペクトログラムである時間平均レベルを算出するレベル算出部と、
    前記時間平均レベルを周波数軸方向に平滑化して得られるスペクトログラムの前記注目時刻と前記注目周波数におけるレベルと同等以上のレベルを第2の基準レベルとして設定する第2設定部と、
    前記第2の基準レベルと前記時間平均レベルとから前記時間平均レベルのノイズの揺らぎ量を算出し、前記揺らぎ量から第2の信頼度を算出する第2算出部と、
    前記第1算出部が算出した前記信頼度と、前記第2の信頼度とを第3の信頼度として統合する統合部を更に有し、
    前記生成部は、前記第3の信頼度が低いほど、前記出力スペクトログラムのレベルを低くする請求項5に記載の信号分析装置。
  9. 取得した入力スペクトログラムのうち、処理の対象とする注目時刻と注目周波数を含む部分領域を、少なくとも周波数軸方向に平滑化して得られるスペクトログラムの前記注目時刻と前記注目周波数におけるレベルと同等以上のレベルを前記注目時刻と前記注目周波数の基準レベルとして設定するステップと、
    前記注目時刻と前記注目周波数に関して、前記基準レベルに対して前記スペクトログラムのレベルが低い場合には前記入力スペクトログラムのレベルより小さいレベルを前記注目時刻と前記注目周波数のレベルとして持つ出力スペクトログラムを生成するステップと、
    備える信号分析方法。
  10. 取得した入力スペクトログラムのうち、処理の対象とする注目時刻と注目周波数を含む部分領域を、少なくとも周波数軸方向に平滑化して得られるスペクトログラムの前記注目時刻と前記注目周波数におけるレベルと同等以上のレベルを前記注目時刻と前記注目周波数の基準レベルとして設定する機能と、
    前記注目時刻と前記注目周波数に関して、前記基準レベルに対して前記スペクトログラムのレベルが低い場合には前記入力スペクトログラムのレベルより小さいレベルを前記注目時刻と前記注目周波数のレベルとして持つ出力スペクトログラムを生成する機能と、
    コンピュータに実現させる信号分析プログラム。
JP2012066370A 2012-03-22 2012-03-22 信号分析装置、方法及びプログラム Active JP5695593B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012066370A JP5695593B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 信号分析装置、方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012066370A JP5695593B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 信号分析装置、方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013195402A JP2013195402A (ja) 2013-09-30
JP5695593B2 true JP5695593B2 (ja) 2015-04-08

Family

ID=49394507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012066370A Active JP5695593B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 信号分析装置、方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5695593B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018198057A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 株式会社バスキュール 流星検知情報提供システム、情報提供装置、測定装置、プログラム及びイルミネーション装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6385465A (ja) * 1986-09-30 1988-04-15 Yokogawa Medical Syst Ltd スペクトラムアナライザ
JPH06230796A (ja) * 1992-12-08 1994-08-19 N T T Data Tsushin Kk スペクトログラム出力システム
JP4730166B2 (ja) * 2006-03-27 2011-07-20 日本精工株式会社 機械設備の異常診断装置及び異常診断方法
JP5225730B2 (ja) * 2008-04-03 2013-07-03 アンリツ株式会社 信号分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013195402A (ja) 2013-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5536071B2 (ja) 空間光パターンに基づく深さデータの生成
EP3236418A2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
EP3113104A1 (en) Method for signal processing
US10692215B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP2015232869A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
CN110853024B (zh) 医疗图像处理方法、装置、存储介质及电子设备
JP2013175003A (ja) Psf推定方法とそれを用いた劣化画像の復元方法およびこれらを記録したプログラムとそれを実行するコンピュータ装置
JP2018133110A (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
KR20160066425A (ko) 이미지 블러링 방법 및 장치
JP5695593B2 (ja) 信号分析装置、方法及びプログラム
CN107027071B (zh) 一种视频播放的方法和装置
US11348205B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP2015507736A (ja) ターゲットサイズを見積もるためのシステム及び方法
CN110189251B (zh) 一种模糊图像生成方法及装置
JP7409606B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP6254813B2 (ja) X線画像処理装置および方法、並びにx線撮像装置、プログラム
JP6849576B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP5784408B2 (ja) 医用画像処理装置及び医用画像処理方法
JP2011045022A (ja) 画像処理装置及び方法、並びに画像表示装置及び方法
JP5349204B2 (ja) 画像処理装置及び方法、並びに画像表示装置及び方法
JP4854042B2 (ja) 画像生成方法、画像生成装置、および画像生成プログラム
KR20160138092A (ko) 정보 처리 장치, 정보 처리 방법 및 기록 매체
EP3719740B1 (en) Image processing device, image processing method, and image processing program
JP5247627B2 (ja) 画像処理装置及び方法、並びに画像表示装置
JP2019072438A (ja) 超音波診断装置及びその制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150206

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5695593

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151