JP6849576B2 - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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本発明は、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
実世界の被写体が撮影された画像における微小変化には、重要なメッセージが込められている場合がある。例えば、被写体であるスポーツ選手の筋や関節の使い方の違い等は、被写体が撮影された画像における微小変化であり、スポーツ選手の運動パフォーマンスを決定する一つの要因である。また、心臓の鼓動、呼吸による胸の動き、体表面の色の明るさの変化、クレーンやエンジンの振動の微小変化は、画像に基づいて異常状態を検知するための判断材料となる場合がある。しかしながら、人の視覚は画像における微小変化を捉えることが難しい。
ビデオ・マグニフィケーション(Video Magnification)は、画像における微小変化を検出及び強調することによって、画像における微小変化を可視化する技術である。画像処理装置は、オプティカルフロー、オイラー法又は位相変化等を用いて、画像における被写体の色や運動の変化を検出し、時系列フィルタを適用することによって、画像における被写体の微小変化を検出する(非特許文献1、2及び3参照)。
しかしながら、画像処理装置は、画像において被写体が大きく又は素早く動いた場合、被写体の微小変化のみを検出することが困難である。被写体の微小変化以外の変化が検出及び強調された場合、画像にはブラーノイズが発生する場合がある。
近年、画像において被写体が大きく動く場合でも被写体の微小変化のみを検出することが可能である二つの手法が提案された。第1の手法は、画像における被写体を指定し、大きな動きをスタビライズしてから被写体の微小変化を検出する手法である(非特許文献4参照)。第2の手法は、画像における大きな動きをモデル化することで、微小変化のみを検出することが可能な時系列フィルタを設計する手法である(非特許文献5参照)。
Ce Liu, Antonio Torralba, William T. Freeman, Fredo Durand, Edward H. Adelson. "Motion Magnification". ACM Transactions on Graphics. Vol.24. (2005) Hao-Yu Wu, Michael Rubinstein, Eugene Shih, John Guttag, Fredo Durand, William Freeman. "Eulerian Video Magnification for Revealing Subtle Changes in the World". SIGGRAPH. (2012) Neal Wadhwa, Michael Rubinstein, Fredo Durand, William T. Freeman. "Phase-based video motion processing". ACM Transactions on Graphics. Vol. 32. (2013) Mohamed A. Elgharib, Mohamed Hefeeda, Fredo Durand, and William T. Freeman. "Video Magnification in Presence of Large Motions". IEEE Computer Society Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR). Vol. 7. pp. 4119-4127. (2015) Yichao Zhang, Silvia L. Pintea, and Jan C. van Gemert. "Video Acceleration Magnification". IEEE Computer Society Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR). (2017)
ビデオ・マグニフィケーションを様々な画像に対して簡易に適用できるようにするには、非特許文献3のような人手による操作を用いずに、画像における被写体の微小変化のみを検出する必要がある。そのためには、非特許文献4のように運動のモデル化に基づいた時系列フィルタを設計することが有用である。
しかしながら、非特許文献3では、ブラーノイズの原因となるゆっくりと大きく変化する運動のみがモデル化された時系列フィルタが設計されている。このような時系列フィルタは、短時間で急激に大きく変化する非線形な動きが画像に存在する場合、大きなブラーノイズを画像に発生させしてしまう。このように、従来の画像処理装置は、ブラーノイズを低減して、微小変化が強調された画像を生成することができない場合があった。
上記事情に鑑み、本発明は、ブラーノイズを低減して、微小変化が強調された画像を生成することが可能である画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、各解像度の画像を元画像から生成する生成部と、各解像度の画像における微小変化を検出する検出部と、前記微小変化の信頼度を取得する信頼部と、前記微小変化を表す値と前記信頼度との乗算結果に強調処理を施す強調部と、強調処理が施された乗算結果と元画像とに基づいて、元画像における前記微小変化に強調処理が施された画像を生成する再構成部とを備える画像処理装置である。
本発明の一態様は、上記の画像処理装置であって、前記生成部は、輝度を表す画像である輝度画像を解像度ごとに元画像の輝度画像から生成し、前記検出部は、各解像度の輝度画像における輝度の微小変化を検出し、前記信頼部は、前記輝度の微小変化の信頼度を取得し、前記強調部は、前記輝度の微小変化を表す値と前記信頼度との乗算結果に強調処理を施し、前記再構成部は、強調処理が施された乗算結果と元画像の色画像とに基づいて、元画像における前記輝度の微小変化に強調処理が施された画像を生成する。
本発明の一態様は、上記の画像処理装置であって、前記生成部は、位相を表す画像である位相画像を解像度及び方向ごとに元画像の位相画像から生成し、前記検出部は、各解像度の位相画像における位相の微小変化を検出し、前記信頼部は、前記位相の微小変化の信頼度を取得し、前記強調部は、前記位相の微小変化を表す値と前記信頼度との乗算結果に強調処理を施し、前記再構成部は、強調処理が施された乗算結果と元画像の色画像とに基づいて、元画像における前記位相の微小変化に強調処理が施された画像を生成する。
本発明の一態様は、上記の画像処理装置であって、複数の解像度の位相画像における前記信頼度を方向ごとに統合する統合部を更に備え、前記強調部は、前記位相の微小変化を表す値と統合された前記信頼度との乗算結果に強調処理を施す。
本発明の一態様は、画像処理装置が実行する画像処理方法であって、各解像度の画像を元画像から生成するステップと、各解像度の画像における微小変化を検出するステップと、前記微小変化の信頼度を取得するステップと、前記微小変化を表す値と前記信頼度との乗算結果に強調処理を施すステップと、強調処理が施された乗算結果と元画像とに基づいて、元画像における前記微小変化に強調処理が施された画像を生成するステップとを含む画像処理方法である。
本発明の一態様は、コンピュータに、各解像度の画像を元画像から生成する手順と、各解像度の画像における微小変化を検出する手順と、前記微小変化の信頼度を取得する手順と、前記微小変化を表す値と前記信頼度との乗算結果に強調処理を施す手順と、強調処理が施された乗算結果と元画像とに基づいて、元画像における前記微小変化に強調処理が施された画像を生成する手順とを実行させるための画像処理プログラムである。
本発明により、ブラーノイズを低減して、微小変化が強調された画像を生成することが可能である。
第1実施形態における、画像処理装置の構成の例を示す図である。 第1実施形態における、画像処理装置の動作の例を示すフローチャートである。 第2実施形態における、画像処理装置の構成の例を示す図である。 第2実施形態における、画像処理装置の動作の例を示すフローチャートである。 第3実施形態における、画像処理装置の構成の例を示す図である。 第3実施形態における、画像処理装置の動作の例を示すフローチャートである。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、画像処理装置1aの構成の例を示す図である。画像処理装置1aは、画像処理を実行する装置である。画像処理装置1aは、画像における被写体の輝度の微小変化を検出及び強調する。画像処理装置1aは、生成部10aと、検出部11aと、信頼部12aと、乗算部13aと、強調部14aと、再構成部15aとを備える。画像処理装置1aは、記憶部を更に備えてもよい。記憶部は、各機能部に含まれていてもよい。
各機能部のうち一部又は全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。各機能部のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
記憶部は、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記録媒体(非一時的な記録媒体)である。記憶部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やレジスタなどの揮発性の記録媒体を有してもよい。記憶部は、例えば画像データ、数式等の各種データを記憶する。
元画像は、複数のフレームから構成される動画像である。元画像は、輝度情報及び色情報を画素ごとに含む。生成部10aは、元画像の輝度情報を表す画像である輝度画像を取得する。生成部10aは、元画像の輝度画像から、各解像度の輝度画像を生成する。例えば、生成部10aは、ガウシアンフィルタ又はラプラシアンフィルタを畳み込んでからダウンサンプリング処理を輝度画像の各フレームに対して複数回施すことによって、各解像度の輝度画像をフレームごとに生成する。ダウンサンプリング処理とは、2分の1等のダウンサンプル量に基づいて、解像度を低くする画像処理である。時刻tにおける画像の輝度変化は、式(1)のように表される。
Figure 0006849576
ここで、lは解像度を表す。xは輝度画像のフレームにおけるx座標を表す。yは輝度画像のフレームにおけるy座標を表す。
検出部11aは、生成部10aによって生成された各解像度の輝度画像における輝度の微小変化を検出する。検出部11aは、各解像度の輝度画像における輝度変化を表す値I(x,y,t)に時系列フィルタH(t)を畳み込むことで、各解像度の輝度画像における輝度の微小変化を検出する。時系列フィルタH(t)は、強調される微小変化の周波数応答を有する時系列フィルタである。輝度の微小変化を表す値B(x,y,t)は、式(2)のように表される。
Figure 0006849576
なお、検出部11aは、時系列フィルタH(t)を用いる方法以外の方法で、輝度の微小変化を検出してもよい。
信頼部12aは、生成部10aによって生成された各解像度の輝度画像における輝度の微小変化の信頼度を、乗算部13aに出力する。輝度の微小変化の信頼度は、画像における所定の空間領域及び時間領域に輝度の微小変化のみが発生していることの確からしさの度合いである。信頼部12aは、各解像度の輝度画像における輝度変化を表す値I(x,y,t)について、輝度の微小変化の信頼度を算出する。
信頼部12aは、輝度の微小変化の信頼度を、躍度を用いて算出する。躍度とは、加速度の微分値であり、変位の3回微分に相当する値である。信頼部12aは、各解像度の輝度画像における輝度変化を表す値I(x,y,t)のうちで強調される微小変化の周波数帯について、時系列フィルタG(t)及び3回微分を用いて躍度を算出する。信頼部12aは、躍度Jerk(x,y,t)を式(3)のように算出する。
Figure 0006849576
なお、信頼部12aは、時系列フィルタG(t)を用いる方法以外の方法で、躍度を算出してもよい。
信頼部12aは、式(4)のように躍度の絶対値を算出する。
Figure 0006849576
信頼部12aは、空間及び時間方向に躍度を正規化し、式(5)のように躍度の値を反転させる。
Figure 0006849576
信頼部12aは、微小変化の信頼度C(x,y,t)を、式(6)のように算出する。
Figure 0006849576
信頼部12aは、微小変化のみを高い精度で検出するための時系列フィルタを、算出された信頼度C(x,y,t)を基づいて設計する。信頼部12aは、各解像度の輝度画像における輝度の微小変化の信頼度を補正する。信頼部12aは、各解像度の輝度画像が生成される際のダウンサンプリング処理におけるダウンサンプル量λとハイパーパラメーターβとに基づいて、輝度の微小変化の信頼度を式(7)のように補正する。
Figure 0006849576
輝度画像において躍度の大きい空間領域及び時間領域の信頼度は、式(7)のような補正によって、0に近い値が割り当てられて小さくなる。輝度画像において躍度の小さい空間領域及び時間領域の信頼度は、式(7)のような補正によって、1に近い値が割り当てられて大きくなる。すなわち、輝度の微小変化の信頼度は、補正によって1に近い値が割り当てられて大きくなる。
乗算部13aは、検出部11aの出力と信頼部12aの出力とを乗算する。すなわち、乗算部13aは、式(2)のような輝度の微小変化を表す値B(x,y,t)に、式(8)のように信頼度を乗算する。これによって、乗算部13aは、輝度の微小変化のみを高い精度で検出することができる。
Figure 0006849576
強調部14aは、検出部11aの出力と信頼部12aの出力との乗算結果を、乗算部13aから取得する。強調部14aは、乗算結果である各解像度の輝度画像における輝度の微小変化に強調処理を施す。強調部14aは、式(8)のように高い精度で検出された微小変化を表す値に、任意の強調率αを乗算する。強調率αは、各解像度の輝度画像において共通でもよいし異なっていてもよい。強調部14aは、強調率αの乗算結果と元画像の輝度変化を表す値I(x,y,t)とを、式(9)のように加算することによって、微小変化のみが強調された輝度変化を表す値^I(x,y,t)を生成する。
Figure 0006849576
再構成部15aは、強調部14aによって各解像度の輝度画像における強調処理が施された輝度の微小変化に基づいて、元画像における輝度の微小変化に強調処理が施された画像を生成する。すなわち、再構成部15aは、式(9)に示された輝度変化を表す値^I(x,y,t)を、式(10)のように1からL(Lは、生成された輝度画像の解像度の種類の個数)個まで解像度方向に足し合わせることによって、元画像の輝度画像において輝度の微小変化のみが強調された輝度画像を生成する。
Figure 0006849576
再構成部15aは、元画像の色情報を表す画像である色画像を取得する。再構成部15aは、輝度の微小変化のみが強調された輝度画像と元画像の色画像とを合成することによって、元画像において輝度の微小変化のみが強調された画像を生成する。
次に、画像処理装置1aの動作の例を説明する。
図2は、画像処理装置1aの動作の例を示すフローチャートである。生成部10aは、元画像の輝度画像から、各解像度の輝度画像を生成する(ステップS101)。検出部11aは、生成された各解像度の輝度画像における輝度の微小変化を検出する(ステップS102)。信頼部12aは、生成部10aによって生成された各解像度の輝度画像における、輝度の微小変化の信頼度を算出する(ステップS103)。乗算部13aは、検出部11aの出力と信頼部12aの出力とを乗算する(ステップS104)。
強調部14aは、検出部11aの出力と信頼部12aの出力との乗算結果に、強調率αを乗算する。すなわち、強調部14aは、各解像度の輝度画像における輝度の微小変化を表す値に、強調率αを乗算する。強調部14aは、強調率の乗算結果を、元画像の輝度画像における輝度変化を表す値に加算する(ステップS105)。再構成部15aは、輝度変化を表す値の加算結果と元画像の色画像とを合成することによって、元画像において微小変化が強調された画像を生成する(ステップS106)。
以上のように、第1実施形態の画像処理装置1aは、各解像度の画像を元画像から生成する生成部10aと、各解像度の画像における微小変化を検出する検出部11aと、微小変化の信頼度を取得する信頼部12aと、微小変化を表す値と信頼度との乗算結果に強調処理を施す強調部14aと、強調処理が施された乗算結果と元画像とに基づいて、元画像における微小変化に強調処理が施された画像を生成する再構成部15aとを備える。
生成部10aは、輝度を表す画像である輝度画像を解像度ごとに元画像の輝度画像から生成する。検出部11aは、各解像度の輝度画像における輝度の微小変化を検出する。信頼部12aは、輝度の微小変化の信頼度を取得する。強調部14aは、輝度の微小変化を表す値と信頼度との乗算結果に強調処理を施す。再構成部15aは、強調処理が施された乗算結果と元画像の色画像とに基づいて、元画像における輝度の微小変化に強調処理が施された画像を生成する。これによって、第1実施形態の画像処理装置1aは、ブラーノイズを低減して、微小変化が強調された画像を生成することが可能である。
(第2実施形態)
第2実施形態では、各解像度の輝度画像における輝度変化が運動情報(振幅情報及び位相情報)に変換される点が、第1実施形態と相違する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図3は、画像処理装置1bの構成の例を示す図である。画像処理装置1bは、画像処理を実行する装置である。画像処理装置1bは、画像における被写体の運動の微小変化を検出及び強調する。画像処理装置1bは、生成部10bと、検出部11bと、信頼部12bと、乗算部13bと、強調部14bと、再構成部15bとを備える。画像処理装置1bは、記憶部を更に備えてもよい。記憶部は、各機能部に含まれていてもよい。
生成部10bは、元画像の輝度画像を取得する。生成部10bは、元画像の輝度画像における輝度変化を、輝度画像における複数の方向の振幅情報及び位相情報に変換する。以下では、位相情報を含む画像を「位相画像」という。生成部10bは、元画像の振幅情報及び位相情報を含む輝度画像から、各解像度の位相画像を生成する。
生成部10bが輝度変化を振幅情報及び位相情報に変換し各解像度の位相画像を生成する方法は、特定の方法に限定されない。生成部10bは、例えばCSF(Complex Steerable Filter)等のフィルタを用いて、輝度変化を振幅情報及び位相情報に変換する。
生成部10bは、位相画像のフレームの座標(x,y)と時刻tとにおける輝度画像の輝度変化を表す値I(x,y,t)に、式(11)のようにCSFを施す。生成部10bは、輝度画像の輝度変化を表す値I(x,y,t)にCSFを施すことによって、輝度変化を表す値I(x,y,t)を、解像度lにおいて方向性θを持つ振幅変化を表す値Aθ (x,y,t)と位相変化を表す値φθ (x,y,t)とに変換する。ここで、ψθ は、解像度l及び方向θにおけるCSFを表す。
Figure 0006849576
検出部11bは、生成部10bによって生成された各解像度の位相画像における位相の微小変化を、位相画像における方向ごとに検出する。検出部11bは、各解像度の位相画像における方向ごとの位相変化を表す値φθ (x,y,t)に、時系列フィルタH(t)を式(12)のように畳み込むことで、各解像度の位相画像における位相の微小変化を検出する。位相の微小変化を表す値B(x,y,t)は、式(12)のように表される。
Figure 0006849576
なお、検出部11bは、時系列フィルタH(t)を用いる方法以外の方法で、位相の微小変化を検出してもよい。
信頼部12bは、生成部10bによって生成された各解像度の位相画像における位相の微小変化の信頼度を、位相画像における方向ごとに乗算部13bに出力する。式(4)から式(7)までと比較して、式(11)及び式(12)では、方向を表すパラメータθが追加されている。各解像度の位相画像における方向ごと位相変化の信頼度は、式(13)のように表される。
Figure 0006849576
信頼部12bは、各解像度の位相画像が生成される際のダウンサンプリング処理におけるダウンサンプル量λとハイパーパラメーターβとを用いて、位相の微小変化の信頼度を式(13)のように補正する。
乗算部13bは、検出部11bの出力と信頼部12bの出力とを乗算する。すなわち、乗算部13bは、位相の微小変化を表す値B(x,y,t)に、式(14)のように信頼度を乗算する。これによって、乗算部13bは、位相の微小変化のみを高い精度で検出することができる。
Figure 0006849576
強調部14bは、検出部11bの出力と信頼部12bの出力との乗算結果を取得する。強調部14bは、乗算結果である各解像度の位相画像における方向ごとの位相の微小変化に強調処理を施す。強調部14bは、式(14)のように高い精度で検出された微小変化を表す値に、任意の強調率αを乗算する。強調部14bは、強調率αの乗算結果と元画像の位相変化を表す値φθ (x,y,t)とを、式(15)のように加算することによって、微小変化のみが強調された位相変化を表す値^φθ (x,y,t)を生成する。
Figure 0006849576
再構成部15bは、強調部14bによって各解像度の位相画像における方向ごとの強調処理が施された位相の微小変化に基づいて、元画像における位相の微小変化に強調処理が施された画像を生成する。すなわち、再構成部15aは、式(15)に示された位相変化を表す値^φθ (x,y,t)を、1からL個まで解像度方向に、位相画像における方向ごとに足し合わせることによって、元画像の位相画像において位相の微小変化のみが強調された位相画像を生成する。
再構成部15bは、位相の微小変化が強調された位相画像にCSFの逆フィルタを施すことによって、位相の微小変化が強調された位相画像を、輝度の微小変化が強調された元画像の輝度画像に変換する。
再構成部15bは、元画像の色画像を取得する。再構成部15bは、輝度の微小変化のみが強調された輝度画像と元画像の色画像とを合成することによって、元画像において運動の微小変化のみが強調された画像を生成する。
次に、画像処理装置1bの動作の例を説明する。
図4は、画像処理装置1bの動作の例を示すフローチャートである。生成部10bは、元画像の輝度画像における輝度変化を、輝度画像における複数の方向の振幅情報及び位相情報に変換する。生成部10bは、元画像の輝度画像から、各解像度の位相画像を生成する(ステップS201)。検出部11bは、生成された各解像度の位相画像における位相の微小変化を、位相画像における方向ごとに検出する(ステップS202)。信頼部12bは、生成部10bによって生成された各解像度の位相画像における、位相の微小変化の信頼度を算出する(ステップS203)。乗算部13bは、検出部11bの出力と信頼部12bの出力とを乗算する(ステップS204)。
強調部14bは、検出部11bの出力と信頼部12bの出力との乗算結果に、強調率αを乗算する。すなわち、強調部14bは、各解像度の位相画像における位相の微小変化を表す値に、強調率αを乗算する。強調部14bは、強調率の乗算結果を、元画像の位相画像における位相変化を表す値に加算する(ステップS205)。再構成部15bは、位相変化情報の加算結果と元画像の色画像とを合成することによって、元画像における微小変化が強調された画像を生成する(ステップS206)。
以上のように、第2実施形態の画像処理装置1bは、各解像度の画像を元画像から生成する生成部10bと、各解像度の画像における微小変化を検出する検出部11bと、微小変化の信頼度を取得する信頼部12bと、微小変化を表す値と信頼度との乗算結果に強調処理を施す強調部14bと、強調処理が施された乗算結果と元画像とに基づいて、元画像における微小変化に強調処理が施された画像を生成する再構成部15bとを備える。
生成部10bは、位相を表す画像である位相画像を解像度及び方向ごとに元画像の位相画像から生成する。検出部11bは、各解像度の位相画像における位相の微小変化を検出する。信頼部12bは、位相の微小変化の信頼度を取得する。強調部14bは、位相の微小変化を表す値と信頼度との乗算結果に強調処理を施す。再構成部15bは、強調処理が施された乗算結果と元画像の色画像とに基づいて、元画像における位相の微小変化に強調処理が施された画像を生成する。これによって、第2実施形態の画像処理装置1bは、ブラーノイズを低減して、微小変化が強調された画像を生成することが可能である。
(第3実施形態)
第3実施形態では、各解像度の位相画像における位相の微小変化の信頼度が統合される点が、第2実施形態と相違する。第3実施形態では、第2実施形態との相違点についてのみ説明する。
図5は、画像処理装置1cの構成の例を示す図である。画像処理装置1cは、画像処理を実行する装置である。画像処理装置1cは、画像における被写体の運動の微小変化を検出及び強調する。画像処理装置1cは、生成部10bと、検出部11bと、信頼部12bと、乗算部13bと、強調部14bと、再構成部15bと、統合部16cとを備える。画像処理装置1cは、記憶部を更に備えてもよい。記憶部は、各機能部に含まれていてもよい。
統合部16cは、各解像度の位相画像における信頼度を、信頼部12bから取得する。統合部16cは、複数の解像度の位相画像における信頼度を、位相画像における方向ごとに統合する。以下では、元画像の解像度は1と表記される。また、最低解像度はLと表記される。
統合部16cは、位相画像における方向ごとの信頼度の統合を、式(16)のように実行する。すなわち、統合部16cは、生成された全ての位相画像について、全ての解像度の位相画像における信頼度を方向ごとに乗算することによって、全ての解像度に共通する信頼度^Cθ(x,y,t)β/λを方向θごとに算出する。
Figure 0006849576
統合部16cは、位相画像における方向ごとの信頼度の統合を、式(17)のように実行してもよい。すなわち、統合部16cは、生成された全ての位相画像について、全ての解像度の位相画像における信頼度の重み付き和を方向ごとに算出することによって、全ての解像度に共通する信頼度^Cθ(x,y,t)β/λを方向θごとに算出してもよい。
Figure 0006849576
統合部16cは、位相画像における方向ごとの信頼度の統合を、式(18)のように実行してもよい。すなわち、統合部16cは、解像度lから低解像度(l+N)までの各解像度の位相画像について信頼度を方向ごとに乗算することによって、この乗算結果を、解像度lの位相画像における方向θごとの信頼度^Cθ (x,y,t)β/λとしてもよい。
Figure 0006849576
統合部16cは、位相画像における方向ごとの信頼度の統合を、式(19)のように実行してもよい。すなわち、統合部16cは、解像度lから低解像度(l+N)までの各解像度の位相画像について信頼度の重み付き和を方向ごとに算出することによって、解像度lの位相画像における方向θごとの信頼度^Cθ (x,y,t)β/λとしてもよい。
Figure 0006849576
統合部16cは、式(16)から式(19)までのいずれかの信頼度に基づいて、式(14)を算出することによって、位相の微小変化を精度よく検出することが可能である。
図6は、画像処理装置1cの動作の例を示すフローチャートである。生成部10bは、元画像の輝度画像における輝度変化を、輝度画像における複数の方向の振幅情報及び位相情報に変換する。生成部10bは、元画像の輝度画像から、各解像度の位相画像を生成する(ステップS301)。検出部11bは、生成された各解像度の位相画像における位相の微小変化を、位相画像における方向ごとに検出する(ステップS302)。信頼部12bは、生成部10bによって生成された各解像度の位相画像における、位相の微小変化の信頼度を算出する(ステップS303)。統合部16cは、複数の解像度の位相画像における信頼度を、位相画像における方向ごとに統合する(ステップS304)。乗算部13bは、検出部11bの出力と統合部16cの出力とを乗算する(ステップS305)。
強調部14bは、検出部11bの出力と信頼部12bの出力との乗算結果に、強調率αを乗算する。すなわち、強調部14bは、各解像度の位相画像における位相の微小変化を表す値に、強調率αを乗算する。強調部14bは、強調率の乗算結果を、元画像の位相画像における位相変化を表す値に加算する(ステップS306)。再構成部15bは、位相変化情報の加算結果と元画像の色画像とを合成することによって、元画像における微小変化が強調された画像を生成する(ステップS307)。
以上のように、第3実施形態の画像処理装置1cは、第2実施形態の画像処理装置1bと比較して、統合部16cを更に備える。統合部16cは、複数の解像度の位相画像における信頼度を統合する。強調部14bは、位相の微小変化を表す値と統合された信頼度との乗算結果に強調処理を施す。これによって、第3実施形態の画像処理装置1cは、ブラーノイズを低減して、微小変化が強調された画像を生成することが可能である。第3実施形態の画像処理装置1cは、第2実施形態における検出結果と比較して、位相の微小変化を精度よく検出することが可能である。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1a,1b,1c…画像処理装置、10a,10b…生成部、11a,11b…検出部、12a,12b…信頼部、13a,13b…乗算部、14a,14b…強調部、15a,15b…再構成部、16c…統合部

Claims (6)

  1. 各解像度の画像を元画像から生成する生成部と、
    各解像度の画像における微小変化を検出する検出部と、
    前記微小変化の信頼度を取得する信頼部と、
    前記微小変化を表す値と前記信頼度との乗算結果に強調処理を施す強調部と、
    強調処理が施された乗算結果と元画像とに基づいて、元画像における前記微小変化に強調処理が施された画像を生成する再構成部と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記生成部は、輝度を表す画像である輝度画像を解像度ごとに元画像の輝度画像から生成し、
    前記検出部は、各解像度の輝度画像における輝度の微小変化を検出し、
    前記信頼部は、前記輝度の微小変化の信頼度を取得し、
    前記強調部は、前記輝度の微小変化を表す値と前記信頼度との乗算結果に強調処理を施し、
    前記再構成部は、強調処理が施された乗算結果と元画像の色画像とに基づいて、元画像における前記輝度の微小変化に強調処理が施された画像を生成する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成部は、位相を表す画像である位相画像を解像度及び方向ごとに元画像の位相画像から生成し、
    前記検出部は、各解像度の位相画像における位相の微小変化を検出し、
    前記信頼部は、前記位相の微小変化の信頼度を取得し、
    前記強調部は、前記位相の微小変化を表す値と前記信頼度との乗算結果に強調処理を施し、
    前記再構成部は、強調処理が施された乗算結果と元画像の色画像とに基づいて、元画像における前記位相の微小変化に強調処理が施された画像を生成する、請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 複数の解像度の位相画像における前記信頼度を方向ごとに統合する統合部を更に備え、
    前記強調部は、前記位相の微小変化を表す値と統合された前記信頼度との乗算結果に強調処理を施す、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    各解像度の画像を元画像から生成するステップと、
    各解像度の画像における微小変化を検出するステップと、
    前記微小変化の信頼度を取得するステップと、
    前記微小変化を表す値と前記信頼度との乗算結果に強調処理を施すステップと、
    強調処理が施された乗算結果と元画像とに基づいて、元画像における前記微小変化に強調処理が施された画像を生成するステップと
    を含む画像処理方法。
  6. コンピュータに、
    各解像度の画像を元画像から生成する手順と、
    各解像度の画像における微小変化を検出する手順と、
    前記微小変化の信頼度を取得する手順と、
    前記微小変化を表す値と前記信頼度との乗算結果に強調処理を施す手順と、
    強調処理が施された乗算結果と元画像とに基づいて、元画像における前記微小変化に強調処理が施された画像を生成する手順と
    を実行させるための画像処理プログラム。
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