JP5694582B1 - 鉄道車両床構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量の増加を抑えつつ、客室床面に局所的に強い磁界を生じ難くできる鉄道車両床構造を提供すること。【解決手段】床構造10では、客室床面7aより下側に枕木方向の中央部でレール方向に延びる動力線20が配置され、床板2と客室床面7aとの間に、客室床面7aで生じる磁界を抑制するシールド板30が配置されている。このシールド板30は、薄板状に構成された第1シールド板31と第2シールド板32と第3シールド板33とを有する。第1シールド板31は、床板2の上面2aのうち動力線20より上側を覆っている。第2シールド板32は、第1シールド板31の枕木方向の一方側の上面31a及び端面31bと床板2の上面2aのうち枕木方向の一方側とを覆っている。第3シールド板33は、第1シールド板31の枕木方向の他方側の上面31a及び端面31cと床板2の上面2aのうち枕木方向の他方側とを覆っている。【選択図】 図3

Description

本発明は、大きな電流を流す動力線が客室床面より下側に配置されていて客室床面に磁界を生じさせる鉄道車両床構造に関し、特に、シールド板によって客室床面に局所的に強い磁界を生じ難くできる鉄道車両用床構造に関する。
鉄道車両床構造では、客室床面より下側である床下空間に、レール方向に延びる動力線や床下機器を配置している。この動力線や床下機器は、電流が流れることによって磁束を生じさせる。このため、この磁束が、動力線や床下機器から床板を通過するように客室床面に向かい、客室床面で磁界を生じさせることになる。近年、客室床面で大きな磁界が生じることにより、客室内の電子機器が誤作動することが懸念されている。
例えば下記特許文献1では、図18に示すように、客室床面を形成する床敷物107と台枠102(床板)との間に強磁性体である珪素鋼板130Aが配置されている。これにより、台枠102に吊り下げられている床下機器から発生する磁束は、珪素鋼板130Aの方へ誘導されて流れ込む。こうして、磁束が客室床面まで到達することを抑制し、客室床面に強い磁界が生じることを防止する工夫がなされている。
また、下記特許文献1では、図19に示すように、台枠102の下側にレール方向に延びる動力線120が配置されていて、この動力線120が磁気遮蔽板130Bで覆われている。この磁気遮蔽板130Bは、断面がU字状で3層に形成されていて、珪素鋼板131が上側の鋼板132と下側の鋼板133とで挟み込まれて構成されている。これにより、動力線120に大きな電流が流れたときに発生する磁束が、主に珪素鋼板131の方へ誘導されて、できるだけ客室床面の方へ流れ込むことを防止するようになっている。
特開2005−212575号公報
ところで、鉄道車両の中には、床下空間の上下寸法一杯に床下機器が配置されていて、床下空間の空きスペースを十分に設けることができないコンパクトな車両がある。このような車両では、各車両の間で電力を供給するための動力線が、客室床面より直ぐ下側でレール方向に延び、客室床面から比較的近い位置に配置されることになる。これにより、動力線から生じる磁束によって客室床面の磁束密度が大きくなり、客室床面に強い磁界が生じるおそれがあった。言い換えると、コンパクトな車両では、動力線を客室床面から遠い位置に配置しようとしても、床下空間に十分な空きスペースがないため、動力線を客室床面の近くに配置しなければならない事情があった。そこで上記特許文献1のように、珪素鋼板130Aを設けたり、動力線120を磁気遮蔽板130Bで覆うことが考えられるが、これらの場合には以下の問題点があった。
先ず、図18に示すように、床敷物107と台枠102との間に珪素鋼板130Aを配置する場合、仮に珪素鋼板130Aが厚いものであると、厚い珪素鋼板130Aを各車両全体に敷設することにより鉄道車両の重量の増加が大きくなる。また、厚い珪素鋼板130Aの両端から磁束が多く漏れ出て、珪素鋼板130Aの両端より上側の客室床面に局所的に強い磁界が生じるおそれがある。一方、仮に珪素鋼板130Aが薄いものであると、珪素鋼板130Aが磁束を客室床面の方へ多く通過させてしまい、客室床面に局所的に強い磁界が生じるおそれがある。
また、図19に示すように、動力線120を磁気遮蔽板130Bで覆うためには、床下空間に磁気遮蔽板130Bを配置するための空きスペースが必要であり、床下空間に空きスペースがないコンパクトな車両において不可能である。こうして、従来の鉄道車両床構造では、重量の増加を抑えつつ、客室床面に局所的に強い磁界を生じ難くすることができないという問題点があった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、重量の増加を抑えつつ、客室床面に局所的に強い磁界を生じ難くできる鉄道車両床構造を提供することを目的とする。
本発明に係る鉄道車両床構造は、鉄道車両の床板より上側に客室床面が形成され、前記客室床面より下側に枕木方向の中央部でレール方向に延びる動力線が配置されていて、前記床板と前記客室床面との間に、前記客室床面で生じる磁界を抑制するシールド板が配置されているものであって、前記シールド板は、前記床板の上面のうち前記動力線より上側を覆っていてレール方向に複数並ぶ薄板状の第1シールド板と、前記第1シールド板の枕木方向の一方側の上面及び端面と前記床板の上面のうち枕木方向の一方側とを覆っていてレール方向に複数並ぶ薄板状の第2シールド板と、前記第1シールド板の枕木方向の他方側の上面及び端面と前記床板の上面のうち枕木方向の他方側とを覆っていてレール方向に複数並ぶ薄板状の第3シールド板と、を有することを特徴とする。特に、前記第1シールド板は、前記動力線から生じる磁束を誘導して通過させ、磁気飽和により上面から磁束を分散して漏れ出するような厚さに設定されていることが好ましい。
本発明に係る鉄道車両床構造によれば、第1シールド板が、床板の上面のうち動力線より上側を覆っているため、動力線から生じる磁束を誘導して通過させる。このとき、磁束は、第1シールド板の両端から漏れ出るが、第1シールド板が薄板状であるため磁気飽和が生じて、磁束が上面から分散して漏れ出るようになる。これに対し、第2シールド板及び第3シールド板が、第1シールド板の枕木方向の両端面及び上面を覆っているため、第1シールド板から分散して漏れ出る磁束を誘導して通過させる。そして、第1シールド板の両端から漏れ出る磁束は、第2シールド板及び第3シールド板を通過して端から漏れ出る際には少なくなる。この結果、シールド板の両端より上側の客室床面で生じる最大の磁束密度を低減させることができ、客室床面に局所的に強い磁界が生じることを防止できる。更に、各シールド板が薄板状であるため、シールド板による重量の増加を抑えることができる。
また、本発明に係る鉄道車両床構造において、前記第2シールド板は、前記第1シールド板の上面及び端面を覆う部分のうち、レール方向の両端に切欠かれた切欠部を有し、前記第3シールド板は、前記第1シールド板の上面及び端面を覆う部分のうち、レール方向の両端に切欠かれた切欠部を有し、前記シールド板は、枕木方向に延びていて前記第2シールド板の切欠部及び前記第3シールド板の切欠部を塞ぐことでレール方向に並ぶ第1シールド板同士の継目部分を覆う第4シールド板を有することが好ましい。
この場合には、第4シールド板が、レール方向に並ぶ第1シールド板の継目部分を覆うため、この継目部分の隙間から多くの磁束が漏れ出ることを防止できる。更に、第4シールド板を用いて第2シールド板の切欠部及び第3シールド板の切欠部を塞ぐことで、床板(構体)の製作誤差やシールド板自体の製作誤差を吸収することができる。
また、本発明に係る鉄道車両床構造において、前記第4シールド板は、前記床板の枕木方向の端まで延びていて、レール方向に並ぶ第2シールド板同士の継目部分及び第3シールド板同士の継目部分を覆うことが好ましい。
この場合には、第4シールド板が、レール方向に並ぶ第2シールド板の継目部分及び第3シールド板の継目部分を覆うため、これらの継目部分の隙間から多くの磁束が漏れ出ることを防止できる。
また、本発明に係る鉄道車両床構造において、前記シールド板は、ポリウレタン樹脂を基材とする接着材で前記床板の上面に取付けられていると良い。
この場合には、例えばリベットを用いてシールド板を床板に取付ける場合のように、シールド板に取付孔を形成する必要がない。従って、取付孔から磁束が漏れ出るような事態を防止できる。また、経年劣化によって取付孔から軋みが生じるような事態を防止できる。
また、本発明に係る鉄道車両床構造において、前記床板は、アルミニウム製のダブルスキンパネルで構成されていて、前記動力線は、前記床板のダブルスキンパネルの中を通して配置されていても良い。
この場合には、床下空間に動力線を配置するための空きスペースがなくても、床板の構造を利用して動力線を配置することができる。
本発明の鉄道車両床構造によれば、重量の増加を抑えつつ、客室床面に局所的に強い磁界を生じ難くできる。特に、床下空間の空きスペースを十分に設けることができないコンパクトな鉄道車両であっても、客室床面で生じる磁界を従来に比べて大幅に低減させることができ、客室内の電子機器の誤作動を確実に防止できる。
本実施形態の床構造が適用された鉄道車両の縦断面図である。 図1に示した床構造の拡大図である。 図2に示した床構造の平面図である。 (A)第1シールド板の平面図である。(B)第1シールド板の側面図である。 (A)第2シールド板の平面図である。(B)第2シールド板の側面図である。 (A)第3シールド板の平面図である。(B)第3シールド板の側面図である。 (A)第4シールド板の平面図である。(B)第4シールド板の側面図である。 第1シールド板が敷設された状態を示した図である。 第2シールド板及び第3シールド板が敷設された状態を示した図である。 第4シールド板が敷設された状態を示した図である。 電磁解析を行った床構造を示した図である。 (A)(B)(C)電磁解析で用いた各シールド板を示した図である。 図12(A)に示したシールド板を用いた場合の漏れ磁束密度の分布を示した図である。 図12(B)に示したシールド板を用いた場合の漏れ磁束密度の分布を示した図である。 図12(C)に示したシールド板を用いた場合の漏れ磁束密度の分布を示した図である。 図12(A)(B)(C)に示した各シールド板を用いたときの客室床面の漏れ磁束密度を示した図である。 (A)本実施形態のシールド板を通過する磁束を模式的に示した図である。(B)第1比較例のシールド板を通過する磁束を模式的に示した図である。(C)第2比較例のシールド板を通過する磁束を模式的に示した図である。(D)第3比較例のシールド板を通過する磁束を模式的に示した図である。 従来の床構造において珪素鋼板が配置されている状態を示した図である。 従来の床構造において動力線が磁気遮蔽板で覆われている状態を示した図である。
本発明に係る鉄道車両床構造の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の床構造10が適用された鉄道車両1の縦断面図である。図1に示すように、鉄道車両1では、床板(台枠)2の枕木方向両端から側構体3が起立した状態で設けられていて、各側構体3の上端に屋根構体4が設けられている。また、床板2の下側に床下機器9を配置する床下空間6が形成されている。
この鉄道車両1は、床下空間6の上下寸法一杯に床下機器9が配置されていて、比較的コンパクトな車両である。なお、床下機器9とは、フィルタリアクトル、滑走防止装置、断流器、車上子等である。本実施形態の鉄道車両1は、第三軌条から集電靴で集電を行う地下鉄車両であるが、鉄道車両の種類は地下鉄車両に限定されるものではなく適宜変更可能であり、架線からパンタグラフで集電を行う鉄道車両であっても良い。ここで、図2は、図1に示した床構造10の拡大図である。
床構造10は、図2に示すように、床板2と、この床板2より上側に敷設された床敷物7とを備えている。床板2は、アルミニウム製のダブルスキンパネルで構成されている。具体的には、トラス構造のダブルスキンパネルが車体の長手方向に摩擦攪拌接合されることで、床板2が製造されている。床敷物7は乗客が乗る部分であり、床敷物7の上面が本発明の「客室床面」に相当する。以下では、床敷物7の上面を「客室床面7a」と呼ぶことにする。ここで、本実施形態の床構造10では、床板2のダブルスキンパネルの中を通して動力線20が配置されている。
動力線20は、各車両に高圧の電力を供給するためのものであり、客室床面7aより下側で枕木方向の中央部に位置していて、車両の全長に渡ってレール方向に延びている。この動力線20は、上述したように、床下空間6の上下寸法一杯に床下機器9が配置されているため、床板2のダブルスキンパネルの中を通して配置されている。言い換えると、床下空間6に動力線20を配置するための空きスペースがない状況で、ダブルスキンパネルである床板2の構造を利用して、動力線20を配置している。なお、図2において動力線20が単一のケーブルで示されているが、実際には複数のケーブルが束になったものである。この動力線20の位置及び本数は、図2に示した状況に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
ところで、動力線20には加速走行時等に特に大きな電流が流れるため、動力線20から磁束が放射状に生じる。この磁束は、常磁性体であるアルミニウム製の床板2を通過して客室床面7aに向かい、客室床面7aで磁界を生じさせることになる。客室床面7aで生じる磁界は、動力線20からの距離が大きくなるほど小さくなる。しかしながら、本実施形態の鉄道車両1はコンパクトな車両であり、動力線20が客室床面7aから比較的近い位置に配置されている。従って、客室床面7aで強い磁界(大きな磁束密度)が生じ易いという問題点があった。
この問題点に対して、先ず客室床面7aの位置を上げる方法が考えられる。しかし、客室床面7aの位置はバリアフリーの観点から極力下げたいという要求があり、従来の鉄道車両より客室床面7aの位置を上げることができない。次に動力線20を中空状の鉄パイプで覆う方法が考えられる。しかし、この方法では、鉄パイプ自体が動力線20から生じる磁束によって磁化してしまい、磁束の発生源になるため好ましくない。
また、図19に示すような磁気遮蔽板130Bで動力線20を覆う方法が考えられる。しかし、この方法では、動力線20及び磁気遮蔽板130Bを床下空間6に配置するための空きスペースを新たに設けなければならず、床下空間6に空きスペースがないコンパクトな車両においては不可能である。また、仮に空きスペースがあったとしても、アルミニウム製である床板2に対して鉄製等である磁気遮蔽板130Bを溶接によって固定することができない。即ち、アルミニウムと鉄とは溶接することができないため、磁気遮蔽板130Bの固定が難しい。
以上のことから、床板2より下側で磁気を遮蔽するための構造を設けることができなくて、床板2と客室床面7aとの間に、客室床面7aで生じる磁界を抑制するシールド板を配置する方法が考えられる。しかし、仮にシールド板が厚いものであると、厚いシールド板を各車両全体に敷設することで鉄道車両1の重量の増加が大きくなる。また、厚いシールド板の両端から磁束が多く漏れ出て、シールド板の両端より上側の客室床面7aに局所的に強い磁界が生じる。一方シールド板が薄いものであると、薄いシールド板が磁束を客室床面7aの方へ多く通過させてしまい、客室床面7aに強い磁界が生じてしまう。
そこで、本実施形態の床構造10では、重量の増加を抑えつつ、客室床面7aに強い磁界を生じ難くできるシールド板30を、床板2と客室床面7aとの間に配置している。以下、シールド板30の構成について詳しく説明する。図3は、図2に示した床構造10の平面図である。また、図4(A)(B)は第1シールド板31の平面図と側面図であり、図5(A)(B)は第2シールド板32の平面図と側面図である。また、図6(A)(B)は第3シールド板33の平面図と側面図であり、図7(A)(B)は第4シールド板34の平面図と側面図である。
シールド板30は、図3に示すように、第1シールド板31と第2シールド板32と第3シールド板33と第4シールド板34とを有している。各シールド板31〜34は、強磁性体の鉄製であり、動力線20から生じる磁束を誘導して通過させるようになっている。本実施形態では、鉄製の各シールド板31〜34として、SPHC(熱間圧延鋼材)を用いている。これは、鉄板の中でも特に安価であり且つ入手し易いためである。なお、シールド板30の材質はSPHCに限定されるものではなく、適宜変更可能である。各シールド板31〜34は、厚さが6mmの薄板状であるが、各シールド板31〜34が薄板状である理由については後に説明する。また、後述するように、各シールド板31〜34の各寸法は、本実施形態の一例として示す寸法であってその数値に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
第1シールド板31は、床板2の上面2aのうち動力線20より上側を覆っていて、動力線20から生じる磁束を各シールド板31〜34の中でいち早く誘導して通過させるものである。この第1シールド板31は、図4に示すように、レール方向に長い矩形状の平板であり、1車両につきレール方向に12個並んで配置されている。なお、図3では、半分である6個の第1シールド板31が示されている。この第1シールド板31は、レール方向の寸法が1200mmであり、枕木方向の寸法が600mmになっている。ここで、図8は、第1シールド板31が敷設された状態を示した図である。
図8に示すように、第1シールド板31は、シールド板30のうち最初に床板2の上面2aに敷設される。具体的には、先ず床板2の上面2aのうち動力線20の上側で第1シールド板31を配置する部分に、ポリウレタン樹脂を基材とする接着材(図示省略)を塗布する。本実施形態において、接着性、耐水性、耐摩耗性に優れた接着材としてローンテックス(登録商標)を用いている。そして、この接着材が塗布された部分の上に空気が入らないように第1シールド板31を配置する。その後、接着材が硬化するまで第1シールド板31の上に錘を置いて養生する。こうして、第1シールド板31が床板2の上面2aのうち枕木方向の中央部に接着で取付けられている。なお、第1シールド板31同士は、隙間から磁束が漏れ出ないようにレール方向に連続して配置されている。
第2シールド板32は、床板2の上面2aのうち枕木方向の一方側(図3の上側)に配置されるものである。この第2シールド板32は、図5に示すように、平板が段付き加工されたものであり、床板2の上面2aの一方側を覆う平面部32aと、第1シールド板31の一方側を覆う重合部32bと、平面部32aと重合部32bの間の段部32cとを有している。重合部32bと段部32cには、レール方向の両端に切欠かれた切欠部32dが形成されている。この切欠部32dは、後述するように第4シールド板34を嵌め込むためのものである。第2シールド板32は、1車両につきレール方向に12個並んで配置されていて、図3では、半分の6個の第2シールド板32が示されている。この第2シールド板32は、平面部32aのレール方向の寸法が1200mmであり、平面部32aの枕木方向の寸法が約600mmであり、重合部32bのレール方向の寸法が1050mmであり、重合部32bの枕木方向の寸法が約500mmになっている。
第3シールド板33は、床板2の上面2aのうち枕木方向の他方側(図3の下側)に配置されるものである。この第3シールド板33は、図6に示すように、平板が段付き加工されたものであり、床板2の上面2aの他方側を覆う平面部33aと、第1シールド板31の他方側を覆う重合部33bと、平面部33aと重合部33bの間の段部33cとを有している。重合部33bと段部33cには、レール方向の両端に切欠かれた切欠部33dが形成されている。この切欠部33dは、後述するように第4シールド板34を嵌め込むためのものである。第3シールド板33は、1車両につきレール方向に12個並んで配置されていて、図3では、半分の6個の第3シールド板33が示されている。この第3シールド板33は、平面部33aのレール方向の寸法が1200mmであり、平面部33aの枕木方向の寸法が約1000mmであり、重合部33bのレール方向の寸法が1050mmであり、重合部32bの枕木方向の寸法が約100mmになっている。ここで、図9は、第2シールド板32及び第3シールド板33が敷設された状態を示した図である。
図9に示すように、第2シールド板32及び第3シールド板33は、第1シールド板31が敷設された後に、床板2の上面2a及び第1シールド板31に敷設される。具体的には、床板2の上面2aのうち第1シールド板31が配置されていない部分、及び第1シールド板31の上面31aのうち第2シールド板32の重合部32bと第3シールド板33の重合部33bが覆う部分に、上述した接着材を塗布する。そして、この接着材が塗布された部分の上に空気が入らないように第2シールド板32及び第3シールド板33を配置する。その後、接着材が硬化するまで第2シールド板32及び第3シールド板33の上に錘を置いて養生する。
こうして、第2シールド板32は、平面部32aで床板2の上面2aのうち枕木方向の一方側(図9上側)を覆い、重合部32b及び段部32cで第1シールド板31の一方側の上面31a及び端面31b(図4参照)を覆っている。また、第3シールド板33は、平面部33aで床板2の上面2aのうち枕木方向の他方側(図9下側)を覆い、重合部33b及び段部33cで第1シールド板31の他方側の上面31a及び端面31c(図4参照)を覆っている。なお、第2シールド板32同士、第3シールド板33同士は、隙間から磁束が漏れ出ないようにレール方向に連続して配置されている。
第4シールド板34は、第2シールド板32の切欠部33d及び第3シールド板33の切欠部33dを塞ぐものである。これにより、第4シールド板34は、レール方向に並ぶ第1シールド板31の継目部分31d(図8参照)を覆うようになっている。この第4シールド板34は、図7に示すように、枕木方向に長い矩形状の平板であり、床板2の枕木方向の端まで延びている。これにより、レール方向に並ぶ第2シールド板32の継目部分32e(図9参照)及び第3シールド板33の継目部分33eが、第4シールド板34によって覆われている(図10参照)。第4シールド板34は、1車両につき20個配置されているが、図3では、半分である10個の第4シールド板34が示されている。この第4シールド板34は、レール方向の寸法が150mmであり、枕木方向の寸法が1100mmになっている。ここで、図10は、第4シールド板34が敷設された状態を示した図である。
図10に示すように、第4シールド板34は、第2シールド板32及び第3シールド板33が敷設された後に、上述した切欠部32d,33dに嵌め込まれると共に、上述した継目部分31d,32e,33eを覆うように敷設される。具体的には、継目部分31d,32e,33eの周りに上述した接着材を塗布する。そして、この接着材が塗布された部分の上に空気が入らないように第4シールド板34を配置する。その後、接着材が硬化するまで第4シールド板34の上に錘を置いて養生する。
こうして、第4シールド板34が継目部分31d,32e,33eを覆うように取付けることで、継目部分31d,32e,33eの隙間から多くの磁束が漏れ出ることを防止できる。更に、第4シールド板34を切欠部32d,33dに嵌め込むように取付けることで、床板2の製作誤差や各シールド板31〜33の製作誤差を吸収することができる。即ち、第4シールド板34を最後に取付ける際、小さい第4シールド板34の形状を僅かに修正しながら切欠部32d,33dに嵌め込めば、上述した製作誤差を容易に吸収できるようになっている。
なお、第4シールド板34が敷設された後、図2に示すように、接着材8(ローンテックス)を、第2シールド板32と第3シールド板33と第4シールド板34の上側全体に、高さが均一になるように塗布する。そして、接着材8の上に床敷物7が配置されて、接着材8が硬化することで、本実施形態の床構造10が製造される。
この床構造10では、上述したように、シールド板30は、ポリウレタン樹脂を基材とする接着材で床板2に取付けられていて、一般的に取付けが容易なリベットを用いて取付けられていない。これにより、シールド板30にリベットによる取付孔が形成されなくて、取付孔から磁束が漏れ出るような事態を防止できる。また、経年劣化によって取付孔から軋みが生じるような事態を防止できる。しかし、接着材を用いる場合には、接着材が硬化する際に、シールド板30が正しい取付位置からずれ易い。そこで、上述したように第4シールド板34を取付けることで、正しい取付位置からのずれを修正できるようになっている。
次に、本実施形態の床構造10の特徴として、第2シールド板32の重合部32b及び段部32cと第3シールド板33の重合部33b及び段部33cとで、第1シールド板31の上面31a及び両端面31b,31cを覆っている理由について説明する。本出願人は、図11に示すように、床板2のダブルスキンパネルの中を通る動力線20A,20Bより上側にシールド板30A,30B,30Cを配置して、動力線20A,20Bによって客室床面7aに生じる漏れ磁束密度を電磁解析によって求めた。この電磁解析において、動力線20A,20Bには最大で1100Aの電流が同じ方向に流れている。
図12(A)(B)(C)は、電磁解析で用いたシールド板30A,30B,30Cを示した図である。これらシールド板30A,30B,30Cは、本実施形態のシールド板30と同様、SPHCで構成されている。シールド板30Aは、図12(A)に示すように、単一の板材であり、板厚が4.5mmであり、板幅(枕木方向の長さ)が1082mmになっている。シールド板30Bは、図12(B)に示すように、単一の板材であり、板厚が4.5mmであり、板幅が2082mmになっている。
シールド板30Cは、図12(C)に示すように、動力線20A,20Bより上側に配置される第1シールド板30c1と、第1シールド板30c1より上側に配置される第2シールド板30c2と、第2シールド板30c2の枕木方向の両端部の下側に配置される第3シールド板30c3とで構成されている。シールド板30C全体としての板幅は2082mmであり、各シールド板30c1,30c2,30c3の板厚は全て1.6mmである。また、第1シールド板30c1の板幅は300mmであり、第2シールド板30c2の板幅は1782mmであり、第3シールド板30c3の板幅は200mmになっている。
各シールド板30A,30B,30Cを用いた場合の解析結果を比較して説明する。図13は、シールド板30Aを用いた場合の漏れ磁束密度の分布を示した図であり、図14は、シールド板30Bを用いた場合の漏れ磁束密度の分布を示した図であり、図15は、シールド板30Cを用いた場合の漏れ磁束密度の分布を示した図である。そして、図16は、各シールド板30A,30B,30Cを用いたときの客室床面7aの漏れ磁束密度を示した図である。
図16の細い実線で示すように、シールド板30Aを用いた場合、客室床面7aのうち動力線20A,20Bより上側に位置する部分、即ち客室床面7aの枕木方向の中央部では、漏れ磁束密度が十分小さいことが分かる。しかし、客室床面7aのうちシールド板30Aの両端近傍の上側の部分(中心からの枕木方向の距離が約550mm)では、漏れ磁束密度が最大になって、非常に大きな値S1を示している。一方、図16の太い破線で示すように、シールド板30Bを用いた場合、客室床面7aのうち動力線20A,20Bより上側に位置する部分でも、漏れ磁束密度が小さいことが分かる。しかし、客室床面7aのうちシールド板30Bの両端より上側の部分(中心からの枕木方向の距離が約1050mm)では、漏れ磁束密度が最大になって、比較的大きな値S2を示している。ここで、値S2は値S1の約半分である。
上記した解析結果の比較から分かるように、シールド板30A,30Bでは共に板厚が十分あるため、枕木方向の中央部で磁束を多く誘導して通過させ、漏れ出る磁束が小さくなっている。しかし、シールド板30A,30Bの両端から多くの磁束が放出されて、その両端より上側で漏れ磁束密度が最大になる。この場合、板幅が大きいほど漏れ磁束密度の最大値を小さくできることが分かる。即ち、シールド板を枕木方向にできるだけ長く設けた方が客室床面7aに生じる最大の磁束密度を小さくできる。これは、板幅が大きいシールド板30Bは、板幅が小さいシールド板30Aに比べて容積が大きくて、磁束をより多く通過させる磁気回路を構成するためと考えられる。
次に、シールド板30B,30Cを用いた場合の解析結果を比較する。図16の太い実線で示すように、シールド板30Cを用いた場合、客室床面7aのうち枕木方向の中央部では、シールド板30Bを用いた場合(太い破線)に比べて、漏れ磁束密度が僅かに大きくなる。しかし、客室床面7aのうちシールド板30Cの両端より上側の部分では、シールド板30Bを用いた場合に比べて十分小さな値S3を示している。ここで、値S3は値S2の約3分の2であり、値S1の約3分の1である。
以上のことから、板厚が4.5mmのシールド板30A,30Bから、板厚が1.6mmのシールド板を重ねたシールド板30Cに変更することで、客室床面7aに生じる最大の磁束密度を大幅に低減することができる。即ち、シールド板30Cを用いることで、両端より上側の部分の磁束密度を大幅に低減して、客室床面7a全体に生じる磁束密度を平均化することができる。ここで、シールド板を設けない場合の最大の漏れ磁束密度は、シールド板30Aを用いた場合の最大の漏れ磁束密度S1より大きいと考えられる。このため、シールド板30Cを用いることで、シールド板を設けない場合に比べて、最大の漏れ磁束密度を3分の1以下に低減することができると言える。
そして、板厚が1.6mmのシールド板を重ねたシールド板30Cを用いることで、大幅な軽量化を達成することができる。即ち、シールド板30Bは、レール方向の単位長さ(センチメートル)当たり約730グラムであるのに対して、シールド板30Cは、レール方向の単位長さ(センチメートル)当たり約310グラムであるため、シールド板を単位長さ(センチメートル)当たり半分以下に軽量化することができる。こうして、シールド板30Cのように、動力線20A,20Bより上側に薄板状の第1シールド板30c1を配置し、この第1シールド板30c1の上面及び両端面を覆う薄板状のシールド板(第2シールド板30c2,第3シールド板30c3)を配置することで、シールド板による重量の増加を抑制しつつ、客室床面7aに生じる磁界を低減することができる。
ここで、本実施形態の技術的思想について説明する。図17(A)は、本実施形態のシールド板30から漏れ出る磁束を模式的に示した図である。図17(A)に示すように、シールド板30では、動力線20から生じる磁束を先ず第1シールド板31で誘導して通過させる。このとき、第1シールド板31は、両端から磁束を放出するものの、薄板状であるため磁気飽和を生じさせる。これにより、磁束がシールド板31の上面31aから分散して漏れ出るようになる。これに対して、図17(B)は、第1比較例のシールド板30Wから漏れ出る磁束を模式的に示した図である。シールド板30Wでは、板厚が大きいことによって磁気飽和が生じ難く、上面から多くの磁束が漏れ出ない。このため、シールド板30Wは両端から多くの磁束を放出することになる。
こうして、本実施形態のシールド板31では、厚いシールド板30Wのように両端から多くの磁束を放出しなくて、磁気飽和により上面から磁束を分散して漏れ出すような厚さ(6mm)に設定していること特徴がある。これにより、第2シールド板32及び第3シールド板33が第1シールド板31の上面31a及び両端面31b,31cを覆っているため、第1シールド板31から分散して漏れ出る磁束を誘導して通過させる。そして、第1シールド板31の両端から漏れ出る磁束は、第2シールド板32の平面部32a及び第3シールド板33の平面部33aを通過して、これら平面部32a,33aの両端から漏れ出る際には既に少なくなる。この結果、客室床面7aに生じる磁束密度を平均化でき、シールド板30の両端より上側で生じる最大の磁束密度を小さくすることができる。
従って、図17(C)に示した第2比較例のシールド板30Xは、本実施形態のシールド板30とは技術的思想が異なるものである。即ち、シールド板30Xは、第1シールド板30x1と第2シールド板30x2の2層で構成されているが、このシールド板30Xでは、第1シールド板30x1の両端から多くの磁束が漏れ出てしまい、両端より上側の客室床面に生じる最大の磁束密度を大幅に低減することができない。また、図17(D)に示した第2比較例のシールド板30Yも、本実施形態のシールド板30とは技術的思想が異なるものである。即ち、シールド板30Yは、動力線20より上側に位置する中央部30y1が両端30y2に比べて厚いものであるが、このシールド板30Yでも、両端30y2から多くの磁束が漏れ出てしまい、両端30y2より上側の客室床面に生じる最大の磁束密度を大幅に低減することができない。こうして、シールド板30W,30X,30Yは、本実施形態のように磁気飽和を利用して磁束を分散して放出させるという技術的思想を有するものではない。
本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の床構造10によれば、第1シールド板31が、床板2の上面2aのうち動力線20より上側を覆っているため、動力線20から生じる磁束を誘導して通過させる。このとき、磁束は、第1シールド板31の両端から漏れ出るが、第1シールド板31が薄板状であるため磁気飽和が生じて、磁束が上面31aから分散して漏れ出るようになる。これに対して、第2シールド板32及び第3シールド板33が、第1シールド板31の両端面31b,31c及び上面31aを覆っているため、第1シールド板31から分散して漏れ出る磁束を誘導して通過させる。
つまり、第1シールド板31の上面31aから漏れ出る磁束は、第2シールド板32の重合部32b及び第3シールド板33の重合部33bを通過して、上側へ漏れ出る際には十分少なくなる。また、第1シールド板31の両端面31b,31cから漏れ出る磁束は、第2シールド板32の平面部32a及び第3シールド板33の平面部33aを通過して、両端から漏れ出る際には十分少なくなる。この結果、客室床面7aに生じる最大の磁束密度を低減させることができ、客室床面7aに局所的に強い磁界が生じることを防止できる。
そして、各シールド板31,32,33,34が鉄製で構成されているため、その他の磁性体の材料(例えば珪素鋼板)に比べてコストの増加を抑えることができる。更に、各シールド板31,32,33,34が薄板状であるため、シールド板30による重量の増加を抑えることができる。よって、本実施形態の床構造10では、動力線20と客室床面7aとの距離が近くても、重量の増加及びコストの増加が小さいシールド板30を用いて、客室床面7aで生じる磁界を従来に比べて約3分の1以下に低減させることができ、電子機器が誤作動することを確実に防止できる。
以上、本発明に係る鉄道車両床構造の実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
本実施形態の床構造10では、床板2がアルミニウム製のダブルスキンパネルで構成されているが、この構造に限定されるものではなく適宜変更可能である。例えば、床構造は、シングルスキンパネルと横梁とを備えた構造であっても良い。また、本実施形態の床構造10は、アルミニウム製の鉄道車両に適用されているが、例えば非磁性体であるオーステナイト系ステンレス鋼で構成された鉄道車両に適用しても良い。
1 鉄道車両
2 床板
2a 上面
7 床敷物
7a 客室床面
10 床構造
20 動力線
30 シールド板
31 第1シールド板
31a 上面
31b,31c 端面
31d 継目部分
32 第2シールド板
32a 平面部
32b 重合部
32c 段部
32d 切欠部
32e 継目部分
33 第3シールド板
33a 平面部
33b 重合部
33c 段部
33d 切欠部
33e 継目部分
34 第4シールド板

Claims (6)

  1. 鉄道車両の床板より上側に客室床面が形成され、前記客室床面より下側に枕木方向の中央部でレール方向に延びる動力線が配置されていて、前記床板と前記客室床面との間に、前記客室床面で生じる磁界を抑制するシールド板が配置されている鉄道車両床構造において、
    前記シールド板は、
    前記床板の上面のうち前記動力線より上側を覆っていてレール方向に複数並ぶ薄板状の第1シールド板と、
    前記第1シールド板の枕木方向の一方側の上面及び端面と前記床板の上面のうち枕木方向の一方側とを覆っていてレール方向に複数並ぶ薄板状の第2シールド板と、
    前記第1シールド板の枕木方向の他方側の上面及び端面と前記床板の上面のうち枕木方向の他方側とを覆っていてレール方向に複数並ぶ薄板状の第3シールド板と、を有することを特徴とする鉄道車両床構造。
  2. 請求項1に記載された鉄道車両床構造において、
    前記第1シールド板は、前記動力線から生じる磁束を誘導して通過させ、磁気飽和により上面から磁束を分散して漏れ出すような厚さに設定されていることを特徴とする鉄道車両床構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された鉄道車両床構造において、
    前記第2シールド板は、前記第1シールド板の上面及び端面を覆う部分のうち、レール方向の両端に切欠かれた切欠部を有し、
    前記第3シールド板は、前記第1シールド板の上面及び端面を覆う部分のうち、レール方向の両端に切欠かれた切欠部を有し、
    前記シールド板は、枕木方向に延びていて前記第2シールド板の切欠部及び前記第3シールド板の切欠部を塞ぐことでレール方向に並ぶ第1シールド板同士の継目部分を覆う第4シールド板を有することを特徴とする鉄道車両床構造。
  4. 請求項3に記載された鉄道車両床構造において、
    前記第4シールド板は、前記床板の枕木方向の端まで延びていて、レール方向に並ぶ第2シールド板同士の継目部分及び第3シールド板同士の継目部分を覆うことを特徴とする鉄道車両床構造。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載された鉄道車両床構造において、
    前記シールド板は、ポリウレタン樹脂を基材とする接着材で前記床板の上面に取付けられていることを特徴とする鉄道車両床構造。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載された鉄道車両床構造において、
    前記床板は、アルミニウム製のダブルスキンパネルで構成されていて、
    前記動力線は、前記床板のダブルスキンパネルの中を通して配置されていることを特徴とする鉄道車両床構造。
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