JP5689206B1 - アイウエア - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の両眼の外側に配置された一対の電極と、片方の眼の上下に配置された一対の電極とで眼電位を検出するアイウエア型の眼電図計測装置では、二対の電極が使用者の皮膚に負担をかけ、使用者に不快感を与えていた。また、電極がアイウエアのデザイン性を損ねていた。【解決手段】フレームと、一対のノーズパッドと、一対のノーズパッドのそれぞれの表面に設けられ、眼電位を検出する第1の電極及び第2の電極と、を備えるアイウエア。【選択図】図1

Description

本発明は、アイウエアに関する。
使用者の眼の周囲に配置された二対の電極で眼電位を検出するアイウエア型の眼電図計測装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2004−254876号公報
しかし、二対の電極が使用者の皮膚に負担をかけ、使用者に不快感を与えていた。また、電極がアイウエアのデザイン性を損ねていた。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、フレームと、一対のノーズパッドと、一対のノーズパッドのそれぞれの表面に設けられ、眼電位を検出する第1の電極及び第2の電極と、を備えるアイウエアが提供される。
上記アイウエアにおいて、第1の電極及び第2の電極のそれぞれに電気的に接続され、フレームに埋設された第1の電線及び第2の電線をさらに備えてもよい。上記のアイウエアにおいて、フレームのブリッジの表面に設けられ、眼電位を検出する第3の電極をさらに備えてもよい。上記のアイウエアにおいて、第3の電極に電気的に接続され、フレームに埋設された第3の電線をさらに備えてもよい。
上記アイウエアにおいて、第1の電極及び第2の電極が検出した眼電位を示す眼電図信号を外部装置に送信する送信部と、送信部に電力を供給する電力供給部とをさらに備えてもよい。上記アイウエアにおいて、眼電図信号を処理する処理部をさらに備え、送信部は、処理部によって処理された眼電図信号を外部装置に送信してよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
メガネ100の一例を概略的に示す。 使用者に対する電極の接触位置を概略的に示す。 視線を上に向けた後下に向けた場合の眼電図の一例を概略的に示す。 視線を下に向けた後上に向けた場合の眼電図の一例を概略的に示す。 視線を右に向けた後左に向けた場合の眼電図の一例を概略的に示す。 視線を左に向けた後右に向けた場合の眼電図の一例を概略的に示す。 瞬きをした場合の眼電図の一例を概略的に示す。 メガネ100を背面側から見た一例を概略的に示す。 メガネ100を背面側から見た部分拡大図の一例を概略的に示す。 外部装置により実行される視線検出処理のフローチャートを示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。以下、図面を参照して、実施形態について説明するが、図面の記載において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して重複する説明を省く場合がある。なお、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なる。
図1は、メガネ100の一例を概略的に示す。メガネ100は、レンズ110及びフレーム120を備える。メガネ100及びフレーム120は、アイウエアの一例であってよい。
フレーム120は、一対のレンズ110を支持する。フレーム120は、リム122、ブリッジ124、ヨロイ126、丁番128、テンプル130、モダン132、一対のノーズパッド140、第1の電極152、第2の電極154、第3の電極156、接地電極158、及び電線160を有してよい。一対のノーズパッド140は、右ノーズパッド142及び左ノーズパッド144を含む。
リム122、ヨロイ126、丁番128、テンプル130、及びモダン132は、それぞれ左右一対に設けられる。リム122は、レンズ110を保持する。ヨロイ126は、リム122の外側に設けられ、丁番128によりテンプル130を回転可能に保持する。テンプル130は、使用者の耳の上部を押圧して、当該部位を挟持する。モダン132は、テンプル130の先端に設けられる。モダン132は、使用者の耳の上部に接触する。
第1の電極152及び第2の電極154は、一対のノーズパッド140のそれぞれの表面に設けられ、眼電位を検出する。第1の電極152は使用者の右眼の眼電位を検出する。第2の電極154は使用者の左眼の眼電位を検出する。このように、眼電位を検出するための電極を、使用者の皮膚に必然的に接触するノーズパッドの表面に設けることによって、使用者の眼の周囲に二対の電極を接触させるのに比べて、使用者の皮膚に与える負担を軽減できる。
第3の電極156は、ブリッジ124の表面に設けられ、眼電位を検出する。接地電極158は、モダン132の表面に設けられる。本実施形態では、左側のモダン132の表面に設けられる。第1の電極152、第2の電極154及び第3の電極156が検出する電位は、接地電極158が検出する電位を基準としてよい。
メガネ100は、電線160を介して、眼電図処理ユニット200に接続される。眼電図処理ユニット200は、処理部210、送信部220、及び電源供給部230を有してよい。第1の電極152、第2の電極154、第3の電極156及び接地電極158が、電線160を介して処理部210に接続される。
処理部210は、第1の電極152及び第2の電極154が検出した眼電位を示す眼電図信号を処理する。例えば、処理部210は、第3の電極156を基準とした第1の電極152の電位を示す眼電図信号を処理してよい。また、処理部210は、第3の電極156を基準とした第2の電極154の電位を示す眼電図信号を処理してよい。ここで、処理部210が眼電図信号を処理するとは、第1の電極152により検出された電位及び第2の電極154により検出された電位に対して加減処理することを含んでよい。また、眼電図信号に対して信号増幅処理をすること及びデジタル化処理をすることの少なくともいずれかを含んでよい。また、第1の電極152及び第2の電極154が検出した眼電位を示す眼電図信号をそのまま送信部220に送信することを含んでよい。
送信部220は、処理部210によって処理された眼電図信号を外部装置300に送信する。送信部220は、Bluetooth(登録商標)及び無線LAN等の無線通信、又は有線通信によって眼電図信号を外部装置300に送信してよい。電源供給部230は、処理部210及び送信部220に電力を供給する。
外部装置300は、通信機能を有するコンピュータ端末であってよい。例えば、外部装置300は、使用者が所持する携帯電話及びスマートフォン等の携帯通信端末である。外部装置300は、送信部220から受信した眼電図信号に基づく処理を実行してよい。例えば、外部装置300は、受信した眼電図信号から、使用者の瞬きの回数が増加していることを検出した場合に、居眠りを防止するための警告を発する。
図2は、使用者に対する電極の接触位置を概略的に示す。第1の接触位置452は、第1の電極152の接触位置を表す。第2の接触位置454は、第2の電極154の接触位置を表す。第3の接触位置456は、第3の電極156の接触位置を表す。水平中心線460は、右眼402の中心と左眼404の中心とを結んだ水平方向の中心線を表している。垂直中心線462は、右眼402と左眼404との中心において水平中心線460と直交する中心線を表している。
第1の接触位置452及び第2の接触位置454は、水平中心線460よりも下側に位置することが望ましい。また、第1の接触位置452及び第2の接触位置454は、第1の接触位置452と第2の接触位置454との中心を結ぶ線分が、水平中心線460と平行になるべく配置されることが望ましい。また、第1の接触位置452及び第2の接触位置454は、第1の接触位置452から右眼402への距離と、第2の接触位置454と左眼404との距離が等しくなるべく配置されることが望ましい。また、第1の接触位置452及び第2の接触位置454は、互いに一定の距離以上離間していることが望ましい。
第3の接触位置456は、垂直中心線462上に位置することが望ましい。また、第3の接触位置456は、水平中心線460よりも上側であって、第1の接触位置452及び第2の接触位置454から離れた位置であることが望ましい。また、例えば、第3の接触位置456と右眼402との距離を、右眼402と第1の接触位置452との距離よりも離間させ、左眼404との距離を、左眼404と第2の接触位置454との距離よりも離間させてよい。
眼球は、角膜側が正に帯電しており、網膜側が負に帯電している。したがって、視線が上に移動した場合、第3の電極156を基準とした第1の電極152の電位及び第3の電極156を基準とした第2の電極154の電位が負となる。視線が下に移動した場合、第3の電極156を基準とした第1の電極152の電位及び第3の電極156を基準とした第2の電極154の電位が正となる。視線が右に移動した場合、第3の電極156を基準とした第1の電極152の電位が負となり、第3の電極156を基準とした第2の電極154の電位が正となる。視線が左に移動した場合、第3の電極156を基準とした第1の電極152の電位が正となり、第3の電極156を基準とした第2の電極154の電位が負となる。
第3の電極156を基準とした第1の電極152の電位及び第3の電極156を基準とした第2の電極154の電位を検出することによって、好適にノイズの影響を軽減することができる。第3の接触位置456を第1の接触位置452及び第2の接触位置454から可能な限り離間させるべく、ブリッジ124をリム122の上端又はその近傍に配置してよい。また、ブリッジ124の中心よりも上側に第3の電極156を設けてもよい。この場合、縦幅の広いブリッジ124を採用することが望ましい。
なお、第3の電極156を基準とした第1の電極152の電位を検出する代わりに、基準電極を基準とした第1の電極152の電位から、基準電極を基準とした第3の電極156の電位を減じてもよい。そして同様に、第3の電極156を基準とした第2の電極154の電位を検出する代わりに、基準電極を基準とした第2の電極154の電位から、基準電極を基準とした第3の電極156の電位を減じてもよい。
基準電極としては、接地電極158を用いてよい。また、メガネ100の、第1の電極152、第2の電極154及び第3の電極156から離間した位置に、別途基準電極を設けてもよい。例えば、基準電極を右側のモダン132に設けてよい。また、基準電極を右側のテンプル130の使用者の肌に接する部位に設けてよい。なお、基準電極を基準とした第1の電極152の電位から第3の電極156の電位を減じる処理、及び基準電極を基準とした第2の電極154の電位から第3の電極156の電位を減じる処理は、処理部210が実行してもよく、外部装置300が実行してもよい。
図3は、視線を上に向けた後下に向けた場合の眼電図の一例を示す。上側の眼電図が、第3の電極156を基準とした第1の電極152の電位Vの経時変化を示す右眼電図を表す。下側の眼電図が、第3の電極156を基準とした第2の電極154の電位Vの経時変化を示す左眼電図を表す。縦軸が電圧値を表す。横軸が時間を表す。矢印503は、使用者が視線を上に向けたタイミングを表す。矢印503が表すタイミングでは、右眼電図及び左眼電図ともに、負の電位を示している。
図4は、視線を下に向けた後上に向けた場合の眼電図の一例を示す。矢印504は、使用者が視線を下に向けたタイミングを表す。矢印504が表すタイミングでは、右眼電図及び左眼電図ともに、正の電位を示している。
図5は、視線を右に向けた後左に向けた場合の眼電図の一例を示す。矢印505は、使用者が視線を右に向けたタイミングを表す。矢印505が表すタイミングでは、右眼電図が負の電位を示しており、左眼電図が正の電位を示している。
図6は、視線を左に向けた後右に向けた場合の眼電図の一例を示す。矢印506は、使用者が視線を左に向けたタイミングを表す。矢印506が表すタイミングでは、右眼電図が正の電位を示しており、左眼電図が負の電位を示している。
このように、右眼電図及び左眼電図で負の電位が示された場合には視線が上を向いたことを検出できる。また、右眼電図及び左眼電図で正の電位が示された場合には視線が下、右眼電図で負の電位が示され左眼電図で正の電位が示された場合には視線が右、右眼電図で正の電位が示され左眼電図で負の電位が示された場合には視線が左に向いたことを検出できる。
またさらに、右眼電図が示す電位Vと左眼電図が示す電位Vとを加減算することによって、視線の検出精度を高めることができる。例えば、V+Vが負であり、V−Vが略ゼロの場合は、視線が上に向けられたと検出できる。V+Vが正であり、V−Vが略ゼロの場合は、視線が下に向けられたと判断できる。V+Vが略ゼロであり、V−Vが負の場合は、視線が右に向けられたと判断できる。V+Vが略ゼロであり、V−Vが正の場合は、視線が左に向けられたと判断できる。VとVとを加減算することにより、算出される正の値及び負の値が大きくなる。したがって、その分閾値を大きく設定することができるので、ノイズを誤って視線移動として検出してしまう誤検出を低減できる。
図7は、使用者が瞬きをした場合の眼電図の一例を概略的に示す。矢印507は、使用者が瞬きをしたタイミングを表す。処理部210及び外部装置300は、ある一定の期間内に右眼電図及び左眼電図で同程度の振幅のパルスが連続して検出された場合に、使用者が瞬きをしたと検出してよい。たとえば、図7に示す例では、5秒間に−100μV程度のパルスが4回連続した場合に、使用者が瞬きをしたと検出できる。
図8は、メガネ100を背面側から見た一例を概略的に示す。電線160は、第1の電線162、第2の電線164、第3の電線166及び第4の電線168を有してよい。第1の電線162は、第1の電極152に電気的に接続され、フレーム120に埋設されてよい。第2の電線164は、第2の電極154に電気的に接続され、フレーム120に埋設されてよい。第3の電線166は、第3の電極156に電気的に接続されフレーム120に埋設されてよい。第4の電線168は、接地電極158に電気的に接続されてよい。
第1の電線162、第2の電線164、第3の電線166及び第4の電線168は絶縁電線であってよい。絶縁電線の形状は丸型でも平型でもよく、フィルム配線としてもよい。また、フレーム120の材質を絶縁性物質として、第1の電線162、第2の電線164及び第3の電線166を、被覆なしの導線としてもよい。
第1の電線162は、第1の電極152から、右側のリム122の下部、ヨロイ126、丁番128、テンプル130、及びモダン132を経由して、外部に露出する。第2の電線164は、第2の電極154から、左側のリム122の下部、ヨロイ126、丁番128、テンプル130、及びモダン132を経由して、外部に露出する。第3の電線166は、第3の電極156から、両側のリム122の上側、ヨロイ126、丁番128、テンプル130、及びモダン132を経由して外部に露出する。このように、電線をフレームに埋設して露出させないことによって、電線の外傷を防止できる。また、電線を露出させるのに比べて、メガネ100のデザイン性を向上できる。
また、第3の電線166を、フレーム120の左右両側に埋設することによって、メガネ100の左右の重量バランスを均衡させることができる。また、フレーム120の左右両側が同じ構造となることから、左右のいずれか一方に埋設する場合に比べて、フレーム120の製造工程を簡易化できる。
なお、第3の電線166を、フレーム120の左右いずれか一方に埋設するよう構成してもよい。この場合、電線の使用量を削減でき、メガネ100のコストを低減できる。第3の電線166をフレーム120の左右いずれか一方に埋設する場合、接地電極158が設けられた側とは反対側に埋設することが望ましい。これにより、右側のモダン132から延在する電線の本数と、左側のモダン132から延在する電線の本数とを整合させることができる。
図8に示される通り、第1の電極152及び第2の電極154はノーズパッド140の中心よりも下側に設けられてよい。これにより、第1の電極152及び第2の電極154が、使用者の眼の真横に位置してしまうことを防止できる。第1の電極152及び第2の電極154が使用者の眼の真横に位置した場合、視線を上に向けたときと下に向けたときとで類似する電位が検出され、視線検出精度が低下する場合がある。しかし、第1の電極152及び第2の電極154をノーズパッド140の下側に設けることによって、視線を上に向けたときと下に向けたときとの電位をより明確に異ならせることができ、視線検出精度の低下を防止できる。
図9は、メガネ100を背面側から見た部分拡大図の一例を概略的に示す。丁番128は、第1の丁番902及び第2の丁番904を有してよい。第1の丁番902及び第2の丁番904の材質は導電性物質であってよい。第1の丁番902は、第3の電線166のリム122に埋設された部分及びテンプル130に埋設された部分に接触する。これにより、第3の電線166のリム122に埋設された部分とテンプル130に埋設された部分とが電気的に導通する。
また、第2の丁番904は、第1の電線162のリム122に埋設された部分及びテンプル130に埋設された部分に接触する。これにより、第1の電線162のリム122に埋設された部分とテンプル130に埋設された部分とが電気的に導通する。左側の丁番128も同様の構造を有してよい。このように、離間した2つの丁番を有することにより、第1の電線162と第3の電線166とを電気的に隔離でき、第2の電線164と第3の電線166とを電気的に隔離できる。
図10は、外部装置300により実行される視線検出処理のフローチャートを示す。本フローチャートは、使用者がメガネ100を装着して、第1の電極152、第2の電極154、第3の電極156及び接地電極158が使用者の皮膚に接触した状態であって、外部装置300が視線検出処理を実行するモードである動作モードに設定された場合に開始する。
ステップS1002では、外部装置300が、送信部220から眼電図信号を受信する。ここでは、各電極により検出された電位をそのまま受信する場合を例に挙げて説明する。
ステップS1004では、外部装置300が、受信した眼電図信号に異常があるか否かを判定する。外部装置300は、例えば、第1の電極152、第2の電極154及び第3の電極156が検出する電位の少なくともいずれかが、一定期間以上ゼロである場合に異常があると判定する。また、例えば、第1の電極152、第2の電極154及び第3の電極156が検出する電位の少なくともいずれかが、予め定められた閾値を超える値である場合に、異常があると判定する。ステップS1004で異常がないと判定された場合、ステップS1006に進む。
ステップS1006では、外部装置300が、第3の電極156を基準として第1の電極152が検出した電位と、第3の電極156を基準として第2の電極154が検出した電位とが、予め登録された登録パターンと一致するか否かを判定する。登録パターンとしては、例えば、図3から図7に示すようなパターンを登録してよい。ステップS1006で、いずれかの登録パターンと一致すると判定した場合、ステップS1008に進み、一致しないと判定した場合、ステップS1002に戻る。
ステップS1008では、外部装置300が、使用者の視線を判定する。外部装置300は、例えば、ステップS1006で一致した登録パターンが、図3に示すパターンと一致した場合に、視線が上を向いていると判定する。外部装置300は、判定した視線に応じた処理を実行してよい。ステップS1010で視線を判定した後、ステップS1002に戻る。
ステップS1004で異常があると判定された場合、ステップS1010に進む。ステップS1010では、外部装置300が、異常が全電極の離間であるか否かを判定する。すなわち、第1の電極152、第2の電極154及び第3の電極156の全てが使用者の皮膚から離間しているかを判定する。外部装置300は、第1の電極152、第2の電極154及び第3の電極156が検出する電位の全てが、一定期間以上ゼロである場合に、全電極が離間していると判定してよい。
ステップS1010で、全電極が離間していないと判定された場合、ステップS1012に進む。ステップS1012では、外部装置300が、使用者に対して警告を発する。例えば、第1の電極152、第2の電極154及び第3の電極156のうちいずれかが離間している場合、外部装置300は、離間している電極がある旨を通知するための警告を発する。これにより、使用者に、正常に電極が接触するべくメガネ100の位置を調整することを促すことができる。
ステップS1010で、全電極が離間していると判定された場合、ステップS1014に進む。全電極が離間していることにより、使用者がメガネ100を未装着であることと判断できるので、ステップS1014では、外部装置300が、視線検出処理の実行を待機する待機モードに移行する。これにより、外部装置300による視線検出処理が終了する。上述したように外部装置300が視線検出処理を実行することによって、使用者の視線を検出できる。また、例えば、メガネ100が使用者の顔面からずれて一部電極が離間してしまった場合に、使用者にそのことを気づかせてメガネ100の位置調整を促すことができる。
なお、本実施形態において、アイウエアがメガネである場合について説明した。しかし、アイウエアはこれに限定されない。アイウエアは、眼に関連する装具であればよく、メガネ、サングラス、ゴーグル及びヘッドマウントディスプレイならびにこれらのフレームなどの顔面装着具又は頭部装着具であってよい。
本実施形態において、メガネ100が第3の電極156及び第3の電線166を備える例を挙げて説明した。しかし、メガネ100はこれに限定されない。メガネ100が、第3の電極156及び第3の電線166を備えなくてもよい。この場合、基準電極を基準とした第1の電極152の電位が示す眼電図及び基準電極を基準とした第2の電極154の電位が示す眼電図が、外部装置300に送信されてよい。ここで、接地電極158を第3の電極156の位置に設けて、基準電極としてよい。また、左モダンに設けられた接地電極158を基準電極として用いてもよいし、第1の電極152及び第2の電極154から離間した位置に、別途設けられた電極を基準電極として用いてもよい。
基準電極を基準とした第1の電極152の電位が示す眼電図及び第2の電極154の電位が示す眼電図は、図3から図6に示した眼電図と同様の特徴を示す。よって、外部装置300は、基準電極を基準とした第1の電極152の電位が示す眼電図及び基準電極を基準とした第2の電極154の電位が示す眼電図によって、使用者の視線を判定できる。このように、第3の電極156及び第3の電線166を備えないことによって、電極及び電線の数を削減でき、メガネ100の重量を低減できるとともに、メガネ100のコストを低減できる。
本実施形態において、メガネ100が、リム122と一体になっているノーズパッド140を備える例を挙げて説明した。しかし、メガネ100はこれに限定されない。メガネ100が、リム122に備え付けられたクリングスと、クリングスに取り付けられたノーズパッド140とを備えてもよい。この場合、ノーズパッド140の表面に設けられた電極は、クリングスを介して、フレームに埋設された電線と電気的に接続される。
本実施形態において、メガネ100が、フレーム120に埋設された第1の電線162、第2の電線164及び第3の電線166を備える例を挙げて説明した。しかし、メガネ100はこれに限定されない。メガネ100が、フレーム120の表面に沿った第1の電線162、第2の電線164及び第3の電線166を備えてもよい。
本実施形態において、第1の電極152及び第2の電極154をノーズパッド140の中心よりも下側に設ける例を挙げて説明した。しかし、これに限定されない。ノーズパッド140が下側に延伸する延伸部を備え、第1の電極152及び第2の電極154を延伸部に設けてもよい。これにより、眼及び鼻の位置の個人差によってノーズパッドが眼の真横に位置してしまう使用者であっても、第1の電極152及び第2の電極154を眼の位置よりも下に接触させることができる。
本実施形態において、第3の電極156をブリッジ124の表面に設ける例を挙げて説明した。しかし、これに限定されない。ブリッジ124が、上側に延伸する延伸部を備え、延伸部に第3の電極156を設けてもよい。またさらに、延伸部とブリッジ124との間に延伸部を上下に可動させる可動部を備え、第3の電極156の位置を上下に調整可能としてもよい。これにより、眼の位置の個人差によって、第3の電極156の接触位置が眼の近傍になってしまう使用者であっても、調整により第3の電極156の接触位置を眼から離間させることができる。
本実施形態では、第1の電線162、第2の電線164及び第3の電線166がモダン132から外部に露出する例を挙げて説明した。しかし、これに限定されない。第1の電線162、第2の電線164及び第3の電線166は、他の部位から露出してもよい。例えば、第1の電線162、第2の電線164及び第3の電線166が、テンプル130又はヨロイ126から露出する。
本実施形態では、外部装置300の例として、眼電図処理ユニット200と別体の、携帯電話及びスマートフォン等の携帯通信端末を挙げて説明した。しかし、これに限定されない。外部装置300を、眼電図処理ユニット200と一体のユニットとしてもよい。また、本実施形態では、眼電図処理ユニット200が、メガネ100から離間して、電線160により接続される例を挙げて説明した。しかし、これに限定されない。眼電図処理ユニット200を、フレーム120に備え付けてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 メガネ、110 レンズ、120 フレーム、122 リム、124 ブリッジ、126 ヨロイ、128 丁番、130 テンプル、132 モダン、140 ノーズパッド、142 右ノーズパッド、144 左ノーズパッド、152 第1の電極、154 第2の電極、156 第3の電極、158 接地電極、160 電線、162 第1の電線、164 第2の電線、166 第3の電線、168 第4の電線、200 眼電図処理ユニット、210 処理部、220 送信部、230 電源供給部、300 外部装置、402 右眼、404 左眼、452 第1の接触位置、454 第2の接触位置、456 第3の接触位置、460 水平中心線、462 垂直中心線、503、504、505、506、507 矢印、902 第1の丁番、904 第2の丁番

Claims (5)

  1. フレームと、一対のノーズパッドと、前記一対のノーズパッドのそれぞれの表面に設けられ、眼電位を検出する第1の電極及び第2の電極とを有するアイウエアの前記第1の電極及び前記第2の電極が検出した眼電位を受信する受信ステップと、
    視線検出処理を実行するモードである動作モードが設定されている場合に、前記眼電位に基づいて、前記アイウエアの使用者の視線を判定する視線判定ステップと、
    前記動作モードが設定されている場合に、前記眼電位に基づいて、前記第1の電極及び前記第2の電極のそれぞれが前記アイウエアの使用者から離間したことを判定する離間判定ステップと、
    前記第1の電極及び前記第2の電極のいずれもが前記使用者から離間したと判定された場合に、前記動作モードから、前記視線検出処理の実行を待機する待機モードに移行する移行ステップと、
    前記第1の電極及び前記第2の電極のいずれかが前記使用者から離間したと判定された場合に、警告を発する警告ステップと
    を備える眼電位処理方法。
  2. 前記アイウエアは、前記フレームのブリッジの表面に設けられ、眼電位を検出する第3の電極をさらに有し、
    前記受信ステップは、前記第1の電極、前記第2の電極及び前記第3の電極が検出した眼電位を受信し、
    前記離間判定ステップは、前記第1の電極、前記第2の電極及び前記第3の電極のそれぞれが前記使用者から離間したことを判定し、
    前記移行ステップは、前記第1の電極、前記第2の電極及び前記第3の電極のいずれもが前記使用者から離間したと判定された場合に、前記動作モードから、前記視線検出処理の実行を待機する待機モードに移行し、
    前記警告ステップは、前記第1の電極、前記第2の電極及び前記第3の電極のいずれかが前記使用者から離間したと判定された場合に、警告を発する、請求項1に記載の眼電位処理方法。
  3. 前記警告ステップは、離間している電極がある旨を通知するための警告を発する、請求項1又は2に記載の眼電位処理方法。
  4. 視線検出処理を実行するモードである動作モードが設定されている場合に、フレームと、一対のノーズパッドと、前記一対のノーズパッドのそれぞれの表面に設けられ、眼電位を検出する第1の電極及び第2の電極とを有するアイウエアの前記第1の電極及び前記第2の電極が検出した眼電位に基づいて、前記アイウエアの使用者の視線を判定し、前記眼電位に基づいて前記第1の電極及び前記第2の電極のいずれもが前記使用者から離間したことを判定した場合に、前記動作モードから、前記視線検出処理の実行を待機する待機モードに移行し、前記眼電位に基づいて前記第1の電極及び前記第2の電極のいずれかが前記使用者から離間したことを判定した場合に、警告を発するユニット
    を備える装置。
  5. 請求項4に記載の装置を備えるアイウエア。
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