JP5689123B2 - インサート成型可能なワイヤースレッドインサート、その製造方法、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートを備える部品、並びにその製造方法 - Google Patents

インサート成型可能なワイヤースレッドインサート、その製造方法、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートを備える部品、並びにその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5689123B2
JP5689123B2 JP2012531289A JP2012531289A JP5689123B2 JP 5689123 B2 JP5689123 B2 JP 5689123B2 JP 2012531289 A JP2012531289 A JP 2012531289A JP 2012531289 A JP2012531289 A JP 2012531289A JP 5689123 B2 JP5689123 B2 JP 5689123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
thread insert
wire thread
insert
cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012531289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013506799A (ja
Inventor
グルベルト,クラウス・フリードリッヒ
シュタンプ,ミハエル
シュッツ,ザビエル
リンテルマン,ヨーヘン
Original Assignee
ボルホフ・フェルビンダンクシュテヒニーク・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテン・ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ボルホフ・フェルビンダンクシュテヒニーク・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテン・ハフツング filed Critical ボルホフ・フェルビンダンクシュテヒニーク・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテン・ハフツング
Publication of JP2013506799A publication Critical patent/JP2013506799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5689123B2 publication Critical patent/JP5689123B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14549Coating rod-like, wire-like or belt-like articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B37/00Nuts or like thread-engaging members
    • F16B37/12Nuts or like thread-engaging members with thread-engaging surfaces formed by inserted coil-springs, discs, or the like; Independent pieces of wound wire used as nuts; Threaded inserts for holes
    • F16B37/122Threaded inserts, e.g. "rampa bolts"
    • F16B37/125Threaded inserts, e.g. "rampa bolts" the external surface of the insert being threaded
    • F16B37/127Threaded inserts, e.g. "rampa bolts" the external surface of the insert being threaded and self-tapping
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21FWORKING OR PROCESSING OF METAL WIRE
    • B21F3/00Coiling wire into particular forms
    • B21F3/02Coiling wire into particular forms helically
    • B21F3/04Coiling wire into particular forms helically externally on a mandrel or the like
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C2045/1486Details, accessories and auxiliary operations
    • B29C2045/1495Coating undercut inserts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2009/00Layered products
    • B29L2009/005Layered products coated
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/727Fastening elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
  • Wire Processing (AREA)
  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
  • Dowels (AREA)

Description

本発明は、部品におけるネジ込み開口を補強するための、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートに関する。本発明はまた、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートの製造方法並びにこのワイヤースレッドインサートを備える部品を提供することを目的とする。さらに本発明は、ワイヤースレッドインサートを備える部品の製造方法に関する。
ワイヤースレッドインサートは従来から一般的に知られている。このようなワイヤースレッドインサートは、内面がネジ切りされた孔に挿入してその孔を補強する。これは例えば締結しようとするネジが、その孔が設けられている部品よりも硬い材料でできていて、その部品素材における緩和効果を補償しなければならない場合に必要となる。このようなワイヤースレッドインサートは、その内径が、後に孔内に形成されるネジ切りの内径よりも大きくなるように巻回されている。さらには、ワイヤースレッドインサートの軸方向に延在する円筒状螺旋体のコイルは、バネのように互いに離隔している。ワイヤースレッドインサートを、このバネにプリテンションをかけた状態でネジ付孔内に挿入すると、再び伸びようとする力によって、ネジ孔内に締結される。このようなワイヤースレッドインサートは、例えば国際特許出願公開公報WO2005/124165 A1によって知られている。
また、円筒状螺旋体の隣接するコイルが互いに隣り合って配置され、円筒状螺旋体の内壁が既に標準ネジとなっているワイヤースレッドインサートも知られている。円筒状螺旋体の各コイルは、円筒状螺旋体の半径方向外壁において鋭いエッジに設計されていて、円筒状螺旋体は、自らタッピングする円筒状の外壁を有している。例えば国際特許出願公開公報WO2007/147196 A1に開示されているような、このように作製されたワイヤースレッドインサートの場合、孔に予めネジ切りした中へワイヤースレッドインサートを挿入する必要はない。むしろワイヤースレッドインサートは孔の内壁を自らタッピングして、このように部品内に締結される。
米国特許第2,672,070号及びヨーロッパ特許第1046446 B1には、部品の製造中に部品内にワイヤースレッドインサートをインサート成型するために、ワイヤースレッドインサートを部品金型内に配置する方法が記載されている。この部品は例えば金属製若しくはプラスチック製である。
上述のタイプのワイヤースレッドインサート並びに部品孔内におけるその様々な使用方法には、ワイヤースレッドインサートを備えた部品の開口を使用していると、インサートが部品開口内で緩んでしまい、開口内に締結されたネジ等の締結具を十分に支承できなくなるという欠点がある。最悪の場合には、締結具を部品の開口内に保持しておくことができず、その機能を果たせなくなることもある。その結果、部品を交換したり、部品の開口を拡大したり、新たなワイヤースレッドインサートを挿入したり、直径を調節した締結具を使用したりする必要が生じる。これは面倒であり、構造的に不可能な場合もある。また、このような改装により、例えば絶えず使用している機械を停止させる時間が生じるという不都合がある。
従って本願発明の目的は、従来技術の不都合を解消する、インサート成型可能なワイヤースレッドインサート並びにその製造方法を提供することにある。また、このインサート成型可能なワイヤースレッドインサートを備える部品を製造する方法も提供するものである。
上記の課題は、請求項1に記載したインサート成型可能なワイヤースレッドインサート、請求項14に記載したこのインサート成型可能なワイヤースレッドインサートを備える部品、請求項15に記載したインサート成型可能なワイヤースレッドインサートの製造方法、請求項25に記載したこのインサート成型可能なワイヤースレッドインサートを備える部品の製造方法、並びに請求項28に記載したインサート成型可能なワイヤースレッドインサートを製造するための巻回スピンドルによって解決される。本願発明の有利な実施態様及びさらなる展開が、明細書、図面、及び請求の範囲から理解される。
部品におけるネジ込み開口を補強するための本願発明のインサート成型可能なワイヤースレッドインサートは、以下の特徴を有する。螺旋状に巻回したワイヤからなる円筒状螺旋体を備え、この螺旋体の隣接するコイル同士が、閉じた円筒状螺旋壁をなすように配置され、円筒状螺旋体の少なくとも一端に、円筒状螺旋壁を越えて半径方向外方へ延在する締結フランジを備え、この締結フランジによって、ワイヤースレッドインサートを部品内に固定可能であり、及び/又は円筒状螺旋体の一端は、平坦な軸方向前面をなすように平坦に設計される。
本願発明のインサート成型可能なワイヤースレッドインサートは、ブロック上に巻回したワイヤ螺旋体によって形成される。この場合、ブロック上に巻回したとは、螺旋体の隣接するワイヤコイルが、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートの略閉じた螺旋壁を形成するように互いに近接していることを意味する。このように、ワイヤコイルは永久的な受け口を形成する。円筒状螺旋体の隣接するコイルが近接していることにより、射出成型によって例えばプラスチック製部品内にワイヤースレッドインサートをインサート成型する際に、プラスチックが螺旋壁を通ってワイヤースレッドインサート内部へ侵入することを確実に防ぐことができる。その一方で、プラスチック製部品内にインサート成型可能なワイヤースレッドインサートを十分に固定することも同時に確実にすることができる。これは一つには、ワイヤースレッドインサートの半径方向外方円筒状壁、並びに円筒状螺旋体の少なくとも一端に設けた本願発明の締結フランジを介して行われる。この締結フランジは、円筒状螺旋体よりも半径方向外方に突出しており、部品材料によって略完全に包囲されている。このように締結フランジは、部品材料内に固定され、部品内でインサート成型可能なワイヤースレッドインサートがねじれたり、その他の方法で動いたりすることが防止される。本願発明の好ましい実施態様によれば、締結フランジは円筒状螺旋体の一端のみ若しくは両端に設けられる。締結フランジが円筒状螺旋体の片側のみに配置される場合には、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートのオートメーション化された取扱いのためのユニークな並べ替え基準としても機能する。
締結フランジは、巻回されたワイヤからなる少なくとも一つのフランジコイルを有し、このコイルが円筒状螺旋体よりも傾斜角が小さい、好ましくは傾斜していないことが好ましい。さらに別の好ましい実施態様によれば、締結フランジは、円筒状螺旋体の半径方向に重畳する、巻回されたワイヤからなる少なくとも二つのコイルを備える。
本願発明のインサート成型可能なワイヤースレッドインサートの締結フランジは、他の円筒状螺旋体と同じ巻回ワイヤからなる。円筒状螺旋体の端部におけるこの巻回されたワイヤは、単に他のワイヤースレッドインサートと異なる方法で巻回されているに過ぎないので、本願発明のワイヤースレッドインサートは容易に製造可能である。締結フランジのサイズは、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートを締結する部品の材料によって変更可能である。そのために、円筒状螺旋体の半径方向に重畳する二つのコイル若しくは幾つかのコイルが、締結フランジを形成するように配置される。締結フランジの半径方向外方のコイルは、螺旋体の周囲に少なくとも部分的に、好ましくは全周に渡って、周方向に設計される。
本願発明のさらに別の好ましい実施態様によれば、締結フランジは、円筒状螺旋体の端部から始まって少なくとも180°、好ましくは180°〜270°、より好ましくは180°〜360°の角度に渡って、締結フランジの弧に沿って延在する第一のコイルを備える。この実施態様によれば、締結フランジの第一のコイルは、円筒状螺旋体の周面よりも半径方向外方に配置される。しかしながら、この第一のコイルは円筒状螺旋体の全周に沿って延在するわけではない、つまり360°の周方向セグメント若しくは弧状に延在するわけではない。むしろ第一のコイルは、少なくとも180°の角度に渡って延在する締結フランジの弧に沿って延在する。円筒状螺旋体に半径方向外方に関連するこの弧により、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートを、成型中に、製造する部品内に、確実に十分固定する。さらに、このように設計された締結フランジはまた、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートの取り扱い中に並べ替え基準としても利用できる。
本願発明のさらに別の好ましい実施態様によれば、締結フランジは、完全な第一のコイルと第二のコイルとを備え、第二のコイルは、第一のコイルの端部から始まって少なくとも180°、好ましくは180°〜270°、より好ましくは180°〜360°の角度に渡って、締結フランジの弧に沿って延在する。この好ましい実施態様によれば、締結フランジの第二のコイルは、上述の締結フランジの第一のコイルと同様に設計されるが、締結フランジの全周に渡る第一のコイルに接続することのみが異なる。
締結フランジに加えて、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートに別のねじれ防止保護手段を設けるために、好ましくは、円筒状螺旋壁の外面には、円筒状螺旋体の長手方向に走る少なくとも一つの溝、好ましくは複数の溝を備える。ワイヤースレッドインサートの巻回されたワイヤの断面も、好ましくは円筒状螺旋体に対して半径方向外方に、角度<60°、好ましくは30°〜40°の角度をなす二つのフランクを有する角度付きの輪郭を有する。円筒状螺旋体を部品材料内に固定する外面のこの鋭角状の輪郭により、フランク角度の大きさによって、剪断荷重に対するワイヤースレッドインサートの十分な抵抗が形成される。これはワイヤースレッドインサートの締結並びに部品内への保持をサポートする。さらに、この形状により、ワイヤースレッドインサートにかかる半径方向の張力が低減される。インサート成型可能なワイヤースレッドインサートが内面に好ましい標準ネジを有する場合には、材料内に円筒状螺旋体を固定する半径方向外面の角度付き輪郭のため、巻回されたワイヤの断面形状は非対称となる。
さらに別の好ましい実施態様によれば、ワイヤースレッドインサートの締結フランジを有する側とは反対側の端部には、半径方向内方に突出する舌部、若しくは自由貫通孔が設けられる。ワイヤースレッドインサートの好ましい構造の別の選択肢によれば、この舌部は取り外しても取り外さなくてもよい。この舌部は、このインサート成型可能なワイヤースレッドインサートを備える部品の製造時に、ワイヤースレッドインサートをピン上に位置決めする補助をする(以下参照)。
本願発明はまた、上述の選択肢の一つによるインサート成型可能なワイヤースレッドインサートをインサート成型した、プラスチック製若しくは金属製の部品を含む。
本願発明はさらに、部品におけるネジ込み開口を補強するためのインサート成型可能なワイヤースレッドインサートの製造方法を含む。この製造方法は、ワイヤを巻回して所定直径の円筒状螺旋体とする工程であって、この円筒状螺旋体の隣接するコイルが、第一の傾斜角を有し、円筒状螺旋壁をなすように、ワイヤを巻回する工程と、螺旋体の少なくとも一端に、螺旋壁を越えて半径方向外方に突出する締結フランジを設ける工程、若しくは円筒状螺旋体を少なくともその一端において平坦面に研削する、好ましくは円筒状螺旋体を研削切断する工程とを含む。締結フランジは、好ましくは螺旋体の少なくとも一つのコイルを、螺旋体の一端において傾斜角なしで巻回することにより形成される。さらに、半径方向に重畳する巻回されたワイヤの少なくとも二つのコイルを巻回して、締結フランジを形成することが好ましい。
上記の方法のさらに別の実施態様によれば、螺旋体の少なくとも一つのコイルを、螺旋体の一端において、第一の傾斜角よりも小さい傾斜角で巻回して、締結フランジを形成する。製造されるワイヤースレッドインサートは、一つの領域に円筒状螺旋体を有し、円筒状螺旋体の端部領域に少なくとも一つの締結フランジを有し、締結フランジの領域と螺旋体の領域とでワイヤが異なる傾斜角で巻回される。この異なる傾斜角は、特に、巻回中に、既に巻回したワイヤースレッドインサートに対してこれから供給するワイヤを異なる強度でオフセットして形成する。螺旋体の領域と締結フランジ領域とで異なる傾斜角のコイルは、このようにして形成される。
本願発明のさらに別の実施態様によれば、締結フランジの巻回は、締結フランジの直径が螺旋体よりも大きくなるように行われる。螺旋体の端部には、好ましくは円筒状螺旋体の半径方向に略重畳する、巻回されたワイヤの少なくとも二つのコイルを設ける。また、締結フランジのコイルを上述の形状の弧に渡って巻回することも好ましい。
ワイヤを巻回スピンドル上に巻回することも好ましい。この巻回スピンドルは、円筒状螺旋体を巻回するための第一の円筒状領域と、締結フランジを巻回するための、第一の円筒状領域から半径方向に拡径した第二の領域とを備える。
インサート成型可能なワイヤースレッドインサートの製造には、好ましくは軸方向に見て異なる二つの領域を有する巻回スピンドルを用いる。巻回スピンドルの第一の円筒状領域には、後に形成されるワイヤースレッドインサートの円筒状螺旋体を巻回するためのネジが設けられる。第二の領域はこの第一の円筒状領域に接続し、それにより締結フランジが巻回される。第一の実施態様によれば、第二の領域は、第一の領域に対して棚部をなし、巻回中にワイヤがこの拡径領域に巻回される。巻回スピンドルのこの拡径領域は、一定に若しくは段状に拡径することが好ましい。巻回スピンドルのこの形状により、締結フランジの形状及び/又は締結フランジのコイルの配置が影響を受ける。
さらに好ましくは、ワイヤースレッドインサートの巻回方向における巻回スピンドルの長手軸と、巻回されるワイヤのワイヤ供給方向とが、角度β≧90°をなすように、巻回スピンドル上にワイヤを巻回する。ワイヤ供給方向と巻回方向における巻回スピンドルの長手軸との間の、この目的とする角度調整により、製造されるワイヤースレッドインサートのワイヤには、好ましくは内部機械的張力が与えられる。製造されたワイヤースレッドインサートを巻回スピンドルから外すと、この与えられた機械的張力により、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートが軸方向に引き寄せ集められ、隣接するコイルが互いに接触することが保証される。これは好ましくは円筒状螺旋体のコイルと締結フランジの巻回との両方に適用される。インサート成型可能なワイヤースレッドインサートは、後に例えばプラスチック内にインサート成型する場合に、内部にプラスチックが侵入しないように、このようにして外部に対して封止される。さらに、ネジ付ブッシュと同様のネジが円筒状螺旋体の内部に設計される。このネジは好ましくはメートルネジ若しくはインペリアルネジである。
巻回スピンドルの第一の領域及び第二の領域にワイヤを巻回する際に、巻回スピンドルと供給するワイヤの供給位置とを異なる値で相対的にシフトしてもよい。また巻回されるワイヤの供給方向若しくは供給位置に対する巻回スピンドルのその長手方向へのこの異なるオフセットは、製造されたワイヤースレッドインサートをスピンドルから外した後に、円筒状螺旋体の隣接するコイル及び締結フランジのコイルが互いにどのように配置されるかに影響を与える。
インサート成型可能なワイヤースレッドインサートを、円筒状螺旋体において半径方向内方に貫入する舌部をもって製造することも好ましい。このために、製造方法は好ましくは、巻回スピンドルの切欠き内に巻回されるワイヤをかぎなりに曲げ入れて、ワイヤを巻回することによって、巻回スピンドル上に、フランジとは反対側の螺旋体の端部において、半径方向内方に貫入する舌部を形成する工程を含む。
さらに本願発明は、インサート成型されたワイヤースレッドインサートを備える部品の製造方法を含み、このインサートは、螺旋状に巻回されたワイヤからなる円筒状螺旋体を有し、少なくとも一端に、円筒状螺旋体を越えて半径方向外方に延在する締結フランジを有する。製造される部品は、プラスチック製、金属製、若しくは他の適切な材料からなる。金属製の部品の場合には、アルミニウム、マグネシウム等の軽金属が好ましく使用される。上述の製造方法は、ワイヤースレッドインサートをピン上に位置決めする工程と、金型から部品を脱型すると締結フランジが部品表面に近接して配置されるように、ワイヤースレッドインサートを位置決めしたピンを金型内に配置する工程と、金型に金属若しくはプラスチックを充填する工程と、金型からワイヤースレッドインサートを備える部品を脱型する工程とを含む。
ワイヤースレッドインサートを適切に位置決めすることができるように、ワイヤースレッドインサートは、この目的のためにワイヤースレッドインサートと螺合するネジを有するピン上に載置される。別の選択肢によれば、ワイヤースレッドインサートをネジのないピン上に載置することも好ましい。ワイヤースレッドインサートを載置したピンを次いで金型内に配置し、部品材料を導入する際に、位置決めされたワイヤースレッドインサートがその位置を保持できるように締結する。
ワイヤースレッドインサートが、ワイヤースレッドインサートの締結フランジとは逆の端部に、位置決めの補助として、半径方向内方に貫入する舌部を有する場合には、この舌部は例えば、ネジ切りしていないピン上にワイヤースレッドインサートを載置する際のストッパーとしての役割も果たす。
さらに本願発明は、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートを巻回するための巻回スピンドルを含む。この巻回スピンドルは、ネジを有する第一の円筒状領域と、第一の領域から半径方向に拡径している第二の領域とを備え、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートの締結フランジは第二の領域によって製造可能である。巻回スピンドルのさらに別の実施態様によれば、第二の拡径領域は、第一の領域から一定に若しくは段状に拡径される、若しくは単一レベルで設計され、第一の円筒状領域から棚部を形成する。第二の領域はこのように、巻回スピンドル(70)の長手方向に対して90°〜120°の角度で好ましく配置される。
好ましい実施態様によれば、第一の円筒状領域の一端に切欠きが設けられ、巻回されるワイヤがこの切欠き内に固定され、ワイヤースレッドインサートの巻回中に、半径方向内方に貫入する舌部を形成する。
本願発明の好ましい実施態様を添付図面を参照してより詳細に説明する。
図1は、締結フランジを有するワイヤースレッドインサートの好ましい実施態様の斜視図である。 図2は、図1の実施態様の側面図である。 図3は、表面研削された端部を有する好ましいワイヤースレッドインサートの拡大断面図を含む断面表示である。 図4は、ワイヤースレッドインサートのさらなる部分的表示である。 図5は、図1のワイヤースレッドインサートのコイルの好ましい断面形状の概略表示である。 図6は、図1はワイヤースレッドインサートの外壁のデザインを示す概略表示である。 図7は、締結フランジを二つ有するインサート成型可能なワイヤースレッドインサートの好ましい斜視図である。 図8は、図7の好ましい実施態様を断面で示す図である。 図9は、締結フランジ及びネジロックを有する好ましいワイヤースレッドインサートの頂面図である。 図10は、図9の実施態様の側面図である。 図11は、切断ホイールを用いた、ワイヤースレッドインサートの好ましい製造方法を示す。 図12は、好ましい巻回スピンドルの概略表示である。 図13は、締結フランジを設けない、一つ設けた、若しくは二つ設けたワイヤースレッドインサートを、部品内に好ましくインサート成型する方法の概略表示である。 図14は、締結フランジを設けたワイヤースレッドインサートを部品内に好ましくインサート成型する様子を示す概略表示である。 図15は、ワイヤースレッドインサートの好ましい製造方法のフローチャートである。 図16は、ワイヤースレッドインサートを備える部品の好ましい製造方法のフローチャートである。
図1は、インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1の好ましい実施態様を示す。ワイヤースレッドインサート1は、締結具をネジ込む際に部品材料が機械的過負荷とならないように、部品におけるネジ込み開口を補強する役割を果たす。この目的のために、ワイヤースレッドインサート1は円筒状螺旋体20を備える。この円筒状螺旋体20は、ワイヤ10からワイヤースレッドインサート1を作製する際に螺旋状に巻回される(S1)。所定傾斜角で巻回された円筒状螺旋体20のコイル30は、円筒状螺旋体20の半径方向内壁22に標準ネジを形成する。好ましい実施態様では、この標準ネジはメートルネジ若しくはインペリアルネジである。円筒状螺旋体20の半径方向内側22のネジ設計は、ワイヤ10の断面50によって、及び隣接するコイル30同士の配置、特に傾斜角によって、決定される。
ワイヤースレッドインサート1は製造される部品にインサート成型可能なので、円筒状螺旋体20は、閉じた円筒状螺旋体周面壁を備える。このようにワイヤースレッドインサート1は、部品の製造において金型90の充填(D)中に、部品材料が円筒状螺旋体の内部に入ることなく、部品材料に包囲される。螺旋体20の閉じた円筒状螺旋体周面壁を形成するために、隣接するコイル30は、ワイヤースレッドインサート1の別の実施態様に従って配置される。第一の実施態様によれば、ワイヤ10は任意形状の断面50を有し、隣接するコイル30間に間隙がある場合には、コーティング若しくは封止体80で封止する(図4)。
封止体80は、例えばワイヤースレッドインサート1の製造中に噴霧により付着させたり、ワイヤースレッドインサート1を浸漬することによって塗布することも好ましい。よって、円筒状螺旋体20の内面22及び外面24に封止体80を設けることも好ましい。
本願発明のさらに好ましい実施態様によれば、ワイヤースレッドインサート1のワイヤ10の断面50は、ネジ領域52とアンカー領域54(図3)とを有する。ネジ領域52とアンカー領域54とは、円筒状螺旋体20の長手軸に対する軸方向前面56を介して連結している。
前面56は、対向配置される隣接するコイル30の前面56同士が互いに封止的に接するように、好ましくは平面に設計されている。これは図3の拡大断面図において強調されている。
図5に示す実施態様において、対向配置される前面56は、ラビリンスシールを形成するように形付けられている。そのために、隣接するコイル30の対向配置される前面56は、例えばさねはぎ継ぎとする。対向配置される前面56を相補的形状とする等、ラビリンスシールの目的を果たすことができる前面56の他のいかなる形状も考えられる。
本願発明によれば、ワイヤースレッドインサート1は、円筒状螺旋体20の一端に締結フランジ40を有する。締結フランジ40は、図1、図2、及び図9に示されるように、円筒状螺旋体20の螺旋状壁22、24の全体に渡って半径方向外方に突出している。締結フランジ40は好ましくは少なくとも一つのコイル42によって形成される。締結フランジ40のコイル42が螺旋体20よりも低い傾斜角となる若しくは傾斜しないように、コイル42は、円筒状螺旋体20の端部において、螺旋体20の他のコイル30よりも傾斜角の小さい若しくは傾斜していない状態で巻回される(S2)。この構造的基礎に基づいて、締結フランジ40は、円筒状螺旋体20の半径方向に上下に重畳する少なくとも二つのコイル42を有する。締結フランジ40の半径方向外方のコイル42は、少なくとも部分的に、好ましくは全周に渡って、螺旋体20の周方向に設計される。ワイヤースレッドインサート1を締結フランジ40で内部に締結する部品材料によって、上下に重畳するコイル42の数は選択可能である。
締結フランジ40のさらに好ましい実施態様では、円筒状螺旋体20の端部28に接続される第一のコイル42を有する(図7)。第一のコイル42は、所定角度γ(図7)に渡って延在する締結フランジ40の弧に沿って延在する。周方向の弧状の第一のコイル42が周方向に見て円筒状螺旋体20の半分の周囲に延在するように、角度γは最小で180°である。この実施態様の別のデザインでは、第一のコイルの弧はこれよりも大きく、180°〜270°、より好ましくは180°〜360°の角度γに渡って延在するように設計される。締結フランジ40のさらに別の実施態様では、完全な第一のコイル42を備える。これは、第一のコイル42が、円筒状螺旋体20の端部28から始まって、角度γ=360°の締結フランジ40の弧に渡って延在することを意味する。第一のコイル42に接続する第二のコイル42も、締結フランジ40の弧に沿って延在する。第二のコイル42の弧は、第一のコイル42の端部29(図7)から始まる。第二のコイルの弧も180°よりも大きい角度γに渡って延在する。角度γは、好ましくは180°〜270°、より好ましくは180°〜360°である。
さらに考えられる別の選択肢としては、締結フランジ40は、円筒状螺旋体20のいくつかのコイル30に渡って延在する。この場合、締結フランジ40のコイル42の傾斜は、円筒状螺旋体20の傾斜と逆になっている。また、円筒状螺旋体20の長さの一部若しくは全体に渡って延在する締結螺旋(図示せず)に、締結フランジ40が合流することが好ましい。好ましくは、部品内のワイヤースレッドインサート1に部品材料が入ってさらに締結を強めることができるように、締結螺旋の隣接するコイルは、互いに重畳していない。
この形状により締結フランジ40は、円筒状螺旋体20の中心軸に対して直角に配置される接触面44を形成する(図2)。この形状により、平坦な接触面を創出するために、例えば部品を製造するための金型90内で、締結フランジ40を備えるワイヤースレッドインサート1の前面を研削する必要がなくなる。接触面44により、作業者が、部品の製造時にワイヤースレッドインサートの前面を容易に封止することができるようになる。締結フランジ40はまた、部品を製造するために金型90のピン92に載置する際の位置決めの補助としての役割も果たす(工程B、図8、図9、図11)。この載置状態で、締結フランジ40にはさらに、ネジをワイヤースレッドインサート1内へネジ込んで締める際に生じる半径方向のテンションが、円筒状螺旋体20の方向へ、よって部品へ、さらにシフトするという利点がある。このように、例えば部品のネジ込み部分への圧縮応力の臨界的な重畳、及びワイヤースレッドインサート1のフランクにかかる半径方向のテンションが減少する。さらに締結フランジ40は、部品にインサート成型したワイヤースレッドインサート1内へ締結具を載置・挿入する際に、構造的サポートとして有利に機能する。また締結フランジ40は、円筒状螺旋体20よりも直径が大きいことから、ユニークな並べ替え基準となり、部品を製造するために金型90を組み立てる際等のワイヤースレッドインサート1のオートメーション化された取扱いが容易になる。
さらに別の好ましい実施態様によれば、締結フランジ40を円筒状螺旋体20の両端にそれぞれ設ける。この好ましい実施態様の斜視図を図7に、断面斜視図を図8に示す。締結フランジ40を形成するコイル42は、円筒状螺旋体20の両端にそれぞれ閉じた螺旋状壁をもって配置される。締結フランジのコイル42は、この閉じた螺旋状壁よりも半径方向外方に配置される。
インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1の製造において、ワイヤ10に対してワイヤースレッドインサート1の軸方向に機械的張力がかけられ、この張力は互いにぶつかる方向にはたらいて、コイル30,42を引き寄せ集める。このように、隣接するコイル30及び42は互いに近接して、インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1の内部を周囲環境から封止する。このように隣接するコイル30、42を引き寄せ集め、近接させることは、図8の断面斜視図からもわかる。円筒状螺旋体20の領域では、コイル30の軸方向前面56は好ましくは互いに近接しており、締結フランジ40の領域では、ネジ領域52のフランクがアンカー領域54のフランクに対して部分的に接触している。ネジ領域52及びアンカー領域54のフランク同士が、選択されたポイントのみにおいて近接しているに過ぎなくても、締結フランジ40のコイル42は、ラビリンスシールを形成するように配置される。このラビリンスシールは、インサート成型可能なワイヤースレッドインサート内部にプラスチック等の材料が侵入するのを防止する。これは締結フランジ40が一つのワイヤースレッドインサート1にも二つのものにも同様に適用することができる。
さらに別の好ましい実施態様において、インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1の円筒状螺旋体20は、ワイヤースレッドインサート1内にネジ込まれるネジ(図示せず)のための固定装置としての役割を果たす少なくとも一つのコイル38を有する。このようなコイル38を複数設けてもよい。図9からわかるように、コイル38は円筒状螺旋体20の内径を割線状に収縮させる。ワイヤースレッドインサート1内へネジ込まれるネジ(図示せず)への締めつけトルクを達成する必要があるが、円筒状螺旋体20の隣接するコイル38、30間に、インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1の内部へのプラスチック等の材料の侵入を許してしまう分離距離が生じないことも確実にしなければならない。よってコイル38がなす最小直径は、以下の式によって計算される。この最小直径は、ワイヤースレッドインサート1によって形成される雌ネジの谷径から、ワイヤースレッドインサート1によって形成される雌ネジの呼び径の十分の一を引いた値に等しい。この式を考慮すると、ネジ込まれるネジが十分に締めつけられると共に、ワイヤースレッドインサート1をインサート成型する材料の侵入を防止することが確実にできて好ましい。コイル38を有するインサート成型可能なワイヤースレッドインサート1の側面図を図10に示す。
本願発明のインサート成型可能なワイヤースレッドインサート1は、締結フランジ40の代わりに若しくはこれに補足して、円筒状螺旋体20の平面状に設計された一端を有する。円筒状螺旋体のこのように平面状に設計された一端は、例えばワイヤースレッドインサート1の位置決めを補助するための、円筒状螺旋体つまりワイヤースレッドインサート1の平らな軸方向前面をなす。これに対応する締結フランジ40なしのワイヤースレッドインサート1を図3に示す。円筒状螺旋体20の一端若しくは両端の最後のコイル30は、接触面36をなすように平面状に設計される。ワイヤースレッドインサート1の製造中に、各ワイヤースレッドインサート1の研磨、若しくはエンドレスワイヤースレッドインサート3の研削切断により、接触面36が形成される(S5、図7)。
ワイヤースレッドインサート1を部品材料内に好ましく締結するために、円筒状螺旋体20の半径方向外壁には、円筒状螺旋体20の長手方向に走る少なくとも一本の溝26を設ける。好ましくは半径方向外面24にこのような溝26を複数本設ける。このような溝26の例を図6に示す。インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1と共に部品を製造する場合には、部品材料が溝26内に侵入して、アンダーカットを形成し、ワイヤースレッドインサート1がねじれた場合にこれを安定化する。溝26は、この機能を果たすいかなる形状であってもよい。従って溝26は、例えば角形、スロット等の形状とする。図6に示すように、溝26は螺旋体20の軸方向に直線状に走っている。また溝26を曲線的に連続させることも好ましい。溝26はまた断続的な線として設けても、互いに横方向にオフセットしたセグメントからなってもよい。
部品材料によって、ワイヤ10の断面50若しくは円筒状螺旋体20のコイル30の断面は対称的(図5)若しくは非対称的(図3及び図4)とすることができる。対称的な断面50の場合には、ネジ領域52及びアンカー領域54は同じ形状である。非対称的な断面50の場合には、ネジ領域52及びアンカー領域54は異なる形状である。アンカー領域54は、部品材料のできるだけ奥まで食い込むように、好ましくは鋭角的に設計される。このようなワイヤースレッドインサート1は、コイル30が対称的な断面50である場合と比較して、推力のより大きい円筒をなし、それにより、部品材料からワイヤースレッドインサートを抜き出す際の安定性が増す。この利点を実現するために、アンカー領域54の二つのフランクは、好ましくは角度α<60°をなす。これに関して、角度αは30°〜40°であることがさらに好ましい。
さらに別の好ましい実施態様によれば、ワイヤースレッドインサート1は、図9に示すように、締結フランジ40と反対側の端部に、螺旋体20内へ半径方向に貫入する舌部34を有する。部品の製造中に、この舌部34は、好ましくは金型90のピン92に装着したワイヤースレッドインサート1の深さ方向のストッパーとして機能する(図14)。これにより、ワイヤースレッドインサート1はピン92に載置され、舌部34によってピン92上での位置つまり金型90内での位置を保持する。金型90に部品材料を注湯する際(工程D)に、舌部34も包囲される。部品材料が固化した後、包囲された舌部34は、部品内でワイヤースレッドインサート1をさらに安定化させ、締結するのに貢献する。
舌部34はなくても良いし、部品内にワイヤースレッドインサート1をインサート成型した後に舌部34を取り除いて、ワイヤースレッドインサート1が締結フランジ40と逆の端部に自由貫通孔の開口を有するようにしてもよい。この自由貫通孔の開口は、ワイヤースレッドインサート1が部品内の貫通孔を補強する場合に重要である。この場合ネジを貫通孔内へねじ込んだ後に、ワイヤースレッドインサート1の貫通孔開口上に追加部品を締結するために突出させることができる。
ワイヤースレッドインサートを製造するには、好ましくは図12に示すような巻回スピンドル70を用いる。巻回スピンドル70は、第一の円筒領域72と、この円筒領域72から半径方向に拡径した第二の領域74とを有する。図12に示すように、第一領域72の第二拡径領域74と反対側の端部には、好ましくは切欠き76が設けられる。この切欠き76は、巻回するワイヤ10の端部を受け入れて、上述した半径方向内方に突出するピン34を形成する役割を果たす。
第二領域において、巻回スピンドル70は第一領域72から半径方向外方に拡径する。この拡径は、表面に沿って連続的に若しくは段状に行われるのが好ましい。図12には段状に拡径している様子が示され、この場合、ネジ様の窪みが第二拡径領域74にも加工形成される。拡径領域74は、巻回スピンドルの長手軸Lに対して所定角度αをなして配置される円錐体の側面様の外表面を有する。この角度αは、90°〜140°、好ましくは100°〜120°の範囲の値をとる。好ましい実施態様では、この角度はα=90°である。この場合、第二領域74は、第一の円筒領域72から棚状に形成され、図12に点線でその形状が示される。
締結フランジ40を作製するには、巻回スピンドル70の第二の拡径領域74を利用できるように、角度α>90°が好ましい。インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1の製造中に、ワイヤ10は好ましくは長手軸Lに対して直角に、巻回スピンドル70にワイヤを供給する方向DZ(図12)で供給される。図12に概略的に示すこの場合は、ワイヤ10は、長手軸Lに対して角度β=90°で巻回スピンドル70に供給される。ワイヤ供給方向DZと巻回スピンドルの長手軸Lとの間で、ワイヤースレッドインサート1の巻回方向、つまり第一領域72から第二領域74へ向かって、90°よりも大きい若しくは小さい角度βとすることも好ましい。供給方向DZを巻回スピンドル70の長手軸Lに合わせることにより、インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1を目的とする形状に巻回する際に、ワイヤースレッドインサート1のワイヤ10内に機械的張力が形成、印加される。
インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1の巻回中に、巻回スピンドル70を、ワイヤ10若しくはワイヤ供給方向DZの供給位置に対して前進方向V(図12の矢印)にシフトする。インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1を巻回するために、巻回スピンドル70の長手軸Lに対してワイヤ10のみをシフトする、若しくは巻回スピンドル70及びワイヤ10の両方を同時に相対的にシフトすることも考えられる。
ワイヤースレッドインサート1の製造の好ましい実施態様を、図15のフローチャートに示す。ワイヤは好ましくは軽金属、スチール、ステンレス鋼、銅、若しくは真鍮で作製される。耐食保護された金属が好ましいが、耐食保護された金属を使用しなくてもよい。耐食保護されていないワイヤ10に、巻回後に耐食保護を施したものも使用できる。
インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1は、好ましくは上述の巻回スピンドル70(図12)を用いて作製する。好ましい最初の工程S1において、エンドレスワイヤ10を巻回スピンドル70の切欠き76に固定して、半径方向内方へ貫入する舌部34を形成する。次いで、巻回スピンドル70の第一の円筒領域72に沿って、ワイヤ10を巻回して円筒状螺旋体20とすることを開始する(工程S2)。このために、巻回スピンドル70の第一の円筒領域72にはネジが設けられており、このネジで、インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1の雌ネジの後の形状を主に規定する。円筒状螺旋体20は、ワイヤースレッドインサート1の設計されたネジに従って、第一の円筒領域72上に所定直径で成形される。直径に加え、円筒状螺旋体20のコイル30が第一の傾斜角を与えられるが、これは第一の円筒領域72のネジによって規定されるものである。
第一の円筒領域72上に円筒状螺旋体20を巻回した後、巻回スピンドル70の第二の拡径領域74上若しくはこの領域に対してワイヤ10を巻回する。このように、螺旋壁22,24を越えて半径方向外方に突出する締結フランジ40が、螺旋体20の一端に創出される(工程S3A)。締結フランジを創出する代わりに、円筒状螺旋体20の少なくとも一端を表面研削する、好ましくは円筒状螺旋体を研削切断によって少なくとも二つの部分に分割することも好ましい(工程S3B)。このプロセスについては後に詳細に説明する。
第一の実施態様では、図12に示すような第二の拡径領域74を有する巻回スピンドル70を用いて、締結フランジ40を作製する。ワイヤ10を第二領域74上に巻回して、締結フランジ40のコイル42を形成する。円筒状螺旋体20のコイル30と比較して、領域74上に巻回された締結フランジ40の少なくとも一つのコイル42は、傾斜角が小さく、直径が大きい。ワイヤ10は、好ましくは巻回スピンドル70の第二の拡径領域74上に巻回され、巻回されたワイヤースレッドインサート1からワイヤ30を好ましくはスタンピング工程により切断し、巻回スピンドル70からワイヤースレッドインサート1を外すと(工程S5)、螺旋体20の端部に上述の締結フランジ40が形成される。締結フランジ40は、円筒状螺旋体20を越えて半径方向に延在する少なくとも一つのコイル42を有し、このコイルは角度γの弧に沿って配置される。締結フランジ40は、好ましくは半径方向に重畳する二つのコイル42を有する。締結フランジ40の第一のコイル42に続いて、締結フランジ40の半径方向外方のコイル42が角度γ<360°の弧に沿って延在することがさらに好ましい。また、上述の通り所定の弧に渡って延在する一つ若しくは二つのコイル42を締結フランジ40に設けることも好ましい。
ワイヤースレッドインサート1を巻回するために、巻回スピンドル70を好ましくは前進方向Vに移動させる(図12)。この時、供給方向DZにおけるワイヤ10の供給位置は変わらない。供給や巻回スピンドル70のオフセットVは、円筒領域72上に巻回するネジの傾斜角によって設定される。
ワイヤースレッドインサート1の巻回中、ワイヤ10は、好ましくは巻回スピンドル70の長手軸Lに対して角度βで供給される(図12)。角度βは、ワイヤ供給方向DZ及び巻回スピンドル70の長手軸Lとによって、ワイヤースレッドインサートの巻回方向に、つまり巻回スピンドル70の前進方向Vに対して形成される。ワイヤースレッドインサートのワイヤ10に機械的応力を与えるためには、角度βは好ましくは≧90°である。ワイヤースレッドインサート1のワイヤ10のこの機械的応力により、巻回スピンドル70からワイヤースレッドインサート1を外した後に、隣接するコイル30、42同士が確実に互いに近接する。このように、ブロック上に巻回されたワイヤースレッドインサート1が提供され、その内部は、部品の製造及びワイヤースレッドインサートのインサート成型中に、外部からプラスチック等が侵入しないよう封止されている。
さらに、ワイヤースレッドインサート1の巻回中、ワイヤ10の変形が弾性領域外で生じるように、ワイヤ10に好ましくは長手方向に引っ張り強度を与える。これにより、巻回スピンドル70からワイヤースレッドインサートを外した後も、ブロック上に巻回したインサート成型可能なワイヤースレッドインサート1を確実に呈する。
完成したワイヤースレッドインサート1の円筒状螺旋体20は、公称傾斜角を有する雌ネジを提供するものである。これを達成するために、巻回スピンドル70の第一領域72のネジ73は、好ましくは過傾斜(overslope)に設計される。ここで過傾斜とは、ネジ73の傾斜角が後に形成される円筒状螺旋体20の雌ネジの公称傾斜角よりも大きいことを意味する。図12において、円筒状螺旋体20をネジ73上に巻回する際にワイヤ10の垂直供給位置が一定だとすると、巻回スピンドル70は、円筒状螺旋体20の巻回中、一回転毎に軸方向前進方向Vへ所定距離だけ移動する。ネジ73の傾斜角が後に形成される円筒状螺旋体20の公称傾斜角と一致する場合には、巻回スピンドル70は好ましくは公称傾斜角で一回転毎に前進方向Vへ移動する。
ネジ73が上述の過傾斜である別の好ましい実施態様によれば、巻回スピンドル70は、ワイヤ供給位置が一定である場合、一回転毎にネジ73の過傾斜よりも少ない量だけ前進方向Vへ移動する。この量は、例えば後に形成される円筒状螺旋体20のネジの公称傾斜角に相当する。巻回スピンドル70を一回転毎に軸方向へ前進若しくはオフセットさせることにより、ワイヤ10は、巻回スピンドル70の第一領域72に角度β>90°(図12)で供給される。このようにネジ73へのワイヤ10の強制案内、巻回スピンドル70の軸方向への前進、及びその結果として生じる角度βを組み合わせることにより、インサート成型可能なワイヤースレッドインサート1に上述の機械的張力が与えられる。
締結フランジ40の一つ以上のコイル42は、好ましくはネジ75を有する巻回スピンドル70の第二領域74によって作製される。別の好ましい方法によれば、ネジ75は、後に形成される円筒状螺旋体20の雌ネジの公称傾斜角よりも傾斜不足(under-slope)に設計される。ここで傾斜不足とは、ネジ75の傾斜角が円筒状螺旋体20の公称傾斜角よりも小さいことを意味する。ワイヤ10を巻回スピンドル70の第二領域74上に巻回する際、第二領域74上へ供給方向DZで一定の供給位置とすると、巻回スピンドル70は一回転毎に所定量だけ前進方向に移動する。この量は、上述と同様の方法でワイヤースレッドインサート1に機械的張力を与えるように、好ましくはネジ75の傾斜不足よりも少ない。このように機械的張力を与えることにより、ワイヤースレッドインサート1の完成後、円筒状螺旋体20の一端において略一平面内に、締結フランジ40の一つ以上のコイル42が確実に配置される。
巻回スピンドル70がその軸方向位置を維持する一方で、ワイヤ10の供給位置を供給方向Vの巻回スピンドル70に対して変化させてもよい。
本願発明の方法の別の好ましい実施態様によれば、巻回スピンドル70の第二領域74には棚部が設けられ、この棚部に対してワイヤ10が巻回される。ワイヤ10を棚部74に巻回すると(図12)、締結フランジ40のコイル42同士が部分的に重畳して互いに隣接して配置されて、締結フランジ40を形成する。
ワイヤ10を巻回スピンドル70上に巻回した後、螺旋体20の半径方向外面に軸方向に走る溝26を形成することもさらに好ましい。一つの選択肢として、これはフライス加工によって行うことができる。
次いでワイヤースレッドインサート1を巻回スピンドル70から外す(S5)。外した後、ブロック上に巻回されたワイヤースレッドインサート1を呈するように、隣接するコイル30、42同士が近接配置される。このように、ワイヤースレッドインサート1の内側には標準ネジが好ましく形成され、ワイヤースレッドインサート1は外部に対して封止される。内側に例えば細目ネジ、台形ネジ、並目ネジ等の特殊ネジを形成することも好ましい。
別の変更例によれば、締結フランジ40に代えて若しくはこれに加えて、円筒状スプール20の一端を表面研削する。これを行うために、製造工程(図11)に従って、まずマンドレル100上にエンドレスワイヤースレッドインサート3を巻回する。マンドレル100の隣接する二つの部分の間に通路を形成することができるように、ピン100は例えば二つの部分からなるように設計されている。次いで切断ホイール105を、マンドレルの二つの部分100の間を貫通して移動させ、このようにしてワイヤースレッドインサート3を、図7の左図に矢印で示す方向に、二つの部分に分割する。図7の右図に示すように(矢印)切断ホイール105が初期位置へ戻ってくると、それぞれ平坦な端部36を有する二つのワイヤースレッドインサート1が得られる。
ワイヤースレッドインサート1をインサート成型した部品を製造するための製造方法を、図11のフローチャート及び図8、図9を参照して詳細に説明する。部品(図示せず)は、例えばプラスチックを射出成形して、若しくは金属を適切に鋳造して、作製することができる。他の製造方法も、ワイヤースレッドインサート1を一緒に成型することができる部品には適切である。
ワイヤースレッドインサート1と共に成型した部品を製造するための、二つの半割り型94、96からなる金型90を例として図13及び図14に示す。半割り型94はピン92を有し、このピン92上にワイヤースレッドインサート1が配置される(工程A、B)。第一の好ましい選択肢によれば、ワイヤースレッドインサート1は、ピン92上に載置され、接触面上に静止するまでピン92の表面上を滑る。このために、ピン92にはネジが設けられていない(工程B)。さらに別の選択肢によれば、ピン92の外面には、ワイヤースレッドインサート1の雌ネジと螺合する雄ネジが設けられ、ワイヤースレッドインサート1をピン92上にネジ込む若しくは刺す(工程A)。
図13は、ワイヤースレッドインサート1が、部品における貫通孔の開口を補強することを示している。部品材料を金型90に注湯して半割り型94、96間の中空間隙に充填すると、部品材料は固化する。金型を充填し(D)、部品材料を固化した後、工程Eにおいて部品を金型90から外す。
図14に示す別の製造方法では、ワイヤースレッドインサート1を、舌部34を介して金型90のピン92上に支承する。金型を例えば金属やプラスチックで充填すると、部品材料が固化し、ワイヤースレッドインサート1が部品における一方の側が閉じた開口を補強する。
図13及び図14において、接触面36若しくは締結フランジ40のいずれかが、ワイヤースレッドインサート1が一端で部品表面に近接して終端することを保証することも考えられ、金型90内のワイヤースレッドインサート1は正確に位置決めされ、ワイヤースレッドインサート1内部の追加的封止も半割り型94に近接して行われる。

Claims (39)

  1. 部品におけるネジ込み開口を補強するためのインサート成型可能なワイヤースレッドインサートであって、
    a.螺旋状に巻回したワイヤ(10)からなる円筒状螺旋体(20)を備え、
    b.該螺旋体の隣接するコイル(30)同士が、閉じた円筒状螺旋壁(22,24)をなすように配置され、
    c.円筒状螺旋体(20)の少なくとも一端に、円筒状螺旋壁(22,24)を越えて半径方向外方へ延在する締結フランジ(40)を備え、該締結フランジによって、ワイヤースレッドインサート(1)を部品内に固定可能であり、
    前記締結フランジ(40)が、巻回されたワイヤ(10)からなる少なくとも一つのフランジコイル(42)を有し、該フランジコイルは円筒状螺旋体(20)よりも傾斜角が小さい、ワイヤースレッドインサート(1)。
  2. 前記フランジコイルは円筒状螺旋体(20)と比べて傾斜していない、請求項1に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  3. 円筒状螺旋体(20)の端部(28)から始まって少なくとも180°の角度γに渡って、締結フランジ(40)の弧に沿って延在する第一のコイル(42)を備える、請求項1に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  4. 前記第一のコイル(42)は180°〜270°の角度γに渡って延在する、請求項3に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  5. 前記第一のコイル(42)は180〜360°の角度γに渡って延在する、請求項3に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  6. 完全な第一のコイル(42)と第二のコイル(42)とを備え、第二のコイルは、第一のコイル(42)の端部(29)から始まって少なくとも180°の角度γに渡って、締結フランジ(40)の弧に沿って延在する、請求項に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  7. 前記第二のコイル(42)は180°〜270°の角度γに渡って延在する、請求項6に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  8. 前記第二のコイル(42)は180°〜360°の角度γに渡って演じする、請求項6に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  9. 前記締結フランジ(40)は、円筒状螺旋体(20)の半径方向に重畳する、巻回されたワイヤ(10)からなる少なくとも二つのコイル(42)を備え、締結フランジ(40)の半径方向外方コイル(42)は、少なくとも部分的に螺旋体(20)の周囲に周方向に設計されている、請求項1に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  10. 前記締結フランジ(40)の半径方向外方コイル(42)は、全周に渡って螺旋体(20)の周囲に周方向に設計されている、請求項9に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  11. 前記円筒状螺旋壁(22,24)は、円筒状螺旋体(20)の半径方向外面において長手方向に走る、少なくとも一つの溝(26)を備える、先行する請求項のいずれか1項に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  12. 前記円筒状螺旋壁(22、24)は複数の前記溝(26)を備える、請求項11に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  13. 前記ワイヤ(10)は、前記閉じた円筒状螺旋壁(22,24)が半径方向内側(22)に標準ネジを有するような断面(50)形状を有する、請求項1に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  14. 前記標準ネジがメートル雌ネジ若しくはインペリアル雌ネジである、請求項13に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  15. ワイヤの断面形状(50)が、円筒状螺旋体(20)に対して半径方向外方に、角度α<60°をなす二つのフランクを有する角度付きの輪郭(54)を有する、請求項1に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  16. 前記角度αが30°〜40°である、請求項15に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  17. 前記ワイヤ断面(50)が、螺旋壁(20)の半径方向内側(22)と外側(24)とで非対称に設計されている、請求項15に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  18. 前記螺旋体(20)の端部に半径方向内方に突出する舌部(34)を有し、若しくは締結フランジ(40)を設けた端部から貫通する自由貫通孔を有する、請求項1に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  19. ワイヤ(10)の断面(50)が、螺旋体(20)の軸方向に前面(56)を有し、隣接するコイル(30)の前面(56)同士が互いに近接している、請求項1に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  20. 前記隣接するコイル(30)の前面(56)が、互いに相補的形状である、請求項19に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  21. 軽金属合金、スチール、ステンレス鋼、銅、若しくは真鍮からなる、請求項1〜20のいずれか1項に記載のワイヤースレッドインサート(1)。
  22. 請求項1〜21のいずれか1項に記載のワイヤースレッドインサート(1)をインサート成型した、プラスチック製若しくは金属製の部品。
  23. 部品におけるネジ込み開口を補強するためのインサート成型可能なワイヤースレッドインサート(1)の製造方法であって、
    a.ワイヤ(10)を巻回して所定直径の円筒状螺旋体(20)とする工程であって、該円筒状螺旋体(20)の隣接するコイル(30)が第一の傾斜角を有し、円筒状螺旋壁(22,24)をなすように、ワイヤを巻回する工程(S2)と、
    b. 締結フランジ(40)を形成するために、螺旋体(20)の一端に、螺旋体(20)の前記第一の傾斜角よりも小さい傾斜角の少なくとも一つのコイル(30)を巻回する工程(S2A)によって、螺旋体(20)の少なくとも一端に、螺旋壁(22,24)を越えて半径方向外方に突出する締結フランジ(40)を設ける工程(S3A)とを含む、ワイヤースレッドインサート(1)の製造方法。
  24. 締結フランジ(40)の直径が螺旋体(20)よりも大きくなるように、円筒状螺旋体(20)の半径方向に重畳する、巻回されたワイヤ(10)からなる少なくとも二つのコイル(42)(30)を螺旋体(20)の端部に設けるように、締結フランジ(40)を巻回する工程をさらに含む、請求項23に記載の製造方法。
  25. 巻回スピンドル(70)にワイヤ(10)を巻回する工程をさらに含み、巻回スピンドル(70)は、円筒状螺旋体(20)を巻回するための第一の円筒状領域(72)と、締結フランジ(40)を巻回するための、第一の円筒状領域(72)から半径方向に拡径した第二の領域(72)とを備える、請求項23に記載の製造方法。
  26. 一定に若しくは段状に拡径する巻回スピンドル(70)の第二拡径領域(74)上にワイヤ(10)を巻回し、若しくは第一の円筒状領域(72)に対して棚部をなす第二拡径領域(74)に対してワイヤ(10)を巻回して、締結フランジ(40)を巻回する工程をさらに含む、請求項25に記載の製造方法。
  27. ワイヤースレッドインサート(1)の角度方向における巻回スピンドル(70)の長手軸(L)と、巻回されるワイヤ(10)の供給方向(DZ)とが、角度β≧90°をなすように、ワイヤ(10)を巻回スピンドル(70)上に巻回する工程をさらに含む、請求項25又は26に記載の製造方法。
  28. 巻回スピンドル(70)の第一領域(72)及び第二領域(74)にワイヤ(10)を巻回する際に、巻回スピンドル(70)と供給されるワイヤ(10)とを異なる速度で相対的にオフセットする工程をさらに含む、請求項25又は27に記載の製造方法。
  29. 螺旋体(20)の隣接するコイル(30)及び締結フランジ(40)が封止状態で互いに支え合うように、締結フランジ(40)を形成した円筒状螺旋体(20)を巻回スピンドル(70)から外す工程(S5)をさらに含む、請求項23に記載の製造方法。
  30. 巻回スピンドル(70)の切欠き(76)内に、巻回されるワイヤ(10)をかぎなりに曲げ入れて、ワイヤ(10)を巻回することによって、巻回スピンドル(70)上に、フランジとは反対側の螺旋体(20)の端部において、半径方向内方へ貫入する舌部(34)を形成する工程をさらに含む、請求項23に記載の製造方法。
  31. 螺旋体(20)の半径方向外面(24)に軸方向に走る少なくとも一つの溝(26)を、フライス加工により形成する工程(S4)をさらに含む、請求項23に記載の製造方法。
  32. インサート成型されたワイヤースレッドインサート(1)を備える部品の製造方法であって、該インサートは、螺旋状に巻回されたワイヤ(10)からなる円筒状螺旋体(20)を有し、少なくとも一端に締結フランジ(40)を有し、該締結フランジ(40)は円筒状螺旋体(20)を越えて半径方向外方に延在するワイヤースレッドインサート(1)であって、請求項1〜21のいずれか1項に記載のワイヤースレッドインサート(1)を備える部品の製造方法であって、該部品はプラスチック製若しくは金属製であって、該方法は、
    a.ワイヤースレッドインサート(1)をピン(92)上に位置決めする工程(A、B)と、
    b.部品を金型から脱型すると締結フランジ(40)が部品表面に近接して配置されているように、ワイヤースレッドインサート(1)とピン(92)を金型(90)内に配置する工程(C)と、
    c.金型(90)に金属若しくはプラスチックを充填する工程(D)と、
    d.ワイヤースレッドインサート(1)を備える部品(E)を金型(90)から脱型する工程とを含む、製造方法。
  33. ワイヤースレッドインサート(1)に螺合するネジを有するピン(92)上にワイヤースレッドインサート(1)を載置する工程(A)、若しくは
    ネジを有していないピン(92)上にワイヤースレッドインサート(1)を載置する工程(B)を、
    前記工程aの別の実施態様として含む、請求項32に記載の部品の製造方法。
  34. 部品を製造するために、金型(90)にプラスチックを射出成形する工程(D)を前記工程cの別の実施態様として含む、請求項32に記載の部品の製造方法。
  35. インサート成型可能なワイヤースレッドインサート(1)を巻回するための巻回スピンドル(70)であって、
    a.ネジを有する第一の円筒状領域(72)と、
    b.第一の領域(72)から半径方向に拡径している第二の領域(74)とを備え、
    インサート成型可能なワイヤースレッドインサート(1)の締結フランジ(40)を第二の領域(74)によって製造可能である、巻回スピンドル(70)。
  36. 前記第二の拡径領域(74)が、第一の領域(72)から一定に若しくは段状に拡径する、請求項35に記載の巻回スピンドル(70)。
  37. 前記第二の拡径領域(74)が、単一レベルで設計され、第一の円筒状領域(72)から棚部を形成する、請求項35に記載の巻回スピンドル(70)。
  38. 第一の円筒状領域(72)の一端に切欠き(76)をさらに備え、ワイヤースレッドインサート(1)の巻回中に、半径方向内方に貫入する舌部(34)を形成するために、巻回するワイヤ(10)を該切欠き内に固定可能である、請求項35に記載の巻回スピンドル(70)。
  39. 前記第二の領域が、巻回スピンドル(70)の長手軸に対して90°〜120°の角度で配置されている、請求項35に記載の巻回スピンドル(70)。
JP2012531289A 2009-10-02 2010-10-04 インサート成型可能なワイヤースレッドインサート、その製造方法、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートを備える部品、並びにその製造方法 Active JP5689123B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102009048160.5 2009-10-02
DE102009048160.5A DE102009048160B4 (de) 2009-10-02 2009-10-02 Einformbare Drahtgewindeeinsätze, Bauteil mit einformbarem Drahtgewindeeinsatz sowie Herstellungsverfahren eines Bauteils mit einformbarem Drahtgewindeeinsatz
PCT/EP2010/006053 WO2011038939A1 (de) 2009-10-02 2010-10-04 Einformbarer drahtgewindeeinsatz, verfahren zu seiner herstellung, bauteil mit einformbarem drahtgewindeeinsatz sowie ein verfahren zu seiner herstellung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013506799A JP2013506799A (ja) 2013-02-28
JP5689123B2 true JP5689123B2 (ja) 2015-03-25

Family

ID=43303249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012531289A Active JP5689123B2 (ja) 2009-10-02 2010-10-04 インサート成型可能なワイヤースレッドインサート、その製造方法、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートを備える部品、並びにその製造方法

Country Status (9)

Country Link
US (3) US8931991B2 (ja)
EP (1) EP2483569B1 (ja)
JP (1) JP5689123B2 (ja)
CN (1) CN102612605B (ja)
BR (1) BR112012007535B1 (ja)
DE (1) DE102009048160B4 (ja)
ES (1) ES2533533T3 (ja)
PL (1) PL2483569T3 (ja)
WO (1) WO2011038939A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009048160B4 (de) 2009-10-02 2019-05-16 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Einformbare Drahtgewindeeinsätze, Bauteil mit einformbarem Drahtgewindeeinsatz sowie Herstellungsverfahren eines Bauteils mit einformbarem Drahtgewindeeinsatz
US20130317451A1 (en) * 2012-05-23 2013-11-28 Lipovera, Llc Threaded lock system
DE102012019849B4 (de) * 2012-10-10 2023-11-02 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Bauteil mit Dichtstopfen sowie Verfahren zum Einformen eines Bauteileinsatzes
CZ304377B6 (cs) * 2012-12-18 2014-04-02 ÄŚVUT v Praze, Fakulta strojnĂ­ Vinutý šroub
CZ2012917A3 (cs) * 2012-12-18 2014-04-02 ÄŚVUT v Praze, Fakulta strojnĂ­ Vinutá matice
DE102013100747A1 (de) 2013-01-25 2014-07-31 Hagemann-Systems Gmbh Gewindeausbildung und Batterieelektrode oder Batteriepol mit Gewindeausbildung
US9127705B2 (en) 2013-11-29 2015-09-08 Gregory Robert Silas Concrete masonry anchor and method of fastening
DE102014206088A1 (de) 2014-03-31 2015-10-01 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Gussform, Einlegeteil für eine Gussform, ein Gussteil und Gussverfahren dafür
EP3126116B1 (de) * 2014-03-31 2022-06-01 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Einlegeteil für eine gussform und gussverfahren
DE102014222908A1 (de) 2014-11-10 2016-05-12 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Gussform, Einlegeteil für eine Gussform, ein Gussteil und Gussverfahren dafür
DE102016124716A1 (de) 2016-12-16 2018-06-21 Sfs Intec Holding Ag Mutter mit drahtgewindeeinsatz
DE102016125664A1 (de) * 2016-12-23 2018-06-28 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Bestigungseinleger für ein Bauteil aus Kunststoff-,Schaum- oder Verbundmaterial
US11209041B2 (en) 2017-05-15 2021-12-28 Sky Climber Fasteners LLC Composite fastener with locking cap feature
DE102018100684A1 (de) * 2018-01-12 2019-07-18 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Bauteil mit eingeformtem Drahtgewindeeinsatz
DE102019202236A1 (de) * 2019-02-19 2020-08-20 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren zum Herstellen eines wendelförmigen Metallkörpers
CA3145866A1 (en) 2019-08-01 2021-02-04 Amrik Singh Garcha Hybrid thread geometry for threaded fitting
CN111002533B (zh) * 2019-12-05 2021-10-01 宁波天龙电子股份有限公司 保证带定位螺纹产品的螺纹起始点一致性的方法
DE102020105838A1 (de) * 2020-03-04 2021-09-09 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Montiersicherung, Gewindebolzen mit Montiersicherung, ein Bauteil mit installiertem Gewindebolzen sowie ein Herstellungsverfahren für die Montiersicherung und ein Montageverfahren des Gewindebolzens mit Montiersicherung
CN115415441B (zh) * 2022-08-03 2024-07-26 深圳市青蝠科技有限公司 一种无尾螺套生产设备

Family Cites Families (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1561119A (en) * 1922-05-23 1925-11-10 Willard Reid Flexible coupling
US2138919A (en) * 1935-12-26 1938-12-06 William P Herman Plug socket construction
US2306806A (en) * 1941-02-07 1942-12-29 Penrose R Hoopes Self-locking nut
US2412948A (en) * 1943-02-02 1946-12-24 American Steel & Wire Co Detachable terminal fitting for stranded-wire structure
BE464819A (ja) * 1945-05-09
GB610859A (en) 1946-04-17 1948-10-21 Roche Products Ltd A process for the manufacture of an antibacterial substance
US2672070A (en) 1953-06-10 1954-03-16 Heli Coil Corp Wire coil screw thread insert for molded material
NL105900C (ja) * 1955-11-28
US3031004A (en) * 1958-12-03 1962-04-24 Heli Coil Corp Method of producing self locking wire inserts
US3156761A (en) * 1962-11-26 1964-11-10 Ideal Ind Connector assembly
US3272250A (en) 1963-12-13 1966-09-13 Green William P Self-locking nut
US3459248A (en) * 1966-04-01 1969-08-05 Richard E Waller Wire insert
US3371697A (en) * 1966-04-22 1968-03-05 Newton Insert Co Threaded elements with locking keys
US3440333A (en) 1967-02-02 1969-04-22 John H Blomstrand Connector with helically wound spring and internal means for releasing the spring to cause gripping of wires
US3480060A (en) * 1968-03-28 1969-11-25 Robert W Sheldon Spacer construction and method of manufacturing same
US3880041A (en) 1973-03-19 1975-04-29 Wright Barry Corp Resilient fastener
US3986548A (en) * 1973-06-04 1976-10-19 The Freeman Supply Company Guide pin and bushing assembly for flask, patterns, and the like
US3945070A (en) 1975-05-19 1976-03-23 Avia Instrument Company Wire thread cast insert
FR2524087A1 (fr) 1982-03-23 1983-09-30 Otalu Sa Filet helicoidal a autotaraudage et fil pour sa fabrication
US4588175A (en) 1982-09-29 1986-05-13 Martin Door Manufacturing Torsion spring apparatus and method
US4645398A (en) * 1983-09-16 1987-02-24 Rexnord Inc. Tangless helically coiled insert
US4712955A (en) 1985-05-14 1987-12-15 Rexnord Inc. Expandable fastener assembly
EP0983445B1 (de) * 1996-09-25 2002-03-27 Böllhoff GmbH Drahtgewindeeinsatz in kombination mit einer gewindebohrung eines werkstückes
US5961266A (en) * 1998-06-11 1999-10-05 Tseng; Shao-Chien Anti-vibration bolt and nut structure
DE29907175U1 (de) 1999-04-22 2000-09-07 Ferco International Ferrures et Serrures de Bâtiment, Reding Gußteil mit Gewindeloch und Vorrichtung zu seiner Herstellung
CN2380737Y (zh) 1999-06-29 2000-05-31 石文祥 无安装柄钢丝螺套
CN2380735Y (zh) 1999-07-01 2000-05-31 石文祥 自攻钢丝螺套
CN2402862Y (zh) 2000-01-06 2000-10-25 吉文全 内置式螺帽
US6494659B1 (en) * 2000-02-04 2002-12-17 Emhart Llc Anti-galling fastener inserts
US6561913B2 (en) * 2001-03-23 2003-05-13 Newfrey Llc Cold head stamped fastener inserts including selectively removable tangs
US6672811B2 (en) * 2002-05-22 2004-01-06 Hi-Shear Corporation Threaded insert for fasteners
JP3416130B1 (ja) * 2002-10-08 2003-06-16 日本パワー有限会社 螺旋コイル状挿入体
US20070140810A1 (en) * 2004-03-30 2007-06-21 Yuichi Itou Self-locking nut
DE202004009409U1 (de) 2004-06-15 2004-08-12 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Drahtgewindeeinsatz aus Magnesium- oder Aluminiumlegierung
US20070292238A1 (en) 2006-06-19 2007-12-20 Simon James Bowen Thread forming wire thread insert
US20080008557A1 (en) * 2006-07-10 2008-01-10 Henry R. Bucciero Threaded fastener members formed from spiral wound wire
DE202006012713U1 (de) * 2006-08-17 2006-11-30 Vkf Renzel Gmbh Gewindehülse
JP2010516960A (ja) * 2007-01-23 2010-05-20 スピラロック・コーポレーション プリロードロッキングワイヤインサート
DE102009048160B4 (de) * 2009-10-02 2019-05-16 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Einformbare Drahtgewindeeinsätze, Bauteil mit einformbarem Drahtgewindeeinsatz sowie Herstellungsverfahren eines Bauteils mit einformbarem Drahtgewindeeinsatz

Also Published As

Publication number Publication date
US8931991B2 (en) 2015-01-13
US20150014466A1 (en) 2015-01-15
US9676128B2 (en) 2017-06-13
CN102612605B (zh) 2014-02-26
US20120315107A1 (en) 2012-12-13
DE102009048160A1 (de) 2011-04-07
EP2483569B1 (de) 2014-12-24
US20150014884A1 (en) 2015-01-15
ES2533533T3 (es) 2015-04-10
US10005211B2 (en) 2018-06-26
BR112012007535B1 (pt) 2019-07-09
CN102612605A (zh) 2012-07-25
PL2483569T3 (pl) 2015-07-31
JP2013506799A (ja) 2013-02-28
DE102009048160B4 (de) 2019-05-16
WO2011038939A1 (de) 2011-04-07
BR112012007535A2 (pt) 2016-10-04
EP2483569A1 (de) 2012-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5689123B2 (ja) インサート成型可能なワイヤースレッドインサート、その製造方法、インサート成型可能なワイヤースレッドインサートを備える部品、並びにその製造方法
US3945070A (en) Wire thread cast insert
US7467577B2 (en) Method and tool or tool set for producing a thread in at least two working steps
US9790981B2 (en) Connecting insert and an embedding method and a production method therefor
CA2040144C (en) Strip-out preventing anchoring assembly and method of anchoring
JP4118899B2 (ja) プラスチック製支持部材とプラスチック製ネジ付きエレメントとを含む結合組立体
US20080310934A1 (en) Plastic threaded insert
US20100209204A1 (en) Method for forming an internal thread on a base body
JP2003509630A (ja) ねじ接合装置
AU2017204063A1 (en) Combined anchor and rebar assembly and method of producing the same
US20160298673A1 (en) Tapped insert
JP4134263B1 (ja) コンクリート製品の雌ねじ付インサート
CN108253003B (zh) 驱动螺钉
JP4066074B2 (ja) 係止突起付きボルトとその製造方法及び製造装置
JP2022064336A (ja) インサート及びインサートの製造方法
JP2003184222A (ja) コイルばね入り鉄筋継手およびその製造方法
EP2331830B1 (en) Fastening device
JP2008013179A (ja) ねじ捲れ防止ねじ
JP2007100858A (ja) マルチピッチボルト、マルチピッチボルト及びナット
JP2525098B2 (ja) 成形体用埋設めねじ体の埋設方法
JP2000052326A (ja) インサートホルダー
JP2005007444A (ja) ネジ穴を有する鋳物の作製方法および鋳込み用ナット
JPS6335786B2 (ja)
JPH05172128A (ja) コンクリート用埋込みナット
JPS6047090B2 (ja) 雌螺子部品の成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5689123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250