JP5689027B2 - 樹脂段ボール板の罫線形成装置 - Google Patents

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本発明は樹脂段ボール板を折り曲げ可能にする罫線形成装置、詳しくは樹脂段ボール板をレーザ光により加熱しながら押圧して罫線を形成する樹脂段ボール板の罫線形成装置に関する。
例えば合成樹脂段ボール板(プラスチック製段ボール板)を折り曲げて箱型に形成したコンテナ等を製作する際に、所要の展開形状に切断された樹脂段ボール板の折り曲げ個所に罫線を形成して折り曲げを可能にしている。樹脂段ボール板に罫線を形成する装置として、例えば特許文献1に示すように加熱されたブレードを備えた罫線熱加工機を使用し、樹脂段ボール板の所定個所に加熱されたブレードを押付けて裏板を残した状態で溶融したV溝状の罫線を形成している。
しかし、上記したブレードを使用した罫線熱加工機において一度にある程度の長さの罫線を形成するには、長尺状のブレードを使用しなければならず、ブレードの大型化及び重量化と共に大出力の電気ヒータによりブレードを加熱しなければならず、装置自体が大型化する問題を有している。
また、形成しようとする罫線に対してブレードの長さに制約があるため、長い罫線を形成する場合には先に形成された罫線の一部にブレードの端部を一致させ状態で、再度、位置決めしながら押付けて溶融して罫線を形成しなければならず、罫線が不連続になり易いと共に位置合わせ作業に手間がかかり、罫線を効率的に形成できない問題を有している。
上記問題点は、ブレードの代わりに加熱ローラを使用し、樹脂段ボール板の所定個所に対して加熱された罫線ローラを押付けながら転動させて裏板を残した状態で溶融して罫線を形成することにより解決することができる。このような加熱された罫線ローラを使用した場合、樹脂段ボール板に対して罫線ローラを圧接して移動させる際に、罫線ローラ自体が回転することになる。
しかし、罫線ローラの移動に伴う従転が移動抵抗になり、移動抵抗によりV溝周縁の樹脂段ボール板が破断し易くなる問題を有している。特に樹脂段ボール板には表板と裏板の間に一定方向へ延出して相互間に空隙を形成する多数のリブ(目)が等間隔で延出するように一体形成されている。このため該樹脂段ボール板に対して目と直交方向の罫線を形成する場合にはリブにより罫線ローラの圧接力による移動抵抗が作用しても、破断を回避することができるが、目と一致する方向の罫線を形成する際には罫線ローラの圧接力による移動抵抗により表板又は裏板を破断する恐れがあった。
この結果、罫線個所の表板又は裏板が破断した樹脂段ボール板で製品を製造すると、折返し個所の品質が悪くなって製品が不良品化する問題が発生している。
また、樹脂段ボール板に対して加熱された罫線ローラにより長い罫線を連続して形成するには罫線ローラの熱容量を多くする必要から形成ローラ自体を大型化すると共に大出力の加熱ヒータを使用する必要があるが、装置自体が大型化及び重量化する問題を有している。しかも、小型(小径)の罫線ローラを使用した場合には罫線ローラを必要以上に高温化する必要があるため、樹脂段ボール板の罫線形成個所が熱により溶融して白化し、外観不良を招く問題を有している。
更に、上記したブレード型の罫線形成装置やローラ型の罫線形成装置にあっては直線状の罫線を効率的に形成できるが、角度を有した罫線や曲線状の罫線を形成するにはブレード型の罫線形成装置にあっては罫線角度に対応してブレードの配置角度を変更する必要がある。また、ローラ型にあっては罫線角度に対応してローラの回転進行方向を変更しなければならず、上記罫線を効率的に形成できなかった。
また更に、上記したブレード型の罫線形成装置やローラ型の罫線形成装置にあっては樹脂段ボール板の少なくとも表板を切断(溶融切断)して罫線を形成するため、形成された罫線において折り曲げられて製造された製品を使用する際に、罫線形成個所から水分や粉塵等がリブ相互間の空隙内に進入して製品自体を汚染する問題を有している。
特開2009−262943号公報
解決しようとする問題点は、加熱されたブレードを押付けて罫線を形成する場合には、該ブレードの長さが制約されるため、長い罫線を形成する際に不連続になり易いと共に位置合わせに手間がかかり、罫線を効率的に形成できない点にある。
加熱ローラを使用して罫線を形成する場合には樹脂段ボール板に対する加熱ローラの移動に対して加熱ローラの回転が遅れることにより回転抵抗が発生し、回転抵抗により罫線周縁の樹脂段ボール板が破断し易くなる点にある。
罫線ローラの熱容量を増大するには大発熱量の加熱ヒータを使用する必要があるが、小型の罫線ローラを使用する場合には罫線ローラが過度に加熱されて樹脂段ボール板の罫線個所が白化し、外観不良を招く点にある。
角度を有した罫線や曲線状の罫線を形成するにはブレードの配置角度を変更したり、ローラの回転進行方向を変更しなければならず、上記罫線を効率的に形成できなかった。
従来の罫線形成装置にあっては樹脂段ボール板の少なくとも表板を切断(溶融切断)して罫線を形成するため、罫線にて折り曲げられて製造された樹脂段ボール板製品にあっては罫線形成個所から水分や粉塵等がリブ相互間の空隙内に進入して製品自体が汚染される点にある。
本発明は、表板及び裏板の間に所定の方向へ延出する多数のリブが空隙を設けて一体成形された樹脂段ボール板に罫線を形成する罫線形成装置において、 樹脂段ボール板に相対して上記リブの延出方向と一致する方向及び直交する方向へ移動可能に設けられ、該樹脂段ボール板に対して収斂光を出力して溶融温度以下で加熱するレーザ光出力ヘッドと、レーザ光出力ヘッドに対して該レーザ光出力ヘッドの移動方向上手側に適宜の間隔をおいて一体に設けられ、上記レーザ光出力ヘッドの移動時に樹脂段ボール板に圧接する押圧部材を備え、レーザ光出力ヘッドの移動に伴って樹脂段ボール板上にレーザ光を出力して該樹脂段ボール板を非溶融の軟化状態へ加熱しながら加熱軟化した樹脂段ボール板に対して押圧部材を圧接してレーザ光出力ヘッドの移動方向へ連続する凹状に熱変形させて罫線を形成することを最も主要な特徴とする。
本発明は、長尺状の罫線であっても、連続する罫線を効率的に形成することができる。罫線周縁の樹脂段ボール板が破断するのを防止することができる。樹脂段ボール板の罫線個所が加熱により白化するのを防止して樹脂段ボール板が外観不良になるのを防止することができる。角度を有した罫線や曲線状の罫線を効率的に形成することができる。罫線にて折り曲げられて製造された樹脂段ボール板製品にあっては、罫線形成個所から水分や粉塵等がリブ相互間の空隙内に進入するのを防止することができる。
樹脂段ボール板の罫線形成装置の概略を示す概略斜視図である。 切断及び罫線ユニットの拡大斜視図である。 罫線形成機構の略体正面図である。 樹脂段ボール板を目と直交する方向へ切断する際の説明図である。 樹脂段ボール板を目と一致する方向へ切断する際の説明図である。 第2取付け板を上下動する際における回動回転体に対する回転体の噛合い状態を示す説明図である。 樹脂段ボール板を目と直交する方向へ罫線を形成する際の説明図である。 樹脂段ボール板に対するレーザ光の照射状態及び罫線形成状態を示す説明図である。 樹脂段ボール板を目と一致する方向へ罫線を形成する際の説明図である。 第1取付け板を上下動する際における回動回転体に対する大径回転体の噛合い状態を示す説明図である。
レーザ光出力ヘッドの移動に伴って樹脂段ボール板上にレーザ光を出力して該樹脂段ボール板を非溶融の軟化状態へ加熱しながら加熱軟化した樹脂段ボール板に押圧部材を圧接してレーザ光出力ヘッドの移動方向へ連続する凹状に熱変形させて罫線を形成することを最良の実施形態とする。
以下、実施例を示す図に従って本発明を説明する。
図1乃至図3に示すように、罫線形成装置1における本体フレーム3の両側面(図示する前後面)には図示する左右方向へ平行延出するガイドレール5がそれぞれ固定され、該ガイドレール5には門型に構成された走行体7の脚部が図示する左右方向へ移動可能に支持される。また、本体フレーム3の両側面には図示する左右方向へ延出するラックギャ6がそれぞれ固定され、各ラックギャ6には各脚部に固定されたサーボモータ等の数値制御可能な電動モータ9の出力軸に設けられた歯車9aがそれぞれ噛合わされる。上記走行体7は各電動モータ9の同期駆動に伴って上記左右方向へ往復移動される。
上走行体7において図示する前後方向へ延出する水平フレーム7aには上記前後方向へ平行延出するガイドレール13が固定され、該ガイドレール13には可動体15が前後方向へ移動可能に支持される。また、上記水平フレーム7aには上記前後方向へ軸線を有し、一方の軸端部にサーボモータ等の数値制御可能な電動モータ17が連結された第1送りねじ19が回転可能に軸支され、該第1送りねじ21は上記可動体17のナット部(図示せず)に噛合わされる。上記可動体15は上記電動モータ17の駆動に伴って回転する第1送りねじ19により上記前後方向へ往復移動される。
上記可動体15は上記本体フレーム3上に設けられ、樹脂段ボール板21が平面状に載置される載置テーブル23の上方に位置し、その正面には樹脂段ボール板21の切断及び罫線ユニット25が昇降可能に設けられる。該樹脂段ボール板21は表板及び裏板の間に多数のリブ(目)が等間隔で平行延出して相互間に空隙を設けた合成樹脂材からなる。本例において樹脂段ボール板21は載置テーブル23上に対し、目が上記左右方向へ延出するように載置される。
なお、上記載置テーブル23のテーブル面には負圧発生装置(図示せず)に接続された多数の吸引孔23aが形成され、テーブル面上に載置された樹脂段ボール板21を負圧吸引して固定させる。
可動体15の正面には上下方向へ延出するガイドレール27が取付けられ、該ガイドレール27には切断及び罫線ユニット25が取付けられる昇降体29が所定のストロークで上下方向へ移動可能に支持される。また、可動体15には上下方向に軸線を有し、一方端部にサーボモータ等の数値制御可能な電動モータ31が連結された第2送りねじ33が回転可能に軸支され、該第2送りねじ33は上記昇降体29に設けられたナット部(図示せず)が噛合わされる。該昇降体29は電動モータ31の駆動に伴って回転する第2送りねじ33により昇降動される。
上記昇降体29の正面には上下方向へ延出し、前後方向へ所要の間隔をおいた各一対のガイドレール35・37が固定され、各ガイドレール35・37には第1及び第2取付け板39・41が昇降可能に支持される。上記昇降体29には上下方向に軸線を有した作動ロッドが対応する第1及び第2取付け板39・41の下部にそれぞれ固定されたエアーシリンダ等の作動部材43・45(第1取付け板39に取付けられる作動部材43に付いては図7及び図9に示す。)がそれぞれ取付けられ、それぞれの第1及び第2取付け板39・41は昇降体29に対し、対応するそれぞれの作動部材43・45の作動により個別に昇降される。
上記第1取付け板39には水平方向へ延出する支持板47が固定され、該支持板47の中央部にはレーザ光発振装置(図示せず)に接続されたレーザ光出力ヘッド49が固定される。該レーザ光出力ヘッド49はレーザ光発振装置から発信されたレーザ光を導光するシリンダ部及び樹脂段ボール板21の表面に対して導光されたレーザ光を所要のスポット径または幅に収斂する光学的レンズ等から構成される。
上記支持板47から下方に位置するレーザ光出力ヘッド49には歯付きプーリ等の回転体51が回転可能で、かつ軸線方向へ抜け止めされた状態で支持される。該回転体51には外周の一部が放射方向へ所要の長さで延出する取付け板53が固定され、該取付け板53の延出部には樹脂段ボール板21を押圧して熱変形させることにより凹状の罫線を形成する押圧部材55が取付けられる。該押圧部材55は一部球面が露出して抜け止めされた状態で転動可能に保持された押圧ボール55aにより構成される。
上記支持板47には上下方向へ軸線を有した回転軸57が回転可能に支持され、該支持板47の上面から突出した回転軸57の軸端部には軸線方向幅が上記第1取付け板39の上下ストロークに応じた長さからなる歯付きプーリ等の大径回転体59が、また支持板の下面から突出した回転軸57の軸端部には歯付きプーリ等の小径回転体61がそれぞれ固定される。そして上記小径回転体61及び回転体51には歯付きベルト等の回転部材63が掛渡される。
上記第2取付け板41には水平方向へ延出する支持板(図示せず)65が固定され、該支持板65には上下方向に軸線を有し、下部に切断刃67aが設けられた切断部材67が上下方向へ抜け止めされた状態で回転可能に支持される。上記支持板65の上面から突出する切断部材67には軸線方向幅が第2取付け板41の上下ストロークに応じた長さからなる歯付きプーリ等の回転体69が固定される。上記切断部材67としては、例えば切断刃67aを超音波振動させて樹脂段ボール板21を切断する超音波カッター又は切断刃67aを往復振動して樹脂段ボール板21を切断するレシプロカッター等により構成される。
上記第2取付け板41側の昇降体29には第2取付け板41及び切断部材67に対して非干渉にする開口を有した取付け板71が固定され、該取付け板71には出力軸に上記した大径回転体59及び回転体69が軸線方向へ摺動可能に噛合う歯付きプーリ等の回動回転体73が固定された数値制御可能にサーボモータ等の電動モータ75が取付けられる。
即ち、昇降体29に対して固定的に取付けられた電動モータ75の回動回転体73は噛合い状態を保って軸線方向へ摺動可能な大径回転体59及び回転体69に対して回動力を付与するように構成される。
次に、上記のように構成された罫線形成装置1による樹脂段ボール板21の切断作用及び罫線形成作用を説明する。
先ず、樹脂段ボール板21の切断作用を説明すると、本体フレーム3の載置テーブル23上に樹脂段ボール板21を位置決めした状態で、かつ例えば樹脂段ボール板21の目が図示する左右方向を向くように載置すると、該樹脂段ボール板23は吸引孔21aからの負圧吸引により固定保持される。この状態において走行体7及び可動体15は載置テーブル21に対して原点位置に移動される。
上記状態にて予め設定された切断開始位置データ等に基づいて電動モータ9・17をそれぞれ駆動制御して走行体7及び可動体15を移動し、切断及び罫線ユニット25における切断部材67の切断刃67aを樹脂段ボール板20の切断開始位置上方へ移動させる。
上記状態にて電動モータ31を駆動制御して昇降体29を下動した後又は昇降体29の下動と同期したタイミングで作動部材45を作動して第2取付け板41を下方へ移動して切断刃67aを樹脂段ボール板21の切断開始位置に突刺させる。次に、該状態にて例えば電動モータ17を駆動制御して可動体15を樹脂段ボール板21の目と直交する前後方向へ移動して樹脂段ボール板21を切断する。(図4参照)
そして樹脂段ボール板21を上記目と直交する前後方向への切断が終了した後に目と一致する図示する左右方向へ切断するには、先ず作動部材45を復動して第2取付け板41を上方へ移動して樹脂段ボール板21に対する切断刃67aの突刺を解除した後、電動モータ75を駆動制御して切断部材67を、切断刃67aの向きが上記目と一致する図示する左右方向へ回動させる。
上記状態にて作動部材45を再び作動して第2取付け板41を下方へ移動して切断刃67aを樹脂段ボール板21へ突刺させた後に電動モータ9を駆動制御して走行体7を樹脂段ボール板21の目と一致する左右方向へ移動して樹脂段ボール板21を切断する(図5参照)。上記動作の繰り返しにより樹脂段ボール板21を前後方向及び左右方向へ切断して製品の展開形状に形成する。
なお、第2取付け板41を上方又は下方へ移動する際、切断部材67に固定された回転体69は第2取付け板41の上下ストロークに応じた軸線長さからなるため、回動回転体73に対して噛合った状態で摺動し、上下方向への移動を可能にする(図6参照)。
また、樹脂段ボール板21を、例えば前後方向に対して所望の角度で傾斜切断するには、第2取付け板41を上方へ移動した状態で電動モータ75を上記角度に応じて駆動制御して切断部材67を、切断刃67aの向きが上記角度と一致する方向へ回動させた後、作動部材45を作動して第2取付け板41を下方へ移動して切断刃67aを樹脂段ボール板21へ突刺させた状態で電動モータ9・17を上記角度に応じた回転量でそれぞれ駆動制御して切断刃67aを上記角度方向へ移動して切断する。
次に、上記動作により所望の展開形状に切断された樹脂段ボール板21に折り目になる凹状の罫線を形成するには、上記と同様に予め設定された罫線開始位置データ等に基づいて電動モータ9・17を駆動制御して走行体7及び可動体15をそれぞれ移動し、切断及び罫線ユニット25におけるレーザ光出力ヘッド49を樹脂段ボール板21の罫線開始位置上方に位置させる。
上記状態にて電動モータ75を駆動制御して大径回転体59、小径回転体61、回転力伝達部材63及び回転体51を介して押圧部材55を回動して押圧ボール55aを、レーザ光出力ヘッド49の移動方向上手側へ移動させる。また、上記押圧部材55の回動動作後または該動作に同期したタイミングで電動モータ31を駆動制御して昇降板29を下方へ移動させると共に作動部材43を作動して第1取付け板39を下方へ移動し、樹脂段ボール板21の上面に対してレーザ光出力ヘッド49を収斂幅に応じた所要の間隔をおく位置へ移動させると共に押圧ボール55aを、形成される罫線の深さに応じた圧力で圧接させる。
次に、上記状態にて電動モータ17を駆動制御して可動体15を樹脂段ボール板21の目と直交する前後方向へ移動しながらレーザ光発振装置を駆動してレーザ光出力ヘッド49からレーザ光を出力して樹脂段ボール板21の上面へ所要の収斂幅で照射し、該樹脂段ボール板21を非溶融で軟化する温度、具体的には樹脂段ボール板21が溶融する温度より若干低い温度に加熱させながら該レーザ光出力ヘッド49の移動方向上手側において圧接して転動する押圧ボール55aにより軟化した樹脂段ボール板21を、裏板を残して凹状に変形させて罫線を形成する。(図7及び図8参照)
そして樹脂段ボール板21に対する前後方向への罫線の形成が終了した後に、該目と一致する左右方向への更に罫線を形成するには、先ず作動部材43を復動して第1取付け板39を上方へ移動して樹脂段ボール板21の上面からレーザ光出力ヘッド49を離間させると共に樹脂段ボール板21に対する押圧ボール55aの圧接を解除させる。
次に、電動モータ75を駆動制御して大径回転体59、小径回転体61、回転力伝達部材63及び回転体51を介して押圧部材55を回動して押圧ボール55aを、レーザ光出力ヘッド49の移動方向上手側へ移動させた後、上記押圧部材55の回動動作後または該動作に同期したタイミングで電動モータ31を駆動制御して昇降体29を下方へ移動させると共に作動部材43を作動して第1取付け板39を下方へ移動し、樹脂段ボール板21の上面に対してレーザ光出力ヘッド49を収斂幅に応じた所要の間隔をおく位置へ移動させると共に押圧ボール55aを、形成される罫線の深さに応じた圧力で圧接させる。
次に、上記状態にて電動モータ9を駆動制御して可動体15を樹脂段ボール板21の目と一致する左右方向へ移動しながらレーザ光発振装置を駆動してレーザ光出力ヘッド49からレーザ光を出力して樹脂段ボール板21の上面へ所要の収斂幅で照射し、該樹脂段ボール板21を非溶融で軟化する温度、具体的には樹脂段ボール板21が溶融する温度より若干低い温度に加熱させながら該レーザ光出力ヘッド49の移動方向上手側において圧接して転動する押圧ボール55aにより軟化した樹脂段ボール板21を、裏板を残して凹状に変形させて罫線を形成する。上記動作の繰り返しにより樹脂段ボール板20に対して前後方向及び左右方向へ延出する所望の罫線を形成する。(図8及び図9参照)
上記作用により形成される罫線は圧接する押圧ボール55aにより樹脂段ボール板21の上面側を、裏板を残した凹状に熱変形して形成されるため、樹脂段ボール板21におけるリブ相互間の空隙が罫線により開放されるのを防止して閉鎖状態を保つことができ、該空隙内に水分や塵埃等の異物が進入するのを防止することができる。
なお、第1取付け板39を上方又は下方へ移動する際、大径回転体59は第1取付け板39の上下ストロークに応じた軸線長さからなるため、回動回転体73に対して噛合った状態で摺動し、上下方向への移動を可能にする(図10参照)。
例えば樹脂段ボール板21上にリブと直交する方向に対して所望の角度を有した状態で罫線を形成するには、リブと直交する方向に対する罫線の形成作業が終了したタイミングで電動モータ9・17をリブと直交する方向に対して所望の角度に対応する駆動量で駆動制御し、樹脂段ボール板21に対して可動体15を上記角度と一致する方向へ移動してレーザ光出力ヘッド49の移動方向を変更させる。
該動作と同期して電動モータ75を駆動制御してレーザ光出力ヘッド49を中心に押圧部材55を回動し、その押圧ボール55aをレーザ光出力ヘッド49の移動方向上手側に位置させて照射されたレーザ光により軟化された樹脂段ボール板21を押圧して所要の角度に傾斜した罫線を形成する。これにより樹脂段ボール板21に対してリブと直交する方向又はリブと一致する方向へ延出する罫線に対して所要の角度で傾斜する罫線を連続して形成する。
なお、押圧部材55の回動時においては、押圧ボール55aは樹脂段ボール板21の上面に対してレーザ光出力ヘッド49から出力されるレーザ光の照射切換え位置から押圧ボール55a及びレーザ光出力ヘッド49間の間隔分、レーザ光出力ヘッド49の移動方向上手側に位置するが、該位置における樹脂段ボール板21自体、レーザ光出力ヘッド49からのレーザ光が未照射で加熱されていないため、罫線の形成が阻止される。また、樹脂段ボール板21上にリブと一致する方向に対して所望の角度を有した状態で罫線を形成する場合に付いても、上記と同様である。
また、樹脂段ボール板21上に湾曲状(円弧を含む)の罫線を形成するには、例えばリブと直交する方向に対する罫線の形成作業が終了したタイミングで電動モータ9・17をリブと直交する方向に対して形成しようとする罫線の曲率な対応する駆動量で駆動制御し、樹脂段ボール板21に対して可動体15を上記曲率と一致する湾曲状に移動してレーザ光出力ヘッド49の曲線状に移動させる。
該動作と同期して電動モータ75を電動モータ9・17の駆動量に応じて補間しながら駆動制御してレーザ光出力ヘッド49を中心に押圧部材55を回動し、レーザ光出力ヘッド49に照射位置に追従して押圧ボール55aを常に移動方向上手側に位置させて照射されたレーザ光により軟化された樹脂段ボール板21を押圧して湾曲状の罫線を形成する。これにより樹脂段ボール板21に対してリブと直交する方向又はリブと一致する方向へ延出する罫線に対して所要の曲率の湾曲状の罫線を連続して形成する。
本実施例はレーザ光出力ヘッド49から出力されたレーザ光の熱により軟化された樹脂段ボール板21の上面に対して該レーザ光出力ヘッド49の移動方向上手側に位置する押圧ボール55aを圧接して樹脂段ボール板21を凹状に熱変形させて罫線を形成するため、該罫線個所においてリブ相互間の空隙が露出することがなく、閉鎖状態を保つことができる。これによりリブ相互間の空隙内に外部の水分や塵埃が進入するのを防止することができる。
また、押圧ボール55aを常にレーザ光出力ヘッド49の移動方向上手側に位置するように制御して罫線を形成するため、角度をもった罫線や湾曲状の罫線を連続して形成することができ、罫線の形成作業を効率的に行うことができる。
1 罫線形成装置
3 本体フレーム
5 ガイドレール
6 ラックギャ
7 走行体
7a 水平フレーム
9 電動モータ
9a 歯車
13 ガイドレール
15 可動体
17 電動モータ
19 第1送りねじ
21 樹脂段ボール板
23 載置テーブル
23a 吸引孔
25 切断及び罫線ユニット
27 ガイドレール
29 昇降体
31 電動モータ
33 第2送りねじ
35・37 ガイドレール
39・41 第1及び第2取付け板
43・45 作動部材
47 支持板
49 レーザ光出力ヘッド
51 回転体
53 取付け板
55 押圧部材
55a 押圧ボール
57 回転軸
59 大径回転体
61 小径回転体
63 回転力伝達部材
67 切断部材
67a 切断刃
69 回転体
71 取付け板
73 回動回転体
75 電動モータ

Claims (11)

  1. 表板及び裏板の間に所定の方向へ延出する多数のリブが空隙を設けて一体成形された樹脂段ボール板に罫線を形成する罫線形成装置において、
    樹脂段ボール板に相対して上記リブの延出方向と一致する方向及び直交する方向へ移動可能に設けられ、該樹脂段ボール板に対して収斂光を出力して溶融温度以下で加熱するレーザ光出力ヘッドと、
    レーザ光出力ヘッドに対して該レーザ光出力ヘッドの移動方向上手側に適宜の間隔をおいて一体に設けられ、上記レーザ光出力ヘッドの移動時に樹脂段ボール板に圧接する押圧部材と、
    を備え、
    レーザ光出力ヘッドの移動に伴って樹脂段ボール板上にレーザ光を出力して該樹脂段ボール板を非溶融の軟化状態へ加熱しながら加熱軟化した樹脂段ボール板に対して押圧部材を圧接してレーザ光出力ヘッドの移動方向へ連続する凹状に熱変形させて罫線を形成する樹脂段ボール板の罫線形成装置。
  2. 請求項1において、押圧部材は、レーザ光出力ヘッドの照射端側にて該レーザ光出力ヘッドの軸心を中心に回動可能に軸支され、樹脂段ボール板に対して連結された電動モータの駆動によりレーザ光出力ヘッドの移動方向上手側に位置するように回動される樹脂段ボール板の罫線形成装置。
  3. 請求項1において、押圧部材は、レーザ光出力ヘッドの軸心を中心に回動可能に軸支され、レーザ光出力ヘッドの移動方向上手側にて押圧ボールを転動可能に支持してなる樹脂段ボール板の罫線形成装置。
  4. 請求項1において、レーザ光出力ヘッドは、載置された樹脂段ボール板に対し、リブと一致する方向及びリブと直交する方向へ移動される可動体に設けた樹脂段ボール板の罫線形成装置。
  5. 請求項4において、レーザ光出力ヘッドは、上記可動体に対して昇降可能に支持された昇降体に設けられ、載置された樹脂段ボール板に対して近づく方向及び遠ざかる方向へ移動可能とした樹脂段ボール板の罫線形成装置。
  6. 請求項5において、レーザ光出力ヘッドは、上記昇降体に対して昇降可能に支持された取付け板に設けられ、載置された樹脂段ボール板に対して近づく方向及び遠ざかる方向へ移動可能とした樹脂段ボール板の罫線形成装置。
  7. 請求項1において、レーザ光出力ヘッドには、上記リブの延出方向と一致する方向又は直交する方向へ適宜の間隔をおいて切断部材を一体に設けた樹脂段ボール板の罫線形成装置。
  8. 請求項7において、切断部材は、樹脂段ボール板の切断方向に応じて回動可能に設けられた樹脂段ボール板の罫線形成装置。
  9. 請求項5において、昇降体には、上記リブの延出方向と一致する方向又は直交する方向へ適宜の間隔をおいて切断部材を設け、レーザ光出力ヘッドと一体に昇降可能とした樹脂段ボール板の罫線形成装置。
  10. 請求項9において、切断部材は、上記昇降体に対して昇降可能に支持された取付け板に設けられ、載置された樹脂段ボール板に対してレーザ光出力ヘッドと個別に近づく方向及び遠ざかる方向へ移動可能とした樹脂段ボール板の罫線形成装置。
  11. 請求項10において、切断部材は、上記取付け板に対して回動可能に支持され、切断刃の刃先を樹脂段ボール板に対する切断方向へ一致するように回動可能にした樹脂段ボール板の罫線形成装置。
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