JP5687882B2 - 情報管理方法および情報処理装置 - Google Patents
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Description
また一方で、製造管理者が車両の所在状況を確認するため、所在位置情報をクライアント端末の画面などにリアルタイム表示する必要がある。ここで、車両通過による所在位置情報更新処理の際には、データの整合性を保つため排他がかけられている。つまり、所在位置情報の更新処理中はクライアント端末からサーバが管理しているデータにアクセスできなくなる。
このような問題は、自動車製造工程管理システム以外の製造システムなどでも生じている問題である。
その他の解決手段については実施形態中で適宜説明する。
図1は、本実施形態に係る製造管理システムの構成例を示す図である。なお、本実施形態では、自動車製造工程に生産管理システムを適用した例を示すが、その他の製造工程に適用してもよい。
システムである製造管理システム5は、情報の処理を行う情報処理装置としてのサーバ1と、ユーザが車両の所在位置情報を閲覧して、確認するためのクライアント端末2と、複数の作業指示デバイス3を有する。
自動車製造工程は複数の作業工程(溶接工程1、溶接工程2、塗装工程1、・・・)からなり、各工程間にはRFIDリーダや、センサ読取装置などの検知装置4が設置されており、車両の通過を検知している。各工程には、プリンタや、コンピュータである作業指示デバイス3が設置されている。
各部11〜15は、図示しないROM(Read Only Memory)や、HDD(Hard Disk Drive)に格納されたプログラムが、RAM(Random Access Memory)に展開され、CPU(Central Processing Unit)によって実行されることによって具現化する。
データ変換・更新処理部13は、対応マスタデータ18を参照して、制御データ16の変更を管理データ17に反映して管理データ17を更新する。制御データ16、管理データ17および対応マスタデータ18は、図2A〜図4を参照して後記する。
作業指示処理部15は、制御データ16を参照して、作業指示デバイス3ヘ作業指示を実施する。
図2A〜図2Cは、本実施形態に係る制御データの例を示す図である。
制御データ16は、作業指示デバイス3に作業指示を与える際に参照するためのデータであり、サーバ1は、図2Aのようなスペック管理用の制御データ16や、図2Bのような組立工程1用の制御データ16や、図2Cのような組立工程2用の制御データ16などを有している。この他にも、エンジンタイプ用の制御データ16や、プランニングナンバ用の制御データ16なども有している。
図3Aおよび図3Bは、本実施形態に係る管理データの例を示す図である。
管理データ17は、クライアント端末2が所在位置情報などを閲覧するためのデータであり、制御データ16を基に閲覧しやすいようテーブルの形式にまとめられたデータである。
図3Aは、スペックテーブルデータ(「T−SPECテーブルデータ」)の例であり、各車両における色、車両タイプ、ルーフタイプ、ミラータイプなどの各スペックデータ(「SPEC−DATA」)が格納されている。車両名のフィールドには、対象となる車両名が格納されている。スペックID(「SPEC−ID」)は、該当するデータがどのスペックに対応するかを示すIDであり、例えば「1」は色を示し、「2」は車両タイプを示している。SPEC−IDについては、図4の対応マスタデータ18の説明で後記する。データフィールドには、実際のデータが格納されている。
T−SEQテーブルデータにおいて、車両名フィールドには対象となる車両名が格納され、工程IDフィールドとしてのPROC−IDフィールドには、図4で後記する工程IDに該当する「PROC−ID」が格納され、順番を示すSEQフィールドには、該当する工程における車両の順番が格納されている。
例えば、図3Bを参照すると、PROC−ID「PR2」(ここでは、組立工程2に該当するID)の1番目(順番)に車両A1が格納され、同じ工程の2番目に車両A2が格納されている。同様に、PROC−ID「PR1」(ここでは、組立工程1に該当するID)の1番目(順番)に車両B1が格納され、同じ工程の2番目に車両B2が格納されている。
なお、本実施形態において、主に使用するのは図3BのT−SEQテーブルデータである。
図4は、本実施形態に係る対応マスタデータの例を示す図である。
対応マスタデータ18は、制御データ16と、管理データ17を対応付けるものであり、データ変換・更新処理部13が、制御データ16の変更内容を管理データ17に反映する際に使用するものである。
対応マスタデータ18は、制御データ項目と、管理データ項目とを有している。制御データ項目は、図2A〜図2Cで示した制御データ16における項目が格納されている。
例えば、スペック管理用の制御データ16の制御データ項目「色」に該当する管理データ17は、データテーブル名が「T−SPEC」であり、この「T−SPEC」テーブルデータの「SPEC−ID」が「1」となっている「SPEC−DATA」フィールドが該当していることになる。つまり、制御データ16において車両Aのボディの色が「赤」から「青」に変更されたとき、データ変換・更新処理部13は、車両Aにおける「T−SPEC」テーブルデータの「SPEC−ID]が「1」のレコードにおける「SPEC−DATA」フィールドの該当する欄を「赤」から「青」に更新する。
なお、本実施形態では、組立工程1→組立工程2の順に進むものとする。すなわち、車両B1,B2が組立工程1を終了すると、車両B1、車両B2の順に組立工程2へ進む。
「組立工程1」の車両B1が「組立工程2」へ移動して、その移動が「組立工程1」、「組立工程2」間の検出装置4によって検知されると、データ更新処理部12は、図2Bに示す組立工程1用の制御データ16において、順番の数値が「0001」である車両(ここでは、「車両B1」)の欄を空欄にし、順番の数値が「0002」である車両(ここでは、車両B2の順番の数値を「0001」とし、以下、各車両の順番の数値を繰り上げる。
具体的には、データ変換・更新処理部13は、組立工程1に関するデータであるテーブルデータ名「T−SEQ」、データ項目名「SEQ」、格納条件「PROC−ID=PR1」を取得するとともに、組立工程2に関するデータであるテーブルデータ名「T−SEQ」、データ項目名「SEQ」、格納条件「PROC−ID=PR2」を取得する。
このSQLによって、データ変換・更新処理部13は、図3Bに示すT−SEQテーブルデータの「PROC−ID」フィールドの車両B1(「B1」)に該当する欄を「PR1」から「PR2」に更新し、「SEQ」において該当する欄を「N+1」に更新する。Nの算出は、「PROC−ID=PR1」となっている車両数をカウントすることによって行われてもよい。
続いて、データ変換・更新処理部13は、T−SEQテーブルデータの「SEQ」フィールドにおいて、「PROC−ID」フィールドが「PR1」に該当する欄に格納されている順番の数値を順次繰り上げるためのSQLを生成する。そして、データ変換・更新処理部13は、このSQLを基に、「PROC−ID」フィールドが「PR1」に該当する欄に格納されている順番の数値を順次繰り上げる。
図5は、本実施形態に係る製造管理システムのサーバにおける処理の手順を示すフローチャートである。
まず、所在位置追従処理部11が、センサ読取装置からの検知情報に基づいて車両の通過を検知する(S101)。
すると、データ更新処理部12が、どの検知装置4から検知情報が取得されたかによって制御データ16における更新箇所を特定し、制御データ16の該当箇所を更新する(S102)。制御データ16の更新方法は、前記したため、ここでの説明は省略する。
ステップS103の結果、例えば一定時間、応答が返信されないなど、制御データ16の更新に失敗したと判定された場合(S103→No)、データ更新処理部12は制御データ更新失敗の旨をサーバ1の図示しない表示部に表示したり、管理者が使用しているクライアント端末2の表示部に表示させるなどして、制御データ更新失敗のエラー通知を行い(S104)、処理を終了する。この場合、管理者がデータ修正処理部14およびデータ更新処理部12を介して、手動にて制御データ16を更新する。
そして、データ変換・更新処理部13が、作成したSQLに従って管理データ17を更新する(S106)。ステップS105のSQL生成、ステップS106の管理データ17の更新については、前記して説明してあるので、ここでの説明を省略する。
次に、データ変換・更新処理部13は、管理データ17を格納している記憶部19からの応答を受信したか否かを判定することによって、管理データ17の更新が成功したか否かを判定する(S107)。
クライアント端末2は、管理データ17を閲覧することとなる。
あるいは、対応マスタデータ18も設定せずに、データ変換・更新処理部13が、制御データ16の更新箇所を検出し、管理データ17において、その検出箇所に該当する箇所を検出して、管理データ17の更新を行ってもよい。
本実施形態によれば、クライアント端末2による閲覧専用の管理データ17を有し、制御データ16の更新をこの管理データ17に反映することによって、制御データ16への排他性を維持しつつ、クライアント端末2による工程の進捗の閲覧のリアルタイム性を確保することができる。
また、本実施形態によれば、クライアント端末2が制御データ16の内容を反映された管理データ17を閲覧することによって、リアルタイム性を保ちつつ、制御データ16の配信を行わないことから通信負荷の低減も可能となる。
さらに、管理データ17におけるIDなどを管理する対応マスタデータ18を有することにより、これらのIDを使用したSQLを生成することが可能となり、管理データ17の更新が容易となる。
2 クライアント端末
3 作業指示デバイス
4 検知装置
5 製造管理システム(システム)
11 所在位置追従処理部
12 データ更新処理部
13 データ変換・更新処理部
14 データ修正処理部
15 作業指示処理部
16 制御データ
17 管理データ
18 対応マスタデータ
19 記憶部
Claims (3)
- システムの制御に関するデータである制御データと、
前記制御データとは、別のデータであるとともに、前記制御データとは別の構成を有しており、かつ、前記制御データの内容をクライアント端末によって閲覧させることに適した構成を有する管理データと、
を記憶部に格納している情報処理装置の情報管理方法であって、
前記情報処理装置は、
前記制御データが更新されると、前記更新の内容を前記管理データに反映し、
前記管理データは、前記クライアント端末による閲覧が可能であるが、前記クライアント端末による内容の操作が不可能である
ことを特徴とする情報管理方法。 - 前記情報処理装置は、
前記制御データの内容と、前記管理データの内容と、を対応付ける情報を格納している対応マスタデータを有し、
前記制御データが更新されると、前記対応マスタデータを参照し、前記管理データにおける更新箇所を特定して、前記更新の内容を前記管理データに反映する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報管理方法。 - システムの制御に関するデータである制御データと、
前記制御データとは、別のデータであるとともに、前記制御データとは別の構成を有しており、かつ、前記制御データの内容をクライアント端末によって閲覧させることに適した構成を有する管理データと、
を記憶部に格納している情報処理装置であって、
前記制御データが更新されると、前記更新の内容を前記管理データに反映するデータ変換・更新処理部を有し、
前記管理データは、前記クライアント端末による閲覧が可能であるが、前記クライアント端末による内容の操作が不可能である
ことを特徴とする情報処理装置。
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