JP5686679B2 - Metal siding - Google Patents
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Description
本発明は、金属サイディングに関する。 The present invention relates to metal siding.
金属サイディングは、経年変化に対する耐久性が高く、軽量で取り扱いやすいため、建物の外壁などに広く使用されている。また、金属サイディングは、表面の金属面板が平坦なままでは意匠性に劣り、安価な印象を与えやすいため、プレス成形やロールエンボス加工などによって表面に様々な凹凸形状、深彫模様等の柄が付与されている。 Metal siding is widely used for building outer walls because it is highly durable against aging, lightweight and easy to handle. In addition, metal siding is inferior in design if the surface metal faceplate remains flat, and it is easy to give a cheap impression, so various uneven shapes, deep engraving patterns, etc. are formed on the surface by press molding or roll embossing. Has been granted.
そして、近年、金属サイディングの高意匠化が進み、立体感に富み、自然な印象を与える柄を有するものが高級感を感得させるとして人気を集めている。 In recent years, the design of metal siding has been advanced, and those having a pattern that gives a natural impression with a rich three-dimensional effect are gaining popularity as a sense of luxury.
図3に示すように、例えば、特許文献1では、目地に隣接する柄部(装飾部)の縁部を平坦に形成した金属サイディングが提案されている。この金属サイディングは、隆起した柄部Xが明確な境界線で目地から区別されるため、立体感に優れているとされている。また、柄部Xと目地を明確に区別できるため、塗装において、装飾部用の塗料が目地部にまで塗布されるのを防止できるとされている。
As shown in FIG. 3, for example,
しかしながら、特許文献1の金属サイディングは、柄部Xの内部に形成された凹凸模様Yによって立体感を表現しようとするものである。すなわち、柄部X自体の平均的な高さ(突出方向の高さ)は略均一に形成されているため、柄部X同士の間での変化に乏しい。このため、金属サイディング全体としては、起伏が少ない印象を与え、ランダムで自然な風合いを十分表現できているとは言えない。
However, the metal siding disclosed in
一方、金属サイディングにランダムで自然な風合いを与える方法としては、例えば、表面の金属面板に高さの異なる柄部を設ける方法も考えられる。しかしながら、この場合、高さが低い柄部では、柄部内の表面凹凸に深みを与えることが難しく、凹凸感の低下によって、逆に安価な印象を与えやすい。さらに、金属サイディングを塗装する際に、高さが低い柄部に塗装することは容易ではなく、塗装工程が複雑化するという問題もある。 On the other hand, as a method of giving a random and natural texture to metal siding, for example, a method of providing a pattern portion having a different height on the metal face plate on the surface is also conceivable. However, in this case, it is difficult to give depth to the surface irregularities in the pattern portion in the handle portion having a low height, and on the contrary, it is easy to give an inexpensive impression due to a decrease in the unevenness feeling. Furthermore, when painting metal siding, it is not easy to paint on a handle portion having a low height, and there is a problem that the painting process is complicated.
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、立体感に富み、ランダムで自然な風合いを与え、塗装作業も容易な金属サイディングを提供することを課題としている。 The present invention has been made in view of the circumstances as described above, and it is an object of the present invention to provide a metal siding that is rich in three-dimensional effect, gives a random and natural texture, and is easy to paint.
上記の課題を解決するために、本発明の金属サイディングは、目地が形成され、裏面材からの高さが略等しい複数の柄部が設けられている金属面板を有する金属サイディングであって、一部の柄部の垂直方向の下方域には、内側斜め下方へ傾斜する傾斜面部が設けられているとともに、この傾斜面部の下端には、対向する下側の柄部の傾斜端部との間に、内側へ切り込む切込溝が設けられており、前記傾斜面部は、近接する柄部よりも表面凹凸が粗く形成されていることを特徴としている。 In order to solve the above problems, the metal siding of the present invention is a metal siding having a metal face plate on which joints are formed and a plurality of handle portions having substantially the same height from the back material are provided. An inclined surface portion that is inclined obliquely inward and downward is provided in a lower area in the vertical direction of the handle portion of the portion, and a lower end of the inclined surface portion is between the inclined end portion of the lower handle portion that is opposed to the lower end portion. In addition, a cut groove for cutting inward is provided, and the inclined surface portion is characterized in that the surface unevenness is rougher than the adjacent handle portion .
この金属サイディングでは、前記目地として浅目地と深目地とが形成されており、浅目地の溝深さD1、深目地の溝深さD2および前記切込溝の溝深さD3が、D2>D1>D3であることが好ましい。 In this metal siding, shallow joints and deep joints are formed as the joints, and the groove depth D1 of the shallow joints, the groove depth D2 of the deep joints, and the groove depth D3 of the cut grooves are D2> D1. It is preferable that > D3 .
この金属サイディングでは、前記傾斜面部の傾斜角度は15°〜45°であり、かつ、前記傾斜端部の傾斜角度より小さいことが好ましい。 In this metal siding, the inclination angle of the inclined surface portion is preferably 15 ° to 45 ° and smaller than the inclination angle of the inclined end portion .
本発明の金属サイディングによれば、立体感に富み、ランダムで自然な風合いを与えることができ、塗装作業も容易となる。 According to the metal siding of the present invention, the three-dimensional effect is rich, a random and natural texture can be given, and the painting work is facilitated.
本発明において、「上側または上方」とは、金属サイディングを施工した場合の垂直方向の上側に位置する方向をいい、「下側または下方」とは、金属サイディングを施工した場合の垂直方向の下側に位置する方向をいうものとする。以下、本発明の実施形態について説明する。 In the present invention, the term “upper or upper” refers to the direction located on the upper side in the vertical direction when metal siding is applied, and “lower or lower” refers to the lower direction in the vertical direction when metal siding is applied. The direction located on the side shall be said. Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
図1は、本発明の金属サイディングの一実施形態を例示した斜視断面図である。図2は、本発明の金属サイディングの金属面板の一実施形態の部分断面を例示した概要図である。 FIG. 1 is a perspective sectional view illustrating an embodiment of metal siding according to the present invention. FIG. 2 is a schematic view illustrating a partial cross section of an embodiment of the metal faceplate of the metal siding of the present invention.
金属サイディング1は、金属面板2と裏面材3とが間隔を隔てて並設されており、金属面板2と裏面材3との間には芯材4が充填されている。
In the
金属面板2には、高さが略等しい柄部5が縦方向および横方向に連続配置されており、柄部5同士の間には、目地として、横目地6および縦目地(図示していない)が設けられている。また、柄部5には、凹凸模様が形成されている。なお、柄部5の凹凸模様の図示は省略している。
On the
ここで、「柄部の高さ」とは、裏面材3から金属面板2の柄部5の表面までの長さを基準とすることができる。したがって、「柄部の高さが略等しい」とは、それぞれの柄部5が略同一平面上に形成されていることをいう。また、柄部5の高さの差異は、表面の塗装に影響しない範囲であれば許容され、具体的には、1mm程度の差があってもよい。
Here, “the height of the handle” can be based on the length from the back material 3 to the surface of the
柄部5の高さは、従来と同様に維持されているため、凹凸模様を深く形成することができ、立体感に優れている。
Since the height of the
金属面板2の柄部5の高さが略等しく形成されているため、金属サイディング1は、柄部5(縦目地、横目地6以外の部分)のみに所望の塗料を均一に塗装することができ、塗装作業が容易である。また、縦目地および横目地6に塗装する場合にも、柄部5との塗り分けが容易である。
Since the height of the
横目地6は、溝深さおよび溝幅が異なる複数のタイプによって構成されている。具体的には、図2にも示した横目地6は、溝深さD1がおよそ1mm〜3mmの浅目地61と、溝深さD2がおよそ4mm〜6mmの深目地62とによって構成されている。 The horizontal joint 6 is composed of a plurality of types having different groove depths and groove widths. Specifically, the horizontal joint 6 also shown in FIG. 2 includes a shallow joint 61 having a groove depth D1 of about 1 mm to 3 mm and a deep joint 62 having a groove depth D2 of about 4 mm to 6 mm. .
浅目地61は、略V字状の溝に形成されている。深目地62は、目地下面62aと、目地底面62bと、目地上面62cとによって形成された略コ字状の溝に形成されている。深目地62の表面溝幅Lは、例えば5mm〜10mmの範囲で適宜設計することができる。
The shallow joint 61 is formed in a substantially V-shaped groove. The deep joint 62 is formed in a substantially U-shaped groove formed by the
また、深目地62の目地下面62aおよび目地上面62cは、目地底面62bに向かって互いに接近する方向へ傾斜している。具体的には、深目地62は、目地底面62bに対する目地上面62cの傾斜角度θ1が45°〜85°に形成されていることが好ましい。さらに、深目地62の上側(図2中の右側)に近接する柄部5は平坦に形成されており、傾斜や切り欠きなどは形成されていない。このため、深目地62の溝深さD2が強調され、立体感に富んだ印象を与えることができる。
Further, the
金属面板2に設けられた柄部5の一部には、その下方域に、内側斜め下方へ傾斜する傾斜面部7が設けられている。傾斜面部7の傾斜角度θ2は、例えば、好適には、15°〜45°の範囲で適宜設計することができる。傾斜面部7の傾斜角度θ2は、対向する下側(図2中の左側)の柄部5の傾斜端部8の傾斜角度よりも小さく、幅M(縦方向長さ)は、やや長く形成されている。さらに、傾斜面部7は、柄部5よりも表面凹凸が粗く形成されている。そして、傾斜面部7の下端には、対向する下側の柄部5の傾斜端部8との間に、内側へ切り込む切込溝9が設けられている。切込溝9は、浅目地61よりも溝深さを浅く形成することができ、その溝深さD3は、例えば、1mm〜2mm程度を例示することができる。
A part of the
金属面板2の傾斜面部7の下端に切込溝9が形成されていることで、この部分に濃い黒色の影を映すことができる。さらに、金属面板2の傾斜面部7は、その傾斜と表面凹凸によってやや色の薄い影を表現することができる。したがって、切込溝9付近では、柄部5から切込溝9へ近づくにしたがって、影が濃くなるグラデーション効果が発揮され、より深みのある印象を与えることができる。このため、柄部5の高さを略等しく形成しても、近接する柄部5同士に段差があり、起伏に富んでいるような錯覚、印象を与えることができ、立体感に富み、ランダムで自然な風合いを表現でき、高級感を演出できる。
Since the
また、柄部5にのみトップ色を塗布し、傾斜面部7へのトップ色の塗布を行わない場合には、傾斜面部7の色味をより暗く表現することができるため、グラデーションの効果が一層高まり、さらに高級感を高めることができる。
Further, when the top color is applied only to the
さらに、金属サイディング1は、金属面板2の浅目地61の溝深さD1、深目地62の溝深さD2、切込溝9の溝深さD3が、D2>D1>D3の関係にある。このため、金属面板2に形成された溝の深さに変化が生まれ、立体感が一層際立っている。
Further, in the
金属面板2は、厚さ0.2〜0.5mm程度であり、材料は、普通鋼板、めっき鋼板、塗装鋼板、ステンレス鋼板などの鋼板や、アルミニウム板、銅板、これらの金属に亜鉛や、ニッケルなどを含有させた合金板などを使用することができる。また、金属面板2の表面の全部又は一部にアクリルビーズ,プラスチックビーズ等を付着させることにより、艶消し処理することもできる。
The
柄部5が付与された金属面板2は、芯材4を背面側に充填した後、裏面材3が貼り合わされ、金属サイディング1が形成される。芯材4としては、ポリウレタン樹脂フォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノール樹脂フォーム、塩化ビニル樹脂フォームなどの発泡樹脂や、ロックウール、石膏ボードなど、一般に断熱材料として用いられている材料を例示することができる。裏面材3には、普通鋼鋼板、ステンレス鋼板、塗装鋼板などを使用することができる。
The
本発明の金属サイディングは以上の形態に限定されるものではない。例えば、金属面板の表面に切込溝とともに形成される横目地は、浅目地、深目地のいずれか一方であってもよい。また、横目地(浅目地、深目地)および縦目地は、溝深さや溝幅が異なるものを混在させることもできる。 The metal siding of the present invention is not limited to the above form. For example, the horizontal joint formed with the cut groove on the surface of the metal face plate may be either a shallow joint or a deep joint. Further, horizontal joints (shallow joints, deep joints) and vertical joints having different groove depths and groove widths can be mixed.
1 金属サイディング
2 金属面板
3 裏面材
5 柄部
6 横目地
61 浅目地
62 深目地
7 傾斜面部
9 切込溝
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