JP5683946B2 - ドップラー光コヒーレンス・トモグラフィを用いた血流測定のための方法とシステム - Google Patents

ドップラー光コヒーレンス・トモグラフィを用いた血流測定のための方法とシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5683946B2
JP5683946B2 JP2010503212A JP2010503212A JP5683946B2 JP 5683946 B2 JP5683946 B2 JP 5683946B2 JP 2010503212 A JP2010503212 A JP 2010503212A JP 2010503212 A JP2010503212 A JP 2010503212A JP 5683946 B2 JP5683946 B2 JP 5683946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
doppler
flow
blood
scan
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010503212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010523286A (ja
Inventor
ファング、デイビッド
ワン、イミン
Original Assignee
ユニヴァーシティー オブ サザン カリフォルニア
ユニヴァーシティー オブ サザン カリフォルニア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ユニヴァーシティー オブ サザン カリフォルニア, ユニヴァーシティー オブ サザン カリフォルニア filed Critical ユニヴァーシティー オブ サザン カリフォルニア
Publication of JP2010523286A publication Critical patent/JP2010523286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5683946B2 publication Critical patent/JP5683946B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/102Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for optical coherence tomography [OCT]

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

連邦政府による委託研究および開発の供述
本発明は、少なくとも一部が、国立衛生研究所からの助成金(NIH助成金、R01EY013516、並びに、P30EY03040)の援助によって成り立っている。政府は、本発明における確かな権利を有している。
関連特許
本出願は、以下の米国仮出願に対する優先権を請求している。タイトルが「全網膜の血流測定のための方法」である、2007年4月10日提出の、仮出願番号60/910,871と、タイトルが「乳頭周辺のフーリエ・ドメイン・ドップラー光コヒーレンス・トモグラフィによる全網膜の血流測定」である、2007年9月25日提出の、仮出願番号60/975,114と、タイトルが「全網膜の血流測定のための方法」である、2008年3月12日提出の、仮出願番号61/035,871。これによって、米国仮出願の米国特許法119条(e)に基づいた利益が、請求されている。上記の優先権出願は、ここに、参考として取り入れられる。
本発明は、光コヒーレンス・トモグラフィの分野に属する。より詳しくは、本発明は、ドップラー光コヒーレンス・トモグラフィを用いて、網膜及び他の体の部位中の血流を測定するための方法とシステムとに関わる。
精度良く、非侵襲性で、定量的構造の、生体内の体の部位の血流測定を提供できる機具は、医学的な診断及び治療の進歩状況の監視のような適用において、非常に望ましい。この観点から、光コヒーレンス・トモグラフィ(OCT)は、このような能力を提供するための期待されるテクノロジーと見なされてきている。
光コヒーレンス・トモグラフィ[1]は、高解像度の断面イメージングを提供できる新開発のテクノロジーであり、網膜疾患[2−4]と緑内障[5、6]との診断及び管理において一般に使用されている。形態的なイメージを得るのに加えて、OCTは、流れと移動とに関する情報を提供する、反射光のドップラーシフトを検出することができる[7−9]。多くの研究者達が、ドップラーOCTを使用して、血流の可視化と流動力学とを研究している[10−14]。フーリエ・ドメインOCTを利用できることで、ドップラーシフトの測定が可能となるが、この情報だけでは、走査ビームの方向の血流と相互関係があるのみである。この走査ビームに直交した方向の血液の移動は、ドップラーシフトでは直接には反射されない。かくして、体積流量を測定するために、前記走査ビームと血流の方向との間の、入射の角も分からなければならない。この情報は、横断面のOCTイメージからのみでは、得ることができず、従って、ドップラーOCTによる体積流量測定は、今まで不可能であった。
このために、この分野の種々の問題を克服でき、実際的で、有用で、迅速で、敏感で、非侵襲性で、且つ、精度の良い体内血流測定を提供する方法と機具とが、依然として必要である。
従って、本発明の目的は、リアルタイムで実行され得る、非侵襲性のやり方の、光トモグラフィに基づいた、血流量測定及び/もしくは監視の方法を提供することである。
本発明の更なる目的は、リアルタイムの光コヒーレンス・トモグラフィによって、対象物の体内の血流を、非侵襲的に測定することを可能とするシステム及び装置を提供することである。
好ましい実施形態の下記の詳細な説明と関連させることで、即ち、これに従うか、もしくは、これにさらに組み合わせることで比較的明白になるであろう本発明のこれら目的及び他の目的は、走査で得られたドップラーシフトのデータからドップラー角を切り離すことができるドップラー・フーリエ光コヒーレンス・トモグラフィ走査を、実行及び解析する方法の発明によって、果たされている。
特に、一態様では、本発明は、ドップラー光コヒーレンス・トモグラフィを用いた、対象物の所定の領域における体内の血流量を測定するための方法を提供している。本発明の実施形態に係る方法は、一般に、以下の工程、即ち、(1)前記領域内の血管と交差した少なくとも2つの面を有する走査パターンで、前記領域を走査することと、(2)前記血管の各々と入射走査ビームとの間のドップラー角と、ドップラーシフトとを決定するように、得られたOCTデータを解析することと、(3)前記ビームのドップラーシフトと入射の角(即ち、ドップラー角)とを用いて、血液の体積流量を決定することとを具備している。
前記走査パターンは、好ましくは、同心円、平行線、もしくは弧である。他の走査パターンは、これら走査パターンが、各々の血管に対するドップラー角を算出するための式の公式化を可能にする2つのドップラー走査イメージを与えることができる一般の形状を有する限り、使用され得る。
更なる態様では、本発明は、また、ドップラー・フーリエ光コヒーレンス・トモグラフィに基づいた本発明の実施形態に係る血流測定方法を用いることによって、病気の徴候がある対象物の局部の血流量を測定及び/もしくは監視するための方法とシステムとを提供する。
更に、本発明の方法を実行するためのコンピュータシステムとコンピュータ可読媒体とが、提供される。
本発明の他の態様と効果とは、以下の説明及び添付の請求項によって、明らかになるだろう。
図1aは、本発明の実施形態に係る模範的なOCT走査を示し、円形の網膜OCT走査が、円錐形パターンで回転するビームによって行われ、前記円錐形の頂点が、目中の節点であることを示している。 図1bは、本発明の実施形態に係る模範的なOCT走査を示し、円筒形のOCTイメージが、横軸が0度乃至360度の走査角に対応し、縦軸がビーム伝搬の軸に沿った深さのディメンションに対応している矩形のディスプレイに合うように、表されている。 図2は、網膜を横切って円形状に走査するOCTビームの模範的な3次元の図形表示を示し、2つの走査半径が示されている。 図3は、OCTビームと走査されている血管との空間的関係の、模範的な表示を示し、前記OCT面Sと前記流れ方向に対して直交した面Pとの間の角度βが、示されている。 図4aは、二重円形の走査パターンの走査ビームの模範的な軌道を示している。 図4bは、2つの平行した走査面を生じている2つの短い平行線の走査ビームの模範的な軌道を示している。 図5は、測定された血流量のサンプリング・ステップの影響を示している。 図6は、ドップラー周波数シフトのグレースケールディスプレイによって、模範的なドップラーOCTイメージを示している。前記水平軸は、0乃至360度の走査角を示している。(a)1.7mmの半径の円形走査、(b)1.9mmの半径の円形走査。網膜静脈分枝は、V1からVのラベル付けをされている。 図7は、バックグラウンドの動きによるドップラーノイズの抑制を示している。 図8は、図6に示された血管Vに対する、規格化された、時間ごとのピーク流速の変化を示している。 図9は、本発明の実施形態に係る方法のフローチャート表示を示している。 図10は、本発明の実施形態に係る模範的なシステムのブロック線図表示を示している。
本発明を十分に、且つ、完全に理解することを容易にするために、下記の理論的な議論が与えられている。しかしながら、本発明がいかなる特定の理論的もしくは数学的公式化によっても縛られないことが、当業者に認識されるであろう。下記のこの議論は、説明のみの目的で与えられており、ここに開示されている内容の以外の公式化も、同様に可能であり、本開示の恩恵を受けている分野の技術に含まれている。
[理論]
ドップラーOCTにおいて、移動する血液によって反射された光は、プローブビームの軸に平行な流速成分に比例するドップラー周波数シフト(Δf)を受ける。前記プローブビームと血流の方向との間の角度が分かる場合、前記ドップラーシフトは、以下のように単純化できる。
Δf=−2nVcosα/λ (1)
ここで、nが媒体の屈折率、Vが全流速、αが前記OCTビームと流れとの間の角度、Vcosαが平行な速度成分、そして、λが光の中心波長である。FD−OCT[13、14、16、17]において、この周波数シフトΔfは、ライン・カメラによって取り込まれたスペクトル干渉パターンに位相シフトΔΦを導入している。高速フーリエ変換(FFT)によって、各画素における連続した軸方向走査間の位相差角が、前記ドップラーシフトを決定するように算出される。
位相が解明された流量測定の一制限は、逆正接関数の2πの二重性によって生じたエイリアシング現象である。この現象は、決定できる最大ドップラーシフトを、Δf=1/(2τ)に制限する。ここで、τは、連続した軸線間の時差である。かくして、検知可能な最大速度は、V=λ/(4nτcosα)となる。代わって、検知可能な最小流速は、FD−OCTシステムの位相ノイズによって決定される。この理論付けにおいて、実際の流速(式1参照)を決定するために、前記プローブビームと流れ方向との間の相対角度αを知ることが求められる。
上記の問題を解決するために、発明者達は、複数の面の走査を利用して上記相対角度を決定するための方法を考えている。本発明の方法を説明するために、二重円形走査パターン(DCSP)に基づいた模範的な微分が、用いられる。ここでも、本発明の方法を実行するために、他の走査パターンも、同様に、適切に利用され得るということが、一部の当業者に認識されるだろう。
まず図1aには、網膜の円形パターンを走査するOCTサンプリングビームの図が、表示されている。この円形走査では、プローブビームは、走査の間、円錐形体上を移動している。この円錐形の頂点は、目中の節点である。図1bは、この走査円錐形体が交差した網膜構造を示す、模範的なOCTイメージである。図1bで、横軸は、0゜乃至360゜の角度分布θを示しており、縦軸Dは、走査円錐形体からの深さ情報を示している。周波数が0の位置が、サンプルと基準アームとの間の対応した通路長と等価であり、D=0として規定されている。かくして、図1bに示されているイメージは、周囲を取り除かれ、且つ、矩形の皮膚に平らに置かれた視神経円板のスライスであると考えられ得る。
図2には、円形走査パターンの3次元ダイヤグラムを示している。このパターンでは、網膜は、半径rとrとにおいて、プローブビームによって、円状に走査されている。これら半径の小さな差Δr=r−rは、これら走査円間の血管(VE)が、リニアー形状に近似されるように、選択されている。図2に示された座標において、前記2つの走査円錐体上の血管(VE)の2つの位置は、それぞれ、座標P(r、θ、z)とP(r、θ、z)とである。従って、この血管のベクトルは、rb(ベクトル)(Δx=rcosθ−rcosθ、Δy=rsinθ−rsinθ、Δz=z−z)のように座標によって表され得る。OCTイメージでは、前記網膜の構造は、図1bに表されているように、(θ,D)によって規定された座標系に合わされている。前記血管VEは、2つの異なる半径に対応する2つのOCTイメージ間に、相対的位置(θ、D)と(θ、D)とを有している。図2に従えば、Δzの値は、前記血管Dの座標間の差ΔD=D−Dを、Δzに以下のように関連付けることによって、前記イメージから推定される。
Figure 0005683946
ここで、図2に示されているように、hが前記節点から網膜までの距離であり、δが前記走査ビームと回転軸NOとの間の角度である。上記の式2によって、2つの走査円形体に交差されている前記網膜血管のベクトルが決定され得る。
走査の間、前記プローブビームBNは、走査円錐形上にある。前記節点Nは、(0,0,h+z)の座標を有する。ここで、zは、前記網膜とXY面(図2参照)との間の距離である。前記プローブビームが角度θに走査する時、半径rにおけるOCT走査のために、前記網膜の走査点Bは、座標(rcosθ,rsinθ,−h)を有するだろう。かくして、前記走査ビームBNのベクトルは、s(ベクトル)(cosθ,rsinθ,−h)である。ベクトルsと(ベクトル)rとの値が決定されたので、OCTプローブビームと血流との間の角度aを推定するために、以下のようにベクトル解析を与えることができる。
Figure 0005683946
ここで、Rは、ベクトルrの長さであり、また、Rは、ベクトルsの長さである。前記2つの走査円形体間の半径の差が小さいので、式(3)の半径rは、r=(r+r)/2と近似されることができる。前記走査ビームと血管との間の角度が決定されると、実際の流速は、体積流量算出のための測定されたドップラー信号を用いて、決定されることができる。
心周期を考慮に入れると、血流の速度は、以下のように表される。
V(x,z,t)=A(x,z)P(t) (4)
ここで、A(x,z)は、図3に示されているように、血管に直交した前記断面P内での心周期のピークモーメントでの血流速度分布である。P(t)は、ピークで1に標準化した、心周期全体にわたっての流速の変化を表している。式4における速度式を用いて、体積流量Fは、次のように算出され得る。
Figure 0005683946
ここで、Tは、パルスの周期である。
血管内の実際の体積流量を決定するために、血管(血流)方向と直交した面P内で積分が行われなければならない。しかし、実際は、血管に交差しているサンプリングされたドップラーFD−OCT面S(図3参照)は、ほとんどの場合、面Pと異なり、そうでなければ、ドップラー信号を得られない。OCT面So内の領域の寸法σ=rΔθΔDと、面P内の領域の寸法σ=ΔxΔzとの間の関係は、σ=σ|cosβ|である。ここで、βは、面PとSとの間の角度である。この角度βが決定され得る場合、網膜の血流Fは、次のように算出され得る。
Figure 0005683946
ここで、kは、パルス係数である。角度βの導入によって、血流に対する積分が、前記サンプルリングされたドップラーFD−OCTイメージ内の血管領域S内で、直接になされ得る。ベクトル解析に従えば、2つの面間の角度は、これら面の各々に直交した2つのベクトル間の角度と同じである。Pに関しては、これに直交したベクトルが、流れベクトルrである。図3に示されているように、FD−OCT面Soは、走査円錐形上にある。この面Soに直交した単位ベクトルrは、プローブビームNBと回転軸NOとによって決定された面にあり、且つ、NBに対して直交している。前記単位ベクトルrは、(cosδcosθ,cosδsinθ,sinδ)と推定され得る。ここで、δは、図3におけるNBとNOとの間の角度である。r(ベクトル)とr(ベクトル)とを用いれば、前記角度βは、次のように算出され得る。
Figure 0005683946
前記2つの面のOCTスキャンから、上記のパラメータと、これらパラメータの値を決定するための模範的なアルゴリズムとが与えられると、当業者は、以下の模範的な実施形態によって更に説明されているように、血流測定に基づいたドップラーOCTの種々の方法とシステムとを実行するための技術を所有するだろう。
[模範的な実施形態]
上記の理論的な議論は、本発明の種々の実施形態を案出するための枠組みを概説している。一般に、本発明の実施形態は、ドップラー・コヒーレンス・トモグラフィによって血流を測定するための効率的で有効なアプローチを提供する。本発明の技術に従って複数のOCT走査を採用し、これら走査を解析することによって、早く、精度の良い、非侵襲性の血流測定に到達するために必要なパラメータを得ることができる。
好ましい一実施形態では、二重の面の走査技術が、わずかに変位した2つの面でドップラー信号を得るように採用されている。図9は、この実施形態のフローチャート表示である。
図9に関しては、二重円形走査パターン(図4a)のような二重面走査パターンが、対象物内の所望の領域を走査するように使用されている。フーリエ・ドメイン光コヒーレンス・トモグラフィ機構において、これら走査からの干渉信号が、これら信号の振幅と位相とについての情報を与えるために、高速のフーリエ変換によって処理される。そして、フーリエ変換されたスペクトルの振幅は、走査された領域の生理学的構造のOCTイメージを構築するように、使用される。位相の情報は、走査でのドップラーシフト信号を得るために用いられる。ドップラーシフトイメージを得る模範的な方法は、一定の間隔(例えば、軸走査ごと)だけ離間された複数の軸走査の位相差を比較することである。図6は、ドップラーシフト信号を表した模範的なイメージを示している。ドップラーシフトイメージから、血管を特定し、これら血管(これらのイメージに見られるこれら血管は、実際は、走査面に交差した血管の断面である)の直径の見積もりに達する。
かくして、2つの平行した走査面を表している2つのドップラーシフトイメージを用いて、座標を前記血管に割り当てることができる。このように、各血管が、各走査面に対応する2組の座標を有するだろう。これら2組の座標の各々は、2つの走査面間の血管の一部の端点を定めている。従って、これら2組の座標は、座標でのドップラーシフトのサインと一緒に、この血管に対するベクトルと、この血管中の流れ方向とを規定している。
この際、体積運動及び/もしくは組織運動(例えば、眼球走査中での眼球運動)に対する修正が、任意で適用され得る。また、公知のいかなる修正アルゴリズムも、適切に適用され得る。
血管に対するベクトルが決定されると、前記走査ビームと血管との間の入射の角(ドップラー角)が、入射走査ビームのベクトルと血管のベクトルとの間の角度から、容易に算出されることができる。そして、血管に対するドップラー角が分かると、この血管を通る実際の血流量が、決定される。
血液の体積流量(心周期全体にわたって平均化した単位時間当りの血流量)に達するために、式(6)で説明されたようなパルス係数を、任意で算出することができる。この分野で知られている、液体の流れを積分する他のアルゴリズムもまた、適切に使用され得る。
最後に、サンプリング密度の修正係数もまた、体積流量に、任意で適用され得る。ここでは、このサンプリング密度は、連続した軸走査間のステップ・サイズに関係する。前記軸走査の密度が高すぎれば、この走査は、完了するのに非常に長い時間がかかる。一方で、密度が低ければ、2つの連続した走査を比較することによって算出されたドップラーシフトは、精度が良くないかもしれない。かくして、精度と速度との間のバランスを得るように、努力しなければならない。実質的な精度のロスが無く、より速い走査を可能にするために、本発明の発明者達は、比較的低いサンプリング密度によるエラーに対する修正の方法を発明している。模範的な実施形態では、(図5に示されているように)流量対サンプリング・ステップ・サイズの標準曲線が、はじめに構築される。そして、修正係数が、この曲線から推定され、体積流量に適用される。
従って、一態様では、本発明は、ドップラー・フーリエ・ドメイン光コヒーレンス・トモグラフィを用いた、対象物の所定の領域内での、体内血流を測定するための方法を提供する。本発明の実施形態にかかる方法は、一般的に、(1)OCTデータを得るために少なくとも2つの面を有する走査パターンを用いて、対象物内の領域を走査する工程と、(2)各血管に対するドップラー角とドップラーシフトとを決定するように、得たOCTデータを解析する工程と、(3)このドップラーシフトとドップラー角とを用いて、血液の体積流量を決定する工程とを有している。
前記走査パターンは、特に制限されない。走査パターンは、組織/臓器の位置種類と、他の要因とに応じて選択される、ということが、当業者に理解されるだろう。例えば、円形のパターンが、特に、網膜血流の走査に適している。また、リニア形のパターンが、リニア形の血流のみが考慮されれば良い走査領域(例えば、指先)に適し得る。ドップラー・フーリエ光コヒーレンス・トモグラフィを利用可能な他の領域、例えば、消化管、皮膚もまた、本発明の方法によって適切に測定され得る。
一般に、走査パターンは、ほぼ平行な少なくとも2つの面を有している。ここで使用されているような「ほぼ」という用語は、平行からの外れが、走査マシンの所望の測定値の正確さとの相対誤差内であることを意味している。例えば、図4bは、2つの平行面が同じ血管に交差した、二重平行面走査パターンを示している(左側)。ドップラー角と血管のベクトルとは、本発明の方法を用いて、ドップラー・イメージから、容易に推定されることができる(右側)。図1aないし図3は、節点を通って回転された1回の走査ビームによって描かれた二重円形走査パターンを示している。結果として生じた走査面は、円錐形状であり、従って、これら2つの面は完全な平行ではない。しかしながら、前記2つの面間の距離が、前記節点と網膜との間の距離と比較してかなり小さいとき、正確な平行から外れる程度もまた、小さい。代表的な二重円形網膜の走査において、2つの面間の距離は、好ましくは約0.2mmであり、節点と網膜との距離は、好ましくは約17mmである。これは、約0.2/17(即ち約1%)の比である。かくして、すべての実用上の目的のために、このように少しの外れも、本発明の趣旨内の「平行」の意味の範囲内である。
いくつかの実施形態において、所望の領域を囲む(circumscribing)面を持つ走査パターンが、好ましい。このような走査パターンは、この領域に出入りする全血管が、一回の走査の内で明らかにされる、という効果を有するだろう。また、選択された走査パターンは、一心周期内で完了され得る事が望ましい。好ましくは、この走査パターンは、4Hzもしくはそれ以上の走査フレームレートをもたらすだろう。
前記両走査面間の距離は、これら2つの面間の血管の部分が直線によって近似され得るように、好ましくは、小さい。この距離は、好ましくは、約100μm乃至300μmであり、より好ましくは、300μmより小さい。
更なるいくつかの他の実施形態では、サンプリング密度アーチテクトと体積運動アーチテクトとを修正するための工程も、含まれ得る。種々の実施形態は、コンピュータによって、ほとんど自動化され得る。模範的な自動化は、図9に従って方法の工程を実行するソフトウェアの指示に基づくコンピュータによって為され得る。このようなソフトウェアの開発は、本分野の技術の範囲内である。模範的なインプリメンテーションは、プログラミング言語、例えばC/C++、JAVA(登録商標)を用いて、もしくは、この分野で一般的に知られている他のソフトウェア開発ツールを用いて果たされ得る。
本発明の方法は、循環系を有するいかなる多細胞生物にも、一般的に有効である。従って、ここで使用されているような「対象物」という用語は、循環系を有し、光コヒーレンス走査に敏感に反応するすべての多細胞生物を含んでいる。代表的な対象物は、哺乳動物、鳥類、また、動的に活動する循環系に基づいた生理機能を有する他の生物を含み得る。
他の態様では、本発明は、病的症状の徴候がある対象物の、局部的な血流を測定及び/もしくは監視するためのシステムを提供する。本発明の実施形態に係るシステムは、一般的に、光コヒーレンス・トモグラフィ装置と、前述した本発明の方法を実行するように構成された処理装置とを有している。
代表的な疾患及び診断的適用は、眼の疾患(例えば、緑内障)、心臓病(例えば、静脈閉塞)、歯の疾患、もしくは、消化管の疾患が含まれ得るが、これらに限られない。
図10は、本発明の実施形態に係る模範的なシステムを示している。図10を参照すると、光コヒーレンス・トモグラフィ装置は、一般に、光ファイバのような光案内器具によって案内されるように、低コヒーレンス光源10を有している。光源からの光は、ビーム・スプリッター20によって、この器具の参照アーム30を形成している参照ビームと、この器具のサンプル・アーム40を形成しているサンプル・ビームとに分けられる。干渉信号は、走査カメラ50によって検出される。そして、この検出された信号は、処理装置60によって処理され、この結果が、ディスプレイ70上で、使用者に示される。
一実施形態では、前記処理装置は、高速フーリエ変換を含むデジタル信号処理と、上記の本発明の方法とを実行するように、構成されている。
前記処理装置は、多目的コンピュータ、もしくは、特注設計の電子機器を含んだ、この分野で一般に知られている適切なコンピュータシステムであれば、いかなるものでも良いが、これらに限定されない。本発明の方法は、ハードウェアにハードコードされ得、もしくは、ハードドライブ、読み出し専用メモリ、CD、DVDもしくは、この分野で一般に知られている他のコンピュータ可読媒体のようなコンピュータ可読媒体にコード化されたソフトウェアの形態で提供され得る。
本発明を概略的に説明してきたが、所定の特殊な例を参照することによって、更なる理解が得られる。これらの例は、説明のみの目的でここに与えられたのであり、他に指定のない限り、限定を意図したものではない。
[材料と方法]
[模範的なセットアップ]
この実験で使用されている分光計を基にしたドップラーFD−DOCTシステムは、841nmの中心波長と49nmのバンド幅との超発光ダイオードを有している。測定された軸方向分解能(axial resolution)は、空中で7.5μmであった。組織の屈折率を考慮すると、この分解能は、組織内では、5.6μmになるだろう。横方向分解能(transverse resolution)は、目の光回折によって制限されるように、約20μmであった。光源からの光が、標準マイケルソン干渉計の参照アームに入るソース・パワーの80%と、サンプル・アームに入るソース・パワーの20%を有する80/20のカップラーを通して伝わる。前記サンプル・アームは、カスタムOCT走査光学系に適合された標準のスリットランプ生体顕微鏡のベースを有している。角膜に入射するパワーは、500μWであり、これは、拡大ビーム露光に対する米国規格協会の制限を十分下回っている。ファイバカップラーとコンポジット信号との参照光及びサンプル・アーム光との干渉は、カスタム分光計によって検出される。この分光計は、1024画素のライン走査カメラを有している。このカメラからのデータが、カメラリンクインターフェイスを介してハイエンドPCに送られる。測定されたSN比は、ゼロ経路長差の場所から200μmのところで、107dBであった。2つの連続したAライン間の時間間隔τは、56μs(50μsの積分時間と、6μsのデータ送信時間とを有する)である。決定可能な最大ドップラーシフトは、位相接続(phase unwrapping)を用いないで8.9Khzであり、2.8mm/sの、眼球内の最大速度成分(n=1.33)を与えた。測定された決定可能な最小速度は、位相ノイズのために16.3μm/sであった。
[イメージのサンプリングと処理]
FD―OCTプローブビームは、図4aに示されているように、半径r及びrで、視神経頭の周りの網膜に、繰り返し走査された。各円でサンプリングされた3000のAラインがあった。Aラインの3つごとの位相差が、ドップラー周波数シフトを得るために算出された。この結果、各フレームが、1000の垂直なラインから構成されていた。ドップラーFD−OCTイメージングのためのフレーム速度は、リアルタイム表示に対して、毎秒4.2フレームであった。約2秒の全記録時間に対しての各流量測定のためにサンプリングされた、4対(計8つ)のドップラー・FD−OCTイメージがあった。
前記サンプリングされたドップラーFD−OCTイメージは、データ処理のために保存された。半径rでサンプリングされたドップラーイメージは、4つあった。その他の4つのイメージは、半径rでサンプリングされた。半径rでサンプリングされたこれら4つのドップラーイメージでの、1つの網膜血管の座標が、(θ,D)として平均化された。これに対して、他の4つのドップラーイメージでの同様の血管の座標が、半径rでサンプリングされ、(θ,D)として平均化された。平均座標(θ,D)と(θ,D)とは、式(3)、(7)とに基づいて角αとβとを算出するために用いられる。前記節点Nから網膜面までの距離hは、18mmとなるように選択された。前記8つのドップラーイメージ中の、1つの血管の速度プロファイルが、算出された。これら8つの流量プロファイルでのピーク速度が、最大値に規格化され、流量パルスを示すように時間に対して、プロットされた。この曲線は、式(6)で、パルスタームkとして、積分された。解析された8つの流量プロファイルの、最大流速度プロファイルは、網膜血流(F)を算出するように、Aとして、式(6)に導入された。いくつかの小静脈に対しては、ドップラー流量信号が、心臓拡張期(心周期のうち最も血流量の少ない時)に正確に読み取るためには、小さすぎた。このため、互いに隣接する小静脈のパルス係数が、流量算出のために、代わりに使用された。
[サンプリング密度の影響]
ドップラーOCTでは、連続した軸方向走査間の位相差が、ドップラー周波数シフトを決定するように算出される。好ましくは、この位相差は、同じ位置で比較されるべきである。しかし、網膜OCTシステムに対しては、プローブビームが網膜を横切って連続して走査し、連続した軸方向走査相互間にわずかな変位が生じる。サンプリングの位置が(ビームの直径に対して)相互に十分に近くなかったら、位相の非相関が、測定されるドップラーシフトを減じるだろう[13]。流量測定でのサンプリング・ステップの影響を評価するために、発明者達は、二重走査面方法(dual scanning plane method)を用いて、異なるサンプリング・ステップでの血管V(図4a参照)に対する体積流量を測定した[15]。走査長が、1mmであった。各サンプリング・ステップでの流量が、3回測定され、平均化された。この結果は、図5に示されており、この図で、横軸がサンプリング・ステップであり、縦軸が測定された血液の体積流量を表している。測定された血流量がサンプリング・ステップの増加に伴って減少しているのが判る。この減少は、約1.4μmのサンプリング・ステップのところから、著しく生じている。従って、隣接した軸方向走査間の位相の非相関の影響を防ぐためには、前記サンプリング・ステップは、1.4μmより短くする必要がある。このFDドップラーOCTシステムでは、発明者達は、4.2Hzでのリアルタイム表示のために、3000の軸線のサンプリング密度を選択した。1.9mmの走査半径(円の長さ11.93mm)では、サンプリング・ステップは、約4.0μmであった。図5からは、4.0μmステップと0.7μmステップとでそれぞれ測定された流量の間の比が、0.683であることが分かる。隣接する軸線間の前記位相の非相関は、主に、網膜上のビーム・スポットの寸法に関係し[13]、これがシステムの係数であるため、発明者達は、固定のサンプリング・ステップに対して測定された流量の結果を訂正するように、図5の曲線を利用することができる。
[結果]
体内の網膜血流測定は、第1の対象物の右目に対して実施された。グリーン・クロスの固視標が、走査位置を導き、そして、対象物の目の動きを減じるために、用いられた。図6は、r=1.7mm、r=1.9mmの円形走査プロトコルを用いた発明者達の実験で記録されたドップラーFD−OCTイメージを示している。これらイメージで見ることができる主な血管内の血流は、視神経頭の周りに分布していた。
動脈は、比較的流速が速いため、極端な位相接続と信号のフェージングを引き起こすので、発明者達は、動脈よりも静脈分枝の網膜血流を測定することを選んだ。視神経頭の周りに分布した他の静脈の中からの静脈分枝の特定は、プローブビームと血管との間で算出された角度と、記録されたドップラー周波数シフトとに基づいて行われた。式(1)に従えば、同じ血管中で種々の方向に生じる流れが、後方散乱ビームに種々の周波数シフトを生じさせるだろう。この流れがプローブの方向から離れるように動く時、cosα>0であり、散乱された光は、負の周波数シフトを有するだろう。これに対して、流れがプローブビームの方向を向いている時、cosα<0であり、散乱された光は、正の周波数シフトを有するだろう。かくして、算出された角度と周波数シフトの正負の符号とから、血管中の流れの方向が決定され得る。動脈は、神経頭から網膜周辺への流れ方向を有し、静脈は、周囲にある網膜から神経頭への流れ方向を有するので、流れ方向が分かると、視神経円板の周りに分布している動脈から静脈を区別する手助けとなり得る。
ドップラー情報は、人間の網膜の動きとOCTシステムの走査ノイズとからのモーション・アーチファクトを有している。バックグラウンドの動きにより生じるドップラーノイズが、このシステムの位相不安定性より大きいので、これが修正されなければ、測定結果に影響を及ぼすだろう。ドップラーイメージ(図6参照)の横方向で、ドップラー信号が、異なる時間でそれぞれサンプリングされる。ある部分は暗く、またある部品は明るい。従って、種々の水平な位置でのバックグラウンドの動きの信号は、相互関係を示さない。動きの影響が考慮され、局部領域で修正される。
(図6の白窓内に拡大された)血管Vを検討して、各軸線に対して、内側の網膜の境界と血管の境界との間のドップラー信号が、平均化された。この値が、局部的な組織運動によって生じるドップラー信号である。この運動値は、血流によって引き起こされた実際の信号を得るために、全軸線でのドップラー信号から減じられるであろう。図7は、バックグラウンドの除去の前後での1つの軸線のドップラー信号を示している。ドップラー信号の位置は、図6で、破線で表されている。平均の組織の運動速度は、−0.89mm/sである。図7で、実線の曲線が、本来の信号を示している。鎖線の曲線は、バックグラウンドを除去した後のドップラー信号を示している。運動信号を減じた後は、バックグラウンドの速度は0に近づいたことが判る。そして、血管の境界をサーチする必要なく体積流量を得るために、血管の領域付近で、積分が行われ得る。
第1の血管Vは、図6に示されているように、中心で正の位相接続を有する負の周波数シフトを有していた。位相接続の後、流量プロファイルA(θ、D)が得られた。2つの連続したドップラーOCTイメージ内の測定された位置は、(θ=37.60,D=307.1μm)と(θ=37.80,D=255.3μm)とであった。前記血管のベクトルは、P(−154,−128,−71.34)として算出された。式(3)からは、前記走査ビームと血管との間の角度が、cosα=0.24、α=76.10と算出された。この信号は、負の周波数シフトを有し、cosα>0であるので、Vでの流れ方向は、PからPに動く必要がある。我々の走査パターンでは、Pが外側の円錐形上にあるのに対し、Pは、神経頭に近い内側の円錐形上にある。かくして、この流れは、視神経円板の方に向き、血管Vは、静脈である。連続した走査によって、ドップラー信号の8つのフレームが記録された。図6に示されている前記血管Vの中心部での流速が、解析された。図8は、血管Vの規格化された流速をプロットしている。パルス係数は、図8に示された曲線に基づいて、k=0.695と算出された。cosαの値を用いて算出されたVのピークの流速は、17.0mm/sであった。式(7)から、角度βは、cosβ=−0.97と算出された。これらのパラメータを用いて、血管V中の体積流量が、3.01μl/minと算出された。不十分なサンプリング密度(図5)による位相の非相関の影響を考慮すると、実際の体積流量は、4.41μl/minであった。
視神経頭の周りの主な血管の各々の流れ方向が、同様にして解析され、そして、主な小静脈が特定され、図6に示されているようにV乃至Vとラベル付けされた。各小静脈の血流量が算出され、表1に示された。これら流量の和は、網膜からの全静脈の流量を決定し、これは53.87μl/minであった。プローブビームと血管との間での、測定された走査角は、同様に、表1に示されている。
この実験では、7つの測定が実施され、測定ごとに、全静脈の流量が算出された。全流量の平均は、52.90μl/minであった。標準偏差が2.75μl/minであり、このことは、平均的な流量の約5.2%である。各小静脈に対する平均的な流量と標準偏差とは、表2に示されている。1つの血管における変化の流量係数は、全流量より大きいことが判る。これは、全網膜血流が安定傾向にあるが、網膜内の流量分布が、不規則的に変動することを意味している。この結果は、高速サンプリングDCSP方法が、サンプリングの時間が長くかかるために各網膜血管の個々の連続したイメージングによる検出が難しい網膜内の流量分布の力学的特性を、測定するための効果を有していることを示している。
この方法の信頼性をテストするために、もう1つの対象物が測定された。この対象物の左目は、6回走査された。各走査は、8つのドップラーFD−OCTフレームが得られる2秒間のうちに終了した。走査半径は、r=1.8mmとr=2.0mmとであった。同様のデータ解析によって、ドップラーイメージから特定された5つの主な小静脈があった。6組のサンプルデータの解析によると、平均流量が、45.23μl/minであった。全流量の標準偏差は、3.18μl/minであり、これは、第2の対象物の平均流量の7.0%であった。両対象物の平均流量は、7.67μl/min差の、49.07μl/minであった。
[議論]
この例は、速いデータ収集時間が利用される場合に、全網膜血液流量が決定され得る、ということを示している。また、動的な網膜流量分布が、検出され得る。この測定は、特定の処理が全流量を正常な水準に戻すならば、例外的な網膜血液流量を検出し、且つ、決定するために、用いられ得る。発明者達は、中心の網膜静脈の主な分枝を、これらの寸法と速度とがドップラーFD−OCTの動的範囲内にあるので、対象にした。Rivaと同僚達とによって示されているように、全ての静脈の流量の体積が、網膜中の動脈の流量の体積と一致するので[18]、全ての静脈の流量の測定だけで、全網膜血流量を測るのに十分である。測定された平均全静脈流量が、2つの対象物に関しては、約52.9μl/min及び45.23μl/minであり、この流量は、レーザードップラー速度測定[18]によって報告された34±6.3μl/minの全静脈流量と同等であった。
この特定の実施形態には、いくつかの制限があった。網膜血管をとらえるために必要な高いサンプリング密度が掛けられるので、多数の軸走査が、各円で必要となる。このことは、ドップラーFD−OCTのフレームレートを減じる。4.2Hzのフレームレートは、かろうじて、心周期の間の流速における変化(図8)を探知するのに足りる速さである。この理論に縛られたくはないが、発明者達は、比較的高いフレームレートが測定の精度を向上させると信じている。第2に、4.0μmの横方向のサンプリング間隔(3000の軸方向のサンプリングラインに対して1.9mmの走査直径)は、隣接する軸線相互の位相の非相関を防ぐのには十分ではない。測定された修正係数は、体積網膜流量を算出するために用いられなければならなかった。同時に、65μmより小さい直径の小静脈は、横方向のサンプリング密度が少ないために考慮に入れられなかった。さらに、もっと細かいサンプリング間隔が、位相の非相関の影響を取り除き、血流量の測定の精度を高めることが可能であった。第3に、ドップラー速度は、心臓収縮期の間にいくつかの動脈において起きるOCT信号のフェージングのために、読み取ることができなかった。発明者達は、これは、速度に係る干渉フリンジ流出(velocity-related interferometric fringe washout)、即ち、反射物が50μsの分光計の積分時間内に4分の1の波長だけ移動する場合、干渉信号のピークと谷とが平均的な線に落ち着くこと、によるものだと信じている。第4に、高い流速で、ドップラー位相シフトは、「位相接続」を生じさせるように、πを超えることができる。発明者達の位相接続アルゴリズムは、位相接続の1ピリオドまで解析することができるのみである。1ピリオド以上の位相接続を生じさせるように高い流量は、非常に複雑なために、コンピュータソフトウェアが信頼性良く解析できない。かくして、高度なピリオドの位相接続を避けることが、データ処理に対して望ましい。最後に、データ・サンプリング中の目の動きは、網膜血管の位置及び角度の測定の精度に、悪影響を与える。これは、わずかな位置の変位が流量測定に大きな影響を与え得る場合に、OCTビームにほぼ直交する血管にとって特に重大となる。
上記制限のすべてが、イメージングの速度が速くなることによって、減じられ得る。前記分光計の有効な積分時間を減じることにより、流速の検出可能な範囲を広くすることができる。より速い速度が、時間のより細かいサンプリング(各心周期内でのより多くの時間ポイントがサンプリングされる)と、空間のより細かいサンプリング(各血管内でより多くのポイントがサンプリングされる)とに対して、可能となる。FD−OCTシステムの核となるライン・カメラの速度の連続した改良によって、これら制限は、全時間にわたって重要ではなくなるだろうということが、期待されている。
発明者達の準備作業で、網膜血流量測定は、各網膜血管を個々に連続してイメージングすることによって実施された。しかしながら、データ・サンプリングに時間がかかり、全網膜血流の臨床測定は不可能であった。本発明では、高速データ・サンプリング(2秒以内)が、全網膜血管をとらえるDCSP方法によって、有効となった。
本発明は、好ましくは、網膜血流を測定する既存の技術[19−24]に類似している。蛍光眼底血管造影法[21,22]は、網膜の血行動態の可視化を可能とするが、体積血流量を測定しない。パルス接眼レンズ血流量計(POBF、Paradigm Inc.)[19]が、眼圧と目の体積とに関係する強膜硬性を推量する。コヒーレンス流量測定技術[21]が、マイクロメータで眼底の動きを決定するために、角膜と網膜との両方によって部分的に反射されたレーザ光によって形成された干渉パターンを検出する。この動きは、脈絡膜血流の代用物として使用される。キャノン(登録商標)(Canon U.S.A Inc.)とハイデルベルク(登録商標)(Heidelberg engineering, GMBH, Heidelberg Germany)とによる2つの形式のレーザ・ドップラー流量計(LDF)が、売り出されている。キャノンの流量計(CF)は、絶対単位で体積流量を測定するために開発された[23,24]。しかしながら、この精度は、血管を横切る速度分布と精密な血管の寸法との情報の不足により、制限される。流速体積計算は、最大ドップラーシフトと真の平均血流速度との間の仮の関係を必要とする。更に、CFは、各血管を横切る走査の慎重な位置づけを必要とする。このため、全網膜血流量を測定することは、面倒で困難なプロセスである。ハイデルベルクの網膜流量計(HRT)[25]は、同様に、LDFの原理に基づいている。HRTは、ドップラー効果によって血流から誘導されたビート信号を検出するように、眼底を繰り返し走査するプローブビームを利用する。このHRTは、小さい領域全体にわたって、網膜毛細血管床の流量を測定する。従って、目の全体の健康状態を反映する全網膜血流量の測定は、不可能である。更に、血流量は任意の単位で測定され、この結果は、流れに無関係な組織の反射特性によって、悪影響を受け得る[26]。既存の方法のほとんどは、仮定パラメータを使用するために、任意の単位で網膜血流量を測定する。これらパラメータは、測定される目、人間、領域ごとに異なり得る。かくして、任意の測定単位を用いて動的な比較を行うのは難しい。絶対的な物理単位を用いた全網膜血流量の直接測定は、網膜において異常に高まったかん流、あるいは、減じられたかん流を検出するために望ましい。
本発明の実施形態に係る方法は、流れベクトルを引き出すためのプローブビームに対する血管の角度を測定するために、使用され得る。これらは、解剖学もしくは流量パラメータにおける想定に頼ることなく、血管の断面の流れプロファイルを積分することによって、絶対的な流量測定を生じさせる。流量パルスは、心周期全体にわたって平均化された。報告された血流量の測定のための技術のほとんどでは、データ・サンプリングは、多くの時間を要する。模範的なDCSPの実施形態では、2秒以内にサンプリングされるデータを用いて、全網膜血流量が、算出され得る。これによって、診療所の撮影者と対象物との座っている時間が、大いに減じられるだろう。また、動的な網膜血流量分布が、検出され得る。これは、高速走査パターンを用いて、全眼底流量を高速に得る方法の、最初の説明であるだろう。体積流量単位で測定された種々の結果は、異なる対象物のために、比較され得る。
全網膜血流量の測定は、多くの眼疾患の治療のために重要である。米国における失明の主な原因[27−29]、例えば、糖尿病性網膜症や加齢性黄斑変性症が、血管異常に関係している。中心網膜静脈閉塞と分枝網膜静脈閉塞とは、同様に、網膜血流量の減少を特徴とする網膜疾患である。緑内障は、失明のもう1つの主な原因であり、主として高眼圧に関係している。しかし、網膜及び視神経中の血行不良も、同様に、緑内障を進行させる危険因子と考えられている[30−34]。ドップラーOCTを用いた全血流量の正確な測定は、病態生理学の理解を促し、網膜血流量を改善する治療を発展させ、最終的に、網膜及び視神経疾患の診断を向上させるだろう。
[結論]
要約すると、ドップラー・フーリエ・ドメインOCTを用いた網膜血流の生体内の測定は、この例により、示されている。二重円形走査パターンは、真の流速が測定されるように、血流と走査ビームとの間の角度を決定するために、開発された。流れ方向に基づいて、小静脈が、動脈から区別され得る。視神経頭の周りにある各小静脈の体積流量が、サンプリングされた心周期で積分された。2つの対象物で測定された血流量は、7.67μl/min差で、52.9μl/min及び45.23μl/minであった。本発明は、速くて、再現性があり、血管の寸法もしくは流れプロファイルのいかなる仮定にも依存しない、全網膜血流を測定する方法を提供する。
本発明は、特定の模範的な実施形態及び例の観点で説明されているが、個々に開示されている実施形態は、説明に役立たせる目的のみを有し、添付の請求項に示されている本発明の精神と範囲とから逸れることなく、種々の修正及び変更が、当業者によってなされ得ることが、理解されるだろう。
第1の対象物の網膜静脈に対する血管の直径、走査角、並びに、体積流量
Figure 0005683946
すべての測定された静脈に対する再現性
Figure 0005683946
[参考]
下記の参考文献が、ここに引用されている。各参考文献の開示は、すべて信頼されており、ここでは参考によって、取り入れられている。
1. D. Huang, E. A. Swanson, C. P. Lin, et al., Optical coherence tomography. Science. 254, 1178-1181 (1991).
2. M. R. Hee, C. A. Puliafito, C. Wong, et al. Optical coherence tomography of macular holes. Ophthalmology. 102, 748-756 (1995).
3. C.A. Puliafito, M. R. Hee, C. P. Lin, et al. Imaging of macular diseases with optical coherence tomography. Ophthalmology. 102, 217-229 (1995).
4. M.R. Hee, C.R. Baumal,. C. A. Puliafito, et al. Optical coherence tomography of aged-related macular degeneration and choroidal neovascularization. Ophthalmology. 103, 1260-1270 (1996).
5. J. S. Shuman, M. R. Hee C. A. Puliafito, et al., Quantification of nerve fiber layer thicknessin normal and glaucomatous eyes using optical coherence tomography. Arch Ophthalmol. 113, 586-596 (1995).
6. J. S. Shuman, M. R. Hee MR, A. V. Arya, et al., Optical coherence tomography: a new tool for glaucoma diagnosis. Curr Opin Ophthalmol. 6, 89-95 (1995).
7. X. J. Wang, T. E. Milner, J. S. Nelson. Characterization of fluid flow velocity by optical Doppler tomography. Opt lett. 20, 1337-1339 (1995).
8. J. A. Izatt, M. D. Kulkarni, S. Yazdanfar, J. K. Barton, A. J. Welch,. In vivo bidirectional color Doppler flow imaging of picoliter blood volumes using optical coherence tomography. Opt Lett. 22, 1439-1441 (1997).
9. Y. Zhao, Z. Chen, C. Saxer, S. Xiang, J. F. de Boer, J. S. Nelson. Phase resolved optical coherence tomography and optical Doppler tomography for imaging blood flow in human skin with fast scanning speed and high velocity sensitivity. Opt Lett. 25, 114-116 (2000).
10. S. Yazdanfa, A. M. Rollins, J. A. Izatt. In vivo imaging of human retinal flow dynamics by color Doppler optical coherence tomography. Arch Ophthalmol. 121, 235-239 (2003).
11. V. X. D. Yang, M. Gordon, E. S. Yue, et al. High speed, wide velocity dynamic range Doppler optical coherence tomography (Part II): Imaging in vivo cardiac dynamic of Xenopus Laevis. Opt Express. 11, 1650-1658 (2003).
12. S. Yazdanfar, A. M. Rollins, J. A. Izatt. Imaging and velocity of the human retinal circulation with color Doppler optical coherence tomography. Opt Lett., 25, 1448-1450 (2000).
13. B. R. White, M. C. Pierce, N. Nassif, et al. In vivo dynamic human retinal blood flow imaging using ultra-high-speed spectral domain optical Doppler tomography. Opt Express. 11, 3490-3497 (2003).
14. R. A. Leitgeb, L. Schmetterer, C. K. Hitzenberger, et al. Real-time measurement of in vitro flow by Fourier-domain color Doppler optical coherence tomography. Opt Lett. 29, 171-173 (2004).
15. Y. Wang, B. A. Bower, J. A. Izatt, O Tan, D. Huang. In vivo total retinal blood flow measurement by Fourier domain Doppler optical coherence tomography. J Biomed Optics. 12, 041215-22 (2007).
16. R. Leitgeb, C. K. Hitzenberger, A. F. Fercher. Performance of fourier domain vs. time domain optical coherence tomography. Opt. Express. 11, 889-894 (2003).
17. M. Wojtkowski, V. J. Srinvasan, T. H. Ko, J. G. Fujimoto, A. Kowalczyk, J. S. Duker. Ultrahigh-resolution, high-speed, Fourier domain optical coherence tomography and methods for dispersion compensation. Opt Express. 12, 2404-2422 (2004).
18. C. E. Riva, J. E. Grunwald, S. H. Sinclair, B. L. Petrig. Blood Velocity and volumetric flow rate in human retinal vesselsinvest Ophthalmol Vis Sci. 26, 1124-1132 (1985).
19. M. E. Langham, K. F. To’mey. A clinical procedure for the measurement of the ocular pulse-pressure relationship and the ophthalmic arterial pressure. Exp Eye Res. 27, 17-25 (1978).
20. A. F. Fercher. In vivo measurement of fundus pulsations by laser interferometry. IEEE J Quan Electronics. QE-20, 1469-1471 (1984).
21. R. W. Flower. Extraction of choriocapillaris hemodynamic data from ICG fluorescence angiogramsinvest Ophthalmol. Vis Sci. 34, 2720-2729 (1993).
22. Y. Hirata, H. Nishiwaki, S. Miura, et al. Analysis of Choriocapillaris flow patterns by continuous laser targeted angiography in monkeysinvest. Ophthalmol Vis Sci. 45, 1954-1962 (2004).
23. C. Riva, B. Ross, G. B. Benedek. Laser Doppler measurements of blood flow in capillary tubes and retinal arteriesinvest Ophthalmol. 11, 936-944 (1972).
24. M. D. Stern, D. L. Lappe, P. D. Bowen, et al. Continuous measurement of tissue blood flow by laser Doppler spectroscopy. Armer J Physiol 232, H441-H448 (1977).
25. C. P. J Cuypers, H. S. Chung, L. Kagemann, Y. Ishii, D. Zarfati, A. Harris. New neuroretinal rim blood flow evaluation method combing Heidelberg retina flowmetry and tomography. Br J Ophthalmol. 85, 304-309 (2001).
26. A. Harris, P. C. Jonescu-Cuypers, L. Kagemann, A. T. Ciulla, K. G. Krieglstein, Atlas of ocular blood floe-vascular anatomy, pathophysiology, and Metabolism, Philadelphia, PA: Butterworth Heinemann; 54-61 (2003).
27. C. W. C. Klaver, C. W. R. Wolfs, R. J. Vingerling, T. V. P. de Jong, Age-specific prevalence and causes of blindness and visual impairment in an older population, Arch Ophthalmology, 116, 653-658 (2007).
28. J. J. Wang, R. Klein, W. Smith, E. K. B. Klein, S. Tomany, P. Mitchell, Cataract surgery and the 5-year incidence of late-stage age-related maculopathy, Ophthalmology, 110, 1960-1967 (2003).
29. K. S. West, R. Klein, J. Rodriguez, B. Munoz, T. A. Broman, R. Sanchez, R. Snyder, Diabetes and diabetic retinopathy in a Mexican-American population, Diabetes Care, 24, 1204-1209 (2001).
30. J. Flammer, S. Orgul, V. P. Costa, et al. The impact of ocular blood flow in glaucoma. Prog Retin. Eye Res. 21, 359-393 (2002).
31. E. A. Friedman, Hemodynamic model of the pathogenesis of age-related macular degeneration. Am J Ophthalmol. 124, 677-682 (1997).
32. J. Flammer. The vascular concept of glaucoma. Surv Ophthalmol. 38, S3-S6 (1994).
33. G. Michelson, M. J. Langhans, M. J. Groh. Perfusion of juxtapapillary retina and the neuroretinal rime area in primary open angle glaucoma. J Glaucoma. 5, 91-98 (1996).
34. J. Kerr, P. Nelson, C. O’Brien. A comparison of ocular blood flow in untreated primary open-angle glaucoma and ocular hypertension. Am J Ophthalmol. 126, 42-51 (1998).

Claims (29)

  1. ドップラー・フーリエ・ドメイン光コヒーレンス・トモグラフィ(OCT)を用いて、対象物の所定の領域内の体内血流を測定するための方法であって、
    OCTデータを得るために、前記領域内の複数の血管に交差している少なくとも2つの面を有する走査パターンで、前記領域を走査することと、
    前記少なくとも2つの面が同一の血管に対して交差している走査パターン内の、前記少なくとも2つの面に対応するデータ相互を比較し、ドップラシフトを解析することとを含み、血管と血管内の血液の流れる方向とを示すベクルトを決定するように、前記得たOCTデータを解析することと、
    前記血管とこの血管に入射させた走査ビームとの間のドップラー角を算出することと、
    前記血管に対応した前記ドップラーシフトと前記ドップラー角とを用いて血液の体積流量を決定することと、
    を具備する方法。
  2. 記走査パターンは、前記領域に出入りするすべての血管に交差することができる走査パターンである、請求項1に記載の方法。
  3. 記走査パターンは、前記血管に直交していない角度で前記血管交差している、請求項1に記載の方法。
  4. 前記走査パターンは、同心複数円、平行線、もしくは弧から選択された走査パターンである、請求項1ないし3のいずれか1に記載の方法。
  5. 前記同心複数円の走査パターンは、二重円形の走査パターンである、請求項4に記載の方法。
  6. 前記走査パターンは、1心周期内で完了され得る走査パターンである、請求項4に記載の方法。
  7. 前記走査パターンは、走査面間に300μmより短い距離を有する、請求項4の方法。
  8. 前記血液の体積流量は、1心周期にわたって平均的な単位時間当たりの、前記領域に出入りする血流の体積である、請求項1ないし7のいずれか1に記載の方法。
  9. 前記血液の体積流量は、静脈中の血流の体積を総計することによって決定される、請求項1ないし7のいずれか1に記載の方法。
  10. 組織運動によって生じる走査データ中のエラーを修正する工程を更に具備する請求項1ないし9のいずれか1に記載の方法。
  11. 位相の非相関を修正する工程を更に具備する請求項1ないし10のいずれか1に記載の方法。
  12. 前記位相の非相関を修正する工程は、各軸走査間の流量対走査ステップサイズの標準曲線を構築することと、前記標準曲線に従って流量を修正することとを有する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記対象物の所定の領域は、対象物の目の視神経円板である、請求項1ないし11のいずれか1に記載の方法。
  14. 前記対象物は、人間である、請求項1ないし13のいずれか1に記載の方法。
  15. 前記血液の体積流量を決定することは、前記血管の断面に対応する2D速度分布を得ることと、パルス係数を算出することと、サンプリングされた前記血管に交差しているOCT面とこの血管と直交した面との間の角度を算出することとのうち、少なくとも1つを含んでいる、請求項1に記載の方法。
  16. この方法は、コンピュータによって実現される、請求項1ないし15のいずれか1に記載の方法。
  17. 各々が少なくとも1つの血管と交差した1対の面の1面に対応し、ドップラーシフト信号を有する少なくとも1対のドップラー走査イメージを得ることと、
    前記血管に入射させた走査ビームの方向に対応したベクトルと、血流の方向に対応したベクトルとを、前記ドップラー走査イメージ中の血管の座標を用いて規定することと、
    前記走査ビームの方向に対応したベクトルと前記血流の方向に対応したベクトルとを用いて、前記走査ビームと血管との間の入射の角を算出することと、
    前記血管のドップラーシフト信号と、対応した前記入射の角とを用いて、血流量を決定することと、
    を具備する、ドップラー・フーリエ・ドメイン光コヒーレンス・トモグラフィによる対象物の体内の局部的な血流量を決定するための方法。
  18. 前記1対の面は、円形、リニア形状、弧から選択された走査パターンを決定するように対象物の体の一部と交差している、請求項17に記載の方法。
  19. 前記1対の面は、前記対象物の所望の位置を囲んでいる、請求項17に記載の方法。
  20. 前記対象物の所望の位置は、対象物の目の視神経円板である、請求項19に記載の方法。
  21. 体積流量、前記囲まれた位置から出て行く血流を算出することによって決定される、請求項19の方法。
  22. 位相の非相関を修正する工程を更に含んでいる、請求項17ないし21のいずれか1に記載の方法。
  23. 前記ドップラー走査は、少なくとも4Hzのフレームレートを有する、請求項18に記載の方法。
  24. 分光計に基づいたドップラー・フーリエ・ドメイン光コヒーレンス・トモグラフィ装置と、
    この装置に動作可能なように接続されており、請求項17ないし23のいずれか1に記載の方法を実行するように構成されている処理装置とを具備する、
    局部的な血流を測定及び監視するためのシステム。
  25. 請求項17ないし23のいずれか1に記載の方法を実行するための装置をコード化している、コンピュータ可読媒体。
  26. 視神経円板全体を囲んでいる2つ以上の同心円を有している円形パターンで、ドップラーFD−OCTイメージを得るように対象物の前記視神経円板を走査することと、
    前記視神経円板から出るすべての静脈を特定するようにドップラーFD−OCTイメージを解析し、各々が静脈とこの静脈に入射するOCT走査光との間の角度であるそれぞれのドップラー角を算出することと、
    全網膜の血流量に達するように、各静脈に対する体積流量を決定し、この体積流量を総計することと、
    を具備する、ドップラー・フーリエ・ドメイン光コヒーレンス・トモグラフィ(ドッブラーFD−OCT)を用いて対象物の前記全網膜の血流量を測定するための方法。
  27. 前記走査パターンは、二重円形走査パターンである、請求項26に記載の方法。
  28. 前記円形パターンは、回転軸を中心として回転する走査ビームによって行われる二重円錐形のパターンであり、前記ドップラー角は、次式によって得られる、請求項26に記載の方法
    Figure 0005683946
    ここで、hは、前記円錐形の頂点である目中の節点と全網膜との間の距離であり、静脈の2つの座標位置は、夫々(r、θ、z)とP(r、θ、z)とであらわされ、ここでr、rは、二重円錐形の夫々の円形の底面の半径であり、rは、r=(r1+r2)/2と近似され、ベクトルrは、静脈のベクトルで、Δx=rcosθ−rcosθ、Δy=rsinθ−rsinθ、Δz=z−zで表わされ、ベクトルsは、cosθ,rsinθ,−hで表わされる。
  29. 走査密度による位相の非相関の影響に対する修正の工程を更に含む、請求項26に記載の方法。
JP2010503212A 2007-04-10 2008-04-10 ドップラー光コヒーレンス・トモグラフィを用いた血流測定のための方法とシステム Expired - Fee Related JP5683946B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US91087107P 2007-04-10 2007-04-10
US60/910,871 2007-04-10
US97511407P 2007-09-25 2007-09-25
US60/975,114 2007-09-25
US3587108P 2008-03-12 2008-03-12
US61/035,871 2008-03-12
PCT/US2008/059954 WO2008124845A2 (en) 2007-04-10 2008-04-10 Methods and systems for blood flow measurement using doppler optical coherence tomography

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010523286A JP2010523286A (ja) 2010-07-15
JP5683946B2 true JP5683946B2 (ja) 2015-03-11

Family

ID=39831589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010503212A Expired - Fee Related JP5683946B2 (ja) 2007-04-10 2008-04-10 ドップラー光コヒーレンス・トモグラフィを用いた血流測定のための方法とシステム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8244334B2 (ja)
EP (1) EP2144566B1 (ja)
JP (1) JP5683946B2 (ja)
CN (1) CN101720205B (ja)
BR (1) BRPI0810177A2 (ja)
WO (1) WO2008124845A2 (ja)

Families Citing this family (141)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4241038B2 (ja) 2000-10-30 2009-03-18 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション 組織分析のための光学的な方法及びシステム
US9295391B1 (en) 2000-11-10 2016-03-29 The General Hospital Corporation Spectrally encoded miniature endoscopic imaging probe
CA2473587C (en) * 2001-05-01 2014-07-15 The General Hospital Corporation Method and apparatus for determination of atherosclerotic plaque type by measurement of tissue optical properties
WO2004088361A2 (en) 2003-03-31 2004-10-14 The General Hospital Corporation Speckle reduction in optical coherence tomography by path length encoded angular compounding
EP1596716B1 (en) * 2003-01-24 2014-04-30 The General Hospital Corporation System and method for identifying tissue using low-coherence interferometry
AU2004252482B2 (en) 2003-06-06 2011-05-26 The General Hospital Corporation Process and apparatus for a wavelength tuning source
EP2270447A1 (en) 2003-10-27 2011-01-05 The General Hospital Corporation Method and apparatus for performing optical imaging using frequency-domain interferometry
JP4995720B2 (ja) 2004-07-02 2012-08-08 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション ダブルクラッドファイバを有する内視鏡撮像プローブ
JP5053845B2 (ja) 2004-08-06 2012-10-24 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション 光学コヒーレンス断層撮影法を使用して試料中の少なくとも1つの位置を決定するための方法、システムおよびソフトウェア装置
KR20070058523A (ko) * 2004-08-24 2007-06-08 더 제너럴 하스피탈 코포레이션 혈관절편 영상화 방법 및 장치
ES2379468T3 (es) * 2004-08-24 2012-04-26 The General Hospital Corporation Procedimiento, sistema y configuración de software para determinar el módulo de elasticidad
US7366376B2 (en) 2004-09-29 2008-04-29 The General Hospital Corporation System and method for optical coherence imaging
EP1816949A1 (en) 2004-11-29 2007-08-15 The General Hospital Corporation Arrangements, devices, endoscopes, catheters and methods for performing optical imaging by simultaneously illuminating and detecting multiple points on a sample
KR101410867B1 (ko) 2005-04-28 2014-06-23 더 제너럴 하스피탈 코포레이션 광간섭 정렬 기술로 해부학적 구조와 연계된 정보를평가하는 시스템, 공정 및 소프트웨어 배열
WO2006130802A2 (en) 2005-06-01 2006-12-07 The General Hospital Corporation Apparatus, method and system for performing phase-resolved optical frequency domain imaging
WO2007019574A2 (en) 2005-08-09 2007-02-15 The General Hospital Corporation Apparatus, methods and storage medium for performing polarization-based quadrature demodulation in optical coherence tomography
WO2007041382A1 (en) 2005-09-29 2007-04-12 General Hospital Corporation Arrangements and methods for providing multimodality microscopic imaging of one or more biological structures
WO2007084849A1 (en) * 2006-01-18 2007-07-26 The General Hospital Corporation System and methods for generating data using one or more endoscopic microscopy techniques
EP2289396A3 (en) 2006-01-19 2011-04-06 The General Hospital Corporation Methods and systems for optical imaging of epithelial luminal organs by beam scanning thereof
US8145018B2 (en) 2006-01-19 2012-03-27 The General Hospital Corporation Apparatus for obtaining information for a structure using spectrally-encoded endoscopy techniques and methods for producing one or more optical arrangements
CN101370426A (zh) * 2006-01-20 2009-02-18 通用医疗公司 利用对光学相干断层扫描的波阵面调制来提供散斑减少的系统、装置和过程
EP1986545A2 (en) 2006-02-01 2008-11-05 The General Hospital Corporation Apparatus for applying a plurality of electro-magnetic radiations to a sample
US10426548B2 (en) 2006-02-01 2019-10-01 The General Hosppital Corporation Methods and systems for providing electromagnetic radiation to at least one portion of a sample using conformal laser therapy procedures
WO2007101026A2 (en) 2006-02-24 2007-09-07 The General Hospital Corporation Methods and systems for performing angle-resolved fourier-domain optical coherence tomography
EP2517616A3 (en) 2006-05-10 2013-03-06 The General Hospital Corporation Processes, arrangements and systems for providing frequency domain imaging of a sample
US20100165335A1 (en) * 2006-08-01 2010-07-01 The General Hospital Corporation Systems and methods for receiving and/or analyzing information associated with electro-magnetic radiation
US8838213B2 (en) * 2006-10-19 2014-09-16 The General Hospital Corporation Apparatus and method for obtaining and providing imaging information associated with at least one portion of a sample, and effecting such portion(s)
US7949019B2 (en) * 2007-01-19 2011-05-24 The General Hospital Wavelength tuning source based on a rotatable reflector
WO2008115965A1 (en) * 2007-03-19 2008-09-25 The General Hospital Corporation Apparatus and method for providing a noninvasive diagnosis of internal bleeding
WO2008118781A2 (en) * 2007-03-23 2008-10-02 The General Hospital Corporation Methods, arrangements and apparatus for utilizing a wavelength-swept laser using angular scanning and dispersion procedures
WO2008121844A1 (en) * 2007-03-30 2008-10-09 The General Hospital Corporation System and method providing intracoronary laser speckle imaging for the detection of vulnerable plaque
US7872761B2 (en) * 2007-09-14 2011-01-18 OTI Ophthalmic Techlogies Inc. Method for reliable optical coherence tomography scans of volumes of retinal tissue
WO2009036453A1 (en) * 2007-09-15 2009-03-19 The General Hospital Corporation Apparatus, computer-accessible medium and method for measuring chemical and/or molecular compositions of coronary atherosclerotic plaques in anatomical structures
WO2009049296A2 (en) * 2007-10-12 2009-04-16 The General Hospital Corporation Systems and processes for optical imaging of luminal anatomic structures
WO2009137701A2 (en) * 2008-05-07 2009-11-12 The General Hospital Corporation System, method and computer-accessible medium for tracking vessel motion during three-dimensional coronary artery microscopy
JP5795531B2 (ja) * 2008-06-20 2015-10-14 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション フューズドファイバオプティックカプラ構造、及びその使用方法
EP2309923B1 (en) 2008-07-14 2020-11-25 The General Hospital Corporation Apparatus and methods for color endoscopy
EP3330696B1 (en) * 2008-12-10 2023-07-12 The General Hospital Corporation Systems, apparatus and methods for extending imaging depth range of optical coherence tomography through optical sub-sampling
WO2010090837A2 (en) * 2009-01-20 2010-08-12 The General Hospital Corporation Endoscopic biopsy apparatus, system and method
WO2010085775A2 (en) 2009-01-26 2010-07-29 The General Hospital Corporation System, method and computer-accessible medium for providing wide-field superresolution microscopy
WO2010091190A2 (en) * 2009-02-04 2010-08-12 The General Hospital Corporation Apparatus and method for utilization of a high-speed optical wavelength tuning source
JP5725697B2 (ja) * 2009-05-11 2015-05-27 キヤノン株式会社 情報処理装置および情報処理方法
EP2430973B1 (en) * 2009-05-13 2014-09-17 Kyushu Institute of Technology Blood flow image diagnosing device
CN102469943A (zh) * 2009-07-14 2012-05-23 通用医疗公司 用于测量脉管内流动和压力的设备、系统和方法
JP5856061B2 (ja) * 2009-10-06 2016-02-09 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション スペクトル符号化共焦点顕微鏡法を用いた特定の細胞を撮像するための装置及び方法
US9492322B2 (en) * 2009-11-16 2016-11-15 Alcon Lensx, Inc. Imaging surgical target tissue by nonlinear scanning
EP2509488A4 (en) * 2009-12-08 2014-04-09 Gen Hospital Corp METHODS AND ARRANGEMENTS FOR THE ANALYSIS, DIAGNOSIS AND MONITORING OF VOCAL STRENGTH PROCESSING BY OPTICAL COHERENCE TOMOGRAPHY
CN102113900B (zh) 2010-01-05 2015-07-15 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 彩色血流动态帧相关方法和装置
US8363225B2 (en) * 2010-01-14 2013-01-29 University Of Rochester Optical coherence tomography (OCT) apparatus, methods, and applications
DK2542154T3 (da) 2010-03-05 2020-11-23 Massachusetts Gen Hospital Apparat til tilvejebringelse af elektromagnetisk stråling til en prøve
US9759446B2 (en) * 2010-03-26 2017-09-12 Trane International Inc. Air handling unit with integral inner wall features
DE102010018679A1 (de) * 2010-04-28 2011-11-03 Medizinisches Laserzentrum Lübeck GmbH Vorrichtung mit OCT-System zur Untersuchung und Behandlung lebenden Gewebes unter Erwärmung durch Absorption elektromagnetischer Strahlung
US9069130B2 (en) 2010-05-03 2015-06-30 The General Hospital Corporation Apparatus, method and system for generating optical radiation from biological gain media
US9795301B2 (en) 2010-05-25 2017-10-24 The General Hospital Corporation Apparatus, systems, methods and computer-accessible medium for spectral analysis of optical coherence tomography images
EP2575597B1 (en) 2010-05-25 2022-05-04 The General Hospital Corporation Apparatus for providing optical imaging of structures and compositions
JP6066901B2 (ja) 2010-06-03 2017-01-25 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション 1つまたは複数の管腔器官内または管腔器官にある構造を撮像するための装置およびデバイスのための方法
WO2012058381A2 (en) 2010-10-27 2012-05-03 The General Hospital Corporation Apparatus, systems and methods for measuring blood pressure within at least one vessel
WO2013013049A1 (en) 2011-07-19 2013-01-24 The General Hospital Corporation Systems, methods, apparatus and computer-accessible-medium for providing polarization-mode dispersion compensation in optical coherence tomography
EP2748587B1 (en) 2011-08-25 2021-01-13 The General Hospital Corporation Methods and arrangements for providing micro-optical coherence tomography procedures
KR101222751B1 (ko) 2011-09-07 2013-01-15 경북대학교 산학협력단 광 도플러 단층촬영장치 및 그 방법
WO2013059303A1 (en) * 2011-10-17 2013-04-25 University Of Washington Through Its Center For Commercialization Methods and systems for imaging tissue motion using optical coherence tomography
EP2769491A4 (en) 2011-10-18 2015-07-22 Gen Hospital Corp DEVICE AND METHOD FOR PRODUCING AND / OR PROVIDING RECIRCULATING OPTICAL DELAY (DE)
CN103750800A (zh) * 2011-12-30 2014-04-30 广州宝胆医疗器械科技有限公司 具有电子ccd摄像系统和多普勒激光系统的胶囊小肠镜系统
JP5900950B2 (ja) * 2012-01-05 2016-04-06 国立大学法人 筑波大学 波長走査型光干渉断層計及びその位相安定化プログラム
JP6025349B2 (ja) * 2012-03-08 2016-11-16 キヤノン株式会社 画像処理装置、光干渉断層撮像装置、画像処理方法および光干渉断層撮像方法
EP2829219B1 (en) 2012-03-12 2020-09-09 Kabushiki Kaisha Topcon Optical image measurement device
JPWO2013140583A1 (ja) * 2012-03-22 2015-08-03 パイオニア株式会社 流体評価装置及び方法
WO2013140583A1 (ja) * 2012-03-22 2013-09-26 パイオニア株式会社 流体評価装置及び方法
US9629528B2 (en) 2012-03-30 2017-04-25 The General Hospital Corporation Imaging system, method and distal attachment for multidirectional field of view endoscopy
JP5916110B2 (ja) * 2012-03-30 2016-05-11 株式会社トプコン 画像表示装置、画像表示方法、及びプログラム
US9357916B2 (en) * 2012-05-10 2016-06-07 Carl Zeiss Meditec, Inc. Analysis and visualization of OCT angiography data
KR101345660B1 (ko) 2012-05-17 2013-12-27 한국생산기술연구원 Oct 프로브 광궤적 스캔방법
KR101355174B1 (ko) 2012-05-17 2014-01-28 한국생산기술연구원 Oct 프로브 광궤적 보정장치 및 그 보정방법
EP2852315A4 (en) 2012-05-21 2016-06-08 Gen Hospital Corp DEVICE, APPARATUS AND METHOD FOR CAPSULE MICROSCOPY
WO2014018448A1 (en) 2012-07-25 2014-01-30 Intuitive Surgical Operations, Inc. Efficient and interactive bleeding detection in a surgical system
GB2519909A (en) * 2012-08-10 2015-05-06 Vita Sentry Ltd Estimations of equivalent inner diameter of arterioles
JP6227652B2 (ja) 2012-08-22 2017-11-08 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション ソフトリソグラフィを用いてミニチュア内視鏡を製作するためのシステム、方法、およびコンピュータ・アクセス可能媒体
WO2014031961A1 (en) * 2012-08-23 2014-02-27 University Of Washington Through Its Center For Commercialization Methods and systems for determining volumetric properties of a tissue
CA2883402A1 (en) * 2012-09-10 2014-03-13 Oregon Health & Science University Quantification of local circulation with oct angiography
US9025159B2 (en) 2012-12-10 2015-05-05 The Johns Hopkins University Real-time 3D and 4D fourier domain doppler optical coherence tomography system
US8964170B2 (en) 2012-12-10 2015-02-24 The Johns Hopkins University System and method for assessing the flow of a fluid
US9968261B2 (en) 2013-01-28 2018-05-15 The General Hospital Corporation Apparatus and method for providing diffuse spectroscopy co-registered with optical frequency domain imaging
WO2014120791A1 (en) 2013-01-29 2014-08-07 The General Hospital Corporation Apparatus, systems and methods for providing information regarding the aortic valve
US11179028B2 (en) 2013-02-01 2021-11-23 The General Hospital Corporation Objective lens arrangement for confocal endomicroscopy
US10478072B2 (en) 2013-03-15 2019-11-19 The General Hospital Corporation Methods and system for characterizing an object
US9784681B2 (en) 2013-05-13 2017-10-10 The General Hospital Corporation System and method for efficient detection of the phase and amplitude of a periodic modulation associated with self-interfering fluorescence
EP3003158B1 (en) * 2013-05-29 2017-05-03 B-K Medical ApS Three dimensional (3d) vector flow imaging with biplane phased array transducer
EP3021734B1 (en) 2013-07-19 2020-04-08 The General Hospital Corporation Imaging apparatus which utilizes multidirectional field of view endoscopy
WO2015010133A1 (en) 2013-07-19 2015-01-22 The General Hospital Corporation Determining eye motion by imaging retina. with feedback
EP3910282B1 (en) 2013-07-26 2024-01-17 The General Hospital Corporation Method of providing a laser radiation with a laser arrangement utilizing optical dispersion for applications in fourier-domain optical coherence tomography
WO2015044366A1 (en) * 2013-09-30 2015-04-02 Carl Zeiss Meditec Ag High temporal resolution doppler oct imaging of retinal blood flow
US9046339B2 (en) 2013-09-30 2015-06-02 Carl Zeiss Meditec, Inc. Systems and methods for bidirectional functional optical coherence tomography
US10307056B2 (en) * 2013-12-05 2019-06-04 Bioptigen, Inc. Systems and methods for quantitative doppler optical coherence tomography
WO2015105870A1 (en) 2014-01-08 2015-07-16 The General Hospital Corporation Method and apparatus for microscopic imaging
US9844320B2 (en) * 2014-01-29 2017-12-19 University Of Rochester System and method for observing an object in a blood vessel
US10736494B2 (en) 2014-01-31 2020-08-11 The General Hospital Corporation System and method for facilitating manual and/or automatic volumetric imaging with real-time tension or force feedback using a tethered imaging device
WO2015120055A1 (en) * 2014-02-04 2015-08-13 University Of Southern California Optical coherence tomography (oct) system with phase-sensitive b-scan registration
WO2015130663A1 (en) * 2014-02-25 2015-09-03 Oregon Health & Science University Optical coherence tomography glaucoma detection based on retinal vessel relief height
WO2015127661A1 (zh) * 2014-02-28 2015-09-03 深圳市斯尔顿科技有限公司 一种血液流速的测量装置及方法
US10228556B2 (en) 2014-04-04 2019-03-12 The General Hospital Corporation Apparatus and method for controlling propagation and/or transmission of electromagnetic radiation in flexible waveguide(s)
CN106455972B (zh) * 2014-04-28 2019-04-09 西北大学 对目标进行成像的方法
US10912462B2 (en) 2014-07-25 2021-02-09 The General Hospital Corporation Apparatus, devices and methods for in vivo imaging and diagnosis
JP6798095B2 (ja) * 2014-12-02 2020-12-09 株式会社ニデック 光コヒーレンストモグラフィ装置、及びそれに用いる制御プログラム
JP6550745B2 (ja) * 2014-12-19 2019-07-31 国立大学法人旭川医科大学 血流計測装置
JP6402025B2 (ja) 2014-12-19 2018-10-10 株式会社トプコン 血流計測装置
JP6469436B2 (ja) 2014-12-19 2019-02-13 株式会社トプコン 血流計測装置
CN107613858A (zh) 2015-04-09 2018-01-19 通用医疗公司 用于无创监测颅内压的系统和方法
JP6427059B2 (ja) 2015-04-14 2018-11-21 株式会社トプコン 眼科画像表示装置及び眼科撮影装置
US10123761B2 (en) 2015-07-01 2018-11-13 William E. Butler Device and method for spatiotemporal reconstruction of a moving vascular pulse wave in the brain and other organs
CN104958061B (zh) * 2015-07-28 2016-09-14 北京信息科技大学 双目立体视觉三维成像的眼底oct成像方法及其系统
JP6633468B2 (ja) * 2015-08-26 2020-01-22 株式会社トプコン 血流計測装置
JP6502791B2 (ja) * 2015-08-26 2019-04-17 株式会社トプコン 血流計測装置
JP6502790B2 (ja) * 2015-08-26 2019-04-17 株式会社トプコン 血流計測装置
WO2017033670A1 (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 株式会社トプコン 血流計測装置
RU2626310C2 (ru) * 2015-09-22 2017-07-25 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Нижегородская государственная медицинская академия" Министерства здравоохранения Российской Федерации (ФГБОУ ВО НижГМА Минздрава России) Способ визуализации областей объекта, содержащих микродвижения
CN105286779B (zh) * 2015-10-30 2017-06-30 温州医科大学 一种在体视网膜血流动力学的成像与绝对流速测量方法
US10438355B2 (en) * 2015-11-10 2019-10-08 General Electric Company System and method for estimating arterial pulse wave velocity
JP2017104309A (ja) 2015-12-10 2017-06-15 株式会社トプコン 眼科画像表示装置及び眼科撮影装置
JP6021289B2 (ja) * 2015-12-21 2016-11-09 株式会社トプコン 血流情報生成装置、血流情報生成方法、及びプログラム
JP6194031B2 (ja) * 2016-02-03 2017-09-06 パイオニア株式会社 流体評価装置及び方法
CN105534606B (zh) * 2016-02-04 2018-11-09 清华大学 用于外科手术的智能成像系统
JP2017153543A (ja) 2016-02-29 2017-09-07 株式会社トプコン 眼科撮影装置
CN105942972B (zh) * 2016-05-24 2017-07-14 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种对视网膜内核层微细血管自适应光学成像的系统
KR102515831B1 (ko) 2016-07-21 2023-03-29 삼성전자주식회사 스펙트럼 획득 장치 및 방법
US11069055B2 (en) * 2017-01-24 2021-07-20 Case Western Reserve University Phase-decorrelation optical coherence tomography-based parameter measurement
US10839515B2 (en) 2017-04-28 2020-11-17 Massachusetts Institute Of Technology Systems and methods for generating and displaying OCT angiography data using variable interscan time analysis
US11668556B2 (en) 2017-05-05 2023-06-06 Massachusetts Institute Of Technology Systems and methods for generating and displaying OCT blood flow speeds by merging mutiple integrated spatial samplings
US11771321B2 (en) 2017-10-13 2023-10-03 The Research Foundation For Suny System, method, and computer-accessible medium for subsurface capillary flow imaging by wavelength-division-multiplexing swept-source optical doppler tomography
CN108042126B (zh) * 2017-12-08 2022-03-22 中国医学科学院生物医学工程研究所 一种改进的激光散斑衬比血流成像方法
US11100631B2 (en) * 2017-12-28 2021-08-24 Cilag Gmbh International Use of laser light and red-green-blue coloration to determine properties of back scattered light
JP6776313B2 (ja) * 2018-12-07 2020-10-28 国立大学法人旭川医科大学 血流計測装置
JP7304418B2 (ja) 2019-02-06 2023-07-06 ウィリアム イー バトラー, 複数の低次元血管造影投影からの移動血管脈波の時空間的再構成
CA3127005A1 (en) 2019-02-06 2020-08-13 William E. Butler Improved methods for angiography
WO2020198592A1 (en) 2019-03-27 2020-10-01 Butler William E Reconstructing cardiac frequency phenomena in angiographic data
GB2596702B (en) 2019-04-04 2023-03-01 E Butler William Intrinsic contrast optical cross-correlated wavelet angiography
KR102304373B1 (ko) * 2019-07-04 2021-09-24 한국과학기술원 수술 현미경 및 octa를 이용한 혈류 정보 제공 시스템 및 방법
CN111265183B (zh) * 2020-02-19 2022-05-27 淮阴工学院 基于光束平行扫描模式的视网膜血流测量装置
CN111588345A (zh) * 2020-06-18 2020-08-28 歌尔科技有限公司 眼部疾病检测方法、ar眼镜及可读存储介质
CN112022085B (zh) * 2020-09-16 2022-04-15 中山大学 一种视网膜内的血管流量的计算方法
CA3179015A1 (en) * 2021-02-09 2022-08-18 Vena Vitals, Inc. Multi-channel array sensor for spatiotemporal signal tracking
CN118121163B (zh) * 2024-04-18 2024-10-29 山东探微医疗技术有限公司 一种基于octa编码的毛细血管流速测量方法及系统

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56112226A (en) * 1980-02-12 1981-09-04 Tokyo Shibaura Electric Co Ultrasonic blood stream measuring apparatus
US5830147A (en) * 1997-05-30 1998-11-03 Schepens Eye Research Institute, Inc. Method and apparatus for examining optic nerve head circulation
JP4138027B2 (ja) * 1997-06-02 2008-08-20 イザット,ジョーゼフ,エイ. 光学コヒーレンス断層撮影法を用いたドップラー流の撮像
JP3076016B2 (ja) * 1997-11-13 2000-08-14 株式会社生体光情報研究所 光計測装置
EP1362252A4 (en) * 2001-01-12 2006-02-01 Univ Texas METHOD AND APPARATUS FOR DIFFERENTIAL PHASE OPTICAL COHERENCE TOMOGRAPHY
US7491173B2 (en) * 2001-10-10 2009-02-17 Team Medical, Llc Method and system for obtaining dimension related information for a flow channel
US6944551B2 (en) * 2002-03-12 2005-09-13 The Regents Of The University Of California Imaging transverse flow velocity using spectral bandwidth of the doppler frequency shift in phase-resolved optical doppler tomography
US20040088123A1 (en) * 2002-11-01 2004-05-06 Zhong Ji Method for real-time monitoring of cardiac output and blood flow in arteries and apparatus for implementing the same
US7359062B2 (en) * 2003-12-09 2008-04-15 The Regents Of The University Of California High speed spectral domain functional optical coherence tomography and optical doppler tomography for in vivo blood flow dynamics and tissue structure
EP1858402B1 (en) * 2005-01-21 2017-11-29 Massachusetts Institute Of Technology Methods and apparatus for optical coherence tomography scanning
JP4892719B2 (ja) * 2005-08-24 2012-03-07 国立大学法人大阪大学 断層計測装置及び断層計測方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008124845A3 (en) 2008-12-31
CN101720205A (zh) 2010-06-02
US20090005691A1 (en) 2009-01-01
US8244334B2 (en) 2012-08-14
CN101720205B (zh) 2012-11-28
EP2144566A2 (en) 2010-01-20
EP2144566A4 (en) 2012-08-29
WO2008124845A2 (en) 2008-10-16
BRPI0810177A2 (pt) 2014-12-30
EP2144566B1 (en) 2014-06-11
JP2010523286A (ja) 2010-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5683946B2 (ja) ドップラー光コヒーレンス・トモグラフィを用いた血流測定のための方法とシステム
Wang et al. Retinal blood flow measurement by circumpapillary Fourier domain Doppler optical coherence tomography
US10743763B2 (en) Acquisition and analysis techniques for improved outcomes in optical coherence tomography angiography
Kashani et al. Optical coherence tomography angiography: a comprehensive review of current methods and clinical applications
Wang et al. Pilot study of optical coherence tomography measurement of retinal blood flow in retinal and optic nerve diseases
Wang et al. Measurement of total blood flow in the normal human retina using Doppler Fourier-domain optical coherence tomography
Varma et al. Optical tomography–measured retinal nerve fiber layer thickness in normal Latinos
Wang et al. Retinal blood flow detection in diabetic patients by Doppler Fourier domain optical coherence tomography
de Kinkelder et al. Heartbeat-induced axial motion artifacts in optical coherence tomography measurements of the retina
Sharp et al. The scanning laser ophthalmoscope
Ilginis et al. Ophthalmic imaging.
WO2011040404A1 (ja) 緑内障の診断及び/又は監視をする装置及び方法
US20160317026A1 (en) Optical coherence tomography system for health characterization of an eye
US20160287071A1 (en) Methods of measuring total retinal blood flow using en face doppler oct
Chhablani et al. Segmental reproducibility of retinal blood flow velocity measurements using retinal function imager
Lee et al. Optical coherence tomography for ophthalmic imaging: new technique delivers micron-scale resolution
Wang et al. Investigation of retinal blood flow in normal and glaucoma subjects by Doppler Fourier-domain optical coherence tomography
RU2807563C1 (ru) Способ определения величины пульсовых колебаний объема кровотока в области макулы и диска зрительного нерва
Sahoo et al. Role of optical coherence tomography in the evaluation and management of glaucoma
Wang et al. In vivo retinal blood flow measurement by Fourier domain Doppler optical coherence tomography
Khudhair et al. MEASUREMENT OF PERIPAPILLARY RETINAL NERVE FIBER LAYER THICKNESS BY THREE DIMENSIONAL OPTICAL COHERENCE TOMOGRAPHY; A CROSS SECTION OF OUTPATIENT ATTENDEES IN OPHTHALMOLOGY CLINIC
Drexler et al. New developments in optical coherence tomography technology
Smid Optical coherence tomography in chorioretinal vascular diseases
Wang et al. Investigation of retinal blood flow in glaucoma patients by Doppler Fourier-domain optical coherence tomography
WO2019172094A1 (ja) 診断支援装置、診断支援方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120926

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121003

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121126

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130924

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20131224

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5683946

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees