JP5683644B2 - ワイヤボンディング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤ洗浄機能を有するワイヤボンディング装置の構造に関する。
半導体チップの電極と基板の電極との間を金属製のワイヤで接続するワイヤボンディング装置が多く用いられている。これらのワイヤボンディング装置では、接続線であるワイヤの表面が酸化してしまうと電極との接合性が低下して接合強度、電気特性等が劣化してしまう場合がある。このためワイヤボンディング装置では、表面が酸化しない金ワイヤを用いて各電極間の接続を行うものが多い。
しかし、金ワイヤは、接合特性で優れるものの、価格が高く、銅などに比較して電気的な特性が低いという問題がある。このため、近年、銅ワイヤを用いたワイヤボンディング装置が提案されている。銅ワイヤを用いたワイヤボンディング装置では、銅の表面を清浄な状態として電極に接合することが良好な接続状態を確保するために必要となってくる。そこで、ボンディングを行う前に、銅ワイヤの表面にプラズマを当てて洗浄し、ワイヤ表面に付着している有機不純物を除去した後、還元性または希ガスをワイヤに吹き付けてワイヤ表面の酸化を抑制し、清浄表面のワイヤをボンディングツールに供給する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2008−535251号公報
ところで、大気圧の状態でプラズマを発生させようとする場合には、電極間に高周波の交流電圧を印加する方法が用いられることが多いが、この場合、発生するプラズマの温度が高くなってしまい、プラズマが照射されるワイヤが高温となり、ワイヤが冷却される間にワイヤの表面が酸化してしまう場合があった。一方、大気圧以下に減圧した雰囲気でプラズマを発生させ場合には、低電圧で低温のプラズマを発生させることが可能となる。そこで、特許文献1では、大気圧以下に減圧したチャンバの中で低温のプラズマを発生させて、そのプラズマをワイヤに照射することによって、プラズマ照射によるワイヤの加熱を低減する方法が提案されている。
ところが、特許文献1に記載されたような大気圧以下に減圧されたチャンバでは、内部に少量の大気が残っており、この少量の残存大気の中には、酸素が含まれている。このため、特許文献1に記載された大気圧以下に減圧されたチャンバ内で発生するプラズマは酸化性のプラズマとなり、ワイヤ表面に付着した有機不純物を除去すると同時にワイヤ表面を酸化させてしまうものであった。このため、特許文献1に記載された従来技術では、プラズマによってワイヤの洗浄を行った後、還元性ガスまたは希ガスをワイヤ表面に吹き付ける補償装置を取り付け、ワイヤ表面の酸化を抑制することが必要となる。
しかし、酸化性のプラズマ照射によって酸化されたワイヤに還元性ガスや希ガスを吹き付けた場合、ワイヤの冷却はできるものの、一旦酸化したワイヤ表面の酸化状態を酸化していない状態としたり、表面に形成された酸化皮膜を除去したりすることは難しく、最終的には、表面が酸化されたワイヤによってボンディングを行うこととなり、ワイヤと電極との接合性が不十分となる場合があった。この問題は、表面が酸化しやすい銅ワイヤにおいて顕著に表れてくる。
本発明は、ワイヤボンディング装置においてボンディングに用いるワイヤ表面を効果的に洗浄することを目的とする。
本発明のワイヤボンディング装置は、基体部と、ボンディングツールを基体部に対してXYZ方向に移動させるボンディングヘッドと、基体部に取り付けられ、ボンディングツールにワイヤを供給するワイヤスプールと、基体部に取り付けられ、ワイヤスプールから供給されるワイヤを直線方向にガイドする少なくとも2つのワイヤガイドと、を含むワイヤボンディング装置であって、各ワイヤガイドの間のワイヤの側面に向かって一方向から大気開放状態で洗浄用プラズマジェットを吹き付ける洗浄プラズマユニット備えることを特徴とする
本発明のワイヤボンディング装置は、基体部と、ボンディングツール基体部に対してXYZ方向に移動させるボンディングヘッドと、基体部に取り付けられ、ボンディングツールにワイヤを供給するワイヤスプールと、を含むワイヤボンディング装置であって、ボンディングヘッドに取り付けられ、ワイヤの側面に向かって一方向から大気開放状態で洗浄用プラズマジェットを吹き付ける洗浄プラズマユニット備えることを特徴とする
本発明は、ワイヤボンディング装置においてボンディングに用いるワイヤ表面を効果的に洗浄することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態におけるワイヤボンディング装置の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態におけるワイヤボンディング装置のワイヤ洗浄用プラズマユニットの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるワイヤボンディング装置のワイヤ洗浄用プラズマユニットの内部構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるワイヤボンディング装置のワイヤ洗浄用プラズマユニットの内部構造を示す斜視断面図である。 本発明の実施形態におけるワイヤボンディング装置のワイヤ洗浄用プラズマユニットの動作を示す説明図である。 本発明の実施形態におけるワイヤボンディング装置の他のワイヤ洗浄用プラズマユニットの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるワイヤボンディング装置の他のワイヤ洗浄用プラズマユニットの動作を示す説明図である。 本発明の他の実施形態におけるワイヤボンディング装置の構成を示す説明図である。 本発明の他の実施形態におけるワイヤボンディング装置の構成を示す説明図である。 本発明の他の実施形態におけるワイヤボンディング装置のプラズマユニットの構成を示す説明図である。 本発明の他の実施形態におけるワイヤボンディング装置の構成を示す説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態のワイヤボンディング装置100は、基体部であるベース11と、ベース11の上に取り付けられてその上面がXY方向に移動するXYテーブル12と、XYテーブル12の上面の上に取り付けられたボンディングヘッド13と、ボンディングヘッド13の内部に設けられたZ方向駆動機構により先端に取り付けたボンディングツールであるキャピラリ15をZ方向に移動させるボンディングアーム14とを備えている。つまり、ボンディングヘッド13は、XYテーブル12と内部に取り付けたZ方向駆動機構によってボンディングアーム14をZ方向に移動させることによって、キャピラリ15をXYZ方向に移動させることができる。また、ワイヤボンディング装置100のベース11には、ワイヤボンディングを行う半導体ダイ46が取り付けられた基板47を吸引固定するボンディングステージ16が取り付けられている。なお、図1において、ワイヤボンディング装置100の上下方向がZ方向、ボンディングステージ16からボンディングヘッド13に向かう方向がY方向、YZ面に垂直な方向がX方向である。
ベース11に固定された上部フレーム11aには、キャピラリ15にワイヤ21を供給するワイヤスプール20と、ワイヤスプール20から繰り出されたワイヤ21の送り方向をZ方向に変換するエアガイド19とが取り付けられている。また、上部フレーム11aには、エアガイド19によってZ方向に送り方向が変更されたワイヤ21の方向をZ方向に直線状にガイドする2つのワイヤガイド17,18が取り付けられている。2つのワイヤガイド17,18の間には、ワイヤ21の表面の洗浄を行うワイヤ洗浄用プラズマユニット30が取り付けられている。図1に示すように、ワイヤ21は、ワイヤ洗浄用プラズマユニット30に設けられた孔33a,33bを貫通するようにワイヤ洗浄用プラズマユニット30に挿通されている。ワイヤ洗浄用プラズマユニット30はベース11に固定された上部フレーム11aに取り付けられている。ワイヤ洗浄用プラズマユニット30には洗浄用のプラズマを発生させるためのガス入り口管34と、プラズマ発生用の直流パルス電源を供給する直流パルス電源装置45とが接続されている。
ワイヤスプール20から繰り出されたワイヤ21は、2つのワイヤガイド17,18の間では、XY方向にはほとんど移動しないが、下側に配置されているワイヤガイド18とキャピラリ15との間では、ボンディングヘッド13及びキャピラリ15の移動に従って図1に示す一点鎖線のようにXY方向に移動する。ワイヤ21はキャピラリ15に挿通されてキャピラリ15の先端によって半導体ダイ46あるいは基板47の各電極の上に接合される。
図2、図3に示すように、ワイヤ洗浄用プラズマユニット30は、セラミックス製の上半ケーシング31aと下半ケーシング31bを組み合わせたもので、各ケーシング31a,31bの上下の壁31c,31dには、ワイヤ21が貫通する孔33a,33bがそれぞれ設けられている。また、各ケーシング31a,31bには、直流パルス電源装置45からの電線が接続される電極35a,35bが設けられている。図3に示すように、各ケーシング31a,31bの内側には、各ケーシング31a,31bを組み合わせた際に内部に図4に示す中空部36cを形成する凹部36a,36bが形成され、孔33a,33bの周囲には、内部に円環状のプラズマ発生用電極41a,41bが埋め込まれたボス37a,37bが突出している。ボス37a,37bの先端面39a,39bは、各ケーシング31a,31bの合わせ面よりも低くなっており、各ケーシング31a、31bを合わせた際に各ボス37a,37bの各先端面39a,39bの間に空間が形成されるように構成されている。
各ケーシング31a,31bの各孔33a,33bの設けられている側と反対側の端部には、半円形断面の窪み39がそれぞれ設けられている。この半円形断面の窪み39は、各ケーシング31a,31bが組合されると、ガス入り口管34が取り付けられる円筒形の孔を形成する。また、ガス入り口管34が接続される窪み39の近傍の凹部36a,36bには、ガス入り口管34から流入したガスを図4に示す中空部36cに均等に流すための突起38a,38bが配置されている。
図4を参照しながら、以上のように構成された上半ケーシング31aと下半ケーシング31bとを組み合わせた状態の構成を説明する。上半ケーシング31aと下半ケーシング31bとを各凹部36a,36bが向き合うように重ね合わせると、各ケーシング31a,31bの周囲の合わせ面が互いに密着し、内部に中空部36cが形成される。また、各ボス37a,37bの各先端面39a,39bは、各ケーシング31a,31bの合わせ面よりも高さが低くなっているので、各ケーシング31a,31bを組み合わせた場合には、各先端面39a,39bの間には空間50が形成される。各ケーシング31a,31bの壁の設けられた各孔33a,33bは各ケーシング31a,31bを組み合わせた際には対向した位置に配置され、各ボス37a,37bは各孔33a,33bと同心状に形成されていることから、各ボス37a,37bの各先端面39a,39bも互いに対向した位置となっている。
突起38a,38bの高さは各ケーシング31a,31bの合わせ面の高さと同様の高さとなっているので、各ケーシング31a,31bが合わせられると、その先端面は互いに密着し、図4の矢印で示すように、ガス入り口管34から流入したガスをその両側から中空部36cに流入させ、中空部36cでのガスの流れが均一化される。
図4に示すように、各ケーシング31a,31bの壁31c,31dに埋め込まれた電極35a,35bの一部は各ケーシング31a,31bの各壁31c,31dの表面から露出している。そして、各電極35a,35bと各ボス37a,37bに埋め込まれた各プラズマ発生用電極41a,41bとの間は各壁31c,31dの中に埋め込まれた接続線42a,42bによって接続されている。
図5を参照して以上のように構成されたワイヤ洗浄用プラズマユニット30の動作について説明する。図1に示すように、ワイヤ洗浄用プラズマユニット30は、上部フレーム11aに固定されており、ワイヤ21が各孔33a,33bを貫通して上から下に延びている。図1に示すガス入り口管34からプラズマ生成用のガスが図5に示す矢印aのように中空部36cに流入する。ガスは、例えば、窒素やアルゴンなどの不活性ガスである。また、プラズマ発生用電極41a,41bは接続線42a,42bによって直流パルス電源装置45に接続されている。最初、プラズマ発生用電極41a,41bに通電する前は、ガスは、中空部36cからボス37a,37bの周囲に流れ、各ボス37a,37bの各先端面39a,39bの外周側から内側の孔33a,33bに向かって水平に流れ、孔33a,33bを通ってそれぞれ上下方向に流れ出ている。このため、中空部36cの圧力は大気圧よりも若干高い圧力となっており、各孔33a,33bから中空部36cには大気が入り込まず、ワイヤ洗浄用プラズマユニット30の中空部36cは、不活性ガスが充満した不活性ガス雰囲気に保たれる。
そして、直流パルス電源装置45から供給される直流パルス電力が各プラズマ発生用電極41a,41bに通電されると、ボス37a,37bの先端面39a,39bの間の空間50にプラズマが発生する。プラズマは、円環状のプラズマ発生用電極41a,41b間で発生し、その後、不活性ガスの流れに沿って孔33a,33b中心部に流れ、各孔33a,33bの中を上下に向かって流れて行く。この間に発生したプラズマは空間50及び各孔33a,33bの内部で各孔33a,33bを貫通して上下に延びるワイヤ21の表面に当たり、その表面の異物、例えば、有機不純物を除去する。プラズマ発生用電極41a,41bの間で発生したプラズマの寿命は非常に短く、発生後、各孔33a,33bから外部に流出しないうちに消滅し、元の不活性ガスに戻る。そして、プラズマから戻った不活性ガスが図5に示す矢印bに示すように、各孔33a,33bから外部に排出される。
以上説明したように、本実施形態のワイヤ洗浄用プラズマユニット30は、各ケーシング31a,31b内の空間50において大気の入り込まない状態でプラズマを発生させるので、発生させたプラズマが酸化プラズマにならない。このため、ワイヤ21の表面を酸化させること無く洗浄を行うことができる。従って、特許文献1に記載されたようなプラズマでワイヤ表面に付着している有機不純物を除去した後に還元性または希ガスをワイヤに吹き付けてワイヤ表面の酸化を抑制する補償装置等を取り付ける必要が無く、簡便な装置でワイヤ21の表面を効果的に洗浄することができる。
以上説明した実施形態では、ワイヤ洗浄用プラズマユニット30は、2つのワイヤガイド17,18の間に配置され、ワイヤガイド17,18の間のワイヤ21が各孔33a,33bを貫通することとして説明したが、ベース11に固定された上部フレーム11aに取り付けられていれば、ワイヤガイド17,18の間に配置されていなくともよい。
次に図6、図7を参照しながら本発明の他の実施形態について説明する。図1から図5を参照して説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図6に示すように、本実施形態では、上半ケーシング31a,下半ケーシング31bに設けられた各孔33a,33bに連通し、ワイヤ21が挿通される各パイプ32a,32bを各ケーシング31a,31bの各壁31c,31dの外面に取り付けたものである。
例えば、ワイヤ21の汚れの状況によって、より強力なプラズマによってワイヤ21を洗浄することが必要となる場合がある。この場合には、発生するプラズマの温度が高くなってしまい、図1から図5を参照して説明した実施形態のワイヤ洗浄用プラズマユニット30では、各孔33a,33bから流出する不活性ガスの温度が高く、下側の孔33bから下向きに送り出される洗浄後のワイヤ21は、その表面の温度が高い状態のまま、孔33bの外側で大気に触れることとなる。この場合、ワイヤ21の表面温度によっては、大気に含まれている酸素によってその表面が酸化してしまい、ボンディング品質が低下してしまう場合がある。
そこで、本実施形態では、図7に示すように、各パイプ32a,32bを取り付けることによって、プラズマ発生用電極41a,41bの間で発生したプラズマが各孔33a,33bの中で元の不活性ガスに戻った後、各パイプ32a,32bの中を流れる間に各パイプ32a,32bの外面から冷却されるようにしている。このため、各パイプ32a,32bの中に挿通されているワイヤ21の温度もワイヤ21が各パイプ32a,32bの出口から外に出た際に、その表面が酸化されないような温度まで低下している。これによって、ワイヤ21の汚れの状態に応じ、温度の高いプラズマを用いてワイヤ21の表面洗浄を行った場合でも、洗浄後のワイヤ21の表面を酸化させずにキャピラリ15に送ることができ、ボンディング品質を向上させることができる。
以上説明した各実施形態では、ワイヤ洗浄用プラズマユニット30はベース11に対して固定された上部フレーム11aに取り付けられていることとして説明したが、図8に示すように、ボンディングヘッド13に取り付けてもよい。この場合、よりキャピラリ15に近い位置においてワイヤ21の洗浄を行うことができることから、より効果的にワイヤ21の洗浄を行うことができる。また、このようにボンディングヘッド13にワイヤ洗浄用プラズマユニット30を取り付ける場合には、各孔33a,33bの大きさは、図8に示すようなボンディングヘッド13のXY方向の移動に伴うワイヤ21の振れを吸収できる程度の大きさの孔とすることとしてもよい。
図9、図10を参照して本発明の他の実施形態について説明する。図1から図8を参照して説明した部分と同様の部分については同様の符号を付して説明は省略する。図9に示すように本実施形態は、図1を参照して説明した実施形態のワイヤ洗浄用プラズマユニット30に代えて、ワイヤガイド17,18の間のワイヤ21に向かって洗浄用プラズマジェットを吹き付ける洗浄プラズマユニット60と、洗浄プラズマユニット60のキャピラリ側に配置され、洗浄プラズマが吹き付けられたワイヤ21に各ワイヤガイド17,18の間で更に還元用プラズマを吹き付ける還元プラズマユニット70とを備えるようにしたものである。図9に示すように、洗浄プラズマユニット60には、洗浄プラズマ用ガスとして不活性ガスのアルゴンが供給され、還元プラズマユニット70には還元プラズマ用ガスとしてアルゴンと水素の混合ガスが供給される。
図10に示すように、各プラズマユニット60,70は、洗浄プラズマ用ガスのアルゴンガスタンク56から供給されるアルゴンガスまたは還元プラズマ用ガスのアルゴンと水素との混合ガスタンク57から供給される混合ガスが導入されるガス入り口63,73が取り付けられたチャンバ61,71と、チャンバ61,71から延びる円筒形のプラズマノズル62,72と、プラズマノズル62,72の中心に配置された中心電極66,76と、プラズマノズル62,72の外部に配置された円筒形の外部電極65,75と、外部電極65,75の外部を覆うケーシング64,74と、を備えている。中心電極66,76は接地線67,77によって接地接続され、外部電極65,75はコイル68,78、整合装置69,79を介して高周波電源装置55に接続されている。
ガス入り口63,73からチャンバ61,71に導入されたアルゴンガスまたは混合ガスは中心電極66,76と外部電極65,75との間に印加される高周波電力によって洗浄用プラズマまたは還元用プラズマとなってプラズマノズル62,72の先端から噴射される。
図9に示すように、洗浄プラズマユニット60は洗浄用プラズマをワイヤ21に向かって噴出させ、ワイヤ21の表面に付着している有機物などの異物を除去する。洗浄プラズマユニット60は、大気開放状態で洗浄用プラズマガスをプラズマ化するので、酸化プラズマとなる。このため、ワイヤ21の表面から異物の除去を効率的に行うことができるものの、ワイヤ21の表面が酸化されてしまう。ワイヤ21は洗浄プラズマユニット60によって洗浄用プラズマを噴射された後、下方向に送られ、還元プラズマユニット70から還元用プラズマを噴射される。還元用プラズマはアルゴンと水素との混合ガスをプラズマとしたものであり、ワイヤ21の表面を還元する作用を持つ。従って、還元用プラズマが噴射されるとワイヤ21の表面の酸化膜あるいは酸化物が除去され、ワイヤ21は清浄な表面となってキャピラリ15に送られる。このように、本実施形態はワイヤ21の表面の異物の除去を行った後に還元を行うので、ワイヤ21の表面を異物及び酸化皮膜あるいは酸化物の無い清浄な表面とすることができるので、ボンディング品質を向上させることができる。
図11を参照しながら本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は、図9を参照した実施形態の洗浄プラズマユニット60と還元プラズマユニット70をボンディングヘッド13に取り付けたものである。本実施形態は先に図9を参照して説明したと同様の効果を奏する。
11 ベース、11a 上部フレーム、12 XYテーブル、13 ボンディングヘッド、14 ボンディングアーム、15 キャピラリ、16 ボンディングステージ、17,18 ワイヤガイド、19 エアガイド、20 ワイヤスプール、21 ワイヤ、30 ワイヤ洗浄用プラズマユニット、31a 上半ケーシング、31b 下半ケーシング、31c,31d 壁、32a,32b パイプ、33a,33b 孔、34 ガス入り口管、35a,35b 電極、36a,36b 凹部、36c 中空部、37a,37b ボス、38a,38b 突起、39 窪み、39a,39b 先端面、41a,41b プラズマ発生用電極、42a,42b 接続線、45 直流パルス電源装置、46 半導体ダイ、47 基板、50 空間、55 高周波電源装置、56 アルゴンガスタンク、57 混合ガスタンク、60 洗浄プラズマユニット、61,71 チャンバ、62,72 プラズマノズル、63,73 ガス入り口、64,74 ケーシング、65,75 外部電極、66,76 中心電極、67,77 接地線、68,78 コイル、69,79 整合装置、70 還元プラズマユニット、100 ワイヤボンディング装置。

Claims (2)

  1. 基体部と、
    ボンディングツールを前記基体部に対してXYZ方向に移動させるボンディングヘッドと、
    前記基体部に取り付けられ、前記ボンディングツールにワイヤを供給するワイヤスプールと、
    前記基体部に取り付けられ、前記ワイヤスプールから供給される前記ワイヤを直線方向にガイドする少なくとも2つのワイヤガイドと、を含むワイヤボンディング装置であって、
    前記各ワイヤガイドの間の前記ワイヤの側面に向かって一方向から大気開放状態で洗浄用プラズマジェットを吹き付ける洗浄プラズマユニットを備えるワイヤボンディング装置。
  2. 基体部と、
    ボンディングツールを前記基体部に対してXYZ方向に移動させるボンディングヘッドと、
    前記基体部に取り付けられ、前記ボンディングツールにワイヤを供給するワイヤスプールと、を含むワイヤボンディング装置であって、
    前記ボンディングヘッドに取り付けられ、前記ワイヤの側面に向かって一方向から大気開放状態で洗浄用プラズマジェットを吹き付ける洗浄プラズマユニットを備えるワイヤボンディング装置。
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