JP5681825B2 - パーティクル濃度測定装置 - Google Patents

パーティクル濃度測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5681825B2
JP5681825B2 JP2014080105A JP2014080105A JP5681825B2 JP 5681825 B2 JP5681825 B2 JP 5681825B2 JP 2014080105 A JP2014080105 A JP 2014080105A JP 2014080105 A JP2014080105 A JP 2014080105A JP 5681825 B2 JP5681825 B2 JP 5681825B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical film
particle
particles
particle concentration
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014080105A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014130167A (ja
Inventor
坂本 数彦
数彦 坂本
裕司 川北
裕司 川北
祐志 岡見
祐志 岡見
佑輔 磯
佑輔 磯
隆太 岡本
隆太 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Nippon Air Technologies Co Ltd
Original Assignee
Shin Nippon Air Technologies Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Nippon Air Technologies Co Ltd filed Critical Shin Nippon Air Technologies Co Ltd
Priority to JP2014080105A priority Critical patent/JP5681825B2/ja
Publication of JP2014130167A publication Critical patent/JP2014130167A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5681825B2 publication Critical patent/JP5681825B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、パーティクル濃度測定装置に関し、特にクリーンルームにおける一様な一方向の流れが確保されている部位などにおいて、粒子濃度を高い精度をもって測定することができるパーティクル濃度測定装置に関する。
クリーンルームなどにおいて、空気中に浮遊した塵埃等の粒子の濃度(単位容積中の粒子の個数)を測定又は管理することは重要な事項である。
従来、この種の粒子濃度(パーティクル濃度)を測定する装置として、サンプリングチューブにより空気を吸引ポンプの作動により吸引し、その空気の粒子個数を光散乱法によって求めるサンプリング吸引方式のものが、最も一般的に知られている。しかし、この装置では、サンプリングチューブを被測定位置に設置する必要があるため、吸引によって流れが変わってしまう空間での測定はできず、測定場所の自由度が低かった。
また、この装置での測定に際しては、気流速度と吸引速度が一致することが望ましいが、これらを一致させるように吸引ポンプの動作を調整するのは実際的に困難であり、さらに、サンプル空気のボリュームを十分に得るために吸引時間を長くした場合には、そのポイントにおける粒子濃度だけでなく、そのポイントよりかなり風上の空間における粒子濃度も検知してしまう結果となり、検知精度を低下させる原因となっていた。
他方、レーザレーダ方式により遠隔から粒子濃度を測定する装置も提案されている。この装置では、レーザパルスとカメラのシャッタを同期させて、レーザパルス幅とシャッタ速度で定義されるボリューム内の粒子の散乱光を計数して粒子濃度を測定するようになっている。
しかし、前述のレーザレーダ方式により遠隔から濃度を測定する装置は、大気中などにおける大きなボリュームの粒子濃度の遠距離からの測定には適しているものの、室内などでは小さなサンプリングボリュームとなるのに伴い、レーザパルス幅とシャッタ時間を極端に短くなり、計数に十分な光量を得ることが困難であり、1μm以下の小さな粒子を測定することは実際的にできないものであった。
さらに、クリーンルーム内の雰囲気中における不純物濃度を、自動的、迅速かつ連続して測定可能で、取り扱いが簡便で低コストの気中不純物監視装置とされるもの(特許文献1)や、クリーンルーム内で用いられ、塵埃を集塵板に受け止めさせる構造の塵埃の測定装置(特許文献2)も知られている。
特許文献1の装置は、密閉可能な不純物捕捉容器に不純物を吸引し超純水中へ供給するもので、前述のサンプリングチューブにより空気を吸引する装置と同様な欠点を有するほか、装置構成が複雑である。また、特許文献2の装置は、塵埃を集塵板に受け止めさせる構造であることから、粒子の濃度(単位容積中の粒子の個数)を測定するには適していない。
特開平9−145616号公報 特開2003−42934号公報
したがって、本発明の主たる課題は、クリーンルームにおける一様な一方向の流れが確保されている部位などにおいて、粒子濃度を高い精度をもって測定することができるパーティクル濃度測定装置を提供することにある。
本発明のパーティクル濃度測定装置は、実質的に環状の仕切りを有し、この仕切りにより区画された開口内部を直交して気体が相対的に流れるようにした測定領域形成部と、
前記開口内部に面状の光膜を形成する光膜形成手段と、
前記光膜を通過する粒子の散乱光を受光して粒子を検出する粒子検出手段と、
前記光膜を単位時間に通過する気流の容積に対する、前記粒子検出手段により検出された粒子の総数に基づき、粒子濃度を算出する演算手段と、
を有し、
さらに、前記粒子検出手段は、前記光膜形成手段に対して気体の流れの上流側の前記開口内部を通る直交線に交差しない外れた位置に配置され、前記粒子検出手段の受光軸が前記光膜に対して傾斜しており、
前記光膜形成手段に対して気体の流れの下流側に、前記気体の流れに対する傾斜角度を可変とする可動羽根が複数設けられており、かつ、これら可動羽根は光の難透過性又は非透過性である、
ことを特徴とするものである。
たとえば気流が室内を一様に一方向に流れる一方向流型(又は整流型)クリーンルームにおいて、あるいは層流(ラミナーフロー)を供給する流れの部位において、本発明に係るパーティクル濃度測定装置が設置される。この場合、測定領域を物理的に区画するために、実質的に環状の仕切りによって区画し、その開口内部を直交して気体が相対的に流れるようにしてある。
光膜形成手段によって、前記開口内部全体又は一部に面状の光膜を形成し、粒子検出手段によって前記光膜を通過する粒子の散乱光を受光して粒子を検出することができる。その結果、前記光膜を単位時間に通過する気流の容積を適宜の手段によって算出しておき(たとえば気流の速度と測定対象の面積と受光時間とにより気流の容積を算出することができる。)、その容積に対する、前記粒子検出手段により検出された粒子の総数に基づき、粒子濃度を演算手段によって算出することができる。
本発明においては、空間を実質的に環状の仕切りによって区画することにより、光膜を単位時間に通過する気流の容積を容易に求めることができ、さらに、その区画領域全体又は一部に面状の光膜を形成し前記光膜を通過する粒子の散乱光を受光して粒子を検出することにより、光膜を単位時間に通過する気流の容積に対する粒子の総数に基づき、粒子濃度を算出することができるのである。
したがって、クリーンルームにおける一様な一方向の流れが確保されている部位あるいは層流(ラミナーフロー)を供給する流れの部位などにおいて粒子を検出する場合、従来例のように気流を乱すことがないし、受光時間を長くすることも可能であり、後述のように粒子濃度を高い精度をもって測定することができるとともに、1μm以下の微粒子についても検出可能である。
前記開口内部全体の面積に対し、前記開口内部の測定対象とする面積が小さくて足りる場合がある。この場合、流れを与える必要のない領域又は流れを一様とする必要のない領域に対応する可動羽根について、その可動羽根の角度を、気体の流れに対し傾斜させる、あるいは直交させるなどの調整を行なうことにより、気流の流れを調整できる。
前記粒子検出手段によって、粒子の散乱光を受光することにより粒子を検出する場合、測定(受光)領域の背景が暗色系でないと、散乱光と区別でき難くなる。そこで、無反射背景を測定領域形成部の後方に設けることが考えられるが、気流が開口内部に流れるのを阻害する要因となる。
しかし、特に前記粒子検出手段の受光軸が前記光膜に対して傾斜している形態においては、前記気体の流れの下流側に、背景として、光の難透過性又は非透過性の可動羽根を複数設け、気体の流れに対して傾斜させておけば、気流の流れを阻害しないものとなり、しかも、可動羽根に無反射背景と同様の機能を持たせることができる。
なお、本発明に関する具体例として、次の態様を挙げることができる。
<態様1>
パーティクル濃度測定装置は、気流が一様に前記開口内部を流れる部位に設けられ、前記測定領域形成部、前記光膜形成手段、及び前記粒子検出撮像カメラ手段は位置固定であるものである。
気流が一様に前記開口内部を流れる部位においては、前記測定領域形成部、前記光膜形成手段、及び前記粒子検出手段は位置固定でよい。たとえば気流の速度と前記開口内部の面積と受光時間とにより気流の容積を算出することができるからである。
<態様2>
前記測定領域形成部、前記光膜形成手段、及び前記粒子検出手段が一体となって直線移動するように構成されたものである。
たとえば、気流が室内を一様に一方向に流れる一方向流型(又は整流型)でない、非整 流型のクリーンルームや、気流が生成されておらず、単に粒子が浮遊している場合などにおいては、気体の容積を的確に把握できないあるいは不明となる。
そこで、前記測定領域形成部を直線移動させることにより、たとえ気流が生成されていなくとも、「相対的」には仕切りにより区画された開口内部を直交して気体が流れることになるから、光膜を単位時間に通過する気流の容積を把握できるのである。
<態様3>
態様2の下で、前記粒子検出手段は、前記開口内部を通る直交線に交差しない外れた位置に配置され、前記粒子検出手段の受光軸が前記光膜に対して傾斜している構成のものである。
前記粒子検出手段が、前記開口内部を通る直交線上にあると、前記粒子検出手段の存在により気流が乱れる。その結果、測定誤差を招く。そこで、前記粒子検出手段は、前記開口内部を通る直交線に交差しない外れた位置に配置し、前記粒子検出手段の受光軸が前記光膜に対して傾斜している形態を採ると、気流を乱すことなく粒子の検出が可能である。
以上のとおり本発明のパーティクル濃度測定装置によれば、クリーンルームにおける一様な一方向の流れが確保されている部位などにおいて、粒子濃度を高い精度をもって測定することができるなどの優れた効果を奏するようになる。
パーティクル濃度測定装置の配設状態説明図である。 パーティクル濃度測定装置の第1の実施の形態を示す一部断面概要正面図である。 パーティクル濃度測定装置の第1の実施の形態を示す概要平面図である。 光膜形成手段の他の例の概要平面図である。 光膜形成手段の他の例の概要正面図である。 光膜形成手段のさらに異なる例の平面図である。 本発明に係るパーティクル濃度測定装置の実施の形態を示す一部断面概要正面図である。 パーティクル濃度測定装置の他の実施の形態を示す一部断面概要正面図である。 カメラ撮像手段の撮影映像からカウントした微粒子の値とパーティクルカウンタの0.5μmレンジ以上の値の合計値との比較を行った結果を表わすグラフを示す図である。
以下、パーティクル濃度測定装置の図1〜図3に示した第1の実施の形態を説明する。
本実施の形態に係る図1に示すパーティクル濃度測定装置は、たとえば一様に一方向に流れる一方向流型(又は整流型)クリーンルームの天井フィルタ(HEPAフィルタ)1の直下の領域内に水平配置して、塵埃等の粒子濃度を測定するために使用される。
このパーティクル濃度測定装置は、実質的に環状、たとえば図2及び図3に示すように方形に枠組みされた仕切り10を有し、この仕切り10により区画された開口内部を直交して、すなわち垂直に下方に清浄空気が流れるようになっており、これによって測定領域形成部が形成されている。
前記仕切り10に隣接してケーシング11が設けられ、このケーシング11内にレーザ光走査手段12A、及び走査レーザ光を面状の光膜FLとして、仕切り10の開口内部に与える面状の光膜を形成する平行化手段12Bとを含む光膜形成手段が設けられている。
ケーシング11と反対側の仕切り10と一体となった支持体13上に、撮像手段15が支持ブラケット14によって支持されて配置されている。
この撮像手段15は、光膜FLを通過する粒子の散乱光を受光して粒子を検出する粒子検出手段を構成している。
撮像手段15からの粒子の散乱光検出信号は、画像信号処理装置20に取り込まれ、ある場所での受光信号が粒子であるか否かを判断し、その粒子の信号が粒子濃度演算手段22に与えられる。粒子濃度演算手段22には、適宜の位置に設けられる気流速度検出器21からの気流速度が与えられ、光膜FLを単位時間に通過する気流の容積に対する、粒子検出手段により検出された粒子の総数に基づき、粒子濃度を算出するようにしてある。算出された粒子濃度は、CRTなどの表示装置23に表示されるほか、クリーンルームの気流制御装置(図示せず)に与えられ、気流制御に利用される。
次に、粒子濃度cは、c=n/(r×V×T)の式により算出される。ここで式内の各変数の定義は以下のようなものである。
c:粒子濃度
n:粒子数
r:計測領域面積
v:気流速度
T:計測時間
なお、本発明に係るパーティクル濃度測定装置の第3の実施の形態(装置全体が一体となって直線移動するように構成された形態:図8の例)では、「v」として「気流速度」ではなく、装置の「移動速度」として粒子濃度cを求めることができるものである。
さらに、表示装置23には、計測領域面積r内の各単位面積とその単位面積における粒子数と相関を行なわせ、体積当たりの粒子の3次元断層分布を表示するようにすることもできる。
前記仕切り10は環状とされているが、完全に閉じた環状ではなく、部分的に外方に開いていてもよい。また仕切り10は、実質的に環状であれば良く、長方形以外の正方形等の四角形やその他の多角形、更には円形等に形成されたものでも良い。そして、仕切り10の断面形状は、気流が乱れることを防止するために図2に示すように流線形に形成されているのが望ましい。
光膜形成手段の例は、単純には、図6に示すように、レーザ光Lを受けて所定の角度範囲を走査するガルバノミラー(レーザ光走査手段)12A及び半凸レンズ(平行化手段)12Bを使用する例である。
他の例として、図4及び図5に示すものを挙げることができる。この例において、レーザ光発生器2、ガルバノミラーなどの走査手段12A、第1ミラー4、第2ミラー5、フレネルレンズ6を備えている。この例においては、第1ミラー4、第2ミラー5、フレネルレンズ6は、平行化手段12Bを構成している。
レーザ光発生器2から前方に出射したレーザ光L0は、詳細の図示を省略した角度変換ミラー7、8により角度変換した上で、走査手段12Aに入り、この走査手段12Aは直線的レーザ光を受けて扇形に拡げるべくスキャニングする。
走査手段12Aからのレーザ光は、前後方向に平行に対向する第1ミラー4と第2ミラー5との間で反射し、より幅広に拡げた扇状の走査光とする。すなわち、第1ミラー4での反射光が第2ミラー5に入射され、第2ミラー5において前方に出射する。出射光は、平行化手段12Bを通ることにより、平行スキャナビーム光として空気中に出射される。平行化手段12Bとしてプラスチックレンズのものを使用すれば、コスト的に有利である。
これによって、走査手段12Aによる振れ角がθであるしても、仮想的に走査手段3を後方位置Pに設置した場合と同じく、幅広の平行スキャナビーム光FLとして出射できるものである。
走査手段として、ガルバノミラー、レゾナンドミラー、ポリゴンミラーなどを使用できる。走査手段12Aによる振れ角θは適宜選定または調整できる。その結果、平行スキャナビーム光の幅の調整が可能となる。
粒子検出手段を構成する撮像手段15は、開口内部を通る直交線(図示例では鉛直線)に交差しない外れた位置に配置されている。これによって、撮像手段15の存在により気流が乱れることを防止しながら粒子の検出が可能である。また、撮像手段15の受光部15aの受光軸OXは、光膜FLに対して傾斜している。
光膜FLは、仕切り10の開口内部全体に形成できるほか、図3のように狭い幅に形成することもできる。さらに、図2に示すように、前後方向の受光(撮像)領域は、仕切り10の開口内部の前後方向の全体でなく一部であってもよい。
撮像手段15は、仕切り10及び光膜FLとの位置関係が既知として予め把握できるので、撮像画像の処理範囲が、仕切り10の開口内部全体でなくとも「計測領域面積r」を定めるのになんら問題はない。
他方、上記例では、仕切り10又は光膜FLの、気流の流れの上流側に撮像手段15を設けたが、下流側に設けてもよい。
以上の形態によれば、クリーンルームにおける一様な一方向の流れが確保されている部位あるいは層流(ラミナーフロー)を供給する流れの部位などにおいて粒子を検出する場合、従来例のように気流を乱すことがないし、受光時間を長くすることも可能であり、後述のように粒子濃度を高い精度をもって測定することができるとともに、1μm以下の微粒子についても検出可能である。
ちなみに、図1〜図3の装置によって、クリーンルームの天井フィルタ1から、パーティクルカウンタの校正に使用されるPSL標準粒子(粒径0.5μm)を含む気流を吹き出させた。このとき、仕切り10の下方にパーティクルカウンタのプローブを設置し、PSL標準粒子の全量を捕捉した。
カメラ撮像手段15の撮影映像からカウントした微粒子の値とパーティクルカウンタの0.5μmレンジ以上の値の合計値との比較を行った結果を図9に示す。プロット点が測定値であり、y=1.4601xが本発明による測定値の近似式、y=xがパーティクルカウンタ0.5μmレンジ以上の個数合計値とカメラ個数値の値が同じ値の場合の線であり、本発明の近似式y=1.4601xが、y=xより点が上部にあることから、確実に0.5μm以上の粒子がカウントできていることが確認できる。
図7は、本発明に係るパーティクル濃度測定装置の第2の実施の形態を示す一部断面概要正面図である。
前記気体の流れの上流側の光膜FLより下流側に、気体の流れに対する傾斜角度を、支持中心30aを中心にして可変とする可動羽根30、30…が複数設けられており、かつ、これら可動羽根30、30…は光の難透過性又は非透過性である構成のものである。すなわち、無反射背景と同様な暗色系の材料又は表面処理したものを使用する。
撮像手段15(粒子検出手段)によって、粒子の散乱光を受光することにより粒子を検出する場合、測定(受光)領域の背景が暗色系でないと、散乱光と区別でき難くなる。そこで、無反射背景を測定領域形成部の後方に設けることが考えられるが、気流が開口内部に流れるのを阻害する要因となる。
しかるに、本形態に従って、気体の流れの下流側に、背景として、光の難透過性又は非透過性の可動羽根30、30…を複数設け、気体の流れに対して傾斜させておけば、気流の流れを阻害しないものとなり、しかも、可動羽根に無反射背景と同様の機能を持たせることができる。
この場合、可動羽根30、30…相互の間隔は、適宜選定することができる。たとえば、一部の可動羽根30、30間の間隔を狭くする、あるいは気流に対して傾斜角度を大きくすることにより、その領域に気流を流さないようにすることができる。
なお、可動羽根30、30…群は仕切り10に設けるほか、その仕切り10より下流側に別の支持部材に支持させて配置することもできる。
次に、本発明に係るパーティクル濃度測定装置の第3の実施の形態を詳細に説明する。
たとえば、気流が室内を一様に一方向に流れる一方向流型(又は整流型)でない、非整 流型のクリーンルームや、気流が生成されておらず、単に粒子が浮遊している場合などにおいては、気体の容積を的確に把握できないあるいは不明となる。
そこで、本発明に係るパーティクル濃度測定装置の第3の実施の形態に従って、測定領域形成部を直線移動させれば、たとえ気流が生成されていなくとも、「相対的」には仕切り10により区画された開口内部を直交して気体が流れることになるから、光膜FLを単位時間に通過する気流の容積を把握できるのである。
第3の実施形態に係る図3に示すパーティクル濃度測定装置40は、図8に示すように、前記測定領域形成部、前記光膜形成手段、及び前記粒子検出手段が一体となって直線移動するように構成されたものである。
具体的には、基台40にポスト41,41が立設され、ポスト41のガイド溝(図示せず)にスライド部41aが係合している。スライド部41aには駆動モータ43によって回転されるボールネジ軸42が螺合しており、駆動モータ43によってボールネジ軸42を回転させ、スライド部41aをポスト41のガイド溝に沿って上下動させるようになっている。スライド部41aはケーシング11と一体とされ、その結果、仕切り10及び撮像手段15を含む装置の主要部が上下動する。この場合、支持体13にポスト41に固定された案内軸44が遊嵌している構造とされ、上下動の安定化を図っている。
本発明の撮像手段15(粒子検出手段)としては、撮像管カメラが、特にアバランシェ撮像管を用いた撮像管カメラであるのは好ましい。また、撮像管カメラによる撮影画像信号をアナログ微分処理するアナログ微分処理装置を備え、このアナログ微分装置による微分処理画像に基づいてエアロゾルを検出するように構成するのも好ましい。さらに、前記撮像管カメラのレンズに、前記検出対象領域以外の領域を撮影しないように遮るレンズフードを取り付けてなるのも好ましい。これらの構成により、検出能力の向上を図ることができる。また、近年高精細化が進むCCDカメラや写真機などを用いることもできる。
本発明の光膜形成手段としては、レーザ光のほか、LED光を利用したものであってもよい。
また、必要ならば、光膜FLを受ける仕切り10部分に、光トラップ(図示せず)を設け、光膜FLの受光した光を反射しないように構成することができる。
本発明は、クリーンルーム内だけでなく、ラミナーフローが確保されている工場設備においての塵埃等の粒子の測定に利用できるものであり、更に半導体、液晶、医薬品、食品、医療等の清浄空間を必要とする全ての分野に適用可能なものである。
1 天井フィルタ
10 仕切り
11 ケーシング
12A レーザ光走査手段
12B 平行化手段
15 撮像手段
20 画像信号処理装置
21 気流速度検出器
22 粒子濃度演算手段
30 可動羽根
42 ボールネジ軸
43 駆動モータ
FL 光膜

Claims (1)

  1. 実質的に環状の仕切りを有し、この仕切りにより区画された開口内部を直交して気体が相対的に流れるようにした測定領域形成部と、
    前記開口内部に面状の光膜を形成する光膜形成手段と、
    前記光膜を通過する粒子の散乱光を受光して粒子を検出する粒子検出手段と、
    前記光膜を単位時間に通過する気流の容積に対する、前記粒子検出手段により検出された粒子の総数に基づき、粒子濃度を算出する演算手段と、
    を有し、
    さらに、前記粒子検出手段は、前記光膜形成手段に対して気体の流れの上流側の前記開口内部を通る直交線に交差しない外れた位置に配置され、前記粒子検出手段の受光軸が前記光膜に対して傾斜しており、
    前記光膜形成手段に対して気体の流れの下流側に、前記気体の流れに対する傾斜角度を可変とする可動羽根が複数設けられており、かつ、これら可動羽根は光の難透過性又は非透過性である、
    ことを特徴とするパーティクル濃度測定装置。
JP2014080105A 2014-04-09 2014-04-09 パーティクル濃度測定装置 Active JP5681825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014080105A JP5681825B2 (ja) 2014-04-09 2014-04-09 パーティクル濃度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014080105A JP5681825B2 (ja) 2014-04-09 2014-04-09 パーティクル濃度測定装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010135838A Division JP5950319B2 (ja) 2010-06-15 2010-06-15 パーティクル濃度測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014130167A JP2014130167A (ja) 2014-07-10
JP5681825B2 true JP5681825B2 (ja) 2015-03-11

Family

ID=51408629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014080105A Active JP5681825B2 (ja) 2014-04-09 2014-04-09 パーティクル濃度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5681825B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6764455B2 (ja) * 2018-11-07 2020-09-30 新日本空調株式会社 粒子検知装置及び粒子検知方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0633408Y2 (ja) * 1988-04-12 1994-08-31 株式会社大野技術研究所 粉塵目視装置
JPH05288668A (ja) * 1992-04-13 1993-11-02 Anelva Corp 塵検出器
JP3874752B2 (ja) * 2003-09-16 2007-01-31 新日本空調株式会社 手持ち型粒子可視化装置
JP2006058243A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Rion Co Ltd 粒子検出器
JP2006126546A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 表示装置
GB0500687D0 (en) * 2005-01-14 2005-02-23 Unidata Europ Ltd Particulate detector

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014130167A (ja) 2014-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5950319B2 (ja) パーティクル濃度測定装置
JP5610167B2 (ja) 粒子検出用の2次元光学画像化方法及びシステム
US7292338B2 (en) Particle detection apparatus and particle detection method used therefor
JP3110458B2 (ja) 液流量測定方法及びその方法を使用した装置
US7573573B1 (en) Method and particle measuring and counting apparatus with selectable channels of a specimen flow
US10837890B2 (en) Particle measuring device and particle measuring method
JP6971259B2 (ja) 流体中の個々の流動粒子の検出および/または構造的解析の方法および装置
KR101159762B1 (ko) 입자 측정 장치
KR20090013181A (ko) 고처리량 파티클 카운터
US6795200B1 (en) Method and system for dimensioning boxes or other cuboid objects
WO2012056217A1 (en) An improved low cost apparatus and method for the detection of a fluid-borne particle
JP5681825B2 (ja) パーティクル濃度測定装置
US20170084019A1 (en) Detecting device, detecting module and detecting method
CN115095742B (zh) 激光安装装置及包含该装置的发射器、设备及系统
JP6466795B2 (ja) オイルミスト検出装置
US10094755B1 (en) Environmental sensor and method of operating the same
JP2009053065A (ja) 粉塵撮影装置
KR20180041023A (ko) 먼지 센서 및 그의 동작 방법
JP5861416B2 (ja) 貫通欠陥検出装置及び貫通欠陥検出方法
US8531516B2 (en) Imaging polar nephelometer
JP5737086B2 (ja) エレベータ用センサの性能検査装置
KR20130119601A (ko) 레이저 거리 측정 장치
Fishler et al. Particle sizing of pharmaceutical aerosols via direct imaging of particle settling velocities
JPH0979967A (ja) 流体中の浮遊粒子計測方法及びその装置
Yao et al. Synthetic jets in quiescent air

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5681825

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150